JP2003334182A - 放射線画像情報の処理方法および装置 - Google Patents

放射線画像情報の処理方法および装置

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JP2003334182A
JP2003334182A JP2002145901A JP2002145901A JP2003334182A JP 2003334182 A JP2003334182 A JP 2003334182A JP 2002145901 A JP2002145901 A JP 2002145901A JP 2002145901 A JP2002145901 A JP 2002145901A JP 2003334182 A JP2003334182 A JP 2003334182A
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moving
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radiation
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JP2002145901A
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English (en)
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Hiroaki Yasuda
裕昭 安田
Satoru Arakawa
哲 荒川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】散乱線除去のための移動グリッドに起因する放
射線画像情報の画像むらを、少ないデータ量からなるグ
リッド補正データを用いて、所望の放射線照射時間に対
して高精度に補正する。 【解決手段】補正データ算出部70は、グリッド補正デ
ータ記憶部82から読み出した複数の基準グリッド補正
データに基づき、所望の照射時間に対するグリッド補正
データを算出するとともに、IP補正データ記憶部80
から読み出したIP補正データにより前記グリッド補正
データをさらに補正する。次いで、画像データ処理部7
2は、放射線が所望の照射時間照射されることで得られ
た被写体19の放射線画像情報を補正された前記グリッ
ド補正データを用いて補正することにより、高精度な放
射線画像情報を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、散乱線除去のため
の移動グリッドを介して得た被写体の放射線画像情報の
処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、X線を被写体に照射し、被写
体を透過したX線をX線フイルムに導くことにより、X
線画像情報を記録するようにしたX線画像情報記録装置
が広汎に使用されている。
【0003】また、X線、α線、β線、γ線、電子線等
の放射線を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄
積され、その後、可視光等の励起光を照射すると蓄積さ
れたエネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体
(輝尽性蛍光体)を利用して、被写体の放射線画像情報
をシート状の蓄積性蛍光体層を備えてなる蓄積性蛍光体
シートに一旦潜像として記録し、この蓄積性蛍光体シー
トにレーザ光等の励起光を照射して得られる輝尽発光光
を光電的に読み取り、得られた画像信号を写真感光材料
等の記録媒体、あるいは、CRT(Cathode Ray Tube)
等の表示装置に可視像として出力させる放射線画像情報
記録読取装置、いわゆる、CR(Computed Radiograph
y)装置が知られている。
【0004】ところで、このようなX線画像情報記録装
置あるいはCR装置において、被写体に放射線を照射し
た際、放射線が被写体を構成する物質と衝突することで
散乱放射線が発生する。この散乱放射線を含む放射線画
像情報に基づいて画像を形成すると、画像のコントラス
トが低下し、診断価値の高い放射線画像が得られなくな
ってしまう。
【0005】そこで、これらの装置には、散乱放射線を
除去または減少させるための散乱線除去用のグリッドが
装着されている。グリッドは、放射線を吸収する鉛等の
物質からなる吸収はくと、放射線を吸収せずに透過させ
る中間物質(例えば、木、紙、アルミニウム等)からな
る透過はくとを交互に配置し、吸収はくにより散乱放射
線を吸収除去するように構成されている。
【0006】このような構成からなるグリッドを固定し
た状態で用いた場合、画像の分解能が高いと、放射線画
像にグリッド像が形成されてしまうおそれがある。
【0007】そこで、例えば、特公平5−82111号
公報に開示された従来技術では、種々の撮影条件に応じ
たグリッド像を予め測定記憶しておき、所望の撮影条件
に基づいて得られた放射線画像情報を、当該撮影条件に
応じて選択したグリッド像により補正するようにしてい
る。同様にして、特開平11−146277号公報に開
示された従来技術では、実際の被写体を撮影して得られ
る画像データを、予め記憶してあるグリッド像に係る濃
度むら補正用画像データを用いて補正するようにしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、グリッド像を想定される各撮影条件毎に
測定して保持しなければならないため、測定に長時間を
要するとともに、データ量が非常に多くなる不具合があ
る。また、グリッド像に係る補正用画像データを予め作
