JP2003334272A - スポーツ用手袋 - Google Patents
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Abstract
指に付与される締付力を個別に調節することができるス
ポーツ用手袋を提供する。 【解決手段】 スポーツ用手袋1は、手の甲側を覆う手
甲部2と、該手甲部2に取り付けられ、一端が手袋1の
小指部、薬指部および中指部とそれぞれ接続される弾性
部材6a,6b,6cと、手甲部2に着脱可能に取り付
けられ弾性部材6a,6b,6cの他端を手甲部2に固
定し、該固定位置を変更可能な固定部材7とを備える。
Description
関し、より特定的には、各種スポーツの中で球状体や棒
状体を把持する競技で用いられるスポーツ用手袋に関す
る。
把持する競技で用いられる従来のスポーツ用手袋では、
対象物を把持し易くするための種々の工夫がなされてい
る。
ポーツ用手袋では、手甲部に緊締用帯状体を設けてい
る。また、実開昭57-90177号公報には、甲部締付用ファ
スナ片を取付けたスポーツ用手袋が開示されている。ま
た、実開昭64-3671号公報には、手甲部にゴムバンドを
取付けたゴルフ用手袋が開示されている。また、U.S.
P.5740555号には、手甲部にY形のストラップ部材を設
けたスポーツ用手袋が開示されている。
6-121859号公報に記載のスポーツ用手袋では、帯状体に
より手甲部に締付力を付与することができるが、各指毎
に締付力を調節することは困難である。特に、対象物を
グリップする際には、小指、薬指および中指に付与され
る締付力を個別に調節できることが望まれるが、上記ス
ポーツ用手袋ではこれらの指に対する締付力を個別に調
節することは困難である。
ーツ用手袋では、手首の締付力を調整できるが、小指、
薬指および中指に付与される締付力を個別に調節するこ
とは困難である。
袋では、ゴムバンドを手甲部から手掌部に巻き付け、小
指、薬指および中指をゴムバンドで押えつけるようにし
ている。しかし、このゴルフ用手袋によっても、小指、
薬指および中指に付与される締付力を個別に調節するこ
とは困難である。
袋では、Y形のストラップ部材は弾性ストラップセグメ
ントを有している。しかし、該弾性ストラップセグメン
トはY形のストラップ部材の中央部に設けられており、
弾性ストラップセグメントと小指、薬指および中指の間
には、Y形のストラップのパネル等の他のパーツが設け
られている。したがって、本スポーツ用手袋において
も、小指、薬指および中指に付与される締付力を個別に
調節することは困難である。
されたものである。本発明の目的は、対象物を把持した
時に小指、薬指および中指に付与される締付力を個別に
調節することができるスポーツ用手袋を提供することに
ある。
手袋は、対象物を把持する際に装着する手袋である。本
発明に係るスポーツ用手袋は、1つの局面では、手の甲
側を覆う手甲部と、手甲部に取り付けられ、一端が手袋
の小指部、薬指部および中指部とそれぞれ接続される第
1、第2および第3弾性部材と、手甲部に着脱可能に取
り付けられ、第1、第2および第3弾性部材の他端を手
甲部に固定し、該固定位置を変更可能な固定部材とを備
える。
材一端は、小指部、薬指部および中指部と接続され、他
端は固定部材と接続される。したがって、固定部材を手
甲部に固定した状態で対象物を把持することにより、第
1、第2および第3弾性部材はそれぞれ伸びることとな
る。このとき該弾性部材の弾性作用により小指、薬指お
よび中指を締め付けることができ、同時に小指、薬指お
よび中指に対して曲げ抵抗を付与することができる。よ
って、該曲げ抵抗により手掌全体による対象物の把持力
に対する小指、薬指および中指による対象物の把持力の
割合を高め、小指、薬指および中指でしっかりと対象物
