JP2003319139A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003319139A
JP2003319139A JP2003063124A JP2003063124A JP2003319139A JP 2003319139 A JP2003319139 A JP 2003319139A JP 2003063124 A JP2003063124 A JP 2003063124A JP 2003063124 A JP2003063124 A JP 2003063124A JP 2003319139 A JP2003319139 A JP 2003319139A
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Izumi Takashima
泉 高島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラテンスキャン方式とCVT方式との両方
に対応可能な画像読取装置において、装置の大型化や高
コスト化等を招くことなく読み取りの高速化を実現す
る。 【解決手段】 原稿の画像を読み取る読取センサ15
と、前記読取センサ15と前記原稿の画像との相対位置
を前記原稿を搬送させることによって第1の速度で変化
させる原稿搬送手段20と、前記読取センサ15と前記
原稿の画像との相対位置を前記原稿を走査することによ
って第2の速度で変化させる原稿走査手段10と、前記
第1の速度が前記第2の速度よりも速くなるよう設定す
る設定手段とを備える。そして、前記読取センサ15が
有する1画素あたりの感度の異なる複数の固体撮像素子
のうち、感度の高い固体撮像素子で読み取ると決定され
た場合に、前記設定手段での設定を有効にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機にお
いて用いられ、シート状の原稿からこの原稿に描かれて
いる画像を画像情報として読み取る画像読取装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置としては、プラテン
ガラス上に載置された原稿から画像情報を読み取る、い
わゆるプラテンスキャン方式のものが広く知られてい
る。このプラテンスキャン方式の画像読取装置では、プ
ラテンガラス上に原稿が載置されると、そのプラテンガ
ラスに沿って移動可能なキャリッジにより、プラテンガ
ラス上の原稿を走査し、その原稿に描かれている画像
を、キャリッジに取り付けられたミラーを介してCCD
(Charge Coupled Device)リニアセンサで読み取るよ
うになっている。ただし、これはCCD以外の、例えば
MOS(Metal OxideSemiconductor)型のリニアセンサ
であっても構わない。
【0003】また、このようなプラテンスキャン方式に
加えて、プラテンガラス上を移動する原稿から画像情報
の流し読みを行う、いわゆるCVT(Constant Velocit
y Transfer)方式にも対応可能なものがある。このCV
T方式で画像情報の流し読みを行う場合に、画像読取装
置では、キャリッジを所定の位置に固定するとともに、
自動原稿送り装置(ADF;Automatic Document Feede
r)等を用いて読み取り対象となる原稿をプラテンガラ
ス上で移動させることにより、その原稿に描かれている
画像をCCDセンサで読み取るようになっている。
【0004】このようなプラテンスキャン方式とCVT
方式との両方に対応可能な画像読取装置では、通常、ど
ちらの方式で画像情報の読み取りを行っても、その読み
取り速度が同一である。すなわち、プラテンスキャン方
式におけるキャリッジの移動速度(原稿の走査速度)
と、CVT方式における原稿の移動速度とは、共に同一
になるように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、画像
読取装置に対しては、複写機等の処理能力向上のため
に、画像情報読み取りの高速化が要求されている。しか
しながら、プラテンスキャン方式における画像情報読み
取りの高速化には、次に述べる理由により限界がある。
それは、画像情報読み取りの高速化にはキャリッジの移
動のトップスピードを速くしなければならないが、その
ためにはキャリッジ停止位置(ホームポジション)から
定速移動領域(走査領域)までの間に多くの距離が必要
となり、さらにはキャリッジ駆動モータの大型化等が必
要となるので、結果として画像読取装置の大型化や高コ
スト化等を招いてしまうためである。
【0006】つまり、プラテンスキャン方式における原
稿の走査速度とCVT方式における原稿の移動速度とが
同一に設定されていると、画像情報読み取りの高速化を
実現しようとした場合に装置の大型化や高コスト化等を
招いてしまい、またこれを防ごうとすると画像情報読み
取りの高速化が実現できなくなってしまう。
【0007】また、近年では、カラー情報の読み取りと
モノクロ情報の読み取りとの両方に対応可能な画像読取
装置が一般的になっている。ところが、このようなカラ
ー/モノクロ対応の画像読取装置では、通常、高速性が
要求されるモノクロ情報の読み取りと、高階調性が要求
されるカラー情報の読み取りとを、それぞれ同一の読み
取り速度で行っているので、画像情報読み取りの高速化
を実現しようとすると、原稿一枚あたりに費やすことの
できる読み取り時間が短くなってしまい、特にカラー情
報の読み取りにおいて、その読み取り結果の画質が悪く
なってしまう可能性がある。
【0008】そこで、本発明は、プラテンスキャン方式
とCVT方式との両方に対応可能な画像読取装置におい
て、プラテンスキャン方式とCVT方式とで役割分担を
定めることにより、装置の大型化や高コスト化等を招く
ことなく、画像情報読み取りの高速化を実現可能にする
とともに、特にカラー情報の読み取りとモノクロ情報の
読み取りとの両方に対応する場合に用いて好適な画像読
取装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像読取装置で、原稿の画像を
読み取る読取センサと、前記読取センサによる画像の読
み取り時に、前記読取センサと前記原稿の画像との相対
位置を、前記原稿を搬送させることによって第1の速度
で変化させる原稿搬送手段と、前記読取センサによる画
像の読み取り時に、前記読取センサと前記原稿の画像と
の相対位置を、前記原稿を走査することによって第2の
速度で変化させる原稿走査手段と、前記第1の速度が前
記第2の速度よりも速くなるよう設定する設定手段とを
備えるとともに、前記読取センサは1画素あたりの感度
が異なる複数の固体撮像素子を有し、さらに、前記原稿
