JP2003326985A - エンジンル−ムの吸気用サイドカバ− - Google Patents
エンジンル−ムの吸気用サイドカバ−Info
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- JP2003326985A JP2003326985A JP2002140086A JP2002140086A JP2003326985A JP 2003326985 A JP2003326985 A JP 2003326985A JP 2002140086 A JP2002140086 A JP 2002140086A JP 2002140086 A JP2002140086 A JP 2002140086A JP 2003326985 A JP2003326985 A JP 2003326985A
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- intake
- engine
- engine room
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来型のエンジンル−ムは、冷却作用後の熱
い空気が排気となってエンジンの周囲から機外に排出さ
れ、外側の防除用ホ−スや油圧用ホ−ス、或いはハ−ネ
スに当たってこれらを熱し、耐久性を損なう課題があっ
た。 【解決手段】 本発明は、エンジン6、冷却ファン7、
ラジエ−タ8を内装したエンジンル−ム5において、吸
気用サイドカバ−3、3は、周囲のカバ−枠3aから外
側に突出した状態に形成した取付枠9に吸気網10を張
設して前記カバ−枠3aより取付枠9、及び吸気網10
を外方に隆起させて構成した。該取付枠9を構成する前
部取付枠9aに、エンジンル−ム5に連通する排気孔1
1を開口して前方側に排風可能に構成したエンジンル−
ムの吸気用サイドカバ−とした。
い空気が排気となってエンジンの周囲から機外に排出さ
れ、外側の防除用ホ−スや油圧用ホ−ス、或いはハ−ネ
スに当たってこれらを熱し、耐久性を損なう課題があっ
た。 【解決手段】 本発明は、エンジン6、冷却ファン7、
ラジエ−タ8を内装したエンジンル−ム5において、吸
気用サイドカバ−3、3は、周囲のカバ−枠3aから外
側に突出した状態に形成した取付枠9に吸気網10を張
設して前記カバ−枠3aより取付枠9、及び吸気網10
を外方に隆起させて構成した。該取付枠9を構成する前
部取付枠9aに、エンジンル−ム5に連通する排気孔1
1を開口して前方側に排風可能に構成したエンジンル−
ムの吸気用サイドカバ−とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンル−ムの
吸気用サイドカバ−に関するもので、農業機械の技術分
野に属する。
吸気用サイドカバ−に関するもので、農業機械の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から広く知られているように、トラ
クタのエンジンは、車体前部(操縦座席の前方位置)に
構成されたエンジンル−ムに装置され、冷却ファンによ
って吸引した外気を利用して冷却する構成となってい
る。この場合、ラジエ−タを通過した外気は、エンジン
の側部を通過しながらエンジンの周囲から外側に排気さ
れ、冷却後の排風を排気通路に集めて排気孔からまとめ
て機外に排気する構成にはなっていない。
クタのエンジンは、車体前部(操縦座席の前方位置)に
構成されたエンジンル−ムに装置され、冷却ファンによ
って吸引した外気を利用して冷却する構成となってい
る。この場合、ラジエ−タを通過した外気は、エンジン
の側部を通過しながらエンジンの周囲から外側に排気さ
れ、冷却後の排風を排気通路に集めて排気孔からまとめ
て機外に排気する構成にはなっていない。
【0003】そして、トラクタは、各種の作業が可能で
あるが、例えば、防除作業を行なう管理機の場合、上記
エンジンル−ムの両サイド、外側にはブ−ムリンクが配
置されており、薬液を搬送する防除用ホ−スが配管され
たり、その他、油圧用ホ−スの配管、ハ−ネス類(例え
ば、始動用モ−タへの配線等)を配線した構成となって
いる。
あるが、例えば、防除作業を行なう管理機の場合、上記
エンジンル−ムの両サイド、外側にはブ−ムリンクが配
置されており、薬液を搬送する防除用ホ−スが配管され
たり、その他、油圧用ホ−スの配管、ハ−ネス類(例え
ば、始動用モ−タへの配線等)を配線した構成となって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来型のトラ
クタにおけるエンジンル−ムは、吸引された外気がラジ
エ−タを通過して冷却作用を行なった後、熱い排気とな
ってエンジンの周囲(両サイド)から機外に排気される
が、この場合、熱くなった排気は、エンジンル−ムの外
側に配管、或いは配線されている防除用ホ−スや油圧用
ホ−ス、更にはハ−ネス等に当たってこれらを熱し、耐
久性を損なう課題があった。
クタにおけるエンジンル−ムは、吸引された外気がラジ
エ−タを通過して冷却作用を行なった後、熱い排気とな
ってエンジンの周囲(両サイド)から機外に排気される
が、この場合、熱くなった排気は、エンジンル−ムの外
側に配管、或いは配線されている防除用ホ−スや油圧用
ホ−ス、更にはハ−ネス等に当たってこれらを熱し、耐
久性を損なう課題があった。
【0005】また、エンジンル−ムを構成している従来
型の吸気用サイドカバ−は、周囲のカバ−枠と、それに
連なる吸気網取付枠、及び吸気網が平らな一面状に形成
され、内部のエンジン側に接近して設けられ、ラジエ−
タとの吸気通路となる空間が狭いために外気が充分に吸
気できず、冷却空気の吸気量が不足すると共に、冷却後
の排気通路(排気孔)も区分して設けられておらず、吸
気、排気共にその容量が不充分となる課題があった。
型の吸気用サイドカバ−は、周囲のカバ−枠と、それに
連なる吸気網取付枠、及び吸気網が平らな一面状に形成
され、内部のエンジン側に接近して設けられ、ラジエ−
タとの吸気通路となる空間が狭いために外気が充分に吸
気できず、冷却空気の吸気量が不足すると共に、冷却後
の排気通路(排気孔)も区分して設けられておらず、吸
