JP2003317981A - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2003317981A
JP2003317981A JP2002121671A JP2002121671A JP2003317981A JP 2003317981 A JP2003317981 A JP 2003317981A JP 2002121671 A JP2002121671 A JP 2002121671A JP 2002121671 A JP2002121671 A JP 2002121671A JP 2003317981 A JP2003317981 A JP 2003317981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
discharge lamp
pressure discharge
high pressure
control circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002121671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4103439B2 (ja
Inventor
岳久 ▲浜▼口
Takehisa Hamaguchi
Hiroyasu Shiichi
広康 私市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002121671A priority Critical patent/JP4103439B2/ja
Publication of JP2003317981A publication Critical patent/JP2003317981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4103439B2 publication Critical patent/JP4103439B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 音響共鳴現象によるちらつきや立ち消えを回
避すること。 【解決手段】高圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検出
する管電圧検出手段と、高圧放電灯に1kHz以上の交
流電力を供給する高周波電力供給回路と、高周波電力供
給回路の出力周波数を制御する制御回路とを備え、制御
回路は、高圧放電灯に固有な音響共鳴周波数を含まない
周波数帯に含まれる任意の固定の周波数を出力周波数と
するとともに、管電圧検出回路が電圧変動を検知した
時、電圧変動から抽出された振幅情報または周波数情報
をもとに出力周波数を上昇若しくは降下させることを決
定し、決定された方向に所定の周波数だけ移動させたも
のを新しい出力周波数とするように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電灯を高周
波点灯するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の高圧放電灯点灯装置の回
路構成を示すブロック構成図である。図において1は直
流電源、2はMOSFET3及び4からなるインバータ
回路、5はインバータ回路2を駆動する制御回路、6は
チョークコイル7、直流カットコンデンサ8及び始動回
路9を含む負荷回路、10は高圧放電灯(以下、「ラン
プ」という)である。
【0003】次に動作について説明する。MOSFET
3、4は、制御回路5により数10kHzで交互にON
・OFFされ、直流電流1の出力を高周波に変換する。
高周波に変換された電力は、チョークコイル7によって
減流され、直流カットコンデンサ8との電流共振作用に
よりランプ10を点灯する。始動回路9は、ランプ10
に放電を誘起するためのもので、点灯動作がスタートし
た時点では、ランプ電極に接続され、電極間に数kVの
高電圧を印加する。そしてランプ電極間の絶縁が破壊さ
れ、放電が始まると切り離される
【0004】また、高圧放電灯は一般に、高周波で点灯
する場合、ランプ内に発生した音波の進行波と反射波の
干渉作用により放電アークが曲げられ、立ち消えやラン
プ破壊などを引き起こすいわゆる音響共鳴現象が生じや
すいことが知られている。特に1kHz以上の高周波点
灯時においては、音響共鳴現象が起こらない周波数帯
(以下、「非共鳴周波数帯」という)を選んで点灯する
のが一般的である。
【0005】ここで音響共鳴現象を生じる周波数をfr
とすると、周波数frは発光管内の音速vと発光管の形
状に依存する関数で表わされる。 また、発光管内の音速vは、 v=(γRT/M)1/2 但し、γ:比熱比、 R:気体定数、 T:絶対温
度、 M:平均分子量 によって与えられる。