成しておかないと、所望の補正を行うことができなくな
ってしまう。
【0009】一方、グリッド像の出現を回避するため、
撮影中にグリッドを移動させるようにした、いわゆる、
移動グリッドを用いたものがある。なお、上記の固定し
たグリッドは、一般に静止グリッドと称される。
【0010】しかしながら、このような移動グリッドを
用いた場合であっても、吸収はくの配置が不均一である
と、グリッドに起因する画像むらが発生してしまう。特
に、移動グリッドの場合、上記の画像むらは、放射線照
射時間に依存するため、被写体に対する照射時間毎にグ
リッド補正データを作成しておかなければならない。従
って、補正のための大量のグリッド補正データが必要と
なる。
【0011】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、散乱線除去のための移動グリッドに
起因する放射線画像情報の画像むらを、少ないデータ量
からなるグリッド補正データを用いて、所望の放射線照
射時間に対して高精度に補正することのできる放射線画
像情報の処理方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、散乱線除去のための移動グリッドを介して得た被
写体の放射線画像情報の処理方法において、放射線の前
記被写体に対する異なる複数の基準照射時間における前
記移動グリッドによる画像むらを補正する基準グリッド
補正データを求めるステップと、前記放射線の前記被写
体に対する所望の照射時間が与えられたとき、複数の前
記基準グリッド補正データを補間し、前記照射時間に対
するグリッド補正データを求めるステップと、前記移動
グリッドを介して得た前記被写体の放射線画像情報を前
記グリッド補正データを用いて補正するステップと、か
らなることを特徴とする。
【0013】また、本発明は、散乱線除去のための移動
グリッドを介して得た被写体の放射線画像情報の処理装
置において、放射線の前記被写体に対する異なる複数の
基準照射時間における前記移動グリッドによる画像むら
を補正する基準グリッド補正データを記憶するグリッド
補正データ記憶部と、前記放射線の前記被写体に対する
所望の照射時間を設定する照射時間設定部と、複数の前
記基準グリッド補正データを補間し、前記照射時間に対
するグリッド補正データを求めるグリッド補正データ算
出部と、前記移動グリッドを介して得た前記被写体の放
射線画像情報を前記グリッド補正データを用いて補正す
る補正処理部と、を備えることを特徴とする。
【0014】この場合、異なる複数の基準照射時間にお
ける基準グリッド補正データから、例えば、内挿補間に
よって所望の照射時間に対するグリッド補正データを算
出することができる。従って、少ないデータ量からなる
基準グリッド補正データを用いて、むらのない高精度な
放射線画像情報を得ることができる。
【0015】なお、移動グリッドのむらは、低周波成分
を主成分とするため、各基準照射時間に対して求めた基
準グリッド補正データをフィルタリング処理することで
高周波成分を除去することにより、ノイズや塵の影響が
低減された基準グリッド補正データを得ることができ
る。また、基準グリッド補正データを間引き処理するこ
とにより、さらに少ないデータ量の基準グリッド補正デ
ータとして保持することができる。
【0016】また、本発明は、散乱線除去のための移動
グリッドを介して得た被写体の放射線画像情報の処理方
法において、停止状態とした前記移動グリッドによる座
標(x,y)における画像むらを補正する停止グリッド
補正データg(x,y)を求めるステップと、前記移動
グリッドの座標xの方向への移動距離をL、前記移動距
離Lにおける前記移動グリッドの滞在時間をT(L)、
前記放射線の前記被写体に対する所望の照射時間におけ
る前記移動グリッドの座標x方向への移動距離をL0と
して、前記移動グリッドを介して得た前記被写体の放射
線画像情報のグリッド補正データg′(x,y)を、
【数3】 として求めるステップと、前記移動グリッドを介して得
た前記被写体の放射線画像情報を前記グリッド補正デー
タg′(x,y)を用いて補正するステップと、からな
ることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明は、散乱線除去のための移
動グリッドを介して得た被写体の放射線画像情報の処理
装置において、停止状態とした前記移動グリッドによる
座標(x,y)における画像むらを補正する停止グリッ
ド補正データg(x,y)を記憶するグリッド補正デー
タ記憶部と、前記放射線の前記被写体に対する所望の照
射時間を設定する照射時間設定部と、前記移動グリッド
の座標xの方向への移動距離をL、前記移動距離Lにお
ける前記移動グリッドの滞在時間をT(L)、前記放射
線の前記被写体に対する所望の照射時間における前記移
動グリッドの座標x方向への移動距離をL0として、前
記移動グリッドを介して得た前記被写体の放射線画像情
報のグリッド補正データg′(x,y)を、
【数4】 として求めるグリッド補正データ算出部と、前記移動グ
リッドを介して得た前記被写体の放射線画像情報を前記
グリッド補正データを用いて補正する補正処理部と、を
備えることを特徴とする。
【0018】この場合、移動グリッドを停止させた状態
での停止グリッド補正データg(x,y)のみ保持して
おき、この停止グリッド補正データg(x,y)に基づ
き、所望の照射時間での移動グリッドのグリッド補正デ
ータを算出して放射線画像情報の補正を行うことができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る放射線画像
情報の処理方法および装置が適用される放射線撮影シス
テム10の構成を示す。
