JP2003333761A - 蓄電装置 - Google Patents

蓄電装置

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JP2003333761A
JP2003333761A JP2002134792A JP2002134792A JP2003333761A JP 2003333761 A JP2003333761 A JP 2003333761A JP 2002134792 A JP2002134792 A JP 2002134792A JP 2002134792 A JP2002134792 A JP 2002134792A JP 2003333761 A JP2003333761 A JP 2003333761A
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JP2002134792A
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English (en)
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Takao Rokuto
孝雄 六藤
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Shizuki Electric Co Inc
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Shizuki Electric Co Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力損失を伴う外部抵抗を使用することな
く、簡単な構成制御動作でしかも電圧均一化が高速度に
なされる蓄電装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 定格電圧が同一の電気二重層キャパシタ
セルC1、C2は、それぞれ巻数比1:1の変圧器Tの
巻線W1、W2に接続される。セルC1と巻線W1との
間、セルC2と巻線W2との間にスイッチング素子SS
1、SS2が挿入され、各スイッチング素子SS1、S
S2に逆並列にダイオードD1、D2が接続される。そ
して、各スイッチング素子SS1、SS2は同時に所定
の周波数でオンオフされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャパシタや2
次電池等の蓄電素子を複数個、例えば直列に接続して構
成される蓄電装置に係り、特に、これら各蓄電素子の電
圧比を常にその定格電圧比に等しくする技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】最近
は、充放電特性に優れた大容量キャパシタとして電気二
重層キャパシタが注目されている。しかるに、この電気
二重層キャパシタはその素子(セル)の電圧は低く、実
用的な電圧定格のキャパシタ蓄電装置として使用するに
は複数個、複数段に直列に接続して構成する必要があ
る。この場合、問題になるのは、各セルの容量偏差に伴
う各段のセルの電圧の不均一性である。即ち、直列接続
された複数のセルに定電流を供給して充電していくと、
容量の小さいセルの電圧が容量の大きいセルの電圧より
高くなり、各セルの電圧を許容限度である規定電圧以下
に収めるものとすると、この規定電圧にまですべてのセ
ルを充電するということができなくなる。
【0003】また、一旦充電した後の電圧低下は、各セ
ルの等価直列抵抗や漏れ抵抗のバラツキによっても不均
一となる。従って、直列に接続されたセルの分担電圧や
蓄電量を均一にするには、各セルの上記特性、即ち、静
電容量、等価直列抵抗、漏れ抵抗を等しくする必要があ
る。しかし、蓄電装置として構成される単位のセル特性
を全て合わせることは、製造上の制約や困難が伴うこと
になり、また、一定の分散分布下でセルの特性を選択し
て使用することには限度があり、一般的には経済性が損
なわれる。
【0004】そこで、充電時の各セルの分担電圧を均一
化するため、図8に示すように、漏れ抵抗R12、R2
2よりも抵抗値が小さい一定の抵抗値を有する分担抵抗
R1、R2をセルの漏れ抵抗と並列に接続して見かけ上
の漏れ抵抗を均一にすることが有効である。また、図9
に示すように、充電時にセルの電圧を検出してその規定
電圧を越えるとスイッチT1をオンして分流抵抗器Rに
充電電流を分流し、セルの充電電圧を一定値に保ち、他
のセルが規定電圧まで充電されると充電電流を減少させ
