JP2003333973A - 防草シート - Google Patents

防草シート

Info

Publication number
JP2003333973A
JP2003333973A JP2002147873A JP2002147873A JP2003333973A JP 2003333973 A JP2003333973 A JP 2003333973A JP 2002147873 A JP2002147873 A JP 2002147873A JP 2002147873 A JP2002147873 A JP 2002147873A JP 2003333973 A JP2003333973 A JP 2003333973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
thermoplastic resin
flame retardant
water
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002147873A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuo Yabuki
増男 矢吹
Yuichi Kaihara
祐一 貝原
Hiroshi Miyake
弘 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hagiwara Industries Inc
Original Assignee
Hagiwara Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hagiwara Industries Inc filed Critical Hagiwara Industries Inc
Priority to JP2002147873A priority Critical patent/JP2003333973A/ja
Publication of JP2003333973A publication Critical patent/JP2003333973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光性を有し、且つ、降雨等による雨水がシ
ート表面に溜まることのない透水性を有し、さらに、難
燃性を備えた防草シートを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の延伸糸を編布または不
織布からなるシートの少なくとも片面に、複数の透水孔
を有する熱可塑性樹脂フイルムをラミネートしてなる積
層シートであって、上記熱可塑性樹脂のシート及びフイ
ルムの少なくとも一方にハロゲン系難燃剤、リン系難燃
剤及び無機系難燃剤の中から選ばれる少なくとも一種の
難燃剤を配合してなることを特徴とする防草シートであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業分野や土木分
野にて雑草等の繁殖を抑えるために用いられる防草シー
トに関するものである。詳しくは、本発明は、遮光性と
透水性を有し、且つ、難燃性を備えた防草シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より様々な除草手段や防草手段を用
いて、建物、構造物や街路樹等周辺の雑草の生育防止を
して美観を維持している。例えば、除草手段としては、
除草剤の散布が行われているが、一時的にしか効力がな
く、また、除草剤が一般に有毒であることから、周囲へ
の公害問題が発生するという問題があった。また、防草
手段として、砂利等を敷設する方法があるが、砂利では
均一な遮光をするためには厚く敷設する必要があり、ま
た、砂利の隙間から雑草の種子が侵入し、その隙間より
雑草が成長するという問題があった。この問題点を改善
する方法として、ビニールシートやフイルムに不織布、
織物を貼り合わせて補強した積層シートを敷設する方法
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記積
層シートでは、砂利の場合のような問題点はないが、該
シートには透水性がなく遮水性であるために、降雨等に
よる雨水がシート表面に溜まるいう問題点があった。さ
らに、該シートは可燃性であり、難燃性を備えておら
ず、煙草のポイ捨て等による火が該シートに着火する恐
れがあり、火災予防の観点より、該シートに難燃化処理
が施されていることが要望される。本発明は、上記の問
題点に着目してなされたもので、遮光性を有し、且つ、
降雨等による雨水がシート表面に溜まることのない透水
性を有し、さらに、難燃性を備えた防草シートを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性
樹脂に難燃剤を配合し、且つ、複数の透水孔を有する熱
可塑性樹脂フイルムの積層シートとすることにより、上
