JP2003321285A - ガラス又は陶磁器の金色絵付け用組成物、並びに、ガラス又は陶磁器に金色の絵付けをする方法 - Google Patents

ガラス又は陶磁器の金色絵付け用組成物、並びに、ガラス又は陶磁器に金色の絵付けをする方法

Info

Publication number
JP2003321285A
JP2003321285A JP2002129908A JP2002129908A JP2003321285A JP 2003321285 A JP2003321285 A JP 2003321285A JP 2002129908 A JP2002129908 A JP 2002129908A JP 2002129908 A JP2002129908 A JP 2002129908A JP 2003321285 A JP2003321285 A JP 2003321285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gold
glass
composition
colored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002129908A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Shimada
将昭 島田
Katsumi Koyama
勝巳 小山
Hiroyuki Wakabayashi
広行 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUSHI SEIHIN KK
Original Assignee
YUSHI SEIHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUSHI SEIHIN KK filed Critical YUSHI SEIHIN KK
Priority to JP2002129908A priority Critical patent/JP2003321285A/ja
Publication of JP2003321285A publication Critical patent/JP2003321285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】金の質感及び発色がよく、かつ摩擦耐性に優
れ、電子レンジによる調理においてもスパーク等の危険
のない金色の絵柄を有するガラス又は陶磁器製品を製造
するための技術を提供することを目的とする。 【解決手段】バインダー及び銀色微粒子材料を含む金色
を呈するガラスまたは陶磁器の金色の絵付け用組成物で
あって、さらに下記のA成分、B成分及びC成分からな
る群から選ばれる少なくとも1種を含む金色の絵付け用
組成物: (A成分)金発色性顔料; (B成分)金発色性顔料と密着材料; (C成分)金発色性ガラスフリットからなる密着材料。 ここで、金発色性顔料とは銀色微粒子と混在または、そ
れを通して銀色微粒子を目視した場合に金色に発色する
顔料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ガラス又は陶磁器
の表面に金色の絵柄を絵付けする技術に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】ガラスないし陶磁器の金装
飾は,陶磁器等に美しい模様ないし絵柄を付与し高級感
を高めるために汎用されている。
【0003】このような金装飾は,一般に有機金化合物
を使用する方法が採用されている。
【0004】この金装飾は、高級感を付与するには適当
であるが、コストが高いだけでなく電子レンジで金装飾
を施した陶器等を使用すると、金装飾部が加熱され,ス
パークを生じて破損するなどの不具合があった。また、
陶磁器、ガラスなどは繰り返し洗浄・乾燥して使用され
るが、金装飾は洗浄を繰り返すと徐々に剥離する不具合
もあった。
【0005】本発明は、金の質感及び発色がよく、低コ
ストでかつ摩擦耐性に優れ、電子レンジによる調理にお
いてもスパーク等の危険のない、また従来の焼成温度よ
りも省エネルギーで380℃〜450℃の温度で付与できる金
色の絵柄を有するガラス又は陶磁器製品を製造するため
の技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記課題に鑑
み検討を重ねた結果、銀色微粒子材料と金発色性顔料成
分を有する組成物をガラス又は陶磁器に用いることによ
り、摩擦耐性に優れ、電子レンジでスパークを起こすこ
とがなく、金の質感を有しかつ省エネルギー、低コスト
である金色の絵付けを有するガラス又は陶磁器が得られ
ることを見出した。
【0007】本発明は、以下の組成物、転写紙、金色の
絵柄を付与する方法及び金色の絵柄を有するガラス又は
陶磁器製品に関する。 項1. バインダー及び銀色微粒子材料を含む金色を呈
するガラスまたは陶磁器の金色の絵付け用組成物であっ
て、さらに下記のA成分、B成分及びC成分からなる群
から選ばれる少なくとも1種を含む金色の絵付け用組成
物: (A成分)金発色性顔料; (B成分)金発色性顔料と密着材料; (C成分)金発色性ガラスフリットからなる密着材料。
【0008】ここで、金発色性顔料とは銀色微粒子と混
在または、それを通して銀色微粒子を目視した場合に金
色に発色する顔料である。 項2. バインダーと下記のA成分〜C成分からなる群
から選ばれるいずれか混合した第1組成物と、バインダ
ーと銀色微粒子材料を必須材料とし、必要に応じ透明フ
リットなどの密着材料を組み合わせた第2組成物からな
る2剤型の形態である金色を呈するガラスまたは陶磁器
の金色の絵付け用組成物: (A成分)金発色性顔料; (B成分)金発色性顔料と密着材料; (C成分)金発色性ガラスフリットからなる密着材料。
