JP2003322613A - 光学装置、被測定体載置部品、測定方法、分析システム、本人照合方法及びアレルギー・副作用検査方法 - Google Patents

光学装置、被測定体載置部品、測定方法、分析システム、本人照合方法及びアレルギー・副作用検査方法

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JP2003322613A JP2002128553A JP2002128553A JP2003322613A JP 2003322613 A JP2003322613 A JP 2003322613A JP 2002128553 A JP2002128553 A JP 2002128553A JP 2002128553 A JP2002128553 A JP 2002128553A JP 2003322613 A JP2003322613 A JP 2003322613A
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茂 青山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、高速化及び低コスト化を図ることが
可能な光学装置、被測定体載置部品、測定方法、分析シ
ステム、本人照合方法及びアレルギー・副作用検査方法
を提供する。 【解決手段】 光源106から発せられた光を拡散板1
01により拡散し、この拡散された光の偏光状態を偏光
変換素子102により変換し、偏光変換素子102から
出射された光のうち被測定体108に照射される光を液
晶パネル103の駆動により選択し、被測定体載置板1
04上に載置された被測定体108から発せられた光を
導光部106により導光し、測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定体を測定す
る際に適用して好適な光学装置、被測定体載置部品、測
定方法、分析システム、本人照合方法及びアレルギー・
副作用検査方法に関するものである。
【従来の技術】
【0002】従来、被測定体に光を照射した際に発光さ
れる信号光を検出し、該被測定体の性質を測定する装置
が種々提案されてきた。
【0003】このような装置により測定される被測定体
として例えばDNAが挙げられる。DNAを測定する技
術は遺伝子工学の一部をなし、この遺伝子工学は、遺伝
子組み替え食品やクローン畜産などの農業畜産分野や、
バイオ技術を利用した環境修復・ゴミ処理、バイオ技術
を利用したCO2処理システム等の環境分野や、バイオ
マスを利用したエネルギー生産などのエネルギー分野な
どにおいて利用されるる。もちろん、遺伝子工学は上記
以外の分野においても利用される。
【0004】例えば、従来のDNAチップの分析方法と
して、特開2000−131237号公報に記載の「マ
イクロアレイチップの読取方法および読取装置」や、特
表平9−504910号公報に記載の「分子生物学的分
析および診断用の自己アドレス可能、自己組立て小型電
子システムおよびデバイス」や、特表平10−5127
45号公報に記載された「DNA塩基配列決定およびD
NA同定の方法および装置」などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、被測定体のスキャンを機械
的に行っているため、スキャン用の駆動部が大きく、装
置全体が大型化してしまうという問題点を有している。
【0006】また、従来技術では、被測定体のスキャン
が機械的なスキャンであるためスキャン時間の短縮が困
難であるという問題点を有している。
【0007】さらに、従来技術では、装置の大型化、部
品点数の増大により高コストとなるという問題点を有し
ている。
【0008】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、小型
化、高速化及び低コスト化を図ることが可能な光学装
置、被測定体載置部品、測定方法、分析システム、本人
照合方法及びアレルギー・副作用検査方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る光学装置は、光を発する光源手段と、
前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手
段と、前記偏光変換手段から出射された光のうち被測定
体に照射される光を選択して透過させるための選択透過
手段と、前記選択透過手段を透過した光が照射される被
測定体を載置する被測定体載置手段と、前記光が照射さ
れた被測定体から発せられた光を受光する受光手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る光学装置は、前記選択
透過手段が、前記被測定体載置手段上の被測定体に一対
一に対応した液晶セルを複数有する液晶パネルを備え、
前記液晶セルに対する電圧の印加により、前記被測定体
に照射される光を選択して透過させることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明に係る光学装置は、前記選択
透過手段と前記被測定体載置手段との間、及び前記被測
定体載置手段と前記受光手段との間との少なくとも一方
の間に集光手段を設けたことを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る光学装置は、前記受光
手段が前記被測定体から発せられた光を導光する導光手
段と、前記導光手段を導光した光を測定する測定手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段が、くさび型であることを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段が表面に、複数のくさび型のパターンを備えること
を特徴とする。
【0015】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段における、前記被測定体から発せられた光が入射す
る面とは逆側の面に、光の偏光状態に応じて光の透過及
び反射を制御する透過反射制御手段を備えることを特徴
とする。
【0016】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段における、前記被測定体から発せられた光が入射す
る面、及び前記導光手段から光が出射する面の少なくと
も一方の面に、前記被測定体を照射した光の透過を制限
する透過制限手段を備えることを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る光学装置は、前記測定
手段が、前記導光手段における前記導光手段から光が出
射する面に複数配置されることを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段から光が出射する面に配置された第2の導光手段を
備えることを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と、前記導光手段及び前記選択透過手段と
の少なくとも一方とに、該被測定体載置手段の面に平行
な方向における位置決めのための第1の位置決め手段を
設けたことを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と前記導光手段との間、及び、前記被測定
体載置手段と前記選択透過手段との間の少なくとも一方
の間に、前記被測定体載置手段の面に垂直な方向におけ
る位置決めのための第2の位置決め手段を設けたことを
特徴とする。
【0021】また、本発明に係る光学装置は、前記光源
手段が、光を発する発光手段と、前記発光手段からの光
を拡散する拡散手段とを備えることを特徴とする。
【0022】また、本発明に係る光学装置は、前記発光
手段が、前記拡散手段の少なくとも一端に複数配置され
ていることを特徴とする。
【0023】また、本発明に係る光学装置は、前記拡散
手段が、前記発光手段から離れるほど光の反射効率が高
くなり、かつ、前記発光手段を中心とした同心円上にお
いて光の反射効率が略等しい複数のパターンを備えるこ
とを特徴とする。
【0024】また、本発明に係る光学装置は、前記光源
手段の面が、前記被測定体載置手段の面に対して所定の
角度を有して配置されていることを特徴とする。
【0025】また、本発明に係る光学装置は、光を発す
る光源手段と、前記光源手段からの光の偏光状態を変換
する偏光変換手段と、前記偏光変換手段から出射された
光のうち被測定体に照射される光を選択して透過させる
ための選択透過手段と、前記被測定体から発せられた光
を吸収する吸収手段と、前記被測定体から発せられた光
を測定手段に導光する導光手段と、前記被測定体を載置
する被測定体載置手段とを備え、これらが上記順序で積
層され、前記導光手段を導光された光を測定する測定手
段を備えることを特徴とする。
【0026】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段の下部に集光手段を設けたことを特徴とす
る。
【0027】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段が、くさび型であることを特徴とする。
【0028】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段が表面に、複数のくさび型のパターンを備えること
を特徴とする。
【0029】また、本発明に係る光学装置は、前記光源
手段が、光を発する発光手段と、前記発光手段からの光
を拡散する拡散手段とを備えることを特徴とする。
【0030】また、本発明に係る光学装置は、前記発光
手段が、前記拡散手段の少なくとも一端に複数配置され
ていることを特徴とする。
【0031】また、本発明に係る光学装置は、前記拡散
手段が、前記発光手段から離れるほど光の反射効率が高
くなり、かつ、前記発光手段を中心とした同心円上にお
いて光の反射効率が略等しい複数のパターンを備えるこ
とを特徴とする。
【0032】また、本発明に係る光学装置は、前記測定
手段が、前記導光手段における前記導光手段から光が出
射する面に複数配置されることを特徴とする。
【0033】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段から光が出射する面に配置された第2の導光手段を
備えることを特徴とする。
【0034】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と前記導光手段とに、前記被測定体載置手
段の面に平行な方向における位置決めのための第1の位
置決め手段を設けたことを特徴とする。
【0035】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と前記導光手段との間に、前記被測定体載
置手段の面に垂直な方向における位置決めのための第2
の位置決め手段を設けたことを特徴とする。
【0036】また、本発明に係る光学装置は、光を発す
る光源手段及び被測定体からの光を測定する測定手段と
が一端面に配置された、前記光源手段から発せられた光
及び前記被測定体から発せられた光を導光する導光手段
と、前記導光手段から出射された光の偏光状態を変換す
る第1の偏光変換手段と、前記第1の偏光変換手段から
出射された光のうち被測定体に照射される光を選択して
透過させるための選択透過手段と、前記被測定体から発
せられた光の偏光状態を変換する第2の偏光変換手段
と、前記被測定体を載置する被測定体載置手段とを備
え、これらが上記順序で積層されたことを特徴とする。
【0037】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段と前記第1の偏光変換手段との間、及び、前記選択
透過手段と前記第2の偏光変換手段との間の少なくとも
一方の間に集光手段を設けたことを特徴とする。
【0038】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段が、くさび型であることを特徴とする。
【0039】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段が表面に、複数のくさび型のパターンを備えること
を特徴とする。
【0040】また、本発明に係る光学装置は、前記測定
手段が、前記導光手段における前記導光手段から光が出
射する面に複数配置されることを特徴とする。
【0041】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段から光が出射する面に配置された第2の導光手段を
備えることを特徴とする。
【0042】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と前記第2の偏光変換手段とに、該被測定
体載置手段の面に平行な方向における位置決めのための
第1の位置決め手段を設けたことを特徴とする。
【0043】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と前記第2の偏光変換手段との間に、前記
被測定体載置手段の面に垂直な方向における位置決めの
ための第2の位置決め手段を設けたことを特徴とする。
【0044】また、本発明に係る光学装置は、光を発す
る光源手段と、前記光源手段から出射された光のうち被
測定体に照射される光を選択するためのデジタルミラー
デバイスと、前記デジタルミラーデバイスにより選択さ
れた光が照射される被測定体を載置する被測定体載置手
段と、前記光が照射された被測定体から発せられた光を
導光する導光手段と、前記導光手段を導光した光を測定
する測定手段とを備えることを特徴とする。
【0045】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段の上部又は下部の少なくとも一方に、光を
集光するための集光手段を備えることを特徴とする。
【0046】また、本発明に係る光学装置は、前記デジ
タルミラーデバイスにより選択された光が、前記被測定
体載置手段の面の法線に対して非平行に入射し、前記導
光手段内において、前記デジタルミラーデバイスにより
選択された光が前記測定装置側とは逆側に導光されるこ
とを特徴とする。
【0047】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段が、くさび型であることを特徴とする。
【0048】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段がその表面に、複数のくさび型のパターンを備える
ことを特徴とする。
