JP2003332954A - 無線基地局及び無線通信制御方法 - Google Patents

無線基地局及び無線通信制御方法

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JP2003332954A
JP2003332954A JP2002142043A JP2002142043A JP2003332954A JP 2003332954 A JP2003332954 A JP 2003332954A JP 2002142043 A JP2002142043 A JP 2002142043A JP 2002142043 A JP2002142043 A JP 2002142043A JP 2003332954 A JP2003332954 A JP 2003332954A
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unit
channel
transmission
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JP2002142043A
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English (en)
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Hiroyuki Ishii
啓之 石井
Seiiku Bun
盛郁 文
Takayuki Ishiguro
隆之 石黒
Toshiyuki Futakata
敏之 二方
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NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うこと
のできる無線基地局及び無線通信制御方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 上りリンクチャネル推定部16が、上り
リンク用タイムスロットについてチャネル推定を行い、
フェージング周波数推定部17が、無線通信チャネルの
フェージングの状態を監視し、その時々の無線通信チャ
ネルのフェージング周波数を推定する。そして、ダイバ
ーシチ制御部14は、そのチャネル推定結果と、フェー
ジング周波数推定結果に基づいて、送信ダイバーシチを
制御する。そして、送信処理部15が、その制御に基づ
いて下りリンク用タイムスロットを用いて送信データを
送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線基地局及び無
線通信制御方法に関する。本発明は、特に、送信ダイバ
ーシチを適用して通信を行う無線基地局及び無線通信制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線通信では、フェージングが
発生する。フェージングは、ビット誤り率特性等の伝送
品質を劣化させてしまう。そのため、従来の無線基地局
は、フェージングによる伝送品質の劣化を補償する送信
ダイバーシチという技術を用いて、無線通信を行ってい
た。例えば、TDD(Time Division Duplex)方式の
ように、無線通信チャネルとしてタイムスロットを用い
る方式の場合、下りリンクに用いられる下りリンク用タ
イムスロットにおける送信ダイバーシチは、以下のよう
に制御される。無線基地局は、送信ダイバーシチを制御
したい下りリンク用タイムスロットの直前の上りリンク
に用いられる上りリンク用タイムスロットの無線品質を
監視し、無線環境の状態を監視する。具体的には、無線
基地局は、上りリンク用タイムスロットにおける状況、
例えば、波形歪み、遅延ゆらぎ、振幅ゆらぎ、位相ずれ
等を推定するチャネル推定を行う。そして、無線基地局
は、そのチャネル推定結果に基づいて、下りリンク用タ
イムスロットにおける送信ダイバーシチを制御し、無線
通信を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線基地局及び無線通信制御方法では、上りリンク用タ
イムスロットのチャネル推定結果のみを判断基準とし、
そのチャネル推定結果の精度が劣化しているか否かまで
は考慮せずに、下りリンク用タイムスロットにおける送
信ダイバーシチを制御していた。そのため、無線基地局
は、精度が劣化し、実際の無線環境に合致しないチャネ
ル推定結果に基づいて、送信ダイバーシチを制御してし
まうことがあった。その場合には、無線基地局は、実際
の無線環境に適した送信ダイバーシチの制御を行うこと
ができなかった。その結果、無線基地局は、送信ダイバ
ーシチを適用して無線通信を行っても、伝送品質が劣化
してしまうという問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、伝送品質の劣化を抑え
て無線通信を行うことのできる無線基地局及び無線通信
制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無線基地局
は、無線通信チャネルについてチャネル推定を行うチャ
ネル推定手段と、無線通信チャネルのフェージングの状
態を推定するフェージング状態推定手段と、チャネル推
定手段によるチャネル推定結果及びフェージング状態推
定手段によるフェージング状態推定結果に基づいて、送
信ダイバーシチを制御するダイバーシチ制御手段と、ダ
イバーシチ制御手段による制御に基づいて、無線通信チ
ャネルを用いて送信データを送信する送信手段とを備え
ることを特徴とする。
【0006】このような本発明によれば、チャネル推定
手段が、無線通信チャネルについてチャネル推定を行
い、フェージング状態推定手段が、無線通信チャネルの
フェージングの状態を推定する。ダイバーシチ制御手段
は、そのチャネル推定の結果(以下「チャネル推定結
果」という)と、フェージングの状態を推定した結果
(以下「フェージング状態推定結果」という)に基づい
て、送信ダイバーシチを制御する。そして、送信手段
が、その制御に基づいて、無線通信チャネルを用いて送
信データを送信する。
【0007】そのため、ダイバーシチ制御手段は、チャ
ネル推定結果だけでなく、実際のフェージングの状態を
考慮して、送信ダイバーシチを制御することができる。
よって、ダイバーシチ制御手段は、実際の無線環境に適
した送信ダイバーシチの制御を行うことができる。そし
て、送信手段が、その実際の無線環境に適した制御に基
づいて、無線通信チャネルを用いて送信データを送信す
る。その結果、無線基地局は、無線通信チャネルを用い
た送信データの送信に、送信ダイバーシチを適切に適用
して、伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うことがで
きる。
【0008】フェージング状態推定手段としては、無線
通信チャネルのフェージングの周波数(以下「フェージ
ング周波数」という)を推定するフェージング周波数推
定手段を用いることが好ましい。これによれば、無線基
地局は、フェージングの状態として、フェージング周波
数を推定できる。そして、ダイバーシチ制御手段は、フ
ェージング周波数を判断基準の一つとして用い、実際の
無線環境に応じて最適となるよう送信ダイバーシチを制
御することができる。
【0009】又、フェージング状態推定手段としては、
無線通信チャネルの状態の時間経過に伴う変化(以下
「チャネル時間変化」という)を予測するチャネル時間
変化予測手段を用いてもよい。これによれば、無線基地
局は、フェージングの状態として、フェージング周波数
に相当するチャネル時間変化を推定できる。そして、ダ
イバーシチ制御手段は、チャネル時間変化を判断基準の
一つとして用い、実際の無線環境に応じて最適となるよ
う送信ダイバーシチを制御することができる。
【0010】更に、フェージング状態推定手段として、
フェージング周波数推定手段と、チャネル時間変化予測
手段の両方を用いることが好ましい。これによれば、ダ
イバーシチ制御手段は、フェージング周波数とチャネル
時間変化の両方を用いて、より実際の無線環境に適した
送信ダイバーシチの制御を行うことができる。
【0011】又、無線基地局は、フェージング状態推定
手段によるフェージング状態推定結果に基づいて、無線
通信チャネルを構成する上りリンク用タイムスロット
と、無線通信チャネルを構成する下りリンク用タイムス
ロットとの時間差の閾値を決定し、その閾値と、チャネ
ル推定手段がチャネル推定を行った上りリンク用タイム
スロットと各下りリンク用タイムスロットとの時間差と
を比較する比較手段を備え、ダイバーシチ制御手段は、
フェージング状態推定結果として比較手段による比較結
果を用いて送信ダイバーシチを制御することが好まし
い。
【0012】ここで、下りリンク用タイムスロットと
は、下りリンクに用いられるタイムスロットであり、上
りリンク用タイムスロットとは、上りリンクに用いられ
るタイムスロットである。これによれば、比較手段は、
実際のフェージングの状態に基づいて、チャネル推定結
果の精度が劣化するタイミング等を予測し、上りリンク
用タイムスロットと、下りリンク用タイムスロットとの
時間差の閾値を決定できる。更に、ダイバーシチ制御手
段は、その閾値と、実際にチャネル推定手段がチャネル
推定を行った上りリンク用タイムスロットと送信データ
を送信するために用いる各下りリンク用タイムスロット
との時間差とを比較した比較結果を用いて、送信ダイバ
ーシチを制御することができる。よって、ダイバーシチ
制御手段は、例えば、チャネル推定結果の劣化を考慮し
て、送信ダイバーシチを制御することができる。よっ
て、無線基地局は、実際の無線環境に合致しないチャネ
ル推定結果に基づいて、送信ダイバーシチが制御される
こと等を防止できる。その結果、無線基地局は、下りリ
ンク用タイムスロットを用いた送信データの送信に、送
信ダイバーシチを適切に適用して、伝送品質の劣化を抑
えて無線通信を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明の第
1の実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0014】(第1の実施の形態に係る無線基地局の構
成)図1は、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地
局10の構成を示すブロック図である。無線基地局10
は、無線通信チャネルを介して無線端末装置に送信デー
タを送信する。本実施形態では、TDD方式やTDMA
(Time DivisionMultiple Access)方式を用いる場
合、即ち、タイムスロットを無線通信チャネルとして用
いる場合を例にとって説明する。図1に示すように、無
線基地局10は、符号化部11と、拡散部12と、分配
部13と、ダイバーシチ制御部14と、送信処理部15
と、アンテナ部15a,15aと、上りリンクチャ
ネル推定部16と、フェージング周波数推定部17とか
ら構成される。
【0015】符号化部11は、無線通信チャネルを介し
て無線端末装置に送信されるデータ(以下「送信デー
タ」という)に対して、所定の方式で符号化処理、イン
タリーブを行う。符号化部11は、拡散部12と接続し
ており、符号化処理、インタリーブを行った送信データ
を、拡散部12に送信する。拡散部12は、符号化部1
1と接続しており、符号化部11から受信した送信デー
タに対して、所定の方式で拡散処理、スクランブル処理
を行う。拡散部12は、分配部13と接続しており、拡
散処理、スクランブル処理を行った送信データを、分配
部13に送信する。
【0016】分配部13は、拡散部12、ダイバーシチ
制御部14と接続している。ここで、ダイバーシチ制御
部14は、各下りリンク用タイムスロットにおける送信
ダイバーシチの制御を担当する複数のDL(Down Lin
k:下りリンク)第1タイムスロットダイバーシチ制御
部14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部
14を備える。Nは、下りリンク用タイムスロットの
数を表し、下りリンク用タイムスロットの数だけ、DL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部14が用意され
る。分配部13は、拡散部12から受信した送信データ
を、その送信データを送信するために用いる下りリンク
用タイムスロット毎に分割する。分配部13は、分割し
た各下りリンク用タイムスロットの送信データを、各下
りリンク用タイムスロットを担当するDL第1タイムス
ロットダイバーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロ
ットダイバーシチ制御部14に送信して分配する。
【0017】上りリンクチャネル推定部16は、無線通
信チャネルについてチャネル推定を行うチャネル推定手
段である。上りリンクチャネル推定部16は、上りリン
ク用タイムスロットに対してチャネル推定を行う。上り
リンクチャネル推定部16は、アンテナ部15a,1
5aと接続しており、アンテナ部15a,15a
と、無線端末装置との間に設定されている上りリンク用
の無線通信チャネル、ここでは、上りリンク用タイムス
ロットの状況を、アンテナ部15a,15a を介し
て監視する。具体的には、上りリンクチャネル推定部1
6は、上りリンク用タイムスロットにおける状況、例え
ば、波形歪み、遅延ゆらぎ、振幅ゆらぎ、位相ずれ等を
推定するチャネル推定を行う。上りリンクチャネル推定
部16は、ダイバーシチ制御部14と接続しており、チ
ャネル推定結果を、ダイバーシチ制御部14に送信す
る。
【0018】フェージング周波数推定部17は、無線通
信チャネルのフェージングの状態を推定するフェージン
グ推定手段の一つである。フェージング周波数推定部1
7は、無線通信チャネルのフェージングの状態として、
無線通信チャネルのフェージング周波数を推定するフェ
ージング周波数推定手段である。フェージング周波数推
定部17は、アンテナ部15a,15aと接続して
おり、アンテナ部15a,15aと、無線端末装置
との間に設定されている無線通信チャネルが受けている
フェージングの状態を監視し、無線通信チャネルのフェ
ージング周波数を推定する。フェージング周波数推定部
17は、ダイバーシチ制御部14と接続しており、フェ
ージング状態推定結果として、フェージング周波数を推
定した結果(以下「フェージング周波数推定結果」とい
う)を、ダイバーシチ制御部14に送信する。
【0019】ダイバーシチ制御部14は、送信ダイバー
シチを制御するダイバーシチ制御手段である。ダイバー
シチ制御部14を構成するDL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部14は、分配部13と接続しており、分
配部13から、それぞれが担当する下りリンク用タイム
スロットを用いて送信する送信データを受信する。
【0020】ダイバーシチ制御部14は、上りリンクチ
ャネル推定部16、フェージング周波数推定部17と接