【0009】ここで、金発色性顔料とは銀色微粒子と混
在または、それを通して銀色微粒子を目視した場合に金
色に発色する顔料である。 項3. バインダーが熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂
及び常温硬化性樹脂からなる群から選ばれる少なくとも
1種である項1または2に記載の組成物。 項4. バインダーがシリコーン樹脂である項1〜3の
いずれかに記載の組成物。 項5. 銀色微粒子材料が鱗片状の形状を有する項1〜
4のいずれかに記載の組成物 項6. 項1〜5のいずれかの組成物を用いてガラスま
たは陶磁器に1層構造の金色絵柄層を付与する工程、金
色絵柄層の定着工程を含むガラス又は陶磁器に金色の絵
付けをする方法。 項7. ガラス、陶磁器への金色の絵柄の付与方法であ
って、項2に記載の第2組成物を含む反射層(下層)を
形成する工程、及び請求項2に記載の第1組成物を含む
着色層(上層)を形成する工程、反射層及び着色層の定
着工程を含み、反射層と着色層は同時にあるいは順次形
成される方法。 項8. 定着工程が銀色微粒子材料の色の変化が問題と
ならない温度、好ましくは450℃以下、特に好ましく
は380〜450℃での焼成により行われる項6又は7
に記載の方法 項9. バインダーが熱硬化性樹脂であり、定着工程が
60〜250℃での加熱処理により行われる項6または
7に記載の方法 項10. バインダーが常温硬化性樹脂であり、定着工
程が常温〜200℃での加熱処理により行われる項6また
は7に記載の方法 項11. 支持体層、金色絵付け用転写層及びカバーコ
ートをこの順に有し、該転写層が項1,3〜5のいずれ
かに記載の組成物を含む転写シート。 項12. 支持体層、金色絵付け用転写層及びカバーコ
ートをこの順に有し、前記転写層が項2に記載の第2組
成物を含む反射層(下層)及び項2に記載の第1組成物
を含む着色層(上層)を含む転写シート。 項13. 支持体層が紙から構成され、支持体層と転写
層の間に水溶性の中間層を有する項11又は12に記載
の転写シート。 項14. 項1、3〜5の組成物、項6、8,9、10
の方法及び項11、13の転写シートのいずれかを用い
て得ることができる、金色絵柄を有するガラス又は陶磁
器製品。 項15. 項2の組成物、項7の方法及び項12の転写
シートのいずれかを用いて得ることができる、反射層
(下層)及び着色層(上層)を備えた2層構成の金色絵
柄を有するガラス又は陶磁器製品。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、バインダーとし
てシリコーン樹脂または熱可塑性樹脂(好ましくは熱分
解性が良好な熱可塑性樹脂)を用いた場合には、ガラス
又は陶磁器に金色の絵柄を付与した後、銀色微粒子材料
の色調の変化が問題にならない程度の温度下、好ましく
は450℃以下、より好ましくは300℃〜450℃、
特に好ましくは380℃〜450℃に焼成して金色の絵
柄を定着させる。バインダーとして熱硬化性樹脂、常温
硬化性樹脂を用いた場合であっても、この焼成工程によ
り金色の絵柄を定着させることが可能である。この焼成
時にシリコーン樹脂は一部又は全部が分解して二酸化珪
素になると考えられ、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、常
温硬化性樹脂は焼成時に分解して除かれる。従って、シ
リコーン樹脂は、金色絵付け用組成物におけるバインダ
ー作用と、銀色微粒子材料や無機顔料等などと混合され
て焼成された場合には密着固定作用の両方の作用を兼ね
ることになる。
【0011】また、バインダーとして熱硬化性樹脂、常
温硬化性樹脂を用いた場合には、絵付け後に熱硬化又は
常温硬化させて、摩擦耐性に優れた金色絵柄として定着
させることができる。従って、熱硬化性樹脂、常温硬化
性樹脂も金色絵付け用組成物におけるバインダー作用
と、最終製品における銀色微粒子材料の密着固定作用の
両方の作用を兼ねることが可能であり、熱硬化樹脂、常
温硬化性樹脂による定着は比較的低温(熱硬化性樹脂で
60〜300℃程度、好ましくは60〜250℃、常温
硬化性樹脂で常温〜200℃程度)で行われるので、こ
の場合には、金発色性顔料として有機系の顔料及び染料
を使用することもできる。
【0012】本発明における金色の発色は、銀色微粒子
材料と金発色性顔料の2成分が必須であり、この2成分
が金色の絵柄を有するガラス又は陶磁器製品中に含まれ
る。
【0013】また、金色の絵柄を有するガラス又は陶磁
器製品において、銀色微粒子材料及び金発色性顔料の密
着固定はシリコーン樹脂由来の二酸化珪素ないしガラス
フリット等の無機系材料か、硬化後の熱硬化性樹脂ない
し常温硬化性樹脂のいずれかにより行われる。従って、
顔料として金発色性ガラスフリットのような銀色微粒子
材料を固定可能な無機顔料(C成分)を用いた場合、そ
れら2成分が最終製品の金色絵柄における必須成分とな
る。
【0014】上記のことから、バインダーとしてシリコ
ーン樹脂のように絵付け用の組成物と定着後の両方にお
いて銀色微粒子材料に作用できるものを用いた場合に
は、ガラスフリットを絵付け用組成物に含ませる必要は
必ずしもなく、(A成分)である顔料を使用することが
できる。一方、バインダーとして、熱可塑性樹脂を用い
た場合には、これにより定着後に銀色微粒子材料をガラ
スないし陶磁器に密着することはできないので、(B成
分)である金発色性顔料と密着材料(例えばガラスフリ
ット)を用い、最終製品においては銀色微粒子材料と密
着材料をさらに金色絵付け用組成物に添加することが必
要となる。
【0015】以下、本発明に使用される各成分について
