JP2003326281A - アルカリ性排水の中和方法 - Google Patents

アルカリ性排水の中和方法

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JP2003326281A
JP2003326281A JP2002137291A JP2002137291A JP2003326281A JP 2003326281 A JP2003326281 A JP 2003326281A JP 2002137291 A JP2002137291 A JP 2002137291A JP 2002137291 A JP2002137291 A JP 2002137291A JP 2003326281 A JP2003326281 A JP 2003326281A
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JP
Japan
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alkaline
carbon dioxide
tank
drainage
dioxide gas
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Hideo Suzuki
秀男 鈴木
Isao Togo
伊佐男 東郷
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量に発生するアルカリ性排水を密閉タンク
を使用せずに、炭酸ガスによって効率よく中和できるア
ルカリ性排水の中和方法を提供する。 【解決手段】 導入したアルカリ性排水2の上面が全部
又は一部開放されたタンク1内の底部から炭酸ガス4を
アルカリ性排水2内に供給し、タンク1内のアルカリ性
排水2水面の上方に貯まった炭酸ガス4を再度タンク1
内の底部から供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として各種工事
現場で大量に発生するアルカリ性排水を密閉タンクを使
用せずに炭酸ガスによって効率よく中和できるアルカリ
性排水の中和方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建設工事に伴い発生する濁水のpHは、
その工事の種類、現場の条件及び濁水を処理する過程に
おける薬剤の添加等により変動する場合があり、異常な
pHの排水を河川や海等にそのまま放流すると、農産
物、水産物に直接あるいは間接に影響を及ぼすことがあ
り、十分な注意と処理をする必要がある。
【0003】また、建設工事排水の場合、ほとんどが生
コンプラント等を用いたコンクリート打設時や、その運
搬機器の洗浄時、及び水ガラスなどのアルカリ性薬注材
を含むアルカリ性のものである。
【0004】例えば従来、コンクリートプラント等で発
生するアルカリ性排水は、密閉タンク内にその排水を導
入し、炭酸ガスをその排水に注入してジェットポンプや
攪拌機によって混合し、中和している。
【0005】しかし近年、軟弱な浚渫土を有効利用する
ために、軟弱な浚渫土にセメント系固化材を添加、混練
して埋立てることが行なわれており、その際に発生する
アルカリ性排水は大量であり、これを中和処理しようと
すると、数10m3 〜100m3 程度の容量の密閉タン
クが必要となり、既存の密閉タンクの容量は数m3 程度
であるので、上記のごとき大規模な密閉タンクを製作す
ると非常に製作コストがかかる。
【0006】しかし、密閉タンクを使用しないと、アル
カリ性排水内での炭酸ガスの滞留時間が短くなり、炭酸
ガスの消費量が増大してしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大量に発生
するアルカリ性排水を密閉タンクを使用せずに、炭酸ガ
スによって効率よく経済的に中和できるアルカリ性排水
の中和方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、導入したアル
カリ性排水の上面が全部又は一部開放されたタンク内の
底部から炭酸ガスをアルカリ性排水内に供給し、そのタ
ンク内のアルカリ性排水面の上方に貯まった炭酸ガス
を、再度そのタンク内の底部からアルカリ性排水内に供
給するアルカリ性排水の中和方法からなり、また本発明
は、上記におけるタンク内の底部に配置した散気装置に
より炭酸ガスをアルカリ性排水内に供給するアルカリ性
排水の中和方法からなる。さらに本発明は、上記タンク
内のアルカリ性排水の水面よりやや下方に水中ミキサー
を配置するアルカリ性排水の中和方法からなる。また本
発明は、上記におけるアルカリ性排水面の上方に炭酸ガ
ス濃度計を配置し、かつアルカリ性排水面の上方に貯ま
った炭酸ガスを再度タンク内の底部に設けた前記散気装
置に供給し、エアポンプに接続したインバータにより、
上記炭酸ガス濃度計で検知した濃度に応じてエアポンプ
の能力を変動するようにしたアルカリ性排水の中和方法
からなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するが、図1は本発明のアルカリ性排水
の中和方法を適用した中和装置の一実施形態における概
略配置図であり、この中和装置は、アルカリ性排水2を
導入する上面が一部開放されたタンク1からなり、その
アルカリ性排水2の上方に貯まった炭酸ガス4が逃げに
くい構造に形成されており、例えばこのタンク1の上面
をシート等で非密閉に覆ったり、排水の水面よりもタン
ク1の側壁面を高くする等の配慮がなされたものであ
る。
【0010】次に、タンク1内の底部に散気装置5を配
置し、タンク1外の炭酸ガスボンベ3内の炭酸ガス4
を、この散気装置5に導き、その散気装置5によりタン
ク1内のアルカリ性排水2内に供給するようになってお
り、散気装置5により放出された炭酸ガス4はアルカリ
性排水2内の底部から上方に泡状に上昇し、その間、ア
ルカリ性排水2の中和作用を行なうが、タンク1内のア
ルカリ性排水2の水面の上方に貯まった炭酸ガス4は、
エアポンプ8によりタンク1の底部の散気装置5に送ら
れ、再度アルカリ性排水2内に供給するようになってい
る。
【0011】特に本発明においては、アルカリ性排水2
と炭酸ガス4との攪拌混合を促すために、タンク1の底
部の散気装置5によって空気より重い炭酸ガス4を供給
し、タンク1内を上昇させると共に、炭酸ガス4を微細
な気泡にしてアルカリ性排水2との接触面積を大きくす
ることにより、アルカリ性排水2への炭酸ガス4の溶解
を助け、中和作用を促進できる。
【0012】また、タンク1内のアルカリ性排水2の水
面よりやや下方に水中ミキサー6を配置し、アルカリ性
排水2の水面付近の炭酸ガス4と排水面付近のアルカリ
性排水2とを良好に積極的に混合させて中和を促進させ
る。
【0013】さらに、本発明においては、アルカリ性排
水2の中和作用の効率を向上させるため、アルカリ性排
水2の水面上方の空間に炭酸ガス濃度計7を配置して、
炭酸ガスの濃度を測り、シケンサー10経由で、エアポ
ンプ8に接続したインバーター9によって、炭酸ガス濃
度計7で検知した濃度に応じてエアポンプ8の能力を変
動させている。
【0014】すなわち、炭酸ガス濃度計7による炭酸ガ
ス4の濃度の検知値が高い場合には、散気装置5からの
炭酸ガス4の放出量を多くし、一方、濃度の検知値が低
い場合には、炭酸ガス4の放出量を少なくすることによ
り、使用する炭酸ガス4の使用量を圧力・流量調整器1
4を介して削減することができ、その際未反応の炭酸ガ
ス4を再度アルカリ性排水2中へ注入放出して利用する
ことができて、管理面で効率良く中和処理を行なうこと
ができる。
【0015】なお、図1の装置においては、タンク1の
上部に吸気口12及び蓋13を設けており、また11で
示すのはpH計測器であり、処理するアルカリ性排水2
のpHが放流基準を満足する値かどうかを検知するよう
にしている。
【0016】
【発明の効果】以上に説明した本発明のアルカリ性排水
の中和方法によれば、大量に発生するアルカリ性排水
を、密閉タンクを使用せずに、上面が全部又は一部開放
されたタンクを用いて炭酸ガスによって効率よく経済的
に中和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルカリ性排水の中和方法を適用した
中和装置の一実施形態における概略配置図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 アルカリ性排水 4 炭酸ガス 5 散気装置 6 水中ミキサー 7 炭酸ガス濃度計 8 エアポンプ 9 インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/66 C02F 1/66 530K 530L 530P