【0006】制御回路5は、このような関係を満足する
共鳴周波数frを回避した非共鳴周波数帯から、任意の
固定の周波数を選択し、この周波数を用いて、インバー
タ回路2を駆動するように構成されていた。
【0007】ところで、非共鳴周波数帯は常に一定とは
限らないことが知られている。例えば点灯開始してから
安定点灯に達するまでの期間、非共鳴周波数帯は移動し
ていた。また、同じランプでも設置方法によって非共鳴
周波数帯は異なっていた。例えば垂直にして点灯した場
合と、水平にして点灯した場合とでは、ランプ管内に封
入されたガスの対流状態が異なるため、非共鳴周波数帯
は異なっていた。さらに、経時変化によって封入されて
いるガス成分が変質して平均分子量Mが変化するため、
音速vが変化し、非共鳴周波数帯は移動していた。
【0008】このような非共鳴周波数帯の移動による音
響共鳴現象を回避するため、特開昭60−235396
号公報では、点灯中のランプ電圧を監視し、音響共鳴現
象によりランプ電圧が上昇したらランプ電流が減少する
方向に周波数を移動するという方法が提案されていた。
そしてこの方法によって、音響共鳴現象が発生しても、
ランプに投入される電力を軽減し、その影響を回避また
は最小限にとどめるようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の高圧放電灯点灯
装置は以上のように構成されており、以下に示すような
課題を有していた。
【0010】ランプ電圧の上昇によって音響共鳴現象を
感知した時点では、周波数を移動する方向が確定されて
いないため、誤って共鳴周波数帯の内部へ移動させてし
まうケースがあった。この結果、周波数の移動方向を逆
転するまでの間、ちらつきや立ち消えが避けられないと
いう課題があった。
【0011】本発明は、係る課題を解決するためになさ
れたもので、音響共鳴現象を感知した時点で点灯周波数
の移動方向を適切に判断し、音響共鳴現象によるちらつ
きや立ち消えを回避することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高圧放電
灯点灯装置は、高圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検
出する管電圧検出手段と、高圧放電灯に1kHz以上の
交流電力を供給する高周波電力供給回路と、高周波電力
供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを備え、制
御回路は、高圧放電灯に固有な音響共鳴周波数を含まな
い周波数帯に含まれる任意の固定の周波数を出力周波数
とするとともに、管電圧検出回路が電圧変動を検知した
時、電圧変動から抽出された振幅情報または周波数情報
をもとに出力周波数を上昇若しくは降下させることを決
定し、決定された方向に所定の周波数だけ移動させたも
のを新しい出力周波数とするように構成したものであ
る。
【0013】請求項2記載の高圧放電灯点灯装置は、高
圧放電灯と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出
手段と、高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給す
る高周波電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周
波数を制御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放
電灯に固有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯に含ま
れる任意の固定の周波数を出力周波数とするとともに、
管電圧検出回路の出力を通過帯域の異なる第1、第2の
フィルタに入力して得られる第1、第2のフィルタの出
力に基づいて出力周波数を上昇若しくは降下させること
を決定し、決定された方向に所定の周波数だけ移動させ
たものを新しい出力周波数とするように構成したもので
ある。
【0014】請求項3記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項2記載の高圧放電灯点灯装置において、制御回路
は、第1、第2のフィルタの出力から電圧変動が検出さ
れない場合、出力周波数をそのまま維持するようにした
ものである。
【0015】請求項4記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項2または3記載の高圧放電灯点灯装置において、第
1、第2のフィルタが、通過帯域の異なるローパスフィ
ルタであるように構成したものである。
【0016】請求項5記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項1乃至4のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置に