【0049】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段における、前記被測定体から発せられた光が入射す
る面、及び前記導光手段から光が出射する面の少なくと
も一方の面に、前記被測定体を照射した光の透過を制限
する透過制限手段を備えることを特徴とする。
【0050】また、本発明に係る光学装置は、前記光源
手段が、光を発する発光手段と、前記発光手段からの光
を拡散する拡散手段とを備えることを特徴とする。
【0051】また、本発明に係る光学装置は、前記発光
手段が、前記拡散手段の少なくとも一端に複数配置され
ていることを特徴とする。
【0052】また、本発明に係る光学装置は、前記拡散
手段が、前記発光手段から離れるほど光の反射効率が高
くなり、かつ、前記発光手段を中心とした同心円上にお
いて光の反射効率が略等しい複数のパターンを備えるこ
とを特徴とする。
【0053】また、本発明に係る光学装置は、前記測定
手段が、前記導光手段における前記導光手段から光が出
射する面に複数配置されることを特徴とする。
【0054】また、本発明に係る光学装置は、前記導光
手段から光が出射する面に配置された第2の導光手段を
備えることを特徴とする。
【0055】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と前記導光手段とに、前記被測定体載置手
段の面に平行な方向における位置決めのための第1の位
置決め手段を設けたことを特徴とする。
【0056】また、本発明に係る光学装置は、前記被測
定体載置手段と前記導光手段との間に、前記被測定体載
置手段の面に垂直な方向における位置決めのための第2
の位置決め手段を設けたことを特徴とする。
【0057】さらに、本発明に係る被測定体載置部品
は、上記に記載の光学装置に使用され、被測定体を載置
した被測定体載置手段として機能することを特徴とす
る。
【0058】さらに、本発明に係る測定方法は、上記の
光学装置により被測定体を測定する測定方法であって、
光源を発光させ、この発光により被測定体を照射して発
光させる工程と、前記光源の発光を停止する工程と、前
記光源の発光が停止された後に前記被測定体からの発光
を上記の光学装置により測定する工程とを備える。
【0059】さらに、本発明に係る分析システムは、上
記の光学装置と、前記光学装置から出力された測定情報
と比較するための比較情報を格納した格納手段と、前記
光学装置から出力された測定情報と、前記格納手段に格
納されている比較情報とに基づいて被測定体の分析を行
う分析装置とを備えることを特徴とする。
【0060】さらに、本発明に係る本人照合方法は、上
記の分析システムを用いた本人照合方法であって、前記
光学装置がユーザの遺伝子情報を測定して測定情報と
し、前記格納手段には本人を示す遺伝子情報が比較情報
として格納され、前記分析装置は、前記光学装置により
測定された遺伝子情報と前記格納手段に格納されている
本人を示す遺伝子情報とに基づいて本人の照合を行うこ
とを特徴とする。
【0061】さらに、本発明に係るアレルギー・副作用
検査方法は、上記の分析システムを用いたアレルギー・
副作用検査方法であって、前記光学装置がユーザの遺伝
子情報を測定して測定情報とし、前記格納手段にはアレ
ルギー・副作用を発生するグループ情報が比較情報とし
て格納され、前記分析装置は、前記光学装置により測定
された遺伝子情報と前記格納手段に格納されているアレ
ルギー・副作用を発生するグループ情報とに基づいてア
レルギー・副作用を検査することを特徴とする。
【0062】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0063】また、以下の図面において既述の図面に記
載された部品と同様の部品には同じ番号を付す。
【0064】(光学装置の第1の実施形態)まず、本発
明に係る光学装置の第1の実施形態について図1及び図
2を参照して説明する。図1は、本発明に係る光学装置
の第1の実施形態の全体概略図、図2は、図1に示され
る本発明に係る光学装置の第1の実施形態の断面図であ
る。ただし、図2では、簡単のため、導光部105は省
略している。
【0065】図1に示されるように、本発明に係る光学
装置の第1の実施形態は光源106を有する拡散板10
1と、偏光変換素子102と、液晶パネル103と、被
測定体載置板104と、導光部105とがこの順序で積
層されて構成される。
【0066】また、図1には示されていないが、本実施
形態には導光部105により導光された光を測定する、
例えば後述の図17や図18に示されるPD(phot
odiode)等の測定装置が備えられている。
【0067】拡散板101は、被測定体載置板104に
光を照射するための板である。この拡散板101に光源
106から光が照射されると、拡散板101表面に設け
られた拡散部により光が被測定体載置板104の略全面
に渡って照射されることとなる。
【0068】偏光変換素子102は、入射した光の偏光
を一方向の偏光に変換する素子である。偏光変換素子1
02は、液晶パネル103によって被測定体載置板10
4に照射する光を制限するために用いられる素子であ
る。この偏光変換素子102は、例えば拡散板101か
ら出射された光をS波又はP波に変換する。
【0069】液晶パネル103は、偏光変換素子102
から出射された光の被測定体載置板104への透過を制
御する素子である。
【0070】被測定体載置板104は、複数の被測定体
108を載置している板である。ただし、本発明に係る
被測定体載置板104は板形状に限定されるものではな
く、被測定体108を載置するものであればその形状は
限定されない。
【0071】また、被測定体載置板104は複数の被測
定体載置部分に分割され、それぞれの被測定体載置部分
に被測定体108が載置されている。
【0072】被測定体載置板104上に載置される被測
定体108は、1つ又は数個の被測定物からなっていて
良い。
【0073】導光部105は、被測定体108から発せ
られた光を測定装置に導光するための部品である。
【0074】そして、本実施形態は、被測定体108か
ら発せられた光を測定装置が測定することにより、被測
定体108の走査と受光により得られた情報とを、例え
ば時間的に一対一に対応させ、被測定体108がどのよ
うな性質を有しているものであるのかを判断する。
【0075】ここで、導光部105において光を導光す
るために、導光部105の片側には反射板をつけても良
い。また、光を導光させるために導光部105における
全反射(臨界角)を使っても良い。また、導光部105
はくさび型でも、板形状であっても良い。
【0076】この導光部105は、例えば被測定体10
8から発せられた光をCCDなどで直接測定する場合は
不要になる場合もある。
【0077】液晶パネル103は、被測定体載置板10
4上の複数の被測定体108に一対一に対応した液晶セ
ル107に分割されている。液晶パネル103は、これ
ら液晶セルを独立に駆動して光の透過を制限する。
【0078】液晶パネル103は、分割された複数の液
晶セル107を備え、この液晶セル107のON、OF
Fはそれぞれ独立に制御することが可能である。
【0079】ここで、液晶セルをON、OFFすると
は、液晶セルに電圧を印加することにより、分子配列を
変化させ、光の配向面を変化させることをいう。
【0080】例えば図2に示されるように、液晶パネル
103の液晶セル107のみが光を透過するように配向
面を制御し、他の液晶セルは光を透過しないように制御
すると、液晶セル107に対応した被測定体108のみ
が照射されることになる。
【0081】そして、この照射された被測定体108が
発光し、この発光を導光部105により導光し、この導
光された光を、例えばフォトダイオードなどの測定装置
により測定することにより、被測定体載置板104上の
複数の被測定体108の1つの発光を測定することがで
きる。
【0082】このように、本発明に係る光学装置の第1
の実施形態によれば、照射する光を液晶パネル103に
よって制限して被測定体108を光で照射するとしてい
るため、機械的なスキャンが不要となり、被測定体10
8が複数載置されている場合であっても、装置を大型化
することなく測定することが可能となる。
【0083】すなわち、本実施形態により、小型化が容
易に実現でき、部品の小型化、部品点数が減ることによ
りローコスト化を達成できる。
【0084】また、本実施形態では、機械的な動作がな
いため、時系列で精度が悪くなることはない。また、液
晶パネル103の駆動による被測定体108の選択を行
っているため、短時間で測定が可能である。
【0085】また、本実施形態では、光を制御すること
により低消費電力を実現することができる。
【0086】(光学装置の第2の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第2の実施形態について図3を参照
して説明する。図3は、本発明に係る光学装置の第2の
実施形態の断面図である。
【0087】本発明に係る光学装置の第2の実施形態
は、マイクロレンズアレイ301を配置した点のみが、
前述の第1の実施形態と異なる。したがって、以下の説
明では、このマイクロレンズアレイ301の部分につい
てのみ説明する。
【0088】図3に示されるように、本発明に係る光学
装置の第2の実施形態は、マイクロレンズアレイ301
が液晶パネル103と被測定体載置板104との間に配
置されている実施形態である。
【0089】マイクロレンズアレイ301は、被測定体
載置板104上の複数の被測定体108のそれぞれに一
対一に対応してレンズ部302を備えている。
【0090】そして、マイクロレンズアレイ301は、
液晶パネル103を透過した光をレンズ部302によっ
て被測定体108に集光する。
【0091】したがって、本発明に係る光学装置の第2
の実施形態によれば、前述の本発明に係る光学装置の第
1の実施形態と同様の効果を得ることができると共に、
マイクロレンズアレイ301によって集光機能を持たせ
ることにより光源の光を照射に用いる効率を向上させる
ことができる。
【0092】また、本実施形態では、被測定体108に
エネルギーを集中することになるため、被測定体108
の発光効率を向上させることができる。
【0093】また、本実施形態では、マイクロレンズア
レイ301の形状については後述の光学装置の第3の実
施形態と共にその例を説明する。
【0094】(光学装置の第3の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第3の実施形態について図4を参照
して説明する。図4は、本発明に係る光学装置の第3の
実施形態の一部断面図である。
【0095】本発明に係る光学装置の第3の実施形態も
前述の第2の実施形態と同様に、マイクロレンズアレイ
401を配置している点のみが、前述の第1の実施形態
と異なる。したがって、以下の説明では、このマイクロ
レンズアレイ401の部分についてのみ説明する。
【0096】図4に示されるように、本発明に係る光学
装置の第3の実施形態は、マイクロレンズアレイ401
が被測定体載置板104と導光部105との間に配置さ
れている。
【0097】マイクロレンズアレイ401は、被測定体
載置板104上の複数の被測定体108のそれぞれに一
対一に対応してレンズ部402を備えている。
【0098】そして、マイクロレンズアレイ401は、
被測定体108から発せられた光を一方向の光にして指
向性を高める。
【0099】マイクロレンズアレイ401によって指向
性を高められた光は導光部105に入射し、測定装置へ
導光される。
【0100】このように、本発明に係る光学装置の第3
の実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効
果を得ることができると共に、指向性を高めることによ
って光源から発せられた光のうち測定に用いることので
きる光の効率を向上させることができ、迷光が減り、精
度も向上させることができる。
【0101】(マイクロレンズアレイの構造)ここで、
前述の第2の実施形態及び第3の実施形態において用い
られたマイクロレンズアレイ301,401の構造につ
いて図5を参照して説明する。図5は、図3及び図4に
示されるマイクロレンズアレイの一部拡大図である。
【0102】本発明に用いられるマイクロレンズアレイ
は、ガラスのエッチングで作製してもよいし、プレス成
形でもよい。また、レンズ部をガラスや樹脂で挟んでも
よい。さらに平板にすると、耐久性も良くなりアセンブ
リも容易になる。
【0103】ここで、平板にするとは、例えばガラス基
板等の基板、マイクロレンズアレイ、UV硬化樹脂等の
保護層、ガラス基板等の基板を順次積層することによ
り、マイクロレンズアレイの効果を有する部分を平坦化
することをいう。
【0104】ただし、本発明に係るマイクロレンズアレ
イのレンズ部は、図5の(a)に示されるようなレンズ
形状だけではなく、図5の(b)に示されるようなプリ
ズム形状であってもよい。
【0105】また、本発明に係るマイクロレンズアレイ
のレンズ部は、凸でも凹でもよい。また、レンズ部の屈
折率は基板の材料などにより適宜選択することが可能で
ある。
【0106】(光学装置の第4の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第4の実施形態について図6及び図
7を参照して説明する。図6は、本発明に係る光学装置
の第4の実施形態の一部断面図、図7は、図6に示され
る光学装置の導光部の一部拡大図である。
【0107】本実施形態の光学装置が前述の本発明に係
る光学装置の第1の実施形態と異なる点は導光部の構造
のみである。したがって、以下の説明では、導光部の部
分のみを説明する。
【0108】本実施形態の光学装置は、図6に示される
ように導光部601の表面に複数のパターン602を備
えることを特徴とするものである。
【0109】図7に示されるように、パターン602は
くさび型をしている。そして、被測定体108から発光
した光が導光部601の表面のパターン602で反射
し、測定装置などが配置されている測定装置側に進行す
るように導光部601にくさび型の傾斜であるパターン
602が設けられている。
【0110】図7に示されるように、パターン602の
くさび型の傾斜の法線の方向はそれぞれのパターンごと
に個別に制御することができる。図7には、図6に示さ
れるパターン602が拡大して示されている。
【0111】すなわち本実施形態では、法線方向は、そ
れぞれのパターン602において一定にする必要はな
く、効率や均一性を考慮することにより位置によって法
線方向を変更することができる。
【0112】このように、本発明の光学装置の第4の実
