JP2003318752A - 無線通信装置および送信機 - Google Patents

無線通信装置および送信機

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JP2003318752A
JP2003318752A JP2002123988A JP2002123988A JP2003318752A JP 2003318752 A JP2003318752 A JP 2003318752A JP 2002123988 A JP2002123988 A JP 2002123988A JP 2002123988 A JP2002123988 A JP 2002123988A JP 2003318752 A JP2003318752 A JP 2003318752A
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signal
distortion
unit
coefficient
baseband
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JP2002123988A
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Masato Ukiana
真人 浮穴
Yutaka Murakami
豊 村上
Shinichiro Takabayashi
真一郎 高林
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の歪み補償回路を有する無線通信装置に
おいて、歪み補償回路を切り替える際に、出力信号に不
要なスプリアスが発生することを防ぐ。 【解決手段】 送信データが存在しないガードタイムの
期間に、送信系の歪み補償回路を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の歪み補償回路
をもつ無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信装置の中で特に電力を多く消費
する電力増幅部の電力効率を上げることは、消費電力の
低下、放熱量の低下が望め、非常に有用である。
【0003】電力効率を上げる方法として、非線形歪み
を補償する方法がある。非線形歪には、入力振幅/出力
振幅非線形歪み(AM/AM歪み)と入力振幅/出力位
相非線形歪み(AM/PM歪み)がある。これらの非線
形歪みを打ち消すような歪みを予め送信信号に与えて送
信する方法はプリディストーション方式の歪み補償方法
と呼ばれ、簡易な構成で非線形歪みを補償することがで
きる。
【0004】プリディストーション方式をより発展させ
た方法として、アダプティブプリディストーション方式
という歪み補償回路が知られている。従来のアダプティ
ブプリディストーション技術として特開平10−322
137号公報に動作環境の温度、電源の電圧電流変化に
追随して補償する方法が開示され、特開2000−24
4597号公報に補償係数を複数もち、送信電力の変動
に追随して補償する方法が開示されている。
【0005】図6に従来の無線通信装置の構成の一例を
示す。
【0006】ベースバンド信号生成器602は送信デー
タ601を入力とし、ベースバンド信号の同相成分60
3とベースバンド信号の直交成分604を出力とする。
【0007】歪み補償回路A605はベースバンド信号
の同相成分603とベースバンド信号の直交成分604
を入力とし、回路Aにより歪みが付加されたベースバン
ド信号の同相成分607と回路Aにより歪みが付加され
たベースバンド信号の直交成分608を出力とする。
【0008】歪み補償回路B606はベースバンド信号
の同相成分603とベースバンド信号の直交成分604
を入力とし、回路Bにより歪みが付加されたベースバン
ド信号の同相成分609と回路Bにより歪みが付加され
たベースバンド信号の直交成分610を出力とする。
【0009】切り替え部611は、切り替え信号622
と、回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信号の
同相成分607と回路Bにより歪みが付加されたベース
バンド信号の同相成分609を入力とし、そのどちらか
を選択し、選択されたベースバンド信号の同相成分61
2を出力とする。また、回路Aにより歪みが付加された
ベースバンド信号の直交成分608と回路Bにより歪み
が付加されたベースバンド信号の直交成分610を入力
とし、そのどちらかを選択し、選択されたベースバンド
信号の直交成分613を出力とする。
【0010】直交変調部614は選択されたベースバン
ド信号の同相成分612および選択されたベースバンド
信号の直交成分613を入力とし、RF信号615を出
力とする。
【0011】電力増幅部616はRF信号615を入力
とし、増幅されたRF信号617を出力とする。
【0012】アンテナ部618は増幅されたRF信号6
17を入力とし、アンテナより電波として放射する。
【0013】温度情報抽出部619は電力増幅部の温度
を検出し温度信号620を出力とする。
【0014】切り替え制御部621は温度信号620を
入力とし、切り替え信号622を出力とする。
【0015】このとき切り替え制御部621は、入力さ
れる温度信号620を元に、切り替え信号622で切り
替え部611を制御し、電力増幅部のある温度で電力増
幅部の歪みを打ち消すような歪みを付加する歪み補償回
路A605の出力信号と、別の温度で発生する電力増幅
部の歪みを打ち消すような歪みを付加するの歪み補償回
路B606の出力信号を、電力増幅部の温度に応じて切
り替えて出力させることにより電力増幅部の温度変化に
よる特性変動を吸収し、環境の変化に適応的に歪みを補
償することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術よれ
ば、ベースバンド信号生成部が複数の歪み補償回路をも
ち、それを切り替えて用いることで、環境環境の変動に
よる特性変動に対して適応的に歪みを補償することがで
きる。
【0017】ここで、従来の方法による適応歪み補償に
おいて、発生する問題について、図6および図7を用い
て説明する。図6に示す適応歪み補償装置において、歪
み補償動作を行っている場合について説明する。
【0018】電力増幅部の伝送特性は電力増幅部の温度
によって、発生する歪みが変動するため、ある温度で発
生する歪みを打ち消すために付加する最適な歪みと、別
の温度で発生する歪みを打ち消すために付加する最適な
歪みは、同一の入力信号に対して必ずしも同じではな
い。
【0019】ここで、ある時間に入力されるベースバン
ド信号の同相成分603およびベースバンド信号の直交
成分604に対して、図6に示す歪み補償回路A605
で回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信号の同
相成分607の波形が図7の701の波形であり、図6
に示す歪み補償回路B606で回路Bにより歪みが付加
されたベースバンド信号の同相成分609の波形が図7
の702である場合について説明する。このとき、図6
に示す切り替え部611で図7(a)の破線で示すタイ
ミングで切り替えを行った場合、回路Aにより歪みが付
加されたベースバンド信号の同相成分607と回路Bに
より歪みが付加されたベースバンド信号の同相成分60
9が切り替え部611により選択され出力される、選択
されたベースバンド信号の同相成分612は図7(a)
に示す信号波形703のようになり、不連続点704を
生じる。
【0020】ここで、前記不連続点704が信号のスペ
クトルに与える影響について説明する。
【0021】図6に示す歪み補償回路A605で回路A
により歪みが付加されたベースバンド信号の同相成分6
09を周波数軸で見た場合のスペクトルは図7の705
に示すスペクトルのようになり、図6に示す歪み補償回
路B606で回路Bにより歪みが付加されたベースバン
ド信号の同相成分611を周波数軸で見た場合のスペク
トルは図7の706に示すスペクトルのようになる。
【0022】そして、図6に示す切り替え部611で回
路Aにより歪みが付加されたベースバンド信号の同相成
分607と回路Bにより歪みが付加されたベースバンド
信号の同相成分609より選択されたベースバンド信号
の同相成分612を周波数軸で見た場合のスペクトルは
図7の707に示すスペクトルのようになり、図7の信
号波形703の不連続点704に起因する、不要なスプ
リアス708が存在し、問題となる。
【0023】本発明は、上記課題を解決するもので、複
数の歪み補償回路を有する無線通信装置において、歪み
補償に用いる歪み補償回路の切り替えにより出力信号に
スプリアスが発生することを防ぐこと目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は第1に、送信データを入力してベースバン
ド構成信号を出力するベースバンド信号生成器と、ベー
スバンド信号生成器からのベースバンド信号を入力とし
歪み補償を行う複数の歪み補償回路と、前記ベースバン
ド構成信号からガードタイムの期間を示すフレーム構成
信号を出力するフレーム構成信号生成部と、前記フレー
ム構成信号を入力するとガードタイムの期間内に前記歪
み補償回路を切り替える切り替え制御部とを備えたこと
を特徴とする無線通信装置であり、複数の歪み補償回路
を有する無線通信装置において、歪み補償を行う歪み補
償回路を切り替える際に発生するスプリアスを防ぐこと
ができる。
【0025】第2に、制御信号を入力すると前記歪み補
償回路を切り替える切り替え制御部を備えたことを特徴
とし、制御信号により、歪み補償に用いていない歪み補
償回路を更新し、回路を切り替えることにより、スプリ
アスの発生を防ぎながら、適応的な歪み補償を実現でき
る。
【0026】第3に、送信データを入力してベースバン
ド構成信号を出力するベースバンド信号生成器と、ベー
スバンド信号生成器からのベースバンド信号を入力とし
歪みを補償する補償係数を出力する複数の係数算出部
と、前記ベースバンド構成信号からガードタイムの期間
を示すフレーム構成信号を出力するフレーム構成信号生
成部と、前記フレーム構成信号を入力するとガードタイ
ムの期間内に前記補償係数を選択する切り替え制御部
と、切り替え制御部で選択された補償係数を用いて歪み
を補償する歪み補償部とを備えたことを特徴とする無線
通信装置であり、複数の係数算出部を有する無線通信装
置において、歪み補償に用いる補償係数が保存された係
数算出部を切り替える際に発生するスプリアスを防ぐこ
とができる。
【0027】第4に、歪み補償部で使われていない係数
算出部に保存された補償係数を更新することを特徴と
し、歪み補償に用いていない係数算出部を更新して係数
算出部を切り替えることにより、スプリアスの発生を防
ぎながら、適応的な歪み補償を実現できる。
【0028】第5に、送信データを入力してベースバン
ド構成信号を出力するベースバンド信号生成器と、RF
信号を増幅する電力増幅器と、電力増幅器の出力信号を
復調する直交複調部と、前記ベースバンド信号生成器か
ら遅延して出力されたベースバンド信号と前記直交復調
部により復調されたベースバンド信号の各成分を比較し
て求める補償係数に更新する係数更新部と、係数更新部
で更新された複数の補償係数を保存する複数の係数保存
部と、前記ベースバンド構成信号からガードタイムの期
間を示すフレーム構成信号を出力するフレーム構成信号
生成部と、前記フレーム構成信号を入力するとガードタ
イムの期間内に前記補償係数を選択する切り替え制御部
と、切り替え制御部で選択された補償係数を用いて歪み
を補償する歪み補償部とを備えたことを特徴とする無線
通信装置であり、電力増幅器で増幅された信号を復調
し、送信ベースバンド信号と比較して係数保存部を更新
してゆく適応的歪み補償を、スプリアスの発生を防ぎな
がら実現できる。
【0029】第6に、歪み補償部で使われていない係数
保存部に保存された補償係数を更新することを特徴と
し、歪み補償に用いていない係数保存部を更新して係数
保存部を切り替えることにより、スプリアスの発生を防
ぎながら、適応的な歪み補償を実現できる。
【0030】第7に、制御信号が電力増幅器の温度を示
す信号、使用期間を示す信号、電源電圧を示す信号、電
源電流を示す信号、外気温を示す信号であることを特徴
とし、電力増幅器の各特性変動に追随する適応的な歪み
補償をスプリアスの発生を防ぎながら実現できる。
【0031】第8に、フレーム構成信号はOFDM変調
の信号であることを特徴とし、ガードタイムの変わり
に、ガードインターバルの期間に切り替え動作を行うこ
とで、スプリアスを防ぎながら、歪み補償動作を行うこ
とができる。
【0032】以上より本発明では、切り替え制御部にフ
レーム構成信号を入力し、フレーム構成信号が、データ
を伝送しない時間帯である、ガードタイムを示す期間に
歪み切り替え部の切り替え動作を行い、データバースト
中の切り替えをなくすることで、ベースバンド信号に不
連続点が発生することを防ぎ、不要なスプリアスの発生
を防ぐという作用を有する。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明について図1乃至図5を用
いて以下説明する。
【0034】(実施の形態1)実施の形態1では送信機
の一部である無線通信装置において、歪み補償に用いる
歪み補償回路を切り替える切り替え部を制御する切り替
え制御部にフレーム構成信号を入力し、その信号を元
に、歪み補償に用いる歪み補償回路を切り替える送信方
法、およびその送信装置について説明する。
【0035】図1は本実施の形態における、無線通信装
置の装置構成の一例を示している。
【0036】ベースバンド信号生成器102は送信デー
タ101を入力とし、ベースバンド信号の同相成分10
3とベースバンド信号の直交成分104と、ベースバン
ド構成信号123を出力とする。
【0037】歪み補償回路A105はベースバンド信号
の同相成分103とベースバンド信号の直交成分104
を入力とし、回路Aにより歪みが付加されたベースバン
ド信号の同相成分107と回路Aにより歪みが付加され
たベースバンド信号の直交成分108を出力とする。
【0038】歪み補償回路B106はベースバンド信号
の同相成分103とベースバンド信号の直交成分104
を入力とし、回路Bにより歪みが付加されたベースバン
ド信号の同相成分109と回路Bにより歪みが付加され
たベースバンド信号の直交成分110を出力とする。
【0039】切り替え部111は、切り替え信号122
と、回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信号の
同相成分107と回路Aにより歪みが付加されたベース
バンド信号の直交成分108および回路Bにより歪みが
付加されたベースバンド信号の同相成分109と回路B
により歪みが付加されたベースバンド信号の直交成分1
10を入力とし、そのどちらかを選択し、選択されたベ
ースバンド信号の同相成分112と選択されたベースバ
ンド信号の直交成分113を出力とする。
【0040】温度情報抽出部119は電力増幅部の温度
を抽出し、温度信号120を出力とする。
【0041】フレーム構成信号生成部124は、ベース
バンド構成信号123を入力とし、フレーム構成信号1
25を出力とする。
【0042】切り替え制御部121は温度信号120と
フレーム構成信号125を入力とし、切り替え信号12
2を出力とする。
【0043】直交変調部114は選択されたベースバン
ド信号の同相成分112および選択されたベースバンド
信号の直交成分113を入力とし、RF信号115を出
力とする。
【0044】電力増幅部116はRF信号115を入力
とし、増幅されたRF信号117を出力とする。
【0045】アンテナ部118は増幅されたRF信号1
17を入力とし、アンテナより電波として放射する。
【0046】図2(a)は本実施の形態に無線通信装置
が送信するベースバンド信号のフレーム構成を示してい
る。
【0047】201はデータバースト、202はガード
タイムである。
【0048】図2(b)は本実施の形態に無線通信装置
が送信する、たとえばQPSK変調のベースバンド信号
の同相−直交平面上の信号点配置を示している。203
は同相成分軸、204は直交成分軸、205はデータバ
ースト中の信号点、206はガードタイム中の信号点で
ある。
【0049】図3は本実施の形態における歪み補償につ
いて、歪みがない場合のRF信号のスペクトルと歪みが
ある場合のRF信号のスペクトルを示している。
【0050】301は歪みがない場合のRF信号のスペ
クトル、302は歪みがある場合のRF信号のスペクト
ルである。
【0051】以下、図1乃至図3および図7を用いて、
本実施の形態の無線通信装置の動作について説明する。
【0052】はじめに図3を用いて歪み補償について説
明する。図1に示す無線通信装置において、信号を送信
しており無線通信装置の電力増幅部が理想的なもので、
非線形歪みを生じないような電力増幅器で構成されてい
る場合について説明する。図1に示す無線通信装置で歪
み補償回路を介さずにベースバンド信号生成器102の
出力するベースバンド信号の同相成分103とベースバ
ンド信号の直交成分104を直交変調し、電力増幅部へ
入力した場合、電力増幅部の出力する、増幅されたRF
信号117を周波数軸上で観測すると、図3の301に
示すようなスペクトルを持つRF信号が得られる。
【0053】しかしながら、実際の無線通信装置では、
電力効率の問題から、非線形な電力増幅器が用いられ
る。このとき、前記方法で送信を行うと、電力増幅部が
出力する、増幅されたRF信号117は、図3の302
に示すようなスペクトルを持つ。ここで、スペクトル3
02が、スペクトル301に比べて、周波数帯域が広が
っているのは、主としてRF信号115が電力増幅器で
増幅されるときに生じる非線形歪みが原因となってい
る。そこで、プリディストーション方式でベースバンド
信号に対して歪み補償を行い、ベースバンド信号に予め
電力増幅部で発生する歪みを打ち消すような歪みを付加
し、変調して電力増幅部に入力することで、図3の30
2のような歪みの少ない信号をアンテナから送信するこ
とができ、電力増幅部での電力効率を上げることができ
る。
【0054】続いて、図2を用いて、ガードタイムにつ
いて説明する。
【0055】図1に示す無線通信装置がQPSK変調の
信号を送信していて、図2(a)に示すような、データ
バースト201とガードタイム202が交互に存在する
ようなフレーム構成で送信している場合について説明す
る。
【0056】データバーストとは、データを送信してい
る時間であり、ベースバンド信号の信号点は図2(b)
に示す同相-直交平面上の信号点205に存在する。ま
た、ガードタイムとは、データを送信していない時間で
あり、ベースバンド信号の同相成分と直交成分はともに
0となり、ベースバンド信号の信号点は図2(b)に示
すベースバンド信号の同相-直交平面上で信号点206
に存在する。
【0057】そして無線通信装置が図1のように構成さ
れており、歪み補償回路A105と歪み補償回路B10
6を有していた場合の動作について説明する。入力され
た送信データ101は、ベースバンド信号生成器102
で変調され、そして歪み補償回路A105と歪み補償回
路B106でベースバンド信号に電力増幅部の歪みを打
ち消すような歪みが付加され切り替え部111に出力さ
れる。
【0058】フレーム構成信号生成部124では、ベー
スバンド構成信号123から、送信データが存在しな
い、ガードタイムの期間を検出し、ガードタイムの期間
を示すフレーム構成信号125を切り替え制御部121
に出力する。
【0059】切り替え制御部121は、切り替え信号1
22で切り替え部111を制御して、温度信号の情報を
元に歪み補償動作に用いる回路を選択し、フレーム構成
信号125がガードタイムを示している期間にのみ切り
替えを行い、フレーム構成信号125が、データバース
トを示している期間には切り替え動作を行わないように
制御する。
【0060】切り替え部111は、切り替え信号122
により制御されて、歪み補償回路A105によって歪み
が付加されたベースバンド信号と歪み補償回路B108
によって歪みが付加されたベースバンド信号のどちらか
を選択し、直交変調部114に出力する。
【0061】そして直交変調部114で直交変調され生
成されたRF信号115が電力増幅部116で増幅さ
れ、増幅されたRF信号117がアンテナ部118に入
力され、アンテナより放射されている。
【0062】このとき、送信データのガードタイムの期
間には、送信データのガードタイム時における信号の特
性から、ベースバンド信号生成器が出力するベースバン
ド信号の同相成分103およびベースバンド信号の直交
成分104は共に常に0になる。
【0063】そしてベースバンド信号の同相成分および
直交成分が共に0の時、ベースバンド信号を直交変調
し、RF信号を増幅器で増幅を行っても、受信機が受信
した信号を復調したときのベースバンド信号に影響を与
える非線形歪みは発生しないので、歪み補償回路に入力
されるベースバンド信号の同相成分および直交成分がと
もに0のときは、歪み補償回路の出力も0になり、同相
-直交平面上での信号点は、図2(a)の206に示す
信号点に現れることとなる。
【0064】それゆえ、ガードタイムの期間は、歪み補
償回路Aおよび、歪み補償回路Bの出力するベースバン
ド信号のそれぞれの同相成分および直交成分は、すべて
0であるので、この期間に歪み補償回路Aおよび歪み補
償回路Bのベースバンド信号は同相-直交平面上で同一
の信号点に配置されることから、このタイミングで切り
替え動作を行ったとしても、選択されたベースバンド信
号の同相成分112および、選択されたベースバンド信
号の直交成分113に、図7(a)の704に示すよう
な不連続点は発生しない。
【0065】その結果、切り替え部から出力されるベー
スバンド信号の同相成分のスペクトルは、切り替え部に
入力される回路Aにより歪みが付加されたベースバンド
信号のスペクトル705と回路Bにより歪みが付加され
たベースバンド信号のスペクトル706と同様のスペク
トルを持つ信号となり、不要なスプリアス708を生じ
ない。
【0066】また、本実施の形態では、切り替え制御部
に入力する制御信号が、温度信号である場合について説
明したが、電源の電圧電流、フィルタの係数、送信電力
などを表す信号を入力した場合においても、同様の効果
がある。
【0067】また、本実施の形態では、歪み補償回路A
および歪み補償回路Bが固定されている場合について説
明したが、電源電圧電流の信号、フィルタの係数などを
制御信号として入力し、更新する場合においても、同様
の効果がある。
【0068】また、本実施の形態では、無線通信装置が
2種類の歪み補償回路を持つ場合について説明したが、
3種類以上の歪み補償回路をもつ場合でも同様の効果が
ある。
【0069】以上のように、本実施の形態によれば、複
数の歪み補償回路を有する無線通信装置において、ガー
ドタイム中に歪み補償に用いる歪み補償回路を切り替え
ることにより、歪み補償に用いる歪み補償回路を切り替
えることに起因して発生するベースバンド信号のスプリ
アスを防ぐことができる。
【0070】(実施の形態2)実施の形態2では歪み補
償部に用いる補償係数を算出する係数算出部を二つ持つ
無線通信装置において、補償に用いる補償係数を切り替
える切り替え部を制御する切り替え制御部にフレーム構
成信号を入力し、その信号を元にガードタイムの期間に
歪み補償に用いる補償係数を切り替えて信号に歪みを付
加して送信する方法、およびその送信装置について説明
する。
【0071】図4は本実施の形態における、無線通信装
置の構成の一例を示すものである。
【0072】ベースバンド信号生成器402は、送信デ
ータ401を入力とし、ベースバンド構成信号424と
ベースバンド信号の同相成分403とベースバンド信号
の直交成分404出力とする。
【0073】遅延回路405は、ベースバンド信号の同
相成分403とベースバンド信号の直交成分404を入
力とし、遅延されたベースバンド信号の同相成分406
と遅延されたベースバンド信号の直交成分407を出力
とする。
【0074】歪み補償部408は、遅延されたベースバ
ンド信号の同相成分406と遅延されたベースバンド信
号の直交成分407と選択された補償係数423を入力
とし、歪みが付加されたベースバンド信号の同相成分4
09と歪みが付加されたベースバンド信号の直交成分4
10を出力とする。
【0075】直交変調部411は歪みが付加されたベー
スバンド信号の同相成分409と歪みが付加されたベー
スバンド信号の直交成分410を入力とし、RF信号4
12を出力とする。
【0076】電力増幅部413はRF信号412を入力
とし、増幅されたRF信号414を出力とする。
【0077】アンテナ部415は増幅されたRF信号4
14を入力とし、アンテナ部より電波を放射する。
【0078】係数算出部A416は、制御信号A417
と、ベースバンド信号の同相成分403とベースバンド
信号の直交成分404を入力とし、補償係数A418を
出力とする。
【0079】係数算出部B419は、制御信号B420
と、ベースバンド信号の同相成分403とベースバンド
信号の直交成分404を入力とし、補償係数B421を
出力とする。
【0080】制御信号A417および制御信号B420
は動作環境の温度、電源の電圧電流、送信機の送信電
力、電力増幅器の使用期間などを示す信号である。
【0081】切り替え部422は切り替え信号428
と、補償係数A418と補償係数B421を入力とし、
そのどちらかを選択し、選択された補償係数423を出
力とする。
【0082】フレーム構成信号生成部425はベースバ
ンド構成信号424を入力とし、フレーム構成信号42
6を出力とする。
【0083】切り替え制御部427はフレーム構成信号
426を入力とし、切り替え信号428を出力とする。
【0084】以下、図4、および図7を用いて、本実施
の形態における無線通信装置の動作について説明する。
【0085】係数算出部A416では、補償係数を複数
保存しており、ベースバンド信号の同相成分403およ
びベースバンド信号の直交成分404からパワーを計算
し、そのパワーをアドレスとして補償係数A418を算
出している。
【0086】そして、係数算出部B419では、補償係
数を複数保存しており、ベースバンド信号の同相成分4
03およびベースバンド信号の直交成分404からパワ
ーを計算し、そのパワーをアドレスとして補償係数B4
21を算出している。
【0087】制御信号A417はたとえば電力増幅部の
温度情報を元に、係数算出部A416の保存している補
償係数を更新している。
【0088】制御信号B420はたとえば電力増幅部の
温度情報を元に、係数算出部B419の保存している補
償係数を更新している。
【0089】そして、切り替え部422が係数算出部A
416の出力する補償係数A418を歪み補償部408
に接続しているときは、制御信号A417により係数算
出部A416は変更されない。
【0090】また、切り替え部422が係数算出部A4
16の出力する補償係数A418を歪み補償部408に
接続しているときに、制御信号B420により係数算出
部B419を更新する。
【0091】そして、切り替え部422が係数算出部B
419の出力する補償係数B421を歪み補償部408
に接続しているときは、制御信号B420により係数算
出部B419は変更されない。
【0092】また、切り替え部422が係数算出部B4
19の出力する補償係数B421を歪み補償部408に
接続しているときに、制御信号A417により係数算出
部A411を更新する。
【0093】そして電力増幅部の温度によって更新され
た、補償係数A418および補償係数B421が切り替
え部422により選択され出力される、選択された補償
係数423をもとに、歪み補償部408で歪み補償動作
が行われている。
【0094】フレーム構成信号生成部425では、ベー
スバンド構成信号424から、送信データが存在しない
ガードタイムの期間を検出し、ガードタイムの期間を示
すフレーム構成信号426を切り替え制御部に出力す
る。
【0095】切り替え制御部427は、切り替え信号4
28で切り替え部422を制御して、フレーム構成信号
428がガードタイムを示している期間にのみ切り替え
を行い、フレーム構成信号426が、データバーストを
示している期間には切り替え動作を行わないように制御
する。
【0096】このように動作させると、データバースト
を送信している間に歪み補償部408で用いる補償係数
423の値は変化しない。それゆえ歪み補償部408が
出力する歪みが付加されたベースバンド信号の同相成分
409と、歪みが付加されたベースバンド信号の直交成
分410に、図7で説明した歪み補償回路の切り替えに
より発生するベースバンド信号の不要なスプリアス70
8は発生しない。
【0097】また、ここでは係数算出部A416および
係数算出部B419を更新する制御信号A416および
制御信号B420が電力増幅部の温度情報である場合に
ついて説明したが、電力増幅部の電源電圧電流、使用期
間、送信電力などを表す信号である場合についても、同
様の効果がある。
【0098】また、ここでは、歪み補償に用いている補
償係数の詳細について触れなかったが、補償係数が係数
算出部に入力されるベースバンド信号の電力により選択
され、その補償係数はベースバンド信号の同相成分に積
算される係数とベースバンド信号の直交成分に積算され
る係数である場合にも、同様の効果がある。また、補償
係数が係数算出部に入力されるベースバンド信号の電力
により選択され、その補償係数はベースバンド信号に対
する位相移動量と振幅移動量という、極座標系の係数と
して保存されているの場合にも、同様の効果がある。
【0099】また、ここでは、歪み補償部の動作の詳細
について触れなかったが、補償部に入力されるベースバ
ンド信号の同相―直交軸平面上の二次元マトリックスの
それぞれの点に対し、出力するベースバンド信号の同相
成分と出力するベースバンド信号の直交成分の対応テー
ブルを持ち、歪みを打ち消すようなベースバンド信号を
求める方法である場合にも、同様の効果がある。
【0100】以上のように、本実施の形態によれば、歪
み補償に用いる係数算出部を複数持ち、ガードタイム中
に歪み補償にもちいる係数算出部を切り替えることによ
り、電力増幅器の温度、電源の電圧電流、使用期間など
いった制御情報をもとに、環境に追随したアダプティブ
プリディストーションの動作を、歪み補償回路を切り替
えることに起因して発生するベースバンド信号のスプリ
アスを発生させずに実現することができる。
【0101】(実施の形態3)実施の形態3では電力増
幅部の出力信号を復調する直交復調部を有し、復調され
たベースバンド信号を元に、歪み補償に用いる補償係数
を更新する無線通信装置において、補償に用いる係数保
存部を切り替える切り替え部を制御する切り替え制御部
にフレーム構成信号を入力し、その信号を元にガードタ
イムの期間に歪み補償に用いる係数保存部を切り替えて
信号に歪みを付加し送信する方法、およびその送信装置
について説明する。
【0102】図5は本実施の形態における、無線通信装
置の構成の一例を示している。
【0103】ベースバンド信号生成器502は、送信デ
ータ501を入力とし、ベースバンド構成信号532と
ベースバンド信号の同相成分503とベースバンド信号
の直交成分504を出力とする。
【0104】歪み補償部505は補償係数531とベー
スバンド信号の同相成分503とベースバンド信号の直
交成分504を入力とし、歪みが付加されたベースバン
ド信号の同相成分506と歪みが付加されたベースバン
ド信号の直交成分507を出力とする。
【0105】直交変調部508は、歪みが付加されたベ
ースバンド信号の同相成分506と歪みが付加されたベ
ースバンド信号の直交成分507を入力とし、RF信号
509を出力とする。
【0106】電力増幅部510は、RF信号509を入
力とし、増幅されたRF信号511を出力とする。
【0107】分配器512は、増幅されたRF信号51
1を入力とし、アンテナ部に分配されたRF信号513
と直交復調部に分配されたRF信号518を出力とす
る。
【0108】アンテナ部514は、アンテナ部に分配さ
れたRF信号513を入力とし、アンテナより電波とし
て放射する。
【0109】直交復調部519は、直交復調部に分配さ
れたRF信号518を入力とし、復調されたベースバン
ド信号の同相成分520と復調されたベースバンド信号
の直交成分521を出力とする。
【0110】遅延回路515は、ベースバンド信号の同
相成分503とベースバンド信号の直交成分504を入
力とし、遅延されたベースバンド信号の同相成分516
と遅延されたベースバンド信号の直交成分517を出力
とする。
【0111】係数更新部523は、制御信号522と、
遅延されたベースバンド信号の同相成分516と遅延さ
れたベースバンド信号の直交成分517、復調されたベ
ースバンド信号の同相成分520と復調されたベースバ
ンド信号の直交成分521を入力とし、更新データA5
24と更新データB525を出力とする。
【0112】係数保存部A526は更新データA524
を入力とし、補償係数A528を出力とする。
【0113】係数保存部B527は更新データB525
を入力とし、補償係数B529を出力とする。
【0114】切り替え部530は、切り替え信号536
と、補償係数A528および補償係数B529を入力と
し、補償係数Aおよび補償係数Bのうちどちらかを選択
し、選択された補償係数531を出力とする。
【0115】フレーム構成信号生成部533はベースバ
ンド構成信号532を入力とし、フレーム構成信号53
4を出力とする。
【0116】切り替え制御部535はフレーム構成信号
534を入力とし、切り替え信号536を出力とする。
【0117】以下、図5および図7を用いて、本実施の
形態の無線通信装置の動作について説明する。
【0118】入力された送信データ501はベースバン
ド信号生成器502にてベースバンド信号の同相成分5
03とベースバンド信号の直交成分504に変換され
る。
【0119】そして、ベースバンド信号の同相成分50
3とベースバンド信号の直交成分504は、歪み補償部
505で補償係数531を元に歪みを付加され、直交変
調部508で直交変調されRF信号509となり、電力
増幅部510で所望の電力レベルまで増幅される。
【0120】そして、増幅されたRF信号511は分配
器513で分配され、アンテナ部514より放射され
る。
【0121】そして、直交復調部に分配されたRF信号
518は直交復調部519で復調され、フィードバック
情報として係数更新部523に復調されたベースバンド
信号の同相成分520と復調されたベースバンド信号の
直交成分521が入力される。
【0122】また、ベースバンド信号の同相成分503
とベースバンド信号の直交成分504は遅延回路515
にて、ベースバンド信号が歪み補償部505、直交変調
部508、電力増幅部510、分配器512、直交復調
部519を通って係数更新部523に入力されるまでの
フィードバック回路で発生する遅延時間分の遅延が付加
されて、係数更新部523に入力される。
【0123】そして、係数更新部523では、遅延され
たベースバンド信号の同相成分516と遅延されたベー
スバンド信号の直交成分517と、復調されたベースバ
ンド信号の同相成分520と復調されたベースバンド信
号の直交成分521が比較され、歪み補償部505の歪
み補償動作で用いる補償係数で、歪みを打ち消すのによ
り適した補償係数が求められ、更新データA524と更
新データB525が係数保存部A526と係数保存部B
520に出力される。
【0124】そして、切り替え部530が係数保存部A
526の出力する補償係数A528を歪み補償部505
に接続しているときは、制御信号522により係数更新
部523は更新データA524を係数保存部A526に
出力しない。
【0125】また、切り替え部530が係数保存部A5
26の出力する補償係数A528を歪み補償部505に
接続しているときに、制御信号522により係数更新部
523は更新データB525を係数保存部B527に出
力し、係数保存部B527に保存されている補償係数を
更新する。
【0126】そして、切り替え部530が係数保存部B
527の出力する補償係数B529を歪み補償部505
に接続しているときは、制御信号522により係数更新
部523は更新データB525を係数保存部B527に
出力しない。
【0127】また、切り替え部530が係数保存部B5
27の出力する補償係数B529を歪み補償部505に
接続しているときに、制御信号522により係数更新部
523は更新データA524を係数保存部A526に出
力し、係数保存部A526に保存されている補償係数を
更新する。
【0128】フレーム構成信号生成部533では、ベー
スバンド構成信号532から、送信データが存在しな
い、ガードタイムの期間を検出し、ガードタイムの期間
を示すフレーム構成信号534が切り替え制御部535
に出力される。
【0129】切り替え制御部535は、切り替え信号5
36で切り替え部530を制御して、フレーム構成信号
534がガードタイムを示している期間にのみ切り替え
を行い、フレーム構成信号534が、データバーストを
示している期間には切り替え動作を行わないように制御
する。
【0130】このとき、データバーストを送信している
間には、歪み補償部505で用いる補償係数531の値
が変化せず、歪み補償部505が出力する歪みが付加さ
れたベースバンド信号の同相成分506と、歪みが付加
されたベースバンド信号の直交成分507に、図7で説
明した歪み補償回路の切り替えにより発生するベースバ
ンド信号の不要なスプリアス708は発生しない。
【0131】また、ここではベースバンド信号の同相成
分、直交成分という、ベースバンド帯域の信号で歪み補
償を行う場合について説明したが、IF信号や、RF信
号帯域で、歪み補償を行う場合についても、同様の効果
がある。
【0132】また、ここでは係数保存部が2つある場合
について説明したが、係数保存部が3つ以上ある場合に
おいても、同様の効果がある。
【0133】以上のように、本実施の形態によれば、電
力増幅器の出力を復調する直交復調部を有し、復調され
たベースバンド信号を元に、歪み補償に用いる補償係数
を更新してゆく無線通信装置において、補償に用いる係
数保存部を切り替える切り替え部にフレーム構成信号を
入力し、その信号を元にガードタイムの期間に歪み補償
に用いる係数保存部を切り替えることで、係数保存部を
切り替えることに起因して発生するベースバンド信号の
スプリアスを防ぐことができる。
【0134】なお、本実施の形態1から3では、無線通
信装置がQPSK変調のシングルキャリア信号を送信す
る場合について説明したが、BPSK、M値QAM(M
は2以上の整数)、FM、AM、CDMA、OFDM変
調の信号を送信する場合でも同様の効果がある。
【0135】また、本実施の形態1から3では、送信機
がデータを送信しない時間をガードタイムと説明した
が、OFDM変調信号では、データを送信しない時間は
ガードインターバルと呼ばれるが、そのガードインター
バルの期間にのみ切り替え動作をした場合においても、
同様の効果がある。
【0136】また、本実施の形態1から3では、歪み補
償回路または歪み補償部を用いて電力増幅器の発生する
歪みを補償する場合について説明したが、通信装置全体
の発生する歪みを補償する場合においても、同様の効果
が得られる。
【0137】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、送信デー
タが存在しないガードタイムの期間に、歪み補償回路を
切り替えることで、出力信号に不要なスプリアスが発生
することを防ぎ、高精度な歪み補償が実現できるという
効果を有する。また、歪み補償に用いる補償係数が保存
された係数算出部を切り替える際に発生するスプリアス
を防ぎ、適応的な歪み補償を実現できるという効果を有
する。また、電力増幅器で増幅された信号を復調し、送
信ベースバンド信号と比較して係数保存部を更新してゆ
く適応的歪み補償を、スプリアスの発生を防ぎながら実
現できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における無線通信装置の構
成ブロック図
【図2】(a)ベースバンド信号のフレーム構成図 (b)同相直交平面上の信号点配置を示す説明図
【図3】(a)歪みのない信号のスペクトル特性図 (b)歪みのある信号のスペクトル特性図
【図4】本発明の実施形態2における無線通信装置の構
成ブロック図
【図5】本発明の実施形態3における無線通信装置の構
成ブロック図
【図6】従来の無線通信装置の構成図
【図7】(a)切り替え動作時のベースバンド信号波形
図 (b)切り替え動作時の信号のスペクトル特性図
【符号の説明】
101 送信データ 102 ベースバンド信号生成器 103 ベースバンド信号の同相成分 104 ベースバンド信号の直交成分 105 歪み補償回路A 106 歪み補償回路B 107 回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分 108 回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信
号の直交成分 109 回路Bにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分 110 回路Bにより歪みが付加されたベースバンド信
号の直交成分 111 切り替え部 112 選択されたベースバンド信号の同相成分 113 選択されたベースバンド信号の直交成分 114 直交変調部 115 RF信号 116 電力増幅部 117 増幅されたRF信号 118 アンテナ部 119 温度情報抽出部 120 温度信号 121 切り替え制御部 122 切り替え信号 123 ベースバンド構成信号 124 フレーム構成信号生成部 125 フレーム構成信号 201 データバースト 202 ガードタイム 203 同相成分軸 204 直交成分軸 205 データバースト中の信号点 206 ガードタイム中の信号点 301 歪みがない場合のRF信号のスペクトル 302 歪みがある場合のRF信号のスペクトル 401 送信データ 402 ベースバンド信号生成器 403 ベースバンド信号の同相成分 404 ベースバンド信号の直交成分 405 遅延回路 406 遅延されたベースバンド信号の同相成分 407 遅延されたベースバンド信号の直交成分 408 歪み補償部 409 歪みが付加されたベースバンド信号の同相成分 410 歪みが付加されたベースバンド信号の直交成分 411 直交変調部 412 RF信号 413 電力増幅部 414 増幅されたRF信号 415 アンテナ部 416 係数算出部A 417 制御信号A 418 補償係数A 419 係数算出部B 420 制御信号B 421 補償係数B 422 切り替え部 423 選択された補償係数 424 ベースバンド構成信号 425 フレーム構成新合成西部 426 フレーム構成信号 427 切り替え制御部 428 切り替え信号 501 送信データ 502 ベースバンド信号生成器 503 ベースバンド信号の同相成分 504 ベースバンド信号の直交成分 505 歪み補償部 506 歪みが付加されたベースバンド信号の同相成分 507 歪みが付加されたベースバンド信号の直交成分 508 直交変調部 509 RF信号 510 電力増幅部 511 増幅されたRF信号 512 分配器 513 アンテナ部に分配されたRF信号 514 アンテナ部 515 遅延回路 516 遅延されたベースバンド信号の同相成分 517 遅延されたベースバンド信号の直交成分 518 直交復調部に分配されたRF信号 519 直交復調部 520 復調されたベースバンド信号の同相成分 521 復調去ればベースバンド信号の直交成分 522 制御信号 523 係数更新部 524 更新データA 525 更新データB 526 係数保存部A 527 係数保存部B 528 補償係数A 529 補償係数B 530 切り替え部 531 選択された補償係数 532 ベースバンド構成信号 533 フレーム構成新合成西部 534 フレーム交際信号 535 切り替え制御部 536 切り替え信号 601 送信データ 602 ベースバンド信号生成器 603 ベースバンド信号の同相成分 604 ベースバンド信号の直交成分 605 歪み補償回路A 606 歪み補償回路B 607 回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分 608 回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信
号の直交成分 609 回路Bにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分 610 回路Bにより歪みが付加されたベースバンド信
号の直交成分 611 切り替え部 612 選択されたベースバンド信号の同相成分 613 選択されたベースバンド信号の直交成分 614 直交変調部 615 RF信号 616 電力増幅部 617 増幅されたRF信号 618 アンテナ部 619 温度情報抽出部 620 温度信号 621 切り替え制御部 622 切り替え信号 701 回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分 702 回路Bにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分 703 選択されたベースバンド信号の同相成分 704 不連続点 705 回路Aにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分のスペクトル 706 回路Bにより歪みが付加されたベースバンド信
号の同相成分のスペクトル 707 選択されたベースバンド信号の同相成分のスペ
クトル 708 不要なスプリアス
フロントページの続き (72)発明者 高林 真一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 AA08 FD06 FF05 JD06 JF04 5K022 DD01 DD13 DD19 DD24 5K060 BB07 CC04 CC11 CC12 FF06 HH01 HH06 HH31 HH39 KK06 LL04 MM00 PP05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを入力してベースバンド構成
    信号を出力するベースバンド信号生成器と、ベースバン
    ド信号生成器からのベースバンド信号を入力とし歪み補
    償を行う複数の歪み補償回路と、前記ベースバンド構成
    信号からガードタイムの期間を示すフレーム構成信号を
    出力するフレーム構成信号生成部と、前記フレーム構成
    信号を入力するとガードタイムの期間内に前記歪み補償
    回路を切り替える切り替え制御部とを備えたことを特徴
    とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 制御信号を入力すると前記歪み補償回路
    を切り替える切り替え制御部を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 送信データを入力してベースバンド構成
    信号を出力するベースバンド信号生成器と、ベースバン
    ド信号生成器からのベースバンド信号を入力とし歪みを
    補償する補償係数を出力する複数の係数算出部と、前記
    ベースバンド構成信号からガードタイムの期間を示すフ
    レーム構成信号を出力するフレーム構成信号生成部と、
    前記フレーム構成信号を入力するとガードタイムの期間
    内に前記補償係数を選択する切り替え制御部と、切り替
    え制御部で選択された補償係数を用いて歪みを補償する
    歪み補償部とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】 補償係数は、ベースバンド信号の同相成
    分または直交成分に積算される係数であることを特徴と
    する請求項3記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 制御信号を入力して補償係数を更新する
    係数算出部を備えたことを特徴とする請求項3記載の無
    線通信装置。
  6. 【請求項6】 歪み補償部で使われていない係数算出部
    に保存された補償係数を更新することを特徴とする請求
    項3、4のいずれかに記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 送信データを入力してベースバンド構成
    信号を出力するベースバンド信号生成器と、RF信号を
    増幅する電力増幅器と、電力増幅器の出力信号を復調す
    る直交複調部と、前記ベースバンド信号生成器から遅延
    して出力されたベースバンド信号と前記直交復調部によ
    り復調されたベースバンド信号の各成分を比較して求め
    る補償係数に更新する係数更新部と、係数更新部で更新
    された複数の補償係数を保存する複数の係数保存部と、
    前記ベースバンド構成信号からガードタイムの期間を示
    すフレーム構成信号を出力するフレーム構成信号生成部
    と、前記フレーム構成信号を入力するとガードタイムの
    期間内に前記補償係数を選択する切り替え制御部と、切
    り替え制御部で選択された補償係数を用いて歪みを補償
    する歪み補償部とを備えたことを特徴とする無線通信装
    置。
  8. 【請求項8】 制御信号を入力して補償係数を更新する
    係数保存部を備えたことを特徴とする請求項7記載の無
    線通信装置。
  9. 【請求項9】 歪み補償部で使われていない係数保存部
    に保存した補償係数を更新することを特徴とする請求項
    の7,8のいずれかに記載の無線通信装置。
  10. 【請求項10】 制御信号が電力増幅器の温度を示す信
    号であることを特徴とする請求項2、5,8のいずれか
    に記載の無線通信装置。
  11. 【請求項11】 制御信号が電力増幅器の使用期間を示
    す信号であることを特徴とする請求項2、5,8のいず
    れかに記載の無線通信装置。
  12. 【請求項12】 制御信号が電力増幅器の電源電圧を示
    す信号であることを特徴とする請求項2、5,8のいず
    れかに記載の無線通信装置。
  13. 【請求項13】 制御信号が電力増幅器の電源電流を示
    す信号であることを特徴とする請求項2、5,8のいず
    れかに記載の無線通信装置。
  14. 【請求項14】 制御信号が外気温を示す信号であるこ
    とを特徴とする請求項2、5,8のいずれかに記載の無
    線通信装置。
  15. 【請求項15】 フレーム構成信号はOFDM変調の信
    号であることを特徴とする請求項1、3、7のいずれか
    に記載の無線通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれかに記載の
    無線通信装置を利用した送信機。
JP2002123988A 2002-04-25 2002-04-25 無線通信装置および送信機 Pending JP2003318752A (ja)

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