JP2003321027A - 長さ方向が縮少された状態を保つことが可能な容器とその縮少方法 - Google Patents

長さ方向が縮少された状態を保つことが可能な容器とその縮少方法

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JP2003321027A JP2002126479A JP2002126479A JP2003321027A JP 2003321027 A JP2003321027 A JP 2003321027A JP 2002126479 A JP2002126479 A JP 2002126479A JP 2002126479 A JP2002126479 A JP 2002126479A JP 2003321027 A JP2003321027 A JP 2003321027A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 内容物が飲み干された空の容器を、手で軽く
押し潰すことができるように工夫したものであり、その
押し潰し量即ち高さを著しく低く、即ち押し潰された高
さを頗る少くしたものであり乍ら、再び閉栓などするこ
となく潰された状態を保たせるようにしたこと。 【解決手段】 飲み口部分除いて長手方向の全長或いは
一部が水平方向の蛇腹状となっている容器本体にあっ
て、上記飲み口部分と容器本体の上面背部の連続部分
は、下方に突出する湾曲形状となし、上記容器本体の蛇
腹状部にそのほぼ直角方向からの力を加えた際、上記湾
曲部を基点として飲み口部分の全部あるいは一部が容器
本体内に埋没させることができるようになしかつ、蛇腹
状を構成する襞の一片or/and一部の内周には一方
方向の力が働き、かつその外周は反対方向の力が働き、
長さ方向が縮少された蛇腹状を保つようになしてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明はブロー成型方法な
どで造形されたジュースやミネラルウォータの容器であ
って、特に飲み干された時その長さ方向が縮少(容積が
縮少)できるようにした容器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製ボトルの売り上げは、近年膨
大なものになっている。しかし、容器本体内のジュース
やミネラルウオータを飲み干して、該容器本体を破棄す
る時は飲み干す以前の形状の侭であり、これを所謂ゴミ
箱に破棄する場合は、まるで空気をゴミ箱に捨てたよう
な状態ですぐ満杯となり、あげくは路上に放棄される生
活環境の悪化させる最大の欠点があり、加えてそれは飲
み干された容器本体の回収費や、清掃の為の人件費は公
共事業の大きな負担となっているのである。
【0003】またこの種合成樹脂ボトルは、それをブロ
ー成型など手軽な手段で製造できる反面、激しい振動を
伴う自動車やその他の搬送手段や、積み重ねられる店頭
での展示にあったその強度が未だ充分とは言えないもの
があった。
【0004】さらにこの事は、容器を製造する業者から
ジュースやミネラルウオータを封入する会社に搬送する
際も、当該容器本体が嵩ばってまるで空気を搬送してい
るような状態で、製品の搬送費にかかる割合は相当なも
のとなっていたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願の発明者は
先に、容器本体内のジュースやミネラルウォータを飲み
干して、該容器本体を破棄する時、その容積を頗る小さ
くすることが出来るようにしたことであり、従来空の容
器本体をゴミ箱に収容しきれなったのに比し、その収容
個数を頗る増大させた容器とその製造方法を提唱し多大
な好評を博した。
【0006】本発明は更にこれを改良したもので、その
目的は内容物が飲み干された空の容器を、手で軽く押し
潰すことができるように工夫したものであり、その押し
潰し量即ち高さを著しく低く、即ち押し潰された高さを
頗る少くしたものであり乍ら、再び閉栓などすることな
