JP2003326032A - 差動送りミシン - Google Patents

差動送りミシン

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JP2003326032A JP2002137404A JP2002137404A JP2003326032A JP 2003326032 A JP2003326032 A JP 2003326032A JP 2002137404 A JP2002137404 A JP 2002137404A JP 2002137404 A JP2002137404 A JP 2002137404A JP 2003326032 A JP2003326032 A JP 2003326032A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化および耐久性の向上を図ることのでき
る差動送りミシンを提供する。 【解決手段】 針棒機構35と、針棒機構35近傍に設
けられた押え棒38と、押え棒38の下方に配置された
布押え67と、押え棒38を上下動する第1リンク48
と、上軸31に設けられた押え棒駆動カム55によって
駆動される第2リンク51と、第2リンク51の駆動力
を第1リンク48へ伝達する伝達手段56と、第2リン
ク51の移動に伴い押え棒38の上昇位置を調整する調
整手段60と、ミシン頭部6の外側に設けられた上送り
モータ76と、上送りモータ76に取り付けられた上送
りベルト用駆動プーリ77と、ミシン頭部6の下方に設
けられた上送りベルト用従動プーリ42と、上送りベル
ト用駆動プーリ77と上送りベルト用従動プーリ42と
の間に掛け渡された上送りベルト12とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送りベルトを用い
て縫製物を送ることのできる差動送りミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、工業用ミシンの一種として、
例えば紳士服、婦人服などの縫製物の袖口などに風合い
または美観を付与するためのギャザを設ける場合など、
異なる布端曲線を持つ2枚の布地からなる縫製物を、2
枚の布地の布端を揃えながら縫い合わせることのできる
差動送りミシンが知られている。
【0003】このような従来の差動送りミシンは、例え
ば縫製物としての上下に重ねられる上下2枚の布地を上
下一対の送りローラによって上下方向から挟持して送り
を行うとともに、両送りローラの速度比を変える(差動
をかける)ことにより、2枚の生地の布端が合わされて
縫い合わされるように構成されている。
【0004】また、従来の差動送りミシンにおいて、上
下一対の送りローラの速度比を変えるため、上送りロー
ラは、専用の上送りモータによって駆動されるようにな
っている。この上送りローラは、縫い針が下降して縫製
物に刺さっているときに上昇して縫製物から離間し、縫
い針が上昇して縫製物から離間しているときに下降して
縫製物と当接するように上下動可能に構成されている。
そして、各送りローラは、縫製物の送りを円滑かつ良好
に行うため、少なくとも送りローラの外周面がゴム層に
より形成されている。なお、下送りローラのかわりに下
送りベルトを用いた構成もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、各種の装置においてコンパクト化および耐久性の
向上が常に求められており、差動送りミシンにおいて
も、コンパクト化および耐久性の向上が求められてい
る。
【0006】しかしながら、前述した従来の差動送りミ
シンにおいて、ミシンアームの自由端に設けられたミシ
ン頭部のミシンフレーム外側には、押え棒の上昇位置を
調整する調整手段などの種々のミシン部品が配置される
ため、ミシン頭部に上送りローラを駆動するための上送
りモータを取り付けることができなかった。よって、上
送りモータの駆動力を上送りローラに伝達するための伝
達経路が長くなるとともに、複雑な駆動力伝動機構が必
要となるので、コンパクト化を図ることができず、しか
も駆動力の損失が大きくなるとともに、上送りモータの
回転に対する上送りローラの応答が遅れ、正確な送りを
実現できないという問題点があった。
【0007】また、前述した従来の差動送りミシンにお
いて、上送りローラは、その外周面のゴム層が縫製物と
当接することにより生じる摩耗が早く、耐久性に劣ると
いう問題点があった。
【0008】本発明はこれらのような点に鑑みてなされ
たものであり、小型化および耐久性の向上を図ることの
できる差動送りミシンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の差動送り
ミシンの特徴は、ミシンベッドと平行に延在するミシン
アームの自由端に設けられたミシン頭部の内部に配設さ
れ、上軸に連動して針棒を上下動させる針棒機構と、前
記針棒機構近傍で前記ミシンアームに上下動可能に設け
られた押え棒と、前記押え棒の下方に配置され、縫製物