て一定電圧にして蓄電部の電圧を保つようにする。
【0005】しかるに、これらの方式は、いずれも、セ
ルの特性の違いによる余分の電力を外部の抵抗で消費し
て分担電圧を合わせるので、充電電力の一部が損失とな
り充電時の効率が低下する。また、充電後、蓄電装置を
充電装置と切り離して使用する場合には、各セルの電圧
はセルの特性によって決まる特性で放電するので、電圧
の低下は不均一なものとなる。従って、各セルの分担電
圧が異なり負荷に有効に電力を供給することが困難にな
る。また、この電圧不均一の状態から再充電を行う場合
には、電圧均一化のために費やされる電力損失が一層大
きくなる。
【0006】これに対し、例えば、Tokin Technical Re
view Vol.27(2000)の論文「電気二重層キャパシタを用
いた蓄電システム用電圧平準化装置」には、図10に示
すように、外部抵抗を使用することなくセルの分担電圧
を均一化する技術が紹介されている。図10において、
直列に接続されたキャパシタセルC1〜Cnのそれぞれ
は、スイッチSW1〜SWnを介して変圧器Tの一次コ
イルL1〜Lnに接続されている。変圧器Tの二次コイ
ルLsには制御装置が接続されている。そして、スイッ
チSWをすべてオフにした状態で、ひとつずつ順番に一
時的にオンして、制御装置により全セルの充電電圧を検
出する。この検出結果から電圧が平均値より高いセルを
把握し、この電圧が高いセルの電荷をパワーダイオード
を介して全体に移送する。この動作を各セルの電圧が均
一になるまで繰り返す。
【0007】この方式では、外部抵抗に電力を消費させ
るという欠点は解消されるが、多数の各セルの電圧を常
時把握するため順次時間をずらして電圧検出動作を繰り
返す必要があり、かつ、その結果を分析して電圧が相対
的に高いセルを抽出しその電荷放出のための動作が必要
となる。従って、これら動作を実現するための制御装置
の機構が複雑となり、制御動作も高速応答が困難とな
る。
【0008】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、電力損失を伴う外部抵抗を使用
することなく、簡単な構成制御動作でしかも電圧均一化
が高速度になされる蓄電装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る蓄電装置
は、互いに並列に接続されてない複数の蓄電素子からな
る蓄電装置において、上記各蓄電素子と並列に接続され
た巻線を複数備え上記各巻線の巻数比が上記各蓄電素子
の定格電圧比となるよう設定された変圧器、上記各蓄電
素子と上記各巻線との間に挿入されたスイッチング素
子、このスイッチング素子と逆並列接続されたダイオー
ド、および上記各スイッチング素子を同時に所定の周波
数でオンオフさせることにより上記各蓄電素子に充電さ
れた電圧比をその定格電圧比に等しくさせる電圧均一化
制御手段を備えたものである。
【0010】また、この発明に係る蓄電装置の上記複数
の蓄電素子は互いに直列に接続され、この直列体に充電
装置および負荷装置が接続されるものである。
【0011】また、この発明に係る蓄電装置の上記複数
の蓄電素子は互いに絶縁され、上記各蓄電素子毎に充電
装置および負荷装置が接続されるものである。
【0012】また、この発明に係る蓄電装置は、上記複
数の蓄電素子の定格電圧が互いに同一とするものであ
る。
【0013】また、この発明に係る蓄電装置の上記蓄電
素子は電気二重層キャパシタとするものである。
【0014】また、この発明に係る蓄電装置の上記蓄電
素子は2次電池とするものである。
【0015】また、この発明に係る蓄電装置の上記複数
の蓄電素子は電気二重層キャパシタと2次電池とを混用
したものである。
【0016】また、この発明に係る蓄電装置の上記変圧
器はギャップ付鉄心を備え、直流偏磁分を抑制するよう
にしたものである。
【0017】また、この発明に係る蓄電装置の電圧均一
化制御手段は、上記スイッチング素子をオンオフする周
波数を変化させることにより上記オン時に上記蓄電素子
間に流れる電流の大きさを調整する手段を備えたもので
ある。
【0018】また、この発明に係る蓄電装置の上記電圧
均一化制御手段は、上記スイッチング素子をオンオフす
る周期Tにおけるオン時間Tonの比率であるデューテ
ィファクタα(α=Ton/T)を変化させることによ
り上記オン時に上記蓄電素子間に流れる電流の大きさを
調整する手段を備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1における蓄電装置で、蓄電素子として2
