JP2003323223A - 安定化電源回路およびそれを備えた電源装置 - Google Patents

安定化電源回路およびそれを備えた電源装置

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JP2003323223A
JP2003323223A JP2002128923A JP2002128923A JP2003323223A JP 2003323223 A JP2003323223 A JP 2003323223A JP 2002128923 A JP2002128923 A JP 2002128923A JP 2002128923 A JP2002128923 A JP 2002128923A JP 2003323223 A JP2003323223 A JP 2003323223A
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voltage
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Mitsuru Hosoki
満 細木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽負荷時であることを判定するための消費電
力を低減して、低消費電力化を図ることのできる、バイ
ポーラ型でシリーズレギュレータ型の安定化電源回路を
提供する。 【解決手段】 安定化電源回路1に、パワートランジス
タTr1のベース電流を常に流す定電流源4を備える。
軽負荷時にはベース電流を定電流源4の電流だけで生成
しても、出力電圧Voが安定化電圧よりも大きくなるよ
うにする。これにより、軽負荷時であることを判定する
ことができるとともに、軽負荷時にはドライブトランジ
スタTr2、誤差増幅器2、基準電圧回路3、および分
圧抵抗R1・R2によるパワートランジスタTr1のベ
ース電流供給を停止させることができ、これらの動作電
源供給を遮断可能な状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラ型のシ
リーズレギュレータを備えた安定化電源回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラ型でシリーズレギュレータ型
の安定化電源回路では、安定化動作のための回路動作電
流が数十mA〜数百mA以上必要であり、低消費電力化
を図るために、特に負荷電流、すなわちレギュレータの
出力電流が少ない軽負荷時には、この回路動作電流を小
さくしたいという要望がある。これは、ICやマイクロ
コンピュータなどにおいて、待機状態ではあるが回路へ
電源供給を行わなければならないという軽負荷用の用途
があるからである。
【0003】以下に、上記安定化電源回路の具体的構成
および動作について説明する。
【0004】図25に、バイポーラ型でシリーズレギュ
レータ型の安定化電源回路101の回路ブロック図を示
す。安定化電源回路101は、低飽和型のレギュレータ
ICを備えており、パワートランジスタTr1、ドライ
ブトランジスタTr2、誤差増幅器2、基準電圧回路
3、および分圧抵抗R1・R2を備えている。レギュレ
ータICとしては上記パワートランジスタTr1、ドラ
イブトランジスタTr2、誤差増幅器2、および基準電
圧回路3を基本構成としているが、分圧抵抗R1・R2
やその他の回路を含んでレギュレータICが構成されて
いてもよい。
【0005】パワートランジスタTr1はPNP型のバ
イポーラトランジスタであり、エミッタに安定化電源回
路101の入力電圧Vinが入力され、コレクタに出力
電圧Voを出力する。分圧抵抗R1・R2は、上記出力
電圧Voの出力ラインとGNDラインとの間に分圧抵抗
R1をGND側として互いに直列に設けられて分圧回路
を構成しており、出力電圧Vo の分圧抵抗R1にかかる
分圧Vf を出力する。誤差増幅器2は入力電圧Vin
を電源電圧Vccとして動作し、反転入力端子に上記分
圧回路から出力された分圧Vfが入力され、非反転入力
端子に基準電圧回路3から出力された基準電圧Vref
が入力される。基準電圧回路3は入力電圧Vinを電源
電圧Vccとして動作し、上記基準電圧Vref を生
成して出力する。誤差増幅器2は、入力された基準電圧
Vref と分圧Vfとの差に応じた電圧Vctを出力
する。
【0006】ドライブトランジスタTr2はパワートラ
ンジスタTr1のベース電流を制御してパワートランジ
スタTr1のエミッタ・コレクタ間の電圧降下を制御す
るためのNPN型トランジスタである。ドライブトラン
ジスタTr2のベースは誤差増幅器2の出力端子に、コ
レクタはパワートランジスタTr1のベースに、エミッ
タはGNDラインにそれぞれ接続されている。分圧Vf
が基準電圧Vrefよりも小さいときは、誤差増幅器2
が電圧Vctを上昇させることによりドライブトランジ
スタTr2のベース電圧を上昇させ、パワートランジス
タTr1のベース電流を増加させて出力電圧Voを上昇
させる。分圧Vfが基準電圧Vrefよりも大きいとき
は、誤差増幅器2が電圧Vctを低下させることにより
ドライブトランジスタTr2のベース電圧を低下させ、
パワートランジスタTr1のベース電流を減少させて出
力電圧Voを低下させる。
【0007】安定化電源回路101は、このように、分
圧Vfと基準電圧Vrefとの差を反転増幅してパワー
トランジスタTr1のベース電流を制御することによ
り、出力電圧Voをある一定値に保つ。
【0008】上記安定化電源回路101の回路動作電流
は、分圧抵抗R1・R2に流れる電流、誤差増幅器2の
動作電流、基準電圧回路3の動作電流、パワートランジ
スタTr1のベース電流(すなわちドライブトランジス
タTr2のコレクタ電流)などの合計となる。また、安
定化電源回路101が他に過電流保護回路や過熱保護回
路などの各種保護回路を備えている場合には、これらの
保護回路の動作電流をも加え合わせた電流となる。
【0009】上記のような安定化電源回路は、軽負荷と
なる待機状態において負荷への出力を遮断することがで
きないため、安定化電源回路の回路動作電流が、負荷と
してのICやマイクロコンピュータなどへの出力電流に
比べて無視することができない割合になる。従って、こ
のように安定化電源回路の回路動作電流が軽負荷時にお
いて大きな割合を占めることは、低消費電力化を行う上
で問題となる。
【0010】そこで、安定化電源回路の回路動作電流を
小さくするために、安定化電源回路にCMOS型のシリ
ーズレギュレータを使用することが行われている。CM
OS型では、バイポーラ型のように各トランジスタのベ
ース電流を流さなくてよいので、回路動作電流は小さく
なる。例えば、バイポーラ型ではパワートランジスタT
r1のベース電流を除いても回路動作電流は数十μA〜
数mAになるが、CMOS型では回路動作電流は数μA
〜数十μA程度となる。しかし、CMOS型のシリーズ
レギュレータを用いた安定化電源回路では回路動作電流
は小さいものの、入力リップルの除去などの性能面でバ
イポーラ型に劣る。従って、バイポーラ型のシリーズレ
ギュレータを用いた安定電源回路の回路動作電流を小さ
くして低消費電力化を図ることも重要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】バイポーラ型でシリー
ズレギュレータ型の安定化電源回路の軽負荷時における
低消費電力化を図るには、軽負荷時であることを判定す
る必要がある。従来は、図25に示すように、パワート
ランジスタTr1への入力電圧Vinの入力ライン、あ
るいはパワートランジスタTr1からの出力電圧Voの
出力ラインに電流検出用抵抗Rdを直列に挿入して、負
荷電流の大小をこの電流検出用抵抗Rdの電圧降下に置
き換えて検出し、電圧降下が小さいときに軽負荷時であ
ると判定していた。しかし、このように電流検出用抵抗
Rdを挿入すると、電流検出用抵抗Rdに負荷電流に相
当する電流が流れることによる電力消費が常に起こるた
め、低消費電力化の妨げとなってしまうという問題があ
った。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、軽負荷時であることを判定
