JP2003325709A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JP2003325709A
JP2003325709A JP2002143483A JP2002143483A JP2003325709A JP 2003325709 A JP2003325709 A JP 2003325709A JP 2002143483 A JP2002143483 A JP 2002143483A JP 2002143483 A JP2002143483 A JP 2002143483A JP 2003325709 A JP2003325709 A JP 2003325709A
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wall portion
head
joint piece
face
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JP2002143483A
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Inventor
Hisatsugu Kakiuchi
久嗣 垣内
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反発性能を向上するゴルフクラブヘッドを提
供する。 【解決手段】 ボールを打球するフェース面2を有する
フェース壁部3と、このフェース壁部3から離間してヘ
ッド後端部に位置するバックフェース壁部4と、前記フ
ェース壁部3とバックフェース壁部4とを連結するとと
もにフェース壁部3の外周縁Eに沿って間欠的に配され
た複数個の継ぎ片5a、5bとからなることにより該継
ぎ片5a、5b間に空所6を形成してなるゴルフクラブ
ヘッド1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反発性能を高め飛
距離を増大するのに役立つゴルフクラブヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】打球が
良く飛ぶゴルフクラブは、ゴルフ競技においてスコアを
良くするために重要な役割を果たす。打球の飛距離を増
大させるには、ヘッドの反発係数を高めることが有効で
ある。ヘッドの反発係数を高める方法としては、フェー
ス部の厚さを薄くすることや、フェース部に低ヤング率
の金属材料を用いること等が提案されている。これらの
提案は、いずれもフェース部の剛性を低下させること
で、反発係数を高めるものである。
【0003】上述のようなフェース部の低剛性化は、ゴ
ルフクラブないしゴルフクラブヘッドのメカニカルイン
ピーダンスの1次の極小値が示す周波数を、ボールのそ
れに近づける。その結果、打球時のヘッドとボールとの
間でエネルギーの伝達が最も効率良く行われ、ボールの
打ち出し速度を最大とし前記反発係数を高めると考えら
れている。これは、いわゆるインピーダンスマッチング
理論と呼ばれ、例えば特公平5−33071号公報など
に説明されている。
【0004】発明者らは、さらに鋭意研究を重ねた結
果、フェース部以外の部分、即ち該フェース部をヘッド
後端部側で支える部分においても低剛性化が可能である
こと、そしてこの部分の低剛性化によって、さらにヘッ
ドの反発係数を高めうることを見出し本発明を完成させ
るに至った。
【0005】以上のように、本発明はヘッドの形状、特
にフェース部を支える部分の形状を改善することを基本
として、反発性能を高めかつ飛距離を増大するのに役立
つゴルフクラブヘッドを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、ボールを打球するフェース面を有するフェ
ース壁部と、このフェース壁部から離間してヘッド後端
部に位置するバックフェース壁部と、前記フェース壁部
とバックフェース壁部とを連結するとともにフェース壁
部の外周縁に沿って間欠的に配された複数個の継ぎ片と
からなることにより該継ぎ片間に空所を形成してなるゴ
ルフクラブヘッドである。
【0007】また請求項2記載の発明は、前記継ぎ片
