JP2003329582A - リンゴの内部品質検査方法 - Google Patents

リンゴの内部品質検査方法

Info

Publication number
JP2003329582A
JP2003329582A JP2002139396A JP2002139396A JP2003329582A JP 2003329582 A JP2003329582 A JP 2003329582A JP 2002139396 A JP2002139396 A JP 2002139396A JP 2002139396 A JP2002139396 A JP 2002139396A JP 2003329582 A JP2003329582 A JP 2003329582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
apple
light
transmitted light
intensity
wavelength band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002139396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3868847B2 (ja
Inventor
Hideo Kurashima
秀夫 倉島
Yasutetsu Onozawa
康哲 小野澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokan Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokan Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokan Kogyo Co Ltd filed Critical Tokan Kogyo Co Ltd
Priority to JP2002139396A priority Critical patent/JP3868847B2/ja
Publication of JP2003329582A publication Critical patent/JP2003329582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3868847B2 publication Critical patent/JP3868847B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3563Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light for analysing solids; Preparation of samples therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/02Food
    • G01N33/025Fruits or vegetables

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンゴの内部品質の状態、例えば、蜜散りリ
ンゴ、蜜中入りリンゴ、蜜小入りリンゴを容易かつ確実
に判別することができる技術を提供する。 【解決手段】 リンゴ2に光を照射し、透過した光の可
視光領域から近赤外線領域においてピークを形成する複
数の波長帯のうち、前記可視光領域における少なくとも
一つの波長帯の透過光強度に基づいて、リンゴ2の内部
品質を判別するようにした。この場合、内部品質がいろ
いろな状態のリンゴ2を準備し、これらリンゴ2の前記
可視光領域における少なくとも一つの波長帯の透過光強
度を予め測定して記憶し、検査対象であるリンゴ2の前
記可視光領域における前記波長帯の透過光強度を、前記
記憶してある透過光強度と比較して内部品質を判別する
ようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蜜の状態や褐変等
のリンゴの内部品質を非破壊で判別する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リンゴの内部品質は、リンゴの形
や色合い等の外見で経験的に判別したり、抜き取り試料
を切断して目視検査により判別されたりしていた。しか
し、内部品質は外見から判別困難な場合が多く、また、
抜き取り検査されたリンゴは商品価値がなくなる上、残
りのリンゴの内部品質は抜き取り検査結果から推定する
しかなかった。
【0003】そこで、近年、光学的手法を用いて果実の
内部品質を判別する技術が提案されている。果実は、一
般に糖度が高いほど商品価値が高い。そこで、例えば、
特開平4−104041号公報には、特定波長領域の透
過光の強度から果実の糖度等の内部品質を検査する方法
が記載されている。
【0004】また、リンゴの完熟品で蜜入り状態の場合
は、特有の香気と味覚とを発し、高級品として好まれて
いる。そこで、例えば、「果樹試報 C15 P14−
47農林水産省 1988」には、単一波長の光透過に
よるリンゴの蜜症状の非破壊測定の方法が記載されてい
る。このように、リンゴの透過光を測定することによ
り、リンゴの糖度や蜜入り状態を非破壊で検査すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リンゴの内
部品質は、品質の良い順に、例えば、リンゴ内の蜜が
正常に散っているもの(以下、蜜散りリンゴという)、
リンゴ内の蜜が部分的に含まれているもの(以下、蜜
中入りリンゴという)、リンゴ内の蜜が一部に含まれ
ているもの(以下、蜜小入りリンゴという)、リンゴ
内の蜜及び/又は果肉が褐変したもの(以下、褐変リン
ゴという)に分類することができる。なお、の褐変リ
ンゴは、商品価値の無い不良品として扱われる。しかし
ながら、透過率を単に測定しただけの上記従来の方法で
は、これら四通りの内部品質を正確に判別することは極
めて困難であった。
【0006】また、近年、温度や雰囲気ガスを制御する
ことにより、リンゴを、その鮮度を保ちつつ長期保存す
る技術が発達していて、リンゴを旬以外の季節にも出荷
することができるようになってきている。しかしなが
ら、リンゴを長期間保存すると、果肉や蜜が褐色に変色
(褐変)して、香気や味覚が落ちてしまうことがある。
褐変等の内部変質が生じたリンゴは、一般に光の透過率
が低下する傾向にある。また、リンゴは、果肉の含水量
が多いほど高く、含水量が少なくなるにつれて、散乱が
多くなるため、光の透過率が低下する傾向がある。その
ため、上述の従来技術のように、透過率を単に測定した
だけでは、光の透過率が低下した場合に、それが褐変に
よるものなのか、含水量の減少によるものなのかは判別
することが困難であった。
【0007】さらに、上述の従来技術では、褐変等の内
部変質が生じたリンゴと、蜜が減少したリンゴとの判別
を行うことが困難であった。ここで、図14に、リンゴ
の透過分光スペクトルの経時変化の一例を示す。図14
のグラフの横軸は透過光の波長(nm)を表し、縦軸は
透過光強度(カウント数)を表す。グラフ中の曲線G1
は、新鮮なリンゴの透過分光スペクトルを表す。また、