施形態では、前述の第1の実施形態と同様の効果を得る
ことができると共に、図7に示されるパターン602の
法線方向を制御することにより効率よく被測定体108
から発せられた信号光を測定装置側に導光することがで
きる。
【0113】また、本実施形態では、導光部601にパ
ターン602を形成することにより薄型を維持すること
ができる。
【0114】(光学装置の第5の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第5の実施形態について図8を参照
して説明する。図8は、本発明に係る光学装置の第5の
実施形態において用いられる導光部の外観図である。
【0115】本実施形態が前述の本発明に係る光学装置
の第1の実施形態に追加される点は、導光部の構造のみ
であるため、以下の説明ではこの導光部についてのみ説
明する。
【0116】図8に示されるように、本実施形態の導光
部801は全体がくさび型となっている。そして、この
導光部801は被測定体から発せられた信号光を測定す
る測定装置側に導光されるようにその傾斜が形成されて
いる。
【0117】したがって、本実施形態によれば、前述の
第1の実施形態と同様の効果を得ることができると共
に、導光部801の法線方向を制御することにより被測
定体108から発せられた信号光を効率良く測定装置側
に導光することができる。
【0118】ただし本実施形態では、法線方向はそれぞ
れの位置において一定にする必要はなく、効率や均一性
を考慮することにより位置によって法線方向を変更する
ことができる。
【0119】(光学装置の第6の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第6の実施形態について図9を参照
して説明する。図9は、本発明に係る光学装置の第6の
実施形態の一部断面図である。
【0120】本実施形態の光学装置が前述の本発明に係
る光学装置の第1の実施形態と異なる点は、導光部90
5にブラッググレーティングパターン901を設けた点
のみである。したがって、以下では、導光部905の部
分を中心に説明する。
【0121】本実施形態は被測定体108を照射した変
調光902の少なくとも一部を測定装置側に進行しない
ようにして、S/N比を向上させ高精度の検出を可能と
するものである。ここで、変調光とは、光源から発せら
れた参照光のうち、例えば偏光変換などの何らかの変調
作用を受けた光をいう。
【0122】そのために、本実施形態では、ブラッググ
レーティングパターン901を導光部905の被測定体
載置板104とは逆側の表面に設けた。
【0123】このブラッググレーティングパターン90
1は、S波又はP波の偏光の一方の少なくとも一部を透
過させ、他方の偏光を反射させるという性質を有する。
本実施形態では、S波を透過するブラッググレーティン
グパターン901とした。しかし、P波を透過するブラ
ッググレーティングパターンとしても良い。
【0124】次に、本実施形態の動作について説明す
る。本実施形態では、被測定体108をS波(ただし、
P波であっても良いが、以下の説明では一例としてS波
を扱う)に変調された変調光902より照射する。
【0125】S波の変調光902により照射された被測
定体108により発せられる光はS波信号光903及び
P波信号光904の混合波の信号光となる。
【0126】被測定体108により発せられたS波信号
光903及びP波信号光904の混合波のうち、S波信
号光903の少なくとも一部はブラッググレーティング
パターン901を透過し、P波信号光904はブラッグ
グレーティングパターン901を透過せずに導光部90
5を導光され測定装置側に進行する。
【0127】一方、被測定体108を照射したS波の変
調光902の少なくとも一部はブラッググレーティング
パターン901により反射されず、導光部905を透過
し、ブラッググレーティングパターン901を透過す
る。
【0128】したがって、本実施形態によれば、前述の
本発明に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を
得ることができると共に、ブラッググレーティングパタ
ーン901によって、被測定体108を照射した変調光
902の少なくとも一部を導光部905表面を透過さ
せ、測定装置に入射される分量を軽減することができ、
S/N比が向上し、高精度の測定を実施することができ
る。
【0129】なお、被測定体108を照射した変調光9
02の少なくとも一部を導光部表面を透過させるとは、
被測定体108を照射した変調光902がわずかでも透
過する場合も含み、さらに、被測定体108を照射した
変調光902の全てを透過させる場合や、被測定体10
8を照射した変調光902の大部分を透過させる場合も
含む。
【0130】(光学装置の第7の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第7の実施形態について図10を参
照して説明する。図10は、本発明に係る光学装置の第
7の実施形態の一部断面図である。
【0131】本実施形態の光学装置が前述の本発明に係
る光学装置の第1の実施形態と異なる点は、導光部10
05に光学膜1001を設けた点のみである。したがっ
て、以下では、導光部1005の部分を中心に説明す
る。
【0132】本実施形態は被測定体108を照射した光
の少なくとも一部を測定装置側に進行しないようにし
て、S/N比を向上させ高精度の検出を可能とするもの
である。
【0133】そのために、本実施形態では、光学膜10
01を導光部1005の表面に設けた。
【0134】この光学膜1001は、S波又はP波の偏
光の一方の偏光の少なくとも一部を透過させ、他方の偏
光を反射させるという性質を有する。本実施形態では、
S波を透過する光学膜1001とした。もちろん、P波
を透過する光学膜としても良い。
【0135】この光学膜1001は、一般的には多層膜
で形成されるが本実施形態の光学膜1001は多層膜に
限定されるものではなく、単層の膜であっても良い。
【0136】本実施形態では、被測定体108をS波
(ただし、P波であっても良いが、以下の説明では一例
としてS波を扱う)に変調された変調光1002より照
射する。
【0137】S波の変調光1002により照射された被
測定体108により発せられる光はS波信号光1003
及びP波信号光1004の混合波の信号光となる。
【0138】被測定体108により発せられたS波信号
光1003及びP波信号光1004の混合波のうち、S
波信号光1003の少なくとも一部は光学膜1001を
透過し、P波信号光1004は光学膜1001を透過せ
ずに、導光部1005を導光され、測定装置側に進行す
る。
【0139】一方、被測定体108を照射したS波の変
調光1002の少なくとも一部は光学膜1001により
反射されず、光学膜1001を透過する。
【0140】したがって、本実施形態によれば、前述の
本発明に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を
得ることができると共に、前述の本発明に係る光学装置
の第7の実施形態と同様に、光学膜1001によって、
被測定体108を照射した変調光の少なくとも一部を測
定装置側に進行するのを防止することができ、S/N比
が向上し、高精度の測定を実施することができる。
【0141】なお、被測定体108を照射した変調光1
002の少なくとも一部を導光部表面を透過させると
は、被測定体108を照射した変調光1002がわずか
でも透過する場合も含み、さらに、被測定体108を照
射した変調光1002の全てを透過させる場合や、被測
定体108を照射した変調光1002の大部分を透過さ
せる場合も含む。
【0142】(光学装置の第8の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第8の実施形態について図11を参
照して説明する。図11は、本発明に係る光学装置の第
8の実施形態の一部断面図である。
【0143】本実施形態の光学装置が前述の本発明に係
る光学装置の第1の実施形態と異なる点は、導光部10
5にフィルタ1101を設けた点のみである。したがっ
て、以下では、導光部105の部分を中心に説明する。
【0144】本実施形態は被測定体108を照射した光
の少なくとも一部が測定装置側に進行するのを防止し
て、S/N比を向上させ高精度の検出を可能とするもの
である。
【0145】そのために、本実施形態ではフィルタ11
01を導光部105の被測定体載置板104側表面に設
けた。
【0146】このフィルタ1101は、変調光1102
が導光部105に入射するのを防止する機能を有する。
このフィルタ1101は、被測定体への変調光が所定の
偏光状態に偏光されていない場合と、所定の偏光状態に
偏光されている場合とによって付与される性質が異な
る。なお説明を簡単にするため、本実施形態及び後述の
第9の実施形態でいう変調光1102及び変調光120
2には、何らかの変調を受けた光のみならず、光源から
発せられた光そのものも含むと解する。
【0147】(変調光が所定の偏光状態に偏光されてい
ない場合)この場合、導光部105へ変調光1102が
入射するのを防止するために、フィルタ1101には、
変調光1102の少なくとも一部を吸収する性質を付与
する。
【0148】ここで、変調光1102の少なくとも一部
を吸収するとは、被測定体108を照射した変調光11
02がわずかでも吸収する場合も含み、さらに、被測定
体108を照射した変調光1102の全てを吸収する場
合や、被測定体108を照射した変調光1102の大部
分を吸収する場合も含む。
【0149】したがって、被測定体から発せられた信号
光1103はフィルタ1101により吸収されず導光部
105に入射するが、変調光1102の少なくとも一部
はフィルタ1101によって吸収され導光部105に入
射することはない。
【0150】したがって、本実施形態の光学装置では、
変調光1102によるS/N比の悪化を防止でき、高精
度の測定を行うことができる。
【0151】(変調光が所定の偏光状態に偏光されてい
る場合)変調光が所定の偏光状態に偏光されている場合
は、以下のように、所定の偏光状態の光の透過を少なく
とも一部は防止する偏光板などによりフィルタ1101
を形成しても良い。もちろん、この場合であっても、前
述のように、所定の光を吸収するフィルタ1101を用
いるとしても良い。
【0152】ここで、光の透過を少なくとも一部は防止
するとは、被測定体108を照射した変調光1102が
わずかでも透過が防止される場合も含み、さらに、被測
定体108を照射した変調光1102の全ての透過が防
止される場合や、被測定体108を照射した変調光11
02の大部分の透過が防止される場合も含む。
【0153】以下、S波の光の少なくとも一部の透過を
防止する偏光板によりフィルタ1101を構成した場合
について説明する。
【0154】まず、被測定体108をS波(ただし、P
波であっても良いが、以下の説明では一例としてS波を
扱う)に変調された変調光である変調光1102より照
射する。
【0155】S波の変調光1102により照射された被
測定体108により発せられる光はS波信号光及びP波
信号光の混合波の信号光となる。
【0156】被測定体108により発せられたS波信号
光及びP波信号光の混合波の光うち、P波信号光はフィ
ルタ1101を透過し導光部105には入射するが、S
波信号光の少なくとも一部はフィルタ1101により透
過を制御され、導光部105内に入射しない。
【0157】そして、P波信号光はフィルタ1101を
透過し、導光部105に入射して導光され、信号光11
03として測定装置側に導光される。
【0158】一方、被測定体108を照射したS波の変
調光1102はフィルタ1101により少なくとも一部
が透過を妨げられ、導光部105には入射しない。
【0159】このように、本実施形態では、前述の第1
の実施形態と同様の効果を得ることができると共に、フ
ィルタ1102により被測定体108を照射した光の少
なくとも一部が導光部105に入射し、測定装置に進行
するのを防止するため、高精度の検出を行うことが可能
である。
【0160】(光学装置の第9の実施形態)次に、本発
明に係る光学装置の第9の実施形態について図12を参
照して説明する。図12は、本発明に係る光学装置の第
9の実施形態の一部断面図である。
【0161】本実施形態の光学装置が前述の本発明に係
る光学装置の第1の実施形態と異なる点は、導光部10
5にフィルタ1201を設けた点のみである。したがっ
て、以下では、導光部105の部分を中心に説明する。
【0162】本実施形態は被測定体108を照射した光
の少なくとも一部が測定装置側に進行するのを防止し
て、S/N比を向上させ高精度の検出を可能とするもの
である。
【0163】そのために、本実施形態ではフィルタ12
01を導光部105の表面であって、導光部105から
測定装置側に信号光が出射する側の表面に設けた。
【0164】このフィルタ1201は、変調光1102
が導光部105から測定装置側に出射するのを防止する
機能を有する。このフィルタ1201は、被測定体10
8への変調光が所定の偏光状態に偏光されていない場合
と、所定の偏光状態に偏光されている場合とによって付
与される性質が異なる。
【0165】(変調光が所定の偏光状態に偏光されてい
ない場合)この場合、導光部105から測定装置側へ変
調光1202が出射されるのを防止するために、フィル
タ1201には、変調光1202の少なくとも一部を吸
収する性質を付与する。
【0166】ここで、変調光1202の少なくとも一部
を吸収するとは、被測定体108を照射した変調光12
02のわずかでも吸収する場合も含み、さらに、被測定
体108を照射した変調光1202の全てを吸収する場
合や、被測定体108を照射した変調光1202の大部
分を吸収する場合も含む。
【0167】したがって、被測定体108から発せられ
た信号光1203はフィルタ1201により吸収されず
導光部105から測定装置側に出射するが、変調光12
02の少なくとも一部はフィルタ1201によって吸収
され導光部105から測定装置側に出射することはな
い。
【0168】したがって、本実施形態の光学装置では、
変調光1202によるS/N比の悪化を防止でき、精度
の良い測定を行うことができる。
【0169】(変調光が所定の偏光状態に偏光されてい
る場合)変調光が所定の偏光状態に偏光されている場合
は、以下のように、所定の偏光状態の光の少なくとも一
部の透過を防止する偏光板などによりフィルタ1201
を形成しても良い。もちろん、この場合であっても、前
述のように、変調光を吸収するフィルタ1201を用い
ても良い。
【0170】ここで、所定の偏光状態の光の少なくとも
