JP2003329927A - 測定装置及び対物レンズ - Google Patents

測定装置及び対物レンズ

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JP2003329927A
JP2003329927A JP2002141095A JP2002141095A JP2003329927A JP 2003329927 A JP2003329927 A JP 2003329927A JP 2002141095 A JP2002141095 A JP 2002141095A JP 2002141095 A JP2002141095 A JP 2002141095A JP 2003329927 A JP2003329927 A JP 2003329927A
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image forming
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Noboru Amamiya
昇 雨宮
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
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  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結像光学系の形成する被検物の像に基づいて
その被検物上の特定の被測定領域を測定する測定装置に
ついて、その結像光学系の結像性能に起因して生じる測
定装置の測定誤差を簡単かつ確実に抑える。 【解決手段】 物体側がテレセントリックな結像光学系
(L)を使用すると共に、位置及び/又は姿勢の変更可
能な開口絞り(12)を設ける。そして、結像光学系の
視野内における前記被測定領域(M)の位置に応じて前
記開口絞りの状態を最適化すれば、その被測定領域を良
好に表現する像が形成されるので、その結果、測定精度
が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ上の重ね合
わせマークを高精度に測定する重ね合わせ測定装置な
ど、結像光学系の形成する被検物の像に基づいてその被
検物上の特定の被測定領域を測定する測定装置、及びそ
れに使用される対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】重ね合わせ測定装置など、被検物(ウエ
ハ)上の微細な被測定領域(重ね合わせマーク)を高精
度に測定する測定装置には、物体側がテレセントリック
である結像光学系が使用されることがある。この結像光
学系は、視野内の各位置から射出する各結像光束の各主
光線が、物体側で光軸と平行になるよう設計されてお
り、視野内の各位置にて発生した必要な回折光を十分に
結像に寄与させることができるので、高性能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのテ
レセントリック性は、たとえ設計上良好であっても、結
像光学系の各部の製造誤差や取り付け誤差などによっ
て、実際は若干低下している。また、結像光学系の開口
数が大きくなるほど、また、その焦点距離が短くなるほ
ど、テレセントリック性を高くすることは難しい。
【0004】よって、測定装置による測定結果には、結
像光学系の結像性能に起因する誤差が重畳されている。
そこで本発明は、結像光学系の結像性能に起因して生じ
る測定誤差を簡単かつ確実に抑えることの可能な測定装
置、及びその測定装置に適した対物レンズを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の測定装
置は、物体側がテレセントリックであると共に、位置及
び/又は姿勢の変更可能な開口絞りを有し、被検物の像
を形成する結像光学系と、前記結像光学系により形成さ
れる前記被検物の像に基づいてその被検物上の特定の被
測定領域を測定する測定手段と、前記結像光学系の視野
内における前記被測定領域の位置に応じて、前記開口絞
りの位置及び/又は姿勢を設定する制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の対物レンズは、請求項1
に記載の測定装置の前記結像光学系としての対物レンズ
であり、その内部に、前記開口絞りと、前記開口絞りを
光軸方向に移動させる第1駆動手段とを備えたことを特
徴とする。請求項3に記載の対物レンズは、請求項2に
記載の対物レンズにおいて、前記開口絞りを開口中心を
基準として揺動させる第2駆動手段をさらに備えたこと
を特徴とする。
【0007】請求項4に記載の対物レンズは、請求項1
