JP2003319387A - 監視装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

監視装置及び方法並びにプログラム

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JP2003319387A JP2002124748A JP2002124748A JP2003319387A JP 2003319387 A JP2003319387 A JP 2003319387A JP 2002124748 A JP2002124748 A JP 2002124748A JP 2002124748 A JP2002124748 A JP 2002124748A JP 2003319387 A JP2003319387 A JP 2003319387A
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真規人 関
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秀人 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人等の移動物体を的確にしかも安定して追尾
制御することができる監視装置を提供する。 【解決手段】 監視カメラ1から得られた移動物体像に
応じて監視カメラで移動物体を追尾するにあたり、画像
フレームに追尾領域に応じて設定される規定領域の内外
に規定領域よりも小さい所定の数の相関演算ブロックを
設定する。これら相関演算ブロックに関して、画像フレ
ーム間で相関演算を実行して規定領域外の相関結果を第
1の相関結果として求めると共に、規定領域内の相関結
果を第2の相関結果として求める。このあと、第1及び
第2の相関結果に基づいて規定領域内の相関演算ブロッ
クのうちから前景ブロックを選択して、前景ブロックに
応じて監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す
追尾領域を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は人などの移動物体
を監視する動画像処理技術を用いた監視装置及び方法並
びにプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、動画像処理技術を用いた監視装
置として、例えば森田俊彦:局所相関演算による動きの
検知と追跡(電子情報学会論文誌 D−II Vol.
J84−D−II No.2,pp.299〜309,
2001年2月)に掲載された監視装置が知られてい
る。
【0003】図12は上述した従来の監視装置の構成を
示すブロック図である。図において、1は監視カメラ
(カメラ)、2は画像入力部、3は画像記憶部、14は
画像全体相関ブロック設定部、15は相関演算実行部、
16は背景動きベクトル検出部、17は移動(前景)ブ
ロック選択部、18は前景動きベクトル検出部、19は
移動(前景)ブロック重心検出部、20は追尾中心決定
部、そして、21はカメラ制御部である。カメラ1は連
続的にカメラ視野内を撮像して映像を得ている。また、
カメラ1は、所謂首振り(3軸方向への移動制御)及び
ズーム機能を有しており、カメラ制御部21によってカ
メラ1が首振り及びズーム制御されてカメラ視野内に侵
入した侵入者等の移動物体を追尾する。そして、カメラ
1で移動物体を追尾する際には、カメラ1から得られた
映像に応じて移動物体像を認識して、カメラ制御部21
がカメラ1を追尾制御する。
【0004】次に動作について説明する。この監視装置
では、カメラ1で連続的に撮像された映像(動画像:以
下、カメラ画像と称する)が順次画像入力部2に与えら
れる。この画像入力部2からカメラ画像が画像記憶部3
に一旦記憶されるとともに、相関演算実行部15に与え
られる。一方、画像記憶部3に記憶されたカメラ画像
は、画像全体相関ブロック設定部14に与えられる。
【0005】図13は図12中の監視装置における監視
カメラの制御を説明する図である。この図を参照する
と、画像全体相関ブロック設定部14では、カメラ画像
の画像フレームを予め規定された数の検知領域DARに
分割する(図13(a))。さらに、画像全体相関ブロ
ック設定部14では、各検知領域DAを予め定められた
数の小ブロック(相関演算ブロック)に分割する。この
ようにして、小ブロックに分割された画像フレーム(以
下分割画像フレームと呼ぶ)は相関演算実行部15に渡
される。
【0006】いま、時刻tにおいて、画像入力部2から
画像フレームがテンプレート画像フレームとして相関演
算実行部15に与えられるとすると、1つ前の画像フレ
ーム(分割画像フレーム)、つまり、時刻(t−1)に
おける画像フレームが探索画像フレームとして画像全体
相関ブロック設定部14から相関演算実行部15に与え
られることになる。言い換えると、時刻(t−1)にお
ける画像フレームと時刻tにおける画像フレームとが同
一のタイミングで相関演算実行部15に与えられる。そ
して、相関演算実行部15では、テンプレート画像フレ
ームと探索画像フレームとの相関関係を求める。
【0007】このとき、相関演算実行部15は、テンプ
レート画像フレームを複数の画像ブロックに分割する。
つまり、テンプレート画像フレームを複数の画像ブロッ
クの集合とする。ここでは、この画像ブロックをブロッ
クテンプレートと称し、各ブロックテンプレートは、例
えば(wx×wy)のサイズを有するものとする。ここ
で、wx及びwyは、それぞれ直交座標のx軸方向長さ
及びy軸方向長さを表す。一方、前述のように、探索画
像フレームは、複数の検知領域DAに分割されており、
各検知領域DAがサーチ領域として用いられる。このサ
ーチ領域は、例えば{(wx+2rx)×(wy+2r
y)}(rは1以上の整数)のサイズを有している。ま
た、前述の各ブロックテンプレートを用いて各サーチ領
域に対して前述の小ブロック毎に相関演算を行って、各
ブロックテンプレートについて各サーチ領域毎に小ブロ
ック毎のスコア値(相関結果値)を求め、スコアマップ