の画像を、前記複数の固体撮像素子における感度の高い
固体撮像素子で読み取るか感度の低い固体撮像素子で読
み取るかを決定する決定手段と、前記決定手段により感
度の高い固体撮像素子で読み取ると決定された場合に前
記設定手段の設定が有効になるよう制御する制御手段と
を備えることを特徴とするものである。
【0010】上記構成の画像読取装置では、原稿搬送手
段が読取センサと原稿の画像との相対位置を変化させる
第1の速度のほうが、原稿走査手段が読取センサと原稿
の画像との相対位置を変化させる第2の速度よりも大き
く設定されている。すなわち、原稿搬送手段による原稿
の搬送速度が、原稿走査手段による原稿の走査速度より
も高速に設定されている。しかも、その設定は、1画素
あたりの感度の異なる複数の固体撮像素子のうち、感度
の高い固体撮像素子で読み取ると決定された場合に有効
となる。よって、例えばモノクロ画像のように、高感度
読み取りを行う場合には、原稿搬送手段を用いて、読取
センサと原稿の画像との相対位置を変化させればよい。
これにより、原稿走査手段による原稿の走査速度を向上
させことなく、画像の読み取りを高速化できる。また、
例えばカラー画像のように、低感度読み取りを行う場合
には、原稿搬送手段を用いて読取センサと原稿の画像と
の相対位置を変化させても、第1の速度を第2の速度よ
りも大きくする設定が有効とならないので、画質の低下
を防げるようになる。
【0011】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出された画像読取装置で、原稿の画像を読み取る読
取センサと、前記読取センサによる画像の読み取り時
に、前記読取センサと前記原稿の画像との相対位置を、
前記原稿を搬送させることによって第1の速度で変化さ
せる原稿搬送手段と、前記読取センサによる画像の読み
取り時に、前記読取センサと前記原稿の画像との相対位
置を、前記原稿を走査することによって第2の速度で変
化させる原稿走査手段と、前記第1の速度が前記第2の
速度よりも速くなるよう設定する設定手段とを備えると
ともに、前記設定手段は、前記読取センサにより読み取
られた画像が形成される画像形成装置の、カラー画像を
形成する速度とモノクロ画像を形成する速度との比に応
じて前記第1の速度と前記第2の速度との比を設定する
ことを特徴とするものである。
【0012】上記構成の画像読取装置では、原稿搬送手
段が読取センサと原稿の画像との相対位置を変化させる
第1の速度のほうが、原稿走査手段が読取センサと原稿
の画像との相対位置を変化させる第2の速度よりも大き
く設定されている。すなわち、原稿搬送手段による原稿
の搬送速度が、原稿走査手段による原稿の走査速度より
も高速に設定されている。しかも、その速度の比の設定
は、画像形成装置でのカラー画像の形成速度とモノクロ
画像の形成速度との比に応じて行われる。よって、原稿
の画像の読み取りを高速で行う場合には、原稿搬送手段
を用いて、読取センサと原稿の画像との相対位置を変化
させればよい。これにより、画像の読み取りを高速化す
る場合であっても、原稿走査手段による原稿の走査速度
を向上させる必要がなくなる。しかも、例えば、モノク
ロ情報の読み取り時には、その画像形成速度に応じて読
み取りの速度を速くするとともに、カラー情報の読み取
り時には、その画像形成速度に応じて、モノクロ情報の
読み取り時よりも多くの時間を費やす、といったことも
可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る画像読取装置および画像読取方法について説明する。
ただし、ここでは、本発明を、カラー/モノクロ対応の
複写機に搭載された画像読取装置およびその複写機で用
いられる画像読取方法に適用した場合を例に挙げて説明
する。
【0014】〔第1の実施の形態〕図1は、画像読取装
置1の一例を示す図であり、図2は、その画像読取装置
1を搭載する複写機2の全体構成図である。
【0015】先ず、画像読取装置1の説明に先立ち、こ
の画像読取装置1が搭載される複写機2について説明す
る。複写機2は、図2に示すように、画像読取装置1の
他に、画像処理装置3と、画像形成装置4と、給排紙装
置5とを備えているものである。
【0016】画像処理装置3は、いわゆるIPS(Imag
e Processing System)と呼ばれるものであり、画像読
取装置1が読み取った画像情報に対して、必要に応じた
処理、例えば色補正や階調補正を行うものである。ま
た、画像処理装置3では、画像読取装置1が読み取った
画像情報を一時的に保持するために、ハードディスク装
置や半導体メモリ等からなるイメージメモリ(ただし不
図示)を有している。
【0017】画像形成装置4は、いわゆるIOT(Imag
e Output Terminal)と呼ばれるものであり、画像処理
装置3によって処理された画像情報に基づいて、記録用
紙等の媒体上に、可視画像を形成して出力するものであ
る。ただし、画像形成装置4としては、図3に示すよう
に、シングルドラム方式、タンデム方式、あるいはツイ
ンドラム方式等によるものがある。
【0018】シングルドラム方式は、最も一般的に用い
られる方式であり、図3(a)に示すように、一つの感
光体ドラム(潜像担持体)を有し、この感光体ドラム上
に書き込まれた静電潜像を基に、媒体上への画像形成を
行う方式である。タンデム方式は、図3(b)に示すよ
うに、感光体ドラムを始めとしたマーキングエンジンを
複数個(通常は4個)並べて配置し、これらで並列に処
理を行うことにより、カラー画像の形成時間の短縮を図
るものである。このタンデム方式によれば、媒体上にY
(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ク
ロ)の4色のトナー像を重ね合わせるカラー画像の場合
であっても、モノクロ画像(単色トナー)の場合と同等
の時間で画像形成を行うことができるようになる。ツイ
ンドラム方式は、図3(c)に示すように、並列配置さ
れた2つのマーキングエンジンが、それぞれ2色のトナ
ー像についての画像形成を行うように構成されているも
ので、構成の複雑化を極力抑えつつ、カラー画像形成時
の時間短縮を実現する方式である。
【0019】画像形成装置4は、これらの各方式のう
ち、いずれかの方式を実現する構成を有しているものと
する。
【0020】また図2において、給排紙装置5は、画像
出力前の媒体を収納する給紙カセットと、画像出力後の
媒体を排出する排出トレイとを有するものであり、これ
ら給紙カセット及び排出トレイと、画像形成装置4のト
ナー像転写部との間において、媒体の搬送を行うもので
ある。ただし、給排紙装置5は、媒体の両面に画像を出
力するための媒体反転機構を有しているものであっても
よい。
【0021】次に、このような複写機2に搭載される画
