JP2003333937A - 植物育成システム - Google Patents

植物育成システム

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JP2003333937A
JP2003333937A JP2002140109A JP2002140109A JP2003333937A JP 2003333937 A JP2003333937 A JP 2003333937A JP 2002140109 A JP2002140109 A JP 2002140109A JP 2002140109 A JP2002140109 A JP 2002140109A JP 2003333937 A JP2003333937 A JP 2003333937A
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Masaichi Kato
政一 加藤
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Shikoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
YONDEN HANBAI SERVICE KK
Shikoku Electric Power Co Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発芽・活着割合を高くすることができ、温度調
整が容易であり、設置費用が安く、自家生産農家であっ
ても所有することができる植物育成システムを提供す
る。 【解決手段】植物を発芽・活着させる育成室2に設置さ
れ、育成室2内の環境を調整するためのシステムであっ
て、育成室2内の温度を調整するための空調機11と、
育成室2内の湿度を調整するための加湿器12と、育成
室2内の温度および湿度を検知し、検知信号を発信する
検知器13と、空調機11、加湿器12および検知器1
3が接続され、検知器13が発信した検知信号に基づ
き、空調機11および加湿器12を作動を制御する制御
器14と、植物に照光するための照明器21と、照明器
21の点灯時間を制御する点灯時間制御器22とからな
り、空調機11が、冷風と温風をいずれも送風可能なパ
ッケージ型空気調和器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物育成システム
に関する。さらに詳しくは、キュウリやトマト等の野菜
やメロンやスイカ等の果物の穂木と、これらの台木の種
子を発芽させ、さらに、発芽した穂木と台木の苗を接い
だあとに活着させるための植物育成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、農家において育成される野菜
の苗の多くはJA育苗センターや種苗専門の業者によっ
て大量に生産されており、一般の農家は大量生産された
苗を購入して生長させて、生長した野菜等を出荷してい
る。
【0003】しかし、このようにして生産された苗は、
その一株あたりの値段が高いし、その品種も限られてい
るため、一部の農家では、自分で苗を発芽させたり、接
ぎ木をして活着させたりすることによって、生産コスト
を低減したり、独自に品種改良してより質の高い商品を
供給することに取り組んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、自分で発芽
・活着を行う農家(以下、自家生産農家という)では、
種をまいたトレーや接ぎ木した苗をビニルハウス内に置
いて、その上にムシロをかけたり外したりすることによ
って、ビニルハウス内の土や空気の温度および湿度を一
定に保つようにしている。しかし、このような方法では
温度や湿度の変動幅が大きくなってしまうため、発芽割
合や、接ぎ木が正常に活着する割合が低くなる。とく
に、日中の暑さが厳しい夏や、夜間の冷え込みが厳しい
冬などには、活着割合は75%程度になるし、発芽割合
は50%程度まで低くなり、非常に生産効率が悪いとい
う問題がある。かといって、JA育苗センター等が所有
するような発芽・活着装置を使用すれば、常に90%以
上の発芽・活着割合で生産できるが、このような装置は
非常に大型であり設置コストもかかるため、自家生産農
