JP2003334649A - 軽金属用射出成形装置及び方法 - Google Patents

軽金属用射出成形装置及び方法

Info

Publication number
JP2003334649A
JP2003334649A JP2002143400A JP2002143400A JP2003334649A JP 2003334649 A JP2003334649 A JP 2003334649A JP 2002143400 A JP2002143400 A JP 2002143400A JP 2002143400 A JP2002143400 A JP 2002143400A JP 2003334649 A JP2003334649 A JP 2003334649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
pressure receiving
heating container
injection molding
light metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002143400A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3824554B2 (ja
Inventor
Kengo Takeya
健吾 武谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP2002143400A priority Critical patent/JP3824554B2/ja
Publication of JP2003334649A publication Critical patent/JP2003334649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3824554B2 publication Critical patent/JP3824554B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要最小限の原料チップを密閉空間内で溶解
し、スリーブ内に供給することができるようにする。 【解決手段】 原料供給装置14から原料チップ10が
供給される加熱容器16と、加熱容器16の底部を構成
する受圧台18と、受圧台18と対面した位置に配置さ
れるとともに受圧台18に接触及び離隔可能であるピス
トン20と、により密閉状態を形成可能な溶解部22を
構成し、溶解部22において、密閉状態で原料チップ1
0を溶解するとともに、加熱容器16から射出スリーブ
24にかけて受圧台18を貫通する流路18aを介して
溶解された溶湯を射出スリーブ24内に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
やマグネシウム合金などの軽合金用射出成形装置及びそ
の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の軽金属用射出成形装置としてはダ
イカスト法があり、ダイカスト法は、原料となる軽合金
インゴットを溶解し保持する溶解炉と、電磁ポンプ式、
ピストンポンプ式、ラドル式等の溶湯供給装置と、溶湯
を射出するためのスリーブ及びプランジャなどから構成
される。ダイカスト法において、図8(a)、(b)に示
されるように、スリーブ40及びプランジャ42が溶解
炉外部に設置され、溶湯給湯装置44を使用して溶解炉
から溶湯を汲み取りあるいはポンプ輸送してスリーブ4
0内に供給するものをコールドチャンバ方式と呼び、図
9(a)、(b)に示されるように、スリーブ40及び
プランジャ42が溶解炉46内部に設置され、溶湯給湯
装置を必要としないものをホットチャンバ方式と呼ぶ。
【0003】ダイカスト法では、溶解炉46内に蓄積さ
れた溶湯は、コールドチャンバ方式の場合には溶湯供給
装置44によって、またホットチャンバ方式の場合には
プランジャ42の後退動作によって、それぞれスリーブ
40内に供給される。そして、スリーブ40内の溶湯
は、プランジャ42を高速で前進させることによって、
金型48内に射出、充填される。溶解炉46内の溶湯
は、その減少量に応じて、適宜、予熱された原料インゴ
ットを溶解炉46へ供給することにより補充される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダイカスト法では、多量の溶湯を溶解、保持するた
めの高温度に維持された溶解炉46を必要とし、この溶
解炉46に原料インゴットを供給する際、あるいはラド
ル式の溶湯供給装置44を使用する際には、溶解炉46
内の溶湯が大気に曝されることになる。溶湯が大気と接
触すると、溶湯と大気が反応して酸化物などの不純物が
溶解炉46内の溶湯へ混入することになり、そのため、
ダイカスト法では、溶湯の取扱いに煩雑さがあり、酸化
物などの不純物を定期的に除去する必要がある。特に、
成形材料としてマグネシウム合金を用いる場合には、溶
