JP2003335157A - 車両用シートリフター装置およびレバー装置 - Google Patents

車両用シートリフター装置およびレバー装置

Info

Publication number
JP2003335157A
JP2003335157A JP2002147692A JP2002147692A JP2003335157A JP 2003335157 A JP2003335157 A JP 2003335157A JP 2002147692 A JP2002147692 A JP 2002147692A JP 2002147692 A JP2002147692 A JP 2002147692A JP 2003335157 A JP2003335157 A JP 2003335157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating member
engaging portion
engaged
engagement
swinging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002147692A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ohata
孝 大畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP2002147692A priority Critical patent/JP2003335157A/ja
Publication of JP2003335157A publication Critical patent/JP2003335157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作を軽くし部品低減および低コスト化が可
能な車両用シートリフター装置およびレバー装置を提供
する。 【解決手段】 操作レバー2の揺動に連動して回転する
回転部材3と回転部材3に連動してシート11を昇降さ
せる昇降機構部12とを備える。回転部材表面に形成さ
れた第1被係合部33に係合可能な第1係合部52と、
回転部材裏面に形成された第2被係合部34に係合可能
な第2係合部62とが操作レバー2に設けられている。
第1係合部52が第1被係合部33に係合した状態で操
作レバー2が一方に揺動するのに伴い第1係合部52が
移動し回転部材3が一方に回転し昇降機構部12が連動
してシート11を上昇させる。第2係合部62が第2被
係合部34に係合した状態で操作レバー2が逆方向に揺
動するのに伴い第2係合部62が移動し回転部材3が逆
回転し昇降機構部12が連動してシート11を下降させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートリフ
ター装置およびレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のシートに着座した着座
者の、視点の高さ或いは座り心地等を調節する目的で、
シートを昇降させるための車両用シートリフター装置が
知られている。このような車両用シートリフター装置に
は、例えばダイヤル式の操作部を回転操作することによ
りシートを昇降可能とした構成のものや、ワンウェイク
ラッチ等を使用したラチェット式レバー機構のもの(例
えば、特開2000−355237号公報等)が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイヤ
ル式の操作部を備えるタイプの場合は操作が重い(操作
に大きな力が必要)という問題があるし、ワンウェイク
ラッチを使用したレバー機構のものでは操作は軽いもの
の(ワンウェイクラッチ内部を含めて)部品点数が多く
コスト高である。加えて、従来は、回転軸周りの外周面
に係合歯を備えるギアを用いた構成が多く、この場合、
該回転軸方向のギア寸法がある程度必要となり、従っ
て、ある程度以上の省スペース化が困難である。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、操作を軽くすることを可能と
するとともに、部品点数を低減して低コスト化を可能と
し、しかも省スペース化を可能とする車両用シートリフ
ター装置およびレバー装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の車両用シートリフター装置は、例え
ば図1〜図8に示すように、揺動操作可能な操作レバー
2を備え、該操作レバーが揺動操作されることによりシ
ート11を昇降させるようにした車両用シートリフター
装置において、前記操作レバーの揺動に連動して回転す
る回転部材3と、前記回転部材の回転に連動してシート
を昇降させる昇降機構部12と、前記回転部材の表側の
面31に形成された第1被係合部33に係合可能である
とともに、前記操作レバーに一体に設けられた第1係合
部52と、前記回転部材の裏側の面32に形成された第
2被係合部34に係合可能であるとともに、前記操作レ
バーに一体に設けられた第2係合部62と、を備え、前
記第1係合部が前記第1被係合部に係合した状態で、前
記操作レバーが第1揺動方向へ揺動するのに伴って前記
第1係合部が移動することにより、前記回転部材が第1
回転方向に回転し、該回転に伴い前記昇降機構部が連動
してシートを上昇させる一方で、前記第2係合部が前記
第2被係合部に係合した状態で、前記操作レバーが前記
第1揺動方向に対し逆方向の第2揺動方向へ揺動するの
に伴って前記第2係合部が移動することにより、前記回
転部材が前記第1回転方向に対し逆方向の第2回転方向
に回転し、該回転に伴い前記昇降機構部が連動してシー
トを下降させるようにしたことを特徴としている。
【0006】ここで、回転部材は、例えば盤状(より具
体的には、例えば円盤状)に構成されていることが好ま
しく、このように構成することにより、薄型化が図れ
る。また、昇降機構部は、回転部材に間接的又は直接的
に係合(噛合)するギアを備えるリンク機構(ギアリン
ク機構)であることが挙げられる。なお、非操作時は操
作レバーを中立位置に維持させると共に、操作解除後、
操作レバーを中立位置に復帰させるための付勢手段を備
えることが好ましい。
【0007】請求項1記載の発明によれば、第1係合部
を第1被係合部に係合させた状態で、操作レバーを第1
揺動方向へ揺動させるのに伴わせて第1係合部を移動さ
せることにより、回転部材を第1回転方向に回転させる
ことができ、この回転に伴わせて昇降機構部を連動させ
て、シートを上昇させることができる。他方、第2係合
部を第2被係合部に係合させた状態で、操作レバーを第
2揺動方向に揺動させるのに伴わせて第2係合部を移動
させることにより、回転部材を第2回転方向に回転させ
ることができ、この回転に伴わせて昇降機構部を連動さ
せて、シートを下降させることができる。また、シート
の昇降動作を操作レバーの揺動操作によりなし得るた
め、例えばダイヤル式の操作部を備えるタイプの車両用
シートリフター装置と比べて操作が軽い。さらに、シー
トを昇降させるための構成にワンウェイクラッチ等を要
しないので部品点数およびコストを低減することができ
る。加えて、回転部材の表裏の面に形成された第1、第
2被係合部に第1、第2係合部が係合して駆動伝達する
ため、例えば回転軸周りに被係合部が形成されたギアを
用いる場合よりも、該回転軸方向の寸法を小さく構成で
きる。よって、省スペース化が図れる。
【0008】請求項2記載の車両用シートリフター装置
は、前記回転部材3の表側の面31に放射状に配列され
た複数の溝部33aにより前記第1被係合部33が構成
され、前記回転部材の裏側の面32に放射状に配列され
た複数の溝部34aにより前記第2被係合部34が構成
されていることを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、回転部材
は、放射状に配列された複数の溝部を表側の面と裏側の
面との各々に備え、このうち表側の面の溝部により第1
被係合部が、裏側の面の溝部により第2被係合部が、そ
れぞれ構成されているので、操作レバーを揺動させるこ
