JP2003320284A - 釉薬塗装方法およびこの方法に用いる釉薬非塗装部の隠蔽具 - Google Patents

釉薬塗装方法およびこの方法に用いる釉薬非塗装部の隠蔽具

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JP2003320284A
JP2003320284A JP2002128149A JP2002128149A JP2003320284A JP 2003320284 A JP2003320284 A JP 2003320284A JP 2002128149 A JP2002128149 A JP 2002128149A JP 2002128149 A JP2002128149 A JP 2002128149A JP 2003320284 A JP2003320284 A JP 2003320284A
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JP
Japan
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glaze
base material
coating method
enamel
coating
Prior art date
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Application number
JP2002128149A
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English (en)
Inventor
Shohei Nishitaki
昇平 西瀧
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Kyowa Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非塗装部分に釉薬が完全に塗布されないように
するとともに、スプレーによって隠蔽具表面に噴霧され
た釉薬が塗装面側に撥ねたり、垂れたりすることがない
釉薬塗装方法およびこの方法に用いる釉薬非塗装部の隠
蔽具を提供することを目的としている。 【解決手段】ホーロー膜形成部とホーロー膜非形成部と
を有するホーロー製品の基材への釉薬塗装方法におい
て、前記基材のホーロー膜非形成部を少なくとも表面が
釉薬吸収性素材で形成された隠蔽手段で略水密状態に隠
蔽した状態で、基材のホーロー膜形成部に釉薬をスプレ
ー塗布することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釉薬塗装方法およ
びこの方法に用いる釉薬非塗装部の隠蔽具に関する。
【0002】
【従来の技術】上下水処理場、産業排水処理施設、食品
製造設備等で使用されているオゾナイザ(オゾン発生装
置)に使用される電極板として基材となるアルミニウム
板表面が端子部分を残して誘電体であるホーロー膜によ
って被覆されたものが用いられている。ところで、ホー
ロー製品は、通常、基材を釉薬を貯めた貯槽中に浸漬し
たり、はけ等で釉薬を基材に塗布するとともに、塗布さ
れた釉薬を乾燥したのち、炉内で焼成してホーロー膜を
基材表面に定着させるようになっている。
【0003】しかし、上記のようなホーロー膜の形成方
法では、オゾナイザ用電極板等に要求される膜厚精度で
ホーロー膜を形成することができない。すなわち、オゾ
ナイザ用電極板の場合、ホーロー膜が電極板の誘電体層
となるため、その膜厚が均一でなければならない。そこ
で、オゾナイザ用電極板の製造にあたっては、電極板の
基材としての内部に冷却水路が形成されたアルミニウム
板を垂直につり下げ、コンピュータ制御されたロボット
アーム付きのスプレー塗装装置によって、端子部となる
上下端を除く中間部分にスプレーから釉薬の噴霧量を精
密に制御しながら噴霧して釉薬を均一に塗布する方法が
採用されている。
【0004】なお、上記の塗装方法においては、非塗装
部が、隠蔽部材によって隠蔽されて塗装部のみが塗装さ
れるようになっているが、上記のように釉薬をスプレー
噴霧した場合、どうしても隠蔽部材表面にも釉薬が噴霧
され、この隠蔽部材表面で撥ね返った釉薬の粒が、塗装
面に付着したり、隠蔽部材表面から釉薬の滴が塗装面に
垂れ落ちたりして塗装面の釉薬厚さにムラが生じる恐れ
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、非塗装部分に釉薬が完全に塗布されないようにす
るとともに、スプレーによって隠蔽具表面に噴霧された
釉薬が塗装面側に撥ねたり、垂れたりすることがない釉
薬塗装方法およびこの方法に用いる釉薬非塗装部の隠蔽
具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にかかる釉薬塗装方法は、ホーロー膜形成
部とホーロー膜非形成部とを有するホーロー製品の基材
への釉薬塗装方法において、前記基材のホーロー膜非形
成部を少なくとも表面が釉薬吸収性素材で形成された隠
蔽手段で略水密状態に隠蔽した状態で、基材のホーロー
膜形成部に釉薬をスプレー塗布することを特徴としてい
る。
【0007】一方、本発明にかかる釉薬非塗装部の隠蔽
具は、ホーロー膜形成部とホーロー膜非形成部とを有す
るホーロー製品の基材の、前記ホーロー膜非形成部を略
水密に隠蔽するように基材に装着自在で、その表面が釉
薬吸収性素材で形成されていることを特徴としている。
本発明の隠蔽具において、釉薬吸収性素材は、スプレー
された釉薬が隠蔽具表面で跳ねたり、隠蔽具表面を伝っ
て塗装部側に垂れたりしなければ、その材質は特に限定
されず、たとえば、和紙、コルク、合成樹脂多孔質体等
が使用できるが、洗浄して何度も使用できるとともに、
耐久性に優れている点で請求項3のように、コルクが好
適に使用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を、その実施の形
態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。図1〜
図3は、本発明にかかる釉薬非塗装部の隠蔽具の1つの
実施の形態をあらわしている。
【0009】図1〜図3に示すように、この隠蔽具1
