JP2003334525A - 生ゴミ脱水装置及びその運転方法 - Google Patents
生ゴミ脱水装置及びその運転方法Info
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- JP2003334525A JP2003334525A JP2002140048A JP2002140048A JP2003334525A JP 2003334525 A JP2003334525 A JP 2003334525A JP 2002140048 A JP2002140048 A JP 2002140048A JP 2002140048 A JP2002140048 A JP 2002140048A JP 2003334525 A JP2003334525 A JP 2003334525A
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- JP
- Japan
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- endless conveyor
- water
- case
- garbage
- draining screen
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水切り能力が高く、その水切り能力の持続性
が高い生ゴミ脱水装置を提供すること。 【解決手段】 ケース18を水分固形物混合槽46と水
分分離槽48に分割する水切りスクリーン28と、水分
固形物混合槽に開口する生ゴミ投入口20と、水分分離
槽に開口する排水口24と、水分固形物混合槽において
水切りスクリーンに沿って設けられた無端コンベヤ26
と、無端コンベヤに取り付けられた少なくとも1つの掻
き板30及びブラシ44と、無端コンベヤの運転状態を
制御する制御手段を有し、前記制御手段によって、正逆
回転可能なモータにより、無端コンベヤを装置起動時
に、全コンベヤ長の1〜1.5倍の距離の正転及び逆転
を2サイクルと、それに引き続き、全コンベヤ長の0.
2〜0.3倍の距離の正転及び全コンベヤ長の0.1〜
0.15倍の距離の逆転を100サイクルさせる生ゴミ
脱水装置。
が高い生ゴミ脱水装置を提供すること。 【解決手段】 ケース18を水分固形物混合槽46と水
分分離槽48に分割する水切りスクリーン28と、水分
固形物混合槽に開口する生ゴミ投入口20と、水分分離
槽に開口する排水口24と、水分固形物混合槽において
水切りスクリーンに沿って設けられた無端コンベヤ26
と、無端コンベヤに取り付けられた少なくとも1つの掻
き板30及びブラシ44と、無端コンベヤの運転状態を
制御する制御手段を有し、前記制御手段によって、正逆
回転可能なモータにより、無端コンベヤを装置起動時
に、全コンベヤ長の1〜1.5倍の距離の正転及び逆転
を2サイクルと、それに引き続き、全コンベヤ長の0.
2〜0.3倍の距離の正転及び全コンベヤ長の0.1〜
0.15倍の距離の逆転を100サイクルさせる生ゴミ
脱水装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭や学校、中小
事業規模の事業体等から出る生ゴミを水分と固形物に分
離する生ゴミ脱水装置に関する。より詳細には、家庭等
の流し台から汚水とともに排出される生ゴミを粉砕した
後、水分と固形物に分離し、水分を下水に排水するとと
もに固形物を次工程の培養タンクに送り込む生ゴミ脱水
装置に関する。
事業規模の事業体等から出る生ゴミを水分と固形物に分
離する生ゴミ脱水装置に関する。より詳細には、家庭等
の流し台から汚水とともに排出される生ゴミを粉砕した
後、水分と固形物に分離し、水分を下水に排水するとと
もに固形物を次工程の培養タンクに送り込む生ゴミ脱水
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭等の流しから出る生ゴミは水分と固
形物が混合しており、下水に排水される前に、水分と固
形物を分離しなければならない。この種の装置の1つと
して、図4に示すような生ゴミ脱水装置が知られている
(特開2001−104909号公報参照)。この生ゴ
ミ脱水装置100は、水分を含む生ゴミを粉砕する生ゴ
ミ粉砕装置112の下流側に設けられており、ケース1
18と、このケース118を水分固形物混合槽146と
水分分離槽148に分割するメッシュ状の水切りスクリ
ーン128と、ケース118内の水分固形物混合槽14
6に開口する生ゴミ投入口120と、ケース118内の
水分分離槽148に開口する排水口124と、水分固形
物混合槽146において水切りスクリーン128に沿っ
て設けられた無端コンベヤ126と、この無端コンベヤ
126に取り付けられた少なくとも1つのスクレーパ1
30とを有している。そして、水分固形物混合槽146
に送り込まれた水分と固形物の混合物は、循環回動する
無端コンベヤ126に取り付けられたスクレーパ130
により揚搬される。固形物は無端コンベヤ126上端ま
で揚搬されてケース118外に排出されるが、水分は水
切りスクリーン128の小孔から水分分離槽148へと
排出される。その結果、水分と固形物が分離され、生ゴ
ミが脱水される。
形物が混合しており、下水に排水される前に、水分と固
形物を分離しなければならない。この種の装置の1つと
して、図4に示すような生ゴミ脱水装置が知られている
(特開2001−104909号公報参照)。この生ゴ
ミ脱水装置100は、水分を含む生ゴミを粉砕する生ゴ
ミ粉砕装置112の下流側に設けられており、ケース1
18と、このケース118を水分固形物混合槽146と
水分分離槽148に分割するメッシュ状の水切りスクリ
ーン128と、ケース118内の水分固形物混合槽14
6に開口する生ゴミ投入口120と、ケース118内の
水分分離槽148に開口する排水口124と、水分固形
物混合槽146において水切りスクリーン128に沿っ
て設けられた無端コンベヤ126と、この無端コンベヤ
126に取り付けられた少なくとも1つのスクレーパ1
30とを有している。そして、水分固形物混合槽146
に送り込まれた水分と固形物の混合物は、循環回動する
無端コンベヤ126に取り付けられたスクレーパ130
により揚搬される。固形物は無端コンベヤ126上端ま
で揚搬されてケース118外に排出されるが、水分は水
切りスクリーン128の小孔から水分分離槽148へと
