JP2003334723A - かさ歯車等の歯切り機械 - Google Patents

かさ歯車等の歯切り機械

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JP2003334723A JP2002136465A JP2002136465A JP2003334723A JP 2003334723 A JP2003334723 A JP 2003334723A JP 2002136465 A JP2002136465 A JP 2002136465A JP 2002136465 A JP2002136465 A JP 2002136465A JP 2003334723 A JP2003334723 A JP 2003334723A
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axis
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Shogo Kato
昭悟 加藤
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ASANO GEAR CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】かさ歯車等の歯切り機械において、構造の簡素
化で機械の製造コストを低減させ、位置決め精度を向上
させると共に、ツール交換作業の容易・迅速化を図れる
ようにする。 【解決手段】歯切りまたは研削のツール1とワーク2と
の相対位置関係を、X・Y・Zの三本の軸線による直交
座標と、軸線θによる回転座標とで実現したかさ歯車等
の歯切り機械において、上記θ軸を中心とする姿勢位置
決め用の回動を、ツールヘッド3の回動軸5に直結され
たモータ6により行うように構成する。また上記軸線θ
が、水平状になるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かさ歯車等(ここ
でかさ歯車等とは、ハイポイドギヤを含むかさ形をした
歯車を総称する意味とする)の歯切り機械の構造に関す
るものであり、構造の簡素化と製造コストの低減、位置
決め精度の向上、工具交換作業の容易化を図ろうとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】近時のかさ歯車等の歯切りは、創成法の
正面フライス削り加工では、回転する工具が予定された
深さまでワークに送り込まれ、ツール(工具)とワーク
(歯車素材)とが創成のための転がり動作を受けて、ワ
ークが創成される歯車の周りに回転し、その際の相対動
作により特定位置の溝加工がなされている。また創成法
でない正面フライス削り加工では、工具の所定位置ヘワ
ークをもって行き、これにより指定された深さをワーク
内へ突入させることで、回転に対して保持されたワーク
に特定の溝位置が加工されているのが一般的である。
【0003】近時のかさ歯車等の歯切り加工で、我が国
のみならず世界で最も多く使用されているのは、ザ・グ
リーソン・ワークス社(本社アメリカ合衆国,ニューヨ
ーク州))のものであり、例えば特表平2−50235
8号公報(WO89/01838)、特表平8−508
209号公報(WO94/21413)、特表2000
−505359号公報(WO97/10068)、特表
2000−512378号公報(WO91/1667
3)、特許第3264666号公報(WO92/145
74)等にもその詳しい記載がある。
【0004】同社のかさ歯車等の歯切り機械の概略は、
次のようになっている。機台(ベース)上にツール支持
台およびワーク支持台(ワークヘッド)が設けられてお
り、ツール支持台は、ツール往復体(キャリッジ)を有
しており、該ツール往復体は機台の短手方向に形成され
たスライダ上に取付けられて、機台の幅方向(短手方
向)に直線移動可能となっている。ツール往復体はツー