【0020】放射線撮影システム10は、基本的には、
放射線発生装置12と、放射線画像情報記録読取装置1
4とから構成される。
【0021】放射線発生装置12は、放射線16を発生
させる放射線源18と、放射線源18に所定の照射時間
だけ高電圧を供給することで、被写体19に照射される
放射線量を制御する放射線源コントローラ20と、被写
体19や被写体19の撮影部位等に応じて放射線16の
照射時間を設定する照射時間設定部22と、放射線16
の照射を開始するためのショットスイッチ24とを備え
る。
【0022】放射線画像情報記録読取装置14は、撮影
部26と制御部28とを備える。
【0023】撮影部26は、被写体19側に配設される
散乱線除去のための着脱可能な移動グリッド30と、移
動グリッド30に近接配置される固定された放射線画像
情報記録媒体である蓄積性蛍光体シートIPと、蓄積性
蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報を読み取
る読取ユニット32と、放射線画像情報の読み取られた
後の蓄積性蛍光体シートIPに残存する放射線画像情報
を消去する消去ユニット34とを備える。
【0024】移動グリッド30は、図2に示すように、
放射線16を吸収する鉛等の物質からなる吸収はく35
aと、放射線16を吸収せずに透過させる中間物質(例
えば、木、紙、アルミニウム等)からなる透過はく35
bとを交互に配置して構成され、被写体19を透過した
直接放射線を通過させ、被写体19から発生した散乱放
射線を通過させないようにするものである。本実施形態
の移動グリッド30は、吸収はく35aおよび透過はく
35bの面の延長を放射線源18に集束するように構成
した集束グリッドである。
【0025】移動グリッド30は、図3に示すように、
上部中央部に鉛直方向に延在する長孔38の形成された
凸部40を有し、上下がガイドローラ42a〜42dに
より案内される。凸部40の長孔38には、パルスモー
タ44の回転軸45に偏心した状態で連結されたクラン
クピン46が係合する。従って、移動グリッド30は、
パルスモータ44の回転軸45が回転することで、クラ
ンクピン46を介して矢印X方向に往復移動可能に構成
される。
【0026】蓄積性蛍光体シートIPは、被写体19お
よび移動グリッド30を透過した放射線16のエネルギ
を放射線画像情報として蓄積し、励起光が照射される
と、放射線画像情報を輝尽発光光として出力するもの
で、前述した蓄積性蛍光体層を備える。
【0027】読取ユニット32は、蓄積性蛍光体シート
IPに対して励起光48を照射する励起光源50と、励
起光48によって励起され蓄積性蛍光体シートIPから
出力された輝尽発光光52を画像信号に変換する光電変
換部54とを備える。励起光源50は、LED等の励起
光48を出力する光源を矢印X方向に配列して構成する
ことができる。光電変換部54は、CCD(Charge Cou
pled Device)等のラインセンサを矢印X方向に配列し
て構成することができる。なお、光電変換部54は、図
示しない集光光学系を備える。読取ユニット32は、プ
ーリ56a、56b間に橋架された駆動ベルト58に連
結し、図示しない駆動モータの作用下に矢印Y方向に移
動可能に構成される。
【0028】消去ユニット34は、矢印X方向に延在す
る冷陰極管等からなる複数の消去光源60を矢印Y方向
に配列して構成される。消去光源60から出力された消
去光62は、蓄積性蛍光体シートIPに照射されること
で、残存する放射線画像情報の消去を行う。
【0029】制御部28は、パルスモータ44を制御す
るグリッド制御部64と、読取ユニット32を制御する
読取ユニット制御部66と、消去ユニット34を制御す
る消去ユニット制御部68と、画像むらを補正するため
の補正データを算出する補正データ算出部70(グリッ
ド補正データ算出部)と、放射線画像情報の補正処理を
行う画像データ処理部72(補正処理部)と、補正され
た放射線画像情報を放射線画像情報記録読取装置14の
外部に出力し、あるいは、必要なデータを外部から取り
込む入出力ポート74とを備える。
【0030】グリッド制御部64は、パルスモータ44
を制御して移動グリッド30を移動制御するとともに、
移動グリッド30の鉛直方向の中心線C(図3参照)が
蓄積性蛍光体シートIPの中心線を通過した時点で、放
射線16の照射開始信号を放射線源コントローラ20に
出力する。
【0031】読取ユニット制御部66は、読取ユニット
32を矢印Y方向に移動制御するとともに、光電変換部
54によって得られた画像信号である放射線画像情報を
画像データ処理部72に送信する。
【0032】補正データ算出部70は、蓄積性蛍光体シ
ートIPの感度むら等を補正するとともに、移動グリッ
ド30に起因する画像むらを補正するための補正データ
を算出する。補正データ算出部70には、撮影部26に
配置されている蓄積性蛍光体シートIPを特定するため
の蓄積性蛍光体シート情報(IP情報)を設定するIP
情報設定部76と、撮影部26に配置されている移動グ
リッド30を特定するためのグリッド情報を設定するグ
リッド情報設定部78と、放射線発生装置12における
放射線16の所望の照射時間を設定する照射時間設定部
22とが接続される。また、補正データ算出部70に
は、IP情報設定部76によって特定された蓄積性蛍光
体シートIPの感度を補正する蓄積性蛍光体シート補正
データ(IP補正データ)を記憶するIP補正データ記
憶部80と、グリッド情報設定部78によって特定され
た移動グリッド30に基づく基準グリッド補正データ、
あるいは、移動グリッド30を停止状態としたときに形
成されるグリッド像に係る停止グリッド補正データを記
