JP2003333538A - 動画再生装置動画再生プログラム動画再生システムおよびカラー画像暗号化復号化システム - Google Patents

動画再生装置動画再生プログラム動画再生システムおよびカラー画像暗号化復号化システム

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JP2003333538A
JP2003333538A JP2002136641A JP2002136641A JP2003333538A JP 2003333538 A JP2003333538 A JP 2003333538A JP 2002136641 A JP2002136641 A JP 2002136641A JP 2002136641 A JP2002136641 A JP 2002136641A JP 2003333538 A JP2003333538 A JP 2003333538A
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moving
moving image
image
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JP2002136641A
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English (en)
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Hiromi Agawa
弘己 阿川
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STUDIO BULLTERRIER CO Ltd
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STUDIO BULLTERRIER CO Ltd
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型機器で実用的に動画を再生することのでき
る動画再生装置、動画再生システム等を提供する。 【解決手段】動画データ、テキストデータ、数値情報な
ど複数の素材データを含む動画伝送データ20をサーバ
ーからダウンロードしている間、ショートアニメーショ
ンキャッシュ17に記憶してある動画データに基づいて
ショートアニメーションを繰り返し再生し、待ち時間を
体感的に低減する。またダウンロードした複数の素材デ
ータをそれぞれデコーダー部13およびレンダリング部
15によって複数の静止画に展開してメモリー部12や
バッファ部14に記憶する。画像表示部16はこれら複
数の素材データから生成された静止画を組み合わせて表
示画面に1つの新たな静止画を構成することを高速に繰
り返すことで動画を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画を再生する動
画再生装置、動画再生システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動画再生システムは、MPEG
1、MPEG2、モーションJPEGなどの方式で圧縮
された動画データを、デコーダーで復元して再生するよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話など省システ
ムリソースの小型機器では、CPUパワー、搭載メモリ
ー、グラフィック処理LSI、通信速度などの制約か
ら、上記の方式で圧縮された動画データを用いて実用的
に動画を再生することは困難であった。すなわち、小型
機器で実用的に動画を再生するためには、データ量を低
減したり、プログラムを軽量化したり、ダウンロード中
の待ち時間を体感的に軽減したり、暗号化等に伴って処
理量やデータ量が増加することを軽減したり、多種多様
な小型機器の性能の違いに適合させたりするなど多くの
改良すべき問題がある。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、小型機器で実用的に
動画を再生することのできる動画再生装置、動画再生シ
ステム等を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]動画を再生する動画再生装置において、動画また
は静止画を形成し得る複数の素材データを動的に組み合
わせて表示画面に動画を構成することを特徴とする動画
再生装置。
【0006】[2]動画を再生する動画再生装置におい
て、動画または静止画を形成し得る素材データから静止
画を形成する静止画形成手段(13、15)と、複数の
素材データのそれぞれから形成された静止画を動的に組
み合わせて表示画面に動画を構成する動画構成手段(1
5、16)とを有することを特徴とする動画再生装置。
【0007】[3]前記静止画形成手段(13、15)
を複数有し、これらを並列動作させて複数の素材データ
から並行して複数の静止画を形成することを特徴とする
[2]に記載の動画再生装置。
【0008】[4]動画の素材データから形成した静止
画を記憶する記憶手段(12、14)を有し、前記動画
構成手段(15、16)は、複数の静止画を動的に組み
合わせて表示画面に動画を構成する際に、動画の素材デ
ータから形成された静止画を前記記憶手段(12、1
4)を介して取得することを特徴とする[2]または
[3]に記載の動画再生装置。
【0009】[5]前記動画構成手段(15、16)
は、前記素材データから形成される複数の静止画を動的
に組み合わせて表示画面に動画を構成するための指示デ
ータの入力を受け、当該指示データに基づいて動画を構
成することを特徴とする[2]に記載の動画再生装置。
【0010】[6]サーバー(110)から動画データ
をダウンロードして動画を再生する動画再生装置におい
て、現在ダウンロード中の動画データとは別の動画デー
タの記憶された第2記憶手段(17)を有し、前記サー
バー(110)から動画データをダウンロードしている
とき、前記第2記憶手段(17)に記憶されている動画
データに基づいて動画を再生することを特徴とする動画
再生装置。
【0011】[7]コンピュータを、[1]、[2]、
[3]、[4]、[5]または[6]に記載の動画再生
装置として機能させるための動画再生プログラム。
【0012】[8]サーバー(110)から動画データ
をクライアント(120)にダウンロードして動画を再
生する動画再生システムにおいて、サーバー(110)
は、第1動画データに第2動画データを付加した動画デ
ータをクライアントに送信し、クライアントは、前記サ