説明する。 (1)金色絵付け対象のガラス又は陶磁器 本発明において金色の絵付けを行うガラス又は陶磁器と
しては、特に限定されないが、例えば食器(皿、カップ
等),室内装飾品,花瓶、壷、土鍋,結晶化ガラス製鍋
などの鍋,電子レンジのターンテーブル等が例示でき
る。陶磁器は、表面がガラス質のものが挙げられ、例え
ば素焼き後、うわぐすりを塗って焼成した陶磁器が例示
される。
【0016】これらガラス又は表面がガラス質の陶磁器
は、軟らかい純金(24k)を用いた従来の絵付けでは
金色の絵柄が洗浄時において摩耗する問題があったが、
本発明では金色の絵柄がガラス又は陶磁器に強固に固定
されるので、洗浄によっても摩耗し難い。 (2)バインダー 本発明において絵付け用組成物及び転写シートにおいて
使用されるバインダーとしては、シリコーン樹脂、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、常温硬化性樹脂が挙げられ、
これらを1種又は2種以上選択して用いられる。
【0017】シリコーン樹脂としては、2官能性シラン
(RSiO)及び/又は3官能性シラン(RSi
1.5)(但しRはメチル、エチル、プロピル等の低級
アルキル基、フェニル基等のアリール基)を単独重合又
は共重合させた低分子量から高分子量のシロキサンポリ
マーが挙げられ、ポリシロキサンのみからなる純シリコ
ーンワニス、アルキド、ポリエステル、エポキシ、アク
リル、ウレタンなどの有機樹脂で変性させたシリコーン
変性ワニス、ハードコートレジン、モールディングコン
パウンド、シリコーン球状微粒子などが挙げられる。ま
たシリコーン樹脂として、例えば、メチルフェニルシリ
コーン、メチル水素シリコーンオイルなどのストレート
シリコーンオイル、シリコーンポリエーテル共重合体、
アミノ変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーン
オイル、脂肪酸変性シリコーンオイル、エポキシ変性シ
リコーンオイルなどの変性シリコーンオイル、環状ポリ
ジメチルシロキサンなどのシリコーンオイルを用いるこ
ともできる。
【0018】熱可塑性樹脂としては、アクリル系樹脂、
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂等が挙げられ、熱分解性の良好な樹脂が好ましい。
【0019】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂、フェノール樹脂、グアナミン樹脂などが例示され
る。
【0020】常温硬化性樹脂としては、特開平6−73
322号公報に記載されるように、エポキシ樹脂、該エ
ポキシ樹脂と常温で反応して硬化する第1の硬化剤、お
よび該エポキシ樹脂と80〜200℃で反応して硬化す
る第2の硬化剤を含む樹脂組成物、特開2000-309625に
記載される、a)エポキシ樹脂,b)多官能(メタ)ア
クリレート化合物,c)アルコール,およびd)活性水
素を有する多官能アミン化合物を含む硬化性樹脂組成物
が例示され、これらの他に、特開2000-169535、特開200
0-129073、特開平11-181334号公報、特開平11-048360号
公報、特開平10-245504号公報、特開平10-182938号公
報、特開平10-139839号公報、特開平09-328606号公報、
特開平09-296027号公報、特開平09-291135号公報、特開
平09-123694号公報、特開平09-095645号公報などの多数
の公報に開示されているものが例示される。
【0021】バインダーとして熱可塑性樹脂を用いた場
合には、該樹脂は絵付け後の焼成工程で焼失されるが、
熱硬化性樹脂ないし常温硬化性樹脂を用いた場合には、
これを焼成による定着工程に供してもよいが、熱硬化な
いし常温硬化により定着させてもよい。また、シリコー
ン樹脂は、通常絵付け後焼成により絵柄を定着させる
が、熱硬化性シリコーン樹脂を用いた場合には、焼成に
よらずに硬化・定着させてもよい。 (3)金発色性顔料 該顔料は、最終製品においてこれらの顔料を用いること
により金色を呈するものであり、黄色系又は茶色系の色
を呈するものが好ましい。定着工程前の絵付け用組成物
又は転写シートにおいて既に黄色系又は茶色系を含む金
発色性の色に着色していてもよいが、該顔料を有する組
成物を絵付けし、焼成により定着させる場合には、この
焼成により色が変化し、焼成後に色が黄色系又は茶色系
を含む金発色性の色に変化する顔料を用いてもよい。本
発明では、この顔料が、最終製品の金色の色調を決定す
る要素である。従って、目的とする金色の色調に従い適
当な顔料を1種又は2種以上選択して用いることができ
る。
【0022】一般に、黄色系の顔料を使用した場合に
は、金装飾品のような明るい金色の色調になり、色が茶
色に近づくにつれて色調が渋い金色(いわゆる「赤
金」)になる。
【0023】具体的には無機顔料として、バリウムイエ
ロー、弁柄、チタンイエロー(TiO2−NiO−Sb2
3)、クロムチタンイエロー、バナジウムスズイエロ
ー、黄色酸化鉄(α−FeO・OH)、黄土、黄鉛(黄
鉛10G,5G,G,R,5R)、バナジウムジルコニ
ウムイエロー、(Zn、Co)O・Al23、ZnO・
(Al,Cr)23、(Zn,Co)O・(Al,C
r)23、ZnO・(Al,Cr,Fe)23、(M
n,Co)O・(Cr,Fe)23、CuO・Cr 23
などの複合酸化物、複酸化物の固溶体としてアンチモン
イエローなどが挙げられる。また、珪酸塩としてコバル
トオリピン、ニッケルオリピン、ウバロバイトなど、珪
酸塩の固溶体としてプラセオジムイエローなどが例示さ
れる。さらに、バインダーとして熱硬化性樹脂、熱硬化
性を有するシリコーン樹脂を用いる場合、有機顔料(染
料)として以下のものが使用可能である。モノアゾ顔料