続しており、上りリンクチャネル推定部16、フェージ
ング周波数推定部17から、それぞれ上りリンク用タイ
ムスロットに対するチャネル推定結果、無線通信チャネ
ルのフェージング周波数推定結果を受信する。ダイバー
シチ制御部14を構成するDL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部14は、チャネル推定結果、フェージン
グ周波数推定結果に基づいて、それぞれが担当する下り
リンク用タイムスロットにおける送信ダイバーシチを制
御する。即ち、ダイバーシチ制御部14は、下りリンク
用タイムスロット毎に、送信ダイバーシチを制御する。
【0021】具体的には、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部14は、まず、それぞれの下りリンク用
タイムスロットにおいて、送信ダイバーシチを適用する
か否かを決定したり、どのような送信ダイバーシチを適
用するか、即ち、適用する送信ダイバーシチの種類を決
定したりする。例えば、DL第1タイムスロットダイバ
ーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイバー
シチ制御部14は、フェージング周波数推定結果を判
断基準として、チャネル推定結果の精度が劣化するタイ
ミングを予測し、その予測に基づいて送信ダイバーシチ
の適用や、適用する送信ダイバーシチの種類について決
定することができる。
【0022】ここで、送信ダイバーシチの種類には、S
TD(Selection Transmit Diversity)、TxAA、
TSTD(Time Switched Transmit Diversity)等
がある。STDは、アンテナ部15aとアンテナ部1
5aのどちらか一方に重み付け係数1、他方に重み付
け係数0を付与して、重み付けの処理を行い、いずれか
一方のアンテナ部15a,15aを選択する。そし
て、重み付け係数1が付与されたアンテナ部15a
15aのみが、送信データを送信する。
【0023】TxAAは、それぞれのアンテナ部15a
,アンテナ部15aに、重み付け係数を付加して重
み付け処理を行い、全てのアンテナ部15a,15a
が、重み付けに係数に応じた送信電力で送信データを
送信する。TSTDは、下りリンク用タイムスロット毎
に送信データを送信するアンテナ部15a,15a
を切り替え、どちらか一方のアンテナ部15a,15
のみが、送信データを送信する。
【0024】よって、各下りリンク用タイムスロットに
おいて、送信ダイバーシチを適用するか否かを決定した
り、適用する送信ダイバーシチの種類を決定したりした
後、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部14
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14
は、上りリンクチャネル推定部16から受信したチャ
ネル推定結果を用いて、送信ダイバーシチを適用する各
下りリンク用タイムスロットにおいて、アンテナ部15
,15aに付与する重み付け係数を決定したり、
用いるアンテナ部15a,15aを決定したりす
る。
【0025】例えば、図2(a)に示すタイムスロット
構成1が用いられている場合、ダイバーシチ制御部14
は、以下のようにして送信ダイバーシチを制御すること
ができる。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るタ
イムスロット構成1,2を示す説明図である。図2にお
いて、DL(Down Link)は、下りリンク用タイムスロ
ットであることを意味し、UL(Up Link)は、上りリ
ンク用タイムスロットであることを意味する。又、#n
は、タイムスロット番号を表す。タイムスロット番号
は、上りリンク用であるか下りリンク用であるかに関係
なく、タイムスロットに連続番号として付与されてい
る。よって、例えば、DL#1は、下りリンク用タイム
スロットであって、タイムスロット番号が1番であるこ
とを意味している。
【0026】ダイバーシチ制御部14が、フェージング
周波数推定部17から、フェージング周波数が小さいと
いうフェージング周波数推定結果を受信し、送信ダイバ
ーシチの適用、不適用を切り替える場合を考える。その
場合には、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部
14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部1
のうち、下りリンク用タイムスロットであって、タ
イムスロット番号が#3〜#12であるDL#3〜DL
#12を担当するものが、DL#3〜DL#12におい
て送信ダイバーシチを適用すると決定する。一方、DL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部14のうち、D
L#13〜DL#15を担当するものが、DL#13〜
DL#15において送信ダイバーシチを適用しないと決
定する。この場合、送信ダイバーシチの適用、不適用を
切り替えるタイミングは、DL#12とDL#13との
間となる。
【0027】又、ダイバーシチ制御部14が、フェージ
ング周波数推定部17から、フェージング周波数が大き
いというフェージング周波数推定結果を受信し、送信ダ
イバーシチの適用、不適用を切り替える場合を考える。
その場合には、DL第1タイムスロットダイバーシチ制
御部14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御
部14のうち、下りリンク用タイムスロットであっ
て、タイムスロット番号が#3〜#5であるDL#3〜
DL#5を担当するものが、DL#3〜DL#5におい
て送信ダイバーシチを適用すると決定する。一方、DL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部14 のうち、D
L#6〜DL#15を担当するものが、DL#6〜DL
#15において送信ダイバーシチを適用しないと決定す
る。この場合、送信ダイバーシチの適用、不適用を切り
替えるタイミングは、DL#5とDL#6との間とな
る。
【0028】又、ダイバーシチ制御部14が、フェージ
ング周波数推定部17から、フェージング周波数が小さ
いというフェージング周波数推定結果を受信し、送信ダ
イバーシチの種類を切り替える場合を考える。その場合
には、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部14
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14
のうち、下りリンク用タイムスロットであって、タイム
スロット番号が#3〜#10であるDL#3〜DL#1
0を担当するものが、DL#3〜DL#10において、
適用する送信ダイバーシチの種類をSTDと決定する。
一方、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部14
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14
のうち、DL#11〜DL#15を担当するものが、D
L#11〜DL#15において、適用する送信ダイバー
シチの種類をTSTDと決定する。この場合、適用する
送信ダイバーシチの種類を切り替えるタイミングは、D
L#10とDL#11との間となる。
【0029】又、ダイバーシチ制御部14は、フェージ
ング周波数推定部17から、フェージング周波数が大き
いというフェージング周波数推定結果を受信し、送信ダ
イバーシチの種類を切り替える場合を考える。その場合
には、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部14
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14
のうち、下りリンク用タイムスロットであって、タイム
スロット番号が#3〜#5であるDL#3〜DL#5を
担当するものが、DL#3〜DL#5において、適用す
る送信ダイバーシチの種類をSTDと決定する。一方、
DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜D
L第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14のう
ち、DL#6〜DL#15を担当するものが、DL#6
〜DL#15において、適用する送信ダイバーシチの種
類をTSTDと決定する。この場合、適用する送信ダイ
バーシチの種類を切り替えるタイミングは、DL#5と
DL#6との間となる。
【0030】次に、いずれの場合にも、DL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部14〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部14は、上りリンクチャネ
ル推定部16から受信したチャネル推定結果を用いて、
送信ダイバーシチを適用する各下りリンク用タイムスロ
ットにおいて、アンテナ部15a,15aに付与す
る重み付け係数を決定したり、用いるアンテナ部15a
,15aを決定したりする。
【0031】DL第1タイムスロットダイバーシチ制御
部14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部
14は、送信処理部15と接続しており、分配部13
から受信したそれぞれが担当する下りリンク用タイムス
ロットで送信する送信データを、送信処理部15に送信
する。又、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部
14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部1
は、それぞれが担当する下りリンク用タイムスロッ
トについて決定した結果、即ち、送信ダイバーシチを適
用するか否か、適用する送信ダイバーシチの種類、アン
テナ部15a,15aに付与した重み付け係数、用
いるアンテナ部15a,15a等に従って、下りリ
ンク用タイムスロット毎に、送信処理部15を制御す
る。
【0032】送信処理部15は、ダイバーシチ制御部1
4による制御に基づいて、無線通信チャネルを用いて送
信データを送信する送信手段である。送信処理部15
は、ダイバーシチ制御部14と、アンテナ部15a
15aと接続しており、ダイバーシチ制御部14から
受信した下りリンク用タイムスロット毎の送信データに
対して、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部1
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14
による制御に従って、送信ダイバーシチに関する処理
を行う。即ち、送信処理部15は、下りリンク用タイム
スロット毎に、送信データに対して送信ダイバーシチに
関する処理を行う。送信処理部15は、例えば、送信ダ
イバーシチに関する処理として、送信データを送信する
アンテナ部15a,15aの選択や、アンテナ部1
5a,15a毎の重み付け処理等を行う。即ち、送
信処理部15は、送信データの送信系統の選択や、送信
系統毎の重み付け処理等を行う。送信処理部15は、送
信ダイバーシチに関する処理が行われた送信データに対
して、必要に応じてフィルタリング処理等を施した後、
下りリンク用タイムスロット毎の送信データを、各下り
リンク用タイムスロットを用いて、アンテナ部15
,15aを介して、無線端末装置に対して送信す
る。
【0033】(第1の実施の形態に係る無線通信制御方
法)次に、上記構成を有する無線基地局10を用いた無
線通信制御方法について説明する。図3は、本発明の第
1の実施の形態に係る無線通信制御方法の手順を示すフ
ロー図である。図3は、無線基地局10が、無線基地局
10に入力された送信データを、無線通信チャネルを介
して無線端末装置に送信するまでの手順を示している。
【0034】まず、送信データが、符号化部11に入力
される(S101)。符号化部11は、入力された送信
データに対して、所定の方式で符号化処理、インタリー
ブを行い、その送信データを、拡散部12に送信する。
拡散部12は、符号化部11から受信した送信データに
対して、所定の方式で拡散処理、スクランブル処理を行
い、その送信データを、分配部13に送信する。
【0035】次に、分配部13が、拡散部12から受信
した送信データを、その送信データを送信するために用
いる下りリンク用タイムスロット毎に分割する。分配部
13は、分割した各下りリンク用タイムスロットの送信
データを、各下りリンク用タイムスロットを担当するD
L第1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜DL
第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14に送信し
て分配する(S102)。
【0036】又、ステップ(S101)、ステップ(S
102)と並行して、上りリンクチャネル推定部16や
フェージング周波数推定部17は、無線通信チャネルを
常に監視している。具体的には、上りリンクチャネル推
定部16が、上りリンク用タイムスロットに対してチャ
ネル推定を行って、チャネル推定結果をダイバーシチ制
御部14に送信する。又、フェージング周波数推定部1
7が、無線通信チャネルのフェージング周波数を推定
し、フェージング状態推定結果をダイバーシチ制御部1
4に送信する(S103)。
【0037】ダイバーシチ制御部14を構成するDL第
1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜DL第N
タイムスロットダイバーシチ制御部14は、分配部1
3からそれぞれが担当する下りリンク用タイムスロット
を用いて送信する送信データを受信し、上りリンクチャ
ネル推定部16、フェージング周波数推定部17から、
それぞれ上りリンク用タイムスロットに対するチャネル
推定結果、無線通信チャネルのフェージング周波数推定
結果を受信する。そして、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部14は、チャネル推定結果、フェージン
グ周波数推定結果に基づいて、それぞれが担当する下り
リンク用タイムスロットにおける送信ダイバーシチを制
御する。即ち、ダイバーシチ制御部14は、下りリンク
用タイムスロット毎に、送信ダイバーシチを制御する
(S104)。具体的には、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部14は、それぞれの下りリンク用タイ
ムスロットにおいて、送信ダイバーシチを適用するか否
かを決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類を決
定したり、送信ダイバーシチを適用する各下りリンク用
