JP2003318641A - 導波管スロットアレーアンテナ - Google Patents
導波管スロットアレーアンテナInfo
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- JP2003318641A JP2003318641A JP2002123375A JP2002123375A JP2003318641A JP 2003318641 A JP2003318641 A JP 2003318641A JP 2002123375 A JP2002123375 A JP 2002123375A JP 2002123375 A JP2002123375 A JP 2002123375A JP 2003318641 A JP2003318641 A JP 2003318641A
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Abstract
形成でき、ベース体への取付が容易なスロット板を有
し、加工工数が少なくてすむ導波管スロットアレーアン
テナの提供。 【解決手段】 スロット板を銅箔プリント薄型誘電体シ
ートで構成し、これを両面粘着シートでベース体へ貼着
する。銅箔は薄いし、誘電体シートは金属板より軽いか
ら従来より軽いスロット板となり、反りの力が小さいか
ら粘着シートでベース体への取付けが可能となり、従来
のねじ止めやろう付けより取付けが容易になる。銅箔プ
リント誘電体であるためエッチングにより銅箔に高精度
でスロットパターンを作ることができ、従来の打ち抜き
による場合のバリの除去工程が不要となり、歪み防止の
厚みが不要となり軽くなる。
Description
リ波帯等の高周波帯で用いられる導波管スロットアレー
アンテナの技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】図2に従来の導波管スロットアレーアン
テナの斜視図を示す。(b)のベース体5には手前側の
縁に沿って溝状の給電導波路1が設けられ、この給電導
波路1から多数の溝状の放射用導波路3が延びている。
給電導波路1から各放射用導波路3へ連なる部分にはT
分岐部2が形成され、給電導波路1の、T分岐部2と反
対側の側壁には、各T分岐部2と対向するように誘導性
壁4が設けられている。この誘導性壁4とT分岐部2に
より、給電導波路1を伝搬して来た電磁波が各放射用導
波路3へ給電されることになる。 【0003】(a)はスロット板9であり、このスロッ
ト板9を、取付穴8とベース体5の取付穴6とを合わせ
てベース体5にねじ等で取り付けたとき、放射用導波路
3に対応する位置に電磁波放射受波用のスロット7が列
状に設けられている。 【0004】図3は図2の(b)の一部拡大図である。
給電導波路1の途中に設けられた給電孔10の下方に導
波管が接続され或いは同軸導波管変換器が接続され、そ
の先に接続された送受信装置から送受信電磁波が送られ
て来て給電導波路1へ入り、そこから各放射用導波路3
へ分配され、スロット板9のスロット7から空間へ放射
される。空間からの受波の場合は逆の流れになる。 【0005】上記のような導波管スロットアレーアンテ
ナでは、スロット板9は従来アルミなどの金属板が用い
られ、スロット7はプレス打ち抜きによってあけられて
いた。そして、このようなスロット板9をベース体に重
ねて周囲をろう付けしたり、或いはねじ止めによりベー
ス体に取り付けていた。図2はねじ止めの例である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなスロット板およびその取り付け方法では以下のよ
うな問題があった。第1に、ベース体とスロット板との
密着をよくするためには高い面精度が要求される。特に
ねじ止めの場合には面精度が低いと隙間から電磁波が漏
洩し損失になってしまうと云う問題がある。また、アル
ミ板など用いたスロット板は反りが生じがちなので、取
り付け前に反りをなくするための追加加工が必要となる
という問題もある。 【0007】第2に、ろう付けによる場合には、全周を
ろう付けにしてしまえば電磁波の漏洩という問題がない
がコストと手間がかかり量産に向いていないという問題
がある。 【0008】第3に、金属板にスロットを切る方法とし
てプレスによる打ち抜きが行われているが、スロットの
周囲に打ち抜きによるバリが生じこれを除去するための
追加加工が必要となる。 【0009】第4に、プレス打ち抜きによる場合、金属
板が薄いとプレス時に歪みを生じるため、或る程度の厚
さが必要となるが、そのため重量が増大するという問題
がある。 【0010】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み
て、軽量で、ベース体への取り付けにろう付けやねじ止
めを要せず、且つスロットの穴明け加工が容易に精密に
行うことのできるスロット板と取付手段を有する導波管
スロットアレーアンテナを提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の導波管スロットアレーアンテナは以下の
構成を有する。即ち、板状導電性部材の一面に溝状の給
電導波路およびこの給電導波路から給電される溝状の複
数の放射用導波路が平行に設けられたベース体に、各放
射用導波路に対応しその長手方向に沿って放射用スロッ
トの列が設けられたスロット板を密着させた導波管スロ
ットアレーアンテナであって、前記スロット板が銅箔プ
リント薄型誘電体シートの銅箔に放射用スロット列が設
けられたものであり、このスロット板が導波性粘着シー
