JP2003318343A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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JP2003318343A JP2002123434A JP2002123434A JP2003318343A JP 2003318343 A JP2003318343 A JP 2003318343A JP 2002123434 A JP2002123434 A JP 2002123434A JP 2002123434 A JP2002123434 A JP 2002123434A JP 2003318343 A JP2003318343 A JP 2003318343A
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哲朗 大串
Yasumi Kamigai
康己 上貝
Akira Yamada
山田  晃
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    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/151Die mounting substrate
    • H01L2924/153Connection portion
    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、十分な冷却能力を有し、かつ、冷
媒循環装置側に大きな駆動力を必要とせず装置の小型化
及び高効率化でき、また、半導体素子内の発熱分布や発
熱応力を考慮した半導体素子のヒートシンクを提供す
る。 【解決手段】 本発明のヒートシンク13は、冷媒を導
入する導入路10があり、この導入路10から導入され
た冷媒を狭窄して流通させるための複数の狭窄路3を含
む仕切体を有する。そして、この仕切体を通って流出す
る冷媒は、単一の空間4を介して仕切体に対面する衝突
壁面に衝突する。その後、衝突壁面に衝突した冷媒は、
排出路11に排出され、衝突壁面近傍における外壁面に
設けられた冷却対象物設置場所を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子のヒー
トシンクに係る発明であって、特に、冷媒を用いて冷却
する半導体素子のヒートシンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子のヒートシンクの1つ
である特開平6−112385記載のノズルを有するヒ
ートシンクについて説明する。図37にこのヒートシン
クを示す。ここで、101は半導体素子、102は半導
体ケース、103は半田バンプ、104は配線基板、1
05は放熱面、106は放熱体、107は底部放熱板、
108,109は垂直放熱板、110は天板、111は
ノズル、112は小穴を示す。ここで、放熱体106は
底部放熱板107、垂直放熱板108,109、天板1
10、ノズル111から構成されており、この底部放熱
板107上には垂直に円筒状の垂直放熱板108が設け
られ、さらにその外側に垂直放熱板108を囲むように
円筒状の垂直放熱板109が設けられている。この垂直
放熱板108には上方より見て放射方向に小穴112が
複数設けられている。また、ノズル111は天板110
の中央を貫通するように設けられており、ノズル111
からの冷媒の噴流が底部放熱板107に衝突するような
構造となっている。
【0003】次に図37のヒートシンクの動作について
説明する。まず、ノズル111からの冷媒が噴出され、
その冷媒が底部放熱板107に衝突して熱を奪う。さら
に、衝突後の冷媒は小穴112から外に噴出し垂直放熱
板109に衝突して熱を奪う。
【0004】次に、従来の半導体素子のヒートシンクの
1つである特開平5−508265記載のマイクロチャ
ンネルを有するヒートシンクについて説明する。図38
にこのヒートシンクを示す。ここで、113はレーザダ
イオード、120はマイクロチャンネル、130は頂部
基板、132は中間部基板、134は下部基板、136
は導入孔、138は排出孔、150は導入路、152は
排出路、154,156はスロットを示す。下部基板1
34上に中間部基板132が設けられ、その中間部基板
132はエッチングにより導入路150及び排出路15
2とスロット154,156が形成される。スロット1
54,156が形成された中間部基板132上に頂部基
板130を設け、この頂部基板130のスロット15
4,156と接する側にマイクロチャンネル120をエ
ッチングにより形成する。さらに頂部基板130にはス
ロット154,156を介して導入路150及び排出路
152に繋がる導入孔136及び排出孔138が設けら
れている。発熱部であるレーザダイオード113はマイ
クロチャンネル120が形成された頂部基板130上に
設けられている。
【0005】次に図38のヒートシンクの動作について
説明する。まず、導入孔136から導入路150へ冷媒
を導入し、スロット154を通ってマイクロチャンネル
120に冷媒を噴出させる。この冷媒は、レーザダイオ
ード113の真下の頂部基板130に衝突して熱を奪
う。その後、冷媒はスロット156を通って排出路15
2へ排出され、さらに排出路152を通って排出孔13
8から排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体素子のヒ
ートシンクでは、冷媒の噴流の衝突による熱伝達率は高
い。しかし、上記のノズルを有するヒートシンクの構成
では、ノズル内の表面からの放熱を素子の冷却に有効に
利用できないので十分な冷却性能が得られない恐れがあ
った。
【0007】一方、上記のマイクロチャンネルを有する
ヒートシンクは、導入路から微細なマルチチャンネルに
冷媒を噴出しなければならないため冷媒循環装置側に大
きな駆動力が必要となり装置の大型化及び効率化の低下
を招くことになる。
【0008】さらに、上記のノズルを有するヒートシン
クやマイクロチャンネルを有するヒートシンクは、半導
体素子内の発熱分布や発熱応力が全く考慮されていない
ため、発熱分布のある半導体素子の場合に十分な冷却が
行えず、半導体素子の動作特性の低下を招く恐れがあっ
た。
【0009】そこで、本発明は、十分な冷却能力を有
し、かつ、冷媒循環装置側に大きな駆動力を必要とせず
装置の小型化及び高効率化でき、また、半導体素子内の
発熱分布や発熱応力を考慮した半導体素子のヒートシン
クを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る解決手段
は、冷媒を導入する導入路と、前記導入路から導入され
た前記冷媒を狭窄して流通させる複数の狭窄路を有し、
外壁面と熱的に接続された第1の仕切体と、前記第1の
仕切体から流出するすべての前記冷媒を受け入れる単一
の空間と、前記空間を介して前記第1の仕切体に対面