破線G2は、日数が経過した後における同一のリンゴの
透過分光スペクトルを表す。そして、曲線G1及び破線
G2に示すように、日数が経過すると、果肉の含水量が
低下するため、スペクトル強度が全体的に低下してい
る。
【0008】なお、透過分光スペクトルの特徴として、
近赤外領域である780nm〜830nmで一つの山と
なるピーク波長帯があり、また、可視光領域である55
0nm〜780nmの範囲内の630nm近傍及び70
0nm近傍で、二つの山となるピーク波長帯がある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、含水量や蜜の減少による内部品質の変化と褐
変とを区別して内部品質を確実に判別することができる
技術の提供、さらには、リンゴの内部品質の状態、例え
ば、前述した蜜散りリンゴ、蜜中入りリンゴ、蜜小入り
リンゴを容易かつ確実に判別することができる技術の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成を図るた
め、本発明に係る発明者は、請求項1に記載するよう
に、リンゴに光を照射し、透過した光を可視光領域から
近赤外線領域においてピークを形成する複数の波長帯の
うち、前記可視光領域における少なくとも一つの波長帯
の透過光強度に基づいて、前記リンゴの内部品質を判別
することができることを見出した。
【0011】この場合、請求項2に記載するように、内
部品質がいろいろな状態のリンゴを準備し、これらリン
ゴの前記可視光領域における少なくとも一つの波長帯の
透過光強度を予め測定して記憶し、検査対象であるリン
ゴの前記可視光領域における前記波長帯の透過光強度
を、前記記憶してある透過光強度と比較して内部品質を
判別するようにするとよい。
【0012】また、本発明の発明者は、請求項3に記載
するように、リンゴに光を照射し、透過した光を可視光
領域から近赤外領域においてピークを形成する複数の波
長帯に分光し、前記可視光領域における少なくとも一つ
の波長帯の透過光強度と、前記近赤外領域における一つ
の波長帯の透過光強度との比率である少なくとも一つの
比強度にもとづいて、前記リンゴの内部品質を判別する
ことができることを見出した。
【0013】この場合、請求項4に記載するように、内
部品質がいろいろな状態のリンゴを準備し、これらリン
ゴの前記可視光領域における少なくとも一つの波長帯の
透過光強度と前記近赤外領域における一つの波長帯とを
測定するとともに、前記可視光領域における少なくとも
一つの波長帯の透過光強度を前記近赤外領域における一
つの波長帯の透過光強度で演算した少なくとも一つの比
強度を予め記憶し、検査対象であるリンゴの前記可視光
領域における前記波長帯の透過光強度を前記近赤外領域
における前記波長帯の透過光強度で演算した少なくとも
一つの比強度を、前記記憶してある比強度と比較して内
部品質を判別するようにするとよい。
【0014】さらに、本発明に係る発明者は、上記二つ
の方法を組み合わせることで、より正確に内部品質を判
別できることを見出した。すなわち、請求項5に記載す
るように、リンゴに光を照射し、透過した光を可視光領
域から近赤外線領域においてピークを形成する複数の波
長帯に分光し、前記可視光領域における少なくとも一つ
の波長帯の透過光強度及び、前記可視光領域における少
なくとも一つの波長帯の透過光強度と前記近赤外領域に
おける一つの波長帯の透過光強度の比率である少なくと
も一つの比強度にもとづいて、前記リンゴの内部品質を
判別するものである。
【0015】この場合、請求項6に記載するように、内
部品質がいろいろな状態のリンゴを準備し、これらリン
ゴの前記可視光領域における少なくとも一つの波長帯の
透過光強度を予め測定して記憶するとともに、前記可視
光領域における前記波長帯の透過光強度を前記近赤外領
域における一つの波長帯の透過光強度で演算した少なく
とも一つの比強度を予め記憶し検査対象であるリンゴの
前記可視光領域における少なくとも一つの波長帯の透過
光強度及び比強度を、前記記憶してある透過光強度及び
比強度と比較して内部品質を判別するようにするとよ
い。
【0016】また、請求項7に記載の発明は、可視光領
域の検出すべき波長帯として、前記可視光領域のピーク
波長帯として、550nm±30nm、600nm乃至
630nm±30nm、700nm乃至730nm±3
0nmの群の中から少なくとも一つの波長帯を選択する
とともに、前記近赤外領域のピーク波長帯として、80
0nm乃至810nm±30nmを選択する方法として
ある。
【0017】リンゴの透過分光スペクトルは、可視光領
域では、700nm附近、600nm〜630nm附近
及び550nm附近に、山となるピーク波長帯を有し、
特に、700nm附近の強度が高いことが分かってき
た。また、近赤外領域では、800nm〜810nm附
近に、山となるピークを形成することが分かってきた。
このため、これら波長の透過光強度を計測すれば、内部
品質の判別がより容易となる。
【0018】さらに、請求項8に記載の発明は、リンゴ
に対して複数の方向から光を照射し、これら複数の方向
における透過光ごとに前記請求項1〜7のいずれかに記
載の方法によってリンゴの内部品質を判別する方法とし
てある。このように、一つのリンゴに対して、複数の方
向から光を照射してそれらの透過光強度及び/又は比強
度を求め、それぞれの透過光強度及び/又は比強度にも
とづいてリンゴの内部判別を行い、それらを総合して最
終的な判別を行うことにより、リンゴの芯によって陰と
なる部分に対しても光を透過させて、一つのリンゴの全
体について漏れなく検査を行うことができ、より正確に
リンゴの内部品質の判別を行うことができる。
【0019】請求項9に記載の発明は、前記光の照射角
度を前記リンゴに対して相対的に変化させることで、リ
ンゴに対して複数の方向から光を照射する方法としてあ
る。この方法では、例えば、光源をリンゴの周りで回転
させて、リンゴに対する配置位置を変化させるようにし
てもよいし、光源を固定したままでリンゴを回転させる
ようにするとよい。また、請求項10に記載するよう
に、前記リンゴに単一の前記光源から光を照射し、前記
リンゴを所定角度回転させることで前記光の照射方向を
変化させるようにしてもよい。
【0020】請求項11に記載の発明は、複数の前記光
源を、前記リンゴの周囲の異なる位置に配置し、この複
数の光源から順次前記リンゴに向けて光を照射する方法
としてある。このように、複数の光源による光の照射を
順次切り換えることで、リンゴに対する光の照射方向を
変化させることができる。
【0021】請求項12に記載の発明は、光の照射方向
を90度変化させる方法としてある。このように、光の
照射方向をリンゴに対して90度変化させることで、陰
となる部分を最小又はほぼ完全に無くして、リンゴの判
別対象部位のほぼ全体にわたって光を満遍なく透過させ
ることができ、より正確な判別を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態にかかるリンゴの内部品質検査方法について説
明する。 [第一の実施形態]まず、図1を参照して、本発明の第
一の実施形態にかかる内部品質検査方法を実施する判別
装置の構成について説明する。この第一の実施形態で