ーバー(110)から受信した動画データに含まれる前
記第2動画データを第2記憶手段(17)に記憶し、前
記サーバー(110)から動画データをダウンロードし
ているとき、前記第2記憶手段(17)に記憶されてい
る第2動画データに基づいて動画を再生することを特徴
とする動画再生システム。
【0013】[9]サーバー(110)から動画データ
とこれを再生するための動画再生プログラムとをクライ
アント(120)にダウンロードして動画を再生する動
画再生システムにおいて、サーバー(110)は、前記
動画再生プログラムを有していないクライアント(12
0)に動画データを送信するときは、動画データと前記
動画再生プログラムとをクライアントに送信し、前記動
画再生プログラムを既に有しているクライアント(12
0)に動画データを送信するときは、動画データをクラ
イアント(120)に送信し、クライアント(120)
は、前記サーバー(110)から受信した前記動画再生
プログラムをプログラム記憶手段(12)に保持すると
ともに、前記サーバー(110)から受信した動画デー
タに基づいて動画を、前記プログラム記憶手段(12)
に記憶してある動画再生プログラムを用いて再生するこ
とを特徴とする動画再生システム。
【0014】[10]サーバー(110)から動画デー
タをクライアント(120)にダウンロードして動画を
再生する動画再生システムにおいて、クライアント(1
20)は、動画データの受信および受信した動画データ
の再生にかかわる当該クライアント(120)の性能情
報を収集してこれをサーバー(110)に送信し、サー
バー(110)は、クライアント(120)から受信し
た前記性能情報に応じた動画データを前記クライアント
(120)に配信することを特徴とする動画再生システ
ム。
【0015】[11]各要素が色情報を表したカラール
ックアップテーブルと、各画素を前記カラールックアッ
プテーブルの要素番号で表した画像情報とを用いて表さ
れたインデックスカラー画像の暗号化および復号化を行
うカラー画像暗号化復号化システムにおいて、前記カラ
ールックアップテーブル内の各要素の配置を組み替える
暗号化装置と、前記暗号化装置によって処理された前記
カラールックアップテーブル内の各要素を前記暗号化装
置によって処理される前の配置に復元する復号化装置と
を有することを特徴とするカラー画像暗号化復号化シス
テム。
【0016】前記本発明は次のように作用する。動画再
生装置は、動画または静止画を形成し得る複数の素材デ
ータを動的に組み合わせて表示画面に動画を構成する。
素材データとしては、圧縮された動画データ、静止画デ
ータ、テキスト、数値情報など各種の形式のものがあ
る。テキストデータや数値情報は、テロップやグラフな
どの画像を形成するための元データとして使用される素
材データである。
【0017】たとえば、画面の背景を表す素材データ1
と、人物Aを表す素材データ2と、人物Bを表す素材デ
ータ3とを動的に組み合わせて動画を構成すれば、表示
画面全体を1つの動画データで表す場合よりも、データ
量や処理量を低減することができる。すなわち、素材デ
ータが同一であってもそれらの組み合わせ方を変えるこ
とによって多様な動画を再生することが可能になるの
で、結果的にデータ量や処理量を低減することができ
る。これにより、CPUパワー、搭載メモリー、グラフ
ィック処理LSI、通信速度などの制約を受ける小型機
器においても実用的に動画を再生することが可能にな
る。
【0018】また、静止画形成手段(13、15)が、
動画または静止画を形成し得る素材データから一旦、静
止画を形成し、動画構成手段(15、16)が、素材デ
ータから形成された複数の静止画を動的に組み合わせて
表示画面に動画を構成するものでは、元の素材データが
動画用であるか静止画用であるかを問わず、表示画面に
動画を構成する段階では、静止画に統一して取り扱うこ
とができ、動画と静止画との合成等を容易に行うことが
できる。ここで静止画形成手段(13、15)は、素材
データが圧縮符号化された動画データの場合には、復号
化手段として機能する。また素材データがテキストデー
タや数値データの場合には、これらに基づいてテロップ
やグラフなどの画像をラスタライジング処理等によって
形成するレンダリング手段として機能する。素材データ
が圧縮されていない静止画の場合には、何も処理をしな
いか、もしくは表示画像に合わせて解像度などを変換す
る機能を果たす。動画構成手段(15、16)は、複数
の静止画を組み合わせることによって1つの表示画面を
構成することを高速に繰り返すことで動画を再生する。
また静止画を組み合わせる際に、各静止画の配置を決定
したり、拡大縮小したり、回転させたり、透明度を変更
したりする機能を果たす。
【0019】静止画形成手段(13、15)を複数有
し、これらを並列動作させて複数の素材データから並行
して複数の静止画を形成し、これら静止画を動的に組み
合わせて動画を構成するものでは、それぞれの素材デー
タから静止画を得る処理とこれらを動的に組み合わせて
動画を構成する処理とを同時並行に行うことができ、リ
アルタイムで複数の素材データを組み合わせた動画を構
成することが可能になる。
【0020】たとえば、複数の素材データから得られる
静止画を動的に組み合わせて動画を構成することを1つ
の静止画形成手段(13、15)を用いて行う場合に
は、1つの素材データについては動画を構成する際に静
止画へ展開することも可能であるが、残りの素材データ
については前もって静止画に展開し、これら展開した静
止画をすべてメモリーに蓄積しておく必要が生じる。こ
のため、多数の素材データを組み合わせる場合には、前
処理に時間を要するとともに、前処理で形成された多数
の静止画を蓄積するためのメモリーを多量に必要とす
る。これに対して、静止画形成手段(13、15)を複
数有し、これらを並列動作させて複数の素材データから
並行して複数の静止画を形成するものでは、形成された
静止画をリアルタイムに組み合わせて動画を再生するこ
とができる。その結果、前処理および前処理で形成され
た静止画を蓄積するためのメモリーを低減あるいは不要
にすることができる。
【0021】動画の素材データから形成した静止画を記
憶する記憶手段(12、14)を設け、動画構成手段
(15、16)が複数の静止画を動的に組み合わせて表
示画面に動画を構成する際に、動画の素材データから形
成された静止画を先の記憶手段(12、14)を介して
取得するようにしたものでは、圧縮方式やフレームレー
トの異なる動画データを統一したデータ管理で取り扱う
ことが可能になる。特に、動画データをデコードして得