一部の透過を防止するとは、被測定体108を照射した
変調光1202の透過がわずかでも防止される場合も含
み、さらに、被測定体108を照射した変調光1202
の全ての透過が防止される場合や、被測定体108を照
射した変調光1202の大部分の透過が防止される場合
も含む。
【0171】以下、S波の光の少なくとも一部の透過を
防止する偏光板によりフィルタ1201を構成した場合
について説明する。
【0172】まず、被測定体108をS波(ただし、P
波であっても良いが、以下の説明では一例としてS波を
扱う)に変調された変調光である変調光1202より照
射する。
【0173】S波の変調光1202により照射された被
測定体108により発せられる光はS波信号光及びP波
信号光の混合波の信号光1203となる。
【0174】被測定体108により発せられたS波信号
光及びP波信号光の混合波の信号光1203及び変調光
1202は、導光部105を導光しフィルタ1201に
到達する。
【0175】フィルタ1201に到達した信号光120
3のうち、P波信号光はフィルタ1201を透過し導光
部105から測定装置側に出射するが、S波信号光はフ
ィルタ1201によりその少なくとも一部の透過が制御
され、導光部105から測定装置側に出射しない。
【0176】また、フィルタ1201に到達した変調光
1202はフィルタ1201によりその少なくとも一部
の透過が制御され、導光部105から測定装置側に出射
しない。
【0177】このように、本実施形態では、前述の第1
の実施形態と同様の効果を得ることができると共に、フ
ィルタ1202により被測定体108を照射した変調光
1202の少なくとも一部が導光部105から測定装置
側に出射されるのを防止するため、S/N比を向上させ
ることができ、高精度の検出を行うことが可能である。
【0178】(光学装置の第10の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第10の実施形態について図13
を参照して説明する。図13は、本発明に係る光学装置
の第10の実施形態の断面図である。本実施形態は、主
に検出精度の向上を図る実施形態である。
【0179】図13に示されるように、本発明に係る光
学装置の第10の実施形態は、拡散板1301と、偏光
変換素子1302と、液晶パネル1303とを備える。
【0180】また、本実施形態の光学装置は、被測定体
1307の発光波長に基づいて、この発光を吸収する発
光波長のフィルタ1304を備える。
【0181】また、本実施形態の光学装置は、測定器と
してのPD(photo diode)1308と、光
源としてのLD(laser diode)1309と
を備える。
【0182】本実施形態の拡散板1301、偏光変換素
子1302、液晶パネル1303及びLD1309はそ
れぞれ、図1に示される拡散板101、偏光変換素子1
02、液晶パネル103及び光源106に対応し、略同
様の動作を行うためその詳細な説明を省略する。
【0183】発光波長のフィルタ1304は、被測定体
1307から発せられた信号光を吸収するフィルタであ
る。
【0184】図13に示されるように、被測定体130
7から発せられた信号光は、様々な方向に出射するが、
発光波長のフィルタ1304に到達した信号光はこのフ
ィルタ1304により吸収される。
【0185】導光板1305は、被測定体1307から
発せられた信号光をPD1308に導光する。
【0186】この導光板1305は、図13に示される
ように、被測定体載置板1306に対して、変調光が入
射する方向に配置されている。
【0187】この導光板1305は、図13に示される
例ではくさび型となっているが、本実施形態の導光板1
305は図13に示される例に限定されるものではな
く、図6に示されるような導光板であっても良い。この
場合、前述の第4の実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0188】ここで、発光波長のフィルタ1304と導
光板1305との間の屈折率をn1、導光板の屈折率を
n2、導光部105と被測定体載置板1306との間の
屈折率をn3とすると、n1<n2かつn2>n3、又
は、n1>n2かつn2<n3の関係が成り立つ。
【0189】被測定体載置板1306は、図1に示され
る被測定体載置板104と同様の部品である。
【0190】本実施形態では、導光板1305及びPD
1308を被測定体載置板1306に変調光が入射する
側に設けたため、変調光が導光板1305を導光してP
D1308に入射する割合を低減することができる。
【0191】このように、本実施形態では、液晶パネル
1303を用いて測定を行っているため、前述の本発明
に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を得られ
ると共に、被測定体載置板1306と液晶パネル130
3との間に導光板1305を設けたことにより、測定の
際に変調光を除去でき、高精度の検出が可能となる。
【0192】また、図13に示されるように、本実施形
態では、被測定体載置板1306及び被測定体1307
を光学装置の表面に配置することができることとなるた
め、アセンブリした後で試料を反応させることができ
る。
【0193】また、本実施形態では、被測定体1307
が光学装置の表面に配置されているため、被測定体13
07の交換が容易となる。
【0194】また、本実施形態では、発光波長のフィル
タ1304により迷光を除去することができ、誤検出、
誤反応を軽減し、検出精度を向上させることができる。
【0195】なお、本実施形態においては、前述の図3
や図5に示されるようなマイクロレンズアレイを例えば
被測定体載置板1306の下部に配置しても良い。この
場合であっても、前述の第2の実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0196】また、本実施形態では、光源としてLD1
309及び拡散板1301の組み合わせを用いたが、本
実施形態はこのような光源に限定されるものではなく、
例えば後述の図15や図16に示されるような各種の光
源を用いることができる。この場合、後述の第12の実
施形態や第13の実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0197】また、本実施形態では、受光部としてPD
1308を用いたが、本実施形態はこのような受光部に
限定されるものではなく、例えば後述の図17や図18
に示されるような各種の受光部を用いることができる。
この場合、後述の第14の実施形態や第15の実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0198】また、本実施形態では、後述の図19に示
されるようなアライメントマークを設けることができ
る。すなわち、アライメントマークを例えば被測定体載
置板1306及び導光板1305に設けることができ
る。この場合、後述の第16の実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0199】また、本実施形態では、後述の図20に示
されるようなスペーサを被測定体載置板1306と導光
板1305との間に設けることもできる。この場合、後
述の第17の実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0200】(光学装置の第11の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第11の実施形態について図14
を参照して説明する。図14は、本発明に係る光学装置
の第11の実施形態の断面図である。
【0201】図14に示されるように、本発明に係る光
学装置の第11の実施形態は、光を導光する導光部14
08と、偏光板1403と、液晶パネル1404と、偏
光板1405と、被測定体載置板1406とを備え、こ
れらがこの順序で積層されてるいる。
【0202】また、本実施形態では、導光部1408の
一側面に光源1401と、受光素子1402とが配置さ
れる。
【0203】光源1401は、被測定体載置板1406
上の被測定体1407を照射するための参照光1409
を出射する。この参照光1409は導光部1408内を
導光されて被測定体1407を照射する。
【0204】受光素子1402は、導光部1408を導
光してきた被測定体1407から発せられた信号光14
10を受光する。
【0205】偏光板1403は、光源1401から出射
された参照光1409を所定の偏光状態にする。
【0206】液晶パネル1404は、前述の本発明に係
る光学装置の第1の実施形態の液晶パネル103と同様
の部品であり入射した光の透過を制御する素子である。
【0207】偏光板1405は、被測定体1407から
出射した信号光1410の偏光を所定の偏光状態にす
る。
【0208】被測定体載置板1406は、前述の本発明
に係る光学装置の第1の実施形態と同様の部品であり、
複数の被測定体1407を載置している板である。ただ
し、図14に示される例では簡単のため、被測定体14
07は1つしか図示していない。
【0209】また、本発明に係る被測定体載置板140
6は板形状に限定されるものではなく、被測定体140
7を載置するものであればその形状は限定されない。
【0210】ここで、図14に示される光源1401は
図1に示される光源106と略同様の構造及び動作であ
り、図14に示される偏光板1403及び1405は図
1に示される偏光変換素子102と略同様の構造及び動
作であり、図14に示される液晶パネル1404は図1
に示される液晶パネル103と略同様の構造及び動作で
あり、図14に示される被測定体載置板1406は図1
に示される被測定体載置板104と略同様の構造及び動
作であり、これらの詳細な説明は省略する。
【0211】また、本実施形態では、図14に示される
ように光源1401と受光素子1402とが導光部14
08の一端に並列に配置されている。
【0212】上記構成の本実施形態では、光源1401
から発せられた参照光1409と、被測定体1407か
ら発せられた信号光1410とが導光する部分が同じ導
光部1408となる。
【0213】また、本実施形態では、参照光1409と
信号光1410とが反対の向きに進行する。
【0214】したがって、本実施形態では、液晶パネル
1404を用いて測定を行っているため、前述の本発明
に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を得られ
ると共に、被測定体1407の照射のための導光部と、
被測定体1407からの信号光を検出するための導光部
とを同じくすることにより、部品点数を削減でき、小
型、薄型化を図り、ローコストを実現できる。
【0215】また、本実施形態では、光源1401と受
光素子1402とを並列に配置することにより、アセン
ブリがしやすくなると共に、コンパクトになる。
【0216】また、参照光1409と信号光1410と
の進行方向の向きを反対にすることにより、受光素子1
402により参照光1409が受光されるのを防止する
若しくは軽減することができ、信号光1410を主とし
て検出することとなり、S/N比を向上させることがで
きる。
【0217】なお、本実施形態では、前述の図3及び図
4に示されるように、例えば導光部1408と偏光板1
403との間、被測定体載置板1406と偏光板140
5との間というような場所にマイクロレンズアレイを設
けても良い。この場合であっても、前述の第2の実施形
態や第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0218】また、本実施形態において、導光板140
8は、図14に示される例ではくさび型となっている
が、本実施形態の導光板1408は図14に示される例
に限定されるものではなく、図6に示されるような導光
板であっても良い。この場合、前述の第4の実施形態と
同様の効果を得ることができる。
【0219】また、本実施形態では、受光素子1402
を用いたが、本実施形態はこのような受光素子1402
に限定されるものではなく、例えば後述の図17や図1
8に示されるような各種の受光部を用いることができ
る。この場合、後述の第14の実施形態や第15の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
【0220】また、本実施形態では、後述の図19に示
されるようなアライメントマークを設けることができ
る。すなわち、アライメントマークを例えば被測定体載
置板1406及び偏光板1405に設けることができ
る。この場合、後述の第16の実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0221】また、本実施形態では、後述の図20に示
されるようなスペーサを被測定体載置板1406と偏光
板1405との間に設けることもできる。この場合、後
述の第17の実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0222】(光学装置の第12の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第12の実施形態について図15
を参照して説明する。図15は、本発明に係る光学装置
の第12の実施形態の光源部分の概略図である。
【0223】本実施形態が前述の本発明に係る光学装置
の第1の実施形態と異なる点は、拡散板101に複数の
光源が配置されている点である。それ以外の点は前述の
第1の実施形態と同様であるためその説明を省略する。
【0224】図15の(a)に示されるように、本実施
形態の光学装置は、拡散板101に光源1501a,1
501b,1501c,1501d,1501eが配置
されている。図15の(a)は、本発明に係る光学装置
の第12の実施形態の光源部分の斜視図である。
【0225】ただし、光源の数は図15の(a)に示さ
れるように5つに限定されるものではなく、2以上の任
意の数であって良い。
【0226】本実施形態では、拡散板101に配置され
た複数の光源1501a,1501b,1501c,1
501d,1501eにより拡散板101を照射する。
【0227】拡散板101に照射された光は拡散板10
1から拡散され参照光となり、この参照光は被測定体に
照射される。
【0228】したがって、本実施形態では、前述の第1
の実施形態と同様の効果を得ることができると共に、本
実施形態では複数の光源を配置したことにより、簡単な
構成で被測定体を照射する参照光のパワーを上げること
ができ被測定体からの信号光の強度を向上させることが
できる。