するための消費電力を低減して、低消費電力化を図るこ
とのできる、バイポーラ型でシリーズレギュレータ型の
安定化電源回路、およびそれを備えた電源装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の安定化電源回路
は、上記課題を解決するために、バイポーラトランジス
タからなるパワートランジスタと、負荷への出力電圧が
設定値に安定するように上記パワートランジスタの動作
制御を行う安定化制御手段とを備えているシリーズレギ
ュレータ型の安定化電源回路において、負荷電流が所定
値以下のときに上記安定化制御手段による上記動作制御
に関わらず上記出力電圧を上記設定値よりも上昇させる
上昇制御を行う出力電圧上昇手段を備えていることを特
徴としている。
【0014】上記の発明によれば、出力電圧上昇手段は
負荷電流が所定値以下のときに、安定化制御手段が出力
電圧を設定値に安定するようにパワートランジスタの動
作制御を行っても、それに関わらずに負荷への出力電圧
を設定値よりも上昇させる。この負荷電流の所定値を軽
負荷時の電流値に定めれば、軽負荷時に出力電圧を設定
値よりも上昇させることができる。
【0015】従って、電力供給ライン上に負荷電流を検
出するための電流検出用抵抗を挿入することなく、軽負
荷時を検出することができる。軽負荷時を検出したなら
ば、軽負荷時用の低消費電力モードに移行することがで
きる。この結果、軽負荷時であることを判定するための
消費電力を低減して、低消費電力化を図ることのできる
バイポーラ型でシリーズレギュレータ型の安定化電源回
路を提供することができる。
【0016】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記出力電圧上昇手段は、上記安
定化制御手段とは独立に、上記パワートランジスタのベ
ース電流の少なくとも一部となる追加電流を上記所定値
に対応して生成することにより上記上昇制御を行うこと
を特徴としている。
【0017】上記の発明によれば、パワートランジスタ
には、安定化制御手段からの電流とは独立して、出力電
圧上昇手段からの追加電流が加わった状態でベース電流
が流れ、これにより、負荷電流が所定値以下となったと
きに出力電圧が設定値よりも上昇する。従って、パワー
トランジスタのベース電流程度の小さい電流を流すこと
によって、特に消費電力が削減された状態で軽負荷時を
検出することができる。
【0018】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記追加電流は、上記所定値が数
mAとなる場合に対応した値であることを特徴としてい
る。
【0019】上記の発明によれば、数mA以下という非
常に小さい負荷電流のときを軽負荷時として検出するこ
とができる。
【0020】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記出力電圧上昇手段による上記
上昇制御の機能の有効と無効とを任意に指示を受けて切
り替える上昇制御機能切り替え手段を備えていることを
特徴としている。
【0021】上記の発明によれば、出力電圧上昇手段に
よる上昇制御を行いたいときにのみ上昇制御機能切り替
え手段に指示を与えて行うことができる。
【0022】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記出力電圧上昇手段は、上記追
加電流が単独で上記出力電圧を上記設定値よりも上昇さ
せる上記ベース電流となるように上記追加電流を生成
し、上記出力電圧が上記設定値よりも大きく設定された
所定電圧以上になると、上記安定化制御手段による上記
パワートランジスタの動作制御が停止するように上記安
定化制御手段への所定の動作電源供給を遮断する電源遮
断手段を備えていることを特徴としている。
【0023】上記の発明によれば、電源遮断手段は、軽
負荷時に、出力電圧が設定値よりも大きく設定された所
定電圧以上になると安定化制御手段への所定の動作電源
供給を遮断して、安定化制御手段によるパワートランジ
スタの動作制御を停止させる。このとき、出力電圧上昇
手段は追加電流をそれ単独で上昇制御時のパワートラン
ジスタのベース電流となるように生成するので、安定化
制御手段の動作が停止していても出力電圧を負荷へ電力
が供給できる状態に保つことができる。そして、安定化
制御手段の動作停止状態を軽負荷時に継続することがで
きる。
【0024】従って、軽負荷時に安定化制御手段の消費
電力を削減することができる。
【0025】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記電源遮断手段は、上記安定化
制御手段への動作電源供給を遮断した後に、上記出力電
圧が上記設定値よりも大きく上記所定電圧よりも小さく
設定された下限電圧以下になると、上記安定化制御手段
への動作電源供給を再開することを特徴としている。
【0026】上記の発明によれば、電源遮断手段は、安
定化制御手段への動作電源供給を遮断した後に出力電圧
が下限電圧以下になると、安定化制御手段への動作電源
供給を再開する。従って、所定電圧以下になると安定化
制御手段への動作電源供給を再開する場合よりも、安定
化制御手段への動作電源供給を遮断する期間が長くな
り、それだけ低消費電力化を図ることができる。
【0027】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記電源遮断手段は、自身の動作
電流を上記追加電流とする上記出力電圧上昇手段である
ことを特徴としている。
【0028】上記の発明によれば、追加電流は電源遮断
手段の動作電流となるので、追加電流が無駄にならな
い。
【0029】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記安定化制御手段は、上記パワ
ートランジスタの動作制御を行う上で上記出力電圧の上
記設定値に対する大小関係を検出するために使用する基
準電圧を生成する基準電圧生成手段を備え、上記電源遮
断手段は、上記出力電圧の上記所定電圧に対する大小関
係を検出するために上記基準電圧生成手段が生成する上
記基準電圧を使用し、上記基準電圧生成手段は上記出力
電圧上昇手段の少なくとも一部として上記電源遮断手段
に含まれていることを特徴としている。
【0030】上記の発明によれば、基準電圧生成手段は
安定化制御手段の一部であるとともに、出力電圧上昇手
段の少なくとも一部として電源遮断手段に含まれている
ので、電源遮断手段が出力電圧の大きさを検出するのに
基準電圧を生成する手段を別途設ける必要がなく、より
低消費電力化を図ることができる。
【0031】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、任意に指示を受けて上記基準電圧
生成手段を含めた上記電源遮断手段への動作電源供給を
遮断する電源遮断手段停止手段を備え、上記電源遮断手
段は、上記電源遮断手段停止手段によって動作電源供給
が遮断されると、上記安定化制御手段の上記基準電圧生
成手段以外への動作電源供給を遮断することを特徴とし
ている。
【0032】上記の発明によれば、電源遮断手段停止手
段に指示を与えると、基準電圧生成手段を含めた電源遮
断手段への動作電源供給が遮断され、これによって安定
化制御手段の基準電圧生成手段以外への動作電源供給が
遮断される。従って、安定化制御手段への動作電源供給
を遮断したいときには、電源遮断手段停止手段に指示を
与えると、いつでも安定化制御手段全体への動作電源供
給を遮断することができる。
【0033】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記出力電圧が上記設定値よりも
大きく設定された上昇限界電圧以上になると上記出力電
圧上昇手段の上記上昇制御を停止させる出力電圧上昇停
止手段を備えていることを特徴としている。
【0034】上記の発明によれば、出力電圧が上昇限界
電圧以上になると、出力電圧上昇停止手段が出力電圧上
昇手段の上昇制御を停止させるので、負荷への出力電圧
が大きすぎるような状態となることを防止することがで
きる。
【0035】また、本発明の電源装置は、上記課題を解