記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明の要旨は、熱可塑性樹脂の織編布
または不織布からなるシートの少なくとも片面に、複数
の透水孔を有する熱可塑性樹脂フイルムをラミネートし
てなる積層シートであって、上記熱可塑性樹脂のシート
及びフイルムの少なくとも一方にハロゲン系難燃剤、リ
ン系難燃剤及び無機系難燃剤の中から選ばれる少なくと
も一種の難燃剤を配合してなることを特徴とする防草シ
ート、に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、織編布または不
織布からなるシートに使用される熱可塑性樹脂として
は、ポリオレフィン、ナイロン、ポリエステル等が挙げ
られる。ポリオレフィンとしては、具体的には、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒
を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体
などのポリエチレン系樹脂や、プロピレン単独重合体、
エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレンランダム共重合体などのポリプロピレン系樹脂
などが挙げられるが、これらのうちでは、延伸効果にす
ぐれた、高密度ポリエチレン、プロピレン単独重合体な
どが好ましい。
【0006】本発明において使用される難燃剤は、ハロ
ゲン系、リン系、無機系等の難燃剤が適宜用いられる
が、高温での加工性、難燃効果に優れ、低廉であるもの
としてハロゲン系難燃剤が好ましく、とりわけ臭素系難
燃剤が好ましい。臭素系難燃剤としては、テトラブロム
ビスフェノールA、デカブロムジフェニルオキサイド、
オクタブロモジフェニルオキサイド、ビスジブロモプロ
ピルエーテルテトラブロモビスフェノールS等の芳香族
系臭素系難燃剤、ヘキサブロムシクロドデカン、ジブロ
モエチルジブロモシクロヘキサン等の脂環族系臭素系難
燃剤、ペンタブロモジフェニルオキサイド、テトラブロ
モジフェニルオキサイド等の液状臭素系難燃剤、エチレ
ンビス(テトラブロムフタルイミド)等のフタルイミド
系臭素系難燃剤等が挙げられる。また、リン系として
は、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート、トリブトキシエチルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリク
レジルホスフェート、トリス〔クロロエチル〕ホスフェ
ート、トリス〔2−クロロプロピル〕ホスフェート、ト
リス〔2,3−ジクロロプロピル〕ホスフェート、さら
には、無機系としては、三酸化アンチモンメタホウ酸バ
リウム水酸化アルミニウム、赤リン等が挙げられる。な
お、必要に応じて上記の中から2種以上の難燃剤を併用
して用いてよい。
【0007】上記臭素系難燃剤に対して、難燃助剤とし
て三酸化アンチモンを併用するのが難燃化効果を向上さ
せる点で好ましい。臭素系難燃剤と三酸化アンチモンの
配合比は特に限定されるものではないが、2:1〜3:
1が好ましい
【0008】上記難燃剤の配合割合は、熱可塑性樹脂に
対して3〜50重量%の範囲、好ましくは、5〜40重
量%の範囲である。配合割合が3重量%未満では難燃性
が不十分となり、50重量%を超えると難燃性の効果は
それ以上向上せず、逆にコストアップにつながるので好
ましくない。
【0009】上記難燃剤を熱可塑性樹脂に配合する方法
としては、フィルムを成形する際に熱可塑性樹脂と難燃
剤をヘンシェルミキサーなどの混合機で混合して、ある
いは所定割合の熱可塑性樹脂と難燃剤をそれぞれ直接押
出機に供給して混練するなどの公知の方法を採用するこ
とができる。しかし、ベースとなる熱可塑性樹脂と同種
または同系の樹脂に予め高濃度の難燃剤を含有させたマ
スターバッチを製造し、フィルム成形時に所定の含有量
に調整してフィルム成形を行なう、いわゆるマスターバ
ッチ法を採用することが好ましい。
【0010】上記織編布に用いる延伸糸の形態として
は、フィルムをスリットして延伸したフラットヤーン
や、フラットヤーンを割繊したスプリットヤーン、また
円形または異形ノズルから押し出したフィラメントを延
伸したモノフィラメントや、低繊度フィラメントを収束
したマルチフィラメントなどの単層型あるいは多層型、
芯鞘型、並列型等の複合糸条など制限なく採用される。
【0011】延伸糸の製造方法はとくに限定されるもの
ではなく、公知の製造方法により一軸延伸を施した延伸
糸を形成する。例えば、フラットヤーンの場合には、上
記熱可塑性樹脂、特にポリプロピレンや高密度ポリエチ
レン等のポリオレフィン樹脂を押出機に投入して、Tダ
イフラット法またはインフレーション法により無定形状
態で押出し、冷却固化したフィルムは、約5〜30mm
幅にスリットした後、延伸処理し、次いで熱処理してフ
