JP2003322023A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP2003322023A
JP2003322023A JP2002130607A JP2002130607A JP2003322023A JP 2003322023 A JP2003322023 A JP 2003322023A JP 2002130607 A JP2002130607 A JP 2002130607A JP 2002130607 A JP2002130607 A JP 2002130607A JP 2003322023 A JP2003322023 A JP 2003322023A
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collector
valve
opening
switching valve
capacity switching
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JP2002130607A
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Takayuki Hamamoto
高行 濱本
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの吸気系のメインコレクタ5と、こ
れにコレクタ容量切換弁9を介して接続されるサブコレ
クタ7とを備える場合に、メインコレクタ5の圧力に対
し、サブコレクタ7の圧力が所定値以上低下することに
より、コレクタ容量切換弁9が開いたときに吸入空気量
が低下するのを防止する。 【解決手段】 サブコレクタ7の圧力が所定値以上低下
する条件であるアクセル全閉状態からの急加速後に、コ
レクタ容量切換弁9を開弁させるときに、その開弁動作
期間のうち初期における弁部開口面積の変化量を、終期
における弁部開口面積の変化量に比べて小さくする。具
体的には、開弁初期は緩速度で開弁させ、開弁終期は急
速度で開弁させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実公平4−8304号公報に記載
の技術では、V型エンジンにおいて、バンク毎の吸気コ
レクタ間を仕切る隔壁に制御弁を設け、エンジン回転数
が所定値以上になれば制御弁を開くことで、単気筒当た
りのコレクタ容量を拡大させ、エンジン中・高回転域で
の全開負荷出力の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、更なる全開
負荷出力の向上を目的としてコレクタ容量を拡大するた
め、特願2001−307122号にて提案したコレク
タでは、メインコレクタとは別に、これにコレクタ容量
切換弁を介して接続されるサブコレクタを設け、エンジ
ン回転数に応じたコレクタ容量切換弁の開閉により、コ
レクタ容量を可変として、低回転側でのトルク応答性の
向上と、高回転側での全開負荷出力の向上との両立を図
るようにしている。
【0004】しかしながら、このようなコレクタを用い
た場合、運転状況によっては、メインコレクタに対し、
サブコレクタが負圧になる場合が生じ、スロットル弁か
らメインコレクタに導入される空気がサブコレクタに引
かれるため、大きなトルク低下を生じて運転性に跳ね返
るという問題点があった。すなわち、例えばスロットル
弁全開走行時に、コレクタ容量切換弁も開弁して、コレ
クタ容量を最大にしている状態から、急停止して、スロ
ットル弁全閉となり、これよりやや遅れてコレクタ容量
切換弁が閉となった時は、メインコレクタ及びサブコレ
クタ内の圧力は共に負圧となっているが、この後に、再
加速に至るシーンでは、スロットル弁が開くとメインコ
レクタ内の圧力が上昇し、これよりやや遅れてコレクタ
容量切換弁が開いた時に、メインコレクタ内の圧力に対
し、サブコレクタ内の圧力はまだ負圧大となっており、
スロットル弁からメインコレクタに導入される空気がサ
ブコレクタに引かれてしまうのである。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するこ
