JP2003317984A - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定点灯中だけでなく、点灯開始後の過渡的
な期間でも確実に音響共鳴現象を回避できる高圧放電灯
点灯装置を提供する。 【解決手段】 高圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検
出する管電圧検出手段と、高圧放電灯に1kHz以上の
交流電力を供給する高周波電力供給回路と、高周波電力
供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを備え、制
御回路は、高圧放電灯に固有な音響共鳴周波数を含まな
い周波数帯で出力周波数を移動させる周波数制御を所定
のインターバルで繰り返し行うとともに、インターバル
を点灯開始から安定点灯に達するまでと、安定点灯に達
した後とで変化させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電灯を高周
波点灯する点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば特開平8−213183
号公報に開示された従来の高圧放電灯点灯装置を示すブ
ロック構成図である。図において1は直流電源、2はM
OSFET3及び4からなるインバータ回路、5はイン
バータ回路2を駆動する制御回路、6はチョークコイル
7、直流カットコンデンサ8及び始動回路9を含む負荷
回路、10は高圧放電灯(以下、「ランプ」という)、
13はFM変調回路である。
【0003】次に動作について説明する。MOSFET
3、4は、制御回路5により数10kHzで交互にON
・OFFされ、直流電流1の出力を高周波に変換する。
また、FM変調回路13により、制御回路5はFM変調
した周波数でインバータ回路2を駆動する。高周波に変
換された電力は、チョークコイル7により減流され、直
流カットコンデンサ8との電流共振作用によってランプ
10を点灯する。始動回路9は、ランプ10に放電を誘
起するためのもので、点灯動作がスタートした時点で
は、ランプ電極に接続され、電極間に数kVの高電圧を
印加する。そしてランプ電極間の絶縁が破壊され、放電
が始まると切り離される。
【0004】また、高圧放電灯は一般に、高周波で点灯
する場合、ランプ内に発生した音波の進行波と反射波の
干渉作用により放電アークが曲げられ、立ち消えやラン
プ破壊などを引き起こすいわゆる音響共鳴現象が生じや
すいことが知られている。特に1kHz以上の高周波点
灯時においては、音響共鳴現象が起こらない周波数帯
(以下、「非共鳴周波数帯」という)を選んで点灯する
のが一般的である。
【0005】このようなことから従来の高圧放電灯点灯
装置では、テスト期間を設けて音響共鳴現象の回避を図
るようにしていた。例えば、安定点灯に到達してから5
kHz程度の範囲で16個の周波数について各5秒間の
テスト点灯を行い、安全な非共鳴周波数帯であることを
確認して、その範囲内で点灯するようにしていた。
【0006】しかし、このようにして確認した非共鳴周
波数帯も常に一定とは限らなかった。例えば点灯開始し
てから安定点灯に達するまでの期間で、非共鳴周波数帯
が移動する場合があった。また、同じランプでも設置方
法によって非共鳴周波数帯は異なっていた。例えば垂直
にして点灯した場合と、水平にして点灯した場合とで
は、ランプ管内に封入されたガスの対流状態が異なるた
め、非共鳴周波数帯は異なっていた。さらに、経時変化
によるガス成分の変質によっても非共鳴周波数帯は移動
していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の高圧放電灯点灯
装置は以上のように構成されており、以下に示すような
課題を有していた。
【0008】テスト期間により一旦安全な周波数帯を見
つけたら、そのまま同じ周波数帯で動作するように構成
されていた。このため、外乱や経時変化などによる非共
鳴周波数の移動には対処できず、特にランプ始動直後の
過渡的な期間における周波数帯の移動を回避することは
困難であった。
【0009】本発明は係る課題を解決するためになされ
たもので、安定点灯中だけでなく、点灯開始後の過渡的
な期間でも確実に音響共鳴現象を回避できる高圧放電灯
点灯装置を提供することを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高圧放電
灯点灯装置は、高圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検
出する管電圧検出手段と、高圧放電灯に1kHz以上の
交流電力を供給する高周波電力供給回路と、高周波電力
供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを備え、制
御回路は、高圧放電灯に固有な音響共鳴周波数を含まな
い周波数帯で出力周波数を移動させる周波数制御を所定
のインターバルで繰り返し行うとともに、インターバル
を点灯開始から安定点灯に達するまでと、安定点灯に達
した後とで変化させるように構成したものである。
【0011】請求項2記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、制御回路