を把持することができる。そして、小指、薬指および中
指のいずれかの指に対する締付力が不充分な場合には、
固定部材の固定位置を変更することにより、第1、第2
および第3弾性部材による小指、薬指および中指に対す
る弾性作用の程度を変化させることができる。
指部、薬指部および中指部の付根部近傍に配置し、第
1、第2および第3弾性部材と、固定部材とを、小指
部、薬指部および中指部の付根部から親指部の付根部に
向かう斜め方向に並べることが好ましい。
1、第2および第3弾性部材によって小指部、薬指部お
よび中指部に対し、上記の各指部から親指部の付根部に
向かう斜め方向に引張る力を付与することができる。よ
って、対象物を把持したときに小指、薬指および中指を
締め付けることができ、小指、薬指および中指でしっか
りと対象物を把持することができる。
袋における手の基節骨対応部、中手骨対応部および中手
指節関節対応部からなる群から選ばれた少なくとも1つ
の部分上に配置することが好ましい。ここで、「基節骨
対応部」とは、本願明細書では、手袋を手に装着した際
に手の基節骨上に位置する部分のことをいう。「中手骨
対応部」および「中手指節関節対応部」も同様である。
材を配置することにより、対象物を把持したときに第
1、第2および第3弾性部材が伸び、該弾性部材によっ
て小指部、薬指部および中指部を、親指部の付根部側に
引張ることができる。それにより、小指、薬指および中
指に対し適度な締付力を付与することができる。
伸縮性を有する第1素材部と、第1伸縮性よりも高い第
2伸縮性を有する第2素材部とを含むものであってもよ
い。この場合、第1、第2および第3弾性部材を、小指
部、薬指部および中指部の第1素材部とそれぞれ接続す
る。
部に上記弾性部材を接続することにより、より効果的に
小指、薬指および中指に対し締付力を付与することがで
きる。また、伸縮性の高い第2素材部を設けることによ
り、手袋の装着状態において各指部が曲げ易くなり、対
象物を把持し易くなる。
では、手の甲側を覆う手甲部と、手甲部に取り付けら
れ、一端が手袋の小指部、薬指部および中指部と接続さ
れる弾性部材と、手甲部に着脱可能に取り付けられ、弾
性部材の他端を手甲部に固定し、該固定位置を変更可能
な固定部材とを備える。
の局面では、手の甲側を覆う手甲部と、手甲部に取り付
けられ、一端が手袋の中指部と接続される第1弾性部材
と、手甲部に取り付けられ、一端が手袋の小指部と接続
される第2弾性部材と、手甲部に着脱可能に取り付けら
れ、第1および第2弾性部材の他端を手甲部に固定し、
該固定位置を変更可能な固定部材とを備える。
ていてもよく、また第2弾性部材が薬指部と接続されて
いてもよい。したがって、第1および第2弾性部材と各
指部との接続パターンとしては以下の場合がある。すな
わち、第1弾性部材の一端が手袋の中指部および薬指部
と接続され、第2弾性部材の一端が手袋の子指部と接続
される場合、第1弾性部材の一端が手袋の中指部と接続
され、第2弾性部材の一端が手袋の薬指部および子指部
と接続される場合、第1弾性部材の一端が手袋の中指部
および薬指部と接続され、第2弾性部材の一端が手袋の
薬指部および子指部と接続される場合、第1弾性部材の
一端が手袋の中指部と接続され、第2弾性部材の一端が
手袋の子指部と接続される場合がある。
で構成される場合や、第1および第2弾性部材で構成さ
れる場合のいずれの局面の場合にも、対象物を把持した
ときに弾性部材の弾性作用により小指、薬指および中指
を適度に締め付けることができ、小指、薬指および中指
でしっかりと対象物を把持することができる。また、固
定部材の固定位置を変更することにより、弾性部材によ
る小指、薬指および中指の少なくとも1つの指に対する
弾性作用の程度を変化させることができる。
を、小指部、薬指部および中指部の付根部近傍に配置