気、排気共にその容量が不充分となる課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。まず、請求項1の発明は、車体1上において、前部
に取り付けたフロントグリル2と、その左右両側から後
方に向けて延長して着脱自由に取り付けた吸気用サイド
カバ−3、3と、それらの上側に沿わせて配置して上方
へ開閉自由に設けたボンネットカバ−4とで囲んだエン
ジンル−ム5を構成し、該エンジンル−ム5には、前側
からエンジン6、冷却ファン7、ラジエ−タ8の順に配
置して設け、前記吸気用サイドカバ−3、3は、周囲の
カバ−枠3aから外側に突出した状態に形成した取付枠
9に吸気網10を張設して前記カバ−枠3aより取付枠
9、及び吸気網10を外方に隆起させて構成し、該取付
枠9を構成する前部取付枠9aに、エンジンル−ム5に
連通する排気孔11を開口して前方側に排風可能に構成
したエンジンル−ムの吸気用サイドカバ−であって、吸
気用サイドカバ−は、外方に隆起しているから内側空間
(吸気通路に相当する部分)が広くなって外気の吸気量
が増え、冷却風の吸気量不足を解消すると共に、冷却フ
ァンの作用によってラジエ−タを通過して熱くなった排
気をまとめて排気孔から前方に向けて排気することがで
きるものとなった。したがって、請求項1の発明は、例
えば、エンジンル−ムの両サイド外側に防除用ホ−スや
油圧用ホ−スが配管されていたり、或いはハ−ネス等を
配線した構成の場合でも、熱風がこれらに当たることは
ほとんどなくなり、熱風による弊害を未然に解消できる
ものとなっている。そして、排気孔は、前部取付枠を有
効に利用して比較的大きく、前向きに開口しており、排
気をエンジンル−ムに滞留することなく、適確に機外に
排気できるものとなった。
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。まず、請求項1の発明は、車体1上において、前部
に取り付けたフロントグリル2と、その左右両側から後
方に向けて延長して着脱自由に取り付けた吸気用サイド
カバ−3、3と、それらの上側に沿わせて配置して上方
へ開閉自由に設けたボンネットカバ−4とで囲んだエン
ジンル−ム5を構成し、該エンジンル−ム5には、前側
からエンジン6、冷却ファン7、ラジエ−タ8の順に配
置して設け、前記吸気用サイドカバ−3、3は、周囲の
カバ−枠3aから外側に突出した状態に形成した取付枠
9に吸気網10を張設して前記カバ−枠3aより取付枠
9、及び吸気網10を外方に隆起させて構成し、該取付
枠9を構成する前部取付枠9aに、エンジンル−ム5に
連通する排気孔11を開口して前方側に排風可能に構成
したエンジンル−ムの吸気用サイドカバ−であって、吸
気用サイドカバ−は、外方に隆起しているから内側空間
(吸気通路に相当する部分)が広くなって外気の吸気量
が増え、冷却風の吸気量不足を解消すると共に、冷却フ
ァンの作用によってラジエ−タを通過して熱くなった排
気をまとめて排気孔から前方に向けて排気することがで
きるものとなった。したがって、請求項1の発明は、例
えば、エンジンル−ムの両サイド外側に防除用ホ−スや
油圧用ホ−スが配管されていたり、或いはハ−ネス等を
配線した構成の場合でも、熱風がこれらに当たることは
ほとんどなくなり、熱風による弊害を未然に解消できる
ものとなっている。そして、排気孔は、前部取付枠を有
効に利用して比較的大きく、前向きに開口しており、排
気をエンジンル−ムに滞留することなく、適確に機外に
排気できるものとなった。
【0007】つぎに、請求項2の発明は、吸気用サイド
カバ−3、3の前部取付枠9aに開口した縦方向の排気
孔11は、左側、又は右側のいづれか一方が、内側に搭
載されたエンジン6のオイルレベルゲ−ジ15を抜き差
しするメンテナンス用の孔として利用できる位置関係に
配置して構成した請求項1記載のエンジンル−ムの吸気
用サイドカバ−であって、従来、エンジンオイルのレベ
ルを調べるときサイドカバ−を取外して行なっていた
が、請求項2の発明は、排気孔を利用してオイルレベル
ゲ−ジの抜き差し操作ができるから、サイドカバ−を外
す必要がなくなり手間が省けるものとなった。
カバ−3、3の前部取付枠9aに開口した縦方向の排気
孔11は、左側、又は右側のいづれか一方が、内側に搭
載されたエンジン6のオイルレベルゲ−ジ15を抜き差
しするメンテナンス用の孔として利用できる位置関係に
配置して構成した請求項1記載のエンジンル−ムの吸気
用サイドカバ−であって、従来、エンジンオイルのレベ
ルを調べるときサイドカバ−を取外して行なっていた
が、請求項2の発明は、排気孔を利用してオイルレベル
ゲ−ジの抜き差し操作ができるから、サイドカバ−を外
す必要がなくなり手間が省けるものとなった。
【0008】つぎに、請求項3の発明は、吸気用サイド
カバ−3、3は、外側に突出した状態に形成した取付枠
9と、これに張設している吸気網10との内側に仕切板
12を設け、該仕切板12は、前記吸気網10側を吸気
通路13とし、エンジン6から前部取付枠9aの排気孔
11に至る側を排気通路14として、両方を仕切り、そ
れぞれ独立した通路13、14を構成した請求項1記載
のエンジンル−ムの吸気用サイドカバ−であって、上述
した請求項1の発明と同等の作用を有するものでありな
がら、仕切板によって吸気網側を吸気通路とし、内側の
エンジン側を排気通路にするように仕切ることによっ
て、吸気側と排気側とが何らの干渉(吸気空気に排気が
混入することもない)もなく、それぞれが独立して必要
量の外気を吸引し、冷却後の熱い排気をまとめて排気で
きるものとなっている。
カバ−3、3は、外側に突出した状態に形成した取付枠
9と、これに張設している吸気網10との内側に仕切板
12を設け、該仕切板12は、前記吸気網10側を吸気
通路13とし、エンジン6から前部取付枠9aの排気孔
11に至る側を排気通路14として、両方を仕切り、そ
れぞれ独立した通路13、14を構成した請求項1記載
のエンジンル−ムの吸気用サイドカバ−であって、上述
した請求項1の発明と同等の作用を有するものでありな
がら、仕切板によって吸気網側を吸気通路とし、内側の
エンジン側を排気通路にするように仕切ることによっ
て、吸気側と排気側とが何らの干渉(吸気空気に排気が