が、点灯開始から安定点灯に達するまでのインターバル
を、安定点灯に達した後のインターバルよりも短くなる
ように構成したものである。
【0012】請求項3記載の高圧放電灯点灯装置は、高
圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出
手段と、高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給す
る高周波電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周
波数を制御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放
電灯に固有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯で出力
周波数を移動させる周波数制御を所定のインターバルで
繰り返し行うとともに、インターバルと、高圧放電灯を
流れる負荷電流若しくは管電圧とが、単調増加の関係を
満たすように構成したものである。
【0013】請求項4記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項1乃至3のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置に
おいて、制御回路が、安定点灯に達した後は非常に大き
なインターバルで前記周波数制御を繰り返す、若しくは
前記周波数制御を行わないように構成したものである。
【0014】請求項5記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項1乃至4のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置に
おいて、制御回路が、点灯開始から所定の期間経過して
から、所定のインターバルで周波数制御を繰り返すよう
に構成したものである。
【0015】請求項6記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項1乃至5のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置に
おいて、制御回路が、所定のインターバルが経過した
時、もしくは管電圧検出手段により管電圧の上昇が検出
された時のいずれかにあたる場合に周波数制御を繰り返
すように構成したものである。
【0016】請求項7記載の高圧放電灯点灯装置は、高
圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出
手段と、高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給す
る高周波電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周
波数を制御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放
電灯に固有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯で出力
周波数を移動させる周波数制御を点灯開始から安定点灯
に達するまでの期間は所定のインターバルで繰り返すと
ともに、安定点灯に達した後の期間は管電圧検出手段に
よって管電圧の上昇が検出された時のみ行うように構成
したものである。
【0017】請求項8記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項1乃至7のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置に
おいて、高周波電力供給回路が、直流電源と、直流電源
の出力を高周波に変換するインバータ回路とから構成さ
れ、インバータ回路は2つのスイッチング素子からなる
ハーフブリッジで構成され、高圧放電灯と、高圧放電灯
に流れる電流を減流するチョークコイルと、直流カット
コンデンサとが、インバータ回路の出力点に直列接続さ
れる構成としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る高圧放電灯点灯装置の回路構成を示す
ブロック構成図である。従来例と同一または相当部分に
は同じ符号を付して、説明を省略する。図において11
はランプ電圧を検出する検出回路、12はタイマーであ
る。これらは従来例で示したFM変調回路13の替わり
に制御回路5に接続されている。
【0019】次に動作について説明する。検出回路11
で検出されるランプ電圧に基づいて、制御回路5は点灯
周波数を決定し、インバータ回路2を駆動する。そして
この点灯周波数は、タイマー12に設定されているイン
ターバル毎に計算され、更新される。
【0020】図2は、本実施の形態における制御回路5
が点灯周波数を決定するためのフローチャートを示した
ものである。一般にランプ電圧は、音響共鳴現象が発生
する周波数帯では高く、逆に非共鳴周波数帯では低く安
定する特性を示す。本フローチャートでは、この特性を
利用して非共鳴周波数帯を検出し、点灯周波数を決定し
ている。以下、図をもとにフローを説明する。
【0021】点灯動作がスタートし(ステップS1)、