ルヘッドを有しており、該ツールヘッドはツール往復体
の垂直面に設けたスライダに支持されて、機台上で垂直
に直線移動可能となっている。また該ツールヘッドはツ
ールスピンドルを回転可能に軸支して、該ツールスピン
ドルに例えば多羽根正面フライスや研削砥石車のような
ツールが装着されている。
【0005】他方上記ワーク支持台は、機台の長手方向
に形成されたスライダ上にワークテーブルを有して、機
台の長手方向へ直線移動可能となっており、かつ該テー
ブル上にワークヘッドを設けてある。ワークヘッドはテ
ーブル上に設けた弓形状(円弧状)のスライダ上に設け
てあり、垂直軸であるピボットの周りに旋回移動可能と
なっている。ワークヘッドはワークスピンドルを回転可
能に軸支しており、該ワークスピンドルにワークが取付
けられるようになっている。
【0006】上記のツール往復体の水平直線移動、ツー
ルヘッドの垂直直線移動、ワークテーブルの水平直線移
動が、相互に直交したX・Y・Zの各軸線に沿って行わ
れ、ワークヘッドの旋回移動がピボット軸Pの周りで行
われるものとし、ツールの軸線Tやワークの軸線Wは軸
線X・Y・Zに沿って、かつ軸線Pの周りに相互に相対
移動するようにしてある。
【0007】これは、上記でワーク上に正確な歯面を形
成できるのが、ツールの軸線とワークの軸線とが、互い
に正確な位置関係にある場合にのみであり、またワーク
の最大深度位置において工具が望ましい正確な歯溝を形
成できるためには、ツールの軸線に対してただ一つの正
確な位置が存在するだけであり、そのように位置決めを
しておく必要があるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
かさ歯車等の歯切り機械では、ワークヘッドの旋回移動
が垂直なピボット軸Pの周りで行われて、回転座標の位
置決めをその回転中心軸とは別個の位置に、ボールネ
ジ、ギヤまたは摩擦車のような旋回のための機構を設け
て行っている。そのため、構造が複雑となって機械の製
造コストが高くなっていると共に、回転中心軸と異なる
位置で行う間接的な位置決めであるから、精度上の問題
がある。
【0009】また、ツール(したがってツールヘッド)
の軸線Tが水平方向に配置された構造になっているた
め、重量の大きいツールを交換するには作業者の多大の
労力やクレーン等を用いて行わねばならない、という問
題点もあった。
【0010】本発明は、かさ歯車の歯切りおよび研削の
従来の原理を応用した、全く新しい構成による新規なも
のであって、従来のかさ歯車等の歯切り機械が有する上
記問題点の解消を課題としたものである。即ち本発明の
目的は、構造の簡素化で機械の製造コストを低減させ、
位置決め精度を向上させると共に、ツール交換作業の容
易・迅速化を図れるようにした、かさ歯車等の歯切り機
械を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るかさ歯車等
の歯切り機械は、歯切りまたは研削のツール1とワーク
2との相対位置関係を、X・Y・Zの三本の軸線による
直交座標と、軸線θによる回転座標とで実現するかさ歯
車等の歯切り機械において、上記θ軸を中心とする姿勢
位置決め用の回動を、ツールヘッド3の回動軸5に直結
されたモータ6により行うようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】上記構成において、機台(ベー
ス)10上でワークヘッド4の水平方向への直線移動軸
線をX(X軸)、ワークヘッド4の垂直方向への直線移
動軸線をZ(Z軸)、ツールヘッド3の水平方向への直
線移動軸線をY(Y軸)として示す。
【0013】ツールヘッド3の姿勢位置決め用のθ軸
は、ツールヘッド3がこのθ軸を中心に回動してその姿
勢を変えられるようにするためのものであるが、θ軸上
の回動軸5に姿勢位置決め用のモータ6を直結してお
く。また該θ軸は、床と平行な水平状になるように構成
しておく。
【0014】上記ツールヘッド4のツールスピンドル7