混入することもない)もなく、それぞれが独立して必要
量の外気を吸引し、冷却後の熱い排気をまとめて排気で
きるものとなっている。
【0009】つぎに、請求項4の発明は、仕切板12
は、縦方向の前部端縁12aを吸気網10と排気孔11
との間に沿わせて仕切り、横方向の上部端縁12bと下
部端縁12cとを外側に突出した状態に形成した取付枠
9の内側に沿わせて吸気網10側とエンジン6側とを仕
切り、縦方向の後部端縁12dをラジエ−タ8の側部に
接当して吸気通路13と排気通路14とを仕切って構成
した請求項1、又は請求項3記載のエンジンル−ムの吸
気用サイドカバ−であって、上述した請求項1、及び請
求項3の発明が奏する作用を発揮できるものでありなが
ら、仕切板の四辺をそれぞれ対面側に接当して仕切り作
用が確実にできるものとしている。そのため、吸気用サ
イドカバ−は、一つの部材に吸気部分(吸気網)と排気
部分(排気孔)とが仕切られた状態で区分して設けら
れ、冷却用の吸気中に熱い排気が混入して本来の作用が
低下する等の弊害が起こらず、エンジンの能力を充分に
発揮させるものとなっている。
は、縦方向の前部端縁12aを吸気網10と排気孔11
との間に沿わせて仕切り、横方向の上部端縁12bと下
部端縁12cとを外側に突出した状態に形成した取付枠
9の内側に沿わせて吸気網10側とエンジン6側とを仕
切り、縦方向の後部端縁12dをラジエ−タ8の側部に
接当して吸気通路13と排気通路14とを仕切って構成
した請求項1、又は請求項3記載のエンジンル−ムの吸
気用サイドカバ−であって、上述した請求項1、及び請
求項3の発明が奏する作用を発揮できるものでありなが
ら、仕切板の四辺をそれぞれ対面側に接当して仕切り作
用が確実にできるものとしている。そのため、吸気用サ
イドカバ−は、一つの部材に吸気部分(吸気網)と排気
部分(排気孔)とが仕切られた状態で区分して設けら
れ、冷却用の吸気中に熱い排気が混入して本来の作用が
低下する等の弊害が起こらず、エンジンの能力を充分に
発揮させるものとなっている。
【0010】つぎに、請求項5の発明は、仕切板12
は、前部端縁12aと上部端縁12bと下部端縁12c
と後部端縁12dとからなる全外周縁をインシュレ−タ
16でシ−ルして構成し、吸気網10と排気孔11との
間に沿わせて仕切った前部端縁12aのインシュレ−タ
16をエッジ対応として安全機能を保持する構成とした
請求項2、又は請求項4記載のエンジンル−ムの吸気用
サイドカバ−であって、インシュレ−タは、本来のシ−
ル機能に加えて、仕切板の外周縁のエッジ対応機能(取
外したとき等)を有する。特に、前部端縁の部分では、
オイルレベルゲ−ジの抜き差し操作時のエッジ対応とし
て安全を図る働きをしている。
は、前部端縁12aと上部端縁12bと下部端縁12c
と後部端縁12dとからなる全外周縁をインシュレ−タ
16でシ−ルして構成し、吸気網10と排気孔11との
間に沿わせて仕切った前部端縁12aのインシュレ−タ
16をエッジ対応として安全機能を保持する構成とした
請求項2、又は請求項4記載のエンジンル−ムの吸気用
サイドカバ−であって、インシュレ−タは、本来のシ−
ル機能に加えて、仕切板の外周縁のエッジ対応機能(取
外したとき等)を有する。特に、前部端縁の部分では、
オイルレベルゲ−ジの抜き差し操作時のエッジ対応とし
て安全を図る働きをしている。
【0011】
【発明の効果】まず、請求項1の発明は、吸気用サイド
カバ−を外方に隆起させて構成することによって、内側
空間(吸気通路に相当する部分)が広くなって外気の吸
気量が増え、冷却風の吸気量不足を解消すると共に、冷
却ファンの作用によってラジエ−タを通過して熱くなっ
た排気をまとめて排気孔から前方に向けて排気すること
ができる特徴を有する。
カバ−を外方に隆起させて構成することによって、内側
空間(吸気通路に相当する部分)が広くなって外気の吸
気量が増え、冷却風の吸気量不足を解消すると共に、冷
却ファンの作用によってラジエ−タを通過して熱くなっ
た排気をまとめて排気孔から前方に向けて排気すること
ができる特徴を有する。
【0012】したがって、請求項1の発明は、例えば、
エンジンル−ムの両サイド外側に防除用ホ−スや油圧用
ホ−スが配管されていたり、或いはハ−ネス等を配線し
た構成の場合でも、これらに熱風が当たることがほとん
どなくなり、熱による弊害を未然に解消できる効果を奏
するものである。そして、排気孔は、前部取付枠を有効
に利用して比較的大きく、前向きに開口しており、排気
をエンジンル−ムに滞留することなく、適確に機外に排
気できる特徴がある。
エンジンル−ムの両サイド外側に防除用ホ−スや油圧用
ホ−スが配管されていたり、或いはハ−ネス等を配線し
た構成の場合でも、これらに熱風が当たることがほとん
どなくなり、熱による弊害を未然に解消できる効果を奏
するものである。そして、排気孔は、前部取付枠を有効
に利用して比較的大きく、前向きに開口しており、排気
をエンジンル−ムに滞留することなく、適確に機外に排
気できる特徴がある。
【0013】そして、請求項2の発明は、エンジンオイ
ルのレベルを調べるとき、排気穴を利用してレベルゲ−
ジの抜き差し操作ができるから、サイドカバ−を取り外
す必要がなくなった効果がある。そして、請求項3の発
明は、上述した請求項1の発明と同等の作用を有するも
のでありながら、仕切板によって吸気網側を吸気通路と
し、内側のエンジン側を排気通路にするように仕切るこ
とによって、吸気側と排気側とが何らの干渉もなく、そ
れぞれが独立して必要量の外気を吸引し、冷却後の熱い
排気をまとめて排気できる効果がある。
ルのレベルを調べるとき、排気穴を利用してレベルゲ−
ジの抜き差し操作ができるから、サイドカバ−を取り外
す必要がなくなった効果がある。そして、請求項3の発
明は、上述した請求項1の発明と同等の作用を有するも
のでありながら、仕切板によって吸気網側を吸気通路と
し、内側のエンジン側を排気通路にするように仕切るこ
とによって、吸気側と排気側とが何らの干渉もなく、そ
れぞれが独立して必要量の外気を吸引し、冷却後の熱い
排気をまとめて排気できる効果がある。
【0014】そして、請求項4の発明は、上述した請求
項1、及び請求項3の発明が奏する作用を発揮できるも
のでありながら、仕切板の四辺をそれぞれ対面側に接合