は、単一の透過光強度を用いてリンゴの内部品質の判別
を行う。
【0023】この実施形態で用いる判別装置は、検査対
象であるリンゴ2に光を照射する光源1と、リンゴ2を
透過した光(透過光)を集光する集光器3と、この集光
器3によって集光された透過光の進路上に設けられ、前
記透過光を分光する無偏光ビームスプリッタ4aと、こ
の無偏光ビームスプリッタ4aによって分光された透過
光が入射するように配置された第二波長フィルタ5b
と、第二波長フィルタ5bを通過した所定波長の光を受
光する第二光センサ6bと、第二光センサ6bから出力
された第二透過光強度信号に基づいてリンゴ2の内部品
質を判別する判別部8とを有している。
【0024】光源1には、キセノンランプやハロゲンラ
ンプを用いるとよい。これら光源は、透過光強度を計測
する波長を含む波長帯域にわたる発光スペクトルを有し
ている。なお、照射光は、連続発光させてよいし、断続
的にパルス発光させてもよい。また、この実施形態で
は、光センサ6として、可視光領域から近赤外光領域に
かけて分光感度をもつシリコンフォトダイオードを用い
ているが、これに限定されるものではなく、光電子倍増
管、太陽電池など要求される分光感度をもつものであれ
ばよい。
【0025】また、判別部8は、リンゴの内部品質の状
態として前述した、蜜散りリンゴ、蜜中入りリン
ゴ、蜜小入りリンゴ及び、褐変リンゴのそれぞれに
ついて、予めサンプリングによって得られた第二透過光
強度に関する基準データを記憶するメモリ8aとを有し
ている。
【0026】上記構成の判別装置の作用及びこの判別装
置による判別の手順を、図1のブロック図,図2の透過
光強度の計測結果及び図3の透過強度の分布図を参照し
ながら説明する。図1に示すように、光源1を出射した
光は、検査対象のリンゴ2に照射される。リンゴ2の透
過光は、集光器3によって集光され、無偏光ビームスプ
リッタ4aに入射される。無偏光ビームスプリッタ4a
は、入射光の一部分を透過し、残りの部分を側方へ反射
することにより、透過光を分波する。
【0027】無偏光ビームスプリッタ4aによって分波
された透過光の一つは、第二波長フィルタ5bへ入射す
る。リンゴ2の透過分光スペクトルは、可視光領域で
は、710nm附近、630nm附近及び550nm附
近に山となるピーク波長帯を有し、特に、710nm附
近の強度が高く、次に、650nm附近の強度が高い。
【0028】そこで、この実施形態では、第二波長フィ
ルタ5bとして、650nm±30nmの狭域干渉フィ
ルタを用いた。この第二波長フィルタ5bは、入射した
透過光のうち、可視光領域の620nm〜680nmの
範囲の光のみを選択的に透過する。勿論、710nm付
近の狭域干渉フィルタを用いてもよい。第二波長フィル
タ5bを透過した光は、第二光センサ6bへ入射する。
第二光センサ6bは、第二波長フィルタ5bの透過光の
透過光強度を計測する。この計測結果は、第二透過光強
度信号として出力される。
【0029】この第二透過光強度信号は、判別部8に入
力される。この判別部8による内部品質の判別処理は、
光源1の前面の所定位置に、検査対象であるリンゴ2が
位置していることを条件に行われる。リンゴ2が光源1
の前面の所定位置に位置しているかどうかは、当該位置
に設けられたセンサやスイッチ等からの出力信号によっ
て判断することができる。
【0030】メモリ8aには、第二透過光強度に関する
基準データが、予め設定されている。この基準データ
は、予め上記した四通りの内部品質のリンゴ2を多数用
意し、これらリンゴについての第二透過光強度をとり、
これらデータにもとづいて求めたものである。判別部8
は、第二透過光強度信号とメモリ8aから読み出した第
二透過光強度の基準データとを比較し、この比較結果に
基づいて、当該リンゴ2の内部品質の状態(蜜の状態)
を判別する。
【0031】次に、図2及び図3を参照しながら、第二
透過光強度を用いたリンゴ2の内部品質の状態の判別方
法を説明する。図2は、蜜散りリンゴ,蜜中入りリンゴ
及び蜜小入りリンゴのサンプルについて、第二透過光強
度を計測した結果を示す表、図3は、図2の第二透過光
強度の分布を表す分布図である。
【0032】なお、判別の正確を期するために、第二透
過光強度の測定は多数のサンプルについて行うのが好ま
しいが、説明及び図示の便宜のため、図2では12個の
サンプルについてのみ記載している。図3からわかるよ
うに、蜜散りリンゴは図3の分布図中左方のグループi
に、蜜中入りリンゴは同右方のグループiiiに、蜜小入
りリンゴはグループiとグループiiiとの間のグループi
iに属している。
【0033】グループiは、第二透過光強度が0〜0.
3の範囲内、グループiiは、第二透過光強度が0.3〜
0.8の範囲内、グループiiiは、第二透過光強度が
0.7〜2.0の範囲内である。したがって、リンゴ2
の第二透過光強度を求め、メモリ8aに記憶された基準
データに基づいて、当該リンゴ2の第二透過光強度がど
のグループに属するのかを判断することで、当該リンゴ
2の内部品質の状態を判別することが可能になる。
【0034】[第二の実施形態]次に、図1,図4及び
図5を参照しながら、本発明の第二の実施形態について
説明する。この第二の実施形態では、一つの比強度を用
いたリンゴ2の内部欠陥(褐変)の判別を行う。この実
施形態では、図1に示した判別装置のうち、無偏光ビー
ムスプリッタ4aを透過して直進した透過光の進路上に
配置された第一波長フィルタ5aと、第一波長フィルタ
5aを通過した所定波長の光を受光する第一光センサ6
aと、第一及び第二透過光強度信号が入力され、これら
第一及び第二透過光強度信号に基づいて比強度を計算す
る比強度計算部7と、比強度の基準データを記憶するメ
モリ8bとを利用する。
【0035】無偏光ビームスプリッタ4aを透過して直
進した透過光は、第一波長フィルタ5aへ入射する。近
赤外領域では、800nm〜810nm附近に、山とな
るピークを形成する。そこで、この実施形態では、第一
波長フィルタ5aとして、800nm±30nmの狭域
干渉フィルタを用いた。この第一波長フィルタ5aは、
入射した透過光のうち、赤外領域の770nm〜830
nmの範囲の光のみを選択的に透過させる。
【0036】第一波長フィルタ5aを透過した光は、第
一光センサ6aへ入射する。第一光センサ6aは、第一
波長フィルタ5aの透過光の透過光強度を計測する。計
測結果は、第一透過光強度信号として出力される。メモ
リ8bに記憶される比強度の基準データは、予め上記し
た四通りの内部品質のリンゴ2を多数用意し、これらリ
ンゴについての比強度のデータをとり、これらデータに
もとづいて得られたものである。
【0037】図4及び図5は、この実施形態における判
別方法を説明するための図で、図4は、蜜散りリンゴ,
蜜中入りリンゴ及び蜜小入りリンゴ及び褐変リンゴのサ
ンプルについて比強度を計算した結果を示す表、図5
は、図4の比強度の分布を表す分布図である。なお、第
一の実施形態の第二透過光強度による判別の場合と同様
に、判別の正確を期するため、比強度の測定は多数のサ
ンプルについて行うのが好ましいが、説明及び図示の便
宜のため、図4では12個のサンプルについてのみ記載
している。
【0038】図5からわかるように、蜜散りリンゴ,蜜