(例えば、レーキイエロー6G、シムライエロー305
6、ファストイエローFGL、ファストイエローG、フ
ァストイエロー10G、シムライエロー4119、パー
マネントイエローFGL、ベンズイミダゾロン、ベンズ
イミダゾロンイエローH4G)、ジスアゾ顔料(例え
ば、ジスアゾイエローHR、ジスアゾイエローAAA、
ジスアゾイエローAAMX、ジスアゾイエローAAO
T、ジスアゾイエローAAOA、シムライエロー405
9G、パーマネントイエローHR、リオノールイエロー
FFR、ジスアゾイエローG、ジスアゾイエローGR、
ジスアゾイエロー5G、ジスアゾイエロー8G、ジスア
ゾイエローR)、縮合アゾ顔料(例えば、クロモフタル
イエロー3G、クロモフタルイエロー6G、クロモフタ
ルイエローGR)、イソインドリノン顔料(例えば、イ
ルガジンイエロー2GLT、イルガジンイエロー3RL
T、イルガジンイエロー3RLTN、イルガジンイエロ
ー2RLT、ファストゲンスーパーイエローGROH、
ファストゲンスーパーイエローGRO、サンドリンイエ
ロー6GL)、スレン系顔料(例えば、アントラピリミ
ジンイエロー、フラバントロンイエロー、アシルアミノ
イエロー)、金属錯体顔料(グリーンゴールド、パリオ
トルイエロー1070,パリオトルイエロー1770,
イルガジンイエロー5GT)、キノフタロンイエロー、
イソインドリンイエロー、フロパントロンイエローな
ど。 (4)銀色微粒子材料 銀色微粒子材料としては、アルミニウム、銀、ステンレ
スあるいはそれらの合金などの金属微粒子及び銀色を呈
する雲母などの材料が例示される。
【0024】微粒子材料の大きさは0.1〜50μm程度、
好ましくは0.5〜10μm程度である。
【0025】微粒子材料の形状は、球状、粉末状、鱗片
状、ウィスカー状、繊維状等が例示され、鱗片状の微粒
子材料が好ましい。
【0026】本発明の銀色微粒子材料は、絵柄の形状を
有する金属箔の層の形態であってもよい。
【0027】また、後述するように、銀色微粒子材料は
金発色性顔料と混在させてもよく、銀色微粒子材料を含
む下層の反射層及び金発色性の色を呈する上層の着色層
の2層構成とし、顔料と分離して用いることもできる。 (5)密着材料 密着材料は、銀色微粒子材料をガラス又は陶磁器に定着
ないし密着し、固定するための材料である。
【0028】該密着材料としては、銀色微粒子材料及び
金発色性顔料をガラス質の表面を有する基体(ガラスな
いし陶磁器)に強固に固定し、ガラスないし陶磁器上に
絵付けされた金色の絵柄の剥離が起こり難い/起こらな
いようなものであることが好ましく、無機系材料、有機
系材料のいずれも使用できるが、無機系の密着材料が好
ましい。無機系の密着材料としては、シリコーン樹脂、
ガラスフリット(定着工程、好ましくは450℃以下、
より好ましくは380〜450℃で溶融する性質を有す
るもの)特に好ましく例示でき、具体的には以下のよう
な化合物が挙げられる。すなわち、水酸化リチウム等の
アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸リチ
ウム等のアルカリ金属やアルカリ土類金属の炭酸塩、ア
ルカリ金属やアルカリ土類金属の塩化物、塩化アルミニ
ウム、ほう酸、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属
の塩化物のほう酸塩、アルカリ金属やアルカリ土類金属
の塩化物のメタほう酸塩、アルカリ金属やアルカリ土類
金属のりん酸塩、アルカリ金属やアルカリ土類金属のピ
ロリン酸塩、アルカリ金属やアルカリ土類金属の珪酸
塩、アルカリ金属やアルカリ土類金属のメタ珪酸塩、珪
酸ジルコニウム、骨灰、硼砂、メタバナジン酸アンモニ
ウム、酸化タングステンや五酸化バナジウム、酸化ス
ズ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化モリブデン
等の金属酸化物、フッ化カルシウムやフッ化アルミニウ
ム等の金属フッ化物、ビスマス化合物(ビスマスの酸化
物、水素化物、硫化物、ハロゲン化物、オキソ酸塩、硝
酸塩、硫酸鉛など)等を基本材料として、これらの単独
または複数混合したものが挙げられる。
【0029】この他、ガラス成分の結合を強めるものと
して、石灰長石やカリ長石、ソーダ長石、ベタライト
(リチウム長石)等の長石類、カオリン、珪石、アルミ
ナ、シリカ、石英、酸化チタン、シャモット等を基本材
料として、これら単独または複数混合したものがあげら
れる。また、焼成画像の彩度や色相、明度の調整剤とし
て土灰類、石灰石、マグネサイト、タルク、ドロマイト
等の天然鉱物や炭酸バリウム、酸化亜鉛、炭酸ストロン
チウム等を基本材料として、これら単独または複数混合
したものがあげられる。上記ガラス成分を予め混合した
り、混合後溶解させ、いわゆるガラスフリットとして使
用してもよい。
【0030】有機系の密着材料としては、前記バインダ
ーとして例示された熱硬化性樹脂を用いることができ
る。このような有機バインダーは、転写シートに用いる
のが特に好ましい。転写シートの保存安定性と加熱乾燥
による架橋反応性とを両立させるためには、架橋反応温
度が60℃〜200℃程度である熱硬化性樹脂が特に好
ましい。
【0031】本発明の絵付け用組成物の好ましい配合割
合は、銀色微粒子材料 5〜7重量部、密着材料33〜
18重量部であり、金発色性顔料7〜10重量部、バインダ
ー55〜65重量部である。金発色性ガラスフリットのよう
に顔料と密着材料を兼ねる材料は40〜48重量部使用で
き、シリコーン樹脂のようにバインダーと密着材料を兼
ねる材料は83〜88重量部使用できる。さらに、微粒子材
料と顔料の比率は、70/30〜40/60程度であ
る。
【0032】本発明の特に好ましい実施形態の1つによ