して仕切り作用が確実にできるものとしている。そのた
め、吸気用サイドカバ−は、一つの部材に吸気部分(吸
気網)と排気部分(排気孔)とが仕切られた状態で区分
して設けられ、冷却用の吸気中に熱い排気が混入して本
来の作用が低下する等の弊害が起こらず、エンジンの能
力を充分に発揮させる優れた効果がある。
項1、及び請求項3の発明が奏する作用を発揮できるも
のでありながら、仕切板の四辺をそれぞれ対面側に接合
して仕切り作用が確実にできるものとしている。そのた
め、吸気用サイドカバ−は、一つの部材に吸気部分(吸
気網)と排気部分(排気孔)とが仕切られた状態で区分
して設けられ、冷却用の吸気中に熱い排気が混入して本
来の作用が低下する等の弊害が起こらず、エンジンの能
力を充分に発揮させる優れた効果がある。
【0015】そして、請求項5の発明は、インシュレ−
タを本来のシ−ル機能に加えて、特に、前部端縁の部分
では、オイルレベルゲ−ジの抜き差し操作時のエッジ対
応として安全を図る働きをする効果がある。
タを本来のシ−ル機能に加えて、特に、前部端縁の部分
では、オイルレベルゲ−ジの抜き差し操作時のエッジ対
応として安全を図る働きをする効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。まず、トラクタ17は、
図2、及び図3に示すように、車体1の中間上部位置に
操縦座席18を配置し、その前方に操向ハンドル19を
設け、更に、その前側をボンネットカバ−4で覆ったエ
ンジンル−ム5にエンジン6を搭載して構成している。
そして、トラクタ17は、車体1の前部下側に左右の前
輪20、20が軸架され後部下側には後輪21、21を
軸架している。該前後車輪20,21は略同外径とし各
独立して操舵したり、前後輪共に順方向又は逆方向に四
輪操舵変更可能としている。また、前後車輪20,21
は常時駆動回転する四輪駆動に構成している。
に基づいて具体的に説明する。まず、トラクタ17は、
図2、及び図3に示すように、車体1の中間上部位置に
操縦座席18を配置し、その前方に操向ハンドル19を
設け、更に、その前側をボンネットカバ−4で覆ったエ
ンジンル−ム5にエンジン6を搭載して構成している。
そして、トラクタ17は、車体1の前部下側に左右の前
輪20、20が軸架され後部下側には後輪21、21を
軸架している。該前後車輪20,21は略同外径とし各
独立して操舵したり、前後輪共に順方向又は逆方向に四
輪操舵変更可能としている。また、前後車輪20,21
は常時駆動回転する四輪駆動に構成している。
【0017】そして、前述のエンジンル−ム5は、図
1、及び図4に示すように、車体1の前部に複数の横桟
2aを一定間隔ごとに配置して構成したフロントグリル
2を設け、その左右両側から後方に向けて吸気用サイド
カバ−3、3を延長して着脱自由に取り付け、それらの
上側に沿わせて前述したボンネットカバ−4を配置して
囲んだ構成としている。そして、上記ボンネットカバ−
4は、エンジンル−ム5内のメンテナンスが可能なよう
に、上方に開閉自由に構成している。そして、エンジン
6は、実施例の場合、ガソリンに比較して低燃費で運転
できるディ−ゼルエンジンを採用し、前記エンジンル−
ム5に内装して搭載している。
1、及び図4に示すように、車体1の前部に複数の横桟
2aを一定間隔ごとに配置して構成したフロントグリル
2を設け、その左右両側から後方に向けて吸気用サイド
カバ−3、3を延長して着脱自由に取り付け、それらの
上側に沿わせて前述したボンネットカバ−4を配置して
囲んだ構成としている。そして、上記ボンネットカバ−
4は、エンジンル−ム5内のメンテナンスが可能なよう
に、上方に開閉自由に構成している。そして、エンジン
6は、実施例の場合、ガソリンに比較して低燃費で運転
できるディ−ゼルエンジンを採用し、前記エンジンル−
ム5に内装して搭載している。
【0018】そして、エンジンル−ム5には、図1、及
び図4で解るように、エンジン6のすぐ後側に冷却ファ
ン7を前後方向の駆動軸によって軸着し、この冷却ファ
ン7の後に接近させてラジエ−タ8を搭載して構成して
いる。つぎに、エンジン6の支持機構について説明す
る。
び図4で解るように、エンジン6のすぐ後側に冷却ファ
ン7を前後方向の駆動軸によって軸着し、この冷却ファ
ン7の後に接近させてラジエ−タ8を搭載して構成して
いる。つぎに、エンジン6の支持機構について説明す
る。
【0019】まず、エンジン6は、図5、及び図6に示
すように、前部と後部とにそれぞれ左右一対のゴムマウ
ント22、22、及び23、23を設けて、従来同様4
個のゴムマウントによって支持される構成としている。
そして、エンジン6は、左右両側において、図6、及び
図7に示すように、ゴムマウント22、22、及び2
3、23の中間位置に、エンジン6側の支持プレ−ト2
4、24と車体1側のストッパ−ゴム25、25によっ
て、左右ロ−リングと前後の揺れ(ずれ)を防止する構
成としている。
すように、前部と後部とにそれぞれ左右一対のゴムマウ
ント22、22、及び23、23を設けて、従来同様4
個のゴムマウントによって支持される構成としている。
そして、エンジン6は、左右両側において、図6、及び
図7に示すように、ゴムマウント22、22、及び2
3、23の中間位置に、エンジン6側の支持プレ−ト2
4、24と車体1側のストッパ−ゴム25、25によっ
て、左右ロ−リングと前後の揺れ(ずれ)を防止する構
成としている。
【0020】この場合、前後4個のゴムマウント22、
22、及び23、23は、従前の構成と同様であるか
ら、大して説明の要もないが、中間の支持プレ−ト2
4、24とストッパ−ゴム25、25とは、従来にない
新規な構成である。すなわち、支持プレ−ト24、24
は、図面から解るように、断面をV字型にして、エンジ
ン6の両側に取り付けて外方に向けて突出させ(図7参
照)た構成で上下方向移動調節自在としている。そし
て、ストッパ−ゴム25、25は、図7に示すように、
適度の弾性を有するゴム素材からなり、車体1の取付フ
レ−ム26に下向きに取り付け、上記V字型の支持プレ
−ト24、24上に載せた構成としている。
22、及び23、23は、従前の構成と同様であるか
ら、大して説明の要もないが、中間の支持プレ−ト2