に装着したツール1は、その端面の中心が上記θ軸線上
またはできるだけその近傍になるように構成しておくの
がよい。
【0015】またツール交換時には、θ軸を中心に回動
したツールヘッド3、従ってツールスピンドル7のワー
ク取付け面が、上方または斜め上方を向く位置にて停止
可能としておくのがよい(例えば図4参照)。
【0016】同じくツール交換時には、ツールヘッド3
が水平方向への軸線Yに沿って、基台10上でコラム1
1から離れる位置(例えば上記図4では手前側の位置)
に移動可能としておき、同時にワークヘッド4も、水平
方向への軸線Xに沿って、上記ツールヘッド3から離れ
た位置(例えば上記図4では左側の位置)に移動可能と
しておく。
【0017】上記で、軸線Yに沿ったツールヘッド3の
水平方向への直線移動、軸線Xに沿ったワークヘッド4
の水平方向への直線移動、軸線Zに沿ったワークヘッド
4の垂直方向への直線移動は、いずれも別個の移動用モ
ータ13,15,14を、リニアまたはロータリーエン
コーダからのフィードバック情報を受けたコンピュータ
で制御するようにしてある。
【0018】また上記ツールヘッド3が姿勢を変えるた
めにθ軸を中心に回動することも、上記の回動軸5に直
結した別個の姿勢位置決め用のモータ6を、リニアまた
はロータリーエンコーダからのフィードバック情報を受
けたコンピュータで制御させておく。
【0019】上記機構によって、ツールヘッド3、ツー
ルスピンドル7、ワークヘッド4、ワークスピンドル8
等は、相互に対して独立してかつ相互に対して同時に、
直線移動や回動移動を行えるようになっている。
【0020】なお、上記におけるワーク2は、広い意味
でのかさ歯車を含み、またピニオンでもギヤでもよい。
また上記ツール1は、歯切りの場合には環状に配置され
た切り刃をもつ多羽根正面フライスを用い、研削の場合
はほぼカップ状の研削砥石車を用いるのが一般的であ
る。
【0021】上記構成のかさ歯車等の歯切り機械の作動
・使用状態は、以下のようになる。例えばハイポイドギ
ヤのような長手方向に曲がった歯溝をもつかさ歯車の製
造では、ワーク2上に正確な歯面を形成するための設定
および動作に、ツールの軸線Tやワークの軸線W等の相
対的位置を調節して、互いに正確な位置関係に設定する
必要がある。
【0022】そこで、上記ワークヘッド4の水平方向へ
の直線移動軸線Xと、垂直方向への直線移動軸線Z、ツ
ールヘッド3の水平方向への直線移動軸線Y、ツール1
の軸線T、ワーク2の軸線W、および従来の垂直なビボ
ット軸に代わるツールヘッド3の回動中心となる水平な
軸線θ等によって、ツール1およびワーク2を適正な所
要の位置・角度に相対的に位置決めし、歯切り加工を進
めていくことになる。
【0023】これに基づき歯切り加工動作が行われるこ
とにより、創成法の正面フライス削り加工では、回転す
るツール1が予定された深さまでワーク2に送り込ま
れ、ツール1とワーク2とが創成のための転がり動作を
受けてツール1が創成されるワーク2の周りに回転し、
その際の相対動作によって特定位置への溝加工がなされ
ていく。
【0024】また創成法でない正面フライス削り加工で
は、ツール1の所定位置ヘワーク2をもって行き、これ
により指定された深さをワーク2内へ突入させること
で、回転に対して保持されたワーク2に特定の溝位置が
加工されていく。
【0025】上記場合において、ツールヘッド3は、水
平状の姿勢位置決め用のθ軸を中心に可回動としてあ
り、該軸θ上の回動軸5の他側側に姿勢位置決め用のモ
ータ6を直接に連結して、該モータ6をロータリーエン
コーダで得た情報に基づきコンピュータで制御するよう
にしてある。
【0026】これにより本発明のものでは、所定の回転
座標への位置決めを、従来の垂直なピボット軸の周り
に、ワーク支持体を摩擦車やギヤ等により弓型状のスラ
イドに沿って回動させ、位置決めするものと異なり、回
動軸5に直結した姿勢位置決め用のモータ6を直接的に
制御することで行える。そのため、歯切り機械の構造が