し、該弾性部材と、固定部材とを、小指部、薬指部およ
び中指部の付根部から親指部の付根部に向かう斜め方向
に並べることが好ましい。
骨対応部、中手骨対応部および中手指節関節対応部から
なる群から選ばれた少なくとも1つの部分上に配置する
ことが好ましい。
が、第1伸縮性を有する第1素材部と、第1伸縮性より
も高い第2伸縮性を有する第2素材部とを含む場合、弾
性部材を、第1素材部と接続することが好ましい。
の小指部、薬指部および中指部の付根部から親指部の付
根部に向かう斜め方向に延在してもよい。また、固定部
材の裏面に第1面ファスナを設け、手甲部に、該第1面
ファスナと接続される第2面ファスナを設けることが好
ましい。
2面ファスナを設けることにより、固定部材の位置を任
意の方向に変えることができ、また固定部材の位置の微
調整も行える。それにより、小指、薬指および中指に対
する弾性部材による弾性作用の程度を適切に調節するこ
とができる。
部における手の中手骨対応部に配置され、小指部、薬指
部および中指部の付根部から親指部の付根部に向かう斜
め方向に延在する。
向に変更することができ、小指、薬指および中指の中の
所望の指に対する弾性部材による締付力を増大すること
ができる。
は、対象物を把持する際に装着する手袋であり、手の甲
側を覆う手甲部と、手掌側を覆う手掌部と、手の挿入部
とを備える。また、該手袋は、手の親指(第1指)を受
け入れる親指部と、人指し指(第2指)を受け入れる人
指し指部と、中指(第3指)を受け入れる中指部と、薬
指(第4指)を受け入れる薬指部と、小指(第5指)を
受け入れる小指部とを有する。
とを取付ける。弾性部材は、対象物を把持したときに手
袋の指部に締付力を付与する。固定部材は、弾性部材の
端部を手甲部に固定し、対象物を把持したときに弾性部
材を伸張させる。該弾性部材と、固定部材は、手袋の小
指部、薬指部あるいは中指部の付根部から親指部の付根
部に向かう斜め方向に並べることが好ましい。
り付けることにより、対象物を把持したときに弾性部材
が伸張し、該弾性部材の弾性作用により手袋の小指部、
薬指部および中指部が親指の付根に向かう方向に引張ら
れる。それにより、対象物を把持したときに、小指、薬
指および中指を適度に締め付けることができ、同時に小
指、薬指および中指に対して曲げ抵抗を付与することに
なる。よって、該曲げ抵抗により手掌全体による対象物
の把持力に対する小指、薬指および中指による対象物の
把持力の割合を高め、小指、薬指および中指でしっかり
と対象物を把持することができる。
部および中指部の少なくとも1つの指部とそれぞれ接続
される。好ましくは、弾性部材は、手袋の小指部、薬指
部および中指部の付根部直下に配置され、弾性部材の一
端は、これらの指部から連続して延びる部分と直接接続
される。弾性部材の他端は、固定部材と接続される。し
たがって、弾性部材は、手袋の小指部、薬指部および中
指部と、固定部材との間に配置されることとなる。
のそれぞれに対し個別に設けてもよく、複数の指部に対
し共通に設けてもよい。たとえば小指部、薬指部および
中指部のいずれか2つの指部に対し共通の弾性部材を設
けてもよく、3つの指部に対し共通の弾性部材を設けて
もよい。
部、中手骨対応部および中手指節関節対応部からなる群
から選ばれた少なくとも1つの部分上に配置することが
好ましい。
応部あるいはその近傍上に配置すればよい。しかし、弾
性部材は、中手指節関節近傍に位置する中手骨対応部か
ら中手指節関節対応部に延在するように設けられてもよ
く、中手指節関節近傍に位置する基節骨対応部から中手
指節関節対応部に延在するように設けられてもよい。か
かる位置に弾性部材を配置することにより、小指、薬指
および中指に対して曲げ抵抗を付与することができる。
したがって、該曲げ抵抗により手掌全体による対象物の
把持力に対する小指、薬指および中指による対象物の把