個の電気二重層キャパシタセルC1、C2からなり、本
発明による電圧均一化の基本原理を説明するためのもの
である。ここでは、セルC1、C2の定格電圧は同一で
あるが、静電容量には差を設け、C1を100F、C2
を110Fとしている。Tは、巻数比が1:1の変圧器
で、一方の巻線W1はセルC1と、また、他方の巻線W
2はセルC2とそれぞれ並列に接続されている。SS
1、SS2は、それぞれセルC1と巻線W1との間、お
よびセルC2と巻線W2との間に挿入されたスイッチン
グ素子で、具体的には、導通時の抵抗が低く、スイッチ
ング損失が少ないパワーMOSFETトランジスタやI
GBTが適している。D1、D2は、それぞれスイッチ
ング素子SS1およびSS2と逆並列接続されたダイオ
ードである。G1、G2は、それぞれスイッチング素子
SS1およびSS2を同期してオンオフさせるためのゲ
ート信号を発生するゲート信号発生器で、ここでは50
Hzの周波数でオンオフさせる信号を発生する。
【0020】V1、V2、Aは、それぞれセルC1、C
2の電圧VP1、VP2を検出する電圧検出器、変圧器
巻線W1、W2の電圧VP12、VP22を検出する電
圧検出器、およびセルC1、C2に流入、流出する電流
I1、I2を検出する電流検出器である。但し、これら
は、後述する発明の動作の説明の便宜上設けているもの
で、本願発明の構成上必要とするものではない。
【0021】次に動作、即ち、セル電圧を均一化させる
動作について説明する。初期条件として、容量が小さい
セルC1の電圧が2.7Vに、容量が大きいセルC2の
電圧が2.6Vに充電されており、両者の充電電圧に
0.1Vの差があるとする。ゲート信号発生器G1、G
2から同期したゲート信号を発生し、スイッチング素子
SS1とSS2が同期してオンすると、各セルC1、C
2の電圧が変圧器Tの巻線W1、W2に印加され、印加
された電圧差に相当する電圧源と、セルC1、C2のキ
ャパシタンス、変圧器Tのインダクタンス、および配線
の抵抗からなる回路インピーダンスとで定まる上昇率で
セルC1からセルC2に向けて電流が流れる。ここで、
簡単に、セルC1、C2のキャパシタンスは十分大きい
ものとし電流は変圧器TのインダクタンスLのみで抑え
られるものと仮定すると、スイッチング素子SS1、S
S2がオンした時点(t=0)から時間t経過後の電流
I1(t)、I2(t)は(1)式で表される。 I1(t)=(VP12−VP22)・t/L=−I2(t) (1)式 従って、電流は時間と共に直線的に上昇する。そして、
セルC1側の電流I1は、スイッチング素子SS1を流
れ、セルC2側の電流I2は、ダイオードD2を流れ
る。
【0022】周波数50Hzの半周期が経過し、スイッ
チング素子SS1、SS2が同期してオフすると電流が
遮断される。この間の通電量に相当する電荷量がセルC
1からセルC2に移行し、両セルC1、C2の電圧均一
化の動作がなされるわけである。そして、以上の単位動
作をここでは50Hzの周波数で繰り返す。図2は、1
周期での動作波形が判るレベルに時間軸を設定したもの
で、同図(a)は、変圧器Tの巻線W1、W2の電圧V
P12、VP22の波形を、同図(b)は、各巻線W
1、W2に流れる電流I1、I2の波形を、そして、同
図(c)は、各セルC1、C2の電圧VP1、VP2の
波形をそれぞれ示す。図3は、図2と同じ動作である
が、電圧均一化の状態が目視できるレベルに時間軸を設
定したもので、同図(a)は、各電流I1、I2の減衰
状態を、同図(b)は、両セル電圧VP1、VP2が均
一化していく状態をそれぞれ示している。
【0023】以上の動作では、変圧器Tには直流電圧が
パルス状に印加されるので、その鉄心が直流偏磁を受け
る。従って、同種の直流電圧パルスが印加される他用途
のフライバック方式の変圧器と同様、電圧印加条件を考
慮して適切に設定したギャップ付鉄心を採用することに
よりこの直流偏磁分を抑制するようにするのが望まし
い。なお、図1では、両セルC1とC2とは電気的に絶
縁されているが、互いに直列に接続されている場合も、
動作は全く同一となる。
【0024】以上のように、この発明の実施の形態1で
は、従来のように、各セルの電圧を検出してどのセルの
電圧が高いかを判別する必要はなく、単に、各セルに接
続したスイッチング素子を同時に所定の周波数でオンオ
フすれば、存在する各セル間の電圧差に基づきその電圧
差を減少させる方向に充放電電流が流れて電圧均一化が
実現する。勿論、外部抵抗に電力を消費させることもな
い。