決するために、前記いずれかの安定化電源回路を備えて
機器に搭載されることを特徴としている。
【0036】上記の発明によれば、機器が軽負荷時にあ
るときに、軽負荷であることを判定するための消費電力
を低減して、低消費電力化を図ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について、図1および図2を用いて説明すれば、
以下の通りである。なお、前記従来の技術で述べた構成
部材と同一の機能を有する構成部材については同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0038】図1に、本実施の形態に係る安定化電源回
路1の構成を示す。
【0039】安定化電源回路1は、バイポーラ型で低飽
和型のシリーズレギュレータを備えた安定化電源回路で
あり、パワートランジスタTr1、ドライブトランジス
タTr2、誤差増幅器2、基準電圧回路3、定電流源
4、および分圧抵抗R1・R2を備えている。
【0040】パワートランジスタTr1、ドライブトラ
ンジスタTr2、誤差増幅器2、基準電圧回路3、およ
び分圧抵抗R1・R2は、出力電圧Voが設定値に安定
化するようにパワートランジスタTr1の動作制御を行
う安定化制御手段を構成している。
【0041】定電流源(出力電圧上昇手段)4はパワー
トランジスタTr1のベースからGNDラインへある程
度小さい一定電流を流すように設けられた定電流源であ
る。すなわち、定電流源4は、ドライブトランジスタT
r2のコレクタ電流とは独立に、上記一定電流をパワー
トランジスタTr1のベース電流の少なくとも一部とし
て生成して常に流す。この一定電流が流れることによ
り、パワートランジスタTr1のコレクタ電圧すなわち
出力電圧Voは、コレクタ電流が軽負荷時と見なせる値
であるときに、ある設定値よりも上昇するようになって
いる。
【0042】例えば図2に示すように、負荷への出力電
流Ioが閾値電流Ith以下であるときを軽負荷時であ
ると決めているとすると、閾値電流Ith以下である領
域では出力電圧Voは、安定化制御手段がパワートラン
ジスタTr1の動作制御を行うことによって得られる安
定化電圧(設定値)Vsよりも上昇する。このとき、安
定化制御手段はドライブトランジスタTr2のコレクタ
電流を減少させてパワートランジスタTr1のベース電
流を減少させることによって出力電圧Voを低下させよ
うとする制御を行う。
【0043】しかし、定電流源4の一定電流がパワート
ランジスタTr1のベース電流の一部を形成しているた
め、出力電圧Voは安定化電圧Vsまでには低下しな
い。従って、安定化制御手段はドライブトランジスタT
r2のコレクタ電流を減少させていき、最後にはドライ
ブトランジスタTr2をOFFさせる。この期間では安
定化制御手段がパワートランジスタTr1のベース電流
を遮断しようとする制御を行っているので、定電流源4
が流す一定電流は、パワートランジスタTr1のエミッ
タからベースへ流れるリーク電流となる。
【0044】このように、定電流源4は、負荷電流が所
定値以下、上記では閾値電流Ith以下のときに、安定
化制御手段によるパワートランジスタTr1の動作制御
に関わらず、出力電圧Voを設定値である安定化電圧V
sよりも上昇させる上昇制御を行う。従来では、図2に
破線で示すように、軽負荷時でも出力電圧Voは安定化
電圧Vsの一定値となる。従って、この一定電流の大き
さを予め定めておくことで、出力電圧Voが安定化電圧
Vsよりも上昇したときに軽負荷時になったと検出する
ことができる。
【0045】一方、出力電流Ioが閾値電流Ithより
も大きいときは、パワートランジスタTr1のベース電
流も大きくなるので、安定化制御手段によりドライブト
ランジスタTr2のコレクタ電流が流れるようになる。
定電流源4の一定電流は、このような軽負荷時以外の期
間ではドライブトランジスタTr2のコレクタ電流より
もかなり小さいので、出力電圧Voを安定化電圧Vsへ
安定化させる制御には影響を及ぼさない。従って、出力
電圧Voは、図2に示すように安定化電圧Vsの一定値
に安定する。
【0046】また、定電流源4の一定電流は、出力電流
Ioの閾値電流Ithを数mA以下とする値に設定する
のが好ましい。ここでは閾値電流Ithの典型的な値と
して5mA以下とする。例えば、出力電流Ioが数百m
A〜数Aクラスの低飽和型のシリーズレギュレータに使
用されるパワートランジスタのコレクタ電流が数mAの
ときの直流電流増幅率hFEは、通常、100〜1000
程度であり、パワートランジスタのコレクタ電流を数m
A流すときには数μA〜数十μAのベース電流を流せば
よい。従って、安定化電源回路1において、このような
パワートランジスタをパワートランジスタTr1として
使用する場合には、リーク電流である定電流源4の一定
電流を数μA〜数十μAとすれば、数mA以下という非
常に小さい負荷電流のときを軽負荷時として検出するこ
とができる。
【0047】以上のように、本実施の形態の安定化電源
回路1によれば、電力供給ライン上に負荷電流を検出す
るための電流検出用抵抗を挿入することなく、パワート
ランジスタTr1のベース電流程度の小さい電流を流す
ことによって、特に消費電力が削減された状態で軽負荷
時を検出することができる。軽負荷時を検出したなら
ば、軽負荷時用の低消費電力モードに移行することがで
きる。この結果、軽負荷時であることを判定するための
消費電力を低減して、バイポーラ型でシリーズレギュレ
ータ型の安定化電源回路の低消費電力化を図ることがで
きる。
【0048】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図3を用いて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、前記従来の技術および実施の形態1で述べた
構成部材と同一の機能を有する構成部材については同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0049】図3に、本実施の形態に係る安定化電源回
路5の構成を示す。
【0050】安定化電源回路5は、実施の形態1で述べ
た安定化電源回路1(図1)の定電流源4の替わりに抵
抗Rxが設けられた構成である。抵抗(出力電圧上昇手
段)Rxの一端はパワートランジスタTr1のベースに
接続されており、他端はGNDラインに接続されてい
る。抵抗Rxが設けられていることにより、パワートラ
ンジスタTr1のエミッタからベースを介してGNDラ
インに流れる電流経路が構成されるため、抵抗Rxを流
れる電流が実施の形態1と同様にパワートランジスタT
r1のベース電流の少なくとも一部(リーク電流)とな
る。従って、パワートランジスタTr1のベース電流の
変化は実施の形態1と同様になる。なお、抵抗Rxを用
いることにより、入力電圧Vinの変動によって上記リ
ーク電流も変動して出力電圧Voが安定化電圧Vsより
も上昇する領域が多少変化するが、出力電圧Voが安定
化電圧Vsよりも上昇したときに軽負荷時になったと検
出することができるのは実施の形態1と同様である。
【0051】また、抵抗Rxを流れるリーク電流は、実
施の形態1で述べたのと同様に、出力電流Ioの閾値電
流Ithを数mA以下とする値に設定するのが好まし
い。本実施の形態では入力電圧Vinの変動によってリ
ーク電流値が変動するが、通常の低飽和型のシリーズレ
ギュレータでは出力電圧Voよりも1V〜5V大きい入
力電圧Vinを使用するため、この入力電圧Vinの範
囲でリーク電流が数μA〜数十μAとなるようにする。
特に、入力電圧Vinの測定条件として、Vin=Vo
(TYP)+2V程度が多いため、この入力電圧Vin
のとき、リーク電流を数μA〜数十μAに設定すること
がよい。
【0052】以上のように、本実施の形態の安定化電源
回路5によれば、電力供給ライン上に軽負荷時であるこ
とを検出するための電流検出用抵抗を挿入することな
く、パワートランジスタTr1のベース電流程度の小さ
い電流を流すことによって、特に消費電力が削減された
状態で軽負荷時を検出することができる。軽負荷時を検
出したならば、軽負荷時用の低消費電力モードに移行す
ることができる。この結果、軽負荷時であることを判定