まず点灯周波数fxとして周波数f0を用いて点灯する
(ステップS2)。その後、点灯周波数fxを降下させ
(ステップS3)、ランプ電圧VLが上昇を始めたら
(ステップS4)、その時の周波数f1を記録する(ス
テップS5)。次に、点灯周波数fxを上昇させていき
(ステップS6)、ランプ電圧VLが上昇を始めたら
(ステップS7)、その時の周波数f2を記録する(ス
テップS8)。そしてこの二つの周波数f1、f2を用
いて新しい点灯周波数fxを計算する。この計算には、
例えば加算平均のように、計算結果が周波数f1とf2
の間に収まる計算式が用いられる。また、図3はこのよ
うなフローによって求められた周波数f1、f2及び点
灯周波数fxと、周波数f0、共鳴周波数帯、非共鳴周
波数帯の関係を示したものである。具体例として定格3
5Wのセラミック製ランプの場合、周波数f1、f2は
それぞれ約40kHzと約45kHzである。
【0022】このようにして計算された点灯周波数fx
を用いてランプが点灯される(ステップS9)。この
時、点灯動作を終えるかどうかが確認され(ステップS
10)、YESであれば終了する(ステップS11)。
また、「NO」であれば、ランプ電圧VLは、予め設定
された所定の電圧V0と比較される(ステップS1
2)。そしてタイマー12は、ランプ電圧VLがV0以
下の時はT1時間、電圧V0を超えた時はT2時間をイ
ンターバルTとして選択する(ステップS13、1
4)。その後、選択されたインターバルが終了するま
で、計算された点灯周波数fxを用いてランプを点灯す
る(ステップS15)。インターバル終了と同時に、再
びステップS2へ戻り、上記一連の動作が繰り返され
る。
【0023】ここで、図4はランプ電圧VLとインター
バルTとの関係を示したものである。図に示すように、
インターバルTは、ランプ電圧VLがV0に達するまで
はT1で、V0に達した後はT2で動作を繰り返す。そ
して本実施例では、インターバルT1<インターバルT
2となるように設定されている。特にここでは、インタ
ーバルT1はランプ始動時の周波数帯の速い動きを追跡
できるように小さく、インターバルT2は安定時の緩慢
な動きに合わせて大きく、またT1とT2の切替えとな
る電圧V0は飽和電圧より若干低い値に設定されてい
る。
【0024】このような設定により、ランプ始動時の過
渡的な期間における非共鳴周波数帯の速い動きを追跡す
ることができ、非共鳴周波数帯に属する点灯周波数fx
で点灯することができる。また、安定点灯状態へと移行
し、非共鳴周波数帯が緩慢な動きとなった場合には、大
きなインターバルでこの周波数帯を追跡することがで
き、この周波数帯に属する点灯周波数fxで点灯するこ
とができる。
【0025】このようにして、ランプ安定点灯前のよう
な過渡的な期間では、短いインターバルで頻繁に非共鳴
周波数帯で周波数帯を動かし、その後は長いインターバ
ルで頻度を減らして非共鳴周波数帯で周波数を動かすこ
とにより、過渡的な動きの速い期間も確実に非共鳴周波
数帯を追跡することができるとともに、安定動作時には
周波数を動かす頻度を下げ、光束の安定性を高めること
ができる。
【0026】なお、ランプ電圧をもとにインターバルT
1とT2の切換えを行ったが、予め所定の時間を設定
し、この時間を境にして切換えても良い。また、本実施
の形態ではインターバルT1<インターバルT2として
説明したが、ランプ特性に応じてインターバルT1>イ
ンターバルT2としても良い。
【0027】また、インターバルT1またはインターバ
ルT2の大きい方を無限大として、非共鳴周波数帯を検
出する際の周波数移動の回数を減らすようにして光束の
変化を抑えるようにしても良い。特に、本装置の用途が
照明用であれば、安定点灯中に周波数移動を行っても、
これによる光束の変化が規格の範囲内で人眼で認識でき
ないちらつきレベルであれば問題にはならないが、高い
光束安定性が求められるプロジェクター等に適用する場
合には、人眼では認識できないちらつきレベルであって
も、光束の変化は好ましくなく、タイムインターバルT
2は無限大に設定するのが望ましい。
【0028】実施の形態2.実施の形態1では、ランプ
電圧VLをV0と比較し、これより大きいか小さいかに
より、インターバルTをT1からT2に切替えるように
していたが、本実施の形態ではインターバルTを連続的
に変化させるようにした。回路構成は実施の形態1の図
1に示したものと同じであるので説明を省略する。図5
は、本実施の形態における制御回路5が点灯周波数を決
定する時のフローチャートを示したものである。周波数
f1、f2を記録し、点灯周波数fxを計算するまで
は、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
【0029】本実施の形態では、インターバルTとラン
プ電圧VLが単調増加の関係を満たすように設定する。
一例としてインターバルTをランプ電圧VLに正比例し
て設定する(ステップS51)。ここで、図6にこのよ
うな設定におけるインターバルTとランプ電圧VLとの
関係を示す。その後、選択されたインターバルが終了す
るまで、計算された点灯周波数fxを用いてランプを点
灯する(ステップS52)。インターバル終了と同時
に、再びステップS2へ戻り、上記一連の動作が繰り返
される。
【0030】このようにして、ランプ安定点灯前のよう