た静止画を記憶手段(12、14)に記憶する際に、記
憶すべき静止画の枚数やサイズを機器の処理能力や使用
可能なメモリー量に合わせて調整すれば、この段階でフ
レームレートや解像度等の相違を吸収することができ、
記憶手段(12、14)に蓄積された静止画を動的に組
み合わせて動画を構成する際の処理が統一され、処理の
簡略化と高速化を図ることができる。
【0022】動画構成手段(15、16)は、素材デー
タから形成される複数の静止画を動的に組み合わせて表
示画面に動画を構成するための指示データの入力を受
け、当該指示データに基づいて動画を構成する。このよ
うに素材データと指示データとを分離することで、デー
タ管理が容易になる。また指示データを変更するだけで
同じ素材データから様々な動画を構成することができる
ので、少ないデータ量で多様な動画を再生することが可
能になる。
【0023】またサーバー(110)から動画データを
ダウンロードして動画を再生する動画再生装置では、現
在ダウンロード中の動画データとは別の動画データを第
2記憶手段(17)に記憶しておき、サーバー(11
0)から動画データをダウンロードしているとき、この
第2記憶手段(17)に記憶してある動画データに基づ
いて動画を再生する。これにより、動画データをダウン
ロードしている際の待ち時間にも動画を再生することが
でき、体感的な待ち時間を軽減することができる。
【0024】第2記憶手段(17)に記憶する動画デー
タは、固定的に用意されたものであってもよいが、待ち
時間に再生する動画データをサーバー(110)からダ
ウンロードするように構成してもよい。たとえば、サー
バー(110)は、動画データ本体である第1動画デー
タに待ち時間に再生するための第2動画データを付加し
た動画データをクライアント(120)である動画再生
装置に送信する。クライアント(120)は、サーバー
(110)から受信した動画データのうち第2動画デー
タを第2記憶手段(17)に記憶して保持する。そし
て、次回、サーバー(110)から動画データをダウン
ロードするとき、今回のダウンロードで第2記憶手段
(17)に記憶した第2動画データに基づいて動画を再
生する。この場合、第1動画データの後ろに第2動画デ
ータを付加すると良い。また第1動画データの前に第2
動画データを付加し、第1動画データの受信中にその直
前に受信した第2動画データに基づいて動画を再生する
ように構成してもよい。第2動画データの更新は、動画
データの送信毎に行っても良いし、複数回に1回、ある
いはクライアント(120)からの要求に応じて行うよ
うにしてもよい。
【0025】このように待ち時間に再生する動画データ
をサーバー(110)から取得するので、再生内容を容
易に変更することができ、閲覧者の待ち時間に対する飽
きを回避できる他、広告宣伝への応用が可能になる。
【0026】また、サーバー(110)から動画データ
とこれを再生するための動画再生プログラムとをクライ
アント(120)にダウンロードして動画を再生する動
画再生システムにおいて、サーバー(110)は、動画
再生プログラムを有していないクライアント(120)
に動画データを送信するときは、動画データと動画再生
プログラムとをクライアントに送信し、動画再生プログ
ラムを既に有しているクライアント(120)に動画デ
ータを送信するときは、動画データのみをクライアント
(120)に送信する。クライアント(120)は、サ
ーバー(110)から受信した動画再生プログラムをプ
ログラム記憶手段(12)に保持するとともに、サーバ
ー(110)から受信した動画データを、プログラム記
憶手段(12)に記憶してある動画再生プログラムを用
いて再生する。
【0027】このように、動画データと動画再生プログ
ラムとに切り分け、必要な場合にだけサーバー(11
0)からクライアント(120)に動画再生プログラム
を送信するので、通信されるデータ量を軽減することが
できる。
【0028】またクライアント(120)は、動画デー
タの受信および受信した動画データの再生にかかわる当
該クライアント(120)の性能情報を収集してこれを
サーバー(110)に送信し、サーバー(110)は、
クライアント(120)から受信した性能情報に応じた
動画データをクライアント(120)に配信する。携帯
電話などの小型機器では、メーカーや機種ごとにグラフ
ィックスの表示能力の差が大きく異なるので、クライア
ント(120)としての小型機器に搭載された動画再生
装置が、当該小型機器に搭載されているLSI、CPU
の能力、表示デバイスの性能などをサーバー(110)
側に通知する事で、それぞれの機器に最適な表示情報を
サーバー(110)側で動的に選択して送信することが
できる。
【0029】各要素が色情報を表したカラールックアッ
プテーブルと、各画素をカラールックアップテーブルの
要素番号で表した画像情報とを用いて表したインデック
スカラー画像の暗号化および復号化を行うカラー画像暗
号化復号化システムにおいて、カラールックアップテー
ブル内の各要素の配置を組み替えることで画像の暗号化
および復号化を行う。
【0030】このように、カラールックアップテーブル
情報を組み替える事によって暗号化および復号化を行う
ので、画像データのデータ容量をまったく増加させずに
暗号化することができる。さらに復号化に必要となる演
算を簡素化できるので、処理能力の低い小型機器に好適
である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態にかかる動画再生装置10を示すシステム構成図で
ある。動画再生装置10は、サーバーからダウンロード
した動画再生プログラムを携帯電話やモバイル機器、液
晶家電などの小型機器で実行することによってその機能
を果たすようになっている。
【0032】動画再生装置10は、データ読込部11
と、メモリー部12と、デコーダー部13と、バッファ
部14と、レンダリング部15と、画像表示部16と、
ショートアニメーションキャッシュ17と、制御部18
とから構成される。デコーダー部13、バッファ部14
およびレンダリング部15は静止画形成手段としての機
能を果たし、レンダリング部15および画像表示部16
は動画構成手段としての機能を果たすようになってい
る。
【0033】上記各部のうちデータ読込部11は、サー
バーから伝送されてくる動画伝送データ20を読み込む
機能を果たすものである。動画伝送データ20は、図2
に示すように、動画データ本体21と、ショートアニメ
ーション用データ22と、ヘッダー23との3つの部分
から構成される。動画伝送データ20については後に詳
述する。
【0034】メモリー部12は、読み込んだ動画伝送デ