するための消費電力を低減して、バイポーラ型でシリー
ズレギュレータ型の安定化電源回路の低消費電力化を図
ることができる。
【0053】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図4ないし図7を用いて説明すれば、
以下の通りである。なお、前記従来の技術、実施の形態
1および2で述べた構成部材と同一の機能を有する構成
部材については同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0054】図4に、本実施の形態に係る安定化電源回
路11の構成を示す。安定化電源回路11は、実施の形
態1で述べた安定化電源回路1(図1)の定電流源4の
一定電流が流れる経路上に、スイッチSW1が設けられ
た構成である。スイッチ(上昇制御機能切り替え手段)
SW1は安定化電源回路11の外部から任意にON/O
FF制御用の信号a1が入力されてON/OFF制御が
行われるスイッチである。ON制御されたときに定電流
源4の一定電流を流して定電流源4による上昇制御の機
能を有効とし、OFF制御されたときに定電流源4の一
定電流を遮断して定電流源4による上昇制御の機能を無
効とする。安定化電源回路11において、スイッチSW
1が設けられる位置は、定電流源4のGNDライン側お
よびパワートランジスタTr1のベース側のいずれでも
よい。
【0055】また、図5に、本実施の形態に係る安定化
電源回路15の構成を示す。安定化電源回路15は、実
施の形態2で述べた安定化電源回路5(図3)の抵抗R
xの電流が流れる経路上に、上記スイッチSW1が設け
られた構成である。安定化電源回路15において、スイ
ッチSW1が設けられる位置は、抵抗RxのGNDライ
ン側およびパワートランジスタTr1のベース側のいず
れでもよい。
【0056】安定化電源回路11・15によれば、定電
流源4や抵抗Rxによる出力電圧Voの上昇制御を行い
たいときにのみ、スイッチSW1に外部から信号a1を
与えて上昇制御を行うことができる。従って、例えば軽
負荷時と重負荷時とが頻繁に入れ替わるように変化して
軽負荷時の低消費電力期間があまり長くならないような
場合に、出力電圧Voの上昇制御の機能を無効にして、
出力電圧Voを常に安定化電圧Vsに一定にして安定化
電源回路11・15を使用することができる。
【0057】また、図6に、図5の安定化電源回路15
のスイッチSW1をトランジスタTr3で実現した安定
化電源回路21の構成を示す。トランジスタTr3はN
PN型のトランジスタであり、コレクタは抵抗RxのG
NDライン側の一端に、エミッタはGNDラインにそれ
ぞれ接続されている。そして、ベースに信号a1が入力
される。トランジスタTr3は、信号a1がHighレ
ベルのときにON状態となり、LowレベルのときにO
FF状態となる。
【0058】さらに、図7に、図5の安定化電源回路1
5における抵抗RxのパワートランジスタTr1のベー
ス側に、スイッチSW1としてトランジスタTr4が設
けられた安定化電源回路25の構成を示す。トランジス
タTr4はPNP型のトランジスタであり、エミッタは
パワートランジスタTr1のベースに、コレクタは抵抗
RxのパワートランジスタTr1のベース側の一端にそ
れぞれ接続されている。そして、ベースに信号a1が入
力される。トランジスタTr4は、信号a1がLowレ
ベルのときにON状態となり、Highレベルのときに
OFF状態となる。
【0059】なお、上述した安定化電源回路21のトラ
ンジスタTr3、および安定化電源回路25のトランジ
スタTr4において、信号a1がベースに入力される経
路に、必要に応じて電流制限用の抵抗を挿入してもよ
い。
【0060】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図8ないし図12を用いて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、前記従来の技術、実施の
形態1ないし3で述べた構成部材と同一の機能を有する
構成部材については同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0061】図8に、本実施の形態に係る安定化電源回
路31の構成を示す。安定化電源回路31は、図1の安
定化電源回路1に、電圧検出回路32、電圧比較回路3
3、およびスイッチSW2がさらに設けられた構成であ
る。
【0062】電圧検出回路32は、出力電圧Voを検出
して検出結果に対応した電圧Vaを電圧比較回路33へ
出力する。電圧比較回路33は、電圧検出回路32から
入力された電圧Vaを所定の基準電圧と比較し、比較結
果に応じたスイッチSW2のON/OFF制御用の信号
a2を出力する。スイッチSW2は、誤差増幅器2およ
び基準電圧回路3の動作電源を入力電圧Vinから供給
する電源ライン上に設けられ、電圧比較回路33から入
力される信号a2に応じてこの電源ラインの導通および
遮断を行う。
【0063】電圧比較回路33が電圧Vaの比較基準と
する所定の基準電圧は、電圧検出回路32の検出する出
力電圧Voが安定化電圧Vsよりも大きく設定された所
定電圧以上になっているときに電圧検出回路32が出力
する電圧Vaに等しい。電圧比較回路33は、上記比較
により、出力電圧Voが所定電圧以上であるか否かの検
出結果の相違に対応して異なる信号a2を出力する。ス
イッチSW2は、出力電圧Voが上記所定電圧以上であ
ることを示す信号a2が入力されたときに誤差増幅器2
および基準電圧回路3につながる電源ラインを遮断し、
出力電圧Voが上記所定電圧よりも小さいことを示す信
号a2が入力されたときに該電源ラインを導通させる。
【0064】図9は、図3の安定化電源回路5に、上述
の電圧検出回路32、電圧比較回路33、およびスイッ
チSW2がさらに設けられた安定化電源回路35の構成
を示す図である。動作は上記安定化電源回路31と同様
である。
【0065】安定化電源回路31・35において、電圧
検出回路32、電圧比較回路33、およびスイッチSW
2は電源遮断手段を構成している。すなわち、電圧検出
回路32、電圧比較回路33、およびスイッチSW2
は、軽負荷時に、出力電圧Voが上記所定電圧以上にな
ると、誤差増幅器2および基準電圧回路3への電源ライ
ンを遮断することにより動作電源供給を遮断して、これ
らによるパワートランジスタTr1の動作制御、ここで
は誤差増幅器2および基準電圧回路3の全ての動作を停
止させる。このとき、定電流源4または抵抗Rxのリー
ク電流は、ドライブトランジスタTr2がOFF状態と
なっても出力電圧Voが上記所定電圧以上になるような
パワートランジスタTr1のベース電流として設定され
ている。従って、誤差増幅器2および基準電圧回路3の
動作が停止していても出力電圧Voを負荷へ電力が供給
できる状態に保つことができる。そして、これらの動作
停止状態を、軽負荷時であって出力電圧Voが上記所定
電圧以上となる期間中、継続することができる。
【0066】従って、軽負荷時であって出力電圧Voが
上記所定電圧以上である期間に、誤差増幅器2および基
準電圧回路3の消費電力を削減することができる。
【0067】次に、図10に、図9の安定化電源回路3
5における電圧検出回路32および電圧比較回路33の
それぞれをより具体的な構成で表した安定化電源回路4
1の構成を示す。
【0068】安定化電源回路41では、電圧検出回路3
2は分圧抵抗R3・R4を備えている。分圧抵抗R3と
分圧抵抗R4とは、出力電圧VoのラインとGNDライ
ンとを両端として、その間に分圧抵抗R3をGNDライ
ン側として直列に接続されている。分圧抵抗R3と分圧
抵抗R4との接続点からは、両抵抗による分圧が電圧V
aとして出力される。
【0069】また、電圧比較回路33は比較器42およ
び基準電圧回路43を備えている。基準電圧回路43は
入力電圧Vinのラインから電源電圧Vccを得て基準
電圧Vref2を生成して出力する。この基準電圧Vr
ef2は、電圧比較回路33が電圧Vaの比較基準とす
る所定の基準電圧である。比較器42の反転入力端子に
は電圧Vaが入力され、非反転入力端子には基準電圧V
ref2が入力される。比較器42は入力電圧Vinの