は、隠蔽具本体2と、釉薬吸収性素材としてのコルクシ
ート3と、シール材4とを備えている。隠蔽具本体2
は、ステンレス鋼材が溶接されて、一方に開口21を備
え、長手方向の両側面にスリット22が形成された略矩
形の箱状をしている。
【0010】コルクシート3は、隠蔽具本体2の底面を
除く表面部分に接着剤を介して接着されている。シール
材4は、ゴム弾性体から形成されていて、オゾナイザ用
電極板の基材としての内部に冷却水路が形成されたアル
ミニウム板5の釉薬非塗装部であるアルミニウム板5の
長手方向の端部に装着された時、アルミニウム板5の表
面に水密状態となるように弾性変形するようになってい
る。
【0011】この隠蔽具1は、以上のようになってお
り、アルミニウム板5の長手側の端部に向かって開口2
1を臨ませながら、図2のように矢印方向にスライドさ
れることによって、アルニウム板5の端部が隠蔽具本体
2内に嵌まり込み、シール材4がアルミニウム板5に水
密に弾接することによってアルミニウム板5に容易に装
着することができる。そして、このようにして隠蔽具1
が長手方向の両端にそれぞれ装着されたアルミニウム板
5の一端部側面に設けられたネジ穴51に、図1(b)
に示すように、隠蔽具1のスリット22越しに支持バー
6を螺着したのち、支持バー6を介して垂直につり下げ
た状態でスプレー塗装装置(図示せず)によって隠蔽具
1によって隠蔽されていない、アルミニウム板5の中央
部分に釉薬を塗布するようになっている。
【0012】すなわち、上記釉薬の塗装方法は、以上の
ように、隠蔽具1の隠蔽具本体2の表面がコルクシート
3によって覆われているので、スプレーから噴霧された
釉薬が隠蔽具1の表面にあたっても、そのまま吸収さ
れ、跳ね返ったり、垂れたりすることがない。したがっ
て、オゾナイザ用電極板のようにホーロー膜厚の精度が
要求されるホーロー製品を歩留りよく製造することがで
きる。また、上記隠蔽具1は、アルミニウム板5の端部
を隠蔽具本体2の開口21から内部に差し込むだけで装
着できるので、隠蔽作業が容易であるとともに、非着ぬ
無だけでアルミニウム板5から取り外せ、作業性に優れ
ている。しかも、釉薬吸収性素材としてコルクシート3
が用いられているので、難度でも洗って使用することが
できる。
【0013】本発明の釉薬塗装方法および隠蔽具は、上
記の実施の形態に限定されない、たとえば、上記の実施
の形態では、アルミニウム板を垂直につり下げた状態で
釉薬を塗布するようにしているが、アルミニウム板を下
方から支持するようにしても構わないし、アルミニウム
板を水平に置き、上方からスプレーで塗布するようにし
ても構わない。また、上記の実施の形態では、再利用で
きる隠蔽具を用いて、釉薬非塗装部を隠蔽するようにし
ているが、裏面に粘着剤が塗布された使い捨ての和紙や
コルクシートを釉薬非塗装部に粘着によって貼り付ける
ようにしても構わない。
【0014】上記の実施の形態では、基材がアルミニウ
ム板であったが、基材の材質は、ホーロー製品の用途に
応じて適宜けっていされ、たとえば、銅,鉄、ステンレ
ス鋼でも構わない。また、基材の形状は、板状だけでな
く、棒状など特に限定されるわけではない。
【0015】さらに、上記の実施の形態では、釉薬の塗
布をコンピュータ制御されたロボットアーム付きのスプ
レー装置で行うようになっているが、手動によるスプレ
ー塗布を行うようにしても構わない。
【0016】
【発明の効果】本発明にかかる釉薬塗装方法は、以上の
ように構成されているので、非塗装部分に釉薬が完全に
塗布されないようにするとともに、スプレーによって隠
蔽具表面に噴霧された釉薬が塗装面側に撥ねたり、垂れ
たりすることがない。したがって、スプレー塗布により
釉薬塗装部に容易により精度よく均一な膜厚で釉薬を塗
布できる。
【0017】一方、本発明にかかる隠蔽具を用いれば、
容易に上記本発明の釉薬塗装方法を実施できる。また、
請求項3の隠蔽具のようにすれば、何度でも洗って使用
でき、耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる釉薬非塗装部の隠蔽具の1つの
実施の形態の基材への装着状態をあらわし、同図(a)
は側面図、同図(b)は正面図である。
【図2】隠蔽具の基材への装着の装着方法を説明する説
明図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 隠蔽具 2 隠蔽具本体 3 コルクシート(釉薬吸収素材) 4 シール材 5 アルミニウム板(基材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一部に釉薬非塗装部を有するホーロー製品
    の基材への釉薬塗装方法において、前記基材の釉薬非塗
    装部を少なくともその表面が釉薬吸収性素材で形成され
    た隠蔽手段で略水密状態に隠蔽した状態で、基材の釉薬
    塗装部に釉薬をスプレー塗布することを特徴とする釉薬
    塗装方法。
  2. 【請求項2】一部に釉薬非塗装部を有するホーロー製品
    の基材の、前記釉薬非塗装部を略水密に隠蔽するように
    基材に装脱自在で、その表面が釉薬吸収性素材で形成さ
    れていることを特徴とする釉薬非塗装部の隠蔽具。
  3. 【請求項3】釉薬吸収性素材が、コルクである請求項2
    に記載の釉薬非塗装部の隠蔽具。
JP2002128149A 2002-04-30 2002-04-30 釉薬塗装方法およびこの方法に用いる釉薬非塗装部の隠蔽具 Pending JP2003320284A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104525425A (zh) * 2014-12-16 2015-04-22 重庆谢氏胶粘制品有限公司 喷涂遮蔽膜加工装置遮蔽膜卷裹机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104525425A (zh) * 2014-12-16 2015-04-22 重庆谢氏胶粘制品有限公司 喷涂遮蔽膜加工装置遮蔽膜卷裹机构

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