JP2003319713A - バリカン形刈込み装置 - Google Patents
バリカン形刈込み装置Info
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Abstract
化が図られて円滑な動作を可能にし、可動刃の各切刃に
よる切れ味も可動刃全長に亘って一様にできるバリカン
式刈込み装置を提供する。 【解決手段】 上下一対の案内板1、2間に、バリカン
形の切刃3を有する上下一対の可動刃4、5を挟装し、
両方の可動刃4、5を相対的に往復摺動させて切刃3を
擦り合わせて切断作用をなすバリカン形刈込み装置にお
いて、案内板1と可動刃4間に弾性部材(圧縮ばね)1
0を配装し、可動刃4、5に対し弾性的加圧力(ばね
力)を付与する。
Description
を有する上下一対の可動刃を長手方向に相対的に往復摺
動させて切刃を擦り合わせて切断作用をなすヘッジトリ
マー等のバリカン形刈込み装置に関する。
に用いるバリカン形の刈込み装置として、エンジンや電
動モータ等の動力源からの出力を用い、バリカン形の切
刃を有する細長状の上下一対の可動刃を、互いに長手方
向に往復摺動させて切刃を擦り合わせて切断作用をなす
手持ち式のバリカン形刈込み装置が実用されている。
上下一対の可動刃は、動力源を備える本体側に基部を固
定した上下一対の案内板間に挟装されていて、互いに長
手方向に往復摺動させられるようになっており、この場
合の両方の可動刃の上下案内板間に対する挟装構成とし
ては、可動刃の中央線上の長手方向に長孔を設け、この
長孔に取付けボルトを挿通して調整ナットで止め、この
調整ナットの締め付け加減で上下一対の案内板間に挟装
した可動刃の摺動面圧、つまり、切刃の擦り合わせ圧を
調整するようにしている。
るように調整ナットの締め付け加減で可動刃の摺動面圧
を調整する構成からすると、摺動面圧を小さくするほど
摺動摩擦が小さくなるので、駆動力を小さくできて摩耗
を軽減することができるが、両方の可動刃の切刃の擦り
合わせが甘くなって切れ味が低下する。
して可動刃の摺動面圧を大きくすると、ある程度は切れ
味が向上するので、通常の刈込み作業では、可動刃の摺
動面圧を比較的強目に調整した状態で用いる場合が多
い。
ボルトは可動刃の全長に亘って複数個所に設けてあるの
で、これらの全ての取付けボルトに対して調整ナットを
手加減で調整して可動刃の全長に亘ってむらがなく、し
かも、強目に摺動面圧を調整することは極めて困難なも
のである。
調整できたとしても、可動刃の各切刃による切れ味が可
動刃全長に亘って一様になるとは限らない。また、調整
ナットによる調整の拙さから、可動刃の摺動面圧が局部
的に強過ぎたりすると、動力源の動作に対する負担が大
きくなって円滑に動作しなくなることがあり、作業能率
が低下する。また、可動刃の摺動面圧を強目にした状態
での使用は、可動刃の摩耗を早めて可動刃の寿命を短く
する原因にもなる。
動刃の摺動面圧を均等化し、動力源の動作に対する負担
増がなく円滑な動作を可能にし、また、可動刃の各切刃
による切れ味も可動刃全長に亘って一様になるようにし
て作業能率の向上を図ることができ、しかも、可動刃の
耐用寿命も延長できるバリカン式刈込み装置を提供する
ことを目的としたものである。
めの本発明は、基部を本体側に固定した上下一対の案内
板間に、バリカン形の切刃を有する上下一対の可動刃を
挟装し、両方の可動刃を相対的に往復摺動させて切刃を
擦り合わせて切断作用をなすバリカン形刈込み装置にお
いて、前記案内板と可動刃間に弾性部材を配装し、可動
刃に対し弾性的加圧力を付与したことを特徴とする。
一対の可動刃の挟装構造は、両方の可動刃の複数個所に
長手方向に長孔を設け、この長孔と上下案内板に穿設し
た孔に取付けボルトを挿着して両方の案内板を取付けボ
ルトで固定し、この固定された両方の案内板間にあって
両方の可動刃は、案内板とは僅かな隙間を形成するよう
にして弾性部材による弾性的加圧力は付与されるもので
ある。