タイムスロットにおいて、アンテナ部15a,15a
に付与する重み付け係数を決定したり、用いるアンテ
ナ部15a,15aを決定したりする。
【0038】DL第1タイムスロットダイバーシチ制御
部14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部
14は、分配部13から受信したそれぞれが担当する
下りリンク用タイムスロットで送信する送信データを、
送信処理部15に送信する。又、DL第1タイムスロッ
トダイバーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロット
ダイバーシチ制御部14は、それぞれが担当する下り
リンク用タイムスロットについて決定した結果、即ち、
送信ダイバーシチを適用するか否か、適用する送信ダイ
バーシチの種類、アンテナ部15a,15aに付与
した重み付け係数等に従って、下りリンク用タイムスロ
ット毎に、送信処理部15を制御する。そして、送信処
理部15は、ダイバーシチ制御部14から受信した下り
リンク用タイムスロット毎の送信データに対して、DL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部14による制御
に従って、送信データを送信するアンテナ部15a
15aの選択や、アンテナ部15a,15a毎の
重み付け処理等の送信ダイバーシチに関する処理を行
う。送信処理部15は、送信ダイバーシチに関する処理
が行われた送信データに対して、必要に応じてフィルタ
リング処理等を施した後、下りリンク用タイムスロット
毎の送信データを、各下りリンク用タイムスロットを用
いて、アンテナ部15a,15aを介して、無線端
末装置に対して送信する(S105)(第1の実施の形
態に係る無線基地局及び無線通信制御方法による作用・
効果)このような本発明の第1の実施の形態に係る無線
基地局10及び無線通信制御方法によれば、上りリンク
チャネル推定部16が、上りリンク用タイムスロットに
ついてチャネル推定を行い、フェージング周波数推定部
17が、無線通信チャネルのフェージングの状態を監視
し、その時々の無線通信チャネルのフェージング周波数
を推定する。そして、ダイバーシチ制御部14は、その
チャネル推定結果と、フェージング周波数推定結果に基
づいて、送信ダイバーシチを制御する。そして、送信処
理部15が、その制御に基づいて下りリンク用タイムス
ロットを用いて送信データを送信する。
【0039】そのため、ダイバーシチ制御部14は、チ
ャネル推定結果だけでなく、実際のフェージングの状態
を示すフェージング周波数推定結果を判断基準の一つと
して考慮し、送信ダイバーシチを制御することができ
る。よって、ダイバーシチ制御部14は、実際の無線環
境に応じて、最適となるよう送信ダイバーシチの制御を
行うことができる。そして、送信処理部15が、その実
際の無線環境に適した制御に基づいて、下りリンク用タ
イムスロットを用いて送信データを送信する。その結
果、無線基地局10は、下りリンク用タイムスロットを
用いた送信データの送信に、送信ダイバーシチを適切に
適用して、伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うこと
ができる。即ち、無線基地局10は、無線通信チャネル
が様々な速さのフェージングを受けてしまう現実の無線
通信において、その時々のフェージングの速さに適した
送信ダイバーシチの制御を行って、下りリンク用タイム
スロットを用いた無線通信の伝送品質の劣化を防止でき
る。
【0040】特に、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部14は、フェージング周波数推定結果を判断基
準として、チャネル推定結果の精度が劣化するタイミン
グを予測し、その予測に基づいて、送信ダイバーシチの
適用や、適用する送信ダイバーシチの種類について決定
できる。そのため、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部14〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部14は、チャネル推定結果の劣化を考慮して送
信ダイバーシチを制御できる。よって、無線基地局10
は、実際の無線環境に合致しないチャネル推定結果に基
づいて、送信ダイバーシチが制御されることを防止でき
る。
【0041】本発明の第1の実施の形態に係る無線基地
局10及び無線通信制御方法の作用・効果を、図4を用
いてより詳細に説明する。図4は、本発明の第1の実施
の形態に係る無線基地局10及び無線通信制御方法の効
果を説明する説明図である。尚、図4において、実線
は、アンテナ部15aのフェージング複素包絡線3
a,3bを、点線は、アンテナ部15aのフェージン
グ複素包絡線4a,4bを示す。実際の無線環境、即
ち、無線通信チャネルが受けるフェージングは、刻一刻
と変化する。例えば、ある時刻t1においては、アンテ
ナ部15aのフェージング複素包絡線3a、アンテナ
部15aのフェージング複素包絡線4aが、図4
(a)に示すようになっており、時刻t1における無線
環境は、フェージング周波数が小さく、フェージングが
遅いといえる。一方、時刻t1と異なる時刻t2におい
ては、アンテナ部15aのフェージング複素包絡線3
b、アンテナ部15aのフェージング複素包絡線4b
が、図4(b)に示すようになっており、時刻t2にお
ける無線環境は、フェージング周波数が大きく、フェー
ジングが速いといえる。
【0042】このように、無線通信チャネルが様々な速
さのフェージングを受けてしまう現実の無線通信におい
て、図4(a)に示すフェージング周波数が小さい場合
も、図4(b)に示すフェージング周波数が大きい場合
も、タイムスロット構成1において、図4中矢印Cが示
す固定のタイミングで、送信ダイバーシチの適用、不適
用や送信ダイバーシチの種類等を切り替えたとする。こ
の場合に比べて、本実施形態に係る無線基地局10や無
線通信制御方法によれば、ダイバーシチ制御部14は、
フェージング周波数推定結果を判断基準の一つとして考
慮し、送信ダイバーシチを制御できる。具体的には、ダ
イバーシチ制御部14は、各時刻t1、t2における実
際の無線環境に応じて、送信ダイバーシチの適用、不適
用や送信ダイバーシチの種類等を切り替えるべきタイミ
ングを決定することができる。
【0043】即ち、本実施形態に係る無線基地局10及
び無線通信制御方法によれば、時刻t1では、タイムス
ロット構成1において、図4中の矢印Aが示す遅いタイ
ミングで切り替えることができ、時刻t2では、図4中
の矢印Bが示す早いタイミングで切り替えることができ
る。よって、本実施形態に係る無線基地局10及び無線
通信制御方法によれば、実際の無線環境に応じたより正
確な送信ダイバーシチの制御を行うことができる。その
結果、無線基地局10は、下りリンク用タイムスロット
を用いた送信データの送信に、送信ダイバーシチを適切
に適用して、伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うこ
とができる。
【0044】又、本実施形態に係るダイバーシチ制御部
14は、各下りリンク用タイムスロットにおける送信ダ
イバーシチの制御を担当する複数のDL第1タイムスロ
ットダイバーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロッ
トダイバーシチ制御部14を備える。そして、DL第
1タイムスロットダイバーシチ制御部14〜DL第N
タイムスロットダイバーシチ制御部14は、それぞれ
が担当する下りリンク用タイムスロットにおける送信ダ
イバーシチを制御する。そのため、ダイバーシチ制御部
14は、下りリンク用タイムスロット毎に、送信ダイバ
ーシチを制御できる。
【0045】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0046】(第2の実施の形態に係る無線基地局の構
成)図5は、本発明の第2の実施の形態に係る無線基地
局20の構成を示すブロック図である。本実施形態で
も、タイムスロットを無線通信チャネルとして用いる場
合を例にとって説明する。図5に示すように、無線基地
局20は、符号化部21と、拡散部22と、分配部23
と、ダイバーシチ制御部24と、送信処理部25と、ア
ンテナ部25a,25aと、上りリンクチャネル推
定部26と、フェージング周波数推定部27と、閾値デ
ータ比較部28とから構成される。
【0047】符号化部21、拡散部22、送信処理部2
5、アンテナ部25a,25a上りリンクチャネル
推定部26は、第1の実施の形態に係る符号化部11、
拡散部12、送信処理部15、アンテナ部15a,1
5a上りリンクチャネル推定部16と実質的に同様で
ある。分配部23は、拡散部22、閾値データ比較部2
8と接続している。分配部23は、拡散部22から受信
した送信データを、その送信データを送信するために用
いる下りリンク用タイムスロット毎に分割し、分割した
各下りリンク用タイムスロットの送信データを閾値デー
タ比較部28に送信して分配する。
【0048】フェージング周波数推定部27は、アンテ
ナ部25a,25aと、閾値データ比較部28に接
続しており、フェージング周波数推定結果を閾値データ
比較部28に送信する。それ以外は、フェージング周波
数推定部27は、第1の実施の形態に係るフェージング
周波数17と実質的に同様である。
【0049】閾値データ比較部28は、フェージング周
波数推定部27によるフェージング周波数推定結果等の
フェージング状態推定結果に基づいて、無線通信チャネ
ルを構成する上りリンク用タイムスロットと無線通信チ
ャネルを構成する下りリンク用タイムスロットとの時間
差の閾値を決定し、その閾値と、上りリンクチャネル推
定部26が実際にチャネル推定を行った上りリンク用タ
イムスロットと、各下りリンク用タイムスロットとの時
間差とを比較する。
【0050】閾値データ比較部28は、フェージング周
波数推定部27と接続しており、フェージング周波数推
定部27からフェージング周波数推定結果を受信する。
閾値データ比較部28は、まず、受信したフェージング
周波数推定結果に基づいて、閾値を決定し、閾値に関す
るデータ(以下「閾値データ」という)を作成する。閾
値は、例えば、上りリンクチャネル推定部26が実際に
チャネル推定を行う上りリンク用タイムスロットにおけ
るチャネル推定結果が、有効であると考えられる最大の
時間とすることができる。即ち、閾値データ比較部28
は、実際のフェージングの状態を示すフェージング周波
数推定結果に基づいて、チャネル推定結果の精度が劣化
するタイミングを予測する。そして、閾値データ比較部
28は、その予測に基づいてチャネル推定結果の精度が
劣化せずに有効であると考えられる上りリンク用タイム
スロットと、下りリンク用タイムスロットとの最大の時
間差を閾値とし、閾値データを作成する。
【0051】次に、閾値データ比較部28は、分配部2
3から受信した送信データの送信に用いる各下りリンク
用タイムスロットについて、上りリンク用タイムスロッ
トとの時間差を測定する。具体的には、閾値データ比較
部28は、上りリンクチャネル推定部26が実際にチャ
ネル推定を行い、ダイバーシチ制御部24が制御に利用
するチャネル推定結果を得た上りリンク用タイムスロッ
トと、各下りリンク用タイムスロットとの時間差を測定
する。閾値データ比較部28は、測定した上りリンクチ
ャネル推定部26が実際にチャネル推定を行った上りリ
ンク用タイムスロットと各下りリンク用タイムスロット
の時間差と、作成した閾値データとを比較する。
【0052】ここで、ダイバーシチ制御部24は、各下
りリンク用タイムスロットにおける送信ダイバーシチの
制御を担当するDL第1タイムスロットダイバーシチ制
御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御
部24を備える。閾値データ比較部28は、DL第1
タイムスロットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタ
イムスロットダイバーシチ制御部24と接続してお
り、分配部23から受信した各下りリンク用タイムスロ
ットの送信データと、各下りリンク用タイムスロットに
ついて測定した時間差と作成した閾値データとの比較結
果をそれぞれ、各下りリンク用タイムスロットにおける
送信ダイバーシチの制御を担当しているDL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部24に送信する。
【0053】ダイバーシチ制御部24は、上りリンクチ
ャネル推定部26、閾値データ比較部28と接続してお
り、上りリンクチャネル推定部26、閾値データ比較部
28から、それぞれ上りリンク用タイムスロットに対す
るチャネル推定結果、各下りリンク用タイムスロットに
ついて測定した時間差と作成した閾値データとの比較結
果を受信する。ダイバーシチ制御部24を構成するDL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部24〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部24は、チャネ
ル推定結果、測定した時間差と作成した閾値データとの
比較結果に基づいて、それぞれが担当する下りリンク用
タイムスロットにおける送信ダイバーシチを制御する。
即ち、ダイバーシチ制御部24は、下りリンク用タイム
スロット毎に、送信ダイバーシチを制御する。
【0054】具体的には、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部24は、まず、それぞれの下りリンク用
タイムスロットにおいて、送信ダイバーシチを適用する
か否かを決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類
を決定したりする。例えば、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部24は、測定した時間差が作成した閾
値データ以下という比較結果の場合、そのチャネル推定
結果の精度は劣化しておらず、有効であると判断でき
る。一方、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部
24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部2
は、測定した時間差が作成した閾値データより大き
いという比較結果の場合、そのチャネル推定結果の精度
は劣化してしまい、有効でないと判断できる。その判断
結果に基づいて送信ダイバーシチの適用や、適用する送
信ダイバーシチの種類について決定することができる。
【0055】次に、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部24は、上りリンクチャネル推定部26から受
信したチャネル推定結果を用いて、送信ダイバーシチを
適用する各下りリンク用タイムスロットにおいて、アン