家が個人で所有することはできないし、たとえ所有する
ことができたとしても自家生産農家が育成する苗の数に
対して、装置の生産能力が大きすぎて無駄が多くなると
いう問題がある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、発芽・活着割
合を高くすることができ、温度調整が容易であり、設置
費用が安く、自家生産農家であっても所有することがで
きる植物育成システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の植物育成シス
テムは、植物を発芽・活着させる育成室に設置され、該
育成室内の環境を調整するためのシステムであって、該
システムが、前記育成室内の温度を調整するための空調
機と、前記育成室内の湿度を調整するための加湿器と、
前記育成室内の温度および湿度を検知し、検知信号を発
信する検知器と、前記空調機、前記加湿器および前記検
知器が接続され、前記検知信号が発信した検知信号に基
づき、前記空調機および前記加湿器を作動を制御する制
御器と、植物に照光するための照明器と、前記照明器の
点灯時間を制御する点灯時間制御器とからなり、前記空
調機が、圧縮機と一対の熱交換器を有し、一方の熱交換
器と圧縮機を収容した室外機と、他方の熱交換器を収容
した室内機とを備え、該室内機から冷風と温風をいずれ
も送風可能なパッケージ型空気調和器であることを特徴
とする。請求項2の植物育成システムは、請求項1の発
明において、前記加湿器が、超音波加湿器と、加熱蒸発
加湿器とを備えたことを特徴とする。請求項3の植物育
成システムは、請求項1の発明において、前記育成室
が、前記空調機、前記加湿器、前記検知器、前記照明
器、前記制御器および前記点灯時間制御器を支持するた
めの支持台と、袋状のシートとからなり、前記支持台の
上面に、背面同士を対向させた状態で立設された、一対
の支持枠を備えており、該一対の支持枠の背面間に隙間
を有しており、前記一対の支持枠のうち、一方の支持枠
に対して、その前面側の支持台に、前記空調機の室内
機、前記検知器および前記照明器が取り付けられてお
り、他方の支持枠に対して、その前面側の支持台に、前
記空調機の室外機、前記制御器および前記点灯時間制御
器が取り付けられており、前記袋状のシートが、前記支
持台における前記一方の支持枠、および該一方の支持枠
に対してその前面側の部分を内部に収容するように設け
られたことを特徴とする。請求項4の植物育成システム
は、請求項3の発明において、前記育成室の素材が、内
面がアルミ箔加工された断熱シートであることを特徴と
する。
【0007】請求項1の発明によれば、制御器によっ
て、育成室内の温度および湿度を検知し、その検知信号
に基づいて空調機および加湿器の作動をコントロールし
ているので、育成室内の環境を、発芽や活着に最適な環
境に保つことができる。しかも、照明器を点灯時間制御
器によって制御することによって、発芽・活着に最適な
光量を植物に照射することができる。したがって、植物
の活着率および発芽率を、季節にかかわらず高く保つこ
とができる。また、空調機が冷風と温風のいずれも送風
できるパッケージ型空気調和器であるから、システムを
コンパクトにでき、かつ発芽や活着に必要とされるどの
温度領域でも育成室内の温度を確実に一定に保つことが
できる。さらに、ほとんどの装置を一般家庭用の電化製
品で構成できるから、所望の規模の育成室を形成するこ
とができ、コストを低減することができる。請求項2の
発明によれば、加熱蒸発加湿器だけでなく、超音波加湿
器も使用しているため、冷却運転時以外は加熱蒸気加湿
器だけを用いて加湿すれば壁面への結露を防止すること
ができるし、冷却運転時には、加熱蒸気加湿器だけでな
く、超音波加湿器を併用することによって、空調機の除
湿による湿度低下を防ぐことができる。請求項3の発明
によれば、支持台における一方の支持枠に対して前面側
の部分に袋状のシートをかぶせれば、袋状のシートの内
部を発芽・活着を行う育成室とすることができるし、袋
状のシートを外すだけで、育成室を解体できる。よっ
て、発芽・活着を行う育成室の解体設置が容易であり、
しかも、支持台から外したシートは使用しないときに畳
んでしまうことができるので、収容スペースを小さくす