4、24とストッパ−ゴム25、25とは、従来にない
新規な構成である。すなわち、支持プレ−ト24、24
は、図面から解るように、断面をV字型にして、エンジ
ン6の両側に取り付けて外方に向けて突出させ(図7参
照)た構成で上下方向移動調節自在としている。そし
て、ストッパ−ゴム25、25は、図7に示すように、
適度の弾性を有するゴム素材からなり、車体1の取付フ
レ−ム26に下向きに取り付け、上記V字型の支持プレ
−ト24、24上に載せた構成としている。
【0021】このように、支持プレ−ト24、24とス
トッパ−ゴム25、25とは、例えば、トラクタ17の
畔越時のように、凹凸面の走行に際し、前後4個のゴム
マウント22、22、及び23、23の許容荷重以上の
荷重が働らいて、車体1に対してエンジン6がロ−リン
グしたり、前後に揺れたとき、これらを受け止めて左右
振動を少なくし、V字型の溝とストッパ−ゴム25、2
5との間隙調節接当によって前後方向のずれを防止でき
るものとなった。
トッパ−ゴム25、25とは、例えば、トラクタ17の
畔越時のように、凹凸面の走行に際し、前後4個のゴム
マウント22、22、及び23、23の許容荷重以上の
荷重が働らいて、車体1に対してエンジン6がロ−リン
グしたり、前後に揺れたとき、これらを受け止めて左右
振動を少なくし、V字型の溝とストッパ−ゴム25、2
5との間隙調節接当によって前後方向のずれを防止でき
るものとなった。
【0022】したがって、エンジンル−ム5は、従来に
おいては、車体1に対してエンジン6が左右、又は前後
に揺れると、振幅に対応する幅だけ接触を避けるために
クリアランスに余裕をもって製作する必要があるから、
必然的に機械(トラクタ)が大型の構成になっていた
が、上記した本案構成は、左右と前後の揺れ(ずれ)を
未然に防止または調節できる構成であるから、余裕とな
るクリアランスが狭くてすみ、全体としてコンパクトに
構成できる利点がある。
おいては、車体1に対してエンジン6が左右、又は前後
に揺れると、振幅に対応する幅だけ接触を避けるために
クリアランスに余裕をもって製作する必要があるから、
必然的に機械(トラクタ)が大型の構成になっていた
が、上記した本案構成は、左右と前後の揺れ(ずれ)を
未然に防止または調節できる構成であるから、余裕とな
るクリアランスが狭くてすみ、全体としてコンパクトに
構成できる利点がある。
【0023】つぎに、吸気用サイドカバ−3、3は、図
1、図4、図8、図9、及び図10に示すように、全周
に渡って基板となる周囲のカバ−枠3aがあり、これの
内側に連続して外側(図4の状態にエンジンル−ム5の
横に取り付けた位置において)に突出した状態に取付枠
9が形成されている。そして、吸気網10は、図面から
解るように、吸気面積を増やして強度を強くするため複
数本の横リブ10a(図9参照)を形成して防塵機能を
持つ網目とし、その全周部を、前記取付枠9に取り付け
て吸気用サイドカバ−3、3の主要な部分を構成してい
る。この構成で、取付枠9、及び吸気網10は、図4か
ら解るように、全周を囲む周囲のカバ−枠3aより外方
に隆起させた状態に形成され、内側に後述する吸気通路
13となる内部空間が形成された余裕のある構成となっ
ている。
1、図4、図8、図9、及び図10に示すように、全周
に渡って基板となる周囲のカバ−枠3aがあり、これの
内側に連続して外側(図4の状態にエンジンル−ム5の
横に取り付けた位置において)に突出した状態に取付枠
9が形成されている。そして、吸気網10は、図面から
解るように、吸気面積を増やして強度を強くするため複
数本の横リブ10a(図9参照)を形成して防塵機能を
持つ網目とし、その全周部を、前記取付枠9に取り付け
て吸気用サイドカバ−3、3の主要な部分を構成してい
る。この構成で、取付枠9、及び吸気網10は、図4か
ら解るように、全周を囲む周囲のカバ−枠3aより外方
に隆起させた状態に形成され、内側に後述する吸気通路
13となる内部空間が形成された余裕のある構成となっ
ている。
【0024】そして、排気孔11は、図1、図4、図
8、及び図9に示すように、全周の取付枠9のうち前側
にある前部取付枠9aに、縦方向の長孔として形成さ
れ、その前部取付枠9aが外側に突出状態(立上り状
態)になっているから、前向きに開口した孔に構成され
ている。そして、上記排気孔11は、吸気用サイドカバ
−3、3をエンジンル−ム5に装着したとき、図10に
示すように、搭載されたエンジン6のオイルレベルゲ−
ジ15が、右側の排気孔11に合致した構成になってい
る。このように、右側の排気孔11は、エンジン6のオ
イルレベルを調べるためのメンテナンス用の孔として利
用できる位置関係に配置した構成としている。
8、及び図9に示すように、全周の取付枠9のうち前側
にある前部取付枠9aに、縦方向の長孔として形成さ
れ、その前部取付枠9aが外側に突出状態(立上り状
態)になっているから、前向きに開口した孔に構成され
ている。そして、上記排気孔11は、吸気用サイドカバ
−3、3をエンジンル−ム5に装着したとき、図10に
示すように、搭載されたエンジン6のオイルレベルゲ−
ジ15が、右側の排気孔11に合致した構成になってい
る。このように、右側の排気孔11は、エンジン6のオ
イルレベルを調べるためのメンテナンス用の孔として利
用できる位置関係に配置した構成としている。
【0025】そして、仕切板12は、図4、及び図9に
示すように、前部端縁12aと上部端縁12bと下部端
縁12cと後部端縁12dとからなる全外周縁にインシ
ュレ−タ16を装着し、外側に突出した状態に形成した
取付枠9と、これに張設している吸気網10との内側に
位置して固着している。この場合、仕切板12は、縦方
向の前部端縁12aを吸気網10と排気孔11との間に
沿わせて仕切り、横方向の上部端縁12bと下部端縁1
2cとを外側に突出した状態に形成した取付枠9の内側
に沿わせて吸気網10側とエンジン6側とを仕切り、縦
方向の後部端縁12dを、エンジンル−ム5の後部に搭
載しているラジエ−タ8の側部に空気が漏れない程度に
接当して吸気通路13と排気通路14とをシ−ル状態に
仕切って構成している。このように、吸気用サイドカバ
−は、図面に示すように、仕切板12で仕切りエンジン