を押える布押えと、前記ミシン頭部の内部で前記押え棒
に取り付けられ、前記押え棒を上下動する第1リンク
と、前記ミシン頭部より離間した位置でミシンフレーム
内に配置され、前記上軸に設けられた押え棒駆動カムに
よって駆動される第2リンクと、前記第2リンクの駆動
力を前記第1リンクへ伝達する伝達手段と、前記第2リ
ンクが取り付けられ、前記第2リンクの移動に伴い前記
押え棒の上昇位置を調整する調整手段と、前記ミシン頭
部の外側に設けられた上送りモータと、前記上送りモー
タの出力軸に取り付けられた上送りベルト用駆動プーリ
と、前記ミシン頭部の下方に回転可能に設けられた上送
りベルト用従動プーリと、前記上送りベルト用駆動プー
リと前記上送りベルト用従動プーリとの間に掛け渡され
た上送りベルトと、を備える点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、ミシンアームのミシン
頭部より離間した位置に配置された第2リンクに調整手
段を配設しているので、調整手段をほぼミシンアームの
内部に納めることができ、小型化を図ることができる。
また、これにより、上送りモータをミシン頭部の側面に
取り付けることができるので、上送りモータの出力軸に
上送りベルト用駆動プーリを直接取り付けることがで
き、コンパクト化を図ることができる。さらに、この上
送りベルト用駆動プーリと上送りベルト用従動プーリの
間に掛け渡された上送りベルトによって縫製物を送るの
で、駆動力の損失を軽減できるとともに、上送りモータ
の回転に対する上送りベルトの応答を迅速にできるの
で、正確な送りを実現できる。さらにまた、上送りベル
トの周長が、従来の上送りローラの周長より長いので、
上送りベルトが縫製物と当接することにより生じる摩耗
が遅く、耐久性を向上できる。
【0010】また、請求項2に係る本発明の差動送りミ
シンの特徴は、請求項1において、上送りベルト用従動
プーリを上下動する上下動機構と、前記上送りベルト用
従動プーリと前記上送りベルト用駆動プーリとの間のベ
ルト経路を規制する回転自在なガイドローラと、前記ガ
イドローラが取り付けられ、前記上送りベルト用従動プ
ーリが上昇した際に前記上送りベルトの弛みを取る方向
に揺動可能に設けられた揺動リンクと、前記ミシンアー
ムに取り付けられるとともに、前記上送りモータおよび
前記揺動リンクが取り付けられる上送りモータ取付ベー
スと、を備える点にある。そして、このような構成を採
用したことにより、上送りモータおよび上送りベルトの
組み付け性が向上するとともに、コンパクト化をより図
ることができる。
【0011】また、請求項3に係る本発明の差動送りミ
シンの特徴は、請求項2において、前記揺動リンクが、
前記上送りモータ取付ベースの下方に設けられており、
前記上送りベルトは、前記上送りベルト用従動プーリと
前記ガイドローラとの相互間における前記ミシンベッド
側の部位の角度が水平方向に対して15〜35度の範囲
に形成されている点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、上送りベルトのベルト経路におけ
る屈曲点の数を少なくできるので、上送りベルトの屈曲
疲労による耐久性の減少を防止することができる。
【0012】また、請求項4に係る本発明の差動送りミ
シンの特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項
において、前記布押えが、前記上送りベルト用従動プー
リの側方に前記針棒の下端に配置された縫い針を間に置
いて設けられている点にある。そして、このような構成
を採用したことにより、縫製時に縫製物のばたつきを抑
えることができるので、綺麗な縫い目を形成することが
できる。
【0013】また、請求項5に係る本発明の差動送りミ
シンの特徴は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項
において、前記ミシンアームと前記ミシンベッドとが、
鋳造によって一体形成されている点にある。そして、こ
のような構成を採用したことにより、部品点数の削減お
よび経済的負担の低減を容易に図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0015】図1から図10は本発明に係る差動送りミ
シンの実施形態の要部を示すものであり、図1に示すよ
うに、本実施形態の差動送りミシン1のミシンフレーム
2は、下部にミシンベッド3が配設されており、このミ
シンベッド3の上面の図1の右側に位置する基端にはア
ーム支持部4が立設されている。このアーム支持部4の
左側面上部には、ミシンベッド3と平行に延在するミシ
ンアーム5が延出形成されており、ミシンアーム5の自
由端は、面部などとも称されるミシン頭部6とされてい
る。
【0016】なお、説明の便宜上、図1の左側に示すミ
シン頭部6側を先端側TS、図1の右側に示すミシンア
ーム5側を基端側BS、図1の手前側(図2右側)を正
面側FS、図1の奥側(図2左側)を背面側RSとす