ータ20のうち、動画データ本体21を保管する機能を
果たす。またメモリー部12は、サーバーからダウンロ
ードした動画再生プログラムを記憶するプログラム記憶
手段としての機能も果たしている。なお動画再生プログ
ラムを、メモリー部12とは別のメモリーに記憶するよ
うに構成してもよい。ショートアニメーションキャッシ
ュ17は、読み込んだ動画伝送データ20のうち、動画
データ本体21とは別の小規模な動画データや動画素材
等からなるショートアニメーション用データ22を保管
する機能を果たすメモリーである。すなわち、ショート
アニメーションキャッシュ17は、現在ダウンロード中
の動画データとは別の動画データを記憶する第2記憶手
段としての機能を果たす部分である。
【0035】デコーダー部13は、圧縮された動画デー
タを展開する機能を果たす。デコーダー部13は、能力
が充分な場合には動画の再生と並行してリアルタイムに
動画の展開を行い得るが、処理能力が充分でなくリアル
タイムに動画への展開が困難な場合は、動画の再生を行
う前に動画への展開を行い、1枚ずつの静止画の連続と
して再びメモリー部12に戻すようになっている。また
動画データを複数枚の静止画に展開するとき、静止画の
枚数やサイズを機器の処理能力や使用可能メモリー量に
合わせて調整するようになっている。このように動画デ
ータを静止画に展開してメモリー部12に記憶すること
により、動画データであったものも、再生時には、静止
画として扱うことが可能になる。
【0036】バッファ部14は、デコーダー部13が展
開した動画を一時的に静止画として保管するためのメモ
リーである。バッファ部14の存在により、圧縮方式や
フレームレートの異なる動画を統一したデータ管理で取
り扱うことができ、更に動画と静止画とを同一に扱うこ
とが可能になっている。特に、バッファ部14は、圧縮
された動画データをリアルタイムで展開する場合に、フ
レームレートの相違を吸収するのに有効である。
【0037】レンダリング部15は、分割保存された画
像データを復元したり、元々画像化されていない数値デ
ータ等から静止画を自動生成する機能を有している。た
とえば、画像は、データサイズを最小にする為にパーツ
ごとに分割されて保管される場合があり、レンダリング
部15ではこのような画像データを、分割時に作成され
た配置データを基に1枚の画像に復元する機能を果た
す。なお、静止画データが分割されていないものの場合
は、復元処理を行わずに画像表示部16へデータを引き
渡すようになっている。
【0038】またレンダリング部15は、テキストデー
タ(文字コード)から、ラスタライズ処理によってテロ
ップを自動生成したり、数値データをグラフや分布図等
に可視化したり、ベクトルデータに基づいて図形作画を
行ったり、CGデータをレンダリング処理したりする機
能を有している。画像表示部16は、ビデオRAMと、
ビデオRAMに静止画データを書き込む書込回路と、ビ
デオRAMの内容を表示するカラー液晶ディスプレイと
そのドライブ回路等から構成される。
【0039】図3は、分割された画像データの一例を示
している。本例では、動物を表している分割されていな
い画像30は、頭部の画像31と、胴体部の画像32
と、脚部の画像33に分割されるとともに、これらの配
置を示す配置データ34によって表される。レンダリン
グ部15は、分割された画像データ31〜33を配置デ
ータ34に基づき、分割されていない画像30に復元す
る機能を有している。
【0040】制御部18は、動画再生装置10全体の動
作を制御する機能を果たす部分である。すなわち、図示
省略した操作部からの指示に基づいて、動画再生装置1
0の各部を連携動作させて動画の再生を行うようになっ
ている。たとえば、データ読込部11の読み込んだ動画
伝送データ20のうち、動画データ本体21をメモリー
部12に、ショートアニメーション用データ22をショ
ートアニメーションキャッシュ17に振り分けて記憶す
る処理や、素材データが動画データであるか否かを判定
し、動画データの場合はデコーダー部13によってデコ
ードし、静止画やテキストデータの場合はレンダリング
部に処理させる等の制御を行うようになっている。
【0041】次に、図2に示した動画伝送データ20の
内容について説明する。サーバーがクライアントである
携帯電話等の小型機器に送信する動画伝送データ20の
ヘッダー23には、動画伝送データ20内における動画
データ本体21やショートアニメーション用データ22
の格納位置が、たとえば、先頭からのオフセットなどに
より、記述される。このようにヘッダー23を設けるこ
とで、動画データ本体21やショートアニメーション用
データ22を可変長データとして取り扱うことができ
る。またヘッダー23に追加情報に関する格納位置を記
述する事で、随時、動画伝送データ20の内容を拡張す
ることが可能になっている。
【0042】動画データ本体21は第1動画データに相
当し、動画コーデック(圧縮された動画データ)、静止
画、テキスト、数値情報など動画もしくは静止画を形成
し得る各種の素材データと、それらを時系列に沿って表
示画面に再構成する為の指示データ、著作権保護を目的
としたセキュリティコードなどのブロックから構成され
る。テキストや数値情報は、文字を表したテロップやグ
ラフなどの画像を形成するための元データであり、素材
データの1つに含まれる。
【0043】ショートアニメーション用データ22は第
2動画データに相当し、動画データ本体21とは別に用
意された軽量なアニメーションデータ等である。このデ
ータは動画再生装置10のショートアニメーションキャ
ッシュ17に保存され、動画伝送データ20のダウンロ
ード時などに再生され、ダウンロード中の待ち時間を体
感的に軽減する為に用いられる。
【0044】次に、動画再生装置10の動作について説
明する。動画再生装置10は、図4に示すように、サー
バーから目的とする動画データを含む動画伝送データ2
0をダウンロードする際の待ち時間に、予めショートア
ニメーションキャッシュ17に記憶されているショート
アニメーション等を再生する。すなわち、現在、データ
読込部11を通じて読み込み中の動画データ本体21を
メモリー部12に記憶する動作と並行して、ショートア
ニメーションキャッシュ17に既に記憶してあるデータ
に基づいて、画像表示部16に短いアニメーションやロ
ゴマークなどを繰り返し再生する。
【0045】動画再生装置10は、ダウンロード終了
後、今回のダウンロードによって読み込んだ動画データ
本体21に含まれているショートアニメーション用デー
タ22によってショートアニメーションキャッシュ17