ることができる。また、制御器や点灯時間制御器等は育
成室の外部に設置されているから、育成室の内部のスペ
ースを有効利用できる。さらに、育成室内に入らなくて
も制御器等の調整を行うことができるので、育成室内に
人が出入りすることに起因する育成室内の温度および湿
度の変化を抑えることができる。請求項4の発明によれ
ば、育成室の素材が断熱シートであるから、育成室外の
熱や冷気が育成室内に伝わることを防ぐことができる。
さらに、内面がアルミ箔加工されているので、照明器か
らの光を断熱シートの内面で反射させて、その反射光も
植物に当てることができる。よって、照明効果を高める
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1および図2は本実施形態の植物
育成システム1の概略説明図である。図3は本実施形態
の植物育成システム1のブロック図である。なお、図1
および図2では本実施形態の植物育成システム1の構成
を分りやすくするために、配線や配管は省略している。
【0009】図1〜図3に示すように、本実施形態の植
物育成システム1は、植物を発芽・活着させる育成室2
に設置され、育成室2内の環境を調整するためのシステ
ムであり、育成室2と、育成室2内の温度および湿度を
調整するための室内環境調整部10と、植物への照光時
間を調整する照光調整部20とから構成されている。
【0010】まず、育成室2を説明する。図1におい
て、符号Rは、発芽・活着させる植物が設置される棚を
示している。また、符号3は、支持台を示している。こ
の支持台3は、その上面に、その背面同士を対向させた
状態で立設された一対の支持枠3a,3bを備えてい
る。この一対の支持枠3a,3bは、その背面間に隙間
を有するように設けられている。また、前記棚Rと、支
持台3の一対の支持枠3a,3bのうち一方の支持枠3
aを覆うように、袋状に形成され内面がアルミ箔加工さ
れた断熱シートであるシート4が被せられており、この
袋状のシート4の内部には、一方の支持枠3aに対して
その前面側(図1では一方の支持枠3aよりも左側)の
部分も収容されている。この支持台3と袋状のシート4
によって育成室2が形成されているのである。
【0011】つぎに、室内環境調整部10を説明する。
図1に示すように、育成室2内において、一方の支持枠
3aには、空調機11の室内機11a が取り付けられてい
る。この空調機11の室外機11b は、他方の支持枠3a
の前面側の支持台3上に設けられている。そして、この
室内機11a と室外機11b は、図示しない配管および配線
によって連結されている。この空調機11は、ヒートポ
ンプ方式を採用したパッケージ型空気調和器であって、
圧縮機と一対の熱交換器を有している。そして、前記室
外機11b には一方の熱交換器と圧縮機を収容し、室内機
11a に他方の熱交換器を収容しており、室内機11a から
冷風と温風をいずれも育成室2内に送風することができ
る。つまり、空調機11は、一般的な家庭用エアコンで
ある。
【0012】また、育成室2内において、一方の支持枠
3aより前面側の支持台3には、加湿器12の加熱蒸発
加湿器12b が設けられている。この加熱蒸発加湿器12b
は、水を加熱することによって発生する高温の蒸気を空
気中に供給して、加湿するものである。この加熱蒸発加
湿器12b は、発生した蒸気の粒子が非常に小さいため周
囲空気に混合しやすく、育成室2の壁面等への結露が少
ないという特徴を有しており、また、無菌無臭の清潔な
加湿ができ、しかも、冬季には空調機11の加温負荷を
軽減できるという利点もある。また、一方の支持枠3a
には、加湿器12の超音波加湿器12a が設けられてい
る。この超音波加湿器12a は、特殊なセラミックスに電
圧を加えたときに発生する超音波によって水を常温のま
まで霧化し、霧化された常温の微細な水滴を空気中に供
給して加湿するものである。この超音波加湿器12a は、
小電力で大量の加湿が可能であり運転コストを低減でき
るし、夏季には蒸発潜熱によって空調機11の冷却負荷
を軽減できるという利点もある。このため、加熱蒸発加
湿器12b だけでなく、超音波加湿器12a も使用すること
によって、冷却運転時以外は加熱蒸気加湿器12b だけを