排出される。その結果、水分と固形物が分離され、生ゴ
ミが脱水される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の生ゴ
ミ脱水装置においては、その無端コンベヤの制御方法や
装置の運転方法と水切りスクリーンの目詰まりとの関係
について十分な検討がなされていなかった。そのため、
無端コンベヤに取り付けられたスクレーパが、水切りス
クリーンに沿うように移動し混合物を揚搬する際に、ス
クレーパが固形物を水切りスクリーンに圧接して、その
固形物によって水切りスクリーンの小孔を目詰まりさせ
るという課題が指摘されていた。特に、ご飯粒のような
糊状の固形物がコンベヤによって揚搬されると、その固
形物は水分とともに水切りスクリーンの小孔に案内さ
れ、その場所でスクレーパによって押し潰されて小孔を
塞いでしまう。
ミ脱水装置においては、その無端コンベヤの制御方法や
装置の運転方法と水切りスクリーンの目詰まりとの関係
について十分な検討がなされていなかった。そのため、
無端コンベヤに取り付けられたスクレーパが、水切りス
クリーンに沿うように移動し混合物を揚搬する際に、ス
クレーパが固形物を水切りスクリーンに圧接して、その
固形物によって水切りスクリーンの小孔を目詰まりさせ
るという課題が指摘されていた。特に、ご飯粒のような
糊状の固形物がコンベヤによって揚搬されると、その固
形物は水分とともに水切りスクリーンの小孔に案内さ
れ、その場所でスクレーパによって押し潰されて小孔を
塞いでしまう。
【0004】このような状態で無端コンベヤを回転させ
続けると、無端コンベヤによって固形物が揚搬されると
き、水分が目詰まりした小孔から排出されずに揚搬さ
れ、固形物だけでなく水分もケース外部に排出されると
いう問題を生じる。さらに、運転間隔が長くなると、目
詰まりした状態の糊状の固形物が乾燥し水切りスクリー
ンの小孔を完全に塞いでしまい、再度の運転開始直後は
水分が水分分離槽側へ全く排出されず、ケース外部に多
量の水が流出する。また、目詰まりが生じた状態で運転
すると、生ゴミ脱水装置の上流側の生ゴミ粉砕装置に生
ゴミが逆流し、家庭の流しに生ゴミ脱水装置を設けた場
合には、台所に生ゴミが溢れ出す危険もある。しかも、
家庭用の生ゴミ脱水装置は使用者による適切な操作や保
守がなされるとは限らないため、その対策にあたって
は、使用者に特別の負担をかけずに行われることが求め
られていた。
続けると、無端コンベヤによって固形物が揚搬されると
き、水分が目詰まりした小孔から排出されずに揚搬さ
れ、固形物だけでなく水分もケース外部に排出されると
いう問題を生じる。さらに、運転間隔が長くなると、目
詰まりした状態の糊状の固形物が乾燥し水切りスクリー
ンの小孔を完全に塞いでしまい、再度の運転開始直後は
水分が水分分離槽側へ全く排出されず、ケース外部に多
量の水が流出する。また、目詰まりが生じた状態で運転
すると、生ゴミ脱水装置の上流側の生ゴミ粉砕装置に生
ゴミが逆流し、家庭の流しに生ゴミ脱水装置を設けた場
合には、台所に生ゴミが溢れ出す危険もある。しかも、
家庭用の生ゴミ脱水装置は使用者による適切な操作や保
守がなされるとは限らないため、その対策にあたって
は、使用者に特別の負担をかけずに行われることが求め
られていた。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述したような
従来の生ゴミ脱水装置の問題点を解消し、水切り能力が
高く、しかも、その水切り能力の持続性が高い生ゴミ脱
水装置を提供することにある。さらに、本発明の他の目
的は、使用者に特別の作業負担を強いることなく、水切
り能力を持続させる生ゴミ脱水装置の運転方法を提供す
ることにある。
従来の生ゴミ脱水装置の問題点を解消し、水切り能力が
高く、しかも、その水切り能力の持続性が高い生ゴミ脱
水装置を提供することにある。さらに、本発明の他の目
的は、使用者に特別の作業負担を強いることなく、水切
り能力を持続させる生ゴミ脱水装置の運転方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る生ゴミ脱
水装置は、ケースと、前記ケースを水分固形物混合槽と
水分分離槽に分割する水切りスクリーンと、前記ケース
内の前記水分固形物混合槽に開口する生ゴミ投入口と、
前記ケース内の水分分離槽に開口する排水口と、前記水
分固形物混合槽内に前記水切りスクリーンに沿って設け
られた無端コンベヤと、前記無端コンベヤに取り付けら
れた少なくとも1つのスクレーパと、前記無端コンベヤ
の運転状態を制御する制御手段を有する生ゴミ脱水装置
において、前記無端コンベヤには、前記水切りスクリー
ンに摺接する少なくとも1つのブラシが取り付けられて
おり、且つ、前記制御手段により、当該装置起動時に、
少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある水切りスク
リーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行するように
正逆回転可能なモータにより、前記無端コンベヤを正回
転及び逆回転させ、それに引き続き、正回転による走行
距離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2と
なるように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆
回転させることにより、上記課題を解決するものであ
る。
水装置は、ケースと、前記ケースを水分固形物混合槽と
水分分離槽に分割する水切りスクリーンと、前記ケース
内の前記水分固形物混合槽に開口する生ゴミ投入口と、
前記ケース内の水分分離槽に開口する排水口と、前記水
分固形物混合槽内に前記水切りスクリーンに沿って設け
られた無端コンベヤと、前記無端コンベヤに取り付けら
れた少なくとも1つのスクレーパと、前記無端コンベヤ
の運転状態を制御する制御手段を有する生ゴミ脱水装置
において、前記無端コンベヤには、前記水切りスクリー
ンに摺接する少なくとも1つのブラシが取り付けられて
おり、且つ、前記制御手段により、当該装置起動時に、
少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある水切りスク
リーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行するように