【0229】また、本実施形態では、光源が一個の場合
に比べてそれぞれの被測定体に、より均一な強度で照射
することができ、被測定体の場所による検出誤差が減
る。
【0230】また、光源の配置は、図15の(a)に示
される例では、拡散板101の一端にそれぞれの光源が
平行に配置されている。しかし、本実施形態の光源の配
置としてはこのような平行配置に限定されるものではな
く、適宜な配置であっても良い。
【0231】例えば光源の配置例として、図15の
(b)に示されるような配置例を挙げることができる。
図15の(b)は、本発明に係る光学装置の第12の実
施形態における光源の配置例を示す上面図である。
【0232】図15の(b)に示されるように、拡散板
101の周囲には、それぞれの端に複数の光源からなる
光源アレー1502,1503,1504,1505が
配置されている。
【0233】そして、これら光源アレー1502,15
03,1504,1505により拡散板101を照射す
ることにより、この図15の(b)に示される例であっ
ても、前述の図15の(a)に示される場合と同様の効
果を得ることができ、さらに、より光の均一性及び強度
の増加を図ることができる。
【0234】(光学装置の第13の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第13の実施形態について図16
を参照して説明する。図16は、本発明に係る光学装置
の第13の実施形態の光源部分の概略図であり、図16
の(a)は、本発明に係る光学装置の第16の実施形態
の光源部分の一部斜視図、図16の(b)は、図16の
(a)に示される拡散板の一部断面図、図16の(c)
は、図16の(a)に示される拡散板に形成されるパタ
ーンの拡大図である。
【0235】本実施形態が前述の本発明に係る光学装置
の第1の実施形態と異なる点は、拡散板1605の構造
のみである。それ以外の部分の説明は前述の第1の実施
形態と同様であるためその説明を省略する。
【0236】図16の(a)に示されるように、本実施
形態では光源1601から距離が離れるほどパターンの
傾き角θ(図16の(c))が大きくなるように、パタ
ーンを拡散板1605上に設けた。
【0237】図16の例では、光源1601を中心とし
た、同心円C1上のパターン1602、同心円C2上の
パターン1603、同心円C3上のパターン1604の
3種類のパターンが一例として示されている。
【0238】このパターンは、シリンドリカルマイクロ
レンズを同心円上に直行配列させることにより形成する
として良い。
【0239】本実施形態の拡散板上に形成されるパター
ンは図16の(b)や図16の(c)に示されるよう
に、その傾き角θが、光源からの距離から離れるほど大
きくなっている。
【0240】パターンの傾き角θが大きいとそれだけ光
の反射効率が向上する。したがって、光源1601から
離れるほどパターンに照射される光の強度は低くなるも
のの、傾き角θが大きくなることにより反射効率が上が
るため、被測定体に結果として均一な強度で光を照射す
ることができるようになる。
【0241】また、本実施形態では光源1601から距
離が離れるほどパターンの数を多くなるように構成して
も良い。
【0242】この場合、光源1601から離れる程、光
源からの光の強度は低下するが、パターンの数が増加す
ることによりその分、反射光量が増加し、被測定体載置
板上の被測定体を均一に照射することができる。
【0243】したがって、本実施形態によれば、前述の
本発明に係る第1の実施形態と同様の効果を得ることが
できると共に、光の利用効率が上がり、低消費電力を実
現することができる。
【0244】また、本実施形態では、パターンにより均
一に光を被測定体の照射することができるため、被測定
体の場所による測定誤差を軽減することができる。
【0245】(光学装置の第14の実施形態)次に、光
学装置の第14の実施形態について図17を参照して説
明する。図17は、本発明に係る光学装置の第14の実
施形態における導光部及び測定装置の概略図である。
【0246】本実施形態が前述の本発明に係る光学装置
の第1の実施形態と異なる点は、導光部105を導光し
てきた光を受光する受光素子1702a,1702b,
1702c,1702d,1702e,1702f,1
702gを導光部105の端面1701に平行に複数配
置した点である。その他の点は前述の第1の実施形態と
同様であるためその説明を省略する。
【0247】ただし、本実施形態では、受光素子の数は
図17に示されるような7個に限定されるものではな
く、その数は2以上の任意の数であって良い。
【0248】また、図17に示される例では、導光部1
05の端面1701からそれぞれの受光素子まで一定の
距離lが設定されているが、この距離lは信号光の受光
に必要な範囲で任意に増減することができる。
【0249】それぞれの受光素子1702a,1702
b,1702c,1702d,1702e,1702
f,1702gは、それぞれの受光範囲内に入射した光
を受光する。
【0250】したがって、本実施形態では、受光素子が
1つの場合に比べて光の強度の低下を軽減することがで
き、検出精度を向上させることができる。
【0251】このように、本実施形態では、前述の本発
明に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を得る
ことができると共に、受光素子を複数用いているため、
簡単な構成で高い検出制度を実現することができる。
【0252】(光学装置の第15の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第15の実施形態について図18
を参照して説明する。図18は、本発明に係る光学装置
の第15の実施形態の受光部分の概略図であり、図18
の(a)は、本発明に係る光学装置の第15の実施形態
における導光部及び測定装置の概略図、図18の(b)
は、本発明に係る光学装置の第15の実施形態における
導光部の変形例を示す概略図である。
【0253】本実施形態が前述の本発明に係る光学装置
の第1の実施形態に追加されている部分は、導光部18
01に加えて、第2の導光部1802を備えている点で
ある。その他の点は前述の第1の実施形態と同様である
ためその説明を省略する。
【0254】図18の(a)に示されるように、本実施
形態ではくさび型の導光部1801の信号光が出射する
一端にさらに第2の導光部1802が設けられている。
【0255】第2の導光部1802は図18の(a)に
示されるようにくさび型をしている。
【0256】図18の(a)に示されるように、被測定
体から発せられた信号光は、まず導光部1801に入射
し、導光部1801内部を導光した後、第2の導光部1
802に入射し、第2の導光部1802内を導光した
後、外部に出射される。
【0257】第2の導光部1802の信号光の出射面側
には測定装置1803が配置され、この測定装置180
3は第2の導光部1802から出射した信号光を測定す
る。
【0258】ここで、本実施形態で使用される第1の導
光部1801及び第2の導光部1802のいずれか一方
は、くさび型ではなく、図18の(b)に示されるよう
に表面に複数のパターン1805が形成された導光部1
804であっても良い。この導光部1804のパターン
1805はくさび型をしているがその角度は任意に制御
することができる。
【0259】このように、本実施形態では、前述の本発
明に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を得る
ことができると共に、2つの導光部を用いることにより
受光素子を1個にすることができ、部品点数を削減で
き、小型化、ローコスト化を図ることができる。
【0260】また、くさび型の第2の導光部1802の
場合は単純な構成で効率良く信号光を導光することがで
きる。
【0261】また、図18の(b)に示されるような、
パターン1805を有する第2の導光部1804を用い
た場合は薄型化が可能となる。
【0262】(光学装置の第16の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第16の実施形態について図19
を参照して説明する。図19は、本発明に係る光学装置
の第16の実施形態の断面図である。
【0263】本実施形態が前述の本発明に係る光学装置
の第1の実施形態と異なる点は、位置決めのためのアラ
イメントマークを設けた点である。それ以外の点は同じ
であるためその説明は省略する。
【0264】本実施形態は、位置決めのためのアライメ
ントマークを被測定体載置板104に設ける。さらに、
本実施形態は、位置決めのためのアライメントマークを
液晶パネル103又は導光部105の少なくともいずれ
か一方に設ける。
【0265】図19に示される例では、被測定体載置板
104に位置決めのためのアライメントマーク1901
を設け、液晶パネル103の位置決めのためのアライメ
ントマーク1902を設けている。
【0266】このアライメントマーク1901とアライ
メントマーク1902とは雌雄のアライメントマークで
あって良い。
【0267】このように、本実施形態では、位置決めの
ためのアライメントマークを設けているため、前述の本
発明に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を得
ることができると共に、アライメントマーク1901,
1902により、被測定体載置板104の水平方向の位
置決めが容易となる結果、被測定体載置板104の設置
場所の位置決めが容易になり、機械精度が向上する。よ
って、測定精度を向上させることができる。
【0268】(光学装置の第17の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第17の実施形態について図20
を参照して説明する。図20は、本発明に係る光学装置
の第17の実施形態の断面図である。
【0269】本実施形態が前述の本発明に係る光学装置
の第1の実施形態と異なる点は、被測定体載置板104
の高さ方向の位置決めのためのスペーサを形成した点で
ある。それ以外の点は同じであるためその説明は省略す
る。
【0270】本実施形態は、高さ方向の位置決めのため
のスペーサを、被測定体載置板104と導光部105と
の間及び被測定体載置板104と液晶パネル103との
間の少なくともいずれか一方の間に設ける。
【0271】この高さ方向の位置決めのためのスペーサ
は、接着剤で形成しても良い。接着剤は透明な樹脂が良
い。また、スペーサはUV硬化樹脂あるいは熱硬化樹脂
でも良い。
【0272】また、接着剤を用いた場合は、熱やUVや
振動などのエネルギーにより溶ける若しくは粘着力が弱
くなる接着剤を使用しても良い。
【0273】図20に示される例では、被測定体載置板
104と液晶パネル103との間に高さ方向の位置決め
のためのスペーサ2001を設けている。
【0274】なお、このスペーサ2001は、被測定体
載置板104の高さ方向の位置を安定させるために、複
数個設けることが好ましいが、1個でも良い。
【0275】このように、本実施形態では、前述の本発
明に係る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を得る
ことができると共に、高さ方向(被測定体載置板104
の面に垂直な方向)の位置決めのためのスペーサを設け
ているため高さ方向のアセンブリの制御が可能となり、
光学性能の劣化を防止することができる。
【0276】また、本実施形態では、高さ方向の位置決
めのためのスペーサを接着剤で形成した場合、プロセス
が簡単となり、分析デバイスの耐環境性も向上させるこ
とができる。
【0277】また、本実施形態では、熱やUVや振動な
どのエネルギーにより溶ける若しくは粘着力が弱くなる
接着剤を使用した場合、エネルギーにより溶けたり粘着
力が弱くなることにより、交換(リサイクル)が可能に
なる。また不良品等の部品交換も容易になる。
【0278】(光学装置の第18の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第18の実施形態について図21
を参照して説明する。図21は、本発明に係る光学装置
の第18の実施形態の概略図である。
【0279】本発明に係る光学装置の第18の実施形態
は、前述の第1の実施形態と異なり、デジタルミラーデ
バイス(以下、DMDと記す。)を用いて被測定体載置
板104上の被測定体108に照射される光を選択する
実施形態である。
【0280】図21に示されるように、本発明に係る光
学装置の第18の実施形態は、DMD素子2102から
なるDMD2101と、被測定体載置板104と、導光
部105とからなる。
【0281】また、本実施形態の光学装置は参照光21
03を出射する不図示の光源を備えている。この光源は
特に限定するものではないが、例えば前述の図1や図1
5や図16に示されるような光源であっても良い。
【0282】例えば図1に示される光源を用いた場合
は、参照光2103を照射する光源は、光源106及び
拡散板101により構成されることとなる。
【0283】また、図21には示されていないが、本実
施形態には導光部105により導光された光を測定す
る、例えば前述の図17や図18に示されるPD(ph
otodiode)等の測定装置が備えられている。
【0284】DMD2101は、参照光2103のう
ち、被測定体載置板104上の被測定体108に照射す
る変調光2104を選択する装置である。
【0285】このDMD2101は、複数のDMD素子
2102により構成され。これらDMD素子2102
は、被測定体載置板104上の被測定体108に一対一
に対応する。DMD2101とは、マイクロマシニング
技術を用いることにより、Si基板上に多数の微細なマ
イクロミラーを配列させた光学素子である。
【0286】ここで、図21に示されるDMD素子21
02について図22を参照して説明する。図22は、図
21に示されるDMD素子2102の概略図である。
【0287】図22に示されるように、基板2201の
上面には一対の支持部2203が設けられており、Si
基板2201の表面においてトーションヒンジ2204
の両端が支持部2203によって支持されている。トー
ションヒンジ2204には、ヨーク2205の中央部が
取り付けられており、ヨーク2205の中心に立てられ
た柱部2206の上端にマイクロミラー2202が形成
されている。
【0288】Si基板2201の上面には、静電気等の
電気磁気的な力によってヨーク2205に駆動力を及ぼ
してトーションヒンジ2204を捩らせながらヨーク2
205の傾きを調整することにより、マイクロミラー2
202の角度を制御するためのミラー駆動手段(図示せ