とにより、好適に回転部材を表裏の面方向(盤状の場
合、盤面方向)に回転させることができるし、回転部材
の回転位相に拘わらず、第1、第2係合部を複数の溝部
のうちの何れかに速やかに係合させることができる。
【0010】請求項3記載の車両用シートリフター装置
は、前記操作レバー2が該操作レバーの揺動可能領域の
うちの第1揺動領域に位置する際には、前記第2係合部
62を前記回転部材3に対し係合不可能とさせることに
より、前記第1および第2係合部52,62のうち第1
係合部52のみを前記回転部材に対し係合可能とさせる
一方で、前記操作レバーが該操作レバーの揺動可能領域
のうち前記第1揺動領域とは異なる一部である第2揺動
領域に位置する際には、前記第1係合部を前記回転部材
に対し係合不可能とさせることにより、前記第1および
第2係合部のうち第2係合部のみを前記回転部材に対し
係合可能とさせるための係合状態変換部82を備えるこ
とを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、操作レバ
ーを第1揺動領域に位置させることにより、第2係合部
が回転部材に対し係合不可能となって、第1および第2
係合部のうち第1係合部のみが回転部材に対し係合可能
となる一方で、操作レバーを第2揺動領域に位置させる
ことにより、第1係合部が回転部材に対し係合不可能と
なって、第1および第2係合部のうち第2係合部のみが
回転部材に対し係合状態となる。つまり、操作レバーを
第1揺動領域に位置させるか、或いは、第2揺動領域に
位置させるかに応じて、第1係合部と第2係合部とのう
ち何れか一方を選択的に回転部材に係合させることが可
能となる。要するに、係合状態変換部を備えるので、操
作レバーを第1揺動領域に位置させるか、或いは、第2
揺動領域に位置させるかに応じて、操作レバーの揺動操
作によるシートの上昇動作と下降動作の何れか一方を選
択可能となる。
【0012】請求項4に記載の車両用シートリフター装
置は、前記第1係合部52は、前記操作レバー2に一体
に設けられた第1弾性部材5に備えられ、前記第1弾性
部材は、前記操作レバーが前記第2揺動領域に移動され
る際に前記係合状態変換部82に係合するとともに該係
合状態変換部より反力を受けて移動する第1係合変換用
係合部53を備え、前記第2係合部62は、前記操作レ
バーに一体に設けられた第2弾性部材6に備えられ、前
記第2弾性部材は、前記操作レバーが前記第1揺動領域
に移動される際に前記係合状態変換部に係合するととも
に該係合状態変換部より反力を受けて移動する第2係合
変換用係合部63を備え、前記第1係合変換用係合部が
前記係合状態変換部より反力を受けて移動するのに伴
い、前記第1弾性部材が弾性変形することによって、前
記第1係合部が前記第1被係合部33に対し係合不可能
となるように移動する一方で、前記第2係合変換用係合
部が前記係合状態変換部より反力を受けて移動するのに
伴い、前記第2弾性部材が弾性変形することによって、
前記第2係合部が前記第2被係合部34に対し係合不可
能となるよう移動するようにしたことを特徴としてい
る。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、第1係合
部は、操作レバーに一体に設けられた第1弾性部材に備
えられ、この第1弾性部材は第1係合変換用係合部を備
える一方で、第2係合部は、操作レバーに一体に設けら
れた第2弾性部材に備えられ、この第2弾性部材は第2
係合変換用係合部を備えるので、請求項3に記載の車両
用シートリフター装置を好適に実現することができる。
【0014】請求項5に記載の車両用シートリフター装
置は、前記回転部材3の表側の面31に放射状に配列さ
れた複数の溝部33aにより前記第1被係合部33が構
成され、前記第1係合部52は、前記操作レバー2が前
記第1揺動領域にて前記第2揺動方向に揺動する際に、
当該第1係合部を前記第1被係合部を構成する溝部外に
逃げ動作させるために、該溝部の開口縁部331に対し
傾斜状態で接触する第1傾斜面52bを備え、前記回転
部材の裏側の面32に放射状に配列された複数の溝部3
4aにより前記第2被係合部34が構成され、前記第2
係合部62は、前記操作レバーが前記第2揺動領域にて
前記第1揺動方向に揺動する際に、当該第2係合部を前
記第2被係合部を構成する溝部外に逃げ動作させるため
に、該溝部の開口縁部341に対し傾斜状態で接触する
第2傾斜面62bを備えることを特徴としている。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、回転部材
は、放射状に配列された複数の溝部を表側の面と裏側の
面との各々に備え、このうち表側の面の溝部により第1
被係合部が、裏側の面の溝部により第2被係合部が、そ
れぞれ構成されているので、操作レバーを揺動させるこ
とにより、好適に回転部材を表裏の面方向(盤状の場
合、盤面方向)に回転させることができるし、回転部材
の回転位相に拘わらず、第1、第2係合部を複数の溝部
のうちの何れかに速やかに係合させることができる。さ
らに、第1係合部は第1傾斜面を備えるので、操作レバ
ーを第1揺動領域にて第2揺動方向に揺動させる際には
第1係合部を第1被係合部を構成する溝部外に逃げ動作
させることができ、回転部材を第2回転方向に回転させ
るような力を第1係合部から第1被係合部に伝達してし
まうことを抑制できる。また、第2係合部は第2傾斜面
を備えるので、操作レバーを第2揺動領域にて第1揺動
方向に揺動させる際には第2係合部を第2被係合部を構
成する溝部外に逃げ動作させることができ、回転部材を
第1回転方向に回転させるような力を第2係合部から第
2被係合部に伝達してしまうことを抑制できる。
【0016】請求項6に記載の車両用シートリフター装
置は、前記操作レバー2が前記第1揺動領域にて前記第
1揺動方向に揺動するのに連動した前記回転部材3の回
転、並びに、前記操作レバーが前記第2揺動領域にて前
記第2揺動方向に揺動するのに連動した前記回転部材の
回転を許容するが、前記操作レバーが前記第1揺動領域
にて前記第2揺動方向に揺動する際、並びに、前記操作
レバーが前記第2揺動領域にて前記第1揺動方向に揺動
する際における前記回転部材の回転を阻止するような摩
擦力を生ずるように、前記回転部材に対し圧接されたブ
レーキ部材9を備えることを特徴としている。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、ブレーキ
部材を備えるので、操作レバーを第1揺動領域にて第1
揺動方向に揺動させるのに連動させて回転部材を第1回
転方向に回転させることができるが、操作レバーを第1
揺動領域にて第2揺動方向に揺動させる際には回転部材
の回転を阻止できる。よって、第1揺動領域にて操作レ
バーを反復的に揺動させることにより、回転部材を第1
回転方向にのみ回転させて、シートを上昇させることが
できる。他方、操作レバーを第2揺動領域にて第2揺動
方向に揺動させるのに連動させて回転部材を第2回転方
向に回転させることができるが、操作レバーを第2揺動
領域にて第1揺動方向に揺動させる際には回転部材の回
転を阻止できる。よって、第2揺動領域にて操作レバー
を反復的に揺動させることにより、回転部材を第2回転
方向にのみ回転させて、シートを下降させることができ
る。つまり、本発明によれば、操作レバーが、いわゆる
ラチェット式に機能する。
【0018】請求項7に記載のレバー装置は、揺動操作
可能な操作レバー2と、前記操作レバーの揺動操作に連
動して回転する回転部材3と、前記回転部材の表側の面
31に形成された第1被係合部33に係合可能であると
ともに、前記操作レバーに一体に設けられた第1係合部
52と、前記回転部材の裏側の面32に形成された第2
被係合部34に係合可能であるとともに、前記操作レバ
ーに一体に設けられた第2係合部62と、を備え、前記
第1係合部が前記第1被係合部に係合した状態で、前記
操作レバーが第1揺動方向へ揺動するのに伴って前記第
1係合部が移動することにより、前記回転部材が第1回
転方向に回転し、前記第2係合部が前記第2被係合部に