おいて、制御回路が不揮発性メモリを備え、前回消灯直
前の出力周波数を記憶し、次回点灯時に記憶された出力
周波数で点灯開始する構成としたものである。
【0017】請求項6記載の高圧放電灯点灯装置は、請
求項1乃至5のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置に
おいて、制御回路が、点灯開始してから所定の期間は、
点灯開始時の出力周波数を維持するように構成したもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る高圧放電灯点灯装置の回路構成を示す
ブロック構成図である。従来例と同一もしくは相当部分
には同じ符号を付し、説明を省略する。図において11
は抵抗11a、11bとダイオード11c、抵抗11
d、コンデンサ11eからなるランプ電圧検出回路であ
り、12はドライバ5の出力周波数を決定する周波数制
御回路である。周波数制御回路12は、電圧検出回路1
1から入力された電気信号値に応じて点灯周波数を上方
へ補正するか下方へ補正するかを決定する。
【0019】次に動作について説明する。まず検出原理
について説明する。非共鳴周波数帯に含まれる周波数f
0で点灯していたランプ10が、非共鳴周波数帯の移動
により共鳴周波数帯で点灯することになった場合を想定
する。共鳴周波数帯で点灯すると、ランプ電圧は振動し
始める。この時、周波数f0が非共鳴周波数帯よりも高
い方に外れているか低い方に外れているかにより、ラン
プ電圧の振動の振幅は異なる。この点について具体例を
もとに説明する。
【0020】図2は、定格35Wのセラミック製メタル
ハライドランプを35〜50kHz付近の周波数で点灯
した時のランプ電圧の振舞い、及びランプ電圧検出回路
11の出力電圧を示したものである。図において
(a)、(b)、(c)はそれぞれ非共鳴周波数帯40
〜45kHz、共鳴周波数帯35〜40kHz、共鳴周
波数帯45〜50kHzで点灯させた場合のランプ電圧
波形とランプ電圧検出回路の出力を示したものである。
これら図を比較して明らかなように、(a)の非共鳴周
波数帯40〜45kHz付近では、ランプ電圧は振動し
てない(振幅0V)のに対し、(b)の下方の共鳴周波
数帯35〜40kHz付近では、10V程度の振幅で振
動し、(c)の上方の共鳴周波数帯45〜50kHz付
近では、数10Vの振幅で振動する。
【0021】ここで上方に外れた場合と、下方に外れた
場合とで、ランプ電圧振動の振幅が異なるメカニズムに
ついては不明であるが、共鳴モードの違いや共鳴の強さ
に起因するものと推測される。上方に外れた場合の方
が、振幅は大きいので、強く共鳴しており、放電アーク
に対して大きな影響を与えている。この点については実
際に(b)、(c)の共鳴周波数帯で点灯を続けると、
下方の共鳴周波数帯では放電アークが揺れるに留まるの
に対し、上方の共鳴周波数帯では放電アークが揺れて立
ち消える場合があることから明らかである。
【0022】以上説明した検出原理をもとに、回路動作
について説明する。この回路は、ランプ電圧振動分を検
出して外れた方向を判定し、補正するものである。図1
において、ランプ電圧検出回路11に入力されたランプ
電圧は、抵抗11a、11bで分圧され、ダイオード1
1cで整流され、抵抗11d、コンデンサ11eで積分
される。積分の結果、電圧変動幅としてdVが得られ
る。ここで周波数制御回路12には、予め判定閾値V1
とV2が設定されている。V1は外れてない場合のラン
プ電圧振動振幅(=0)と下方に外れた場合のランプ電
圧振動振幅の中間付近に設定された値であり、V2は下
方に外れた場合のランプ電圧振動振幅と上方に外れた場
合のランプ電圧振動振幅の中間付近に設定された値であ
る。そしてこのような設定のもと、周波数制御回路12
は、ランプ電圧検出回路11から入力された電圧変動幅
dVが、V1≦dV<V2の場合、出力周波数をdfだ
け上昇させ、V2≦dVの場合、出力周波数をdfだけ
下降させる。
【0023】従って(a)のように振動を検知しない場
合はその時の出力周波数を維持し、(b)のように下方
の共鳴周波数帯に含まれてしまった場合は周波数をdf
だけ上方に補正し、(c)のように上方の共鳴周波数帯
に含まれてしまった場合は周波数をdfだけ下方に補正
する。なお、定格35Wのセラミック製メタルハライド
ランプの場合、dfは0.5k〜2kHzに設定するの
が好ましい。
【0024】以上のように、点灯周波数が共鳴周波数帯
に含まれてしまっても、非共鳴周波数帯の上方に外れて
いるか下方に外れているかを判定し点灯周波数を補正す
るようにしているので、確実に音響共鳴現象を回避する
ことができるとともに、点灯周波数を自ら移動して非共
鳴周波数を探す動作を省き光源安定性をより高めること
ができる。