ン形刈込み装置によれば、案内板と可動刃間の複数個所
に弾性部材を配装することにより、これらの弾性部材か
ら可動刃に付与される弾性的加圧力の下で、可動刃全長
に亘って可動刃の摺動面圧が均等化されるので、動力源
の動作に対する負担増がなく円滑な動作を可能にし、可
動刃の各切刃による切れ味をよくして作業能率の向上を
図ることができる。また、可動刃の摺動面圧が局部的に
強過ぎたりして無理な動作を強いられることもないの
で、可動刃の耐用寿命も延長できる。
性板材等からなるものも適用できるが、弾性部材が、一
方の案内板に設けた凹部に配装した圧縮ばねであると、
形態的には小さくても、可動刃に付与する必要な弾性的
加圧力、すなわち、ばね力が簡単に得られ、しかも、案
内板に対する組み付けが簡単にでき、取り扱い易くて実
用的なものである。
を、対応する可動刃面に直接に接触させることも可能で
あるが、圧縮ばねと、これに対応する可動刃との間に当
板を介装した構成にすると、可動刃に対する圧縮ばねの
ばね力は、当板を介してむらなく可動刃の全長に亘って
伝達されるので、可動刃の摺動面圧のより一層の均等化
が図られる。また、可動刃面と圧縮ばねとの直接的な触
れ合いがないので、可動刃の動作上から圧縮ばねが直接
に接触して可動刃を損傷させるようなこともない。
能なばね力調整手段を付設した構成にすると、可動刃に
付与する圧縮ばねのばね力の変更で、可動刃の全長に亘
る摺動面圧を簡単に変更することができるので、刈込み
対象物の性状に適合させて、最適な可動刃の摺動面圧の
下での刈込み作業を能率よく遂行することができる。
て説明する。
を示す一部を欠除した平面図、図2は要部の中央縦断面
図である。
2の基部が、図示しない刈込み装置の本体に固定されて
いる。
刃3を有する上下一対の可動刃4,5を挟装している。
ここで、両方の可動刃4,5には、その中央線上にあっ
て複数個所に長手方向に長孔6を設け、この長孔6と上
下案内板1,2に穿設した孔7に取付けボルト8を挿着
して両方の案内板1,2を取付けボルト8で固定し、こ
の固定された両方の案内板1,2間にあって両方の可動
刃4,5は、案内板1,2との間に僅かな隙間を形成す
るようにしている。
はしていないが、刈込み装置の本体内で180°の位相
差でそれぞれに偏心回転するクランク機構を構成する上
下一対の偏心盤に係合させて原動機に連結し、所定のス
トロークで長手方向への相対的な往復摺動を可能にして
いる。
線上にあって複数個所に凹部9を設けてこの中に、弾性
部材とされる圧縮ばね10を配装している。また、この
圧縮ばね10と、これに対応する可動刃4との間に当板
11を介装している。
配装形態として、図1,2においては、案内板1に設け
た貫通ねじ孔9aに圧縮ばね10を収容してねじ孔9a
に押えねじ12をねじ込んで圧縮ばね10を押さえ込
み、案内板1上に突出する押えねじ12の上部にロック
ナット13を螺合して押えねじ12の緩み防止を図って
いる。この場合、押えねじ12とロックナット13の螺
合位置関係、すなわち、案内板1上に突出する押えねじ
12の突出長さや、押えねじ12の回動角度等を変更し
て圧縮ばね10によって可動刃4,5を加圧するばね力
の変更を可能にしている。
重なる形で案内板に対し接離動自在設けられており、案
内板1に配装した圧縮ばね10の下端がこの当板11上
面に圧着し、当板11下面には可動刃4が面接触して摺
動するようにしたもので、圧縮ばね10のばね力はこの
当板11を介して可動刃4の全長に亘ってむらなく伝達
されるようにしている。
圧縮ばね10の配装形態としては、特に、構造的な制約
があるものではないが、前記以外の案内板1に対する圧
縮ばね10の配装形態として、例えば、図3に示すもの
は、案内板1の厚みの範囲内で案内板1の下面側に凹部
9を設け、この凹部9に圧縮ばね10を収容している。
この場合は、可動刃4,5を加圧する圧縮ばね10のば
ね力の変更は、圧縮ばね10自体を交換して行うもの
で、圧縮ばね10の配装形態としては、最も単純なもの