し、前記第1の仕切体から流出する前記冷媒が衝突する
衝突壁面と、前記空間に受け入れられた前記冷媒を排出
する排出路と、前記衝突壁面近傍における前記外壁面に
設けられた冷却対象物設置場所とを備える。
【0011】望ましくは、前記空間に受け入れられた前
記冷媒を狭窄して流通させて前記排出路に導く複数の狭
窄路を有し、前記外壁面と熱的に接続された第2の仕切
体をさらに備える。
【0012】さらに望ましくは、少なくとも前記空間を
規定する壁面近傍の前記狭窄路の水力等価直径が前記冷
却対象物設置場所の幅より小さいことを特徴とする。
【0013】さらに望ましくは、前記冷却対象物設置場
所に温度分布をもたせるために前記狭窄路の断面積と前
記狭窄路の配置の少なくとも一方を変化させること特徴
とする。
【0014】さらに望ましくは、前記外壁面付近の前記
衝突壁面と前記第1及び第2の仕切体との距離が、前記
空間の中央部付近の前記衝突壁面と前記第1及び第2の
仕切体との距離より短いことを特徴とする。
【0015】さらに望ましくは、前記第1及び第2の仕
切体は、等圧気体雰囲気下における金属−ガス系状態図
が共晶点を有する金属を、加圧されたガス雰囲気下に溶
融して凝固させる金属製造方法で作製されたものである
ことを特徴とする。
【0016】さらに望ましくは、前記冷却対象物設置場
所近傍の前記外壁面は、当該近傍の前記外壁面に生じる
熱応力よりも大きい弾性限度を有する材料で作製された
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、実施の
形態1に係るヒートシンクの構造を示した斜視図であ
る。ここで、1はレーザダイオード、2はスリット板、
3は狭窄路、4は単一の空間、5はヒートシンク上板、
6はヒートシンク端部壁、7はヒートシンク側壁、8は
ヒートシンク底板、9は隔壁、10は導入路、11は排
出路、12は冷媒流を示す。
【0018】図2は、実施の形態1で用いられるヒート
シンクの利用の態様を示した概念図である。ここで、1
3はヒートシンク、14はマニホールド、15は冷媒循
環装置、16は電源、17は固体結晶を表す。
【0019】図1に示すヒートシンクは、半導体素子な
どの発熱部の冷却に用いられる。図2では半導体素子と
してレーザダイオード1を用いて以下説明する。半導体
レーザ励起固体レーザの場合、固体結晶17にレーザダ
イオード1からの発光を集めてレーザ光を出力する。こ
のレーザダイオード1は電源16から電流が供給されて
発光するが、その際、電気エネルギーを光に変換するた
めの損失が発生し、この損失が熱エネルギーとしてレー
ザダイオード1を発熱させる。そのため、図2のように
レーザダイオード1をヒートシンク13端部に配置し、
冷媒循環装置15を用いて冷却させる必要がある。
【0020】図1に示すヒートシンク13の構造は、ヒ
ートシンク上板5、ヒートシンク端部壁6、ヒートシン
ク側壁7及びヒートシンク底板8で囲まれた空間に、隔
壁9を設けて導入路10と排出路11を水平方向に折り
返して並設した構造である。この導入路10と排出路1
1の折返し位置に仕切体である複数のスリット板2が導
入路10と排出路11に平行に設けられ狭窄路3を形成
している。この複数のスリット板2はヒートシンク上板
5と接するためヒートシンク上板5と熱的に接続されて
いる構造であるが、ヒートシンク端部壁6とは単一の空
間4を介して接しているためヒートシンク端部壁6とは
熱的に接続されていない構造である。ここでヒートシン
ク上板5と接するヒートシンク端部壁6の外壁面上が冷
却対象物設置場所とされ、レーザダイオード1はこの冷
却対象物設置場所上に設置されている。
【0021】次に、本実施の形態のヒートシンクにより
どのように冷却されるのかについて説明する。図3は、
図1のヒートシンクのA−A面での断面図である。ここ
で、18は導入孔、19は排出孔を示す。図4は、図3
のヒートシンクのB−B面での断面図である。図5は、
図4のヒートシンクのC−C面での断面図である。図3
の導入孔18から導入された冷媒流12は導入路10を
通り導入路10と単一の空間4との間に設けられたスリ
ット板2(第1の仕切体)まで到達する。スリット板2
は図5に示すように狭窄路3形成しており、冷媒流12
が通過できる断面積が急激に小さくなっている。そのた
め、この狭窄路3を冷媒流12が通過すると冷媒流12
の速度は加速され、この加速された冷媒流12がヒート
シンク端部壁6に衝突し熱を奪うことになる。ヒートシ
ンク端部壁6の内部壁はこのヒートシンクにおける唯一
の衝突壁面である。この衝突により冷媒流12の方向は
変えられ、隔壁9を隔てて設けられた排出路11側に冷
却流12は流れる。その後、冷媒流12は単一の空間4
と排出路11との間に設けられたスリット板2(第2の
仕切体)の狭窄路3を通り、排出路11を流れて排出孔
19から排出される。
【0022】次に、本実施の形態のヒートシンク内をど
のように熱が流れるかについて説明する。図6に図4の
断面図に熱の流れを模式化した図を示す。ここで、20
は熱の流れを示す。まず、発熱部であるレーザダイオー
ド1から発生した熱はヒートシンクに伝わる。その後大
きく2つの熱の流れに分かれる。1つは、ヒートシンク
端部壁6に熱が流れる場合であり、この場合、狭窄路3
で加速された冷媒流がヒートシンク端部壁6に衝突し熱
を奪い冷却することになる。冷媒流が狭窄路3で加速さ
れることにより冷却効率が増す。もう1つは、熱がヒー
トシンク上板5を通ってスリット板2に流れる場合であ
る。この場合、スリット板2は冷媒と接する総表面積が
大きく、また加速された冷媒流が狭窄路3を形成してい
るスリット板2間を流れるため高い冷却効率をもつこと
になる。また、スリット板2はレーザダイオード1の近
傍に設けられ、スリット板2とヒートシンク上板5とは
熱的に接続されている。そのため、熱抵抗は小さく熱が
ヒートシンク上板5を通ってスリット板2まで良好に流
れる。以上の2つの熱の流れから本実施の形態で示され
たヒートシンクは高い冷却効率をもつことになる。ま
た、狭窄路3では冷媒流が層流となっていること、ヒー
トシンク端部壁6への衝突が1回のみであることから冷
媒流の圧力損失は低く抑えることができ、冷媒循環装置
の小型化が可能となる。
【0023】次に、実施の形態1の変形例を以下に示
す。
【0024】(変形例1)図7は、変形例1のヒートシ
ンクの断面図である。図8は、図7のヒートシンクのC
−C面での断面図である。実施の形態1のヒートシンク
構造では図3に示すように、スリット板2は単一の空間
4と導入路10との間及び単一の空間4と排出路11と
の間の双方に設けられていたが、変形例1では単一の空
間4と導入路10との間のみに仕切体であるスリット板
2(第1仕切体)が設けられている構造である。これに
より、排出路11側に狭窄路3となるスリット板2が存
在しないため冷媒流11の圧力損失をより低く抑えるこ
とができる。したがって、さらに冷媒循環装置の小型化
が可能となる。
【0025】(変形例2)図9は、変形例2のヒートシ