中入りリンゴ及び蜜小入りリンゴの良品のリンゴはグル
ープIに属し、褐変リンゴはグループIIに属している。
グループIは、比強度が0.3994〜0.6048の
範囲内、グループIIは、比強度が0.1829〜0.2
866の範囲内であった。したがって、リンゴ2の比強
度を求め、メモリ8Bに記憶された基準データに基づい
て、当該リンゴ2の比強度がどのグループに属するのか
を判断することで、当該リンゴ2の内部欠陥(褐変)を
判別することが可能になる。
【0039】[第三の実施形態]次に、本発明の第三の
実施形態を、図6〜図8を参照しながら説明する。この
第三の実施形態では、複数(二つ)の透過光強度を用い
てリンゴの内部品質の判別を行う。なお、この実施形態
において、第一の実施形態で説明した判別装置の部材,
部位と同一の部材,部位には同一の符号を付して、詳し
い説明は省略する。
【0040】図6は、第三の実施形態にかかる判別方法
を実施するための判別装置の構成を説明するブロック図
である。図6に示すように、この実施形態の判別装置
は、リンゴ2に光を照射する光源1と、リンゴ2を透過
した光(透過光)を集光する集光器3と、この集光器3
によって集光された透過光を分光する直列配置された二
つの無偏光ビームスプリッタ4a,4bと、無偏光ビー
ムスプリッタ4aによって分光された透過光が入射する
ように配置された第二波長フィルタ5bと、無偏光ビー
ムフィルタ4bによって分光された透過光が入射するよ
うに配置された第三波長フィルタ5cと、第二及び第三
波長フィルタ5b,5cを通過した所定波長の光を受光
する第二及び第三光センサ6b,6cと、第二及び第三
光センサ6b,6cから出力された第二及び第三透過光
強度信号に基づいてリンゴ2の内部品質を判別する判別
部8とを有している。
【0041】判別部8は、リンゴの内部品質の状態とし
て前述した、蜜散りリンゴ、蜜中入りリンゴ、蜜
小入りリンゴ及び、褐変リンゴのそれぞれについて、
予めサンプリングによって得られた第二及び第三透過光
強度に関する基準データを記憶するメモリ8aを有して
いる。
【0042】上記構成の判別装置による第二透過光強度
及び第三透過光強度を用いた判別の手順を、図6〜図8
を参照しながら説明する。リンゴ2の透過光は、集光器
3によって集光され、無偏光ビームスプリッタ4aに入
射され、次いで無偏光ビームスプリッタ4bへ入射され
る。無偏光ビームスプリッタ4aによって分波された透
過光の一つは、第二波長フィルタ5bへ入射する。第二
波長フィルタ5bは、650nm±30nmの狭域干渉
フィルタであり、入射した透過光のうち、可視光領域の
620nm〜680nmの範囲の光のみを選択的に透過
する。第二波長フィルタ5bを透過した光は、第二光セ
ンサ6bへ入射する。第二光センサ6bは、第二波長フ
ィルタ5bの透過光の透過光強度を計測する。計測結果
は、第一透過光強度信号として出力される。
【0043】また、無偏光ビームスプリッタ4bによっ
て分波された透過光の一つは、第三波長フィルタ5cへ
入射する。第三波長フィルタ5cは、710nm±30
nmの狭域干渉フィルタであり、入射した透過光のう
ち、可視光領域の680nm〜740nmの範囲の光の
みを選択的に透過する。第三波長フィルタ5cを透過し
た光は、第三光センサ6cへ入射する。第三光センサ6
cは、第三波長フィルタ5cの透過光の透過光強度を計
測する。計測結果は、第三透過光強度信号として出力さ
れる。
【0044】第二及び第三透過光強度信号は、判別部8
に入力される。判別部8による内部品質の判別処理は、
先の実施形態と同様に、光源1の前面の所定位置に、検
査対象であるリンゴ2が位置していることを条件に行わ
れる。メモリ8aには、第二及び第三透過光強度に関す
る基準データが、予め設定されている。この基準データ
は、予め上記した四通りの内部品質のリンゴ2を多数用
意し、これらリンゴについての第二及び第三透過光強度
のデータをとり、これらデータにもとづいて求めたもの
である。
【0045】判別部8は、第二透過光強度信号及び第三
透過光強度信号とから、測定したリンゴ2の可視光領域
のピーク波長帯における第二及び第三透過光強度を計算
によって求め、これらを、メモリ8aから読み出した第
二透過光強度及び第三透過光強度の基準データと比較し
て、リンゴ2の内部品質を判別する。
【0046】図7は、蜜散りリンゴ,蜜中入りリンゴ,
蜜小入りリンゴ及び褐変リンゴのサンプルについて、第
二及び第三透過光強度を計測した結果を示す表、図8
は、図7の計測結果を、縦軸を第二光透過強度,横軸を
第三透過光強度とする座標上にプロットしたものであ
る。
【0047】なお、判別の正確を期するために、第二及
び第三透過光強度の測定は多数のサンプルについて行う
のが好ましいが、説明及び図示の便宜のため、図7では
12個のサンプルについてのみ記載している。図8か
ら、蜜散りリンゴ,蜜中入りリンゴ及び蜜小入りリンゴ
の計測結果は、ほぼ直線状に集まっていることがわか
る。そこで、最小自乗法等の公知の手法を用いて、蜜散
りリンゴ,蜜中入りリンゴ及び蜜小入りリンゴの計測結
果に最も近い直線Fを得た。
【0048】また、得られた直線Fと各サンプルのプロ
ットとから、蜜散りリンゴは直線Fの下方の領域iの範
囲内に、蜜中入りリンゴは直線Fの上方の比較的広い領
域iiiの範囲内に、蜜小入りリンゴは、領域i及び領域i
iiの間の領域iiの範囲内にほぼ収まり、褐変リンゴは、
領域i,ii,iiiのいずれにも属さないことがわかる。
【0049】図4のグラフにおいては、具体的には、 蜜散りリンゴ(領域i) 第二透過光強度 0〜0.3,第三透過光強度 0.1
〜0.6の範囲内 蜜小入りリンゴ(領域ii) 第二透過光強度 0.1〜0.4,第三透過光強度
0.3〜0.8の範囲内 蜜中入りリンゴ(領域iii) 第二透過光強度 0.4〜2.5,第三透過光強度
0.7〜3.0の範囲内 褐変リンゴ 上記の範囲外 である。
【0050】もちろん、各領域i,ii,iiiの範囲につ
いては、リンゴ2の種類等によって異なるので、リンゴ
2の種類等に応じて、各領域i,ii,iiiを設定する必
要がある。以上のことから、直線F及び上記の領域i,
ii,iiiの範囲をメモリ8aに予め設定しておき、検査
対象であるリンゴ2に光を照射して得られた第二及び第
三透過光強度から、このリンゴ2が領域i,ii,iiiの
いずれに属するのか或いは属しないかを判断することに
よって、当該リンゴ2の内部品質を判別することができ
る。
【0051】[第四の実施形態]この第三の実施形態の
さらに他の実施形態である第四の実施形態を、図6,図
9及び図10を参照しながら説明する。この実施形態で
は、図6に示した判別装置のうち、無偏光ビームフィル
タ4a,4bを透過して直進した透過光が入射するよう
に配置された第一波長フィルタ5aと、第一波長フィル
タ5aを通過した所定波長の光を受光する第一光センサ
6aと、第一,第二及び第三光センサ6a,6b,6c
から出力された第一,第二及び第三透過光強度信号が入
力され、これら第一,第二及び第三透過光強度信号に基
づいて比強度を計算する比強度計算部7とを利用する。
【0052】図9は、各サンプルごとに、第一透過光強
度と第二透過光強度との比である第一比強度及び第一透
過光強度と第三透過光強度との比である第二比強度を求