テナ部25a,25aに付与する重み付け係数を決
定したり、用いるアンテナ部25a,25aを選択
したりする。
【0056】例えば、図2(a)に示すタイムスロット
構成1が用いられている場合、以下のようにして、閾値
データ比較部28が閾値データを作成し、閾値データと
各下りリンク用タイムスロットについて測定した時間差
との比較を行い、ダイバーシチ制御部24が送信ダイバ
ーシチを制御することができる。閾値データ比較部28
が、フェージング周波数推定部27から、フェージング
周波数が小さいというフェージング周波数推定結果を受
信し、送信ダイバーシチの適用、不適用を切り替える場
合を考える。その場合には、閾値データ比較部28は、
チャネル推定結果の精度が劣化せずに有効であると考え
られる上りリンク用タイムスロットと下りリンク用タイ
ムスロットとの最大の時間差を、9タイムスロットと考
え、閾値は9タイムスロットであるという閾値データを
作成する。
【0057】次に、閾値データ比較部28は、上りリン
クチャネル推定部26が実際にチャネル推定を行った上
りリンク用タイムスロットであるUL#2と、各下りリ
ンク用タイムスロットであるDL#3〜DL#15との
時間差を測定する。閾値データ比較部28は、DL#3
〜DL#15について測定したUL#2との時間差と、
閾値は9タイムスロットであるという閾値データとの比
較結果をそれぞれ、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部24に送信する。DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部24のうち、各下りリンク用タイムスロ
ットについて測定した時間差が閾値データである9タイ
ムスロット以下という比較結果を、閾値データ比較部2
8から受信したDL#3〜DL#11を担当するもの
が、DL#3〜DL#11において送信ダイバーシチを
適用すると決定する。
【0058】一方、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部24のうち、各下りリンク用タイムスロットに
ついて測定した時間差が閾値データである9タイムスロ
ットより大きいという比較結果を、閾値データ比較部2
8から受信したDL#12〜DL#15を担当するもの
が、DL#12〜DL#15において送信ダイバーシチ
を適用しないと決定する。この場合、送信ダイバーシチ
の適用、不適用を切り替えるタイミングは、DL#11
とDL#12との間となる。
【0059】又、閾値データ比較部28が、フェージン
グ周波数推定部27から、フェージング周波数が大きい
というフェージング周波数推定結果を受信し、送信ダイ
バーシチの適用、不適用を切り替える場合を考える。そ
の場合には、閾値データ比較部28は、チャネル推定結
果の精度が劣化せずに有効であると考えられる上りリン
ク用タイムスロットと下りリンク用タイムスロットとの
最大の時間差を、4タイムスロットと考え、閾値は4タ
イムスロットであるという閾値データを作成する。
【0060】次に、閾値データ比較部28は、UL#2
とDL#3〜DL#15との時間差を測定する。閾値デ
ータ比較部28は、DL#3〜DL#15について測定
したUL#2との時間差と、閾値データである4タイム
スロットとの比較結果をそれぞれ、DL第1タイムスロ
ットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイムスロッ
トダイバーシチ制御部24に送信する。DL第1タイ
ムスロットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイム
スロットダイバーシチ制御部24のうち、各下りリン
ク用タイムスロットについて測定した時間差が閾値デー
タである4タイムスロット以下という比較結果を、閾値
データ比較部28から受信したDL#3〜DL#6を担
当するものが、DL#3〜DL#6において送信ダイバ
ーシチを適用すると決定する。
【0061】一方、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部24のうち、各下りリンク用タイムスロットに
ついて測定した時間差が閾値データである4タイムスロ
ットより大きいという比較結果を、閾値データ比較部2
8から受信したDL#7〜DL#15を担当するもの
が、DL#7〜DL#15において送信ダイバーシチを
適用しないと決定する。この場合、送信ダイバーシチの
適用、不適用を切り替えるタイミングは、DL#6とD
L#7との間となる。
【0062】又、閾値データ比較部28が、フェージン
グ周波数推定部27から、フェージング周波数が小さい
というフェージング周波数推定結果を受信し、送信ダイ
バーシチの種類を切り替える場合を考える。その場合に
は、閾値データ比較部28は、チャネル推定結果の精度
が劣化せずに有効であると考えられる上りリンク用タイ
ムスロットと下りリンク用タイムスロットとの最大の時
間差を、9タイムスロットと考え、閾値は9タイムスロ
ットであるという閾値データを作成する。
【0063】次に、閾値データ比較部28は、UL#2
とDL#3〜DL#15との時間差を測定する。閾値デ
ータ比較部28は、DL#3〜DL#15について測定
したUL#2との時間差と、閾値データである9タイム
スロットとの比較結果をそれぞれ、DL第1タイムスロ
ットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイムスロッ
トダイバーシチ制御部24に送信する。DL第1タイ
ムスロットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイム
スロットダイバーシチ制御部24のうち、各下りリン
ク用タイムスロットについて測定した時間差が閾値デー
タである9タイムスロット以下という比較結果を、閾値
データ比較部28から受信したDL#3〜DL#11を
担当するものが、DL#3〜DL#11において、適用
する送信ダイバーシチの種類をSTDと決定する。
【0064】一方、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部24のうち、各下りリンク用タイムスロットに
ついて測定した時間差が閾値データである9タイムスロ
ットより大きいという比較結果を、閾値データ比較部2
8から受信したDL#12〜DL#15を担当するもの
が、DL#12〜DL#15において、適用する送信ダ
イバーシチの種類をTSTDと決定する。この場合、送
信ダイバーシチの種類を切り替えるタイミングは、DL
#11とDL#12との間となる。
【0065】又、閾値データ比較部28は、フェージン
グ周波数推定部27から、フェージング周波数が大きい
というフェージング周波数推定結果を受信し、送信ダイ
バーシチの種類を切り替える場合を考える。その場合に
は、閾値データ比較部28は、チャネル推定結果の精度
が劣化せずに有効であると考えられる上りリンク用タイ
ムスロットと下りリンク用タイムスロットとの最大の時
間差を、4タイムスロットと考え、閾値は4タイムスロ
ットであるという閾値データを作成する。
【0066】次に、閾値データ比較部28は、UL#2
とDL#3〜DL#15との時間差を測定する。閾値デ
ータ比較部28は、DL#3〜DL#15について測定
したUL#2との時間差と、閾値データである4タイム
スロットとの比較結果をそれぞれ、DL第1タイムスロ
ットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイムスロッ
トダイバーシチ制御部24に送信する。DL第1タイ
ムスロットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイム
スロットダイバーシチ制御部24のうち、各下りリン
ク用タイムスロットについて測定した時間差が閾値デー
タである4タイムスロット以下という比較結果を、閾値
データ比較部28から受信したDL#3〜DL#6を担
当するものが、DL#3〜DL#6において、適用する
送信ダイバーシチの種類をSTDと決定する。
【0067】一方、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部24のうち、各下りリンク用タイムスロットに
ついて測定した時間差が閾値データである4タイムスロ
ットより大きいという比較結果を、閾値データ比較部2
8から受信したDL#7〜DL#15を担当するもの
が、DL#7〜DL#15において、適用する送信ダイ
バーシチの種類をTSTDと決定する。この場合、送信
ダイバーシチの種類を切り替えるタイミングは、DL#
6とDL#7との間となる。
【0068】次に、いずれの場合にも、DL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部24は、上りリンクチャネ
ル推定部26から受信したチャネル推定結果を用いて、
送信ダイバーシチを適用する各下りリンク用タイムスロ
ットにおいて、アンテナ部25a,25aに付与す
る重み付け係数を決定したり、用いるアンテナ部25a
,25aを決定したりする。
【0069】又、DL第1タイムスロットダイバーシチ
制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制
御部24は、第1の実施の形態に係るDL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部14〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部14と同様にして、送信デ
ータを送信処理部25に送信し、それぞれが担当する下
りリンク用タイムスロットについて決定した結果に従っ
て、下りリンク用タイムスロット毎に、送信処理部25
を制御する。
【0070】(第2の実施の形態に係る無線通信制御方
法)次に、上記構成を有する無線基地局20を用いた無
線通信制御方法について説明する。図6は、本発明の第
2の実施の形態に係る無線通信制御方法の手順を示すフ
ロー図である。図6は、無線基地局20が、無線基地局
20に入力された送信データを、無線通信チャネルを介
して無線端末装置に送信するまでの手順を示している。
まず、ステップ(S201)を行う。ステップ(S20
1)は、第1の実施の形態に係るステップ(S101)
と実質的に同様である。
【0071】次に、分配部23が、拡散部22から受信
した送信データを、その送信データを送信するために用
いる下りリンク用タイムスロット毎に分割し、分割した
各下りリンク用タイムスロットの送信データを、閾値デ
ータ比較部28に送信して分配する(S202)。又、
第1の実施の形態と同様に、ステップ(S201)、
(S202)と並行して、ステップ(S203)が行わ
れる。ステップ(S203)は、フェージング周波数推
定部27が、フェージング周波数推定結果を閾値データ
比較部28に送信する以外は、ステップ(S103)と
実質的に同様である。
【0072】次に、閾値データ比較部28は、フェージ
ング周波数推定部27から受信したフェージング周波数
推定結果を受信する。閾値データ比較部28は、受信し
たフェージング周波数推定結果に基づいて、閾値を決定
し、閾値データを作成する(S204)。
【0073】次に、閾値データ比較部28は、分配部2
3から受信した送信データの送信に用いる各下りリンク
用タイムスロットについて、上りリンクチャネル推定部
26が実際にチャネル推定を行い、ダイバーシチ制御部
24が制御に利用するチャネル推定結果を得た上りリン
ク用タイムスロットと、各下りリンク用タイムスロット
との時間差を測定する。そして、閾値データ比較部28
は、測定した上りリンク用タイムスロットと各下りリン
ク用タイムスロットの時間差と、作成した閾値データと
を比較する。閾値データ比較部28は、分配部23から
受信した各下りリンク用タイムスロットの送信データ
と、各下りリンク用タイムスロットについて測定した時
間差と作成した閾値データとの比較結果をそれぞれ、各
下りリンク用タイムスロットにおける送信ダイバーシチ
の制御を担当しているDL第1タイムスロットダイバー
シチ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシ
チ制御部24に送信する。
【0074】そして、ダイバーシチ制御部24は、上り
リンクチャネル推定部26、閾値データ比較部28か
ら、それぞれ上りリンク用タイムスロットに対するチャ
ネル推定結果、各下りリンク用タイムスロットについて
測定した時間差と作成した閾値データとの比較結果を受
信する。ダイバーシチ制御部24を構成するDL第1タ
イムスロットダイバーシチ制御部24〜DL第Nタイ
ムスロットダイバーシチ制御部24は、チャネル推定
結果、測定した時間差と作成した閾値データとの比較結
果に基づいて、それぞれが担当する下りリンク用タイム
スロットにおける送信ダイバーシチを制御する。即ち、
ダイバーシチ制御部24は、下りリンク用タイムスロッ
ト毎に、送信ダイバーシチを制御する(S205)。具
体的には、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部
24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部2
は、それぞれの下りリンク用タイムスロットにおい
て、送信ダイバーシチを適用するか否かを決定したり、
適用する送信ダイバーシチの種類を決定したり、アンテ
ナ部25a,25aに付与する重み付け係数等を決
定したり、用いるアンテナ部25a,25aを選択
したりする。
【0075】次に、第1の実施の形態に係るステップ
(S105)と同様にして、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部24〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部24は、送信データを送信処理部25
に送信し、それぞれが担当する下りリンク用タイムスロ
ットについて決定した結果に従って、下りリンク用タイ
ムスロット毎に、送信処理部25を制御する。そして、
送信処理部25が下りリンク用タイムスロット毎の送信
データに対して、DL第1タイムスロットダイバーシチ
制御部24〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制
御部24による制御に従って、送信ダイバーシチに関
する処理を行い、下りリンク用タイムスロット毎の送信
データを、各下りリンク用タイムスロットを用いて、ア
ンテナ部25a,25aを介して、無線端末装置に
対して送信する(S206)(第2の実施の形態に係る
無線基地局及び無線通信制御方法による作用・効果)こ
のような本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局1
0及び無線通信制御方法によれば、閾値データ比較部2
8が、実際のフェージングの状態を示すフェージング周
波数推定結果に基づいて、チャネル推定結果の精度が劣