湯状態にあるマグネシウム合金は大気中の酸素と激しく
燃焼反応するため、これを防止するために地球温暖化係
数の高いSF6ガスを溶解炉46内に供給する必要があ
る。このような不純物などの副生成物を除去する作業
は、高温度に保持された溶解炉46の間近で行う必要が
あり、作業環境の悪化は避けられず、さらに作業者には
熟練度を要求するものである。また、不純物の定期的な
除去作業が行われなかった場合には、成形品内に不純物
が混入することによって、不良率が増加するなどの不具
合が生じる。
【0005】上記問題点である多量の溶湯と大気とが直
接接触することを避けたものとして、特開2000−1
41007公報に示されるものがある。これに示される
ものは、ホッパに収容されたペレット状の金属材料を、
ホッパに連結したバレル内に送り込み、バレル外周に設
けられたヒータによる加熱とバレル内に配置されたスク
リュの回転により溶融/半溶融状態にし、この溶湯を金
属材料連絡通路を経てピストン前方の金属材料保持室に
送り込み、金属材料保持室に送り込まれた溶湯の量をピ
ストンの移動量で計量し、所望の量の溶湯が金属材料保
持室に送り込まれると、ピストンを前進移動させて金型
に連通する射出スリーブに溶湯を移送するものである。
【0006】このように、現状のチクソモールデイング
射出成形機と同様に、金属材料の溶解は、バレルとスク
リュで構成された空間内で行なわれるものであるため、
多量の溶湯と大気とが直接接触することはないが、大気
を完全に遮断した密閉状態で溶解が行なわれるとは限ら
ない。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
のものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の課題を解決するためのものであり、多量の溶湯を
溶解、保持する溶解炉を具備することなく、必要最小限
度の原料を大気と隔離された密閉空間内で溶解してスリ
ーブ内に供給することによって、成形作業者の安全性の
確保と作業環境の改善を図るものであり、さらに成形良
品率及び生産性の向上を図ることができる軽金属用射出
成形装置及び方法を提供することを目的とする。
【0009】本発明のうちで請求項1記載の発明では、
原料供給装置(14)から原料チップ(10)が供給さ
れる加熱容器(16)と、加熱容器(16)の底部を構
成する受圧台(18)と、から構成される溶解部(2
2)において、密閉状態にて原料チップ(10)を溶解
させるようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明のうちで請求項2記載の発明では、
原料供給装置(14)から原料チップ(10)が供給さ
れる加熱容器(16)と、加熱容器(16)の底部を構
成する受圧台(18)と、受圧台(18)と対面した位
置に配置されるとともに受圧台(18)に接触及び離隔
可能であるピストン(20)と、により密閉状態を形成
可能な溶解部(22)が構成され、該溶解部(22)
は、密閉状態でのピストン(20)による前記原料チッ
プ(10)の加圧及び圧縮により、原料チップ(10)
を溶解させるようにしたことを特徴とする。
【0011】本発明のうちで請求項3記載の発明では、
前記ピストン(20)又は/及び前記受圧台(18)
に、渦巻き状の誘導加熱コイルあるいは電気式プレート
ヒータ等の第1の加熱手段(26)を内設したことを特
徴とする。
【0012】本発明のうちで請求項4記載の発明では、
溶解された溶湯を受圧台(18)に形成された流路(1
8a)を介して射出スリーブ(24)内に供給するよう
にしたことを特徴とする。
【0013】本発明のうちで請求項5記載の発明では、
前記原料供給装置(14)には、原料チップ(10)を
固相線温度程度まで予熱可能な第2の加熱手段(30)
が設けられていることを特徴とする。
【0014】本発明のうちで請求項6記載の発明では、
射出スリーブ(24)内に配置される射出用プランジャ
(28)が、流路(18a)と射出スリーブ(24)と
の連通及び遮断を切換えることを特徴とする。
【0015】本発明のうちで請求項7記載の発明では、
原料チップ(10)が供給される加熱容器(16)と、
加熱容器(16)の底部を構成する受圧台(18)と、
から構成された溶解部(22)を密閉状態にして原料チ
ップ(10)を溶解させるようにしたことを特徴とす
る。
【0016】本発明のうちで請求項8記載の発明では、
原料供給装置(14)から原料チップ(10)を加熱容
器(16)に供給し、加熱容器(16)の底部を構成す
る受圧台(18)と対面した位置に配置されるとともに
受圧台(18)に接触及び離隔可能であるピストン(2
0)を受圧台(18)方向に移動させることにより、加
熱容器(16)内に収容された原料チップ(10)を密
閉状態で加圧及び圧縮するとともに加熱容器(16)に
よる加熱により溶解させるようにしたことを特徴とす
る。
【0017】本発明のうちで請求項9記載の発明では、
加熱容器(16)内で溶解された溶湯を、射出用プラン