ンクの断面図である。図10は、図9のヒートシンクの
B−B面での断面図である。図12は、図10のヒート
シンクのC−C面での断面図である。実施の形態1のヒ
ートシンク構造では図3に示すように、導入路10と排
出路11とが水平方向に折り返して並設されていたが、
変形例2では導入路10と排出路11とが垂直方向に折
り返して並設された構造である。
【0026】図9及び図10に示すヒートシンクの構造
は、ヒートシンク上板5、ヒートシンク端部壁6、ヒー
トシンク側壁7及びヒートシンク底板8で囲まれた空間
に、導入路10と排出路11とが上下2段になるように
垂直方向に折り返して並設されている。この導入路10
と排出路11とは複数のスリット板2間の狭窄路3を介
して繋がっている構造である。この複数のスリット板2
はヒートシンク端部壁6と接して設けられているため、
ヒートシンク端部壁6と熱的に接続されている構造であ
るが、ヒートシンク上板5とは単一の空間4を介して接
しているためヒートシンク上板5とは熱的に接続されて
いない構造である。ここでヒートシンク上板5と接する
ヒートシンク端部壁6の外壁面上が冷却対象物設置場所
とされ、レーザダイオード1はこの冷却対象物設置場所
上に設置されている。
【0027】次に、本変形例のヒートシンクによりどの
ように冷却されるのかについて説明する。図9及び図1
0の導入孔18から導入された冷媒流12は、導入路1
0を通り導入路10と単一の空間4との間に設けられた
スリット板2(第1の仕切体)まで到達する。スリット
板2は図9及び図12に示すように狭窄路3を形成して
おり、冷媒流12が通過できる断面積が急激に小さくな
っている。そのため、この狭窄路3を冷媒流12が通過
すると冷媒流12の速度は加速され、この加速された冷
媒流12がヒートシンク上板5の内部壁に衝突し熱を奪
うことになる。ヒートシンク上板5の内部壁はこのヒー
トシンクにおける唯一の衝突壁面である。この衝突によ
り冷媒流12の方向は変えられ、排出路11側に冷却流
12は流れ、その後、排出路11を流れて排出孔19か
ら排出される。
【0028】次に、本変形例のヒートシンク内をどのよ
うに熱が流れるかについて説明する。図11に図10の
断面図に熱の流れを模式化した図を示す。まず、発熱部
であるレーザダイオード1から発生した熱はヒートシン
クに伝わる。その後大きく2つの熱の流れに分かれる。
1つは、ヒートシンク上板5に熱が流れる場合であり、
この場合、狭窄路3で加速された冷媒流がヒートシンク
上板5に衝突し熱を奪い冷却することになる。冷媒流が
スリット板2で加速されることにより冷却効率が増す。
もう1つは、熱がヒートシンク端部壁6を通ってスリッ
ト板2に流れる場合である。この場合、スリット板2は
冷媒と接する総表面積が大きく、また加速された冷媒流
がスリット板2で形成された狭窄路3を流れるため高い
冷却効率をもつことになる。また、スリット板2はレー
ザダイオード1の近傍に設けられ、スリット板2とヒー
トシンク上板5とは熱的に接続されている。そのため、
熱抵抗は小さく熱がヒートシンク上板5を通ってスリッ
ト板2まで良好に流れる。以上の2つの熱の流れから実
施の形態1と同様変形例2に示されたヒートシンクも高
い冷却効率をもつことになる。また、狭窄路3では冷媒
流が層流となっていること、ヒートシンク端部壁6への
衝突が1回のみであることから冷媒流の圧力損失は低く
抑えることができ、冷媒循環装置の小型化が可能とな
る。
【0029】図13及び図14に、変形例2のバリエー
ションとしてスリット板2を導入路10側に大きく広げ
た場合のヒートシンクの構造を示す。基本的には変形例
2と同じであるが、スリット板2と冷媒とが接する総表
面積が大きくなるため、さらに冷却効率が向上する。
【0030】(実施の形態2)図15は、実施の形態2
で用いられるヒートシンクの構造を示した断面図であ
る。ここで、21は複数の貫通孔を有する板を表す。図
16は、図15のヒートシンクのB−B面での断面図で
ある。図17は、図16のヒートシンクのC−C面での
断面図である。図15及び図16に示すヒートシンクの
構造は、ヒートシンク上板5、ヒートシンク端部壁6、
ヒートシンク側壁7及びヒートシンク底板8で囲まれた
空間に、隔壁9を設けて導入路10と排出路11とを水
平方向に折り返して並設した構造である。この導入路1
0と排出路11の折返し位置に仕切体である複数の貫通
孔を有する板21が導入路10と排出路11を塞ぐよう
に設けられている。この複数の貫通孔を有する板21は
ヒートシンク上板5と接するため、ヒートシンク上板5
と熱的に接続されている構造であるが、ヒートシンク端
部壁6とは単一の空間4を介して接するためヒートシン
ク端部壁6とは熱的に接続されていない構造である。こ
こでヒートシンク上板5と接するヒートシンク端部壁6
の外壁面上が冷却対象物設置場所とされ、レーザダイオ
ード1はこの冷却対象物設置場所上に設置されている。
【0031】次に、本実施の形態のヒートシンクにより
どのように冷却されるのかについて説明する。図15の
導入孔18から導入された冷媒流12は導入路10を通
り導入路10と単一の空間4との間に設けられた複数の
貫通孔を有する板21(第1の仕切体)まで到達する。
複数の貫通孔を有する板21上の貫通孔が、図17に示
すように狭窄路3を形成しており、冷媒流12が通過で
きる断面積が急激に小さくなっている。そのため、この
狭窄路3を冷媒流12が通過すると冷媒流12の速度は
加速され、この加速された冷媒流12がヒートシンク端
部壁6の内部壁に衝突し熱を奪うことになる。ヒートシ
ンク端部壁6の内部壁はこのヒートシンクにおける唯一
の衝突壁面である。この衝突により冷媒流12の方向は
変えられ、隔壁9を隔てて設けられた排出路11側に冷
媒流12は流れる。その後、冷媒流12は単一の空間4
と排出路11との間に設けられた複数の貫通孔を有する
板21(第2の仕切体)の貫通孔である狭窄路3を通
り、排出路11を流れて排出孔19から排出される。
【0032】次に、本実施の形態のヒートシンク内の熱
の流れは、基本的には、実施の形態1と同様であり、ス
リット板2が複数の貫通孔を有する板21に置き換わっ
ているだけである。(図示せず。)まず、レーザダイオ
ード1から発生した熱はヒートシンクに伝えられ、その
後大きく2つの熱の流れに分かれる。1つは、ヒートシ
ンク端部壁6に熱が流れる場合であり、この場合、狭窄
路3で加速された冷媒流がヒートシンク端部壁6に衝突
し熱を奪い冷却することになる。冷媒流が狭窄路3を形
成している複数の貫通孔を有する板21で加速されるこ
とにより冷却効率が増す。もう1つは、熱がヒートシン
ク上板5を通って複数の貫通孔を有する板21に流れる
場合である。この場合、複数の貫通孔を有する板21は
冷媒と接する総表面積が大きく、また加速された冷媒流
が狭窄路3を流れるため高い冷却効率をもつことにな
る。また、複数の貫通孔を有する板21はレーザダイオ
ード1の近傍に設けられ、複数の貫通孔を有する板21
とヒートシンク上板5とは熱的に接続されている。その