とする。つまり、各サーチ領域において小ブロック毎に
スコアマップが生成されることになる。
【0008】このようにして求められたスコアマップ
は、順次(時々刻々)相関演算実行部15から背景動き
ベクトル検出部16に与えられる。背景動きベクトル検
出部16では、スコアマップに基づいて背景動きベクト
ルを求める。例えば、スコアマップ内のピーク値とスコ
アマップの中心位置におけるスコア値とを比較して予め
定められた閾値を越えると、動きが顕著であると判定す
る。そして、このように動きが顕著であると判定された
スコアマップを順次累積して累積スコアマップとする。
次に、累積スコアマップにおいて、極小ピークを示す位
置(xm,ym)を求める。そして、この極小ピーク位
置(xm,ym)を背景動きベクトルとする。
【0009】上述の背景動きベクトルは、移動(前景)
ブロック選択部17に与えられる。さらに、移動ブロッ
ク選択部17には、追尾中心決定部20から追尾中心の
位置(x−y座標値)を示す追尾中心情報が与えられる
とともに、相関演算実行部15からスコアマップが与え
られる。図14は画像全体における背景領域と追尾領域
との関係を示す図である。図に示すように、移動ブロッ
ク選択部17では追尾中心情報に応じて、追尾中心位置
(x,y)を中心とする追尾領域R(例えば、長方形領
域であり、検知領域に対応する)を設定する。
【0010】なお、図において、FGは追尾領域Rの内
側に存在する小ブロックを表し、BGは追尾領域Rの外
側(つまり、背景領域)に存在する小ブロックを表す。
次に、上記の追尾領域R内に存在する全ての小ブロック
FGに関するスコア値から背景動きベクトル(絶対値)
を減算して、背景の動きに対する相対的な動きを示すス
コアマップを得る(以下、このスコアマップを相対スコ
アマップと称する)。
【0011】さらに、この相対スコアマップについて、
相対スコアマップ内のピーク値と相対スコアマップの中
心位置におけるスコア値とを比較して所定の閾値を越え
ると、動きが顕著であると判定する。そして、動きが顕
著であると判定された小ブロックを移動ブロックとして
選択して、そのスコアマップを前景動きベクトル検出部
18に与える。これによって、例えば図13(b)に太
枠で示す検知領域が選択領域(追尾領域)Rとして選択
される。
【0012】前景動きベクトル検出部18では、上述の
ようにして選択された選択領域についてスコアマップ
(相関スコアマップ)を累積加算して、累積相関スコア
マップとする。この累積加算によって、選択領域におい
てピーク値付近の累積値は相対的に高くなり、それ以外
の部分では相対的に累積値は低くなる。そして、この累
積相関スコアマップから極小値を求めて前景動きベクト
ルとし、この前景動きベクトルを追尾中心決定部20に
与える。
【0013】また、前述の選択領域におけるスコアマッ
プは、移動(前景)ブロック重心検出部19にも与えら
れている。この移動(前景)ブロック重心検出部19で
は、取得したスコアマップに応じて選択領域の重心を検
出する。
【0014】図15は図12中の移動ブロック重心検出
部の動作を説明する図である。図に示すように、選択領
域が7×5のサイズ(7×5ブロック)であるとする。
ここで、図中の■部分は選択小ブロック=f(x,y)
=1、□部分は非選択小ブロック=f(x,y)=0で
あるものとする。
【0015】選択小ブロック数は13個であるので、そ
の累積値M00=13、x座標値の累積値M01=3
9、y座標値の累積値M10=26となる。そして、重
心のx座標値=M01/M00=39/13=3、重心
のy座標値=M10/M00=26/13=2となる。
つまり、図15に示す選択領域では、(3,2)が重心
となる(モーメント計算と呼ぶ)。そして、この重心は
移動(前景)ブロック重心として追尾中心決定部20に
与えられる。
【0016】追尾中心決定部20では、前景動きベクト
ル及び前景ブロック重心に応じて追尾中心を決定する。
例えば、前景動きベクトルが(Vx,Vy)、重心が
(Gx,Gy)であるとすると、追尾中心は(Gx+V
x,Gy+Vy)となる。そして、この追尾中心は追尾
中心情報として移動ブロック選択部17に与えられると
ともに、カメラ制御部21に与えられる。
【0017】カメラ制御部21では、追尾中心情報に基
づいてカメラ1を駆動制御する。つまり、カメラ制御部
21は、追尾中心を画像フレームの中心に位置づけるよ
うにカメラ1を首振り制御することになる。この際、時
々刻々入力される追尾中心情報に応じて、カメラ制御部
21は、追尾対象(移動物体)の移動速度を得て、移動
速度も考慮して首振り制御を行う。
【0018】上述のようにして、動きが顕著であると判
定された検知領域(図13(b)に太枠で示す)を追尾
領域Rとして、追尾モードに切り替わることになる。そ
して、追尾領域Rを移動物体(図示せず)の移動に合わ
せて追尾させることになる(図13(c))。この際、
図13(d)に示すように、カメラ1が首振り制御され
て、移動物体の中心が常に画像フレームの中心にくるよ
うにすることになる。
【0019】図16は移動物体が人である際の追尾の一
例を示す図である。図において、移動物体が人(P)で
あるとすると(図16(a))、前述のようにして、各
小ブロック毎に背景動きベクトル(移動ベクトル)が求
められる(図16(b))。これら移動ベクトルに応じ
て追尾領域内で、全小ブロックに関する相関結果から得
られる背景の動きベクトルと異なる移動ベクトルを有す
るブロック群(移動ブロック群)Bを得る(図16
(c))。
【0020】そして、移動ブロック群Bに関する相関結
果から移動物体(人)の代表ベクトルm、移動ブロック
群の中心G、中心Gの追尾領域中心Cからのずれe(ベ
クトル)を得る(図16(d))。そして、次回の追尾
中心は現在の追尾中心を(m+e)シフトさせて追尾を
行う。このように、ずれeを加えることで、常に追尾領
域の中心と移動物体像の中心とが一致し、長時間にわた
り安定して追尾を行うことができることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の監視装置は上記
のように構成されているので、画像フレーム全体につい