持力の割合を高め、小指、薬指および中指でしっかりと
対象物を把持することができる。
び中指部は、第1伸縮性を有する第1素材部と、該第1
伸縮性よりも高い第2伸縮性を有する第2素材部とを含
むものであってもよい。この場合、弾性部材を、小指
部、薬指部および中指部の第1素材部(相対的に伸縮性
の低い部分)とそれぞれ接続することが好ましい。
り効果的に小指、薬指および中指に対し締付力および曲
げ抵抗を付与することができる。また、伸縮性の高い第
2素材部を設けることにより、手袋の装着状態において
各指部が曲げ易くなり、対象物を把持し易くなる。
握力で容易に伸びる程度の所定の弾性あるいは伸縮性を
有する部材を使用することができる。たとえばゴムバン
ド等の伸縮性生地を採用可能である。
可能に取り付けられ、上述の弾性部材の手首側端部を手
甲部に固定する。この固定部材の固定位置は変更可能で
ある。それにより、弾性部材による小指、薬指および中
指に対する弾性作用の程度を変化させることができる。
たとえば、所望の指部に対する締付力のみが高くなるよ
うに調節することができる。
ル状の第1面ファスナを有する平板状部材や布製のテー
プ等を使用することができる。この場合、手袋の手甲部
に、該第1面ファスナと係合するフック状の第2面ファ
スナを設ければよい。それにより、第1面ファスナを第
2面ファスナに押し付けるだけでこれらを接続すること
ができ、弾性部材の他端を手袋の手甲部に固定すること
ができる。
ファスナ上で第1面ファスナの位置をずらせばよい。具
体的には、手で固定部材を第2面ファスナから取り外
し、所望の位置に付け替えるだけでよい。したがって、
小指、薬指および中指に対する弾性作用の程度を容易に
調節することができる。
部における手の中手骨対応部に配置され、第1面ファス
ナの面積以上の面積を有する。それにより、第2面ファ
スナ上で第1面ファスナの位置を容易に変更することが
でき、弾性部材の弾性作用の程度を容易に調節すること
ができる。
あるいは中指部の付根部から親指部の付根部に向かう斜
め方向に延在することが好ましい。それにより、該斜め
方向に固定部材をすらせることができ、所望の指に作用
する締付力を容易に増大することができる。
固定部材の固定位置を変更できるものであれば上述の面
ファスナ以外の任意の手段を採用可能である。たとえ
ば、ホックを固定部材の位置調節手段として採用するこ
とも考えられる。この場合、互いに係合する複数のホッ
クを固定部材と手甲部に取付ければよい。
手首への締付部材を取付ける。該締付部材は、締付力を
調節できるものであることが好ましい。
について説明する。
おけるスポーツ用手袋1を手甲側から見た図である。図
2は、図1の手袋1において固定部材7を手甲部2から
取り外した状態を示す図である。図3は、図1の手袋1
を手掌側から見た図である。このスポーツ用手袋1は、
野球用の手袋であり、バッティング時に装着される。
スポーツ用手袋1は、手の甲側を覆う手甲部2と、手掌
側を覆う手掌部3と、弾性部材6a,6b,6cと、固
定部材7と、ベルト8とを備える。
は、第1伸縮性を有する第1素材部4と、該第1伸縮性
よりも高い第2伸縮性を有する第2素材部5とを含む。
第1素材部4材質としては、たとえば天然皮革を挙げる
ことができ、第2素材部5の材質としては、たとえばニ
ット素材であるツーウェイトリコット生地等を挙げるこ
とができる。
小指部、薬指部、中指部の先端から中手指節関節12
(図14参照)上あるいはその近傍上に延在し、さらに
小指、薬指、中指の中手骨11(図14参照)上を斜め
に横切って親指部の付根部に達している。つまり第1素
材部4は、手甲部2において、手袋1の小指部、薬指部
および中指部の付根部から親指部の付根部に向かう斜め
方向に延在している。
いて簡単に説明する。図14に示すように、人の手は、
