JP2003328670A

JP2003328670A - 避難はしご

Info

Publication number: JP2003328670A
Application number: JP2002137619A
Authority: JP
Inventors: Minoru Kurosawa; 実黒沢
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-05-13
Filing date: 2002-05-13
Publication date: 2003-11-19

Abstract

(57)【要約】【課題】中低層のビルの壁面に取付使用する避難はし
ごに関する。避難はしごを使用中に、はしごに背かごを
設けることにより。落下防止および恐怖感を与えず、ま
た踏み板の踏み外しを少なくする避難はしごを提供する
ものである。【解決手段】建物に固定される固定支柱（１））に踏
み板（２）を架設して成るはしごに、背かご状に形成し
た可動支柱（４）を起倒自在に取付け、また固定支柱
（１）の上方に照明灯（１４）を設け、避難時に照明灯
（１４）の点灯および可動支柱（４）の起立を同時に行
うことができる避難はしごである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は複数階建ての中・
低層の建物の壁面などに、災害に備え取り付ける非常用
避難はしごに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複数階建の中・低層からなるビルなどの
建物に、火災時などの避難路として避難用外階段を付設
し、非常時の避難路を確保することは必要であるが、こ
の外階段を設けるにはある程度のスペースを必要とする
ため、繁華街などの狭い土地に建たてられたビルなどに
はその様な非常用外階段を設置するスペースは全くない
ので、非常用外階段を建設することは難しい。

【０００３】そのために、屋上などに格納場所を設け、
該格納場所に吊下げ式の折りたたみ避難はしご、あるい
は、ロープ式吊下はしごなどを格納しておき、災害時に
格納場所から吊下げ式の折りたたみはしごを取り出し、
屋上の腰壁部に、あるいは、ベランダの手すりなどに折
りたたみはしごのフックを掛け、折りたたみはしごを外
壁面に吊り下げ、避難路としているか、あるいは、各階
のベランダの一部に避難口を設け、また、予め各階のベ
ランダの壁面に付設されている固定はしごと前記避難口
を併用して避難路としているのが現状である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】また、繁華街の雑居ビ
ルなどでは上述のような避難通路が確保できず、内階段
やエレベータなどを避難通路としているのが現状であ
る。この様に災害時の避難手段を設けても、ベランダに
避難路として設けた避難口は、常時開口していると危険
なために、通常は閉止されているが、そのベランダの避
難口や内階段などに、植木鉢や不用に成った備品や段ボ
ールなどが積み重ねて置かれてたりしているのが現状
で、いざという場合に避難通路として役立たない問題が
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するために、非常時の外階段に代わる避難はしごを
提供しようとするものである。建物の外壁に固定される
一対の固定支柱間に、踏み板を架設してはしごに形成
し、該はしごの固定支柱の前面に背かご状に形成した可
動支柱を起倒可能に配設した避難はしごとしたことであ
る。

【０００６】また、前記背かご形状の可動支柱の起立
が、ギヤボックスの作動により行われる避難はしごとし
たことである。

【０００７】さらに、固定支柱の上方に可動支柱の起立
と連動して点灯する照明灯が配設されていることであ
る。

【０００８】この発明は上述のような構成にしたので、
平常時は建物の壁面側に傾倒収納されている可動支柱
は、非常時にギヤボックスを作動させると、可動支柱が
起立するとともに照明灯が点灯するので、避難はしごが
直下降式に形成されていても、はしごは吊下げ式避難は
しごのように揺動することがなく、固定されている上
に、可動支柱の背かごが避難者の身体を囲った状態とな
るので、転落の心配をなくし、恐怖感を少なくすること
ができる。

【０００９】さらに、照明灯により足元が照らされるの
で、確実に踏み板を踏みながら降下でき、踏み板を外す
危険性を減少させることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を実施例に
もとずき図面を参照して説明する。図1はこの発明の避
難はしごの正面図、図2は同側面図であり、各図に示す
とおり建物の壁面に固定される一対の固定支柱１、１に
所定間隔を置いて踏み板２および補強板３を架設しては
しご部を形成する。