憶するグリッド補正データ記憶部82とが接続される。
【0033】本実施形態の放射線撮影システム10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次に、
その動作並びに作用効果について以下詳細に説明する。
【0034】先ず、放射線撮影システム10による放射
線画像情報の記録読取処理の概略を説明する。
【0035】グリッド制御部64によりパルスモータ4
4が回転駆動されると、移動グリッド30は、クランク
ピン46を介して矢印X方向に単振動を開始する。グリ
ッド制御部64は、移動グリッド30の中心線Cが蓄積
性蛍光体シートIPの中心線に一致する位置を通過する
とき、照射開始信号を放射線発生装置12の放射線源コ
ントローラ20に対して出力する。
【0036】次に、撮影部26の所定部位に被写体19
を位置決めした後、照射時間設定部22により被写体1
9あるいは被写体19の撮影部位に応じた所望の照射時
間を設定し、ショットスイッチ24が押されると、放射
線源コントローラ20は、グリッド制御部64からの照
射開始信号に基づき、放射線源18を駆動して放射線1
6を被写体19に照射する。
【0037】放射線源18から出力された放射線16
は、被写体19を透過し、移動グリッド30を介して蓄
積性蛍光体シートIPに照射される。この場合、被写体
19内で生成された散乱放射線は、移動グリッド30を
構成する吸収はく35aによって好適に除去される。従
って、蓄積性蛍光体シートIPには、散乱放射線の除去
された被写体19の放射線画像情報が蓄積記録される。
【0038】一方、放射線源コントローラ20は、照射
時間設定部22において設定した照射時間が経過したと
き、放射線源18による放射線16の出力を停止させ
る。
【0039】以上のようにして放射線画像情報が蓄積性
蛍光体シートIPに蓄積記録された後、放射線画像情報
の読取処理が行われる。
【0040】読取ユニット制御部66は、駆動ベルト5
8を介して読取ユニット32を矢印Y方向に移動させ
る。励起光源50より出力された励起光48は、蓄積性
蛍光体シートIPを矢印X方向に走査する。蓄積性蛍光
体シートIPに蓄積記録された放射線画像情報は、励起
光48によって励起され、輝尽発光光52として取り出
された後、光電変換部54に導かれる。光電変換部54
は、輝尽発光光52を電気信号としての放射線画像情報
に変換し、読取ユニット制御部66を介して画像データ
処理部72に供給する。
【0041】以上のようにして、蓄積性蛍光体シートI
Pに蓄積記録された放射線画像情報が2次元的に読み取
られ、画像データ処理部72に供給される。画像データ
処理部72では、補正データ算出部70において算出し
た補正データを用いて放射線画像情報の補正処理を行
う。なお、この補正データは、後述するように、蓄積性
蛍光体シートIPの感度むら等を補正するIP補正デー
タと、移動グリッド30による画像むらを補正するグリ
ッド補正データとを合成して算出される。補正された放
射線画像情報は、入出力ポート74を介して外部装置に
出力された後、CRT等に表示され、あるいは、フイル
ム等の感光材料に可視画像として記録される。
【0042】所望の放射線画像情報が得られた後、消去
ユニット制御部68は、消去ユニット34を駆動し、蓄
積性蛍光体シートIPに残存する放射線画像情報の消去
を行う。すなわち、消去ユニット制御部68によって複
数の消去光源60が点灯されると、消去光62が蓄積性
蛍光体シートIPの全面に照射され、残存する放射線画
像情報が消去され、次なる放射線画像情報の記録に供せ
られる。
【0043】放射線撮影システム10は、概略以上のよ
うにして放射線画像情報の蓄積記録および読み取り処理
を行う。
【0044】次に、補正データ算出部70による補正デ
ータの算出処理および補正処理の詳細について説明す
る。
【0045】先ず、図4に示すフローチャートに従い、
撮影部26に配置された蓄積性蛍光体シートIPの感度
むら等に起因するIP補正データの作成方法につき説明
する。
【0046】撮影部26から移動グリッド30を取り外
す一方(ステップS1)、撮影部26に配置された蓄積
性蛍光体シートIPを特定するIP情報をIP情報設定
部76より設定する(ステップS2)。
【0047】次いで、被写体19を配置しない状態で放
射線源18を駆動し、放射線16を蓄積性蛍光体シート
IPに直接且つ一様に照射する(ステップS3)。
【0048】放射線16が照射された後、読取ユニット
制御部66は、読取ユニット32を駆動し、蓄積性蛍光
体シートIPに蓄積記録されたIP補正データを作成す
るための放射線画像情報を読み取り、画像データ処理部
72を介して補正データ算出部70に供給する(ステッ
プS4)。
【0049】補正データ算出部70は、読み取られた2
次元の放射線画像情報に対して、高周波成分を除去する
ためのフィルタリング処理を施す(ステップS5)。す
なわち、蓄積性蛍光体シートIPの感度むら等の空間周
波数は、低周波成分が主体であり、高周波成分は、放射
線画像情報を取得する際のノイズや塵の影響と見なせる
からである。なお、フィルタリング処理としては、後述
するマスク演算処理が代表的であるが、ローパスフィル
タを用いて放射線画像情報を処理するようにしてもよ
い。
【0050】フィルタリング処理された放射線画像情報
は、間引き処理されることで、少ないデータ量からなる
放射線画像情報が得られる(ステップS6)。この場
合、放射線画像情報は、低周波成分からなるため、間引
き処理を施しても、必要な情報が欠落するおそれは殆ど
ない。
【0051】間引き処理された放射線画像情報から、蓄
積性蛍光体シートIPの感度むら等を補正するIP補正
データを算出する(ステップS7)。このIP補正デー