る。
【0017】本実施形態のミシンフレーム2を構成する
ミシンベッド3、アーム支持部4およびミシンアーム5
は、従来と異なり、鋳造によって全体として正面ほぼコ
字状に一体形成されている。
【0018】前記ミシンベッド3には、布などの縫製物
を送るための下送りベルト10を具備する下送り機構1
1が配設されており、ミシンアーム5のミシン頭部6に
は、下送り機構11の下送りベルト10と協働して縫製
物を送るための上送りベルト12を具備する上送り機構
13が配設されている。
【0019】前記ミシンベッド3の先端側TSの上面に
は釜軸台15が配設されている。この釜軸台15は、鋳
造などにより形成されているのが一般的であり、本実施
形態においては必要に応じてミシンフレーム2と一体形
成することができる。そして、釜軸台15の先端側側面
には、釜取付部16が設けられている。この釜取付部1
6の下方に位置するミシンベッド3の内部には、下送り
モータ取付部17が設けられている。そして、下送りモ
ータ取付部17には、下送りモータ18がその出力軸
(図示せず)を先端側TSに向けて固着されている。こ
の下送りモータ18の出力軸には、下送りベルト用駆動
プーリ19が固着されている。
【0020】すなわち、下送りモータ18の出力軸に下
送りベルト用駆動プーリ19が直接取り付けられてお
り、下送りベルト用駆動プーリ19は、下送りモータ1
8によって直接回転駆動されるように構成されている。
【0021】なお、本実施形態では、ミシンフレーム
2、すなわち、ミシンベッド3、アーム支持部4、ミシ
ンアーム5が鋳造により一体化して製造されているの
で、高強度、高剛性とすることができる。一体化におい
て、本実施形態のように、釜軸台15をミシンベッド3
と別体に構成すれば、鋳造がより容易になる点で好まし
い。さらに、ミシンフレーム2を一体化して鋳造により
製造しているので、デザイン的にも優れたものとなり、
例えば、ミシンベッド3とアーム支持部4との接合部分
に大きな丸みを設けることが可能となる。なお、丸みを
設けることは、デザイン性が優れるだけでなく、高強
度、高剛性とする点でも好ましい。
【0022】前記釜取付部16の上端部には、ミシンベ
ッド3と平行な水平方向に延在するほぼ円筒状に形成さ
れた釜ハウジング20が配設されている。すなわち、釜
ハウジング20は、ミシンベッド3の上方に間隔をおい
て配置されている。この釜ハウジング20の基端側BS
には、釜駆動手段21が設けられており、釜ハウジング
20の内部に回転自在に支持された釜である全回転釜2
2を回転させることができるようになっている。なお、
釜駆動手段21としては、ミシンベッド3の内部に配設
されたミシンモータに連動する下軸の回転を駆動源と
し、下軸の回転をベルト伝動機構などの回転伝動機構よ
って釜に伝達する構成や、釜ハウジング20の基端側B
Sに釜モータを配設して釜を釜モータによって直接駆動
する構成などを例示できる。
【0023】前記釜ハウジング20の外周面の基端側B
Sの上部には、図3に示すように、厚さ方向に貫通する
貫通孔により形成された針穴24が設けられており、こ
の針穴24より先端側TSには、下送りベルト用従動プ
ーリ25が回転自在に支持されている。この下送りベル
ト用従動プーリ25と前記下送りベルト用駆動プーリ1
9との相互間には、図1に示すように、縫製物を送るた
めの下送りベルト10が掛け渡されている。このため、
ミシンベッド3の上面には、下送りベルト10が通過可
能な下送りベルト挿通孔26が形成されている。
【0024】なお、下送りベルト10としては、歯付き
ベルト、平ベルト、Vベルトなどが例示できる。本実施
形態においては、スリップや速度変化がないなどの理由
により歯付きベルトが用いられている。このため、下送
りベルト用駆動プーリ19および下送りベルト用従動プ
ーリ25としては歯付きベルトプーリが用いられてい
る。
【0025】前記下送りベルト10、下送りモータ1
8、下送りベルト用駆動プーリ19および下送りベルト
用従動プーリ25により、本実施形態の布などの縫製物
を送るための下送りベルト10を具備する下送り機構1
1が構成されている。
【0026】前記釜ハウジング20の上部には、図3に
示すように、下送りベルト10の上部および針穴24を
露出させる開口27aを有する布ガイド27が配設され
ており、縫製動作時には、布ガイド27の上面に縫製物
が載置されるとともに、布ガイド27の開口27aの内
側において下送りベルト10と上送りベルト12との間
に縫製物が挟持されて送られるようになっている。
【0027】前記下送りモータ18、下送りベルト用駆
動プーリ19、下送りベルト用従動プーリ25および下
送りベルト10により、本実施形態の縫製物を送るため
の下送りベルト10を具備する下送り機構11が構成さ
れている。
【0028】前記ミシンアーム5の内部の基端側BSに
は、図4に示すように、ミシンモータ30がその出力軸
(図示せず)を先端側TSに向けて配設されている。こ
のミシンモータ30の出力軸には、ミシンアーム5の内
