JP2003334222A - マッサージ装置 - Google Patents
マッサージ装置Info
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Abstract
をマッサージすることのできるマッサージ装置を提供す
る。 【解決手段】 身体の各部位をそれぞれマッサージする
複数のエアバック20〜28と、身体の心拍を検出する
脈波センサ201とを備え、エアバック20〜28の動
作条件である施療要素に基づいてそのエアバックを膨縮
させるマッサージ装置であって、前記心拍の特徴を各部
位毎に検出する平均心拍周期算出手段122,心拍変化
率算出手段123,心拍変動度算出手段124と、各部
位毎の心拍の特徴に対応して前記施療要素を各部位毎に
変更する快適度算出手段125と、この快適度算出手段
125が各部位毎に変更した施療要素に基づいて各エア
バック20〜28を膨縮させる動作制御部130とを備
えている。
Description
自動的に探してその部位をマッサージするマッサージ装
置に関する。
号公報や特開平9−192186号公報に示すマッサー
ジ機が知られている。
けたセンサ部から皮膚温、心拍周期、血圧などの生体情
報を検出し、この検出した生態情報に基づいて使用者の
体調に合わせたマッサージを行うようにしたものであ
る。
吸数や脳波等の生体情報を検出する検出装置と、動作速
度が可変となっているマッサージ機構と、検出装置の検
出出力に応じてマッサージ機構の動作速度を変更する制
御部とからなり、生体情報を参照しつつマッサージ機構
の動作速度を変更していくものである。
うな従来のマッサージ機では、人体の各部位毎に心地よ
さを検出してマッサージを行う構成になっていない。こ
のため、心地よい部位だけをマッサージする場合、使用
者は操作ボタンを操作して心地よい部位をいちいち選択
していかなければならないという問題があった。
を探してその部位をマッサージすることのできるマッサ
ージ装置を提供することにある。
達成するため、身体の各部位をそれぞれマッサージする
複数の施療子と、前記身体の心拍を検出する心拍検出手
段とを備え、前記施療子の動作条件である施療要素に基
づいてその施療子を動作させるマッサージ装置であっ
て、前記心拍の特徴を各部位毎に検出する心拍特徴検出
手段と、前記各部位毎の心拍の特徴に対応して前記施療
要素を各部位毎に変更する施療要素変更手段とを備え、
その各部位毎に変更された施療要素に基づいて各施療子
を動作させることを特徴とする。
実施の形態を図面に基づいて説明する。
1と、この座部11の後ろに設けた背もたれ部12と、
座部11の前に設けたオットマン13と、座部11の両
側に設けたアームレスト部14,15と、座部11の下
側に設けられた給排気装置100(図示せず)とを有して
いる。背もたれ部12はリクライニングが可能となって
おり、モータM1(図3参照)を備えた図示しない電動
機構により背もたれ部12が傾動するようになってい
る。
バック(施療子)20と、背筋用のエアバック(施療
子)21と、背中用の一対のエアバック(施療子)2
2,23と、腰用のエアバック(施療子)24とが設け
られている。座部11の上面には、臀部用のエアバック
(施療子)25と、もも用のエアバック(施療子)26
とが設けられている。また、オットマン13には左右に
一対のエアバック(施療子)27,28がそれぞれ設け
られている。首肩用のエアバック20は、図示しない電
動機構により上下にスライド移動できるようになってお
り、この電動機構はモータM2(図3参照)を備えてい
る。
もたれ部12,オットマン13に取り付けられたカバー
Kによって覆われている。
部30が設けられており、この表示部30には、図2に
示すように、オン・オフスイッチ31と、全身コースと
上半身コースと下半身コース等を選択する選択スイッチ
32と、エアバック20を上にスライド移動させる上ス
イッチ33S1と、エアバック20を下にスライド移動
させる下スイッチ33S2と、背もたれ部12を倒して
いく倒スイッチ34S1と、背もたれ部12を起こして
いく起スイッチ34S2と、各エアバック20〜28の
