JP2003326188A - 放電破砕装置 - Google Patents

放電破砕装置

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JP2003326188A
JP2003326188A JP2002132847A JP2002132847A JP2003326188A JP 2003326188 A JP2003326188 A JP 2003326188A JP 2002132847 A JP2002132847 A JP 2002132847A JP 2002132847 A JP2002132847 A JP 2002132847A JP 2003326188 A JP2003326188 A JP 2003326188A
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discharge
crushing
electrode
inductive energy
energy storage
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JP2002132847A
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Toru Okazaki
徹 岡崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Okumura Engineering Corp
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Okumura Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな破砕力を有する放電破砕装置を提供す
る。 【解決手段】 放電破砕装置1は、誘導性エネルギ蓄積
回路20と、誘導性エネルギ蓄積回路20に接続されて
放電可能な破砕電極10とを備える。誘導性エネルギ蓄
積回路20は、第1の放電ギャップとしての破砕電極3
0を含む。破砕電極10は、破砕電極30に対して並列
に設けられた第2の放電ギャップである。破砕電極30
は破砕電極10より放電しやすい。誘導性エネルギ蓄積
回路20は、破砕電極30で放電を発生させた直後に破
砕電極10で放電を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放電破砕装置に
関し、特に、放電に伴って発生する圧力波を利用して岩
石などを破壊する放電破砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】岩石などを破壊するための従来の放電破
砕装置は、たとえば特開平4−222794号公報(特
許公報第2952060号)に開示されている。
【0003】上記公報に開示された放電破砕装置では、
破砕対象となる岩石に、ドリルなどを用いて予め下穴を
形成する。この下穴の中に水などの電解液を注入する。
この下穴に同軸電極を挿入する。同軸電極で放電を起こ
させることにより、放電した部分の近傍の電解液が放電
エネルギによってプラズマ化することにより、衝撃波
(衝撃圧力)が発生する。この衝撃波により岩石を破壊
する。
【0004】上記公報に開示された放電破砕装置では、
岩石などの破砕の際には、1マイクロ秒あたり少なくと
も100MWの割合で、少なくとも5GWのピーク値の
パワーが破砕すべき物質の閉じ込めた領域の電解液の中
に浸漬された同軸電極の2電極間を横切って得られるま
で、電気エネルギを同軸電極に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
ように、放電破砕装置では、瞬時に大量の電力を破砕電
極に供給する必要がある。通常電気エネルギはコンデン
サに蓄えられており、このコンデンサからケーブルを伝
って破砕電極へエネルギが供給される。作業性を向上さ
せるため、このケーブルの長さは長くなっている。ケー
ブルが長くなると、ケーブルのインダクタンスが大きく
なり、急峻なパルス波を形成できない。そのため、一気
に電気エネルギを破砕電極に供給することが困難である
という問題があった。
【0006】そこで、この発明は上述のような問題点を
解決するためになされたものであり、短時間で大量の電
気エネルギを電極に供給できる放電破砕装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に従った放電破
砕装置は、誘導性エネルギ蓄積回路と、誘導性エネルギ
蓄積回路に接続されて放電可能な電極とを備える。
【0008】このように構成された放電破砕装置では、
誘導性エネルギ蓄積回路は立上がりが速い電流を供給す
ることができる。そのため、誘導エネルギ蓄積回路が電
極に立上がりの速い電流を供給することで、電極に短時