ると、シリコーン樹脂91〜89重量部をバインダーと
し複合酸化物顔料などの金発色性顔料もしくは透明弁柄
5〜6%重量部と鱗片状アルミニウム粉末4〜5重量部
を含む組成物が提供される。 (6)転写シート 本発明の転写シートは、支持体層、金色絵付け用転写層
及びカバーコートをこの順に有する。ここで、「転写」
とは、転写層が絵付け対象のガラス又は陶磁器に適用さ
れることを意味する。
【0033】支持体層は、紙、前記熱可塑性樹脂などで
構成されるシートが例示される。支持体層は離型性を有
する材料であってもよく、例えば支持体層と転写層の間
に水溶性材料(例えばデンプン、デキストリン、ポリビ
ニルアルコールなど)からなる中間層を設けてもよい。
【0034】カバーコートは絵柄保護のためのものであ
り、絵柄上に形成されるが、もちろん絵柄のない場所も
含めて転写シート全面に形成されてもよい。カバーコー
トは、絵柄の定着を焼成により行う場合には焼成時に除
去される。カバーコートの材料としては、アクリル等の
透明樹脂ペーストが例示される。
【0035】転写層は、本発明の絵付け用組成物により
構成されるものであり、銀色微粒子材料と顔料が混在し
た1層の転写層であってもよく、金色系微粒子材料を含
む下層の反射層と、金発色性顔料を含む上層の着色層の
2層構成であってもよく、この場合には着色層の上にカ
バーコートがあり、下層の反射層は支持体層上に形成さ
れる。図1に1層の転写層を有する転写シートの例を記
載し、図2に2層の転写層(反射層と着色層)を有する
転写シートの例を記載する。
【0036】1層の転写層を有する転写シートの製造
は、金発色性顔料、銀色微粒子材料、バインダー、密着
材料(顔料またはバインダーと兼用される場合がある)
と必要に応じて溶剤と練りペースト状のインクとし、こ
れを従来の金ペーストと同様にスクリーン印刷などの印
刷手段により、必要に応じて水溶性中間層を有する支持
体上に印刷して絵柄を有する転写層を形成する。次に、
少なくとも絵柄の上をカバーコートで覆い、本発明の転
写シートとする。
【0037】また、反射層(下層)と着色層(上層)を
有する場合には、上記1層の場合と同様に、必要に応じ
て水溶性中間層を有する支持体上に銀色微粒子材料、バ
インダー及び密着材料(バインダーと兼用される場合が
ある)、さらに必要に応じて溶剤を含むペーストを常法
によりスクリーン印刷等により印刷して反射層を形成
し、次に、金発色性顔料、バインダー及び密着材料(バ
インダーと兼用される場合がある)を必要に応じて溶剤
とともに練ったペーストを同様に印刷し、次に少なくと
も絵柄の上をカバーコートで覆う。この場合、反射層を
含む絵柄部分と着色層の顔料を含む絵柄部分とが実質的
に重なっていることが必要である。
【0038】本発明の1つの実施態様において、該転写
シートが支持体層と転写層の間に水溶性中間層を有する
場合、転写シートを水に浸けて中間層を除いて支持体と
カバーコート付き転写層を分離し、得られた水に濡れた
カバーコート付き転写層をガラス、陶磁器などの絵付け
対象物に水貼りし、次に硬化ないし加熱乾燥、或いは焼
成して絵柄を定着させることができる。転写層の厚さ
は、好ましくは5〜20μm、さらに好ましくは5〜10μ
mである。転写層が金属反射層と着色層の2層構成の場
合、金属反射層(下層)の厚さは、好ましくは5〜20μ
m、さらに好ましくは5〜10μmであり、着色層(上
層)の厚さは、好ましくは5〜20μm、さらに好ましく
は5〜7μmである。
【0039】なお、本発明において、絵柄とは、特定の
模様・形状を有するものであってもよく、例えば転写シ
ート全面に金色の転写層を有するような無地のものも含
まれる。また、金色以外の色を併用した場合であって
も、金色が含まれている限り本発明の絵柄に該当する。 (7)金色の絵付けがされたガラス又は陶磁器製品 本発明のガラス又は陶磁器製品において、金色の絵柄
は、銀色微粒子材料及び金発色性顔料が混在し、ガラス
又は二酸化珪素系などの密着材料によりガラス又は陶磁
器製品に密着固定されたものであってもよく、(i)銀色
微粒子材料及びガラス、二酸化珪素及び熱硬化性樹脂か
らなる群から選ばれる密着材料を有する反射層(下層)
及び(ii) 金発色性顔料及びガラス、二酸化珪素及び熱
硬化性樹脂からなる群から選ばれる密着材料を有する着
色層(上層)を備えた2層構成の金色絵柄であってもよ
い。
【0040】密着材料のうち、ガラスは前記ガラスフリ
ットないし各種金属の酸化物ないし複合酸化物等が焼成
等の定着工程後にガラス状になったものであり、二酸化
珪素はシリコーン樹脂が焼成により分解して二酸化珪素
になったものを意味し、熱硬化性樹脂は、バインダーと
密着材料を兼ねた熱硬化性樹脂を加熱乾燥して硬化させ
た硬化樹脂を意味する。
【0041】本発明の製品において、定着した金色絵柄
における銀色微粒子材料、金発色性顔料、密着材料の比
率は、全体を100重量部とした場合に、銀色微粒子材
料3〜18重量部、金発色性顔料5〜22重量部、密着材料
60〜92重量部である。
【0042】本発明の定着工程が焼成により実施される
場合、その温度は銀色微粒子材料の変色が実質的に起き
ない温度であることが必要であり、還元炉で焼成する場
合には1000℃以下、好ましくは800℃以下である
が、酸化炉で焼成する場合、より好ましくは380〜4
50℃程度である。この条件で焼成すると、シリコーン
樹脂と銀色微粒子材料はは分解して二酸化珪素になり、
無機化して密着し、ガラスフリットは溶融してガラスに
なり、いずれも密着材料として機能する。
【0043】本発明の組成物には、光沢感、金属感、高
級感を持たせる為にパール顔料(例えば銀雲母)を添加
することができる。本発明において、銀色微粒子材料お
よび金発色性顔料を含む金着色の強度を上げるためにコ