膨・縮の速さを調整するパルススイッチ35と、マッサ
ージの強さを調整する強さスイッチ36と、快適お探し
モードと自動コースモードなどを選択する選択スイッチ
37と、納得スイッチ38と、足同時スイッチ39等と
が設けられている。各スイッチ31〜39はタッチパネ
ルで構成され、そのタッチパネルに触れることにより各
スイッチ31〜39が操作されるようになっている。
筋,腰,しり,もも,脚の心地よさを示す4つのランプ画像
L1a〜L1d,…L7a〜L7dがそれぞれ表示さ
れ、その心地よさに応じてランプ画像L1a〜L1d,
…L7a〜L7dが点灯表示するようになっている。
す棒グラフ画像40が表示される他に人体を示す人体画
像41と、各エアバック20〜28に対応したエアバッ
ク画像G20〜G28とが表示され、各エアバック画像
G20〜G28にはタッチパネルが設けられており、こ
れらタッチパネルに触れることにより各エアバック画像
G20〜G28に対応した各エアバック20〜28が選
択され、その選択されたエアバックだけを膨縮させるこ
とができるようになっている。
ポンプ101と複数の電磁弁102〜109と制御装置
110とを有している。
1とエアーバック20とを連通してポンプ101からエ
アーバック20にエアーを給気するようになっている。
電磁弁102が閉成されるとエアーバック20が大気に
開放されてエアーバック20のエアは排気されていくよ
うになっている。
されるとポンプ101とエアーバック21〜28とを連
通してポンプ101からエアーバック21〜28にエア
ーを給気するようになっており、電磁弁103〜109
が閉成されるとエアーバック21〜28が大気に開放さ
れてエアーバック21〜28のエアは排気されていくよ
うになっている。
り、表示部30のスイッチ操作と心拍検出部200の検
出信号に基づいてポンプ101,電磁弁102〜109,
モータM1,M2等を制御する。
に演算部120と動作制御部130とを有している。演
算部120は、心拍検出部200の検出信号から心拍周
期を算出する心拍周期算出手段(心拍周期検出手段)1
21と、この心拍周期算出手段121が算出した心拍周
期から平均心拍周期を算出する平均心拍周期算出手段
(心拍特徴検出手段)122と、その心拍周期から心拍
変化率を算出する心拍変化率算出手段(心拍特徴検出手
段)123と、その心拍周期から心拍変動度を算出する
心拍変動度算出手段(心拍特徴検出手段)124と、平
均心拍周期算出手段122が算出した平均心拍周期と心
拍変化率算出手段123が算出した心拍変化率と心拍変
動度算出手段124が算出した心拍変動度とのうちの少
なくとも1つから快適度を算出する快適度算出手段(施
療要素変更手段:施療要素算出手段)125と、快適度
算出手段125が算出する快適度とこの快適度に対応し
た各部位とを記憶するメモリ(記憶手段)127とを備
えている。126は心拍周期を算出するための閾値を設
定する閾値設定手段である。この閾値設定手段126は
必ずしも必要とするものではない。
された各部位の快適度に応じて、各エアバック20〜2
8の膨縮回数(動作条件:施療要素)、膨縮時間(動作
条件:施療要素)、膨張度によるマッサージの強さ(動
作条件:施療要素、)などを求めてポンプ101および
電磁弁102〜109を制御していく。また、動作制御
部130は、表示部30のスイッチ操作に基づいてモー
タM1,M2を制御したり、表示部30の画像表示を制
御するようになっている。
の血流に応じた血流信号を出力する脈波センサ(心拍セ
ンサ:心拍検出手段)201と、血流信号を増幅する増
幅回路202と、増幅した血流信号をA/D変換するA
/D変換回路203とを備えている。
発光する発光素子と、その耳朶を透過する光を受光する
受光センサ等とから構成されている。ここでは、脈波セ
ンサ201は耳朶の血流を検出するが、指などの血流を
検出するものでもよい。また、受光素子から十分な大き
さの血流信号が得られる場合には増幅回路202は不要
である。また、A/D変換回路203も制御装置110
の演算部120にA/D変換回路があれば不要となる。
とでリラックス状態推定装置が構成されている。すなわ