タは、例えば、間引き処理された放射線画像情報の平均
値を求め、その平均値と放射線画像情報との差として求
めることができる。
【0052】以上のようにして算出されたIP補正デー
タは、ステップS2で設定したIP情報とともにIP補
正データ記憶部80に保存される(ステップS8)。I
P補正データを作成した後、消去ユニット34を駆動
し、蓄積性蛍光体シートIPに残存する放射線画像情報
を消去する(ステップS9)。また、必要に応じて、複
数の蓄積性蛍光体シートIPに対するIP補正データを
算出し、それぞれのIP情報とともにIP補正データ記
憶部80に保存する。
【0053】なお、IP補正データは、上述したよう
に、放射線撮影システム10を用いて作成してもよい
が、専用の測定装置を用いて放射線画像情報を測定して
求め、入出力ポート74を介して外部から供給すること
もできる。
【0054】次に、図5に示すフローチャートに従い、
移動グリッド30による基準とする画像むらを補正する
基準グリッド補正データの作成方法につき説明する。
【0055】撮影部26に所望の移動グリッド30を装
着するとともに(ステップS11)、当該移動グリッド
30を特定するグリッド情報をグリッド情報設定部78
より設定する(ステップS12)。
【0056】また、撮影部26に配置されている蓄積性
蛍光体シートIPに係るIP情報をIP情報設定部76
より設定する(ステップS13)。なお、当該IP情報
に係るIP補正データは、前述した処理に従って作成さ
れ、IP補正データ記憶部80に記憶されているものと
する。
【0057】次に、基準照射時間S=S1を照射時間設
定部22に設定し(ステップS14)、グリッド制御部
64により移動グリッド30を駆動する(ステップS1
5)。
【0058】被写体19が配置されていない状態でショ
ットスイッチ24が押された後、グリッド制御部64
は、移動グリッド30の中心線Cが蓄積性蛍光体シート
IPの中心線を通過した時点で、照射開始信号を放射線
源コントローラ20に出力する。放射線源コントローラ
20は、この照射開始信号に従って放射線源18を駆動
し、放射線16を移動グリッド30を介して蓄積性蛍光
体シートIPに一様に照射する(ステップS16)。放
射線源コントローラ20は、放射線16の照射時間を管
理し、設定した基準照射時間S1に達した時点で放射線
16の照射を停止させる。
【0059】基準照射時間S1の放射線16の照射が完
了した後、読取ユニット制御部66は、読取ユニット3
2を駆動し、蓄積性蛍光体シートIPに蓄積記録された
基準グリッド補正データを作成するための放射線画像情
報を読み取り、画像データ処理部72を介して補正デー
タ算出部70に供給する(ステップS17)。
【0060】補正データ算出部70は、読み取られた2
次元の放射線画像情報に対して、高周波成分を除去する
ためのフィルタリング処理を施す(ステップS18)。
例えば、蓄積性蛍光体シートIP上の座標(x,y)
(x:図2の矢印X方向の座標、y:図1の矢印Y方向
の座標)における基準照射時間Sでの各画素の放射線画
像情報をG(S,x,y)とし、座標(x,y)の画素
を含むn×n画素を用いてマスク演算処理を行う場合、
マスク演算処理された放射線画像情報G′(S,x,
y)は、
【数5】 として求めることができる。
【0061】なお、IP補正データの場合と同様に、ロ
ーパスフィルタを用いたフィルタリング処理を行うよう
にしてもよい。また、フィルタリング処理では、例え
ば、照射時間Sの間の移動グリッド30の移動距離をL
とすると、1/Lで決定される空間周波数よりも高い周
波数については、移動グリッド30によらないものと考
えられる。従って、1/Lよりも高い周波数を除去する
ように設定すれば、移動グリッド30による画像むらを
補正するための放射線画像情報として十分である。
【0062】フィルタリング処理された放射線画像情報
は、間引き処理されることで、少ないデータ量からなる
放射線画像情報とされる(ステップS19)。例えば、
マスク演算処理された放射線画像情報G′(S1,x,
y)をm画素毎に間引くことにより、座標(x′,
y′)の間引かれた放射線画像情報G′(S1,x′,
y′)を、 G′(S1,x′,y′)=G′(S1,mx,my) として求めることができる。このようにして間引き処理
を行うことにより、少ないデータ量からなる放射線画像
情報を得ることができる。この場合、放射線画像情報
は、低周波成分からなるため、間引き処理を施しても、
必要な情報が欠落するおそれは殆どない。
【0063】間引き処理された放射線画像情報G′(S
1,x′,y′)を用いて、基準照射時間S1に対する
基準グリッド補正データを算出する(ステップS2
0)。
【0064】ところで、放射線画像情報G′(S1,
x′,y′)には、撮影部26に設置されている蓄積性
蛍光体シートIPの感度むら等による情報が含まれてい
る。そこで、先ず、IP補正データ記憶部80に記憶さ
れているIP補正データを読み出し、このIP補正デー
タによって放射線画像情報G′(S1,x′,y′)を
補正することにより、移動グリッド30のみによる放射
線画像情報Gc′(S1,x′,y′)を求める。次
に、放射線画像情報G′(S1,x′,y′)の平均値
G′aveを求め、この平均値G′aveを用いて、基
準グリッド補正データH(S1,x′,y′)を、 H(S1,x′,y′)=Gc′(S1,x′,y′)
−G′ave として求める。
【0065】以上のようにして算出された基準照射時間
S1における基準グリッド補正データH(S1,x′,
y′)は、ステップS12で設定されたグリッド情報と
ともにグリッド補正データ記憶部82に保存される(ス
テップS21)。
【0066】基準グリッド補正データH(S1,x′,