化するタイミング等を予測し、上りリンク用タイムスロ
ットと、下りリンク用タイムスロットとの時間差の閾値
を決定し、閾値データを作成できる。更に、ダイバーシ
チ制御部24は、その閾値データと、実際に上りリンク
チャネル推定部26がチャネル推定を行った上りリンク
用タイムスロットと送信データを送信するために用いる
下りリンク用タイムスロットとの時間差とを比較した比
較結果と、チャネル推定結果を用いて、送信ダイバーシ
チを制御することができる。よって、ダイバーシチ制御
部24は、チャネル推定結果の劣化を考慮して、送信ダ
イバーシチを制御することができる。
【0076】よって、無線基地局20は、実際の無線環
境に合致しないチャネル推定結果に基づいて、送信ダイ
バーシチが制御されること等を防止できる。その結果、
無線基地局20は、下りリンク用タイムスロットを用い
た送信データの送信に、送信ダイバーシチを適切に適用
して、伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うことがで
きる。
【0077】特に、チャネル推定を行う上りリンク用タ
イムスロットと、送信データを送信する下りリンク用タ
イムスロットとの時間差が大きく、チャネル推定結果の
精度が劣化してしまう場合に、無線基地局20は、実際
の無線環境に合致しないチャネル推定結果に基づいて、
送信ダイバーシチが制御されること等を防止でき、伝送
品質の劣化を抑えて無線通信を行うことができるため、
有効である。
【0078】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0079】(第3の実施の形態に係る無線基地局の構
成)図7は、本発明の第3の実施の形態に係る無線基地
局30の構成を示すブロック図である。本実施形態で
も、タイムスロットを無線通信チャネルとして用いる場
合を例にとって説明する。図7に示すように、無線基地
局30は、符号化部31と、拡散部32と、分配部33
と、ダイバーシチ制御部34と、送信処理部35と、ア
ンテナ部35a,35aと、上りリンクチャネル推
定部36と、チャネル時間変化予測部37とから構成さ
れる。
【0080】符号化部31、拡散部32、分配部33、
送信処理部35、アンテナ部35a ,35aは、第
1の実施の形態に係る符号化部11、拡散部12、分配
部13、送信処理部15、アンテナ部15a,15a
と実質的に同様である。上りリンクチャネル推定部3
6は、ダイバーシチ制御部34、アンテナ部35a1,
35a2に加えて、チャネル時間変化予測部37とも接
続しており、チャネル推定結果を、チャネル時間変化予
測部37にも送信する。それ以外は、上りリンクチャネ
ル推定部36は、第1の実施の形態に係る上りリンクチ
ャネル推定部16と実質的に同様である。
【0081】チャネル時間変化予測部37は、無線通信
チャネルのフェージングの状態を推定するフェージング
推定手段の一つである。チャネル時間変化予測部37
は、無線通信チャネルのフェージングの状態として、無
線通信チャネルの状態の時間経過に伴う変化、即ち、チ
ャネル時間変化を予測するチャネル時間変化予測手段で
ある。チャネル時間変化は、フェージング周波数に相当
するものである。チャネル時間変化予測部37は、複数
の上りリンク用タイムスロットについてのチャネル推定
結果から、フェージングにより生じるチャネル時間変化
を予測する。
【0082】チャネル時間変化予測部37は、上りリン
クチャネル推定部36と接続しており、上りリンクチャ
ネル推定部36から、複数の上りリンク用タイムスロッ
トについてのチャネル推定結果を受信し、それらのチャ
ネル推定結果の変化に基づいて、チャネル時間変化を予
測する。又、チャネル時間変化予測部37は、ダイバー
シチ制御部34と接続しており、チャネル時間変化を予
測した結果(以下「チャネル時間変化予測結果」とい
う)を、ダイバーシチ制御部34に送信する。
【0083】ダイバーシチ制御部34は、DL第1タイ
ムスロットダイバーシチ制御部34 〜DL第Nタイム
スロットダイバーシチ制御部34から構成される。ダ
イバーシチ制御部34は、上りリンクチャネル推定部3
6、チャネル時間変化予測部37と接続しており、上り
リンクチャネル推定部36、チャネル時間変化予測部3
7から、それぞれ上りリンク用タイムスロットに対する
チャネル推定結果、チャネル時間変化予測結果を受信す
る。ダイバーシチ制御部34を構成するDL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部34〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部34は、チャネル推定結
果、チャネル時間変化予測結果に基づいて、それぞれが
担当する下りリンク用タイムスロットにおける送信ダイ
バーシチを制御する。
【0084】具体的には、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部34〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部34は、まず、それぞれの下りリンク用
タイムスロットにおいて、送信ダイバーシチを適用する
か否かを決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類
を決定したりする。例えば、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部34〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部34は、チャネル推定結果及びチャネ
ル時間変化予測結果を判断基準として、チャネル推定結
果の精度が劣化するタイミングを予測し、その予測に基
づいて送信ダイバーシチの適用や、適用する送信ダイバ
ーシチの種類について決定することができる。次に、D
L第1タイムスロットダイバーシチ制御部34〜DL
第Nタイムスロットダイバーシチ制御部34は、チャ
ネル推定結果を用いて、送信ダイバーシチを適用する各
下りリンク用タイムスロットにおいて、アンテナ部35
,35aに付与する重み付け係数を決定したり、
用いるアンテナ部35a,35aを選択したりす
る。
【0085】例えば、図2(b)に示すタイムスロット
構成2が用いられている場合、以下のようにして、チャ
ネル時間変化予測部37がチャネル時間変化を予測し、
ダイバーシチ制御部34が送信ダイバーシチを制御する
ことができる。チャネル時間変化予測部37は、上りリ
ンクチャネル推定部36から、上りリンク用タイムスロ
ットであるUL#2,UL#3,UL#4についてのチ
ャネル推定結果を受信する。そして、チャネル時間変化
予測部37は、UL#2,UL#3,UL#4について
のチャネル推定結果に基づいて、チャネル時間変化の予
測を行う。
【0086】チャネル時間変化予測部37が、受信した
チャネル推定結果から、アンテナ部35aの受信電力
の時間経過に伴う変化(以下「受信電力の経時変化」と
いう)は、UL#2、UL#3、UL#4の順番に増大
する傾向にある、アンテナ部35aの受信電力の経時
変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順番に減少す
る傾向にあるというチャネル時間変化を観測した場合を
考える。更に、この時、上りリンクチャネル推定部36
が、アンテナ部35aの受信電力は、アンテナ部35
の受信電力よりも大きいというチャネル推定を行っ
た場合を考える。
【0087】この場合、チャネル時間変化予測部37
は、無線通信チャネルについて、アンテナ部35a
受信電力は、増大傾向にあるため今後も増大し、アンテ
ナ部35aの受信電力は、減少傾向にあるため今後も
減少するというチャネル時間変化を示すと予測する。そ
して、ダイバーシチ制御部34は、チャネル時間変化予
測部37から上記チャネル時間変化予測結果を、チャネ
ル推定部36から上記チャネル推定結果を受信する。こ
の場合、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部3
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部34
のうち、DL#5〜DL#12を担当するものが、D
L#5〜DL#12において送信ダイバーシチを適用す
ると決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類をS
TDとすると決定したりする。一方、DL第1タイムス
ロットダイバーシチ制御部34〜DL第Nタイムスロ
ットダイバーシチ制御部34のうち、DL#13〜D
L#15を担当するものが、DL#13〜DL#15に
おいて送信ダイバーシチを適用しないと決定したり、適
用する送信ダイバーシチの種類をTSTDとすると決定
したりする。この場合、送信ダイバーシチの適用、不適
用や送信ダイバーシチの種類を切り替えるタイミング
は、DL#12とDL#13との間となる。
【0088】又、チャネル時間変化予測部37が、受信
したチャネル推定結果から、アンテナ部35aの受信
電力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順
番に減少する傾向にある、アンテナ部35aの受信電
力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順番
に増大する傾向にあるというチャネル時間変化を観測し
た場合を考える。更に、この時、上りリンクチャネル推
定部36が、アンテナ部35aの受信電力は、アンテ
ナ部35aの受信電力よりも大きいというチャネル推
定を行った場合を考える。
【0089】この場合、チャネル時間変化予測部37
は、無線通信チャネルについて、アンテナ部35a
受信電力は、減少傾向にあるため今後も減少し、アンテ
ナ部35aの受信電力は、増大傾向にあるため今後も
増大するというチャネル時間変化を示すと予測する。そ
して、ダイバーシチ制御部34は、チャネル時間変化予
測部37から上記チャネル時間変化予測結果を、チャネ
ル推定部36から上記チャネル推定結果を受信する。こ
の場合、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部3
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部34
のうち、DL#5〜DL#8を担当するものが、DL
#5〜DL#8において送信ダイバーシチを適用すると
決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類をSTD
とすると決定したりする。一方、DL第1タイムスロッ
トダイバーシチ制御部34〜DL第Nタイムスロット
ダイバーシチ制御部34のうち、DL#9〜DL#1
5を担当するものが、DL#9〜DL#15において送
信ダイバーシチを適用しないと決定したり、適用する送
信ダイバーシチの種類をTSTDとすると決定したりす
る。この場合、送信ダイバーシチの適用、不適用や送信
ダイバーシチの種類を切り替えるタイミングは、DL#
8とDL#9との間となる。
【0090】又、チャネル時間変化予測部37が、受信
したチャネル推定結果から、アンテナ部35aとアン
テナ部35aのうち受信電力の大きなアンテナ部が、
UL#2においてはアンテナ部35aであり、UL#
3においてはアンテナ部35aであり、UL#4にお
いてはアンテナ部35aであり、UL#2、UL#
3、UL#4の3つの上りリンク用タイムスロットの時
間内では、受信電力の大きなアンテナ部は変動していな
いというチャネル時間変化を観測した場合を考える。
【0091】この場合、チャネル時間変化予測部37
は、無線通信チャネルについて、受信電力の大きなアン
テナ部は、高速で変動してはいないと推定し、今後もフ
ェージングの速度は遅いまま変化していくというチャネ
ル時間変化を示すと予測する。そして、ダイバーシチ制
御部34は、チャネル時間変化予測部37から上記チャ
ネル時間変化予測結果を、チャネル推定部36から上記
チャネル推定結果を受信する。この場合、DL第1タイ
ムスロットダイバーシチ制御部34〜DL第Nタイム
スロットダイバーシチ制御部34のうち、DL#5〜
DL#12を担当するものが、DL#5〜DL#12に
おいて送信ダイバーシチを適用すると決定したり、適用
する送信ダイバーシチの種類をSTDとすると決定した
りする。一方、DL第1タイムスロットダイバーシチ制
御部34〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御
部34のうち、DL#13〜DL#15を担当するも
のが、DL#13〜DL#15において送信ダイバーシ
チを適用しないと決定したり、適用する送信ダイバーシ
チの種類をTSTDとすると決定したりする。この場
合、送信ダイバーシチの適用、不適用や送信ダイバーシ
チの種類を切り替えるタイミングは、DL#12とDL
#13との間となる。
【0092】又、チャネル時間変化予測部37が、受信
したチャネル推定結果から、アンテナ部35aとアン
テナ部35aのうち受信電力の大きなアンテナ部が、
UL#2においてはアンテナ部35aであり、UL#
3においてはアンテナ部35aであり、UL#4にお
いてはアンテナ部35aであり、UL#2、UL#
3、UL#4の3つの上りリンク用タイムスロットの時
間内で、受信電力の大きなアンテナ部が、大きく変動し
ているというチャネル時間変化を観測した場合を考え
る。
【0093】この場合、チャネル時間変化予測部37
は、無線通信チャネルについて、受信電力の大きなアン
テナ部は、高速で変動していると推定し、今後もフェー
ジングの速度は速いまま変化していくというチャネル時
間変化を示すと予測する。そして、ダイバーシチ制御部
34は、チャネル時間変化予測部37から上記チャネル
時間変化予測結果を、チャネル推定部36から上記チャ
ネル推定結果を受信する。この場合、DL第1タイムス
ロットダイバーシチ制御部34〜DL第Nタイムスロ
ットダイバーシチ制御部34のうち、DL#5〜DL
#8を担当するものが、DL#5〜DL#8において送
信ダイバーシチを適用すると決定したり、適用する送信
ダイバーシチの種類をSTDとすると決定したりする。
一方、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部34
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部34
のうち、DL#9〜DL#15を担当するものが、DL
#9〜DL#15において送信ダイバーシチを適用しな
いと決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類をT
STDとすると決定したりする。この場合、送信ダイバ
ーシチの適用、不適用や送信ダイバーシチの種類を切り
替えるタイミングは、DL#8とDL#9との間とな
る。