ため、熱抵抗は小さく熱がヒートシンク上板5を通って
複数の貫通孔を有する板21まで良好に流れる。以上の
2つの熱の流れから本実施の形態で示されたヒートシン
クは高い冷却効率をもつことになる。また、狭窄路3で
は冷媒流が層流となっていること、ヒートシンク端部壁
への衝突が1回のみであることから冷媒流の圧力損失は
低く抑えることができ、冷媒循環装置の小型化が可能と
なる。
【0033】次に、実施の形態2の変形例を以下に示
す。
【0034】(変形例1)図18は、変形例1のヒート
シンクの断面図である。図19は、図18のヒートシン
クのC−C面での断面図である。実施の形態2のヒート
シンク構造では図15に示すように、複数の貫通孔を有
する板21は単一の空間4と導入路10との間及び単一
の空間4と排出路11との間の双方に設けられていた
が、変形例1では単一の空間4と導入路10との間にの
み仕切体である複数の貫通孔を有する板21(第1仕切
体)が設けられている構造である。これにより、排出路
11側に狭窄路3となる複数の貫通孔を有する板21が
ないため冷媒流の圧力損失をより低く抑えることができ
る。したがって、さらに冷媒循環装置の小型化が可能と
なる。
【0035】(変形例2)図20は、変形例2のヒート
シンクの断面図である。図21は、図20のヒートシン
クのB−B面での断面図である。実施の形態2のヒート
シンク構造では図15に示すように、導入路10と排出
路11とが水平方向に折り返して並設されていたが、変
形例2では導入路10と排出路11とが垂直方向に折り
返して並設された構造である。
【0036】図20及び図21に示すヒートシンクの構
造は、ヒートシンク上板5、ヒートシンク端部壁6、ヒ
ートシンク側壁7及びヒートシンク底板8で囲まれた空
間に、導入路10と排出路11とが上下2段になるよう
に垂直方向に折り返して並設されている。この導入路1
0と排出路11とは複数の貫通孔を有する板21上の貫
通孔である狭窄路3を介して繋がっている構造である。
この複数の貫通孔を有する板21はヒートシンク端部壁
6と接して設けられているため、ヒートシンク端部壁6
と熱的に接続されている構造であるが、ヒートシンク上
板5とは単一の空間4を介して接しているためヒートシ
ンク上板5とは熱的に接続されていない構造である。こ
こでヒートシンク上板5と接するヒートシンク端部壁6
の外壁面上が冷却対象物設置場所とされ、レーザダイオ
ード1はこの冷却対象物設置場所上に設置されている。
【0037】次に、本変形例のヒートシンクによりどの
ように冷却されるのかについて説明する。図20及び図
21の導入孔18から導入された冷媒流12は導入路1
0を通り導入路10と単一の空間4との間に設けられた
複数の貫通孔を有する板21(第1の仕切体)まで到達
する。複数の貫通孔を有する板21上の貫通孔は狭窄路
3を形成しており、冷媒流12が通過できる断面積が急
激に小さくなっている。そのため、この狭窄路3を冷媒
流12が通過すると冷媒流12の速度は加速され、この
加速された冷媒流12がヒートシンク上板5の内部壁に
衝突し熱を奪うことになる。ヒートシンク端部壁6の内
部壁はこのヒートシンクにおける唯一の衝突壁面であ
る。この衝突により冷媒流12の方向は変えられ、排出
路11側に冷媒流12は流れ、その後、排出路11を流
れて排出孔19から排出される。
【0038】本変形例のヒートシンク内の熱の流れにつ
いては、基本的には、実施の形態1の変形例2と同様で
あり、スリット板2が複数の貫通孔を有する板21に置
き換わっているだけである。(図示せず。)まず、レー
ザダイオード1から発生した熱はヒートシンクに伝えら
れ、その後大きく2つの熱の流れに分かれる。1つは、
ヒートシンク上板5に熱が流れる場合であり、この場
合、狭窄路3で加速された冷媒流がヒートシンク上板5
に衝突し熱を奪い冷却することになる。冷媒流が狭窄路
3を形成する複数の貫通孔を有する板21で加速される
ことにより冷却効率が増す。もう1つは、熱がヒートシ
ンク端部壁6を通って複数の貫通孔を有する板21に流
れる場合である。この場合、複数の貫通孔を有する板2
1は冷媒と接する総表面積が大きく、また加速された冷
媒流が狭窄路3を流れるため高い冷却効率をもつことに
なる。また、複数の貫通孔を有する板21はレーザダイ
オード1の近傍に設けられ、複数の貫通孔を有する板2
1とヒートシンク上板5とは熱的に接続されている。そ
のため、熱抵抗は小さく熱がヒートシンク上板5を通っ
て複数の貫通孔を有する板21まで良好に流れる。以上
の2つの熱の流れから実施の形態1と同様変形例2に示
されたヒートシンクも高い冷却効率をもつことになる。
また、狭窄路3では冷媒流が層流となっていること、ヒ
ートシンク端部壁への衝突が1回のみであることから冷
媒流の圧力損失は低く抑えることができ、冷媒循環装置
の小型化が可能となる。
【0039】次に、実施の形態2及びその変形例で示し
た複数の貫通孔を有する板21を設けたヒートシンクで
は、貫通孔の径及び位置が冷却効率に影響を与える。そ
のため、以下に説明する。まず、変形例2で示したヒー
トシンクの構造を例に考える。図22に図21の複数の
貫通孔を有する板21の部分を拡大した図を示す。ここ
で、22は剥離領域、23は再付着点、24は冷却効率
の高い領域を表す。
【0040】冷媒流12は複数の貫通孔を有する板21
の貫通孔を通過した後、ヒートシンク端部壁6に沿って
流れるが、粘性によりヒートシンク上板5に衝突する前
にヒートシンク端部壁6から剥離することになる。その
後、剥離した冷媒流12はヒートシンク上板5上の再付
着点23で再びヒートシンク上板5に沿って流れる。そ
のため、ヒートシンク上板5とヒートシンク端部壁6と
の角に剥離領域22が形成されることになり、この剥離
領域22の部分は冷却効率が低下するためヒートシンク
上板5と接するヒートシンク端部壁上に設置されている
レーザダイオード1を十分冷却できなくなる。一方、再
付着点23より下流の領域は、冷媒流12がヒートシン
ク上板5に衝突して急激に流れの方向が変化するため熱
伝達率が大きくなり冷却能力が向上する。この領域を冷
却効率の高い領域24とする。
【0041】したがって、発熱部であるレーザダイオー
ド1を十分冷却するためには、図23に示すように剥離
領域22を小さくすること、すなわち再付着点23を発
熱部に近づける必要がある。剥離領域22の大きさ(幅
Wr及び高さLr)や再付着点23は、水力等価直径D
e及び狭窄路の位置により影響を受ける。ここで、水力
等価直径Deは、De=4×A/Lと定義され、Aは狭
窄路の断面積、Lは狭窄路の濡れ縁長さ(冷媒に接する
壁面の長さ)である。実施の形態2では狭窄路は円形の
貫通孔であり、その直径をDとした場合、A=π×(D
/2)2、L=π×Dで水力等価直径De=4×A/L
=Dとなる。したがって、狭窄路が円形の貫通孔の場合
は貫通孔の直径Dが水力等価直径Deとなる。
【0042】そのため、貫通孔の径Dを発熱部の幅Wh
sに比べ十分小さくし、貫通孔の位置をヒートシンク端