ず)が設けられている。こうしてヨーク2205を傾け
ることにより、マイクロミラー2202の角度を少なく
とも2方向に変化させることができ、マイクロミラー2
202に照射されて反射された反射光の方向を自由に制
御することができる。
【0289】このように、本発明に係る光学装置の第1
8の実施形態によれば、被測定体載置板104上の被測
定体108に照射する参照光を選択するためにDMD2
101を用いているため、機械的なスキャンが不要とな
り、被測定体108が複数載置されている場合であって
も、装置を大型化することなく測定することが可能とな
る。
【0290】また、本実施形態のようにDMDを使用し
た場合、偏光素子が不要になり、部品点数が減り、さら
なるローコスト化を図ることができる。
【0291】なお、本実施形態では、前述の図3及び図
4に示されるように、例えば被測定体載置板104の下
部又は上部の少なくともいずれか一方にマイクロレンズ
アレイを設けても良い。この場合であっても、前述の第
2の実施形態及び第3の実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0292】図21に示される導光板105は、図21
に示される例ではくさび型となっている。そして、本実
施形態の導光板105は図21に示される例に限定され
るものではなく、図6に示されるような導光板であって
も良い。この場合、前述の第4の実施形態と同様の効果
を得ることができる。
【0293】また、本実施形態では、前述の第8の実施
形態又は第9の実施形態と同様に、図11又は図12に
示されるような偏光していない光を吸収するフィルタを
用いても良い。この場合、前述の第8の実施形態又は第
9の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0294】また、本実施形態では、光源として特に示
していないが、本実施形態の光源は特に限定されるもの
ではなく、参照光2103を照射するために適切な光源
であれば良く、例えば前述の図1や図15や図16に示
されるような各種の光源も用いることができる。図15
や図16に示される光源を用いた場合、前述の第12の
実施形態や第13の実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0295】また、本実施形態では、受光部として特に
限定はしていないが、本実施形態の受光部は特に限定さ
れるものではなく、例えば前述の図17や図18に示さ
れるような各種の受光部を用いることができる。この場
合、前述の第14の実施形態や第15の実施形態と同様
の効果を得ることができる。
【0296】また、本実施形態では、前述の図19に示
されるようなアライメントマークを設けることができ
る。すなわち、アライメントマークを例えば被測定体載
置板104及び導光板105に設けることができる。こ
の場合、前述の第16の実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0297】また、本実施形態では、前述の図20に示
されるようなスペーサを被測定体載置板104と導光板
105との間に設けることもできる。この場合、前述の
第17の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0298】(光学装置の第19の実施形態)次に、次
に本発明に係る光学装置の第19の実施形態について図
23及び図24を参照して説明する。図23は、本発明
に係る光学装置の第19の実施形態の概略図、図24
は、図23に示される光学装置の導光部部分の断面図で
ある。
【0299】本実施形態は、前述の本発明に係る光学装
置の第18の実施形態と略同様の実施形態であるが、本
実施形態では、DMD2101により選択された変調光
2304が被測定体載置板104上の被測定体108に
斜めに入射するようにDMD素子の制御及びDMD21
01の配置を制御した点を特徴とし、この点のみが前述
の第18の実施形態と異なる。
【0300】したがって、以下では、前述の第18の実
施形態と異なる点のみを主に説明する。
【0301】すなわち、図23及び図24に示されるよ
うに、本実施形態では、DMD2101により選択され
た変調光2304が、被測定体108に斜めに照射され
る。
【0302】被測定体108から出射された信号光24
01は、導光部105内部を導光し、測定装置2402
に測定される。
【0303】一方、被測定体108を照射した変調光2
304は、被測定体108に斜めに照射されるため、信
号光2401が導光部105内部を導光する方向とは逆
側に導光される。
【0304】したがって、本実施形態では、測定装置2
402に測定される変調光2304を低減することがで
きる。
【0305】したがって、本発明に係る光学装置の第1
9の実施形態では、前述の本発明に係る光学装置の第1
8の実施形態と同様の効果を得ることができると共に、
DMD2101に入射した参照光2303のうち、DM
D2101により選択された変調光2304を被測定体
108に斜めに入射させ、信号光2401が導光部10
5を導光する方向とは逆側に変調光2304を導光する
ようにしているため、測定装置2402に測定される変
調光2304を軽減でき、測定の際のS/N比を向上さ
せることができる。
【0306】すなわち、被測定体108に斜めに変調光
が入射することにより被測定体からの光の検出の際に、
変調光成分を除去でき、信号光を主として測定すること
となり、S/N比を向上させることができる。
【0307】ただし、本実施形態でしようされる導光部
105がくさび型の場合、先端が尖っていないほうが望
ましい。なぜなら、先端が尖っていると不要光が外部に
抜けずらく、測定装置2402に達してしまう場合があ
るため。
【0308】(光学装置の第20の実施形態)次に、本
発明に係る光学装置の第20の実施形態について図25
を参照して説明する。図25は、本発明に係る光学装置
の第20の実施形態の概略図である。
【0309】本実施形態の光学装置が前述の本発明に係
る光学装置の第1の実施形態と異なる点は、拡散板25
01が、被測定体載置板104に対して所定の角度傾い
て配置されている点であり、それ以外の点は同様である
ためその説明を省略する。また、図25に示される例で
は、簡単のため、図1に示される偏光変換素子102は
省略している。
【0310】拡散板2501が、被測定体載置板104
に対して所定の角度傾いて配置されているとは、被測定
体載置板104の法線に対して、拡散板2501の法線
が所定の角度傾いていることをいう。
【0311】本実施形態は、前述の本発明に係る光学装
置の第19の実施形態のように、被測定体108に斜め
に光を照射するための実施形態である。
【0312】すなわち、本実施形態は、被測定体108
に斜めに光を照射するために拡散板2501を斜めにし
ている。
【0313】拡散板2501から出射された光は、拡散
板2501の傾きに応じて被測定体108に斜めに照射
される。
【0314】そして、前述の第19の実施形態の図24
のように、被測定体108を照射した光は、被測定体1
08の信号光とは逆側に導光される。
【0315】したがって、本実施形態では、本発明に係
る光学装置の第1の実施形態と同様の効果を得ることが
できると共に、被測定体載置板104に対して角度を持
って配置された拡散板2501により変調光2502を
被測定体108に斜めに入射させ、信号光が導光部10
5を導光する方向とは逆側に変調光2502を導光する
ようにしているため、測定装置に測定される変調光25
02を軽減でき、測定の際のS/N比を向上させること
ができる。
【0316】(被測定体載置部及び被測定体の例)ここ
で、上記本発明に係る光学装置の各実施形態に用いられ
る被測定体載置部及び被測定体の例について説明する。
なお、以下に説明する被測定体載置部及び被測定体は、
本発明に係る被測定体載置部品の一実施形態となる。
【0317】被測定体載置部及び被測定体としては種々
のものが考えられるが、例えば第1例として、DNAチ
ップを挙げることができる。
【0318】DNAチップは、多数の異なったDNAプ
ローブをガラス基板上に高密度に固定し、そのDNAプ
ローブをハイブリダイズさせ、その蛍光等の信号を検出
してコンピューターで大量解析するためのものである。
【0319】したがって、DNAチップでは、ガラス基
板が被測定体載置部を構成し、DNAプローブが被測定
体を構成する。
【0320】また、被測定体載置部及び被測定体の第2
例として、DNAマイクロアレイを挙げることができ
る。
【0321】DNAマイクロアレイとは、DNAチップ
と構成・機能は同じであるが、作製方法がDNAチップ
は半導体工程を利用するのに対し、DNAマイクロアレ
イはスポッターと呼ばれるものでプローブを滴下して作
製する。DNAチップの方が高密度にDNAプローブが
配列されている。
【0322】したがって、DNAマイクロアレイにおい
ては、ガラス基板が被測定体載置部を構成し、DNAプ
ローブが被測定体を構成する。
【0323】また、被測定体載置部及び被測定体の第3
例として、ECAチップを挙げることができる。
【0324】ECAチップは、DNAチップと構成・機
能は同じであるが、検出に電気を用いるものである。電
気と光の両方を用いる場合もある。
【0325】したがって、ECAチップでは、ガラス基
板が被測定体載置部を構成し、DNAプローブが被測定
体を構成する。
【0326】また、被測定体載置部及び被測定体の第4
例として、プロテインチップを挙げることができる。
【0327】プロテインチップは、DNAチップが遺伝
子を解析するのに対し、プロテインチップはたんぱく質
を解析するのに用いられる。
【0328】したがって、ECAチップでは、ガラス基
板が被測定体載置部を構成し、DNAプローブが被測定
体を構成する。
【0329】ただし、本発明に係る光学装置の実施形態
に用いられる被測定体載置部及び被測定体としては上記
の例に限定されるものではなく、その他種々のものを用
いることができる。
【0330】(測定方法の実施形態)次に、本発明に係
る測定方法の一実施形態について図26を参照して説明
する。図26は、本発明に係る測定方法の一実施形態の
動作のフローチャートである。
【0331】本実施形態の測定方法は、前述の本発明に
係る光学装置の第1の実施形態から第20の実施形態の
いずれかの光学装置を用いて行われる方法である。
【0332】本実施形態の測定方法は、光学装置が測定
するタイミングを制御してより信号光の測定精度を向上
させる測定方法である。以下、図面に沿って説明する。
【0333】図26に示されるように、本実施形態の測
定方法は、光源、被測定体及び測定装置の3つの部品の
間の測定動作を制御する。
【0334】(一個目の被測定体)まず、一個目の被測
定体の測定を行う場合、光源をONし(ステップ1)、
一個目の被測定体に照射を行う(ステップ2)。このス
テップ2の照射により被測定体は発光する(ステップ
3)。
【0335】次に、光源をOFFする(ステップ4)。
ここで、このステップ4などで示される光源OFFと
は、光源が完全に発光を停止した場合のみならず、光源
の発光が略終わった場合も含む。
【0336】そして、光源がOFFされた後、測定装置
は被測定体の発光を測定する(ステップ5)。
【0337】その後、被測定体は発光を終え(ステップ
6)、測定装置も測定を終了する(ステップ7)。
【0338】以下、二個目の被測定体の測定動作も、上
述のステップ1からステップ7の動作にそれぞれ対応し
て、ステップ8からステップ14の動作が行われること
により、一個目の被測定体の測定動作と同様の動作が行
われる。
【0339】そして、三個目以降の被測定体の測定動作
も、前述の一個目の被測定体の測定動作と同様に行われ
る。
【0340】このように、本実施形態の測定方法によれ
ば、ステップ4及びステップ5に示されるように、光源
がOFFされた後(ステップ4)に測定装置が測定を行
っているため(ステップ5)、光源から被測定体に照射
された参照光又は変調光が測定装置により測定されるこ
とを防ぎ又は軽減することができるので、S/N比を向
上させ、精度の良い測定を行うことができる。
【0341】(分析システムの実施形態)次に、本発明
に係る分析システムについて図27、図28及び図29
を参照して説明する。図27は、本発明に係る分析シス
テムの一実施形態の全体構成図、図28は、図27に示
される分析装置の内部ブロック図、図29は、図27に
示される分析システムの一実施形態の動作のフローチャ
ートである。
【0342】図27に示されるように、本発明に係る分
析システムは、光学装置2701と、分析装置2702
と、情報データベース2703とから構成される。
【0343】光学装置2701は、前述の本発明に係る
光学装置の第1の実施形態から第20の実施形態のうち
のいずれかを用いる。
【0344】分析装置2702は、光学装置2701及
び情報データベース2703から入力した情報に基づい
て比較、判定を行う装置である。
【0345】情報データベース2703は、分析装置2
702により分析を行う際に必要となる基準データが格
納されている。この情報データベース2703は、例え
ばハードディスク等を有するサーバにより構成される。
【0346】光学装置2701と、分析装置2702
と、情報データベース2703とはそれぞれネットワー
クにより接続されるとしても良いし、各装置が1つの装
置(筐体)に収納されていても良いし、分析装置270
2内部に光学装置2701及び情報データベース270
3の一方が格納されているとしても良い。
【0347】次に、図27に示される分析装置2702
の内部構成について図28を参照して説明する。
【0348】図27に示される分析装置2702は、制
御部2801と、送受信部2801と、送受信部280
2と、比較判定部2803と、記憶部2804とを備
え、それぞれはバス2805により接続されている。
【0349】制御部2801は、それぞれの部を制御す
る。送受信部2802は、外部との情報のやりとりを行
う。比較判定部2803は、入力した情報に基づいて比
較、判定を行う。記憶部2804は、比較判定結果や入
力した情報などを記憶する。
【0350】図28に示される各部の機能は、分析装置
が備えるCPUが、単体で、その他の部品と共に又は主
記憶装置や補助記憶装置に記憶されているプログラムと
協働することにより実現される。
【0351】次に、図27に示される分析システムの動
作について図29参照して説明する。
【0352】まず、光学装置2701が測定を行い(ス
テップ2901)、この測定情報が分析装置2702に
送信される。
【0353】測定情報が送信された分析装置2702