め、その結果を表に示したもの、図10は、図9の表に
示した各サンプルの第一比強度と第二比強度とを、縦軸
を第一比強度,横軸を第二比強度とする座標上にプロッ
トし、蜜散りリンゴ,蜜中入りリンゴ,蜜小入りリンゴ
及び褐変リンゴのそれぞれをグループ化したものであ
る。
【0053】図10に示すように、蜜散りリンゴ,蜜中
入りリンゴ,蜜小入りリンゴ及び褐変リンゴは、それぞ
れ、グループI,II,III,IVの範囲内にほぼ収束する。
図10においては、具体的には、 蜜散りリンゴ(グループI) 第一比強度 0.1481〜0.2928,第二透過光
強度 0.3994〜0.5939の範囲内 蜜小入りリンゴ(グループII) 第一比強度 0.2014〜02483,第二比強度
0.4293〜0.5483の範囲内 蜜中入りリンゴ(グループIII) 第一比強度 0.2295〜0.3204,第二比強度
0.4236〜0.6048の範囲内 褐変リンゴ(グループIV) 第一比強度 0.25〜0.5867,第二比強度
0.1829〜0.2866の範囲内 である。
【0054】以上より、検査対象であるリンゴ2の第一
比強度と第二比強度とから、このリンゴ2が図10のど
のグループに属するのかを判断することによって、この
リンゴ2の内部品質を判別することができる。もちろ
ん、各グループI〜IVの範囲については、リンゴ2の
種類等によって異なるので、リンゴ2の種類等に応じて
各グループI〜IVの範囲を設定するようにするとよ
い。
【0055】[第五の実施形態]リンゴ2のように、中
央に芯を有するいわゆる有芯青果物においては、芯が照
射された光を遮って部分的に陰ができるという問題があ
る。そのため、この第五の実施形態では、一つのリンゴ
2に対して、複数の方向から光を照射し、それらの透過
光強度及び/又は比強度を求め、それぞれの透過光強度
及び/又は比強度に基づいてリンゴ2の内部判別を行
い、それらを総合して最終的な判別を行うようにしても
よい。このようにすることにより、一方向からの光の照
射だけではリンゴ2の芯によって陰となる部分に対して
も、光を透過させることができるので、一つのリンゴ2
の全体について漏れなく検査を行うことができ、より正
確にリンゴの内部品質の判別を行うことができる。以
下、図11〜図13を参照しながら具体的に説明する。
【0056】なお、図11〜図13においては、図1及
び図6で示した無偏光スプリッタ4a,4b,第一,第
二及び第三波長フィルタ5a,5b,5c,光センサ6
a,6b,6c,比強度計算部7が、装置本体Mに含ま
れているものとする。図11に示す例では、二つの光源
1a,1bが、リンゴ2の芯2aを通る軸線(図11の
紙面に直交する軸線)を中心に、光の照射方向がα=9
0度の角度をなすように配置されている。そして、光源
1aと光源1bとを交互に発光させたり、光源1a,1
b又は集光器3a,3bにシャッタを設けたりして、光
源1aの透過光と光源1bの透過光とが交互に無偏光ビ
ームスプリッタ4a(図1又は図6参照)に入射するよ
うにするとよい。
【0057】透過光を受光する集光器3a,3bは、光
源1a,1bのそれぞれに対応して配置されている。そ
して、リンゴ2を透過した光源1aの透過光は集光器3
aに集光され、リンゴ2を透過した光源1bの透過光は
集光器3bに集光される。なお、光源1a,1b及び集
光器3a,3bは、二つに限らず、三つ以上とすること
も可能である。また、リンゴ2の後方(装置本体M側)
に反射鏡やレンズ等を設けて透過光を屈折させ、複数の
光源の透過光を単一の集光器に集光するようにすること
も可能である。
【0058】図12及び図13は、異なる複数の方向か
ら光を照射するようにした他の実施形態の説明図であ
る。図12の例では、リンゴ2を搬送するコンベア10
に沿って、光の照射方向が異なる角度になるように、二
つの光源21a,21bと二つの集光器23a,23b
とが離間して配置されている。二つの光源21a,21
bによる光の照射方向は、前記したように90度となる
ようにするのがよい。
【0059】そして、コンベア10によって搬送された
リンゴ2は、まず、光源21aと集光器23aとの間の
位置で停止して光源21aから光が照射され、次いで、
コンベア10によって光源21bと集光器23bとの間
の位置まで移動して、光源21bから光が照射される。
【0060】なお、この例では、無偏光ビームスプリッ
タ4,第一及び第二波長フィルタ5a,5b,光センサ
6a,6b,比強度計算部7を含む装置本体Mを、光源
21aと集光器23aの組及び光源21bと集光器23
bの組の各々について設け、この二つの装置本体M,M
から比強度信号を共通の判別部8に入力するようにして
いる。
【0061】図13の例では、コンベア10によるリン
ゴ2の搬送方向と直交する方向から光を照射できるよう
に、二つの光源31a,31bと二つの集光器33a,
33bとが離間して配置されている。光源31a及び集
光器33aと光源31b及び集光器33bとの間には、
リンゴ2の姿勢を90度回転させる姿勢変換装置11が
設けられている。
【0062】この姿勢変換装置11は、駆動プーリ11
a及び従動プーリ11bと、駆動プーリ11aと従動プ
ーリ11bとの間に巻掛けられたベルト11cとを、コ
ンベア10によるリンゴ2の搬送経路の両側に設けてな
っている。そして、各々のベルト11,11を互いに逆
向きに走行させることで、コンベア10によって搬送さ
れるリンゴ2を90度回転させるようになっている。
【0063】コンベア10によって搬送されたリンゴ2
は、まず、光源31aと集光器33aとの間の位置で停
止して光源31aから光が照射され、次いで、コンベア
10によって搬送される間に、姿勢変換装置11によっ
て90度回転され、光源31bと集光器33bとの間の
位置で光源21bから光が照射される。
【0064】なお、特に図示はしないが、この図13の
例では、図12の例と同様に、光源31aと集光器33
aの組及び光源31bと集光器33bの組の各々に対応
して二つの装置本体M,Mを設け、この装置本体M,M
から比強度信号が共通の判別部8に入力されるようにし
ている。
【0065】リンゴ2に対して異なる方向から光を照射
させる他の実施形態は、上記の図12及び図13に示す
ものには限られない。例えば、サーボモータ等を用い
て、芯2aを通る軸線を中心にリンゴ2を回転させ、リ
ンゴ2が所定角度回転したところで、単一の光源から光
を照射して内部品質の判別を行うようにしてもよい。
【0066】この実施形態において判別部8には、光源
1aの光の照射による比強度信号と、光源1bの光の照
射による比強度信号とが交互に入力されるため、各々に
ついて上記した第一〜第四の実施形態の判別方法によっ
てリンゴ2の内部品質の判別を行った後、これら各々の
判別結果を総合して、リンゴ2の内部品質の最終的な判
別を行う。
【0067】例えば、リンゴ2の内部品質が、蜜散り
リンゴ、蜜中入りリンゴ、蜜小入りリンゴ及び、
褐変リンゴに区分けされている場合において、光源1a
の光の照射による比強度に基づく判別結果が蜜散りリ
ンゴで、かつ、光源1bの光の照射による比強度に基づ
く判別結果も蜜散りリンゴである場合は、判別部8
は、最終的に、このリンゴ2の内部品質を蜜散りリン