ーティング層を形成することができ、また被着体との密
着性を上げる為にアンカー層を形成することができる。
【0044】本発明の組成物の被着体(ガラス、陶磁器)
への適用方法としては、特に限定されないが、例えば筆
塗り、ハケ塗り、スプレー塗装、直接スクリーン印刷、
転写紙ないし転写シート等にスクリーン印刷し転写する
方法が挙げられる。ここで、本発明の金色絵柄が2層構
成の場合、直接筆塗りは困難であり、直接印刷又は転写
紙を用いることが好ましい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、380℃〜450℃程度の焼
成温度で金色の絵付けを行うことができる。また本発明
により形成された金色の絵柄は耐擦傷性があり、ガラス
ないし陶磁器を繰り返し使用・洗浄しても金色の絵柄の
剥離はほとんどあるいは全く起こらない。また本発明の
組成物によると、さまざまな種類の金色を容易に形成す
ることが可能になる。
【0046】
【実施例】本発明の実施例を掲げ、具体的に説明する。 実施例1 ストレートシリコーン樹脂85重量部%(有機溶剤50
%含有)と鱗片状アルミ粉末を7重量部%と酸化鉄から
なる焼成顔料(商品名AC2544、大日精化製)8重
量部を均一に混合して得られる調合液を作成した。それ
を厚さ1cm直径15cmの市販の陶器に筆塗りの方法で塗付
し、80℃で5分乾燥を行った後、電気炉(光洋リンド
バーグ製)にて430℃温度で焼成し、塗膜を固着させ
た。 実施例2 アクリル系バインダー60重量部(有機溶剤60%含
有)とガラスフリット30重量部、鱗片状アルミ粉末3
重量部、焼成顔料焼成顔料(商品名AC2544、大日
精化製)7部を加え均一に混合し調合液を作成する。こ
れをステンレス200メッシュを用いてスクリーン印刷
の方法で水溶性糊層を有する転写紙に印刷し、その上に
カバーコートを印刷層より大きめに施して転写シートを
得た。それを水に浸して支持層を剥がし、市販の陶器に
貼り付けて乾燥後、420℃で焼成を行い固着させた。 実施例3 アクリル樹脂系バインダー60重量部とガラスフリット
35重量部を混ぜた混合液に鱗片状アルミ粉末15重量
部を均一に混合し、実施例2の要領でこの調合液を用い
てスクリーン印刷の方法で反射層を形成し、その上にア
クリル樹脂系バインダー60重量部に黄色に着色された
ガラスフリット焼成顔料(商品名AC2544、大日精
化製)40重量部を配合した液を用いて,同じく透過層
を形成し2層で構成された転写シートを得た。それを市
販の陶器に貼り付けて乾燥後、温度420℃で焼成し
た。 実施例4 実施例3の反射層のアクリルバインダーとガラスフリッ
トの替わりにストレートシリコーン樹脂を85部使用
し、透過層に着色フリット焼成顔料(商品名AC254
4、大日精化製)とアクリルバインダーの代わりにスト
レートシリコーン95重量部と焼成顔料5重量部を使用
し、その各配合液を同じ要領でスクリーン印刷方法で印
刷し転写シートを得た。作成された転写紙を陶器に貼り
付け、乾燥後450℃で焼成を行った。 実施例5 アクリル樹脂系バインダー50重量部と黄色ガラスフリ
ット焼成顔料(商品名AC2544、大日精化製)40
重量部、鱗片状アルミ粉末10重量部を均一に混合し、
作成した配合液を陶器に筆塗りの方法で塗布し、80℃
の温度で乾燥後、420℃で焼成を行った。 比較例1 絵柄に金が含有されている転写シートを用いて、水に浸
して剥離紙を分離させて市販の陶器に貼り付けて、乾燥
後800℃の温度で焼き付けた。 比較例2 市販の金液(マット金 25%)を用いて陶器に筆塗り
の方法で塗工し、700℃の温度で焼き付けた。 試験例1 1)食器洗い機洗浄テスト 実施例1〜5及び比較例1〜2で得られた金色絵付けさ
れた陶器を用いて食器洗い機洗浄テストを行った。テス
ト方法は業務用食器洗い機(ナショナル食器洗い乾燥機
NP-40SX-1)を使用し、洗浄剤として弱アルカリの専用
洗浄剤を使用し、80℃の温水で30分×100サイク
ルで洗浄を行い、金色の絵柄に損傷などの問題がないか
を確認した。金色の絵柄が洗浄前と変わりない場合
「○」とし、洗浄前と比較して剥離した部分をあった場
合には「×」と示した。 2)電子レンジスパークテスト 実施例1〜5及び比較例1〜2で得られた金色絵付けさ
れた陶器を用いて電子レンジスパークテストを行った。
【0047】このテストは電子レンジ(ナショナル製
NE‐S22F)で600Wの出力を用いて2分間各試料を放
置し、スパークするかどうか確認した。「○」はスパー
クがないことを示し、「×」はスパークが発生したこと
を示す。3)色計測テスト実施例1〜5及び比較例1〜
2で得られた金色絵付けされた陶器を用いて色計測テス
トを行った。
【0048】これらの色目が金色であるかを確認する為
3)色計測テストを行った。このテストについては紫外
線可視近赤外分光光度計UV-3150(SHIMAZU製)を使用し
各サンプルを計測した。数値が多くなるにつれて色鮮や
かになる。ここでは比較例1の値を基準とし各試料と比
較した。
【0049】結果はテスト1、2で比較例1、2と比べ
明らかな差が見られテスト3の色測定テストでは比較例
1,2の数値と同等レベル、もしくはそれ以上の結果が
得られた。
【0050】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写シートの1つの実施態様を示す。
【図2】本発明の転写シートのもう1つの実施態様を示
す。
【符号の説明】