とのできるエンジンの吸気装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明では、エンジンの吸気系に設けられたメインコレクタ
と、このメインコレクタにコレクタ容量切換弁を介して
接続されるサブコレクタとを備えるエンジンの吸気装置
において、前記コレクタ容量切換弁の開弁動作期間のう
ち初期における弁部開口面積の変化量を、終期における
弁部開口面積の変化量に比べて小さくしたことを特徴と
する。
【0007】請求項2の発明では、前記コレクタ容量切
換弁の動作速度を開弁初期と開弁終期とで異ならせるこ
とを特徴とする。請求項3の発明では、前記コレクタ容
量切換弁の駆動用アクチュエータの動作速度を制御する
ことを特徴とする。請求項4の発明では、前記メインコ
レクタ内の圧力に対し前記サブコレクタ内の圧力が所定
値以上低下する条件にて、前記コレクタ容量切換弁の動
作速度を開弁初期と開弁終期とで異ならせるように制御
することを特徴とする。
【0008】請求項5の発明では、前記サブコレクタ内
の圧力が所定値以上低下する条件であることを推定する
手段を用い、該推定手段は、アクセル全閉状態からの急
加速を検出する手段を含んで構成されることを特徴とす
る。請求項6の発明では、前記コレクタ容量切換弁に対
しダンパ機構を設けて、前記コレクタ容量切換弁の動作
速度を変化させることを特徴とする。
【0009】請求項7の発明では、前記コレクタ容量切
換弁の動作量に対する弁部開口面積の変化量を開弁初期
と開弁終期とで異ならせることを特徴とする。請求項8
の発明では、開弁直後の開弁初期の期間における弁部開
口面積が略一定になるように構成したことを特徴とす
る。請求項9の発明では、前記コレクタ容量切換弁は、
通常運転時にエンジン回転数に応じて低回転側で閉、高
回転側で開とされることを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、コレクタ容量
切換弁の開弁動作期間のうち初期における弁部開口面積
の変化量を、終期における弁部開口面積の変化量に比べ
て小さくするので、開弁初期にメインコレクタ、サブコ
レクタ間を絞りつつ、徐々に圧力差を緩和し、圧力差を
なくしてから、実質的に連通させるので、スロットル弁
からメインコレクタに導入される空気がサブコレクタに
引かれることによるトルク低下を防止でき、運転性を向
上することができる。
【0011】請求項2の発明によれば、コレクタ容量切
換弁の動作速度を開弁初期と開弁終期とで異ならせるこ
とで、請求項1の効果を容易に実現できる。請求項3の
発明によれば、コレクタ容量切換弁の駆動用アクチュエ
ータの動作速度を制御することで、請求項1の効果を更
に容易に実現できる。請求項4の発明によれば、メイン
コレクタ内の圧力に対しサブコレクタ内の圧力が所定値
以上低下する条件にて、コレクタ容量切換弁の動作速度
を開弁初期と開弁終期とで異ならせるように制御するこ
とで、運転性への影響が問題となる条件で制御を行うこ
とで、不要な制御を防止できる。
【0012】請求項5の発明によれば、サブコレクタ内
の圧力が所定値以上低下する条件として、アクセル全閉
状態からの急加速を検出することで、最も圧力差が大き
くなるときに、圧力差を緩和して、運転性への影響を確
実に回避できる。請求項6の発明によれば、コレクタ容
量切換弁に対しダンパ機構を設けて、コレクタ容量切換
弁の動作速度を変化させることで、請求項1の効果を容
易に実現できる。
【0013】請求項7の発明によれば、コレクタ容量切
換弁の動作量に対する弁部開口面積の変化量を開弁初期
と開弁終期とで異ならせることで、構造的改良により、
請求項1の効果を容易に実現できる。請求項8の発明に
よれば、開弁直後の開弁初期の期間における弁部開口面
積が略一定になるように構成したことで、サブコレクタ
側への引き込みを最小限に抑えつつ、圧力差を緩和でき
る。
【0014】請求項9の発明によれば、コレクタ容量切
換弁は、通常運転時にエンジン回転数に応じて低回転側
で閉、高回転側で開とされるので、低回転側でのトルク
応答性の向上と、高回転側での全開負荷出力の向上とを
