JP3929819B2 - 監視装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は人などの移動物体を監視する動画像処理技術を用いた監視装置及び方法並びにプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、動画像処理技術を用いた監視装置として、例えば森田俊彦:局所相関演算による動きの検知と追跡(電子情報学会論文誌 D−II Vol.J84−D−II No.2,pp.299〜309,2001年2月)に掲載された監視装置が知られている。
【0003】
図12は上述した従来の監視装置の構成を示すブロック図である。図において、1は監視カメラ(カメラ)、2は画像入力部、3は画像記憶部、14は画像全体相関ブロック設定部、15は相関演算実行部、16は背景動きベクトル検出部、17は移動(前景)ブロック選択部、18は前景動きベクトル検出部、19は移動(前景)ブロック重心検出部、20は追尾中心決定部、そして、21はカメラ制御部である。カメラ1は連続的にカメラ視野内を撮像して映像を得ている。また、カメラ1は、所謂首振り(3軸方向への移動制御)及びズーム機能を有しており、カメラ制御部21によってカメラ1が首振り及びズーム制御されてカメラ視野内に侵入した侵入者等の移動物体を追尾する。そして、カメラ1で移動物体を追尾する際には、カメラ1から得られた映像に応じて移動物体像を認識して、カメラ制御部21がカメラ1を追尾制御する。
【0004】
次に動作について説明する。
この監視装置では、カメラ1で連続的に撮像された映像(動画像:以下、カメラ画像と称する)が順次画像入力部2に与えられる。この画像入力部2からカメラ画像が画像記憶部3に一旦記憶されるとともに、相関演算実行部15に与えられる。一方、画像記憶部3に記憶されたカメラ画像は、画像全体相関ブロック設定部14に与えられる。
【0005】
図13は図12中の監視装置における監視カメラの制御を説明する図である。この図を参照すると、画像全体相関ブロック設定部14では、カメラ画像の画像フレームを予め規定された数の検知領域DARに分割する(図13(a))。さらに、画像全体相関ブロック設定部14では、各検知領域DAを予め定められた数の小ブロック(相関演算ブロック)に分割する。このようにして、小ブロックに分割された画像フレーム(以下分割画像フレームと呼ぶ)は相関演算実行部15に渡される。
【0006】
いま、時刻tにおいて、画像入力部2から画像フレームがテンプレート画像フレームとして相関演算実行部15に与えられるとすると、1つ前の画像フレーム(分割画像フレーム)、つまり、時刻(t−1)における画像フレームが探索画像フレームとして画像全体相関ブロック設定部14から相関演算実行部15に与えられることになる。言い換えると、時刻(t−1)における画像フレームと時刻tにおける画像フレームとが同一のタイミングで相関演算実行部15に与えられる。そして、相関演算実行部15では、テンプレート画像フレームと探索画像フレームとの相関関係を求める。
【0007】
このとき、相関演算実行部15は、テンプレート画像フレームを複数の画像ブロックに分割する。つまり、テンプレート画像フレームを複数の画像ブロックの集合とする。ここでは、この画像ブロックをブロックテンプレートと称し、各ブロックテンプレートは、例えば(wx×wy)のサイズを有するものとする。ここで、wx及びwyは、それぞれ直交座標のx軸方向長さ及びy軸方向長さを表す。一方、前述のように、探索画像フレームは、複数の検知領域DAに分割されており、各検知領域DAがサーチ領域として用いられる。このサーチ領域は、例えば{(wx+2rx)×(wy+2ry)}(rは1以上の整数)のサイズを有している。また、前述の各ブロックテンプレートを用いて各サーチ領域に対して前述の小ブロック毎に相関演算を行って、各ブロックテンプレートについて各サーチ領域毎に小ブロック毎のスコア値(相関結果値)を求め、スコアマップとする。つまり、各サーチ領域において小ブロック毎にスコアマップが生成されることになる。
【0008】
このようにして求められたスコアマップは、順次(時々刻々)相関演算実行部15から背景動きベクトル検出部16に与えられる。背景動きベクトル検出部16では、スコアマップに基づいて背景動きベクトルを求める。例えば、スコアマップ内のピーク値とスコアマップの中心位置におけるスコア値とを比較して予め定められた閾値を越えると、動きが顕著であると判定する。そして、このように動きが顕著であると判定されたスコアマップを順次累積して累積スコアマップとする。次に、累積スコアマップにおいて、極小ピークを示す位置(xm,ym)を求める。そして、この極小ピーク位置(xm,ym)を背景動きベクトルとする。
【0009】
上述の背景動きベクトルは、移動(前景)ブロック選択部17に与えられる。さらに、移動ブロック選択部17には、追尾中心決定部20から追尾中心の位置(x−y座標値)を示す追尾中心情報が与えられるとともに、相関演算実行部15からスコアマップが与えられる。
図14は画像全体における背景領域と追尾領域との関係を示す図である。図に示すように、移動ブロック選択部17では追尾中心情報に応じて、追尾中心位置(x,y)を中心とする追尾領域R(例えば、長方形領域であり、検知領域に対応する)を設定する。
【0010】
なお、図において、FGは追尾領域Rの内側に存在する小ブロックを表し、BGは追尾領域Rの外側(つまり、背景領域)に存在する小ブロックを表す。次に、上記の追尾領域R内に存在する全ての小ブロックFGに関するスコア値から背景動きベクトル(絶対値)を減算して、背景の動きに対する相対的な動きを示すスコアマップを得る(以下、このスコアマップを相対スコアマップと称する)。
【0011】