像読取装置1の概略構成について説明する。画像読取装
置1は、シート状の原稿から、この原稿に描かれている
画像を画像情報として読み取るためのものであり、さら
にはプラテンスキャン方式とCVT方式との両方に対応
可能になっているものである。そのために、画像読取装
置1は、図1(a)に示すように、スキャナー部10
と、CVT原稿送り部20と、これらの動作を制御する
マイクロプロセッサ(ただし不図示)と、を備えてい
る。
【0022】スキャナー部10は、図4に示すように、
プラテンガラスP上に載置された原稿の読み取り面を走
査(スキャン)するフルレートキャリッジ11と、フル
レートキャリッジ11の半分の速度で走査するハーフレ
ートキャリッジ12と、プラテンガラスP上の原稿を照
射するランプ13と、原稿からの反射光を集光させるレ
ンズ14と、集光した反射光を受けるCCDセンサ15
と、CCDセンサ15による光電変換により得られた信
号を処理する画像処理回路(例えば、増幅器、A/D変
換器、シェーディング補正回路、ギャップ補正回路等)
16とを備えるものである。
【0023】これらのうち、フルレートキャリッジ11
とハーフレートキャリッジ12とは、図示しないキャリ
ッジ駆動モータにより駆動される。ただし、その駆動ス
ピード、すなわちプラテンガラスP上の原稿に対する走
査速度は、後述する値に設定されるものとする。
【0024】そして、プラテンガラスP上に原稿が載置
されると、キャリッジ駆動モータの駆動により、フルレ
ートキャリッジ11およびハーフレートキャリッジ12
が、そのプラテンガラスP上の原稿を走査する。この走
査の結果、CCDセンサ15は、フルレートキャリッジ
11およびハーフレートキャリッジ12に取り付けられ
たミラーを介して、プラテンガラスP上の原稿からの画
像情報の読み取りを行う。
【0025】つまり、スキャナー部10は、CCDセン
サ15とプラテンガラスP上の原稿に描かれた画像との
相対位置を、その原稿を走査することによって変化させ
るものであり、プラテンスキャン方式による画像情報の
読み取りを実現するためのものである。
【0026】また、このようなスキャナー部10の上方
には、CVT原稿送り部20が設置されている。CVT
原稿送り部20は、図5に示すように、読み取り対象と
なる原稿が積重される給紙トレイ21と、読み取り済の
原稿が排出される排紙トレイ22と、給紙トレイ21に
セットされた原稿を順次繰り出して、スキャナー部10
のプラテンガラスP上の原稿複写位置Aを一定速度で通
過させながら搬送して排紙トレイ22に排出する原稿搬
送手段23を備えているものである。
【0027】これらのうち、原稿搬送手段23は、原稿
の繰り出しあるいは搬送を行うために回転駆動される複
数のローラ23aと、搬送される原稿をガイドするため
の搬送路23bとを有している。ただし、原稿搬送手段
23では、複数のローラ23aの回転駆動スピード、す
なわち原稿の搬送速度が、後述する値に設定されるもの
とする。なお、原稿搬送手段23は、原稿の両面から画
像情報を読み取るための原稿反転機構を有しているもの
であってもよい。
【0028】このような構成のCVT原稿送り部20で
は、スキャナー部10のフルレートキャリッジ11が所
定の位置、すなわち原稿複写位置Aに固定された状態
で、その原稿複写位置A上を、読み取り対象となる原稿
に一定速度で通過させる。つまり、CVT原稿送り部2
0は、CCDセンサ15と原稿に描かれた画像との相対
位置を、その原稿を搬送することによって変化させるも
のであり、CVT方式による画像情報の読み取りを実現
するためのものである。
【0029】なお、プラテンスキャン方式あるいはCV
T方式により、原稿からの画像情報の読み取りを行うC
CDセンサ15は、図6に示すように、R(赤),G
(緑),B(青)の3色の感光画素列15R,15G,
15Bを線順次に並べ、1色当たり感光画素列の両側に
2本の電荷転送部17a〜17fを配置して、並列駆動
で高速性を確保したことを特徴とする、3ライン構成の
ものとなっている。また、このCCDセンサ15は、A
3サイズで400spi(Scan Per Inch)の読み取り
解像度を有しているものとする。
【0030】ここで、以上のような構成の画像読取装置
1における動作例、詳しくはマイクロプロセッサによる
スキャナー部10およびCVT原稿送り部20の動作制
御例について、具体例を挙げて説明する。なお、以下に
説明する動作制御例は、マイクロプロセッサでの所定プ
ログラムの実行によって実現されるものとする。
【0031】マイクロプロセッサは、原稿搬送手段23
による原稿の搬送速度を、第1の速度として設定し、か
つ、プラテンガラスP上の原稿に対する走査速度を、第
2の速度として設定し、さらには第1の速度が第2の速
度よりも速くなるように設定するようになっている。こ
れらの設定は、例えば、画像読取装置1内の図示しない
メモリ等に予め登録された値に従って、マイクロプロセ
ッサが行うようにすればよい。ただし、これらの設定
は、マイクロプロセッサがソフト的に行うのではなく、
例えばキャリッジ駆動モータやローラ23aの駆動モー
タの定格、あるいはこれらに付随するギヤ機構における
ギヤ比の設定等により、ハード的に定めてもよい。
【0032】また、マイクロプロセッサでは、CCDセ
ンサ15が原稿の読み取りを行う際に、その原稿に描か
れている画像を、カラー情報として読み取るかあるいは
モノクロ情報として読み取るかを決定するとともに、モ
ノクロ情報として読み取ると決定した場合にのみ、上述
した設定、すなわち第1の速度を第2の速度よりも速く
する設定が有効となるように、スキャナー部10および
CVT原稿送り部20を動作制御するようになってい
る。
【0033】ただし、原稿の画像をカラー情報として読
み取るかモノクロ情報として読み取るかの決定は、例え
ば複写機2あるいはこれに接続する上位コンピュータに
設けられたユーザインタフェース(U/I)部(例えば
操作パネル)等で入力される指示に従って行われる。す
なわち、マイクロプロセッサは、U/I部等からの指示
に従って、上述した決定を行えばよい。
【0034】例えば図1(b)に示すように、マイクロ
プロセッサは、CVT方式による動作モード(以下、C
VTモードと称す)時で、原稿の画像をモノクロ情報と
して読み取る場合には、原稿搬送手段23による原稿の
搬送速度である第1の速度を240mm/sとし、また、プ
ラテンスキャン方式による動作モード(以下、プラテン
モードと称す)時には、プラテンガラスP上の原稿に対
する走査速度である第2の速度を60mm/sとするように
なっている。
【0035】これにより、この画像読取装置1では、C
VTモード時で原稿の画像をモノクロ情報として読み取