図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態を示
すエンジン吸気系の概略平面図、図2はその要部側面図
である。本実施形態は4気筒エンジンの場合である。エ
ンジン1の吸気通路2には、吸入空気量検出用のエアフ
ローメータ3が設けられ、その下流に電制スロットル弁
4が設けられている。スロットル弁4の下流にはメイン
コレクタ5が設けられ、このメインコレクタ5から分岐
した気筒毎のブランチ管6がエンジン1の各気筒の吸気
ポート入口部に接続されている。
【0016】また、メインコレクタ5とは別に、サブコ
レクタ7が設けられ、メインコレクタ5とサブコレクタ
7とは連通管8により連通し、この連通管8にはこれを
開閉可能なコレクタ容量切換弁9が設けられている。エ
ンジン制御用のコントロールユニット10には、前記エ
アフローメータ3の他、アクセル開度検出用のアクセル
開度センサ11、エンジン回転数検出用のクランク角セ
ンサ12などから、信号が入力されている。
【0017】ここにおいて、電制スロットル弁4は、コ
ントロールユニット10により、主にアクセル開度に応
じて、スロットル開度を制御される。コレクタ容量切換
弁9は、コントロールユニット10により、主にエンジ
ン回転数に応じて、開閉制御される。すなわち、低回転
領域(例えば2800rpm 以下の領域)では、コレクタ容量
切換弁9を閉じて、メインコレクタ5とサブコレクタ7
との連通を遮断することで、コレクタ容量を小さくし、
トルク応答性の向上を図ると共に、共鳴過給効果による
出力の向上を図る(図3のA参照)。
【0018】高回転領域では、コレクタ容量切換弁9を
開いて、メインコレクタ5とサブコレクタ7とを連通さ
せることで、コレクタ容量を大きくし、慣性過給効果に
より全開出力の向上を図る(図3のB参照)。しかしな
がら、このような可変容量コレクタを用いた場合、運転
状況によっては、メインコレクタ5に対し、サブコレク
タ7が負圧になる場合が生じ、この場合に、コレクタ容
量切換弁9を閉状態から全開状態へ急激に切換えると、
スロットル弁4からメインコレクタ5に導入される空気
がサブコレクタ7側に引かれるため、大きなトルク低下
を生じて運転性に跳ね返るという問題点があった。
【0019】例えば、図4に示すように、加速(高負荷
運転)→減速→再加速を行う場合である。最初の加速
(高負荷運転)中は、高回転領域であるため、コレクタ
容量切換弁9は開いている。このときは、図5(a)に
示すように、メインコレクタ5とサブコレクタ7は同等
圧力である。
【0020】次にスロットル弁4が閉じて、減速に移行
すると、これよりやや遅れて、低回転領域に移行するの
で、コレクタ容量切換弁9はスロットル弁4の閉時期に
やや遅れて閉じる。このときは、図5(b)に示すよう
に、メインコレクタ5が負圧化するが、コレクタ容量切
換弁9が遅れて閉じるまでの間に、サブコレクタ7も負
圧化している。
【0021】次にスロットル弁4が開いて、再加速に移
行すると、メインコレクタ5の負圧が減少する。その一
方、コレクタ容量切換弁9は、これより遅れて、高回転
領域に入ってから、開き、この時点まで、負圧状態に保
持されているので、図5(c)に示すように、コレクタ
容量切換弁9が一気に全開状態へと開いたときに、メイ
ンコレクタ5とサブコレクタ7との圧力差が大きく、サ
ブコレクタ7がメインコレクタ5と比較して負圧が大き
いので、スロットル弁4からメインコレクタ5に導入さ
れる空気がサブコレクタ7側に引かれるため、大きなト
ルク低下を生じて運転性に跳ね返るのである。すなわ
ち、図4に「比較例」と記して示すように、コレクタ容
量切換弁9が遅れて開き始める時点から、メインコレク
タ5の負圧が一時的に増大し、吸入空気量が一時的に減
少して、トルク段差を生じてしまうのである。
【0022】このため、本発明では、コレクタ容量切換
弁9の開弁動作期間のうち初期における弁部開口面積の
変化量を、終期における弁部開口面積の変化量に比べて
小さくする。具体的には、コレクタ容量切換弁9の動作
速度を開弁初期と開弁終期とで異ならせ、図6に開弁動
作特性を示すように、通常の特性に対し、開弁初期に緩
速度で動作させ、開弁終期に急速度で動作させる。