正逆回転可能なモータにより、前記無端コンベヤを正回
転及び逆回転させ、それに引き続き、正回転による走行
距離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2と
なるように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆
回転させることにより、上記課題を解決するものであ
る。
【0007】請求項2に係る発明は、ケースと、前記ケ
ースを水分固形物混合槽と水分分離槽に分割する水切り
スクリーンと、前記ケース内の前記水分固形物混合槽に
開口する生ゴミ投入口と、前記ケース内の水分分離槽に
開口する排水口と、前記水分固形物混合槽内に前記水切
りスクリーンに沿って設けられた無端コンベヤと、前記
無端コンベヤに取り付けられた少なくとも1つのスクレ
ーパと、前記無端コンベヤに取り付けられ、前記水切り
スクリーンに摺接する少なくとも1つのブラシを有する
生ゴミ脱水装置の運転方法において、前記無端コンベヤ
を、前記装置起動時に、少なくとも1つの前記ブラシが
水面下にある水切りスクリーンの表面を少なくとも1往
復、摺接走行するように、前記無端コンベヤを正回転及
び逆回転させる清掃モードと、それに引き続き、正回転
による走行距離及び逆回転による走行距離の比が2:1
〜3:2となるように、前記無端コンベヤを複数回、正
回転及び逆回転させる搬送モードを有する生ゴミ脱水装
置の運転方法により、上記課題を解決するものである。
ースを水分固形物混合槽と水分分離槽に分割する水切り
スクリーンと、前記ケース内の前記水分固形物混合槽に
開口する生ゴミ投入口と、前記ケース内の水分分離槽に
開口する排水口と、前記水分固形物混合槽内に前記水切
りスクリーンに沿って設けられた無端コンベヤと、前記
無端コンベヤに取り付けられた少なくとも1つのスクレ
ーパと、前記無端コンベヤに取り付けられ、前記水切り
スクリーンに摺接する少なくとも1つのブラシを有する
生ゴミ脱水装置の運転方法において、前記無端コンベヤ
を、前記装置起動時に、少なくとも1つの前記ブラシが
水面下にある水切りスクリーンの表面を少なくとも1往
復、摺接走行するように、前記無端コンベヤを正回転及
び逆回転させる清掃モードと、それに引き続き、正回転
による走行距離及び逆回転による走行距離の比が2:1
〜3:2となるように、前記無端コンベヤを複数回、正
回転及び逆回転させる搬送モードを有する生ゴミ脱水装
置の運転方法により、上記課題を解決するものである。
【0008】ここで、本発明において正回転とは、無端
コンベヤが固形物を水切りスクリーンに沿って揚搬する
方向を意味しており、それと逆の方向を逆回転と呼んで
いる。また、水面下にある水切りスクリーンの表面と
は、装置運転時に投入された固液混合物により浸漬され
る水切りスクリーンの表面を意味している。
コンベヤが固形物を水切りスクリーンに沿って揚搬する
方向を意味しており、それと逆の方向を逆回転と呼んで
いる。また、水面下にある水切りスクリーンの表面と
は、装置運転時に投入された固液混合物により浸漬され
る水切りスクリーンの表面を意味している。
【0009】本発明で利用する無端コンベヤの形態につ
いては、特に限定されるものではないが、耐久性や製造
コストの点で、一対のスプロケット間にチェーンを循環
掛架したチェーンコンベヤが好ましい。この場合、チェ
ーンは、1条でも2条以上でもよい。また、無端コンベ
ヤの他の形態として、一対のプーリ間にベルトを循環掛
架したベルトコンベヤであってもよい。ゴム等のベルト
を用いたベルトコンベヤの場合、スクレーパとベルトを
一体成形することも可能である。スクレーパは、少なく
とも1つあれば、混合物から水分と固形物を分離する機
能はあるが、無端コンベヤには、2以上のスクレーパを
設けることが好ましい。こうすることにより、単位時間
当たりの固形物搬送能力が向上し、低速運転時でも多量
の混合物を分離する能力を持つ。また、このスクレーパ
は、定ピッチで設けても不定ピッチで設けてもよい。
いては、特に限定されるものではないが、耐久性や製造
コストの点で、一対のスプロケット間にチェーンを循環
掛架したチェーンコンベヤが好ましい。この場合、チェ
ーンは、1条でも2条以上でもよい。また、無端コンベ
ヤの他の形態として、一対のプーリ間にベルトを循環掛
架したベルトコンベヤであってもよい。ゴム等のベルト
を用いたベルトコンベヤの場合、スクレーパとベルトを
一体成形することも可能である。スクレーパは、少なく
とも1つあれば、混合物から水分と固形物を分離する機
能はあるが、無端コンベヤには、2以上のスクレーパを
設けることが好ましい。こうすることにより、単位時間
当たりの固形物搬送能力が向上し、低速運転時でも多量
の混合物を分離する能力を持つ。また、このスクレーパ
は、定ピッチで設けても不定ピッチで設けてもよい。
【0010】また、本発明において、水切りスクリーン
に摺接するように無端コンベヤに取り付けられるブラシ
は、それぞれのスクレーパに後続させて設けることが好
ましいが、それぞれのスクレーパ又は少なくとも1つの
スクレーパの先端部に設けることも可能である。このブ
ラシは、水切りスクリーンに摺接することにより、水切
りスクリーンの表面に付着して目詰まりを起こしそうな
固形物を除去する。ブラシは、一般的には、樹脂、獣
毛、樹皮又はワイヤー製であるが、撥水性の高いポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)製などにすることに
よって、ブラシ自体に固形物が付着しにくくすることも
可能である。
に摺接するように無端コンベヤに取り付けられるブラシ
は、それぞれのスクレーパに後続させて設けることが好
ましいが、それぞれのスクレーパ又は少なくとも1つの
スクレーパの先端部に設けることも可能である。このブ
ラシは、水切りスクリーンに摺接することにより、水切
りスクリーンの表面に付着して目詰まりを起こしそうな
固形物を除去する。ブラシは、一般的には、樹脂、獣
毛、樹皮又はワイヤー製であるが、撥水性の高いポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)製などにすることに
よって、ブラシ自体に固形物が付着しにくくすることも
可能である。
【0011】
【作用】請求項1に係る生ゴミ脱水装置によれば、水切