【0094】次に、いずれの場合にも、DL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部34〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部34は、上りリンクチャネ
ル推定部36から受信したチャネル推定結果を用いて、
送信ダイバーシチを適用する各下りリンク用タイムスロ
ットにおいて、アンテナ部45a,45aに付与す
る重み付け係数を決定したり、用いるアンテナ部45a
,45aを決定したりする。
【0095】DL第1タイムスロットダイバーシチ制御
部34〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部
34は、第1の実施の形態に係るDL第1タイムスロ
ットダイバーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロッ
トダイバーシチ制御部14と同様に、分配部33から
受信したそれぞれが担当する下りリンク用タイムスロッ
トで送信する送信データを、送信処理部35に送信し、
それぞれが担当する下りリンク用タイムスロットについ
て決定した結果に従って、下りリンク用タイムスロット
毎に、送信処理部35を制御する。
【0096】(第3の実施の形態に係る無線通信制御方
法)次に、上記構成を有する無線基地局30を用いた無
線通信制御方法について説明する。図8は、本発明の第
3の実施の形態に係る無線通信制御方法の手順を示すフ
ロー図である。図8は、無線基地局30が、無線基地局
30に入力された送信データを、無線通信チャネルを介
して無線端末装置に送信するまでの手順を示している。
まず、ステップ(S301)、ステップ(S302)を
行う。ステップ(S301)、ステップ(S302)
は、第1の実施の形態に係るステップ(S101)、
(S102)と実質的に同様である。
【0097】又、ステップ(S301)、ステップ(S
302)と並行して、上りリンクチャネル推定部36
は、無線通信チャネルを常に監視している。具体的に
は、上りリンクチャネル推定部36が、上りリンク用タ
イムスロットに対してチャネル推定を行って、チャネル
推定結果をダイバーシチ制御部34と、チャネル時間変
化予測部37に送信する。又、チャネル時間変化予測部
37が、上りリンクチャネル推定部36から受信したチ
ャネル推定結果に基づいて、チャネル時間変化を予測
し、チャネル時間変化予測結果をダイバーシチ制御部3
4に送信する(S303)。
【0098】ダイバーシチ制御部34を構成するDL第
1タイムスロットダイバーシチ制御部34〜DL第N
タイムスロットダイバーシチ制御部34は、分配部3
3からそれぞれが担当する下りリンク用タイムスロット
を用いて送信する送信データを受信し、上りリンクチャ
ネル推定部36、チャネル時間変化予測部37から、そ
れぞれ上りリンク用タイムスロットに対するチャネル推
定結果、チャネル時間変化予測結果を受信する。そし
て、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部34
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部34
は、チャネル推定結果、チャネル時間変化予測結果に
基づいて、それぞれが担当する下りリンク用タイムスロ
ットにおける送信ダイバーシチを制御する。即ち、ダイ
バーシチ制御部14は、下りリンク用タイムスロット毎
に、送信ダイバーシチを制御する(S304)。具体的
には、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部34
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部34
は、それぞれの下りリンク用タイムスロットにおいて、
送信ダイバーシチを適用するか否かを決定したり、適用
する送信ダイバーシチの種類を決定したり、送信ダイバ
ーシチを適用する各下りリンク用タイムスロットにおい
て、アンテナ部35a,35aに付与する重み付け
係数を決定したり、用いるアンテナ部35a,35a
を決定したりする。
【0099】次に、第1の実施の形態に係るステップ
(S105)と同様にして、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部34〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部34は、送信データを送信処理部35
に送信し、それぞれが担当する下りリンク用タイムスロ
ットについて決定した結果に従って、下りリンク用タイ
ムスロット毎に、送信処理部35を制御する。そして、
送信処理部35が下りリンク用タイムスロット毎の送信
データに対して、DL第1タイムスロットダイバーシチ
制御部34〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制
御部34による制御に従って、送信ダイバーシチに関
する処理を行い、下りリンク用タイムスロット毎の送信
データを、各下りリンク用タイムスロットを用いて、ア
ンテナ部35a,35aを介して、無線端末装置に
対して送信する(S305)(第3の実施の形態に係る
無線基地局及び無線通信制御方法による作用・効果)こ
のような第3の実施の形態に係る無線基地局30及び無
線通信制御方法によれば、上りリンクチャネル推定部3
6が、上りリンク用タイムスロットについてチャネル推
定を行い、チャネル時間変化予測部37が、無線通信チ
ャネルの状態を監視し、チャネル時間変化を予測する。
そして、ダイバーシチ制御部34は、そのチャネル推定
結果と、チャネル時間変化予測結果に基づいて、送信ダ
イバーシチを制御する。そして、送信処理部35が、そ
の制御に基づいて下りリンク用タイムスロットを用いて
送信データを送信する。
【0100】そのため、ダイバーシチ制御部34は、チ
ャネル推定結果だけでなく、実際のフェージングの状態
を示すチャネル時間変化予測結果を判断基準の一つとし
て考慮し、送信ダイバーシチを制御することができる。
よって、ダイバーシチ制御部34は、実際の無線環境に
応じて、最適となるよう送信ダイバーシチの制御を行う
ことができる。その結果、無線基地局30は、下りリン
ク用タイムスロットを用いた送信データの送信に、送信
ダイバーシチを適切に適用して、伝送品質の劣化を抑え
て無線通信を行うことができる。即ち、無線基地局30
は、無線通信チャネルが様々な速さのフェージングを受
けてしまう現実の無線通信において、その時々のフェー
ジングの速さに適した送信ダイバーシチの制御を行っ
て、下りリンク用タイムスロットを用いた無線通信の伝
送品質の劣化を防止できる。
【0101】特に、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部34〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部34は、チャネル推定結果及びチャネル時間変
化予測結果を判断基準として、チャネル推定結果の精度
が劣化するタイミングを予測し、その予測に基づいて、
送信ダイバーシチの適用や、適用する送信ダイバーシチ
の種類について決定できる。そのため、DL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部34〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部34は、チャネル推定結果
の劣化を考慮して送信ダイバーシチを制御できる。よっ
て、無線基地局30は、実際の無線環境に合致しないチ
ャネル推定結果に基づいて、送信ダイバーシチが制御さ
れることを防止できる。
【0102】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0103】(第4の実施の形態に係る無線基地局の構
成)図9は、本発明の第4の実施の形態に係る無線基地
局40の構成を示すブロック図である。本実施形態で
も、タイムスロットを無線通信チャネルとして用いる場
合を例にとって説明する。図9に示すように、無線基地
局40は、符号化部41と、拡散部42と、分配部43
と、ダイバーシチ制御部44と、送信処理部45と、ア
ンテナ部45a,45aと、上りリンクチャネル推
定部46と、フェージング周波数推定部47と、チャネ
ル時間変化予測部48とから構成される。
【0104】符号化部41、拡散部42、分配部43、
送信処理部45、アンテナ部45a ,45a、フェ
ージング周波数推定部47は、第1の実施の形態に係る
符号化部11、拡散部12、分配部13、送信処理部1
5、アンテナ部15a,15a、フェージング周波
数推定部17と実質的に同様である。又、上りリンクチ
ャネル推定部46と、チャネル時間変化予測部48は、
第3の実施の形態に係る上りリンクチャネル推定部36
と、チャネル時間変化予測37と実質的に同様である。
【0105】ダイバーシチ制御部44は、DL第1タイ
ムスロットダイバーシチ制御部44 〜DL第Nタイム
スロットダイバーシチ制御部44から構成される。ダ
イバーシチ制御部44は、上りリンクチャネル推定部4
6、フェージング周波数推定部47、チャネル時間変化
予測部48と接続しており、上りリンクチャネル推定部
46、フェージング周波数推定部47、チャネル時間変
化予測部48から、それぞれ上りリンク用タイムスロッ
トに対するチャネル推定結果、無線通信チャネルのフェ
ージング周波数推定結果、チャネル時間変化予測結果を
受信する。ダイバーシチ制御部44を構成するDL第1
タイムスロットダイバーシチ制御部44 〜DL第Nタ
イムスロットダイバーシチ制御部44は、チャネル推
定結果、フェージング周波数推定結果、チャネル時間変
化予測結果に基づいて、それぞれが担当する下りリンク
用タイムスロットにおける送信ダイバーシチを制御す
る。
【0106】具体的には、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部44は、まず、それぞれの下りリンク用
タイムスロットにおいて、送信ダイバーシチを適用する
か否かを決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類
を決定したりする。例えば、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部44は、チャネル推定結果、フェージ
ング周波数推定結果及びチャネル時間変化予測結果を判
断基準として、チャネル推定結果の精度が劣化するタイ
ミングを予測し、その予測に基づいて送信ダイバーシチ
の適用や、適用する送信ダイバーシチの種類について決
定することができる。次に、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部44は、チャネル推定結果を用いて、
送信ダイバーシチを適用する各下りリンク用タイムスロ
ットにおいて、アンテナ部45a,45aに付与す
る重み付け係数を決定したり、用いるアンテナ部45a
,45aを選択したりする。
【0107】例えば、図2(b)に示すタイムスロット
構成2が用いられている場合、以下のようにして、チャ
ネル時間変化予測部48がチャネル時間変化を予測し、
ダイバーシチ制御部44が送信ダイバーシチを制御する
ことができる。チャネル時間変化予測部48は、上りリ
ンクチャネル推定部46から、上りリンク用タイムスロ
ットであるUL#2,UL#3,UL#4についてのチ
ャネル推定結果を受信する。そして、チャネル時間変化
予測部48は、UL#2,UL#3,UL#4について
のチャネル推定結果に基づいて、チャネル時間変化の予
測を行う。
【0108】チャネル時間変化予測部48が、受信した
チャネル推定結果から、アンテナ部45aの受信電力
の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順番に
増大する傾向にある、アンテナ部45aの受信電力の
経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順番に減
少する傾向にあるというチャネル時間変化を観測した場
合を考える。更に、この時、上りリンクチャネル推定部
46が、アンテナ部45aの受信電力は、アンテナ部
45aの受信電力よりも大きいというチャネル推定を
行い、フェージング周波数推定部47が、フェージング
周波数が小さいと推定した場合を考える。
【0109】この場合、チャネル時間変化予測部48
は、無線通信チャネルについて、アンテナ部45a
受信電力は、増大傾向にあるため今後も増大し、アンテ
ナ部45aの受信電力は、減少傾向にあるため今後も
減少するというチャネル時間変化を示すと予測する。そ
して、ダイバーシチ制御部44は、チャネル推定部46
から上記チャネル推定結果を、フェージング周波数推定
部47から上記フェージング周波数推定結果を、チャネ
ル時間変化予測部48から上記チャネル時間変化予測結
果を受信する。この場合、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部44のうち、DL#5〜DL#12を担
当するものが、DL#5〜DL#12において送信ダイ
バーシチを適用すると決定したり、適用する送信ダイバ
ーシチの種類をSTDとすると決定したりする。一方、
DL第1タイムスロットダイバーシチ制御部44〜D
L第Nタイムスロットダイバーシチ制御部44のう
ち、DL#13〜DL#15を担当するものが、DL#
13〜DL#15において送信ダイバーシチを適用しな
いと決定したり、適用する送信ダイバーシチの種類をT
STDとすると決定したりする。この場合、送信ダイバ
ーシチの適用、不適用や送信ダイバーシチの種類を切り
替えるタイミングは、DL#12とDL#13との間と
なる。
【0110】又、チャネル時間変化予測部48が、受信
したチャネル推定結果から、アンテナ部45aの受信
電力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順
番に増大する傾向にある、アンテナ部45aの受信電
力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順番
に減少する傾向にあるというチャネル時間変化を観測し
た場合を考える。更に、この時、上りリンクチャネル推
定部46が、アンテナ部45aの受信電力は、アンテ
ナ部45aの受信電力よりも大きいというチャネル推
定を行い、フェージング周波数推定部47が、フェージ
ング周波数が大きいと推定した場合を考える。
【0111】この場合、チャネル時間変化予測部48
は、無線通信チャネルについて、アンテナ部45a
受信電力は、増大傾向にあるため今後も増大し、アンテ
ナ部45aの受信電力は、減少傾向にあるため今後も
減少するというチャネル時間変化を示すと予測する。そ
して、ダイバーシチ制御部44は、チャネル推定部46
から上記チャネル推定結果を、フェージング周波数推定
部47から上記フェージング周波数推定結果を、チャネ
ル時間変化予測部48から上記チャネル時間変化予測結
果を受信する。この場合、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部44のうち、DL#5〜DL#9を担当