間に大量の電気エネルギを与えることができる。その結
果、破砕能力に優れた放電破砕装置を提供することがで
きる。
【0009】また好ましくは、誘導性エネルギ蓄積回路
は、第1の放電ギャップを含む。電極は、第1の放電ギ
ャップに対して並列に設けられた第2の放電ギャップを
含む。
【0010】また好ましくは、第2の放電ギャップは、
互いに直列に接続された複数の放電ギャップを含む。こ
の場合、第2の放電ギャップが複数の放電ギャップを含
むため、複数の放電ギャップの各々の部分で放電が起こ
る。その結果、複数の放電ギャップの各々で破砕対象物
を破砕することができる。
【0011】また好ましくは、誘導性エネルギ蓄積回路
は、第1の破砕電極を含む。第1の破砕電極は、互いに
直列に接続された複数の放電ギャップにより構成される
第1の放電ギャップを含む。電極は、第2の破砕電極で
ある。第2の破砕電極は、互いに直列に接続された複数
の放電ギャップにより構成される第2の放電ギャップを
含む。
【0012】この場合、第1の放電ギャップとしての第
1の破砕電極と、第2の放電ギャップとしての第2の破
砕電極とが並列に接続されることにより、第2の放電ギ
ャップに速い立上がりの電流を供給することができる。
その結果、第2の破砕電極での破砕能力を向上させるこ
とができる。
【0013】また好ましくは、第1の放電ギャップは、
第2の放電ギャップより放電しやすい。この場合、先に
第1の放電ギャップで放電が起こり、その後に速い立上
がりの電流が第2の放電ギャップに供給される。そのた
め、第2の放電ギャップの破砕能力を向上させることが
できる。
【0014】また好ましくは、誘導性エネルギ蓄積回路
はコンデンサを含む。コンデンサから第1の放電ギャッ
プまでのインダクタンスは、コンデンサから第2の放電
ギャップまでのインダクタンスよりも小さい。この場
合、第1の放電ギャップで放電を発生させた後、第2の
放電ギャップで放電を発生させることができる。
【0015】また好ましくは、第1の放電ギャップは、
放電により破壊困難な容器に収納される。この場合、第
1の放電ギャップの放電の際に発生する騒音などを防止
することができる。
【0016】また好ましくは、誘導性エネルギ蓄積回路
は、第1の放電ギャップで放電を発生させた直後に第2
の放電ギャップで放電を発生させる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。なお、以下の図面にお
いて同一または相当する部分には同一の参照番号を付
し、その説明は繰返さない。
【0018】(実施の形態1)図1は、この発明に従っ
た放電破砕装置の模式図である。図1を参照して、この
発明に従った放電破砕装置1は、誘導性エネルギ蓄積回
路20と、誘導性エネルギ蓄積回路20に接続されて放
電可能な電極としての破砕電極10とを備える。誘導性
エネルギ蓄積回路20は、第1の放電ギャップとしての
破砕電極30を含む。破砕電極10は、第1の放電ギャ
ップとしての破砕電極30に対して並列に設けられた第
2の放電ギャップである。
【0019】誘導性エネルギ蓄積回路20は、コンデン
サ22と、コンデンサ22に接続されたスイッチ23
と、スイッチ23に接続されたコイル24と、コイル2
4に接続された抵抗25と、抵抗25に接続された破砕
電極30とを備える。これらは直列に接続されている。
なお、コンデンサを充電する電源は、コンデンサと並列
に接続されるが、図1では省略した。以下の図6、10
および13でも同様に電源を省略している。
【0020】破砕電極10は、岩石などの破砕対象物1
30に設けられた破砕穴131内に挿入される。破砕穴
131内には媒体としての水132が満たされている。
破砕穴131の内部に、破砕電極10が挿入されてい
る。このとき、破砕電極10の先端部を水132に浸漬
させる。
【0021】この場合、媒体として一般的に入手が容易
で比較的安価な水132を用いることで、放電破砕装置
1のランニングコストを低減できる。なお、媒体として
の水132に電解質などを溶解した水溶液やその他の液
体を用いてもよい。破砕電極10の先端では中心電極1
5が露出している。
【0022】パルス源としてのコンデンサ22から破砕
対象物130近傍までケーブルを延ばし、破砕対象物1
30近傍でケーブルが2つ以上に分岐している。分岐さ
せた先には、通常の放電破砕装置と同様に破砕電極10
および30が接続されている。回路的には、破砕電極1
0および30が負荷となり、負荷が2つ並列に接続され
たのと同じ回路となる。
【0023】この中で、コンデンサ22としては、たと
えば容量が20kV−2mFの大きな容量のものを用い
てエネルギを蓄積させる。スイッチ23を閉じることに
よりこのエネルギを負荷である破砕電極10および30
に転送する。その際、回路のインダクタンスが問題とな
る。