りスクリーンに摺接する少なくとも1つのブラシが無端
コンベヤに取り付けられており、且つ、装置起動時に、
少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある水切りスク
リーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行するように
正逆回転可能なモータにより、前記無端コンベヤを正回
転及び逆回転させ、それに引き続き、正回転による走行
距離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2と
なるように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆
回転させる制御手段を有しているため、無端コンベヤの
目に詰まった固形物が装置起動時に一気に掻き落とさ
れ、その後に固形物の揚搬と水切りスクリーンの清浄と
がバランス良く行われる。さらに、正転と逆転が繰り返
されることにより、ブラシによる固形物の除去作用が向
上する。
りスクリーンに摺接する少なくとも1つのブラシが無端
コンベヤに取り付けられており、且つ、装置起動時に、
少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある水切りスク
リーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行するように
正逆回転可能なモータにより、前記無端コンベヤを正回
転及び逆回転させ、それに引き続き、正回転による走行
距離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2と
なるように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆
回転させる制御手段を有しているため、無端コンベヤの
目に詰まった固形物が装置起動時に一気に掻き落とさ
れ、その後に固形物の揚搬と水切りスクリーンの清浄と
がバランス良く行われる。さらに、正転と逆転が繰り返
されることにより、ブラシによる固形物の除去作用が向
上する。
【0012】請求項2に係る生ゴミ脱水装置の運転方法
によれば、水切りスクリーンに摺接する少なくとも1つ
のブラシが取り付けられた無端コンベヤを、装置起動時
に、少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある水切り
スクリーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行するよ
うに、前記無端コンベヤを正回転及び逆回転させる清掃
モードと、それに引き続き、正回転による走行距離及び
逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2となるよう
に、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆回転させ
る搬送モードを有するので、無端コンベヤの目に詰まっ
た固形物の掻き落としが装置起動時に自動的になされ、
しかも、それに引き続き、固形物の揚搬と水切りスクリ
ーンの清浄とのバランス良い運転が可能になる。さら
に、正回転と逆回転が繰り返されることにより、ブラシ
による効率的な固形物除去が可能になる。
によれば、水切りスクリーンに摺接する少なくとも1つ
のブラシが取り付けられた無端コンベヤを、装置起動時
に、少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある水切り
スクリーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行するよ
うに、前記無端コンベヤを正回転及び逆回転させる清掃
モードと、それに引き続き、正回転による走行距離及び
逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2となるよう
に、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆回転させ
る搬送モードを有するので、無端コンベヤの目に詰まっ
た固形物の掻き落としが装置起動時に自動的になされ、
しかも、それに引き続き、固形物の揚搬と水切りスクリ
ーンの清浄とのバランス良い運転が可能になる。さら
に、正回転と逆回転が繰り返されることにより、ブラシ
による効率的な固形物除去が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の生
ゴミ脱水装置及びその運転方法を詳細に説明する。図1
は、生ゴミ脱水装置の概念図である。生ゴミ脱水装置1
0は、例えば、一般家庭のキッチンシンクの下に取り付
けられ、上流側の生ゴミ粉砕装置12と下流側の培養タ
ンク14にそれぞれ接続される。本実施例の生ゴミ脱水
装置10は、培養タンク14と一体化され、生ゴミ処理
機を構成しているが、それぞれ別個に設けてもよい。キ
ッチンから出た生ゴミは、キッチンシンクの排水口に直
づけされた生ゴミ粉砕装置12によって生ゴミに含まれ
る固形物が細かく砕かれる。そして、水分と固形物の混
合物が生ゴミ投入パイプ16を通じて生ゴミ脱水装置1
0に投入される。
ゴミ脱水装置及びその運転方法を詳細に説明する。図1
は、生ゴミ脱水装置の概念図である。生ゴミ脱水装置1
0は、例えば、一般家庭のキッチンシンクの下に取り付
けられ、上流側の生ゴミ粉砕装置12と下流側の培養タ
ンク14にそれぞれ接続される。本実施例の生ゴミ脱水
装置10は、培養タンク14と一体化され、生ゴミ処理
機を構成しているが、それぞれ別個に設けてもよい。キ
ッチンから出た生ゴミは、キッチンシンクの排水口に直
づけされた生ゴミ粉砕装置12によって生ゴミに含まれ
る固形物が細かく砕かれる。そして、水分と固形物の混
合物が生ゴミ投入パイプ16を通じて生ゴミ脱水装置1
0に投入される。
【0014】図2は、生ゴミ脱水装置10を詳細に示し
た断面図であり、図3は、図2の3−3で示した破断線
で切った断面図を示している。生ゴミ脱水装置10は、
上方が開放された実質的に矩形のステンレス製又は樹脂
製のケース18を有する。ケース18には、生ゴミ粉砕
装置12に繋がる生ゴミ投入パイプ16が連結される生
ゴミ投入口20と下水案内パイプ22に連結される排水
口24が形成されている。