の記憶内容を更新する。ショートアニメーションキャッ
シュ17の記憶内容は保持され、次回のダウンロード中
にショートアニメーションを再生するために使用され
る。これにより、新しい動画伝送データを読み込む度
に、動画伝送データのダウンロード中に再生されるショ
ートアニメーションの内容を更新することができ、閲覧
者の待ち時間に対する飽きを回避できる他、広告宣伝へ
の応用が可能になる。
【0046】ダウンロードが終了すると、動画データ本
体21に基づく動画の再生処理が行われる。図5に示す
ように、メモリー部12に記憶されている動画データ本
体21のうち圧縮された動画データをデコーダー部13
でデコードして静止画に展開し、これらを一時的にバッ
ファ部14に記憶する。またレンダリング部15は、動
画データ本体21に含まれているテキストや数値情報を
文字やグラフ等の静止画に画像化したり、分割された画
像を配置データに基づいて元の画像に復元したりする処
理を行う。なお、待ち時間を短縮するために、ダウンロ
ード中に、動画データ本体のデコード処理や、場合によ
ってはヘッダー情報により動画データ本体の総データ量
が予め把握できるので動画の再生処理を開始してもよ
い。
【0047】たとえば、図6に示すように、分割保存さ
れた画像データを復元したり動画データをデコードする
ことによって動物の静止画像41と背景画像42とを形
成し、これらを組み合わせて集積することで表示画面4
3の静止画を再構成する。このように複数の素材を組み
合わせて1枚の表示画面を形成する処理を連続して高速
に行うことで、見かけ上、動画の再生が行われる。また
デコーダー部13が展開した動画を一時的に静止画とし
てバッファ部14に保管することによって、圧縮方式や
フレームレートの異なる動画を統一したデータ管理で取
り扱うことができ、更に動画と静止画とを同一に扱うこ
とが可能となる。すなわち、動画表示の最終段階は静止
画単位での合成によって行われるので、別の系統から入
力された静止画素材も、動画と同様に画面中に合成する
ことができる。
【0048】動画データをデコーダー部13でリアルタ
イムで展開することが困難な場合には、動画の再生前
に、事前にデコーダー部13で動画データを動画に展開
し、1枚ずつの静止画の連続として再びメモリー部12
に戻す。このとき、メモリー部12に格納する静止画の
枚数や画像サイズを機器の処理能力や使用可能メモリー
量に合わせて調整する。そして動画の再生時には、メモ
リー部12に格納してある複数の静止画を組み合わせて
1枚の静止画を表示画面に形成することを高速で繰り返
し行う。これにより、見かけ上、動画が再生される。
【0049】このように、事前に動画データをデコーダ
ー部13で静止画に展開してメモリー部12に記憶し、
これらの静止画を動的に組み合わせて動画を再生するの
で、デコーダー部13が1つであっても、複数の動画デ
ータを組み合わせて1つの表示画面内に新たな動画を再
構成することが可能になる。たとえば、図7に示すよう
に、複数の動画データをそれぞれデコーダー部13で展
開して得た一連の静止画を、素材1、素材2、素材3と
してメモリー部12に記憶しておき、これら複数の素材
の、表示位置、サイズ、透明度、表示角度、大きさなど
を加工して1つの画面内に集積することで、元の素材以
上の多様な表現効果を得ることができる。図7では、素
材1を拡大した画像52を、その一部が表示画面51か
らはみ出すように配置し、素材2を回転させた画像53
と、素材3を半透明にした画像54とをさらに組み合わ
せて1つの画像を構成している。
【0050】なお、レンダリング部15によってテキス
トデータや数値情報からテロップやグラフを生成する処
理は、動画再生時にリアルタイムで行われ、生成された
文字等の静止画は、動画データから生成された静止画等
と画像表示部16において合成される。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態では、デコーダー部13a
〜13cとバッファ部14a〜14cを複数セット有
し、これらを並列動作させて複数の動画データを同時並
行にデコードして静止画に展開するようになっている。
これにより、複数の動画データを動的に組み合わせて表
示画面に新たな1つの動画を再生することを、動画デー
タのデコード処理と同時にリアルタイムで実行すること
ができる。
【0052】すなわち、複数の動画データを、同時に複
数のデコーダー部13a〜13cで展開し、1コマずつ
の静止画の連続として一旦バッファ部14a〜14cに
バッファリングした後、バッファ部14a〜14c内の
静止画を組み合わせて表示画面に1つの静止画を再構成
する。この処理を高速で行う事で、見かけ上、動画の表
示と同じ表現効果が実現される。たとえば、図7に示し
たような複数の動画の素材を組み合わせた新たな表示画
面を動画データのデコード中にリアルタイムに再構成す
ることができる。
【0053】第2の実施の形態においても、動画表示の
最終段階は静止画単位での合成によって行うことから、
図9に示すように、別系統から入力された静止画素材
(静止画1、静止画2)を、動画と同様に表示画面中に
合成することができる。また複数のデコーダー部13a
〜13cを有しているので、メモリーやバッファ上に静
止画として展開できる情報であれば、異なる動画フォー
マット(MPEG1、MPEG2、MPEG4、AV
I、Quick Timeなど)や、静止画フォーマッ
ト(JPEG、PNG、BMP、TIFF、GIF、P
ICTなど)を混在させて動画として再構成することが
できる。また、異なるフレームレートの動画も統一的に
取り扱うことが可能になる。
【0054】次に、本発明の第3の実施の形態としての
動画再生システムについて説明する。図10に示すよう
に、第3の実施の形態にかかる動画再生システム100
はサーバー110と、携帯電話やモバイル機器などの小
型機器からなるクライアント120とから構成され、イ
ンターネットや移動体通信網などを通じてサーバー11
0から動画データとこれを再生するための動画再生プロ
グラムとをクライアント120にダウンロードして動画
を再生するようになっている。
【0055】サーバー110は、動画再生プログラム
(以下、プレイヤーともいう)を有していないクライア
ント120に動画データを送信するときは、図11
(a)に示すように、動画データ131とプレイヤー1
32とをクライアント120に送信する。一方、プレイ
ヤー132を既に有しているクライアント120に動画
データ131を送信するときは、図11(b)に示すよ
うに、動画データ131だけをクライアント120に送
信する。通常は、そのクライアント120へ動画データ