部壁6の近傍に設けることにより発熱部であるレーザダ
イオード1を十分冷却することができる。なお、図22
及び図23では理解を容易にするために貫通孔はヒート
シンク端部壁6に最も近い1列のみしか記載していない
が、複数列の場合であっても同様の現象となる。また、
狭窄路が円形の貫通孔と異なる形状の場合は、水力等価
直径Deを発熱部の幅Whsより十分小さくし、狭窄路
の位置をヒートシンク端部壁6の近傍に設けることによ
り発熱部であるレーザダイオード1を十分冷却すること
ができる。
【0043】(実施の形態3)実施の形態1、実施の形
態2及びそれらの変形例において冷却効率を高めるため
にスリット板2や複数の貫通孔を有する板21が設けら
れたが、これらは、基本的に発熱部を均一に冷却するよ
うに構成されている。しかし、発熱部によっては均一に
冷却しない方が望ましい場合もある。例えば発熱部がレ
ーザダイオードの場合がある。レーザダイオードを溶接
や切断に用いるには、レーザダイオード素子内の発振波
長が一様に揃っていることが必要とされるが、レーザダ
イオード素子の発振波長はレーザダイオード素子の温度
と素子にかかる応力の関数で決まる。しかし、レーザダ
イオードを動作させると発熱のためレーザダイオード素
子からヒートシンクまでの各部が温度上昇し、各部材料
の線膨張係数の違いにより、レーザダイオード素子に熱
応力が生じる。特にレーザダイオードの高出力化にとも
ない発熱密度が増大し、さらに温度上昇する。そのた
め、レーザダイオード素子にかかる熱応力が増大する。
その結果、応力による発振波長シフトが起こりレーザダ
イオードのビーム品質の低下が無視できなくなる。そこ
で、レーザダイオードの応力による発振波長シフト分を
レーザダイオードに温度分布をもたせることにより温度
による発振波長シフトで補償する。そのために、レーザ
ダイオードを一様に冷却するのではなく、レーザダイオ
ードに温度分布をもたせるように冷却する必要がある。
【0044】次に、レーザダイオードに温度分布をもた
せるように冷却するために、スリット板2や複数の貫通
孔を有する板21の形状を考慮する。ここで、動作時に
レーザダイオードの端部により高い熱応力が発生する場
合を考えると、レーザダイオードの素子の中央部の温度
が低くなるように温度分布をもたせる必要がある。その
ためには、レーザダイオードの端部の放熱性能を高くす
るようなスリット板2の形状にしなければならない。図
24は、ヒートシンクのスリット板2部分を拡大した断
面図である。図24では、スリット板厚を変化させるこ
とにより狭窄路3の配置を変化させている。つまり、狭
窄路3をヒートシンク側壁7の近傍付近に多く設けるこ
とにより、レーザダイオードの端部付近のヒートシンク
端部壁6に多くの冷媒流12を衝突させ放熱性能を高く
することができる。これにより、結果としてレーザダイ
オードの素子の中央部の温度が低くなるような温度分布
に冷却でき、レーザダイオードの応力による発振波長シ
フト分をレーザダイオードに温度分布をもたせることに
より温度による発振波長シフトで補償することができ、
均一の発振波長を有する品質の高いビームが得られる。
なお、図24では、導入路10と排出路11とが水平方
向に折り返して並設されている場合を示したが、導入路
10と排出路11とが上下2段になるように垂直方向に
折り返して並設されている場合も同様である。
【0045】図24では、狭窄路3の配置を変化させて
温度分布を生じさせたが、図25では、狭窄路3の断面
積を変化させて温度分布を生じさせる場合である。具体
的には、隣り合うスリット板2の間隔をヒートシンク側
壁7近傍では狭く、隔壁9近傍では広くすることにより
行っている。隣り合うスリット板2の間隔をヒートシン
ク側壁7近傍では狭くすることにより冷媒流12の流速
を高くし、レーザダイオードの端部の付近のヒートシン
ク端部壁6に高速の冷媒流12を衝突させ放熱性能を高
くし、狭窄路3の配置を変化させる場合と同様の効果を
得るようにしている。図26では、図24の狭窄路3の
配置を変化させる場合と図25狭窄路3の断面積を変化
させる場合を組み合わせて用いた例を示している。
【0046】一方、動作時にレーザダイオードの中央部
により高い熱応力が発生する場合を考えると、レーザダ
イオードの素子の端部の温度が低くなるように温度分布
をもたせる必要がある。その場合、図27に示すように
狭窄路3を隔壁9の近傍付近に多く設けることにより、
レーザダイオードの中央部付近のヒートシンク端部壁6
に多くの冷媒流12を衝突させ放熱性能を高くすること
ができる。また、上記で述べたように、隔壁9の近傍付
近の狭窄路3の断面積を小さくする場合や、狭窄路3を
隔壁9の近傍付近に多く設けることと隔壁9の近傍付近
の狭窄路3の断面積を小さくすることとを組み合わせる
場合でも、レーザダイオードの素子の端部の温度が低く
なるように温度分布をもたせることができる(図示せ
ず。)。
【0047】次に、複数の貫通孔を有する板21を備え
るヒートシンクの場合を考える。この場合でも原理的に
はスリット板2の場合と同様であり、図28に、ヒート
シンクの複数の貫通孔を有する板21を拡大した断面図
を示す。なお、図示の関係上導入路10と排出路11と
が上下2段になるように垂直方向に折り返して並設され
ている場合を示したが、導入路10と排出路11とが水
平方向に折り返して並設されている場合も同様である。
貫通孔の分布密度を変化させることにより狭窄路3の配
置を変化させている。つまり、狭窄路3をヒートシンク
側壁7の近傍付近に多く設けることにより、レーザダイ
オードの端部付近のヒートシンク端部壁6に多くの冷媒
流12を衝突させ放熱性能を高くすることができる。図
29では、狭窄路3の断面積を変化させて温度分布を生
じさせる場合である。具体的には、貫通孔の径をヒート
シンク側壁7近傍では小さく、中央部近傍では大きくす
ることにより行っている。貫通孔の径を小さくすること
により冷媒流12の流速を高くし、レーザダイオードの
端部の付近のヒートシンク端部壁6に高速の冷媒流12
を衝突させ放熱性能を高くしている。図30では、図2
8の狭窄路3の配置を変化させる場合と図29狭窄路3
の断面積を変化させる場合を組み合わせて用いた例を示
している。さらに、図31に、動作時にレーザダイオー
ドの中央部により高い熱応力が発生する場合の例を示し
ている。基本的には図28から図31の効果は、図24
から図27の効果と同様である。
【0048】(実施の形態4)発熱部であるレーザダイ
オード1から発生した熱は、実施の形態1又は実施の形
態2でも述べたようにヒートシンク13に伝えられ、そ
の後大きく2つの熱の流れに分かれる。1つは、ヒート
シンク端部壁6に熱が流れる場合、もう1つは、熱がヒ
ートシンク上板5を通ってスリット板2又は複数の貫通
孔を有する板21に流れる場合である。上記に述べたよ
うに、ヒートシンク上板5を通る場合にヒートシンク上
板5の熱抵抗が小さいため、熱はヒートシンク上板5を
良好に流れる。しかし、小さいとは言えヒートシンク上