【００１１】前記固定支柱１，１に対向して設けられる
可動支柱４，４は、固定支柱１，１に架設されている踏
み板２の二段分低い位置に配置する。この可動支柱４．
４の正面において、水平桟５を所定間隔、例えば、踏み
板２と対峙する位置に配設する。また、可動支柱４の側
面に横桟６を配設し、可動支柱の周囲を水平桟５と横桟
６とで可動支柱４の周囲を囲み背かご形状に形成する。
可動支柱４，４の側面に配設さる横桟６は、一端を可動
支柱４に固着し、他端を固定支柱１に起倒可能に取り付
けている。なお、７はストッパであり踏み板２の基端部
および背かごの一部を構成する横桟６の基端部を支持し
ている。

【００１２】また、固定支柱１，１に設けた滑車９，１
０，１１に懸架されたロープ８の一端を可動支柱４の上
端縁４ａに取付け、他端を固定支柱１に設けたギヤボッ
クス１２に取付、該ギヤボックス１２の起動により可動
支柱４を起立させるものであるが、固定支柱１に設けて
ある照明灯１４は、可動支柱４の起立と同時に点灯する
ものである。

【００１３】図中１５は避難時にはしごを使用可能にす
る動作ハンドルで、該動作ハンドルを引くとギヤボック
スが作動し、避難するために踏み板２と背かごを有する
可動支柱４が収納されている壁から出てくるように形成
されている。また、この動作ハンドル１５は図示はして
いないが、各階の窓の近傍に設けられていて、各階のど
の窓から引いても全体の踏み板および背かごが壁面から
出てくるとともに同時に照明灯が点灯するように構成し
てある。なお、図中１３はマイクロスイッチである。

【００１４】さらに、各階の窓から避難できる様に、各
階の窓に面した部分の背かごの一部（窓側）を取り除い
ておくことにより、各階から避難する者は窓から、はし
ごの背かご内に入り避難することができる。

【００１５】避難はしごの踏み板と背かごを壁面に収納
するには、ギヤボックスにハンドルを入れて巻くことに
より簡単に壁面に収納できる。

【００１６】

【発明の効果】この発明は上述のような構成にしたの
で、避難時にギヤボックスを作動させると、可動支柱が
起立するとともに照明灯が点灯するので、避難はしごが
直下降式に形成されていても、避難はしごは壁面に固定
されているので、ロープ式吊下げはしごのように揺れる
こともなく、さらに、可動支柱の背かごで避難者の身体
を囲った状態となるので、転落を心配からくる恐怖感を
なくすことができ、避難を容易することができる。ま
た、簡単な動作ではしごの使用が可能となる。

【００１７】また、避難はしごを降りる際に、照明灯に
より足元が照らされるので、踏み板確実に踏むことがで
き踏み板を外す度合いを減少させることができる。さら
に、平常時は建物の壁面側にたたまれた状態で収納され
ているので、目立つことなく建物の美感を損なうことが
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の避難はしごの開状態の正面図であ
る。

【図２】同上の側面図である。

【符号の説明】

１固定支柱２踏み板３補強板４可動支柱（背かご）４ａ可動支柱の上端５水平桟（背かご）６横桟（せかご）７ストッパ８ロープ９滑車１０滑車１１滑車１２ギヤボックス１３マイクロスイッチ１４照明灯１５動作ハンドル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建物に固定される一対の固定支柱間に、
踏み板を架設してはしごに形成し、該はしごの固定支柱
の前面に、背かご状に形成した可動支柱を起倒可能に配
設したことを特徴とする避難はしご。
【請求項２】前記背かご形状の可動支柱の起立が、ギ
ヤボックスでおこなわれることを特徴とする請求項１記
載の避難はしご。
【請求項３】固定支柱の上方に背かご形状の可動支柱
の起立と連動して点灯する照明灯が設けられていること
を特徴とする請求項１記載の避難はしご。