部に水平方向に延在するとともに、回転自在に支持され
たミシン駆動軸である上軸31(図4)の基端が連結さ
れている。
【0029】前記ミシンアーム5のミシン頭部6には、
図5に示すように、針棒33が配設されている。この針
棒33は、ミシン頭部6の天壁および底壁に配設された
上下一対の軸受たる針棒メタル34によって上下方向に
摺動可能に支持されており、上軸31の先端部に連結さ
れ上軸31の回転に連動する従来公知の針棒駆動機構3
5によって上下方向に所定のストロークをもって往復動
可能とされている。この針棒33の下端部には針留め3
6が取り付けられており、針留め36には図示しない縫
い針の上端部が取着されるようになっている。この縫い
針は、必要に応じて着脱可能とされている。
【0030】前記針棒33の近傍には、針棒33と平行
に延在する従来公知の押え棒38がその軸方向を上下方
向に向けて配設されている。この押え棒38は、ミシン
頭部6の底壁に配設された軸受たる押え棒メタル39に
よって上下方向に摺動可能に支持されている。この押え
棒38の下端部は、押え棒メタル39の下端面より下方
に突出されており、上送りベルト用従動プーリ支持部材
41の上端が取り付けられている。そして、上送りベル
ト用従動プーリ支持部材41の手前側である正面側FS
の基端側BS側面には、上送りベルト用従動プーリ42
が回転自在に支持されている。この上送りベルト用従動
プーリ42は、その軸方向を水平にして配置されてお
り、その基端側BSの面は縫い針の移動経路より先端側
TSの直近に配置されている。
【0031】すなわち、上送りベルト用従動プーリ42
は、ミシン頭部6の下方に回転可能に設けられている。
【0032】前記上送りベルト用従動プーリ支持部材4
1の上送りベルト用従動プーリ42の背面側RSには、
図6に示すように、上送りベルト12の上送りベルト用
従動プーリ42近傍のベルト経路を上方から規制するた
めのガイド部43が形成されている。また、上送りベル
ト用従動プーリ支持部材41の基端側BSの側面の中央
上部には、布押え強制移動ピン44が配設されている。
【0033】前記押え棒38の軸方向の中間部分には、
図7および図8に示すように、押え棒抱き46が取り付
けられており、この押え棒抱き46の側面には、図8に
詳示するように、角駒47が取り付けられている。そし
て、角駒47には、ほぼL字状に形成された第1リンク
48の一端である先端側TSに向かって延出された水平
腕48aの先端に二股状に形成された角駒用溝部48a
aが嵌合されている。この第1リンク48の中央部分に
は、ミシン頭部6の内部に固定される第1リンク支持ピ
ン49が枢着されており、第1リンク48は、第1リン
ク支持ピン49を中心として回動可能に配設されてい
る。また、第1リンク48の他端である上方に向かって
延出された垂直腕48bの先端部には、ワイヤ50の先
端側TSに位置する一端が連結されている。
【0034】前記ワイヤ50の基端側BSに位置する他
端は、ほぼL字状に形成されている第2リンク51の下
方に向かって延出された従動腕51aの下端部に連結さ
れている。この第2リンク51の中央部分には、図7に
示すほぼT字状に形成されている第3リンク52の下方
に延出された支持腕52aの先端部に固定される第2リ
ンク支持ピン53が枢着されており、第2リンク51
は、第2リンク支持ピン53を中心として回動可能に配
設されている。また、第2リンク51の基端側BSに向
かって延出された駆動腕51bの先端部分には、駆動ピ
ン54の基端部が固着されており、この駆動ピン54の
外周面には、図9に示すように、上軸31の軸方向のほ
ぼ中央部分の外周面に固着された押え棒駆動カム55が
下方から接離可能に構成されている。
【0035】したがって、上軸31の回転に連動して第
2リンク51の駆動腕51bが第2リンク支持ピン53
を中心として上下動し、この第2リンク51の駆動腕5
1bの上下動は、第2リンク51の駆動腕51bからワ
イヤ50を介して第1リンク48に伝達した後、角駒4
7および押え棒抱き46を介して押え棒38に伝達し、
押え棒38を所定のストロークをもって上下動するよう
に構成されている。
【0036】なお、第2リンク51の駆動腕51bは、
図示しない引っ張りばねの付勢力によって常に下方に向
けて付勢されており、駆動ピン54が常に押え棒駆動カ
ム55に当接するように構成されている。
【0037】前記ワイヤ50により、本実施形態の第2
リンク51の駆動力を前記第1リンク48へ伝達する伝
達手段56が構成されている。なお、伝達手段56とし
ては、棒、鎖などを用いてもよく、特に本実施形態のワ
イヤ50に限定されるものではない。
【0038】前記第3リンク52の中央部分には、ミシ
ンアーム5の内部に固定される第3リンク支持ピン57
が枢着されており、第3リンク52は、第3リンク支持
ピン57を中心として回動可能に配設されている。この
第3リンク52の先端側TSに向かって延出された調整
腕52bの先端部の上面には、調整ねじ58によって上