ラインから電源電圧Vccを得て動作し、電圧Vaと基
準電圧Vref2とを比較する。そして、電圧Vaが基
準電圧Vref2以上であるときにはスイッチSW2に
誤差増幅器2および基準電圧回路3の電源ラインを遮断
させる信号a2を出力し、電圧Vaが基準電圧Vref
2よりも小さいときにはスイッチSW2に上記電源ライ
ンを導通させる信号a2を出力する。
【0070】次に、図11に、上記安定化電源回路41
におけるスイッチSW2をより具体的な構成で表した安
定化電源回路45の構成を示す。
【0071】安定化電源回路45では、スイッチSW2
はトランジスタTr5・Tr6および抵抗Rb1を備え
ている。トランジスタTr5はPNP型のトランジスタ
であり、ベースはトランジスタTr6のコレクタに、エ
ミッタは入力電圧Vinのラインに、コレクタは誤差増
幅器2の電源電圧Vccの端子および基準電圧回路3の
電源電圧Vccの端子に、それぞれ接続されている。ト
ランジスタTr6はNPN型のトランジスタであり、ベ
ースは抵抗Rb1の一端に、コレクタはトランジスタT
r5のベースに、エミッタはGNDラインに、それぞれ
接続されている。抵抗Rb1はトランジスタTr6のベ
ースの電流制限用抵抗であり、その一端は上述したよう
にトランジスタTr6のベースに、他端は比較器42の
信号a2の出力端子に、それぞれ接続されている。
【0072】この場合、比較器42は、電圧Vaが基準
電圧Vref2以上であるときにLowレベルの信号a
2を出力して、トランジスタTr5・Tr6をOFF状
態とする。これによりトランジスタTr5が、誤差増幅
器2および基準電圧回路3への電源ラインを遮断する。
また、比較器42は、電圧Vaが基準電圧Vref2よ
りも小さいときにHighレベルの信号a2を出力し
て、トランジスタTr5・Tr6をON状態とする。こ
れによりトランジスタTr5が、誤差増幅器2および基
準電圧回路3への電源ラインを導通させる。
【0073】次に、図12に、図10の安定化電源回路
41における分圧抵抗R1が分圧抵抗R3を、また分圧
抵抗R2が分圧抵抗R4を兼ねるようにした安定化電源
回路51の構成を示す。
【0074】安定化電源回路51では、分圧抵抗R1・
R2から誤差増幅器2に入力される分圧Vfと、分圧抵
抗R1・R2(R3・R4)から比較器42に入力され
る電圧Vaとが等しい。このように、出力電圧Voの安
定化制御用に用いる回路と、出力電圧Voの上昇制御用
に用いる回路とを共用することにより回路構成が簡略化
される。
【0075】〔実施の形態5〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図13ないし図19を用いて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、前記従来の技術、実施の
形態1ないし4で述べた構成部材と同一の機能を有する
構成部材については同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0076】実施の形態1ないし4のそれぞれで述べた
安定化電源回路では、軽負荷時に出力電圧Voが安定化
電圧Vsよりも上昇するが、無負荷に近い状態になる
と、図13に示すように出力電圧Voは入力電圧Vin
に近い状態となる。負荷によっては、入力電圧Vinに
近い出力電圧Voが動作電圧として好ましくないほどの
大きい値であることがある。このような場合には出力電
圧Voの上昇制御を停止させた方がよく、これに対応す
ることのできる安定化電源回路55の構成を図14に示
す。
【0077】安定化電源回路55は、図8の安定化電源
回路31においてスイッチSW3を備えた構成である。
スイッチSW3は、定電流源4が設けられている経路上
に挿入されて該経路の導通および遮断を行うスイッチで
ある。同図ではスイッチSW3が定電流源4のGNDラ
イン側に設けられているが、スイッチSW3が定電流源
4のパワートランジスタTr1のベース側に設けられて
いてもよい。スイッチSW3は、スイッチSW2の動作
に用いる信号a2が入力されて動作するようになってい
る。出力電圧Voが実施の形態4で述べたように、安定
化電圧Vsよりも大きく設定された所定電圧以上になる
と、スイッチSW2が信号a2を受けて誤差増幅器2お
よび基準電圧回路3への電源ラインを遮断するが、これ
と同時に、スイッチSW3が、信号a2を受けて定電流
源4のリーク電流の経路を遮断する。これにより、定電
流源4の動作が停止する。それ以外のときは信号a2を
受けてスイッチSW2による導通動作と同時に前記経路
を導通させる。
【0078】上記の構成において、上記所定電圧を、こ
れ以上大きいと負荷への出力電圧Voとしては大きすぎ
るような上昇限界電圧Vmaxとして設定することによ
り、図15に示すように、軽負荷時に出力電圧Voが負
荷の動作電圧として大きすぎるような状態となることを
防止することができる。このように、電圧検出回路3
2、電圧比較回路33、およびスイッチSW3は、出力
電圧上昇停止手段を構成している。ここでは、安定化電
圧Vsよりも大きい所定電圧と上昇限界電圧Vmaxと
が同じ電圧となっているために、スイッチSW2とスイ
ッチSW3とが同時に導通と遮断との切り替え動作を行
っているが、これは一例であり、一般には上記所定電圧
と上昇限界電圧Vmaxとは異なっていてよく、従って
スイッチSW3用に別の電圧比較回路を設けるようにし
てもよい。以下でも同様である。
【0079】また、図16に、図14の安定化電源回路
55における定電流源4を図2の安定化電源回路5にお
ける抵抗Rxに置き換えた安定化電源回路61の構成を
示す。さらに、図17に、図16の安定化電源回路61
における抵抗RxとスイッチSW3との配置を入れ換え
た安定化電源回路65の構成を示す。安定化電源回路6
1・65の動作は、安定化電源回路55と同様である。
【0080】次に、図18に、図17の安定化電源回路
65における電圧検出回路32、電圧比較回路33、お
よびスイッチSW2・SW3のより具体的な構成を表し
た安定化電源回路71の構成を示す。
【0081】安定化電源回路71では、電圧検出回路3
2および電圧比較回路33については図12の安定化電
源回路51と同じ構成である。スイッチSW2およびス
イッチSW3はそれら全体として、トランジスタTr7
・Tr8・Tr9および抵抗Rb2・Rb3を備えてい
る。
【0082】トランジスタTr7はPNP型のトランジ
スタであり、ベースは後述するトランジスタTr9のコ
レクタに、エミッタはパワートランジスタTr1のベー
スに、コレクタは抵抗RxのGNDラインと反対側の一
端に、それぞれ接続されている。トランジスタTr8は
PNP型のトランジスタであり、ベースは後述するトラ
ンジスタTr9のコレクタに、エミッタは入力電圧Vi
nのラインに、コレクタは誤差増幅器2および基準電圧
回路3の各電源電圧Vccの端子に、それぞれ接続され
ている。トランジスタTr9はNPN型のトランジスタ
であり、ベースは後述する抵抗Rb2と抵抗Rb3との
接続点に、コレクタはトランジスタTr8のベースに、
エミッタはGNDラインに、それぞれ接続されている。
抵抗Rb2と抵抗Rb3とは、入力電圧Vinのライン
と比較器42の出力端子とを両端として、その間に抵抗
Rb2を比較器42の出力端子側として直列に接続され
ている。
【0083】上記の構成の安定化電源回路71におい
て、出力電圧Voが上昇限界電圧Vmax以上になる
と、比較器42はHighレベルの信号a2を出力す
る。抵抗Rb2・Rb3には電流が比較器42の出力端
子の方へわずかに流れるか全く流れないかの状態にな
り、抵抗Rb2での電圧降下が小さいため、トランジス
タTr9はOFF状態となり、トランジスタTr7・T
r8もOFF状態となる。この結果、スイッチSW2・
SW3は遮断動作を行うこととなる。また、出力電圧V
oが上昇限界電圧Vmaxよりも小さいときは、比較器
42はLowレベルの信号a2を出力する。抵抗Rb2
・Rb3には比較器42の出力端子の方へ大きな電流が
流れる状態となり、抵抗Rb2での電圧降下が大きいた
め、トランジスタTr9はON状態となり、トランジス
タTr7・Tr8もON状態となる。この結果、スイッ
チSW2・SW3は導通動作を行うこととなる。