る場合に、原稿読み取り能力が48DPM(Document P
er Minute)となり、そのときの1主走査ラインあたり
の露光時間が0.265msecとなる。また、プラテンモード
時には、カラー情報/モノクロ情報にかかわらず、原稿
読み取り能力が12SPM(Scan Per Minute)とな
り、このときの1主走査ラインあたりの露光時間が1.05
8msecとなる。ただし、CVTモードとプラテンモード
とにかかわらず、スキャナー部10の画像処理回路16
に入力される画像信号のビデオレートは、20MHzと
なっている。なお、DPM、SPMは、共に、原稿が
「A4ヨコ送り」の場合、すなわち「A4LEF(Long
Edge Feed)」とも呼ばれ、最も生産性が高くなる置き
方の場合における値によって定義される。
【0036】このように、ここで説明した画像読取装置
1では、CVT原稿送り部20がCCDセンサ15と原
稿の画像との相対位置を変化させる第1の速度のほう
が、スキャナー部10がCCDセンサ15と原稿の画像
との相対位置を変化させる第2の速度よりも大きく設定
されている。
【0037】すなわち、この画像読取装置1では、原稿
の画像をCVTモードで読み取るかプラテンモードで読
み取るかを決定し、CVTモードで読み取ると決定した
場合に、CVT原稿送り部20の原稿搬送手段23によ
る原稿の搬送速度が、スキャナー部10によるプラテン
ガラスP上の原稿に対する走査速度よりも速くするよう
になっている。なお、原稿の画像の読み取りをCVTモ
ードで行うかあるいはプラテンモードで行うかの切り換
えは、例えばU/I部等からの指示に従って、マイクロ
プロセッサが行えばよい。
【0038】CVTモード時の原稿搬送速度を速くする
ことは、プラテンモード時の走査速度を速くするのに比
べて、比較的容易に達成できる。これは、原稿搬送手段
23が有する複数のローラ23aの回転駆動スピードを
上げれば、原稿搬送速度の高速化が実現でき、プラテン
モード時の場合のようにホームポジションから走査領域
までの間の助走距離や、いわゆるバックスキャンと呼ば
れる次の原稿の読み取りを行うための高速逆方向走査
(移動)や、高速化に伴うキャリッジ位置決め精度の悪
化防止などを考慮する必要がないためである。
【0039】したがって、画像読取装置1およびこの画
像読取装置1で用いられる画像読取方法によれば、原稿
の画像の読み取りを高速で行う場合には、CVT原稿送
り部20を用いてCVTモードで読み取りを行えばよ
い。これにより、画像読み取りの高速化を実現する場合
であっても、スキャナー部10による走査速度を向上さ
せる必要がなくなるので、装置の大型化や高コスト化等
を招いてしまうことがない。しかも、高速化が必要な場
合にはCVTモードで読み取りを行い、高速化よりも高
画質が必要な場合には1主走査ラインあたりの露光時間
の長いプラテンモードで読み取りを行う、といった使い
分けができるようになるので、この画像読取装置1を使
用するユーザにとっては便利なものとなる。
【0040】また、マイクロプロセッサは、CVTモー
ド時において、原稿の画像をモノクロ情報として読み取
る場合に、原稿の搬送速度を第1の速度(240mm/s)
とするが、これに対して原稿の画像をカラー情報として
読み取る場合には原稿の搬送速度を60mm/sとするよう
になっている。これにより、この画像読取装置1では、
CVTモード時で原稿の画像をカラー情報として読み取
る場合に、原稿読み取り能力が12DPMとなる。
【0041】つまり、画像読取装置1では、原稿の画像
をCVTモードでモノクロ情報として読み取る場合にの
み、原稿搬送速度を速くするようになっている。よっ
て、CVTモード時であっても、原稿の画像をカラー情
報として読み取る場合には、ランプ13の照度を上げた
り、低F値の明るいレンズ14を採用したりすることな
く、モノクロ情報として読み取る場合に比べて約4倍の
露光時間(露光量)が確保されるので、高コスト化等を
招くことなく画質の低下を防げるようになり、画質が重
要視されるカラー画像の読み取りに好適なものとなる。
【0042】ただし、この場合には、カラー情報の読み
取りにはモノクロ情報に比べて約4倍の時間を費やして
しまうこととなるが、例えば画像形成装置4がシングル
ドラム方式であれば、カラー画像の形成にモノクロ画像
の約4倍の時間を要し、さらには画像処理装置3がイメ
ージメモリを有することによって画像読取装置1での一
度の読み取りで画像形成装置4でのカラー画像の形成に
対応できるので、結果として複写機2としての生産効率
を損なうことはない。
【0043】さらに、画像読取装置1では、U/I部等
からの指示に従って、マイクロプロセッサが原稿の画像
をカラー情報として読み取るかモノクロ情報として読み
取るかを決定するようになっている。これにより、ユー
ザによるU/I部等からの指示が可能になるので、ユー
ザにとっては使い勝手の良いものとなる。
【0044】〔第2の実施の形態〕次に、画像読取装置
の他の実施の形態について説明する。ただし、ここで
は、上述した第1の実施の形態との相違点についてのみ
説明する。
【0045】図7に示すように、ここで説明する画像読
取装置1aは、3ライン構成のCCDセンサ15に加え
て、モノクロ情報を読み取るためのB/W(Black/Whit
e)用CCDセンサ15aを有している。つまり、この
画像読取装置1aでは、3ライン構成のCCDセンサ1
5でカラー情報とモノクロ情報との両方を読み取るので
はなく、3ライン構成のCCDセンサ15がカラー情報
のみを読み取り、B/W用CCDセンサ15aがモノク
ロ情報を読み取るようになっている。
【0046】したがって、この画像読取装置1aでは、
3ライン構成のCCDセンサ15とB/W用CCDセン
サ15aとで、ダイナミックレンジを個別に設定できる
ようになる。これにより、同一のセンサでカラー情報と
モノクロ情報との両方を読み取る場合のように、カラー
情報の読み取り時にセンサが飽和することのないように
露光量を設定したため、モノクロ情報の読み取り時には
ダイナミックレンジの1/4程度以下しか使えずに、結
果としてS/N比が悪化するといったこと、を防ぐこと
ができるようになる。また、この画像読取装置1aで
は、3ライン構成のCCDセンサ15とB/W用CCD
センサ15aとで、ダイナミックレンジを個別に設定で
きるので、カラー情報とモノクロ情報とのそれぞれにつ
いて、高階調の読み取りを行うことができるようにな
る。
【0047】〔第3の実施の形態〕次に、画像読取装置
のさらに他の実施の形態について説明する。ただし、こ
こでは、上述した第2の実施の形態との相違点について
のみ説明する。
【0048】図8に示すように、ここで説明する画像読
取装置1bでは、カラー情報を読み取るためのCCDセ