板5には熱抵抗があり、この熱抵抗により温度差が生じ
る。この温度差は、発熱部の機能確保に必要な温度差内
に抑える必要があるため、ヒートシンク端部壁6とスリ
ット板2又は複数の貫通孔を有する板21との距離Lw
を短くし熱抵抗を小さくする必要がある。
【0049】しかし、スリット板2又は複数の貫通孔を
有する板21が形成する狭窄路3の形状が所定の形状の
場合に、冷媒流12の圧力損失は、ヒートシンク端部壁
6に沿った冷媒の流速Vyの最大値であるVymの2乗
に比例して大きくなる。ここで、冷媒の流速Vyは、冷
媒の流量Mwが所定の値の場合に、ヒートシンク端部壁
6とスリット板2又は複数の貫通孔を有する板21との
距離Lwやヒートシンク端部壁6とスリット板2又は複
数の貫通孔を有する板21との間の断面積Swが小さく
なるにつれて大きくなる。
【0050】したがって、ヒートシンク上板5の熱伝導
の熱抵抗により生じる温度差の点から考えると、ヒート
シンク端部壁6とスリット板2又は複数の貫通孔を有す
る板21との距離Lwを短くすべきであるが、冷媒流1
2の圧力損失の点から考えると、ヒートシンク端部壁6
とスリット板2又は複数の貫通孔を有する板21との距
離Lwは長くしなければならない。そこで、本実施の形
態では、熱抵抗により生じる温度差を小さく抑えなが
ら、冷媒の圧力損失も低く抑えることが可能なヒートシ
ンクを提供する。
【0051】図32に本実施の形態のヒートシンクの断
面図を示す。ここでは、ヒートシンク側壁面付近7(0
又はWha付近)のヒートシンク端部壁6とスリット板
2との距離Lwが、ヒートシンクの中央部付近(Wde
付近)のヒートシンク端部壁6とスリット板2との距離
Lwより短くなるように距離Lwを段階的に変化させた
スリット板2が設けられている。スリット板2ではなく
複数の貫通孔を有する板の場合にも適用できる。以下
に、本実施の形態に示した構造により熱抵抗により生じ
る温度差を小さく抑えながら、冷媒の圧力損失も低く抑
えることが可能となることについて説明する。
【0052】まず、実施の形態1で示した図3のような
ヒートシンク端部壁6とスリット板2との距離Lwが所
定の値の場合について考える。いま、図33(a)に示
すように冷媒の流量Mwがヒートシンク側壁面付近7
(0又はWha付近)で最小、ヒートシンクの中央部付
近(Wde付近)で最大となるように仮定する。ヒート
シンク端部壁6とスリット板2との距離Lwとヒートシ
ンク端部壁6とスリット板2との間の断面積SwはLw
1とSw1であるため(図33(b),(c))、冷媒
の流速Vyはヒートシンク側壁面付近7(0又はWha
付近)で最小の0、ヒートシンクの中央部付近(Wde
付近)で最大のVym1となる(図33(d))。
【0053】次に、本実施の形態で示した図32のよう
なスリット板2の配置の場合について考える。いま、図
34(a)に示すように冷媒の流量Mwがヒートシンク
側壁面付近7(0又はWha付近)で最小、ヒートシン
クの中央部付近(Wde付近)で最大となるように仮定
する。ヒートシンク端部壁6とスリット板2との距離L
wとヒートシンク端部壁6とスリット板2との間の断面
積Swは、ヒートシンク側壁面付近7(0又はWha付
近)でともに最小の0、ヒートシンクの中央部付近(W
de付近)でともに最大のLw1,Sw1となるため
(図34(b),(c))、冷媒の流速VyはVym1
の所定の値となる(図34(d))。なお、図34にお
けるLwとSwの平均値はLw2,Sw2とする。
【0054】さらに、図33に示したのと同様ヒートシ
ンク端部壁6とスリット板2との距離Lwが所定の値
で、かつLw1より小さい場合について考える。いま、
図35(a)に示すように冷媒の流量Mwがヒートシン
ク側壁面付近7(0又はWha付近)で最小、ヒートシ
ンクの中央部付近(Wde付近)で最大となるように仮
定する。ヒートシンク端部壁6とスリット板2との距離
Lwとヒートシンク端部壁6とスリット板2との間の断
面積SwはLw2とSw2であるため(図35(b),
(c))、冷媒の流速Vyはヒートシンク側壁面付近7
(0又はWha付近)で最小の0、ヒートシンクの中央
部付近(Wde付近)で最大のVym2となる(図35
(d))。
【0055】ここで、熱抵抗により生じる温度差を小さ
く抑えるためには熱抵抗を小さくする必要がある。この
熱抵抗はヒートシンク端部壁6とスリット板2との距離
Lwに比例するため、Lw1>Lw2より図34や図3
5に示したようなスリット板2配置を備えるヒートシン
クの方が熱抵抗が小さい。なお、ヒートシンク端部壁6
とスリット板2との距離Lwが一様でない場合にはその
平均値が熱抵抗と比例する。よって、図34や図35に
示したようなスリット板2配置を備えるヒートシンクの
方が熱抵抗により生じる温度差を小さく抑えることがで
きる。一方、冷媒の圧力損失を低く抑えるためには、冷
媒の圧力損失が冷媒の流速の最大値Vymの2乗に比例
することから冷媒の流速の最大値Vymを小さくする必
要がある。そのため、Vy1<Vy2より図33や図3
4に示したようなスリット板2配置を備えるヒートシン
クの方が冷媒の圧力損失が低い。
【0056】したがって、熱抵抗により生じる温度差を
小さく抑えながら、冷媒の圧力損失も低く抑えることを
可能とするためには、図34に示したようなスリット板
2配置を備えるヒートシンクとすれば良いことになる。
【0057】なお、図36には、実施の形態3と本実施
の形態とを組み合わせて、熱抵抗により生じる温度差を
小さく抑えながら、冷媒の圧力損失も低く抑えつつ、発
熱部に温度分布をもたせるように冷却できるヒートシン
クの構造の断面図を示している。また、実施の形態3で
示したように狭窄路3の断面積を変化させる場合や狭窄
路3の配置と断面積を組み合わせて変化させる場合も可
能であり、それらと本実施の形態とを組み合わせること
も可能である。さらに、狭窄路3は複数の貫通孔を有す
る板21で形成しても良い(図示せず。)。
【0058】(実施の形態5)実施の形態2から実施の
形態4までにおいて複数の貫通孔を有する板21を備え
るヒートシンクを示したが、この複数の貫通孔を有する
板21の貫通孔の径は、数100μmであり、これを短
時間で安価に製造することは困難であった。そこで、特
開平10−88254に示されている等圧気体雰囲気下
における金属−ガス系状態図が共晶点を有する金属を、
加圧されたガス雰囲気下に溶融して凝固させるポーラス
(多孔質)金属の製造方法を用いることにより、実施の
形態2において用いる複数の貫通孔を有する板21を短
時間で安価に製造することができる。
【0059】(実施の形態6)上述の実施の形態でも示
したように、冷却対象物設置場所近傍の外壁面であるヒ
ートシンク上板5やヒートシンク端部壁6では、発熱体
である半導体素子に接する外側と冷媒と接する内側で温
度差が生じている。この温度差により、ヒートシンク上
板5やヒートシンク端部壁6は熱応力を受け、温度分布
に対応して反るような曲げ応力が生じる。この曲げ応力
がヒートシンク上板5等の材料の弾性限界を超えている