【0023】すなわち、圧力均衡がとれるまで(開弁初
期)、緩速度で開弁動作させ、圧力均衡がとれた段階で
(開弁終期)、比較的急速度で開弁動作させように、コ
レクタ容量切換弁9の駆動用アクチュエータとして用い
る電気モータの動作速度を制御する。また、メインコレ
クタ5内の圧力に対し、サブコレクタ7の圧力が所定値
以上低下する条件にて、開弁動作特性を変更するよう
に、制御する。
【0024】このため、図7のフローでは、サブコレク
タ7の圧力が所定値以上低下する条件であることを推定
し、この条件の推定時にのみ、コレクタ容量切換弁9の
開弁動作特性を変更する。S1では、エンジン回転数を
検出し、予め定めた切換回転数(所定値;例えば2800rp
m )と比較して、これを超えているか否かを判定する。
【0025】エンジン回転数が所定値以下の場合は、S
2へ進み、コレクタ容量切換弁9が開いているか否かを
判定し、開いている場合のみ、S3へ進んで、通常の特
性でコレクタ容量切換弁9を閉じる。エンジン回転数が
所定値を超えている場合は、S4へ進み、コレクタ容量
切換弁9が閉じているか否かを判定し、閉じている場合
のみ、開く必要があるので、S5へ進む。
【0026】S5では、メインコレクタ5内の圧力に対
しサブコレクタ7の圧力が所定値以上低下する条件であ
るか否かの判定のため、直前の加速はアクセル全閉状態
からの急加速か否かを判定する。すなわち、アクセル全
閉状態からの所定時間内でのアクセル開度の変化量が所
定値以上か否かを判定する。急加速でない場合は、メイ
ンコレクタ5、サブコレクタ7間の圧力差は大きくない
と考えて、S6へ進み、通常の特性でコレクタ容量切換
弁9を開く。
【0027】急加速の場合は、メインコレクタ5、サブ
コレクタ7間の圧力差は大きいと考えられるので、S7
へ進み、開弁動作特性を変更して、コレクタ容量切換弁
9を開く。すなわち、図6に示したように、開弁初期は
緩速度で、開弁終期は急速度で開弁させる。これによ
り、加速(高負荷運転)→減速→再加速を行った場合で
も、図4中に「本発明」と記して示すように、再加速時
に、メインコレクタ5の負圧が小、サブコレクタ7の負
圧が大の状態から、コレクタ容量切換弁9が開弁して
も、ゆっくりと開弁し、開弁初期の弁部開口面積が小さ
いことから、この開弁初期の期間に、吸入空気量の減少
を生じることなく、メインコレクタ5、サブコレクタ7
間の圧力差を緩和することができ、開弁終期に弁部開口
面積が大きくなったときには、圧力差が小さくなってい
る。従って、再加速の直後に吸入空気量が減少するのを
防止でき、トルク段差を生じることがない。
【0028】また、低回転域(2800rpm 以下)でコレク
タ容量切換弁9を閉じることで、コレクタの小容量化に
よるトルク応答性の向上と共鳴過給効果による低速トル
クの改善を図ることができる。一方、高回転域でコレク
タ容量切換弁9を開くことで、慣性過給効果による全開
出力の向上を図ることができる。次に本発明の第2実施
形態について図8により説明する。
【0029】第2実施形態では、コレクタ容量切換弁に
対しダンパ機構を設けることで、図6の開弁動作特性を
得る。図8において、コレクタ容量切換弁9は、その駆
動用アクチュエータである負圧アクチュエータ21によ
りロッド22を介して駆動されるようになっているが、
コレクタ容量切換弁9の弁軸9aに取付けられる作動レ
バー23に対し、ダンパ機構を構成するダンパシリンダ
24内のピストン25のピストンロッド26を連結して
ある。
【0030】ダンパ機構について詳細に説明すると、ダ
ンパシリンダ24内にピストン25を配置して、ピスト
ン25の左右に油圧室A、Bを画成する。ここで、ピス
トン25には、オリフィス孔27とこれより大径の孔2
8とを設けて、室A、Bを連通させる。但し、大径の孔
28には、室Aから室Bの方向への油の流れのみを許容
する一方弁(ここではリードバルブ)30を装着する。
【0031】また、ピストン25が室A側にあると、ピ
ストン25の側面により閉止され、ピストン25が室B
側に移動すると、室Aと室Bとを連通する連通路30を
設けてある。従って、負圧アクチュエータ21によりロ
ッド22を図示矢印方向に引込んで、コレクタ容量切換