に記載の測定装置の前記結像光学系としての対物レンズ
であり、その内部に、前記開口絞りと、前記開口絞りを
開口中心を基準として揺動させる第2駆動手段とを備え
たことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について説明する。
【0009】[第1実施形態]図1、図2に基づいて本
発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施
形態の原理を説明する図である。図1に示す結像光学系
(対物レンズ)Lは物体側(図の下側)がテレセントリ
ックに設計されている。
【0010】つまり、視野F内の各位置X0,・・・,
Hから射出する各結像光束の各主光線(開口絞り12
の中心を通る光線)が、物体側で光軸Zと平行になるよ
う設計されている。このとき、視野F内の各位置X0
・・・,XHから射出する各0次回折光が、それぞれ主
光線(開口絞り12の中心を通る光線)となり、0次回
折光の周りに対称な回折光からなる光束(以下、単に
「対称な回折光束」という。)のみが開口絞り12を通
過して結像に寄与するはずである。
【0011】しかし、実際には、結像光学系Lのテレセ
ントリック性は完全ではないので、開口絞り12が、た
とえ、視野F内の像高0の位置X0から射出する対称な
回折光束(図1中太線で示す光束)を適正に通過させた
としても、視野F内の他の位置(例えば、最大像高の位
置XH)から射出する対称な回折光束(図1中細線で示
す光束)については、その一部を制限すると共に余分な
回折光を通過させてしまい、その結果、非対称な回折光
束(図1細点線で示す光束)を結像に寄与させる可能性
がある。
【0012】よって、開口絞り12の開口を配置すべき
領域は、視野F内の各位置Xiにより微妙にずれると考
えられる。なお、或る位置Xiについて開口絞り12の
開口を配置すべき領域ASiは、その位置Xiから射出す
る対称な回折光束の断面に相当するのであれば何れの領
域でもよいが、そのうち、その中心が光軸Zに一致する
領域であり、かつ位置X0(像高0の位置)について開
口絞り12の開口を配置すべき領域と同大な領域を、特
に位置Xiについての「瞳面ASi」と称す。
【0013】本実施形態では、瞳面ASiが視野F内の
各位置Xiについてそれぞれ1つずつ存在するとみな
し、開口絞り12を積極的に移動させる。ここで、結像
光学系Lによっては、各瞳面ASiが光軸Zの方向に互
いにずれる(瞳の収差が生じる)場合と、その中心(光
軸Z)を基準として互いに傾斜する場合とがあるが、図
1に示す本実施形態の結像光学系Lは、前者とする。図
1では、位置X0についての瞳面AS0と、位置XHにつ
いての瞳面ASHとが光軸Zの方向にずれた様子を示し
た。
【0014】そこで、本実施形態では、開口絞り12
を、光軸Zの方向に移動させる。図2は、本実施形態の
重ね合わせ測定装置の構成図である。本実施形態の重ね
合わせ測定装置は、以上説明したような結像光学系L
(物体側がテレセントリックになるよう設計されたも
の)を適用し、かつその結像性能に起因して生じる測定
誤差を簡単かつ確実に抑えるよう構成したものである。
【0015】重ね合わせ測定装置には、結像光学系L、
撮像素子14、ウエハWを支持するウエハステージ1
5、制御部11、演算部18(コンピュータなど)が備
えられる。ウエハWの表面が結像光学系Lの物体面に一
致し、また、撮像素子14の撮像面が結像光学系Lの像
面Iに一致する。
【0016】結像光学系Lには、予め、開口絞り12を
光軸Zの方向に移動させるピエゾ素子13が設けられ
る。このピエゾ素子13は、例えば、開口絞り12と、
その近傍のレンズL2を支持するレンズ室H2の間など
に介設される。なお、移動範囲は、視野F内の位置X0
についての瞳面AS0の近傍の十数μm程度でよい。
【0017】また、図2では、結像光学系Lが3つのレ
ンズL1、L2、L3からなるが、この構成に限らな
い。また、結像光学系Lは、全体が1つの鏡筒に収めら
れていても、一部ずつ複数の鏡筒に収められていてもよ
い。また、図2では省略したが、結像光学系Lの一部又
は全部を介して結像光学系Lの視野Fを照明する照明光
学系が備えられる。また、照明光の導入の仕方について
は、結像光学系Lを無限遠系とすると共に、撮像素子1
4の前段にリレー光学系を挿入し、さらに分岐プリズム
を挿入するなどの周知の手法が適用される。
【0018】ところで、演算部18は、ウエハWの情報
を予め格納しており、その情報に基づいてウエハWの表
面に形成された重ね合わせマークMの画像(例えば、図
2右下(a))を取得するよう、制御部11に指示を出
す。制御部11は、その指示に応じて、撮像素子14、
ウエハステージ15などを駆動制御し、結像光学系Lの
視野Fが図2右下(a)のように重ね合わせマークMを