131をはじめてダウンロードするときのみ、プレイヤ
ー132と動画データ131とをパッケージ化したもの
がダウンロードされる。2回目以降はプレイヤー132
がクライアント120の内部に常駐し、動画データ13
1のみがダウンロードされる。クライアント120は、
サーバー110から受信したプレイヤー132をメモリ
ーに保持し、以後、クライアント120は、当該メモリ
ーに記憶してあるプレイヤー132を用いて、サーバー
110から受信した動画データを再生する。
【0056】このように、動画データと動画再生プログ
ラムとに切り分け、必要な場合にだけ動画再生プログラ
ムをサーバー110からクライアント120に送信する
ので、通信されるデータ量を軽減することができる。
【0057】またクライアント120のプレイヤー13
2は、動画データの受信および受信した動画データの再
生にかかわる機器(ハードウェア)の性能情報を収集
し、これをサーバー110に送信する。サーバー110
は、クライアント120から受信した性能情報に応じた
動画データをクライアントに配信する。
【0058】携帯電話などの小型機器では、メーカーや
機種ごとにグラフィックスの表示能力の差が大きく異な
るので、プレイヤー132側で、機器に搭載されている
LSI、CPUの能力、表示デバイスの性能などをサー
バー110側に通知する事で、それぞれの機器に最適な
表示情報をサーバー110側で動的に選択して送信する
ことができる。
【0059】次に、本発明の第4の実施の形態として、
サーバーから動画等のカラー画像を暗号化してクライア
ントにダウンロードする際に用いるカラー画像暗号化復
号化システムについて説明する。
【0060】カラー画像のデータ量を圧縮する手法の1
つとして、色情報の圧縮を行った、インデックスカラー
画像がある。図12に示すように、インデックスカラー
画像は、画像部分151がカラーナンバーの配列によっ
て表現されており、個々のカラーナンバーの色成分は、
カラールックアップテーブル152に記述されている。
【0061】たとえば、24ビットで色表現されたカラ
ー画像を8ビットのインデックスカラー画像に変換する
と、色の再現性をほとんど劣化させることなく、データ
量を圧縮することができる。24ビットで色表現された
カラー画像を8ビットのインデックスカラー画像に変換
するには、元のカラー画像に使用されている各色の登場
回数を調べ、登場回数の多い順など所定のアルゴリズム
に従って256個の代表色を決める。次にこれら256
個の代表色に0〜255までの要素番号(カラーナンバ
ー)を割り当て、元の画像の各画素を最も近い代表色の
カラーナンバーで表現する。また24ビットで表現され
た代表色とその色に割り当てた要素番号との対応関係を
表したカラールックアップテーブルを作成する。これに
より代表色が256個の場合には、各画素を8ビットの
情報で表現することが可能になる。
【0062】このようなインデックスカラー画像の特性
を利用し、カラールックアップテーブルの情報を組み替
える事によって、画像データ自体を変更すること無く、
表示される画像内容を元の画像と異なるものに変えるこ
とができる。すなわち、データ送出側のサーバーに、暗
号化装置として、カラールックアップテーブルの組み替
え機構を設け、スクランブルされたカラールックアップ
テーブル153を生成する。一方、クライアントのプレ
イヤー内に、組み替えられたカラー情報を復元させる為
の逆変換の仕組み(復号化装置)を内蔵することで、イ
ンデックスカラー画像の伝送過程や、保存データを盗用
等から保護することができる。この機能は、画像データ
のデータ容量をまったく増加させず、また復号化に必要
となる演算が簡素化される特長を持っている。
【0063】図13は、カラールックアップテーブル情
報の暗号・復号化の手順を示している。本システムで
は、カラールックアップテーブル情報の組み替えは、
「公開鍵方式」に比べて処理が軽い「共通鍵方式」を採
用している。まず(1)サーバー110からクライアン
ト120へプレイヤー132をダウンロードするとき、
これと同時に、後に送信する暗号化された共通鍵161
を解くための鍵162をクライアント120へ送信す
る。次に共通鍵161を鍵162で暗号化したものをサ
ーバー110からクライアント120へ送信し、クライ
アント120は、暗号化された共通鍵161を鍵162
を用いて復号化する。
【0064】(2)サーバー110は、共通鍵161を
用いてカラールックアップテーブル情報を暗号化し、
(3)これをクライアント120へ送信する。またサー
バー110は、インデックスカラー画像の画像部分をク
ライアント120へ送信する。(4)クライアント12
0は、サーバー110から受信した暗号化されたカラー
ルックアップテーブル情報を、共通鍵161を用いて復
号化する。そして、サーバー110から受信した画像部
分を復号化したカラールックアップテーブル情報を用い
てカラー画像に復元して表示する。
【0065】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0066】たとえば、実施の形態では、動画伝送デー
タ20をダウンロードする度にショートアニメーション
キャッシュ17に記憶されているショートアニメーショ
ンを更新するように構成したが、ショートアニメーショ
ンキャッシュ17に記憶している内容を固定的なものと
し、更新しなくてもよい。すなわち、1つのアニメーシ
ョンを固定的にショートアニメーションキャッシュ17
に記憶し、ダウンロード時に毎回これを再生するように
構成してもよい。
【0067】またショートアニメーションキャッシュ1
7の記憶内容の更新タイミングは、ショートアニメーシ
ョン用データ22をダウンロードしている時にこれをリ
アルタイムでショートアニメーションキャッシュ17に
記憶しても良いし、一旦メモリー部12に記憶し、ダウ
ンロード終了後にメモリー部12からショートアニメー
ションキャッシュ17へ移動させてもよい。
【0068】また実施の形態では、今回のダウンロード
で受信したショートアニメーション用データ22をショ
ートアニメーションキャッシュ17に記憶しておき、こ
れを次回のダウンロード時に再生するように構成した
が、ショートアニメーション用データ22の後ろに動画
データ本体21が続くように動画伝送データ20のデー
タ配置を変更し、今回のダウンロードの初期段階で受信
したショートアニメーション用データ22に基づいて動
画を、その後に続く動画データ本体21をダウンロード
している間に再生するように構成してもよい。
【0069】また、動画データをデコードして一旦メモ