シンプルとなって、機械の製造コストを低減し、かつツ
ールヘッド4・ツール1を高精度に所定角の姿勢に位置
決め可能となっている。
【0027】また、上記の如くツールヘッド3の姿勢位
置決め用の軸線θが水平状であるから、ツール交換時に
は該θ軸を中心にツールヘッド3を回動させて、ツール
スピンドル7のツール取付け端面を上方または斜め上方
へ向けることが可能となっている(例えば上記図4参
照)。そのため、かなりの重量のあるツール1の取り外
し・取付け作業を、容易・迅速に行えるようになってい
る。
【0028】さらに、ツールヘッド3のツールスピンド
ル4に装着したツール1を、その端面の中心が上記θ軸
線上またはできるだけその近傍になるよう配置してあれ
ば、ツール1の軸線Tの移動が少なくなっており、歯切
りを一層精度よく行える。
【0029】しかもツール交換位置になる際に、ツール
ヘッド3が、水平方向への軸線Yに沿ってコラム11か
ら離れた位置へ移動し、かつワークヘッド4も水平方向
への軸線Xに沿って上記ツールヘッド3(従ってツール
スピンドル7やツール1)から離れた位置へ移動するよ
うに設定してあることで、ツール1の交換を他部分と干
渉・衝突することなく容易・迅速に行えるようになって
いる。
【0030】
【実施例】図1ないし図4は、本発明に係るかさ歯車等
の歯切り機械の実施例を示すものであり、ツール1とワ
ーク2との相対位置関係を、X・Y・Zの三本の軸線に
よる直交座標と、軸線θによる回転座標とで実現したか
さ歯車等の歯切り機械において、上記θ軸を中心とする
姿勢位置決め用の回動を、ツールヘッド3の回動軸5に
直結されたモータ6により行うようにした機械の具体例
を示している。
【0031】図1はワークとしてかさ歯車形のピニオン
を歯切り時の正面図、図2は同ピニオンを歯切り時の平
面図、図3はかさ歯車形のギヤを歯切り時の正面図、図
4はツール交換状態時の正面図である。ここでは、ツー
ル1に多羽根正面フライスを用いた例を示している。
【0032】即ち、水平状の上面をもつ機台(ベース)
10上に、垂直な前面と側面をもつ箱型状のコラム11
が固設してあり、該コラム11の前面にワークヘッド垂
直移動用のワークヘッド移動板12を設けてある。該ワ
ークヘッド移動板12は、上記前面にZ軸方向即ち垂直
方向への二本のリニアガイド16を設け、Z軸方向移動
用のモータ14で回転するボールネジ17にて、リニア
ガイド16に沿って垂直移動可能としたものである。
【0033】上記ワークヘッド移動板12の前側には、
水平移動も可能なワークヘッド4を設けてある。該ワー
クヘッド4は、上記ワークヘッド移動板12の前側に軸
線Xに沿った方向即ち水平方向に二本のリニアガイド1
8を設けて、X軸移動用のモータ15で回転するボール
ネジ19にて、該リニアガイド18に沿って水平移動可
能としたものである。
【0034】上記ワークヘッド4のツール側面には、内
装したワーク回転用のモータ20で可回転なワークスピ
ンドル8の一側が突出しており、該ワークスピンドル8
のワーク取付け端面に取り付けられたワーク2が、上記
軸線Xと平行な軸線Wを中心に回転可能としてある。
【0035】他方、上記コラム11の垂直な側面には、
ツール水平移動用のツール移動体9を設けてある。該ツ
ール移動体9は、上記側面に軸線Yに沿った方向即水平
方向に二本のリニアガイド21を設け、Y軸移動用のモ
ータ13で回転するボールネジ22で、該リニアガイド
21に沿って水平移動可能としてある。
【0036】上記ツール移動体9の片側面には、ツール
ヘッド3が姿勢位置可変に回動可能に設けてある。即
ち、ツール移動体9内に上記軸線Yと平行なθ軸を中心
に回動する回動軸5を設け、前方へ突出した該回動軸5
前部にツールヘッド3の側部を装着すると共に、該回動
軸5の後部にはθ軸回動用のモータ6を直結してあり、
ツールヘッド3がθ軸を中心に回動して姿勢位置を決め
られるようにしてある。
【0037】また上記ツールヘッド3には、内装したツ