は、フェース壁部のトウ側縁からバックフェース壁部に
のびるトウ側の継ぎ片と、フェース壁部のヒール側縁か
らバックフェース壁部にのびるヒール側の継ぎ片とを含
むことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッド
である。
【0008】また請求項3記載の発明は、前記継ぎ片
は、フェース壁部のクラウン側縁からバックフェース壁
部にのびる少なくとも一つのクラウン側の継ぎ片と、フ
ェース壁部のソール側縁からバックフェース壁部にのび
るソール側の継ぎ片とを含むことを特徴とする請求項1
又は2記載のゴルフクラブヘッドである。
【0009】また請求項4記載の発明は、前記継ぎ片
は、一端が前記フェース壁部の外周縁に連結されるとと
もに、該フェース壁部の外周縁が前記空所に面する非支
持部の合計長さを該外周縁の全長さの30〜85%とし
たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
ゴルフクラブヘッドである。
【0010】また請求項5記載の発明は、前記継ぎ片
は、前記フェース壁部の外周縁から内方へ巾10mm以内
の外周領域で該フェース壁部と連結されることを特徴と
する請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブヘ
ッドである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態のゴルフクラブヘ
ッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)の斜
視図、図2はその平面図、図3は図2のA−A線断面
図、図4は図2のB−B線断面図をそれぞれ示す。
【0012】本実施形態のヘッド1は、金属材料からな
り、ボールを打球するフェース面2を有するフェース壁
部3と、このフェース壁部3から離間してヘッド後端部
に位置するバックフェース壁部4と、前記フェース壁部
3とバックフェース壁部4とを連結するとともにフェー
ス壁部3の外周縁Eに沿って間欠的に配された複数個の
継ぎ片5とから構成され、該継ぎ片5、5間に空所6を
形成したことを特徴としている。前記ヘッド1を形成す
る金属材料は特に限定はされないが、例えばチタン、チ
タン合金、ステンレス鋼又はアルミニウム合金、その他
各種の金属材料の1種又は2種以上を用いることができ
る。またヘッド1において、空所6を閉じた場合のヘッ
ド1の見かけの体積Vは、例えば280〜450cm3
より好ましくは300〜450cm3 、さらに好ましくは
320〜450cm3 程度とし、大型化による形状効果に
よってもヘッド剛性をより低下させることが好ましい。
【0013】前記フェース壁部3は、フェース面2の上
縁をなすクラウン側縁3aと、フェース面2の下縁をな
すソール側縁3bと、フェース面2のトウ側縁3cと、
フェース面2のソール側縁3dとが囲む部分を構成して
いる。前記フェース面2の面積は、例えば3000〜4
000mm2 、より好ましくは3200〜3800mm2
するのが望ましい。該フェース面2の面積が過度に小さ
すぎると、フェース壁部3の剛性が高くなる傾向があ
り、逆に前記フェース面2の面積が過度に大きすぎる
と、ヘッド重量が増しスイングバランスなどを損ねやす
い。なおフェース壁部3の厚さtf(図3に示す)は、
特に限定はされないが、例えば2.0〜3.2mm、より
好ましくは2.5〜3.0mm程度に設定されるのが良
い。この厚さtfは均一でも良いが、より好適には前記
フェース壁部3の中央部の厚さを大としかつその外周部
を薄肉化することがより反発係数を高める上で望まし
い。
【0014】本実施形態の継ぎ片5は、フェース壁部3
のトウ側縁3cからバックフェース壁部4にのびるトウ
側の継ぎ片5aと、フェース壁部3のヒール側縁3dか
らバックフェース壁部4にのびるヒール側の継ぎ片5b
との2つからなる。このようなヘッド1は、図2に示す
ように、平面視においてリング状で形成されており、ト
ウ側の継ぎ片5aとヒール側の継ぎ片5bとの間には、
クラウン側の空所6aと、ソール側の空所6bとが形成
される。本例の各空所6a、6bは、前記フェース壁部
3のクラウン側縁3aからバックフェース壁部4まで連