基節骨10、中手骨11、中手指節関節12、第2指節
間関節13、中節骨14および末節骨15を有する。
よび中指部の第1素材部4を手甲部2において一体化
し、該一体化した第1素材部4を親指部の付根部に向か
って斜め方向に延在させている。
甲部2に弾性部材6a,6b,6cの一端を縫着する。
このとき、弾性部材6a,6b,6c下に位置する第1
素材部4に、切込み19を設け、該切込み19の中へ弾
性部材6a,6b,6cの一端を挿入する。弾性部材6
a,6b,6cは、たとえばゴムバンドで構成する。図
1の例では、小指部、薬指部、中指部に対し、それぞれ
弾性部材6a,6b,6cを設けている。
部材7に縫着される。固定部材7は、天然皮革等の比較
的硬質で可撓性を有する平板状部材で構成され、弾性部
材6a,6b,6cを介して手甲部2に接続される。
に、パイル状の第1面ファスナ17を取付ける。他方、
手甲部2には、該第1面ファスナ17と係合するフック
状の第2面ファスナ18を設ける。第1面ファスナ17
と第2面ファスナ18は、典型的には、図2に示すよう
に略同一形状を有し、略同一面積を有する。
は、パッド9を縫着する。該パッド9を取付けることに
より、バット等の対象物をグリップしたときの手にかか
る負担を軽減することができ、手を保護することができ
る。
用について説明する。図4は、本実施例の手袋1を装着
して把持対象物の一例であるバット16をグリップした
ときの状態を示す図である。
ルト8を締付ける。このとき、固定部材7を第2面ファ
スナ18上の適当な位置に固定しておく。この状態で、
図4に示すようにバット16をグリップする。それによ
り、小指部、薬指部および中指部における第1素材部4
が弾性部材6a,6b,6cからそれぞれ引張力を受
け、弾性部材6a,6b,6cが伸びる。このときの弾
性部材6a,6b,6cの弾性力により、小指、薬指、
中指が適度な締付力を受け、同時に小指、薬指および中
指に対して曲げ抵抗が付与されることになる。よって、
該曲げ抵抗により手掌全体によるバット16の把持力に
対する小指、薬指および中指によるバット16の把持力
の割合を高め、バット16をしっかりとグリップするこ
とができる。
り、必ずしも所望の指に対し所望の締付力が得られない
場合がある。この場合には、固定部材7を第2面ファス
ナ18から取り外し、第2面ファスナ18への固定部材
7の固定位置を変える。それにより、弾性部材6a,6
b,6cにより各指に付与される弾性力を変化させるこ
とができ、各指ごとに締付力の調節を行える。
るには、第1面ファスナ17を第2面ファスナ18から
取り外し、再度第2面ファスナ18に付け直すだけでよ
いので、容易に上記の締付力の調節を行うことができ
る。また、手甲部2への固定部材7の固定手段として面
ファスナを使用することにより、固定部材7の固定位置
の微調節をも行うこともできる。よって、小指、薬指お
よび中指の少なくとも1つの指に対する締付力を微調節
することができる。
て、本発明の実施例2について説明する。
袋1を手甲側から見た図である。図6は、図5に示す手
袋1において固定部材7を取り外した状態を示す図であ
る。図7は、本実施例2の手袋1を手掌側から見た図で
ある。図8は、本実施例2の手袋1を装着してバット1
6をグリップしたときの状態を示す図である。
1の小指部、薬指部、中指部に対し共通の弾性部材6d
を設けている。該弾性部材6dは、小指部、薬指部およ
び中指部から連続して延びる第1素材部4と直接接続さ
れている。
4を弾性部材6dと接続しているので、たとえば図8に
示すように本実施例2の手袋1を装着してバット16を
グリップしたときに、小指、薬指および中指に対し適度
な締付力を付与することができる。また、固定部材7の
固定位置を調節することによって、実施例1の場合と同