【0025】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2における蓄電装置で、ここでは、互いに直列に接
続された3個の電気二重層キャパシタセルC1、C2、
C3で構成され、これら3者の電圧の均一化を実現する
ものである。各セルC1、C2、C3は、定格電圧は同
一で、容量をそれぞれ、100F、110F、120F
としている。そして、初期電圧をそれぞれ、2.7V、
2.6V、2.5Vと異ならせている。変圧器Tは、巻
数比が1:1:1の、それぞれ各セルC1、C2、C3
に接続される巻線W1、W2、W3を備えている。
【0026】図5は電圧均一化の動作波形を示すもの
で、同図(a)は、各セルの電圧差に応じて各巻線W
1、W2、W3に流れる電流の減衰状態を示す。全体と
して、電流は、初期電圧が最も高いセルC1から最も低
いセルC3に向かって流れている。同図(b)は、各セ
ル電圧VP1、VP2、VP3が均一化していく状態を
示す。なお、3個のセルの見かけ上の平均電圧はDC
2.6Vであるが、各セルの容量を上記の通り異ならせ
ているので、実際には各セルの容量を加重平均した電圧
値DC2.59Vに収斂している。
【0027】なお、図4では、3個のセルからなる場合
について示したが、実施の形態1をも加味して敷衍する
と、任意の複数個のセルからなる蓄電装置においても、
全く同様の簡便な構成動作により、低損失で速やかな電
圧均一化が実現する。また、上記で説明した電圧均一化
の動作は、変圧器の各巻線を介した各セルの間で行われ
るので、直列に接続されたセルの全体に充電装置および
または負荷装置が接続されている場合も、これらが接続
されていない場合と同様になされる。
【0028】実施の形態3.この実施の形態3では、ス
イッチング素子をオンオフさせる周波数を変化させるこ
とによりセル間に流れる電流の大きさを調整する動作に
ついて説明する。先の図1の回路構成で、スイッチング
素子SS1、SS2を50Hzの周波数でオンオフさせ
た場合の電圧VP12、VP22および電流I1、I2
を図6(a)(b)に再録する。既述したとおり、電流
I1,I2は、セルC1、C2の電圧差と、回路インピ
ーダンスで定まる上昇率でほぼ直線的に立ち上がる
((1)式参照)ので、その到達する電流最大値は、1
回の通電時間にほぼ比例する。50Hzでオンオフする
場合、図6(b)から電流最大値4.7Aと読みとれ
る。これに対し、オンオフ周波数を100Hzに高めた
のが図7で、同図(b)から、電流最大値は、50Hz
の場合の約半分の2.35Aに低減していることが判
る。以上のように、スイッチング素子をオンオフする周
波数を変化させることによりセル間に流れる電流の大き
さを調整することが出来る。従って、電圧均一化動作が
開始された直後の、セル間の電圧差が比較的大きい期間
ではオンオフ周波数を高く設定し、電圧均一化動作が進
みセル間の電圧差が減少するにつれてオンオフ周波数を
連続的に、また段階的に低減していくようにしてもよ
い。これにより、使用するスイッチング素子や変圧器の
電流定格を低減でき装置のコストが軽減できる。
【0029】なお、図示は省略するが、オンオフ周波数
が同一であっても、オンオフする周期Tにおけるオン時
間Tonの比率であるデューティファクタα(α=To
n/T)を変化させることにより、上記した周波数を変
化させる場合と同様の原理によりセル間に流れる電流の
大きさを調整することが可能である。
【0030】実施の形態4.ここでは、この発明を適用
可能な種々変形例について説明する。先ず、以上では、
蓄電素子(セル)として電気二重層キャパシタの場合に
ついて説明したが、他の種類のキャパシタは勿論、2次
電池であってもよい。2次電池の場合、その内部電気特
性によりスイッチング素子オン時の電流の立ち上がりが
キャパシタの場合と異なるが、上述したと全く同一の原
理で2次電池の電圧均一化が達成される。更に、キャパ
シタと2次電池とが混在する場合であってもこの発明は
同様に適用することができ、外部抵抗による無駄な電力
損失無しに速やかな電圧均一化が可能となる。
【0031】また、各蓄電素子は図1に示したように、
互いに絶縁されている場合も、図4に示すように、互い
に直列に接続されている場合も、その動作原理から本発
明は全く同様の電圧均一化動作を行う。また、上記各実
施の形態では、いずれも各蓄電素子はその定格電圧が互
いに等しいものについて説明したが、定格電圧が互いに
異なる場合にも適用できる。但し、この場合、変圧器の
各巻線の巻数比を、接続される蓄電素子の定格電圧比と