ラットヤーンを形成する。この際の延伸処理は高融点の
熱可塑性樹脂の融点以下、低融点の熱可塑性樹脂の軟化
点以上の温度下に行われるが、加熱法としては、熱ロー
ル式、熱板式、熱風式等いずれの方法も採用できる。ス
リットされた熱可塑性樹脂フイルムは加熱され、前後ロ
ールの周速度差により延伸を行う。延伸倍率は3〜15
倍、好ましくは5〜10倍の範囲である。この延伸倍率
が3倍未満では防草シートを構成するフラットヤーンの
充分な強度が得られなくなり、一方、延伸倍率が15倍
を超えると延伸方向の配向が強すぎてフラットヤーンが
割れ易くなり、また生産効率が極端に劣ることなどが想
定される
【0012】上記延伸糸の単糸繊度は、通常500〜2
000デシテクス(以下、dtと略す)、好ましくは8
00〜1600dtの範囲内である。上記単糸繊度が5
00dt未満では、引張強度が不十分となり防草シート
を展張施工する際に破損するなどの支障を生じ、200
0dtを超えると編成や織成効率に劣ると共に、得られ
るシート体の柔軟性に欠け、凹凸を有する防草シートが
敷設面に密着できなくなる。
【0013】本発明においては、上記で得られた熱可塑
性樹脂製延伸糸を経緯糸に用いて織成して織編布を形成
してシート状物とする。織編布の組織としては、特に限
定されるものではなく、織物では、例えば、平織、綾
織、模紗織、絽織、絡み織などが挙げられ、編物ではラ
ッセル編、トリコット編み、ミラニーズ編等が挙げられ
る。
【0014】また、上記熱可塑性樹脂の不織布として
は、熱可塑性樹脂、特にポリオレフィンを用いて溶融押
出された繊維状物をランダムに積み重ね、溶融状態の繊
維状物同士を溶融接着させてシート化するメルトブロー
方式や、冷却された繊維状物同士を熱エンボスロールに
より溶融接着させてシート化するスパンボンド方式のい
ずれも使用できる。また、熱可塑性樹脂製延伸糸を所定
間隔で経緯に並べて配置し、重ね合わせて交差部を接着
して積層不織布を形成したシート状物としたものでもよ
い。
【0015】本発明においては、上記熱可塑性樹脂の織
編布または不織布からなるシートの少なくとも片面に、
好ましくは両面に上記難燃剤を含有し、且つ、複数の透
水孔を有する熱可塑性樹脂フイルムをラミネートして積
層シートを形成する。
【0016】上記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィ
ン、ナイロン、ポリエステル等が挙げられ、ポリオレフ
ィンが好適である。ポリオレフィンとしては、高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を
用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体、
エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸
エステル共重合体などのポリエチレン系樹脂や、プロピ
レン単独重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合
体、エチレン−プロピレンランダム共重合体などのポリ
プロピレン系樹脂などが挙げられ、これらは単独または
2種以上組み合わせて用いられる。上記ポリオレフィン
樹脂のMFRは、好ましくは1〜50g/10分、より
好ましくは5〜30g/10分である。
【0017】上記熱可塑性樹脂に上記難燃剤を配合する
方法としては、上記熱可塑性樹脂と難燃剤を混合して直
接ラミネート押出機に供給してもよいし、予め熱可塑性
樹脂中に高濃度の難燃材を含有するマスターバッチを製
造し、このマスターバッチとして供給してもよい。上記
難燃剤の配合割合は、上記熱可塑性樹脂のシートの場合
と同様である。
【0018】上記複数の透水孔を有する熱可塑性樹脂フ
イルムとしては、穴空きフイルムがが挙げられる。穴空
きフイルムは、上記ポリオレフィン樹脂、難燃剤及び発
泡剤の組成物を溶融押出し、発泡成形することにより、
溶融樹脂内に含有されている発泡剤の熱分解や蒸発など
による発泡破壊により溶融フイルムに複数の孔が形成さ
れ、複数の透水孔を有する穴空きフイルムが得られる。
【0019】発泡剤としては、水または熱分解型の発泡
剤が用いられるが、水が安価であり好ましい。発泡剤と
しては、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミ
ド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエンス
ルホニルヒドラジド等の熱分解型の発泡剤が通常用いら
れるが、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサンなどの
低沸点炭化水素などを用いることもできる。発泡剤の添
加量は、押出の速度や分解温度に起因する発泡気泡の状
態を設定することで適宜決められる。発泡剤の添加量と