ジャ(28)を後退させることにより受圧台(18)を
貫通する流路(18a)と射出スリーブ(24)とを連
通させて射出スリーブ(24)に充填するようにしたこ
とを特徴とする。
【0018】なお、上記かっこ内の符号は、後述する実
施の形態の対応する部材を示す。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施の形態
を示す。
【0020】ホッパ12に原料となる軽合金からなる原
料チップ10が貯留されており、ホッパ12は原料供給
装置14に接続されている。原料供給装置14には、ス
クリュ14aが設けられており、原料供給装置14に供
給された原料チップ10は、スクリュ14aの回転によ
り後述する加熱容器16に搬送される。原料供給装置1
4の外周部には電気ヒータ30(加熱手段)が設けられ
ており、原料供給装置14内を搬送される原料チップ1
0は、電気ヒータ30により固相線温度程度まで予熱さ
れる。
【0021】原料供給装置14の先端に加熱容器16が
連結されており、加熱容器16は、これの外周に設けら
れた誘導加熱ヒータあるいは電気ヒータなどの加熱手段
32により原料チップ10の加熱溶解保持を行うことが
可能である。加熱容器16の底部は受圧台18が構成さ
れており、加熱容器16内の受圧台18と対面した位置
に、受圧台18に接触及び離隔可能にピストン20が配
置されている。受圧台18及びピストン20には、渦巻
き状の誘導加熱コイルあるいは電気式プレートヒータな
どの加熱手段26が内設されている。加熱容器16、受
圧台18及びピストン20により溶解部22が構成さ
れ、加熱容器16の加熱手段32と受圧台18及びピス
トン20の加熱手段26とにより原料チップ10を液相
線温度程度に保持可能である。したがって、溶解部22
は、ピストン20にて原料チップ10を加圧及び圧縮す
るとともに加熱手段32及び加熱手段26により加熱す
ることにより密閉状態で原料チップ10を溶解可能であ
る。
【0022】受圧台18には、加熱容器16と射出スリ
ーブ24とを連通する流路18aが貫通しており、この
流路18aを通って加熱容器16内の溶湯が射出スリー
ブ24内に供給される。射出スリーブ24内には射出用
プランジャ28が設けられており、射出用ブランジャ2
8が受圧台18の真下(以下、遮断位置という)に位置
するとき流路18aの下端部を塞いで流路18aを遮断
し、流路18aから離隔したときに流路18aを開放す
る。射出用スリーブ24の先端には金型36が連結され
ている。
【0023】図2に基づいて第1の実施の形態の動作を
説明する。
【0024】ステップ1:図2に示されるように、ま
ず、射出用プランジャ28を遮断位置に位置させて流路
18aを塞いでおく。次に、ホッパ12から原料供給装
置14に原料チップ10を供給するが、このとき、ホッ
パ12の上部あるいはホッパ12と原料供給装置14の
連結部から不活性ガスとしてArガスを供給することに
よって予熱、溶解過程での原料の酸化を防止する。原料
供給装置14内に供給された原料チップ10を、スクリ
ュ14aをショット重量に応じた所定の時間だけ回転さ
せることによって加熱容器16内へ供給する。このと
き、原料供給装置14内を搬送中の原料チップ10は電
気ヒータ30の加熱により固相線温度程度まで予熱され
る。
【0025】ステップ2:図3に示されるように、加熱
容器16内へ1ショット分の原料チップ10を収容した
後、ピストン20を受圧台18方向に移動させて原料チ
ップ10を加圧、圧縮するとともにピストン20及び受
圧台18の加熱手段26と加熱容器16の加熱手段32
により所定の温度まで加熱する。原料チップ10の溶解
はピストン20の変位量によって確認する。すなわち、
チップ状原料のかさ密度は、原料真密度の約50%程度
であるため、原料がチップ状態であるときの堆積原料高
さを1とした場合、原料が溶湯状態になった場合には、
堆積原料高さは約1/2となるので、ピストン20の変
位量をもって原料チップ10の溶解を確認することがで
きる。
【0026】ステップ3:図4に示されるように、原料
チップ10の溶解後、射出用プランジャ28が図の位置
(以下、最後退位置という)まで後退する。これによ
り、流路18aが開放されるため、加熱容器16内の溶
湯が射出スリーブ24に供給される。
【0027】ステップ4:図5に示されるように、ピス
トン20が受圧台18に接触する位置まで移動した時点
でピストン20での加圧を終了する。この時点で、射出
スリーブ24への溶湯の供給が完了し、射出用プランジ
ャ28が前進運動を開始する。射出用プランジャ28の
前進運動は、通常のコールドチャンバ式ダイカスト機と
同様に、射出スリーブ24内の充填率に応じてプランジ
ャ速度を制御しながら金型36内へ溶湯を充填させる。
【0028】ステップ5:図6に示されるように、射出
用プランジャ28が設定された最前進位置に移動した時
点で金型36内への溶湯の充填が完了する。