く潰された状態を保たせるようにしたことである。
【0007】この結果、空の容器をゴミ箱に捨てるのに
従来に比し多量に捨てることができ、かつそのリサイク
ルとして利用するの為などの搬送も、同時に多量に成し
得るから、その回収費や清掃回収の為の人件費を、頗る
軽減させ得うるようにしたことも本発明の目的である。
【0008】また、容器を製造する業者からジュースや
ミネラルウォータを封入する会社に搬送する際も、一度
の搬送量を従来の量との比較において、著しく増大させ
たことである。
【0009】また本発明の目的は上記のように、飲干さ
れた容器を破棄する時、あるいは搬送する時、その容積
を頗る小さくすることが出来るようにしたことである
が、その状態は容器本体に復元力を与えることなく、長
時間,あるいは長期間,若しくは再利用の為の粉砕や溶
解などの作業時まで、その縮少された形状を保つように
したことである。
【0010】なお、本発明の容器本体の全体形状は、楕
円を含む円柱,矩形を含む角柱,截頭を含む円錐および
角錐から適宜選ばれるものであり、同水平断面形状を、
楕円を含む丸形,矩形を含む角形から適宜選ばれるよう
にしたことである。
【0011】他に本発明の目的は、容器内容物の案内や
商標などが印刷されたレッテルを、巻装したり直接容器
本体に印刷等成したりする時、従来のものに比してその
面積を大きくすることが出来るようにしたことである。
【0012】なお、本発明の容器本体はこれを飲料容器
として使用する時、その外観の形状の見栄えがよく、使
用する者に多大な興味を持たせかつ、使用中に容器本体
が滑り落下させたり、あるいは内容物を溢出させたりす
る虞も未然に防止できる、長さ方向が縮少された状態を
保つことが可能な容器を提供し、その縮少方法を提唱す
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】而して本発明の特徴は、
飲み口部分除いて長手方向の全長或いは一部が水平方向
の蛇腹状となっている容器本体にあって、上記飲み口部
分と容器本体の上面背部の連続部分は、下方に突出する
湾曲形状となし、上記容器本体の蛇腹状部にそのほぼ直
角方向からの力を加えた際、上記湾曲部を基点として飲
み口部分の全部あるいは一部が容器本体内に埋没させる
ことができるようになしかつ、蛇腹状を構成する襞の一
片or/and一部の内周には一方方向の力が働き、か
つその外周は反対方向の力が働き、長さ方向が縮少され
た蛇腹状を保つようにしたことである。
【0014】また上記飲み口部分と容器本体の上面背部
の連結部分は下方が開いた喇叭状となっていることもま
た特徴の一つである。
【0015】また本発明の他の特徴は、上記容器本体の
蛇腹状部の形状は、その一方の径が他方の径より小さく
他方に行くに従い順次径を拡大させ、下方の径と同等に
なすようにしたことである。
【0016】また本発明の他の特徴は、上記容器本体の
全体形状は、楕円を含む円柱,矩形を含む角柱,截頭を
含む円錐および角錐,鼓(HOURGLASS DRAM-SHAPED),樽
形から適宜選ばれようにしたことである。
【0017】また本発明の他の特徴は、上記容器本体の
水平断面形状は、楕円を含む丸形,矩形を含む角形から
適宜選ばれるようにしたことである。
【0018】また本発明の他の特徴は、上記容器本体の
外周に容器内容物の案内や商標などが印刷されたレッテ
ルを巻装させたことである。
【0019】また本発明の他の特徴は、上記容器本体は
その外周面がスパイラル乃至非スパイラル状の襞が形成
されており、容器本体の一方あるいは両方を押した若し
くは捻ることにより長さ方向が縮少された蛇腹状を保つ
ようにしたことである。
【0020】また本発明の他の特徴は、上記容器本体が
容量500mlの通常のペットボトル(ミニボトル)と
呼ばれるサイズの場合、少くとも第1段の襞の外径は約
60.5mm,第2の襞の外径は約68mm,であり、
これら第1段と第2段の間の内径は約47mmとし、第
3の襞の外径は約70mmであり、第2段と第3段の間