ンサ15bが、3ライン構成ではなく、点順次ライン構
成となっている。
【0049】点順次ライン構成のCCDセンサ15b
は、図9に示すように、R,G,Bの各画素15R,1
5G,15Bを主走査方向に点順次に繰り返して配列す
ることによって1本の感光画素列を形成したものであ
り、3ライン構成の場合に問題となる副走査方向の色ず
れ等を生じさせないことを特徴とするものである。
【0050】通常、CVTモードで原稿の搬送を行う場
合には、プラテンモードでキャリッジを移動させて原稿
の走査を行う場合に比べて、原稿読み取り時の速度変動
や速度むらが大きくなってしまう。そのために、CCD
センサが3ライン構成であると、副走査方向の色ずれが
問題になってしまう可能性がある。これに対して、本実
施の形態の画像読取装置1bでは、点順次ライン構成の
CCDセンサ15bを用いているので、CVTモード時
における原稿搬送速度の速度変動や速度むらが大きくな
ってしまっても、副走査方向の色ずれの発生を抑えるこ
とが可能になる。
【0051】つまり、画像読取装置1bでは、装置の大
型化や高コスト化等を招くことなく画像読み取りの高速
化を実現しつつ、さらにはカラー情報を読み取る際の画
質低下を防止できるようになる。
【0052】〔第4の実施の形態〕次に、画像読取装置
のさらに他の実施の形態について説明する。ただし、こ
こでは、上述した第2の実施の形態との相違点について
のみ説明する。
【0053】図10に示すように、ここで説明する画像
読取装置1cでは、3ライン構成のCCDセンサ15
と、B/W用CCDセンサ15cとの両方を有してお
り、さらには、3ライン構成のCCDセンサ15の読み
取り解像度がA3サイズで400spiであり、B/W
用CCDセンサ15cの読み取り解像度がA3サイズで
600spiとなっている。つまり、カラー情報を読み
取る3ライン構成のCCDセンサ15と、モノクロ情報
を読み取るB/W用CCDセンサ15cとでは、原稿の
読み取り解像度が異なっている。
【0054】通常、カラーとモノクロとの両方に対応し
ている画像読取装置において、モノクロ情報として読み
取るのはテキストや線図が殆どであるので、カラー情報
として読み取るイメージに比べて、鮮明な読み取りが要
求される。したがって、本実施の形態の画像読取装置1
cのように、3ライン構成のCCDセンサ15とB/W
用CCDセンサ15cとの読み取り解像度が異なり、し
かもB/W用CCDセンサ15cの読み取り解像度のほ
うが高くなっていれば、高解像度が要求されるテキスト
や線図の読み取りに好適なものとすることができるよう
になる。
【0055】〔第5の実施の形態〕次に、請求項1,2
および3記載の発明に係わる画像読取装置について説明
する。ただし、ここでは、上述したそれぞれの実施の形
態との相違点についてのみ説明する。
【0056】図11に示すように、ここで説明する画像
読取装置1dは、読み取り解像度が400spiである
点順次ライン構成のCCDセンサ15bと、読み取り解
像度が600spiであるB/W用CCDセンサ15c
とを有している。すなわち、1画素あたりの感度が異な
る複数のCCDセンサを有している。
【0057】さらに、この画像読取装置1dでは、原稿
の画像を読み取る際に、マイクロプロセッサが、その読
み取りを、点順次ライン構成のCCDセンサ15bとB
/W用CCDセンサ15cとのどちらで行うかを決定
し、B/W用CCDセンサ15cで行うと決定した場合
に、第1の実施の形態において説明した設定、すなわち
第1の速度を第2の速度よりも速くする設定が有効とな
るように、スキャナー部10およびCVT原稿送り部2
0を動作制御するようになっている。なお、どちらのC
CDセンサで読み取りを行うかの決定は、例えばU/I
部等からの指示に従って行えばよい。
【0058】ただし、マイクロプロセッサでは、第1の
速度と第2の速度との比を、点順次ライン構成のCCD
センサ15bとB/W用CCDセンサ15cとの感度の
比に応じて設定するようになっている。
【0059】その一例としては、マイクロプロセッサ
は、第1の速度と第2の速度との比を、B/W用CCD
センサ15cで原稿の1主走査ライン画像を読み取った
場合の出力と、点順次ライン構成のCCDセンサ15b
で原稿の1主走査ライン画像を読み取った場合の出力と
が、略等しくなる値にするようになっている。
【0060】これは、次に述べる理由によるためであ
る。通常、CCDセンサの感度はその光電変換効率と増
幅器のゲインとの積となるので、露光量が同じであれば
感度の高いCCDセンサほど出力が大きくなる。よっ
て、感度の異なるB/W用CCDセンサ15cと点順次
ライン構成のCCDセンサ15bとで、それぞれの出力
を略等しくすれば、感度の高いB/W用CCDセンサ1
5cで読み取りを行う場合の露光量が少なくてすみ、結
果としてB/W用CCDセンサ15cによる読み取りの
高速化が実現できる。そのために、B/W用CCDセン
サ15cと点順次ライン構成のCCDセンサ15bとに
よる出力が略等しくなるようにする。
【0061】また、他の理由としては、それぞれの場合
で出力を略等しくすれば、その後の画像処理回路16で
の処理において、いずれか一方の場合のS/N比が悪化
するといったを防ぐことができ、モノクロ/カラー共に
高階調の読み取りが可能になるためである。
【0062】これらの理由により、画像読取装置1dで
は、B/W用CCDセンサ15cの場合と点順次ライン
構成のCCDセンサ15bの場合とで出力を略等しく
し、それぞれの感度の比(600spi:400sp
i)に応じて、第1の速度(240mm/s)と第2の速度
(60mm/s)との比を設定している。
【0063】以上のように、画像読取装置1dでは、感
度の高いB/W用CCDセンサ15cでモノクロ情報の
読み取りを行う場合に、原稿の搬送速度を速くするよう
になっている。よって、この画像読取装置1dでは、高
解像度が要求されるテキストや線図を鮮明に読み取るこ
とができるとともに、装置の大型化や高コスト化を招く
ことなく画像読み取りの高速化を実現できるようにな
る。
【0064】また、画像読取装置1dでは、第1の速度
と第2の速度との比を、点順次ライン構成のCCDセン
サ15bとB/W用CCDセンサ15cとの感度の比、
詳しくはそれぞれによる出力が略等しくなるように設定
している。よって、この画像読取装置1dでは、B/W
用CCDセンサ15cによる読み取りの高速化及び高解
像度化を実現するとともに、モノクロ/カラー共にS/
N比の悪化防止等により高階調の読み取りを可能にして
いる。
【0065】以上に説明した第2〜第5の実施の形態で
は、B/W用CCDセンサ15a,15cと、3ライン
構成のCCDセンサ15あるいは点順次ライン構成のC