な過渡的な期間では、短いインターバルで頻繁に非共鳴
周波数帯で周波数帯を動かし、その後は長いインターバ
ルで頻度を減らして非共鳴周波数帯で周波数を動かすこ
とにより、過渡的な動きの速い期間も確実に非共鳴周波
数帯を追跡することができるとともに、安定動作時には
周波数を動かす頻度を落とし誤動作などの危険性を減ら
すことができる。また、インターバルTの変化を連続的
にしたことにより、木目細かい制御が可能となり、点灯
周波数が確実に適切な点に辿り着くことができる他、電
圧V0やインターバルT1、T2などの設定に留意する
必要がなくなる。
【0031】実施の形態3.実施の形態1及び2では、
インターバル毎に非共鳴周波数帯の移動をチェックする
ように構成したが、本実施の形態では、これに加えてラ
ンプ電圧VLの変化をトリガとして非共鳴周波数帯の移
動をチェックするようにした。回路構成は実施の形態1
と同じであるので説明を省略する。図7は、本実施の形
態における制御回路5が点灯周波数を決定する時のフロ
ーチャートである。周波数f1、f2を記録し、点灯周
波数fxが算出されるまでは、実施の形態1の図2と同
じである。
【0032】点灯周波数fxが算出された後、タイマー
12により一律にインターバルTが設定され(ステップ
S71)、インターバルが終了するまで点灯周波数fx
で点灯される(ステップS72)。この時、併行してラ
ンプ電圧VLがモニターされており、ランプ電圧VLが
上昇するようであれば(ステップS73)、点灯周波数
fが移動してきた共鳴周波数帯に掛かってしまったもの
と判定し、直ちにインターバルTはリセットされる(ス
テップS74)。インターバルの終了若しくはリセット
と同時に、再びステップS2へ戻り、上記一連の動作が
繰り返される。
【0033】このようにして過渡状態で速い動きがある
場合は、ランプ電圧VLが上昇することによるトリガに
より、また、安定点灯時でランプ電圧VLがほとんど上
昇しない時は、インターバルTによるトリガにより点灯
周波数fxが検出される。
【0034】以上のように、タイマーによる間隔と、ラ
ンプ電圧の変化をトリガとしたので、木目細かい制御が
可能となり、点灯周波数が必要最小限の動作で適切な点
に辿り着くことができる。
【0035】なお、安定点灯到達前後でタイマー12に
よるトリガと、ランプ電圧VLによるトリガを使い分け
てもよい。例えば、安定点灯前はタイマー12によりト
リガをかけ、安定点灯後はランプ電圧VLの上昇をトリ
ガとしてもよい。
【0036】また、実施の形態1乃至3において、周波
数制御のフローチャート例として非共鳴周波数帯におい
て出力周波数を移動させ、管電圧検出手段の出力をもと
にこの周波数帯における上限周波数と下限周波数を抽出
し、抽出された上限周波数と下限周波数に基づいて新た
な出力周波数を算出する制御方法を示したが、出力周波
数の移動結果に基づいて新たな出力周波数を決定する方
法であればよく、実施例の制御方法に限定するものでは
ない。また、実施の形態1乃至3において、点灯開始か
ら所定の期間(数十秒間)は音響共鳴現象が起きないの
で、その期間は周波数の移動を行わず、上記の期間の経
過後に周波数移動の制御を開始してもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、高圧放電
灯と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出手段
と、高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給する高
周波電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周波数
を制御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放電灯
に固有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯で出力周波
数を移動させる周波数制御を所定のインターバルで繰り
返し行うとともに、インターバルを点灯開始から安定点
灯に達するまでと、安定点灯に達した後とで変化させる
ようにしたので、ランプの特性に合わせて、確実に非共
鳴周波数帯で点灯を維持することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の高圧放電灯点灯装置において、制御回路が、点灯開
始から安定点灯に達するまでのインターバルを、安定点
灯に達した後のインターバルよりも短くなるようにした
ので、安定点灯前の過渡的な期間も確実に非共鳴周波数
帯を追うことができるとともに、安定動作中の光源安定
性を高めることができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、高圧放電灯
と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出手段と、
高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給する高周波
電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周波数を制
御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放電灯に固