【0025】実施の形態2.実施の形態1では、非共鳴
周波数帯が外れた方向をランプ電圧変動の振幅から検出
するようにしたが、本実施の形態では、ランプ電圧変動
の周波数から検出するようにした。図3は本実施の形態
に係る高圧放電灯点灯装置の回路構成を示すブロック構
成図である。従来例若しくは実施の形態1と同一若しく
は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。図にお
いて111は、抵抗111a、111bとダイオード1
11cからなるランプ電圧検出回路、13、14はとも
に抵抗とコンデンサからなる通過帯域の異なるローパス
フィルタである。ランプ電圧検出回路111は、その出
力がフィルタ13と14に分岐されて接続されている。
周波数制御回路12において、フィルタ13、14から
入力される値に応じて点灯周波数を上方へ補正するか下
方へ補正するかを決定する。
【0026】まず検出原理について説明し、次に回路動
作について説明する。非共鳴周波数帯に含まれる周波数
f0で点灯していたランプ10が、非共鳴周波数帯の移
動により共鳴周波数帯で点灯することになった場合を想
定する。共鳴周波数帯で点灯すると、ランプ電圧は振動
し始める。この時、周波数f0が非共鳴周波数帯よりも
高い方に外れているか低い方に外れているかにより、ラ
ンプ電圧の振動の周波数は異なる。この点につき具体例
をもとに説明する。
【0027】図4は、定格35Wのセラミック製メタル
ハライドランプを35〜50kHz付近の周波数で点灯
させた時のランプ電圧の振舞い、及びフィルタ13、1
4の出力電圧を示したものである。(a)、(b)、
(c)はそれぞれ非共鳴周波数帯40〜45kHz、共
鳴周波数帯35〜40kHz、共鳴周波数帯45〜50
kHzで点灯させた場合のランプ電圧波形、及びフィル
タ13、14の出力電圧を示したものである。これら図
を比較して明らかなように、(a)の非共鳴周波数帯4
0〜45kHz付近では、ランプ電圧に振動してないの
に対し、(b)の下方の共鳴周波数帯35〜40kHz
付近では、数10Hzで振動し、(c)の上方の共鳴周
波数帯45〜50kHz付近では、数kHzで振動す
る。
【0028】以上説明した検出原理をもとに、回路動作
について説明する。この回路は、ランプ電圧振動分を検
出して外れた方向を判定し、補正するものである。図3
において、ランプ電圧検出回路111に入力されたラン
プ電圧は、抵抗111a、111bで分圧されダイオー
ド111cで整流され、フィルタ13及14に入力され
る。ここで、ローパスフィルタであるフィルタ13及び
14のカットオフ周波数をそれぞれ10Hz、1kHz
とする。
【0029】このような構成により、非共鳴周波数帯が
外乱により移動して周波数f0が下方の共鳴周波数帯に
掛かった場合には、ランプ電圧の振動は数10Hzであ
るので、フィルタ13及び14を通過し、周波数制御回
路12ではランプ電圧の振動を双方から検出できる。一
方、周波数f0が上方の共鳴周波数帯に含まれた場合、
ランプ電圧の振動は数kHzとなるので、フィルタ13
は通過せずフィルタ14のみを通過し、その結果、フィ
ルタ14からのみランプ電圧の振動を検知することにな
る。
【0030】図5はこのようなフィルタ出力の違いに基
づく判定テーブルであり、周波数制御回路12に格納さ
れている。この判定テーブルでは、フィルタ13、14
の出力と補正の有無、及び補正の方向とが関係付けられ
ている。そしてこの判定テーブルをもとに、周波数f0
が下方の共鳴周波数帯に含まれた場合は、点灯周波数を
dfだけ上昇させ、上方の共鳴周波数帯に含まれた場合
は、点灯周波数をdfだけ下降させる。また、フィルタ
13と14がランプ電圧の振動を検知しない場合は、点
灯周波数をf0に維持することになる。
【0031】また、本実施の形態においては2つのフィ
ルタを通過帯域の異なるローパスフィルタとしたが、通
過帯域の異なるハイパスフィルタや、ローパスフィルタ
とハイパスフィルタの組み合わせ等を用いても同様の動
作を得ることができる。
【0032】以上のように、点灯周波数が共鳴周波数帯
に含まれてしまっても、非共鳴周波数帯の上方に外れて
いるか下方に外れているかを判断し点灯周波数を補正す
るようにしているので、確実に音響共鳴現象を回避する
ことができるとともに、点灯周波数を自ら移動して非共
鳴周波数を探す動作を省き光源安定性をより高めること
ができる。
【0033】また、実施の形態1及び2において、周波
数制御回路12において、不揮発性メモリを内蔵し、前
回消灯前の点灯周波数を覚えておき、次回点灯開始時に
その周波数からスタートしても良い。また、点灯開始
後、安定点灯に達するまでの数分間は点灯周波数の補正
を行わないようにしても良い。なお、実施の形態1及び
2では定格35Wのセラミック製メタルハライドランプ
を用いた例について説明したが、他の定格や種類のラン