【0024】図1で、第2の負荷である破砕電極10を
接続しない状態での放電を考える。数10mのケーブル
を接続した場合、回路全体のインダクタンスを数マイク
ロヘンリー以下にすることは極めて難しい。たとえば、
回路インダクタンスを2マイクロヘンリー、負荷も含め
た回路抵抗を30ミリオームとした場合の放電波形の計
算値を図2に示す。ピーク電流に達するまで80μs
(マイクロ秒)も必要とする。この値では、無駄になる
エネルギが大きく問題であった。なお、全回路の大きさ
は数10mであり、この程度の大きさであれば回路解析
は集中回路定数で計算しても何ら問題はない。
【0025】ここで、誘導性エネルギ蓄積回路を用いた
放電破砕技術について検討する。図3および図5は、誘
導性エネルギ蓄積回路を示す回路図である。図4は、誘
導性エネルギ蓄積回路に流れる電流を示すグラフであ
る。図3を参照して、誘導性エネルギ蓄積回路は、電源
201と、コイル(インダクタンス)202と、スイッ
チ203および204と、負荷205とにより構成され
る。
【0026】まず初期時には、スイッチ203(S1)
を閉じることにより電流i0を流しておく。図4で示さ
れるように、電流値は時間とともに増大する。電流が大
きくなった時点で図5に示すように、スイッチ203を
開き、スイッチ204(S2)を同時に閉じる。する
と、スイッチ203を介して流れていた電流はスイッチ
204を介して流れ始める。
【0027】電流i0はたとえばコンデンサの短絡によ
って発生させる。電流iは電流i0の転流であり、図4
で示すように、非常に速い立上がりの電流波形となる。
電流の立上がりが速いほど衝撃波発生に優れたシステム
を構築できるため、本発明ではこの原理を適用する。
【0028】図6は、図1で示す放電破砕装置の回路図
である。図6を参照して、本発明に従った放電破砕装置
1では、破砕電極30および10は第1の負荷および第
2の負荷であり、各々がコンデンサとして機能してい
る。電圧が印加される前、すなわち、スイッチ23が閉
じられる前は、単に、2つのコンデンサにより構成され
る2つのギャップが存在するだけである。これらのギャ
ップとしての破砕電極10および30は場合によっては
スイッチの役割を果たし、または負荷の役割を果たす。
ギャップ放電の特性として、放電前は抵抗値が非常に大
きく、実質上スイッチが開いている状態となり、放電開
始後は短絡と同等となる。
【0029】スイッチ23が閉じられると、破砕電極1
0および30の2つの放電ギャップに同時に電圧が印加
され、当初は、どちらのギャップにも同じ電圧が印加さ
れる。ここで、破砕電極30により構成される放電ギャ
ップが、破砕電極10により構成される放電ギャップよ
りも放電しやすい条件とすると、破砕電極30において
放電する。放電前は、破砕電極30は数kΩの抵抗があ
り、放電するとアークが発生しギャップ間抵抗は数mΩ
と変化し、主電流が破砕電極30へと流れ込み、破砕電
極30で破砕が行なえる。
【0030】破砕電極30で発生したアークは電磁力に
より外方向へ押しやられ、やがては破砕電極30で放電
が維持できなくなり、アークが消える。すなわち、放電
が停止する。このとき、破砕電極30は開放スイッチと
して働くことになる。この放電停止時には回路電流が流
れており、ケーブルのインダクタンス成分にエネルギが
蓄積された状態となっている。この状態では、誘導性エ
ネルギ蓄積回路と同じ状況である。すなわち、図3およ
び5のスイッチ203が破砕電極30に該当し、図3お
よび5のスイッチ204および負荷205が図6の破砕
電極10に該当する。
【0031】この形式の回路では、非常に速い立上がり
の電流波形を破砕電極10に提供することができるの
で、破砕電極10での衝撃波発生効率は非常に高くな
る。すなわち、従来型の破砕力を破砕電極30で発生さ
せ、その電流が切れる際に破砕電極10で衝撃波をより
効率よく発生させることができるので、破砕効率を大き
く向上させることができる。
【0032】なお、図3および5のスイッチ203の役
割をする破砕電極30も、スイッチ204の役割をする
破砕電極10も、いずれも単に放電ギャップであるた
め、耐久性に優れている。また、破砕電極30では従来
型と同じ破砕力を提供し、破砕電極10で従来型以上の
破砕力を提供することができるため、エネルギ効率的に
大きく改善することができる。
【0033】図7は、破砕電極10の長手方向に沿った
断面図である。図7を参照して、破砕電極10は、中心
に位置する中心電極15と、中心電極15を覆う絶縁体
16と、絶縁体16を覆う複数の外周電極11〜14と
を有する。中心電極15は1方向に延びるように形成さ
れており、その外周面を絶縁体16が覆う。絶縁体16
の外周面に、外周電極11〜14が円筒状に設けられて
おり、外周電極11〜14は、それぞれ分割されてい
る。