ち、脈波センサ201と心拍周期算出手段121と平均
心拍周期算出手段122と心拍変化率算出手段123と
心拍変動度算出手段124と快適度算出段125とでリ
ラックス状態推定装置が構成されている。このリラック
ス状態推定装置は、平均心拍周期算出手段122と心拍
変化率算出手段123と心拍変動度算出手段124のう
ち少なくともいずれか1つの算出手段を備えていればよ
い。
5において、横軸が時間、縦軸が透過光量(すなわち血
流量)を示している。血流量は心臓の鼓動で変化するも
のであるから、脈波波形の1つの山が心臓一拍分とみな
すことができる。
し、次のピークまでの時間を計測すれば心拍の周期が求
められることになる。尚、図5ではピーク検出を脈波波
形の山のピークで行っているが、谷(バレー)を検知し
ても同様に心拍周期を求める事ができる。また、ピーク
検知を行う以外にもゼロクロス法等で心拍周期を求めて
もよい。これら心拍周期は心拍周期算出手段121が求
めていく。
ら、評価対象単位時間内の心拍周期を1つのグループと
みなし、そのグループ内での変化の仕方を捉える事で、
マッサージ装置の使用者の心地よさの程度、すなわちリ
ラックス状態(マッサージ効果)を数値として推定する
ことができる。
サージを続けている時間であり、発明者らの実験によれ
ば5秒から10秒程度がもっともマッサージ効果の推定
がしやすいことが判った。これは、これよりも短い時間
では情報量(心拍数)が少なく、正確に推定できず、逆
に長い時間では使用者のマッサージに対する感覚が変わ
るため、その感覚によって心拍周期が変化したのかマッ
サージ効果によって心拍周期が変わったのかが判断でき
ないからである。
て説明する。
心拍変化率、心拍変動度の3つの値のうち少なくとも1
つを算出する事で実現できる。以下、その具体的計算方
法を示す。
の心拍周期の平均値である平均心拍周期は下記の(1)
式で求めることができる。
周期で、nは対象時間内のデータ数(心拍周期の数)で
ある。
2は、心拍周期算出手段121が算出した心拍周期yi
に基づいて(1)式から平均心拍周期を算出していく。
クスの度合(心地よさの度合)が大きいと判断する。
周期が長くなってゆくのか、逆に短くなっていくのかを
表すものであり、ある評価対象単位時間(評価対象刺激
単位)内で横軸に時間を縦軸に心拍周期をとった図6の
グラフF1を直線近似した場合のその直線F2の傾きで
定義されるものである。
って求められる。
番目までの経過時間、すなわちこの経過時間はy1から
yiまでの心拍周期の累積時間を示す。
ている度合いが大きいと判断する。
化率算出手段123が心拍周期算出手段121の心拍周
期yiに基づいて(2)式から算出するものである。
する。
たときの心拍周期を、横軸:時間、縦軸:心拍周期とし
てプロットしたグラフを示すものであり、+印は心拍周
期そのものを(生データ)示す。●印は5つの生データ
の平均値を算出したものであり、この5つの生データの
取り方は、1番目から5番目までの平均と、2番目から
6番目までの平均と、…平均とを取っていくものであ
り、5つの生データを1つづつずらしながら順番に取っ
て、その各々の平均を求めた値(第2移動平均値)であ
る。
タの平均値を算出したものであり、9つの生データを1
つづつずらしながら順番に取って、その各々の平均を求
めた値(第1移動平均値)である。
了後にマッサージ使用者に対するインタビューを行い、
気持ちよかったという回答が有ったもののデータを示し
たものであり、気持ちよかった場合には、図7に示すよ
うに心拍周期が周期的に変動することが発明者らの実験
で明らかになった。
の心拍変化率や周期的変動度の大きさからリラックス状
態の度合いを検出することができることを意味するもの
である。
動度として算出し、この心拍変動度からマッサージ効
果、すなわちリラックス状態を推定すればより的確なリ
ラックス状態の推定が可能になる。
ーと同等の効果があり、平均をとる数(n)を増やす
と、波形がだんだん滑らかになる。そこで、n=9の場
合とn=5の場合とをそれぞれ算出し、それぞれ全体の
ばらつき、すなわち標準偏差を算出し、その差を算出す
れば周期的な変動のある場合のみ値が大きくなり、周期