は、情報データベース2703から比較情報を受信し、
測定情報と比較情報との比較を行う(ステップ290
2)。
【0354】そして、分析装置2702は比較結果に基
づいて判定を行う(ステップ2903)。この判定は、
例えば比較した結果、測定情報と比較情報とが一致した
あるいは一致しなかったなどがある。
【0355】次に、分析装置2702は判定結果を出力
し(ステップ2904)、動作を終える。
【0356】以上のように、本発明に係る分析システム
の一実施形態では、分析装置2702の分析により光学
装置2701が測定した結果に基づいて判定結果を出力
することが可能となる。
【0357】(分析システムを用いた本人照合方法)次
に、上記本発明に係る分析システムの一実施形態を本人
照合方法に適用した場合について図30を参照して説明
する。この本人照合方法は本発明に係る本人照合方法の
一実施形態となる。図30は、本発明に係る本人照合方
法の一実施形態のフローチャートである。
【0358】本発明に係る本人照合方法の一実施形態
は、前述の本発明に係る分析システムの一実施形態を用
いて本人照合を行う方法である。
【0359】そして、本発明に係る本人照合方法の一実
施形態を用いることにより、例えば、ある部屋に入室を
許可するかしないかを照合結果に基づいて判定すること
によるセキュリティシステムを構築したり、クレジット
カード等のカードの不正利用を防止する。
【0360】本実施形態の本人照合方法では、図27に
示される分析装置2702が、光学装置2701から得
られる情報(ステップ3001)と、データベースやカ
ードに格納された情報などの既知の情報(ステップ30
02)に基づいて、本人の同一性を判断する(ステップ
3003)。
【0361】これらステップ3001からステップ30
03までの動作は、前述の図29に示されるフローチャ
ートのステップ2901からステップ2903までの動
作に対応する。
【0362】そして、分析装置により同一性が判断され
た後、その判断結果に基づいて、分析装置は、入室許可
やカードの使用許可をしたり(ステップ3004)、入
室の不許可やカードの使用の不許可を行う(ステップ3
005)。
【0363】したがって、本発明に係る本人照合方法の
一実施形態を、遺伝子情報を用いたセキュリティシステ
ムに適用した場合は以下のような動作となる。
【0364】(1)部屋の入り口等に上記実施形態の分
析システムを設置しておき、本発明に係る分析システム
の実施形態は、入室しようとする人物の遺伝子情報を読
み取る。
【0365】(2)あらかじめ、入室を許可する人物の
遺伝子情報をシステムにデータベースとして保存してお
き、本発明に係る分析システムの一実施形態は、入室し
ようとする人物が許可されているかどうかをこのデータ
ベースに格納された情報に基づいて比較判断する。
【0366】(3)本発明に係る分析システムの一実施
形態は、入室許可の人物であれば扉を開錠し、入室を許
可していない人物の場合は開錠しない。
【0367】また、本発明に係る本人照合方法の一実施
形態を、遺伝子情報を用いたカード使用の許可方法に適
用した場合は以下のような動作となる。
【0368】(1)クレジットカード等に正規利用者の
遺伝子情報を記録しておく。
【0369】(2)本発明に係る分析システムの一実施
形態は、クレジットカードを使用する際に、利用者の遺
伝子情報を分析する。
【0370】(3)本発明に係る分析システムの一実施
形態は、カードの保存情報と解析結果を照合して、正規
の利用者かどうかを判定する。
【0371】(4)本発明に係る分析システムの一実施
形態は、正規利用者の場合はカードの使用を許可し、正
規利用者でない場合はカードの使用を認めない。
【0372】以上のような本発明に係る本人照合方法の
一実施形態により、指紋照合、顔認識などに比べて、よ
り確度の高い本人照合方法とすることができる。
【0373】(アレルギー・副作用検査方法)次に、本
発明に係る分析システムの一実施形態を用いたアレルギ
ー・副作用検査方法について図31を参照して説明す
る。この本発明に係る分析システムの一実施形態を用い
たアレルギー・副作用検査方法は、本発明に係るアレル
ギー・副作用検査方法の一実施形態となる。よって、図
31は、本発明に係るアレルギー・副作用検査方法の一
実施形態のフローチャートである。
【0374】本実施形態のアレルギー・副作用検査方法
では、図27に示される分析装置2702が、光学装置
2701から得られる情報(ステップ3101)と、デ
ータベースに格納された、アレルギー・副作用などを発
生するグループ情報(ステップ3102)とに基づい
て、利用者の遺伝子の属性を判断する(ステップ310
3)。
【0375】これらステップ3101からステップ31
03までの動作は、前述の図29に示されるフローチャ
ートのステップ2901からステップ2903までの動
作に対応する。
【0376】そして、分析装置により属性が判断された
後、その判断結果に基づいて分析装置は、食品、薬の使
用を停止を指示したり(ステップ3104)、食品、薬
の使用の許可を行う(ステップ3105)。
【0377】このように、本発明に係る分析システムの
一実施形態を用いた、本実施形態のアレルギー・副作用
検査方法では例えば遺伝子情報を用いて判断する場合、
以下のような動作となる。
【0378】(1)開示された食品、薬を提供する際に
アレルギー、副作用を発生するグループの遺伝子情報を
データベースに格納する。
【0379】(2)本発明に係る分析システムの一実施
形態は、利用者がその食品や薬等を利用する前に利用者
自身の遺伝子情報を解析する。
【0380】(3)本発明に係る分析システムの一実施
形態は、利用者の遺伝子が提供されたグループ情報に属
するか否かを判定する。この判定は、その食品、薬を利
用してもアレルギー、副作用が発生しないかどうかを判
定する。
【0381】(4)本発明に係る分析システムの一実施
形態は、グループに属さない場合は食品、薬の使用を許
可し、属する場合はアレルギー等が発生する可能性があ
るので使用しないように指示する。
【0382】したがって、本実施形態によるアレルギー
・副作用検査方法では、従来アレルギーや副作用は摂取
するまで分からない場合が多かったが、本システムを利
用することで、あらかじめその判断をすることができ、
危険性を回避することができる。
【0383】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、被測定
体を照射する光を選択して被測定体の測定を行っている
ため、小型化、高速化及び低コスト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学装置の第1の実施形態の全体
概略図である。
【図2】図1に示される本発明に係る光学装置の第1の
実施形態の断面図である。
【図3】本発明に係る光学装置の第2の実施形態の断面
図である。
【図4】本発明に係る光学装置の第3の実施形態の一部
断面図である。
【図5】図3及び図4に示されるマイクロレンズアレイ
の一部拡大図である。
【図6】本発明に係る光学装置の第4の実施形態の一部
断面図である。
【図7】図6に示される光学装置の導光部の一部拡大図
である。
【図8】本発明に係る光学装置の第5の実施形態におい
て用いられる導光部の外観図である。
【図9】本発明に係る光学装置の第6の実施形態の一部
断面図である。
【図10】本発明に係る光学装置の第7の実施形態の一
部断面図である。
【図11】本発明に係る光学装置の第8の実施形態の一
部断面図である。
【図12】本発明に係る光学装置の第9の実施形態の一
部断面図である。
【図13】本発明に係る光学装置の第10の実施形態の
断面図である。
【図14】本発明に係る光学装置の第11の実施形態の
断面図である。
【図15】本発明に係る光学装置の第12の実施形態の
光源部分の概略図である。
【図16】本発明に係る光学装置の第13の実施形態の
光源部分の概略図である。
【図17】本発明に係る光学装置の第14の実施形態に
おける導光部及び測定装置の概略図である。
【図18】本発明に係る光学装置の第15の実施形態の
受光部分の概略図である。
【図19】本発明に係る光学装置の第16の実施形態の
断面図である。
【図20】本発明に係る光学装置の第17の実施形態の
断面図である。
【図21】本発明に係る光学装置の第18の実施形態の
概略図である。
【図22】図21に示されるDMD素子2102の概略
図である。
【図23】本発明に係る光学装置の第19の実施形態の
概略図である。
【図24】図23に示される光学装置の導光部部分の断
面図である。
【図25】本発明に係る光学装置の第20の実施形態の
概略図である。
【図26】本発明に係る測定方法の一実施形態の動作の
フローチャートである。
【図27】本発明に係る分析システムの一実施形態の全
体構成図である。
【図28】図27に示される分析装置の内部ブロック図
である。
【図29】図27に示される分析システムの一実施形態
の動作のフローチャートである。
【図30】本発明に係る本人照合方法の一実施形態のフ
ローチャートである。
【図31】本発明に係るアレルギー・副作用検査方法の
一実施形態のフローチャートである。
【符号の説明】
101 拡散板(光源手段、拡散手段) 102 偏光変換素子(偏光変換手段) 103 液晶パネル(選択透過手段) 104 被測定体載置板(被測定体載置手段) 105 導光部(受光手段、導光手段) 106 光源(光源手段) 107 液晶セル 108 被測定体 301 マイクロレンズアレイ(集光手段) 302 レンズ部 401 マイクロレンズアレイ(集光手段) 402 レンズ部 601 導光部 602 パターン 801 導光部 901 ブラッググレーティングパターン(透過反射制
御手段) 902 変調光 903 S波信号光 904 P波信号光 905 導光部 1001 光学膜(透過反射制御手段) 1002 変調光 1003 S波信号光 1004 P波信号光 1005 導光部 1101 フィルタ(透過制限手段) 1102 変調光 1103 信号光 1201 フィルタ(透過制限手段) 1202 変調光 1203 信号光 1301 拡散板(光源手段、拡散手段) 1302 偏光変換素子(偏光変換手段) 1303 液晶パネル(選択透過手段) 1304 フィルタ(吸収手段) 1305 導光板(導光手段) 1306 被測定体載置板(被測定体載置手段) 1307 被測定体 1308 PD(photo diode)(測定手
段) 1309 LD(laser diode)(光源手
段、発光手段) 1401 光源(光源手段) 1402 受光素子(測定手段) 1403 偏光板(第1の偏光変換手段) 1404 液晶パネル(選択透過手段) 1405 偏光板(第2の偏光変換手段) 1406 被測定体載置板(被測定体載置手段) 1407 被測定体 1408 導光部(導光手段) 1409 参照光 1410 信号光 1501a,1501b,1501c,1501d,1
501e 光源 1502,1503,1504,1505 光源アレー 1601 光源 1602,1603,1604 パターン 1605 拡散板 1701 端面 1702a,1702b,1702c 受光素子 1702d,1702e,1702f,1702g 受
光素子 1801 導光部 1802 導光部(第2の導光手段) 1803 測定装置 1804 導光部 1805 パターン 1901,1902 アライメントマーク(第1の位置
決め手段) 2001 スペーサ(第2の位置決め手段) 2101 DMD(デジタルミラーデバイス) 2102 DMD素子 2103 参照光 2104 変調光 2201 基板 2202 マイクロミラー 2203 支持部 2204 トーションヒンジ 2205 ヨーク 2206 柱部 2303 参照光 2304 変調光 2401 信号光 2402 測定装置 2501 拡散板 2502 変調光 2701 光学装置 2702 分析装置 2703 情報データベース(格納手段) 2801 制御部 2801 送受信部 2802 送受信部 2803 比較判定部 2804 記憶部 2805 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 武男 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 DA06 EA01 FA01 GA02 GB18 GB19 HA01 HA02 HA06 HA07 HA15 JA02 JA04 KA09 LA01 NA06 2G059 AA05 BB12 CC16 DD13 EE01 EE05 GG03 GG04 GG06 GG10 JJ02 JJ11 JJ13 JJ17 JJ18 JJ19 JJ26 KK01 KK04 MM10 4B063 QA11 QA18 QA20 QQ43 QR32 QR55 QS34 QX02

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発する光源手段と、 前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手
    段と、 前記偏光変換手段から出射された光のうち被測定体に照
    射される光を選択して透過させるための選択透過手段
    と、 前記選択透過手段を透過した光が照射される被測定体を
    載置する被測定体載置手段と、 前記光が照射された被測定体から発せられた光を受光す
    る受光手段とを備えることを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記選択透過手段が、 前記被測定体載置手段上の被測定体に一対一に対応した
    液晶セルを複数有する液晶パネルを備え、 前記液晶セルに対する電圧の印加により、前記被測定体
    に照射される光を選択して透過させることを特徴とする
    請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記選択透過手段と前記被測定体載置手
    段との間、及び前記被測定体載置手段と前記受光手段と
    の間との少なくとも一方の間に集光手段を設けたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記受光手段が 前記被測定体から発せられた光を導光する導光手段と、 前記導光手段を導光した光を測定する測定手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記
    載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記導光手段が、 くさび型であることを特徴とする請求項4に記載の光学
