JP2003337064A - 超音波検出装置 - Google Patents

超音波検出装置

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JP2003337064A
JP2003337064A JP2002144767A JP2002144767A JP2003337064A JP 2003337064 A JP2003337064 A JP 2003337064A JP 2002144767 A JP2002144767 A JP 2002144767A JP 2002144767 A JP2002144767 A JP 2002144767A JP 2003337064 A JP2003337064 A JP 2003337064A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波検出装置の使用性を効果的に高める。 【解決手段】 検出超音波Uの強さに応じた信号値の電
気信号Zを発生する検出手段2と、この発生電気信号Z
の信号値を指定の調整倍率αで増減した調整信号値vを
有する電気信号Z′を生成する感度調整手段8とを備え
る超音波検出装置において、処理指令が付与されたと
き、その時の検出超音波Uに対する調整信号値vが感度
調整手段8の生成電気信号Z′を扱う信号処理手段4,
13の入力許容範囲R内における目標信号値vsとなる
適正調整倍率αsを算出するとともに、その算出した適
正調整倍率αsを感度調整手段8に指定する、又は、算
出した適正調整倍率αsを表示する制御手段13を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管系での流体漏
れに伴い発生する音響としての超音波や、軸受の磨耗な
どの機械不良に伴い発生する機械的な振動としての超音
波を検出して、それら流体漏れや機械不良を探知するな
どに用いる超音波検出装置に関し、詳しくは、超音波を
検出して、その検出超音波の強さに応じた信号値の電気
信号を発生する検出手段と、この発生電気信号の信号値
を指定の調整倍率で増減した調整信号値を有する電気信
号を生成する感度調整手段とを備える超音波検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波検出装置では、一般に感
度調整やレンジ調整と称される操作として、感度調整手
段に対し指定する調整倍率を変更することで、検出超音
波に対する前記調整信号値が感度調整手段の生成電気信
号を扱う信号処理手段の入力許容範囲内に収まるように
し、これにより、検出対象の超音波が大きなものである
場合、及び、微小なものである場合のいずれにも、検出
超音波の強さを示す生成電気信号を流体漏れの探知や機
械不良の探知などの種々の目的において信号処理手段が
適切に扱えるようにする。
【0003】ところで従来、この調整倍率の変更操作に
ついては、装置の起動時にリセット動作として感度調整
手段に対し最大の調整倍率を指定し、その後、検出超音
波に対する前記調整信号値が入力許容範囲の上限値を上
回ることが検出されたとき、その検出超音波に対する調
整信号値が入力許容範囲の上限値を下回る状態になるま
で、感度調整手段に対して指定する調整倍率を所定差分
だけ小さくする調整操作を繰り返し自動的に実行する装
置が提案されている(特開平1−244328号参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来装置
では、検出対象の超音波がかなり大きなもので、感度調
整手段において指定の調整倍率で増減した調整信号値が
入力許容範囲の上限値を大きく上回るものである場合、
その調整信号値が上限値を上回るか否かの判定と、その
判定結果に対する動作として指定調整倍率を所定差分だ
け小さくすることとを多数回にわたり交互に繰り返す必
要があり、この為、この繰り返し操作をマイクロプロセ
ッサなどを用いて行なうにしても、その時の大きな検出
超音波に対する調整信号値が入力許容範囲の上限値を下
回る状態になるまでに比較的長い時間を要し、この点に
おいて装置の使用性が未だ低い問題があった。