【0029】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0030】本発明に基づく射出成形装置(型締め力4
50トン)を使用し、射出重量1.0kgの自動車部品
をマグネシウム合金AM50A材を用いて、下記の成形
条件にて成形する。
【0031】成形条件 原料チップ10予熱温度:530℃ 溶解部22温度(ピストン20及び受圧台18):63
0℃ 金型36温度:200℃ 射出溶プランジャ28射出速度:低速0.5m/s、高
速3.5m/s 成形サイクル:29s
【0032】なお、成形サイクルに関しては、1サイク
ル内に占める各工程の時間割合は、図7に示すように、
型閉じ:2s、射出用プランジャ28後退B及び給湯:
0.5s、射出保圧(射出プランジャ前進):1s、射
出用プランジャ28後退A0.5s、原料チップ10供
給5s、圧縮・溶解:20s。前述のプランジャ28後
退から圧縮・溶解までの間に、金型36側では、型開
き:2s、製品突き出し:0.5s、離型材噴霧:4s
が行なわれ、この後、最初の型閉じに移行する。
【0033】<実験結果>上記条件によって成形したと
ころ、溶解部22には酸化物などの不純物の生成は観察
されず、また不純物が成形品内に混入して発生する不良
品は皆無であった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1、7記載の発明は、原料供給装置(14)から原料
チップ(10)が供給される加熱容器(16)と、加熱
容器(16)の底部を構成する受圧台(18)と、から
構成された溶解部(22)において、密閉状態にて原料
チップ(10)を溶解させるようにした構成により、多
量の溶湯を溶解、保持する溶解炉を具備する必要がなく
なり、必要最小限度の原料チップ(10)を大気に曝す
ことなく密閉状態で溶解することができる。
【0035】本発明のうち請求項2、8記載の発明は、
加熱容器(16)、受圧台(18)及びピストン(2
0)によって構成される密閉状態を形成可能な溶解部
(22)で原料チップ(10)を溶解する構成としたこ
とにより、多量の溶湯を溶解、保持する溶解炉を具備す
る必要がなくなり、必要最小限度の原料チップ(10)
を大気に曝すことなく密閉状態で溶解し、射出スリーブ
(24)内に供給することが可能となる。これにより、
ダイカスト法において問題となる防燃ガス(SF6ガ
ス)が不要となるばかりでなく、溶湯と大気が反応して
生じる酸化物などの不純物を生成させることなく軽金属
原料を溶解することが可能となるため、成形品内に不純
物が混入することによる不良率が低下する。
【0036】また、ピストン(20)によって原料チッ
プ(10)を加圧、圧縮することにより、ピストン(2
0)表面及び受圧台(18)表面と原料チップ(10)
との伝熱係数が向上するとともに、原料チップ(10)
が塑性変形して塊状となり、原料チップ(10)の熱伝
導率が増加するため、原料チップ(10)が溶解するま
での時間を短縮することが可能となる。
【0037】また、本発明のうちで請求項3記載の発明
は、請求項1又は2記載の発明において、ピストン(2
0)及び受圧台(18)に内設した誘導加熱コイルある
いは電気式プレートヒータによる第1の加熱手段(2
6)により、短時間に大量の原料チップ(10)を溶解
することが可能となる。
【0038】本発明のうちで請求項4記載の発明は、溶
解された溶湯を受圧台(18)に形成された流路(18
a)を介して射出スリーブ(24)内に供給するように
したので、溶湯の射出スリーブ(24)への供給を円滑
に行うことができる。
【0039】また、本発明のうちで請求項5記載の発明
は、請求項1〜4のうちいずれか記載の発明において、
原料供給装置(14)に設けた加熱手段(30)により
原料チップ(10)をこれの固相線温度程度まで予熱し
た状態で溶解部(22)へ供給することができるため、
溶解時間をさらに短縮することが可能となる。
【0040】また、本発明のうちで請求項6記載の発明
は、請求項1〜4のうちいずれか記載の発明において、
射出用プランジャ(28)を遮断位置すなわち流路(1
8a)を塞ぐ位置に配置することにより溶解部(22)
から射出スリーブ(24)への溶湯の供給を防止するこ
とができ、射出用プランジャ(28)を最後退位置すな
わち流路(18a)を開放する位置に配置することによ
り溶解部(22)から射出スリーブ(24)に溶湯を供
給することができる。
【0041】また、本発明のうちで請求項9記載の発明
は、原料供給装置(14)から原料チップ(10)を加
熱容器(16)に供給し、ピストン(20)を受圧台
(18)方向に移動させることにより、原料チップ(1
0)を加圧及び圧縮するとともに加熱容器(16)によ
る加熱により溶解し、射出用プランジャ(28)を最後
退位置に後退させることにより流路(18a)と射出ス
リーブ(24)とを連通させて溶解した溶湯を射出スリ
ーブ(24)に充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の概略構造を示す断面図であ
る。