トで前記ベース体に貼着されたものであることを特徴と
する導波管スロットアレーアンテナである。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、スロット
板として銅箔プリント薄型誘電体シートの銅箔にスロッ
ト列を設けたものを粘着シートでベース体に貼着すると
いうものである。スロット板が銅箔プリント薄型誘電体
シートであるため、反りの力が従来のアルミ板等の金属
板に較べて弱いため、ベース体に対して、粘着シートで
貼着することができ、従来のようなねじ止めやろう付け
の必要がない。 【0013】また、銅箔プリント薄型誘電体シートは銅
箔自体薄いものであるし、誘電体シートは金属板より軽
いから、スロット板としては従来のものより軽量のもの
ができる。 【0014】更に、銅箔プリント薄型誘電体シートの場
合、スロットを設ける加工はエッチングにより銅箔に高
い精度でスロットパターンを作ることができ、従来プレ
ス打ち抜きの場合のバリ除去といった追加加工は全く必
要ない。 【0015】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の実施例の構成展開斜視図である。
(a)は銅箔プリント薄型誘電体シートからなるスロッ
ト板11である。その下面が銅箔面となっており、この
銅箔に、エッチング処理によるスロットパターンが形成
されている。即ち、スロット部分は銅箔が除去されて誘
電体シートのみとなっている。 【0016】(c)はベース体13である。図2の
(b)のベース体5と異なるところは取付穴6がないだ
けである。(b)は導電性粘着シート12であり、その
上面、下面ともに粘着性を有する両面粘着シートであ
る。この導電性粘着シート12はベース体13の給電導
波路1や放射用導波路3等のような凹部に対応する部分
は打ち抜かれている。 【0017】そして、この導電性粘着シートを間にして
スロット板11とベース体13が接着される。即ち、ベ
ース体13の周縁の平らな部分およびそれと面一の部分
が導電性粘着シートを介してスロット板と接着すること
になる。 【0018】接着方法の1つの例としては、粘着シート
から容易にはがれる台シートに、(b)に示すようなカ
ット線を入れた導電性粘着シート12を張り付けたもの
を、位置合わせをしてベース体13に貼着させた後、台
シートおよびカット線によって抜き取り可能になってい
る部分を除去すれば、(b)のように打ち抜かれた導電
性粘着シート12が正確にベース体13に貼着されたこ
とになる。そして、その上から(a)のスロット板11
を、位置合わせをして貼着させることにより完成させる
ことができる。この他、ローラに巻き付けてある粘着シ
ートを、ベース体13の上をローラを転がすようにして
貼着することも考えられ、種々工夫の余地がある。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の導波管ス
ロットアレーアンテナはスロット板として銅箔プリント
薄型誘電体シートの銅箔に放射用スロット列が設けられ
たものを用いるようにしたので、従来のアルミ板のよう
な金属板を用いた場合に較べ、反りの力が小さいので、
ベース体への取り付けが粘着シートでの貼着が可能とな
り、その結果、従来のような反りを直すための追加加工
が不要となり、また、よく密着するので電磁波の漏洩に
よる損失の問題もなくなるという利点がある。また、粘
着シートによる貼着の方が従来のねじ止めやろう付けに
較べて簡単である。更に、ねじ止めの場合に較べてねじ
しろが不要となるので、最小限のアンテナサイズで所望
のアンテナ特性を得ることができる。銅箔プリント薄型
誘電体シートは、銅箔自体薄いものであるし、誘電体シ
ートは金属板より軽いから、スロット板としては従来よ
り軽いものができる。 【0020】更に、銅箔プリント薄型誘電体シートの場
合、スロットを設ける加工はエッチングにより銅箔に高
い精度でスロットパターンを作ることができ、従来の金
属板をプレス打ち抜きしていた場合のようなバリの除去
と云う追加加工や打ち抜きで金属板が歪まないようにす
るため或る程度の厚さが必要なため重くなるというよう
な問題もなくなるという利点がある。
である。 【図3】図2の(b)の一部拡大図である。 【符号の説明】 1 給電導波路 2 T分岐部 3 放射用導波路 4 誘導性壁 5 ベース体 6 取付穴 7 スロット 8 取付穴 9 スロット板 10 給電孔 11 スロット板 12 導電性粘着シート 13 ベース体
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 板状導電性部材の一面に溝状の給電導波
路およびこの給電導波路から給電される溝状の複数の放
射用導波路が平行に設けられたベース体に、各放射用導
波路に対応しその長手方向に沿って放射用スロットの列
が設けられたスロット板を密着させた導波管スロットア
レーアンテナであって、前記スロット板が銅箔プリント
薄型誘電体シートの銅箔に放射用スロット列が設けられ
たものであり、このスロット板が導波性粘着シートで前
記ベース体に貼着されたものであることを特徴とする導
波管スロットアレーアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123375A JP2003318641A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 導波管スロットアレーアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123375A JP2003318641A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 導波管スロットアレーアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003318641A true JP2003318641A (ja) | 2003-11-07 |