【0005】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
合理的な装置構成を採ることにより上記問題を効果的に
解消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明は超音波検出装置に係り、その特徴は、超音波を検出
して、その検出超音波の強さに応じた信号値の電気信号
を発生する検出手段と、この発生電気信号の信号値を指
定の調整倍率で増減した調整信号値を有する電気信号を
生成する感度調整手段とを備える構成において、処理指
令が付与されたとき、前記調整倍率について、その時の
検出超音波に対する前記調整信号値が前記感度調整手段
の生成電気信号を扱う信号処理手段の入力許容範囲内に
おける目標信号値となる適正調整倍率を算出するととも
に、その算出した適正調整倍率を前記感度調整手段に指
定する、又は、算出した適正調整倍率を表示する制御手
段を設けてある点にある。
【0007】つまり、この構成によれば、検出超音波に
対する調整信号値が信号処理手段の入力許容範囲内にお
ける目標信号値となる適正調整倍率(すなわち、検出超
音波の強さを示す生成電気信号を信号処理手段が適切に
扱えるようにする感度調整手段での信号値増減調整の調
整倍率)を算出により短絡的に得て、その算出した適正
調整倍率を感度調整手段に指定する又は表示するから、
先述の従来装置の如く感度調整手段において指定の調整
倍率で増減した調整信号値が入力許容範囲の上限値を上
回るか否かの判定と、その判定結果に対する動作として
指定調整倍率を所定差分だけ小さくすることとを交互に
繰り返す方式を採るに比べ、算出した適正調整倍率を制
御手段により感度調整手段に自動指定する場合では、処
理指令の付与に対し、調整信号値が入力許容範囲内にお
ける上記目標信号値ないしその近傍値となる適正な状態
への移行をほぼ一定の短い時間で自動的かつ一気に済ま
せることができる。
【0008】また、算出した適正調整倍率の表示のみを
行なう場合にしても、算出により迅速に表示された適正
調整倍率にしたがって、感度調整手段に対しその適正調
整倍率を人為的に指定することにより、調整信号値が入
力許容範囲内における上記目標信号値ないしその近傍値
となる適正な状態への移行を短時間で一気に済ませるこ
とができ、これらの点で装置の使用性を効果的に高める
ことができる。
【0009】なお、請求項1に係る発明の実施におい
て、目標信号値は信号処理手段における入力許容範囲の
中心値ないし中心近傍値にするのが望ましく、また、適
正調整倍率の算出には種々の算出方式及び種々の算出式
を採用できる。
【0010】請求項1に係る発明の実施において、感度
調整手段の生成電気信号を扱う信号処理手段は、その生
成電気信号が有する調整信号値(具体的には電圧値や電
流値あるいはデジタル信号が示す数値)を視覚的に表示
するものや聴覚的に表示するもの、あるいは、感度調整
手段の生成電気信号に加工を施した信号を連係機器に対
して出力するものなど、どのような形態で生成電気信号
を扱うものであってもよい。
【0011】検出対象の超音波は、音響としての超音波
(すなわち、20kHz以上の音波)あるいは機械的な
振動としての超音波(すなわち、20kHz以上の機械
的振動)のいずれであってもよく、また、その検出の目
的も流体漏洩の探知や機械不良の探知を初め、どのよう
なものであってもよい。
【0012】〔2〕請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであ
り、その特徴は、前記制御手段を、処理指令の付与時に
おける前記調整信号値と、処理指令の付与時において前
記感度調整手段に指定されている前記調整倍率と、前記
目標信号値とに基づいて前記適正調整倍率を算出する構
成にしてある点にある。
【0013】つまり、感度調整手段の生成電気信号は検
出手段が発生する電気信号に比べ加工が進んだ信号であ
るから、一般に感度調整手段の生成電気信号が有する信
号値(すなわち、前記調整信号値)は検出手段が発生す
る電気信号の信号値に比べ抽出が容易であり、このこと