【図2】溶解部へ原料チップを供給する状態を示す図で
ある。
【図3】原料チップを溶解する状態を示す図である。
【図4】溶湯を射出シリンダに供給する状態を示す図で
ある。
【図5】溶解部から射出シリンダへの溶湯の供給完了時
の状態を示す図である。
【図6】溶湯を金型に充填した状態を示す図である。
【図7】実施例の1成形サイクル内に占める各工程の時
間割合を示す図である。
【図8】コールドチャンバ式ダイカスト法の概略構造図
であり、(a)は溶湯供給時、(b)は成形時の状態を
説明する図である。
【図9】ホットチャンバ式ダイカスト法の概略構造図で
あり、(a)は溶湯供給時、(b)は成形時の状態を説
明する図である。
【符号の説明】
10 原料チップ 14 原料供給装置 16 加熱容器 18 受圧台 18a 流路 20 ピストン 22 溶解部 24 射出スリーブ 26 第1の加熱手段 30 第2の加熱手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料供給装置(14)から原料チップ
    (10)が供給される加熱容器(16)と、加熱容器
    (16)の底部を構成する受圧台(18)と、から構成
    される溶解部(22)において、密閉状態にて原料チッ
    プ(10)を溶解させるようにしたことを特徴とする軽
    金属用射出成形装置。
  2. 【請求項2】 原料供給装置(14)から原料チップ
    (10)が供給される加熱容器(16)と、加熱容器
    (16)の底部を構成する受圧台(18)と、受圧台
    (18)と対面した位置に配置されるとともに受圧台
    (18)に接触及び離隔可能であるピストン(20)
    と、により密閉状態を形成可能な溶解部(22)が構成
    され、該溶解部(22)は、密閉状態でのピストン(2
    0)による前記原料チップ(10)の加圧及び圧縮によ
    り、原料チップ(10)を溶解させるようにしたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の軽金属用射出成形装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ピストン(20)又は/及び前記受
    圧台(18)に、渦巻き状の誘導加熱コイルあるいは電
    気式プレートヒータ等の第1の加熱手段(26)を内設
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の軽金属用射
    出成形装置。
  4. 【請求項4】 溶解された溶湯を受圧台(18)に形成
    された流路(18a)を介して射出スリーブ(24)内
    に供給するようにしたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の軽金属用射出成形装置。
  5. 【請求項5】 前記原料供給装置(14)には、原料チ
    ップ(10)を固相線温度程度まで予熱可能な第2の加
    熱手段(30)が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の軽金属用射出成形装置。
  6. 【請求項6】 射出スリーブ(24)内に配置される射
    出用プランジャ(28)が、流路(18a)と射出スリ
    ーブ(24)との連通及び遮断を切換えることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか記載の軽金属用射出成形装
    置。
  7. 【請求項7】 原料チップ(10)が供給される加熱容
    器(16)と、加熱容器(16)の底部を構成する受圧
    台(18)と、から構成された溶解部(22)を密閉状
    態にして原料チップ(10)を溶解させるようにしたこ
    とを特徴とする軽金属用射出成形方法。
  8. 【請求項8】 原料供給装置(14)から原料チップ
    (10)を加熱容器(16)に供給し、加熱容器(1
    6)の底部を構成する受圧台(18)と対面した位置に
    配置されるとともに受圧台(18)に接触及び離隔可能
    であるピストン(20)を受圧台(18)方向に移動さ
    せることにより、加熱容器(16)内に収容された原料
    チップ(10)を密閉状態で加圧及び圧縮するとともに
    加熱容器(16)による加熱により溶解させるようにし
    たことを特徴とする請求項7記載の軽金属用射出成形方
    法。
  9. 【請求項9】 加熱容器(16)内で溶解された溶湯
    を、射出用プランジャ(28)を後退させることにより
    受圧台(18)を貫通する流路(18a)と射出スリー
    ブ(24)とを連通させて射出スリーブ(24)に充填
    するようにしたことを特徴とする請求項7又は8記載の
    軽金属用射出成形方法。