y′)が保存されると、消去ユニット34は、蓄積性蛍
光体シートIPに残存する放射線画像情報を消去する
(ステップS22)。
【0067】次いで、基準照射時間S=S2(S1<S
2)を照射時間設定部22に設定した後(ステップS2
3)、同様にして、基準グリッド補正データH(S2,
x′,y′)を算出し、グリッド補正データ記憶部82
に保存する。
【0068】以上のようにして、2組の基準グリッド補
正データを算出してグリッド補正データ記憶部82に保
存する処理を、所望の移動グリッド30毎に行う(ステ
ップS24)。なお、基準グリッド補正データは、2組
以上あればよく、従って、3組以上のグリッド補正デー
タを算出して保存するようにしてもよい。
【0069】次に、図6および図7に示すフローチャー
トに従い、被写体19から得られた放射線画像情報に対
する補正処理につき説明する。
【0070】先ず、撮影部26に対して所望の移動グリ
ッド30を装着するとともに(ステップS31)、グリ
ッド情報設定部78より前記移動グリッド30に係るグ
リッド情報を設定する(ステップS32)。また、IP
情報設定部76より撮影部26に配置されている蓄積性
蛍光体シートIPに係るIP情報を設定する(ステップ
S33)。次いで、被写体19を撮影部26の所定部位
に位置決めした後、照射時間設定部22において所望の
照射時間S0を設定する(ステップS34)。
【0071】以上の準備作業が完了した後、グリッド制
御部64は、パルスモータ44を回転させることで移動
グリッド30を駆動する(ステップS35)。
【0072】次に、オペレータによりショットスイッチ
24が押され、グリッド制御部64が照射開始信号を放
射線源コントローラ20に出力すると、放射線源18が
駆動され、放射線16が被写体19に照射される(ステ
ップS36)。被写体19に照射された放射線16は、
被写体19を透過した後、移動グリッド30を介して蓄
積性蛍光体シートIPに導かれる。この結果、蓄積性蛍
光体シートIPには、被写体19の放射線画像情報が蓄
積記録される。なお、設定された所望の照射時間が経過
すると、放射線16の照射が停止される。
【0073】読取ユニット制御部66は、読取ユニット
32を駆動して蓄積性蛍光体シートIPに蓄積記録され
た放射線画像情報を読み取り、画像データ処理部72に
供給する(ステップS37)。画像データ処理部72で
は、補正データ算出部70から供給される補正データを
用いて、図7に示すフローチャートに従い、供給された
放射線画像情報に対する補正処理を行う(ステップS3
8)。
【0074】すなわち、補正データ算出部70は、IP
情報設定部76によって設定されたIP情報により特定
されたIP補正データP(x′,y′)をIP補正デー
タ記憶部80から読み込む(ステップS38a)。ま
た、補正データ算出部70は、グリッド情報設定部78
によって設定されたグリッド情報により特定された使用
中の移動グリッド30に係る基準照射時間S1およびS
2での基準グリッド補正データH(S1,x′,y′)
およびH(S2,x′,y′)をグリッド補正データ記
憶部82から読み込む(ステップS38b)。
【0075】次に、基準グリッド補正データH(S1,
x′,y′)およびH(S2,x′,y′)を内挿補間
し、ステップS34で設定した照射時間S0に対するグ
リッド補正データH(S0,x′,y′)を求める(ス
テップS38c)。この場合、放射線16の照射時間に
基づいて直線補間処理を行うものとすると、グリッド補
正データH(S0,x′,y′)は、 H(S0,x′,y′)=(S2−S0)/(S2−S
1)・H(S1,x′,y′)+(S0−S1)/(S
2−S1)・H(S2,x′,y′) として求められる。
【0076】図8は、放射線16の照射時間と移動グリ
ッド30の移動距離との関係を示す。移動グリッド30
は、パルスモータ44が一定速度で回転しているものと
すると、図8から了解されるように、単振動特性とな
る。この場合、基準照射時間S1での移動グリッド30
の移動距離L1と、基準照射時間S2での移動グリッド
30の移動距離L2との間が点線で示すように直線補間
され、グリッド補正データH(S0,x′,y′)が近
似的に求められる。なお、基準グリッド補正データの組
を多くすれば、それだけ高精度な補正が可能となること
はいうまでもない。
【0077】また、グリッド補正データH(S0,
x′,y′)は、移動グリッド30の移動距離に基づ
き、 H(S0,x′,y′)=(L2−L0)/(L2−L
1)・H(S1,x′,y′)+(L0−L1)/(L
2−L1)・H(S2,x′,y′) として求めることもできる。この場合、グリッド補正デ
ータH(S0,x′,y′)は、非線形な移動特性を有
する移動グリッド30に対応して一層高精度に求めるこ
とができる。
【0078】次に、前記のようにして求められたグリッ
ド補正データH(S0,x′,y′)をIP補正データ
P(x′,y′)により補正し、蓄積性蛍光体シートI
Pの感度むら等を考慮したグリッド補正データH′(S
0,x′,y′)を、 H′(S0,x′,y′)=H(S0,x′,y′)+
P(x′,y′) として求める(ステップS38d)。
【0079】ここで、ステップS38dで求めたグリッ
ド補正データH′(S0,x′,y′)は、前述したよ
うに、間引き処理されたものである(ステップS19参
照)。そこで、補正すべき放射線画像情報と同じ画素数
に合わせるため、グリッド補正データH′(S0,
x′,y′)を補間処理し、新たなグリッド補正データ
H′(S0,x,y)を、 H′(S0,x,y)=H′(S0,[x′/m],
[y′/m]) として求める(ステップS38e)。なお、[x′/
m]、[y′/m]は、x′/m、y′/mの整数化処