さらに、この相対スコアマップについて、相対スコアマップ内のピーク値と相対スコアマップの中心位置におけるスコア値とを比較して所定の閾値を越えると、動きが顕著であると判定する。そして、動きが顕著であると判定された小ブロックを移動ブロックとして選択して、そのスコアマップを前景動きベクトル検出部18に与える。これによって、例えば図13(b)に太枠で示す検知領域が選択領域(追尾領域)Rとして選択される。
【0012】
前景動きベクトル検出部18では、上述のようにして選択された選択領域についてスコアマップ(相関スコアマップ)を累積加算して、累積相関スコアマップとする。この累積加算によって、選択領域においてピーク値付近の累積値は相対的に高くなり、それ以外の部分では相対的に累積値は低くなる。そして、この累積相関スコアマップから極小値を求めて前景動きベクトルとし、この前景動きベクトルを追尾中心決定部20に与える。
【0013】
また、前述の選択領域におけるスコアマップは、移動(前景)ブロック重心検出部19にも与えられている。この移動(前景)ブロック重心検出部19では、取得したスコアマップに応じて選択領域の重心を検出する。
【0014】
図15は図12中の移動ブロック重心検出部の動作を説明する図である。図に示すように、選択領域が7×5のサイズ(7×5ブロック)であるとする。ここで、図中の■部分は選択小ブロック=f(x,y)=1、□部分は非選択小ブロック=f(x,y)=0であるものとする。
【0015】
選択小ブロック数は13個であるので、その累積値M00=13、x座標値の累積値M01=39、y座標値の累積値M10=26となる。そして、重心のx座標値=M01/M00=39/13=3、重心のy座標値=M10/M00=26/13=2となる。つまり、図15に示す選択領域では、(3,2)が重心となる(モーメント計算と呼ぶ)。そして、この重心は移動(前景)ブロック重心として追尾中心決定部20に与えられる。
【0016】
追尾中心決定部20では、前景動きベクトル及び前景ブロック重心に応じて追尾中心を決定する。例えば、前景動きベクトルが(Vx,Vy)、重心が(Gx,Gy)であるとすると、追尾中心は(Gx+Vx,Gy+Vy)となる。そして、この追尾中心は追尾中心情報として移動ブロック選択部17に与えられるとともに、カメラ制御部21に与えられる。
【0017】
カメラ制御部21では、追尾中心情報に基づいてカメラ1を駆動制御する。つまり、カメラ制御部21は、追尾中心を画像フレームの中心に位置づけるようにカメラ1を首振り制御することになる。この際、時々刻々入力される追尾中心情報に応じて、カメラ制御部21は、追尾対象(移動物体)の移動速度を得て、移動速度も考慮して首振り制御を行う。
【0018】
上述のようにして、動きが顕著であると判定された検知領域(図13(b)に太枠で示す)を追尾領域Rとして、追尾モードに切り替わることになる。そして、追尾領域Rを移動物体(図示せず)の移動に合わせて追尾させることになる(図13(c))。この際、図13(d)に示すように、カメラ1が首振り制御されて、移動物体の中心が常に画像フレームの中心にくるようにすることになる。
【0019】
図16は移動物体が人である際の追尾の一例を示す図である。図において、移動物体が人(P)であるとすると(図16(a))、前述のようにして、各小ブロック毎に背景動きベクトル(移動ベクトル)が求められる(図16(b))。これら移動ベクトルに応じて追尾領域内で、全小ブロックに関する相関結果から得られる背景の動きベクトルと異なる移動ベクトルを有するブロック群(移動ブロック群)Bを得る(図16(c))。
【0020】
そして、移動ブロック群Bに関する相関結果から移動物体(人)の代表ベクトルm、移動ブロック群の中心G、中心Gの追尾領域中心Cからのずれe(ベクトル)を得る(図16(d))。そして、次回の追尾中心は現在の追尾中心を(m+e)シフトさせて追尾を行う。このように、ずれeを加えることで、常に追尾領域の中心と移動物体像の中心とが一致し、長時間にわたり安定して追尾を行うことができることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
従来の監視装置は上記のように構成されているので、画像フレーム全体について相関演算を行い、その結果に基づいて背景の動きベクトルを求めることから、移動物体像が画像中で大きな領域を占めている際には、移動物体自体の動きを無視することができない。一方、追尾領域で背景の動きベクトルと異なる動きベクトルを有する移動ブロック群を選択して、移動ブロック群の中心と追尾領域の中心とのずれを移動量に加算して移動物体を追尾している。このため、人間のようにその状態を変化させつつ移動する物体の場合には(特に、周期的に振られる四肢部に関する移動ブロックは出現と消滅を繰り返すため)、移動ブロック群の中心が安定しないことになる。
【0022】
図17は移動物体が人である際の追尾の他の例を示す図である。この図を参照して具体的に説明すると、例えば図17(a)に示す人(P)を追尾しようとする際、周期的に振られる四肢部に関する移動ブロックは、出現と消滅を繰り返す。このとき、図17(b)に示すように各小ブロック毎に移動ベクトルが求められると、このうちの背景の動きベクトルと異なる動きベクトルを有するブロック群(移動ブロック)Bが占める領域は、極端に小さくなってしまう(図17(c))。この結果に基づいて、移動ブロックに関する相関結果から移動物体(人)の代表ベクトルm、移動ブロック群の中心G、中心Gの追尾領域中心Cからのずれeを得ることになる(図17(d))。
【0023】
このように、移動ブロック群自体が極めて小さく、しかも、周期的に振られる四肢部に関する移動ブロックは出現と消滅を繰り返すことから、人等の移動物体を安定して追尾することが難しいという課題があった。つまり、不安定な移動ブロックから、移動物体の大きさを判定することは難しく、的確にしかも安定して移動物体を追尾制御することが難しいという課題があった。