の内径は約51mmとなしその径を順次拡大させ、かつ
容器本体の通常外径を約直径71.5mmとし、内径は
約54.5mmとし、さらに容器本体の上方の襞は3乃
至6段程度とすると共に通常の襞は10〜15段とした
ことである。
【0021】また本発明の他の特徴は、上記各襞は水平
方向の上下に2分され巾広のそろばんの球、若しくはA
damski型と呼ばれるUFOのような形状で、上記
第1段の襞の上下の高さは約6.5mm:5.5mm,
第2段の襞のそれは約7mm:約5mm,第3段の襞の
それは約8.5mm:約6.5mmと順次その巾を高く
なるようになし、上記そろばん球形状の上面形状は外方
向の突出した約20mmRの湾状となっており、下面は
外縁約0.8mmRの突出弧状を介して直線上となって
いることである。
【0022】また本発明の他の特徴は、上記湾曲形状は
下方に突出した3mm乃至10mmR(半径)で構成さ
れ、容器本体を押し潰したとき上記湾曲形状部分は延伸
あるいは反転し飲み口部の一部あるいは全部を容器本体
内に押し込むことができるようにしたことである。
【0023】また本発明の他の特徴は、上記容器本体の
喇叭状連結部分の高さは、少くとも容器本体の飲み口部
高さの1/2以上であり、容器本体を押して潰したとき
上記連結部分の反転により飲み口部の一部あるいは全部
を容器本体内に押し込むことができるようにしたことで
ある。
【0024】なお本発明にはその他に優れた発明の目
的、特徴、作用効果を有するがこれらは以下の実施例の
説明で明らかにする。
【0025】
【実施の態様】以下図で示した本発明の一実施例を説明
する。
【0026】図1で(1)は容器本体で、底面(B)が
閉された胴部(A)と、該胴部(A)の上方の肩部
(C)と、該肩部(C)と連なりその中心軸上方に突出
させた喇叭状連結部(D)と、この連結部(D)の中心
軸の上方に連なる飲み口部(3)があり、この連結部
(D)と、飲み口部(3)を除いてその高さ(長さ)方
向の外周と内周は蛇腹状(2)となっている。また図2
は図1で示す容器本体(1)の底面図であり、この場合
横断面形状を正円としたものを図示したが、なにもこれ
に限った訳ではない。
【0027】
【第1の実施例】図3乃至図4は、仮令えば図1に示す
容器本体(1)にミネラルウォータなどが封入されてい
たとして、これを飲み干し、高さ(長さ)方向にその一
方からあるいは両方から押し潰した状態を示した。即ち
本発明はこのような容器本体(1)を押し潰した状態と
するため及び潰れた状態を保つため秀れた構成を有し、
秀れた作用を発揮するのである。
【0028】その一例として図において(3)はその外
周に雄ねじを刻設した容器本体(1)の直径約28mm
φ高さ23mm程度の飲み口部で、その直下方は、下方
が直径約51mmφに拡大された高さ5〜10mmの喇
叭状連結部(D)が飲み口部(3)の軸線上に接続され
ている。上記容器本体(1)の肩部(C)にはその内端
が水平な『U』字状の環状溝(E)があり、上記喇叭状
の連結部(D)の末端と環状溝(E)の内側の辺とは連
結している。またU字形状の溝(E)の外側の辺は下方
に向う割球状(4)となっており、第1段の蛇腹状
(5)の外径(即ち上記蛇腹状(2)の最上段)(d
1)は、容器本体(1)の外径(d)より小さい径とす
る。続いて第1段の蛇腹状(5)に対し第2段の蛇腹状
(6)外径の(d2)は、上記第1段の蛇腹状(5)の
外径(d1)より大きく容器本体(1)の外径(d)よ
り小さい。
【0029】さらにこれと連なりかつ上記第2段の蛇腹
状(6)の外径(d2)より大きく容器本体(1)の外
径より小さい第3段の蛇腹状(7)の外径(d3)とな
るように側面からみて階段状となっているが、勿論これ
は上記のように3段とすることに限らず適宜の複数段で
もよい。
【0030】具体的に図1の容器は高さ195mm×最
大直径71.5mmφ容量500mlの容器本体(1)
にあって、12段の襞を有する形状とした。
【0031】但しこの場合第1段の蛇腹状(5)の外径
(d1)は60.5mm,第2段の蛇腹状(6)の外径