から、調整信号値と感度調整手段に指定されている調整
倍率と目標信号値とに基づいて適正調整倍率を算出する
上記構成であれば、検出手段が発生する電気信号の信号
値と目標信号値とに基づいて適正調整倍率を算出する方
式を採るに比べ、装置の設計・製作を容易にすることが
できる。
【0014】〔3〕請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであ
り、その特徴は、前記制御手段を、次の(イ)式 Gx=Ga―Da+Ds ………(イ) ここで、Gx:処理指令付与時の検出超音波に対する前
記調整信号値を前記目標信号値にするのに必要な前記感
度調整手段での利得[dB] Ga:前記感度調整手段において処理指令付与時におけ
る指定の調整倍率で得られる利得[dB] Da:前記調整信号値のデシベル換算値[dB] Ds:前記目標信号値のデシベル換算値[dB] に基づいて、前記適正調整倍率を算出する構成にしてあ
る点にある。
【0015】つまり、この構成では、適正調整倍率を上
記(イ)式に基づき感度調整手段での利得Gx[dB]
の形で算出(すなわち、処理指令付与時の検出超音波に
対する調整信号値を目標信号値にするのに必要な感度調
整手段での利得の形で算出)するが、上記(イ)式に基
づく算出であれば、右辺における3つの対数値Ga,D
a,Dsの加減演算をもって簡単に適正調整倍率を感度
調整手段での利得Gxの形で算出することができ、この
点で装置の設計・製作を一層容易にすることができる。
【0016】なお、感度調整手段での調整倍率と利得と
は対応関係があるから、その対応関係を照合する算出形
態を採れば、上記(イ)で算出した利得Gx(言わば、
適正利得)に対応する調整倍率(すなわち、適正調整倍
率)は容易に求めることができる。
【0017】請求項3に係る発明の実施において、感度
調整手段に対し指定可能な調整倍率を不連続な複数の調
整倍率に限る形態を採る場合、上記(イ)式に基づき算
出した適正利得Gxに対応する調整倍率が指定可能な調
整倍率から外れたものになる場合が生じるが、このよう
な場合には、上記(イ)式に基づき算出した適正利得G
xに対応する調整倍率に最も近い指定可能調整倍率を適
正調整倍率として採用するようにすればよい。
【0018】また、請求項3に係る発明の実施にあたっ
ては、上記(イ)式に基づき算出した適正利得Gxに対
応する調整倍率(ないし、それに最も近い指定可能調整
倍率)を適正調整倍率として感度調整手段に指定するこ
とに対し、その指定後における調整信号値が目標信号値
の設定範囲内に収まったか否かを検出するようにし、そ
して、その設定範囲内に収まっていないことが検出され
たときには、その状態で再度、上記(イ)式に基づく適
正調整倍率(適正利得Gx)の算出を行なうようにして
もよい。
【0019】〔4〕請求項4に係る発明は、請求項1〜
3のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を
特定するものであり、その特徴は、前記処理指令を指令
操作具に対する人為操作により前記制御手段に付与する
構成にしてある点にある。
【0020】つまり、この構成によれば、装置の使用者
が必要と認めるとき随時に、適正調整倍率の算出と、そ
れに続いての感度調整手段に対する適正調整倍率の指定
ないし適正調整倍率の表示を制御手段に実行させること
ができ、この点で装置の使用性を一層高めることができ
る。
【0021】なお、請求項4に係る発明の実施におい
て、装置の起動スイッチを装置の起動操作とは異なる特
定の操作形態で操作することにより前記処理指令が制御
手段に付与される構成にして、起動スイッチを上記指令
操作具に兼用する形態にすれば、1つの操作具に対する
人為操作により装置の起動操作と前記処理指令の付与操
作とを選択的に容易に行なうことができ、この点で、装
置の使用性をさらに高めることができる。
【0022】〔5〕請求項5に係る発明は、請求項1〜
4のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を
特定するものであり、その特徴は、前記調整信号値が前