ル−ム5に取付けた状態において、仕切板12を境にし
て、前記吸気網10側を吸気通路13とし、エンジン6
から前部取付枠9aの排気孔11に至る側を排気通路1
4として、両側を仕切って区分し、それぞれ独立した通
路13、14を構成している。
示すように、前部端縁12aと上部端縁12bと下部端
縁12cと後部端縁12dとからなる全外周縁にインシ
ュレ−タ16を装着し、外側に突出した状態に形成した
取付枠9と、これに張設している吸気網10との内側に
位置して固着している。この場合、仕切板12は、縦方
向の前部端縁12aを吸気網10と排気孔11との間に
沿わせて仕切り、横方向の上部端縁12bと下部端縁1
2cとを外側に突出した状態に形成した取付枠9の内側
に沿わせて吸気網10側とエンジン6側とを仕切り、縦
方向の後部端縁12dを、エンジンル−ム5の後部に搭
載しているラジエ−タ8の側部に空気が漏れない程度に
接当して吸気通路13と排気通路14とをシ−ル状態に
仕切って構成している。このように、吸気用サイドカバ
−は、図面に示すように、仕切板12で仕切りエンジン
ル−ム5に取付けた状態において、仕切板12を境にし
て、前記吸気網10側を吸気通路13とし、エンジン6
から前部取付枠9aの排気孔11に至る側を排気通路1
4として、両側を仕切って区分し、それぞれ独立した通
路13、14を構成している。
【0026】そして、仕切板12は、前述のように全周
縁にインシュレ−タ16を装着してシ−ル可能とし、前
部端縁12aを吸気網10と排気孔11との間に沿わせ
て仕切って設けており、排気孔11から手を差し込んで
オイルレベルゲ−ジ15を抜き差しするときに、インシ
ュレ−タ16で端縁を保護したエッジ対応として安全を
確保できる構成としている。このように、前部端縁12
aのインシュレ−タ16は、本来のシ−ル機能を有する
ものでありながら、エッジ対応を兼ねるものとなってい
る。
縁にインシュレ−タ16を装着してシ−ル可能とし、前
部端縁12aを吸気網10と排気孔11との間に沿わせ
て仕切って設けており、排気孔11から手を差し込んで
オイルレベルゲ−ジ15を抜き差しするときに、インシ
ュレ−タ16で端縁を保護したエッジ対応として安全を
確保できる構成としている。このように、前部端縁12
aのインシュレ−タ16は、本来のシ−ル機能を有する
ものでありながら、エッジ対応を兼ねるものとなってい
る。
【0027】以上のように構成した吸気用サイドカバ−
3、3は、外側に隆起した位置にある吸気網10と、内
側にあってラジエ−タ8の側部に接当した仕切板12の
後部端縁12dとの間に、充分な間隔の吸気通路13が
確保され、吸気量を増大できる構成となっている。そし
て、吸気用サイドカバ−3、3は、図8、及び図9に示
すように、外周のカバ−枠3aの上縁と下縁とに沿わせ
てインシュレ−タ27を設け、装着時のシ−ル機能を発
揮できる構成としている。なお、上縁インシュレ−タ2
7は、上側で開閉するボンネットカバ−4を受止めてシ
−ルする構成とし、下縁インシュレータ27は、車体1
側の前フレーム1aに接当する構成としている。
3、3は、外側に隆起した位置にある吸気網10と、内
側にあってラジエ−タ8の側部に接当した仕切板12の
後部端縁12dとの間に、充分な間隔の吸気通路13が
確保され、吸気量を増大できる構成となっている。そし
て、吸気用サイドカバ−3、3は、図8、及び図9に示
すように、外周のカバ−枠3aの上縁と下縁とに沿わせ
てインシュレ−タ27を設け、装着時のシ−ル機能を発
揮できる構成としている。なお、上縁インシュレ−タ2
7は、上側で開閉するボンネットカバ−4を受止めてシ
−ルする構成とし、下縁インシュレータ27は、車体1
側の前フレーム1aに接当する構成としている。
【0028】そして、吸気用サイドカバ−3、3は、図
8、及び図9に示すように、下側の前後2か所に上下方
向の係止ピン28、28を設け、上側の前後位置に横向
きに貫通した取付孔29、29を設けて車体1側に着脱
自由に取り付ける構成としている。この場合、吸気用サ
イドカバ−3、3は、取付け手順として、下側の係止ピ
ン28、28を、まず、車体1側の係止孔(図示省略)
に上側から差し込み、その後、上側の取付孔29、29
を車体1側の横向きの取付ピン(図示省略)に横向きに
奥側へ押し込んで横止めし、上記取付ピンの外側をヘア
ピンで抜止めして固定する構成としている。実施例の場
合、取付孔29、29には、断面H型のゴム部材を内部
に嵌合して設け、取付時の機体振動を吸収して取付けの
安定を図る工夫をしている。
8、及び図9に示すように、下側の前後2か所に上下方
向の係止ピン28、28を設け、上側の前後位置に横向
きに貫通した取付孔29、29を設けて車体1側に着脱
自由に取り付ける構成としている。この場合、吸気用サ
イドカバ−3、3は、取付け手順として、下側の係止ピ
ン28、28を、まず、車体1側の係止孔(図示省略)
に上側から差し込み、その後、上側の取付孔29、29
を車体1側の横向きの取付ピン(図示省略)に横向きに
奥側へ押し込んで横止めし、上記取付ピンの外側をヘア
ピンで抜止めして固定する構成としている。実施例の場
合、取付孔29、29には、断面H型のゴム部材を内部
に嵌合して設け、取付時の機体振動を吸収して取付けの
安定を図る工夫をしている。
【0029】つぎに、フロントグリル2とマフラ−パイ
プ排気口30とについて説明する。既に説明したよう
に、フロントグリル2は、複数の横桟2aを一定間隔ご
とに配置して構成し、エンジンル−ム5の前側に取付け
て設け、エンジンル−ム5から外部に通じる構成として
いる。そして、該フロントグリル2は、図4、図11、
及び図12に示すように、エンジンマフラ−31のマフ
ラ−パイプ排気口30を上下の横桟2aの間に臨ませて
差し込んで外部に排ガスを排出できる構成としている。
プ排気口30とについて説明する。既に説明したよう
に、フロントグリル2は、複数の横桟2aを一定間隔ご
とに配置して構成し、エンジンル−ム5の前側に取付け
て設け、エンジンル−ム5から外部に通じる構成として
いる。そして、該フロントグリル2は、図4、図11、
及び図12に示すように、エンジンマフラ−31のマフ
ラ−パイプ排気口30を上下の横桟2aの間に臨ませて