係合した状態で、前記操作レバーが前記第1揺動方向に
対し逆方向の第2揺動方向へ揺動するのに伴って前記第
2係合部が移動することにより、前記回転部材が前記第
1回転方向に対し逆方向の第2回転方向に回転するよう
にしたことを特徴としている。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、第1係合
部を第1被係合部に係合させた状態で、操作レバーを第
1揺動方向へ揺動させるのに伴わせて第1係合部を移動
させることにより、回転部材を第1回転方向に回転させ
ることができる。他方、第2係合部を第2被係合部に係
合させた状態で、操作レバーを第2揺動方向に揺動させ
るのに伴わせて第2係合部を移動させることにより、回
転部材を第2回転方向に回転させることができる。よっ
て、例えば、請求項1〜6の何れかに記載の車両用シー
トリフター装置を好適に実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施の形態について説明する。図1および図2に示
すように、本実施の形態の車両用シートリフター装置
は、揺動操作が可能な操作レバー2と、この操作レバー
2の揺動に連動して回転する回転部材3と、この回転部
材3の回転に連動してシート11(図8)を昇降させる
昇降機構部12(図8)等を備えて概略構成されてい
る。
【0021】このうち操作レバー2は、図1に示すよう
に、例えば、2つの板状部材21、22からなる分割構
成をなしている。これら板状部材21,22は、例えば
複数(例えば2つ)の止着部材13により互いに固定状
態とするための複数(例えば2つ)の止着穴21d、2
2dを備えている。また、板状部材21,22のうち、
例えば一方の板状部材21は段差部21aを備え、該板
状部材21のうちで、該段差部21aを境界とする一方
の部分21bは板状部材22に接触状態とされるが、他
方の部分21cは板状部材22との間に間隔が設けられ
るようになっている。この間隔には、後述するように、
回転部材3およびカムプレート8(の一部ずつ)が配さ
れる。さらに、板状部材21は荷重受部21e(後述)
を備え、板状部材22は荷重受部22e(後述)を備え
ている。また、板状部材21,22は、後述する駆動出
力部材7の回動軸部72が挿通される挿通穴21f、2
2fを備えている。加えて、板状部材21,22のう
ち、例えば板状部材22は、後述するハウジング構成部
材15の開口部15cを介して、該ハウジング構成部材
15に対し当該板状部材22の本体部22aと反対側に
突き出される突出片22cを備えている。ここで、板状
部材22の本体部22aは、止着穴22d、荷重受部2
2eおよび挿通穴22f等を備える平板状部である。ま
た、本体部22aと突出片22cとの中間部分22b
は、本体部22aに対し曲げ形成され、これにより、本
体部22aをハウジング構成部材15の片面に当接させ
た状態で突出片22cが開口部15cを介して本体部2
2aの反対側に突出するようになっている。また、突出
片22cは、中間部分22bよりも大径に設定されてい
る。なお、操作レバー2は、その外周に、操作者に握ら
れるグリップ部材(図示略;例えば、樹脂等により構成
される)を設けて、操作者による操作感を良好にするこ
とが好ましい。
【0022】また、操作レバー2には、第1弾性部材5
と第2弾性部材6が一体に設けられている。これら第1
および第2弾性部材5,6は、例えばそれぞれ板状に構
成されている。なお、第1弾性部材5と第2弾性部材6
とは、操作レバー2の中立軸を中心として、互いに略対
称形をなす。
【0023】すなわち、第1弾性部材5は、図1および
図3(a)等に示すように、平板状の本体部51と、回
転部材3の表側の面31(図5)に形成された第1被係
合部33(後述)に係合可能な第1係合部52と、カム
部(係合状態変換部)82(後述)に係合して該カム部
82より反力を受けることによって、当該第1弾性部材
5を弾性変形させて第1係合部52を第1被係合部33
に対し係合不可能させるための第1係合変換用係合部5
3と、第1弾性部材5のうち最も弾性変形しやすい部分
であるバネ部54と、操作レバー2に対し固定される固
定部55とを備えて概略構成されている。このうち第1
係合部52は、例えば、第1弾性部材5の一端部を本体
部51に対し略垂直に曲げ形成することにより構成され
た爪状部である。第1係合変換用係合部53は、例え
ば、第1弾性部材5のうちで第1係合部52の近傍部分
を本体部51に対し略垂直に起立させた起立部である。
なお、第1係合変換用係合部53と第1係合部52とは
互いに略直交している(より具体的には、第1係合部5
2の長手方向は回転部材3の回転半径方向に設定され、
第1係合変換用係合部53の長手方向は回転部材3の回
転方向に設定されている)。バネ部54は、本体部51
において第1係合変換用係合部53(および第1係合部
52)と固定部55との中間部分を、例えば略S字状の
側面形状に形成することにより構成されている。固定部
55は、第1弾性部材5において第1係合変換用係合部
53(および第1係合部52)が形成された側に対し他
端側に設けられている。この固定部55は、該固定部5
5を、例えば複数(例えば2つ)の止着部材13により
操作レバー2(特に板状部材21)に対し固定するため
の複数(例えば2つ)の止着穴55aを備えている。
【0024】同様に、第2弾性部材6は、図1および図
3(b)に示すように、平板状の本体部61と、回転部
材3の裏側の面32に形成された第2被係合部34に係
合可能な第2係合部62(図5)と、後述するカム部
(係合状態変換部)82に係合して該カム部82より反
力を受けることによって、当該第2弾性部材6を弾性変
形させて第2係合部62を第2被係合部34に対し係合
不可能とさせるための第2係合変換用係合部63と、第
2弾性部材6のうち最も弾性変形しやすい部分であるバ
ネ部64と、操作レバー2に対し固定される固定部65
とを備えて概略構成されている。このうち第2係合部6
2は、例えば、第2弾性部材6の一端部を本体部61に
対し略垂直に曲げ形成することにより構成された爪状部
である。第2係合変換用係合部63は、例えば、第2弾
性部材6のうちで第2係合部62の近傍部分を本体部6
1に対し略垂直に起立させた起立部である。なお、第2
係合変換用係合部63と第2係合部62とは、略直交し
ている(より具体的には、第2係合部62の長手方向は
回転部材3の回転半径方向に設定され、第2係合変換用
係合部63の長手方向は回転部材3の回転方向に設定さ
れている)。バネ部64は、本体部61において第2係
合変換用係合部63(および第2係合部62)と固定部
65との中間部分を、例えば略S字状の側面形状に形成
することにより構成されている。固定部65は、第2弾
性部材6において第2係合変換用係合部63(および第
2係合部62)が形成された側に対し他端側に設けられ
ている。この固定部65は、該固定部65を、例えば複
数(例えば2つ)の上記止着部材13により操作レバー
2(特に板状部材22)に対し固定するための複数(例
えば2つ)の止着穴65aを備えている。
【0025】そして、止着部材13(例えばボルト)
が、例えば、第2弾性部材6の止着穴65a、板状部材
22の止着穴22d、板状部材21の止着穴21d、お
よび、第1弾性部材5の止着穴55aに対し、この順に
螺入されている。これにより、一対の板状部材21,2
2により操作レバー2が構成されていると共に、該操作
レバー2に対し、第1係合部52を備える第1弾性部材
5と、第2係合部62を備える第2弾性部材6とが一体
に設けられている。この結果、操作レバー2には第1係
合部52と第2係合部62とが一体に設けられている。
ここで、図4および図6に示すように、板状部材21の
荷重受部21eは、第1係合部52と第1係合変換用係
合部53との間の部分に収まっている。同様に、板状部
材22の荷重受部22eは、第2係合部62と第2係合
変換用係合部63との間の部分に収まっている。
【0026】また、回転部材3は、図1および図2等に
示すように、例えば円盤状に構成されている。この回転
部材3の裏側の面32の周縁部には、互いに一定間隔と