(d2)は67.9mmであり、これら第1段の蛇腹状
(5)と第2段の蛇腹状(6)の間の内径は、47mm
とした。
【0032】これと同様、第3段の蛇腹状(7)の外径
(d3)は69.7mmであり、第2段の蛇腹状(6)
と第3段の蛇腹状(7)の間の内径は51.1mmとし
た。さらに第4段の蛇腹状(8)の外径(d)は上記容
器本体(1)の最大外径である直径71.5mmであ
り、第3段の蛇腹状(7)と第4段の蛇腹状(8)の間
の内径は54.5mmとした。また以下の第5段乃至第
12段の蛇腹状の外径は第4段の蛇腹状(8)の外径
(d)と同じでありそれぞれの間の内径もまた上記第3
段の蛇腹状(7)と第4段の蛇腹状(8)との間のそれ
と同一である。
【0033】この場合上記各襞は、巾広のそろばん球の
ような形状をしており、従って水平方向の上下に2分さ
れる。この時図1で上記第1段の襞の上(h1):下
(h2)の高さは6.5mm:5.5mm,第2段の襞
のそれは7mm:5mm,第3段の襞のそれは8.5m
m:6.5mmとなした。
【0034】より具体的にこれら襞の断面形状を図6で
示している。すなわちこれは上記第3段乃至11段の襞
の寸法,上(hx)と下(hy)の例であるが、その形
状は各段共通なものとなっている。即ち図7で巾広のそ
ろばん球形状の上面(15)形状は、外方向に突出した
この実施例では20mmRの湾状(9)となっており、
これに対して下面(16)は0.8mmRの突出弧状
(10)を介して直線状(11)となっていることが重
要なポイントである。
【0035】ここで本実施例のこの構成をその作用と併
せて説明すると、概略上記図1の状態の容器本体(1)
は、中央部及び下方を含む胴部(A)と上方の肩部
(C)に2分され、それぞれの部位(A)(C)は、そ
れぞれの比較に於て、その径が大径と小径の2つの径か
らなっていることから、安定した垂直状態を保ってい
る。
【0036】即ち胴部(A)は内外径が同一の襞で形成
され、肩部(C)は外観的に飲み口部(3)方向が緩傾
斜の凸状に湾曲され、特にこの肩部(C)は中央部から
飲み口部(3)までの間で、襞を形成する谷部の内径を
徐々に減少させると共に、その傾斜角度も胴部(A)よ
り差を大きくしたから、この中央部が伸長している状態
にあっては襞を形成する山(12),谷(13)の内径
及び傾斜面は材料の持つ強度と弾性で伸長・伸展状態を
保つことができるのである。なお底面(B)を急傾斜の
凹状とすることで所謂すわりがよくなること当然であ
る。
【0037】さて、市販に供される容器本体(1)には
キャップ(14)が被冠されている。
【0038】そこでこのキャップ(14)を取外し、内
容物を飲み干し飲み口部(3)を押し下げると、図4の
ように肩部(C)や胴部(A)が圧縮されて縮んだ状態
となる。この状態で図7に示すように肩部(C)の襞が
押圧され、谷(13)の端面が上下の関係で隣に位置す
る襞の谷端面を圧縮することになる。この時点で襞の山
(12)の頂点からみた状態では、図7,8のように両
側の谷(13)部がこの山(12)の頂点側に押し寄せ
られたことに相当しこの際、襞の上面(15)は下面
(16)に対して緩傾斜側の圧縮分力は傾斜が少ない為
に下面(16)の急傾斜側の圧力分力より大きいことか
ら急傾斜側の谷(13)が山(12)部の頂点側に移動
したことになる。
【0039】この時容器本体(1)には2つの大きな変
化が生じている。即ち図7乃至図9で示すように、その
第1は上記襞を構成する山(12)部の内径が拡大圧力
で増加あるいは谷(13)部の内径が圧縮圧力で減少す
ること、その第2は襞を構成する下面(16)の急傾斜
面が屈曲することである。続いてこの急傾斜側が山(1
2)部直下を通過して、さらに上面(15)の緩傾斜側
の内側に潜り込んで、容器本体(1)の高さを短縮状態
まで移動させると、山(12)の内径及び谷(13)の
内径が復元する力が働き、または下面(16)が上記の
操作で屈曲状態となっていたものを伸展状態に復元して