変動の大きさを数値化する事が可能である。
は次式で求める事が可能である。
の周波数解析手法を使うことも可能であるが、上の方法
の様に単位データ数の異なる2種類の移動平均値を算出
して、それぞれのデータ群の標準偏差を算出する方法で
心拍変動度の計算を行うことで、フーリエ変換などの複
雑な計算を行うことなく、周期的変動の大きさを求める
ことが出来る。この心拍変動度が大きいほどリラックス
している度合いが大きいと判断する。
0.1Hz程度(周期が約10秒)であることが分か
り、評価対象単位時間(同じマッサージを行う時間)が
短い場合、例えば10秒程度では、山1つが収まるだけ
である。そこで、心拍変動を数値化する方法として次の
ような方法も適用する事が可能である。
時間を縦軸に心拍周期をとったグラフを示した例であ
る。
を起こす例は、短い時間(図8では10秒)のデータを
見ると、いったん心拍周期が短くなった後に長くなる。
すなわち、谷型のグラフとなる(山型の場合もある)。
そこで、この谷型の分布を放物線近似して、この近似放
物線の2乗係数をマッサージ効果(リラックス状態)の
推定に用いる事が可能である。
の時系列データを放物線近似した場合の2次係数として
心拍変動度を求める事で、短い時間で的確にマッサージ
効果、すなわちリラックス状態を推定することができ
る。
められる。
4が心拍周期算出手段121の心拍周期yiに基づいて
(3)式あるいは(4)式から算出するものである。
る。この実験はエアーバッグ式マッサージ装置で、も
も、脚、首の三箇所を各一分間マッサージした際の心拍
周期を測定したものであり、3つの刺激の前後(各一分
間)に比較対象用に安静(マッサージなし)の心拍も測
定している。
る。実験において被験者(マッサージを受ける人)はグ
リップスイッチを保持しており、自身が気持ちよいと感
じている場合にボタンを押すように指示してあり、実験
システムはボタンを押している間だけプロットを黒丸か
ら白丸に変えるように作成されている。つまり図12の
白丸プロット部分は被験者自身が気持ちよいと感じてい
る時を指している。
域で白丸プロット)に心拍周期が10秒前後の周期で変
動を繰り返している事がわかる。また、同一の領域で緩
やかな右上がりをしている事がわかる。さらに首、も
も、のマッサージ中も含めて、白丸プロット部分は全体
的に黒丸プロットに比べて、心拍周期が長い傾向が読み
取れる。これは、心拍周期の長さからリラックス状態の
度合いを検出することができることを示すものである。
心拍平均周期、心拍変化率、心拍変動度が刺激(マッサ
ージ)を受ける人のリラックス状態(心地よいという感
覚)と相関があることを見い出した。すなわち、心拍平
均周期、心拍変化率、心拍変動度が大きいほどリラック
ス状態の度合いが大きいことが分かった。
均周期と心拍変化率、心拍変動度の3つに変化が現れた
が、人によってはこのうち1つあるいは2つだけがリラ
ックスした場合に変化する事もあった。そこで、どのよ
うなタイプの人が使っても同じようにリラックス状態
(リラックス度)の推定が行えるように下記の(5)式
を定義した。
に例えば心拍周期が変化する(遅くなる)だけのタイプ
の人でも、他の刺激部分との差をとることによって当該
刺激のリラックス状態が相対的に定量化できるようにな
った。尚、(5)式の重み定数C1、C2、C3は多数
の実験を繰り返し、その結果を用い快適度が各被験者の
印象に最もよく合うように最適化した値を用いた。ま
た、年代や性別毎にカテゴライズしたデータを用いて各
カテゴリー毎に最適化を行う事も可能である。この場合
は、刺激を受ける人がどの分類に属するかの情報を与え
る事でより厳密にリラックス状態の推定を行う事が可能
である。
算出手段125によって(5)式に基づいて算出する。
ージ効果の推定結果:心地よさ)をもとに、効果の高か
ったところを優先的にマッサージする事で使用者が満足
できるマッサージを実現する事が可能となる。
ク検出の精度不足やノイズ等の影響で正しく検出できな
い場合がある。また、図9の例に見られるように心地よ
さを感じていても、心拍周期は一般にばらつきが大き
く、直線近似や放物線近似がうまくできない場合がある