理を表すものとする。
【0080】前記のようにして算出されたグリッド補正
データH′(S0,x,y)は、画像データ処理部72
に供給され、放射線画像情報の補正処理が行われる(ス
テップS38f)。
【0081】以上のようにして補正された放射線画像情
報は、入出力ポート74を介して出力され、CRTやフ
イルム等の感光材料に可視画像として表示あるいは記録
される(ステップS39)。
【0082】なお、上述した実施形態では、移動グリッ
ド30を駆動した状態において、複数の基準照射時間で
の基準グリッド補正データを求め、これらのデータを用
いて内挿補間することで所望の照射時間でのグリッド補
正データを求めるようにしているが、移動グリッド30
を停止させた状態で得られる停止グリッド補正データを
用いて、所望の照射時間に対するグリッド補正データを
求めることもできる。
【0083】この場合、先ず、移動グリッド30を停止
させた状態で放射線画像情報を読み取り、その放射線画
像情報から座標(x,y)における画像むらを補正する
停止グリッド補正データg(x,y)を求め、この停止
グリッド補正データg(x,y)をグリッド情報ととも
にグリッド補正データ記憶部82に保存しておく。
【0084】一方、所望の照射時間S0が設定される
と、補正データ算出部70は、所望の照射時間S0に対
する移動グリッド30のグリッド補正データg′(x,
y)を、
【数6】 として算出する。この場合、Lは、移動グリッド30の
座標xの方向への移動距離、T(L)は、移動距離Lで
の移動グリッド30の移動速度の逆数として与えられる
移動距離Lにおける移動グリッド30の滞在時間、L0
は、放射線16の被写体19に対する所望の照射時間S
0における移動グリッド30の座標x方向への移動距離
を表す。
【0085】このようにして算出したグリッド補正デー
タg′(x,y)を用いて、放射線画像情報を補正する
ことにより、一組の停止グリッド補正データg(x,
y)を保持するだけで、任意の照射時間に対する移動グ
リッド30による画像むらを高精度に補正することがで
きる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
基準照射時間に対する移動グリッドの基準グリッド補正
データから、所望の照射時間に対するグリッド補正デー
タを算出し、放射線画像情報の補正を行うため、大量の
グリッド補正データを保持する必要がなく、また、グリ
ッド補正データの測定に要する時間も著しく短縮するこ
とができる。さらに、所望の照射時間が基準照射時間に
該当しない場合であっても、基準グリッド補正データを
用いて放射線画像情報を高精度に補正することができ
る。
【0087】また、移動グリッドを停止状態としたとき
の画像むらを補正する停止グリッド補正データを測定保
持しておき、この停止グリッド補正データと所望の照射
時間とからグリッド補正データを求めた後、放射線画像
情報の補正を行うようにすることで、補正に必要なデー
タ量をさらに少なくすることができる。
【0088】なお、グリッド補正データは、移動グリッ
ドの構成および放射線の照射時間に依存しており、低周
波成分を主成分としているため、グリッド補正データを
フィルタリング処理することで高周波成分を除去するこ
とにより、ノイズや塵の影響を低減させたグリッド補正
データを得ることができる。また、グリッド補正データ
を間引き処理することにより、さらに少ないデータ量か
らなるグリッド補正データとして保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の放射線撮影システムの構成図であ
る。
【図2】図1に示す移動グリッドのII−II線縦断面図で
ある。
【図3】移動グリッドの移動機構の斜視説明図である。
【図4】IP補正データの作成処理のフローチャートで
ある。
【図5】基準グリッド補正データの作成処理のフローチ
ャートである。
【図6】放射線画像情報の読取処理のフローチャートで
ある。
【図7】放射線画像情報の補正処理のフローチャートで
ある。
【図8】放射線の照射時間と移動グリッドの移動距離と
の関係説明図である。
【符号の説明】
10…放射線撮影システム 12…放射線発生
装置 14…放射線画像情報記録読取装置 18…放射線源 19…被写体 20…放射線源コ
ントローラ 22…照射時間設定部 26…撮影部 28…制御部 30…移動グリッ
ド 32…読取ユニット 34…消去ユニッ
ト 64…グリッド制御部 66…読取ユニッ
ト制御部 68…消去ユニット制御部 70…補正データ
算出部 72…画像データ処理部 76…IP情報設
定部 78…グリッド情報設定部 80…IP補正デ
ータ記憶部 82…グリッド補正データ記憶部 IP…蓄積性蛍光
体シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 290 G06T 5/20 A 5/20 G21K 4/00 L G21K 4/00 A61B 6/00 350A H04N 1/409 H04N 1/40 101C A61B 6/00 303K Fターム(参考) 2G083 AA03 BB05 DD11 DD13 DD15 EE10 2H013 AC06 4C093 AA16 AA28 CA12 EB05 EB26 FA19 FA42 FA43 FA52 FC16 FC18 FD05 5B057 AA08 BA03 BA26 CA08 CA12 CA16 CE02 CE06 CE11 CH08 CH11 CH18 DA07 DB02 DB09 DC02 DC32 5C077 LL04 LL19 MP01 PP02 PP15 PQ08 PQ12 PQ22 RR19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】散乱線除去のための移動グリッドを介して