1 転写層 1a 着色層 1b 反射層 2 カバーコート 3 水溶性材料からなる中間層 4 支持体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 183/04 183/04 201/00 201/00 (72)発明者 小山 勝巳 大阪市中央区道修町1丁目5番18号 油脂 製品株式会社内 (72)発明者 若林 広行 大阪市中央区道修町1丁目5番18号 油脂 製品株式会社内 Fターム(参考) 4G059 DA01 DA05 DA07 DA10 DB09 DB10 EA01 EA07 EB09 FA15 FA16 FA17 FA21 FA22 FA27 FB05 4J038 DL031 KA08 KA20 PA19 PC03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダー及び銀色微粒子材料を含む金色
    を呈するガラスまたは陶磁器の金色の絵付け用組成物で
    あって、さらに下記のA成分、B成分及びC成分からな
    る群から選ばれる少なくとも1種を含む金色の絵付け用
    組成物: (A成分)金発色性顔料; (B成分)金発色性顔料と密着材料; (C成分)金発色性ガラスフリットからなる密着材料。 ここで、金発色性顔料とは銀色微粒子と混在または、そ
    れを通して銀色微粒子を目視した場合に金色に発色する
    顔料である。
  2. 【請求項2】バインダーと下記のA成分〜C成分からな
    る群から選ばれるいずれか混合した第1組成物と、バイ
    ンダーと銀色微粒子材料を必須材料とし、必要に応じ透
    明フリットなどの密着材料を組み合わせた第2組成物か
    らなる2剤型の形態である金色を呈するガラスまたは陶
    磁器の金色の絵付け用組成物: (A成分)金発色性顔料; (B成分)金発色性顔料と密着材料; (C成分)金発色性ガラスフリットからなる密着材料。 ここで、金発色性顔料とは銀色微粒子と混在または、そ
    れを通して銀色微粒子を目視した場合に金色に発色する
    顔料である。
  3. 【請求項3】バインダーが熱可塑性樹脂および熱硬化性
    樹脂及び常温硬化性樹脂からなる群から選ばれる少なく
    とも1種である請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】バインダーがシリコーン樹脂である請求項
    1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】銀色微粒子材料が鱗片状の形状を有する請
    求項1〜4のいずれかに記載の組成物
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの組成物を用いて
    ガラスまたは陶磁器に1層構造の金色絵柄層を付与する
    工程、金色絵柄層の定着工程を含むガラス又は陶磁器に
    金色の絵付けをする方法。
  7. 【請求項7】ガラス、陶磁器への金色の絵柄の付与方法
    であって、請求項2に記載の第2組成物を含む反射層
    (下層)を形成する工程、及び請求項2に記載の第1組
    成物を含む着色層(上層)を形成する工程、反射層及び
    着色層の定着工程を含み、反射層と着色層は同時にある
    いは順次形成される方法。
  8. 【請求項8】定着工程が銀色微粒子材料の色の変化が問
    題とならない温度、好ましくは450℃以下、特に好ま
    しくは380〜450℃での焼成により行われる請求項
    6又は7に記載の方法
  9. 【請求項9】バインダーが熱硬化性樹脂であり、定着工
    程が60〜250℃での加熱処理により行われる請求項
    6または7に記載の方法
  10. 【請求項10】バインダーが常温硬化性樹脂であり、定
    着工程が常温〜200℃での加熱処理により行われる請求
    項6または7に記載の方法
  11. 【請求項11】支持体層、金色絵付け用転写層及びカバ
    ーコートをこの順に有し、該転写層が請求項1,3〜5
    のいずれかに記載の組成物を含む転写シート。
  12. 【請求項12】支持体層、金色絵付け用転写層及びカバ
    ーコートをこの順に有し、前記転写層が請求項2に記載
    の第2組成物を含む反射層(下層)及び請求項2に記載
    の第1組成物を含む着色層(上層)を含む転写シート。
  13. 【請求項13】支持体層が紙から構成され、支持体層と
    転写層の間に水溶性の中間層を有する請求項11又は1
    2に記載の転写シート。
  14. 【請求項14】請求項1、3〜5の組成物、請求項6、
    8,9、10の方法及び請求項11、13の転写シート
    のいずれかを用いて得ることができる、金色絵柄を有す
    るガラス又は陶磁器製品。
  15. 【請求項15】請求項2の組成物、請求項7の方法及び
    請求項12の転写シートのいずれかを用いて得ることが
    できる、反射層(下層)及び着色層(上層)を備えた2
    層構成の金色絵柄を有するガラス又は陶磁器製品。
JP2002129908A 2002-05-01 2002-05-01 ガラス又は陶磁器の金色絵付け用組成物、並びに、ガラス又は陶磁器に金色の絵付けをする方法 Pending JP2003321285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129908A JP2003321285A (ja) 2002-05-01 2002-05-01 ガラス又は陶磁器の金色絵付け用組成物、並びに、ガラス又は陶磁器に金色の絵付けをする方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129908A JP2003321285A (ja) 2002-05-01 2002-05-01 ガラス又は陶磁器の金色絵付け用組成物、並びに、ガラス又は陶磁器に金色の絵付けをする方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003321285A true JP2003321285A (ja) 2003-11-11