(図9の●印は心拍周期の生データであり、○は5つの
生データの平均値を算出した移動平均値である)。
そのデータを用いてその後の解析を行うと、ノイズ等の
影響が小さくなり、より的確にマッサージ効果の推定が
可能になる。
大きくなると、周期的な変動が埋もれてしまう。また、
逆に小さすぎるとノイズに対するフィルター効果が得ら
れない。発明者らの実験結果では、単位データ数は5前
後がもっとも適していた(図9の○印)。ただし、心拍
周期は脈波波形の注目点(先に述べた例では山のピー
ク)を順次カウントして求めているため、仮に注目点検
知に誤差があって、心拍周期が現実より短く検出される
と、次の心拍はその分長く検出されることになる。した
がって、注目点のずれが大きい場合にはそれが相殺され
るように、単位データ数は偶数の値をとることが望まし
い。それ以外の場合は、所定位置の心拍周期の前後同数
が取れるように単位データを奇数とすればよい。
を求める方法として、脈波の山もしくは谷のピークを検
出し、そのピークと次のピークまでの時間を測定する方
法について説明したが、それ以外に2つの別な方法でも
可能である。以下、その方法について説明する。
閾値を設定し、その閾値と脈波波形の例えば立ち上がり
波形がクロスする点を検知し、クロス点から次のクロス
点までを心拍周期とする事ができる。
かな変化をしているため、時間軸方向でどのポイントが
真のピークかが判定しにくい場合がある。これに比べて
急峻な立ち上がり部分でのクロスポイントは正確に時間
を定める事が可能である。
り、一般に、脈波波形は時間軸方向のみでなく、振幅方
向にも変動する。そこで、谷側のピークと山側のピーク
から当該波形の一波分の振幅を求め、この振幅に対し一
定の割合(図では50%)を閾値とし、それと脈波波形
のクロスするポイントを求める事でも心拍周期を定義す
ることができる。
て、振幅方向の変動の影響が小さくなるというメリット
を有している。
臓からの血流量の変化以外に、血管の緊張度合いなどの
影響を受けているものと考えられる。この血管の緊張の
度合いは自律神経系の活動状態によっても変化するもの
であり、例えばマッサージ効果によって使用者がリラッ
クスできたとすると、脈波の振幅に変化が現れる事も起
こりえる。
子の使用者の年齢などによっても変わると考えられる。
従って、これらの心拍周期の検出方法のうち、その使用
者に適したものを用いればよい。
に応じて閾値レベルを変化させる変動型閾値設定方法を
用いてマッサージ効果を推定した結果がマッサージ椅子
の使用者自身の感覚に合うと答える人が多かった。
み玉を機械的に動作させてツボを刺激するメカ式のもの
とエアーバッグを収縮させて刺激を得るエアーバッグ式
がある。また、肩や腰などの上半身はメカ式で、ふくら
はぎなどの下半身はエアーバッグで挟み込むように刺激
するハイブリット型のものもある。
のマッサージ装置を用いて心拍周期を測定したものであ
るが、一旦短くなってその後長くなる谷型の変動となっ
ている10秒から20秒までの期間では、マッサージ後
の使用者に対するインタビューで、使用者が気持ちよか
ったと答えた部分である。この一旦短くなって長くなる
タイミングがエアーバッグの収縮のタイミングとほぼ一
致することが実験的に確認されている。
はエアーバッグは膨張し、心拍周期が増加している区間
ではエアーバッグが収縮している。これは、エアーバッ
グの刺激により末梢血管が収縮した事の影響と考えられ
るが、同じ刺激でも気持ちよいと答えなかった場合には
谷型にならない傾向が強いことも分かった。すなわち、
実際に使用者が気持ちよいと感じた場合にのみエアーバ
ッグの収縮と同期した変動が見られる傾向が強い。
一般にもみ玉が数ヘルツから十数ヘルツで振動する刺激
であるから、このような谷型の変動は見られなかった。
心拍変動度による推定が有効になるという意味で、エア
ーバッグ式のマッサージ機において特に有効である。い
うまでも無く、ハイブリットタイプのエアーバッグの収
縮による下半身マッサージにも同様に効果が高い。 [動 作]次に、上記のように構成されるマッサージ装
置10の動作を図13に示すフロー図を参照しながら説
明する。