なるよう放射状に配列された複数の溝部34aが、全周
に亘って形成されている。そして、これら複数の溝部3
4aにより、第2被係合部34が構成されている。な
お、図1および図2では、簡単のため、一部の溝部34
aにのみ符号を付している。同様に、回転部材3の表側
の面31(図5)の周縁部には、互いに一定間隔となる
よう放射状に配列された複数の溝部33aが、全周に亘
って形成されている。そして、これら複数の溝部33a
により、第1被係合部33が構成されている。ここで、
各溝部33a、34aの長手方向は、回転部材3の回転
半径方向に沿うようにされている。また、各溝部33
a、34aは、例えば図5に示すように、断面コ字状に
形成されている。また、回転部材3の例えば中央部に
は、後述する駆動出力部材7の回動軸部72と噛合する
噛合穴35が形成されている。なお、回転部材3は、こ
の噛合穴35の中心を回転中心として、当該回転部材3
の盤面方向に回転する。
【0027】さらに、車両用シートリフター装置は、図
1等に示すように、カム部(係合状態変換部)82等を
備えるカムプレート8を備えている。このカムプレート
8は、回転部材3が非接触状態となって内部に配される
開口部81を中央に備えている。さらに、カムプレート
8は、開口部81の内径を拡大させるような切欠部8
3、84を備えている。加えて、開口部81の縁部のう
ちで、切欠部83,84どうしの間の部分により、カム
部82が構成されている。なお、カムプレート8の切欠
部83と、開口部81内に配した回転部材3との隙間に
は、第1係合変換用係合部53が位置することができ、
同様に、カムプレート8の切欠部84と、開口部81内
に配した回転部材3との隙間には、第2係合変換用係合
部63が位置することができる。さらに、カムプレート
8は、後述する支持ブラケット16の止着部16bが挿
通される挿通穴86を備えている。加えて、カムプレー
ト8は、後述するブレーキ部材9を収納するためのブレ
ーキ部材収納部85を備えている。このブレーキ部材収
納部85は、開口部81の内径を拡大させるような切欠
部を形成することにより構成されている。
【0028】また、車両用シートリフター装置は、カム
プレート8のブレーキ部材収納部85内に収納されて、
回転部材3に対し所定の圧接力で圧接されるブレーキ部
材9を備えている。このブレーキ部材9は、例えば略四
角形状の板状部材からなり、例えば、カムプレート8と
略等しい厚さに設定されている。
【0029】また、車両用シートリフター装置は、操作
レバー2の揺動支点部およびその近傍部分を収納するこ
とにより、操作レバー2がその揺動方向と交差する方向
にぶれてしまうことを防止するハウジング構成部材1
4,15を備えている。これらハウジング構成部材1
4,15は、例えばそれぞれ板状部材からなり、後述す
る駆動出力部材7の回動軸部72が挿通される挿通穴1
4a、15a、後述する支持ブラケット16の止着部1
6bが挿通される挿通穴14b、15bを備えている。
さらに、ハウジング構成部材14,15のうち、例え
ば、ハウジング構成部材15は、板状部材22の突出片
22cを板状部材22の本体部22aと反対側に突出さ
せるための開口部15cを備えている。また、ハウジン
グ構成部材15は、開口部15cの縁部において、挿通
穴165aから遠い側に、起立片15fを備えている。
この起立片15fは、開口部15cを介した突出片22
cの突出方向と、同方向に向け起立している。この起立
片15fは、後述するバネ18(の直線状バネ部18
b)により、板状部材22の中間部分22bと共に挟み
込まれるようになっていて、バネ18(の直線状バネ部
18b)を位置決めするための位置決部15gを備えて
いる。また、ハウジング構成部材15の開口部15cの
内周の一部は、板状部材22の中間部分22bの端部が
当接することにより、操作レバー2の揺動を規制する揺
動規制部15d、15eを構成している。つまり、これ
ら揺動規制部15d、15eにより、操作レバー2の揺
動可能範囲が規制されている。なお、ハウジング構成部
材14,15は、互いの間隔にブレーキ部材9を挟持し
て、該ブレーキ部材9をカムプレート8のブレーキ部材
収納部85内に位置決めする機能を兼ね備えている。
【0030】さらに、車両用シートリフター装置は、操
作レバー2の操作状態を解除した場合に、該操作レバー
2を中立位置に復帰させるための付勢手段としての、バ
ネ18を備えている。このバネ18は、コイル状のコイ
ルバネ部18aと、このコイルバネ部18aの両端部と
連続的に形成され、互いに同方向に直線状に突出してい
る直線状バネ部18bとを備えて構成されている。
【0031】また、車両用シートリフター装置は、バネ
18の軸受として機能する軸受部材19を備えている。
この軸受部材19は、バネ18のコイルバネ部18aの
内径よりも大径の本体部19aと、この本体部19aよ
り突出し、コイルバネ部18a内に嵌入される嵌入部1
9bと、止着部材20が挿通される挿通穴19cとを備
えて構成されている。
【0032】加えて、車両用シートリフター装置は、ハ
ウジング構成部材14,15を介して操作レバー2等を
シート11に対し一体とさせるための支持ブラケット1
6を備えている。この支持ブラケット16は、例えば板
状に構成され、シート11に対し固定される本体部16
aと、例えば雄ネジ部である止着部16bとを備えてい
る。そして、この止着部16bに対し、ハウジング構成
部材14,15およびカムプレート8が止着部材17
(例えばナット)により固定されるようになっている。
【0033】さらに、車両用シートリフター装置は、回
転部材3の回転に連動して、昇降機構部12に対し駆動
出力するための駆動出力部材7を備えている。この駆動
出力部材7は、シート11(図8)に対し固定される本
体部71と、この本体部71に対し回動自在となるよう
該本体部71に保持され、回転部材3の回転に連動して
回転すると共に昇降機構部12に対し駆動出力する回動
軸部72とを備えて構成されている。具体的には、回動
軸部72の周囲にはセレーション溝が形成され、該回動
軸部72は回転部材3の噛合穴35と噛合するようにな
っている。また、回動軸部72の中央には、止着部材2
0(例えば雄ネジ)が止着される止着穴72a(例えば
雌ネジ部)が形成されている。なお、駆動出力部材7
(回転軸部72)は、本実施形態のように、回転部材3
に対し直接的に係合(噛合)するギアであることが、構
成の簡素化の観点から最も好ましいが、これに限らず、
回転部材3に間接的に係合するギアであっても良い。
【0034】昇降機構部12は、図8に示すように、例
えば、シート11の一方の側部におけるフロント側およ
びリア側にそれぞれ設けられたリンク12a、12b、
並びに、シート11の他方の側部におけるフロント側お
よびリア側にそれぞれ設けられたリンク(図示略)から
なる。すなわち、シート11は、その左右両側部が、フ
ロント側およびリア側のリンクにより車両の床側に連結
されている。より具体的には、例えば、シート11を前
後方向移動の際に案内するレール部材23が車両の床面
上に固定され、このレール部材23に各リンクの一端部
が連結され、各リンクの他端側がシート11に連結され
ている。そして、左右何れか一方のリンクのうち、フロ
ント側、リア側の何れか一方のリンク12a(例えばフ
ロント側のリンク)に、駆動出力部材7の回動軸部72
より出力される回転駆動が伝達されることにより、該リ
ンク12aを含む各リンクがシート11を上昇させる方
向或いは下降させる方向に揺動されるようになってい
る。ここで、リンク12aは、例えば、扇状のギア12
bを備え、このギア12bが駆動出力部材7の回動軸部
72と噛合するようになっている。
【0035】車両用シートリフター装置を構成する上記
の各構成部材は、例えば、以下のように組み付けられて
いる。
【0036】先ず、駆動出力部材7の本体部71は、回
動軸部72の基端部が昇降機構部12のギア12bと噛
合するように、シート11の例えば側面に固定されてい
る。他方、支持ブラケット16の本体部16aもシート
11の例えば側面に固定されている。ここで、支持ブラ
ケット16の止着部16bと駆動出力部材7の回動軸部