様に、小指、薬指および中指の少なくとも1つの指ごと
に締付力を微調節することができる。
て固定部材7の側部を手甲部2と接続している。それに
より、固定部材7を強固に手甲部2に取付けることがで
きるとともに、小指部の付根部下から親指部の付根部下
に向かう方向にも手に締付力を付与することができる。
なお、本実施例の弾性部材6d、6eの材質は、上述の
弾性部材6a〜6cと同様である。
断部20を設け、第1素材部4を該分断部20で中手指
節関節12対応部から中手骨11対応部にかけて分断し
ている。このように分断部20を設けることにより、第
1面ファスナ17と第2面ファスナ18との接合位置を
大きくずらして該分断部20よりも指部側に位置する手
甲部2下に第2面ファスナ18を配置することができ、
該指部側部分と第2面ファスナ18を有する手甲部2と
を重ねることができる。それにより、対象物を把持した
ときの小指、薬指および中指の少なくとも1つの指に加
わる締付力を増大することができる。
応部から中手骨11対応部および手首部まで延在し、手
甲部2を分断するものであってもよい。また、分断部2
0は、中手指節関節12対応部に独立して設けたり、中
手骨11対応部に独立して設けてもよく、さらに分断部
20を連結する連結部分を設け、分断部20の大きさを
調整することも可能である。
の形状が若干相違するものの、実施例1の場合と基本的
に同様であるので説明は省略する。
薬指部、中指部に対し1つの弾性部材6dを設けたが、
2つの指部に対し共通の弾性部材を設けてもよい。たと
えば小指部と薬指部に共通の弾性部材を設け、中指部に
対し別の弾性部材を設けてもよく、薬指部と中指部に共
通の弾性部材を設け、小指部に対し別の弾性部材を設け
てもよい。この場合も、同様の効果を期待できる。
いて、本発明の実施例3について説明する。
袋1を手甲側から見た図である。図10は、本実施例3
の手袋1を装着してバット16をグリップしたときの状
態を示す図である。
部と中指部に対し共通の弾性部材6fを設け、手袋1の
小指部に対し弾性部材6gを設けている。弾性部材6f
は中指部および薬指部の付根部と接続され、弾性部材6
gは小指部の付根部と接続される。弾性部材6fと弾性
部材6gとは、分離しており、弾性部材6fと弾性部材
6g間に間隙が存在する。この間隙は、小指部の付根部
と、薬指部の付根部との間に位置している。これ以外の
構成については、実施例2の場合と基本的に同様であ
る。
4を弾性部材6f,6gと接続しているので、たとえば
図10に示すように本実施例3の手袋1を装着してバッ
ト16をグリップしたときに、小指、薬指および中指に
対し適度な締付力を付与することができる。
することによって、実施例1の場合と同様に、小指、薬
指および中指の少なくとも1つの指ごとに締付力を微調
節することもできる。さらに、本実施例3の場合には、
薬指部および中指部に対し共通の弾性部材6fを設けて
いるため薬指と中指に対し同時に締付力を調節すること
ができ、また小指部に対し別途弾性部材6gを設けてい
るため小指に対する締付力を薬指部および中指部とは独
立して調節することもできる。
明の実施例4について説明する。図11は、本実施例4
におけるスポーツ用手袋1を手甲側から見た図である。
指部に対して弾性部材6fを設け、手袋1の小指部と薬
指部に対し共通の弾性部材6gを設けている。弾性部材
6fは中指部の付根部と接続され、弾性部材6gは小指
部および薬指部の付根部と接続される。弾性部材6fと
弾性部材6gとは分離しており、弾性部材6fと弾性部
材6g間に間隙が存在する。この間隙は、薬指部の付根
部と、中指部の付根部との間に位置している。これら以
外の構成や用途等については実施例3の場合と基本的に
同様である。
明の実施例5について説明する。図12は、本実施例5
におけるスポーツ用手袋1を手甲側から見た図である。