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導入したアルカリ性排水の上面が全部又
    は一部開放されたタンク内の底部から炭酸ガスをアルカ
    リ性排水内に供給し、該タンク内のアルカリ性排水面の
    上方に貯まった炭酸ガスを再度該タンク内の底部からア
    ルカリ性排水内に供給するアルカリ性排水の中和方法。
  2. 【請求項2】 請求項1におけるタンク内の底部に配置
    した散気装置により炭酸ガスをアルカリ性排水内に供給
    する請求項1記載のアルカリ性排水の中和方法。
  3. 【請求項3】 タンク内のアルカリ性排水の水面よりや
    や下方に水中ミキサーを配置する請求項1または2記載
    のアルカリ性排水の中和方法。
  4. 【請求項4】 請求項1におけるアルカリ性排水面の上
    方に炭酸ガス濃度計を配置し、かつアルカリ性排水面の
    上方に貯まった炭酸ガスを、再度タンク内の底部に設け
    た請求項2における散気装置に供給し、エアポンプに接
    続したインバータにより、上記炭酸ガス濃度計で検知し
    た濃度に応じてエアポンプの能力を変動するようにした
    請求項1、2または3記載のアルカリ性排水の中和方
    法。
JP2002137291A 2002-05-13 2002-05-13 アルカリ性排水の中和方法 Pending JP2003326281A (ja)

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