72とは互いに略平行となり、回動軸部72と止着部1
6bとの距離は、ハウジング構成部材14の挿通穴14
aと挿通穴14bとの中心どうしの距離(この距離はハ
ウジング構成部材15の挿通穴15aと挿通穴15bと
中心どうしの距離に等しい)と等しく設定されている。
【0037】そして、駆動出力部材7の回動軸部72に
対し、ハウジング構成部材14の挿通穴14a、板状部
材21の挿通穴21f、回転部材3の噛合穴35、板状
部材22の挿通穴22f、ハウジング構成部材15の挿
通穴15a、および、バネ18のコイルバネ部18a
が、この順に外挿或いは外嵌され、該コイルバネ部18
a内に軸受部材19の嵌入部19bが嵌入され、軸受部
材19の挿通穴19c等を介して止着部材20が回動軸
部72の止着穴72aに止着されている。なお、この際
に、回転部材3は、カムプレート8の開口部81内に配
されている。従って、カムプレート8の開口部81も回
動軸部72に外挿されている。また、この際に、板状部
材22の突出片22cがハウジング構成部材15の開口
部15cを介して板状部材22の本体部22aの反対側
に突出するようにする。さらに、板状部材22の中間部
分22bと起立片15fは、図7に示すように、バネ1
8の直線状バネ部18bにより挟み込まれている。ここ
で、バネ18の直線状バネ部18bは、起立片15fの
位置決部15gにより位置決めされている。他方、支持
ブラケット16の止着部16bに対し、ハウジング構成
部材14の挿通穴14b、カムプレート8の挿通穴8
6、および、ハウジング構成部材15の挿通穴15bが
この順に外挿され、止着部16bに止着部材17が止着
されている。また、この際に、ブレーキ部材9は、カム
プレート8のブレーキ部材収納部85内に配され、カム
プレート8と共に一対のハウジング構成部材14,15
により挟持され、該ブレーキ部材9の一側面(図1では
上側の面)が回転部材3に対し所定の圧接力(後述)で
圧接されている。
【0038】以上により、操作レバー2は、板状部材2
1,22の挿通穴21f、22fの中心を通る軸心を揺
動支点として、板状部材21,22の板面方向に揺動操
作(平面内での揺動操作)が可能となっている。ここ
で、操作レバー2の揺動操作は、バネ18による付勢に
抗して行われる。そして、操作レバー2の操作状態を解
除すると、該操作レバー2はバネ18による付勢に従っ
て、中立位置N(図2)に復帰する。なお、図2に示す
ように、操作レバー2が中立位置Nに位置する際(以
下、この状態を中立状態という)には、第1係合変換用
係合部53が切欠部83と回転部材3との隙間に位置す
るとともに、第2係合変換用係合部63が切欠部84と
回転部材3との隙間に位置し、これら第1および第2係
合変換用係合部53,63の何れもカム部82に係合し
ていない。従って、中立状態では、第1および第2係合
変換用係合部53,63の何れもカム部82から反力を
受けず、第1係合部52と第2係合部62とは何れも回
転部材3に対し圧接されている。つまり、第1係合部5
3と第2係合部62とは、回転部材3の何れかの溝部3
3a或いは溝部34aと回転位相が一致していれば、該
溝部33a或いは溝部34aに係合している(第1被係
合部33或いは第2被係合部34に係合している)。
【0039】なお、車両用シートリフター装置を構成す
るうちで、操作レバー2、第1弾性部材5、第2弾性部
材6、回転部材3、カムプレート8、ブレーキ部材9、
バネ18等によりレバー装置が構成されている。
【0040】次に、動作を説明する。
【0041】先ず、シート11を上昇させるには、操作
レバー2を図2の揺動領域R1(第1揺動領域)に位置
させて反復的に揺動させると良い。なお、揺動領域R1
は、操作レバー2の揺動可能領域のうちで中立位置Nよ
りも図2の揺動方向Y1(第1揺動方向)側の揺動領域
である。また、操作レバー2の揺動可能領域のうちで中
立位置Nよりも揺動方向Y2側(第2揺動方向)の揺動
領域は、揺動領域R2(第2揺動領域)となっている。
つまり、揺動領域R1と揺動領域R2とは、中立位置N
を挟んだ両側に位置されている。
【0042】ここで、中立状態にて第1係合部52が何
れかの溝部33aに係合している場合には、操作レバー
2を揺動方向Y1に揺動させる際に、回転部材3は第1
係合部52により回動力を付与されて図2の回転方向K
1(第1回転方向)に回転する。また、中立状態にて第
1係合部52が何れの溝部33aにも係合していない場
合も、操作レバー2を揺動方向Y1に揺動させる際に、
第1係合部52が何れかの溝部33aに係合し、該係合
して以降は、第1係合部52により回動力を付与されて
回転部材3が回転方向K1に回転する。このように、第
1係合部52が第1被係合部33に係合した状態で、操
作レバー2が揺動方向Y1へ揺動するのに伴って第1係
合部52が移動することにより、回転部材3が回転方向
K1に回転する。
【0043】ここで、第1係合部52の先端面52a
は、例えば図5に示すように、溝部33aの内壁(回転
部材3の盤面と直交する内壁)に面接触して該内壁に効
率的に駆動伝達することができるように、本体部51に
対し略垂直状態となり、かつ、当該弾性部材5の外側を
向くように形成されている。また、第1係合部52と各
溝部33aとの双方の長手方向は互いに略等しく設定さ
れ、第1係合部52は、その長手方向に亘って溝部33
aに係合可能となっていて、該溝部33aへの係合をよ
り確実になし得るようになっている。また、回転部材3
を回転方向K1に回転させる際に、第1係合部52は回
転部材3より荷重(反力)を受けて撓む結果、図6に示
すように先端面52aに対し背面側部分が板状部材21
の荷重受部21eに当接する。これにより、第1係合部
52が回転部材3より受ける荷重(反力)は、荷重受部
21eに伝達される。つまり、この荷重受部21eによ
り、第1係合部52は補強されていることになる。な
お、通常は(回転部材3を回転方向K1に回転させない
ときには)第1係合部52と荷重受部21eとの間に隙
間(図4)が設けられていることが好ましい。このよう
に隙間を設けていれば、後述するように、第1係合部5
2が溝部33a内から逃げ動作する際、並びに、第1係
合変換用係合部53がカム部82に乗り上げることによ
り第1係合部52が第1被係合部33から離間する際
に、第1係合部52と荷重受部21eとの間に摩擦を生
じないので、該逃げ動作並びに離間動作をスムーズに行
うことができる。
【0044】また、操作レバー2を中立位置Nから揺動
方向Y1に揺動させる際には、第2係合変換用係合部6
3がカム部82に係合して、該カム部82より反力を受
けて該カム部82に乗り上げる(移動する)。この移動
に伴い、第2弾性部材6の、主にバネ部64が弾性変形
し、この弾性変形に伴い、第2係合部62は、第2被係
合部34から離間する方向に移動していく。この結果、
図5に示すように、第2係合部62は第2被係合部34
に対し係合不可能となる。ここで、第2係合変換用係合
部63は、カム部82に対し傾斜状態で当接可能な傾斜
部63aを備えている。この傾斜部63aは、第2係合
変換用係合部63の外周のうちで、中立状態にてカム部
82側を向く辺(換言すれば、操作レバー2を中立位置
Nから揺動方向Y1に揺動させる際にカム部82に最初
に当接する部分)に形成されている。従って、操作レバ
ー2を揺動方向Y1に揺動させる際におけるカム部82
に対する第2係合変換用係合部63の乗り上げ動作を好
適になし得る。また、このようにカム部82に乗り上げ
た第2係合変換用係合部63は、操作レバー2が揺動領
域R1に位置する期間中は、該乗り上げ状態に維持さ
れ、従って、該期間中、第2係合部62は第2被係合部
34に対し係合不可能な状態に維持される。つまり、操
作レバー2が揺動領域R1に位置する際には、第1およ
び第2係合部52,62のうち第1係合部52のみが回
転部材3に対し係合可能となり、第2係合部62から回
転部材3に力が加わることがない。
【0045】また、第1係合部52は、操作レバー2が
揺動領域R1にて揺動方向Y2に揺動する際に、当該第
1係合部を溝部33a外に逃げ動作させるために、各溝
部33aの開口縁部331に対し傾斜状態で接触する第