するものが、DL#5〜DL#9において送信ダイバー
シチを適用すると決定したり、適用する送信ダイバーシ
チの種類をSTDとすると決定したりする。一方、DL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部44〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部44のうち、D
L#10〜DL#15を担当するものが、DL#10〜
DL#15において送信ダイバーシチを適用しないと決
定したり、適用する送信ダイバーシチの種類をTSTD
とすると決定したりする。この場合、送信ダイバーシチ
の適用、不適用や送信ダイバーシチの種類を切り替える
タイミングは、DL#9とDL#10との間となる。
【0112】又、チャネル時間変化予測部48が、受信
したチャネル推定結果から、アンテナ部45aの受信
電力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順
番に減少する傾向にある、アンテナ部45aの受信電
力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順番
に増大する傾向にあるというチャネル時間変化を観測し
た場合を考える。更に、この時、上りリンクチャネル推
定部46が、アンテナ部45aの受信電力は、アンテ
ナ部45aの受信電力よりも大きいというチャネル推
定を行い、フェージング周波数推定部47が、フェージ
ング周波数が小さいと推定した場合を考える。
【0113】この場合、チャネル時間変化予測部48
は、無線通信チャネルについて、アンテナ部45a
受信電力は、減少傾向にあるため今後も減少し、アンテ
ナ部45aの受信電力は、増大傾向にあるため今後も
増大するというチャネル時間変化を示すと予測する。そ
して、ダイバーシチ制御部44は、チャネル推定部46
から上記チャネル推定結果を、フェージング周波数推定
部47から上記フェージング周波数推定結果を、チャネ
ル時間変化予測部48から上記チャネル時間変化予測結
果を受信する。この場合、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部44のうち、DL#5〜DL#8を担当
するものが、DL#5〜DL#8において送信ダイバー
シチを適用すると決定したり、適用する送信ダイバーシ
チの種類をSTDとすると決定したりする。一方、DL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部44〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部44のうち、D
L#9〜DL#15を担当するものが、DL#9〜DL
#15において送信ダイバーシチを適用しないと決定し
たり、適用する送信ダイバーシチの種類をTSTDとす
ると決定したりする。この場合、送信ダイバーシチの適
用、不適用や送信ダイバーシチの種類を切り替えるタイ
ミングは、DL#8とDL#9との間となる。
【0114】又、チャネル時間変化予測部48が、受信
したチャネル推定結果から、アンテナ部45aの受信
電力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順
番に減少する傾向にある、アンテナ部45aの受信電
力の経時変化は、UL#2、UL#3、UL#4の順番
に増大する傾向にあるというチャネル時間変化を観測し
た場合を考える。更に、この時、上りリンクチャネル推
定部46が、アンテナ部45aの受信電力は、アンテ
ナ部45aの受信電力よりも大きいというチャネル推
定を行い、フェージング周波数推定部47が、フェージ
ング周波数が大きいと推定した場合を考える。
【0115】この場合、チャネル時間変化予測部48
は、無線通信チャネルについて、アンテナ部45a
受信電力は、減少傾向にあるため今後も減少し、アンテ
ナ部45aの受信電力は、増大傾向にあるため今後も
増大するというチャネル時間変化を示すと予測する。そ
して、ダイバーシチ制御部44は、チャネル推定部46
から上記チャネル推定結果を、フェージング周波数推定
部47から上記フェージング周波数推定結果を、チャネ
ル時間変化予測部48から上記チャネル時間変化予測結
果を受信する。この場合、DL第1タイムスロットダイ
バーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイバ
ーシチ制御部44のうち、DL#5、DL#6を担当
するものが、DL#5、DL#6において送信ダイバー
シチを適用すると決定したり、適用する送信ダイバーシ
チの種類をSTDとすると決定したりする。一方、DL
第1タイムスロットダイバーシチ制御部44〜DL第
Nタイムスロットダイバーシチ制御部44のうち、D
L#7〜DL#15を担当するものが、DL#7〜DL
#15において送信ダイバーシチを適用しないと決定し
たり、適用する送信ダイバーシチの種類をTSTDとす
ると決定したりする。この場合、送信ダイバーシチの適
用、不適用や送信ダイバーシチの種類を切り替えるタイ
ミングは、DL#6とDL#7との間となる。
【0116】次に、いずれの場合にも、DL第1タイム
スロットダイバーシチ制御部44〜DL第Nタイムス
ロットダイバーシチ制御部44は、上りリンクチャネ
ル推定部46から受信したチャネル推定結果を用いて、
送信ダイバーシチを適用する各下りリンク用タイムスロ
ットにおいて、アンテナ部45a,45aに付与す
る重み付け係数を決定したり、用いるアンテナ部45a
,45aを決定したりする。
【0117】DL第1タイムスロットダイバーシチ制御
部44〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部
44は、第1の実施の形態のDL第1タイムスロット
ダイバーシチ制御部14〜DL第Nタイムスロットダ
イバーシチ制御部14と同様に、分配部43から受信
したそれぞれが担当する下りリンク用タイムスロットで
送信する送信データを、送信処理部45に送信し、それ
ぞれが担当する下りリンク用タイムスロットについて決
定した結果に従って、下りリンク用タイムスロット毎
に、送信処理部45を制御する。
【0118】(第4の実施の形態に係る無線通信制御方
法)次に、上記構成を有する無線基地局40を用いた無
線通信制御方法について説明する。図10は、本発明の
第4の実施の形態に係る無線通信制御方法の手順を示す
フロー図である。図10においては、無線基地局40
が、無線基地局40に入力された送信データを、無線通
信チャネルを介して無線端末装置に送信するまでの手順
を示している。まず、ステップ(S401)、ステップ
(S402)を行う。ステップ(S401)、ステップ
(S402)は、第1の実施の形態に係るステップ(S
101)、(S102)と実質的に同様である。
【0119】又、ステップ(S401)、ステップ(S
402)と並行して、上りリンクチャネル推定部36、
フェージング周波数推定部47は、無線通信チャネルを
常に監視している。具体的には、上りリンクチャネル推
定部46が、上りリンク用タイムスロットに対してチャ
ネル推定を行って、チャネル推定結果をダイバーシチ制
御部44と、チャネル時間変化予測部48に送信する。
又、フェージング周波数推定部47は、無線通信チャネ
ルのフェージング周波数を推定し、フェージング周波数
推定結果を、ダイバーシチ制御部44に送信する。又、
チャネル時間変化予測部48が、上りリンクチャネル推
定部46から受信したチャネル推定結果に基づいて、チ
ャネル時間変化を予測し、チャネル時間変化予測結果を
ダイバーシチ制御部44に送信する(S403)。
【0120】ダイバーシチ制御部44を構成するDL第
1タイムスロットダイバーシチ制御部44〜DL第N
タイムスロットダイバーシチ制御部44は、分配部4
3からそれぞれが担当する下りリンク用タイムスロット
を用いて送信する送信データを受信し、上りリンクチャ
ネル推定部46、フェージング周波数推定部47、チャ
ネル時間変化予測部48から、それぞれ上りリンク用タ
イムスロットに対するチャネル推定結果、フェージング
周波数推定結果、チャネル時間変化予測結果を受信す
る。そして、DL第1タイムスロットダイバーシチ制御
部44〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部
44は、チャネル推定結果、フェージング周波数推定
結果、チャネル時間変化予測結果に基づいて、それぞれ
が担当する下りリンク用タイムスロットにおける送信ダ
イバーシチを制御する。即ち、ダイバーシチ制御部44
は、下りリンク用タイムスロット毎に、送信ダイバーシ
チを制御する(S404)。具体的には、DL第1タイ
ムスロットダイバーシチ制御部44〜DL第Nタイム
スロットダイバーシチ制御部44は、それぞれの下り
リンク用タイムスロットにおいて、送信ダイバーシチを
適用するか否かを決定したり、適用する送信ダイバーシ
チの種類を決定したり、送信ダイバーシチを適用する各
下りリンク用タイムスロットにおいて、アンテナ部45
,45aに付与する重み付け係数を決定したり、
用いるアンテナ部45a,45aを決定したりす
る。
【0121】次に、第1の実施の形態に係るステップ
(S105)と同様にして、DL第1タイムスロットダ
イバーシチ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイ
バーシチ制御部44は、送信データを送信処理部45
に送信し、それぞれが担当する下りリンク用タイムスロ
ットについて決定した結果に従って、下りリンク用タイ
ムスロット毎に、送信処理部45を制御する。そして、
送信処理部45が下りリンク用タイムスロット毎の送信
データに対して、DL第1タイムスロットダイバーシチ
制御部44〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制
御部44による制御に従って、送信ダイバーシチに関
する処理を行い、下りリンク用タイムスロット毎の送信
データを、各下りリンク用タイムスロットを用いて、ア
ンテナ部45a,45aを介して、無線端末装置に
対して送信する(S405)(第4の実施の形態に係る
無線基地局及び無線通信制御方法による作用・効果)こ
のような第4の実施の形態に係る無線基地局40及び無
線通信制御方法によれば、上りリンクチャネル推定部4
6が、上りリンク用タイムスロットについてチャネル推
定を行い、フェージング周波数推定部47が無線通信チ
ャネルのフェージング周波数を推定し、チャネル時間変
化予測部48が、チャネル時間変化を予測する。そし
て、ダイバーシチ制御部44は、そのチャネル推定結果
と、フェージング周波数推定結果、チャネル時間変化予
測結果に基づいて、送信ダイバーシチを制御する。そし
て、送信処理部45が、その制御に基づいて下りリンク
用タイムスロットを用いて送信データを送信する。
【0122】そのため、ダイバーシチ制御部44は、チ
ャネル推定結果だけでなく、実際のフェージングの状態
を示すフェージング周波数推定結果とチャネル時間変化
予測結果の両方を判断基準として考慮し、送信ダイバー
シチを制御することができる。よって、ダイバーシチ制
御部34は、より実際の無線環境に適した送信ダイバー
シチの制御を行うことができる。
【0123】その結果、無線基地局40は、下りリンク
用タイムスロットを用いた送信データの送信に、送信ダ
イバーシチを適切に適用して、伝送品質の劣化を抑えて
無線通信を行うことができる。即ち、無線基地局40
は、無線通信チャネルが様々な速さのフェージングを受
けてしまう現実の無線通信において、その時々のフェー
ジングの速さに適した送信ダイバーシチの制御を行っ
て、下りリンク用タイムスロットを用いた無線通信の伝
送品質の劣化を防止できる。
【0124】特に、DL第1タイムスロットダイバーシ
チ制御部44〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ
制御部44は、チャネル推定結果、フェージング周波
数推定結果及びチャネル時間変化予測結果を判断基準と
して、チャネル推定結果の精度が劣化するタイミングを
予測し、その予測に基づいて、送信ダイバーシチの適用
や、適用する送信ダイバーシチの種類について決定でき
る。そのため、DL第1タイムスロットダイバーシチ制
御部44〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御
部44は、チャネル推定結果の劣化を考慮して送信ダ
イバーシチを制御できる。よって、無線基地局40は、
実際の無線環境に合致しないチャネル推定結果に基づい
て、送信ダイバーシチが制御されることを防止できる。
【0125】[変更例]本発明は、上記実施形態に限定
されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0126】(変更例1)図11は、本発明の変更例1
に係る無線基地局50の構成を示すブロック図である。
図11に示すように、無線基地局50は、符号化部51
と、拡散部52と、分配部53と、ダイバーシチ制御部
54と、送信処理部55と、アンテナ部55a,55
と、上りリンクチャネル推定部56と、チャネル時
間変化予測部57と、閾値データ比較部58とから構成
される。符号化部51、拡散部52、送信処理部55、
アンテナ部55a,55aは、第1の実施の形態に
係る符号化部11、拡散部12、送信処理部15、アン
テナ部15a,15aと実質的に同様である。又、
分配部53、ダイバーシチ制御部54は、第2の実施の
形態に係る分配部23、ダイバーシチ制御部24と実質
的に同様である。上りリンクチャネル推定部56は、第
3の実施の形態に係る上りリンクチャネル推定部36と
実質的に同様である。チャネル時間変化予測部57は、
上りリンクチャネル推定部56と、閾値データ比較部5
8に接続しており、チャネル時間変化予測結果を閾値デ
ータ比較部58に送信する。それ以外は、チャネル時間
変化予測部57は、第3の実施の形態に係るチャネル時
間変化予測部37と実施的に同様である。
【0127】閾値データ比較部58は、チャネル時間変
化予測部57と接続しており、チャネル時間変化予測部
57からチャネル時間変化予測結果を受信する。閾値デ
ータ比較部58は、まず、受信したチャネル時間変化予
測結果に基づいて、閾値を決定し、閾値データを作成す
る。例えば、閾値データ比較部58は、実際のフェージ
ングの状態を示すチャネル時間変化予測結果に基づい
て、チャネル推定結果の精度が劣化するタイミングを予
測する。そして、閾値データ比較部58は、その予測に
基づいてチャネル推定結果の精度が劣化せずに有効であ
ると考えられる上りリンク用タイムスロットと、下りリ
ンク用タイムスロットとの最大の時間差を閾値とし、閾
値データを作成する。閾値データ比較部58は、このよ
うにチャネル時間変化予測部57と接続し、チャネル時
間変化予測結果に基づいて、閾値を決定し、閾値データ
を作成する以外は、第2の実施の形態に係る閾値データ