CDセンサ15bとの組み合わせについて、具体例を挙
げて説明したが、これらの組み合わせ、および、そのと
きの第1、第2の速度の設定値は、画像形成装置4にお
ける出力方式を考慮して決定すればよい。
【0066】つまり、請求項4および5記載の発明に係
わる画像読取装置のように、マイクロプロセッサは、画
像形成装置4がカラー画像を形成する速度とモノクロ画
像を形成する速度との比に応じて、第1の速度と第2の
速度との比を設定してもよい。
【0067】ここで、原稿の読み取りと、画像形成装置
4における出力方式との対応関係について説明する。一
般に、CCDセンサでは、その感度がセンサの画素面積
によって定まる。そこで、上述した各CCDセンサの画
素面積を求めると、図12(a)に示すように、400
spiのB/W用CCDセンサ15aが161μm2
400spiの点順次ライン構成のCCDセンサ15b
が37μm2、600spiのB/W用CCDセンサ1
5cが68μm2となる。これらの面積比率をそれぞれ
の感度比率とすると、図12(b)に示すように、B/
W用CCDセンサ15aと点順次ライン構成のCCDセ
ンサ15bとB/W用CCDセンサ15cとでは、感度
比率が1:0.23:0.42となる。
【0068】この感度比率から、図13に示す分光感度
特性例および図14に示すシステム全体の分光特性の例
に基づいて、それぞれにおけるセンサ出力比を求める
と、400spiのB/W用CCDセンサ15aによる
出力を1とした場合に、それぞれ(R,G,B毎)の出
力比率は、図15中の「センサ出力比」の項に示すよう
になる。
【0069】この「センサ出力比」から、モノクロ情報
の出力と、カラー情報の中のR,G,Bのうちで出力が
最大となるG出力との比を求めると、図15中の「白
黒:G出力比」の項に示すようになり、さらにその結果
に対してCCDセンサの感度を考慮すると、図15中の
「白黒:G生産比率」の項に示すようになる。
【0070】これに対して、画像形成装置4では、カラ
ー画像を形成する速度とモノクロ画像を形成する速度と
の比が、以下のようになる。例えば、シングルドラム方
式であれば、カラー画像を形成する場合に、媒体上に
C,M,Y,Kの4色のトナー像を順に重ね合わせるの
で、モノクロ画像(単色トナー)の場合に比べて4倍の
時間がかかり、その速度比は1:4となる。なお、C,
M,Yの3色のトナー像に対応している場合には、その
速度比が1:3となる。また、タンデム方式であれば、
カラー画像、モノクロ画像共に同等の時間で画像形成を
行うことができるので、その速度比は1:1となる。さ
らに、ツインドラム方式であれば、その速度比は1:2
となる。
【0071】したがって、「白黒:G生産比率」が3:
1になるように設定すれば(上述した第2の実施形態に
相当、図7参照)、シングルドラム方式あるいはツイン
ドラム方式の画像形成装置4における出力速度比1:4
〜1:2との対応が好適となり、シングルドラム方式あ
るいはツインドラム方式の画像形成装置4と組み合わせ
た場合に、カラー/モノクロ画像共に高い生産性の複写
機2を構築することができるようになる。なお、ここで
いう生産性とは、画像形成装置4の生産性(CPM;Co
py Per Minute)ではなく、原稿の一式を入力装置にセ
ットし、順次読み取りながら1枚ずつコピーを採ってい
くジョブ、すなわち原稿一式のコピーを1部だけ作成す
るジョブでの生産性(DPM;Document Per Minute)
のことである。
【0072】また、「白黒:G生産比率」が13:1に
なるように設定すれば(上述した第3の実施形態に相
当、図8参照)、出力比が10倍以上に広がってしまう
ので、モノクロ超高速読み取り用として用いるのに好適
となる。
【0073】また、「白黒:G生産比率」が0.8:1に
なるように設定すれば(上述した第4の実施形態に相
当、図10参照)、タンデム方式の画像形成装置4にお
ける出力速度比1:1との対応が好適となり、タンデム
方式の画像形成装置4と組み合わせた場合に、カラー/
モノクロ画像共に高い生産性の複写機2を構築すること
ができるようになる。
【0074】また、「白黒:G生産比率」が3.7:1に
なるように設定すれば(上述した第5の実施形態に相
当、図11参照)、シングルドラム方式の画像形成装置
4における出力速度比1:4との対応が好適となり、シ
ングルドラム方式の画像形成装置4と組み合わせた場合
に、カラー/モノクロ画像共に高い生産性の複写機2を
構築することができるようになる。
【0075】以上のように、画像形成装置4がカラー画
像を形成する速度とモノクロ画像を形成する速度との比
に応じて、第1の速度と第2の速度との比を設定するよ
うにすれば、それぞれの方式の画像形成装置4毎に高い
生産性が得られるようになるので、画像形成装置4と組
み合わせて複写機2等を構築するのに好適なものとな
る。
【0076】特に、400spiの点順次ライン構成の
CCDセンサ15bと、600spiのB/W用CCD
センサ15cとを有するとともに、B/W用CCDセン
サ15cで読み取りを行う際の第1の速度(240mm/
s)と、点順次ライン構成のCCDセンサ15bで読み
取りを行う際の第2の速度(60mm/s)と比を、略4:
1とすれば、「白黒:G生産比率」が3.7:1となり、
最も一般的に用いられるシングルドラム方式の画像形成
装置4と組み合わせて複写機2等を構築するのに非常に
好適なものとなる。
【0077】〔第6の実施の形態〕次に、画像読取装置
の他の実施の形態について説明する。ただし、ここで
は、上述したそれぞれの実施の形態との相違点について
のみ説明する。
【0078】ここで説明する画像読取装置では、マイク
ロプロセッサが、CVT原稿送り部20の原稿搬送手段
23によって搬送された原稿の画像がカラーであるかモ
ノクロであるかを認識するとともに、読み取るべき複数
部原稿の1部目がモノクロ原稿であると認識した場合、
2部目以降の原稿の読み取り時に、第1の実施の形態に
おいて説明した設定、すなわち第1の速度を第2の速度
よりも速くする設定が有効となるように、スキャナー部
10およびCVT原稿送り部20の動作制御を行うよう
になっている。
【0079】これを詳しく説明すると、マイクロプロセ
ッサは、CVTモードによる原稿の読み取りを行うのに
あたって、図16に示すように、先ず、CVT原稿送り
部20の給紙トレイ21(原稿載置部)に原稿が載置さ
れているか否かを判断する(ステップ101、以下ステ
ップをSと略す)。原稿が載置されていれば、続いて、
マイクロプロセッサは、U/I部等に設けられた「読取
開始ボタン」が押下されたか否かを判断する(S10
2)。
【0080】「読取開始ボタン」が押下されると、マイ
クロプロセッサは、CVT原稿送り部20の原稿搬送手
段23による原稿の搬送速度を第2の速度(低速度)に
設定した後に(S103)、原稿搬送手段23に1部目
の原稿を第2の速度で搬送させ、その1部目の原稿をス
キャナー部10のCCDセンサ15に読み取らせる(S
104)。
【0081】ここで、マイクロプロセッサは、読み取っ
た1部目の原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であ
るかを判断する(S105)。この判断は、例えば、C
CDセンサ15が読み取ったRGBの信号を、色相、彩
度、明度等を表すL***(エルスター,エースタ
ー,ビースター)信号に変換し、そのうちのa**信号
から彩度を表すc*(シースター)信号を演算し、その
演算結果と所定のしきい値とを比較することによって行
う。ただし、他の手法によって判断してもよい。
【0082】この判断の結果、1部目の原稿がカラー原
稿であれば、マイクロプロセッサは、2部目以降の原稿
を、原稿搬送手段23に第2の速度で搬送させて、CC
Dセンサ15による読み取りを行わせる(S106)。
一方、1部目の原稿がモノクロ原稿であれば、マイクロ
プロセッサは、原稿搬送手段23による原稿の搬送速度
を第1の速度(高速度)に設定し直した後に(S10
7)、原稿搬送手段23に2部目以降の原稿を第1の速
度で搬送させて、CCDセンサ15による読み取りを行
わせる(S108)。
【0083】このように、ここで説明した画像読取装置
では、マイクロプロセッサが、読み取るべき複数部原稿
の1部目がモノクロ原稿であると認識した場合に、2部
目以降の原稿の読み取り時に、原稿搬送手段23による
原稿の搬送速度を第1の速度(高速度)とするようにな
っている。よって、この画像読取装置を用いて複数部原
稿についての読み取りを行えば、その複数部原稿がカラ
ー原稿であるかモノクロ原稿であるかに応じて画像読み
取りの速度が設定されるので、装置の大型化や高コスト
化等を招くことなく画像読み取りの高速化を実現しつ
つ、自動的に読み取り対象となる原稿に応じた速度での
読み取りが行われ、結果として汎用的な読み取りが可能
になるとともに、ユーザにとっては非常に便利なものと
なる。
【0084】〔第7の実施の形態〕次に、画像読取装置
のさらに他の実施の形態について説明する。ただし、こ
こでは、上述したそれぞれの実施の形態との相違点につ
いてのみ説明する。
【0085】一般に、カラー/モノクロ対応の画像読取
装置では、読み取りの高速化を実現しようとすると、原
稿一枚あたりに費やすことのできる読み取り時間が短く
なるので、特にカラー情報の読み取りにおいて、その読
み取り結果の画質が悪くなってしまう可能性がある。こ
れを防ぐためには、照明の照度を上げたり、低F値の明
るいレンズを採用したりして、短い読み取り時間内で必
要十分な露光量を確保することも考えられるが、これは
装置の大型化や高コスト化に繋がってしまう。
【0086】そこで、ここで説明する画像読取装置1e
では、図17に示すように、3ライン構成のCCDセン
サ15を備え、CCDセンサ15によりカラー情報とモ
ノクロ情報との両方を読み取るとともに、マイクロプロ
セッサが、原稿の画像をモノクロ情報として読み取る場
合に、CVTモード時の原稿搬送速度およびプラテンモ
ード時の原稿走査速度を、それぞれ第1の速度(240
mm/s)とし、また原稿の画像をカラー情報として読み取
る場合に、CVTモード時の原稿搬送速度およびプラテ
ンモード時の原稿走査速度を、それぞれ第2の速度(6
0mm/s)とするようになっている。
【0087】つまり、この画像読取装置1eでは、原稿
の画像をカラー情報として読み取るかモノクロ情報とし
て読み取るかを決定し、モノクロ情報として読み取ると
決定した場合に、原稿搬送速度あるいは原稿走査速度
を、カラー情報として読み取る場合に比べて速くするよ
うになっている。なお、原稿の画像をカラー情報として
読み取るかモノクロ情報として読み取るかを決定は、マ
イクロプロセッサがU/I部等からの指示に従って行っ
たり、あるいは上述したようにマイクロプロセッサが認
識した結果に基づいて行えばよい。
【0088】これにより、画像読取装置1eによれば、
原稿の画像をモノクロ情報として読み取る場合の高速化
を実現しつつ、原稿の画像をカラー情報として読み取る
場合にはモノクロ情報として読み取る場合に比べて約4
倍の露光時間(露光量)が確保されるので、高コスト化
等を招くことなく画質の低下を防げるようになる。つま
り、CVTモードであるかプラテンモードであるかにか
かわらず、モノクロ情報を読み取る際の高速性とカラー
情報を読み取る際の高階調性との両方を実現できるよう
になる。
【0089】なお、本実施の形態では、CVTモードで
あるかプラテンモードであるかにかかわらず、モノクロ
情報については第1の速度で読み取りを行い、カラー情
報については第2の速度で読み取りを行う場合を例に挙
げて説明したが、例えば既に第1の実施の形態で説明し
たように、CVTモード時のみモノクロ情報を第1の速
度(高速度)で読み取るという設定を有効にするように
してもよく、この場合であってもモノクロ情報を読み取
る際の高速性とカラー情報を読み取る際の高階調性との
両立が可能となる。
【0090】以上に説明した第1〜第7の実施の形態で
は、本発明を、カラー/モノクロ対応の複写機に搭載さ
れた画像読取装置およびその複写機で用いられる画像読
取方法に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明
は、これに限定されるものではない。例えば、LAN
(ローカルエリアネットワーク)等の通信回線を介して
パーソナルコンピュータやプリンタ装置等に接続される
もの(例えばスキャナー装置)であっても、本発明は適
用可能である。
【0091】また、第1〜第7の実施の形態では、第1
の速度が240mm/sであり、第2の速度が60mm/sであ
る場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、これらの速度は複写機2(システ
ム)内の条件を鑑みて最適値に設定するようにすればよ
い。さらに、例では、主・副両方向の解像度(spi)
が同じ場合について説明したが、主・副方向のspi値
は、同一でなくても構わない。
【0092】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像読
取装置では、CVTモード時の原稿搬送速度がプラテン
モード時の原稿走査速度よりも速くなっているので、原
稿の高速読み取りを行う場合にはCVTモードで読み取
りを行うことによって、装置の大型化や高コスト化等を
招いてしまうことがない。よって、画像読み取りの高速
化と、装置の大型化や高コスト化等の防止との両方を実
現でき、しかも、高速化よりも高画質が必要な場合には
プラテンモードで読み取りを行うといったことも可能に
なる。特に、カラー情報の読み取りとモノクロ情報の読
み取りとの両方に対応する場合には、例えばモノクロ情
報を読み取る場合の原稿搬送速度を、カラー情報を読み
取る場合の原稿走査速度に比べて速くするといったこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる画像読取装置の第1の実施の
形態の概要を示す図であり、(a)はその概略構成図、
(b)は動作仕様値の説明図である。
【図2】 画像読取装置を搭載する複写機の概略構成図
である。
【図3】 画像読取装置と接続する画像形成装置の概要
の説明図であり、(a)はシングルドラム方式を示す
図、(b)はタンデム方式を示す図、(c)はツインド
ラム方式を示す図である。
【図4】 スキャナー部の概略構成図である。
【図5】 CVT原稿送り部の概略構成図である。
【図6】 3ライン構成のCCDセンサの概略構成図で
ある。
【図7】 本発明に係わる画像読取装置の第2の実施の
形態の概要を示す図であり、(a)はその概略構成図、
(b)は動作仕様値の説明図である。
【図8】 本発明に係わる画像読取装置の第3の実施の
形態の概要を示す図であり、(a)はその概略構成図、
(b)は動作仕様値の説明図である。
【図9】 点順次ライン構成のCCDセンサの概略構成
図である。
【図10】 本発明に係わる画像読取装置の第4の実施
の形態の概要を示す図であり、(a)はその概略構成
図、(b)は動作仕様値の説明図である。
【図11】 本発明に係わる画像読取装置の第5の実施
の形態の概要を示す図であり、(a)はその概略構成
図、(b)は動作仕様値の説明図である。
【図12】 CCDセンサの感度の比較を示す説明図で
あり、(a)はCCDセンサの画素面積を示す図、
(b)はCCDセンサの感度比率を示す図である。
【図13】 カラーリニアイメージセンサの分光感度特
性例を示す説明図である。
【図14】 画像読取装置のシステム全体の分光特性
(システムレスポンス)の例を示す説明図である。
【図15】 カラー情報用とモノクロ情報用のCCDセ
ンサの組み合わせ、これらによるカラー情報とモノクロ
情報の出力比、およびこれらに対応する画像形成装置に
おけるカラー画像とモノクロ画像の出力速度比を示す説
明図である。
【図16】 本発明に係わる画像読取装置の第6の実施
の形態における処理動作例を示すフローチャートであ
る。
【図17】 本発明に係わる画像読取装置の第7の実施
の形態の概要を示す図であり、(a)はその概略構成
図、(b)は動作仕様値の説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,1e…画像読取装置、4
…画像形成装置、10…スキャナー部、15,15a,
15b,15c…CCDセンサ、20…CVT原稿送り
部、23…原稿搬送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H108 AA19 BB01 DA01 FB41 5C062 AA05 AB02 AB17 AB32 AB33 AB46 AC02 AC12 AF00 BA01 BA04 5C072 AA01 BA01 BA03 CA02 DA02 DA04 EA05 FB04 MB02 NA05 QA20 TA10 XA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る読取センサと、 前記読取センサによる画像の読み取り時に、前記読取セ
    ンサと前記原稿の画像との相対位置を、前記原稿を搬送
    させることによって第1の速度で変化させる原稿搬送手
    段と、 前記読取センサによる画像の読み取り時に、前記読取セ
    ンサと前記原稿の画像との相対位置を、前記原稿を走査
    することによって第2の速度で変化させる原稿走査手段
    と、 前記第1の速度が前記第2の速度よりも速くなるよう設
    定する設定手段とを備えるとともに、 前記読取センサは1画素あたりの感度が異なる複数の固
    体撮像素子を有し、 さらに、前記原稿の画像を、前記複数の固体撮像素子に
    おける感度の高い固体撮像素子で読み取るか感度の低い
    固体撮像素子で読み取るかを決定する決定手段と、 前記決定手段により感度の高い固体撮像素子で読み取る
    と決定された場合に前記設定手段の設定が有効になるよ
    う制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像読
    取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記設定手段は、前記複数の固体撮像素子における感度
    の比に応じて前記第1の速度と前記第2の速度との比を
    設定することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像読取装置において、 前記第1の速度と前記第2の速度との比は、前記複数の
    固体撮像素子における感度の高い固体撮像素子で前記原
    稿の1主走査ライン画像を読み取った場合の出力と、前
    記複数の固体撮像素子における感度の低い固体撮像素子
    で前記原稿の1主走査ライン画像を読み取った場合の出
    力が略等しくなる値であることを特徴とする画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 原稿の画像を読み取る読取センサと、 前記読取センサによる画像の読み取り時に、前記読取セ
    ンサと前記原稿の画像との相対位置を、前記原稿を搬送
    させることによって第1の速度で変化させる原稿搬送手
    段と、 前記読取センサによる画像の読み取り時に、前記読取セ
    ンサと前記原稿の画像との相対位置を、前記原稿を走査
    することによって第2の速度で変化させる原稿走査手段
    と、 前記第1の速度が前記第2の速度よりも速くなるよう設
    定する設定手段とを備えるとともに、 前記設定手段は、前記読取センサにより読み取られた画
    像が形成される画像形成装置の、カラー画像を形成する
    速度とモノクロ画像を形成する速度との比に応じて前記
    第1の速度と前記第2の速度との比を設定することを特
    徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像読取装置において、 前記第1の速度と前記第2の速度との比は略4:1であ
    ることを特徴とする画像読取装置。
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