1傾斜面52bを備える。従って、操作レバー2を揺動
領域R1にて揺動方向Y2に揺動させる際には、第1係
合部52が溝部33a内から逃げ動作するので、回転部
材3を回転方向K2(第2回転方向)に回転させるよう
な力を第1係合部52から第1被係合部33に伝達して
しまうことを抑制できる。
【0046】加えて、操作レバー2を揺動領域R1にて
揺動方向Y2に揺動させる際には、ブレーキ部材9と回
転部材3との間の摩擦力により、回転部材3の(回転方
向K2への)回転が阻止される。すなわち、回転部材3
に対するブレーキ部材9の圧接によりブレーキ部材9と
回転部材3との間に生ずる摩擦力は、操作レバー2が揺
動領域R1にて揺動方向Y2に揺動する際における回転
部材3の回転を阻止するような大きさに設定されてい
る。なお、ブレーキ部材9と回転部材3との間に生ずる
摩擦力は、操作レバー2が揺動領域R1にて揺動方向Y
1に揺動するのに連動した回転部材3の(回転方向K1
への)回転は許容するような大きさに設定されているこ
とは勿論である。
【0047】よって、操作レバー2を揺動領域R1にて
反復的に揺動操作するのに連動して、回転部材3が回転
方向K1へと一方向のみに徐々に回転し、この回転に連
動して駆動出力部材7の回動軸部72が徐々に回転し、
この回転に連動して昇降機構部12のリンク12aが徐
々に揺動することにより、シート11が徐々に上昇し
て、例えば、図8(a)から図8(b)の状態に移行す
る。なお、操作レバー2の操作状態を解除すると中立位
置Nに復帰するため、揺動領域R1における操作レバー
2の反復的な揺動操作の際に、操作レバー2を揺動方向
Y2に揺動させるためにはあえて力を加えなくても良
い。また、操作レバー2が揺動領域R1にて揺動する
際、第1係合変換用係合部53は切欠部83と回転部材
3との隙間を移動する。
【0048】次に、シート11を下降させるには、操作
レバー2を図2の揺動領域R2(第2揺動領域)に位置
させて反復的に揺動させると良い。なお、シート11を
下降させる際の各部材の動作は、シート11を上昇させ
る際と同様であるので、その説明は適宜省略する。
【0049】揺動領域R2にて操作レバー2を揺動方向
Y2に揺動させる際には、回転部材3は、第2被係合部
34を構成する何れかの溝部34aに係合した第2係合
部62により回動力を付与されて回転方向K2に回転す
る。つまり、第2係合部62が第2被係合部34に係合
した状態で、操作レバー2が揺動方向Y2へ揺動するの
に伴って第2係合部62が移動することにより、回転部
材3が回転方向K2に回転する。
【0050】ここで、第2係合部62の先端面62a
は、例えば図5に示すように、第1係合部52における
先端面52aと同様に形成され、溝部34aの内壁(回
転部材3の盤面と直交する内壁)に面接触可能となって
いる。また、第2係合部62が回転部材3より反力を受
けて撓み、操作レバー2の板状部材22の荷重受部22
eに当接する点(荷重受部22eにより、第2係合部6
2が補強されている点)、並びに、通常は(回転部材3
を回転方向K2に回転させないときには)第2係合部6
2と荷重受部22eとの間に隙間が設けられている点
も、第1係合部52におけるのと同様である。
【0051】また、操作レバー2を中立位置Nから揺動
方向Y2に揺動させる際には、第1係合変換用係合部5
3は、図5の矢印B、矢印Cに従って移動し、カム部8
2に係合して、該カム部82より反力を受けて、該カム
部82に乗り上げる(移動する)。この移動に伴い、第
1弾性部材5の、主にバネ部54が弾性変形し、この弾
性変形に伴い、第1係合部52は、第1被係合部33か
ら離間する方向に移動していく。この結果、第1係合部
52は第1被係合部33に対し係合不可能となる。さら
に、第1係合変換用係合部53は、第2係合変換用係合
部63における傾斜部63aと同様の傾斜部53aを備
えている。そして、操作レバー2が揺動領域R2に位置
する際には、第1および第2係合部52,62のうち第
2係合部62のみが回転部材3に対し係合可能となり、
第1係合部52から回転部材3に力が加わることがな
い。
【0052】また、第1係合部52が第1傾斜面52b
を備えるのと同様に、第2係合部62は、第2傾斜面6
2bを備える。そして、操作レバー2が揺動領域R2に
て揺動方向Y1に揺動する際には、第2傾斜面62bが
各溝部34aの開口縁部341に対し傾斜状態で接触し
て、第2係合部を溝部34a外に逃げ動作させる。従っ
て、操作レバー2を揺動領域R2にて揺動方向Y1に揺
動させる際には、回転部材3を回転方向K1に回転させ
るような力を第2係合部62から第2被係合部34に伝
達してしまうことを抑制できる。
【0053】加えて、操作レバー2を揺動領域R2にて
揺動方向Y1に揺動させる際には、ブレーキ部材9と回
転部材3との間の摩擦力により、回転部材3の(回転方
向K1への)回転が阻止される。すなわち、回転部材3
に対するブレーキ部材9の圧接によりブレーキ部材9と
回転部材3との間に生ずる摩擦力は、操作レバー2が揺
動領域R2にて揺動方向Y2に揺動するのに連動した回
転部材3の(回転方向K2への)回転は許容するが、操
作レバー2が揺動領域R2にて揺動方向Y1に揺動する
際における回転部材3の回転を阻止するような大きさに
設定されている。
【0054】よって、操作レバー2を揺動領域R2にて
反復的に揺動操作するのに連動して、回転部材3が回転
方向K2へと一方向のみに徐々に回転し、この回転に連
動して駆動出力部材7の回動軸部72が徐々に回転し、
この回転に連動して昇降機構部12のリンク12aが徐
々に揺動することにより、シート11が徐々に下降し
て、例えば、図8(b)から図8(a)の状態に移行す
る。なお、操作レバー2が揺動領域R2にて揺動する
際、第2係合変換用係合部63は切欠部84と回転部材
3との隙間を移動する。
【0055】以上のような実施の形態によれば、操作レ
バー2を揺動領域R1にて反復的に揺動させることによ
り、回転部材3を回転方向K1に回転させ、該回転に伴
い駆動出力部材7の回動軸部72および昇降機構部12
をそれぞれ連動させてシート11を上昇させることがで
きる一方で、操作レバー2を揺動領域R2にて反復的に
揺動させることにより、回転部材3を回転方向K2に回
転させ、該回転に伴い駆動出力部材7の回動軸部72お
よび昇降機構部12をそれぞれ連動させてシート11を
下降させることができる。
【0056】また、シート11の昇降動作を操作レバー
2の揺動操作によりなし得るため、例えばダイヤル式の
操作部を備えるタイプの車両用シートリフター装置と比
べて操作が軽いし、シート11を昇降させるための構成
にワンウェイクラッチ等を要しないので部品点数および
コストを低減することができる。
【0057】しかも、回転部材3の表裏の面に形成され
た第1、第2被係合部33,34に第1、第2係合部5
2,62が係合して駆動伝達する構成であるため、例え
ば回転軸周りに被係合部が形成されたギアを用いる場合
よりも、該回転軸方向の寸法を小さく構成できて、省ス
ペース化が図れる。
【0058】また、カム部82と、カム部82に係合し
て第1係合部52を第1被係合部33に対し係合不可能
とさせる第1係合変換用係合部53と、カム部82に係
合して第2係合部62を第2被係合部34に対し係合不
可能とさせる第2係合変換用係合部63とを備えるの
で、操作レバー2を揺動領域R1に位置させるか、或い
は、揺動領域R2に位置させるかに応じて、第1係合部
52と第2係合部62とのうち何れか一方を選択的に回
転部材3に係合させることが可能となる。つまり、操作
レバー2を揺動領域R1に位置させるか、或いは、揺動
領域R2に位置させるかに応じて、操作レバー2の揺動
操作によるシート11の上昇動作と下降動作の何れか一
方を選択可能となる。
【0059】さらに、ブレーキ部材9を備えるので、操
作レバー2を揺動領域R1にて反復的に揺動させること
により、回転部材3を回転方向K1の一方向のみに回転
させてシート11を上昇させることができし、逆に、操
作レバー2を揺動領域Rにて反復的に揺動させることに
より、回転部材3を回転方向K2の一方向のみに回転さ