ず)に接続する。この接続により表示部30に図2に示
す画面が表示される。そして、使用者は例えば選択スイ
ッチ37を指で触れると、快適自動モードと自動コース
とお好みコースとが順次選択されていく。この選択スイ
ッチ37により快適自動モードを選択し(ステップ
1)、脈波センサ201を耳朶に装着し、オン・オフス
イッチ31をオンすると、ステップ2で脚用のエアバッ
ク27,28が膨縮されていく。ステップ3ではエアバ
ック26が膨縮され、ステップ4ではエアバック25が
膨縮されていく。同様にして、ステップ5ないしステッ
プ9ではエアバック24〜20,27,28が順次膨縮さ
れていく。
回数は1回であり、膨縮の時間は5秒から10秒の間で
ある。
号(心拍信号)を脈波センサ201が出力し、心拍周期
算出手段121がその心拍信号から心拍周期を逐一算出
していく。そして、平均心拍周期算出手段122がその
逐一算出される心拍周期から平均心拍周期を算出し、心
拍変化率算出手段123がその逐一算出される心拍周期
から心拍変化率を算出し、心拍変動度算出手段124が
その逐一算出される心拍周期から心拍変動度を算出す
る。
心拍周期と心拍変化率と心拍変動度とから各部位である
もも,しり,腰,背筋,背中,首/肩,脚の快適度(リラック
ス状態)を算出し、この算出した快適度から快適度のラ
ンク(施療評価)を判定していく。すなわち、快適度算
出手段125は各部位毎に快適度のランクを求めてい
く。この算出された各部位毎の快適度と判定したランク
はメモリ127に記憶されていく。
に記憶された各部位毎の快適度のランク、すなわち施療
評価に応じてランプ画像L1a〜L1d,…L7a〜L
7dがそれぞれ点灯表示される。また、その快適度に応
じて棒グラフ画像40が表示される。
L7a〜L7dの点灯表示を見て納得できれば納得スイ
ッチ38をタッチする。ステップ11では納得スイッチ
38がタッチされたか否かが判断され、タッチされれば
イエスと判断されてステップ12へ進む。ステップ12
では、判定結果、すなわちメモリ127に記憶された各
部位毎の快適度のランクに応じて各エアバックが膨縮さ
れていく。
度のランクに応じて多くなる。例えば、ランプ画像L1
a〜L7aが点灯すれば膨縮回数は1回、ランプ画像L
1b〜L7bが点灯すれば膨縮回数は2回、ランプ画像
L1c〜L7cが点灯すれば膨縮回数は3回、ランプ画
像L1d〜L7dが点灯すれば膨縮回数は4回となる。
2a,L2bとランプ画像L3a〜L3cとランプ画像
L4a〜L4dとランプ画像L6aとランプ画像L7a
とが点灯した場合、例えば最初にエアバック,27,28
が1回膨縮され、この後エアバック26が1回膨縮され
る。そして、エアバック25は膨縮されず(非実施)、
エアバック24が4回膨縮され、この後エアバック21
が3回膨縮される。そして、エアバック22,23が2
回膨縮され、エアバック20が1回膨縮されていく。そ
して、これら動作が繰り返し行われていく。
し、その探した各部位の快適度に応じて各エアバック2
0〜28の膨張回数が多く行われることにより、気持ち
よいと感じる部分だけが重点的にマッサージされること
になる。このため、マッサージ効果を上げることがで
き、使用者は気持ちよさを感じて十分にリラックスする
ことができることになる。また、心地よい部位を自動的
に探していくので、使用者は操作ボタンを操作して心地
よい部位をいちいち選択していく必要がない。
る時間が予め設定されている時間に達したか否かが判断
され、ノーであればステップ12へ戻り、イエスであれ
ば終了する。
L7a〜L7dの点灯表示の数に納得の行かない場合に
は、背中や腰等の表示部(各部にタッチパネルが設けら
れている。)をタッチして、各部分の点灯表示の増減を
行なって使用者の納得状態にする(ステップ14)。各
部分の点灯表示の増減により、メモリ127に記憶され
た各部位毎の快適度のランクが書き換えられる。
ステップ11からステップ12へ進み、ステップ12で
は変更した判定結果、すなわちメモリ127に書き換え
られた各部位毎の快適度のランクに応じて上記と同様に
各エアバック20〜28が膨縮されていく。
した場合、選択スイッチ32により全身コースを選択