ゴと判別する。また、光源1aの光の照射による比強度
に基づく判別結果が蜜散りリンゴであり、光源1bの
光の照射による比強度に基づく判別結果が蜜中入りリ
ンゴである場合は、判別部8は、最終的に、このリンゴ
2の内部品質を蜜中入りリンゴと判別する。
【0068】このように、この第五の実施形態によれ
ば、異なる方向からリンゴ2に光を照射し、それぞれの
照射方向ごとに内部品質の判別を行い、これらを総合し
てリンゴ2の最終的な内部品質の判別を行うようにして
いるので、より正確にリンゴ2の内部品質を判別するこ
とができるという利点がある。なお、この第五の実施形
態の判別方法は、リンゴ2に限らず、内部に芯を有する
有芯青果物に広く適用が可能である。
【0069】本発明の好適な実施形態について説明した
が、本発明は上記の実施形態に限定されるものではな
い。例えば、上記の説明では、蜜散りリンゴ、蜜中
入りリンゴ、蜜小入りリンゴ及び、褐変リンゴの四
通りの内部品質を判別するものとして説明したが、内部
品質の区分けは上記の四通りに限らず、三通り以下でも
よいし、五通り以上であってもよい。
【0070】また、上記の説明では、可視光領域の一つ
又は二つの透過光強度又は一つ又は二つの比強度を用い
て判別を行うものとしたが、三つ以上の透過光強度又は
比強度を用いて内部品質の判別を行うようにしてもよ
い。この場合も、必要に応じて透過光強度による判別方
法と比強度による判別方法を組み合わせることで、より
正確なリンゴの内部品質の判別を行うことが可能にな
る。
【0071】さらに、本発明においては、第一の実施形
態の判別方法と第二の実施形態の判別方法、第三の実施
形態の判別方法と第四の実施形態の判別方法を適宜に組
み合わせることで、より正確な内部品質の判別を行うこ
とができる。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、少なくとも一つの透過光強度及び/又は少なく
とも一つの比強度に基づいて、蜜散り、蜜中入り、蜜小
入り及び褐変の内部品質を、容易かつ正確に判別するこ
とができる。また、透過光強度を用いた判別方法と比強
度を用いた判別方法を組み合わせることで、より正確に
内部品質を判別することができる。さらに、透過率を単
に測定するだけの従来技術では判別することが困難であ
った褐変の判別も、含水量や蜜の減少による内部品質の
変化と区別して、容易かつ確実に判別することができる
ようになる。また、光をリンゴ2の複数の方向から照射
するようにすることで、芯によって陰となる部分を減少
又は無くすことができ、より正確な判別を行うことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかり、リンゴの内
部品質検査方法を実施する判別装置の構成を説明するた
めのブロック図である。
【図2】サンプルごとの第一及び第二透過光強度の計測
結果を示す表である。
【図3】第二透過光強度の分布を示す図である。
【図4】本発明の第二の実施形態にかかり、蜜散りリン
ゴ,蜜中入りリンゴ及び蜜小入りリンゴ及び褐変リンゴ
のサンプルについて、比強度を計測した結果を示す表で
ある。
【図5】図4の比強度の分布を表す分布図である。
【図6】第三の実施形態にかかる判別方法を実施するた
めの判別装置の構成を説明するブロック図である。
【図7】蜜散りリンゴ,蜜中入りリンゴ,蜜小入りリン
ゴ及び果肉及び/又は蜜が褐変したリンゴのサンプルに
ついて、第二及び第三透過光強度を計測した結果を示す
表である。
【図8】図7の計測結果を、縦軸を第二光透過強度,横
軸を第三透過光強度とする座標上にプロットしたもので
ある。
【図9】各サンプルごとに、第一透過光強度と第二透過
光強度との比である第一比強度及び第一透過光強度と第
三透過光強度との比である第二比強度を求め、その結果
を表に示したものである。
【図10】図9の表に示した各サンプルの第一比強度と
第二比強度とを、縦軸を第一比強度,横軸を第二比強度
とする座標上にプロットし、蜜散りリンゴ,蜜中入りリ
ンゴ,蜜小入りリンゴ及び褐変リンゴのそれぞれをグル
ープ化したものである。
【図11】本発明における内部品質判別装置の一実施形
態の構成を説明するためのブロック図である。
【図12】リンゴに対して異なる方向から光を照射させ
る他の実施形態の説明図である。
【図13】リンゴに対して異なる方向から光を照射させ
る他の実施形態の説明図である。
【図14】リンゴの透過分光スペクトルの経時変化の一
例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光源 2 リンゴ 3 集光器 4a,4b 無偏光ビームスプリッタ 5a,5b,5c 波長フィルタ 6a,6b,6c 光センサ 7 比強度計算部 8 判別部 8a,8b メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA05 AB06 AB20 BA01 BA06 BA08 BA20 BC01 CA07 CB02 DA01 DA06 DA08 EA14 EB01 EB02 2G059 AA05 BB11 CC20 DD12 DD13 EE01 EE11 EE12 FF08 GG03 GG08 GG10 HH01 HH02 HH06 JJ02 JJ03 JJ22 KK01 KK03 MM01 MM02 MM05 MM10 3F079 AC21 CA31 CA34 CB24 CC13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンゴに光を照射し、透過した光を可視
    光領域から近赤外線領域においてピークを形成する複数
    の波長帯のうち、前記可視光領域における少なくとも一
    つの波長帯の透過光強度に基づいて、前記リンゴの内部
    品質を判別することを特徴としたリンゴの内部品質検査
    方法。
  2. 【請求項2】 内部品質がいろいろな状態のリンゴを準
    備し、これらリンゴの前記可視光領域における少なくと
    も一つの波長帯の透過光強度を予め測定して記憶し、 検査対象であるリンゴの前記可視光領域における前記波
    長帯の透過光強度を、前記記憶してある透過光強度と比
    較して内部品質を判別する請求項1に記載のリンゴの内
    部品質検査方法。
  3. 【請求項3】 リンゴに光を照射し、透過した光を可視
    光領域から近赤外領域においてピークを形成する複数の
    波長帯に分光し、前記可視光領域における少なくとも一
    つの波長帯の透過光強度と、前記近赤外領域における一
    つの波長帯の透過光強度との比率である少なくとも一つ
    の比強度にもとづいて、前記リンゴの内部品質を判別す
    ることを特徴としたリンゴの内部品質検査方法。
  4. 【請求項4】 内部品質がいろいろな状態のリンゴを準
    備し、これらリンゴの前記可視光領域における少なくと
    も一つの波長帯の透過光強度と前記近赤外領域における
    一つの波長帯とを測定するとともに、前記可視光領域に
    おける少なくとも一つの波長帯の透過光強度を前記近赤
    外領域における一つの波長帯の透過光強度で演算した少
    なくとも一つの比強度を予め記憶し、 検査対象であるリンゴの前記可視光領域における前記波