リー部12に記憶した後に動画の再生を開始する場合に
は、ダウンロード中のみならずデコードが終了するま
で、ショートアニメーションキャッシュ17に記憶され
ているショートアニメーション用データ22に基づく動
画の再生を繰り返し行うように構成してもよい。
【0070】なお、実施の形態では、携帯電話等の小型
機器を対象に説明したが、動画を再生する機器は、小型
機器に限定されるものではない。また図8や図9に示す
ものは、動画の再生に限らず、サーバーなど動画データ
の送り手や作り手側において、複数の素材データを組み
合わせて新たな動画を生成するシステムとして用いても
よい。
【0071】
【発明の効果】本発明にかかる動画再生装置によれば、
動画または静止画を形成し得る複数の素材データを動的
に組み合わせて表示画面に動画を構成するので、CPU
パワー、搭載メモリー、グラフィック処理LSI、通信
速度などの制約を受ける小型機器においても実用的に動
画を再生することが可能になる。また素材データが同一
であってもそれらの組み合わせ方を変えることによって
異なる動画を再生することが可能になる。
【0072】動画または静止画を形成し得る素材データ
から一旦、静止画を形成し、これら複数の静止画を動的
に組み合わせて表示画面に動画を構成するものでは、元
の素材データが動画用であるか静止画用であるかを問わ
ず、表示画面に動画を構成する段階では、静止画に統一
して取り扱うことができ、動画と静止画との合成等を容
易に行うことができる。
【0073】静止画形成手段を複数有し、これらを並列
動作させて複数の素材データから並行して複数の静止画
を形成し、これら静止画を動的に組み合わせて動画を構
成するものでは、それぞれの素材データから静止画を得
る処理とこれらを動的に組み合わせて動画を構成する処
理とを同時並行に行うことが可能となり、膨大なメモリ
ーを用いずに、複数の素材データを組み合わせた動画を
再生することができる。
【0074】動画の素材データから形成した静止画を、
動画構成手段がバッファメモリーを介して取得するよう
にしたものでは、圧縮方式やフレームレートの異なる動
画データを統一したデータ管理で取り扱うことが可能に
なる。
【0075】素材データから形成される複数の静止画を
動的に組み合わせて表示画面に動画を構成するための指
示データと素材データとを分離したものでは、データ管
理が容易になるとともに、指示データを変更するだけで
同じ素材データから様々な動画を構成することができ、
少ないデータ量で多様な動画を再生することができる。
【0076】またサーバーから現在ダウンロード中の動
画データとは別の動画データを第2記憶手段に記憶して
おき、サーバーから動画データをダウンロードしている
とき、第2記憶手段に記憶してある動画データに基づい
て動画を再生するものでは、ダウンロードにかかる体感
的な待ち時間を軽減することができる。
【0077】ダウンロード中の待ち時間に再生する動画
データをサーバーから取得するものでは、ダウンロード
中の表示内容を変更することができるので、閲覧者の待
ち時間に対する飽きを回避できる他、広告宣伝への応用
が可能になる。
【0078】また、サーバーから動画データとこれを再
生するための動画再生プログラムとをクライアントにダ
ウンロードして動画を再生する動画再生システムにおい
て、動画データと動画再生プログラムとを切り分け、必
要な場合にだけ動画再生プログラムを送信するように構
成したものでは、通信されるデータ量を軽減することが
できる。
【0079】また動画データの受信や再生にかかわるク
ライアントの性能情報を収集してこれをクライアントか
らサーバーに送信するものでは、クライアントの性能に
応じた最適な表示情報を配信することができる。
【0080】またインデックスカラー画像をそのカラー
ルックアップテーブルの情報を組み替えることによって
暗号化・復号化するものでは、画像データのデータ容量
をまったく増加させずに暗号化・復号化することができ
るとともに、復号化に必要な演算を簡素化できるので、
処理能力の低い小型機器に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る動画再生装置を示す
システム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る動画再生装置が読み
込む動画伝送データの構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る動画再生装置のレン
ダリング部が復元する分割された画像の一例を示す説明
図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る動画再生装置が動画
データをダウンロードしているときの動作状態を示す説
明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る動画再生装置がダウ
ンロード後に動画データを再生する際の動作状態を示す
説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る動画再生装置が複数
の素材データを組み合わせて表示画面を構成する状況の
一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る動画再生装置が複数
の素材データを組み合わせて表示画面を構成する状況の
他の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る動画再生装置
のデコーダー部およびバッファ部の構成を示すブロック
図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る動画再生装置
であって動画と静止画とを組み合わせて表示画面を構成
するものの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る動画再生シ
ステムを示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る動画再生シ
ステムのサーバーからクライアントにダウンロードされ
るデータの構成を示す説明図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係るカラー画像
暗号化復号化システムが対象とするインデックスカラー
画像、カラールックアップテーブルおよび暗号化された
カラールックアップテーブルの一例を示す説明図であ
る。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係るカラー画像