し、オン・オフスイッチ31をオンすると、予め設定さ
れている順序で各エアバック20〜28が膨縮されてい
く。同様に、上半身,下半身コースを選択すれば上半身
または下半身のエアバックが順番に膨縮されていく。
択した場合には、マッサージしたい部分の各エアバック
画像G20〜G28をタッチすれば、このタッチした各
エアバック画像G20〜G28に対応した各エアバック
20〜28が選択される。そして、オン・オフスイッチ
31をオンすれば、その選択されたエアバックだけが膨
縮していく。
て各エアバック20〜28の膨張回数を多くしている
が、エアバック20〜28の膨縮の時間を長くしたり、
マッサージの強さを強くしたりしてもよい。また、各部
位の快適度に応じて各エアバック20〜28で行うマッ
サージの頻度を多くしてもよく、膨張回数,膨縮時間,強
さ,頻度のうち少なくとも2つ以上のものを行うように
してもよい。
ジ装置10について説明したが、マット式のマッサージ
装置であってもよく、また、エアバックの替わりに例え
ばローラ等を使用する機械式のマッサージ装置であって
もよい。
ス状態を求めているが、平均心拍周期と心拍変化率と心
拍変動度のうち少なくともいずれか1つを使用してリラ
ックス状態を求めてもよい。また、移動平均値からリラ
ックス状態を求めてもよい。
つのモードを設けておき、リラックスモードが設定され
たら上述の動作を行い、施療モードが設定されたら上記
と逆の動作を行うようにしてもよい。すなわち、快適度
が低いほどエアバックの膨張回数や膨縮時間,強さ,頻度
等を多くするものである。
その部分をマッサージすると心地よさを感じずに、逆に
痛みなどを感じてしまうからである。すなわち、その患
部を施療する場合、快適度が低いほどエアバックの膨張
回数等を多くすれば、患部の部位の施療を行うことがで
きることになる。
ば、自動的に心地よい部位を探してその部位をマッサー
ジすることができる。
た斜視図である。
説明図である。
成を示したブロック図である。
である。
である。
期を示したグラフである。
た他の例のグラフである。
る。
る。
ある。
わなかった場合の心拍周期を示したグラフである。
る。
段) 123 心拍変化率算出手段(心拍特徴検出手
段) 124 心拍変動度算出手段(心拍特徴検出手
段) 125 快適度算出手段(施療要素変更手段) 130 動作制御部 201 脈波センサ(心拍検出手段)
Claims (5)
- 【請求項1】身体の各部位をそれぞれマッサージする複
数の施療子と、前記身体の心拍を検出する心拍検出手段
とを備え、前記施療子の動作条件である施療要素に基づ
いてその施療子を動作させるマッサージ装置であって、 前記心拍の特徴を各部位毎に検出する心拍特徴検出手段
と、 前記各部位毎の心拍の特徴に対応して前記施療要素を各
部位毎に変更する施療要素変更手段とを備え、その各部
位毎に変更された施療要素に基づいて各施療子を動作さ
せることを特徴とするマッサージ装置。 - 【請求項2】前記心拍の特徴は、平均心拍周期と心拍変
化率と心拍変動度のうち少なくともいずれか1つである
ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。 - 【請求項3】前記施療要素の変更は、特定部位について
の施療頻度の増減と施療時間の増減と施療の強さの増減
のうち少なくともいずれか1つを行うこと又は施療を実
施から非実施に変えることを特徴とする請求項1に記載
のマッサージ装置。 - 【請求項4】各施療子を予め設定した順序で動作させて
マッサージ部位を順次変えてマッサージを行っていく自
動マッサージモードにおいて、 前記心拍特徴検出手段は、その最初のサイクルで各部位
毎に心拍周期を検出し、 前記施療要素変更手段は、その各部位毎の心拍周期に基
づいて前記施療要素を変更していくことを特徴とする請
求項1に記載のマッサージ装置。 - 【請求項5】前記心拍周期に基づいて各部位毎に施療評
価を求めてその施療評価を表示することを特徴とする請
求項4に記載のマッサージ装置。
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