弁9を開くときには、作動レバー23、ピストンロッド
26を介し、ピストン25が図で右方に移動するが、こ
のとき、一方弁29により大径の孔28が遮断され、ま
た開弁初期は連通路30も遮断されているので、室Bの
油は小径のオリフィス孔27を通ってしか室Aに流出で
きないので、ピストン25の動きがダンパ作用により抑
制される。従って、開弁初期のコレクタ容量切換弁9の
開速度を遅くすることができる。
【0032】そして、開弁終期には、ピストン25の移
動により、連通路30が開き、室Bの油が連通路30を
通って室Aに流出できるようになるので、ダンパ作用が
解除される。従って、開弁終期のコレクタ容量切換弁9
の開速度は早くすることができる。従って、図6の開弁
動作特性を得ることができる。その一方、コレクタ容量
切換弁9の開状態から、負圧アクチュエータ21のロッ
ド22が突出して、コレクタ容量切換弁9を閉じるとき
には、ピストン25は図で左方に移動することになり、
室Aの油が室Bに流出することになるが、このときは一
方弁29が開弁して大径の孔28が通じるので、ダンパ
作用が解除される。従って、閉弁時は速やかに閉弁させ
ることができる。
【0033】本実施形態によれば、コレクタ容量切換弁
に対しダンパ機構を設けて、コレクタ容量切換弁の動作
速度を変化させることで、第1実施形態と同様の効果が
得られる。次に本発明の第3実施形態について図9及び
図10により説明する。第3実施形態は、コレクタ容量
切換弁の開弁動作期間のうち初期における弁部開口面積
の変化量を、終期における弁部開口面積の変化量に比べ
て小さくするため、コレクタ容量切換弁の動作量に対す
る弁部開口面積の変化量を開弁初期と開弁終期とで異な
らせようにしたものである。
【0034】また、特に、開弁直後の開弁初期の期間に
おける弁部開口面積が略一定になるように構成してあ
る。図9はこの場合の開弁動作特性図であり、図10は
この場合のコレクタ容量切換弁の具体例を示している。
即ち、図10に示すコレクタ容量切換弁9の回動位置で
は、連通管8内面とのクリアランスが略0で、全閉(弁
部開口面積≒0)となる。
【0035】この状態から、わずかに回動すると、連通
管8内面との間にわずかながら一定のクリアランスを生
じ、その後は、しばらくの間、回動しても、曲面8aに
より、一定のクリアランスが保たれる。従って、開弁直
後の開弁初期の期間における弁部開口面積は極めて小さ
く、かつ一定に保たれる。そして、更に回動すると、曲
面8aが無くなり、連通管8内面とのクリアランスが一
気に増大する結果、弁部開口面積が急増して、全開とな
る。
【0036】このようにして、図9に示すような開弁動
作特性を得ることで、開弁初期の弁部開口面積一定かつ
小の期間に、メインコレクタ5、サブコレクタ7間の圧
力差を緩和し、その後に、メインコレクタ5、サブコレ
クタ7間を弁部開口面積大の状態で連通させて、十分な
慣性過給効果を得る。従って、第1実施形態と同様、再
加速の直後に吸入空気量が減少するのを防止でき、トル
ク段差を生じることがない。
【0037】次に本発明の第4実施形態について図11
及び図12により説明する。図11は本発明の第4実施
形態を示すエンジン吸気系の概略平面図、図12はその
要部側面図である。本実施形態はV型6気筒エンジンの
場合である。エンジン1の吸気通路2には、吸入空気量
検出用のエアフローメータ3が設けられ、その下流は2
系統(A、B)に分岐し、それぞれに電制スロットル弁
4が設けられている。
【0038】各スロットル弁4の下流にはそれぞれメイ
ンコレクタ5が設けられ、各メインコレクタ5からそれ
ぞれ分岐した気筒毎のブランチ管6がエンジン1の各気
筒の吸気ポート開口部に接続されている。また、各メイ
ンコレクタ5に対し、共通のサブコレクタ7が設けら
れ、各メインコレクタ5とサブコレクタ7とはそれぞれ
複数の連通管8により連通し、各連通管8にはこれを開
閉可能なコレクタ容量切換弁9が設けられている。
【0039】このような構成であっても、第1実施形態
〜第3実施形態と同様の構成を付加することにより、こ
れらと同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示すエンジン吸気系