指部と薬指部に対して共通の弾性部材6fを設け、手袋
1の小指部と薬指部に対し共通の弾性部材6gを設けて
いる。弾性部材6fは中指部および薬指部の付根部と接
続され、弾性部材6gは小指部および薬指部の付根部と
接続される。弾性部材6fと弾性部材6gとは分離して
おり、弾性部材6fと弾性部材6g間に間隙が存在す
る。この間隙は、薬指部の付根部に位置している。これ
ら以外の構成や用途等については実施例3および実施例
4の場合と基本的に同様である。
明の実施例6について説明する。図13は、本実施例6
におけるスポーツ用手袋1を手甲側から見た図である。
指部に対して弾性部材6fを設け、手袋1の小指部に対
して弾性部材6gを設けている。弾性部材6fは中指部
の付根部と接続され、弾性部材6gは小指部の付根部と
接続される。弾性部材6fと弾性部材6gとは分離して
おり、弾性部材6fと弾性部材6g間に間隙が存在す
る。この間隙は、小指部の付根部と、中指部の付根部と
の間に位置している。これら以外の構成や用途等につい
ては実施例3から実施例5の場合と基本的に同様であ
る。
は、主に野球用手袋について説明したが、球状体や棒状
体等の対象物を把持する際に用いるものであれば上記以
外のスポーツで用いられる手袋に本発明を適用してもよ
い。
び実施例について説明を行ったが、今回開示した実施の
形態および実施例はすべての点で例示であって制限的な
ものではないと考えられるべきである。本発明の範囲
は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれること
が意図される。
でしっかりと対象物を把持することができるので、対象
物を把持した時に小指、薬指および中指に意識を集中す
ることができる。それにより、無駄な力を使うことなく
リラックスした状態で対象物を把持することができる。
それに加え、固定部材の固定位置を適切に変更すること
により、対象物を把持した際に小指、薬指および中指に
付与される締付力を個別に調節することができる。
制することもできるので、手に対するフィット感が向上
し、対象物を想像通りに握ることができ、微妙で繊細な
運動を行なうことも可能となる。
手甲側から見た図である。
した状態を示す図である。
ある。
プした状態を示す図である。
手甲側から見た図である。
した状態を示す図である。
ある。
プした状態を示す図である。
手甲側から見た図である。
ップした状態を示す図である。
を手甲側から見た図である。
を手甲側から見た図である。
を手甲側から見た図である。
1素材部、5 第2素材部、6a,6b,6c,6d,
6e,6f,6g 弾性部材、7 固定部材、8 ベル
ト、9 パッド、10 基節骨、11 中手骨、12
中手指節関節、13 第2指節間関節、14 中節骨、
15 末節骨、16 バット、17 第1面ファスナ、
18 第2面ファスナ、19 切込み、20 分断部。
Claims (11)
- 【請求項1】 対象物を把持する際に装着するスポーツ
用手袋(1)であって、 手の甲側を覆う手甲部(2)と、 前記手甲部(2)に取り付けられ、一端が前記手袋
(1)の小指部、薬指部および中指部とそれぞれ接続さ
れる第1、第2および第3弾性部材(6a,6b,6
c)と、 前記手甲部(2)に着脱可能に取り付けられ、前記第
1、第2および第3弾性部材(6a,6b,6c)の他
端を前記手甲部(2)に固定し、該固定位置を変更可能
な固定部材(7)と、を備えた、スポーツ用手袋。 - 【請求項2】 前記第1、第2および第3弾性部材(6
a,6b,6c)を、前記小指部、薬指部および中指部
の付根部近傍に配置し、 前記第1、第2および第3弾性部材(6a,6b,6
c)と、前記固定部材(7)とを、前記小指部、薬指部
および中指部の付根部から前記親指部の付根部に向かう