用いて加湿すれば育成室2の壁面への結露を防止するこ
とができるし、冷却運転時には、加熱蒸気加湿器12b だ
けでなく、超音波加湿器12a を併用することによって、
空調機の除湿による湿度低下を防ぐことができる。
【0013】育成室2内の適所には、育成室2内の各部
の温度および湿度を計測するための複数の検知器13が
設けられている。各検知器13は、公知の温度センサー
13aおよび公知の湿度センサー13b を備えており、それ
ぞれが設けられた箇所における温度および湿度を検知す
ると、その温度および湿度に対応した電圧や電流などの
検知信号を発信する。
【0014】他方の支持枠3aの前面側の支持台3の他
方の支持枠3b、つまり育成室2の外には、制御盤CB
が取り付けられており、この制御盤CBに制御器14が
設けられている。この制御器14には、空調機11、超
音波加湿器12a 、加熱蒸発加湿器12b および複数の検知
器13が接続されている(図3参照)。この制御器14
は、検知器13が発信した検知信号に基づき、空調機1
1、超音波加湿器12aおよび加熱蒸発加湿器12b を作動
させるためのものである。
【0015】この制御器14には、種子を発芽させると
きに空調機11等の作動をコントロールするための発芽
プログラムと、植物を活着させるときに空調機11等の
作動をコントロールするための活着プログラムが、それ
ぞれ実行可能な状態でセットアップされている。この発
芽プログラムおよび活着プログラムは、いずれも検知器
13から送信された検知信号の値に応じて、育成室2内
の温度が25〜28℃の範囲にとなるように空調機11
を作動させるとともに、各加湿器によって育成室2内の
湿度が90%以上となるように加湿することができるも
のである。また、発芽プログラムは、発芽が揃ったこと
がコントロールパネルより入力されると、育成室2内の
温度が25〜28℃の範囲にとなるように空調機11を
作動させたままで加湿を中止し、その状態で連続運転さ
せる機能も備えている。
【0016】なお、図示しないが、この制御器14は、
運転の開始停止や、発芽プログラムおよび活着プログラ
ムにおける室温や湿度、運転時間などの設定条件を入
力、変更するためのコントロールパネルを備えている。
【0017】つぎに、照光調整部20を説明する。図1
に示すように、前記育成室2の棚Rにおいて、各段には
公知の白色蛍光ランプや植物育成ランプなど照明器21
が設けられている。この照明器21は、棚Rに設置され
た植物に照光するためものである。この照明器21は、
いずれも前記制御盤CBに設けられた点灯時間制御器2
2に接続されている。この点灯時間制御器22は、照明
器21の点灯時間を制御するためのものである。
【0018】この点灯時間制御器22には、種子を発芽
させるときに照明器21の点灯時間をコントロールする
ための発芽プログラムと、植物を活着させるときに照明
器21の点灯時間をコントロールするための活着プログ
ラムが、それぞれ実行可能な状態でセットアップされて
いる。発芽プログラムは、運転開始時には、照明器21
を消灯させておき、発芽が始まったことがコントロール
パネルから入力されると、照明器21を24時間連続で
点灯させることができるものである。活着プログラム
は、運転開始時から、照明器21を、例えば7時〜18
時の間などのように一定の時間だけ点灯させることがで
きるものである。
【0019】なお、図示しないが、この点灯時間制御器
22は、点灯開始停止や、発芽プログラムおよび活着プ
ログラムにおける点灯時間などの設定条件を入力、変更
するためのコントロールパネルを備えており、また、点
灯時間を制御するためのタイマーも備えている。
【0020】さらになお、前記制御器14と点灯時間制
御器22は、制御器14に接続された空調機11等の運
転中に照明器21の点灯開始時間、および空調機11等
の運転モードと照明器21の点灯モードを一致させるよ
うに調整されている。
【0021】上記のごとき構成であるため、本実施形態
の植物育成システム1は、検知器13によって育成室2
内の温度および湿度を検知し、検知器13が発信する検
知信号に基づいて空調機11および加湿器12の作動を
コントロールしており、また、点灯時間制御器22によ
って照明器21の点灯を制御することによって、発芽・