の概略平面図
【図2】 同上の要部側面図
【図3】 可変容量コレクタによる出力特性図
【図4】 加速→減速→再加速時のタイムチャート
【図5】 従来の問題点を示す図
【図6】 本発明の第1実施形態を示すコレクタ容量制
御弁の開弁動作特性図
【図7】 第1実施形態でのコレクタ容量制御弁の開閉
制御のフローチャート
【図8】 本発明の第2実施形態を示すコレクタ容量切
換弁に対するダンパ機構の図
【図9】 本発明の第3実施形態を示すコレクタ容量制
御弁の開弁動作特性図
【図10】 第3実施形態でのコレクタ容量切換弁の構
造図
【図11】 本発明の第4実施形態を示すエンジン吸気
系の概略平面図
【図12】 同上の要部側面図
【符号の説明】 1 エンジン 2 吸気通路 3 エアフローメータ 4 電制スロットル弁 5 メインコレクタ 6 ブランチ管 7 サブコレクタ 8 連通管 9 コレクタ容量切換弁 10 コントロールユニット 11 アクセル開度センサ 12 クランク角センサ 21 負圧アクチュエータ 24 ダンパシリンダ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸気系に設けられたメインコレ
    クタと、このメインコレクタにコレクタ容量切換弁を介
    して接続されるサブコレクタとを備えるエンジンの吸気
    装置において、 前記コレクタ容量切換弁の開弁動作期間のうち初期にお
    ける弁部開口面積の変化量を、終期における弁部開口面
    積の変化量に比べて小さくしたことを特徴とするエンジ
    ンの吸気装置。
  2. 【請求項2】前記コレクタ容量切換弁の動作速度を開弁
    初期と開弁終期とで異ならせることを特徴とする請求項
    1記載のエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】前記コレクタ容量切換弁の駆動用アクチュ
    エータの動作速度を制御することを特徴とする請求項2
    記載のエンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】前記メインコレクタ内の圧力に対し前記サ
    ブコレクタ内の圧力が所定値以上低下する条件にて、前
    記コレクタ容量切換弁の動作速度を開弁初期と開弁終期
    とで異ならせるように制御することを特徴とする請求項
    2又は請求項3記載のエンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】前記サブコレクタ内の圧力が所定値以上低
    下する条件であることを推定する手段を用い、該推定手
    段は、アクセル全閉状態からの急加速を検出する手段を
    含んで構成されることを特徴とする請求項4記載のエン
    ジンの吸気装置。
  6. 【請求項6】前記コレクタ容量切換弁に対しダンパ機構
    を設けて、前記コレクタ容量切換弁の動作速度を変化さ
    せることを特徴とする請求項2記載のエンジンの吸気装
    置。
  7. 【請求項7】前記コレクタ容量切換弁の動作量に対する
    弁部開口面積の変化量を開弁初期と開弁終期とで異なら
    せることを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸気装
    置。
  8. 【請求項8】開弁直後の開弁初期の期間における弁部開
    口面積が略一定になるように構成したことを特徴とする
    請求項7記載のエンジンの吸気装置。
  9. 【請求項9】前記コレクタ容量切換弁は、通常運転時に
    エンジン回転数に応じて低回転側で閉、高回転側で開と
    されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか
    1つに記載のエンジンの吸気装置。
JP2002130607A 2002-05-02 2002-05-02 エンジンの吸気装置 Pending JP2003322023A (ja)

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