せてシート11を下降させることができる。つまり、操
作レバー2が、いわゆるラチェット式に機能する。ま
た、第1係合部52は第1傾斜面52bを備え、操作レ
バー2を揺動領域R1にて揺動方向Y2に揺動させる際
には、第1係合部52を溝部33a外に逃げ動作させる
ことによって、回転部材3を回転方向K2に回転させる
ような力を第1係合部から第1被係合部に伝達してしま
うことを抑制できるし、同様に、第2係合部62は第2
傾斜面62bを備えるので、操作レバー2をより一層好
適に、いわゆるラチェット式に機能させることができ
る。
【0060】なお、上記の実施の形態では、第1被係合
部33および第2被係合部34は、例えば複数の溝部
(凹部)33a、34aにより構成するとともに、第1
係合部52および第2係合部62を、溝部33a、34
aに係合可能な爪状部としたが、本発明はこれに限ら
ず、第1被係合部および第2被係合部を突起状部とし、
第1係合部および第2係合部をこの突起状部に係合可能
な凹部としても良い。
【0061】
【発明の効果】本発明の車両用シートリフター装置およ
びレバー装置によれば、第1係合部を第1被係合部に係
合させた状態で、操作レバーを一方の揺動方向へ揺動さ
せることにより、回転部材を一方の回転方向に回転さ
せ、この回転に伴わせて昇降機構部を連動させ、シート
を上昇させることができる。他方、第2係合部を第2被
係合部に係合させた状態で、操作レバーを前記一方の揺
動方向に対し逆方向に揺動させることにより、回転部材
を前記一方の回転方向に対し逆方向に回転させ、この回
転に伴わせて昇降機構部を連動させて、シートを下降さ
せることができる。また、シートの昇降動作を操作レバ
ーの揺動操作によりなし得るため、例えばダイヤル式の
操作部を備えるタイプの車両用シートリフター装置と比
べて操作が軽い。さらに、シートを昇降させるための構
成にワンウェイクラッチ等を要しないので部品点数およ
びコストを低減することができる。しかも、回転部材の
表裏の面に形成された第1、第2被係合部に第1、第2
係合部が係合して駆動伝達する構成であるため、例えば
回転軸周りに被係合部が形成された通常のギアを用いる
場合よりも、該回転軸方向の寸法を小さく構成でき、省
スペース化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の車両用シートリフタ
ー装置を構成する各部材を示す分解斜視図である。
【図2】車両用シートリフター装置の各部材を組み立て
た状態のうち、特に、操作レバーの中立状態を示す図で
ある(一部の部材は省略)。
【図3】弾性部材を示す側面図であり、このうち(a)
は第1弾性部材を、(b)は第2弾性部材を示す。
【図4】弾性部材(特に第1弾性部材)が取付けられた
状態の操作レバー(特に操作レバーを構成するうちで一
方の板状部材)を示す側面図である。
【図5】操作レバーを第1揺動領域に位置させた状態で
の回転部材、第1弾性部材(第1係合部、第1係合変換
用係合部を含む)、係合状態変換部および第2弾性部材
(第2係合部、第2係合変換用係合部を含む)の位置関
係を示す図である。
【図6】操作レバーを第1揺動領域にて第1揺動方向に
揺動させる際の第1係合部の状態を示す図4のA−A矢
視断面図である。
【図7】操作レバーを中立状態に維持させるための構成
を説明するための図である。
【図8】本実施の形態の車両用シートリフター装置が設
けられたシートを示す模式的な側面図であり、このうち
(a)はシートを低くした状態を、(b)はシートを高
くした状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
2 操作レバー 3 回転部材 31 回転部材の表側の面 32 回転部材の裏側の面 33 第1被係合部 33a 溝部 331 開口縁部 34 第2被係合部 34a 溝部 341 開口縁部 5 第1弾性部材 52 第1係合部 52b 第1傾斜面 53 第1係合変換用係合部 6 第2弾性部材 62 第2係合部 62b 第2傾斜面 63 第2係合変換用係合部 82 カム部(係合状態変換部) R1 第1揺動領域 R2 第2揺動領域 Y1 第1揺動方向 Y2 第2揺動方向 K1 第1回転方向 K2 第2回転方向 9 ブレーキ部材 12 昇降機構部 11 シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動操作可能な操作レバーを備え、該操
    作レバーが揺動操作されることによりシートを昇降させ
    るようにした車両用シートリフター装置において、 前記操作レバーの揺動に連動して回転する回転部材と、 前記回転部材の回転に連動してシートを昇降させる昇降
    機構部と、 前記回転部材の表側の面に形成された第1被係合部に係
    合可能であるとともに、前記操作レバーに一体に設けら
    れた第1係合部と、 前記回転部材の裏側の面に形成された第2被係合部に係
    合可能であるとともに、前記操作レバーに一体に設けら
    れた第2係合部と、を備え、 前記第1係合部が前記第1被係合部に係合した状態で、
    前記操作レバーが第1揺動方向へ揺動するのに伴って前
    記第1係合部が移動することにより、前記回転部材が第
    1回転方向に回転し、該回転に伴い前記昇降機構部が連
    動してシートを上昇させる一方で、 前記第2係合部が前記第2被係合部に係合した状態で、
    前記操作レバーが前記第1揺動方向に対し逆方向の第2
    揺動方向へ揺動するのに伴って前記第2係合部が移動す
    ることにより、前記回転部材が前記第1回転方向に対し
    逆方向の第2回転方向に回転し、該回転に伴い前記昇降
    機構部が連動してシートを下降させるようにしたことを
    特徴とする車両用シートリフター装置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材の表側の面に放射状に配列
    された複数の溝部により前記第1被係合部が構成され、
    前記回転部材の裏側の面に放射状に配列された複数の溝
    部により前記第2被係合部が構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の車両用シートリフター装置。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーが該操作レバーの揺動可
    能領域のうちの第1揺動領域に位置する際には、前記第
    2係合部を前記回転部材に対し係合不可能とさせること
    により、前記第1および第2係合部のうち第1係合部の
    みを前記回転部材に対し係合可能とさせる一方で、 前記操作レバーが該操作レバーの揺動可能領域のうち前
    記第1揺動領域とは異なる一部である第2揺動領域に位
    置する際には、前記第1係合部を前記回転部材に対し係
    合不可能とさせることにより、前記第1および第2係合
    部のうち第2係合部のみを前記回転部材に対し係合可能
    とさせるための係合状態変換部を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用シートリフター装置。
  4. 【請求項4】 前記第1係合部は、前記操作レバーに一
    体に設けられた第1弾性部材に備えられ、 前記第1弾性部材は、前記操作レバーが前記第2揺動領
    域に移動される際に前記係合状態変換部に係合するとと
    もに該係合状態変換部より反力を受けて移動する第1係
    合変換用係合部を備え、 前記第2係合部は、前記操作レバーに一体に設けられた
    第2弾性部材に備えられ、 前記第2弾性部材は、前記操作レバーが前記第1揺動領
    域に移動される際に前記係合状態変換部に係合するとと
    もに該係合状態変換部より反力を受けて移動する第2係
    合変換用係合部を備え、 前記第1係合変換用係合部が前記係合状態変換部より反
    力を受けて移動するのに伴い、前記第1弾性部材が弾性
    変形することによって、前記第1係合部が前記第1被係
    合部に対し係合不可能となるように移動する一方で、 前記第2係合変換用係合部が前記係合状態変換部より反