て相関演算を行い、その結果に基づいて背景の動きベク
トルを求めることから、移動物体像が画像中で大きな領
域を占めている際には、移動物体自体の動きを無視する
ことができない。一方、追尾領域で背景の動きベクトル
と異なる動きベクトルを有する移動ブロック群を選択し
て、移動ブロック群の中心と追尾領域の中心とのずれを
移動量に加算して移動物体を追尾している。このため、
人間のようにその状態を変化させつつ移動する物体の場
合には(特に、周期的に振られる四肢部に関する移動ブ
ロックは出現と消滅を繰り返すため)、移動ブロック群
の中心が安定しないことになる。
【0022】図17は移動物体が人である際の追尾の他
の例を示す図である。この図を参照して具体的に説明す
ると、例えば図17(a)に示す人(P)を追尾しよう
とする際、周期的に振られる四肢部に関する移動ブロッ
クは、出現と消滅を繰り返す。このとき、図17(b)
に示すように各小ブロック毎に移動ベクトルが求められ
ると、このうちの背景の動きベクトルと異なる動きベク
トルを有するブロック群(移動ブロック)Bが占める領
域は、極端に小さくなってしまう(図17(c))。こ
の結果に基づいて、移動ブロックに関する相関結果から
移動物体(人)の代表ベクトルm、移動ブロック群の中
心G、中心Gの追尾領域中心Cからのずれeを得ること
になる(図17(d))。
【0023】このように、移動ブロック群自体が極めて
小さく、しかも、周期的に振られる四肢部に関する移動
ブロックは出現と消滅を繰り返すことから、人等の移動
物体を安定して追尾することが難しいという課題があっ
た。つまり、不安定な移動ブロックから、移動物体の大
きさを判定することは難しく、的確にしかも安定して移
動物体を追尾制御することが難しいという課題があっ
た。
【0024】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、映像の画像フレーム内の追尾領域
に応じて規定される規定領域内外で求めた相関結果に基
づいて、規定領域内の相関演算ブロックのうちから前景
ブロックを選択して、前景ブロックに応じて次フレーム
における追尾領域を決定することで、人等の移動物体を
的確にしかも安定して追尾制御することができる監視装
置及び方法並びにプログラムを得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係る監視装置
は、監視カメラで得られた映像中の移動物体像に応じて
監視カメラを駆動制御して映像中の移動物体を追尾する
監視装置において、映像の画像フレーム中に規定領域を
設定して、該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域より
も小さい相関演算ブロックを設定する設定手段と、相関
演算ブロックに関して画像フレーム間で相関演算を実行
して規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求め
ると共に、規定領域内の相関結果を第2の相関結果とし
て求める相関演算手段と、第1及び第2の相関結果に基
づいて、規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動
体像を規定する前景ブロックを選択する選択手段と、前
景ブロックに応じて監視カメラが追尾すべき移動物体像
の領域を示す追尾領域を決定する決定手段とを備えるも
のである。
【0026】この発明に係る監視装置は、選択手段が第
1の相関結果に応じて背景部分における動きを示す背景
動きベクトルを検出する背景動きベクトル検出手段と、
第2の相関結果に応じて背景動きベクトルとその動きベ
クトルが異なる相関演算ブロックを規定領域中から前景
ブロックとして選択する前景ブロック選択手段とを備え
るものである。
【0027】この発明に係る監視装置は、決定手段が前
景ブロックの分布状態に応じて移動物体像の重心及びサ
イズを推定し、該重心及びサイズに応じて次画像フレー
ムにおける追尾領域を予測するものである。
【0028】この発明に係る監視装置は、決定手段が前
景ブロックを予め設定された時間累積して前景ブロック
の累積値を得る前景ブロック累積手段と、累積値に応じ
て前景ブロックの重心を求めると共に前景ブロックのサ
イズを検出する重心・サイズ検出手段と、重心及びサイ
ズに基づいて追尾領域を決定する追尾領域決定手段とを
備えるものである。
【0029】この発明に係る監視装置は、決定手段が前
景ブロックについて第2の相関結果が累積された累積相
関結果のピーク値が示す座標を前景動きベクトルとする
前景動きベクトル検出手段を備え、追尾領域決定手段が
前景動きベクトルで示される動きに応じて追尾領域を決
定するものである。
【0030】この発明に係る監視装置は、設定手段が追
尾領域に応じて規定領域を設定するものである。
【0031】この発明に係る監視方法は、監視カメラで
得られた映像中の移動物体像に応じて監視カメラを駆動
制御して監視カメラで映像中の移動物体を追尾する監視
方法において、映像の画像フレーム中に規定領域を設定
して該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さ
い相関演算ブロックを設定する設定ステップと、相関演
算ブロックに関して画像フレーム間で相関演算を実行し
て規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求める
と共に、規定領域内の相関結果を第2の相関結果として
求める相関演算ステップと、第1及び第2の相関結果に
基づいて規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動
物体像を規定する前景ブロックを選択する選択ステップ
と、前景ブロックに応じて監視カメラが追尾すべき移動
物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定ステップと
を備えるものである。
【0032】この発明に係るプログラムは、監視カメラ
で得られた映像の画像フレーム中に規定領域を設定し