た断面図であり、図3は、図2の3−3で示した破断線
で切った断面図を示している。生ゴミ脱水装置10は、
上方が開放された実質的に矩形のステンレス製又は樹脂
製のケース18を有する。ケース18には、生ゴミ粉砕
装置12に繋がる生ゴミ投入パイプ16が連結される生
ゴミ投入口20と下水案内パイプ22に連結される排水
口24が形成されている。
【0015】排水口24は、生ゴミ投入口20より下方
に設けられていればよく、ケース18の側面に形成され
ていても、底面に形成されていてもよい。ただし、底面
に排水口24を設ける場合には、長期間の停止時におけ
るケース18内の乾燥を防ぐため、下流側にU字管を設
けて、ケース18内の水位をある程度高くすることが好
ましい。
に設けられていればよく、ケース18の側面に形成され
ていても、底面に形成されていてもよい。ただし、底面
に排水口24を設ける場合には、長期間の停止時におけ
るケース18内の乾燥を防ぐため、下流側にU字管を設
けて、ケース18内の水位をある程度高くすることが好
ましい。
【0016】ケース18内には、投入された水分と固形
物の混合物を揚搬する無端コンベヤ26が設けられてい
る。この無端コンベヤ26には、傾斜した水切りスクリ
ーン28に沿って循環走行する複数のスクレーパ30が
固設されており、無端コンベヤ26が正転(図1では、
反時計回り)する際に、混合物中の固形物を揚搬し、固
形物排出口42から、培養タンク14側へ排出する。
物の混合物を揚搬する無端コンベヤ26が設けられてい
る。この無端コンベヤ26には、傾斜した水切りスクリ
ーン28に沿って循環走行する複数のスクレーパ30が
固設されており、無端コンベヤ26が正転(図1では、
反時計回り)する際に、混合物中の固形物を揚搬し、固
形物排出口42から、培養タンク14側へ排出する。
【0017】前記水切りスクリーン28は、図2及び図
3に詳細に示されるように、ステンレス製の底板28a
と一対のステンレス製の側板28b,28bよりなる。
底板28aは、パンチングメタルよりなるメッシュ状で
ある。側板28bは、下側のみがパンチングメタルより
なるメッシュ状である。この水切りスクリーン28が、
ケース18内を水分固形物混合槽46と水分分離槽48
とに分割している。水切りスクリーン28のメッシュの
小孔サイズは直径1.5〜3.0mmが好ましい。これ
より小さい場合、ブラシによる洗浄効果が十分に発揮で
きず、水切りスクリーン28が目詰まりを起こしやす
い。一方、これより大きい場合、微細な生ゴミが排水口
へ流出されるため好ましくない。水切りスクリーン28
は、生ゴミ投入口20と排水口24の間においてケース
18に接し、そこから下傾部28cが延び、そして、下
部ホイール38周りのスクレーパ30の先端軌道に沿っ
た円弧状の底部28aが延び、さらに、無端体40の下
方軌道に沿った上傾部28dが延びている。上傾部28
dの終端は固形物排出口42に繋がっている。したがっ
て、生ゴミ投入口20は水分固形物混合槽46にのみ連
通し、排水口24は水分分離槽48にのみ連通してい
る。
3に詳細に示されるように、ステンレス製の底板28a
と一対のステンレス製の側板28b,28bよりなる。
底板28aは、パンチングメタルよりなるメッシュ状で
ある。側板28bは、下側のみがパンチングメタルより
なるメッシュ状である。この水切りスクリーン28が、
ケース18内を水分固形物混合槽46と水分分離槽48
とに分割している。水切りスクリーン28のメッシュの
小孔サイズは直径1.5〜3.0mmが好ましい。これ
より小さい場合、ブラシによる洗浄効果が十分に発揮で
きず、水切りスクリーン28が目詰まりを起こしやす
い。一方、これより大きい場合、微細な生ゴミが排水口
へ流出されるため好ましくない。水切りスクリーン28
は、生ゴミ投入口20と排水口24の間においてケース
18に接し、そこから下傾部28cが延び、そして、下
部ホイール38周りのスクレーパ30の先端軌道に沿っ
た円弧状の底部28aが延び、さらに、無端体40の下
方軌道に沿った上傾部28dが延びている。上傾部28
dの終端は固形物排出口42に繋がっている。したがっ
て、生ゴミ投入口20は水分固形物混合槽46にのみ連
通し、排水口24は水分分離槽48にのみ連通してい
る。
【0018】一方、前記無端コンベヤ26は、ケース1
8に回転自在に支持された上部回転軸32取り付けられ
た一対の上部ホイール34,34と、ケース18に回転
自在に支持された下部回転軸36に取り付けられた一対
の下部ホイール38,38の間に循環掛架された無端体
40,40からなる。そして、上部ホイール34及び下
部ホイール38を前後して設けることにより、無端体4
0は生ゴミ投入口20及び排水口24が設けられたケー
ス18の一側面下部からケース18の反対側面上部の固
形物排出口42に向って傾斜する循環軌道を形成してい
る。
8に回転自在に支持された上部回転軸32取り付けられ
た一対の上部ホイール34,34と、ケース18に回転
自在に支持された下部回転軸36に取り付けられた一対
の下部ホイール38,38の間に循環掛架された無端体
40,40からなる。そして、上部ホイール34及び下
部ホイール38を前後して設けることにより、無端体4
0は生ゴミ投入口20及び排水口24が設けられたケー
ス18の一側面下部からケース18の反対側面上部の固
形物排出口42に向って傾斜する循環軌道を形成してい
る。
【0019】本実施例の無端コンベヤ26は、無端体4
0,40としてチェーンを用い、上部ホイール34、下
部ホイール38としてスプロケットを用いるチェーンコ
ンベヤとしたが、無端体40,40としてベルトを用
い、上部ホイール34、下部ホイール38としてプーリ
ーを用いるベルトコンベヤであっても構わない。なお、
チェーンは1条でもよいが、図3に示したように、2条
のチェーン40,40にスクレーパ30を横架すること
により、スクレーパ30の姿勢が安定する。また、無端
体40として幅広ベルトを用いた場合、スクレーパ30
とベルトとを一体成形することも可能である。
0,40としてチェーンを用い、上部ホイール34、下
部ホイール38としてスプロケットを用いるチェーンコ
ンベヤとしたが、無端体40,40としてベルトを用
い、上部ホイール34、下部ホイール38としてプーリ
ーを用いるベルトコンベヤであっても構わない。なお、
チェーンは1条でもよいが、図3に示したように、2条
のチェーン40,40にスクレーパ30を横架すること