【0084】また、図14の安定化電源回路55、図1
6の安定化電源回路61、図17の安定化電源回路6
5、および図18の安定化電源回路71の各電圧比較回
路33に、ヒステリシス特性を持たせるようにしてもよ
い。すなわち、軽負荷時に出力電圧Voが上昇限界電圧
Vmax以上になるとスイッチSW2・SW3を遮断動
作させるが、その後、図15と同じ図19(a)と並べ
て図示した図19(b)のように、出力電圧Voは低下
してくる。上昇限界電圧Vmaxは前記所定電圧と等し
いが、この所定電圧よりも小さく安定化電圧Vsよりも
大きく設定された下限電圧Vmin以下になると、スイ
ッチSW2・SW3を導通動作させる信号a2を出力す
る。これにより、軽負荷時の出力電圧Voは安定化電圧
Vsよりも大きい範囲で上昇と低下とを繰り返す。従っ
て、誤差増幅器2、基準電圧発生回路3、および定電流
源4あるいは抵抗Rxの動作が停止する期間、とりわけ
誤差増幅器2および基準電圧発生回路3への動作電源供
給の遮断期間を長くすることができ、それだけ軽負荷時
の低消費電力化を図ることができる。
【0085】〔実施の形態6〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図20ないし図24を用いて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、前記従来の技術、実施の
形態1ないし5で述べた構成部材と同一の機能を有する
構成部材については同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0086】図20に、本実施の形態に係る安定化電源
回路75の構成を示す。安定化電源回路75は、図4の
安定化電源回路11に、図8の安定化電源回路31の電
圧検出回路32、電圧比較回路33、およびスイッチS
W2を加え、さらにリーク電流の経路から定電流源4を
取り除くとともに該経路を電圧検出回路32および電圧
比較回路33の電源電圧Vccのラインとした構成であ
る。
【0087】安定化電源回路75は、上記の構成によ
り、電圧検出回路32および電圧比較回路33の動作電
流をリーク電流として使用し、この動作電流が流れる電
圧検出回路32および電圧比較回路33を出力電圧上昇
手段としている。これにより、無駄になっていたリーク
電流を低減することができる。また、なお、スイッチS
W1が設けられていることにより、出力電圧Voが前述
の上昇限界電圧Vmaxなどといった大きな電圧になっ
た場合に、外部のリセット回路から信号a1を入力する
ことによりスイッチSW1を開いて、出力電圧Voが大
きくなりすぎないようにすることができる。
【0088】図21に、上記安定化電源回路75におけ
る電圧検出回路32、電圧比較回路33、およびスイッ
チSW1・SW2のより具体的な構成を表した安定化電
源回路81の構成を示す。電圧検出回路32および電圧
比較回路33は、図12の安定化電源回路51と同じで
ある。また、スイッチSW1は図6の安定化電源回路2
5のトランジスタTr4と同じである。スイッチSW2
は、図18の安定化電源回路71におけるトランジスタ
Tr8・Tr9、および抵抗Rb2・Rb3で構成した
ものである。
【0089】次に、図22に、上記安定化電源回路81
の変形例である安定化電源回路85の構成を示す。安定
化電源回路85は、安定化電源回路81におけるトラン
ジスタTr4のコレクタと、比較器42および基準電圧
回路43の電源電圧Vccの入力端子との接続点からリ
ーク電流の経路を分岐させたものであり、上記接続点と
GND端子とを両端とする補正用抵抗Raが設けられて
いる。補正用抵抗Raが設けられていることにより、比
較器42および基準電圧回路43の動作電流がリーク電
流として不足して出力電圧Voが所望の上昇電圧に達し
ないような場合に、補正抵抗Raに電流を流してリーク
電流を補うことができる。
【0090】次に、図23に、図20の安定化電源回路
75の変形例である安定化電源回路91の構成を示す。
安定化電源回路91は、スイッチSW2が図11の安定
化電源回路45におけるトランジスタTr5・Tr6お
よび抵抗Rb1で構成されている。ただし、基準電圧回
路3の電源電圧Vccの入力端子はトランジスタTr5
のコレクタではなく、パワートランジスタTr1のベー
スに接続されている。また、図22の安定化電源回路8
5における比較器42および補正用抵抗Raを備えてお
り、リーク電流の経路からトランジスタTr4が取り去
られている。さらに、安定化電源回路85における基準
電圧回路43として基準電圧回路3が使用され、分圧抵
抗R1を抵抗R10と抵抗R11との直列回路(抵抗R
10がGNDライン側)で置き換えられている。そし
て、抵抗R10と抵抗R11との接続点が比較器22の
反転入力端子に接続されている。
【0091】上記の構成の安定化電源回路91では、基
準電圧回路(基準電圧生成手段)3が生成する基準電圧
Vrefは、誤差増幅器2と比較器42との両方に使用
される。パワートランジスタTr1はPNP型であるの
で、エミッタからベースへの向きはダイオードの順方向
となり、基準電圧回路3への電源電圧Vccは、他の回
路の動作および停止に関わらず常に印加される。
【0092】リーク電流は基準電圧回路3、比較器4
2、および補正用抵抗Raを流れる。軽負荷時に出力電
圧Voが上昇すると、抵抗R10と抵抗R11との接続
点の電圧も上昇し、これが電圧Vaとして比較器42に
入力される。基準電圧Vrefは前記所定電圧に対応し
て設定されており、電圧Vaが基準電圧Vrefよりも
大きくなると、比較器42はトランジスタTr5・Tr
6をOFF状態とするLowレベルの信号a2を出力す
る。これによって誤差増幅器2への電源電圧Vccが遮
断される。
【0093】このように、基準電圧回路3は、出力電圧
上昇手段の少なくとも一部として電源遮断手段に含まれ
ている。抵抗R2・R10・R11、比較器42、トラ
ンジスタTr5・Tr6、および抵抗Rb1は電源遮断
手段を構成しているが、この電源遮断手段が出力電圧V
oの大きさを検出するのに基準電圧を生成する手段を別
途設ける必要がなく、より低消費電力化を図ることがで
きる。
【0094】次に、図24に、上記安定化電源回路91
の変形例である安定化電源回路95の構成を示す。安定
化電源回路95は、安定化電源回路91にさらにトラン
ジスタTr10および抵抗Rb4を備えた構成である。
トランジスタTr10はPNP型のトランジスタであっ
て比較器42および基準電圧回路3への各電源電圧Vc
cの供給ライン上に挿入されており、エミッタはパワー
トランジスタTr1のベースに、コレクタは比較器42
および基準電圧回路3の各電源電圧Vccの入力端子に
接続されている。また、ベースには安定化電源回路95
の外部からトランジスタTr10のON/OFFを制御
する信号a3が入力されるようになっている。また、抵
抗Rb4は、信号a3がトランジスタTr10のベース
に入力される経路上に挿入された電流制限抵抗である。
トランジスタTr10は、これにより、信号a3がLo
wレベルのときに比較器42および基準電圧回路3への
電源電圧Vccの供給ラインを導通させ、信号a3がH
ighレベルであるとき、または信号a3の入力端子が
オープンであるときに、上記電源電圧Vccの供給ライ
ンを遮断する。
【0095】上記供給ラインが遮断されると、比較器4
2は動作を停止して出力端子がLowレベルになる。こ
れにより、トランジスタTr5・Tr6はOFF状態と
なり、誤差増幅器2への電源電圧Vccの供給が遮断さ
れる。従って、トランジスタTr10のベースにトラン
ジスタTr10をOFF状態とする信号a3を任意に入
力すれば、いつでも、安定化制御手段全体としての誤差
増幅器2および基準電圧回路3への動作電源供給を遮断
することができる。このように、トランジスタTr10
および抵抗Rb4は、電源遮断手段停止手段を構成して
いる。
【0096】〔実施の形態7〕本発明のさらに他の実施
の形態について説明すれば、以下の通りである。
【0097】本実施の形態では、前記実施の形態1ない
し6で述べた各安定化電源回路を備えて機器に搭載され
る電源装置について述べる。