活着に最適な光量を植物に照射している。よって、発芽
・活着させる植物が入れられた育苗トレー等を育成室2
内の棚Rに載せ、制御器14の育成プログラムまたは活
着プログラムを作動させれば、育成室2内の環境を、発
芽や活着に最適な環境に保つことができ、季節にかかわ
らず、例えば95%以上の効率で発芽・活着させること
ができる。しかも、空調機11が冷風と温風のいずれも
送風できるパッケージ型空気調和器であるから、システ
ムをコンパクトにでき、かつどの温度領域でも育成室2
内の温度を確実に一定範囲内に保つことができる。
【0022】さらに、ほとんどの装置を一般家庭用の電
化製品で構成できるから、所望の規模の育成室2を形成
することができ、コストを低減することができる。
【0023】また、育成室2は、支持台3における一方
の支持枠3a、つまり空調機11の室内機11a 等が取り
付けられた支持枠3aおよびその前面側の部分に袋状の
シート4をかぶせるだけで形成でき、逆に袋状のシート
4を外すだけで、育成室2を解体できる。よって、発芽
・活着を行う育成室2の解体設置が容易であり、しか
も、支持台3から外したシート4は使用しないときに畳
んでしまうことができるので、収容スペースを小さくす
ることができる。また、空調機11の室外機11b や制御
器14、点灯時間制御器21等は育成室2の外部に設置
されているから、育成室2の内部のスペースを有効利用
できる。さらに、育成室2内に入らなくても制御器14
等の調整を行うことができるので、育成室2内に人が出
入りすることに起因する育成室2内の温度および湿度の
変化を抑えることができる。
【0024】さらに、育成室2のシート4の素材が断熱
シートであるから、育成室2外の熱や冷気が育成室2内
に伝わることを防ぐことができる。しかも、内面がアル
ミ箔加工されているので、照明器21からの光をシート
4の内面で反射させて、その反射光も植物に当てること
ができるので、照明効果を高めることができる。
【0025】なお、前記制御器14に、この点灯時間制
御器22は、点灯開始停止や、点灯時間などの設定条件
を入力、変更するためのコントロールパネルおよび照明
器21の点灯時間を制御するためのタイマーを設けれ
ば、制御器14だけで全ての装置を制御させることがで
きる。この場合には、点灯時間制御器22を設けなくて
もよい。
【0026】つぎに、本実施形態の植物育成システム1
によって、野菜等を発芽活着させる方法を説明する。ま
ず、育成トレーに、穂木の種子を播種し、この育成トレ
ーを育成室2内の棚Rに置いて、制御器14および点灯
時間制御器22の発芽プログラムを実行させる。する
と、育成室2内は、空調機11によって温度が25〜2
8℃に保たれ、加湿器によって湿度が90%以上に保た
れる。そして、棚Rに設置してから数日間は、照明器2
1は消灯した状態に保たれる。つまり、育成室2内はほ
ぼ暗室の状態に保たれるのである。
【0027】なお、接木される台木の種子が播種された
育成トレーは、種木を育成室2内に入れた日の1日後に
育成室2内に入れる。
【0028】上記の状態で数日間保持すると、穂木およ
び台木が発芽する。この穂木の発芽を確認した後、発芽
が始まったことを制御器14および点灯時間制御器22
に入力する。すると、育成室2内は、温度が25〜28
℃に保たれたままで、加湿が中止され、照明器21が2
4時間点灯されるので、発芽した穂木の徒長を防ぐこと
ができる。
【0029】穂木、台木がそれぞれ所定の大きさまで成
長すると、発芽プログラムの実行を停止して、育成トレ
ーを育成室2からビニルハウスに移動させて、4日間程
度養生する。その後、穂木を台木に接木し、接木された
苗を再び育成室2内に移動させて、制御器14および点
灯時間制御器22の活着プログラムを作動させる。する
と、育成室2内は、空調機11によって温度が25〜2
8℃に保たれ、湿度が90%以上に保たれる。そして、
照明器21は、1日のうち7時〜18時の間だけ点灯さ
れる。この状態で数日間経過すると、穂木と台木を活着
させることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、育成室内の環
境を、発芽や活着に最適な環境に保つことができ、シス
テムをコンパクトにでき、かつ必要とされるどの温度領