    力を受けて移動するのに伴い、前記第2弾性部材が弾性
    変形することによって、前記第2係合部が前記第2被係
    合部に対し係合不可能となるよう移動するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の車両用シートリフター
    装置。
  5. 【請求項5】 前記回転部材の表側の面に放射状に配列
    された複数の溝部により前記第1被係合部が構成され、 前記第1係合部は、 前記操作レバーが前記第1揺動領域にて前記第2揺動方
    向に揺動する際に、当該第1係合部を前記第1被係合部
    を構成する溝部外に逃げ動作させるために、該溝部の開
    口縁部に対し傾斜状態で接触する第1傾斜面を備え、 前記回転部材の裏側の面に放射状に配列された複数の溝
    部により前記第2被係合部が構成され、 前記第2係合部は、 前記操作レバーが前記第2揺動領域にて前記第1揺動方
    向に揺動する際に、当該第2係合部を前記第2被係合部
    を構成する溝部外に逃げ動作させるために、該溝部の開
    口縁部に対し傾斜状態で接触する第2傾斜面を備えるこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用シートリ
    フター装置。
  6. 【請求項6】 前記操作レバーが前記第1揺動領域にて
    前記第1揺動方向に揺動するのに連動した前記回転部材
    の回転、並びに、前記操作レバーが前記第2揺動領域に
    て前記第2揺動方向に揺動するのに連動した前記回転部
    材の回転を許容するが、 前記操作レバーが前記第1揺動領域にて前記第2揺動方
    向に揺動する際、並びに、前記操作レバーが前記第2揺
    動領域にて前記第1揺動方向に揺動する際における前記
    回転部材の回転を阻止するような摩擦力を生ずるよう
    に、 前記回転部材に対し圧接されたブレーキ部材を備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両用シ
    ートリフター装置。
  7. 【請求項7】 揺動操作可能な操作レバーと、 前記操作レバーの揺動操作に連動して回転する回転部材
    と、 前記回転部材の表側の面に形成された第1被係合部に係
    合可能であるとともに、前記操作レバーに一体に設けら
    れた第1係合部と、 前記回転部材の裏側の面に形成された第2被係合部に係
    合可能であるとともに、前記操作レバーに一体に設けら
    れた第2係合部と、を備え、 前記第1係合部が前記第1被係合部に係合した状態で、
    前記操作レバーが第1揺動方向へ揺動するのに伴って前
    記第1係合部が移動することにより、前記回転部材が第
    1回転方向に回転し、 前記第2係合部が前記第2被係合部に係合した状態で、
    前記操作レバーが前記第1揺動方向に対し逆方向の第2
    揺動方向へ揺動するのに伴って前記第2係合部が移動す
    ることにより、前記回転部材が前記第1回転方向に対し
    逆方向の第2回転方向に回転するようにしたことを特徴
    とするレバー装置。
JP2002147692A 2002-05-22 2002-05-22 車両用シートリフター装置およびレバー装置 Pending JP2003335157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002147692A JP2003335157A (ja) 2002-05-22 2002-05-22 車両用シートリフター装置およびレバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002147692A JP2003335157A (ja) 2002-05-22 2002-05-22 車両用シートリフター装置およびレバー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003335157A true JP2003335157A (ja) 2003-11-25

Family

ID=29706093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002147692A Pending JP2003335157A (ja) 2002-05-22 2002-05-22 車両用シートリフター装置およびレバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003335157A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012140074A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Shiroki Corp 有段リフタ装置
JP2012140073A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Shiroki Corp 有段リフタ装置
CN110145556A (zh) * 2018-02-13 2019-08-20 福州明芳汽车部件工业有限公司 座椅高低调整装置的改良型刹车机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012140074A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Shiroki Corp 有段リフタ装置
JP2012140073A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Shiroki Corp 有段リフタ装置
CN110145556A (zh) * 2018-02-13 2019-08-20 福州明芳汽车部件工业有限公司 座椅高低调整装置的改良型刹车机构
CN110145556B (zh) * 2018-02-13 2024-03-15 福州明芳汽车部件工业有限公司 座椅高低调整装置的改良型刹车机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4784086B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP6636366B2 (ja) クラッチユニット
US20080164741A1 (en) Reclining Adjuster
JP3477774B2 (ja) シートリクライニング装置
JP5717283B2 (ja) クラッチユニット
WO2019208744A1 (ja) リフタ装置
JP2011528591A (ja) 調節装置、特に、車両シートの調節装置
WO2019208745A1 (ja) リフタ装置
EP4005869A1 (en) Clutch mechanism and seat structure
JP2020044855A (ja) 自動車用シートのブレーキ装置
JP5262957B2 (ja) リクライニング装置
JP2003335157A (ja) 車両用シートリフター装置およびレバー装置
JP5894788B2 (ja) クラッチユニット
JP4940653B2 (ja) 車両用シート調整装置
JP4788338B2 (ja) 車両用シート調整装置
JP4940650B2 (ja) 車両用シート調整装置
JP2020147267A (ja) リフタ装置
JP4983016B2 (ja) 車両用シート調整装置
US9360072B2 (en) Brake mechanism and clutch unit
JP2012122544A (ja) クラッチユニット
JP5894789B2 (ja) ブレーキ機構およびクラッチユニット
JP2007135847A (ja) シートリフター装置
JP2010127304A (ja) クラッチ装置およびシート装置
JP2008064179A (ja) 変速機のパーキング構造
JP7457251B2 (ja) ブレーキ装置