続して形成され、この実施形態ではクラウン側の空所6
aとソール側の空所6bとは上下で貫通している。なお
ヒール側の継ぎ片5bには、図示しないシャフトが差し
込まれて固着されるシャフト取付部9が一体に形成され
たものを示す。
【0015】ボールを打球した際、フェース面2の変形
はボールとの衝突部が最も大きく、そこから同心円状に
広がるにつれて変形は徐々に小さくなる。しかし、フェ
ース面2を形成するフェース壁部3は、従来、クラウン
壁部、サイド壁部及びソール壁部でその全周囲を連続し
て支えられており、これらの各壁部によってフェース壁
部3の変形が拘束される。このため、従来のヘッドで
は、フェース壁部3の実質的な剛性が高くなり、反発係
数の向上が充分に得られなかったものと考えられる。
【0016】これに対して、本実施形態のヘッド1で
は、フェース壁部3のクラウン側縁3aとソール側縁3
bとは、前記空所6a、6bに面することで支持されて
いない部分、即ち非支持部7を構成するため、フェース
壁部3の打球時の変形を拘束することがない。またフェ
ース壁部3は、空所6を介して隔設された比較的巾の小
さい継ぎ片5によって支持されるため、この部分に大き
な力を作用させ従来よりも大きな弾性変形を生じさせる
ことができる。従って、本発明のヘッド1は、フェース
壁部3をより弾性的に支持し、ヘッドの大幅な低剛性化
を図って反発係数を高め、ひいては打球の飛距離を向上
しうる。
【0017】またこのようなヘッド1は、従来、空所6
に存在していた重量をヘッドの周辺に配分することが可
能となる。例えば本実施形態の場合、トウ側及びヒール
側の各継ぎ片5a、5bの厚さを増して重量をトウ、ヒ
ール側により大きな比率で配分することができる。これ
により、ヘッド1の慣性モーメントを大きくすることが
でき、ミスショット時のヘッド1のブレを減じ、方向性
を安定させるのに役立つ。例えば、ヘッド1を規定のラ
イ角、フェース角で水平面に載置した基準状態におい
て、ヘッド重心を通る垂直軸回りの慣性モーメントIを
3000〜4000(g・cm2 )、より好ましくは33
00〜4000(g・cm2 )程度まで容易に増大させる
ことができる。特に前記ヘッド1の見かけの体積V(cm
3 )と前記ヘッドの慣性モーメントI(g・cm2 )との
比(I/V)、即ち単位見かけ体積当たりの慣性モーメ
ントを7.5〜14.0(g・cm2 )、より好ましくは
8.0〜12.0(g・cm2 )程度に高めることができ
る。また上述のように各継ぎ片5a、5bに余剰重量を
配分して継ぎ片5a、5bの厚さを増し、強度を高める
ことで耐久性の低下をも防止できる。
【0018】また本実施形態のフェース面2は、フェー
ス高さCがフェース巾Bに比して小であるため、フェー
ス面2の中央部で打撃した場合、クラウン側縁3a及び
ソール側縁3bにより大きな力が作用する。そこで、本
実施形態のヘッド1のように、トウ側の継ぎ片5a及び
ヒール側の継ぎ片5bによって、フェース壁部3を支持
し、大きな力が作用する該フェース壁部3のクラウン側
縁3a、ソール側縁3bに、空所6に面する長い非支持
部7(即ち、継ぎ片5によって支持されていない部分)
を設けて低剛性化を図ることにより、ヘッド1の反発係
数をさらに効果的に高める効果がある。
【0019】図4に示すように、各継ぎ片5a、5bの
巾W1、W2(該巾W1、W2は図4に示すように、曲
面に沿って測定した巾である)は、例えば10〜80mm
程度、より好ましくは15〜60mm程度に設定される。
前記巾W1、W2が10mmに満たないと、継ぎ片5の強
度が低下して耐久性が悪化する傾向があり、逆に80mm
を超えると、フェース壁部3の支持強度が増し、ヘッド
の反発係数の向上外の損ねやすい。なお各巾W1、W2
は一定でも良いし、又変化しても良い。
【0020】特に好ましくは、フェース壁部3は、前記
空所6に面した非支持部7の合計長さをフェース壁部3
の外周縁Eの全長さの30〜85%、より好ましくは5
0〜85%、さらに好ましくは70〜85%とするのが
望ましい。非支持部7の長さは、フェース壁部3の外周
縁Eでこの外周縁Eに沿って測定する。また外周縁E
は、前記クラウン側縁3A、ソール側縁3b、トウ側縁
3c、及びヒール側縁3dからなる。前記非支持部7の
合計長さが外周縁Eの全長さの30%未満であると、ヘ
ッド1の低剛性化を十分に図れない傾向があり、逆に8
5%を超えると、継ぎ片5で支持される部分が減少する
ため、ヘッド1の耐久性を低下させる傾向がある。
【0021】また図4に示すように、トウ側の継ぎ片5
aの厚さtt及びヒール側の継ぎ片5bの厚さthは、
特に限定はされないが、いずれも0.7mm以上、より好
ましくは1.0mm以上、さらに好ましくは1.3mm以上
とするのが望ましい。前記各継ぎ片5a、5bの厚さt
t、thが0.7mmを下回ると、打球時の衝撃によって
継ぎ片5が損傷しやすくなる。なお各継ぎ片5の厚さt
t、thの上限値も特に限定はされないが、大きすぎる
と、ヘッド1の低剛性化を損ねやすいため、前記下限値
のいずれかとの組み合わせにおいて例えば3.0mm以
下、好ましくは2.5mm以下、より好ましくは2.0mm
以下とするのが望ましい。またバックフェース壁部4の
厚さtb(図3に示す)も特に限定されないが、例えば
0.7〜2.0mm程度で適宜定めることができる。
【0022】また本実施形態では、トウ側の継ぎ片5
a、ヒール側の継ぎ片5bは、いずれもフェース壁部3
の外周縁Eでフェース壁部3と連結された特に好ましい
態様を示している。これは、継ぎ片5a、5bによって
フェース壁部3の中央部の剛性が高められるのを効果的
に防止でき、さらにヘッド1の反発係数を高めるのに役
立つ。なお継ぎ片5は、例えば図1のように、前記フェ
ース壁部3の外周縁Eから内方へ巾10mm以内、より好
ましくは5mm以内のフェース外周領域11で前記フェー
ス壁部3と連結されていれば、実質的に上記と同様の作
用を奏することができる。
【0023】次に本発明の他の実施形態について説明す
る。図5は他の実施形態のヘッドの斜視図、図6はその
平面図、図7は図6のC−C線断面図、図8は図6のD
−D線断面図をそれぞれ示す。この実施形態は、継ぎ片
5が、前記トウ側の継ぎ片5aと、ヒール側の継ぎ片5
bと、フェース壁部3のクラウン側縁3aからバックフ
ェース壁部4にのびるクラウン側の継ぎ片5cと、フェ
ース壁部3のソール側縁3bからバックフェース壁部4
にのびるソール側の継ぎ片5dとからなる合計4つのか
らなるものを示す。各継ぎ片5aないし5dは、空所6
を隔てフェース壁部3の外周縁Eに沿って配されてい
る。
【0024】この実施形態では、図6に示すように、前
記クラウン側の継ぎ片5cとソール側の継ぎ片5dと
は、フェース巾Bの略中間位置CLを含んで設けられた
ものを例示している。この形態では、図1〜4に示した
ヘッド1に比べると、反発係数は低くなるが剛性が若干
高くなるため、耐久性において優れたものとなる。また
図8に示すように、クラウン側の継ぎ片5cの巾W3や
ソール側の継ぎ片5dの巾W4については、前記トウ側
の継ぎ片5aやヒール側の継ぎ片5bの巾W1、W2の
規定がそのまま適用できる。また図7に示すように、ク
ラウン側の継ぎ片5bの厚さtcは、好ましくは0.7
〜2.0mm、さらに好ましくは1.0〜1.5mm程度、
またソール側の継ぎ片5dの厚さtsは1.5〜3.0
mm、より好ましくは1.8〜2.5mm程度とするのが望
ましい。
【0025】また図9のように、クラウン側の継ぎ片5
c及び/又はソール側の継ぎ片5dは、第1、第2のク
ラウン側の継ぎ片5c1、5c2、第1、第2のソール
側の継ぎ片5d1、5d2の如く複数個設けることもで
きる。また図10に示すように、例えばバックフェース
壁部4に連なってヘッド上面をのびる前記空所を部分的
に閉じる補強壁部12などを設け、空所6の面積を減じ
てヘッド1の強度を補うこともできる。特に、ヘッド1
において、空所6の全面積S(mm2 )と、前記ヘッド1
の見かけの体積Vとの比(S/V)、即ち、単位見かけ
体積当たりの空所の面積を例えば3〜30(mm2 )、よ
り好適には5〜20(mm2 )とすることがヘッド1の低
剛性化と耐久性とを、よりバランス良く向上させる点で
好適となる。
【0026】
【実施例】チタン合金(Ti−6Al−4V)を用いて
見かけのヘッド体積が350cm3、ヘッド質量が185
g、フェース壁部の厚さが中央部2.8mm、周辺部2.
5mmのゴルフクラブヘッドを表2の仕様に基づいて試作
するとともに、ヘッドのメカニカルインピーダンス、反
発係数及び耐久性についてテストし性能を比較した。ま
た同一の体積を有する一般的なゴルフクラブヘッド(比
較例:本発明品のように空所を有しないもの)について
も合わせて試作し、性能を比較した。テスト方法は、次
の通りである。
【0027】<ヘッドのメカニカルインピーダンス>ヘ
ッドのメカニカルインピーダンスは、加振法により測定
する。具体的な方法は次の通りである。 (1)図11に示すように、ヘッド1のフェース面2の
スイートスポットSに加振機の加振部材12(外径10
mm)を接着剤で固着する。 (2)加速度ピックアップPa2を、ヘッド1の振動が
測定できるフェース面2の適当な位置に例えば瞬間接着
剤で固着する。 (3)加振力を測定する加速度ピックアップPa1を入
力治具15(本例では重量130gのステンレススチー
ル製)に取付ける。 (4)図12に示すように加振機13でヘッド1に振動
を与え、入力治具15の加速度A1およびヘッド1側の
加速度A2をFFTアナライザに取り込む。 (5)ヘッド側の加速度A2を周波数領域で積分しヘッ
ド側の応答速度V2を求める。 (6)FFTアナライザでメカニカルインピーダンスZ
をA1/V2で計算する。ここでA1は加振機側の加速
度より求められる加振力に相当する物理量、V2はヘッ
ド側の加速度A2を積分して得られる速度である。 (7)図13には、縦軸にメカニカルインピーダンス
(Z)、横軸を周波数とした測定結果のグラフである。
このようなグラフより、メカニカルインピーダンスの一
次の極小値の周波数Q、即ち複数の極小値のうち最も小
さい周波数で極小値を示す周波数を読取る。以上により
ヘッド単体のメカニカルインピーダンスの一次の極小値
を示す周波数Fを得ることができる。この値が小さいほ
ど良好である。なおメカニカルインピーダンスの測定に
用いた機器の一例を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】<ヘッドの反発係数>ヘッドの反発特性
は、U.S.G.A.の Procedure for Measureing th
e Velocity Ratio of a Club Head for Conformance to
Rule 4-1e, Revision 2 (February 8, 1999) に基づき
行った。具体的にはゴルフボールをボール発射装置を用
いて発射し、台座上に固着することなく載置されたヘッ
ドのフェース部のスイートスポットに衝突させ、ゴルフ
ボールの衝突直前の入射速度Viと跳ね返り速度Voと
を測定する。そして、ゴルフボールの入射速度をVi、
跳ね返り速度をVo、ヘッド質量をM、ゴルフボールの
平均質量をmとした場合に、次式により反発係数eを算
定した。 (Vo/Vi)=(eM−m)/(M+m) なおゴルフボールの発射口からフェース部までの距離は
55インチとし、ボールがヘッドのスイートスポットの
位置から5mm以上離れない位置でかつフェース面に対し
て直角に衝突させる。またゴルフボールはタイトリスト
社製のピナクルゴールドを使用し、ボール初速は160
フィート±0.5フィートに設定した。
【0030】<ヘッドの耐久性>各供試ヘッドにFRP
製の同一のシャフトを装着し45インチのゴルフクラブ
を試作するとともに、該クラブをスイングロボットに取
り付け、ヘッドスピードが45m/sとなるように調節
して2ピースゴルフボールを各クラブ毎に3000球づ
つ打撃し、フェース面の損傷具合を目視により観察し
た。テストの結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】テストの結果、本発明のゴルフクラブヘッ
ドは、実用上の耐久性を十分に維持しつつヘッドの反発
係数を大幅に高めることが確認できた。
【0033】
【発明の効果】上述したように、本発明のゴルフクラブ
ヘッドは、フェース壁部とバックフェース壁部との間を
空所を介して間欠的に配された継ぎ片によって支持して
いるため、ヘッド全体の剛性を効果的に低下させ、ヘッ
ドの反発係数をより向上しうる。
【0034】また請求項2又は3記載の発明のように、
継ぎ片を、フェース壁部のトウ側縁からバックフェース
壁部にのびるトウ側の継ぎ片、フェース壁部のヒール側
縁からバックフェース壁部にのびるヒール側の継ぎ片、