記入力許容範囲の上限値よりも大きくなったとき、又
は、前記調整信号値が前記入力許容範囲の下限値よりも
小さくなったとき、前記処理指令を前記制御手段に付与
する構成にしてある点にある。
【0023】つまり、この構成によれば、検出超音波に
対する調整信号値が信号処理手段における入力許容範囲
の上限値よりも大きくなったときや、その調整信号値が
信号処理手段における入力許容範囲の下限値よりも小さ
くなったとき、制御手段による適正調整倍率の算出と、
それに続いての感度調整手段に対する適正調整倍率の指
定ないし適正調整倍率の表示が自動的に実行され、この
点で使用性の一層高い装置になる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1,図2はガン形状を採用した
携帯型の超音波式漏洩検出装置を示し、この漏洩検出装
置1の先端部には、配管系における流体漏洩箇所で発生
する音響としての超音波Uを検出する指向性マイクロホ
ン2及び光ビーム照射光源3を配置し、後端部には、検
出した超音波Uの強さ(本例では検出超音波Uの音圧レ
ベル)をデジタル表示4aとバーグラフ表示4bとによ
り表示するとともに、各時点の感度レベルSをデジタル
表示4cで表示するディスプレイ4、並びに、各種のキ
ー5を配置してある。
【0025】また、この漏洩検出装置1には、検出した
超音波Uの強さを、それに応じた音量の可聴音で表現し
て装置の使用者に認知させるイヤホン6を装備してあ
る。
【0026】マイクロホン2は、図3に示す如く複数個
をそれらの指向範囲Eに共通の重なり部分EEが生じる
状態に装置前面視で正多角形K(本例では正六角形)の
頂点位置に分散配置し、また、光ビーム照射光源3はマ
イクロホン指向範囲Eの共通重なり部分EEに対して光
ビームを照射する状態に装置前面視で上記正多角形Kの
重心位置に配置してある。
【0027】つまり、この漏洩検出装置1では、図4に
示す如く装置先端を探知対象の配管の側に向けた状態で
その先端向きを配管の延設方向へ徐々に変化させてマイ
クロホン2の指向方向を変化させながら、イヤホン6の
出力可聴音、及び、ディスプレイ4上のデジタル表示4
aとバーグラフ表示4bとに基づき漏洩箇所を探知する
が、この際、上記光ビーム照射光源3から照射する光ビ
ームの照射ポイントPが各時点の探知対象箇所に合致す
るようにしてあり、これにより、その照射ポイントPの
目視により装置の使用者は各時点の探知対象箇所を逐次
明確に把握することができる。
【0028】なお、7は先端に小開口を形成した円錐状
のキャップであり、漏洩箇所と思われる箇所を探知した
ときには、必要に応じ、このキャップ7を装置1の先端
部に装着して複数のマイクロホン2の全体としての指向
性を強くした状態で、漏洩箇所をより詳細に確認する。
【0029】図5は、この漏洩検出装置1の検出回路を
示し、マイクロホン2は、感度調整手段8とミキシング
手段9と検波手段10とフィルタ手段11と整流手段1
2との直列接続回路を介して、マイクロコンピュータか
らなる中央処理装置13に接続し、また、イヤホン6は
音量調整手段14を介して上記直列接続回路におけるフ
ィルタ手段11と整流手段12との間の部分に接続して
ある。
【0030】検出手段としてのマイクロホン2は、超音
波Uを検出して、その検出超音波Uの強さ(本例では音
圧)に応じた信号値(本例では電圧値)の電気信号Zを
発生し、感度調整手段8は、マイクロホン発生電気信号
Zの信号値を指定の調整倍率αで増減した調整信号値を
有する電気信号Z′を生成する。
【0031】また、ミキシング手段9、検波手段10、
フィルタ手段11は、感度調整手段8の生成電気信号
Z′に対し、局部発振回路15において発生させた近似
周波数の電気信号Zfを重ねることで、いわゆるヘテロ
ダイン方式により、感度調整手段8の生成電気信号Z′
を可聴周波数域の電気信号Z″に変換し、そして、不要
な周波数成分を除去した状態で、この可聴周波数域の電
気信号Z″のみを取り出す。
【0032】フィルタ手段11から送出される可聴周波
数域の電気信号Z″は整流手段12で全波整流されて中
央処理装置13に入力され、中央処理装置13は、この