下動する位置決めピン59の下端面が当接されており、
ミシンフレーム2の外部から調整ねじ58の外部に露出
している上端部をつまんで回動させることで調整される
位置決めピン59の下端面の上下方向の位置によって、
第3リンク支持ピン57を中心として回動する第3リン
ク52の調整腕52bの上昇位置が規制されるととも
に、第3リンク52に枢着されている第2リンク支持ピ
ン53の位置が移動し、これにより押え棒38の上昇位
置(上昇量)を調整することができるようになってい
る。
【0039】なお、第3リンク52の調整腕52bは、
図示しない引っ張りばねの付勢力によって常に上方に向
けて付勢されており、調整腕52bの先端部の上面が常
に位置決めピン59の下端面に当接するように構成され
ている。
【0040】前記第3リンク52、調整ねじ58および
位置決めピン59により、本実施形態の第2リンク51
が取り付けられ、第2リンク51を移動することで押え
棒38の上昇位置を調整する調整手段60が構成されて
いる。
【0041】前記第2リンク51は、図4に示すよう
に、ミシンアーム5の上面のミシン頭部6より基端側B
Sに離れて設けられている。すなわち、ミシンアーム5
のミシン頭部6より離間した比較的空間に余裕のあるミ
シンフレーム2のミシンアーム5内に配置された第2リ
ンク51に調整手段60が配設されている。
【0042】前記押え棒抱き46、角駒47、第1リン
ク48、ワイヤ50、第2リンク51、第3リンク52
および押え棒駆動カム55により、本実施形態の上送り
ベルト用従動プーリ42を上下動する上下動機構61が
構成されている。
【0043】前記押え棒メタル39の外周面の外部に露
出している下部には、図2に示すように、布押え支持体
65の基部が取り付けられている。この布押え支持体6
5の先端は、押え棒38の背面側RS下方に向かって延
出されており、この先端部には、ミシンベッド3と平行
な水平方向に延在する布押え支持軸66のほぼ中央部分
が取り付けられている。
【0044】前記布押え支持軸66の先端側TSには、
図8に詳示するように、布押え67の基部67aが取り
付けられている。また、布押え支持軸66の基端側BS
には、ねじリコイルばねなどからなる付勢ばね68が取
り付けられており、付勢ばね68の付勢力によって、布
押え67の正面側FSに位置する自由端を布押え支持軸
66を中心として先端側TSから見て時計方向に常に付
勢することができるように形成されている。
【0045】前記布押え67は、図3に詳示するよう
に、布押え支持軸66に枢着される基部67aと、この
基部67aから上方に向かって延出された後に下方に向
かって延出されている上に凸のほぼ上向き円弧状に形成
されたアーチ部67bと、このアーチ部67bの先端部
から下に凸のほぼ下向き円弧状に形成された布当接部6
7cとを有している。そして、布押え67の布当接部6
7cの下面を針穴24近傍の釜ハウジング20の上面に
対して付勢ばね68の付勢力をもって常に当接するよう
に形成されている。また、布当接部67cの釜ハウジン
グ20と当接する部位の先端側TS側面には、平面ほぼ
コ字状に形成された厚さ方向(上下方向)に貫通する針
通過溝67dが針穴24を露出するように設けられてお
り、縫製時における縫製物の周囲の先端側TSを除く3
方を付勢ばね68の付勢力をもって上方から押えること
ができるとともに、縫製時に上下動する縫い針の移動経
路を確保することができるようになっている。さらに、
布当接部67cの先端側TS側面は、図6に示すよう
に、前記上送りベルト用従動プーリ42の基端側BSに
位置する先端面と対向するように設けられている。
【0046】すなわち、布押え67は、上送りベルト用
従動プーリ42の側方との間に、針棒33の下端に配置
された縫い針の移動経路を置いて設けられている。
【0047】前記布押え67のアーチ部67bの上面に
は、図3に詳示するように、ピン連結部69が設けられ
ており、このピン連結部69のほぼ中央部には、布押え
強制移動ピン44が挿通されるほぼ四角形の移動ピン挿
通孔69aが設けられている。そして、移動ピン挿通孔
69aの上下方向のサイズは、前記上軸31の回転運動
に連動して上下動する押え棒38のストロークより若干
大きく形成されており、布押え67は、縫製時の押え棒
38の上下動によっては不動に構成されている。
【0048】前記押え棒38および布押え67は、布ガ
イド27の上面に縫製物を載置する場合、あるいは縫い
針の針交換を行う場合などの必要に応じて、ミシン頭部
6の背面側RSの下部に配置されている押え上げレバ7
0を人手によって回動させることでともに上方へ大きく
移動させることができるようになっている。この時、布
押え67は、移動ピン挿通孔69aの上部に布押え強制
移動ピン44が当接して上昇することで、布押え67の
布当接部67cが針穴24のほぼ上方に大きく上昇す
る。なお、ソレノイドなどの駆動手段を用いて押え棒3
8および布押え67をともに上昇させる構成としてもよ
い。この場合、押え上げレバ70とソレノイドを併用し