しては、通常0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重
量%の範囲である。発泡剤の添加量が0.1重量%未満
では発泡剤の効果が低下して、本発明の効果が得られな
い。
【0020】また、穴空きフイルムとして、通常のフイ
ルム成形後、穴開けロールのよって複数箇所に穴を形成
したものであってもよい。上記透水孔は、雨水が溜まら
ない限り、その形状や大きさは制限されない。形状とし
ては、円形、楕円形、四角形、台形等いずれでもよく、
その大きさは円形換算で、直径が0.1〜30mm、望
ましくは、3〜15mmの範囲内であり、その孔の個数
は3〜5000個/m、望ましくは10〜1000個
/mの範囲内である。
【0021】上記複数の透水孔を有する熱可塑性樹脂フ
イルムを上記熱可塑性樹脂の織編布または不織布からな
るシートの少なくともラミネートする方法としては、公
知の押出ラミネート法、ドライラミネート法、熱圧着ラ
ミネート法などが採用できるが、押出ラミネート法が成
形性の点で好ましい。上記織編布/ラミネート層との構
成比率としては、重量比で、通常5/1〜1/5の範囲
であり、ラミネート層の厚みとしては、通常10〜10
0μmの範囲、好ましくは20〜80μmの範囲であ
る。
【0022】こうして得られる防草シートは、その目付
重量が50〜500g/m範囲が好ましく、さらに好
ましくは80〜200g/mの範囲である。この目付
重量が50g/m未満では防草シートとして敷設され
ても風などにより飛散し易くなり、目付重量が500g
/mを超えると重くなり過ぎて取扱いに困難となる。
【0023】また、防草シートの物性として、その引張
強度が100kgf/5cm以上であることが望まし
い。この引張強度が100kgf/5cm未満では防草
シートの展張または敷設作業時に強度不足で破損を生じ
るなどの問題が生じるおそれがある。さらに、その引裂
強度が20kgf以上であることが好ましい。この引裂強
度が20kgf未満では、ススキなどのイネ科の成長力
の強い植物の成長力に抗し切れずに突刺され引き裂かれ
てしまうなどの問題も発生する。
【0024】本発明の防草シートが雑草の生育を抑制す
るという所期の目的を達成するためには、その遮光率が
80%以上、望ましくは90%以上であることが肝要で
ある。つまり、地表面に敷設したシート状物が太陽光を
効果的に遮断することによって内部の雑草の繁茂を防止
できるのであって、遮光率が80%未満のものであると
本来の期待される効果が充分に発揮されないことが想定
される。
【0025】このために、上記熱可塑性樹脂の織編布ま
たは不織布からなるシート及び必要に応じて熱可塑性樹
脂フイルムには、光透過性を抑制しまた意匠性を考慮し
て各種顔料を配合することができる。顔料としては、フ
タロシアニン系、シアニン系、スチレン系、アントラキ
ノン系、キノフタリン系などの有機顔料およびカーボン
ブラック、チタンブラック、酸化チタンなどの無機顔料
が挙げられる。これらの中で、遮光性と耐候性を向上さ
せ、分散性が良好で低廉なものとしてカーボンブラック
が好ましい。ここで顔料の配合量は、ポリオレフィン中
に0.1〜3重量%、好ましくは0.3〜1.5重量%
とするのがよい。
【0026】また、上記防草シートは、長期間日光に晒
されるために高い耐候性が必要とされている。この耐候
性を改良する方法としては、紫外線吸収剤や光安定剤等
の耐候剤を添加する方法を採用することもできる。紫外
線吸収剤の具体例としては、具体的には2-エチルヘキ
シル-2-シアノ-3,3’−ジフェニルアクリレート、エ
チル-2-シアノ-3,3’-ジフェニルアクリレート、オ
クチル-2-シアノ-3,3’-ジフェニルアクリレート等
のシアノアクリレート系紫外線吸収剤、2,4-ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベン
ゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-オクトキシベンゾフェ
ノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2-(2′-ヒ
ドロキシ -5′-メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2-(2′-ヒドロキシ-5′-t-オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4-ジ-t-
ブチルフェニル-3′-5′-ジ-t-ブチル-4′-ヒドロキ
シベンゾエート等のベンゾエート系紫外線吸収剤などが
挙げられる。紫外線吸収剤の配合割合は、ポリエチレン
に対して好ましくは0.05〜5重量%、さらに好まし
くは0.1〜1重量%である。
【0027】ヒンダードアミン系光安定剤としては、ビ
ス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケ
ート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ
リジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジ
ル)・ジ(トリデシル)-1,2,3,4-ブタンテトラカ
ルボキシレート、1-(2-ヒドロキシエチル)-2,2,
6,6-テトラメチル-4-ピペリジノールとコハク酸ジエ
チルの重縮合物等が挙げられる。光安定剤の配合割合
は、ポリエチレンに対して好ましくは0.05〜5重量
%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
【0028】本発明の熱可塑性樹脂には、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、分散剤、滑
剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、架橋剤、発泡剤、
核剤等の通常用いられる添加剤を配合してもよい。
【0029】
【実施例】以下に実施例によって本発明の防草シートを
具体的に説明する。 実施例1 高密度ポリエチレン(密度=0.950g/cm3、M
FR=0.6g/10分)に対し、臭素系難燃剤デカブ
ロムジフェニルエーテルと三酸化アンチモンを3:1の
比率の混合物10重量%及びカーボンブラック1重量%
を配合した組成物をTダイ法でフィルムに形成後、10
mm幅にスリットし、延伸倍率9倍に延伸して繊度11
00dtのフラットヤーンを得た。このフラットヤーン
を経緯に用いて、スルザー型織機で経緯14本×14本
/2.54cmの打込密度で、平織のフラットヤーン織
布を形成した。このようにして得られた織布の片面に、
分岐状低密度ポリエチレン(MFR=8.0g/10
分、密度=0.917g/cm)に臭素系難燃剤デカ
ブロムジフェニルエーテルと三酸化アンチモンを3:1
の比率の混合物10重量%、発泡剤としてアゾジカルボ
ンアミド1重量%及びカーボンブラック1重量%を配合
した混合物を用いて押出ラミネート法にて溶融温度24
0℃で複数の透水孔を有するポリエチレンラミネート層
を積層した。複数の透水孔を有するポリエチレンラミネ
ート層の厚みは50μmであった。得られた積層シート
につき、難燃性試験において、JISA1322による
燃焼試験では炭化長80mmで防炎2級に合格であっ
た。また、該積層シートを敷設して防草シートとして使
用したところ、降雨時に雨水が複数の透水孔から下に流
れ、シート表面に溜まることがなかった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、熱可塑
性樹脂の織編布または不織布からなるシートの少なくと
も片面に複数の透水孔を有する熱可塑性樹脂フイルムを
ラミネートしてなる積層シートであって、該熱可塑性樹
脂のシート及びフイルムの少なくとも一方に難燃剤を配
合することにより、遮光性を有し、且つ、難燃性を備え
た防草シートを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B024 DB03 DB04 DB07 2B121 AA19 BB28 EA26 FA12 4F100 AA37 AA37H AA40B AA40C AA40H AH05B AH05C AH05H AK01A AK01B AK01C AK05 AK06 AL05B AL05C AL05H BA02 BA03 BA10B BA10C DC11B DC11C DG12A DG13A DG15A EH17 EH172 EH23 EH232 GB01 JB16A JB16B JB16C JD05 JD07B JD07C JN02 JN30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂の織編布または不織布から
    なるシートの少なくとも片面に、複数の透水孔を有する
    熱可塑性樹脂フイルムをラミネートしてなる積層シート
    であって、上記熱可塑性樹脂のシート及びフイルムの少
    なくとも一方にハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤及び無
    機系難燃剤の中から選ばれる少なくとも一種の難燃剤を
    配合してなることを特徴とする防草シート。
  2. 【請求項2】 複数の透水孔を有する熱可塑性樹脂フイ
    ルムが熱可塑性樹脂を発泡剤の存在下で、溶融押出し、
    発泡成形して得られたものである請求項1に記載の防草
    シート。
  3. 【請求項3】 ハロゲン系難燃剤が臭素系難燃剤である
    請求項1または2に記載の防草シート。