    装置。
  6. 【請求項6】 前記導光手段が表面に、 複数のくさび型のパターンを備えることを特徴とする請
    求項4に記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記導光手段における、前記被測定体か
    ら発せられた光が入射する面とは逆側の面に、光の偏光
    状態に応じて光の透過及び反射を制御する透過反射制御
    手段を備えることを特徴とする請求項4から6のいずれ
    か1項に記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記導光手段における、前記被測定体か
    ら発せられた光が入射する面、及び前記導光手段から光
    が出射する面の少なくとも一方の面に、前記被測定体を
    照射した光の透過を制限する透過制限手段を備えること
    を特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の光
    学装置。
  9. 【請求項9】 前記測定手段が、前記導光手段における
    前記導光手段から光が出射する面に複数配置されること
    を特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の光
    学装置。
  10. 【請求項10】 前記導光手段から光が出射する面に配
    置された第2の導光手段を備えることを特徴とする請求
    項4から8のいずれか1項に記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記被測定体載置手段と、 前記導光手段及び前記選択透過手段との少なくとも一方
    とに、 該被測定体載置手段の面に平行な方向における位置決め
    のための第1の位置決め手段を設けたことを特徴とする
    請求項4から10のいずれか1項に記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記被測定体載置手段と前記導光手段
    との間、及び、前記被測定体載置手段と前記選択透過手
    段との間の少なくとも一方の間に、 前記被測定体載置手段の面に垂直な方向における位置決
    めのための第2の位置決め手段を設けたことを特徴とす
    る請求項4から11のいずれか1項に記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記光源手段が、 光を発する発光手段と、 前記発光手段からの光を拡散する拡散手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載
    の光学装置。
  14. 【請求項14】 前記発光手段が、 前記拡散手段の少なくとも一端に複数配置されているこ
    とを特徴とする請求項13に記載の光学装置。
  15. 【請求項15】 前記拡散手段が、 前記発光手段から離れるほど光の反射効率が高くなり、
    かつ、前記発光手段を中心とした同心円上において光の
    反射効率が略等しい複数のパターンを備えることを特徴
    とする請求項13又は14に記載の光学装置。
  16. 【請求項16】 前記光源手段の面が、 前記被測定体載置手段の面に対して所定の角度を有して
    配置されていることを特徴とする請求項1から15に記
    載の光学装置。
  17. 【請求項17】 光を発する光源手段と、 前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手
    段と、 前記偏光変換手段から出射された光のうち被測定体に照
    射される光を選択して透過させるための選択透過手段
    と、 前記被測定体から発せられた光を吸収する吸収手段と、 前記被測定体から発せられた光を測定手段に導光する導
    光手段と、 前記被測定体を載置する被測定体載置手段とを備え、こ
    れらが上記順序で積層され、 前記導光手段を導光された光を測定する測定手段を備え
    ることを特徴とする光学装置。
  18. 【請求項18】 前記被測定体載置手段の下部に集光手
    段を設けたことを特徴とする請求項17に記載の光学装
    置。
  19. 【請求項19】 前記導光手段が、 くさび型であることを特徴とする請求項17又は18に
    記載の光学装置。
  20. 【請求項20】 前記導光手段が表面に、 複数のくさび型のパターンを備えることを特徴とする請
    求項17又は18に記載の光学装置。
  21. 【請求項21】 前記光源手段が、 光を発する発光手段と、 前記発光手段からの光を拡散する拡散手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項17から20のいずれか1項に記
    載の光学装置。
  22. 【請求項22】 前記発光手段が、 前記拡散手段の少なくとも一端に複数配置されているこ
    とを特徴とする請求項21に記載の光学装置。
  23. 【請求項23】 前記拡散手段が、 前記発光手段から離れるほど光の反射効率が高くなり、
    かつ、前記発光手段を中心とした同心円上において光の
    反射効率が略等しい複数のパターンを備えることを特徴
    とする請求項21又は22に記載の光学装置。
  24. 【請求項24】 前記測定手段が、前記導光手段におけ
    る前記導光手段から光が出射する面に複数配置されるこ
    とを特徴とする請求項17から23のいずれか1項に記
    載の光学装置。
  25. 【請求項25】 前記導光手段から光が出射する面に配
    置された第2の導光手段を備えることを特徴とする請求
    項17から23のいずれか1項に記載の光学装置。
  26. 【請求項26】 前記被測定体載置手段と前記導光手段
    とに、 前記被測定体載置手段の面に平行な方向における位置決
    めのための第1の位置決め手段を設けたことを特徴とす
    る請求項17から25のいずれか1項に記載の光学装
    置。
  27. 【請求項27】 前記被測定体載置手段と前記導光手段
    との間に、 前記被測定体載置手段の面に垂直な方向における位置決
    めのための第2の位置決め手段を設けたことを特徴とす
    る請求項17から26のいずれか1項に記載の光学装
    置。
  28. 【請求項28】 光を発する光源手段及び被測定体から
    の光を測定する測定手段とが一端面に配置された、前記
    光源手段から発せられた光及び前記被測定体から発せら
    れた光を導光する導光手段と、 前記導光手段から出射された光の偏光状態を変換する第
    1の偏光変換手段と、 前記第1の偏光変換手段から出射された光のうち被測定
    体に照射される光を選択して透過させるための選択透過
    手段と、 前記被測定体から発せられた光の偏光状態を変換する第
    2の偏光変換手段と、 前記被測定体を載置する被測定体載置手段とを備え、こ
    れらが上記順序で積層されたことを特徴とする光学装
    置。
  29. 【請求項29】 前記導光手段と前記第1の偏光変換手
    段との間、及び、前記選択透過手段と前記第2の偏光変
    換手段との間の少なくとも一方の間に集光手段を設けた
    ことを特徴とする請求項28に記載の光学装置。
  30. 【請求項30】 前記導光手段が、 くさび型であることを特徴とする請求項28又は29に
    記載の光学装置。
  31. 【請求項31】 前記導光手段が表面に、 複数のくさび型のパターンを備えることを特徴とする請
    求項28又は29に記載の光学装置。
  32. 【請求項32】 前記測定手段が、前記導光手段におけ
    る前記導光手段から光が出射する面に複数配置されるこ
    とを特徴とする請求項28から31のいずれか1項に記
    載の光学装置。
  33. 【請求項33】 前記導光手段から光が出射する面に配
    置された第2の導光手段を備えることを特徴とする請求
    項28から31のいずれか1項に記載の光学装置。
  34. 【請求項34】 前記被測定体載置手段と前記第2の偏
    光変換手段とに、 該被測定体載置手段の面に平行な方向における位置決め
    のための第1の位置決め手段を設けたことを特徴とする
    請求項28から33のいずれか1項に記載の光学装置。
  35. 【請求項35】 前記被測定体載置手段と前記第2の偏
    光変換手段との間に、 前記被測定体載置手段の面に垂直な方向における位置決
    めのための第2の位置決め手段を設けたことを特徴とす
    る請求項28から34のいずれか1項に記載の光学装
    置。
  36. 【請求項36】 光を発する光源手段と、 前記光源手段から出射された光のうち被測定体に照射さ
    れる光を選択するためのデジタルミラーデバイスと、 前記デジタルミラーデバイスにより選択された光が照射
    される被測定体を載置する被測定体載置手段と、 前記光が照射された被測定体から発せられた光を導光す
    る導光手段と、 前記導光手段を導光した光を測定する測定手段とを備え
    ることを特徴とする光学装置。
  37. 【請求項37】 前記被測定体載置手段の上部又は下部
    の少なくとも一方に、光を集光するための集光手段を備
    えることを特徴とする請求項36に記載の光学装置。
  38. 【請求項38】 前記デジタルミラーデバイスにより選
    択された光が、前記被測定体載置手段の面の法線に対し
    て非平行に入射し、 前記導光手段内において、前記デジタルミラーデバイス
    により選択された光が前記測定装置側とは逆側に導光さ
    れることを特徴とする請求項36又は37に記載の光学
    装置。
  39. 【請求項39】 前記導光手段が、 くさび型であることを特徴とする請求項36から38の
    いずれか1項に記載の光学装置。
  40. 【請求項40】 前記導光手段がその表面に、 複数のくさび型のパターンを備えることを特徴とする請
    求項36から38のいずれか1項に記載の光学装置。
  41. 【請求項41】 前記導光手段における、前記被測定体
    から発せられた光が入射する面、及び前記導光手段から
    光が出射する面の少なくとも一方の面に、 前記被測定体を照射した光の透過を制限する透過制限手
    段を備えることを特徴とする請求項36から40のいず
    れか1項に記載の光学装置。
  42. 【請求項42】 前記光源手段が、 光を発する発光手段と、 前記発光手段からの光を拡散する拡散手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項36から41のいずれか1項に記
    載の光学装置。
  43. 【請求項43】 前記発光手段が、 前記拡散手段の少なくとも一端に複数配置されているこ
    とを特徴とする請求項42に記載の光学装置。
  44. 【請求項44】 前記拡散手段が、 前記発光手段から離れるほど光の反射効率が高くなり、
    かつ、前記発光手段を中心とした同心円上において光の
    反射効率が略等しい複数のパターンを備えることを特徴
    とする請求項42又は43に記載の光学装置。
  45. 【請求項45】 前記測定手段が、前記導光手段におけ
    る前記導光手段から光が出射する面に複数配置されるこ
    とを特徴とする請求項36から44のいずれか1項に記
    載の光学装置。
  46. 【請求項46】 前記導光手段から光が出射する面に配
    置された第2の導光手段を備えることを特徴とする請求
    項36から45のいずれか1項に記載の光学装置。
  47. 【請求項47】 前記被測定体載置手段と前記導光手段
    とに、 前記被測定体載置手段の面に平行な方向における位置決
    めのための第1の位置決め手段を設けたことを特徴とす
    る請求項36から46のいずれか1項に記載の光学装
    置。
  48. 【請求項48】 前記被測定体載置手段と前記導光手段
    との間に、 前記被測定体載置手段の面に垂直な方向における位置決
    めのための第2の位置決め手段を設けたことを特徴とす
    る請求項36から47のいずれか1項に記載の光学装
    置。
  49. 【請求項49】 上記請求項1から48のいずれか1項
    に記載の光学装置に使用され、被測定体を載置した被測
    定体載置手段として機能することを特徴とする被測定体
    載置部品。
  50. 【請求項50】 上記請求項1から48のいずれか1項
    に記載の光学装置に より被測定体を測定する測定方法であって、 光源を発光させ、この発光により被測定体を照射して発
    光させる工程と、 前記光源の発光を停止する工程と、 前記光源の発光が停止された後に前記被測定体からの発
    光を上記請求項1から48のいずれか1項に記載の光学
    装置により測定する工程とを備える測定方法。
  51. 【請求項51】 上記請求項1から請求項48のいずれ
    か1項に記載の光学装置と、 前記光学装置から出力された測定情報と比較するための
    比較情報を格納した格納手段と、 前記光学装置から出力された測定情報と、前記格納手段
    に格納されている比較情報とに基づいて被測定体の分析
    を行う分析装置とを備えることを特徴とする分析システ
    ム。
  52. 【請求項52】 上記請求項51に記載の分析システム
    を用いた本人照合方法であって、 前記光学装置がユーザの遺伝子情報を測定して測定情報
    とし、 前記格納手段には本人を示す遺伝子情報が比較情報とし
    て格納され、 前記分析装置は、前記光学装置により測定された遺伝子
    情報と前記格納手段に格納されている本人を示す遺伝子
    情報とに基づいて本人の照合を行うことを特徴とする本
    人照合方法。
  53. 【請求項53】 上記請求項51に記載の分析システム
    を用いたアレルギー・副作用検査方法であって、 前記光学装置がユーザの遺伝子情報を測定して測定情報
    とし、 前記格納手段にはアレルギー・副作用を発生するグルー
    プ情報が比較情報として格納され、 前記分析装置は、前記光学装置により測定された遺伝子
    情報と前記格納手段に格納されているアレルギー・副作
    用を発生するグループ情報とに基づいてアレルギー・副
    作用を検査することを特徴とするアレルギー・副作用検
    査方法。
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