捉えるよう設定する。その状態で撮像素子14を駆動
し、視野F内の画像(図2右下(a))を取得する。こ
の画像(図2右下(a))は、演算部18に取り込まれ
た後、処理される。
【0019】演算部18は、図2右下(b)に示すよう
に、その画像のうち、重ね合わせマークMの画像に着目
し、重ね合わせマークMのエッジ検出や、線幅の測定、
さらにそれら測定結果に基づく重ね合わせ精度の算出、
重ね合わせの良否の判定などを行う。ここで、本実施形
態の演算部18には、ウエハWの情報だけでなく、図2
右上(c)に示すように、結像光学系Lの視野F内の各
位置Xiと、各位置Xiについての瞳面ASiの位置、つ
まり開口絞り12を配置すべき光軸Z方向の位置Si
の対応関係を示す情報(最適絞り位置情報)が格納され
ている。各位置Xiに対応する各位置Siは、予め結像光
学系Lから測定される。
【0020】なお、視野Fにおいて光軸Zからの距離が
互いに等しい2つの位置Xa,Xbについては、瞳面AS
a、ASbも互いに一致するので、この最適絞り位置情報
は、少なくとも視野F内の各径位置X0,・・・,XH
ついての情報であればよい。本実施形態の演算部18
は、前記した視野F内の画像を取得するに当たり、予め
格納されたウエハWの情報、及び/又は試験的に取得し
た視野Fの画像などから、視野F内における重ね合わせ
マークMの径位置Xiを認識する。そして、前記最適絞
り位置情報(図2右上(c))を参照し、その径位置X
iに対応づけられた位置Siの情報を取得する。
【0021】さらに、演算部18は、制御部11に対し
その位置Siに開口絞り12を配置するよう指示を出
す。制御部11は、ピエゾ素子13に対し、開口絞り1
2をその位置Siに配置するために必要な駆動信号を与
える。このようにして開口絞り12が位置Siに配置さ
れた状態では、視野Fの位置Xiから射出される対称な
回折光束は結像光学系Lに結像光束として確実に取り込
まれるので、視野F内の画像(図2右下(a))のうち
少なくとも重ね合わせマークM(視野F内の径位置Xi
に配置されている。)については、確実に良好に表現さ
れる。
【0022】したがって、演算部18における重ね合わ
せマークMについての処理(図2右下(b))は、たと
えその処理方法が従来と同じであったとしても、重ね合
わせマークMが良好に表現された分だけ、精度高く行わ
れる。以上、本実施形態によれば、視野F内の重ね合わ
せマークMの位置に応じて開口絞り12の位置が最適化
されるので、重ね合わせマークMを良好に表現する画像
が取得され、その結果、測定精度が高まる。
【0023】ここで、開口絞り12を光軸方向に移動さ
せることのない従来の重ね合わせ測定装置は、瞳面のず
れによる影響を小さくするべく、撮像素子14の前段に
リレー光学系を配置し、リレー光学系中に形成される比
較的小さい角度の光束中に開口絞り12を挿入する必要
があった。しかし、本実施形態のように、開口絞り12
を積極的に移動させて瞳面のずれを補償すれば、開口絞
り12の挿入位置に対する自由度が高まるので、図2に
示すようなレンズ構成の簡略化が可能となっている。
【0024】また、本実施形態の重ね合わせ測定装置に
も、図示しなかったが、測定前のアライメント用とし
て、開口絞り12の光軸Zとは垂直な方向の位置を微調
整するXYステージを設けてもよいことはいうまでもな
い。このようなXYステージは、高精度な光学機器に一
般的に設けられている。なお、本実施形態において、開
口絞り12の位置を移動する手段としては、上記したピ
エゾ素子に限定されず、Zステージやカム機構などの他
の手段を適用してもよいことは言うまでもない。因み
に、移動距離が微小な場合は、ピエゾ素子を使用するこ
とが簡易であり、また高速移動が可能である点で好まし
い。
【0025】[第2実施形態]図3、図4に基づいて本
発明の第2実施形態について説明する。ここでは、第1
実施形態との相違点についてのみ説明する。図3は、本
実施形態の原理を説明する図である。本実施形態の結像
光学系L’も、第1実施形態の結像光学系Lと同様、物
体側(図の下側)がテレセントリックに設計されてい
る。
【0026】また、第1実施形態の結像光学系L’と同
様、テレセントリック性は完全ではないので、視野F内
の各位置Xijについての各瞳面ASijは互いにずれてい
る。但し、本実施形態の結像光学系L’は、第1実施形
態の結像光学系Lとは異なり、各瞳面ASijが光軸Z
(つまり瞳面の中心)を基準として互いに傾斜する。な
お、この場合、視野Fにおいて光軸Zからの距離が等し
い2つの位置Xa,Xbであっても、その瞳面ASa、A
bは互いにずれる可能性がある。
【0027】図3では、位置X00についての瞳面AS00
と、位置Xijについての瞳面ASijとがそれらの中心を
基準として互いに傾斜した様子を示した。そこで、本実