Family
ID=29538685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002123375A Pending JP2003318641A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 導波管スロットアレーアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003318641A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009061015A1 (en) * | 2007-11-07 | 2009-05-14 | Wiworld Co., Ltd. | Slotted waveguide antenna for reception of circular polarized waves |
DE102008056705A1 (de) | 2008-06-18 | 2009-12-31 | Mitsubishi Electric Corp. | Antennenvorrichtung, Radar und Wellenleiter |
DE102009035434A1 (de) | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Wellenleiterstruktur, Antennenvorrichtung, welche die Wellenleiterstruktur verwendet, und Fahrzeugradarvorrichtung, in der eine Wellenleiterstruktur oder eine Antennenvorrichtung verwendet wird |
CN102211221A (zh) * | 2011-04-27 | 2011-10-12 | 山东大学 | 利用低熔点合金来控制微细加工中毛刺产生的方法 |
-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002123375A patent/JP2003318641A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009061015A1 (en) * | 2007-11-07 | 2009-05-14 | Wiworld Co., Ltd. | Slotted waveguide antenna for reception of circular polarized waves |
DE102008056705A1 (de) | 2008-06-18 | 2009-12-31 | Mitsubishi Electric Corp. | Antennenvorrichtung, Radar und Wellenleiter |
US8421699B2 (en) | 2008-06-18 | 2013-04-16 | Mitsubishi Electric Corporation | Antenna apparatus, radar and waveguide |
DE102008056705B4 (de) * | 2008-06-18 | 2014-10-09 | Mitsubishi Electric Corp. | Antennenvorrichtung und verwendung derselben in einem radar |
DE102009035434A1 (de) | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Wellenleiterstruktur, Antennenvorrichtung, welche die Wellenleiterstruktur verwendet, und Fahrzeugradarvorrichtung, in der eine Wellenleiterstruktur oder eine Antennenvorrichtung verwendet wird |
US8633790B2 (en) | 2008-12-26 | 2014-01-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Waveguide structure, antenna apparatus that uses that waveguide structure, and vehicle radar apparatus in which a waveguide structure or an antenna apparatus is used |
CN102211221A (zh) * | 2011-04-27 | 2011-10-12 | 山东大学 | 利用低熔点合金来控制微细加工中毛刺产生的方法 |
CN102211221B (zh) * | 2011-04-27 | 2012-09-19 | 山东大学 | 利用低熔点合金来控制微细加工中毛刺产生的方法 |
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