JP2002143400A 2002-05-17 2002-05-17 軽金属用射出成形装置及び方法 Expired - Fee Related JP3824554B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002143400A JP3824554B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 軽金属用射出成形装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002143400A JP3824554B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 軽金属用射出成形装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003334649A true JP2003334649A (ja) 2003-11-25
JP3824554B2 JP3824554B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=29703428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002143400A Expired - Fee Related JP3824554B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 軽金属用射出成形装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3824554B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3824554B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4347889A (en) Diecasting apparatus
JP3882013B2 (ja) 鋳造装置の給湯装置
US6070643A (en) High vacuum die casting
EP1018383B1 (en) Die casting method
JPH11285801A (ja) 非晶質合金の真空ダイカスト方法
US6955532B2 (en) Method and apparatus for the manufacture of high temperature materials by combustion synthesis and semi-solid forming
US20040144516A1 (en) Method and apparatus for thixotropic molding of semisolid alloys
JPH0751827A (ja) 低融点金属製品の製造方法および製造装置
EP1132162B1 (en) Metal casting method and apparatus
KR100434999B1 (ko) 반용융 성형용 빌렛의 제조방법 및 그 제조장치
JP2003334649A (ja) 軽金属用射出成形装置及び方法
JP4518676B2 (ja) マグネシウム合金部材の製造方法
JP4139868B2 (ja) 高融点金属の高圧鋳造方法およびダイカスト装置
JP2004160507A (ja) ダイレクト鋳造装置
JP2003326351A (ja) 金属製品の製造方法およびその装置と機械部品
CN100455381C (zh) 脱氧浇铸方法和脱氧浇铸设备
JP3477414B2 (ja) 射出成形方法及び装置
JP2011143446A (ja) 半凝固金属加圧鋳造装置及び半凝固金属加圧鋳造方法
JP2014050872A (ja) ダイカスト方法
JP2000301316A (ja) 非晶質合金成型品の製造装置
KR20070024266A (ko) 전자교반장치를 이용한 수평식 레오로지 소재 제조 자동화장치
JP3795837B2 (ja) 金属射出成形法及びその装置
US2946105A (en) Casting metals
JP3848936B2 (ja) 低融点金属合金の半溶融成形方法及び成形機
JPH09192811A (ja) 半溶融金属ダイキャスト成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040616

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040701

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040804

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060613

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060627

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees