JP2003323769A - 多層情報記録媒体、再生装置、記録装置、再生方法および記録方法 - Google Patents

多層情報記録媒体、再生装置、記録装置、再生方法および記録方法

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JP2003323769A
JP2003323769A JP2003001589A JP2003001589A JP2003323769A JP 2003323769 A JP2003323769 A JP 2003323769A JP 2003001589 A JP2003001589 A JP 2003001589A JP 2003001589 A JP2003001589 A JP 2003001589A JP 2003323769 A JP2003323769 A JP 2003323769A
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Motoyuki Itou
基志 伊藤
Takashi Ishida
隆 石田
Giichi Yamamoto
義一 山本
Mamoru Shoji
衛 東海林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥管理領域の読出しを短時間化すると共
に、効率的に欠陥領域を管理可能とする多層情報記録媒
体を提供する。 【解決手段】 本発明の多層情報記録媒体は、複数の記
録層と、ユーザデータを記録するためのユーザデータ領
域であって、複数の記録層のうちの少なくとも2つに形
成されているユーザデータ領域と、ユーザデータ領域に
おいて少なくとも1つの欠陥領域が検出された場合に検
出された少なくとも1つの欠陥領域を管理する欠陥リス
トを格納するための欠陥リスト格納領域とを備える。本
発明の多層情報記録媒体では、基準層の欠陥リスト領域
が使用不可能となった場合の予備の欠陥リスト領域を基
準層以外の記録層に設ける。本発明の多層情報記録媒体
では、DMA領域と予備の欠陥リスト領域とをほぼ同じ
半径位置に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2層以
上の記録層を備えた多層情報記録媒体、再生装置、記録
装置、再生方法および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セクタ構造を有する情報記録媒体として
光ディスクがある。近年、オーディオデータやビデオデ
ータなどのAVデータがディジタル化されて、より高密
度で大容量な光ディスクが要望されている。容量を大き
くする上で、記録層を複数にすることは有用である。例
えば、DVDの再生専用ディスクでは、1枚の光ディス
クに2つの記録層を形成することにより、容量を約2倍
にすることができている。
【0003】図1は、一般的な光ディスク媒体1のトラ
ック2およびセクタ3の構成図である。円盤状のディス
ク媒体1には、スパイラル状に多数のトラック2が形成
されており、各トラック2には細かく分けられた多数の
セクタ3が形成されている。また、ディスク媒体1に形
成される領域は、リードイン領域4とユーザデータ領域
8とリードアウト領域6とに大別される。ユーザデータ
の記録再生はユーザデータ領域8に対して行われる。リ
ードイン領域4およびリードアウト領域6は、光ヘッド
(図示せず)がユーザデータ領域8の端部へアクセスす
る場合に、光ヘッドがオーバーランしてもトラックに追
随できるようにのりしろとしての役割を果たす。また、
リードイン領域4は、ディスク媒体1をアクセスするの
に必要なパラメータが格納されたディスク情報領域を含
んでいる。セクタ3には、各セクタを識別するために、
物理セクタ番号(以下、PSNと略す)が割り当てられ
ている。さらに、ユーザデータ領域8に含まれるセクタ
3には、ホストコンピュータなどの上位装置(図示せ
ず)がそのセクタを認識するために、0から始まる連続
した論理セクタ番号(以下、LSNと略す)も割り当て
られている。
【0004】図2は、2層の記録層を備えた再生専用光
ディスク30からデータを再生する原理を示し、以下に
説明する。透明な基板31および32にスパイラル状の
トラックになるように溝を形成し、その上に記録層33
および34を被着することで記録層33および34が各
々形成される。2つの記録層33および34の間に透明
な光硬化樹脂35を充填して、2つの基板31および3
2は張り合わされて1枚の再生専用光ディスク30が形
成される。ここで説明の便宜上、図2においては入射す
るレーザ光38から近い方の記録層34を1層目の記録
層、遠い方の記録層33を2層目の記録層と呼ぶ。1層
目の記録層34は、入射するレーザ光38を半分反射し
て半分透過するように、厚みや組成が調整されている。
2層目の記録層33は、入射するレーザ光38を全て反
射するように、厚みや組成が調整されている。レーザ光
38を収束する対物レンズ37を再生専用光ディスク3
0に近づけたり遠ざけたりすることによって、レーザ光
38の焦点(ビームスポット)36を、1層目の記録層
34または2層目の記録層33に収束させることができ
る。
【0005】図3A、図3B、図3Cおよび図3Dは、
再生専用DVDディスクのパラレルパスと呼ばれる2層
の記録層41および42のトラックと再生方向とセクタ
番号とをそれぞれ示す。図3Aは2層目の記録層42の
スパイラル状の溝パターンを示し、図3Bは1層目の記
録層41のスパイラル状の溝パターンを示し、図3Cは
記録層41および42に配置されたユーザデータ領域8
の再生方向を示し、図3Dは記録層41および42に割
り当てられたセクタ番号を示す。
【0006】再生専用DVDディスクを図3Aおよび図
3Bの下方から見て時計回りに回転させると、レーザ光
は、トラック2に沿って1層目および2層目の記録層4
1および42の内周側から外周側へと進む。図3Cに示
す再生方向に沿って、ユーザデータを順に再生する場
合、1層目の記録層41のユーザデータ領域8の最内周
側位置から最外周側位置まで再生し、その後、2層目の
記録層42のユーザデータ領域8の最内周側位置から最
外周側位置まで再生する。1層目および2層目の記録層
41および42のユーザデータ領域8は、光ヘッドがオ
ーバーランしてもトラック2に追随できるように、リー
ドイン領域4とリードアウト領域6とで挟まれている。
図3Dに示すように、各記録層41および42のPSN
およびLSNは再生方向の順で増加するように割り当て
られる。PSNは、ディスク成形が楽なように、0から
始まらなくてもよいし、1層目と2層目の記録層41お
よび42との間で連続していなくてもよい(層番号をセ
クタ番号の上位の桁に位置させた値をPSNとしてもよ
い)。LSNとしては、DVDディスクが含む全てのユ
ーザデータ領域8に0から始まる連続した数字が割り当
てられる。1層目の記録層41のユーザデータ領域8に
おいて、LSNは最内周側位置で0になり、外周側へ進
むにつれて1づつ増加する。2層目の記録層42のユー
ザデータ領域8の最内周側位置のLSNは、1層目の記
録層41の最大LSNに1を加えた番号になり、外周側
へ進むにつれて1づつ増加する。
【0007】図4A、図4B、図4Cおよび図4Dは、
再生専用DVDディスクのオポジットパスと呼ばれる2
層の記録層43および44のトラックと再生方向とセク
タ番号とをそれぞれ示す。図4Aは2層目の記録層44
のスパイラル状の溝パターンを示し、図4Bは1層目の
記録層43のスパイラル状の溝パターンを示し、図4C
は記録層43および44に配置されたユーザデータ領域
8の再生方向を示し、図4Dは記録層43および44に
割り当てられたセクタ番号を示す。
【0008】再生専用DVDディスクを図4Aおよび図
4Bの下方から見て時計回りに回転させると、レーザ光
は、トラック2に沿って1層目の記録層43では内周側
から外周側へ進み、2層目の記録層44では外周側から
内周側へと進む。図4Cに示す再生方向に沿って、ユー
ザデータを順に再生する場合、1層目の記録層43のユ
ーザデータ領域8の最内周側位置から最外周側位置まで
再生し、その後、2層目の記録層44のユーザデータ領
域8の最外周側位置から最内周側位置へと再生する。光
ヘッドがオーバーランしてもトラック2に追随できるよ
うに、1層目の記録層43のユーザデータ領域8はリー
ドイン領域4とミドル領域7とで挟まれ、2層目の記録
層44のユーザデータ領域8は、ミドル領域7とリード
アウト領域6とで挟まれている。ミドル領域7の役割は
リードアウト領域6と同じである。図4Dに示すよう
に、上述したパラレルパスの場合と同様に、各記録層4
3および44のPSNおよびLSNは再生方向の順で増
加するように割り当てられる。但し、2層目の記録層4
4のトラック2のスパイラル方向が1層目の記録層43
のトラック2のスパイラル方向と逆向きであるのでセク
タ番号と半径方向との関係は変わる。1層目の記録層4
3のユーザデータ領域8において、LSNは、最内周側
位置で0になり、外周側へ進むにつれて1づつ増加す
る。2層目の記録層44のユーザデータ領域8の最外周
側位置のLSNは、1層目の記録層43のユーザデータ
領域8の最大LSNに1を加えた番号になり、内周側へ
進むにつれて1づつ増加する。
【0009】ここまでは、再生専用の光ディスクについ
て説明してきたが、以下に書換型の光ディスクに特有な
事項について説明を加える。それらの事項は、再生動作
以上に記録動作に対するマージンが厳しいことに由来す
る。
【0010】図5Aは、一般的な書換型ディスク45の
領域レイアウトを示す。書換型ディスク45は記録層を
1層のみ備える。リードイン領域4には、ディスク情報
領域10とOPC(Optimum Power Ca
libration)領域11と欠陥管理領域12とが
設けられている。リードアウト領域6には、欠陥管理領
域12が設けられている。また、リードイン領域4とリ
ードアウト領域6の間には、ユーザデータ領域8とスペ
ア領域13とが設けられている。
【0011】ディスク情報領域10は、ディスクのデー
タの記録再生に必要なパラメータやフォーマットに関す
るディスク情報が格納されている。ディスク情報領域1
0は、再生専用の光ディスクにも含まれるが、再生専用
の光ディスクにはディスクを識別するためのフォーマッ
ト識別子程度しか格納されていない。これに対して、書
換型の光ディスクでは記録用のレーザ光のパワーやパル
ス幅などの推奨値が、生成するマーク幅毎に詳細に格納
されている。ディスク情報領域10は、通常はディスク
成形時に情報が書き込まれる再生専用の領域であり、D
VD−ROMやCD−ROMと同じ凸凹のピットが形成
されている。(凸凹のピット以外にも、CD−RWのよ
うに溝の蛇行パターン(ウォブルと呼ばれる)に情報を
重畳しているものもある。)OPC領域11は、レーザ
光の最適な記録パワーを調整する領域である。ディスク
製造者は、推奨する記録用のレーザパラメータをディス
ク情報領域10に格納しているが、ディスク製造者が推
奨値を求めるために用いたレーザ素子と、光ディスクド
ライブ装置に搭載されているレーザ素子とは、波長やレ
ーザパワーの立ち上がり時間などのレーザ特性に違いが
ある。又、同一の光ディスクドライブ装置のレーザ素子
であっても、その周囲温度や経時劣化により、レーザ特
性に違いが生じる。そこで、ディスク情報領域10に格
納されたレーザパラメータを中心に値を大小振りながら
OPC領域10にテスト記録を行い、最適な記録パワー
を求める。
【0012】欠陥管理領域12とスペア領域13とは、
ユーザデータ領域8上のデータの記録再生が正しくでき
ないセクタ(これを欠陥セクタと呼ぶ)を、状態のよい
他のセクタで代替する欠陥管理の為に用意された領域で
ある。書換型の単層光ディスクにおいては、ECMA−
240規格で規定される650MB相変化型光ディスク
であるPD等、欠陥管理は一般的に行われている。
【0013】スペア領域13は、欠陥セクタを代替する
ためのセクタ(スペアセクタと呼ぶ。また特に欠陥セク
タと代替済みのセクタを代替セクタと呼ぶ)を含む領域
である。DVD−RAMではユーザデータ領域8の内周
側と外周側との2箇所にスペア領域が配置され、上述の
PDでは10箇所にスペア領域13が配置され、配置パ
ターンは媒体によって異なる。図5Aを参照した説明で
は、簡単のためユーザデータ領域8の外周側の1箇所の
みにスペア領域13が配置されていることとする。
【0014】欠陥管理領域12は、スペア領域13のサ
イズや配置場所の管理を含む欠陥管理に関するフォーマ
ットを格納するディスク定義構造(DDS)格納領域2
0と、欠陥管理領域12自身の欠陥を管理するためのデ
ータを格納する欠陥管理セクタ(DMS)格納領域21
と、欠陥セクタの位置とその代替セクタの位置とをリス
トアップした欠陥リスト(DL)を格納する欠陥リスト
格納領域22と、欠陥リスト格納領域22が使用不可能
となった場合に代わりに使用される予備の欠陥リスト
(予備DL)格納領域23とを含む。欠陥管理領域12
については、ロバストネスを考慮して、同じ内容の情報
を内周側および外周側の欠陥管理領域12のそれぞれに
2重ずつの計4重で記録する仕様の光ディスクが多い。
【0015】図5Bは、DMS21が格納するデータを
示している。DMS21はデータとして、欠陥リストが
格納されたセクタの数を示すDLセクタ数30と、欠陥
リストを格納したセクタのアドレスを示すDLセクタア
ドレス31のリストとを格納する。ここでは、簡単のた
め、DL格納領域22は1セクタのみで構成されている
ものとする。新たな欠陥セクタの検出に伴う欠陥リスト
の更新時において、DL格納領域22が欠陥であると判
定された場合、後続の予備DL格納領域23が欠陥リス
トを記録するために使用される。この時、DLセクタア
ドレス31は、欠陥リストを記録した予備DL23のセ
クタアドレスを示すように更新される。
【0016】図5CはDL格納領域22が格納するデー
タを示している。DL格納領域22はデータとして、欠
陥リストであることを識別するための一意な識別子であ
るDL識別子32と、欠陥リストに登録されている欠陥
セクタの数を示す欠陥セクタ数33を格納する。DL格
納領域22は、欠陥セクタおよび代替セクタのアドレス
を登録する複数の欠陥登録領域を備える。ここで、欠陥
の登録はn(nは3以上の整数)個存在するため、欠陥
セクタ数33はnを示している。
【0017】欠陥登録1領域34はデータとして、代替
状態40と、欠陥セクタアドレス41と、代替セクタア
ドレス42とを格納する。1つの欠陥登録領域は1つの
欠陥セクタの代替処理に関する情報を格納している。代
替状態40は、欠陥セクタに代替処理を適用するか否か
を示すフラグである。代替処理を適用する場合には、代
替状態40に値0が設定される。代替処理を適用しない
場合には、代替処理40に値1が設定される。代替状態
40に1が設定されている場合、光ディスクドライブ装
置は欠陥セクタ自身にアクセスを行う。この場合、読み
出し処理にエラーが発生しても、エラーを無視して誤り
を含むデータのまま処理を行う。このような処理は、連
続的な記録や再生が必要な映像および音楽データの記録
再生時に適用されることがある。誤ったデータを処理す
ることによる映像および音声の乱れよりも、離れた領域
に位置するスペア領域で代替処理を行うことによって、
映像および音楽の再生が途切れてしまうことの方がより
大きな乱れとなって現れるためである。欠陥セクタアド
レス41は、欠陥と判定されたセクタのアドレスを格納
する。また、代替セクタアドレス42は、欠陥セクタア
ドレス41を代替しているスペア領域13中のセクタの
アドレスを格納する。また、n個の欠陥登録は、欠陥セ
クタのアドレスに基づいて昇順に並べられている。
【0018】以上説明したように、書換型光ディスクで
は、再生専用光ディスクと同程度のデータ信頼性を書換
型光ディスクで確保する為に、欠陥管理処理は不可欠な
ものとなっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】複数の記録層を備える
再生専用光ディスクは存在するが、書換型光ディスクと
しては1つの記録層を備える書換型光ディスクしか存在
していない。上述した書換型光ディスクにおける欠陥管
理は1つの記録層のみを管理対象としている。
【0020】仮に単純に上記で説明した欠陥管理処理を
複数の記録層を有する光ディスクに適用した場合、欠陥
管理領域は複数の記録層毎に配置されることになる。欠
陥の管理は複数の記録層毎に行われる。通常、書換型光
ディスク記録再生装置は、ディスク装着時の起動処理に
おいて、欠陥リストを装置内部のメモリ内に格納する。
これは、ユーザデータの記録再生において、常に実行さ
れる欠陥管理情報の参照を迅速に行うためである。従っ
て、複数の記録層を有する光ディスクの記録再生装置
は、ディスク装着時に全ての記録層の欠陥管理領域を読
出すことが必要となり、ディスクの起動に長時間を要す
るといった問題が発生する。また、欠陥の管理が複数の
記録層毎に行われるために、有限な欠陥リスト格納領域
の枯渇が、ある記録層で発生した場合に、他の記録層の
欠陥リスト格納領域を利用できないため、欠陥リスト格
納領域が効率的に活用できないといった問題が発生す
る。
【0021】本発明は上記問題点に鑑み、欠陥管理情報
の格納方法や格納領域を工夫することにより、ディスク
起動時の欠陥管理領域の読出しを短時間化すると共に、
効率的に欠陥領域を管理可能とする欠陥管理方法を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の多層情報記録媒
体は、複数の記録層と、ユーザデータを記録するための
ユーザデータ領域であって、上記複数の記録層のうちの
少なくとも2つに形成されているユーザデータ領域と、
上記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
域が検出された場合に上記検出された少なくとも1つの
欠陥領域を管理する欠陥リストを格納するための欠陥リ
スト格納領域とを備え、そのことにより上記目的が達成
される。
【0023】本発明の多層情報記録媒体は、上記欠陥リ
スト格納領域の位置を示す欠陥リスト位置情報を格納す
るための欠陥リスト位置情報格納領域をさらに備え、上
記欠陥リスト位置情報格納領域は、上記複数の記録層の
うち基準層として予め決められた記録層に配置されてい
てもよい。
【0024】上記基準層は、上記多層情報記録媒体のデ
ータ読出し側表面から所定の距離に位置する記録層であ
ってもよい。
【0025】上記基準層は、上記複数の記録層のうちの
上記多層情報記録媒体のデータ読出し側表面からの距離
が最も短い記録層であってもよい。
【0026】上記基準層は、上記複数の記録層のうちの
上記多層情報記録媒体のデータ読出し側表面からの距離
が最も長い記録層であってもよい。
【0027】上記欠陥リストは、上記検出された少なく
とも1つの欠陥領域の位置を、上記複数の記録層を互い
に区別するための層番号と、各記録層内での位置を示す
層内アドレスとで表してもよい。
【0028】上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の記
録層のうちの1つに配置されており、上記欠陥リスト位
置情報は、上記欠陥リスト格納領域の位置を、上記複数
の記録層を互いに区別するための層番号と、各記録層内
での位置を示す層内アドレスとで表してもよい。
【0029】本発明の多層情報記録媒体は、上記ユーザ
データ領域に欠陥領域が存在する場合に上記欠陥領域の
代わりに使用され得る代替領域を含むスペア領域をさら
に備えてもよい。
【0030】上記欠陥領域が上記代替領域と代替された
場合に、上記欠陥リストは、上記欠陥領域の位置および
上記代替領域の位置のそれぞれを、上記複数の記録層を
互いに区別するための層番号と各記録層内での位置を示
す層内アドレスとで表してもよい。
【0031】上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の記
録層のうちの1つの記録層に配置されており、上記多層
情報記録媒体は、上記欠陥リスト格納領域に格納される
上記欠陥リストと同一の内容を有する欠陥リストを格納
するためのさらなる欠陥リスト格納領域をさらに備え、
上記さらなる欠陥リスト格納領域は、上記複数の記録層
のうちの他の1つの記録層に配置されていてもよい。
【0032】本発明の多層情報記録媒体は、上記欠陥リ
スト格納領域の位置を示す第1欠陥リスト位置情報を格
納するための第1欠陥リスト位置情報格納領域と、上記
さらなる欠陥リスト格納領域の位置を示す第2欠陥リス
ト位置情報を格納するための第2欠陥リスト位置情報格
納領域とをさらに備え、上記第1欠陥リスト位置情報格
納領域は上記欠陥リスト格納領域と同じ記録層に配置さ
れており、上記第2欠陥リスト位置情報格納領域は上記
さらなる欠陥リスト格納領域と同じ記録層に配置されて
いてもよい。
【0033】上記欠陥リスト格納領域が配置された記録
層は、上記欠陥リスト格納領域と上記第1欠陥リスト位
置情報格納領域とを含む第1欠陥管理領域を備え、上記
さらなる欠陥リスト格納領域が配置された記録層は、上
記さらなる欠陥リスト格納領域と上記第2欠陥リスト位
置情報格納領域とを含む第2欠陥管理領域を備え、上記
ユーザデータ領域には論理アドレスが割り当てられてお
り、上記欠陥リスト格納領域が配置された記録層には、
上記ユーザデータ領域のうち最小の論理アドレスが割り
当てられた領域が配置されており、上記さらなる欠陥リ
スト格納領域が配置された記録層には、上記ユーザデー
タ領域のうち最大の論理アドレスが割り当てられた領域
が配置されており、上記第1欠陥管理領域は、上記最小
の論理アドレスが割り当てられた領域に隣接するように
配置されており、上記第2欠陥管理領域は、上記最大の
論理アドレスが割り当てられた領域に隣接するように配
置されていてもよい。
【0034】本発明の多層情報記録媒体は、複数の記録
層を備えた多層情報記録媒体であって、上記多層情報記
録媒体は、ユーザデータを記録するためのユーザデータ
領域であって、上記複数の記録層のうちの少なくとも2
つに形成されているユーザデータ領域と、上記複数の記
録層のうちの1つの記録層に配置された欠陥管理領域
と、上記複数の記録層のうちの他の1つの記録層に配置
された予備欠陥リスト格納領域とを備え、上記欠陥管理
領域は、上記ユーザデータ領域において少なくとも1つ
の欠陥領域が検出された場合に上記検出された少なくと
も1つの欠陥領域を管理する欠陥リストを格納するため
の複数の第1欠陥リスト格納領域を備え、上記予備欠陥
リスト格納領域は、上記複数の第1欠陥リスト格納領域
の全てが使用不可能となった場合に上記複数の第1欠陥
リスト格納領域の代わりに使用され得る複数の第2欠陥
リスト格納領域を備え、そのことにより上記目的が達成
される。
【0035】上記欠陥管理領域と上記予備欠陥リスト格
納領域とは、上記多層情報記録媒体のほぼ等しい半径位
置に配置されていてもよい。
【0036】上記欠陥管理領域は、上記複数の第1欠陥
リスト格納領域および上記複数の第2予備欠陥リスト格
納領域のうちの上記欠陥リストが格納されている領域の
位置を示す欠陥リスト位置情報を格納するための欠陥リ
スト位置情報格納領域をさらに備えてもよい。
【0037】本発明の多層情報記録媒体に記録された情
報を再生するための再生装置において、上記多層情報記
録媒体は、複数の記録層と、ユーザデータが記録された
ユーザデータ領域であって、上記複数の記録層のうちの
少なくとも2つに形成されているユーザデータ領域と、
上記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
域が検出された場合に上記検出された少なくとも1つの
欠陥領域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト
格納領域とを備え、上記再生装置は、上記多層情報記録
媒体の片側から、上記多層情報記録媒体に記録された上
記情報を光学的に読み出すことが可能な光ヘッド部と、
上記光ヘッド部を用いた欠陥管理処理の実行を制御する
制御部とを備え、上記欠陥管理処理は、上記欠陥リスト
格納領域に格納された上記欠陥リストを再生するステッ
プと、上記再生された欠陥リストに基づいて、上記ユー
ザデータ領域に記録された上記ユーザデータを再生する
ステップとを包含し、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0038】上記多層情報記録媒体は、上記欠陥リスト
格納領域の位置を示す欠陥リスト位置情報が格納された
欠陥リスト位置情報格納領域をさらに備え、上記欠陥リ
スト位置情報格納領域は、上記複数の記録層のうち基準
層として予め決められた記録層に配置されており、上記
欠陥管理処理は、上記欠陥リスト位置情報格納領域に格
納された上記欠陥リスト位置情報を再生することにより
上記欠陥リスト格納領域の位置を特定するステップをさ
らに包含してもよい。
【0039】上記多層情報記録媒体は、上記ユーザデー
タ領域に欠陥領域が存在する場合に上記欠陥領域の代わ
りに使用され得る代替領域を含むスペア領域をさらに備
え、上記ユーザデータ領域に存在する欠陥領域が上記ス
ペア領域に含まれる代替領域と代替されていることを上
記欠陥リストは示しており、上記ユーザデータを再生す
るステップは、上記欠陥リストが示す上記欠陥領域の代
わりに上記欠陥リストが示す上記代替領域からユーザデ
ータを再生するステップを包含してもよい。
【0040】本発明の多層情報記録媒体に情報を記録す
るための記録装置において、上記多層情報記録媒体は、
複数の記録層と、ユーザデータを記録するためのユーザ
データ領域であって、上記複数の記録層のうちの少なく
とも2つに形成されているユーザデータ領域と、上記ユ
ーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領域が検
出された場合に上記検出された少なくとも1つの欠陥領
域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト格納領
域とを備え、上記記録装置は、上記多層情報記録媒体の
片側から、上記多層情報記録媒体に上記情報を光学的に
書き込むことが可能な光ヘッド部と、上記光ヘッド部を
用いた欠陥管理処理の実行を制御する制御部とを備え、
上記欠陥管理処理は、上記ユーザデータ領域にユーザデ
ータを記録する間に、上記ユーザデータ領域に欠陥領域
が存在するか否かを判定するステップと、上記ユーザデ
ータ領域に欠陥領域が存在すると判定された場合に、上
記欠陥リストが上記欠陥領域を管理するように上記欠陥
リストを更新するステップとを包含し、そのことにより
上記目的が達成される。
【0041】上記多層情報記録媒体は、上記欠陥リスト
格納領域が使用不可能となった場合に上記欠陥リスト格
納領域の代わりに使用され得るさらなる欠陥リスト格納
領域をさらに備え、上記欠陥管理処理は、上記欠陥リス
ト格納領域が使用不可能となった場合に上記欠陥リスト
格納領域に格納された欠陥リストと同一の内容を有する
欠陥リストを上記さらなる欠陥リスト格納領域に記録す
るステップをさらに包含してもよい。
【0042】上記多層情報記録媒体は、欠陥リストが格
納されている領域の位置を示す欠陥リスト位置情報を格
納するための欠陥リスト位置情報格納領域をさらに備
え、上記欠陥リスト位置情報格納領域は、上記複数の記
録層のうち基準層として予め決められた記録層に配置さ
れており、上記欠陥管理処理は、上記さらなる欠陥リス
ト格納領域が上記欠陥リスト格納領域の代わりに使用さ
れる場合に、上記欠陥リスト位置情報が上記さらなる欠
陥リスト格納領域の位置を示すように上記欠陥リスト位
置情報を更新するステップをさらに包含してもよい。
【0043】上記多層情報記録媒体は、上記複数の記録
層のうちの1つの記録層に配置された欠陥管理領域と、
上記複数の記録層のうちの他の1つの記録層に配置され
た予備欠陥リスト格納領域とをさらに備え、上記欠陥管
理領域は複数の欠陥リスト格納領域を備え、上記予備欠
陥リスト格納領域はさらなる複数の欠陥リスト格納領域
を備え、上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の欠陥リ
スト格納領域のうちの1つであり、上記さらなる欠陥リ
スト格納領域は、上記さらなる複数の欠陥リスト格納領
域のうちの1つであり、上記複数の欠陥リスト格納領域
の全てが使用不可能となった場合に、上記さらなる欠陥
リスト格納領域は上記欠陥リスト格納領域の代わりに使
用されてもよい。
【0044】上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の記
録層のうちの1つの記録層に配置されており、上記さら
なる欠陥リスト格納領域は、上記欠陥リスト格納領域が
配置された記録層と同じ記録層に配置されていてもよ
い。
【0045】上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の記
録層のうちの1つの記録層に配置されており、上記さら
なる欠陥リスト格納領域は、上記複数の記録層のうちの
他の1つの記録層に配置されていてもよい。
【0046】上記多層情報記録媒体は、上記ユーザデー
タ領域に欠陥領域が存在する場合に上記欠陥領域の代わ
りに使用され得る代替領域を含むスペア領域をさらに備
え、上記欠陥管理処理は、上記ユーザデータ領域に存在
する欠陥領域を上記スペア領域に含まれる代替領域と代
替するステップをさらに包含してもよい。
【0047】本発明の多層情報記録媒体に記録された情
報を再生するための再生方法において、上記多層情報記
録媒体は、複数の記録層と、ユーザデータが記録された
ユーザデータ領域であって、上記複数の記録層のうちの
少なくとも2つに形成されているユーザデータ領域と、
上記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
域が検出された場合に上記検出された少なくとも1つの
欠陥領域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト
格納領域とを備え、上記再生方法は、上記欠陥リスト格
納領域に格納された上記欠陥リストを再生するステップ
と、上記再生された欠陥リストに基づいて、上記ユーザ
データ領域に記録された上記ユーザデータを再生するス
テップとを包含し、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0048】上記多層情報記録媒体は、上記欠陥リスト
格納領域の位置を示す欠陥リスト位置情報が格納された
欠陥リスト位置情報格納領域をさらに備え、上記欠陥リ
スト位置情報格納領域は、上記複数の記録層のうち基準
層として予め決められた記録層に配置されており、上記
再生方法は、上記欠陥リスト位置情報格納領域に格納さ
れた上記欠陥リスト位置情報を再生することにより上記
欠陥リスト格納領域の位置を特定するステップをさらに
包含してもよい。
【0049】上記多層情報記録媒体は、上記ユーザデー
タ領域に欠陥領域が存在する場合に上記欠陥領域の代わ
りに使用され得る代替領域を含むスペア領域をさらに備
え、上記ユーザデータ領域に存在する欠陥領域が上記ス
ペア領域に含まれる代替領域と代替されていることを上
記欠陥リストは示しており、上記ユーザデータを再生す
るステップは、上記欠陥リストが示す上記欠陥領域の代
わりに上記欠陥リストが示す上記代替領域からユーザデ
ータを再生するステップを包含してもよい。
【0050】本発明の多層情報記録媒体に情報を記録す
るための記録方法において、上記多層情報記録媒体は、
複数の記録層と、ユーザデータを記録するためのユーザ
データ領域であって、上記複数の記録層のうちの少なく
とも2つに形成されているユーザデータ領域と、上記ユ
ーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領域が検
出された場合に上記検出された少なくとも1つの欠陥領
域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト格納領
域とを備え、上記記録方法は、上記ユーザデータ領域に
ユーザデータを記録する間に、上記ユーザデータ領域に
欠陥領域が存在するか否かを判定するステップと、上記
ユーザデータ領域に欠陥領域が存在すると判定された場
合に、上記欠陥リストが上記欠陥領域を管理するように
上記欠陥リストを更新するステップと、を包含し、その
ことにより上記目的が達成される。
【0051】上記多層情報記録媒体は、上記欠陥リスト
格納領域が使用不可能となった場合に上記欠陥リスト格
納領域の代わりに使用され得るさらなる欠陥リスト格納
領域をさらに備え、上記記録方法は、上記欠陥リスト格
納領域が使用不可能となった場合に上記欠陥リスト格納
領域に格納された欠陥リストと同一の内容を有する欠陥
リストを上記さらなる欠陥リスト格納領域に記録するス
テップをさらに包含してもよい。
【0052】上記多層情報記録媒体は、欠陥リストが格
納されている領域の位置を示す欠陥リスト位置情報を格
納するための欠陥リスト位置情報格納領域をさらに備
え、上記欠陥リスト位置情報格納領域は、上記複数の記
録層のうち基準層として予め決められた記録層に配置さ
れており、上記記録方法は、上記さらなる欠陥リスト格
納領域が上記欠陥リスト格納領域の代わりに使用される
場合に、上記欠陥リスト位置情報が上記さらなる欠陥リ
スト格納領域の位置を示すように上記欠陥リスト位置情
報を更新するステップをさらに包含してもよい。
【0053】上記多層情報記録媒体は、上記複数の記録
層のうちの1つの記録層に配置された欠陥管理領域と、
上記複数の記録層のうちの他の1つの記録層に配置され
た予備欠陥リスト格納領域とをさらに備え、上記欠陥管
理領域は複数の欠陥リスト格納領域を備え、上記予備欠
陥リスト格納領域はさらなる複数の欠陥リスト格納領域
を備え、上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の欠陥リ
スト格納領域のうちの1つであり、上記さらなる欠陥リ
スト格納領域は、上記さらなる複数の欠陥リスト格納領
域のうちの1つであり、上記複数の欠陥リスト格納領域
の全てが使用不可能となった場合に、上記さらなる欠陥
リスト格納領域は上記欠陥リスト格納領域の代わりに使
用されてもよい。
【0054】上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の記
録層のうちの1つの記録層に配置されており、上記さら
なる欠陥リスト格納領域は、上記欠陥リスト格納領域が
配置された記録層と同じ記録層に配置されていてもよ
い。
【0055】上記欠陥リスト格納領域は、上記複数の記
録層のうちの1つの記録層に配置されており、上記さら
なる欠陥リスト格納領域は、上記複数の記録層のうちの
他の1つの記録層に配置されていてもよい。
【0056】上記多層情報記録媒体は、上記ユーザデー
タ領域に欠陥領域が存在する場合に上記欠陥領域の代わ
りに使用され得る代替領域を含むスペア領域をさらに備
え、上記記録方法は、上記ユーザデータ領域に存在する
欠陥領域を上記スペア領域に含まれる代替領域と代替す
るステップをさらに包含してもよい。
【0057】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1の多層情報記録媒体について、図面を参照
して説明する。本発明において、多層情報記録媒体とは
2つ以上の記録層を備えた情報記録媒体を指す。
【0058】図6は、本発明の実施の形態1における多
層情報記録媒体600を示す図である。多層情報記録媒
体600は2つの記録層51および52を備える。多層
情報記録媒体600はユーザデータを記録するためのユ
ーザデータ領域602を備える。ユーザデータ領域60
2は、2つの記録層51および52にまたがって形成さ
れている。本発明の実施の形態では、図面上の2つの記
録層の内の上側の記録層51を第1記録層、下側の記録
層52を第2記録層と呼ぶこととする。
【0059】第1記録層51は、多層情報記録媒体60
0のデータ読出し側表面から所定の距離に位置してお
り、第1記録層51を基準層と呼ぶ。この所定の距離
は、1層の記録層のみを備える光ディスクの読出し側表
面から記録層迄の距離と同じである。複数の記録層のう
ちのどの記録層を基準層とするかは予め決められてい
る。
【0060】第1記録層51は、記録再生方向と同じ方
向である多層情報記録媒体600の内周側から外周側へ
向かって、リードイン領域601と、ユーザデータ領域
602の一部である第1ユーザデータ領域15と、ミド
ル領域603とを含む。また、第2記録層52は、記録
再生方向と同じ方向である多層情報記録媒体600の外
周側から内周側に向かって、ミドル領域603と、ユー
ザデータ領域602の一部である第2ユーザデータ領域
16と、リードアウト領域604とを含む。
【0061】基準層である第1記録層51に配置された
リードイン領域601は、多層情報記録媒体600の制
御情報を格納する制御データ領域610と、欠陥領域に
関する欠陥管理情報(欠陥管理情報はディスク定義構造
データおよび欠陥リスト等を含む)が記録される欠陥管
理領域であるDMA(Defect Manageme
nt Area)1領域611と、DMA2領域612
とを含む。ミドル領域603のうち第1記録層51に配
置された領域は、DMA3領域613と、DMA4領域
614とを含む。ここで、DMA1領域611、DMA
2領域612、DMA3領域613およびDMA4領域
614は、同一の欠陥管理情報を格納している。これ
は、多層情報記録媒体600の内周側と外周側の複数の
領域に欠陥管理情報を多重記録することにより、欠陥管
理情報の信頼性を高く確保するためである。本発明の実
施の形態では欠陥領域は欠陥セクタである。
【0062】ミドル領域603のうち第2記録層52に
配置された領域は、予備の欠陥リストを格納するための
予備DL(Defect List)3領域622およ
び予備DL4格納領域623を含む。予備DL3格納領
域622は、第1記録層51のDMA3領域613が劣
化等により正しく記録できなくなった(すなわち使用不
可能となった)場合に代わりに使用され得る。予備DL
4格納領域623は、第1記録層51のDMA4領域6
14が劣化等により正しく記録できなくなった場合に代
わりに使用され得る。リードアウト領域604は、予備
の欠陥リストを格納するための予備DL1格納領域62
0および予備DL2格納領域621を含む。予備DL1
格納領域620は、第1記録層51のDMA1領域61
1が劣化等により正しく記録できなくなった場合に代わ
りに使用され得る。予備DL2格納領域621は、第1
記録層51のDMA2領域612が劣化等により正しく
記録できなくなった場合に変わりに使用され得る。
【0063】ここで、図6に示すように第1ユーザデー
タ領域15に欠陥領域A630が存在し、第2ユーザデ
ータ領域16に欠陥領域B631が存在すると仮定す
る。従来技術の説明においては、図5Aに示すようにス
ペア領域13を備えた光ディスクについて説明を行った
が、本実施の形態の多層情報記録媒体600はスペア領
域を備えていない。従って、欠陥領域A630および欠
陥領域B631については、スペア領域を用いた代替が
行われていない。
【0064】図7を参照しながら、DMA1領域611
のデータ構造について説明する。尚、DMA1領域61
1、DMA2領域612、DMA3領域613およびD
MA4領域614のそれぞれは同じ欠陥管理情報を格納
している。ここではDMA1領域611について説明す
る。
【0065】基準層である第1記録層51に配置された
DMA1領域611は、ディスク定義構造(DDS)領
域700と、複数の欠陥リスト(DL:Defect
List)格納領域とを含む。本実施の形態においてD
MA1領域611は、複数のDL格納領域として第1D
L格納領域701、第2DL格納領域702、第3DL
格納領域703および第4DL格納領域704を含む。
これらの複数のDL格納領域はその全てが同時に使用さ
れるのではなく、いずれかのDL格納領域が使用され
る。図7に示す例では、第1DL格納領域701が欠陥
領域であるため、第2DL格納領域702が使用されて
いる。第3DL格納領域703と第4DL格納領域70
4は未使用状態である。第2DL格納領域702は欠陥
リスト(DL)709を格納している。欠陥リスト70
9はユーザデータ領域602において少なくとも1つの
欠陥領域が検出された場合に、検出された少なくとも1
つの欠陥領域を管理する。欠陥リスト709はユーザデ
ータ領域602において検出された欠陥領域およびその
代替領域の位置情報を含む。DDS領域700は、欠陥
リスト709を格納しているDL格納領域(図7では第
2DL格納領域702)の位置を示す欠陥リスト位置情
報を格納する欠陥リスト位置情報格納領域として機能す
る。DDS領域700は欠陥検査状態等を示す情報も格
納する。第2DL格納領域702が、書換え動作の繰り
返し等によって欠陥領域となった場合には、第3DL格
納領域703が使用される。
【0066】DDS領域700はデータとして、DDS
であることを識別するためのDDS識別子710と、複
数の記録層のうちの現在使用中のDL格納領域が含まれ
る記録層を示すDL開始セクタ層番号711(層番号は
複数の記録層を互いに区別できる情報であればよい。)
と、現在使用中のDL格納領域が含まれる記録層内で一
意に識別可能なセクタ番号を用いてDL格納領域の位置
を示すDL開始セクタ番号712と、スペア領域のサイ
ズ情報を格納するスペア領域サイズ領域713とを含
む。DL開始セクタ層番号711とDL開始セクタ番号
領域712とは上述した欠陥リスト位置情報である。本
実施の形態の多層情報記録媒体600はスペア領域を備
えていないため、スペア領域サイズ713には値0が設
定されている。また、スペア領域サイズ713は、記録
層の数やスペア領域の位置に応じて複数の種類設けるこ
とも可能である。ここでは簡単のために、多層情報記録
媒体600にスペア領域が設けられる場合、スペア領域
サイズ713で指定されるサイズのスペア領域が、各記
録層の内周側と外周側の両方に配置されることとする。
【0067】欠陥リスト709はデータとして、DLヘ
ッダ720と2つの欠陥登録データとを含む。DLヘッ
ダ領域720は、欠陥リストを識別するためのDL識別
子731と、欠陥リストの書換え回数を示すDL更新回
数732と、DLヘッダ720に続いて格納されている
欠陥登録の数を示すDL登録数733とを含む。図7に
示す本実施の形態では、欠陥登録A721と欠陥登録B
722との2つの欠陥登録データが登録されているの
で、DL登録数データは2を示す。
【0068】欠陥登録A721は、代替状態フラグ73
4と、欠陥セクタ層番号735と、欠陥セクタ番号73
6と、代替セクタ層番号737と、代替セクタ番号73
8とを含む。同様に、欠陥登録B722は、代替状態フ
ラグ739と、欠陥セクタ層番号740と、欠陥セクタ
番号741と、代替セクタ層番号742と、代替セクタ
番号743とを含む。欠陥登録A721が含むデータに
ついて説明すると、代替状態フラグ734は、欠陥領域
がスペア領域の正常領域で代替されているか否かを示す
フラグであり、代替が行われていない場合に1の値を示
す。本実施の形態では、多層情報記録媒体600上にス
ペア領域が割り付けられていないため、代替状態フラグ
734には代替は行われていないことを示す1が設定さ
れる。
【0069】欠陥セクタ層番号735は欠陥領域が検出
された記録層の層番号を示す。代替セクタ層番号737
は、代替領域が配置された記録層の層番号を示す。これ
らの層番号は複数の記録層を互いに区別できる情報であ
ればよい。欠陥登録A721は図6に示す欠陥領域A6
30を管理しており、欠陥登録B722は図6に示す欠
陥領域B631を管理している。この場合、例えば欠陥
セクタ層番号735は第1記録層51を示す値1に設定
されており、欠陥セクタ層番号740は第2記録層52
を示す値2に設定されている。欠陥セクタ番号736
は、欠陥領域が検出された記録層内で欠陥領域の位置が
一意に定まる識別値である。セクタ番号は、例えば、多
層情報記録媒体600の内周側から外周側に向かって1
セクタ外周側になる毎に1増加する値である。
【0070】また、セクタ番号について、DVD−RO
Mのオポジットパスディスクで使用されている方式と同
様に、第1記録層51と第2記録層52との間で同一半
径位置に配置されたセクタ同士のセクタ番号の値の関係
を、2の補数関係にしても上述した条件を満たす。物理
セクタ番号(PSN)が28ビットで表されて、第1記
録層51のPSNが000000h〜0FFFFFh
(hは16進数を示す)の範囲であるとする。第1記録
層51の、あるセクタのPSNが0123450hであ
れば同じ半径位置に配置された第2記録層52のセクタ
のPSNはFEDCBAFhとなる。この場合、最上位
ビットは、1層目のPSNでは常に0であり、2層目の
PSNでは常にFであり、これら最上位ビットを層番号
と設定すればよい。
【0071】代替セクタ層番号737および代替セクタ
番号738についても同様に、欠陥領域を代替している
領域の位置を一意に識別可能な値が設定される。但し、
本実施の形態においては、スペア領域がないために代替
処理は行われていない。従って、代替セクタ層番号73
7および742のそれぞれには0が設定され、代替セク
タ番号738および743のそれぞれには000000
00hが設定されている。
【0072】仮に、第1記録層51と第2記録層52と
のそれぞれに独立して欠陥管理領域(DMA)を配置し
た場合、上述したように記録再生装置はそれぞれの記録
層から欠陥管理情報を読み出す必要がある。しかしなが
ら、上述したように、本発明の実施の形態の多層情報記
録媒体600では、基準層からの欠陥管理情報の読出し
のみで全ての記録層の欠陥管理情報を取得することが可
能である。従って、多層情報記録媒体600の起動処理
を簡易に、且つ、短時間で実行可能である。
【0073】また、多層情報記録媒体600では全ての
記録層の欠陥領域を一括管理するので、記録層毎に欠陥
領域を管理する場合に比べて、効率的にDL格納領域を
使用することができる。例えば、2つの記録層を合わせ
て1000セクタの欠陥領域の発生を管理の上限とする
ディスクがあったとする。この時、各記録層毎に独立し
て欠陥管理情報を格納する場合、各記録層に最大100
0セクタの欠陥登録を行えるだけのDL格納領域を用意
する必要がある。なぜならば、第1記録層51に950
セクタ分の欠陥領域が発生し、第2記録層52には欠陥
領域が発生しない、といった偏った欠陥発生に対応する
必要があるからである。一方、本実施の形態の多層情報
記録媒体600では、全ての記録層の欠陥領域を最大1
000セクタの欠陥登録を行えるだけのDL格納領域を
用いて一括管理するので、全DL格納領域の合計サイズ
を小さくすることが出来る。
【0074】次に、第2記録層52が備える予備DL1
格納領域620について、図8を参照して説明する。予
備DL1格納領域620は、複数のDL格納領域を含
む。本実施の形態の多層情報記録媒体600では、予備
DL1格納領域620は、第5DL格納領域705、第
6DL格納領域706、第7DL格納領域707、第8
DL格納領域708の4つのDL格納領域を含み、いず
れも未使用状態である。予備DL1格納領域620が含
むDL格納領域は、DMA1領域611が含む全てのD
L格納領域が欠陥領域と判定されて使用不可能になった
場合に、DMA1領域611が含むDL格納領域の代わ
りに使用される。予備DL1格納領域620が含むDL
格納領域には、DMA1領域611が含むDL格納領域
に格納されていた欠陥リストと同一の内容を有する欠陥
リストが格納される。
【0075】予備DL1格納領域620と同様に、予備
DL2格納領域621、予備DL3格納領域622、予
備DL4格納領域623領域のそれぞれも複数のDL格
納領域を含む。DMA2領域612が含む全てのDL格
納領域が欠陥領域と判定されて使用不可能になった場合
に予備DL2格納領域621が含むDL格納領域が使用
される。DMA3領域613が含む全てのDL格納領域
が欠陥領域と判定されて使用不可能になった場合に予備
DL3格納領域622が含むDL格納領域が使用され
る。DMA4領域614が含む全てのDL格納領域が欠
陥領域と判定されて使用不可能になった場合に予備DL
4格納領域623が含むDL格納領域が使用される。
【0076】また、DMA1領域611が使用不可能と
なった場合に予備DL1格納領域620を使用するとし
たが、例えば、予備DL2格納領域621等の他の予備
DL格納領域を使用しても良い。
【0077】図9は、第2記録層52の予備DL1格納
領域620が使用されている例を示している。図9に示
す例では、DMA1領域611中の4つのDL格納領域
は欠陥であると判定されている。その場合、第2記録層
52が備える予備DL1格納領域620領域のDL格納
領域への欠陥リストの記録が実行される。図9に示すよ
うに第5DL格納領域705も欠陥であった場合は、第
6DL格納領域706に欠陥リスト709(図7)が記
録される。この時、DDS領域700のDL開始セクタ
層番号711には、第2記録層52が備えるDL格納領
域が使用されていることを示す値2が設定される。ま
た、DL開始セクタ番号712には、第6DL格納領域
706の開始位置のセクタ番号が格納される。
【0078】このように、本実施の形態の多層情報記録
媒体600は、基準層以外の記録層に予備DL格納領域
を備えているため、基準層のDL格納領域が使用不可能
となっても予備DL格納領域を使用することによって、
欠陥管理情報の信頼性が確保される。特に、繰り返し書
換えることによる劣化を起こし易い記録媒体では、信頼
性を高めるために有効である。尚、本実施の形態では、
第5DL格納領域705、第6DL格納領域706、第
7DL格納領域707、第8DL格納領域708の順に
使用することとして説明したが、第2記録層52では多
層情報記録媒体600の外周側から内周側へ向かう方向
にデータを記録することを考慮し、上記と逆順に第8D
L格納領域708から使用しても良い。
【0079】次に、図10Aおよび図10Bを参照し
て、基準層である第1記録層51のDMA領域の半径位
置と第2記録層52の予備DL格納領域の半径位置との
関係について説明する。図10Aは、本実施の形態の多
層情報記録媒体600のリードイン領域601、ミドル
領域603およびリードアウト領域604を拡大した領
域レイアウトを示す図である。ここで、予備DL1格納
領域620が使用される場合を考える。この時、欠陥リ
ストが予備DL1格納領域620に格納されていること
は、DDS領域700のDL開始セクタ番号712によ
って示される。このとき、予備DL1格納領域620と
DMA1領域611とはほぼ同一の半径位置に配置され
ることが望ましく、この場合は、半径方向の記録再生ヘ
ッドの移動距離が少なくなる。そこで、図10Aに示す
ように、DMA1領域611内の第1DL格納領域70
1と予備DL1格納領域620内の第5DL格納領域7
05とがほぼ同じ半径位置となるような配置が望まし
い。なぜならば、多層情報記録媒体600の起動時にD
MA1領域611の内容を読出し、DDS領域700に
よって予備DL1格納領域620の第5DL格納領域7
05に欠陥リストが格納されていることが判明した場
合、同じ半径位置であれば短時間でアクセス可能なため
である。しかしながら、第1記録層51と第2記録層5
2とは、貼合せて製造されるときの貼合せ誤差等に起因
し、完全に予備DL1格納領域620とDMA1領域6
11とを同一半径位置に配置することは困難である。そ
の結果、図10Bに示すように、第1記録層51と第2
記録層52が少しずれた配置となる。図10Bでは、第
1記録層51のDMA1領域611と第2記録層52の
予備DL1格納領域620とが径方向にずれて配置され
ていることを示す。このずれの幅がディスク製造時の貼
合せ誤差である。
【0080】一方、多層情報記録媒体600の記録再生
を行う記録再生装置の動作を考えた場合、第1記録層5
1と第2記録層52との間のフォーカス位置切替え処理
においても、レンズ位置制御の精度やディスクの偏心等
に起因する誤差が発生する。したがって、第1記録層5
1と第2記録層52との間の半径位置の誤差について
は、図10Bに示すような、ディスク製造における記録
層の貼合せ精度等を指標とする所定の範囲内であれば誤
差は許容するものとする。
【0081】また、DMA領域と予備DL格納領域との
間の位置関係については、各DMA領域のDDS領域と
各予備DL格納領域のDL格納領域との間の距離がアク
セス時間の観点から小さくなるほうがよい。例えば、図
10Aを比較して図10Cに示すように、予備DL格納
領域中に存在する未使用の領域分だけ、予備DL格納領
域中の各DL格納領域を内周側にずらす、といった配置
であっても良い。
【0082】以上のように、基準層のDMAm(m=
1、2、3、4)領域と、基準層以外の記録層の予備D
Lm格納領域とを同じ半径位置に配置することにより、
予備DLm格納領域に欠陥リストが格納されている場合
でも短時間でアクセスが可能となる。
【0083】以上、本発明の実施の形態1の多層情報記
録媒体600について説明を行った。
【0084】以上のように、本実施の形態の多層情報記
録媒体600は、複数の記録層を備える多層情報記録媒
体600の全ての記録層に関する欠陥管理情報を一つの
記録層に格納しているため、欠陥管理情報の読出し処理
の簡素化および高速化が可能となる。
【0085】また、本実施の形態の多層情報記録媒体6
00は、複数の記録層に関する欠陥管理情報を基準層に
まとめて格納するため、ある一つの記録層に集中的に欠
陥領域が偏って発生した場合でも、欠陥登録領域を効率
的に使用することが可能となる。
【0086】また、本実施の形態の多層情報記録媒体6
00は、基準層以外の記録層に予備のDL格納領域を確
保しているため、媒体材料の劣化等による欠陥に対する
欠陥管理情報の信頼性を大幅に向上することが可能であ
る。
【0087】また、本実施の形態の多層情報記録媒体6
00は、基準層のDMA領域の半径位置から所定の誤差
範囲内に予備のDL格納領域を配置しているため、DD
S領域の読出し後に予備のDL格納領域を読み出す場合
のアクセス時間を短縮できる。
【0088】尚、本実施の形態は、第1記録層51が内
周側から外周側へ、第2記録層52が外周側から内周側
へ、記録再生を行うオポジットパスディスクについて示
したが、全ての記録層で記録再生方向が内周側から外周
側に向かうパラレルパスディスクでも同様に管理できる
ことはいうまでもない。また、各層の配置について、D
MA領域と予備DL格納領域とが近くに配置されれば良
いため、オポジットパスディスクとパラレルパスディス
クとの間の記録再生方向の差異に応じて、配置の微調整
を行っても良い。例えば、オポジットパスディスクで
は、2番目の記録層が外周側から内周側に向かってアク
セスされるため、2番目の記録層の予備DL格納領域が
内周側に配置されたDMA領域よりも内周側に位置する
ように配置しても良い。
【0089】尚、3層以上のより多数の記録数を有する
多層情報記録媒体において、DMA領域および予備DL
格納領域中のDL格納領域の使用状態を管理するため
に、多層情報記録媒体はDL格納領域管理情報を格納し
てもよい。例えば、各DL格納領域毎に、未使用である
ときに値0、使用中であるときに値1、欠陥と判定され
た時に値2を設定して管理する情報を、DDS領域に格
納することで、DL格納領域を効率的に管理可能とな
る。
【0090】尚、本実施の形態では、基準層を複数の記
録層のうち図面上の上側に位置する記録層としたが、あ
らかじめ決められた規則によって一意に定まればよいの
であって、これに限るものではない。例えば、基準層
は、複数の記録層のうちの多層情報記録媒体のデータ読
み出し側表面からの距離が最も短い記録層であってもよ
く、また、データ読み出し側表面からの距離が最も長い
記録層であってもよい。
【0091】尚、本実施の形態では、2つの記録層を備
える多層情報記録媒体600について説明したが、3層
以上のより多数の記録層を備えた情報記録媒体であって
も、いずれか1つの記録層にDMA領域を配置し、他の
記録層に予備のDL格納領域を配置すればよい。
【0092】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2の多層情報記録媒体について、図面を参照して説明
する。
【0093】図11は、本発明の実施の形態2における
多層情報記録媒体800を示す図である。本実施の形態
の多層情報記録媒体800は、第1記録層53と第2記
録層54とを備える。第1記録層53および第2記録層
54におけるDMA領域の配置や予備DL格納領域の配
置は実施の形態1で示した第1記録層51および第2記
録層52と同様である。多層情報記録媒体800と実施
の形態1の多層情報記録媒体600との間で異なる点
は、多層情報記録媒体800の第1記録層53が先頭ス
ペア領域1101と中間スペア領域1102とを備える
点と、多層情報記録媒体800の第2記録層54が中間
スペア領域1102’と終端スペア領域1103とを備
える点である。これらのスペア領域のサイズは個別に設
定することも可能であるが、ここでは簡単のために、全
てのスペア領域が同じサイズ(サイズはスペア領域サイ
ズ713(図12)に示される)であるとする。データ
領域1100はユーザデータ領域602および各スペア
領域を含む領域である。以下、多層情報記録媒体800
の多層情報記録媒体600と異なる点について説明す
る。
【0094】先頭スペア領域1101、中間スペア領域
1102、中間スペア領域1102’および終端スペア
領域1103は、ユーザデータ領域602に欠陥領域が
存在する場合に欠陥領域の代わりに使用され得る代替領
域を含む。本発明の実施の形態では代替領域はスペアセ
クタである。欠陥領域A1110および欠陥領域B11
12は、ともに正しくユーザデータの記録再生ができな
い欠陥領域である。欠陥領域A1110は、中間スペア
領域1102が含む代替領域A1111で代替されてい
る。その結果、欠陥領域A1110に記録される予定で
あったユーザデータは代替領域A1111に記録され
る。また、同様に、読出し時には、欠陥領域A1110
ではなく代替領域A1111よりユーザデータは読み出
される。同様に、第2記録層54の欠陥領域B1112
は、第1記録層53の先頭スペア領域1101が含む代
替領域B1113で代替されている。
【0095】次に、本実施の形態における欠陥管理情報
の内容について、図12を参照して説明する。図12
は、本実施の形態のDMA1領域611の領域レイアウ
トを示している。以下、実施の形態1と異なる点のみ説
明する。第2DL格納領域702に格納された欠陥リス
ト1209は、2つの欠陥登録A1201および欠陥登
録B1202を含んでいる。欠陥登録A1201は、図
11の欠陥領域A1110が代替領域A1111に代替
されていることを示す情報である。一方、欠陥登録B1
202は、図11の欠陥領域B1112が代替領域B1
113に代替されている情報を格納している。従って、
欠陥登録A1201が含む代替状態フラグと欠陥登録B
1202が含む代替状態フラグは、共に0である。なぜ
ならば、代替状態フラグは、欠陥領域が代替領域に代替
されている時に値0を、欠陥領域が代替されずに登録さ
れている時に値1を有するためである。欠陥セクタ層番
号と欠陥セクタ番号は、実施の形態1と同様に、記録層
を識別可能な番号と記録層内で一意に位置が決定される
セクタ番号で表される。欠陥領域A1110とその代替
領域B1111はいずれも第1記録層53に属するた
め、欠陥登録A1201が含む欠陥セクタ層番号73
5、代替セクタ層番号737はいずれも1を示してい
る。一方、欠陥領域B1112は第2記録層54に属
し、代替領域B1113は第1記録層53に属する。従
って、欠陥登録B領域1212が含む欠陥セクタ層番号
740は第2記録層54を示す値2を示しており、代替
セクタ層番号742は第1記録層を示す値1を示してい
る。尚、代替セクタ番号737および742は、欠陥セ
クタ番号735および740と同様に、記録層内で代替
領域の開始位置が一意に定まるセクタ番号で表される。
【0096】本実施の形態では、第2記録層54の欠陥
領域B1112が第1記録層53の代替領域B1113
で代替されている。ここで、例えば、2つの記録層合わ
せて1000個の欠陥セクタの発生を想定する場合につ
いて考える。仮に、記録層毎に独立に欠陥管理処理を行
う場合、各記録層にそれぞれ1000セクタ以上のスペ
ア領域を割り当てる必要がある。すなわち、2つの記録
層合わせて2000セクタ以上のスペア領域が必要にな
る。一方、本実施の形態では、全記録層の欠陥リストを
一括して格納すると共に、ある記録層の欠陥領域を他の
記録層のスペア領域で代替処理することが可能である。
従って、本発明では、2つの記録層合わせて1000セ
クタ(例えば、2つの記録層にそれぞれ500セクタず
つ)のスペア領域があれば良い。このため、スペア領域
として割り付ける領域を削減可能であるため、ユーザデ
ータ領域602の容量を大きくできる。
【0097】以上、本発明の実施の形態2の多層情報記
録媒体800について説明を行った。
【0098】以上のように、本実施の形態の多層情報記
録媒体800によれば、実施の形態1で説明した本発明
の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0099】複数の記録層を備えた多層情報記録媒体の
全記録層の欠陥管理情報を一つの欠陥リストで管理して
いるため、ある層の欠陥領域を、異なる層の代替領域で
代替することが可能となる。このことにより、ある記録
層に集中的に欠陥領域が発生して同一層のスペア領域を
全て使用し尽くした場合であっても、他の記録層のスペ
ア領域を使用して代替処理を行うことが可能となる。従
って、媒体材料の劣化等によって特定の記録層において
欠陥領域が集中発生したとしても、全ての記録層のスペ
ア領域を効率的に使用し、記録データの信頼性を確保す
ることができる。尚、説明は省略したが、本実施の形態
における予備DLの使用方法は実施の形態1と同様であ
ることは明白である。
【0100】尚、本実施の形態において、第1記録層5
3では内周側から外周側へ、第2記録層54では外周側
から内周側へ、記録再生を行うオポジットパスディスク
について示したが、全ての記録層で内周側から外周側に
記録再生を行うパラレルパスディスクでも同様に欠陥領
域を管理できることはいうまでもない。
【0101】(実施の形態3)以下、実施の形態1およ
び2で説明した多層情報記録媒体600および800を
用いて記録と再生を行う情報記録再生装置500につい
て、図面を参照して説明する。
【0102】図13は、本発明の実施の形態3における
情報記録再生装置500を示すブロック図である。情報
記録再生装置500は、ディスクモーター502と、プ
リアンプ508と、サーボ回路509と、二値化回路5
10と、変復調回路511と、ECC回路512と、バ
ッファ513と、CPU514と、内部バス534と、
光ヘッド部535とを備える。情報記録再生装置500
には、多層情報記録媒体800が設置される。光ヘッド
部535は、レンズ503と、アクチュエーター504
と、レーザ駆動回路505と、光検出器506と、移送
台507とを備える。参照符号520は回転検出信号
を、参照符号521はディスクモーター駆動信号を、参
照符号522はレーザ発光許可信号を、参照符号523
は光検出信号を、参照符号524はサーボ誤差信号を、
参照符号525はアクチュエータ駆動信号を、参照符号
526は移送台駆動信号を、参照符号527はアナログ
データ信号を、参照符号528は二値化データ信号を、
参照符号529は復調データ信号を、参照符号530は
訂正データ信号を、参照符号531は格納データ信号
を、参照符号532は符号化データ信号を、参照符号5
33は変調データ信号をそれぞれ示す。
【0103】制御部として機能するCPU514は、内
蔵された制御プログラムに従って、内部バス534を介
して、情報記録再生装置500の全体動作を制御する。
以下に説明するように、光ヘッド部535は、多層情報
記録媒体800の片側から、多層情報記録媒体800に
情報を光学的に書き込むことが可能である。また、光ヘ
ッド部535は、多層情報記録媒体800から情報を光
学的に読み出すことが可能である。CPU514は、光
ヘッド部535を用いて以下に説明するような欠陥管理
処理の実行を制御する。
【0104】CPU514から出力されたレーザ発光許
可信号522によりレーザ駆動回路505からレーザ光
536が多層情報記録媒体800へ照射される。多層情
報記録媒体800から反射した光は、光検出器506に
より光検出信号523に変換される。光検出信号523
はプリアンプ508によって加減算されサーボ誤差信号
524とアナログデータ信号527が生成される。さら
に、アナログデータ信号527は、二値化回路510に
よりA/D(アナログ/ディジタル)変換されて二値化
データ信号528に変換され、二値化データ信号528
は次に変復調回路511により復調されて復調データ信
号529が生成される。次いで、復調データ信号529
は、ECC回路512により誤りのない訂正データ信号
530に変換され、訂正データ信号530はバッファ5
13に格納される。サーボ回路509はサーボ誤差信号
524に基づいてアクチュエータ駆動信号525をアク
チュエータ504に出力することでサーボ誤差をアクチ
ュエータ504にフィードバックし、レンズ503のフ
ォーカシング制御やトラッキング制御が実行される。バ
ッファ513に格納されたデータの出力である格納デー
タ信号531は、ECC回路512によりエラー訂正符
号を付加されて、符号化データ信号532が生成され
る。次いで、符号化データ信号532は、変復調回路5
11により変調されて変調データ信号533が生成され
る。さらに、変調データ信号533は、レーザ駆動回路
505に入力されて、レーザ光のパワーが変調される。
【0105】情報記録再生装置500は、CD−ROM
ドライブ等のコンピュータ周辺装置としても併用される
場合、ホストインタフェース回路(図示せず)が加わ
り、SCSI等のホストインタフェースバス(図示せ
ず)を介して、ホストコンピュータ(図示せず)とバッ
ファ513との間でデータをやりとりする。CDプレー
ヤー等のコンシューマ機器として併用される場合は、圧
縮された動画や音声を伸張又は圧縮するAVデコーダ・
エンコーダ回路(図示せず)が加わり、ホストコンピュ
ータとバッファ513との間でデータをやりとりする。
【0106】本発明の実施の形態3における情報記録再
生装置500の再生動作では、欠陥管理が適用された2
層の記録層を備えた多層情報記録媒体800に記録され
た情報を再生するために、欠陥管理情報の取得処理と代
替を考慮したセクタの再生処理との2つの処理が必要に
なる。
【0107】本発明の実施の形態3における情報記録再
生装置500の記録動作では、欠陥管理が適用された2
層の記録層を備えた多層情報記録媒体800に情報を記
録するために、上記の再生動作に加えて、欠陥管理情報
の更新処理と代替を考慮したセクタの記録処理との2つ
の処理が必要になる。
【0108】以下、本実施の形態の記録再生装置500
の動作として、主に図11および図12を参照して説明
した実施の形態2の欠陥管理処理が行われる多層情報記
録媒体800の記録再生動作について説明する。また、
ホストコンピュータなどの上位装置から記録再生要求が
行われる領域を指定する位置情報は論理セクタ番号(L
SN)で表され、記録媒体上の物理的な位置情報を物理
セクタ番号(PSN)で表す。この時、PSNには、セ
クタが属する層を示すセクタ層番号と、セクタが属する
層の中で一意にセクタの場所を特定可能なセクタ番号が
含まれることとする。
【0109】図14は、本発明の実施の形態3における
欠陥管理情報の取得処理を説明するフローチャート14
00を示す。
【0110】欠陥管理情報の取得処理の最初のステップ
1401において、CPU514はサーボ回路509
に、基準層のトラックにレーザ光の焦点を追随させるよ
うに命令する。
【0111】ステップ1402において、光ヘッド部5
35はディスク情報が格納されたセクタを再生し、CU
P514はディスクの記録再生に必要なパラメータやフ
ォーマットを確認する。
【0112】ステップ1403において、光ヘッド部5
35は基準層に格納されたDDS領域700を再生し、
再生されたDDSデータをバッファ513の所定の場所
に保持する。
【0113】ステップ1404において、CPU514
は、バッファ513内のDDSデータ中のDL開始セク
タ層番号711を参照して、DL開始セクタが基準層に
あるか否かを判定する。基準層であればステップ140
6の処理に進み、基準層以外の記録層であればステップ
1405の処理に進む。
【0114】ステップ1405において、CPU514
はサーボ回路509に命令して、DL開始セクタ層番号
711が指定する記録層のトラックにレーザ光の焦点を
追随させる。
【0115】ステップ1406において、光ヘッド部5
35はDL開始セクタ番号712が示すセクタから所定
サイズの欠陥リストを読み出す。読み出した欠陥リスト
はバッファ513の所定の場所に保持される。
【0116】図15は、本発明の実施の形態3における
代替を考慮したセクタの再生処理を説明するフローチャ
ート1500を示す。この再生処理において、DDSデ
ータと欠陥リストとを含む欠陥管理情報は、バッファ5
13に保持済みであるものとする。
【0117】再生処理の最初のステップ1501におい
て、CPU514は再生を行おうとする領域に割り振ら
れたLSNをPSNに変換する(詳細は図16を参照し
ながら後に説明する)。
【0118】ステップ1502において、CPU514
は再生を行おうとする領域のPSNの層番号を参照する
ことによって、現在、レーザーの焦点があっている記録
層と再生すべき記録層とが同一か否かを判定する。同一
の記録層であると判定された場合はステップ1504の
処理へ進み、異なる記録層であると判定された場合はス
テップ1503の処理へ進む。
【0119】ステップ1503において、CPU514
はサーボ回路509に命令して、再生すべき記録層のト
ラックにレーザ光の焦点を追随させる。
【0120】ステップ1504において、光ヘッド部5
35はステップ1504で変換されたPSNが割り振ら
れたセクタを再生する。
【0121】図16は、本発明の実施の形態3における
LSNからPSNへの変換処理(図15のステップ15
01)を説明するフローチャート1600を示す。
【0122】当該変換処理の最初のステップ1601に
おいて、代替の有無を考慮せずに、即ち欠陥セクタが存
在しない場合と同様にLSNをPSNに変換する。図1
1を参照しつつ説明すると、変換しようとするLSNの
順番の値が第1ユーザデータ領域15の総セクタ数より
も小さい場合は、 (第1ユーザデータ領域15の最小PSN)+(LS
N)を計算することによりPSNが求まる。変換しよう
とするLSNの順番の値が第1ユーザデータ領域15の
総セクタ数よりも大きい場合は、 (第2ユーザデータ領域16の最小PSN)+(LS
N)−(第1ユーザデータ領域15の総セクタ数)を計
算することによりPSNが求まる。尚、図11の多層情
報記録媒体800のトラックはオポジットパスであるの
で、第2ユーザデータ領域16の最小PSNが割り当て
られたセクタは、第2ユーザデータ領域16の最外周側
に位置する(すなわち中間スペア領域1002’と隣接
する)セクタである。
【0123】ステップ1602において、CPU514
は欠陥リストの欠陥登録データを参照することによっ
て、上記ステップで求めたPSNが欠陥セクタ層番号お
よび欠陥セクタ番号に登録されているか否かを判定す
る。登録されていればステップ1603の処理に進み、
登録されたていなければ(すなわち代替されていない)
処理を終了する。
【0124】ステップ1603において、CPU514
は、欠陥リストに登録された欠陥登録データのうちの、
欠陥セクタ層番号および欠陥セクタ番号で当該PSNを
表す欠陥登録が示す代替セクタ層番号と代替セクタ番号
とをデータを再生すべきセクタのPSNとして採用す
る。
【0125】なお、スペア領域を備えない多層情報記録
媒体600(図6)に記録されたデータの再生を行う場
合は、ステップ1603に示す処理が省略されるか、ま
たはステップ1602および1603の両方に示す処理
が省略される。
【0126】以上説明したように、本発明の実施の形態
3における情報記録再生装置500は、欠陥管理領域を
備える多層情報記録媒体を再生することができる。ここ
で、アクセスすべき記録層にレーザ光536の焦点が移
動した後のユーザデータの再生動作は、基本的に単層の
情報記録媒体での再生動作と同一なので、単層の情報記
録媒体に対応した情報記録再生装置の如何なる再生手順
を用いてもよいことは明白である。
【0127】図17は、本発明の実施の形態3における
欠陥管理情報の更新処理を説明するフローチャート17
00を示す。本実施の形態では、多層情報記録媒体のフ
ォーマット処理の一例として、欠陥管理情報の初期化お
よび更新について説明する。
【0128】当該更新処理の最初のステップ1701に
おいて、CPU514は予め決められた記録再生装置の
規定値を有するDDSデータと、DL登録数を0に設定
したDLヘッダ720を含む欠陥リストとを、バッファ
メモリ513内に作成する。この時、フォーマット処理
実行前のDDS700(図12)中のDL開始セクタ層
番号712およびDL開始セクタ番号712を新規に作
成したDDSに設定する。
【0129】ステップ1702において、DL開始セク
タ層番号712が示す記録層とレーザ光536の焦点が
現在追従中の記録層とが一致しているか否かを判定す
る。一致すればステップ1704の処理へ進み、一致し
なければステップ1703の処理へ進む。
【0130】ステップ1703において、CPU514
はサーボ回路509に命令して、DL開始セクタ層番号
712が示す記録層のトラックにレーザ光536の焦点
を追随させる。
【0131】ステップ1704において、CPU514
はDL開始セクタ番号712が示すセクタ番号で始まる
所定サイズの領域への、新規に作成した欠陥リストの記
録を実行する。このとき、DL開始セクタ番号712が
示す領域に予め欠陥リストが記録されていた(例えば、
欠陥リスト1209(図12))場合は、予め記録され
ていた欠陥リストは新規に作成した欠陥リストに更新さ
れる。
【0132】ステップ1705において、CPU514
は記録されたDL格納領域が正しく記録できているか否
かを判定する。正常に記録できていると判定した場合は
ステップ1707の処理に進む。正常に記録できていな
い(すなわち使用不可能)と判定した場合はステップ1
706の処理に進む。ここで、データの記録が正常に出
来たか否かの判定は、DL格納領域から記録データを読
出して、読出したデータの内容が記録しようとしたデー
タと一致しているか否かを判定することにより行われ
る。
【0133】ステップ1706では、CPU514は使
用可能な別のDL格納領域を選択する。先ず、CPU5
14は現在データを記録している記録層内のDMA領域
(又は、予備DL)が使用可能なDL格納領域を含むか
判定する。同一記録層内では現在使用中のDL格納領域
と半径位置が近いDL格納領域を選択する。同一記録層
内のDL格納領域が全て使用不可能であれば、CPU5
14は隣接した記録層の未使用の予備DL格納領域が含
む使用可能なDL格納領域を選択する。CPU514
は、使用不可能と判定されたDL格納領域に格納されて
いた欠陥リストと同じ内容の欠陥リストを新たに選択し
たDL格納領域に記録する。
【0134】ステップ1707において、CPU514
はレーザ光536の焦点が現在追従中のトラックが基準
層であるか否かを判定する。基準層であると判定した場
合はステップ1709の処理に進む。基準層と異なる記
録層であると判定された場合は、ステップ1708の処
理に進む。
【0135】ステップ1708において、CPU514
は、サーボ回路509に命令して、基準層のトラックに
レーザ光536の焦点を追随させる。
【0136】ステップ1709において、CPU514
は欠陥リストが記録されたDL領域(ステップ1706
で選択されたDL格納領域を含む)の開始PSNを、バ
ッファメモリ513内に作成したDDSデータに登録す
る。すなわち、DL開始セクタ層番号712とDL開始
セクタ番号712とを更新する。
【0137】ステップ1710において、CPU514
は光ヘッド部535を用いてバッファメモリ513内に
作成されたDDSデータを多層情報記録媒体のDDS領
域に記録する。
【0138】尚、本実施の形態では、ステップ1704
において、フォーマット処理前の欠陥リスト格納領域へ
の欠陥リストの記録に限定されない。例えば、フォーマ
ット処理前の欠陥リスト格納領域を全て無効して、CP
U514が新たに決定した領域への欠陥リストの記録を
行ってもよいことは明白である。
【0139】図18は、本発明の実施の形態3における
代替処理が行われ得る記録処理を説明するフローチャー
ト1800を示す。
【0140】当該記録処理の最初のステップ1801に
おいて、CPU514は、データを記録しようとするセ
クタを指定するLSNをPSNに変換する(上述の図2
1を参照)。
【0141】ステップ1802において、CPU514
は、変換したPSNの層番号を参照することによって、
レーザ光536の焦点が現在追従している記録層と記録
すべき記録層とが同一かどうかを判定する。同一であれ
ばステップ1804の処理へ進み、そうでなければステ
ップ1803の処理へ進む。
【0142】ステップ1803において、CPU514
は、サーボ回路509に命令して、再生すべき記録層の
トラックにレーザ光536の焦点を追随させる。
【0143】ステップ1804において、CPU514
は光ヘッド部535を用いて、ステップ1801で変換
されたPSNが割り当てられたセクタにデータを記録す
る。
【0144】ステップ1805において、CPU514
はステップ1804の記録において正しくデータが記録
されたか否かを判定し、記録が成功すればステップ18
07の処理に進み、成功しなければデータを記録しよう
としたセクタを欠陥領域と判定してステップ1806の
処理へ進む。
【0145】ステップ1806において、欠陥領域と判
定されたセクタに代替セクタを割り当てる。CPU51
4は欠陥領域を、欠陥領域が存在する領域を含む記録層
内で欠陥領域からの半径方向の距離が最も短いスペア領
域が含む未使用の代替領域(ここでは代替領域はスペア
セクタである)で代替する。例えば、第1記録層53
(図11)の外周側で欠陥領域が検出された場合、第1
記録層53に配置された中間スペア領域1002から代
替領域を割り付ける。もし、第1記録層53の中間スペ
ア領域1002に使用可能な代替領域がなければ、第2
記録層54の中間スペア領域1002’から使用可能な
代替領域を割り当てる。もし、第2記録層の中間スペア
領域1002’に使用可能な代替領域がなければ、第1
記録層53の先頭スペア領域1001から使用可能な代
替領域を割り当てる。このような順序で、多層情報記録
媒体上のいずれかのスペア領域から代替領域が割り当て
られる。
【0146】ステップ1807で、記録処理の中で、C
PU514はステップ1806におけるスペアセクタの
新規割当てが実行されたか否かを判定する。スペアセク
タの新規割当てが実行されていなければ、記録処理を終
了する。一方、スペアセクタの新規割当てが行われたと
判定した場合は、ステップ1808の処理に進む。
【0147】ステップ1808において、バッファメモ
リ513上に保持している欠陥リストに、新規に割り当
てられた代替セクタを登録する。この時、欠陥セクタが
既に欠陥リストに登録されている場合は代替セクタ層番
号と代替セクタ番号のみが更新される。一方、新たな欠
陥セクタが検出された場合には、検出された欠陥セクタ
を欠陥リストに追加登録する。
【0148】スペア領域を備えない多層情報記録媒体6
00(図6)にデータを記録する場合は、ステップ18
06に示す処理が省略される。この場合、欠陥リストに
は検出された欠陥セクタを管理する情報が登録される。
【0149】以上説明したように、本発明の実施の形態
3における情報記録再生装置500は、欠陥管理領域が
設けられた多層情報記録媒体にデータを記録することが
できる。本発明では、欠陥セクタが存在する記録層とは
異なる記録層に配置されたスペア領域からスペアセクタ
を割り当てることもできる。又、シーク時間の短縮を重
視するスペアセクタの割当てを行ったり、記録パワー設
定時間の短縮を重視したスペアセクタの割当てを行うこ
ともできる。ここで、アクセスすべき記録層に移動した
後のユーザデータ領域へのユーザデータの記録動作は、
基本的に単層の情報記録媒体の動作と同一なので、単層
に対応した情報記録再生装置の如何なる記録手順も用い
ることができることは明白である。
【0150】なお、本発明の実施の形態において、再生
記録および欠陥管理の単位としてのセクタを用いている
が、セクタの集合体であるブロック、例えばDVDでの
エラー訂正符号が計算される単位のECCブロック、と
置き換えても、本発明が適用できることは明白である。
そのような変更態様は、本発明の精神ならびに適用範囲
から逸脱するものでなく、同業者にとって自明な変更態
様は、本発明の請求の範囲に含まれるものとする。
【0151】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4の多層情報記録媒体について、図面を参照して説明
する。
【0152】図19は、本発明の実施の形態4における
多層情報記録媒体1900を示す図である。多層情報記
録媒体1900は2つの記録層55および56を備え
る。多層情報記録媒体1900はユーザデータを記録す
るためのユーザデータ領域1903を備える。ユーザデ
ータ領域1903は、2つの記録層55および55にま
たがって形成されている。本発明の実施の形態では、図
面上の2つの記録層のうちの上側の記録層55を第1記
録層、下側の記録層56を第2記録層と呼ぶ。
【0153】第1記録層55は、多層情報記録媒体19
00のデータ読出し側表面から所定の距離に位置してお
り、第1記録層55を基準層と呼ぶ。この所定の距離
は、1層の記録層のみを備える光ディスクの読出し側表
面から記録層迄の距離と同じである。複数の記録層のう
ちのどの記録層を基準層とするかは予め決められてい
る。
【0154】第1記録層55は、記録再生方向と同じ方
向である多層情報記録媒体1900の内周側から外周側
へ向かって、リードイン領域1901と、先頭スペア領
域1902と、ユーザデータ領域1903の一部である
第1ユーザデータ領域1931とを含む。第2記録層5
6は、記録再生方向と同じ方向である多層情報記録媒体
1900の外周側から内周側へ向って、ユーザデータ領
域1903の一部である第2ユーザデータ領域1932
と、終端スペア領域1904と、リードアウト領域19
05とを含む。
【0155】リードイン領域1901は、多層情報記録
媒体1900の制御情報を格納する制御データ領域19
11と、欠陥領域に関する欠陥管理情報が記録されるD
MA1領域1912およびDMA2領域1913とを含
む。先頭スペア領域1902および終端スペア領域19
04は、ユーザデータ領域1903に欠陥領域が存在す
る場合に欠陥領域の代わりに使用され得る代替領域を含
む。リードアウト領域1905は、欠陥領域に関する欠
陥管理情報が記録されるDMA3領域1921およびD
MA4領域1922を含む。ここで、DMA1領域19
12、DMA2領域1913、DMA3領域1921お
よびDMA4領域1922は、同一の欠陥管理情報を格
納している。これは、多層情報記録媒体1900内の複
数の領域に欠陥管理情報を多重記録することにより、欠
陥管理情報の信頼性を確保するためである。
【0156】ユーザデータ領域1903には、第1ユー
ザデータ領域1931に欠陥領域A1915が、第2ユ
ーザデータ領域1932に欠陥領域B1924がそれぞ
れ存在する。欠陥領域A1915は代替領域A1914
で代替されている。欠陥領域B1924は代替領域B1
923で代替されている。
【0157】本実施の形態の多層情報記録媒体1900
は、同一の内容を格納する4つのDMA領域を備えるた
め、欠陥管理情報の信頼性を維持することが可能であ
る。また、4つのDMA領域がいずれも多層情報記録媒
体1900の内周側に集中して配置されているため、光
ヘッド部の移動距離を最低限の長さに抑えることが出来
る。この特徴により、多層情報記録媒体1900の起動
時間が短縮するといった利点が得られる。さらに、外周
側にDMA領域を配置しないため、多層情報記録媒体1
900の外周側全体の領域をユーザデータ領域として使
用可能となる。したがって、より大きいユーザデータ容
量を確保することが可能となる。
【0158】図20を参照しながら、DMA1領域19
12のデータ構造について説明する。上述した通り、D
MA1領域1912、DMA2領域1913、DMA3
領域1921、DMA4領域1922の各領域は同じ欠
陥管理情報を格納しているため、ここではDMA1領域
1912についてのみ説明し、その他のDMA領域につ
いての説明を省略する。
【0159】図20は、DMA1領域1912のデータ
構造を示す。DDS領域2000、第1〜4DL格納領
域2001〜2004、DLヘッダ領域2020は、図
7に示すDDS領域700、第1〜4DL格納領域70
1〜704、DLヘッダ領域720と同じデータ構造で
あるため、説明を省略する。ここでは、欠陥リスト20
09が含む欠陥登録A2021、欠陥登録B2022に
ついて説明する。
【0160】欠陥登録A2021は、欠陥領域A191
5(図19)に関する欠陥管理情報である。欠陥領域A
1915は、代替領域A1914によって代替されてい
る。したがって、欠陥登録A2021が含む代替状態7
34は、代替処理が適用されていることを示す0を示
す。また、欠陥領域A1915は第1記録層55に属す
るため、欠陥セクタ層番号735は第1記録層55を示
す値1を示す。欠陥セクタ番号736は、欠陥領域A1
915を第1記録層55の中で一意に識別可能な識別番
号を示す。同様に、代替領域A1914は第1記録層5
5に属するため、代替セクタ層番号737は値1を示
す。また、代替セクタ番号738は、代替領域A191
4を第1記録層55内で一意に識別可能な識別番号を示
す。
【0161】欠陥登録B2022は、欠陥領域B192
4(図19)に関する欠陥管理情報である。欠陥領域B
1924は、代替領域B1923によって代替されてい
る。したがって、欠陥登録B2022の代替状態739
は、代替処理が適用されていることを示す0を示す。ま
た、欠陥領域B1924は第2記録層56に属するた
め、欠陥セクタ層番号740は第2記録層56を示す値
2を示す。欠陥セクタ番号741は、欠陥領域B192
4を第2記録層56の中で一意に識別可能な識別番号を
示す。同様に、代替領域B1923は第2記録層56に
属するため、代替セクタ層番号742は値2を示す。ま
た、代替セクタ番号743は、代替領域B1923を第
2記録層56内で一意に識別可能な識別番号を示す。
【0162】以上のように、本実施の形態の多層情報記
録媒体1900によれば、より多くのユーザデータ容量
を確保しつつ、欠陥管理情報の読出し処理のパフォーマ
ンスを向上することが可能である。
【0163】尚、本実施の形態において、第1記録層5
5では内周側から外周側へ、第2記録層56では外周側
から内周側へ、記録再生を行うオポジットパスディスク
について示したが、全ての記録層で内周側から外周側に
記録再生を行うパラレルパスディスクでも同様に欠陥領
域を管理できることはいうまでもない。
【0164】尚、本実施の形態では、先頭スペア領域1
902と終端スペア領域1904の2つのスペア領域を
多層情報記録媒体1900に配置したが、これらのいず
れか、又は、両方がなくてもよいことはいうまでもな
い。
【0165】尚、本実施の形態では、簡単のため2つの
記録層を備えた多層情報記録媒体1900について説明
を行ったが、3つ以上の記録層を備えた多層情報記録媒
体においても、基準層の内周側と基準層以外の1つの記
録層の内周側にDMA領域が配置されていればよいこと
は、いうまでもない。
【0166】また、3つ以上の記録層を備えた多層情報
記録媒体において、基準層以外の全ての記録層の内周側
にDMA領域が配置されてもよいことは、いうまでもな
い。
【0167】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5の情報記録媒体について、図面を参照して説明す
る。
【0168】図21は、本発明の実施の形態5における
多層情報記録媒体2100を示す図である。多層情報記
録媒体2100は2つの記録層57および58を備え
る。多層情報記録媒体2100はユーザデータを記録す
るためのユーザデータ領域2103を備える。ユーザデ
ータ領域2103は、2つの記録層57および58にま
たがって形成されている。本発明の実施の形態では、図
面上の2つの記録層のうちの上側の記録層57を第1記
録層、下側の記録層58を第2記録層と呼ぶ。
【0169】第1記録層57は、多層情報記録媒体21
00のデータ読出し側表面から所定の距離に位置してお
り、第1記録層57を基準層と呼ぶ。この所定の距離
は、1層の記録層のみを備える光ディスクの読出し側表
面から記録層迄の距離と同じである。複数の記録層のう
ちのどの記録層を基準層とするかは予め決められてい
る。
【0170】第1記録層57は、記録再生方向と同じ方
向である多層情報記録媒体2100の内周側から外周側
へ向かって、リードイン領域2101と、先頭スペア領
域2102と、ユーザデータ領域2103の一部である
第1ユーザデータ領域2131とを含む。第2記録層5
8は、記録再生方向と同じ方向である多層情報記録媒体
2100の内周側から外周側へ向って、ユーザデータ領
域2103の一部である第2ユーザデータ領域2132
と、終端スペア領域2104と、リードアウト領域21
05とを含む。
【0171】リードイン領域2101は、多層情報記録
媒体2100の制御情報を格納する制御データ領域21
11と、欠陥領域に関する欠陥管理情報が記録されるD
MA1領域2112およびDMA2領域2113とを含
む。先頭スペア領域2102および終端スペア領域21
04は、ユーザデータ領域2103に欠陥領域が存在す
る場合に欠陥領域の代わりに使用され得る代替領域を含
む。リードアウト領域2105は、欠陥領域に関する欠
陥管理情報が記録されるDMA3領域2114およびD
MA4領域2115を含む。ここで、DMA1領域21
12、DMA2領域2113、DMA3領域2121、
DMA4領域2122は、同一の欠陥管理情報を格納し
ている。これは、多層情報記録媒体2100内の複数の
領域に欠陥管理情報を多重記録することにより、欠陥管
理情報の信頼性を確保するためである。
【0172】ユーザデータ領域2103には、第1ユー
ザデータ領域2131に欠陥領域A2115が、第2ユ
ーザデータ領域1932に欠陥領域B2124がそれぞ
れ存在する。欠陥領域A2115は代替領域A2114
で代替されている、欠陥領域B2124は代替領域B2
123で代替されている。
【0173】本実施の形態の多層情報記録媒体2100
は、第1記録層57の内周側にDMA領域を配置する一
方で、第2記録層58の外周側にもDMA領域を配置し
ている。このことにより、指紋等の汚れや傷が多層情報
記録媒体2100に付着した場合であっても、内周側か
外周側かのいずれかのDMA領域を再生できる可能性を
飛躍的に高め、欠陥管理情報の信頼性を確保している。
さらに、各記録層の内周側又は外周側のいずれか一方に
しかDMA領域を確保していないため、ユーザデータ領
域として使用可能な領域をより大きく確保している。し
たがって、より大きいユーザデータ容量を確保すること
が可能となる。
【0174】本実施の形態におけるDMA領域のデータ
構造については、実施の形態4において図20を参照し
て説明したDMA領域のデータ構造と同様であるため、
ここでは説明を省略する。
【0175】以上のように、本実施の形態の多層情報記
録媒体2100によれば、より多くのユーザデータ容量
を確保しつつ、欠陥管理情報の信頼性を向上することが
可能である。
【0176】尚、本実施の形態において、第1記録層5
7では内周側から外周側へ、第2記録層58では内周側
から外周側へ、記録再生を行うパラレルパスディスクに
ついて示したが、第1記録層57では内周側から外周側
へ、第2記録層58では外周側から内周側へ、記録再生
を行うオポジットパスディスクでも同様に欠陥領域を管
理できることはいうまでもない。
【0177】尚、本実施の形態では、先頭スペア領域2
102と終端スペア領域2104の2つのスペア領域を
多層情報記録媒体2100に配置したが、これらのいず
れか、又は、両方がなくてもよいことはいうまでもな
い。但し、多層情報記録媒体2100に両方のスペア領
域が存在しない場合、欠陥リストは、代替領域の割当な
しの状態で欠陥領域の情報を管理する。
【0178】尚、本実施の形態では、簡単のため2つの
記録層を備えた多層情報記録媒体2100について説明
を行ったが、3つ以上の記録層を備えた多層情報記録媒
体においても、基準層の内周側と基準層以外の1つの記
録層の外周側にDMA領域が配置されていればよいこと
は、いうまでもない。
【0179】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6の情報記録媒体について、図面を参照して説明す
る。
【0180】図22は、本発明の実施の形態6における
多層情報記録媒体2200を示す図である。多層情報記
録媒体2200は2つの記録層59および60を備え
る。多層情報記録媒体2200はユーザデータを記録す
るためのユーザデータ領域2203を備える。ユーザデ
ータ領域2203は、2つの記録層59および60にま
たがって形成されている。本発明の実施の形態では、図
面上の2つの記録層のうちの上側の記録層59を第1記
録層、下側の記録層60を第2記録層と呼ぶ。
【0181】第1記録層59は、多層情報記録媒体22
00のデータ読出し側表面から所定の距離に位置してお
り、第1記録層59を基準層と呼ぶ。この所定の距離
は、1層の記録層のみを備える光ディスクの読出し側表
面から記録層迄の距離と同じである。複数の記録層のう
ちのどの記録層を基準層とするかは予め決められてい
る。
【0182】第1記録層59は、記録再生方向と同じ方
向である多層情報記録媒体2200の内周側から外周側
へ向かって、第1リードイン領域2201と、先頭スペ
ア領域2202と、ユーザデータ領域2203の一部で
ある第1ユーザデータ領域2231と、第1中間スペア
領域2204と、第1リードアウト領域2205とを備
える。第2記録層60は、記録再生方向と同じ方向であ
る多層情報記録媒体2200の内周側から外周側へ向っ
て、第2リードイン領域2206と、第2中間スペア領
域2207と、ユーザデータ領域2203の一部である
第2ユーザデータ領域2232と、終端スペア領域22
08と、第2リードアウト領域2209とを含む。
【0183】第1リードイン領域2201は、多層情報
記録媒体2200の制御情報を格納する制御データ領域
2211と、欠陥領域に関する欠陥管理情報が記録され
るDMA1領域2212およびDMA2領域2213と
を含む。先頭スペア領域2202、第1中間スペア領域
2204、第2中間スペア領域2207および終端スペ
ア領域2208は、ユーザデータ領域2203に欠陥領
域が存在する場合に欠陥領域の代わりに使用され得る代
替領域を含む。第1リードアウト領域2205は、欠陥
領域に関する欠陥管理情報が記録されるDMA3領域2
216およびDMA4領域2217を含む。第1リード
イン領域と同様に、第2リードイン領域2206は、多
層情報記録媒体2200の制御情報を格納する制御デー
タ領域2211と、欠陥領域に関する欠陥管理情報が記
録されるDMA5領域2221およびDMA6領域22
22とを含む。第1リードアウト領域と同様に、第2リ
ードアウト領域2209は、欠陥領域に関する欠陥管理
情報が記録されるDMA7領域2223およびDMA8
領域2224を含む。ここで、DMA1領域2212、
DMA2領域2213、DMA3領域2216、DMA
4領域2217、DMA5領域2221、DMA6領域
2222、DMA7領域2223、DMA8領域222
4は、同一の欠陥管理情報を格納している。これは、多
層情報記録媒体2200内の複数の領域に欠陥管理情報
を多重記録することにより、欠陥管理情報の信頼性を確
保するためである。
【0184】ユーザデータ領域2203には、第1ユー
ザデータ領域2231に欠陥領域A2215が、第2ユ
ーザデータ領域2232に欠陥領域B2225がそれぞ
れ存在する。欠陥領域A2215は代替領域A2214
によって代替されている。欠陥領域B2225は代替領
域B2226によって代替されている。
【0185】本実施の形態における多層情報記録媒体2
200は、第1記録層59と第2記録層60の両記録層
の内周側部と外周側部のそれぞれにDMA領域を配置し
ている。これにより、欠陥管理情報の高い信頼性を確保
することが可能となる。例えば、ディスクに指紋のよう
な汚れや傷が付着した場合であっても、内周側か外周側
かのいずれかのDMA領域を再生できる可能性を飛躍的
に高め、欠陥管理情報の信頼性を向上させている。一
方、記録再生装置内の温度変化や記録再生装置の経年劣
化等による影響を制御回路や光学系が受けた場合、特定
の記録層のみへの装置の記録/再生能力が低下する場合
も発生し得る。このような場合でも、全ての記録層にD
MA領域を格納することにより欠陥管理情報の信頼性向
上に効果を発揮する。
【0186】本実施の形態におけるDMA領域のデータ
構造については、実施の形態4において図20を用いて
説明したDMA領域のデータ構造と同様であるため、こ
こでは説明を省略する。
【0187】以上のように、本実施の形態の多層情報記
録媒体2200によれば、欠陥管理情報の信頼性を著し
く向上させることが可能である。
【0188】尚、本実施の形態において、第1記録層5
9では内周側から外周側へ、第2記録層60では内周側
から外周側へ、記録再生を行うパラレルパスディスクに
ついて示したが、第1記録層59では内周側から外周側
へ、第2記録層60では外周側から内周側へ、記録再生
を行うオポジットパスディスクでも同様に欠陥領域を管
理できることはいうまでもない。
【0189】尚、本実施の形態では、先頭スペア領域2
202、第1中間スペア領域2204、第2中間スペア
領域2207、終端スペア領域2208の4つのスペア
領域を多層情報記録媒体2200に配置したが、これら
のいずれか、又は、全てがなくてもよいことはいうまで
もない。但し、多層情報記録媒体2200にスペア領域
が存在しない場合、欠陥リストは、代替領域の割当なし
の状態で欠陥領域の情報を管理する。
【0190】尚、本実施の形態では、簡単のため2つの
記録層を備えた多層情報記録媒体2200について説明
を行ったが、3つ以上の記録層を備えた多層情報記録媒
体においても、基準層の内周側および外周側と基準層以
外の1つの記録層の内周側および外周側にDMA領域が
配置されていればよいことは、いうまでもない。
【0191】
【発明の効果】本発明の多層情報記録媒体によれば、多
層情報記録媒体の記録再生パラメータを格納した領域
や、欠陥管理に関する情報を格納した領域などの制御情
報領域を1つの記録層に配置することで、制御情報を高
速にアクセスすることができる。
【0192】本発明の多層情報記録媒体によれば、全て
の記録層の欠陥管理情報を1つの記録層に集約して格納
することにより、欠陥管理情報を高速にアクセスするこ
とができる。
【0193】本発明の多層情報記録媒体によれば、欠陥
管理情報を格納する記録層以外の記録層にも予備の欠陥
リスト格納領域を設けることで、欠陥管理情報の信頼性
を向上させることができる。
【0194】本発明の多層情報記録媒体によれば、欠陥
リストの位置を示す情報を含むディスク定義構造領域と
欠陥リストが格納される可能性のある予備の欠陥リスト
領域とを同じ半径位置に配置することで、欠陥リストを
高速にアクセスすることができる。
【0195】本発明の多層情報記録媒体によれば、全て
の記録層の欠陥リストを集約して管理することで、欠陥
領域の発生頻度が記録層毎に偏りがある場合でも効率的
に欠陥リスト領域を使用できる。
【0196】本発明の多層情報記録媒体によれば、検出
された欠陥領域を任意の記録層のスペア領域で代替する
ことでスペア領域の有効利用ができ、データの信頼性を
向上させることができる。
【0197】本発明の多層情報記録媒体によれば、各記
録層の内周側又は外周側のいずれか一方に欠陥管理領域
を配置することで、より大きいユーザデータ容量を確保
することができる。
【0198】本発明の情報再生方法および情報再生装置
によれば、複数の記録層に関する欠陥管理情報を含む多
層情報記録媒体から情報を再生することができる。
【0199】本発明の情報記録方法および情報記録装置
によれば、複数の記録層に関する欠陥管理情報を含む多
層情報記録媒体に情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクのトラックとセクタを示す図
【図2】2つの記録層を備えた光ディスクの再生原理を
示す図
【図3A】DVDのパラレルパスにおける2層目の記録
層の溝パターンを示す図
【図3B】DVDのパラレルパスにおける1層目の記録
層の溝パターンを示す図
【図3C】DVDのパラレルパスにおける光ディスクの
再生方向を示す図
【図3D】DVDのパラレルパスにおけるセクタ番号の
割り付けを示す図
【図4A】DVDのオポジットパスにおける2層目の記
録層の溝パターンを示す図
【図4B】DVDのオポジットパスにおける1層目の記
録層の溝パターンを示す図
【図4C】DVDのオポジットパスにおけるディスクの
再生方向を示す図
【図4D】DVDのオポジットパスにおけるセクタ番号
の割り付けを示す図
【図5A】DVD−RAMの領域レイアウトを示す図
【図5B】図5Aに示すDMSのデータ構造を示す図
【図5C】図5Aに示すDLのデータ構造を示す図
【図6】本発明の実施の形態1における多層情報記録媒
体の領域レイアウトを示す図
【図7】本発明の実施の形態1におけるDMA1領域の
データ構造を示す図
【図8】本発明の実施の形態1における予備DL1格納
領域のデータ構造を示す図
【図9】本発明の実施の形態1における予備DL1格納
領域とDDS領域との関係を示す図
【図10A】本発明の実施の形態1におけるDMA1領
域および予備DL1格納領域の配置を示す図
【図10B】本発明の実施の形態1におけるDMA1領
域および予備DL1格納領域の配置を示す図
【図10C】本発明の実施の形態1におけるDMA1領
域および予備DL1格納領域の配置を示す図
【図11】本発明の実施の形態2における多層情報記録
媒体の領域レイアウトを示す図
【図12】本発明の実施の形態2におけるDMA1領域
のデータ構造を示す図
【図13】本発明の実施の形態3における記録再生装置
を示す図
【図14】本発明の実施の形態3における欠陥管理情報
の取得処理を説明するフローチャート
【図15】本発明の実施の形態3における代替を考慮し
たセクタの再生処理を説明するフローチャート
【図16】本発明の実施の形態3におけるLSNからP
SNへの変換処理を説明するフローチャート
【図17】本発明の実施の形態3における欠陥管理情報
の更新処理を説明するフローチャート
【図18】本発明の実施の形態3における代替を考慮し
たセクタの記録処理を説明するフローチャート
【図19】本発明の実施の形態4における多層情報記録
媒体の領域レイアウトを示す図
【図20】本発明の実施の形態4における多層情報記録
媒体のDMA1領域のデータ構造を示す図
【図21】本発明の実施の形態5における多層情報記録
媒体の領域レイアウトを示す図
【図22】本発明の実施の形態6における多層情報記録
媒体の領域レイアウトを示す図
【符号の説明】
1 ディスク媒体 2 トラック 3 セクタ 4 リードイン領域 5 ユーザデータ領域 6 リードアウト領域 7 ミドル領域 10 ディスク情報領域 11 OPC領域 12 欠陥管理領域 13 スペア領域 20 ディスク定義構造(DDS) 21 欠陥管理セクタ(DMS) 22 欠陥リスト(DL) 23 予備欠陥リスト(予備DL) 30 DLセクタ数領域 31 DLセクタアドレス領域 32 DL識別子領域 33 欠陥セクタ数領域 34 欠陥登録1 40 代替状態領域 41 欠陥セクタアドレス 42 代替セクタアドレス 500 情報記録再生装置 501 光ディスク 502 ディスクモーター 503 レンズ 504 アクチュエーター 505 レーザ駆動回路 506 光検出器 507 移送台 508 プリアンプ 509 サーボ回路 510 二値化回路 511 変復調回路 512 ECC回路 513 バッファ 514 CPU 520 回転検出信号 521 ディスクモーター駆動信号 522 レーザ発光許可信号 523 光検出信号 524 サーボ誤差信号 525 アクチュエータ駆動信号 526 移送台駆動信号 527 アナログデータ信号 528 二値化データ信号 529 復調データ信号 530 訂正データ信号 531 格納データ信号 532 符号化データ信号 533 変調データ信号 534 内部バス 601 リードイン領域 602 ユーザデータ領域 603 ミドル領域 604 リードアウト領域 610 制御データ領域 611 DMA1領域 612 DMA2領域 613 DMA3領域 614 DMA4領域 620 予備DL1格納領域 621 予備DL2格納領域 622 予備DL3格納領域 623 予備DL4格納領域 630 欠陥領域A 631 欠陥領域B 700 DDS領域 701 第1DL格納領域 702 第2DL格納領域 703 第3DL格納領域 704 第4DL格納領域 710 DDS識別子 711 DL開始セクタ層番号 712 DL開始セクタ番号 713 スペア領域サイズ 720 DLヘッダ 721 欠陥登録A 722 欠陥登録B 1100 データ領域 1101 先頭スペア領域 1102 中間スペア領域 1103 終端スペア領域 1110 欠陥領域A 1111 代替領域A 1112 欠陥領域B 1113 代替領域B 1201 欠陥登録A 1202 欠陥登録B 1901 リードイン領域 1902 先頭スペア領域 1903 ユーザデータ領域 1904 終端スペア領域 1905 リードアウト領域 1911 制御データ領域 1912 DMA1領域 1913 DMA2領域 1914 代替領域A 1915 欠陥領域A 1921 DMA3領域 1922 DMA4領域 1923 代替領域B 1924 欠陥領域B 2000 DDS領域 2002 第2DL格納領域 2020 DLヘッダ 2021 欠陥登録A 2022 欠陥登録B 2101 リードイン領域 2102 先頭スペア領域 2103 ユーザデータ領域 2104 終端スペア領域 2105 リードアウト領域 2111 制御データ領域 2112 DMA1領域 2113 DMA2領域 2114 代替領域A 2115 欠陥領域A 2121 DMA3領域 2122 DMA4領域 2123 代替領域B 2124 欠陥領域B 2201 第1リードイン領域 2202 先頭スペア領域 2203 ユーザデータ領域 2204 第1中間スペア領域 2205 第1リードアウト領域 2206 第2リードイン領域 2207 第2中間スペア領域 2208 終端スペア領域 2209 第2リードアウト領域 2211 制御データ領域 2212 DMA1領域 2213 DMA2領域 2214 代替領域A 2215 欠陥領域A 2216 DMA3領域 2217 DMA4領域 2221 DMA5領域 2222 DMA6領域 2223 DMA7領域 2224 DMA8領域 2225 欠陥領域B 2226 代替領域B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 義一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東海林 衛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JB01 JB13 5D044 AB01 BC04 CC06 DE54 DE64 EF05 FG18 GK12 GK19 5D090 AA01 BB04 CC02 CC14 FF24 FF27 GG16 GG36

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録層と、 ユーザデータを記録するためのユーザデータ領域であっ
    て、前記複数の記録層のうちの少なくとも2つに形成さ
    れているユーザデータ領域と、 前記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
    域が検出された場合に前記検出された少なくとも1つの
    欠陥領域を管理する欠陥リストを格納するための欠陥リ
    スト格納領域とを備える、多層情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記欠陥リスト格納領域の位置を示す欠
    陥リスト位置情報を格納するための欠陥リスト位置情報
    格納領域をさらに備え、 前記欠陥リスト位置情報格納領域は、前記複数の記録層
    のうち基準層として予め決められた記録層に配置されて
    いる、請求項1に記載の多層情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記基準層は、前記多層情報記録媒体の
    データ読出し側表面から所定の距離に位置する記録層で
    ある、請求項2に記載の多層情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記基準層は、前記複数の記録層のうち
    の前記多層情報記録媒体のデータ読出し側表面からの距
    離が最も短い記録層である、請求項2に記載の多層情報
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記基準層は、前記複数の記録層のうち
    の前記多層情報記録媒体のデータ読出し側表面からの距
    離が最も長い記録層である、請求項2に記載の多層情報
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記欠陥リストは、前記検出された少な
    くとも1つの欠陥領域の位置を、前記複数の記録層を互
    いに区別するための層番号と、各記録層内での位置を示
    す層内アドレスとで表す、請求項1に記載の多層情報記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数の
    記録層のうちの1つに配置されており、 前記欠陥リスト位置情報は、前記欠陥リスト格納領域の
    位置を、前記複数の記録層を互いに区別するための層番
    号と、各記録層内での位置を示す層内アドレスとで表
    す、請求項2に記載の多層情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在
    する場合に前記欠陥領域の代わりに使用され得る代替領
    域を含むスペア領域をさらに備える、請求項1に記載の
    多層情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記欠陥領域が前記代替領域と代替され
    た場合に、前記欠陥リストは、前記欠陥領域の位置およ
    び前記代替領域の位置のそれぞれを、前記複数の記録層
    を互いに区別するための層番号と各記録層内での位置を
    示す層内アドレスとで表す、請求項8に記載の多層情報
    記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数
    の記録層のうちの1つの記録層に配置されており、 前記多層情報記録媒体は、前記欠陥リスト格納領域に格
    納される前記欠陥リストと同一の内容を有する欠陥リス
    トを格納するためのさらなる欠陥リスト格納領域をさら
    に備え、 前記さらなる欠陥リスト格納領域は、前記複数の記録層
    のうちの他の1つの記録層に配置されている、請求項1
    に記載の多層情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記欠陥リスト格納領域の位置を示す
    第1欠陥リスト位置情報を格納するための第1欠陥リス
    ト位置情報格納領域と、 前記さらなる欠陥リスト格納領域の位置を示す第2欠陥
    リスト位置情報を格納するための第2欠陥リスト位置情
    報格納領域とをさらに備え、 前記第1欠陥リスト位置情報格納領域は前記欠陥リスト
    格納領域と同じ記録層に配置されており、 前記第2欠陥リスト位置情報格納領域は前記さらなる欠
    陥リスト格納領域と同じ記録層に配置されている、請求
    項10に記載の多層情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記欠陥リスト格納領域が配置された
    記録層は、前記欠陥リスト格納領域と前記第1欠陥リス
    ト位置情報格納領域とを含む第1欠陥管理領域を備え、 前記さらなる欠陥リスト格納領域が配置された記録層
    は、前記さらなる欠陥リスト格納領域と前記第2欠陥リ
    スト位置情報格納領域とを含む第2欠陥管理領域を備
    え、 前記ユーザデータ領域には論理アドレスが割り当てられ
    ており、 前記欠陥リスト格納領域が配置された記録層には、前記
    ユーザデータ領域のうち最小の論理アドレスが割り当て
    られた領域が配置されており、 前記さらなる欠陥リスト格納領域が配置された記録層に
    は、前記ユーザデータ領域のうち最大の論理アドレスが
    割り当てられた領域が配置されており、 前記第1欠陥管理領域は、前記最小の論理アドレスが割
    り当てられた領域に隣 接するように配置されており、 前記第2欠陥管理領域は、前記最大の論理アドレスが割
    り当てられた領域に隣接するように配置されている、請