てもよい。
【0049】前記ミシン頭部6の背面側RS側面には、
図2に示すように、上送りモータ取付ベース75が取り
付けられており、この上送りモータ取付ベース75に
は、図10に示すように、上送りモータ76がその出力
軸76aを先端側TSに向けて取り付けられている。こ
の上送りモータ76の出力軸76aには、上送りベルト
用駆動プーリ77が固着されている。すなわち、上送り
モータ76の出力軸76aに上送りベルト用駆動プーリ
77が直接取り付けられており、上送りベルト用駆動プ
ーリ77は、上送りモータ76によって直接回転駆動さ
れるように構成されている。この上送りベルト用駆動プ
ーリ77と、前記上送りベルト用従動プーリ42との相
互間には縫製物を送るための上送りベルト12が掛け渡
されている。
【0050】なお、上送りベルト12としては、歯付き
ベルト、平ベルト、Vベルトなどが例示できる。本実施
形態においては、スリップや速度変化がないなどの理由
により歯付きベルトが用いられている。このため、上送
りベルト用駆動プーリ77および上送りベルト用従動プ
ーリ42としては歯付きベルトプーリが用いられてい
る。
【0051】前記上送りベルト12、上送り用従動プー
リ42、上送りモータ76および上送り用駆動プーリに
より、本実施形態の下送り機構11の下送りベルト10
と協働して縫製物を送るための上送りベルト12を具備
する上送り機構13が構成されている。
【0052】前記上送りモータ取付ベース75の下端部
には、図10に詳示するように、ほぼ三角形状に形成さ
れた揺動リンク78の頂部が揺動リンク支持ピン79に
よって回動自在に取り付けられている。この揺動リンク
78の先端側TSに位置する側面の下部の正面側FSお
よび中央部の2個所には、テンショナを兼ねた回転自在
なガイドローラ80が取り付けられており、これらのガ
イドローラ80によって上送りベルト用従動プーリ42
と上送りベルト用駆動プーリ77との間のベルト経路が
規制されている。また、ガイドローラ80は、上送りベ
ルト12の上送りベルト用従動プーリ42とガイドロー
ラ80との相互間におけるミシンベッド3側の部位の角
度αが水平方向に対して15〜35度、好ましくは23
〜28度の範囲となるように規制している。この上送り
ベルト12の角度αが前記範囲より大きくなると、ベル
ト経路と上下動する針棒33が干渉する傾向があるた
め、小型化を図る上ではガイドローラ80の数を多くし
てベルト経路の屈曲回数を増加させる必要があり、上送
りベルト12の耐久性が短くなる。また、上送りベルト
12の角度αが前記範囲より小さくなると、ベルト経路
と上下動する針棒33が干渉するのを防止することはで
きるものの、ガイドローラ80の位置が布ガイド27、
すなわちミシンベッド3に近くなり、縫製物と干渉する
危険性が高くなる。
【0053】前記揺動リンク78の先端側TSに位置す
る側面の背面側RSには、第1リンク板支持ピン81が
配設されており、この第1リンク板支持ピン81の先端
部には、リンク板82(図2)の一端部が枢着されてい
る。そして、リンク板82の他端部は、前記上送りベル
ト用従動プーリ支持部材41の先端側TS側面に配設さ
れた第2リンク板支持ピン83(図2)の先端部に枢着
されており、縫製時の針棒33の上下動に連動して、揺
動リンク78を揺動リンク支持ピン79を中心として揺
動させることができるようになっている。
【0054】すなわち、揺動リンク78は、前記上送り
ベルト用従動プーリ42が上昇した際に、揺動リンク支
持ピン79を中心として背面側RSに向かって縫い針か
ら離間する方向に移動するように構成されている。
【0055】したがって、揺動リンク78は、上送りベ
ルト用従動プーリ42が上昇した際に、上送りベルト1
2の弛みを取る方向に揺動可能に設けられている。
【0056】その他の構成は従来の差動送りミシンと同
様とされているので、その詳しい説明は省略する。
【0057】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0058】本実施形態の差動送りミシン1による縫製
時の送りは、布ガイド27上に縫製物を載置するととも
に、縫製物を下送りベルト10と上送りベルト12との
間に挟持し、下送りベルト10および上送りベルト12
をそれぞれ回転駆動することにより行う。この時、下送
りモータ18の駆動力によって駆動する下送りベルト1
0の速度と、上送りモータ76の駆動力によって駆動す
る上送りベルト12の速度とに、速度比を設けて差動を
かけることにより、異なる布端曲線を持つ2枚の縫製物
である布地の布端を揃えながら縫い合わせることができ
る。また、縫製時における布押え67は、縫い針の上下
動にかかわりなく縫製物を押さえた状態を保持してい
る。さらに、縫製時における上送りベルト用従動プーリ
42は、上下動機構61によって、縫い針が縫製物に刺
さっているときには上昇して上送りベルト12を縫製物
から離間し、縫い針が縫製物から離間して上昇している
ときには上送りベルト12が縫製物に当接するように制