差し込んで外部に排ガスを排出できる構成としている。
【0030】この場合、丸パイプ状のマフラ−パイプ排
気口30は、先端部分を図11、及び図12の取出図
(正面)に示すように、上下から押して横桟2a、2a
の間隔に合わせた偏平な楕円形状に形成し、上下横桟2
a、2a側も上記楕円形に合わせて円弧形状の切欠部3
2を形成して、その部位に差し込んだ構成としている。
気口30は、先端部分を図11、及び図12の取出図
(正面)に示すように、上下から押して横桟2a、2a
の間隔に合わせた偏平な楕円形状に形成し、上下横桟2
a、2a側も上記楕円形に合わせて円弧形状の切欠部3
2を形成して、その部位に差し込んだ構成としている。
【0031】このように、フロントグリル2は、本案実
施例のディ−ゼルエンジン用として上下横桟2a、2a
に円弧形状の切欠部32を形成しただけで使用できるか
ら、ガソリンエンジン用に生産したフロントグリル2を
転用することが可能となった。したがって、フロントグ
リル2は、従来のように、ディ−ゼルエンジン専用の形
状のもの(マフラ−パイプ排気口が真円形状であったか
ら、横桟の中間部を切落として円形帯板で上下横桟に連
結する構成)を製造する必要がなく、ガソリンエンジン
仕様で製作した製品に若干の追加加工(円弧形状の切欠
部32を設ける)だけで使用できるから、製造コストを
大幅に低減できる特徴がある。
施例のディ−ゼルエンジン用として上下横桟2a、2a
に円弧形状の切欠部32を形成しただけで使用できるか
ら、ガソリンエンジン用に生産したフロントグリル2を
転用することが可能となった。したがって、フロントグ
リル2は、従来のように、ディ−ゼルエンジン専用の形
状のもの(マフラ−パイプ排気口が真円形状であったか
ら、横桟の中間部を切落として円形帯板で上下横桟に連
結する構成)を製造する必要がなく、ガソリンエンジン
仕様で製作した製品に若干の追加加工(円弧形状の切欠
部32を設ける)だけで使用できるから、製造コストを
大幅に低減できる特徴がある。
【0032】つぎに、ラジエ−タ8の下側から後側のフ
ロントミッションケ−ス33の前側に装置したエンジン
冷却風(一度冷却に使用した後の熱い空気)の吹返し防
止装置34(図1参照)について説明する。従来のトラ
クタにおけるエンジンル−ムは、一度、エンジンの冷却
作用に使用して熱くなった排気が、エンジンル−ムから
車体の下側に排気され、フロントミッションケ−ス辺り
を経由して吸気通路に吹き返され、新しく吸引された冷
却風に混入して再度ラジエ−タ側に達して、オ−バ−ヒ
−トの原因になる課題があった。
ロントミッションケ−ス33の前側に装置したエンジン
冷却風(一度冷却に使用した後の熱い空気)の吹返し防
止装置34(図1参照)について説明する。従来のトラ
クタにおけるエンジンル−ムは、一度、エンジンの冷却
作用に使用して熱くなった排気が、エンジンル−ムから
車体の下側に排気され、フロントミッションケ−ス辺り
を経由して吸気通路に吹き返され、新しく吸引された冷
却風に混入して再度ラジエ−タ側に達して、オ−バ−ヒ
−トの原因になる課題があった。
【0033】そこで、実施例の吹返し防止装置34は、
図1、図13、図14、及び図15に示すように、後側
壁板35と、該後側壁板35の前面に装着するV型に形
成した左右の底板36、36と、該底板36、36の後
部上側の左右両側に設けた隔壁板37、37と、前記底
板36、36の前部下側に延長した取付板38、38と
を、図15に示すように枠組みして一体に構成してい
る。そして、吹返し防止装置34は、図1に示すよう
に、ラジエ−タ8の下側で、フロントミッションケ−ス
33の前側に配置して、前記取付板38、38を利用し
て車体1側にシ−ルをして外側から熱風が入らないよう
に取り付けた構成としている。
図1、図13、図14、及び図15に示すように、後側
壁板35と、該後側壁板35の前面に装着するV型に形
成した左右の底板36、36と、該底板36、36の後
部上側の左右両側に設けた隔壁板37、37と、前記底
板36、36の前部下側に延長した取付板38、38と
を、図15に示すように枠組みして一体に構成してい
る。そして、吹返し防止装置34は、図1に示すよう
に、ラジエ−タ8の下側で、フロントミッションケ−ス
33の前側に配置して、前記取付板38、38を利用し
て車体1側にシ−ルをして外側から熱風が入らないよう
に取り付けた構成としている。
【0034】そして、後側壁板35は、図13に示すよ
うに、エンジン6から上記フロントミッションケ−ス3
3に伝動するジョイント付き原動軸39を通す楕円形状
の伝動軸孔40を設けた構成としている。更には、V型
の左右底板36、36は、図面から解るように、中間部
分に保持用フック41、41を上向きに設け、油圧ホ−
スやハ−ネス類いを内側に抱き抱えるように保持できる
構成としている。
うに、エンジン6から上記フロントミッションケ−ス3
3に伝動するジョイント付き原動軸39を通す楕円形状
の伝動軸孔40を設けた構成としている。更には、V型
の左右底板36、36は、図面から解るように、中間部
分に保持用フック41、41を上向きに設け、油圧ホ−
スやハ−ネス類いを内側に抱き抱えるように保持できる
構成としている。
【0035】このように構成した吹返し防止装置34
は、従来のエンジンル−ムのように、一度、エンジンの
冷却作用に使用して下側から機外に排気された空気(熱
気)が、吹き返しとなって、再度吸引されるのを適確に
防止し、エンジン6のオ−バ−ヒ−トの原因をなくす作
用、効果がある。更に、吹返し防止装置34は、低い位
置に装置されており、新しい冷却風をエンジン6下部に
誘導する働きをしてオイルパンに当て冷却を促進する作
用を有する。
は、従来のエンジンル−ムのように、一度、エンジンの
冷却作用に使用して下側から機外に排気された空気(熱
気)が、吹き返しとなって、再度吸引されるのを適確に
防止し、エンジン6のオ−バ−ヒ−トの原因をなくす作
用、効果がある。更に、吹返し防止装置34は、低い位
置に装置されており、新しい冷却風をエンジン6下部に
誘導する働きをしてオイルパンに当て冷却を促進する作
用を有する。
【0036】つぎに、上記保持用フック41、41は、
フックによって油圧ホ−スやハ−ネスの位置決めを確実