Family

ID=29543181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002129908A Pending JP2003321285A (ja) 2002-05-01 2002-05-01 ガラス又は陶磁器の金色絵付け用組成物、並びに、ガラス又は陶磁器に金色の絵付けをする方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003321285A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006035553A1 (ja) * 2004-09-29 2006-04-06 Nittech Co., Ltd. 外方の皮膜層を有し且つ釉生成用の釉薬原料と、焼成された釉を着色できる着色料とを封入してある球形カプセルおよびその利用
JP2012513918A (ja) * 2008-12-31 2012-06-21 コントラ ヴィジョン リミテッド 差動インク媒体熱排除による実質的に正確なレジストレーションでのセラミックインクの層の印刷
KR20190026124A (ko) * 2017-09-04 2019-03-13 인현식 금장식이 구비되는 도자기 제조 방법 및 그 제조방법으로 제조된 금장식이 구비되는 도자기
CN112499969A (zh) * 2020-11-12 2021-03-16 广东健诚高科玻璃制品股份有限公司 一种玻璃浆组合物及其制备方法与应用

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006035553A1 (ja) * 2004-09-29 2006-04-06 Nittech Co., Ltd. 外方の皮膜層を有し且つ釉生成用の釉薬原料と、焼成された釉を着色できる着色料とを封入してある球形カプセルおよびその利用
JP2012513918A (ja) * 2008-12-31 2012-06-21 コントラ ヴィジョン リミテッド 差動インク媒体熱排除による実質的に正確なレジストレーションでのセラミックインクの層の印刷
JP2014012411A (ja) * 2008-12-31 2014-01-23 Contra Vision Ltd 差動インク媒体熱排除による実質的に正確なレジストレーションでのセラミックインクの層の印刷
KR20190026124A (ko) * 2017-09-04 2019-03-13 인현식 금장식이 구비되는 도자기 제조 방법 및 그 제조방법으로 제조된 금장식이 구비되는 도자기
KR102049503B1 (ko) * 2017-09-04 2020-01-08 인현식 금장식이 구비되는 도자기 제조 방법 및 그 제조방법으로 제조된 금장식이 구비되는 도자기
CN112499969A (zh) * 2020-11-12 2021-03-16 广东健诚高科玻璃制品股份有限公司 一种玻璃浆组合物及其制备方法与应用
CN112499969B (zh) * 2020-11-12 2022-08-02 广东健诚高科玻璃制品股份有限公司 一种玻璃浆组合物及其制备方法与应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8569533B2 (en) Bright noble metal preparation
CN1621375B (zh) 涂层玻璃/玻璃陶瓷板及其制备方法
JP6635610B2 (ja) 上絵加飾材料、陶磁器製品、陶磁器製品の製造方法
CN102786229A (zh) 具有装饰涂层的玻璃或微晶玻璃制品
JP2022079508A (ja) ガラスセラミックガラス物品及びこれを得るための方法
JPH09238841A (ja) 調理器用トッププレート
JP3858292B2 (ja) 低膨張結晶化ガラス装飾用組成物および装飾低膨張結晶化ガラス板
CN110437647A (zh) 陶瓷色料
JP4342250B2 (ja) 曜変加飾陶磁器およびその製造法
JP3758445B2 (ja) パール調絵付ガラスセラミックス及びその製造方法
JP5135830B2 (ja) 調理器用ガラストッププレート
JP2003321285A (ja) ガラス又は陶磁器の金色絵付け用組成物、並びに、ガラス又は陶磁器に金色の絵付けをする方法
KR101076168B1 (ko) 무기 열전사 공법의 세라믹 타일 및 이의 제조방법
JP3750464B2 (ja) パール調絵付ガラスセラミックス及びその製造方法
CN112971490A (zh) 包含至少部分瓷制的基底、装饰物和热膨胀梯度缓冲物的制品以及这种制品的制造方法
WO1993025491A1 (en) Luster pigment application methods
US20190338135A1 (en) Ceramic colours
JP3744302B2 (ja) パール調絵付ガラスセラミックス及びその製造方法
JP2010021111A (ja) 加熱調理器用ガラストッププレート
CN110437646A (zh) 陶瓷色料
JP2616352B2 (ja) 盛絵具
EP1104706A1 (en) Paste gold and golden ornaments
JP3839559B2 (ja) 遠赤外線ヒータ
JPH03247534A (ja) 施釉物品
JP3781064B2 (ja) 低膨張結晶化ガラス装飾用組成物及び調理器用トッププレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080723