比較部28と実質的に同様である。
【0128】このような変更例1に係る無線基地局50
によれば、閾値データ比較部58が、実際のフェージン
グの状態を示すチャネル時間変化予測結果に基づいて、
チャネル推定結果の精度が劣化するタイミング等を予測
し、上りリンク用タイムスロットと、下りリンク用タイ
ムスロットとの時間差の閾値を決定し、閾値データを作
成できる。更に、ダイバーシチ制御部54は、その閾値
データと実際に上りリンクチャネル推定部56がチャネ
ル推定を行った上りリンク用タイムスロットと、送信デ
ータを送信するために用いる下りリンク用タイムスロッ
トとの時間差とを比較した比較結果と、チャネル推定結
果を用いて、送信ダイバーシチを制御することができ
る。よって、ダイバーシチ制御部54は、チャネル推定
結果の劣化を考慮して、送信ダイバーシチを制御するこ
とができる。
【0129】よって、無線基地局50は、実際の無線環
境に合致しないチャネル推定結果に基づいて、送信ダイ
バーシチが制御されること等を防止できる。その結果、
無線基地局50は、下りリンク用タイムスロットを用い
た送信データの送信に、送信ダイバーシチを適切に適用
して、伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うことがで
きる。
【0130】特に、チャネル推定を行う上りリンク用タ
イムスロットと、下りリンク用タイムスロットとの時間
差が大きく、チャネル推定結果の精度が劣化してしまう
場合に、無線基地局50は、実際の無線環境に合致しな
いチャネル推定結果に基づいて、送信ダイバーシチが制
御されること等を防止でき、伝送品質の劣化を抑えて無
線通信を行うことができるため、有効である。
【0131】(変更例2)図12は、本発明の変更例2
に係る無線基地局60の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、無線基地局60は、符号化部61
と、拡散部62と、分配部63と、ダイバーシチ制御部
64と、送信処理部65と、アンテナ部65a,65
と、上りリンクチャネル推定部66と、チャネル時
間変化予測部67と、閾値データ比較部68と、フェー
ジング周波数推定部69とから構成される。符号化部6
1、拡散部62、送信処理部65、アンテナ部65
,65aは、第1の実施の形態に係る符号化部1
1、拡散部12、送信処理部15、アンテナ部15
,15aと実質的に同様である。又、分配部6
3、ダイバーシチ制御部64、フェージング周波数推定
部69は、第2の実施の形態に係る分配部23、ダイバ
ーシチ制御部24と、フェージング周波数推定部27と
実質的に同様である。上りリンクチャネル推定部66
は、第3の実施の形態に係る上りリンクチャネル推定部
36と実質的に同様である。チャネル時間変化予測部6
7は、変更例1と実質的に同様である。
【0132】閾値データ比較部68は、チャネル時間変
化予測部67、フェージング周波数推定部69と接続し
ており、チャネル時間変化予測部67からチャネル時間
変化予測結果を、フェージング周波数推定部69からフ
ェージング周波数推定結果を受信する。閾値データ比較
部68は、まず、受信したチャネル時間変化予測結果及
びフェージング周波数推定結果に基づいて、閾値を決定
し、閾値データを作成する。例えば、閾値データ比較部
68は、実際のフェージングの状態を示すチャネル時間
変化予測結果及びフェージング周波数推定結果に基づい
て、チャネル推定結果の精度が劣化するタイミングを予
測する。そして、閾値データ比較部68は、その予測に
基づいてチャネル推定結果の精度が劣化せずに有効であ
ると考えられる上りリンク用タイムスロットと、下りリ
ンク用タイムスロットとの最大の時間差を閾値とし、閾
値データを作成する。閾値データ比較部68は、このよ
うにチャネル時間変化予測部67及びフェージング周波
数推定部69と接続し、チャネル時間変化予測結果及び
フェージング周波数推定結果に基づいて、閾値を決定
し、閾値データを作成する以外は、第2の実施の形態に
係る閾値データ比較部28と実質的に同様である。
【0133】このような変更例2に係る無線基地局60
によれば、閾値データ比較部68が、実際のフェージン
グの状態を示すチャネル時間変化予測結果及びフェージ
ング周波数推定結果に基づいて、チャネル推定結果の精
度が劣化するタイミング等を予測し、上りリンク用タイ
ムスロットと、下りリンク用タイムスロットとの時間差
の閾値を決定し、閾値データを作成できる。更に、ダイ
バーシチ制御部64は、その閾値データと実際に上りリ
ンクチャネル推定部66がチャネル推定を行った上りリ
ンク用タイムスロットと、送信データを送信するために
用いる下りリンク用タイムスロットとの時間差とを比較
した比較結果と、チャネル推定結果を用いて、送信ダイ
バーシチを制御することができる。特に、閾値送信デー
タ比較部68は、チャネル推定結果だけでなく、実際の
フェージングの状態を示すフェージング周波数推定結果
とチャネル時間変化予測結果の両方を判断基準として考
慮し、閾値を決定しているため、ダイバーシチ制御部6
4は、チャネル推定結果の劣化を考慮して、より実際の
無線環境に適した送信ダイバーシチを制御することがで
きる。
【0134】よって、無線基地局60は、実際の無線環
境に合致しないチャネル推定結果に基づいて、送信ダイ
バーシチが制御されること等を防止できる。その結果、
無線基地局60は、下りリンク用タイムスロットを用い
た送信データの送信に、送信ダイバーシチを適切に適用
して、伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うことがで
きる。
【0135】特に、チャネル推定を行う上りリンク用タ
イムスロットと、下りリンク用タイムスロットとの時間
差が大きく、チャネル推定結果の精度が劣化してしまう
場合に、無線基地局60は、実際の無線環境に合致しな
いチャネル推定結果に基づいて、送信ダイバーシチが制
御されること等を防止でき、伝送品質の劣化を抑えて無
線通信を行うことができるため、有効である。
【0136】(変更例3)上記第1〜第4の実施の形
態、変更例1,2においては、TDMA方式やTDD方
式のように、無線通信チャネルとしてタイムスロットを
用いる方式を例にとって説明したが、本発明は、CDM
A(Code Division Multiple Access)方式の無線通
信にも適用できる。CDMA方式では、無線通信チャネ
ルとして拡散符号を用いる。上記実施形態、変更例1,
2では、ダイバーシチ制御部14,24,34,44,
54,64は、DL第1タイムスロットダイバーシチ制
御部14,24,34,44,54,64
〜DL第Nタイムスロットダイバーシチ制御部14
24,34,44,54,64を備えていた
が、本発明をCDMA方式に適用する場合には、ダイバ
ーシチ制御部は、各拡散符号を用いた送信ダイバーシチ
の制御を担当し、拡散符号毎に送信ダイバーシチを制御
する複数のDL(下りリンク)第1拡散符号ダイバーシ
チ制御部〜DL第N拡散符号ダイバーシチ制御部を備え
る。又、分配部13,23,33,43,53,63
は、拡散部12,22,32,42,52,62から受
信した送信データを、拡散符号毎に分割する。そして、
分配部13,33,43や閾値データ比較部28,5
8,68は、分割した各拡散符号の送信データを、その
拡散符号を用いた送信ダイバーシチの制御を担当するD
L(下りリンク)第1拡散符号ダイバーシチ制御部〜D
L第N拡散符号ダイバーシチ制御部に、送信する。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝送品質の劣化を抑えて無線通信を行うことのできる無
線基地局及び無線通信制御方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るタイムスロッ
ト構成を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る無線通信制御
方法の手順を示すフロー図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局及
び無線通信制御方法の効果を説明する説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る無線通信制御
方法の手順を示すフロー図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る無線基地局の
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る無線通信制御
方法の手順を示すフロー図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る無線基地局の
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る無線通信制
御方法の手順を示すフロー図である。
【図11】本発明の変更例1に係る無線基地局の構成を
示すブロック図である。
【図12】本発明の変更例2に係る無線基地局の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2 タイムスロット構成 3a,3b アンテナ部15aのフェージング複素包
絡線 4a,4b アンテナ部15aのフェージング複素包
絡線 10,20,30,40,50,60 無線基地局 11,21,31,41,51,61 符号化部 12,22,32,42,52,62 拡散部 13,23,33,43,53,63 分配部 14,24,34,44,54,64 ダイバーシチ制
御部 15,25,35,45,55,65 送信処理部 15a,15a,25a,25a,35a
35a,45a,45a,55a,55a
65a,65a アンテナ部 16,26,36,46,56,66 上りリンクチャ
ネル推定部 17,27,47,69 フェージング周波数推定部 37,48,57,67 チャネル時間変化予測部 28,58,68 閾値データ比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 隆之 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 二方 敏之 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K028 AA01 BB04 MM14 5K059 CC02 DD04 DD07 DD12 EE02 5K067 AA02 AA13 CC04 CC24 DD42 HH22 KK03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信チャネルについてチャネル推定
    を行うチャネル推定手段と、 前記無線通信チャネルのフェージングの状態を推定する
    フェージング状態推定手段と、 前記チャネル推定手段によるチャネル推定結果及び前記
    フェージング状態推定手段によるフェージング状態推定
    結果に基づいて、送信ダイバーシチを制御するダイバー
    シチ制御手段と、 該ダイバーシチ制御手段による制御に基づいて、前記無
    線通信チャネルを用いて送信データを送信する送信手段
    とを備えることを特徴とする無線基地局。
  2. 【請求項2】 前記フェージング状態推定手段は、前記
    無線通信チャネルのフェージングの周波数を推定するフ
    ェージング周波数推定手段であることを特徴とする請求
    項1に記載の無線基地局。
  3. 【請求項3】 前記フェージング状態推定手段は、前記
    無線通信チャネルの状態の時間経過に伴う変化を予測す
    るチャネル時間変化予測手段であることを特徴とする請
    求項1に記載の無線基地局。
  4. 【請求項4】 前記フェージング状態推定手段は、 前記無線通信チャネルのフェージングの周波数を推定す
    るフェージング周波数推定手段と、 前記無線通信チャネルの状態の時間経過に伴う変化を予
    測するチャネル時間変化予測手段とを備えることを特徴
    とする請求項1に記載の無線基地局。
  5. 【請求項5】 前記フェージング状態推定手段によるフ
    ェージング状態推定結果に基づいて、前記無線通信チャ
    ネルを構成する上りリンク用タイムスロットと前記無線
    通信チャネルを構成する下りリンク用タイムスロットと
    の時間差の閾値を決定し、該閾値と、前記チャネル推定
    手段がチャネル推定を行った前記上りリンク用タイムス
    ロットと前記各下りリンク用タイムスロットとの時間差
    とを比較する比較手段を備え、 前記ダイバーシチ制御手段は、前記フェージング状態推
    定結果として前記比較手段による比較結果を用いて送信
    ダイバーシチを制御することを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載の無線基地局。
  6. 【請求項6】 無線基地局において、無線通信チャネル
    についてチャネル推定を行う工程と、 前記無線通信チャネルのフェージングの状態を推定する
    工程と、 前記チャネル推定結果及び前記フェージング状態推定結
    果に基づいて、送信ダイバーシチを制御する工程と、 該制御に基づいて、前記無線通信チャネルを用いて送信
    データを送信する工程とを有することを特徴とする無線
    通信制御方法。
  7. 【請求項7】 前記フェージングの状態を推定する工程
    において、前記無線通信チャネルのフェージングの周波
    数を推定することを特徴とする請求項6に記載の無線通
    信制御方法。
  8. 【請求項8】 前記フェージングの状態を推定する工程
    において、前記無線通信チャネルの状態の時間経過に伴
    う変化を予測することを特徴とする請求項6に記載の無
    線通信制御方法。
  9. 【請求項9】 前記フェージングの状態を推定する工程
    は、 前記無線通信チャネルのフェージングの周波数を推定す
    る工程と、 前記無線通信チャネルの状態の時間経過に伴う変化を予
    測する工程とを有することを特徴とする請求項6に記載
    の無線通信制御方法。
  10. 【請求項10】 前記フェージング状態推定結果に基づ
    いて、前記無線通信チャネルを構成する上りリンク用タ
    イムスロットと、前記無線通信チャネルを構成する下り
    リンク用タイムスロットとの時間差の閾値を決定する工
    程と、 該閾値と、前記チャネル推定を行った前記上りリンク用
    タイムスロットと前記各下りリンク用タイムスロットと
    の時間差とを比較する工程とを有し、 前記送信ダイバーシチを制御する工程において、前記フ
    ェージング状態推定結果として前記比較結果を用いて送
    信ダイバーシチを制御することを特徴とする請求項6乃
    至9のいずれか1項に記載の無線通信制御方法。
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