有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯で出力周波数を
移動させる周波数制御を所定のインターバルで繰り返し
行うとともに、インターバルと、高圧放電灯を流れる負
荷電流若しくは管電圧とが、単調増加の関係を満たすよ
うにしたので、過渡的な期間も確実に非共鳴周波数帯を
追うことができるとともに、安定動作中は動作の頻度を
落とし誤動作などの危険性を減らすことができる。ま
た、インターバルの変化をなだらかにしたことにより、
木目細かい制御が可能となり、点灯周波数が確実に適切
な点に辿り着くことができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至3のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置において、
制御回路が、安定点灯に達した後は非常に大きなインタ
ーバルで前記周波数制御を繰り返す、若しくは前記周波
数制御を行わないように構成したしたので、必要最小限
の動作で点灯周波数を非共鳴周波数帯に導くことができ
る。
【0041】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至4のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置において、
制御回路が、点灯開始から所定の期間経過してから、所
定のインターバルで周波数制御を繰り返すようにしたの
で、不要な周波数移動による誤動作をなくすことができ
る。
【0042】請求項6記載の発明によれば、請求項1乃
至5のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置において、
制御回路が、所定のインターバルが経過した時、もしく
は管電圧検出手段により管電圧の上昇が検出された時の
いずれかにあたる場合に周波数制御を繰り返すようにし
たので、木目細かい制御が可能となり、点灯周波数が必
要最小限の動作で適切な点に辿り着くことができる。
【0043】請求項7記載の高圧放電灯点灯装置は、高
圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出
手段と、高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給す
る高周波電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周
波数を制御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放
電灯に固有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯で出力
周波数を移動させる周波数制御を点灯開始から安定点灯
に達するまでの期間は所定のインターバルで繰り返すと
ともに、安定点灯に達した後の期間は管電圧検出手段に
よって管電圧の上昇が検出された時のみ行うように構成
したので、木目細かい制御が可能となり、簡単な制御で
適切な点灯周波数に辿り着くことができる。
【0044】請求項8記載の発明によれば、請求項1乃
至7のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置において、
高周波電力供給回路が、直流電源と、直流電源の出力を
高周波に変換するインバータ回路とから構成され、イン
バータ回路は2つのスイッチング素子からなるハーフブ
リッジで構成され、高圧放電灯と、高圧放電灯に流れる
電流を減流するチョークコイルと、直流カットコンデン
サとが、インバータ回路の出力点に直列接続したので、
簡単な構成で確実に音響共鳴現象を回避できる高圧放電
灯点灯装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る高圧放電灯点灯装
置の回路構成を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る高圧放電灯点灯装
置の点灯周波数を決定する動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明の実施の形態1に係る周波数f1、f2
及び点灯周波数fxと、周波数f0、共鳴周波数帯、非
共鳴周波数帯の関係を示す説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るランプ電圧VLと
インターバルTとの関係を示す説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る高圧放電灯点灯装
置の点灯周波数を決定する動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の実施の形態2に係るランプ電圧VLと
インターバルTとの関係を示す説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る高圧放電灯点灯装
置の点灯周波数を決定する動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】従来の高圧放電灯点灯装置の回路構成を示すブ