入力電気信号Z″の信号値v(すなわち、感度調整手段
8において指定の調整倍率αで増減した調整信号値に相
当する信号値)を所定の換算値にしてデジタル表示4a
及びバーグラフ表示4bによりディスプレイ4上に表示
する。
【0033】具体的には、中央処理装置13は、デジタ
ル表示値DA[dB]を次の(ロ)式 DA=Da+G(S) ………(ロ) ここで、Da=20・log(v/vo) vo:基準の定数 G(S):その時の感度レベルSにより決まる値 により算出して、その算出したデジタル表示値DAをデ
ジタル表示4aによりディスプレイ4上に表示する。
【0034】また、計12個の単位バーのうち何個の単
位バーを棒グラフ状に積み重ね表示するかによって入力
信号値vの大きさ表示するバーグラフ表示4bにおい
て、単位バーの表示個数nを次の(ハ)式 n=〔13/(A−B)〕×〔Da−B〕 ………(ハ) ここで、Da=20・log(v/vo) vo:基準の定数 A,Bは夫々、定数 により算出し、その算出した個数nの単位バーを積み重
ね表示する。
【0035】中央処理装置13には、ディスプレイ4の
他、光ビーム照射光源3、前記の各種キー5a〜5f、
引き金形態の起動スイッチ16、記憶手段17を接続し
てあり、中央処理装置13は、使用者によるキー5の操
作及び起動スイッチ16の操作に対して次の処理を行な
う。
【0036】電源OFF状態において起動スイッチ16
を一度だけ引き操作すると、中央処理装置13は電源を
ONにして装置を検出作動状態にし、一方、装置が検出
作動状態にあるときに起動スイッチ16の引き操作を所
定時間(例えば1秒)内に二度行うと、中央処理装置1
3は電源をOFFにする。
【0037】また、「光源」キー5aを操作すると、中
央処理装置13は光ビーム照射光源3をON状態とOF
F状態とに交互に切り換え、「メモリ」キー5bを操作
すると、中央処理装置13はその時の検出データを記憶
手段17に保存する。
【0038】そしてまた、「UP」キー5cを操作する
と、中央処理装置13は感度レベルSの上昇側への変更
操作として、感度調整手段8に対し指定する調整倍率α
を一段階ずつ大きくし、「DOWN」キー5dを操作す
ると、中央処理装置13は感度レベルSの低下側への変
更操作として、感度調整手段8に対し指定する調整倍率
αを一段階ずつ小さくする。
【0039】感度調整手段8は、増幅器18aと帯域フ
ィルタ19aと減衰器20aを直列接続した第1調整部
8Aと、同じく増幅器18bと帯域フィルタ19bと減
衰器20bを直列接続した第2調整部8Bと、同じく増
幅器18cと帯域フィルタ19cと減衰器20cを直列
接続した第3調整部8Cとを直列に接続して構成してあ
り、中央処理装置13は、感度調整手段8に対する調整
倍率αの指定操作として、各調整部8A〜8Cにおける
減衰器20a〜20cの減衰率をそれら減衰器20a〜
20cに対する制御信号cにより多段階に変更すること
で、感度調整手段8における調整倍率αを段階的に変更
して、百段階の感度レベルS1〜S100を選択的に現
出する。
【0040】また、この漏洩検出装置1では、感度レベ
ルSを一段階ずつ変更したときに感度調整手段8での信
号値調整において得られる利得G[dB]がほぼ一定の
差分ΔG[dB]ずつ変化するように、各感度レベルS
1〜S100における調整倍率αを設定してある。
【0041】「UP」キー5c及び「DOWN」キー5
dによる一段階ずつの感度レベルSの変更に加え、この
漏洩検出装置1には、人為指令形態の感度レベル最適化
機能と自動の感度レベル最適化機能とを備えさせてあ
り、人為指令形態の感度レベル最適化機能については、
装置が検出作動状態にあるときに起動スイッチ16を引
き操作すると、その操作が電源OFF操作(すなわち、
起動スイッチ16の引き操作を所定時間内に二度行う操
作)でない場合に、その操作を処理指令として中央処理
装置13は感度レベル最適化処理を実行する。
【0042】また、自動の感度レベル最適化機能につい
ては、中央処理装置13の入力信号値vが、ディスプレ
イ4とともに信号処理手段を構成する中央処理装置13