により、スクレーパ30の姿勢が安定する。また、無端
体40として幅広ベルトを用いた場合、スクレーパ30
とベルトとを一体成形することも可能である。
【0020】本実施例のチェーン40には、スクレーパ
30に加えてブラシ44が取り付けられている。このブ
ラシ44は、図1のようにチェーン40に直接取り付け
られていてもよく、図2のようにスクレーパ30のL字
状アングル材30aに取り付けられていてもよい。もち
ろん、スクレーパ30の形態は、図1、2に示したよう
なL字状アングル材を用いるものに限られるわけではな
く、チェーン側を底辺とする断面二等辺三角形状の樹脂
部材であっても構わない。ブラシ44は、その先端がス
クレーパ30の高さよりも突出しており、水切りスクリ
ーン28の付着物を除去する。ブラシ44の材質として
は、獣毛製、樹皮製、ワイヤー製又はポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)製である。ブラシ44は、付着
物を除去する機能に加えて、スクレーパ30と水切りス
クリーン28の隙間を一定に維持する機能がある。した
がって、なるべく、スクレーパ30の近くにブラシ44
を併設することが好ましい。ブラシ44によってスクレ
ーパ30と水切りスクリーン28の間に隙間を設けるこ
とにより、スクレーパ30と水切りスクリーン28の間
で固形物が押し潰されることがなくなり、例えば、ご飯
粒のような固形物をスクレーパ30が押し潰して水切り
スクリーン28の小孔を塞ぐようなことが防止される。
30に加えてブラシ44が取り付けられている。このブ
ラシ44は、図1のようにチェーン40に直接取り付け
られていてもよく、図2のようにスクレーパ30のL字
状アングル材30aに取り付けられていてもよい。もち
ろん、スクレーパ30の形態は、図1、2に示したよう
なL字状アングル材を用いるものに限られるわけではな
く、チェーン側を底辺とする断面二等辺三角形状の樹脂
部材であっても構わない。ブラシ44は、その先端がス
クレーパ30の高さよりも突出しており、水切りスクリ
ーン28の付着物を除去する。ブラシ44の材質として
は、獣毛製、樹皮製、ワイヤー製又はポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)製である。ブラシ44は、付着
物を除去する機能に加えて、スクレーパ30と水切りス
クリーン28の隙間を一定に維持する機能がある。した
がって、なるべく、スクレーパ30の近くにブラシ44
を併設することが好ましい。ブラシ44によってスクレ
ーパ30と水切りスクリーン28の間に隙間を設けるこ
とにより、スクレーパ30と水切りスクリーン28の間
で固形物が押し潰されることがなくなり、例えば、ご飯
粒のような固形物をスクレーパ30が押し潰して水切り
スクリーン28の小孔を塞ぐようなことが防止される。
【0021】このように構成された無端コンベヤ26
は、上部回転軸32に取り付けられた(図示はされてい
ないが)正逆回転可能なモータにより駆動される。そし
て、このモータは、制御手段によりON/OFF、正転
/逆転、回転速度が制御される。
は、上部回転軸32に取り付けられた(図示はされてい
ないが)正逆回転可能なモータにより駆動される。そし
て、このモータは、制御手段によりON/OFF、正転
/逆転、回転速度が制御される。
【0022】次に本生ゴミ脱水装置10の動作について
詳述する。まず、装置が起動されると、前記無端コンベ
ヤは、無端コンベヤに取り付けられたブラシ44の少な
くとも1つが、水面下にある水切りプレートの表面を少
なくとも1往復、摺接走行するように、正逆回転する
(清掃モード)。それに引き続き、正回転による走行距
離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2とな
るように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆回
転させる(搬送モード)。ここで、装置の起動時に清掃
モードとして、無端コンベヤに取り付けられたブラシ4
4の少なくとも1つが、水面下にある水切りプレートの
表面を少なくとも1往復、摺接走行するように無端コン
ベヤを正逆回転させるのは、摺接走行の距離が、これよ
り少ないとブラシによる水切りスクリーンの十分な掻き
出しが行われず、後続する搬送モードにおいて、十分な
脱水がなされないからである。また、搬送モードにおい
て、正回転による走行距離と逆回転による走行距離の比
を2:1〜3:2となるように、無端コンベヤを複数
回、正回転及び逆回転させるのは、正回転による走行距
離が、この比を越えて、逆回転による走行距離より長く
なると、搬送時に水切りスクリーンが目詰まりする原因
となる。一方、この正回転による走行距離が、この比未
満であると、搬送効率が低下し、1回の運転時間の長期
化にもつながり好ましくない。
詳述する。まず、装置が起動されると、前記無端コンベ
ヤは、無端コンベヤに取り付けられたブラシ44の少な
くとも1つが、水面下にある水切りプレートの表面を少
なくとも1往復、摺接走行するように、正逆回転する
(清掃モード)。それに引き続き、正回転による走行距
離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2とな
るように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆回
転させる(搬送モード)。ここで、装置の起動時に清掃
モードとして、無端コンベヤに取り付けられたブラシ4
4の少なくとも1つが、水面下にある水切りプレートの
表面を少なくとも1往復、摺接走行するように無端コン
ベヤを正逆回転させるのは、摺接走行の距離が、これよ
り少ないとブラシによる水切りスクリーンの十分な掻き
出しが行われず、後続する搬送モードにおいて、十分な
脱水がなされないからである。また、搬送モードにおい
て、正回転による走行距離と逆回転による走行距離の比
を2:1〜3:2となるように、無端コンベヤを複数
回、正回転及び逆回転させるのは、正回転による走行距
離が、この比を越えて、逆回転による走行距離より長く
なると、搬送時に水切りスクリーンが目詰まりする原因
となる。一方、この正回転による走行距離が、この比未
満であると、搬送効率が低下し、1回の運転時間の長期
化にもつながり好ましくない。