である。
1に設けた貫通ねじ孔9aに圧縮ばね10を収容してこ
れを押えねじ12で押さえ込み、案内板1上に突出する
押えねじ12の上面に、金属薄板製の覆板14を被せ、
この覆板14の一端部を止めねじ15を用いて案内板1
に止着して押えねじ12の緩み止めを図っている。
ね10を押さえ込む押えねじ12の上面に被せる覆板1
6をプラスチック製とし、この覆板16の両端部を止め
ねじ15を用いて案内板1に止着して押えねじ12の緩
み止めを図っている。
した圧縮ばね10を頭付き押えねじ12aで押さえ込む
ようにし、ここでは、案内板1とねじ頭部間に、弾力的
に滑り止め機能を有するスペーサ17を介装して頭付き
押えねじ12aの緩み止めを図るとともに、スペーサ1
7の厚みを変えることで、圧縮ばね10により可動刃
4,5を加圧するばね力の変更も可能にしている。
5は、上下一対の案内板1,2間にあって、案内板1側
から圧縮ばね10によって加圧されるので、可動刃4,
5は、その全長に亘って摺動面圧が均等化される。こう
して、可動刃4,5の各切刃3の擦り合わせも、圧縮ば
ね10による加圧下に行われるので切れ味がよく、作業
能率の向上を図ることができる。また、必要に応じて、
可動刃4,5を加圧する圧縮ばね10のばね力を変更し
て、可動刃4,5の全長に亘る摺動面圧を簡単に変更す
ることができるので、刈込み対象物の性状に適合させ
て、最適な可動刃4,5の摺動面圧の下で各種の刈込み
作業を能率よく遂行することができる。
施され、本発明によれば、案内板と可動刃間に弾性部材
を配装し、この弾性部材からの弾性的加圧力を可動刃に
付与して可動刃の全長に亘って可動刃の摺動面圧を均等
化するので、従来のような調整ナットを手加減で調整す
るような面倒な操作を必要とせず、円滑な動作を可能に
して作業能率を向上することができる。また、可動刃の
全長に亘る摺動面圧を簡単に変更することができるの
で、刈込み対象物の性状に適合させて、最適な可動刃の
摺動面圧の下で各種の刈込み作業を能率よく遂行するこ
とができる。
一部を欠除した平面図である。
中央縦断面図である。
の断面図である。
装形態を示す要部の断面図、図4(b)は同要部の平面
図である。
の配装形態を示す要部の断面図、図5(b)は同要部の
平面図である。
示す要部の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基部を本体側に固定した上下一対の案内
板間に、バリカン形の切刃を有する上下一対の可動刃を
挟装し、両方の可動刃を相対的に往復摺動させて切刃を
擦り合わせて切断作用をなすバリカン形刈込み装置にお
いて、前記案内板と可動刃間に弾性部材を配装し、可動
刃に対し弾性的加圧力を付与したことを特徴とするバリ
カン形刈込み装置。 - 【請求項2】 弾性部材が、一方の案内板に設けた凹部
に配装した圧縮ばねであることを特徴とする請求項1記
載のバリカン形刈込み装置。 - 【請求項3】 圧縮ばねと、これに対応する可動刃との
間に当板を介装したことを特徴とする請求項2記載のバ
リカン形刈込み装置。 - 【請求項4】 圧縮ばねのばね力を外部から調整可能な
ばね力調整手段を付設したことを特徴とする請求項2又
は3記載のバリカン形刈込み装置。
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JP2002129489A JP4293758B2 (ja) | 2002-05-01 | 2002-05-01 | バリカン形刈込み装置 |
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- 2002-05-01 JP JP2002129489A patent/JP4293758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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