安定した状態となる。従って常に圧縮力を加えておかな
くとも、この短縮状態を保つようになることができたの
である。
【0040】そして内径の小さい谷(13)は圧縮圧力
を受けて、さらに内径が小さくなり、圧力応力が発生し
ている。圧縮圧力が無くなると応力が解放されるように
作用し、伸長状態に復元する。そして圧力状態でキャッ
プ(14)を締め、大気圧を作用させると容器本体
(1)は短縮状態を保持し、谷(13)の内径の差によ
って圧縮応力が発生しない場合には短縮状態を保持する
こととなるのである。
【0041】この結果容器本体(1)は度重なる実験で
は、その高さ(容積)が1/3乃至1/4以下となり、
これをゴミ箱などに放棄してもそのスペースを格段に少
くすることができたのである。
【0042】この実施例は前記のように容器本体(1)
の肩部(C)の襞の径が下方に向うに従い大径とした場
合で、その結果押し潰された各襞はその外周辺が内周辺
に対して上方となる傾斜状に重ね合せられる。
【0043】その後飲み口部(3)の上面部and/o
r肩部の割球状(4)を押圧すると、その押し下げる力
は図10乃至図12のように各襞の外周辺にも押し下げ
る力(f4)が働き、その結果図4に示すように胴部
(A)の襞は、その外周辺が内周辺に対して下方となる
上記肩部(C)とは逆方向の傾斜状に重ね合せられる。
【0044】而してこの押し潰された容器本体(1)に
あって肩部(C)の襞の上方の傾斜部を形成する割球状
(4)及び湾状(9)と、胴部(A)の襞の下方の傾斜
部が所謂「つりあって」、容器本体(1)はキャップ
(14)を再び被冠させなくとも潰された状態を保つこ
とができるようになったのである。
【0045】従って本発明では、この状態になったのち
も更に飲み口部(3)と容器本体(1)の底面(B)方
向に押圧する。このとき容器本体(1)の胴部(A)及
び肩部(C)はそれぞれの襞が密着して折り重なってい
るため、これ以上押し下げても下降しない。図5は図3
に於ける破線部の拡大横断面図であり、(E)は喇叭状
の連結部(D)の末端辺及び肩部(C)の末端辺の間に
設けられたU字形状の溝であるが、いまここでさらに飲
み口部(3)を下方に押圧すると、先ず喇叭状の連結部
(D)の末端辺がU字形状の溝(E)の内側を下方に押
圧する。この結果かかる溝(E)はその外側上端の辺
と、肩部(C)とが連結され固着された状態となってい
るから、そのU字形状が崩れ内側が下方に押された状態
で、喇叭状連結部(D)の末端部を下方に押圧しつつ拡
大する方向に進み、ついには容器本体(1)内に飲み口
部(3)と共に押し込まれる状態となるのである。
【0046】然してこのことは、容器本体(1)を放棄
する際前記に比しさらにその高さを容器本体(1)の1
/5程度にコンパクトなものとなし、その容積を頗る縮
少させることができるのである。
【0047】
【第2の実施例】上記の実施例では容器本体(1)の外
観形状を円筒またはそれに近いものとした。しかし図1
3,図14に示すように縦形の鼓状(17)とすると、
握り易いことが判明した。またここでは特に図示しない
が、円錐台形状や角錐台形状にしたら安定がよく、これ
らの外観的な形状では適宜の形状から任意のものを選ぶ
ことができることが判明した。さらにその横断面形状も
正円(18)に限らず楕円(19),正四角形(20)
など自由な形状から選べることも確認した。
【0048】
【第3の実施例】上記の実施例では、容器本体(1)に
形成させた蛇腹状(2)の形状を水平な上下方向に連続
した環状の襞状とした。
【0049】しかし、この形成を図18に示すような連
続するスパイラル形状(21)とすることによって、こ
れを潰す場合容器本体(1)の上方あるいは中央に向っ
て上下方向からの押圧力に加え捻りの力が加わり、より
容易に潰せることが判明した。なおこのスパイラル形状
(21)は一条のものでなく数条のものでもよい。さら
にこのスパイラル形状(21)は連続させたものに限る
ことなく図19,図20のように間歇的な凹凸(22)
を形成させたようなものでもよい。
【0050】