御している。これにより、前述したように、異なる布端
曲線を持つ2枚の縫製物のそれぞれの送りを、布端を揃
えながら縫い合わせることができるように制御してい
る。
【0059】本実施形態の差動送りミシン1によれば、
ミシンアーム5のミシン頭部6より離間した位置に配置
された第2リンク51に調整手段60を配設しているの
で、調整手段60をほぼミシンアーム5の内部に納める
ことができ、小型化を図ることができる。これにより、
上送りモータ76をミシン頭部6の側面に取り付けるこ
とができるので、上送りモータ76の出力軸76aに上
送りベルト用駆動プーリ77を直接取り付けることがで
き、コンパクト化を図ることができる。
【0060】また、本実施形態の差動送りミシン1によ
れば、上送りベルト用駆動プーリ77と上送りベルト用
従動プーリ42との間に掛け渡された上送りベルト12
によって縫製物を送るので、駆動力の損失を軽減できる
とともに、上送りモータ76の回転に対する上送りベル
ト12の応答を迅速にできるので、正確な送りを実現で
きる。
【0061】さらに、本実施形態の差動送りミシン1に
よれば、上送りベルト12の周長が、従来の上送りロー
ラの周長より長いので、上送りベルト12が縫製物と当
接することにより生じる摩耗が遅く、耐久性を向上でき
る。
【0062】さらにまた、本実施形態の差動送りミシン
1によれば、上送りベルト用従動プーリ42を上下動す
る上下動機構61と、上送りベルト用従動プーリ42と
上送りベルト用駆動プーリ77との間のベルト経路を規
制する回転自在なガイドローラ80と、ガイドローラ8
0が取り付けられ、上送りベルト用従動プーリ42が上
昇した際に上送りベルト12の弛みを取る方向に揺動可
能に設けられた揺動リンク78と、ミシンアーム5に取
り付けられるとともに、上送りモータ76および揺動リ
ンク78が取り付けられる上送りモータ取付ベース75
とを備えているので、上送りモータ76および上送りベ
ルト12の組み付け性が向上するとともに、コンパクト
化をより図ることができる。
【0063】また、本実施形態の差動送りミシン1によ
れば、揺動リンク78が上送りモータ取付ベース75の
下方に設けられており、上送りベルト12は、上送りベ
ルト用従動プーリ42とガイドローラ80との相互間に
おけるミシンベッド3側の部位の角度αが水平方向に対
して15〜35度の範囲に形成されているので、上送り
ベルト12のベルト経路における屈曲点の数を少なくで
き、上送りベルト12の屈曲疲労による耐久性の減少を
防止することができる。
【0064】さらに、本実施形態の差動送りミシン1に
よれば、布押え67が、上送りベルト用従動プーリ42
の側方に針棒33の下端に配置された縫い針の移動経路
を間に置いて、詳しくは、上送りベルト用従動プーリ4
2の側方との間に、針棒33の下端に配置された縫い針
の移動経路を置いて設けられているので、縫製時に縫製
物のばたつきを抑えることができ、綺麗な縫い目を形成
することができる。
【0065】さらにまた、本実施形態の差動送りミシン
1によれば、ミシンアーム5とミシンベッド3とが、鋳
造によって一体形成されているので、ミシンフレーム2
の全体を容易に一体化でき、部品点数の削減および経済
的負担の低減を容易に図ることができる。
【0066】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明の差動送りミシンによれば、小型化および耐久性の向
上を図ることができるなどの極めて優れた効果を奏す
る。
【0068】また、請求項2に係る本発明の差動送りミ
シンによれば、上送りモータおよび上送りベルトの組み
付け性が向上するとともに、コンパクト化をより図るこ
とができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0069】また、請求項3に係る本発明の差動送りミ
シンによれば、上送りベルトのベルト経路における屈曲
点の数を少なくできるので、上送りベルトの屈曲疲労に
よる耐久性の減少を防止することができるなどの極めて
優れた効果を奏する。
【0070】また、請求項4に係る本発明の差動送りミ
シンによれば、縫製時に縫製物のばたつきを抑えること
ができるので、綺麗な縫い目を形成することができるな
どの極めて優れた効果を奏する。
【0071】また、請求項5に係る本発明の差動送りミ
シンによれば、部品点数の削減および経済的負担の低減
を容易に図ることができるなどの極めて優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る差動送りミシンの実施形態の要
部を示す外観斜視図
【図2】 図1の差動送りミシンのミシン頭部近傍の左
側面図
【図3】 図1の差動送りミシンの布押え近傍を示す拡
大斜視図
【図4】 図1の差動送りミシンのミシンアームの要部
を背面側から見て示す斜視図
【図5】 図1の差動送りミシンのミシン頭部近傍を背
面側から見て示す斜視図
【図6】 図1の差動送りミシンのミシン頭部の下部近