て、該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さ
い相関演算ブロックを設定する設定手段、相関演算ブロ
ックに関して画像フレーム間で相関演算を実行して規定
領域外の相関結果を第1の相関結果として求めると共
に、規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求め
る相関演算手段、第1及び第2の相関結果に基づいて、
規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動体像を規
定する前景ブロックを選択する選択手段、前景ブロック
に応じて監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示
す追尾領域を決定する決定手段としてコンピュータを機
能させるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による監
視装置の構成を示すブロック図である。図において、4
は背景領域相関ブロック設定部、5は追尾領域相関ブロ
ック設定部、6a,6bは相関演算実行部、7は背景動
きベクトル検出部、8は前景ブロック選択部、9は前景
動きベクトル検出部、10は前景ブロック時間累積部、
11は重心・サイズ検出部、12は追尾領域決定部、そ
して、13はカメラ制御部である。そして、背景領域相
関ブロック設定部4、追尾領域相関ブロック設定部5、
相関演算実行部6a,6b、背景動きベクトル検出部
7、前景ブロック選択部8、前景動きベクトル検出部
9、前景ブロック時間累積部10、重心・サイズ検出部
11、及び追尾領域決定部12は、例えば監視装置とし
て機能するコンピュータ装置が実行するプログラムにて
具現化される。なお、図12と同一の構成要素には同一
符号を付して重複する説明を省略する。
【0034】次に動作について説明する。図12で説明
したように、カメラ1で連続的に撮像されたカメラ画像
は、画像入力部2に順次与えられる。そして、このカメ
ラ画像は、画像記憶部3に一旦記憶されるとともに相関
演算実行部6a,6bに与えられる。一方、画像記憶部
3に記憶されたカメラ画像は、背景領域相関ブロック設
定部4及び追尾領域相関ブロック設定部5に与えられ
る。
【0035】背景領域相関ブロック設定部4及び追尾領
域相関ブロック設定部5には、別に追尾領域決定部12
から追尾対象の中心座標(Gx,Gy)、幅(w)、及
び高さ(h)を示す追尾対象情報が与えられる。この追
尾対象情報に応じて、背景領域相関ブロック設定部4及
び追尾領域相関ブロック設定部5は、追尾領域Rを規定
する規定領域を設定する。
【0036】ここで、背景領域相関ブロック設定部4
は、画像記憶部3から与えられる時刻(t−1)の画像
フレーム中の追尾領域Rの外部に属する小ブロック(相
関演算ブロック)群を設定して、背景動きベクトル検出
用小ブロック群とする。つまり、背景領域相関ブロック
設定部4では、追尾領域に応じて画像フレーム中に規定
領域を設定して、規定領域の外側に小ブロック群を設定
する。
【0037】ここで、追尾領域Rの外部に小ブロック群
を設定する方法としては、例えば追尾領域Rの外部の領
域に所定のブロック数だけランダムに配置しても良い。
また例えば追尾領域Rから所定の距離だけ離れた(追尾
領域Rから距離的に遠い)地点から追尾領域Rを取り囲
むように、順に外側に至るまで、所定のブロック数だけ
詰めて配置しても良い。
【0038】あるいは、追尾領域Rの外部の領域でエッ
ジ抽出を行い、局所領域毎にエッジの集中度を求め、そ
れらをエッジの集中度の大きい順にソートしておいてか
ら、エッジ成分が集中する領域を優先して、所定のブロ
ック数だけ詰めて配置しても良い。あるいは、追尾領域
Rの外部の領域で前フレームとの輝度差抽出を行い、局
所領域毎に前フレームとの輝度差の集中度を求め、それ
らを輝度差の集中度の大きい順にソートしておいてか
ら、前フレームとの輝度差が高い点が集中する領域を優
先して、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0039】あるいは、これらを組み合わせて、エッジ
成分の集中度があるしきい値を越える領域、あるいはフ
レーム間の輝度差分の集中度があるしきい値を越える領
域を選択しておき、それらの選択領域の中から、追尾領
域Rから所定の距離だけ離れた(追尾領域Rから距離的
に遠い)地点から追尾領域Rを取り囲むように、順に外
側に至るまで詰めて、所定のブロック数だけ詰めて配置
しても良い。
【0040】一方、追尾領域相関ブロック設定部5は、
追尾領域Rの内部に属する小ブロック群を設定して、追
尾対象動きベクトル検出用小ブロック群とする。つま
り、追尾領域相関ブロック設定部5では、追尾領域に応
じて画像フレーム中に規定領域を設定して、規定領域の
内側に小ブロック群を設定する。ここまでの処理が設定
ステップに相当する。
【0041】ここで、追尾領域Rの内部に小ブロック群
を設定する方法としては、例えば追尾領域Rの内部の領
域に所定のブロック数だけランダムに配置しても良い。
また、例えば追尾領域Rの中心から外側に向い、追尾領
域Rの中心を取り囲むように、順に外側に至るまで、所
定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0042】あるいは、追尾領域Rの内部の領域でエッ
ジ抽出を行い、局所領域毎にエッジの集中度を求め、そ
れらをエッジの集中度の大きい順にソートしておいてか
ら、エッジ成分が集中する領域を優先して、所定のブロ
ック数だけ詰めて配置しても良い。
【0043】あるいは、追尾領域Rの内部の領域で前フ
レームとの輝度差抽出を行い、局所領域毎に前フレーム
との輝度差の集中度を求め、それらを輝度差の集中度の
大きい順にソートしておいてから、前フレームとの輝度
差が高い点が集中する領域を優先して、所定のブロック
数だけ詰めて配置しても良い。
【0044】あるいは、これらを組み合わせて、エッジ
成分の集中度があるしきい値を越える領域、あるいはフ
レーム間の輝度差分の集中度があるしきい値を越える領