【0023】ここで、無端コンベヤの走行速度そのもの
については、特に限定されるものではなく、生ゴミ脱水
装置に要求される処理能力(要求処理能力)、すなわ
ち、一回の運転においてどれぐらいの量の生ゴミを処理
しなくてはならないか等を考慮して決定される。一般家
庭用に構成した本実施例の生ゴミ脱水装置においては、
5秒間で全コンベヤ長の1〜1.5倍の距離を走行する
ような走行速度(38mm/s)に調整している。
については、特に限定されるものではなく、生ゴミ脱水
装置に要求される処理能力(要求処理能力)、すなわ
ち、一回の運転においてどれぐらいの量の生ゴミを処理
しなくてはならないか等を考慮して決定される。一般家
庭用に構成した本実施例の生ゴミ脱水装置においては、
5秒間で全コンベヤ長の1〜1.5倍の距離を走行する
ような走行速度(38mm/s)に調整している。
【0024】なお、本実施例のケース18内の上部ホイ
ール34近傍には、スクレーパ30に付着する固形物を
掻き落とすための掻き落としブラシ52が設けられてい
る。また、無端コンベヤを構成するチェーンの循環軌道
内側に、弾性体又はブラシ状の掻き板50が設けられて
おり、循環回動するチェーンの内側に生ゴミが付着する
ことを防止している。
ール34近傍には、スクレーパ30に付着する固形物を
掻き落とすための掻き落としブラシ52が設けられてい
る。また、無端コンベヤを構成するチェーンの循環軌道
内側に、弾性体又はブラシ状の掻き板50が設けられて
おり、循環回動するチェーンの内側に生ゴミが付着する
ことを防止している。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本請求項1に係る
生ゴミ脱水装置によれば、水切りスクリーンに摺接する
少なくとも1つのブラシが無端コンベヤに取り付けられ
ており、且つ、装置起動時に、少なくとも1つの前記ブ
ラシが水面下にある水切りスクリーンの表面を少なくと
も1往復、摺接走行するように正逆回転可能なモータに
より、前記無端コンベヤを正回転及び逆回転させ、それ
に引き続き、正回転による走行距離及び逆回転による走
行距離の比が2:1〜3:2となるように、前記無端コ
ンベヤを複数回、正回転及び逆回転させる制御手段を有
していることにより、無端コンベヤの目に詰まった固形
物が装置起動時に一気に掻き落とされ、大量の生ゴミが
水分と共に生ゴミ投入口に投入された場合にも、ケース
外部に大量の水分が流出することなく、脱水処理が行わ
れる。また、その後に固形物の揚搬と水切りスクリーン
の清浄とがバランス良く行われ、水切りスクリーンの目
詰まりを起こすことなく円滑な脱水処理を行うことがで
きる。さらに、正転と逆転が繰り返されることにより、
ブラシによる固形物の除去効果が向上し、装置のメンテ
ナンス作業の負担も軽減する。
生ゴミ脱水装置によれば、水切りスクリーンに摺接する
少なくとも1つのブラシが無端コンベヤに取り付けられ
ており、且つ、装置起動時に、少なくとも1つの前記ブ
ラシが水面下にある水切りスクリーンの表面を少なくと
も1往復、摺接走行するように正逆回転可能なモータに
より、前記無端コンベヤを正回転及び逆回転させ、それ
に引き続き、正回転による走行距離及び逆回転による走
行距離の比が2:1〜3:2となるように、前記無端コ
ンベヤを複数回、正回転及び逆回転させる制御手段を有
していることにより、無端コンベヤの目に詰まった固形
物が装置起動時に一気に掻き落とされ、大量の生ゴミが
水分と共に生ゴミ投入口に投入された場合にも、ケース
外部に大量の水分が流出することなく、脱水処理が行わ
れる。また、その後に固形物の揚搬と水切りスクリーン
の清浄とがバランス良く行われ、水切りスクリーンの目
詰まりを起こすことなく円滑な脱水処理を行うことがで
きる。さらに、正転と逆転が繰り返されることにより、
ブラシによる固形物の除去効果が向上し、装置のメンテ
ナンス作業の負担も軽減する。
【0026】また、請求項2に係る生ゴミ脱水装置の運
転方法によれば、水切りスクリーンに摺接する少なくと
も1つのブラシが取り付けられた無端コンベヤを、装置
起動時に、少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある
水切りスクリーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行
するように、前記無端コンベヤを正回転及び逆回転させ
る清掃モードと、それに引き続き、正回転による走行距
離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2とな
るように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆回
転させる搬送モードを有するので、使用者が特別の操作
を行うことなく、無端コンベヤの目に詰まった固形物を
装置起動時に一気に掻き落とすことができる。また、使
用者が生ゴミの種類等を気にすることなく、高い脱水効
率を長期に亘って維持することのできる運転が可能にな
る。また、固形物の揚搬と水切りスクリーンの清浄とを
バランス良く運転することが可能になるとともに、正転
と逆転が繰り返されることにより、ブラシによる固形物
除去効果の高い運転が可能になる。
転方法によれば、水切りスクリーンに摺接する少なくと
も1つのブラシが取り付けられた無端コンベヤを、装置
起動時に、少なくとも1つの前記ブラシが水面下にある
水切りスクリーンの表面を少なくとも1往復、摺接走行
するように、前記無端コンベヤを正回転及び逆回転させ
る清掃モードと、それに引き続き、正回転による走行距
離及び逆回転による走行距離の比が2:1〜3:2とな
るように、前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆回
転させる搬送モードを有するので、使用者が特別の操作
を行うことなく、無端コンベヤの目に詰まった固形物を
装置起動時に一気に掻き落とすことができる。また、使
用者が生ゴミの種類等を気にすることなく、高い脱水効
率を長期に亘って維持することのできる運転が可能にな
る。また、固形物の揚搬と水切りスクリーンの清浄とを
バランス良く運転することが可能になるとともに、正転
と逆転が繰り返されることにより、ブラシによる固形物
除去効果の高い運転が可能になる。
【図1】 本発明による生ゴミ脱水装置の全体を示す概
念図。
念図。
【図2】 本発明による生ゴミ脱水装置の断面図。