【0098】上記各安定化電源回路は、例えばテレビや
携帯電話などの電子機器の電源装置に備えられることに
より、前述した特徴を利用することができる。すなわ
ち、これらの電子機器が軽負荷時にあるときに、軽負荷
であることを判定するための消費電力を低減して、低消
費電力化を図ることができる。
【0099】テレビなどの商用交流電源を使用する電子
機器の電源装置は、例えば、商用交流電源電圧を全波整
流する全波整流回路と、該全波整流回路の出力電圧を入
力電圧とするスイッチング電源回路と、該スイッチング
電源回路の出力電圧を安定化する前記実施の形態の安定
化電源回路とを備えている。上記スイッチング電源回路
は、全波整流回路の出力電流を高周波でスイッチング
し、トランスの2次側から出力電圧を出力する。前記実
施の形態の安定化電源回路はこの出力電圧を安定化す
る。
【0100】また、携帯電話などの電池で駆動される電
子機器の電源装置は、例えば、電池周辺回路と、該電池
周辺回路と負荷との間に挿入された前記実施の形態の安
定化電源回路とを備えている。
【0101】
【発明の効果】本発明の安定化電源回路は、以上のよう
に、バイポーラトランジスタからなるパワートランジス
タと、負荷への出力電圧が設定値に安定するように上記
パワートランジスタの動作制御を行う安定化制御手段と
を備えているシリーズレギュレータ型の安定化電源回路
において、負荷電流が所定値以下のときに上記安定化制
御手段による上記動作制御に関わらず上記出力電圧を上
記設定値よりも上昇させる上昇制御を行う出力電圧上昇
手段を備えている構成である。
【0102】それゆえ、電力供給ライン上に負荷電流を
検出するための電流検出用抵抗を挿入することなく、軽
負荷時を検出することができる。軽負荷時を検出したな
らば、軽負荷時用の低消費電力モードに移行することが
できる。この結果、軽負荷時であることを判定するため
の消費電力を低減して、低消費電力化を図ることのでき
るバイポーラ型でシリーズレギュレータ型の安定化電源
回路を提供することができるという効果を奏する。
【0103】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記出力電圧上昇手段は、上記安定化制御手段
とは独立に、上記パワートランジスタのベース電流の少
なくとも一部となる追加電流を上記所定値に対応して生
成することにより上記上昇制御を行う構成である。
【0104】それゆえ、パワートランジスタのベース電
流程度の小さい電流を流すことによって、特に消費電力
が削減された状態で軽負荷時を検出することができると
いう効果を奏する。
【0105】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記追加電流は、上記所定値が数mAとなる場
合に対応した値である構成である。
【0106】それゆえ、数mA以下という非常に小さい
負荷電流のときを軽負荷時として検出することができる
という効果を奏する。
【0107】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記出力電圧上昇手段による上記上昇制御の機
能の有効と無効とを任意に指示を受けて切り替える上昇
制御機能切り替え手段を備えている構成である。
【0108】それゆえ、出力電圧上昇手段による上昇制
御を行いたいときにのみ上昇制御機能切り替え手段に指
示を与えて行うことができるという効果を奏する。
【0109】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記出力電圧上昇手段は、上記追加電流が単独
で上記出力電圧を上記設定値よりも上昇させる上記ベー
ス電流となるように上記追加電流を生成し、上記出力電
圧が上記設定値よりも大きく設定された所定電圧以上に
なると、上記安定化制御手段による上記パワートランジ
スタの動作制御が停止するように上記安定化制御手段へ
の所定の動作電源供給を遮断する電源遮断手段を備えて
いる構成である。
【0110】それゆえ、軽負荷時に安定化制御手段の消
費電力を削減することができるという効果を奏する。
【0111】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記電源遮断手段は、上記安定化制御手段への
動作電源供給を遮断した後に、上記出力電圧が上記設定
値よりも大きく上記所定電圧よりも小さく設定された下
限電圧以下になると、上記安定化制御手段への動作電源
供給を再開する構成である。
【0112】それゆえ、所定電圧以下になると安定化制
御手段への動作電源供給を再開する場合よりも、安定化
制御手段への動作電源供給を遮断する期間が長くなり、
それだけ低消費電力化を図ることができるという効果を
奏する。
【0113】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記電源遮断手段は、自身の動作電流を上記追
加電流とする上記出力電圧上昇手段である構成である。
【0114】それゆえ、追加電流は電源遮断手段の動作
電流となるので、追加電流が無駄にならないという効果
を奏する。
【0115】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記安定化制御手段は、上記パワートランジス
タの動作制御を行う上で上記出力電圧の上記設定値に対
する大小関係を検出するために使用する基準電圧を生成
する基準電圧生成手段を備え、上記電源遮断手段は、上
記出力電圧の上記所定電圧に対する大小関係を検出する
ために上記基準電圧生成手段が生成する上記基準電圧を
使用し、上記基準電圧生成手段は上記出力電圧上昇手段
の少なくとも一部として上記電源遮断手段に含まれてい
る構成である。
【0116】それゆえ、電源遮断手段が出力電圧の大き
さを検出するのに基準電圧を生成する手段を別途設ける
必要がなく、より低消費電力化を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0117】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、任意に指示を受けて上記基準電圧生成手段を含
めた上記電源遮断手段への動作電源供給を遮断する電源
遮断手段停止手段を備え、上記電源遮断手段は、上記電
源遮断手段停止手段によって動作電源供給が遮断される
と、上記安定化制御手段の上記基準電圧生成手段以外へ
の動作電源供給を遮断する構成である。
【0118】それゆえ、安定化制御手段への動作電源供
給を遮断したいときには、電源遮断手段停止手段に指示
を与えると、いつでも安定化制御手段全体への動作電源
供給を遮断することができるという効果を奏する。
【0119】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記出力電圧が上記設定値よりも大きく設定さ
れた上昇限界電圧以上になると上記出力電圧上昇手段の
上記上昇制御を停止させる出力電圧上昇停止手段を備え
ている構成である。
【0120】それゆえ、負荷への出力電圧が大きすぎる
ような状態となることを防止することができるという効
果を奏する。
【0121】また、本発明の電源装置は、以上のよう
に、前記いずれかの安定化電源回路を備えて機器に搭載
される構成である。
【0122】それゆえ、機器が軽負荷時にあるときに、
軽負荷であることを判定するための消費電力を低減し
て、低消費電力化を図ることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る安定化電源回
路の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1の安定化電源回路の負荷電流と出力電圧と
の関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る安定化電源回
路の構成を示す回路ブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る安定化電源回
路の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る他の安定化電