    長帯の透過光強度を前記近赤外領域における前記波長帯
    の透過光強度で演算した少なくとも一つの比強度を、前
    記記憶してある比強度と比較して内部品質を判別する請
    求項3に記載のリンゴの内部品質検査方法。
  5. 【請求項5】 リンゴに光を照射し、透過した光を可視
    光領域から近赤外線領域においてピークを形成する複数
    の波長帯に分光し、前記可視光領域における少なくとも
    一つの波長帯の透過光強度及び、前記可視光領域におけ
    る少なくとも一つの波長帯の透過光強度と前記近赤外領
    域における一つの波長帯の透過光強度の比率である少な
    くとも一つの比強度にもとづいて、前記リンゴの内部品
    質を判別することを特徴としたリンゴの内部品質検査方
    法。
  6. 【請求項6】 内部品質がいろいろな状態のリンゴを準
    備し、これらリンゴの前記可視光領域における少なくと
    も一つの波長帯の透過光強度を予め測定して記憶すると
    ともに、前記可視光領域における前記波長帯の透過光強
    度を前記近赤外領域における一つの波長帯の透過光強度
    で演算した少なくとも一つの比強度を予め記憶し、 検査対象であるリンゴの前記可視光領域における少なく
    とも一つの波長帯の透過光強度及び比強度を、前記記憶
    してある透過光強度及び比強度と比較して内部品質を判
    別する請求項5に記載のリンゴの内部品質検査方法。
  7. 【請求項7】 可視光領域の検出すべき波長帯として、
    前記可視光領域のピーク波長帯として、550nm±3
    0nm、600nm乃至630nm±30nm、700
    nm乃至730nm±30nmの群の中から少なくとも
    一つの波長帯を選択するとともに、前記近赤外領域のピ
    ーク波長帯として、800nm乃至810nm±30n
    mを選択することを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載のリンゴの内部品質検査方法。
  8. 【請求項8】 リンゴに対して複数の方向から光を照射
    し、これら複数の方向における透過光ごとに前記請求項
    1〜7のいずれかに記載の方法によってリンゴの内部品
    質の判別を行うリンゴの内部品質検査方法。
  9. 【請求項9】 前記光の照射角度を前記リンゴに対して
    相対的に変化させることで、リンゴに対して複数の方向
    から光を照射するようにしたことを特徴とする請求項8
    に記載のリンゴの内部品質判別方法。
  10. 【請求項10】 前記リンゴに単一の前記光源から光を
    照射し、前記リンゴを所定角度回転させることで前記光
    の照射方向を変化させることを特徴とする請求項9に記
    載のリンゴの内部品質検査方法。
  11. 【請求項11】 複数の前記光源を、前記リンゴの周囲
    の異なる位置に配置し、この複数の光源から順次前記リ
    ンゴに向けて光を照射することを特徴とする請求項8又
    は9に記載のリンゴの内部品質検査方法。。
  12. 【請求項12】 光の照射方向を90度変化させること
    を特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載のリンゴ
    の内部品質検査方法。。
JP2002139396A 2002-05-15 2002-05-15 リンゴの内部品質検査方法 Expired - Fee Related JP3868847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002139396A JP3868847B2 (ja) 2002-05-15 2002-05-15 リンゴの内部品質検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002139396A JP3868847B2 (ja) 2002-05-15 2002-05-15 リンゴの内部品質検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003329582A true JP2003329582A (ja) 2003-11-19
JP3868847B2 JP3868847B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=29700539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002139396A Expired - Fee Related JP3868847B2 (ja) 2002-05-15 2002-05-15 リンゴの内部品質検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3868847B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071603A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Niigata Univ 内部障害を有する大根の非破壊判定方法及びその装置
JP2007225293A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 農林水産物特定方法及び農林水産物特定装置
US7779694B2 (en) * 2005-11-21 2010-08-24 Jfe Steel Corporation Ultrasonic testing system and ultrasonic testing technique for pipe member
JP2010197151A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Saika Gijutsu Kenkyusho 品質測定装置
JP2012513302A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 ビューラー ソーテックス リミテッド 分類方法及び装置
CN104655283A (zh) * 2014-03-03 2015-05-27 上海膺芙光电科技有限公司 共光路红外光/可见光双波段显微系统
CN104865203A (zh) * 2015-06-05 2015-08-26 西北农林科技大学 自动检测苹果霉心病的设备
JP2016045091A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 三井金属計測機工株式会社 青果類のアントシアニン含量の非破壊計測装置及び非破壊計測方法
CN109115708A (zh) * 2018-09-29 2019-01-01 西北农林科技大学 一种苹果内部多品质一体化无损检测系统及方法
CN113030089A (zh) * 2021-03-17 2021-06-25 塔里木大学 一种果品空间结构品质光谱分形成像方法