場合、ヒートシンク上板5等は塑性変形を起こす。
【0060】また、発熱体である半導体素子を断続的に
動作させる場合、曲げ応力によるヒートシンク上板5等
に塑性変形が繰り返し発生し、ヒートシンク上板5等に
曲げ変形が残留し蓄積される。残留蓄積された曲げ変形
が大きくなると半導体素子も、それに伴い曲げ応力を受
ける。そのため、半導体素子に動作不良や寿命の短縮な
どが生じる場合もある。
【0061】そこで、冷却対象物設置場所近傍の外壁面
であるヒートシンク上板5の一部とヒートシンク端部壁
6を、当該部分で生じる曲げ応力より大きい弾性限度を
もつ材料で作製する。図37にヒートシンクの断面図に
示す。ここで、曲げ応力より大きい弾性限度をもつ材料
部分25を斜線で示す。実際のヒートシンクでは、ヒー
トシンク上板5の一部及びヒートシンク端部壁6で予め
想定される曲げ応力より大きい弾性限度として50N/
mm2以上の弾性限度を有する材料で作製する必要があ
る。
【0062】このようにヒートシンク上板5の一部及び
ヒートシンク端部壁6で予め想定される曲げ応力より大
きい弾性限度をもつ材料で作製することで、外壁の熱変
形による塑性変形が生じない。そのため、半導体素子が
断続的に動作する場合でも、温度変化に伴う変形の繰り
返しによる塑性変形の残留蓄積は生ぜず、ヒートシンク
上板5等は大きく変形しない。したがって、半導体素子
の動作状態を良好な状態に保ち、半導体素子の長寿命化
を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】本発明のヒートシンクは、複数の狭窄路
を流通してた冷媒を受け入れる単一の空間と、狭窄路か
ら流出する冷媒が衝突する衝突壁面を備え、かつ、第1
の仕切体が外壁面と熱的に接続されているので、十分な
冷却能力を有し、かつ、冷媒循環装置側に大きな駆動力
を必要とせず装置の小型化及び高効率化ができる効果が
ある。
【0064】また、排出路にも複数の狭窄路を備えるの
で、さらに高い冷却能力を有する効果がある。
【0065】また、狭窄路の水力等価直径が冷却対象物
設置場所の幅より小さくすることで、さらに高い冷却能
力を有する効果がある。
【0066】また、狭窄路の断面積と狭窄路の配置との
少なくとも一方を変化させることで、十分な冷却能力を
有しつつ、冷媒循環装置側に大きな駆動力を必要としな
いで冷却対象物設置場所に温度分布をもたせる効果があ
る。
【0067】また、外壁面付近の衝突壁面と仕切体との
距離が、中央部付近の衝突壁面と仕切体との距離より短
いことで、熱抵抗により生じる温度差を小さく抑えなが
ら、冷媒の圧力損失も低く抑えることができる効果があ
る。
【0068】また、仕切体が等圧気体雰囲気下における
金属−ガス系状態図が共晶点を有する金属を、加圧され
たガス雰囲気下に溶融して凝固させる金属製造方法で作
製されたことで、仕切体に複数の貫通孔を有する板を用
いたヒートシンクを短時間で安価に製造することができ
る効果がある。
【0069】また、冷却対象物設置場所近傍の外壁面が
当該近傍の外壁面に生じる熱応力よりも大きい弾性限度
を有する材料で作製することで、外壁の熱変形による塑
性変形が生じないので、半導体素子の動作状態を良好な
状態に保ち、半導体素子の長寿命化を図る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のヒートシンクの構造
を示した斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1のヒートシンクが利用
されるレーザ発振システムの概念図である。
【図3】 本発明の実施の形態1のヒートシンクの構造
を示した断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1のヒートシンクの構造
を示した断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1のヒートシンクの構造
を示した断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1のヒートシンクの構造
及び熱の流れを示した断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の変形例1のヒートシ
ンクの構造を示した断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1の変形例1のヒートシ
ンクの構造を示した断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態1の変形例2のヒートシ
ンクの構造を示した断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態1の変形例2のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態1の変形例2のヒート
シンクの構造及び熱の流れを示した断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態1の変形例2のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態1の変形例2のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態1の変形例2のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態2のヒートシンクの構
造を示した断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態2のヒートシンクの構
造を示した断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態2のヒートシンクの構
造を示した断面図である。
【図18】 本発明の実施の形態2の変形例1のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態2の変形例1のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図20】 本発明の実施の形態2の変形例2のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態2の変形例2のヒート
シンクの構造を示した断面図である。
【図22】 本発明の実施の形態2の変形例2のヒート
シンクの貫通孔の一部の構造を示した断面図である。
【図23】 本発明の実施の形態2の変形例2のヒート
シンクの貫通孔の一部の構造を示した断面図である。
【図24】 本発明の実施の形態3のヒートシンクのス
リット板の構造を示した断面図である。
【図25】 本発明の実施の形態3のヒートシンクのス
リット板の構造を示した断面図である。
【図26】 本発明の実施の形態3のヒートシンクのス
リット板の構造を示した断面図である。