    得た被写体の放射線画像情報の処理方法において、 放射線の前記被写体に対する異なる複数の基準照射時間
    における前記移動グリッドによる画像むらを補正する基
    準グリッド補正データを求めるステップと、 前記放射線の前記被写体に対する所望の照射時間が与え
    られたとき、複数の前記基準グリッド補正データを補間
    し、前記照射時間に対するグリッド補正データを求める
    ステップと、 前記移動グリッドを介して得た前記被写体の放射線画像
    情報を前記グリッド補正データを用いて補正するステッ
    プと、 からなることを特徴とする放射線画像情報の処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記グリッド補正データは、複数の前記基準照射時間と
    所望の前記照射時間とに基づき、複数の前記基準グリッ
    ド補正データを補間して求めることを特徴とする放射線
    画像情報の処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 前記グリッド補正データは、複数の前記基準照射時間で
    の前記移動グリッドの移動距離と、所望の前記照射時間
    での前記移動グリッドの移動距離とに基づき、複数の前
    記基準グリッド補正データを補間して求めることを特徴
    とする放射線画像情報の処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の方法において、 前記基準グリッド補正データは、高周波成分を除去すべ
    くフィルタリング処理されることを特徴とする放射線画
    像情報の処理方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の方法において、 前記基準グリッド補正データは、間引き処理されること
    を特徴とする放射線画像情報の処理方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の方法において、 前記高周波成分の周波数は、所望の前記照射時間での前
    記移動グリッドの移動距離により決定される空間周波数
    よりも高い周波数であることを特徴とする放射線画像情
    報の処理方法。
  7. 【請求項7】散乱線除去のための移動グリッドを介して
    得た被写体の放射線画像情報の処理方法において、 停止状態とした前記移動グリッドによる座標(x,y)
    における画像むらを補正する停止グリッド補正データg
    (x,y)を求めるステップと、 前記移動グリッドの座標xの方向への移動距離をL、前
    記移動距離Lにおける前記移動グリッドの滞在時間をT
    (L)、前記放射線の前記被写体に対する所望の照射時
    間における前記移動グリッドの座標x方向への移動距離
    をL0として、前記移動グリッドを介して得た前記被写
    体の放射線画像情報のグリッド補正データg′(x,
    y)を、 【数1】 として求めるステップと、 前記移動グリッドを介して得た前記被写体の放射線画像
    情報を前記グリッド補正データg′(x,y)を用いて
    補正するステップと、 からなることを特徴とする放射線画像情報の処理方法。
  8. 【請求項8】散乱線除去のための移動グリッドを介して
    得た被写体の放射線画像情報の処理装置において、 放射線の前記被写体に対する異なる複数の基準照射時間
    における前記移動グリッドによる画像むらを補正する基
    準グリッド補正データを記憶するグリッド補正データ記
    憶部と、 前記放射線の前記被写体に対する所望の照射時間を設定
    する照射時間設定部と、 複数の前記基準グリッド補正データを補間し、前記照射
    時間に対するグリッド補正データを求めるグリッド補正
    データ算出部と、 前記移動グリッドを介して得た前記被写体の放射線画像
    情報を前記グリッド補正データを用いて補正する補正処
    理部と、 を備えることを特徴とする放射線画像情報の処理装置。
  9. 【請求項9】散乱線除去のための移動グリッドを介して
    得た被写体の放射線画像情報の処理装置において、 停止状態とした前記移動グリッドによる座標(x,y)
    における画像むらを補正する停止グリッド補正データg
    (x,y)を記憶するグリッド補正データ記憶部と、 前記放射線の前記被写体に対する所望の照射時間を設定
    する照射時間設定部と、 前記移動グリッドの座標xの方向への移動距離をL、前
    記移動距離Lにおける前記移動グリッドの滞在時間をT
    (L)、前記放射線の前記被写体に対する所望の照射時
    間における前記移動グリッドの座標x方向への移動距離
    をL0として、前記移動グリッドを介して得た前記被写
    体の放射線画像情報のグリッド補正データg′(x,
    y)を、 【数2】 として求めるグリッド補正データ算出部と、 前記移動グリッドを介して得た前記被写体の放射線画像
    情報を前記グリッド補正データを用いて補正する補正処
    理部と、 を備えることを特徴とする放射線画像情報の処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104161536A (zh) * 2014-07-30 2014-11-26 西北工业大学 一种基于互补光栅的锥束ct散射校正方法及其装置

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