JP2002147873A 2002-05-22 2002-05-22 防草シート Pending JP2003333973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002147873A JP2003333973A (ja) 2002-05-22 2002-05-22 防草シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002147873A JP2003333973A (ja) 2002-05-22 2002-05-22 防草シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003333973A true JP2003333973A (ja) 2003-11-25

Family

ID=29706148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002147873A Pending JP2003333973A (ja) 2002-05-22 2002-05-22 防草シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003333973A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151486A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Toyobo Co Ltd 難燃防草シート
JP2007252314A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Kuraray Co Ltd 吸水・保水シート
JP2015192633A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ユニチカトレーディング株式会社 小動物防獣ネット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151486A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Toyobo Co Ltd 難燃防草シート
JP2007252314A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Kuraray Co Ltd 吸水・保水シート
JP2015192633A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ユニチカトレーディング株式会社 小動物防獣ネット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2000889C (en) Fibrillated weatherproof webs having network structure, nonwoven fabrics made from the webs, and processes for the production of the webs and nonwoven fabrics
JP2010163760A (ja) 人工芝生
JP2003333973A (ja) 防草シート
JPWO2003018306A1 (ja) 遮光シート
JP4009117B2 (ja) オレフィン複合シートおよび強化複合不織布
JP3197863B2 (ja) 建築工事用ポリプロピレンメッシュシート
JP2004160812A (ja) 透湿性シート
JP2006055002A (ja) 作物の高温障害防止シート
IL135736A (en) Net for protecting plants from light
JP2003221750A (ja) 熱可塑性合成樹脂製通気シート
JPH11101000A (ja) 建築工事用ポリプロピレンメッシュシート
JP2003333941A (ja) 防草シート
JP3418334B2 (ja) 人工芝生用基布
JP2004000173A (ja) 防草シート
JP3415019B2 (ja) 建築工事用ポリプロピレンメッシュシート
JP5645376B2 (ja) 作物の高温障害防止シートの製造方法
JP2003201640A (ja) 建築工事用メッシュシート
JPH11200180A (ja) 建築工事用ポリプロピレンメッシュシート
JP2001293806A (ja) 通気性積層シート及びその用途
JP2006217898A (ja) 作物の高温障害防止シート
JP2003201639A (ja) 建築工事用メッシュシート
JPH11198317A (ja) 防炎性工事用シート
JP3243217B2 (ja) 建築工事用メッシュシート
JP2003219782A (ja) 消音性除草シート
JP2001293808A (ja) 迷彩加工シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050303

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070703