    求項11に記載の多層情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 複数の記録層を備えた多層情報記録媒
    体であって、 前記多層情報記録媒体は、 ユーザデータを記録するためのユーザデータ領域であっ
    て、前記複数の記録層のうちの少なくとも2つに形成さ
    れているユーザデータ領域と、 前記複数の記録層のうちの1つの記録層に配置された欠
    陥管理領域と、 前記複数の記録層のうちの他の1つの記録層に配置され
    た予備欠陥リスト格納領域とを備え、 前記欠陥管理領域は、前記ユーザデータ領域において少
    なくとも1つの欠陥領域が検出された場合に前記検出さ
    れた少なくとも1つの欠陥領域を管理する欠陥リストを
    格納するための複数の第1欠陥リスト格納領域を備え、 前記予備欠陥リスト格納領域は、前記複数の第1欠陥リ
    スト格納領域の全てが使用不可能となった場合に前記複
    数の第1欠陥リスト格納領域の代わりに使用され得る複
    数の第2欠陥リスト格納領域を備える、多層情報記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 前記欠陥管理領域と前記予備欠陥リス
    ト格納領域とは、前記多層情報記録媒体のほぼ等しい半
    径位置に配置されている、請求項13に記載の多層情報
    記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記欠陥管理領域は、前記複数の第1
    欠陥リスト格納領域および前記複数の第2予備欠陥リス
    ト格納領域のうちの前記欠陥リストが格納されている領
    域の位置を示す欠陥リスト位置情報を格納するための欠
    陥リスト位置情報格納領域をさらに備える、請求項13
    に記載の多層情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 多層情報記録媒体に記録された情報を
    再生するための再生装置であって、 前記多層情報記録媒体は、 複数の記録層と、 ユーザデータが記録されたユーザデータ領域であって、
    前記複数の記録層のうちの少なくとも2つに形成されて
    いるユーザデータ領域と、 前記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
    域が検出された場合に前記検出された少なくとも1つの
    欠陥領域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト
    格納領域と を備え、 前記再生装置は、 前記多層情報記録媒体の片側から、前記多層情報記録媒
    体に記録された前記情報を光学的に読み出すことが可能
    な光ヘッド部と、 前記光ヘッド部を用いた欠陥管理処理の実行を制御する
    制御部と を備え、 前記欠陥管理処理は、 前記欠陥リスト格納領域に格納された前記欠陥リストを
    再生するステップと、 前記再生された欠陥リストに基づいて、前記ユーザデー
    タ領域に記録された前記ユーザデータを再生するステッ
    プと を包含する、再生装置。
  17. 【請求項17】 前記多層情報記録媒体は、 前記欠陥リスト格納領域の位置を示す欠陥リスト位置情
    報が格納された欠陥リスト位置情報格納領域をさらに備
    え、 前記欠陥リスト位置情報格納領域は、前記複数の記録層
    のうち基準層として予め決められた記録層に配置されて
    おり、 前記欠陥管理処理は、前記欠陥リスト位置情報格納領域
    に格納された前記欠陥リスト位置情報を再生することに
    より前記欠陥リスト格納領域の位置を特定するステップ
    をさらに包含する、請求項16に記載の再生装置。
  18. 【請求項18】 前記多層情報記録媒体は、 前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在する場合に前記
    欠陥領域の代わりに使用され得る代替領域を含むスペア
    領域をさらに備え、 前記ユーザデータ領域に存在する欠陥領域が前記スペア
    領域に含まれる代替領域と代替されていることを前記欠
    陥リストは示しており、 前記ユーザデータを再生するステップは、 前記欠陥リストが示す前記欠陥領域の代わりに前記欠陥
    リストが示す前記代替領域からユーザデータを再生する
    ステップを包含する、請求項16に記載の再生装置。
  19. 【請求項19】 多層情報記録媒体に情報を記録するた
    めの記録装置であって、 前記多層情報記録媒体は、 複数の記録層と、 ユーザデータを記録するためのユーザデータ領域であっ
    て、前記複数の記録層のうちの少なくとも2つに形成さ
    れているユーザデータ領域と、 前記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
    域が検出された場合に前記検出された少なくとも1つの
    欠陥領域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト
    格納領域とを備え、 前記記録装置は、 前記多層情報記録媒体の片側から、前記多層情報記録媒
    体に前記情報を光学的に書き込むことが可能な光ヘッド
    部と、 前記光ヘッド部を用いた欠陥管理処理の実行を制御する
    制御部とを備え、 前記欠陥管理処理は、 前記ユーザデータ領域にユーザデータを記録する間に、
    前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在するか否かを判
    定するステップと、 前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在すると判定され
    た場合に、前記欠陥リストが前記欠陥領域を管理するよ
    うに前記欠陥リストを更新するステップと、 を包含する、記録装置。
  20. 【請求項20】 前記多層情報記録媒体は、前記欠陥リ
    スト格納領域が使用不可能となった場合に前記欠陥リス
    ト格納領域の代わりに使用され得るさらなる欠陥リスト
    格納領域をさらに備え、 前記欠陥管理処理は、 前記欠陥リスト格納領域が使用不可能となった場合に前
    記欠陥リスト格納領域に格納された欠陥リストと同一の
    内容を有する欠陥リストを前記さらなる欠陥リスト格納
    領域に記録するステップをさらに包含する、請求項19
    に記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 前記多層情報記録媒体は、欠陥リスト
    が格納されている領域の位置を示す欠陥リスト位置情報
    を格納するための欠陥リスト位置情報格納領域をさらに
    備え、 前記欠陥リスト位置情報格納領域は、前記複数の記録層
    のうち基準層として予め決められた記録層に配置されて
    おり、 前記欠陥管理処理は、 前記さらなる欠陥リスト格納領域が前記欠陥リスト格納
    領域の代わりに使用される場合に、前記欠陥リスト位置
    情報が前記さらなる欠陥リスト格納領域の位置を示すよ
    うに前記欠陥リスト位置情報を更新するステップをさら
    に包含する、請求項20に記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 前記多層情報記録媒体は、 前記複数の記録層のうちの1つの記録層に配置された欠
    陥管理領域と、 前記複数の記録層のうちの他の1つの記録層に配置され
    た予備欠陥リスト格納領域とをさらに備え、 前記欠陥管理領域は複数の欠陥リスト格納領域を備え、 前記予備欠陥リスト格納領域はさらなる複数の欠陥リス
    ト格納領域を備え、 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数の欠陥リスト格納
    領域のうちの1つであり、 前記さらなる欠陥リスト格納領域は、前記さらなる複数
    の欠陥リスト格納領域のうちの1つであり、 前記複数の欠陥リスト格納領域の全てが使用不可能とな
    った場合に、前記さらなる欠陥リスト格納領域は前記欠
    陥リスト格納領域の代わりに使用される、請求項20に
    記載の記録装置。
  23. 【請求項23】 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数
    の記録層のうちの1つの記録層に配置されており、 前記さらなる欠陥リスト格納領域は、前記欠陥リスト格
    納領域が配置された記録層と同じ記録層に配置されてい
    る、請求項20に記載の記録装置。
  24. 【請求項24】 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数
    の記録層のうちの1つの記録層に配置されており、 前記さらなる欠陥リスト格納領域は、前記複数の記録層
    のうちの他の1つの記録層に配置されている、請求項2
    0に記載の記録装置。
  25. 【請求項25】 前記多層情報記録媒体は、 前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在する場合に前記
    欠陥領域の代わりに使用され得る代替領域を含むスペア
    領域をさらに備え、 前記欠陥管理処理は、 前記ユーザデータ領域に存在する欠陥領域を前記スペア
    領域に含まれる代替領域と代替するステップをさらに包
    含する、請求項19に記載の記録装置。
  26. 【請求項26】 多層情報記録媒体に記録された情報を
    再生するための再生方法であって、 前記多層情報記録媒体は、 複数の記録層と、 ユーザデータが記録されたユーザデータ領域であって、
    前記複数の記録層のうちの少なくとも2つに形成されて
    いるユーザデータ領域と、 前記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
    域が検出された場合に前記検出された少なくとも1つの
    欠陥領域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト
    格納領域とを備え、 前記再生方法は、 前記欠陥リスト格納領域に格納された前記欠陥リストを
    再生するステップと、 前記再生された欠陥リストに基づいて、前記ユーザデー
    タ領域に記録された前記ユーザデータを再生するステッ
    プとを包含する、再生方法。
  27. 【請求項27】 前記多層情報記録媒体は、 前記欠陥リスト格納領域の位置を示す欠陥リスト位置情
    報が格納された欠陥リスト位置情報格納領域をさらに備
    え、 前記欠陥リスト位置情報格納領域は、前記複数の記録層
    のうち基準層として予め決められた記録層に配置されて
    おり、 前記再生方法は、前記欠陥リスト位置情報格納領域に格
    納された前記欠陥リスト位置情報を再生することにより
    前記欠陥リスト格納領域の位置を特定するステップをさ
    らに包含する、請求項26に記載の再生方法。
  28. 【請求項28】 前記多層情報記録媒体は、 前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在する場合に前記
    欠陥領域の代わりに使用され得る代替領域を含むスペア
    領域をさらに備え、 前記ユーザデータ領域に存在する欠陥領域が前記スペア
    領域に含まれる代替領域と代替されていることを前記欠
    陥リストは示しており、 前記ユーザデータを再生するステップは、 前記欠陥リストが示す前記欠陥領域の代わりに前記欠陥
    リストが示す前記代替領域からユーザデータを再生する
    ステップを包含する、請求項26に記載の再生方法。
  29. 【請求項29】 多層情報記録媒体に情報を記録するた
    めの記録方法であって、 前記多層情報記録媒体は、 複数の記録層と、 ユーザデータを記録するためのユーザデータ領域であっ
    て、前記複数の記録層のうちの少なくとも2つに形成さ
    れているユーザデータ領域と、 前記ユーザデータ領域において少なくとも1つの欠陥領
    域が検出された場合に前記検出された少なくとも1つの
    欠陥領域を管理する欠陥リストが格納された欠陥リスト
    格納領域とを備え、 前記記録方法は、 前記ユーザデータ領域にユーザデータを記録する間に、
    前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在するか否かを判
    定するステップと、 前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在すると判定され
    た場合に、前記欠陥リストが前記欠陥領域を管理するよ
    うに前記欠陥リストを更新するステップと、 を包含する、記録方法。
  30. 【請求項30】 前記多層情報記録媒体は、前記欠陥リ
    スト格納領域が使用不可能となった場合に前記欠陥リス
    ト格納領域の代わりに使用され得るさらなる欠陥リスト
    格納領域をさらに備え、 前記記録方法は、 前記欠陥リスト格納領域が使用不可能となった場合に前
    記欠陥リスト格納領域に格納された欠陥リストと同一の
    内容を有する欠陥リストを前記さらなる欠陥リスト格納
    領域に記録するステップをさらに包含する、請求項29
    に記載の記録方法。
  31. 【請求項31】 前記多層情報記録媒体は、欠陥リスト
    が格納されている領域の位置を示す欠陥リスト位置情報
    を格納するための欠陥リスト位置情報格納領域をさらに
    備え、 前記欠陥リスト位置情報格納領域は、前記複数の記録層
    のうち基準層として予め決められた記録層に配置されて
    おり、 前記記録方法は、 前記さらなる欠陥リスト格納領域が前記欠陥リスト格納
    領域の代わりに使用される場合に、前記欠陥リスト位置
    情報が前記さらなる欠陥リスト格納領域の位置を示すよ
    うに前記欠陥リスト位置情報を更新するステップをさら
    に包含する、請求項30に記載の記録方法。
  32. 【請求項32】 前記多層情報記録媒体は、 前記複数の記録層のうちの1つの記録層に配置された欠
    陥管理領域と、 前記複数の記録層のうちの他の1つの記録層に配置され
    た予備欠陥リスト格納領域とをさらに備え、 前記欠陥管理領域は複数の欠陥リスト格納領域を備え、 前記予備欠陥リスト格納領域はさらなる複数の欠陥リス
    ト格納領域を備え、 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数の欠陥リスト格納
    領域のうちの1つであり、 前記さらなる欠陥リスト格納領域は、前記さらなる複数
    の欠陥リスト格納領域のうちの1つであり、 前記複数の欠陥リスト格納領域の全てが使用不可能とな
    った場合に、前記さらなる欠陥リスト格納領域は前記欠
    陥リスト格納領域の代わりに使用される、請求項30に
    記載の記録方法。
  33. 【請求項33】 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数
    の記録層のうちの1つの記録層に配置されており、 前記さらなる欠陥リスト格納領域は、前記欠陥リスト格
    納領域が配置された記録層と同じ記録層に配置されてい
    る、請求項30に記載の記録方法。
  34. 【請求項34】 前記欠陥リスト格納領域は、前記複数
    の記録層のうちの1つの記録層に配置されており、 前記さらなる欠陥リスト格納領域は、前記複数の記録層
    のうちの他の1つの記録層に配置されている、請求項3
    0に記載の記録方法。
  35. 【請求項35】 前記多層情報記録媒体は、 前記ユーザデータ領域に欠陥領域が存在する場合に前記
    欠陥領域の代わりに使用され得る代替領域を含むスペア
    領域をさらに備え、 前記記録方法は、 前記ユーザデータ領域に存在する欠陥領域を前記スペア
    領域に含まれる代替領域と代替するステップをさらに包
    含する、請求項29に記載の記録方法。
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