の入力許容範囲Rを逸脱したとき(すなわち、入力許容
範囲Rの上限値よりも大きくなったとき、及び、入力許
容範囲Rの下限値よりも小さくなったとき)、その逸脱
の検知を処理指令として、中央処理装置13は人為指令
形態の感度レベル最適化機能の場合と同じ感度レベル最
適化処理を実行する。
【0043】すなわち、中央処理装置13は、この感度
レベル最適化処理を実行する制御手段として、上記の処
理指令が付与されたとき、その時の検出超音波Uに対す
る入力信号値v(前記調整信号値に相当の信号値)が上
記入力許容範囲R内における目標信号値vs(本例では
設定範囲の値)となる適正調整倍率αsを算出し、その
算出した適正調整倍率αsを前記制御信号cにより感度
調整手段8に対して指定する。
【0044】具体的には、中央処理装置13は、次の
(イ)式 Gx=Ga―Da+Ds ………(イ) ここで、Gx:処理指令付与時の検出超音波Uに対する
入力信号値v(調整信号値)を目標信号値vsにするの
に必要な感度調整手段8での利得[dB] Ga:感度調整手段8において処理指令付与時における
指定の調整倍率αで得られる利得[dB] Da:入力信号値v(調整信号値)のデシベル換算値
[dB] (Da=20・log(v/vo),vo:基準の定
数) Ds:目標信号値vsのデシベル換算値[dB] (Ds=20・log(vs/vo),vo:基準の定
数) に基づいて、前記の適正調整倍率αsを感度調整手段8
での利得Gx[dB]の形で算出する。
【0045】そして、次の(イ′)式 Ss=Gx/ΔG ………(イ′) ここで、Ssは小数点以下を切り捨てた整数値に基づ
き、上記の算出利得Gx(言わば、適正利得)に対応す
る適正感度レベルSsを算出し、この算出した適正感度
レベルSsに対応する調整倍率αを適正調整倍率αsと
して、感度調整手段8に対する指定調整倍率αを現行の
指定調整倍率αから上記の算出適正感度レベルSsに対
応する調整倍率αsへ自動的に変更する。
【0046】また、中央処理装置13は、この調整倍率
αの指定変更を行なった後における入力信号値vが目標
信号値vsの設定範囲Rs(前記入力許容範囲Rに包含
される範囲)内に収まっているか否かを検出し、そし
て、その設定範囲Rs内に収まっていないことが検出さ
れたときには、上記(イ)式及び(イ′)式に基づく調
整倍率αの自動指定変更を再度実行する。
【0047】つまり、この漏洩検出装置1では、上記し
た感度レベル最適化処理により、中央処理装置13の入
力信号値v(調整信号値)が入力許容範囲R内における
目標信号値vs(ないしその近傍値)となる適正な状態
への移行を各回ほぼ一定の短い時間で自動的かつ一気に
済ませられるようにしてある。
【0048】そして、ディスプレイ4においてデジタル
表示4aされる各時点のデジタル表示値DAと、同じく
ディスプレイ4においてデジタル表示4cされる各時点
の感度レベルS(換言すれば、各時点の指定調整倍率
α)とに基づいて、各時点における検出超音波Uの強さ
を同一基準下での相互比較の可能な状態で的確に把握で
きるようにしてある。
【0049】なお、本例の漏洩検出装置1では、目標信
号値vsとして入力許容範囲Rの中心値を設定してあ
り、中央処理装置13の入力信号値vが目標信号値vs
の設定範囲Rs内にあるとき、バーグラフ表示4bにお
ける単位バーの表示個数nが計12個中の6個ないし7
個になるようにしてある。
【0050】〔別の実施形態〕次に別実施形態を列記す
る。
【0051】前述の実施形態では、処理指令の付与時に
おける調整信号値vと、処理指令の付与時において感度
調整手段8に指定されている調整倍率αと、目標信号値
vsとに基づいて適正調整倍率αsを算出する例を示し
たが、この算出形態に限らず、請求項1に係る発明の実
施において適正調整倍率αsの算出には、種々の算出形
態を採用することができ、場合によっては、検出手段2
が発生する電気信号Zの信号値と目標信号値vsとに基
づき、目標信号値vsを発生電気信号Zの信号値で除す
る形態で、適正調整倍率αsを算出するようにしてもよ
い。
【0052】また、請求項2に係る発明の実施におい
て、処理指令の付与時における調整信号値vと、処理指