暗号化復号化システムがカラールックアップテーブル情
報を暗号化・復号化する際の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
10…動画再生装置 11…データ読込部 12…メモリー部 13…デコーダー部 14…バッファ部 15…レンダリング部 16…画像表示部 17…ショートアニメーションキャッシュ 18…制御部 20…動画伝送データ 21…動画データ本体 22…ショートアニメーション用データ 23…ヘッダー 30…分割されていない画像 31…頭部の画像 32…胴体部の画像 33…脚部の画像 34…配置データ 41…動物の静止画像 42…背景画像 43、51…表示画面 52…拡大した画像 53…回転させた画像 54…半透明にした画像 100…動画再生システム 110…サーバー 120…クライアント 131…動画データ 132…プレイヤー 151…カラーナンバーの配列で表された画像部分 152…カラールックアップテーブル 153…スクランブルされたカラールックアップテーブ
ル 161…共通鍵 162…鍵
フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA07 FA14 FA27 GA11 GB01 GB06 GB12 GB17 GB19 GB36 GB37 JA21 KA01 LA06 LA14 5C064 BA01 BB02 BC17 BC22 BC23 BD02 BD03 BD08 BD09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画を再生する動画再生装置において、 動画または静止画を形成し得る複数の素材データを動的
    に組み合わせて表示画面に動画を構成することを特徴と
    する動画再生装置。
  2. 【請求項2】動画を再生する動画再生装置において、 動画または静止画を形成し得る素材データから静止画を
    形成する静止画形成手段と、 複数の素材データのそれぞれから形成された静止画を動
    的に組み合わせて表示画面に動画を構成する動画構成手
    段とを有することを特徴とする動画再生装置。
  3. 【請求項3】前記静止画形成手段を複数有し、 これらを並列動作させて複数の素材データから並行して
    複数の静止画を形成することを特徴とする請求項2に記
    載の動画再生装置。
  4. 【請求項4】動画の素材データから形成した静止画を記
    憶する記憶手段を有し、 前記動画構成手段は、複数の静止画を動的に組み合わせ
    て表示画面に動画を構成する際に、動画の素材データか
    ら形成された静止画を前記記憶手段を介して取得するこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の動画再生装
    置。
  5. 【請求項5】前記動画構成手段は、前記素材データから
    形成される複数の静止画を動的に組み合わせて表示画面
    に動画を構成するための指示データの入力を受け、当該
    指示データに基づいて動画を構成することを特徴とする
    請求項2に記載の動画再生装置。
  6. 【請求項6】サーバーから動画データをダウンロードし
    て動画を再生する動画再生装置において、 現在ダウンロード中の動画データとは別の動画データの
    記憶された第2記憶手段を有し、 前記サーバーから動画データをダウンロードしていると
    き、前記第2記憶手段に記憶されている動画データに基
    づいて動画を再生することを特徴とする動画再生装置。
  7. 【請求項7】コンピュータを、請求項1、2、3、4、
    5または6に記載の動画再生装置として機能させるため
    の動画再生プログラム。
  8. 【請求項8】サーバーから動画データをクライアントに
    ダウンロードして動画を再生する動画再生システムにお
    いて、 サーバーは、第1動画データに第2動画データを付加し
    た動画データをクライアントに送信し、 クライアントは、前記サーバーから受信した動画データ
    に含まれる前記第2動画データを第2記憶手段に記憶
    し、前記サーバーから動画データをダウンロードしてい
    るとき、前記第2記憶手段に記憶されている第2動画デ
    ータに基づいて動画を再生することを特徴とする動画再
    生システム。
  9. 【請求項9】サーバーから動画データとこれを再生する
    ための動画再生プログラムとをクライアントにダウンロ
    ードして動画を再生する動画再生システムにおいて、 サーバーは、前記動画再生プログラムを有していないク
    ライアントに動画データを送信するときは、動画データ
    と前記動画再生プログラムとをクライアントに送信し、
    前記動画再生プログラムを既に有しているクライアント
    に動画データを送信するときは、動画データをクライア
    ントに送信し、 クライアントは、前記サーバーから受信した前記動画再
    生プログラムをプログラム記憶手段に保持するととも
    に、前記サーバーから受信した動画データに基づいて動
    画を、前記プログラム記憶手段に記憶してある動画再生
    プログラムを用いて再生することを特徴とする動画再生
    システム。
  10. 【請求項10】サーバーから動画データをクライアント
    にダウンロードして動画を再生する動画再生システムに
    おいて、 クライアントは、動画データの受信および受信した動画
    データの再生にかかわる当該クライアントの性能情報を
    収集してこれをサーバーに送信し、 サーバーは、クライアントから受信した前記性能情報に
    応じた動画データを前記クライアントに配信することを
    特徴とする動画再生システム。
  11. 【請求項11】各要素が色情報を表したカラールックア
    ップテーブルと、各画素を前記カラールックアップテー
    ブルの要素番号で表した画像情報とを用いて表されたイ
    ンデックスカラー画像の暗号化および復号化を行うカラ
    ー画像暗号化復号化システムにおいて、 前記カラールックアップテーブル内の各要素の配置を組
    み替える暗号化装置と、 前記暗号化装置によって処理された前記カラールックア
    ップテーブル内の各要素を前記暗号化装置によって処理
    される前の配置に復元する復号化装置とを有することを
    特徴とするカラー画像暗号化復号化システム。
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