域を選択しておき、それらの選択領域の中から、追尾領
域Rの中心から追尾領域Rの中心を取り囲むように、順
に外側に至るまで、所定のブロック数だけ詰めて配置し
ても良い。
【0045】時刻tにおいて、画像入力部2から画像フ
レームが相関演算実行部6a,6bに与えられる。一
方、1つ前の画像フレーム、つまり、時刻(t−1)に
おける背景動きベクトル検出用小ブロック群に対応する
画像フレーム(以下、背景ベクトル用画像フレームと称
する)が背景領域相関ブロック設定部4から相関演算実
行部6aに与えられる。同様にして、時刻(t−1)に
おける追尾対象動きベクトル検出用小ブロック群に対応
する画像フレーム(以下、追尾ベクトル用画像フレーム
と称する)が追尾領域相関ブロック設定部5から相関演
算実行部6bに与えられる。
【0046】図2は図1中の相関演算実行部の動作を説
明する図である。この図を参照すると、上記背景ベクト
ル用画像フレームは、ブロックテンプレート:It
(i,j)に相当し、前述の画像入力部2から与えられ
る画像フレームはサーチエリア:Is(i,j)に相当
する。テンプレートブロックは、(wx×wy)のサイ
ズを有している。また、サーチエリアは、{(wx+2
rx)×(wy+2ry)}のサイズを有している。相
関演算実行部6aでは、ブロックテンプレートをサーチ
エリアに対して前述の小ブロック毎に相関演算を行っ
て、ブロックテンプレートについてサーチエリアの小ブ
ロック毎のスコア値(相関結果値)を求めて、スコアマ
ップ(第1の相関結果)を得る(以下、このスコアマッ
プを背景スコアマップと称する)。
【0047】例えば、ブロックテンプレートの位置をx
方向、y方向にずらしつつ、画像フレーム間で一致度を
計算する。ブロック内の画素値の差分絶対値和を計算す
る際には、x方向、y方向のずらし量がそれぞれdx,
dyのときの残差score(dx,dy)は、下記式
(1)で求められる。
【数1】
【0048】図3は図1中の相関演算実行部で求められ
るスコアマップの一例を示す図である。上記式(1)に
より求めたスコアマップは、図に示すような形状とな
る。この図では、スコア値は下方向がプラスとなってい
る。また、差分絶対値の総和が極小となるずらし量(X
m,Ym)は上向きのピークとなる。このとき、動きベ
クトルは(Xm,Ym)である。
【0049】同様にして、上記の追尾ベクトル用画像は
ブロックテンプレート:It(i,j)に相当する。相
関演算実行部6bでは、ブロックテンプレートを用いて
サーチエリアに対して前述の小ブロック毎に相関演算を
行って、ブロックテンプレートについてサーチエリアの
小ブロック毎のスコア値(score(dx,dy))
を上記式(1)に応じて求める。これにより、{(2r
x+1)×(2ry+1)}で規定されるスコアマップ
(第2の相関結果)を得る(以下、このスコアマップを
追尾スコアマップと称する)。ここまでの処理が相関演
算ステップに相当する。
【0050】前述の背景スコアマップ及び追尾スコアマ
ップは、それぞれ背景動きベクトル検出部7及び前景ブ
ロック選択部8に与えられる。背景動きベクトル検出部
7では、背景スコアマップに基づいて、背景動きベクト
ルを検出する。
【0051】図4は図1中の背景動きベクトル検出部及
び前景ブロック選択部の動作を説明する図である。この
図を参照すると、(a)において、BGは背景領域に属
する小ブロック(a1〜a12、・・・)を示してお
り、追尾領域Rの一回り外側の長方形R2よりも外側に
位置している。小ブロックBGから得られる相関スコア
マップ(背景スコアマップ)の系列が(b)に示されて
いる。そして、これら相関スコアマップを累積してその
高さを正規化すると、累積相関スコアマップ(累積背景
スコアマップ)azが得られる。そして、累積背景スコ
アマップのピーク座標を検出して、このピーク座標を
(xm,ym)とし、点(0,0)から点(xm,y
m)に向かうベクトルを背景動きベクトルとする。
【0052】この背景動きベクトルは前景ブロック選択
部8に与えられる。(a)において、FGは追尾領域R
に属する小ブロック(A〜D、・・・)を示しており、
小ブロックFGから得られる相関スコアマップ(追尾ス
コアマップ)の系列が(c)に示されている。(c)で
は、図5に示すように、あるブロックの相関スコアマッ
プに関して、スコアマップの極小ピーク値と背景動きベ
クトルのずらし量に相当するずらし位置におけるスコア
値との差PSが予め設定されたしきい値を越えた際、そ
のブロックの動きベクトルは背景の動きベクトルと明ら
かに異なっており、前景ブロックであるものとして選択
する。図では選択されたスコアマップは着色されてい
る。そして、前景ブロック選択部8は、この動きベクト
ルが異なる追尾スコアマップのみを累積してその高さを
正規化し、累積相関スコアマップ(累積追尾スコアマッ
プ)AZを得る。
【0053】図5は図1中の前景ブロック選択部の動作
を説明する図である。前景ブロック選択部8は、図に示
すように、あるブロックの相関スコアマップの極小ピー
ク値と背景動きベクトルのずらし量に相当するずらし位
置におけるスコア値との差PSが予め設定されたしきい
値を越えた際、前景ブロックとして採用する。ここまで
の処理が選択ステップに相当する。
【0054】上述のようにして選択された前景ブロック
は前景動きベクトル検出部9及び前景ブロック時間累積
部10に与えられる。そして、前景動きベクトル検出部
9では、前景ブロックに関して、そのスコアマップを累
積する。この累積スコアマップのピークを検出して、こ
のピーク値を与えるずらし位置を(xm,ym)とし、
点(0,0)から点(xm,ym)に向かうベクトルを
前景動きベクトルとする。そして、この前景動きベクト
ルは追尾領域決定部12に与えられる。
【0055】図6は図1中の前景ブロック時間累積部の
動作を説明する図である。図に示すように、例えば前景
ブロックが時間的に遷移したとする。図において、前景
ブロックは■で示し、(a)は時刻(t−3)の前景ブ
ロックの位置、(b)は時刻(t−2)の前景ブロック
の位置、(c)は時刻(t−1)の前景ブロックの位
置、(d)は時刻tの前景ブロックの位置を示してい