ロック構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 インバータ回路 3、4 MOSFET 5 制御回路 6 負荷回路 7 チョークコイル 8 直流カットコンデンサ 9 始動回路 10 高圧放電灯 11 検出回路 12 タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AC01 AC11 BC01 CA07 CB02 DD03 DD08 DE04 DE06 EB01 GB12 HA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧放電灯と、該高圧放電灯の管電圧を
    検出する管電圧検出手段と、前記高圧放電灯に1kHz
    以上の交流電力を供給する高周波電力供給回路と、該高
    周波電力供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを
    備え、該制御回路は、前記高圧放電灯に固有な音響共鳴
    周波数を含まない周波数帯で前記出力周波数を移動させ
    る周波数制御を、所定のインターバルで繰り返し行うと
    ともに、該インターバルを点灯開始から安定点灯に達す
    るまでと、安定点灯に達した後とで変化させるように構
    成したことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路が、点灯開始から安定点灯
    に達するまでのインターバルを、安定点灯に達した後の
    インターバルよりも短くなるように設定したことを特徴
    とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 高圧放電灯と、該高圧放電灯の管電圧を
    検出する管電圧検出手段と、前記高圧放電灯に1kHz
    以上の交流電力を供給する高周波電力供給回路と、該高
    周波電力供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを
    備え、該制御回路は、前記高圧放電灯に固有な音響共鳴
    周波数を含まない周波数帯で前記出力周波数を移動させ
    る周波数制御を、所定のインターバルで繰り返し行うと
    ともに、該インターバルが、前記高圧放電灯を流れる負
    荷電流、若しくは前記管電圧に対して単調増加の関係を
    満たすように構成されたことを特徴とする高圧放電灯点
    灯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路が、安定点灯に達した後は
    非常に大きなインターバルで前記周波数制御を繰り返
    す、若しくは前記周波数制御を行わないように構成され
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    高圧放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が、点灯開始から所定の期
    間経過してから、所定のインターバルで前記周波数制御
    を繰り返すように構成したことを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記制御回路が、所定のインターバルが
    経過した時、若しくは前記管電圧検出手段により前記管
    電圧の上昇が検出された時のいずれかに該当する場合に
    前記周波数制御を繰り返すように構成されたことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の高圧放電灯点
    灯装置。
  7. 【請求項7】 高圧放電灯と、該高圧放電灯の管電圧を
    検出する管電圧検出手段と、前記高圧放電灯に1kHz
    以上の交流電力を供給する高周波電力供給回路と、該高
    周波電力供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを
    備え、該制御回路は、前記高圧放電灯に固有な音響共鳴
    周波数を含まない周波数帯で前記出力周波数を移動させ
    る周波数制御を、点灯開始から安定点灯に達するまでの
    期間は所定のインターバルで繰り返すとともに、安定点
    灯に達した後の期間は前記管電圧検出手段によって前記
    管電圧の上昇が検出された時のみ行うように構成された
    ことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記高周波電力供給回路が、直流電源
    と、該直流電源の出力を高周波に変換するインバータ回
    路とから構成され、 該インバータ回路は2つのスイッチング素子からなるハ
    ーフブリッジで構成され、 前記高圧放電灯と、該高圧放電灯に流れる電流を減流す
    るチョークコイルと、直流カットコンデンサとが、前記
    インバータ回路の出力点に直列接続されたことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれかに記載の放電灯点灯装
    置。
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