【図3】 図2の生ゴミ脱水装置の3−3破断線におけ
る断面図。
る断面図。
【図4】 従来の生ゴミ脱水装置の全体を示す概念図。
10、100 ・・・ 生ゴミ脱水装置
12、112 ・・・ 生ゴミ粉砕装置
14、114 ・・・ 培養タンク
16、116 ・・・ 生ゴミ投入パイプ
18、118 ・・・ ケース
20、120 ・・・ 生ゴミ投入口
22、122 ・・・ 下水案内パイプ
24、124 ・・・ 排水口
26、126 ・・・ 無端コンベヤ
28、128 ・・・ 水切りスクリーン
28a ・・・ 底板
28b ・・・ 側板
28c ・・・ 下傾部
28d ・・・ 上傾部
30、130 ・・・ スクレーパ
30a ・・・ L字状アングル材
32、132 ・・・ 上部回転軸
34、134 ・・・ 上部ホイール
36、136 ・・・ 下部回転軸
38、138 ・・・ 下部ホイール
40、140 ・・・ 無端体
42、142 ・・・ 固形物排出口
44、144 ・・・ ブラシ
46、146 ・・・ 水分固形物混合槽
48、148 ・・・ 水分分離槽
50 ・・・ 掻き板
52 ・・・ 掻き落としブラシ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 下村 和生
大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号
株式会社椿本チエイン内
Fターム(参考) 4D004 AA03 AB01 AC01 CA04 CA13
CB03 CB13 CB22 CB45 DA02
DA13
4D041 AA09 AB03 AC04 CB09 CC02
Claims (2)
- 【請求項1】 ケースと、前記ケースを水分固形物混合
槽と水分分離槽に分割する水切りスクリーンと、前記ケ
ース内の前記水分固形物混合槽に開口する生ゴミ投入口
と、前記ケース内の水分分離槽に開口する排水口と、前
記水分固形物混合槽内に前記水切りスクリーンに沿って
設けられた無端コンベヤと、前記無端コンベヤに取り付
けられた少なくとも1つのスクレーパと、前記無端コン
ベヤの運転状態を制御する制御手段を有する生ゴミ脱水
装置において、 前記無端コンベヤには、前記水切りスクリーンに摺接す
る少なくとも1つのブラシが取り付けられており、且
つ、前記制御手段は、当該装置起動時に、少なくとも1
つの前記ブラシが水面下にある水切りスクリーンの表面
を少なくとも1往復、摺接走行するように正逆回転可能
なモータにより、前記無端コンベヤを正回転及び逆回転
させ、それに引き続き、正回転による走行距離及び逆回
転による走行距離の比が2:1〜3:2となるように、
前記無端コンベヤを複数回、正回転及び逆回転させるも
のであることを特徴とする生ゴミ脱水装置。 - 【請求項2】 ケースと、前記ケースを水分固形物混合
槽と水分分離槽に分割する水切りスクリーンと、前記ケ
ース内の前記水分固形物混合槽に開口する生ゴミ投入口
と、前記ケース内の水分分離槽に開口する排水口と、前
記水分固形物混合槽内に前記水切りスクリーンに沿って
設けられた無端コンベヤと、前記無端コンベヤに取り付
けられた少なくとも1つのスクレーパと、前記無端コン
ベヤに取り付けられ、前記水切りスクリーンに摺接する
少なくとも1つのブラシを有する生ゴミ脱水装置の運転
方法において、 前記無端コンベヤを、前記装置起動時に、少なくとも1
つの前記ブラシが水面下にある水切りスクリーンの表面
を少なくとも1往復、摺接走行するように、前記無端コ
ンベヤを正回転及び逆回転させる清掃モードと、それに
引き続き、正回転による走行距離及び逆回転による走行
距離の比が2:1〜3:2となるように、前記無端コン
ベヤを複数回、正回転及び逆回転させる搬送モードを有
することを特徴とする生ゴミ脱水装置の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140048A JP2003334525A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | 生ゴミ脱水装置及びその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140048A JP2003334525A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | 生ゴミ脱水装置及びその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003334525A true JP2003334525A (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=29701021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002140048A Withdrawn JP2003334525A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | 生ゴミ脱水装置及びその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003334525A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109944219A (zh) * | 2017-12-21 | 2019-06-28 | 上海勘测设计研究院有限公司 | 基于清污机的集污系统 |
-
2002
- 2002-05-15 JP JP2002140048A patent/JP2003334525A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109944219A (zh) * | 2017-12-21 | 2019-06-28 | 上海勘测设计研究院有限公司 | 基于清污机的集污系统 |
CN109944219B (zh) * | 2017-12-21 | 2024-03-08 | 上海勘测设计研究院有限公司 | 基于清污机的集污系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040402 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20041110 |