傍の拡大斜視図
【図7】 図1の差動送りミシンの押え棒近傍を背面側
から見て示す斜視図
【図8】 図1の差動送りミシンの押え棒近傍を正面側
から見て示す斜視図
【図9】 図1の差動送りミシンの上軸近傍を背面側か
ら見て示す斜視図
【図10】 図1の差動送りミシンの上送りモータ近傍
を示す斜視図
【符号の説明】
1 差動送りミシン 2 ミシンフレーム 3 ミシンベッド 4 アーム支持部 5 ミシンアーム 6 ミシンヘッド 10 下送りベルト 11 下送り機構 12 上送りベルト 13 上送り機構 15 釜軸台 18 下送りモータ 24 針穴 25 下送りベルト用従動プーリ 27 布ガイド 30 ミシンモータ 31 上軸 33 針棒 35 針棒駆動機構 38 押え棒 42 上送りベルト用従動プーリ 46 押え棒抱き 47 角駒 48 第1リンク 50 ワイヤ 51 第2リンク 52 第3リンク 55 押え棒駆動カム 56 伝達手段 58 調整ねじ 59 位置決めピン 60 調整手段 61 上下動機構 67 布押え 75 上送りモータ取付ベース 76 上送りモータ 77 上送りベルト用駆動プーリ 78 揺動リンク 80 ガイドローラ BS 基端側BS TS 先端側TS FS 正面側 RS 背面側 α 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正彦 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 3B150 AA01 BA10 CB10 CE01 CE23 CE25 CE27 DE03 DE07 DE11 DE14 DE18 DE19 DE27 DE33 JA03 JA28 JA33 JA34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンベッドと平行に延在するミシンア
    ームの自由端に設けられたミシン頭部の内部に配設さ
    れ、上軸に連動して針棒を上下動させる針棒機構と、 前記針棒機構近傍で前記ミシンアームに上下動可能に設
    けられた押え棒と、 前記押え棒の下方に配置され、縫製物を押える布押え
    と、 前記ミシン頭部の内部で前記押え棒に取り付けられ、前
    記押え棒を上下動する第1リンクと、 前記ミシン頭部より離間した位置でミシンフレーム内に
    配置され、前記上軸に設けられた押え棒駆動カムによっ
    て駆動される第2リンクと、 前記第2リンクの駆動力を前記第1リンクへ伝達する伝
    達手段と、 前記第2リンクが取り付けられ、この第2リンクの移動
    に伴い前記押え棒の上昇位置を調整する調整手段と、 前記ミシン頭部の外側に設けられた上送りモータと、 前記上送りモータの出力軸に取り付けられた上送りベル
    ト用駆動プーリと、 前記ミシン頭部の下方に回転可能に設けられた上送りベ
    ルト用従動プーリと、 前記上送りベルト用駆動プーリと前記上送りベルト用従
    動プーリとの間に掛け渡された上送りベルトと、を備え
    ることを特徴とする差動送りミシン。
  2. 【請求項2】 前記上送りベルト用従動プーリを上下動
    する上下動機構と、 前記上送りベルト用従動プーリと前記上送りベルト用駆
    動プーリとの間のベルト経路を規制する回転自在なガイ
    ドローラと、 前記ガイドローラが取り付けられ、前記上送りベルト用
    従動プーリが上昇した際に前記上送りベルトの弛みを取
    る方向に揺動可能に設けられた揺動リンクと、 前記ミシンアームに取り付けられるとともに、前記上送
    りモータおよび前記揺動リンクが取り付けられる上送り
    モータ取付ベースと、を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の差動送りミシン。
  3. 【請求項3】 前記揺動リンクが、前記上送りモータ取
    付ベースの下方に設けられており、 前記上送りベルトは、前記上送りベルト用従動プーリと
    前記ガイドローラとの相互間における前記ミシンベッド
    側の部位の角度が水平方向に対して15〜35度の範囲
    に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の差
    動送りミシン。
  4. 【請求項4】 前記布押えが、前記上送りベルト用従動
    プーリの側方に前記針棒の下端に配置された縫い針の移
    動経路を間に置いて設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の差動送り
    ミシン。
  5. 【請求項5】 前記ミシンアームと前記ミシンベッドと
    が、鋳造によって一体形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の差動送
    りミシン。
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