ール回転用のモータ23で可回転なツールスピンドル7
が軸支され、ワーク2に対向する如く突出したツール取
付け端面に、ツール1を取り付け可能としてある。該ツ
ール1はスピンドル7の中心軸と同じ軸線Tを中心に回
転可能となっている。
【0038】上記で、ツールヘッド3のツールスピンド
ル7に取付けられるツール1は、その端面の中心が、上
記θ軸上またはできるだけその近傍になるように配置し
てある。
【0039】また上記ツールヘッド3は、図4で示すよ
うに、ツール交換時にθ軸を中心に回動してツールスピ
ンドル7の工具取付け面が、上方または斜め上方を向い
た位置で停止可能とすると共に、水平方向への軸線Yに
沿って前進移動して、コラム11から離れた位置で停止
可能に設定してある。
【0040】さらにワークヘッド3も、図4で明らかな
如く、ツール交換時に水平方向への軸線Xに沿って後退
移動して、上記ツール1側から離れた位置で停止可能に
設定してある。
【0041】軸線Yに沿ったツールヘッド1の水平方向
への直線移動や、θ軸に沿ったツールヘッド1の回動、
軸線XまたはZに沿ったワークヘッド2の水平または垂
直方向への直線移動等は、各々別個のモータ13,6,
15,14をリニアまたはロータリーエンコーダからの
フィードバック情報を受けたコンピュータで制御させて
ある。これで、ツール1およびワーク2は、相互に対し
て独立して、かつ相互に対して同時に直進または回動し
て、適正に歯切り用の相対的な位置決めが行われる。図
で24は制御盤を示す。
【0042】なお、上記かさ歯車等の歯切り機械の実施
例の使用状態・作用は、発明の実施の形態の項で述べた
ことから明らかであるから、ここでは重複を避けるため
に省略する。
【0043】
【発明の効果】以上で明らかな如く、本発明に係るかさ
歯車等の歯切り機械は、従来のかさ歯車の歯切り機械の
問題点を解消するものであり、構造の簡素化と機械の製
造コスト低減を図ると共に、歯切り加工の位置決め精度
を向上でき、かつツール交換作業の容易・迅速化も図か
ることができる。
【0044】即ち、従来のかさ歯車等の歯切り機械で
は、ワークヘッドの旋回移動がピボット軸Pの周りで行
われて、回転座標の位置決めを回転中心軸から離れた位
置のボールネジその他の別個の機構で行っている。その
ため、構造が複雑となって機械の製造コストが高くな
り、また所定の回転座標への位置決めを回転中心軸から
離れた位置で間接的に行うものであるから、精度上の問
題点もあった。さらにツールヘッド・ツールの回転の中
心軸が水平方向を維持したままの構造であるから、ツー
ルの交換時に重量の大きいものを水平状に移動させて取
り替え作業を行うことになり、作業者に多大の労力を要
求した。
【0045】これに対して本願発明では、歯切りまたは
研削のツールとワークとの相対位置関係を、X・Y・Z
の三本の軸線による直交座標と、軸線θによる回転座標
とで実現したかさ歯車等の歯切り機械において、上記θ
軸を中心とする姿勢位置決め用の回動を、ツールヘッド
の回動軸に直結されたモータで行うようにしてある。
【0046】そのため、a)従来のものと異なり、ツー
ルヘッド・ツールの姿勢位置を、θ軸上の回動軸に直結
したモータで直接的に、ロータリーエンコーダからの情
報を受けたコンピュータで制御することができる。これ
により、かさ歯車等の歯切り機械の構造をシンプルなも
のにできると共に、機械の製造コストを低減でき、かつ
ツールの位置決めを高精度に行うことができる。
【0047】b)θ軸を水平状にしてあれば、ツールヘ
ッドがθ軸を中心に回動してその姿勢を制御できるの
で、ツール交換時にツールヘッドを該θ軸で回動させ、
ツール取付け端面を上方または斜め上方へ向けることが
できる。これにより、従来と異なりツールを上・下方向
へ移動させて交換することができ、かなりの重量のツー
ルでもその交換作業を容易・迅速に行うことができる。
【0048】c)なお、ツールの端面の中心を上記θ軸
線上またはできるだけその近傍になるように配置してあ