施形態では、開口絞り12の姿勢を、その中心を基準と
して変化させる。図4は、本実施形態の重ね合わせ測定
装置の構成図である。
【0028】本実施形態の重ね合わせ測定装置は、以上
説明したような結像光学系L’を適用し、かつその結像
性能に起因して生じる測定誤差を簡単かつ確実に抑える
よう構成したものである。本実施形態の重ね合わせ測定
装置には、第1実施形態の重ね合わせ測定装置におい
て、結像光学系L、制御部11、演算部18に代えて結
像光学系L’、制御部21、演算部28を備えたものに
等しい。
【0029】結像光学系L’には、予め、開口絞り12
を、その中心を基準として傾斜させるピエゾ素子23、
及びθステージ24が設けられる。このピエゾ素子2
3、θステージ24は、例えば、開口絞り12と、その
近傍のレンズL2を支持するレンズ室H2との間などに
この順で介設される。つまり、θステージ24は、開口
絞り12の光軸Zの周りの回動角度Θを設定し、ピエゾ
素子23は、そのθステージ24上で光軸Zとは垂直な
軸の周りの開口絞り12の傾斜角度θを設定する。
【0030】これらθステージ24とピエゾ素子23と
によれば、開口絞り12をその中心を基準として揺動さ
せ、その中心を基準としたあらゆる姿勢に設定できる。
制御部21、演算部28は、基本的に第1実施形態の制
御部11、演算部18と同じ動作をするが、開口絞り1
2の姿勢を変化させるのに伴い、一部相違している。以
下、それらの相違点について主に説明する。
【0031】本実施形態の演算部28には、ウエハWの
情報だけでなく、図4右上(c)に示すように、結像光
学系Lの視野F内の各位置Xijと、各位置Xiについて
の瞳面ASiの位置、つまり開口絞り12に設定すべき
姿勢(Θij,θij)との対応関係を示す情報(最適絞り
姿勢情報)が格納されている。各位置Xijに対応する各
姿勢(Θij,θij)は、予め結像光学系Lから測定され
る。
【0032】演算部28は、視野F内の画像の取得に当
たり、予め格納されたウエハWの情報、及び/又は試験
的に取得した視野Fの画像などから、視野Fにおける重
ね合わせマークMの位置Xijを認識する。そして、前記
最適絞り姿勢情報(図4右上(c))を参照し、その位
置Xijに対応づけられた姿勢(Θij,θij)の情報を取
得する。
【0033】さらに、演算部28は、制御部21に対し
その姿勢(Θij,θij)を開口絞り12に設定するよう
指示を出す。制御部21は、ピエゾ素子23及びθステ
ージ24に対し、開口絞り12をその姿勢(Θij
θij)に設定するために必要な駆動信号を与える。この
ようにして開口絞り12が姿勢(Θij,θij)に設定さ
れた状態で、前記視野F内の画像(図4右下(a))が
取得されれば、第1実施形態と同様の理由でその画像の
うち少なくとも重ね合わせマークM(視野F内の位置X
ijに配置されている。)は、確実に良好に表現される。
【0034】したがって、演算部28における重ね合わ
せマークMについての処理(図4右下(b))は、たと
えその処理方法が従来と同じであったとしても、重ね合
わせマークMが良好に表現された分だけ、精度高く行わ
れる。以上、本実施形態では、第1の実施形態と異な
り、視野F内の重ね合わせマークMの位置に応じて最適
化するのが、開口絞り12の光軸Zの方向の位置ではな
く開口絞り12の姿勢であるが、第1実施形態と同様に
重ね合わせマークMを良好に表現する画像が取得される
ので、測定精度が高まる。
【0035】ここで、開口絞り12の姿勢を変化させる
ことのない従来の重ね合わせ測定装置は、瞳面のずれに
よる影響を小さくするべく、撮像素子14の前段にリレ
ー光学系を配置し、リレー光学系中に形成される比較的
小さい角度の光束中に開口絞り12を挿入する必要があ
った。しかし、本実施形態のように、開口絞り12の姿
勢を積極的に変化させて瞳面のずれを補償すれば、開口
絞り12の挿入位置に対する自由度が高まるので、図4
に示すようなレンズ構成の簡略化が可能となっている。
【0036】また、本実施形態の重ね合わせ測定装置に
も、図示しなかったが、測定前のアライメント用とし
て、開口絞り12の光軸Zとは垂直な方向の位置を微調
整するXYステージを設けてもよいことはいうまでもな
い。このようなXYステージは、高精度な光学機器に一
般的に設けられている。なお、本実施形態において、開
口絞り12の姿勢を変更する手段としては、ピエゾ素子
とθステージとの組み合わせに限定されず、XYZステ
ージやカム機構など他の手段を適用してもよい。
【0037】[その他]なお、上記各実施形態では、開
口絞り12の位置又は姿勢を、視野F内の重ね合わせマ
ークMの位置に応じて変化させているが、さらに柔軟
に、例えば、重ね合わせマークM内の各測定ポイントに
応じて変化させてもよい。すなわち、図2(b)又は図