【0034】図8は、図7で示す破砕電極の回路図であ
る。図8を参照して、破砕電極10では、複数の放電ギ
ャップとしてのキャパシタC1からC4が直列に接続さ
れている。すなわち、第2の放電ギャップとしての破砕
電極10は、互いに直列に接続された複数の放電ギャッ
プとしてのキャパシタC1からC4を含む。キャパシタ
C1は外周電極11および12により構成されている。
キャパシタC2は外周電極12および13により構成さ
れている。キャパシタC3は外周電極13および14に
より構成されている。キャパシタC4は外周電極14お
よび中心電極15により構成されている。
【0035】図9は、破砕電極30の長手方向に沿った
断面図である。図9を参照して、破砕電極30は、中心
に位置する中心電極35と、中心電極35を覆う絶縁体
36と、絶縁体36を覆う複数の外周電極31〜34と
を有する。中心電極35は1方向に延びるように形成さ
れており、その外周面を絶縁体36が覆う。絶縁体36
の外周面に、外周電極31〜34が円筒状に設けられて
おり、外周電極31〜34は、それぞれ分割されてい
る。第1の放電ギャップとしての破砕電極30は、互い
に直列に接続された複数の放電ギャップにより構成され
る。
【0036】図10は、図1で示す放電破砕装置の詳細
な回路図である。図10を参照して、破砕電極10は、
複数のキャパシタC1からC4が直列に接続されて形成
されている。また破砕電極30は、複数のキャパシタC
5からC8が直列に接続されて形成される。キャパシタ
C5は外周電極31および32により構成される。キャ
パシタC6は外周電極32および33により構成され
る。キャパシタC7は外周電極33および34により構
成される。キャパシタC8は外周電極34および中心電
極35により構成される。
【0037】スイッチ23を閉じると、破砕電極10の
放電ギャップであるキャパシタC1からC4で放電が起
こる。その後、破砕電極10で放電が停止すると、破砕
電極30の放電ギャップであるキャパシタC5からC8
で放電が起こる。
【0038】第1の放電ギャップである破砕電極30
は、第2の放電ギャップである破砕電極10より放電し
やすい。誘導性エネルギ蓄積回路20はコンデンサ22
を含み、コンデンサ22から第1の放電ギャップとして
の破砕電極30までのインダクタンスは、コンデンサ2
2から第2の放電ギャップとしての破砕電極10までの
インダクタンスよりも大きい。
【0039】誘導性エネルギ蓄積回路20は、破砕電極
30で放電を発生させた直後に破砕電極10で放電を発
生させる。
【0040】図3および図5で示す誘導性エネルギ蓄積
回路を解析した結果を以下に示す。図11は、解析に用
いた誘導性エネルギ蓄積回路の回路図を示し、図12は
誘導性エネルギ蓄積回路の放電電流波形を示す。図11
を参照して、誘導性エネルギ蓄積回路100はキャパシ
タ101と、コイル102と、メインスイッチとしての
スイッチ103と、抵抗105および107と、スイッ
チ104と、コイル106とを含む。
【0041】時刻0からt1まではスイッチ103を閉
じ、スイッチ104を閉じておく。時刻t1でスイッチ
104を開く。すなわち、アークが消失すると、その消
失する速さに従って抵抗107(RL)に電流が流れ
る。スイッチ104に流れる電流も破砕に利用する。一
般に速い電力投入により高い衝撃波発生効率が得られる
ため、抵抗107での電力投入は、破砕能力を大いにア
ップさせる。なお、抵抗107は破砕電極10に該当
し、抵抗105とスイッチ104が破砕電極30に該当
する。
【0042】なお、破砕電極30を挿入するための、破
砕対象物の穴を省略する方法も考えられる。たとえば、
破砕電極30を図13で示す、放電により破砕困難な容
器39(例えば金属箱)に収納する。破砕電極10の状
況に関わらず、破砕電極30が開放スイッチとして動作
しさえすればよいため、特に破砕対象物に穴を設けなく
ても破砕電極10は誘導性エネルギ蓄積回路に即した破
砕力を得ることができる。破砕対象物に予め穴を空ける
ことは、状況によってはコスト高となるため、破砕電極
30用の穴の作製が不要となるが、施工現場の状況によ
ってコストを低下させることができる。
【0043】なお、破砕電極10でもアークは電磁力に
よって広がり、やがてはアークは消失する。その際、他
の負荷としての破砕電極(図示せず)を誘導性エネルギ
蓄積回路20に接続すれば、この列の破砕電極でも放電
し、さらなる破砕力の増加が考えられる。破砕電極10
でのアーク消失時には、再度、破砕電極30でアークが
点灯する可能性もあり、放電条件の設定には注意が必要
である。
【0044】なお、上述の実施の形態では破砕電極30
と破砕電極10とでは、破砕電極30をより放電しやす
い条件としたが、同じものを用いてもよい。いずれにし
ても、破砕電極10および30のどちらかが先に放電を