にすることができる利点がある。この場合、エンジン6
は、既に説明したゴムマウント22、23によって支持
し、ストッパ−ゴム25で左右の揺動を規制してはいる
が、現実には左右に揺れ、上記した油圧ホ−スやハ−ネ
スの位置決めに難儀しているが、実施例の保持用フック
41、41の利用で解決することができた。
フックによって油圧ホ−スやハ−ネスの位置決めを確実
にすることができる利点がある。この場合、エンジン6
は、既に説明したゴムマウント22、23によって支持
し、ストッパ−ゴム25で左右の揺動を規制してはいる
が、現実には左右に揺れ、上記した油圧ホ−スやハ−ネ
スの位置決めに難儀しているが、実施例の保持用フック
41、41の利用で解決することができた。
【図1】本発明の実施例であって、トラクタの前部側面
図である。
図である。
【図2】本発明の実施例であって、トラクタの平面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施例であって、トラクタの側面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の実施例であって、エンジンル−ムの平
面図である。
面図である。
【図5】本発明の実施例であって、エンジンの正面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施例であって、エンジンの側面図で
ある。
ある。
【図7】本発明の実施例であって、正面図である。
【図8】本発明の実施例であって、吸気用サイドカバ−
の側面図である。
の側面図である。
【図9】本発明の実施例であって、吸気用サイドカバ−
の裏側の斜面図である。
の裏側の斜面図である。
【図10】本発明の実施例であって、エンジンル−ムの
平面図である。
平面図である。
【図11】本発明の実施例であって、フロントグリルの
正面図である。
正面図である。
【図12】本発明の実施例であって、エンジンル−ムの
側面図である。
側面図である。
【図13】本発明の実施例であって、吹き返防止装置の
正面図である。
正面図である。
【図14】本発明の実施例であって、吹き返防止装置の
側面図である。
側面図である。
【図15】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図16】本発明の実施例であって、トラクタの斜面図
である。
である。
1 車体 2 フロントグリル
3、3 吸気用サイドカバ− 3a カバ−枠
4 ボンネットカバ− 5 エンジンル−ム
6 エンジン 7 冷却ファン
8 ラジエ−タ 9 取付枠
9a 前部取付枠 10 吸気網
11 排気孔 12 仕切板
12a 前部端縁 12b 上部端縁
12c 下部端縁 12d 後部端縁
13 吸気通路 14 排気通路
15 オイルレベルゲ−ジ 16 インシュレ−
タ。
タ。
Claims (5)
- 【請求項1】 車体1上において、前部に取り付けたフ
ロントグリル2と、その左右両側から後方に向けて延長
して着脱自由に取り付けた吸気用サイドカバ−3、3
と、それらの上側に沿わせて配置して上方へ開閉自由に
設けたボンネットカバ−4とで囲んだエンジンル−ム5
を構成し、該エンジンル−ム5には、前側からエンジン
6、冷却ファン7、ラジエ−タ8の順に配置して設け、
前記吸気用サイドカバ−3、3は、周囲のカバ−枠3a
から外側に突出した状態に形成した取付枠9に吸気網1
0を張設して前記カバ−枠3aより取付枠9、及び吸気
網10を外方に隆起させて構成し、該取付枠9を構成す
る前部取付枠9aに、エンジンル−ム5に連通する排気
孔11を開口して前方側に排風する構成としたエンジン
ル−ムの吸気用サイドカバ−。 - 【請求項2】 吸気用サイドカバ−3、3の前部取付枠
9aに開口した縦方向の排気孔11は、左側、又は右側
のいづれか一方が、内側に搭載されたエンジン6のオイ
ルレベルゲ−ジ15を抜き差しするメンテナンス用の孔
として利用できる位置関係に配置して構成した請求項1
記載のエンジンル−ムの吸気用サイドカバ−。 - 【請求項3】 吸気用サイドカバ−3、3は、外側に突
出した状態に形成した取付枠9と、これに張設している
吸気網10との内側に仕切板12を設け、該仕切板12
は、前記吸気網10側を吸気通路13とし、エンジン6
から前部取付枠9aの排気孔11に至る側を排気通路1
4として、両側を仕切り、それぞれ独立した通路13、
14を構成した請求項1記載のエンジンル−ムの吸気用
サイドカバ−。 - 【請求項4】 仕切板12は、縦方向の前部端縁12a
を吸気網10と排気孔11との間に沿わせて仕切り、横
方向の上部端縁12bと下部端縁12cとを外側に突出
した状態に形成した取付枠9の内側に沿わせて吸気網1
0側とエンジン6側とを仕切り、縦方向の後部端縁12
dをラジエ−タ8の側部に接当して吸気通路13と排気
通路14とを仕切って構成した請求項1、又は請求項3
記載のエンジンル−ムの吸気用サイドカバ−。 - 【請求項5】 仕切板12は、前部端縁12aと上部端
縁12bと下部端縁12cと後部端縁12dとからなる
全外周縁をインシュレ−タ16でシ−ルして構成し、吸
気網10と排気孔11との間に沿わせて仕切った前部端
縁12aのインシュレ−タ16をエッジ対応として安全
機能を保持する構成とした請求項2、又は請求項4記載
のエンジンル−ムの吸気用サイドカバ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140086A JP2003326985A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | エンジンル−ムの吸気用サイドカバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140086A JP2003326985A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | エンジンル−ムの吸気用サイドカバ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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