フェース壁部のクラウン側縁からバックフェース壁部に
のびる少なくとも一つのクラウン側の継ぎ片、又はフェ
ース壁部のソール側縁からバックフェース壁部にのびる
ソール側の継ぎ片などとすることにより、バランス良く
フェース壁部を支えるのに役立つ。
【0035】また請求項4記載の発明のように、前記フ
ェース壁部は、その外周縁が前記空所に面した非支持部
の合計長さを該フェース壁部の外周縁の全長さの30〜
85%であるときには、ヘッドの低剛性化と耐久性とを
バランス良く向上させるのに役立つ。
【0036】また請求項5記載の発明のように、前記継
ぎ片は、前記フェース壁部の外周縁から内方へ巾10mm
以内のフェース外周領域で前記フェース壁部と連結され
るときには、該継ぎ片によってフェース壁部の中央部の
剛性が高められるのを効果的に防止でき、さらにヘッド
の反発係数を高めるのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のゴルフクラブヘッドの一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】そのA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】本実施形態のゴルフクラブヘッドの他の実施形
態を示す斜視図である。
【図6】その平面図である。
【図7】そのC−C断面図である。
【図8】図2のD−D断面図である。
【図9】本実施形態のゴルフクラブヘッドの他の実施形
態を示す斜視図である。
【図10】本実施形態のゴルフクラブヘッドの他の実施
形態を示す斜視図である。
【図11】ヘッドのメカニカルインピーダンスの測定方
法を説明する線図である。
【図12】ヘッドのメカニカルインピーダンスの測定方
法を説明するブロック図である。
【図13】メカニカルインピーダンスと周波数との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブヘッド 2 フェース面 3 フェース壁部 3a フェース壁部のクラウン側縁 3b フェース壁部のソール側縁 3c フェース壁部のトウ側縁 3d フェース壁部のヒール側縁 4 バックフェース壁部 5 継ぎ片 5a トウ側の継ぎ片 5b ヒール側の継ぎ片 5c クラウン側の継ぎ片 5d ヒール側の継ぎ片 6 空所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボールを打球するフェース面を有するフェ
    ース壁部と、このフェース壁部から離間してヘッド後端
    部に位置するバックフェース壁部と、前記フェース壁部
    とバックフェース壁部とを連結するとともにフェース壁
    部の外周縁に沿って間欠的に配された複数個の継ぎ片と
    からなることにより該継ぎ片間に空所を形成してなるゴ
    ルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】前記継ぎ片は、フェース壁部のトウ側縁か
    らバックフェース壁部にのびるトウ側の継ぎ片と、フェ
    ース壁部のヒール側縁からバックフェース壁部にのびる
    ヒール側の継ぎ片とを含むことを特徴とする請求項1記
    載のゴルフクラブヘッド。
  3. 【請求項3】前記継ぎ片は、フェース壁部のクラウン側
    縁からバックフェース壁部にのびる少なくとも一つのク
    ラウン側の継ぎ片と、フェース壁部のソール側縁からバ
    ックフェース壁部にのびるソール側の継ぎ片とを含むこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】前記継ぎ片は、一端が前記フェース壁部の
    外周縁に連結されるとともに、該フェース壁部の外周縁
    が前記空所に面する非支持部の合計長さを該外周縁の全
    長さの30〜85%としたことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 【請求項5】前記継ぎ片は、前記フェース壁部の外周縁
    から内方へ巾10mm以内のフェース外周領域で前記フェ
    ース壁部と連結されることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
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