開始して開放スイッチとしての役割を果たし得る。この
場合は、破砕電極10または30のどちらかが大きな破
砕力を出せるかが不確定となる。その欠点を補うために
は、同じギャップ条件とするが、電気回路の分岐点から
破砕電極10へ向かう回路中にインダクタンス成分を導
入することが考えられる。インダクタンス成分として
は、最も簡単なものとしてケーブルを長くすることが考
えられる。この場合には、破砕電極30の方が放電開始
しやすい条件となるため、必ず破砕電極30から放電が
開始される。
【0045】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0046】
【発明の効果】この発明に従えば、大きな破砕力を有す
る放電破砕装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従った破砕電極の模式図である。
【図2】 破砕電極30を接続しない破砕装置での放電
波形を示すグラフである。
【図3】 誘導性エネルギ蓄積回路を示す回路図であ
る。
【図4】 誘導性エネルギ蓄積回路に流れる電流を示す
グラフである。
【図5】 誘導性エネルギ蓄積回路の回路図である。
【図6】 図1で示す放電破砕装置の回路図である。
【図7】 破砕電極10の長手方向に沿った断面図であ
る。
【図8】 図7で示す破砕電極の回路図である。
【図9】 破砕電極30の長手方向に沿った断面図であ
る。
【図10】 図1で示す放電破砕装置の詳細な回路図で
ある。
【図11】 解析に用いた誘導性エネルギ蓄積回路の回
路図である。
【図12】 誘導性エネルギ蓄積回路の放電電流波形を
示すグラフである。
【図13】 別の局面に従った放電破砕装置の模式図で
ある。
【符号の説明】
1 放電破砕装置、10,30 破砕電極、20 誘導
性エネルギ蓄積回路、22 コンデンサ、23 スイッ
チ、24 コイル、25 抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 徹 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 Fターム(参考) 2D065 EA26 4D067 CG06 GA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導性エネルギ蓄積回路と、 前記誘導性エネルギ蓄積回路に接続されて放電可能な電
    極とを備えた、放電破砕装置。
  2. 【請求項2】 前記誘導性エネルギ蓄積回路は、第1の
    放電ギャップを含み、前記電極は、前記第1の放電ギャ
    ップに対して並列に設けられた第2の放電ギャップを含
    む、請求項1に記載の放電破砕装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の放電ギャップは、互いに直列
    に接続された複数の放電ギャップを含む、請求項2に記
    載の放電破砕装置。
  4. 【請求項4】 前記誘導性エネルギ蓄積回路は、第1の
    破砕電極を含み、前記第1の破砕電極は、互いに直列に
    接続された複数の放電ギャップにより構成される前記第
    1の放電ギャップを含み、 前記電極は、第2の破砕電極であり、前記第2の破砕電
    極は、互いに直列に接続された複数の放電ギャップによ
    り構成される前記第2の放電ギャップを含む、請求項2
    または3に記載の放電破砕装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の放電ギャップは、前記第2の
    放電ギャップより放電しやすい、請求項2から4のいず
    れか1項に記載の放電破砕装置。
  6. 【請求項6】 前記誘導性エネルギ蓄積回路はコンデン
    サを含み、前記コンデンサから前記第1の放電ギャップ
    までのインダクタンスは、前記コンデンサから前記第2
    の放電ギャップまでのインダクタンスよりも小さい、請
    求項2から5のいずれか1項に記載の放電破砕装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の放電ギャップは、放電により
    破壊困難な容器に収納される、請求項2から6のいずれ
    か1項に記載の放電破砕装置。
  8. 【請求項8】 前記誘導性エネルギ蓄積回路は、前記第
    1の放電ギャップで放電を発生させた後に前記第2の放
    電ギャップで放電を発生させる、請求項2から7のいず
    れか1項に記載の放電破砕装置。
JP2002132847A 2002-05-08 2002-05-08 放電破砕装置 Withdrawn JP2003326188A (ja)

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