域でも確実に一定範囲内に保つことができる。また、発
芽・活着に最適な光量を植物に照射することができる。
したがって、季節にかかわらず、発芽率・活着率を高く
保つことができる。さらに、全ての装置を一般家庭用の
電化製品で構成できるから、所望の規模の育成室を形成
することができ、コストを低減することができる。請求
項2の発明によれば、加熱蒸発加湿器だけでなく、超音
波加湿器も使用しているため、冷却運転時以外は加熱蒸
気加湿器だけを用いて加湿すれば壁面への結露を防止す
ることができるし、冷却運転時には、加熱蒸気加湿器だ
けでなく、超音波加湿器を併用することによって、空調
機の除湿による湿度低下を防ぐことができる。請求項3
の発明によれば、発芽・活着を行う育成室の解体設置が
容易であり、使用しないときに収容スペースを小さくす
ることができる。また、育成室の内部のスペースを有効
利用でき、育成室内に人が出入りすることに起因する育
成室内の温度および湿度の変化を抑えることができる。
請求項4の発明によれば、育成室外の熱や冷気が育成室
内に伝わることを防ぐことができ、照明効果を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の植物育成システム1の概略説明図
である。
【図2】本実施形態の植物育成システム1の概略説明図
である。
【図3】本実施形態の植物育成システム1のブロック図
である。
【符号の説明】
1 植物育成システム 2 育成室 3 支持台 3a 支持枠 3b 支持枠 11 空調機 11a 室内機 11b 室外機 12 加湿器 13 検知器 14 制御器 21 照明器 22 点灯時間制御器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物を発芽・活着させる育成室に設置さ
    れ、該育成室内の環境を調整するためのシステムであっ
    て、該システムが、前記育成室内の温度を調整するため
    の空調機と、前記育成室内の湿度を調整するための加湿
    器と、前記育成室内の温度および湿度を検知し、検知信
    号を発信する検知器と、前記空調機、前記加湿器および
    前記検知器が接続され、前記検知器が発信した検知信号
    に基づき、前記空調機および前記加湿器を作動を制御す
    る制御器と、植物に照光するための照明器と、前記照明
    器の点灯時間を制御する点灯時間制御器とからなり、前
    記空調機が、圧縮機と一対の熱交換器を有し、一方の熱
    交換器と圧縮機を収容した室外機と、他方の熱交換器を
    収容した室内機とを備え、該室内機から冷風と温風をい
    ずれも送風可能なパッケージ型空気調和器であることを
    特徴とする植物育成システム。
  2. 【請求項2】前記加湿器が、超音波加湿器と、加熱蒸発
    加湿器とを備えたことを特徴とする請求項1記載の植物
    育成システム。
  3. 【請求項3】前記育成室が、前記空調機、前記加湿器、
    前記検知器、前記照明器、前記制御器および前記点灯時
    間制御器を支持するための支持台と、袋状のシートとか
    らなり、前記支持台の上面に、背面同士を対向させた状
    態で立設された、一対の支持枠を備えており、該一対の
    支持枠の背面間に隙間を有しており、前記一対の支持枠
    のうち、一方の支持枠に対して、その前面側の支持台
    に、前記空調機の室内機、前記検知器および前記照明器
    が取り付けられており、他方の支持枠に対して、その前
    面側の支持台に、前記空調機の室外機、前記制御器およ
    び前記点灯時間制御器が取り付けられており、前記袋状
    のシートが、前記支持台における前記一方の支持枠、お
    よび該一方の支持枠に対してその前面側の部分を内部に
    収容するように設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の植物育成システム。
  4. 【請求項4】前記育成室の素材が、内面がアルミ箔加工
    された断熱シートであることを特徴とする請求項3記載
    の植物育成システム。
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