【0024】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、映像の画像フレーム内の追尾領域に応じて規定される規定領域内外で求めた相関結果に基づいて、規定領域内の相関演算ブロックのうちから前景ブロックを選択して、前景ブロックに応じて次フレームにおける追尾領域を決定することで、人等の移動物体を的確にしかも安定して追尾制御することができる監視装置及び方法並びにプログラムを得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る監視装置は、監視カメラで得られた映像中の移動物体像に応じて監視カメラを駆動制御して映像中の移動物体を追尾する監視装置において、映像の画像フレーム中に規定領域を設定して、該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定する設定手段と、相関演算ブロックに関して画像フレーム間で相関演算を実行して規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求めると共に、規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求める相関演算手段と、第1及び第2の相関結果に基づいて、規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動体像を規定する前景ブロックを選択する選択手段と、前景ブロックに応じて監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定手段とを備え、決定手段が、前景ブロックを予め設定された時間累積して前景ブロックの累積値を得る前景ブロック累積手段と、累積値に応じて前景ブロックの重心を求めると共に前景ブロックのサイズを検出する重心・サイズ検出手段と、重心及びサイズに基づいて追尾領域を決定する追尾領域決定手段を備えるものである。
【0026】
この発明に係る監視装置は、選択手段が第1の相関結果に応じて背景部分における動きを示す背景動きベクトルを検出する背景動きベクトル検出手段と、第2の相関結果に応じて背景動きベクトルとその動きベクトルが異なる相関演算ブロックを規定領域中から前景ブロックとして選択する前景ブロック選択手段とを備えるものである。
【0027】
この発明に係る監視装置は、決定手段が前景ブロックの分布状態に応じて移動物体像の重心及びサイズを推定し、該重心及びサイズに応じて次画像フレームにおける追尾領域を予測するものである。
【0029】
この発明に係る監視装置は、決定手段が前景ブロックについて第2の相関結果が累積された累積相関結果のピーク値が示す座標を前景動きベクトルとする前景動きベクトル検出手段を備え、追尾領域決定手段が前景動きベクトルで示される動きに応じて追尾領域を決定するものである。
【0030】
この発明に係る監視装置は、設定手段が追尾領域に応じて規定領域を設定するものである。
【0031】
この発明に係る監視方法は、監視カメラで得られた映像中の移動物体像に応じて監視カメラを駆動制御して監視カメラで映像中の移動物体を追尾する監視方法において、映像の画像フレーム中に規定領域を設定して該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定する設定ステップと、相関演算ブロックに関して画像フレーム間で相関演算を実行して規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求めると共に、規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求める相関演算ステップと、第1及び第2の相関結果に基づいて規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動物体像を規定する前景ブロックを選択する選択ステップと、前景ブロックに応じて監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定ステップとを備え、決定ステップが、前景ブロックを予め設定された時間累積して前景ブロックの累積値を得る前景ブロック累積ステップと、累積値に応じて前景ブロックの重心を求めると共に前景ブロックのサイズを検出する重心・サイズ検出ステップと、重心及びサイズに基づいて追尾領域を決定する追尾領域決定ステップと備えるものである。
【0032】
この発明に係るプログラムは、監視カメラで得られた映像の画像フレーム中に規定領域を設定して、該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定する設定手段、相関演算ブロックに関して画像フレーム間で相関演算を実行して規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求めると共に、規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求める相関演算手段、第1及び第2の相関結果に基づいて、規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動体像を規定する前景ブロックを選択する選択手段、前景ブロックに応じて監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する手段であって、前景ブロックを予め設定された時間累積して前景ブロックの累積値を得る前景ブロック累積手段と、累積値に応じて前景ブロックの重心を求めると共に前景ブロックのサイズを検出する重心・サイズ検出手段と、重心及びサイズに基づいて追尾領域を決定する追尾領域決定手段とを有する決定手段としてコンピュータを機能させるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による監視装置の構成を示すブロック図である。