方向に並べた、請求項1に記載のスポーツ用手袋。 - 【請求項3】 前記第1、第2および第3弾性部材(6
a,6b,6c)を、前記手袋(1)における手の基節
骨(10)対応部、中手骨(11)対応部および中手指
節関節(12)対応部からなる群から選ばれた少なくと
も1つの部分上に配置した、請求項1または請求項2に
記載のスポーツ用手袋。 - 【請求項4】 前記小指部、薬指部および中指部は、第
1伸縮性を有する第1素材部(4)と、前記第1伸縮性
よりも高い第2伸縮性を有する第2素材部(5)とを含
み、 前記第1、第2および第3弾性部材(6a,6b,6
c)を、前記小指部、薬指部および中指部の前記第1素
材部(4)とそれぞれ接続した、請求項1から請求項3
のいずれかに記載のスポーツ用手袋。 - 【請求項5】 対象物を把持する際に装着するスポーツ
用手袋(1)であって、 手の甲側を覆う手甲部(2)と、 前記手甲部(2)に取り付けられ、一端が前記手袋
(1)の小指部、薬指部および中指部と接続される弾性
部材(6d)と、 前記手甲部(2)に着脱可能に取り付けられ、前記弾性
部材(6d)の他端を前記手甲部(2)に固定し、該固
定位置を変更可能な固定部材(7)と、を備えた、スポ
ーツ用手袋。 - 【請求項6】 前記弾性部材(6d)を、前記小指部、
薬指部および中指部の付根部近傍に配置し、 前記弾性部材(6d)と、前記固定部材(7)とを、前
記小指部、薬指部および中指部の付根部から前記親指部
の付根部に向かう方向に並べた、請求項5に記載のスポ
ーツ用手袋。 - 【請求項7】 前記弾性部材(6d)を、前記手袋
(1)における手の基節骨(10)対応部、中手骨(1
1)対応部および中手指節関節(12)対応部からなる
群から選ばれた少なくとも1つの部分上に配置した、請
求項5または請求項6に記載のスポーツ用手袋。 - 【請求項8】 前記小指部、薬指部および中指部は、第
1伸縮性を有する第1素材部(4)と、前記第1伸縮性
よりも高い第2伸縮性を有する第2素材部(5)とを含
み、 前記弾性部材(6d)を、第1素材部(4)と接続し
た、請求項5から請求項7のいずれかに記載のスポーツ
用手袋。 - 【請求項9】 対象物を把持する際に装着するスポーツ
用手袋(1)であって、 手の甲側を覆う手甲部(2)と、 前記手甲部(2)に取り付けられ、一端が前記手袋
(1)の中指部と接続される第1弾性部材(6f)と、 前記手甲部(2)に取り付けられ、一端が前記手袋
(1)の小指部と接続される第2弾性部材(6g)と、 前記手甲部(2)に着脱可能に取り付けられ、前記第1
および第2弾性部材(6f,6g)の他端を前記手甲部
(2)に固定し、該固定位置を変更可能な固定部材
(7)と、を備えた、スポーツ用手袋。 - 【請求項10】 前記固定部材(7)は平板状部材を含
み、前記小指部、薬指部および中指部の付根部から前記
親指部の付根部に向かう方向に延在し、 前記固定部材(7)の裏面に第1面ファスナ(17)を
設け、 前記手甲部(2)に、前記第1面ファスナ(17)と接
続される第2面ファスナ(18)を設けた、請求項1か
ら請求項9のいずれかに記載のスポーツ用手袋。 - 【請求項11】 前記第2面ファスナ(18)は、前記
手甲部(2)における手の中手骨(11)対応部に配置
され、前記小指部、薬指部および中指部の付根部から前
記親指部の付根部に向かう方向に延在する、請求項10
に記載のスポーツ用手袋。
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2002
- 2002-11-19 JP JP2002335032A patent/JP3926731B2/ja not_active Expired - Fee Related
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