令の付与時において感度調整手段8に指定されている調
整倍率αと、目標信号値vsとに基づき適正調整倍率α
sを算出するのに、その具体的な算出式は前記した
(イ)式に限られるものではなく、他の算出式を採用す
るようにしてもよい。
【0053】前述の実施形態では、音響としての超音波
Uを検出する例を示したが、本発明は、接触式の検出手
段により機械的な振動としての超音波を検出する場合に
も適用でき、また、その検出目的も流体漏洩の探知や機
械不良の探知を初め、どのようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】漏洩検出装置の斜視図
【図2】装置背面部分の拡大図
【図3】装置前面部分の拡大図及び指向範囲を示す図
【図4】装置使用状態を示す斜視図
【図5】検出回路を示すブロック図
【符号の説明】
2 検出手段 4,13 表示手段 8 感度調整手段 13 制御手段 16 指令操作具 α 調整倍率 αs 適正調整倍率 R 入力許容範囲 U 超音波 v 調整信号値 vs 目標信号値 Z 発生電気信号 Z′ 生成電気信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を検出して、その検出超音波の強
    さに応じた信号値の電気信号を発生する検出手段と、 この発生電気信号の信号値を指定の調整倍率で増減した
    調整信号値を有する電気信号を生成する感度調整手段と
    を備える超音波検出装置であって、 処理指令が付与されたとき、前記調整倍率について、そ
    の時の検出超音波に対する前記調整信号値が前記感度調
    整手段の生成電気信号を扱う信号処理手段の入力許容範
    囲内における目標信号値となる適正調整倍率を算出する
    とともに、 その算出した適正調整倍率を前記感度調整手段に指定す
    る、又は、算出した適正調整倍率を表示する制御手段を
    設けてある超音波検出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段を、処理指令の付与時にお
    ける前記調整信号値と、処理指令の付与時において前記
    感度調整手段に指定されている前記調整倍率と、前記目
    標信号値とに基づいて前記適正調整倍率を算出する構成
    にしてある請求項1記載の超音波検出装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段を、次の(イ)式 Gx=Ga―Da+Ds ………(イ) ここで、Gx:処理指令付与時の検出超音波に対する前
    記調整信号値を前記目標信号値にするのに必要な前記感
    度調整手段での利得[dB] Ga:前記感度調整手段において処理指令付与時におけ
    る指定の調整倍率で得られる利得[dB] Da:前記調整信号値のデシベル換算値[dB] Ds:前記目標信号値のデシベル換算値[dB] に基づいて、前記適正調整倍率を算出する構成にしてあ
    る請求項2記載の超音波検出装置。
  4. 【請求項4】 前記処理指令を指令操作具に対する人為
    操作により前記制御手段に付与する構成にしてある請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の超音波検出装置。
  5. 【請求項5】 前記調整信号値が前記入力許容範囲の上
    限値よりも大きくなったとき、又は、前記調整信号値が
    前記入力許容範囲の下限値よりも小さくなったとき、前
    記処理指令を前記制御手段に付与する構成にしてある請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の超音波検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7289918B2 (en) * 2001-02-20 2007-10-30 Tlv Co., Ltd. Portable leak detector

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