一致させる必要がある。即ち、変圧器の巻数比をこのよ
うに設定することにより、各蓄電素子の電圧がその定格
値またはそれに比例した値に収斂した状態では、変圧器
の各巻線には各蓄電素子の定格電圧またはそれに比例し
た電圧が印加され実質的に各素子間の電圧がバランスし
た状態となり、素子間に電流が流れない電圧均一化した
(各定格電圧に比例した)状態となる。
【0032】また、この発明によると、全ての蓄電素子
の電圧が均一化されるので、この機能を利用することに
より、上記蓄電素子の内の任意の1個の蓄電素子の電圧
を検出することにより、蓄電素子全体の電圧を把握する
ことが出来る。即ち、蓄電装置の電圧検出手段が簡単安
価に実現するわけである。ここで、上記任意の1個の蓄
電素子を電圧検出専用とする場合は、当該蓄電素子は、
他の蓄電素子の種別(キャパシタか2次電池かの種別)
容量と関係なく極く小容量のキャパシタで構成できるの
で、電圧検出手段が一層簡便安価となる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る蓄電装置
は、互いに並列に接続されてない複数の蓄電素子からな
る蓄電装置において、上記各蓄電素子と並列に接続され
た巻線を複数備え上記各巻線の巻数比が上記各蓄電素子
の定格電圧比となるよう設定された変圧器、上記各蓄電
素子と上記各巻線との間に挿入されたスイッチング素
子、このスイッチング素子と逆並列接続されたダイオー
ド、および上記各スイッチング素子を同時に所定の周波
数でオンオフさせることにより上記各蓄電素子に充電さ
れた電圧比をその定格電圧比に等しくさせる電圧均一化
制御手段を備えたので、外部抵抗に無駄な電力を消費す
ることなく、簡単な構成動作で速やかな電圧均一化が実
現する。
【0034】また、この発明に係る蓄電装置の上記複数
の蓄電素子は互いに直列に接続され、この直列体に充電
装置および負荷装置が接続されるので、互いに直列接続
された蓄電素子が、充電時、充電保持時および放電時に
拘わらず常にその電圧が均一に保たれる。
【0035】また、この発明に係る蓄電装置の上記複数
の蓄電素子は互いに絶縁され、上記各蓄電素子毎に充電
装置および負荷装置が接続されるので、互いに絶縁され
た蓄電素子が、充電時、充電保持時および放電時に拘わ
らず常にその電圧が均一に保たれる。
【0036】また、この発明に係る蓄電装置は、上記複
数の蓄電素子の定格電圧が互いに同一とするので、各蓄
電素子の電圧が正しく等しい状態となる。
【0037】また、この発明に係る蓄電装置の上記蓄電
素子は電気二重層キャパシタとするので、大容量で生産
性の高い蓄電装置を得ることが出来る。
【0038】また、この発明に係る蓄電装置の上記蓄電
素子は2次電池とするので、大容量で生産性の高い蓄電
装置を得ることが出来る。
【0039】また、この発明に係る蓄電装置の上記複数
の蓄電素子は電気二重層キャパシタと2次電池とを混用
したので、設計自由度の大きい多様な蓄電装置の実現が
可能となる。
【0040】また、この発明に係る蓄電装置の上記変圧
器はギャップ付鉄心を備え、直流偏磁分を抑制するよう
にしたので、電圧均一化の動作が確実になされる。
【0041】また、この発明に係る蓄電装置の電圧均一
化制御手段は、上記スイッチング素子をオンオフする周
波数を変化させることにより上記オン時に上記蓄電素子
間に流れる電流の大きさを調整する手段を備えたので、
簡単な構成で機器の電流容量を低減してコスト低減が可
能となる。
【0042】また、この発明に係る蓄電装置の上記電圧
均一化制御手段は、上記スイッチング素子をオンオフす
る周期Tにおけるオン時間Tonの比率であるデューテ
ィファクタα(α=Ton/T)を変化させることによ
り上記オン時に上記蓄電素子間に流れる電流の大きさを
調整する手段を備えたので、簡単な構成で機器の電流容
量を低減してコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における蓄電装置を
示す構成図である。
【図2】 図1の回路における電圧、電流の波形を示す
図である。
【図3】 図1の回路における電圧、電流の波形を示す
図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における蓄電装置を
示す構成図である。
【図5】 図4の回路における電圧、電流の波形を示す
図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における電圧、電流