る。また、各ブロックは4×4画素で構成されているも
のとする。
【0056】図7は図6中の前景ブロックに画素ごとの
論理値を対応させた図である。前景ブロック時間累積部
10では、(a)〜(d)に示す状態をそれぞれ図7
(a)乃至図7(d)で示すように、各画素単位で論理
値“1”又は“0”を割り当てる(前景ブロックの画素
が数値“1”となる)。
【0057】図8は図7中の前景ブロックの時間累積結
果を示す図である。図7(a)乃至7(d)に示す数値
表を画素単位で累積すると、この図に示す累積表を得
る。この累積表は重心・サイズ検出部11に与えられ
る。
【0058】重心・サイズ検出部11では、累積表に応
じて図15で説明したモーメント計算を行って、前景ブ
ロックの重心を求める。さらに、重心・サイズ検出部1
1では、予め定められた閾値(例えば、累積表中のピー
ク値(図8に示す例では“4”)に対する割合(例え
ば、20%))よりも大きい値を有する画素中のx座標
値の最小値及びy座標値の最小値を左上の点、x座標値
の最大値及びy座標値の最大値を右下の点とする四角形
(長方形)領域の幅及び高さをサイズとする。
【0059】なお、サイズを求める際には、累積表にお
いて、以下の(2)〜(10)の式を計算することによ
りx方向、y方向それぞれの標準偏差σx、σyを求め
る。 M00=ΣΣ{f(x,y)}・・・・・・・・・(2) M01=ΣΣ{x×f(x,y)}・・・・・・・(3) M10=ΣΣ{y×f(x,y)}・・・・・・・(4) M20=ΣΣ{x×x×f(x,y)}・・・・・(5) M02=ΣΣ{y×y×f(x,y)}・・・・・(6) gx=M01/M00・・・・・・・・・・・・・(7) gy=M10/M00・・・・・・・・・・・・・(8) σx=√(M02/M00−gx×gx)・・・・(9) σy=√(M20/M00−gy×gy)・・・・(10) ここで、(gx,gy)は選択された前景ブロック分布
の中心位置を示しており、図8に示す例ではスコア値は
‘4’となっている位置である。
【0060】また、標準偏差を予め規定された分だけ倍
数(例えば、1.0倍)した値で規定される領域の幅及
び高さをサイズとするようにしてもよい。例えば、x方
向及びy方向の標準偏差をσx及びσyとすると、幅は
2.0σx、高さは、2.0σyとする。このようにし
て求められた重心・サイズは、追尾領域決定部12に与
えられる。
【0061】追尾領域決定部12では、前述の前景動き
ベクトル及び重心・サイズに基づいて追尾領域を示す追
尾領域情報を生成する(決定ステップ)。なお、追尾領
域情報とは、重心の予測値、サイズの予測、値動きベク
トルの3つの情報よりなる。この追尾領域情報は、背景
領域相関ブロック設定部4及び追尾領域相関ブロック設
定部5に与えられるとともに、カメラ制御部13に与え
られる。
【0062】カメラ制御部13では、追尾領域情報に基
づいてカメラ1を駆動制御する。つまり、カメラ制御部
13は、追尾領域を画像の中心に位置づけるようにカメ
ラ1を首振り制御することになる。この際、時々刻々入
力される追尾領域域情報に応じて追尾対象の移動速度を
得て、移動速度も考慮して首振り制御を行う。
【0063】図9は図1中の監視装置における監視カメ
ラの制御を説明する図である。上述のようにして、
(a)に示す画像フレームにおいて、監視装置は、
(b)に示すように追尾領域情報に基づいて追尾領域R
に応じて規定領域を設定して、つまり、画像全体につい
て背景部分との差分処理を行って追尾領域Rを得て、追
尾モードに切り替わることになる。そして、(c)に示
すように、追尾領域Rを移動物体(図示せず)の移動と
サイズの変動に合わせて追尾させることになる。このと
き、(d)に示すように、カメラ1が首振り制御され
て、追尾領域Rが常に画像の中心にくるようにすると同
時に、追尾領域Rの大きさが画像中で予め設定した範囲
に収まるようにズームの制御を行うことになる。追尾領
域Rの大きさの設定範囲は、例えば追尾領域Rの縦のサ
イズが画像の縦サイズの25±5%になるようにといっ
た形で設定すればよい。つまり、移動物体の移動・サイ
ズに合わせて追尾領域を追従させることになる。
【0064】このように、背景領域相関ブロック設定部
4及び追尾領域相関ブロック設定部5は設定手段として
機能し、相関演算実行部6a,6bは相関演算手段とし
て機能する。そして、背景動きベクトル検出部7及び前
景ブロック選択部8は、選択手段として機能し、前景動
きベクトル検出部9、前景ブロック時間累積部10、重
心・サイズ検出部11、及び追尾領域決定部12は決定
手段として機能することになる。
【0065】図10は図1中の監視装置において移動物
体が人である際の追尾の一例を示す図である。移動物体
が人(P)であるとすると(図10(a))、前述のよ
うにして、各小ブロック毎に動きベクトル(移動ベクト
ル)が求められる(図10(b))。これら動きベクト
ルに基づいて、追尾領域Rに応じて規定された規定領域
内で、全小ブロックに関する相関結果から得られる背景
の動きベクトルと異なる動きベクトルを有するブロック
群(前景ブロック群)Bを得る(図10(c))。そし
て、過去数フレーム分の前景ブロック群Bを追尾領域の
中心を基準として位置合わせして累積して累積シルエッ
トHを得る(図10(d))。累積シルエットHでは前
景ブロックの存在確率が高い部分は、累積値が大きくな
る分布をしている。そして、累積シルエットHに応じて
移動物体(人)の代表ベクトルm、前景ブロックの中心
G、中心Gの追尾領域中心Cからのずれe(ベクトル)
を得る(図10(e))。
【0066】図11は図1中の監視装置において移動物
体が人である際の追尾の他の例を示す図である。例え
ば、(a)に示す人(P)を追尾しようとする際、周期
的に振られる四肢部に関する動きブロックは出現と消滅
を繰り返すことを考慮すると、(b)に示すように、各
小ブロック毎に移動ベクトルを求める。この結果を利用
すると、(c)に示すように、背景の動きベクトルと異
なる動きベクトルを有するブロック群(前景ブロック
群)Bが極端に小さくなってしまう。そこで、この実施
の形態1では、過去数フレーム分の前景ブロックBを追
尾領域の中心を基準として位置合わせして累積して累積
シルエットHを得る。これにより、(d)に示すよう
に、前景ブロック群Bに比べて累積シルエットHが大き
くなり、(e)に示すように、安定して追尾領域の代表
ベクトルm、前景ブロックの中心G、中心Gの追尾領域
中心Cからのずれe(ベクトル)を得ることができる。
この結果、人等の移動物体についても、長時間にわたり
安定した追尾が可能になる。
【0067】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、映像の画像フレーム内の追尾領域に応じて規定され
る規定領域内外にそれぞれ相関演算ブロックを設定し
て、相関演算ブロックに関して画像フレーム間で相関演
算を実行して規定領域外の相関結果を求めるとともに規
定領域内の相関結果を求めて、これら相関結果に基づい
て規定領域内の相関演算ブロックのうちから前景ブロッ
クを選択して、前景ブロックに応じて次フレームにおけ
る追尾領域を決定するので、人等の移動物体についても
長時間にわたり安定して追尾することができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、映像
の画像フレームに規定領域を設定して、規定領域の内外
にそれぞれ規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設
定し、相関演算ブロックに関して画像フレーム間で相関
演算を実行して規定領域外の相関結果を第1の相関結果
として求めるとともに規定領域内の相関結果を第2の相
関結果として求め、第1及び第2の相関結果に基づいて
規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動物体像を
規定する前景ブロックを選択して、前景ブロックに応じ
て監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾
領域を決定するので、移動物体像の画像中での見掛けの
大きさにかかわらず、精度よく移動物体像と背景部分の
動きを分けることができ、追尾領域を高精度に予測して
移動物体を安定に追尾することができるという効果があ
る。
【0069】この発明によれば、第1の相関結果に応じ
て背景部分における動きを示す背景動きベクトルを検出
して、第2の相関結果に応じて背景動きベクトルとその
動きベクトルが異なる相関演算ブロックを規定領域中か
ら前景ブロックとして選択するので、移動物体自体の動
きをキャンセルして、精度よく背景動きベクトルを検出
することができ、精度よく前景ブロックを選択すること
ができるという効果がある。
【0070】この発明によれば、前景ブロックの分布状
態に応じて移動物体像の重心及びサイズを推定し、重心
及びサイズに応じて次画像フレームにおける追尾領域を
予測するので、監視カメラを精度よく追尾制御すること
ができるという効果がある。
【0071】この発明によれば、前景ブロックを予め設
定された時間累積して前景ブロックの累積値を得て、累
積値に応じて前景ブロックの重心を求めると共に前景ブ
ロックのサイズを検出して、重心及びサイズに基づいて
追尾領域を決定するので、前景ブロックが過去数フレー
ムにわたって累積されることになって、安定して追尾領
域を推定することができるという効果がある。
【0072】この発明によれば、前景ブロックについて
第2の相関結果が累積された積相関結果のピーク値が示
す座標を前景動きベクトルとして、前景動きベクトルで
示される動きに応じて追尾領域を決定するので、移動物
体の動き方向を加味して追尾領域を決定することができ
るという効果がある。
【0073】この発明によれば、追尾領域に応じて規定
領域を設定するので、次画像フレームにおける追尾領域
を高精度に予測して、移動物体を安定して追尾すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による監視装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 図1中の相関演算実行部の動作を説明する図
である。
【図3】 図1中の相関演算実行部で求められるスコア
マップの一例を示す図である。
【図4】 図1中の背景動きベクトル検出部及び前景ブ
ロック選択部の動作を説明する図である。
【図5】 図1中の前景ブロック選択部の動作を説明す
る図である。
【図6】 図1中の前景ブロック時間累積部の動作を説
明する図である。
【図7】 図6中の前景ブロックに画素ごとの論理値を
当てはめた図である。
【図8】 図7中の前景ブロックの時間累積結果を示す
図である。
【図9】 図1中の監視装置における監視カメラの制御
を説明する図である。
【図10】 図1中の監視装置において移動物体が人で
ある際の追尾の一例を示す図である。
【図11】 図1中の監視装置において移動物体が人で
ある際の追尾の他の例を示す図である。
【図12】 従来の監視装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】 図12中の監視装置における監視カメラの
制御を説明する図である。
【図14】 画像全体における背景領域と追尾領域との
関係を示す図である。
【図15】 図12中の移動ブロック重心検出部の動作
を説明する図である。
【図16】 移動物体が人である際の追尾の一例を示す
図である。
【図17】 移動物体が人である際の追尾の他の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 監視カメラ(カメラ)、2 画像入力部、3 画像
記憶部、4 背景領域相関ブロック設定部、5 追尾領
域相関ブロック設定部、6a,6b 相関演算実行部、
7 背景動きベクトル検出部、8 前景ブロック選択
部、9 前景動きベクトル検出部、10 前景ブロック
時間累積部、11 重心・サイズ検出部、12 追尾領
域決定部、13 カメラ制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 秀人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 鷲見 和彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA19 BA02 DA06 DB02 DC03 DC04 DC06 DC08 DC16 DC32 5C054 CD03 CG02 EA01 FC12 FC13 HA18 5L096 BA02 CA04 EA27 FA06 FA34 FA59 FA60 FA62 FA64 FA66 FA67 FA69 GA08 GA17 GA51 HA05 JA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視カメラで得られた映像中の移動物体
    像に応じて前記監視カメラを駆動制御して映像中の移動
    物体を追尾する監視装置において、 前記映像の画像フレーム中に規定領域を設定して、該規
    定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演
    算ブロックを設定する設定手段と、 前記相関演算ブロックに関して前記画像フレーム間で相
    関演算を実行して前記規定領域外の相関結果を第1の相
    関結果として求めると共に、前記規定領域内の相関結果
    を第2の相関結果として求める相関演算手段と、 前記第1及び前記第2の相関結果に基づいて、前記規定
    領域内の相関演算ブロックのうちから前記移動体像を規
    定する前景ブロックを選択する選択手段と、 前記前景ブロックに応じて前記監視カメラが追尾すべき
    移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定手段と
    を備えたことを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 選択手段は、第1の相関結果に応じて背
    景部分における動きを示す背景動きベクトルを検出する
    背景動きベクトル検出手段と、第2の相関結果に応じて
    前記背景動きベクトルとその動きベクトルが異なる相関
    演算ブロックを規定領域中から前景ブロックとして選択
    する前景ブロック選択手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の監視装置。
  3. 【請求項3】 決定手段は、前景ブロックの分布状態に
    応じて移動物体像の重心及びサイズを推定し、該重心及
    びサイズに応じて次画像フレームにおける追尾領域を予
    測することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の監
    視装置。
  4. 【請求項4】 決定手段は、前景ブロックを予め設定さ
    れた時間累積して前景ブロックの累積値を得る前景ブロ
    ック累積手段と、累積値に応じて前記前景ブロックの重
    心を求めると共に前記前景ブロックのサイズを検出する
    重心・サイズ検出手段と、前記重心及び前記サイズに基
    づいて追尾領域を決定する追尾領域決定手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の監視装
    置。
  5. 【請求項5】 決定手段は、前景ブロックについて第2
    の相関結果が累積された累積相関結果のピーク値が示す
    座標を前景動きベクトルとする前景動きベクトル検出手
    段を備え、 追尾領域決定手段は、前記前景動きベクトルで示される
    動きに応じて追尾領域を決定することを特徴とする請求
    項4記載の監視装置。
  6. 【請求項6】 設定手段は、追尾領域に応じて規定領域
    を設定することを特徴とする請求項1から請求項5のう
    ちのいずれか1項記載の監視装置。
  7. 【請求項7】 監視カメラで得られた映像中の移動物体
    像に応じて前記監視カメラを駆動制御して前記監視カメ
    ラで映像中の移動物体を追尾する監視方法において、 前記映像の画像フレーム中に規定領域を設定して該規定
    領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演算
    ブロックを設定する設定ステップと、 前記相関演算ブロックに関して前記画像フレーム間で相
    関演算を実行して前記規定領域外の相関結果を第1の相
    関結果として求めると共に、前記規定領域内の相関結果
    を第2の相関結果として求める相関演算ステップと、 前記第1及び第2の相関結果に基づいて前記規定領域内
    の相関演算ブロックのうちから前記移動物体像を規定す
    る前景ブロックを選択する選択ステップと、 前記前景ブロックに応じて前記監視カメラが追尾すべき
    移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定ステッ
    プとを備えたことを特徴とする監視方法。
  8. 【請求項8】 監視カメラで得られた映像の画像フレー
    ム中に規定領域を設定して、該規定領域の内外にそれぞ
    れ該規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定する
    設定手段、 前記相関演算ブロックに関して前記画像フレーム間で相
    関演算を実行して前記規定領域外の相関結果を第1の相
    関結果として求めると共に、前記規定領域内の相関結果
    を第2の相関結果として求める相関演算手段、 前記第1及び前記第2の相関結果に基づいて、前記規定
    領域内の相関演算ブロックのうちから移動体像を規定す
    る前景ブロックを選択する選択手段、 前記前景ブロックに応じて前記監視カメラが追尾すべき
    移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定手段と
    してコンピュータを機能させるプログラム。
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