【第4の実施例】上記実施例の容器本体(1)では高さ
方向の全域に亘って蛇腹状(2)になっているが、図1
4のようにその途中あるいは末端部はフラットなものと
し、ここに商標や商品内容の表示欄(23)とした。
【0051】
【発明の効果】以上述べた本発明の主な効果は、容器本
体を破棄する時、その容積を頗る少くすることが出来る
ようにしたことであり、ゴミ箱などに収容できる個数を
頗る増大させたことである。
【0052】またかかる縮少させた容器本体は、その搬
送量を同時に多量に成し得るから、その回収費や清掃回
収の為の人件費を、頗る軽減できたことである。
【0053】本発明の容器本体は、その外観の形状の見
栄えがよく、使用する者に多大な興味を持たせかつ、容
器本体の蛇腹の形状が摩擦止めとなり、使用中に容器本
体が滑り落下させたり、あるいは内容物を溢出させたり
する虞も未然に防止できるのである。
【0054】また本発明によって潰された状態の容器本
体といえどもその形状は意匠的に見栄えのよいもので、
そのまま外の容器としても利用できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の容器本体全体の正面図
【図2】同底面図
【図3】潰した状態の一部切込断面図
【図4】潰した状態の容器全体の断面
【図5】容器本体を構成する襞の一部拡大断面説明図
【図6】容器本体を構成する襞の一部拡大断面説明図2
【図7】容器本体の潰した時に於ける肩部の変形状態を
示し、押圧初期段階を示す
【図8】容器本体の潰した時に於ける肩部の変形状態を
示し、押圧中間段階を示す
【図9】容器本体の潰した時に於ける肩部の変形状態を
示し、押圧完了段階を示す
【図10】容器本体を潰した時に於ける胴部の変形状態を
示し、押圧初期段階を示す
【図11】容器本体を潰した時に於ける胴部の変形状態を
示し、押圧中間段階を示す
【図12】容器本体を潰した時に於ける中央部胴部の変形
状態を示し、押圧完了段階を示す
【図13】容器本体の他の実施例を示す正面図
【図14】同容器本体の正面図にして、広告面を設けたも
【図15】容器本体の横断面図で正円のもの
【図16】同楕円のもの
【図17】同正四角形のもの
【図18】容器本体の外観形状の他の実施例であり、蛇腹
状部がスパイラル形状となっているものの正面図
【図19】容器本体の外観形状での他の実施例の正面図
【図20】同他の外観形状の正面図
【符号の説明】
1, 容器本体 2, 蛇腹状 3, 飲み口部 4, 割球状 5, 第1段の蛇腹状 6, 第2段の蛇腹状 7, 第3段の蛇腹状 8, 第4段の蛇腹状 9, 湾状 10, 突出弧状 11, 直線状 12, 山 13, 谷 14, キャップ 15, 上面 16, 下面 17, 鼓状 18, 正円 19, 楕円 20, 正四角形 21, スパイラル形状 22, 凹凸 23, 表示欄 A, 胴部 B, 底面 C, 肩部 D, 連結部 E, 溝 d1,第1段の蛇腹状(5)の外径 d2,第2段の蛇腹状(6)の外径 d3,第3段の蛇腹状(7)の外径

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲み口部分除いて長手方向の全長或いは一
    部が水平方向の蛇腹状となっている容器本体にあって、
    上記飲み口部分と容器本体の上面背部の連続部分は、下
    方に突出する湾曲形状となし、上記容器本体の蛇腹状部
    にそのほぼ直角方向からの力を加えた際、上記湾曲部を
    基点として飲み口部分の全部あるいは一部が容器本体内
    に埋没させることができるようになしかつ、蛇腹状を構
    成する襞の一片or/and一部の内周には一方方向の
    力が働き、かつその外周は反対方向の力が働き、長さ方
    向が縮少された蛇腹状を保つようにしたことを特徴とす
    る長さ方向が縮少された状態を保つことが可能な容器。
  2. 【請求項2】上記請求項1に示す飲み口部分と容器本体
    の上面背部の連結部分は下方が開いた喇叭状となってい