図において、4は背景領域相関ブロック設定部、5は追尾領域相関ブロック設定部、6a,6bは相関演算実行部、7は背景動きベクトル検出部、8は前景ブロック選択部、9は前景動きベクトル検出部、10は前景ブロック時間累積部、11は重心・サイズ検出部、12は追尾領域決定部、そして、13はカメラ制御部である。そして、背景領域相関ブロック設定部4、追尾領域相関ブロック設定部5、相関演算実行部6a,6b、背景動きベクトル検出部7、前景ブロック選択部8、前景動きベクトル検出部9、前景ブロック時間累積部10、重心・サイズ検出部11、及び追尾領域決定部12は、例えば監視装置として機能するコンピュータ装置が実行するプログラムにて具現化される。なお、図12と同一の構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0034】
次に動作について説明する。
図12で説明したように、カメラ1で連続的に撮像されたカメラ画像は、画像入力部2に順次与えられる。そして、このカメラ画像は、画像記憶部3に一旦記憶されるとともに相関演算実行部6a,6bに与えられる。一方、画像記憶部3に記憶されたカメラ画像は、背景領域相関ブロック設定部4及び追尾領域相関ブロック設定部5に与えられる。
【0035】
背景領域相関ブロック設定部4及び追尾領域相関ブロック設定部5には、別に追尾領域決定部12から追尾対象の中心座標(Gx,Gy)、幅(w)、及び高さ(h)を示す追尾対象情報が与えられる。この追尾対象情報に応じて、背景領域相関ブロック設定部4及び追尾領域相関ブロック設定部5は、追尾領域Rを規定する規定領域を設定する。
【0036】
ここで、背景領域相関ブロック設定部4は、画像記憶部3から与えられる時刻(t−1)の画像フレーム中の追尾領域Rの外部に属する小ブロック(相関演算ブロック)群を設定して、背景動きベクトル検出用小ブロック群とする。つまり、背景領域相関ブロック設定部4では、追尾領域に応じて画像フレーム中に規定領域を設定して、規定領域の外側に小ブロック群を設定する。
【0037】
ここで、追尾領域Rの外部に小ブロック群を設定する方法としては、例えば追尾領域Rの外部の領域に所定のブロック数だけランダムに配置しても良い。
また例えば追尾領域Rから所定の距離だけ離れた(追尾領域Rから距離的に遠い)地点から追尾領域Rを取り囲むように、順に外側に至るまで、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0038】
あるいは、追尾領域Rの外部の領域でエッジ抽出を行い、局所領域毎にエッジの集中度を求め、それらをエッジの集中度の大きい順にソートしておいてから、エッジ成分が集中する領域を優先して、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
あるいは、追尾領域Rの外部の領域で前フレームとの輝度差抽出を行い、局所領域毎に前フレームとの輝度差の集中度を求め、それらを輝度差の集中度の大きい順にソートしておいてから、前フレームとの輝度差が高い点が集中する領域を優先して、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0039】
あるいは、これらを組み合わせて、エッジ成分の集中度があるしきい値を越える領域、あるいはフレーム間の輝度差分の集中度があるしきい値を越える領域を選択しておき、それらの選択領域の中から、追尾領域Rから所定の距離だけ離れた(追尾領域Rから距離的に遠い)地点から追尾領域Rを取り囲むように、順に外側に至るまで詰めて、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0040】
一方、追尾領域相関ブロック設定部5は、追尾領域Rの内部に属する小ブロック群を設定して、追尾対象動きベクトル検出用小ブロック群とする。つまり、追尾領域相関ブロック設定部5では、追尾領域に応じて画像フレーム中に規定領域を設定して、規定領域の内側に小ブロック群を設定する。ここまでの処理が設定ステップに相当する。
【0041】
ここで、追尾領域Rの内部に小ブロック群を設定する方法としては、例えば追尾領域Rの内部の領域に所定のブロック数だけランダムに配置しても良い。また、例えば追尾領域Rの中心から外側に向い、追尾領域Rの中心を取り囲むように、順に外側に至るまで、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0042】
あるいは、追尾領域Rの内部の領域でエッジ抽出を行い、局所領域毎にエッジの集中度を求め、それらをエッジの集中度の大きい順にソートしておいてから、エッジ成分が集中する領域を優先して、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0043】
あるいは、追尾領域Rの内部の領域で前フレームとの輝度差抽出を行い、局所領域毎に前フレームとの輝度差の集中度を求め、それらを輝度差の集中度の大きい順にソートしておいてから、前フレームとの輝度差が高い点が集中する領域を優先して、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0044】
あるいは、これらを組み合わせて、エッジ成分の集中度があるしきい値を越える領域、あるいはフレーム間の輝度差分の集中度があるしきい値を越える領域を選択しておき、それらの選択領域の中から、追尾領域Rの中心から追尾領域Rの中心を取り囲むように、順に外側に至るまで、所定のブロック数だけ詰めて配置しても良い。
【0045】
時刻tにおいて、画像入力部2から画像フレームが相関演算実行部6a,6bに与えられる。一方、1つ前の画像フレーム、つまり、時刻(t−1)における背景動きベクトル検出用小ブロック群に対応する画像フレーム(以下、背景ベクトル用画像フレームと称する)が背景領域相関ブロック設定部4から相関演算実行部6aに与えられる。同様にして、時刻(t−1)における追尾対象動きベクトル検出用小ブロック群に対応する画像フレーム(以下、追尾ベクトル用画像フレームと称する)が追尾領域相関ブロック設定部5から相関演算実行部6bに与えられる。
【0046】
図2は図1中の相関演算実行部の動作を説明する図である。この図を参照すると、上記背景ベクトル用画像フレームは、ブロックテンプレート:It(i,j)に相当し、前述の画像入力部2から与えられる画像フレームはサーチエリア:Is(i,j)に相当する。テンプレートブロックは、(wx×wy)のサイズを有している。また、サーチエリアは、{(wx+2rx)×(wy+2ry)}のサイズを有している。相関演算実行部6aでは、ブロックテンプレートをサーチエリアに対して前述の小ブロック毎に相関演算を行って、ブロックテンプレートについてサーチエリアの小ブロック毎のスコア値(相関結果値)を求めて、スコアマップ(第1の相関結果)を得る(以下、このスコアマップを背景スコアマップと称する)。
【0047】
例えば、ブロックテンプレートの位置をx方向、y方向にずらしつつ、画像フレーム間で一致度を計算する。ブロック内の画素値の差分絶対値和を計算する際には、x方向、y方向のずらし量がそれぞれdx,dyのときの残差score(dx,dy)は、下記式(1)で求められる。
【数1】
Figure 0003929819
【0048】
図3は図1中の相関演算実行部で求められるスコアマップの一例を示す図である。上記式(1)により求めたスコアマップは、図に示すような形状となる。この図では、スコア値は下方向がプラスとなっている。また、差分絶対値の総和が極小となるずらし量(Xm,Ym)は上向きのピークとなる。このとき、動きベクトルは(Xm,Ym)である。
【0049】
同様にして、上記の追尾ベクトル用画像はブロックテンプレート:It(i,j)に相当する。相関演算実行部6bでは、ブロックテンプレートを用いてサーチエリアに対して前述の小ブロック毎に相関演算を行って、ブロックテンプレートについてサーチエリアの小ブロック毎のスコア値(score(dx,dy))を上記式(1)に応じて求める。これにより、{(2rx+1)×(2ry+1)}で規定されるスコアマップ(第2の相関結果)を得る(以下、このスコアマップを追尾スコアマップと称する)。ここまでの処理が相関演算ステップに相当する。
【0050】
前述の背景スコアマップ及び追尾スコアマップは、それぞれ背景動きベクトル検出部7及び前景ブロック選択部8に与えられる。背景動きベクトル検出部7では、背景スコアマップに基づいて、背景動きベクトルを検出する。
【0051】
図4は図1中の背景動きベクトル検出部及び前景ブロック選択部の動作を説明する図である。この図を参照すると、(a)において、BGは背景領域に属する小ブロック(a1〜a12、・・・)を示しており、追尾領域Rの一回り外側の長方形R2よりも外側に位置している。小ブロックBGから得られる相関スコアマップ(背景スコアマップ)の系列が(b)に示されている。そして、これら相関スコアマップを累積してその高さを正規化すると、累積相関スコアマップ(累積背景スコアマップ)azが得られる。そして、累積背景スコアマップのピーク座標を検出して、このピーク座標を(xm,ym)とし、点(0,0)から点(xm,ym)に向かうベクトルを背景動きベクトルとする。
【0052】
この背景動きベクトルは前景ブロック選択部8に与えられる。(a)において、FGは追尾領域Rに属する小ブロック(A〜D、・・・)を示しており、小ブロックFGから得られる相関スコアマップ(追尾スコアマップ)の系列が(c)に示されている。(c)では、図5に示すように、あるブロックの相関スコアマップに関して、スコアマップの極小ピーク値と背景動きベクトルのずらし量に相当するずらし位置におけるスコア値との差PSが予め設定されたしきい値を越えた際、そのブロックの動きベクトルは背景の動きベクトルと明らかに異なっており、前景ブロックであるものとして選択する。図では選択されたスコアマップは着色されている。そして、前景ブロック選択部8は、この動きベクトルが異なる追尾スコアマップのみを累積してその高さを正規化し、累積相関スコアマップ(累積追尾スコアマップ)AZを得る。
【0053】
図5は図1中の前景ブロック選択部の動作を説明する図である。前景ブロック選択部8は、図に示すように、あるブロックの相関スコアマップの極小ピーク値と背景動きベクトルのずらし量に相当するずらし位置におけるスコア値との差PSが予め設定されたしきい値を越えた際、前景ブロックとして採用する。ここまでの処理が選択ステップに相当する。
【0054】
上述のようにして選択された前景ブロックは前景動きベクトル検出部9及び前景ブロック時間累積部10に与えられる。そして、前景動きベクトル検出部9では、前景ブロックに関して、そのスコアマップを累積する。この累積スコアマップのピークを検出して、このピーク値を与えるずらし位置を(xm,ym)とし、点(0,0)から点(xm,ym)に向かうベクトルを前景動きベクトルとする。そして、この前景動きベクトルは追尾領域決定部12に与えられる。
【0055】
図6は図1中の前景ブロック時間累積部の動作を説明する図である。図に示すように、例えば前景ブロックが時間的に遷移したとする。図において、前景ブロックは■で示し、(a)は時刻(t−3)の前景ブロックの位置、(b)は時刻(t−2)の前景ブロックの位置、(c)は時刻(t−1)の前景ブロックの位置、(d)は時刻tの前景ブロックの位置を示している。また、各ブロックは4×4画素で構成されているものとする。
【0056】
図7は図6中の前景ブロックに画素ごとの論理値を対応させた図である。前景ブロック時間累積部10では、(a)〜(d)に示す状態をそれぞれ図7(a)乃至図7(d)で示すように、各画素単位で論理値“1”又は“0”を割り当てる(前景ブロックの画素が数値“1”となる)。
【0057】
図8は図7中の前景ブロックの時間累積結果を示す図である。図7(a)乃至7(d)に示す数値表を画素単位で累積すると、この図に示す累積表を得る。この累積表は重心・サイズ検出部11に与えられる。
【0058】
重心・サイズ検出部11では、累積表に応じて図15で説明したモーメント計算を行って、前景ブロックの重心を求める。さらに、重心・サイズ検出部11では、予め定められた閾値(例えば、累積表中のピーク値(図8に示す例では“4”)に対する割合(例えば、20%))よりも大きい値を有する画素中のx座標値の最小値及びy座標値の最小値を左上の点、x座標値の最大値及びy座標値の最大値を右下の点とする四角形(長方形)領域の幅及び高さをサイズとする。
【0059】
なお、サイズを求める際には、累積表において、以下の(2)〜(10)の式を計算することによりx方向、y方向それぞれの標準偏差σx、σyを求める。
M00=ΣΣ{f(x,y)}・・・・・・・・・(2)
M01=ΣΣ{x×f(x,y)}・・・・・・・(3)
M10=ΣΣ{y×f(x,y)}・・・・・・・(4)
M20=ΣΣ{x×x×f(x,y)}・・・・・(5)
M02=ΣΣ{y×y×f(x,y)}・・・・・(6)
gx=M01/M00・・・・・・・・・・・・・(7)
gy=M10/M00・・・・・・・・・・・・・(8)
σx=√(M02/M00−gx×gx)・・・・(9)
σy=√(M20/M00−gy×gy)・・・・(10)
ここで、(gx,gy)は選択された前景ブロック分布の中心位置を示しており、図8に示す例ではスコア値は‘4’となっている位置である。
【0060】
また、標準偏差を予め規定された分だけ倍数(例えば、1.0倍)した値で規定される領域の幅及び高さをサイズとするようにしてもよい。例えば、x方向及びy方向の標準偏差をσx及びσyとすると、幅は2.0σx、高さは、2.0σyとする。このようにして求められた重心・サイズは、追尾領域決定部12に与えられる。
【0061】
追尾領域決定部12では、前述の前景動きベクトル及び重心・サイズに基づいて追尾領域を示す追尾領域情報を生成する(決定ステップ)。なお、追尾領域情報とは、重心の予測値、サイズの予測、値動きベクトルの3つの情報よりなる。この追尾領域情報は、背景領域相関ブロック設定部4及び追尾領域相関ブロック設定部5に与えられるとともに、カメラ制御部13に与えられる。
【0062】
カメラ制御部13では、追尾領域情報に基づいてカメラ1を駆動制御する。つまり、カメラ制御部13は、追尾領域を画像の中心に位置づけるようにカメラ1を首振り制御することになる。この際、時々刻々入力される追尾領域域情報に応じて追尾対象の移動速度を得て、移動速度も考慮して首振り制御を行う。
【0063】
図9は図1中の監視装置における監視カメラの制御を説明する図である。上述のようにして、(a)に示す画像フレームにおいて、監視装置は、(b)に示すように追尾領域情報に基づいて追尾領域Rに応じて規定領域を設定して、つまり、画像全体について背景部分との差分処理を行って追尾領域Rを得て、追尾モードに切り替わることになる。そして、(c)に示すように、追尾領域Rを移動物体(図示せず)の移動とサイズの変動に合わせて追尾させることになる。このとき、(d)に示すように、カメラ1が首振り制御されて、追尾領域Rが常に画像の中心にくるようにすると同時に、追尾領域Rの大きさが画像中で予め設定した範囲に収まるようにズームの制御を行うことになる。追尾領域Rの大きさの設定範囲は、例えば追尾領域Rの縦のサイズが画像の縦サイズの25±5%になるようにといった形で設定すればよい。つまり、移動物体の移動・サイズに合わせて追尾領域を追従させることになる。
【0064】
このように、背景領域相関ブロック設定部4及び追尾領域相関ブロック設定部5は設定手段として機能し、相関演算実行部6a,6bは相関演算手段として機能する。そして、背景動きベクトル検出部7及び前景ブロック選択部8は、選択手段として機能し、前景動きベクトル検出部9、前景ブロック時間累積部10、重心・サイズ検出部11、及び追尾領域決定部12は決定手段として機能することになる。
【0065】
図10は図1中の監視装置において移動物体が人である際の追尾の一例を示す図である。移動物体が人(P)であるとすると(図10(a))、前述のようにして、各小ブロック毎に動きベクトル(移動ベクトル)が求められる(図10(b))。これら動きベクトルに基づいて、追尾領域Rに応じて規定された規定領域内で、全小ブロックに関する相関結果から得られる背景の動きベクトルと異なる動きベクトルを有するブロック群(前景ブロック群)Bを得る(図10(c))。そして、過去数フレーム分の前景ブロック群Bを追尾領域の中心を基準として位置合わせして累積して累積シルエットHを得る(図10(d))。累積シルエットHでは前景ブロックの存在確率が高い部分は、累積値が大きくなる分布をしている。そして、累積シルエットHに応じて移動物体(人)の代表ベクトルm、前景ブロックの中心G、中心Gの追尾領域中心Cからのずれe(ベクトル)を得る(図10(e))。
【0066】
図11は図1中の監視装置において移動物体が人である際の追尾の他の例を示す図である。例えば、(a)に示す人(P)を追尾しようとする際、周期的に振られる四肢部に関する動きブロックは出現と消滅を繰り返すことを考慮すると、(b)に示すように、各小ブロック毎に移動ベクトルを求める。この結果を利用すると、(c)に示すように、背景の動きベクトルと異なる動きベクトルを有するブロック群(前景ブロック群)Bが極端に小さくなってしまう。そこで、この実施の形態1では、過去数フレーム分の前景ブロックBを追尾領域の中心を基準として位置合わせして累積して累積シルエットHを得る。これにより、(d)に示すように、前景ブロック群Bに比べて累積シルエットHが大きくなり、(e)に示すように、安定して追尾領域の代表ベクトルm、前景ブロックの中心G、中心Gの追尾領域中心Cからのずれe(ベクトル)を得ることができる。この結果、人等の移動物体についても、長時間にわたり安定した追尾が可能になる。
【0067】
以上のように、この実施の形態1によれば、映像の画像フレーム内の追尾領域に応じて規定される規定領域内外にそれぞれ相関演算ブロックを設定して、相関演算ブロックに関して画像フレーム間で相関演算を実行して規定領域外の相関結果を求めるとともに規定領域内の相関結果を求めて、これら相関結果に基づいて規定領域内の相関演算ブロックのうちから前景ブロックを選択して、前景ブロックに応じて次フレームにおける追尾領域を決定するので、人等の移動物体についても長時間にわたり安定して追尾することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、映像の画像フレームに規定領域を設定して、規定領域の内外にそれぞれ規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定し、相関演算ブロックに関して画像フレーム間で相関演算を実行して規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求めるとともに規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求め、第1及び第2の相関結果に基づいて規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動物体像を規定する前景ブロックを選択して、前景ブロックに応じて監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾領域を決定するにあたり、前景ブロックを予め設定された時間累積して前景ブロックの累積値を得て、累積値に応じて前景ブロックの重心を求めると共に前景ブロックのサイズを検出して、重心及びサイズに基づいて追尾領域を決定するので、移動物体像の画像中での見掛けの大きさかかわらず、精度よく移動物体像と背景部分の動きを分けることができ、追尾領域を高精度に予測して移動物体を安定に追尾することができるという効果がある。また、重心及びサイズに基づいて追尾領域を決定するので、前景ブロックが過去数フレームにわたって累積されることになって、安定して追尾領域を推定することができるという効果がある。
【0069】
この発明によれば、第1の相関結果に応じて背景部分における動きを示す背景動きベクトルを検出して、第2の相関結果に応じて背景動きベクトルとその動きベクトルが異なる相関演算ブロックを規定領域中から前景ブロックとして選択するので、移動物体自体の動きをキャンセルして、精度よく背景動きベクトルを検出することができ、精度よく前景ブロックを選択することができるという効果がある。
【0070】
この発明によれば、前景ブロックの分布状態に応じて移動物体像の重心及びサイズを推定し、重心及びサイズに応じて次画像フレームにおける追尾領域を予測するので、監視カメラを精度よく追尾制御することができるという効果がある。
【0072】
この発明によれば、前景ブロックについて第2の相関結果が累積された積相関結果のピーク値が示す座標を前景動きベクトルとして、前景動きベクトルで示される動きに応じて追尾領域を決定するので、移動物体の動き方向を加味して追尾領域を決定することができるという効果がある。
【0073】
この発明によれば、追尾領域に応じて規定領域を設定するので、次画像フレームにおける追尾領域を高精度に予測して、移動物体を安定して追尾することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による監視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1中の相関演算実行部の動作を説明する図である。
【図3】 図1中の相関演算実行部で求められるスコアマップの一例を示す図である。
【図4】 図1中の背景動きベクトル検出部及び前景ブロック選択部の動作を説明する図である。
【図5】 図1中の前景ブロック選択部の動作を説明する図である。
【図6】 図1中の前景ブロック時間累積部の動作を説明する図である。
【図7】 図6中の前景ブロックに画素ごとの論理値を当てはめた図である。
【図8】 図7中の前景ブロックの時間累積結果を示す図である。
【図9】 図1中の監視装置における監視カメラの制御を説明する図である。
【図10】 図1中の監視装置において移動物体が人である際の追尾の一例を示す図である。
【図11】 図1中の監視装置において移動物体が人である際の追尾の他の例を示す図である。
【図12】 従来の監視装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 図12中の監視装置における監視カメラの制御を説明する図である。
【図14】 画像全体における背景領域と追尾領域との関係を示す図である。
【図15】 図12中の移動ブロック重心検出部の動作を説明する図である。
【図16】 移動物体が人である際の追尾の一例を示す図である。
【図17】 移動物体が人である際の追尾の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 監視カメラ(カメラ)、2 画像入力部、3 画像記憶部、4 背景領域相関ブロック設定部、5 追尾領域相関ブロック設定部、6a,6b 相関演算実行部、7 背景動きベクトル検出部、8 前景ブロック選択部、9 前景動きベクトル検出部、10 前景ブロック時間累積部、11 重心・サイズ検出部、12 追尾領域決定部、13 カメラ制御部。

Claims (7)

  1. 監視カメラで得られた映像中の移動物体像に応じて前記監視カメラを駆動制御して映像中の移動物体を追尾する監視装置において、
    前記映像の画像フレーム中に規定領域を設定して、該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定する設定手段と、
    前記相関演算ブロックに関して前記画像フレーム間で相関演算を実行して前記規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求めると共に、前記規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求める相関演算手段と、
    前記第1及び前記第2の相関結果に基づいて、前記規定領域内の相関演算ブロックのうちから前記移動体像を規定する前景ブロックを選択する選択手段と、
    前記前景ブロックに応じて前記監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定手段とを備え
    前記決定手段は、前記前景ブロックを予め設定された時間累積して前記前景ブロックの累積値を得る前景ブロック累積手段と、前記累積値に応じて前記前景ブロックの重心を求めると共に前記前景ブロックのサイズを検出する重心・サイズ検出手段と、前記重心及び前記サイズに基づいて追尾領域を決定する追尾領域決定手段とを備えたことを特徴とする監視装置。
  2. 選択手段は、第1の相関結果に応じて背景部分における動きを示す背景動きベクトルを検出する背景動きベクトル検出手段と、第2の相関結果に応じて前記背景動きベクトルとその動きベクトルが異なる相関演算ブロックを規定領域中から前景ブロックとして選択する前景ブロック選択手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の監視装置。
  3. 決定手段は、前景ブロックの分布状態に応じて移動物体像の重心及びサイズを推定し、該重心及びサイズに応じて次画像フレームにおける追尾領域を予測することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の監視装置。
  4. 決定手段は、前景ブロックについて第2の相関結果が累積された累積相関結果のピーク値が示す座標を前景動きベクトルとする前景動きベクトル検出手段を備え、
    追尾領域決定手段は、前記前景動きベクトルで示される動きに応じて追尾領域を決定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の監視装置。
  5. 設定手段は、追尾領域に応じて規定領域を設定することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の監視装置。
  6. 監視カメラで得られた映像中の移動物体像に応じて前記監視カメラを駆動制御して前記監視カメラで映像中の移動物体を追尾する監視方法において、
    前記映像の画像フレーム中に規定領域を設定して該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定する設定ステップと、
    前記相関演算ブロックに関して前記画像フレーム間で相関演算を実行して前記規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求めると共に、前記規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求める相関演算ステップと、
    前記第1及び第2の相関結果に基づいて前記規定領域内の相関演算ブロックのうちから前記移動物体像を規定する前景ブロックを選択する選択ステップと、
    前記前景ブロックに応じて前記監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する決定ステップとを備え
    前記決定ステップは、前記前景ブロックを予め設定された時間累積して前記前景ブロックの累積値を得る前景ブロック累積ステップと、前記累積値に応じて前記前景ブロックの重心を求めると共に前記前景ブロックのサイズを検出する重心・サイズ検出ステップと、 前記重心及び前記サイズに基づいて追尾領域を決定する追尾領域決定ステップとを備えたことを特徴とする監視方法。
  7. 監視カメラで得られた映像の画像フレーム中に規定領域を設定して、該規定領域の内外にそれぞれ該規定領域よりも小さい相関演算ブロックを設定する設定手段、
    前記相関演算ブロックに関して前記画像フレーム間で相関演算を実行して前記規定領域外の相関結果を第1の相関結果として求めると共に、前記規定領域内の相関結果を第2の相関結果として求める相関演算手段、
    前記第1及び前記第2の相関結果に基づいて、前記規定領域内の相関演算ブロックのうちから移動体像を規定する前景ブロックを選択する選択手段、
    前記前景ブロックに応じて前記監視カメラが追尾すべき移動物体像の領域を示す追尾領域を決定する手段であって、前記前景ブロックを予め設定された時間累積して前記前景ブロックの累積値を得る前景ブロック累積手段と、前記累積値に応じて前記前景ブロックの重心を求めると共に前記前景ブロックのサイズを検出する重心・サイズ検出手段と、前記重心及び前記サイズに基づいて追尾領域を決定する追尾領域決定手段とを有する決定手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
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