CN114101116A (zh) * 2021-12-06 2022-03-01 西北农林科技大学 一种用于苹果的检测、打标、分类一体化装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071603A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Niigata Univ 内部障害を有する大根の非破壊判定方法及びその装置
US7779694B2 (en) * 2005-11-21 2010-08-24 Jfe Steel Corporation Ultrasonic testing system and ultrasonic testing technique for pipe member
JP2007225293A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 農林水産物特定方法及び農林水産物特定装置
JP2012513302A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 ビューラー ソーテックス リミテッド 分類方法及び装置
JP2010197151A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Saika Gijutsu Kenkyusho 品質測定装置
CN104655283A (zh) * 2014-03-03 2015-05-27 上海膺芙光电科技有限公司 共光路红外光/可见光双波段显微系统
JP2016045091A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 三井金属計測機工株式会社 青果類のアントシアニン含量の非破壊計測装置及び非破壊計測方法
CN104865203A (zh) * 2015-06-05 2015-08-26 西北农林科技大学 自动检测苹果霉心病的设备
CN109115708A (zh) * 2018-09-29 2019-01-01 西北农林科技大学 一种苹果内部多品质一体化无损检测系统及方法
CN113030089A (zh) * 2021-03-17 2021-06-25 塔里木大学 一种果品空间结构品质光谱分形成像方法
CN113030089B (zh) * 2021-03-17 2023-10-20 塔里木大学 一种果品空间结构品质光谱分形成像方法
CN114101116A (zh) * 2021-12-06 2022-03-01 西北农林科技大学 一种用于苹果的检测、打标、分类一体化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3868847B2 (ja) 2007-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3792175B2 (ja) 有芯青果物の内部品質検査方法及び装置
ES2746882T3 (es) Procedimiento, unidad captadora y máquina para detectar defectos de "puntas de azúcar" en patatas
US6847447B2 (en) Apparatus and method and techniques for measuring and correlating characteristics of fruit with visible/near infra-red spectrum
NZ521919A (en) Apparatus and method for measuring and correlating characteristics of fruit with visible/near infra-red spectrum
JP2006170669A (ja) 青果物の品質検査装置
RU2738593C2 (ru) Система и способ обнаружения предшественников акриламида в сыром картофеле и пищевых продуктах на основе картофеля
JP3868847B2 (ja) リンゴの内部品質検査方法
Moons et al. Non destructive visible and NIR spectroscopy measurement for the determination of apple internal quality
JP2002122540A (ja) 青果類の評価装置及び評価方法
CN107621460A (zh) 一种近红外光谱漫透射技术黄桃隐性损伤与糖度同时在线检测装置与方法
JP3481108B2 (ja) 青果物の内部品質判定装置および判定方法
CN111272697A (zh) 一种基于近红外高光谱的硫代巴比妥酸含量检测方法
JPH09509477A (ja) 果実や野菜の検査及び/又は等級付け装置、その方法及びその利用
Tallada et al. Non-destructive estimation of firmness of strawberries (Fragaria× ananassa Duch.) using NIR hyperspectral imaging
Kim et al. Defect and ripeness inspection of citrus using NIR transmission spectrum
RU2721896C2 (ru) Способ и устройство для обнаружения присутствия микотоксинов в злаках
Gunasekaran et al. Optical methods—Visible, NIR and FTIR spectroscopy
JPH0792433B2 (ja) 青果物の糖度測定方法及び糖度測定装置
JP3923011B2 (ja) 果菜類の品質評価装置
JP3857191B2 (ja) 青果物の内部品質検査方法及び装置
Nishino et al. Dual-beam spectral measurement improves accuracy of nondestructive identification of internal rot in onion bulbs
US11249030B2 (en) Product inspection and characterization device
JP2020085622A (ja) 物品検査装置
JP2004317381A (ja) 青果物の非破壊糖度測定装置
López Maestresalas Near-infrared spectroscopy and hyperspectral imaging for non-destructive quality inspection of potatoes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061011

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131020

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees