JP2003318716A - プリドライブ回路、ドライブ回路および表示装置 - Google Patents

プリドライブ回路、ドライブ回路および表示装置

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JP2003318716A
JP2003318716A JP2002117953A JP2002117953A JP2003318716A JP 2003318716 A JP2003318716 A JP 2003318716A JP 2002117953 A JP2002117953 A JP 2002117953A JP 2002117953 A JP2002117953 A JP 2002117953A JP 2003318716 A JP2003318716 A JP 2003318716A
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誠 小野澤
Tomokatsu Kishi
智勝 岸
Shigetoshi Tomio
重寿 冨尾
Tetsuya Sakamoto
哲也 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力素子側に発生する基準電位が高電圧とな
った場合でも、制御信号が安定に伝達できるよう上記出
力素子を駆動するプリドライブ回路、ドライブ回路およ
び表示装置を提供する。 【解決手段】 第一のレベルシフト回路41bは、入力
信号CTL2を第1のレベルシフト用電位VA1に応じ
た伝達信号VCT1を出力する。第2のレベルシフト回
路41cは、第1のレベルシフト回路41bが出力する
伝達信号VCT1を第2の基準電位Vssに応じた伝達
信号VCT2を出力する。レベルシフト用電源回路41
aは、所定の電源電圧Vccおよび第2の基準電位Vs
sを基に、第1のレベルシフト回路41bおよび第2の
レベルシフト回路41cへレベルシフト用電位VA1を
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーMOS(M
etal−Oxide Semiconductor)
FETやIGBT(Insulated Gate B
ipolar Transistor)等の出力素子を
駆動するためのプリドライブ回路およびプリドライブ回
路を用いた表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、平面表示装置の1つであるプラズ
マディスプレイ装置の回路コストを低減する方法とし
て、“SID 01 DIGEST”の1236頁から
1239頁に、表題「A New Driving T
echnology for PDPs with C
ost Effective Sustain Cir
cuit」が開示されている。また、上記文献に対応す
る特許公報として、特開2002−0628844(特
許第3201603号)にも同様の内容が開示されてい
る。また、例えば、プラズマディスプレイ装置の1つで
ある交流駆動型プラズマディスプレイパネル(Plasma D
isplay Panel:PDP)には、2本の電極で選択放電
(アドレス放電)および維持放電を行う2電極型と、第
3の電極を利用してアドレス放電を行う3電極型とがあ
った。また、上記3電極型においては、維持放電を行う
第1の電極と第2の電極とが配置されている基板に第3
の電極を形成する場合と、対向するもう1つの基板に当
該第3の電極を形成する場合とがあった。
【0003】上記した各タイプのPDP装置は、何れも
動作原理は同一であるので、以下では、維持放電を行う
第1および第2の電極を第1の基板に設けるとともに、
これとは別に、当該第1の基板と対向する第2の基板に
第3の電極を設けたPDP装置についてその構成例を説
明する。
【0004】図12は、交流駆動型PDP装置の全体構
成を示す図である。図12において、交流駆動型PDP
装置1は、各セルが表示画像の1画素であるマトリック
ス状に配置された複数のセルを備える。それは、図12
に示すような、m行n列のマトリックスに配置されたセ
ルCmnである。また、交流駆動型PDP装置1には、
第1の基板に互いに平行な走査電極Y1〜Ynおよび共
通電極Xが設けられるとともに、上記第1の基板に対向
する第2の基板にこれらの電極Y1〜Yn、Xと直交す
る方向にアドレス電極A1〜Amが設けられている。共
通電極Xは、各走査電極Y1〜Ynに対応してこれに接
近して設けられ、一端が互いに共通に接続されている。
【0005】上記共通電極Xの共通端はX側回路2の出
力端に接続され、各走査電極Y1〜YnはY側回路3の
出力端に接続されている。また、アドレス電極A1〜A
mはアドレス側回路4の出力端に接続されている。X側
回路2は放電を繰り返す回路から成り、Y側回路3は線
順次走査する回路と放電を繰り返す回路とから成る。ま
た、アドレス側回路4は、表示すべき列を選択する回路
から成る。
【0006】これらのX側回路2、Y側回路3およびア
ドレス側回路4は、駆動制御回路5から供給される制御
信号により制御される。すなわち、アドレス側回路4と
Y側回路3内の線順次走査する回路によりどこのセルを
点灯させるかを決め、X側回路2およびY側回路3の放
電を繰り返すことによって、PDP装置の表示動作を行
う。
【0007】制御回路5は、外部からの表示データD、
表示データDの読み込みタイミングを示すクロックCL
K、水平同期信号HSおよび垂直同期信号VSに基づい
て上記制御信号を生成し、X側回路2、Y側回路3およ
びアドレス側回路4に供給する。
【0008】図13(a)は、1画素である第i行第j
列のセルCijの断面構成を示す図である。図13(a)
において、共通電極Xおよび走査電極Yiは、前面ガラ
ス基板11上に形成されている。その上には、放電空間
17に対し絶縁するための誘電体層12が被着されると
ともに、更にその上にMgO(酸化マグネシウム)保護
膜13が被着されている。
【0009】一方、アドレス電極Ajは、前面ガラス基
板11と対向して配置された背面ガラス基板14上に形
成され、その上には誘電体層15が被着され、更にその
上に蛍光体18が被着されている。MgO保護膜13と
誘電体層15との間の放電空間17には、Ne+Xeペ
ニングガス等が封入されている。
【0010】図13(b)は、交流駆動型PDP装置の
容量Cpについて説明するための図である。図13
(b)に示すように、交流駆動型PDP装置には、放電
空間17、共通電極Xと走査電極Yとの間、および前面
ガラス基板11にそれぞれ容量成分Ca、Cb、Ccが
存在し、これらの合計によってセル1つ当りの容量Cp
cellが決まる(Cpcell=Ca+Cb+Cc)。全ての
セルの容量Cpcellの合計がパネル容量Cpである。
【0011】また、図13(c)は、交流駆動型PDP
装置の発光について説明するための図である。図13
(c)に示すように、リブ16の内面には、赤、青、緑
色の蛍光体18がストライプ状に各色毎に配列、塗付さ
れており、共通電極Xおよび走査電極Yの間の放電によ
って蛍光体18を励起して発光するようになっている。
【0012】また、交流駆動型PDP装置の駆動方法の
1つとして、図14に示すような駆動装置を用い、一方
の電極には正の電圧を印加し、他方の電極には負の電圧
を印加することにより、電極間の電位差を利用して電極
間の放電を行う駆動方法が提案されている。
【0013】図14は、交流駆動型PDP装置の駆動装
置の回路構成例を示す図である。図14において、容量
負荷20(以下、「負荷」と称す。)は、1つの共通電
極Xと1つの走査電極Yとの間に形成されているセルの
合計の容量である。負荷20には、共通電極Xおよび走
査電極Yが形成されている。ここで、走査電極Yとは、
上記走査電極Y1〜Ynの中の任意の走査電極である。
【0014】まず、共通電極X側では、スイッチSW
1、SW2は、図示しない電源から供給される電圧(V
s/2)の電源ラインとグランド(GND)との間に直
列に接続される。上記2つのスイッチSW1、SW2の
相互接続点にはコンデンサC1の一方の端子が接続さ
れ、このコンデンサC1の他方の端子とGNDとの間に
は、スイッチSW3が接続される。
【0015】また、スイッチSW4、SW5は、上記コ
ンデンサC1の両端に直列に接続される。そして、これ
ら2つのスイッチSW4、SW5の相互接続点は出力ラ
インOUTCを介して中間から負荷20の共通電極Xに
接続されるとともに、電力回収回路21に接続されてい
る。さらに、第2の信号ラインOUTBと、書き込み電
圧Vwを発生する電源ラインとの間には、抵抗R1を含
むスイッチSW6が接続される。
【0016】電力回収回路21は、負荷20に接続され
た2つのコイルL1、L2と、一方のコイルL1に直列
に接続されるダイオードD2およびトランジスタTr1
と、もう一方のコイルL2に直列に接続されるダイオー
ドD3およびトランジスタTr2とを備える。さらに、
電力回収回路21は上記2つのトランジスタTr1、T
r2の相互接続点と第2の信号ラインOUTBとの間に
接続されるコンデンサC2を備える。
【0017】そして、上記容量負荷20とそれに接続さ
れるそれぞれのコイルL1、L2により、2系統の直列
共振回路が構成される。すなわち、この電力回収回路2
1は、2系統のL−C共振回路を持つものであり、コイ
ルL1と負荷20との共振によってパネルに供給した電
荷を、コイルL2と負荷20との共振によって回収する
ものである。
【0018】一方、走査電極Y側では、スイッチSW
1’、SW2’は、図示しない電源から供給される電圧
(Vs/2)の電源ラインとGNDとの間に直列に接続
される。これら2つのスイッチSW1’、SW2’の相
互接続点にはコンデンサC4の一方の端子が接続され、
このコンデンサC4の他方の端子とGNDとの間には、
スイッチSW3’が接続される。
【0019】また、コンデンサC4の上記一方の端子に
接続されたスイッチSW4’は、ダイオードD7のカソ
ードに接続され、ダイオードD7のアノードとコンデン
サC4の上記他方の端子が接続される。コンデンサC4
の上記他方の端子に接続されたスイッチSW5’は、ダ
イオードD6のアノードに接続され、ダイオードD6の
カソードとコンデンサC4の上記一方の端子が接続され
る。
【0020】そして、ダイオードD7のカソードに接続
されるスイッチSW4’、ダイオードD6のアノードに
接続されるスイッチSW5’のそれぞれの一端からスキ
ャンドライバ22を介して負荷20が接続されるととも
に、電力回収回路21’が接続されている。さらに、第
4の信号ラインOUTB’と、書き込み電圧Vwを発生
する電源ラインとの間には、抵抗R1’を含むスイッチ
SW6’が接続される。
【0021】電力回収回路21’は、負荷20から上記
スキャンドライバ22を介して接続される2つのコイル
L3、L4と、一方のコイルL3に直列に接続されるダ
イオードD4およびトランジスタTr3と、もう一方の
コイルL4に直列に接続されるダイオードD5およびト
ランジスタTr4とを備える。さらに、電力回収回路2
1’は上記2つのトランジスタTr3、Tr4の共通端
子と第4の信号ラインOUTB’との間に接続されるコ
ンデンサC3を備える。
【0022】この電力回収回路21’も、2系統のL−
C共振回路を持ち、コイルL4と容量負荷20との共振
によって負荷20に供給した電荷を、コイルL3と負荷
20との共振によって回収するものである。
【0023】さらに、走査電極Y側においては、以上の
構成の他に、3つのトランジスタTr5、Tr6、Tr
7と、2つのダイオードD6、D7とを更に備えてい
る。トランジスタTr5は、これがONとなることによ
り、これに接続された抵抗R2の作用によって、走査電
極Yに印加するパルス電圧の波形を鈍らせるためのもの
である。このトランジスタTr5と抵抗R2は、スイッ
チSW5’と並列に接続されている。
【0024】また、トランジスタTr6、Tr7は、後
述するアドレス期間中にスキャンドライバ22の両端に
(Vs/2)の電位差を与えるためのものである。すな
わち、アドレス期間中に、スイッチSW2’およびトラ
ンジスタTr6がONとなることによりスキャンドライ
バ22の上側の電圧がグランドレベルになる。さらに、
トランジスタTr7がONとなることにより、コンデン
サC4に蓄積されていた電荷に応じて第4の信号ライン
OUTB’に出力された負の電圧(−Vs/2)がスキ
ャンドライバ22の下側に印加される。これにより、ス
キャンパルス出力時には、スキャンドライバ22により
走査電極Yに負の電圧(−Vs/2)を印加することが
可能となる。
【0025】上述したスイッチSW1〜SW6、SW
1’〜SW6’およびトランジスタTr1〜Tr7は、
駆動制御回路31からそれぞれ供給される制御信号によ
り制御される。上記駆動制御回路31は、論理回路等を
用いて構成され、外部から供給される表示データD、ク
ロックCLK、水平同期信号HSおよび垂直同期信号V
S等に基づいて上記制御信号を生成し、スイッチSW1
〜SW6、SW1’〜SW6’およびトランジスタTr
1〜Tr7に供給する。
【0026】なお、図14においては、駆動制御回路3
1からの制御線は、スイッチSW4、SW5、SW
4’、SW5’およびトランジスタTr1〜Tr4にそ
れぞれ接続された制御線のみ図示しているが、スイッチ
SW1〜SW6、SW1’〜SW6’およびトランジス
タTr1〜Tr7のそれぞれに駆動制御回路31からの
制御線が接続されている。
【0027】図15は、上記図14のように構成した交
流駆動型PDP装置の駆動装置による駆動波形を示すタ
イムチャートであり、1フレームを構成する複数のサブ
フィールドのうちの1サブフィールド分を示している。
1つのサブフィールドは、全面書き込み期間および全面
消去期間から成るリセット期間と、アドレス期間と、維
持放電期間とに区分される。
【0028】図15において、リセット期間において
は、まず、共通電極X側のスイッチSW2、SW5がO
Nとなり、スイッチSW1、SW3、SW4、SW6が
OFFとなる。これにより、第2の信号ラインOUTB
の電圧が、コンデンサC1に蓄積されている電荷に応じ
て(−Vs/2)に引き下げられる。そして、その電圧
(−Vs/2)がスイッチSW5を介して出力ラインO
UTCに出力され、負荷20の共通電極Xに印加され
る。
【0029】一方、走査電極Y側では、スイッチSW
1’、SW4’、SW6’がONとなり、スイッチSW
2’、SW3’、SW5’はOFFとなる。これによ
り、出力ラインOUTC’に電圧VwとコンデンサC4
に蓄積された電荷による電圧(Vs/2)とを加算した
電圧が印加される。そして、その電圧(Vs/2+V
w)が負荷20の走査電極Yに印加される。このとき、
スイッチSW6’内の抵抗R1’の作用により、電圧は
時間経過とともに徐々に上昇していく。
【0030】これにより、共通電極Xと走査電極Yとの
電位差が(Vs+Vw)となり、以前の表示状態に関わ
らず、全表示ラインの全セルで放電が行われ、壁電荷が
形成される(全面書き込み)。
【0031】次に、各スイッチを適宜制御することによ
り、共通電極Xおよび走査電極Yの電圧をグランドレベ
ルに戻した後、共通電極X側と走査電極Y側とで上述し
た状態とは逆の状態を作り出す。すなわち、共通電極X
側のスイッチSW1、SW4、SW6をON、スイッチ
SW2、SW3、SW5をOFFとするとともに、走査
電極Y側のスイッチSW2’、SW5’をON、スイッ
チSW1’、SW3’、SW4’、SW6’をOFFと
する。
【0032】これにより、共通電極Xに対する印加電圧
がグランドレベルから(Vs/2+Vw)まで時間経過
にともない連続的に上昇していくとともに、走査電極Y
に対する印加電圧が(−Vs/2)に落とされる。これ
により、全セルにおいて壁電荷自身の電圧が放電開始電
圧を越えて放電が開始される。このとき、上述のように
共通電極Xに対する印加電圧を、時間経過とともに連続
的に上昇させることにより、微弱放電が行われ、蓄積さ
れていた壁電荷が一部を除いて消去される(全面消
去)。
【0033】次に、アドレス期間においては、表示デー
タに応じて各セルのON/OFFを行うために、線順次
でアドレス放電が行われる。このとき、共通電極X側で
は、スイッチSW1、SW3、SW4がONとなり、ス
イッチSW2、SW5、SW6がOFFとなることによ
り、第1の信号ラインOUTAの電圧が、スイッチSW
1を介して与えられる電圧(Vs/2)まで引き上げら
れる。そして、その電圧(Vs/2)がスイッチSW4
を介して出力ラインOUTCに出力され、負荷20の共
通電極Xに印加される。
【0034】また、ある表示ラインに相当する走査電極
Yに電圧を印加するときは、スイッチSW2’およびト
ランジスタTr6がONとなることによってスキャンド
ライバ22の上側の電圧がグランドレベルとされる。ま
た、このときトランジスタTr7がONとなることによ
って、コンデンサC4に蓄積されていた電荷に応じて第
4の信号ラインOUTB’に出力された負の電圧(−V
s/2)がスキャンドライバ22の下側に印加される。
これにより、線順次により選択された走査電極Yには
(−Vs/2)レベル、非選択の走査電極Yにはグラン
ドレベルの電圧が負荷20の走査電極Yに印加される。
【0035】このとき、各アドレス電極A1〜Am中の
維持放電を起こすセル、すなわち点灯させるセルに対応
するアドレス電極Ajには、電圧Vaのアドレスパルス
が選択的に印加される。この結果、点灯させるセルのア
ドレス電極Ajと線順次で選択された走査電極Yとの間
で放電が起こり、これをプライミング(種火)として共
通電極Xと走査電極Yとの放電に即移行する。これによ
り、選択セルの共通電極Xおよび走査電極Yの上のMg
O保護膜面に、次の維持放電が可能な量の壁電荷が蓄積
される。
【0036】その後、維持放電期間になると、共通電極
X側では、最初に2つのスイッチSW1、SW3をON
にし、残りのスイッチSW2、SW4〜SW6はOFF
にする。このとき、第1の信号ラインOUTAの電圧は
(+Vs/2)となり、第2の信号ラインOUTBの電
圧はグランドレベルとなる。このとき、電力回収回路2
1内のトランジスタTr1をONにすることにより、コ
イルL1と負荷20の容量によりL−C共振が行われ、
コンデンサC2に回収されていた電荷がトランジスタT
r1、ダイオードD2、コイルL1を介して負荷20に
供給される。
【0037】このとき、走査電極Y側では、スイッチS
W2’がONとなっていることにより、共通電極X側の
スイッチSW3を介してコンデンサC2から共通電極X
に供給された電流は、走査電極Y側のスキャンドライバ
22内のダイオード、およびダイオードD6を通り、第
3の信号ラインOUTA’、スイッチSW2’を介して
GNDに供給される。このような電流の流れにより、共
通電極Xの電圧は図15のように徐々に上昇していく。
そして、この共振時に発生するピーク電圧の近傍におい
てスイッチSW4をONとすることにより、共通電極X
の電圧を(Vs/2)にクランプする。
【0038】次に、走査電極Y側において、電力回収回
路21’内のトランジスタTr3が更にONとされる。
これにより、コイルL3と負荷20の容量にてL−C共
振が行われ、共通電極X側のスイッチSW3、コンデン
サC1から第1の信号ラインOUTAを介してスイッチ
SW4を通して共通電極Xに供給された電流が、走査電
極Y側のスキャンドライバ22内のダイオードおよび電
力回収回路21’内のダイオードD4を通り、更にトラ
ンジスタTr3、コンデンサC3、コンデンサC4、ス
イッチSW2’を介してGNDに供給される。このよう
な電流の流れによって、走査電極Yの電圧は図15のよ
うに徐々に下降していく。このとき、その一部の電荷を
コンデンサC3に回収することができる。そして、この
共振時に発生するピーク電圧の近傍においてスイッチS
W5’を更にONとすることにより、走査電極Yの電圧
を(−Vs/2)にクランプする。
【0039】同様にして、共通電極Xおよび走査電極Y
の印加電圧を電圧(−Vs/2)からグランドレベル
(0V)にするときには、電力回収回路21、21’内
のコンデンサC2、C3に回収されていた電荷を供給す
ることにより、印加電圧を徐々に上昇させていく。
【0040】また、共通電極Xおよび走査電極Yの印加
電圧を電圧(Vs/2)からグランドレベル(0V)に
するときには、負荷20に蓄積されていた電荷がGND
に供給されることで、印加電圧を徐々に下降させるとと
もに、負荷20に蓄積されていた電荷の一部を電力回収
回路21、21’内のコンデンサC2、C3に回収す
る。
【0041】このようにして維持放電期間には、共通電
極Xと各表示ラインの走査電極Yとに互いに極性の異な
る電圧(+Vs/2,−Vs/2)を交互に印加して維
持放電を行い、1サブフィールドの映像を表示する。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た交流駆動型PDPの駆動装置では、論理回路等で構成
される駆動制御回路31はGNDレベルを基準電位とし
ているが、上記駆動制御回路31から制御信号が供給さ
れ、共通電極Xおよび走査電極Yに電圧を印加する出力
素子、すなわちスイッチSW4、SW5、SW4'、S
W5'および電源回収回路21、21'内のトランジスタ
Tr1〜Tr4は駆動動作において基準電位が変化す
る。そのため、例えば、駆動制御回路31により生成し
た信号を上記出力素子に供給する際、出力素子の電圧変
動が駆動制御回路31に逆流することにより、駆動制御
回路31に高電圧がかかる可能性があった。
【0043】この問題を解決する方法の一つとして、制
御回路から出力される制御信号をレベルシフト回路によ
ってレベルシフトすることにより、基準電位の変換を行
う方法が考えられる。しかしながら、一般的に用いられ
ているレベルシフト回路では、出力素子側に発生する基
準電位が高電圧となった場合、制御信号が十分に伝達で
きない可能性があるという問題があった。
【0044】この発明は、上述した事情を考慮してなさ
れたもので、出力素子側に発生する基準電位が高電圧と
なった場合でも、制御信号が安定に伝達できるよう上記
出力素子を駆動するプリドライブ回路、ドライブ回路お
よび表示装置を提供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決すべくなされたもので、本発明によるプリドラ
イブ回路においては、入力信号の第1の基準電位に対し
て、異なる第2の基準電位を有する出力素子を駆動する
プリドライブ回路であって、第1の基準電位である入力
信号を第2の基準電位に応じた信号に変換して出力素子
へ伝達する信号伝達回路を具備することを特徴とする。
【0046】上記のように構成した本発明のプリドライ
ブ回路によれば、入力信号の基準電位と、駆動する対象
である出力素子の基準電位とが異なる場合でも、信号伝
達回路で処理することで、入力信号を基に、出力素子の
基準電位である第2の基準電位に応じた信号を出力する
ことができる。
【0047】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態である
プリドライブ回路を用いた表示装置の一例として、プラ
ズマディスプレイパネルの実施形態について図を用いて
説明する。 (第1の実施形態)図1は、第1の実施形態による交流
駆動型PDPの駆動装置の構成例を示す図である。な
お、この図1に示す本実施形態の駆動装置は、例えば図
12、図13に全体構成および1画素を構成する1つの
セルの構成を示した交流駆動型PDP装置に適用するこ
とが可能である。また、この図1において、図14に示
した符号と同一の符号を付したものは、同一の機能を有
するものである。
【0048】図1において、負荷20は、1つの共通電
極Xと1つの走査電極Yとの間に形成されているセルの
合計の容量である。また、負荷20には、共通電極Xお
よび走査電極Yが形成されている。
【0049】共通電極X側では、スイッチSW1、SW
2は、図示しない電源から供給される電圧(Vs/2)
の電源ラインとグランド(GND)との間に直列に接続
される。上記2つのスイッチSW1、SW2の相互接続
点にはコンデンサC1の一方の端子が接続され、このコ
ンデンサC1の他方の端子とGNDとの間には、スイッ
チSW3が接続される。
【0050】また、スイッチSW4、SW5は、上記コ
ンデンサC1の両端に直列に接続され、上記SW4は第
1の信号ラインOUTAを介して、コンデンサC1の上
記一方の端子に接続され、上記SW5は第2の信号ライ
ンOUTBを介して、コンデンサC1の上記他方の端子
に接続される。そして、これら2つのスイッチSW4お
よびSW5の相互接続点には、出力ラインOUTCを介
して負荷20の共通電極Xが接続されている。
【0051】一方、走査電極Y側では、スイッチSW
1'、SW2'は、図示しない電源から供給される電圧
(Vs/2)の電源ラインとGNDとの間に直列に接続
される。これら2つのスイッチSW1'、SW2'の相互
接続点にはコンデンサC4の一方の端子が接続され、こ
のコンデンサC4の他方の端子とGNDとの間には、ス
イッチSW3'が接続される。
【0052】また、コンデンサC4の上記一方の端子に
第3の信号ラインOUTA'を介して接続されたスイッ
チSW4'は、ダイオードD14のカソードに接続さ
れ、ダイオードD14のアノードとコンデンサC4の上
記他方の端子が接続される。また、コンデンサC4の上
記他方の端子に第4の信号ラインOUTB'を介して接
続されたスイッチSW5'は、ダイオードD15のアノ
ードに接続され、ダイオードD15のカソードとコンデ
ンサC4の上記一方の端子が接続される。そして、ダイ
オードD14のカソードに接続されるスイッチSW
4'、ダイオードD15のアノードに接続されるスイッ
チSW5'のそれぞれの一端からスキャンドライバ22
を介して負荷20の走査電極Yが接続されている。
【0053】なお、図1ではスキャンドライバ22を1
つのみ示しているが、実際には、PDPが備える複数の
表示ラインに対してそれぞれ備えられている。その他の
回路は、複数の表示ラインに共通に設けられる共通回路
である。
【0054】駆動制御回路31は、論理回路等を用いて
構成され、本駆動装置を構成する上記スイッチSW1〜
SW5、SW1'〜SW5'を制御するための回路であ
る。すなわち、駆動制御回路31は、外部から供給され
る表示データ、クロック、水平同期信号および垂直同期
信号等に基づいて、上記スイッチSW1〜SW5、SW
1'〜SW5'を制御するための制御信号を生成する。そ
して、駆動制御回路31は、生成した制御信号を上記ス
イッチSW1〜SW5、SW1'〜SW5'にそれぞれ供
給する。
【0055】なお、図1においては、駆動制御回路31
から制御信号を供給する制御線は、スイッチSW4、S
W5、SW4'およびSW5'にそれぞれ接続されたプリ
ドライブ回路32−1、32−2、32−3、33−3
に制御信号を供給する制御線CTL1〜CTL4のみ図
示しているが、スイッチSW1〜SW3、SW1'〜S
W3'のそれぞれに駆動制御回路31から制御信号を供
給する制御線が接続されている。
【0056】プリドライブ回路32−1〜32−4は、
上記駆動制御回路31から制御線CTL1〜CTL4を
介してそれぞれ供給される駆動制御回路31の基準電位
(例えば、GND)を基準とする制御信号を、上記スイ
ッチSW4、SW5、SW4'、SW5'の基準電位にあ
わせた制御信号にそれぞれ電圧レベルを変換し供給す
る。なお、このプリドライブ回路32−1〜32−4の
詳細については後述する。
【0057】次に、図2を用いて上述した駆動装置の動
作について説明する。図2は、上記図1に示した交流駆
動型PDPの駆動装置の動作を説明するための概念図で
ある。なお、この図2において、図1に示した符号と同
じ符号を付したものは、同一の機能を有するものであ
り、重複する説明は省略する。
【0058】図2において、共通電極X側の2つのスイ
ッチSW1、SW3がONとなり、残りのスイッチSW
2、SW4、SW5はOFFとなると、第1の信号ライ
ンOUTAの電圧は、図示しない電源よりスイッチSW
1を介して与えられる電圧レベル(+Vs/2)とな
る。その後、スイッチSW4がONとなるとともに、走
査電極Y側のスイッチSW4'、SW2'がONとなるこ
とにより、第1の信号ラインOUTAの電圧(+Vs/
2)が出力ラインOUTCを介して負荷20の共通電極
Xに印加され、共通電極Xと走査電極Yとの間に(Vs
/2)の電圧が印加される。
【0059】また、この段階では、スイッチSW1、S
W3がONとなってコンデンサC1が電源に接続される
こととなるので、当該コンデンサC1には、図示しない
電源からスイッチSW1、SW3によって与えられる電
圧(Vs/2)に応じた電荷が蓄積される。
【0060】次に、スイッチSW4がOFFとなって、
電圧を印加する際の電流経路が遮断された後、スイッチ
SW5がパルス状にONとなることにより、出力ライン
OUTCの電圧がグランドレベルまで下げられる。次
に、スイッチSW2がON、残り4つのスイッチSW
1、SW3、SW4、SW5がOFFとされた後、スイ
ッチSW4がパルス的にONとなる。このスイッチSW
4がONとなることにより、共通電極X(グランド)に
対し、走査電極Y側に電圧を印加するときの電流経路と
なる。
【0061】次に、スイッチSW2をONに維持したま
ま、スイッチSW5がONとなる。このとき、第1の信
号ラインOUTAには図示しない電源からスイッチSW
1を介して電源電圧が供給されないので、その電圧はグ
ランドレベルとなる。一方、第2の信号ラインOUTB
に関しては、スイッチSW2がONとなって第1の信号
ラインOUTAが接地されることにより、第2の信号ラ
インOUTBの電圧は、コンデンサC1に蓄積されてい
る電荷に応じた電圧(Vs/2)分だけグランドレベル
から下がった電位(−Vs/2)となる。
【0062】このとき、スイッチSW5がONとなって
いるので、第2の信号ラインOUTBの電圧(−Vs/
2)が出力ラインOUTCを介して負荷20に印加され
る。その際、走査電極Y側のスイッチSW3'、SW4'
をONとし、走査電極Y(電圧Vs/2)に対し、共通
電極X側に電圧(−Vs/2)を印加することとなる。
【0063】次に、スイッチSW2、SW4がONとな
り、残りのスイッチSW1、SW3、SW5はOFFと
なる。これにより、出力ラインOUTCの電圧がグラン
ドレベルに持ち上げられる。その後、最初の段階と同様
に3つのスイッチSW1、SW3、SW4がON、残り
2つのスイッチSW2、SW5がOFFとなり、以降同
様に繰り返されていく。
【0064】このようにして、負荷20の共通電極Xに
対して正の電圧(+Vs/2)と負の電圧(−Vs/
2)とを交互に印加していく。一方、負荷20の走査電
極Yに対しても、共通電極X側と同様のスイッチング制
御を行うことにより、正の電圧(+Vs/2)と負の電
圧(−Vs/2)とを交互に印加していく。
【0065】このとき、共通電極Xおよび走査電極Yの
それぞれに印加する電圧(±Vs/2)は、互いに位相
が反転するように印加する。つまり、共通電極Xに正の
電圧(+Vs/2)が印加されているときには、走査電
極Yには負の電圧(−Vs/2)を印加するようにす
る。このようにすることにより、共通電極Xと走査電極
Y間の電位差を、共通電極Xと走査電極Y間での維持放
電が可能な電位差にすることができる。
【0066】次に、図1に示したプリドライブ回路32
−2の概略構成について図を用いて説明する。図3
(a)、(b)は、図1に示したプリドライブ回路32
−2の概略構成および入出力信号例を示すブロック図で
ある。図3(a)に示すプリドライブ回路32−2は、
図1に示した駆動制御回路31が出力する基準電位がG
NDの制御信号であるCTL2を受信して、駆動制御回
路31の基準電位のGNDと異なる基準電位Vss(第
2の基準電位)を有するSW5(出力素子)を駆動する
ための駆動信号Vgを出力する。以下に、プリドライブ
回路32−2の概略構成について説明する。
【0067】ここで、上記のSW5について説明する。
出力素子であるSW5は、負荷20へ電圧を印加するn
チャネルパワーMOSFETである。このnチャネルパ
ワーMOSFETのゲート端子には、信号増幅回路42
の出力線が接続され、信号増幅回路42が出力する駆動
信号Vgを入力する。また、SW5のドレイン端子は、
出力端子Cに接続され、負荷20へ印加する電圧を出力
する。また、SW5のソース端子は、入力端子Dに接続
され、基準電位Vssを入力する。
【0068】図3(a)において、入力端子Aには、駆
動制御回路31より制御信号CTL2を入力する。入力
端子Bには、制御信号CTL2の基準電位のGND(第
1の基準電位)を入力する。入力端子Dには、上述した
第2の信号ラインOUTBからSW5の基準電位Vss
を入力する。出力端子Cは、図1に示した負荷20に印
加する電圧を出力する。信号伝達回路41は、入力端子
Aに接続される入力端子を具備し、その入力端子には制
御信号CTL2を入力する。また、信号伝達回路41
は、入力端子Bに接続される基準端子を具備し、その基
準端子にはGND(0V)が制御信号CTL2の基準電
位として入力される。更に、信号伝達回路41は、入力
端子DおよびSW5のソース端子が接続されるVss入
力端子を具備し、そのVss入力端子にはSW5の基準
電位Vssを入力する。以上の構成により、信号伝達回
路41は、入力端子Aに入力される制御信号CTL2を
基に、入力端子Dから入力されるSW5の基準電位Vs
sに応じた電圧までレベルシフトした伝達信号VCT2
を出力線より出力する。
【0069】次に、信号増幅回路42は、信号伝達回路
41の出力線に接続される入力端子を具備し、この入力
端子には信号伝達回路41が出力する伝達信号VCT2
を入力する。また、信号増幅回路42は、入力端子Dに
接続される基準端子を具備し、その基準端子にはSW5
の基準電位Vssを入力する。また、信号増幅回路42
の出力線はSW5のゲート端子へ接続される。以上の構
成により、信号増幅回路42は、信号伝達回路41が出
力する伝達信号VCT2を増幅して駆動信号Vgをnチ
ャネルパワーMOSFET(SW5)のゲート端子へ出
力する。尚、信号伝達回路41の出力する伝達信号VC
T2の振幅が、SW5を駆動するのに十分な振幅であれ
ば、信号増幅回路42を省いてもよい。
【0070】次に、図3(b)に示した、プリドライブ
回路32−2の入出力信号例について説明する。図3
(b)に示すように、入力端子Aに入力される制御信号
CTL2は、入力端子Bに入力されるGND(0V)を
基準電位とする信号(振幅は3〜5V)である。また、
基準電位Vssは、GND(0V)と電圧−V1(負電
圧)と電圧V2(正電圧)の3値のいずれかの値をと
る。更に基準電位Vssは、図3(b)に示すように3
値のいずれかの値に周期的に変化する。これは、図1に
示した出力素子(SW4、SW5)の出力が、図15に
示した波形になるようにするためである。すなわち、図
1に示した信号ラインOUTBに印加される基準電位V
ssは(−Vs/2)=−V1から(Vs/2)=V2
まで変化する。
【0071】以上により、プリドライブ回路32−2
は、図3(b)に示すように、入力される制御信号CT
L2に応じて、基準電位の異なる駆動信号Vgを出力す
る。すなわち、CTL2=0Vが入力端子Aに入力され
ている間は、駆動信号Vgは基準電位Vssと同じ電位
を出力する。また、CTL2が所定の電位、所定のタイ
ミング、所定のパルス幅のパルスとして入力端子Aに入
力された場合は、駆動信号Vgは、基準電位Vssの電
位より所定の値分高い電位であって、CTL2と同じパ
ルス幅のパルスとなる。
【0072】次に、上述したプリドライブ回路32−2
の具備する信号伝達回路41の概略構成について説明す
る。図4は、図3(a)の信号伝達回路41の概略構成
を示すブロック図である。図に示すように、レベルシフ
ト用電源回路41aは、ダイオードDA(レベルシフト
用スイッチ)およびコンデンサCA(レベルシフト用コ
ンデンサ)を具備する。ダイオードDAのアノード端子
(第1の端子)は、定電圧源40に接続され、定電圧源
40が出力する所定の電位Vccを入力する。また、コ
ンデンサCAの一方の端子は、ダイオードDAのカソー
ド端子(第2の端子)に接続される。また、コンデンサ
CAの他方の端子は、入力端子Dに接続されており、基
準電位Vssを入力する。尚、レベルシフト用電源回路
41aは、ダイオードDAとコンデンサCAの相互接続
点よりレベルシフト用電位VA1を出力する。
【0073】次に、第1のレベルシフト回路41bの電
位供給端子は、レベルシフト用電源回路41aの具備す
るダイオードDAのカソード端子とコンデンサCAの上
記一方の端子との相互接続点に接続され、レベルシフト
用電位VA1を入力する。また、第1のレベルシフト回
路41bの入力端子は、入力端子Aに接続され、制御信
号CTL2を入力する。また、第1のレベルシフト回路
41bの基準電位端子は、入力端子Bに接続され、制御
信号CTL2の基準電位のGNDを入力する。以上によ
り、第1のレベルシフト回路41bは、レベルシフト用
電源回路41aが出力するレベルシフト用電位VA1に
応じて制御信号CTL2をレベルシフトした伝達信号V
CT1(第1の伝達信号)を出力する。
【0074】次に、第2のレベルシフト回路41cの電
位供給端子は、レベルシフト用電源回路41aの具備す
るダイオードDAのカソード端子とコンデンサCAの上
記一方の端子との相互接続点に接続され、レベルシフト
用電位VA1を入力する。また、第2のレベルシフト回
路41cの基準電位端子は、入力端子Dに接続され、基
準電位Vssを入力する。また、第2のレベルシフト回
路41cの入力端子は、第1のレベルシフト回路41b
の出力端子が接続され、伝達信号VCT1を入力する。
以上により、第2のレベルシフト回路41cは、第1の
レベルシフト回路41bが出力する伝達信号VCT1を
基に、基準電位Vssに応じてレベルシフトした伝達信
号VCT2(第2の伝達信号)を出力する。
【0075】以上に示すように、信号伝達回路41は、
第1のレベルシフト回路41bと第2のレベルシフト回
路41cを具備することで、基準電位がGNDである制
御信号CTL2の変化に応じて、基準電位がVssであ
る伝達信号VCT2を生成することができる。また、信
号増幅回路42および出力素子であるSW5の構成は図
3(a)に示した通りである。これにより、信号増幅回
路42は、入力される伝達信号VCT2を基に、SW5
を駆動可能な振幅まで増幅した駆動信号Vgを出力す
る。次に、SW5は、出力端子Cより負荷20に印加す
る電圧を出力する。
【0076】図5は、図4に示した信号伝達回路41の
回路構成を示すブロック図である。まず、第1のレベル
シフト回路41bの回路構成について説明する。npn
トランジスタQA1のベース端子は、制御信号CTL2
を入力する入力端子Aに抵抗RA1を介して接続され
る。また、npnトランジスタQA1のエミッタ端子
は、入力端子Bに接続され、基準電位GNDを入力す
る。また、npnトランジスタQA1のコレクタ端子
は、抵抗RA2と抵抗RA3の直列接続を介してレベル
シフト用電源回路41aがレベルシフト用電位を出力す
る出力線に接続される。この時、直列接続において抵抗
RA2はnpnトランジスタQA1のコレクタ端子に接
続され、抵抗RA3側よりレベルシフト用電位VA1を
入力する。また、第1のレベルシフト回路41bは、抵
抗RA2と抵抗RA3の相互接続点より伝達信号VCT
1を出力する。
【0077】次に、第2のレベルシフト回路41cの回
路構成について説明する。pnpトランジスタQA2の
ベース端子は、上記の抵抗RA2と抵抗RA3の相互接
続点に接続され、伝達信号VCT1を入力する。また、
pnpトランジスタQA2のエミッタ端子は、レベルシ
フト用電源回路41aの出力線に接続され、レベルシフ
ト用電位VA1を入力する。また、pnpトランジスタ
QA2のコレクタ端子は、抵抗RA4と抵抗RA5の直
列接続を介して入力端子Dに接続される。この時、直列
接続において、抵抗RA4は、pnpトランジスタQA
2のコレクタ端子に接続される。また、抵抗RA5は、
入力端子Dに接続され、基準電位Vssを入力する。
尚、第2のレベルシフト回路41cは、抵抗RA4と抵
抗RA5の相互接続点より伝達信号VCT2を出力す
る。尚、図5に示すようにpnpトランジスタQA2の
ベース端子−エミッタ端子間の電位差をVQAとする。
【0078】次に、上述したプリドライブ回路32−2
の動作を説明する。図6は、プリドライブ回路32−2
への入力信号例と出力信号例を示す図である。図に示す
ように、基準電位がGNDである制御信号CTL2とし
て、パルスVAとパルスVB(振幅は3〜5V)が、プ
リドライブ回路32−2へ供給される。また、基準電位
VssがGND(0V)から−V1(−80V)または
V2(80V)まで変化してプリドライブ回路32−2
へ供給される。
【0079】ここで基準電位Vssが図6に示す変化を
行う目的を説明する。上述した図1に示した表示装置に
おいて、維持放電期間に、共通電極Xと各表示ラインの
走査電極Yとに互いに極性の異なる電圧(+Vs/2,
−Vs/2)を交互に印加して維持放電を行う必要があ
る。このため、負荷20の共通電極Xに対して正の電圧
(+Vs/2)=V2と負の電圧(−Vs/2)=−V
1とを交互に印加する。すなわち、出力素子であるSW
5の基準電位Vssを−V1からV2まで変化させる。
一方、負荷20の走査電極Yに対しても、正の電圧(+
Vs/2)と負の電圧(−Vs/2)とを交互に印加す
るよう、出力素子SW5’やスキャンドライバ22の基
準電圧を−V1からV2まで変化させる。
【0080】このとき、SW5およびSW5’それぞれ
に印加する基準電位Vss(−V1、V2)は、互いに
位相が反転するように印加する。つまり、SW5に正の
基準電位(V2)が印加されているときには、SW5’
には負の基準電位(−V1)を印加するようにする。こ
れにより、SW5およびSW5’の出力は、共通電極X
と走査電極Y間の電位差を、共通電極Xと走査電極Y間
での維持放電が可能な電位差にすることができる。以上
の目的により基準電位Vssが図6のタイミングで変化
させられる。
【0081】次に、図6において、基準電位Vss以下
に示すVA1、VCT1、VQA、VCT2、Vgの変
化を時刻t1〜t7まで順に説明する。まず、時刻t1
でVss=0Vの時は、レベルシフト用電源回路41a
のコンデンサCAには電圧Vccの充電が完了してい
る。これにより、レベルシフト用電源回路41aが出力
するレベルシフト用電位VA1≒Vccとなる。また、
npnトランジスタQA1は、制御信号CTL2=0V
なのでOFFしたままである。以上により、第1のレベ
ルシフト回路41bは、伝達信号VCT1≒Vccを出
力し続け、出力された伝達信号VCT1は、pnpトラ
ンジスタQA2のベース端子に入力される。
【0082】この時、pnpトランジスタQA2のベー
ス端子−エミッタ端子間の電位差VQA≒0Vのままで
あり、pnpトランジスタQA2はOFFしている。ま
た、抵抗RA4および抵抗RA5を介してpnpトラン
ジスタQA2のコレクタ端子に接続される入力端子Dに
入力する基準電位Vssの値も0Vである。以上によ
り、第2のシフトレジスタ41cが出力する伝達信号V
CT2は0Vである。次に、信号増幅回路42の基準端
子に基準電位Vssが、入力端子に入力信号VCT2が
共に0Vで入力される。これにより、信号増幅回路42
は、駆動信号Vgとして0Vを出力する。
【0083】次に、時刻t2でVss=−V1の時は、
コンデンサCAには電圧Vcc+V1が充電される。ま
た、レベルシフト用電源回路41aの出力は、レベルシ
フト用電位VA1≒Vccのままである。また、npn
トランジスタQA1は、制御信号CTL2=0Vなので
OFFしたままである。以上により、第1のレベルシフ
ト回路41bは、伝達信号VCT1≒Vccを出力し続
け、出力された伝達信号VCT1は、pnpトランジス
タQA2のベース端子に入力される。
【0084】この時、pnpトランジスタQA2のベー
ス端子−エミッタ端子間の電位差VQA≒0Vのままで
あり、pnpトランジスタQA2はOFFしている。ま
た、抵抗RA4および抵抗RA5を介してpnpトラン
ジスタQA2のコレクタ端子に接続される入力端子Dに
入力する基準電位Vssの値が−V1に変化している。
以上により、第2のシフトレジスタ41cが出力する伝
達信号VCT2は、基準電位Vssに応じて−V1に低
下する。これにより、信号増幅回路42において、基準
端子には基準電位Vss=−V1が、入力端子には入力
信号VCT2=−V1が同じ電位で入力される。これに
より、信号増幅回路42は、駆動信号Vgとして電位−
V1を出力する。
【0085】次に、時刻t3で、CTL2がパルスVA
により立ち上がると、第1のレベルシフト回路41bに
おいて、抵抗RA1を介してpnpトランジスタQA1
のベース端子へパルスVAが入力された期間、pnpト
ランジスタQA1がONする。これにより、直列接続さ
れている抵抗RA2と抵抗RA3の抵抗値比によりレベ
ルシフト用電位VA1とGNDの電位差(≒Vcc)が
分圧される。つまり、分圧された分だけ第1のレベルシ
フト回路41bが出力する伝達信号VCT1の電圧が降
下して、図6に示すパルスVA−1を形成する。尚、パ
ルスVAが終了する(CTL2が0Vになる)とPNP
トランジスタQA1はOFFする。これにより、第1の
レベルシフト回路41bが出力する伝達信号VCT1の
電位はVccに戻り、パルスVA−1が終了する。
【0086】次に、第2のレベルシフト回路41cにお
いて、上述したパルスVA−1の期間は、伝達信号VC
T1の電圧が降下した分だけpnpトランジスタQA2
のベース端子−エミッタ端子間に電位差VQAが生じパ
ルスVA−2を形成する。この電位差VQAによりnp
nトランジスタQA2がパルスVA−2の期間ONす
る。これにより、直列接続される抵抗RA4および抵抗
RA5の抵抗値比により、レベルシフト用電位VA1が
抵抗RA4側より供給する電位Vccから、基準電位V
ssが抵抗RA5側より供給する電位−V1までの電位
差Vcc+V1が分圧される。これにより、第2のシフ
トレジスタ41cが出力する伝達信号VCT2は、基準
電位Vss=−V1より抵抗RA5に分圧された電位の
分高いパルスVA−3を形成する。これにより、信号増
幅回路42は、伝達信号VCT2のパルスVA−3の電
位と、基準端子に入力される基準電位Vssの電位−V
1の電位差を増幅した駆動信号Vgとして図6に示すよ
うなパルスVA’を出力する。
【0087】次に、時刻t4で、基準電位Vssが0V
に戻った場合は、レベルシフト用電源回路41aは、コ
ンデンサCAに充電されたVcc+V1の電位を、レベ
ルシフト用電位VA1として出力する。また、npnト
ランジスタQA1は、制御信号CTL2=0VなのでO
FFしたままである。このため、第1のレベルシフト回
路41bが出力する伝達信号VCT1は、VA1と同じ
電位Vcc+V1まで上昇する。この第1のレベルシフ
ト回路41bが出力した伝達信号VCT1は、pnpト
ランジスタQA2のベース端子に入力される。
【0088】この時、pnpトランジスタQA2のベー
ス端子−エミッタ端子間の電位差VQA≒0Vのままで
あり、pnpトランジスタQA2はOFFしている。ま
た、抵抗RA4および抵抗RA5を介してpnpトラン
ジスタQA2のコレクタ端子に接続される入力端子Dに
入力する基準電位Vssの値が0Vに変化している。以
上により、第2のシフトレジスタ41cが出力する伝達
信号VCT2は、基準電位Vssに応じて0Vに上昇す
る。これにより、信号増幅回路42が出力する駆動信号
Vgも0Vに上昇する。
【0089】次に、時刻t5で、基準電位VssがV2
に上昇した場合は、レベルシフト用電源回路41aは、
コンデンサCAにVcc+V1+V2の電位を充電する
ので、レベルシフト用電位VA1≒Vcc+V1+V2
の電圧を出力する。また、npnトランジスタQA1
は、制御信号CTL2=0VなのでOFFしたままであ
る。このため、第1のレベルシフト回路41bが出力す
る伝達信号VCT1は、VA1と同じ電位Vcc+V1
+V2まで上昇する。この第1のレベルシフト回路41
bが出力した伝達信号VCT1は、pnpトランジスタ
QA2のベース端子に入力される。
【0090】この時、pnpトランジスタQA2のベー
ス端子−エミッタ端子間の電位差VQA≒0Vのままで
あり、pnpトランジスタQA2はOFFしている。ま
た、抵抗RA4および抵抗RA5を介してpnpトラン
ジスタQA2のコレクタ端子に接続される入力端子Dに
入力する基準電位Vssの値がV2に変化している。以
上により、第2のシフトレジスタ41cが出力する伝達
信号VCT2は、基準電位Vssに応じてV2に上昇す
る。これにより、信号増幅回路42において、基準端子
には基準電位Vss=V2が、入力端子には入力信号V
CT2=V2が同じ電位で入力される。これにより、信
号増幅回路42は、駆動信号Vgとして電位V2を出力
する。
【0091】次に、時刻t6で、CTL2がパルスVB
により立ち上がると、第1のレベルシフト回路41bに
おいて、抵抗RA1を介してpnpトランジスタQA1
へパルスVBが入力された期間、pnpトランジスタQ
A1がONする。これにより、直列接続されている抵抗
RA2と抵抗RA3の抵抗値比によりレベルシフト用電
位VA1とGNDの電位差(≒Vcc+V1+V2)が
分圧される。つまり、分圧された分だけ第1のレベルシ
フト回路41bが出力する伝達信号VCT1の電圧が降
下して、パルスVB−1を形成する。尚、パルスVBが
終了する(CTL2が0Vになる)とPNPトランジス
タQA1はOFFする。これにより、第1のレベルシフ
ト回路41bが出力する伝達信号VCT1の電位はVc
c+V1+V2に戻り、パルスVB−1が終了する。
【0092】次に、第2のレベルシフト回路41cにお
いて、上述したパルスVB−1の期間は、伝達信号VC
T1の電圧が降下した分だけpnpトランジスタQA2
のベース端子−エミッタ端子間に電位差VQAが生じパ
ルスVB−2を形成する。この電位差VQAによりnp
nトランジスタQA2がパルスVA−2の期間ONす
る。これにより、直列接続される抵抗RA4および抵抗
RA5の抵抗値比により、レベルシフト用電位VA1が
抵抗RA4側より供給する電位Vcc+V1+V2か
ら、基準電位Vssが抵抗RA5側より供給する電位V
2までの電位差Vcc+V1が分圧される。これによ
り、第2のシフトレジスタ41cが出力する伝達信号V
CT2は、基準電位Vss=V2より抵抗RA5にかか
る電圧の分だけ電位の高いパルスVB−3となる。これ
により、信号増幅回路42は、伝達信号VCT2のパル
スVB−3の電位と、基準端子に入力される基準電位V
ssの電位V2の電位差を増幅した駆動信号Vgとして
図6に示すようなパルスVB’を出力する。
【0093】次に、時刻t7で、基準電位Vssが0V
に戻った場合は、レベルシフト用電源回路41aのコン
デンサCAにおける充電はVcc+V1の電位となる。
これにより、レベルシフト用電源回路41aは、レベル
シフト用電位VA1としてVcc+V1を出力する。ま
た、npnトランジスタQA1は、制御信号CTL2=
0VなのでOFFしたままである。このため、第1のレ
ベルシフト回路41bが出力する伝達信号VCT1は、
電位Vcc+V1に下降する。この第1のレベルシフト
回路41bが出力した伝達信号VCT1は、pnpトラ
ンジスタQA2のベース端子に入力される。
【0094】この時、pnpトランジスタQA2のベー
ス端子−エミッタ端子間の電位差VQA≒0Vのままで
あり、pnpトランジスタQA2はOFFしている。ま
た、抵抗RA4および抵抗RA5を介してpnpトラン
ジスタQA2のコレクタ端子に接続される入力端子Dに
入力する基準電位Vssの値が0Vに変化している。以
上により、第2のシフトレジスタ41cが出力する伝達
信号VCT2は、基準電位Vssに応じて0Vに下降す
る。これにより、信号増幅回路42が出力する駆動信号
Vgも0Vに下降する。
【0095】尚、上述したレベルシフト用電源回路41
aは、レベルシフト用スイッチとしてダイオードDAを
用い、レベルシフト用コンデンサとしてコンデンサCA
を用いた構成を示したがこの限りではなく、図6に示す
ような基準電位Vssの変化に応じてレベルシフト用電
位VA1を出力する回路であればよい。
【0096】以上に説明したように、図1に示した表示
装置において、本発明の実施形態であるプリドライブ回
路を用いることにより、制御駆動回路31から入力され
る入力信号CTL1、CTL2、CTL3、CTL4の
基準電位と、出力素子SW4、SW5、SW4'、SW
5’を駆動する際の基準電位OUTB,OUTB’とが
異なる場合でも、安定に動作させることができる。ま
た、例えばリセット期間において、出力素子側の基準電
位OUTB,OUTB’が高電圧になった場合でも、S
W4およびSW4’をアクティブ状態にすることができ
るので、表示装置(PDP装置)にとって適切なリセッ
ト電圧を安定して供給することができる。
【0097】図7は、プリドライブ回路32−2の他の
構成例を示すブロック図である。図7に示すプリドライ
ブ回路32−2は、上記図3(a)に示したプリドライ
ブ回路に位相調整回路49をさらに設けたものである。
【0098】図7において、位相調整回路49は、駆動
制御回路31から供給される制御信号がプリドライブ回
路32−2を介して出力素子に供給される際の位相の遅
延を各プリドライブ回路32−1〜32−4間で調整す
るための回路である。すなわち、駆動制御回路31から
供給される制御信号が、信号伝達回路41により基準電
位が変換されたり、信号増幅回路42により増幅された
りする際に、上記信号伝達回路41および信号増幅回路
42を構成する素子のばらつきにより、プリドライブ回
路から出力される信号には位相の遅延が発生する。上記
位相調整回路49は、この信号伝達回路41および信号
増幅回路42により発生した位相の遅延を各プリドライ
ブ回路32−1〜32−4の間で調整し、位相をあわせ
て各出力素子に制御信号を供給する。
【0099】上記位相調整回路49は、例えば、コンデ
ンサと抵抗からなる時定数調整回路により構成すること
ができ、上記コンデンサの容量値や上記抵抗の抵抗値を
調整することで位相の遅延を調整することができる。ま
た、位相調整回路49の基準電位は入力端子Bより供給
されるGND(0V)である。
【0100】図8は、位相調整回路49の構成例を示す
図である。図8において、Iinは位相調整回路49の
入力端子であり、Ioutは位相調整回路49の出力端
子である。
【0101】図8(a)に示す位相調整回路49は、入
力端子Iinと出力端子Ioutとの間に接続された可
変抵抗R11と、上記出力端子Ioutと上記可変抵抗
R11の端子との相互接続点とGNDとの間に接続され
たコンデンサC11により構成される。そして、上記可
変抵抗R11の抵抗値を変化させることにより、位相の
遅延時間を調整する。
【0102】図8(b)に示す位相調整回路49は、入
力端子Iinと出力端子Ioutとの間に接続された抵
抗R12と、上記出力端子Ioutと上記抵抗R12の
端子との相互接続点とGNDとの間に接続された可変容
量C12により構成される。そして、上記可変容量C1
2の容量値を変化させることにより、位相の遅延時間を
調整する。
【0103】図8(c)に示す位相調整回路49は、入
力端子Iinと出力端子Ioutとの間に接続された電
気的に抵抗値を変えることができる電子ボリュームR1
3と、上記出力端子Ioutと上記電子ボリュームR1
3の端子との相互接続点とGNDとの間に接続されたコ
ンデンサC13により構成される。また、上記電子ボリ
ュームR13を調整するための抵抗制御信号が外部から
入力され、上記電子ボリュームR13に供給される。そ
して、上記抵抗制御信号により上記電子ボリュームR1
3の抵抗値を変化させることで、位相の遅延時間を調整
する。
【0104】このようにプリドライブ回路内に位相調整
回路49を設けることで、信号伝達回路41および信号
増幅回路42を構成する素子等のばらつきによる位相の
遅延を調整することができ、出力素子の動作の安定化を
図ることができる。なお、図7に示すプリドライブ回路
32−2においては、信号伝達回路41の前段に位相調
整回路49を設けたが、位相調整回路49は信号伝達回
路41の後段に設けるようにしても良い。但しその場合
は、位相調整回路49の基準電位はVssとなる。
【0105】図9は、第1の実施形態による交流駆動型
PDPの駆動装置の他の構成例を示す図である。図9に
示す駆動装置は、上記図14に示した駆動装置に対し
て、本実施形態によるプリドライブ回路を設けたもので
ある。なお、この図9において、図14に示した部分と
同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0106】図9において、32−1〜32−8はプリ
ドライブ回路であり、上記駆動制御回路31'からそれ
ぞれ供給される制御信号を、スイッチSW4、SW5、
SW4'、SW5'およびトランジスタTr1〜Tr4の
基準電位にあわせた制御信号にそれぞれ電圧レベルを変
換し供給する。すなわち、図1に示したプリドライブ回
路と同様に、駆動制御回路31'からそれぞれ供給され
る制御信号の基準電位を、駆動制御回路31'の基準電
位がGNDから出力素子の基準電位Vssに変換して出
力素子に供給する。この図9に示す駆動装置において
は、スイッチSW4、SW5、SW4'、SW5'および
トランジスタTr1〜Tr4の基準電位が駆動動作にお
いて変化するので、プリドライブ回路32−1〜32−
8をそれぞれ設けている。
【0107】このように、駆動動作において基準電位が
変化するスイッチSW4、SW5、SW4'、SW5'お
よびトランジスタTr1〜Tr4のそれぞれに対してプ
リドライブ回路32−1〜32−8を設けることで、基
準電位にあった制御信号がスイッチSW4、SW5、S
W4'、SW5'およびトランジスタTr1〜Tr4のそ
れぞれに供給されるので、各出力素子を安定して動作さ
せることができる。なお、図9に示すプリドライブ回路
32−1〜32−8には、上述した何れのプリドライブ
回路を用いることができる。
【0108】以上、詳しく説明したように本実施形態に
よれば、プリドライブ回路内の信号伝達回路41によ
り、駆動制御回路31から供給される制御信号の基準電
位がGNDを出力素子(スイッチSW4、SW5、SW
4、SW5、トランジスタTr1〜Tr4等)の基準電
位Vssに変換し、信号増幅回路42にて増幅した後、
出力素子に供給する。
【0109】これにより、駆動制御回路31および制御
信号の基準電位と出力素子の基準電位が異なっていたと
しても、基準電位を絶縁して制御信号を出力素子に伝達
することができるので、出力素子の電圧変動等が発生し
たとしても、その影響が駆動制御回路31に及ぶことを
防止することができる。したがって、プラズマディスプ
レイ装置を安定して駆動させることができ、プラズマデ
ィスプレイ装置の信頼性を向上させることができる。
【0110】また、例えば、プリドライブ回路内に位相
調整回路49を設けるようにした場合には、制御信号を
出力素子の基準電位に変換する際に、信号伝達回路4
1、信号増幅回路42等により発生する位相の遅延を調
整することができるので、各出力素子の動作タイミング
を同期させることができ、プラズマディスプレイ装置を
安定して駆動することができる。
【0111】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図10は、第2の実施形態
による交流駆動型PDPの駆動装置の構成例を示す図で
ある。なお、この図10に示す本実施形態の駆動装置
は、例えば図12、図13に全体構成および1画素を構
成する1つのセルの構成を示した交流駆動型PDP装置
に適用することが可能である。また、この図10におい
て、図1に示した部分と同一の部分には同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0112】第2の実施形態による駆動装置は、第1の
実施形態による駆動装置では各出力素子に対してそれぞ
れプリドライブ回路を設けていたものを、共通電極X側
および走査電極Y側にそれぞれ1つのプリドライブ回路
を設けて、プリドライブ回路内で各出力素子に対する制
御信号の変換、生成等を行い、各出力素子に供給するよ
うにしたものである。
【0113】図10において、51は駆動制御回路であ
り、52および52'はプリドライブ回路であり、駆動
制御回路51からプリドライブ回路52、52'にはそ
れぞれ1つの制御信号が供給される。なお、この制御信
号は、各プリドライブ回路52、52'の後段に接続さ
れるすべての出力素子(スイッチSW4、SW5、SW
4'、SW5')を制御するための制御信号である。
【0114】上記プリドライブ回路52は、1つの信号
伝達回路53、1つの信号変換回路54および出力素子
の数(図10に示す共通電極X側では2つ)の信号増幅
回路55−1、55−2を備えている。上記信号伝達回
路53は、駆動制御回路51から供給される制御信号の
基準電位を出力素子の基準電位に変換し出力する回路で
ある。すなわち、上記信号伝達回路53は、駆動制御回
路51から供給される上記駆動制御回路51の基準電位
(例えば、GND)を基準とした制御信号を、プリドラ
イブ回路52の後段に接続された出力素子の基準電位V
ssにあわせて制御信号の電圧レベルを変換する。この
信号伝達回路53は、図4、図5に示した回路を用いて
構成することができる。
【0115】上記信号変換回路54は、上記信号伝達回
路53により出力素子の基準電位に電圧レベルが変換さ
れた制御信号に基づいて、プリドライブ回路52の後段
に接続されたそれぞれの出力素子に対する制御信号を生
成するとともに、適切なタイミングで信号増幅回路55
−1、55−2に供給する。すなわち、上記信号変換回
路54は、上記信号伝達回路53により出力素子の基準
電位に電圧レベルが変換された制御信号に基づいて、後
段に接続されたスイッチSW4、SW5に対する2つの
制御信号を生成し、信号増幅回路55−1、55−2に
それぞれ供給する。
【0116】上記信号増幅回路55−1、55−2は、
上記信号変換回路54により分離され供給される制御信
号を、出力素子の駆動レベルに増幅し、出力素子である
スイッチSW4、SW5に供給する。走査電極Y側のプ
リドライブ回路52'は、上述した共通電極X側の上記
プリドライブ回路52と同じ構成であるので、説明は省
略する。
【0117】図11は、第2の実施形態による交流駆動
型PDPの駆動装置の他の構成例を示す図である。な
お、この図11において、図9および図14に示した部
分と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0118】図11に示す駆動装置は、電源回収回路2
1、21'を備えた駆動装置に図10に示した駆動装置
と同様に、共通電極X側および走査電極Y側にそれぞれ
1つのプリドライブ回路を設けて、プリドライブ回路内
で各出力素子に対する制御信号の変換、生成等を行い、
各出力素子に供給するようにしたものである。
【0119】図11において、56は駆動制御回路であ
り、57および57'はプリドライブ回路であり、図1
0に示した駆動制御回路51およびプリドライブ回路5
2、52'と同じ機能を有する。
【0120】上記プリドライブ回路57は、1つの信号
伝達回路58、1つの信号変換回路59および出力素子
の数(図11に示す共通電極X側では4つ)の信号増幅
回路60−1、60−2、60−3、60−4を備えて
いる。上記信号伝達回路58は、図10に示した信号伝
達回路53と同様に、駆動制御回路56から供給される
制御信号の基準電位を出力素子の基準電位に変換し信号
変換回路59に出力する回路である。
【0121】また、信号変換回路59は、図10に示し
た信号変換回路54と同様に、上記信号伝達回路58に
より出力素子の基準電位に電圧レベルが変換された制御
信号に基づいて、プリドライブ回路57の後段に接続さ
れたそれぞれの出力素子に対する制御信号を生成すると
ともに、適切なタイミングで信号増幅回路60−1〜6
0−4に供給する。すなわち、上記信号変換回路59
は、上記信号伝達回路58により出力素子の基準電位に
電圧レベルが変換された制御信号に基づいて、後段に接
続されたスイッチSW4、SW5およびトランジスタT
r1、Tr2のそれぞれに対する4つの制御信号を生成
し、信号増幅回路60−1〜60−4にそれぞれ供給す
る。
【0122】上記信号増幅回路60−1〜60−4は、
上記信号変換回路59により分離され、それぞれ供給さ
れる制御信号を、出力素子の駆動レベルに増幅し、出力
素子であるスイッチSW4、SW5およびトランジスタ
Tr1、Tr2にそれぞれ供給する。なお、走査電極Y
側のプリドライブ回路57'についても、上述したプリ
ドライブ回路57と同じ構成である。
【0123】以上、説明したように第2の実施形態によ
れば、共通電極X側および走査電極Y側のそれぞれに1
つのプリドライブ回路を設け、プリドライブ回路内の信
号伝達回路の後段に接続された信号変換回路により、プ
リドライブ回路に接続されたそれぞれの出力素子に対す
る制御信号に供給された制御信号を分離し出力素子に供
給する。
【0124】これにより、出力素子毎にプリドライブ回
路を設けたときよりも、少ない信号伝達回路の数で制御
信号の基準電位と出力素子の基準電位とを絶縁して制御
信号を出力素子に伝達することができる。したがって、
僅かな回路を追加するだけで、プラズマディスプレイ装
置を安定して駆動させることができ、プラズマディスプ
レイ装置の信頼性を向上させることができる。
【0125】以上、この発明の実施形態について図面を
参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態
に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない
範囲の設計等も含まれる。本発明の実施形態は、例えば
以下に示すような種々の適用が可能である。 (付記1)入力信号の第1の基準電位に対して、異なる
第2の基準電位を有する出力素子を駆動するプリドライ
ブ回路であって、前記第1の基準電位である入力信号を
前記第2の基準電位に応じた信号に変換して前記出力素
子へ伝達する信号伝達回路を具備することを特徴とする
プリドライブ回路。
【0126】(付記2)前記信号伝達回路は、所定の電
源電圧および前記第2の基準電位を基に、レベルシフト
用電位を供給するレベルシフト用電源回路と、入力信号
を基に、前記レベルシフト用電源回路が出力する前記レ
ベルシフト用電位に応じた第1の伝達信号を出力する第
1のレベルシフト回路と、前記第1のレベルシフト回路
が出力する第1の伝達信号を基に、前記第2の基準電位
に応じた第2の伝達信号を出力する第2のレベルシフト
回路とを具備することを特徴とする付記1に記載のプリ
ドライブ回路。
【0127】(付記3)前記レベルシフト用電源回路
は、前記所定の電源電圧を供給する定電圧源に接続され
る第1の端子と、前記第1のレベルシフト回路および前
記第2のレベルシフト回路が備える電位供給端子に接続
される第2の端子とを備えるレベルシフト用スイッチ
と、前記レベルシフト用スイッチと前記第1のレベルシ
フト回路および前記第2のレベルシフト回路が備える前
記電位供給端子との相互接続点に一方の端子が接続さ
れ、前記第2の基準電位を供給する基準電位線に他方の
端子が接続されるレベルシフト用コンデンサとを具備す
ることを特徴とする付記1に記載のプリドライブ回路。
【0128】(付記4)前記レベルシフト用電源回路
は、前記所定の電源電圧を供給する定電圧源に接続され
る第1の端子と、前記第1のレベルシフト回路および前
記第2のレベルシフト回路が備える電位供給端子に接続
される第2の端子とを備えるレベルシフト用スイッチ
と、前記レベルシフト用スイッチと前記第1のレベルシ
フト回路および前記第2のレベルシフト回路が備える前
記電位供給端子との相互接続点に一方の端子が接続さ
れ、前記第2の基準電位を供給する基準電位線に他方の
端子が接続されるレベルシフト用コンデンサとを具備す
ることを特徴とする付記2に記載のプリドライブ回路。
【0129】(付記5)前記レベルシフト用スイッチ
は、前記第1の端子がアノード端子であり、前記第2の
端子がカソード端子であるダイオードであることを特徴
とする付記3に記載のプリドライブ回路。 (付記6)前記第1の基準電位は0Vであり、前記第2
の基準電位は、前記出力素子の基準電位であって、2値
以上の電圧値に変化することを特徴とする付記1に記載
のプリドライブ回路。 (付記7)前記第1の基準電位は0Vであり、前記第2
の基準電位は、前記出力素子の基準電位であって、2値
以上の電圧値に変化することを特徴とする付記2に記載
のプリドライブ回路。 (付記8)前記第1の基準電位は0Vであり、前記第2
の基準電位は、前記出力素子の基準電位であって、2値
以上の電圧値に変化することを特徴とする付記3に記載
のプリドライブ回路。
【0130】(付記9)前記第2の基準電位は負電圧と
正電圧の両方の値を有する交流電圧であることを特徴と
する付記1に記載のプリドライブ回路。 (付記10)前記第2の基準電位は負電圧と正電圧の両
方の値を有する交流電圧であることを特徴とする付記2
に記載のプリドライブ回路。 (付記11)前記第2の基準電位は負電圧と正電圧の両
方の値を有する交流電圧であることを特徴とする付記3
に記載のプリドライブ回路。
【0131】(付記12)前記レベルシフト用スイッチ
は、前記レベルシフト用電位が前記所定の電源電圧以下
の場合にオンすることで前記レベルシフト用コンデンサ
を充電し、前記レベルシフト用電位が前記所定の電源電
圧以上である場合にオフすることで前記レベルシフト用
コンデンサに充電された電圧を維持することを特徴とす
る付記3に記載のプリドライブ回路。 (付記13)前記レベルシフト用スイッチは、前記レベ
ルシフト用電位が前記所定の電源電圧以下の場合にオン
することで前記レベルシフト用コンデンサを充電し、前
記レベルシフト用電位が前記所定の電源電圧以上である
場合にオフすることで前記レベルシフト用コンデンサに
充電された電圧を維持することを特徴とする付記4に記
載のプリドライブ回路。
【0132】(付記14)入力信号の第1の基準電位に
対して、異なる第2の基準電位を有する出力素子と、前
記第1の基準電位である入力信号を前記第2の基準電位
に応じた信号に変換して前記出力素子へ伝達する信号伝
達回路とを具備することを特徴とするドライブ回路。 (付記15)前記信号伝達回路は、所定の電源電圧およ
び前記第2の基準電位を基に、レベルシフト用電位を供
給するレベルシフト用電源回路と、前記入力信号を基
に、前記レベルシフト用電源回路が出力する前記レベル
シフト用電位に応じた第1の伝達信号を出力する第1の
レベルシフト回路と、前記第1のレベルシフト回路が出
力する第1の伝達信号を基に、前記第2の基準電位に応
じた第2の伝達信号を出力する第2のレベルシフト回路
とを具備することを特徴とする付記14に記載のドライ
ブ回路。 (付記16) 電極へ電圧を供給する出力素子と、前記
出力素子の基準電位と、前記出力素子へ伝達したい伝達
信号の基準電位が異なる場合に、前記伝達信号を基に、
前記出力素子の基準電位に応じた信号を出力するプリド
ライブ回路とを具備することを特徴とするドライブ回
路。
【0133】(付記17)表示セル中において電圧を印
加して放電を行うために設けられた複数の電極と、前記
複数の電極別に変化する電圧を供給する複数の出力素子
と、前記出力素子を制御するための制御信号を出力する
駆動制御回路と、前記制御信号の第1の基準電位と前記
出力素子の第2の基準電位とが異なる場合に、前記駆動
制御回路が出力する前記制御信号を基に、前記第2の基
準電位に応じた伝達信号を前記出力素子へ出力する複数
のプリドライブ回路とを具備することを特徴とする表示
装置。 (付記18)前記表示セルから構成される表示パネル
は、略平行に配置された第1の電極および第2の電極
と、前記第1の電極および前記第2の電極に略直行して
配置されたアドレス電極とを、放電領域を挟んで対向さ
せて構成され、前記出力素子は、前記第1の電極と、前
記第2の電極と、前記アドレス電極とを駆動することを
特徴とする付記17に記載の表示装置。
【0134】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によるプ
リドライブ回路においては、入力信号の第1の基準電位
に対して、異なる第2の基準電位を有する出力素子を駆
動するプリドライブ回路であって、第1の基準電位であ
る入力信号を第2の基準電位に応じた信号に変換して出
力素子へ伝達する信号伝達回路を具備するので、入力信
号の基準電位と、駆動する対象である出力素子の基準電
位とが異なる場合でも、信号伝達回路で処理すること
で、出力素子の基準電位である第2の基準電位に応じた
信号を出力することができる。
【0135】これにより、本発明のプリドライブ回路を
用いることで、入力信号の基準電位と出力素子側の基準
電位が異なる場合でも、入力信号を安定して出力素子へ
伝達することができる。すなわち、入力信号が基準電位
0Vの3〜5V振幅であって、出力素子側に発生する基
準電位が高電圧となった場合でも、出力素子を駆動する
ための入力信号を安定に伝達することができる。
【0136】また、本発明によるドライブ回路において
は、入力信号の第1の基準電位に対して、異なる第2の
基準電位を有する出力素子と、第1の基準電位である入
力信号を第2の基準電位に応じた信号に変換して出力素
子へ伝達する信号伝達回路とを具備するので、入力信号
の基準電位と、駆動する対象である出力素子の基準電位
とが異なる場合でも、信号伝達回路で処理することで、
出力素子の基準電位である第2の基準電位に応じた信号
を出力することができる。また、本発明の表示装置にお
いては、上述したプリドライブ回路で構成される駆動回
路の入力信号と出力素子側の基準電位が異なる場合で
も、駆動回路を安定に動作させることができる。これに
より、表示装置の駆動電圧を適切に設定することがで
き、画質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による交流駆動型PDPの駆動
装置の構成例を示す図である。
【図2】図1に示した交流駆動型PDPの駆動装置の動
作を説明するための概念図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるプリドライブ
回路の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3(a)の信号伝達回路41の概略構成を示
すブロック図である。
【図5】図4に示した信号伝達回路41の回路構成を示
すブロック図である。
【図6】プリドライブ回路32−2への入力信号例と出
力信号例を示す図である。
【図7】プリドライブ回路32−2の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図8】位相調整回路49の構成例を示す図である。
【図9】第1の実施形態による交流駆動型PDPの駆動
装置において他の構成例を示す図である。
【図10】第2の実施形態による交流駆動型PDPの駆
動装置の構成例を示す図である。
【図11】第2の実施形態による交流駆動型PDPの駆
動装置の他の構成例を示す図である。
【図12】従来の交流駆動型PDP装置の全体構成を示
す図である。
【図13】従来の交流駆動型PDP装置における1画素
である第i行第j列のセルCijの断面構成を示す図であ
る。
【図14】従来の交流駆動型PDP装置の駆動装置の回
路構成例を示す図である。
【図15】図14のように構成した交流駆動型PDP装
置の駆動装置による駆動波形を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 交流駆動型PDP 20 負荷 31 駆動制御回路 32−1〜32−8 プリドライブ回路 41 信号伝達回路 41a レベルシフト用電源回路 41b 第1のレベルシフト回路 41c 第2のレベルシフト回路 42 信号増幅回路 49 位相調整回路 DA ダイオード(レベルシフト用スイッチ) CA コンデンサ(レベルシフト用コンデンサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/28 H (72)発明者 岸 智勝 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通日立プラズマディスプレイ株式会 社内 (72)発明者 冨尾 重寿 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通日立プラズマディスプレイ株式会 社内 (72)発明者 坂本 哲也 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通日立プラズマディスプレイ株式会 社内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 CC03 DD09 DD19 EE29 EE30 FF12 HH02 HH04 HH05 HH06 JJ02 JJ03 JJ04 5J055 AX11 BX16 CX29 DX09 DX13 DX14 DX22 EY01 EY02 EY10 EY12 EY17 EY21 EZ00 EZ05 EZ20 EZ51 GX01 GX02 GX04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の第1の基準電位に対して、異
    なる第2の基準電位を有する出力素子を駆動するプリド
    ライブ回路であって、 前記第1の基準電位である入力信号を前記第2の基準電
    位に応じた信号に変換して前記出力素子へ伝達する信号
    伝達回路を具備することを特徴とするプリドライブ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記信号伝達回路は、 所定の電源電圧および前記第2の基準電位を基に、レベ
    ルシフト用電位を出力するレベルシフト用電源回路と、 前記入力信号を基に、前記レベルシフト用電源回路が出
    力する前記レベルシフト用電位に応じた第1の伝達信号
    を出力する第1のレベルシフト回路と、 前記第1のレベルシフト回路が出力する第1の伝達信号
    を基に、前記第2の基準電位に応じた第2の伝達信号を
    出力する第2のレベルシフト回路とを具備することを特
    徴とする請求項1に記載のプリドライブ回路。
  3. 【請求項3】 前記レベルシフト用電源回路は、 前記所定の電源電圧を供給する定電圧源に接続される第
    1の端子と、前記第1のレベルシフト回路および前記第
    2のレベルシフト回路が備える電位供給端子に接続され
    る第2の端子とを備えるレベルシフト用スイッチと、 前記レベルシフト用スイッチと前記第1のレベルシフト
    回路および前記第2のレベルシフト回路が備える前記電
    位供給端子との相互接続点に一方の端子が接続され、前
    記第2の基準電位を供給する基準電位線に他方の端子が
    接続されるレベルシフト用コンデンサとを具備すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリドラ
    イブ回路。
  4. 【請求項4】 入力信号の第1の基準電位に対して、異
    なる第2の基準電位を有する出力素子と、 前記第1の基準電位である入力信号を前記第2の基準電
    位に応じた信号に変換して前記出力素子へ伝達する信号
    伝達回路とを具備することを特徴とするドライブ回路。
  5. 【請求項5】 電極へ電圧を供給する出力素子と、 前記出力素子の基準電位と、前記出力素子へ伝達したい
    伝達信号の基準電位が異なる場合に、前記伝達信号を基
    に、前記出力素子の基準電位に応じた信号を出力するプ
    リドライブ回路とを具備することを特徴とするドライブ
    回路。
  6. 【請求項6】 表示セル中において電圧を印加して放電
    を行うために設けられた複数の電極と、 前記複数の電極別に変化する電圧を供給する複数の出力
    素子と、 前記出力素子を制御するための制御信号を出力する駆動
    制御回路と、 前記制御信号の第1の基準電位と前記出力素子の第2の
    基準電位とが異なる場合に、前記駆動制御回路が出力す
    る前記制御信号を基に、前記第2の基準電位に応じた伝
    達信号を複数の前記出力素子へそれぞれ出力する複数の
    プリドライブ回路とを具備することを特徴とする表示装
    置。
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