の波形を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における電圧、電流
の波形を示す図である。
【図8】 外部抵抗を採用して電圧均一化を図る従来の
蓄電装置を示す構成図である。
【図9】 外部抵抗を採用して電圧均一化を図る、図8
とは異なる従来の蓄電装置を示す構成図である。
【図10】 外部抵抗を使用せず電圧均一化を図る従来
の蓄電装置を示す構成図である。
【符号の説明】
C1,C2,C3 電気二重層キャパシタセル、T 変
圧器、W1,W2,W3 巻線、SS1,SS2,SS
3 スイッチング素子、D1,D2,D3 ダイオー
ド。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並列に接続されてない複数の蓄電
    素子からなる蓄電装置において、 上記各蓄電素子と並列に接続された巻線を複数備え上記
    各巻線の巻数比が上記各蓄電素子の定格電圧比となるよ
    う設定された変圧器、上記各蓄電素子と上記各巻線との
    間に挿入されたスイッチング素子、このスイッチング素
    子と逆並列接続されたダイオード、および上記各スイッ
    チング素子を同時に所定の周波数でオンオフさせること
    により上記各蓄電素子に充電された電圧比をその定格電
    圧比に等しくさせる電圧均一化制御手段を備えたことを
    特徴とする蓄電装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の蓄電素子は互いに直列に接続
    され、この直列体に充電装置および負荷装置が接続され
    ることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の蓄電素子は互いに絶縁され、
    上記各蓄電素子毎に充電装置および負荷装置が接続され
    ることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置。
  4. 【請求項4】 上記複数の蓄電素子の定格電圧が互いに
    同一であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の蓄電装置。
  5. 【請求項5】 上記蓄電素子は電気二重層キャパシタで
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の蓄電装置。
  6. 【請求項6】 上記蓄電素子は2次電池であることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の蓄電装
    置。
  7. 【請求項7】 上記複数の蓄電素子は電気二重層キャパ
    シタと2次電池とを混用したものであることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の蓄電装置。
  8. 【請求項8】 上記変圧器はギャップ付鉄心を備え、直
    流偏磁分を抑制するようにしたことを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載の蓄電装置。
  9. 【請求項9】 上記電圧均一化制御手段は、上記スイッ
    チング素子をオンオフする周波数を変化させることによ
    り上記オン時に上記蓄電素子間に流れる電流の大きさを
    調整する手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれかに記載の蓄電装置。
  10. 【請求項10】 上記電圧均一化制御手段は、上記スイ
    ッチング素子をオンオフする周期Tにおけるオン時間T
    onの比率であるデューティファクタα(α=Ton/
    T)を変化させることにより上記オン時に上記蓄電素子
    間に流れる電流の大きさを調整する手段を備えたことを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の蓄電装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011507149A (ja) * 2007-07-18 2011-03-03 マグナ ステアー ファールゾイヒテクニーク アーゲー ウント コ カーゲー 蓄電池
JP2013141011A (ja) * 2007-10-31 2013-07-18 Corning Inc 長円形電気化学二重層コンデンサ

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