4(b)に示すように、1つの重ね合わせマークMに
は、演算部による線幅等の測定ポイントが幾つか(少な
くとも2つ)存在する。従来は、一枚の視野内の画像か
ら、重ね合わせマークMの複数の測定ポイントをそれぞ
れ測定していたが、開口絞り12の位置又は姿勢をそれ
ら複数の測定ポイント毎に設定してそれぞれ画像を取得
し、それら画像に基づいてそれぞれの測定ポイントを測
定する。そうすれば、各測定ポイントをそれぞれ高精度
に測定することができるので、第1実施形態や第2実施
形態よりもさらに測定を高精度化することが可能であ
る。
【0038】また、上記各実施形態は、有限の位置に結
像する結像光学系L、L’について説明したが、本発明
は、無限遠の位置に結像する無限遠系の結像光学系、及
び無限遠系の結像光学系を備えた測定装置にも適用可能
である。また、上記第1実施形態と第2実施形態とを組
み合わせて、各瞳面の光軸方向のずれと、各瞳面の傾き
のずれとの双方を補償する重ね合わせ測定装置を構成す
ることもできる。
【0039】また、上記各実施形態では、結像光学系
L、L’を重ね合わせ測定装置に適用した例を説明した
が、本発明の結像光学系は、被検物の像に基づいてその
被検物上の特定の被測定領域を測定する測定装置であれ
ば、如何なる測定装置にも適用可能である。また、上記
各実施形態では、開口絞り12の移動又は姿勢変化を制
御部が自動的に行っているが、手動で行うようにしても
よい。但し、重ね合わせ測定装置では、制御部と演算部
との装備が一般的なので、上記実施形態のように自動化
することが好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上本発明によれば、結像光学系の結像
性能に起因して生じる測定誤差を簡単かつ確実に抑える
ことの可能な測定装置、及びその測定装置に適した対物
レンズが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の原理を説明する図である。
【図2】第1実施形態の重ね合わせ測定装置の構成図で
ある。
【図3】第2実施形態の原理を説明する図である。
【図4】第2実施形態の重ね合わせ測定装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
L,L’ 結像光学系 L1,L2,L3 レンズ H1,H2,H3 レンズ室 M 重ね合わせマーク W ウエハ F 視野 11,21 制御部 12 開口絞り 13,23 ピエゾ素子 14 撮像素子 15 ウエハステージ 18,28 演算部 24 θステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/66 J 21/66 21/30 516A Fターム(参考) 2F065 AA17 AA20 BB27 CC19 FF04 LL30 PP12 UU07 2H052 AB01 AD35 AF02 2H087 KA12 LA01 NA02 NA09 RA36 4M106 AA01 AA07 CA50 DB12 DH03 DH38 DJ04 5F046 AA18 CB05 DB05 FA17 FB06 FB19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側がテレセントリックであると共
    に、位置及び/又は姿勢の変更可能な開口絞りを有し、
    被検物の像を形成する結像光学系と、 前記結像光学系により形成される前記被検物の像に基づ
    いてその被検物上の特定の被測定領域を測定する測定手
    段と、 前記結像光学系の視野内における前記被測定領域の位置
    に応じて、前記開口絞りの位置及び/又は姿勢を設定す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の測定装置の前記結像光
    学系は、対物レンズであり、前記対物レンズ内部に、 前記開口絞りと、 前記開口絞りを光軸方向に移動させる第1駆動手段とを
    備えたことを特徴とする対物レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の対物レンズにおいて、 前記開口絞りを開口中心を基準として揺動させる第2駆
    動手段をさらに備えたことを特徴とする対物レンズ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の測定装置の前記結像光
    学系は、対物レンズであり、前記対物レンズ内部に、 前記開口絞りと、 前記開口絞りを開口中心を基準として揺動させる第2駆
    動手段とを備えたことを特徴とする対物レンズ。
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