【図27】 本発明の実施の形態3のヒートシンクのス
リット板の構造を示した断面図である。
【図28】 本発明の実施の形態3のヒートシンクの複
数の貫通孔を有する板の構造を示した断面図である。
【図29】 本発明の実施の形態3のヒートシンクの複
数の貫通孔を有する板の構造を示した断面図である。
【図30】 本発明の実施の形態3のヒートシンクの複
数の貫通孔を有する板の構造を示した断面図である。
【図31】 本発明の実施の形態3のヒートシンクの複
数の貫通孔を有する板の構造を示した断面図である。
【図32】 本発明の実施の形態4のヒートシンクのス
リット板の構造を示した断面図である。
【図33】 本発明の実施の形態4のヒートシンクの流
量、断面積、距離、流量を示したグラフである。
【図34】 本発明の実施の形態4のヒートシンクの流
量、断面積、距離、流量を示したグラフである。
【図35】 本発明の実施の形態4のヒートシンクの流
量、断面積、距離、流量を示したグラフである。
【図36】 本発明の実施の形態4のヒートシンクのス
リット板の構造を示した断面図である。
【図37】 本発明の実施の形態6のヒートシンクの構
造を示した断面図である。
【図38】 従来のヒートシンクの構造を示した断面図
である。
【図39】 従来のヒートシンクの構造を示した斜視図
である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード、2 スリット板、3 狭窄路、
4 単一の空間、5ヒートシンク上板、6 ヒートシン
ク端部壁、7 ヒートシンク側壁、8 ヒートシンク底
板、9 隔壁、10 導入路、11 排出路、12 冷
媒流、13ヒートシンク、14 マニホールド、15
冷媒循環装置、16 電源、17固体結晶、18 導入
孔、19 排出孔、20 熱の流れ、21 複数の貫通
孔を有する板、22 剥離領域、23 再付着点、24
冷却効率の高い領域、101 半導体素子、102
半導体ケース、103 半田バンプ、104 配線基
板、105 放熱面、106 放熱体、107 底部放
熱板、108,109垂直放熱板、110 天板、11
1 ノズル、112 小穴、113 レーザダイオー
ド、120 マイクロチャンネル、130 頂部基板、
132 中間部基板、134 下部基板、136 導入
孔、138 排出孔、150 導入路、152 排出
路、154,156 スロット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北崎 倉喜 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 熊本 健二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大串 哲朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 上貝 康己 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山田 晃 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E322 AA05 FA01 5F036 AA01 BA05 BB43

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を導入する導入路と、 前記導入路から導入された前記冷媒を狭窄して流通させ
    る複数の狭窄路を有し、外壁面と熱的に接続された第1
    の仕切体と、 前記第1の仕切体から流出するすべての前記冷媒を受け
    入れる単一の空間と、 前記空間を介して前記第1の仕切体に対面し、前記第1
    の仕切体から流出する前記冷媒が衝突する衝突壁面と、 前記空間に受け入れられた前記冷媒を排出する排出路
    と、 前記衝突壁面近傍における前記外壁面に設けられた冷却
    対象物設置場所と、を備えるヒートシンク。
  2. 【請求項2】 前記空間に受け入れられた前記冷媒を狭
    窄して流通させて前記排出路に導く複数の狭窄路を有
    し、前記外壁面と熱的に接続された第2の仕切体をさら
    に備える、請求項1記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記空間を規定する壁面近傍
    の前記狭窄路の水力等価直径が前記冷却対象物設置場所
    の幅より小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載のヒートシンク。
  4. 【請求項4】 前記冷却対象物設置場所に温度分布をも
    たせるために前記狭窄路の断面積と前記狭窄路の配置の
    少なくとも一方を変化させること特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のヒートシンク。
  5. 【請求項5】 前記外壁面付近の前記衝突壁面と前記第
    1及び第2の仕切体との距離が、前記空間の中央部付近
    の前記衝突壁面と前記第1及び第2の仕切体との距離よ
    り短いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載のヒートシンク。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の仕切体は、等圧気体
    雰囲気下における金属−ガス系状態図が共晶点を有する
    金属を、加圧されたガス雰囲気下に溶融して凝固させる
    金属製造方法で作製されたものであることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のヒートシン
    ク。
  7. 【請求項7】 前記冷却対象物設置場所近傍の前記外壁
    面は、当該近傍の前記外壁面に生じる熱応力よりも大き
    い弾性限度を有する材料で作製されたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のヒートシン
    ク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006343498A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Nec Viewtechnology Ltd 電子機器の冷却装置および投写型光学装置
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JP2015026834A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 ハミルトン・サンドストランド・コーポレイションHamilton Sundstrand Corporation 電子部品のための冷却パッケージ

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