    ることが特徴の折り畳み状態を保つことが可能な容器。
  3. 【請求項3】上記請求項1及び2に示す容器本体の蛇腹
    状部の形状は、その一方の径が他方の径より小さく他方
    に行くに従い順次径を拡大させ、下方の径と同等になす
    ようにしたことを特徴とする長さ方向が縮少された状態
    を保つことが可能な容器。
  4. 【請求項4】上記請求項1乃至3に示す容器本体の全体
    形状は、楕円を含む円柱,矩形を含む角柱,截頭を含む
    円錐および角錐,鼓(HOURGLASS DRAM-SHAPED),樽形か
    ら適宜選ばれることを特徴とする長さ方向が縮少された
    状態を保つことが可能な容器とその縮少方法。
  5. 【請求項5】上記請求項1乃至4に示す容器本体の水平
    断面形状は、楕円を含む丸形,矩形を含む角形から適宜
    選ばれることを特徴とする長さ方向が縮少された状態を
    保つことが可能な容器とその縮少方法。
  6. 【請求項6】上記請求項1乃至5に示す容器本体の外周
    に、容器内容物の案内や商標などが印刷されたレッテル
    を巻装させたことを特徴とする長さ方向が縮少された状
    態を保つことが可能な容器とその縮少方法。
  7. 【請求項7】上記請求項1乃至6に記載した容器本体
    は、その外周面がスパイラル乃至非スパイラル状の襞が
    形成されており、容器本体の一方あるいは両方を押した
    若しくは捻ることにより長さ方向が縮少された状態を保
    つことが可能な容器とその縮少方法。
  8. 【請求項8】上記請求項1及び2に示す容器本体が、容
    量500mlの通常のペットボトル(ミニボトル)と呼
    ばれるサイズの場合、少くとも第1段の襞の外径は約6
    0.5mm,第2の襞の外径は約68mm,であり、こ
    れら第1段と第2段の間の内径は約47mmとし、第3
    の襞の外径は約70mmであり、第2段と第3段の間の
    内径は約51mmとなしその径を順次拡大させ、かつ容
    器本体の通常外径を約直径71.5mmとし、内径は約
    54.5mmとし、さらに容器本体の上方の襞は3乃至
    6段程度とすると共に通常の襞は10〜15段としたこ
    とが特徴の長さ方向が縮少された状態を保つことが可能
    な容器とその縮少方法。
  9. 【請求項9】上記請求項8に示す各襞は、水平方向の上
    下に2分され巾広のそろばんの球、若しくはAdams
    ki型と呼ばれるUFOのような形状で、上記第1段の
    襞の上下の高さは約6.5mm:5.5mm,第2段の
    襞のそれは約7mm:約5mm,第3段の襞のそれは約
    8.5mm:約6.5mmと順次その巾を高くなるよう
    になし、上記そろばん球形状の上面形状は外方向の突出
    した約20mmRの湾状となっており、下面は外縁約
    0.8mmRの突出弧状を介して直線上となっているこ
    とが特徴の長さ方向が縮少された状態を保つことが可能
    な容器とその縮少方法。
  10. 【請求項10】上記請求項1に示す湾曲形状は下方に突
    出した3mm乃至10mmR(半径)で構成され、容器
    本体を押し潰したとき上記湾曲形状部分は延伸あるいは
    反転し飲み口部の一部あるいは全部を容器本体内に押し
    込むことができるようにしたことを特徴とする長さ方向
    が縮少された状態を保つことが可能な容器。
  11. 【請求項11】上記請求項2に示す容器本体の喇叭状連
    結部分の高さは、少くとも容器本体の飲み口部高さの1
    /2以上であり、容器本体を押して潰したとき上記連結
    部分の反転により飲み口部の一部あるいは全部を容器本
    体内に押し込むことができるようにしたことを特徴とす
    る長さ方向が縮少された状態を保つことが可能な容器。
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