れば、ツール回転中心軸の移動が少なくなっており、歯
切りを一層精度よく行える。さらにツール交換時に、ツ
ールヘッドが水平方向への軸線Yに沿ってコラムから離
れた位置へ移動し、かつワークヘッドも水平方向への軸
線Xに沿ってツールヘッドから離れた位置に移動するよ
うに設定してあれば、ツール交換時に衝突・干渉するこ
とがなく、作業を一層容易・迅速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るかさ歯車等の歯切り機械の実施例
で、ピニオンを歯切り時の正面図である。
【図2】本発明に係るかさ歯車等の歯切り機械の実施例
で、ピニオンを歯切り時の平面図である。
【図3】本発明に係るかさ歯車等の歯切り機械の実施例
で、ギヤを歯切り時の正面図である。
【図4】図3で示した実施例の機械で、ツール交換時に
おける正面図である。
【符号の説明】
1−ツール 2−ワーク 3−ツールヘッド 4−ワークヘッド 5−回動軸 6−モータ 7−ツールスピンドル 8−ワークスピンドル 9−ツール移動体 10−機台 11−コラム 12−ワークヘッド移動板 13−モータ 14−モータ 15−モータ 16−リニアガイド 17−ボールネジ 18−リニアガイド 19−ボールネジ 20−モータ 21−リニアガイド 22−ボールネジ 23−モータ 24−制御盤 X−軸線 Y−軸線 Z−軸線 θ−軸線 T−ツールの軸線 W−ワークの軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯切りまたは研削のツール1とワーク2と
    の相対位置関係を、X・Y・Zの三本の軸線による直交
    座標と、軸線θによる回転座標とで実現するかさ歯車等
    の歯切り機械において、 上記θ軸を中心とする姿勢位置決め用の回動を、ツール
    ヘッド3の回動軸5に直結されたモータ6により行うよ
    うにしたことを特徴とする、かさ歯車等の歯切り機械。
  2. 【請求項2】歯切りまたは研削のツール1とワーク2と
    の相対位置関係を、X・Y・Zの三本の軸線による直交
    座標と、軸線θによる回転座標とで実現するかさ歯車等
    の歯切り機械において、 上記θ軸を中心とする姿勢位置決め用の回動を、ツール
    ヘッド3の回動軸5に直結されたモータ6により行うよ
    うにし、かつ該θ軸を水平状に設けたことを特徴とす
    る、かさ歯車等の歯切り機械。
  3. 【請求項3】ツールヘッド4のツールスピンドル7に装
    着したツール1が、その端面の中心が該θ軸線上または
    できるだけその近傍になるように構成した、請求項1ま
    たは2に記載のかさ歯車等の歯切り機械。
  4. 【請求項4】θ軸を中心に回動するツールヘッド3のツ
    ールスピンドル7のワーク取付け面が、ツール交換時に
    上方または斜め上方を向く位置で停止可能とした、請求
    項1,2または3に記載のかさ歯車等の歯切り機械。
  5. 【請求項5】ツール交換時に、ツールヘッド3が直線移
    動軸線Yに沿って基台10上でコラム11から離れた位
    置へ移動し、かつワークヘッド4が直線移動軸線Xに沿
    ってツールヘッド3から離れた位置へ移動可能に構成し
    た、請求項1,2,3または4に記載のかさ歯車等の歯
    切り機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130047609A (ko) * 2011-10-28 2013-05-08 에마크 홀딩 게엠베하 Y-축을 갖는 공작 기계
JP2015100916A (ja) * 2013-11-20 2015-06-04 クリンゲルンベルク・アクチェンゲゼルシャフトKlingelnberg AG ギアを研磨または検査するための装置

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