源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るさらに他の安
定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るさらに他の安
定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る安定化電源回
路の構成を示す回路ブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る他の安定化電
源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図13】本発明の第1ないし第4の実施の形態に係る
安定化電源回路の負荷電流と出力電圧との関係におい
て、上昇制御を停止させるのが望ましい出力電圧が存在
することをを示すグラフである。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る安定化電源
回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図15】図14の安定化電源回路の負荷電流と出力電
圧との関係を示すグラフである。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る他の安定化
電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図19】(a)および(b)は、図14、図16、図
17、および図18の安定化電源回路の出力電圧の上昇
制御にヒステリシス特性を持たせたことを説明する、出
力電圧の変化を示すグラフである。
【図20】本発明の第6の実施の形態に係る安定化電源
回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態に係る他の安定化
電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図24】本発明の第6の実施の形態に係るさらに他の
安定化電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図25】従来の安定化電源回路の構成を示す回路ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 安定化電源回路 3 基準電圧回路(基準電圧生成回路) 4 定電流源(出力電圧上昇手段) 5 安定化電源回路 11 安定化電源回路 15 安定化電源回路 21 安定化電源回路 25 安定化電源回路 31 安定化電源回路 35 安定化電源回路 41 安定化電源回路 45 安定化電源回路 51 安定化電源回路 55 安定化電源回路 61 安定化電源回路 65 安定化電源回路 71 安定化電源回路 75 安定化電源回路 81 安定化電源回路 85 安定化電源回路 91 安定化電源回路 95 安定化電源回路 Rx 抵抗(出力電圧上昇手段) SW1 スイッチ(上昇制御機能切り替え手段) Tr1 パワートランジスタ Tr3 トランジスタ(上昇制御機能切り替え手段) Tr4 トランジスタ(上昇制御機能切り替え手段) Vmax 上昇限界電圧 Vmin 下限電圧 Vo 出力電圧 Vref 基準電圧 Vs 安定化電圧(設定値)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バイポーラトランジスタからなるパワート
    ランジスタと、負荷への出力電圧が設定値に安定するよ
    うに上記パワートランジスタの動作制御を行う安定化制
    御手段とを備えているシリーズレギュレータ型の安定化
    電源回路において、 負荷電流が所定値以下のときに上記安定化制御手段によ
    る上記動作制御に関わらず上記出力電圧を上記設定値よ
    りも上昇させる上昇制御を行う出力電圧上昇手段を備え
    ていることを特徴とする安定化電源回路。
  2. 【請求項2】上記出力電圧上昇手段は、上記安定化制御
    手段とは独立に、上記パワートランジスタのベース電流
    の少なくとも一部となる追加電流を上記所定値に対応し
    て生成することにより上記上昇制御を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の安定化電源回路。
  3. 【請求項3】上記追加電流は、上記所定値が数mAとな
    る場合に対応した値であることを特徴とする請求項2に
    記載の安定化電源回路。
  4. 【請求項4】上記出力電圧上昇手段による上記上昇制御
    の機能の有効と無効とを任意に指示を受けて切り替える
    上昇制御機能切り替え手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の安定化電源回
    路。
  5. 【請求項5】上記出力電圧上昇手段は、上記追加電流が
    単独で上記出力電圧を上記設定値よりも上昇させる上記
    ベース電流となるように上記追加電流を生成し、 上記出力電圧が上記設定値よりも大きく設定された所定
    電圧以上になると、上記安定化制御手段による上記パワ
    ートランジスタの動作制御が停止するように上記安定化
    制御手段への所定の動作電源供給を遮断する電源遮断手
    段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の安定化電源回路。
  6. 【請求項6】上記電源遮断手段は、上記安定化制御手段
    への動作電源供給を遮断した後に、上記出力電圧が上記
    設定値よりも大きく上記所定電圧よりも小さく設定され
    た下限電圧以下になると、上記安定化制御手段への動作
    電源供給を再開することを特徴とする請求項5に記載の
    安定化電源回路。
  7. 【請求項7】上記電源遮断手段は、自身の動作電流を上
    記追加電流とする上記出力電圧上昇手段であることを特
    徴とする請求項5または6に記載の安定化電源回路。
  8. 【請求項8】上記安定化制御手段は、上記パワートラン
    ジスタの動作制御を行う上で上記出力電圧の上記設定値
    に対する大小関係を検出するために使用する基準電圧を
    生成する基準電圧生成手段を備え、 上記電源遮断手段は、上記出力電圧の上記所定電圧に対
    する大小関係を検出するために上記基準電圧生成手段が
    生成する上記基準電圧を使用し、 上記基準電圧生成手段は上記出力電圧上昇手段の少なく
    とも一部として上記電源遮断手段に含まれていることを
    特徴とする請求項7に記載の安定化電源回路。
  9. 【請求項9】任意に指示を受けて上記基準電圧生成手段
    を含めた上記電源遮断手段への動作電源供給を遮断する
    電源遮断手段停止手段を備え、 上記電源遮断手段は、上記電源遮断手段停止手段によっ
    て動作電源供給が遮断されると、上記安定化制御手段の
    上記基準電圧生成手段以外への動作電源供給を遮断する
    ことを特徴とする請求項8に記載の安定化電源回路。
  10. 【請求項10】上記出力電圧が上記設定値よりも大きく
    設定された上昇限界電圧以上になると上記出力電圧上昇
    手段の上記上昇制御を停止させる出力電圧上昇停止手段
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れかに記載の安定化電源回路。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれかに記載の
    安定化電源回路を備えて機器に搭載されることを特徴と
    する電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006164098A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Denso Corp 電源回路
CN106354188A (zh) * 2016-10-18 2017-01-25 北京无线电计量测试研究所 一种线性稳压电源及调整方法

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