プについて、非共鳴周波数帯を外れた場合のランプ電圧
の振舞いを把握し、同様の制御を適用しても良い。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、高圧放電
灯と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出手段
と、高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給する高
周波電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周波数
を制御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放電灯
に固有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯に含まれる
任意の固定の周波数を出力周波数とするとともに、管電
圧検出回路が電圧変動を検知した時、電圧変動から抽出
された振幅情報または周波数情報をもとに出力周波数を
上昇若しくは降下させることを決定し、決定された方向
に所定の周波数だけ移動させたものを新しい出力周波数
とするように構成したので、簡単な構成で確実に音響共
鳴現象を回避することができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、高圧放電灯
と、高圧放電灯の管電圧を検出する管電圧検出手段と、
高圧放電灯に1kHz以上の交流電力を供給する高周波
電力供給回路と、高周波電力供給回路の出力周波数を制
御する制御回路とを備え、制御回路は、高圧放電灯に固
有な音響共鳴周波数を含まない周波数帯に含まれる任意
の固定の周波数を出力周波数とするとともに、管電圧検
出回路の出力を通過帯域の異なる第1、第2のフィルタ
に入力して得られる第1、第2のフィルタの出力に基づ
いて出力周波数を上昇若しくは降下させることを決定
し、決定された方向に所定の周波数だけ移動させたもの
を新しい出力周波数とするように構成したので、確実に
音響共鳴現象を回避することができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の高圧放電灯点灯装置において、制御回路は、第1、
第2のフィルタの出力から電圧変動が検出されない場
合、出力周波数をそのまま維持するようにしたので、点
灯周波数を自ら移動して非共鳴周波数を探す動作を省き
光源安定性をより高めることができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、請求項2ま
たは3記載の高圧放電灯点灯装置において、第1、第2
のフィルタが、通過帯域の異なるローパスフィルタであ
るように構成したので、簡単な構成で上記の効果を引き
出すことができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至4記載の高圧放電灯点灯装置において、制御回路が不
揮発性メモリを備え、前回消灯直前の出力周波数を記憶
し、次回点灯時に記憶された出力周波数で点灯開始する
構成としたので、点灯毎に最少の動作で安定点灯を確保
することができる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、請求項1乃
至5記載の高圧放電灯点灯装置において、制御回路が、
点灯開始してから所定の期間は、点灯開始時の出力周波
数を維持するように構成したので、ランプ始動後に安定
点灯に到達するまでの過渡的な期間の誤動作を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る高圧放電灯点灯
装置の回路構成を示すブロック構成図である。
【図2】 定格35Wのセラミック製メタルハライドラ
ンプを35〜50kHz付近の周波数で点灯させた時の
ランプ電圧の振舞い、及びランプ電圧検出回路11の出
力電圧を示したものである。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る高圧放電灯点灯
装置の回路構成を示すブロック構成図である。
【図4】 定格35Wのセラミック製メタルハライドラ
ンプを35〜50kHz付近の周波数で点灯させた時の
ランプ電圧の振舞い、及びフィルタ13、14の出力電
圧を示したものである。
【図5】 フィルタ13、14の出力と補正の有無、及
び補正の方向とが関係付けられた判定テーブルである。
【図6】 従来の高圧放電灯点灯装置の回路構成を示す
ブロック構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 インバータ回路 3、4 MOSFET 5 制御回路 6 負荷回路 7 チョークコイル 8 直流カットコンデンサ 9 始動回路 10 高圧放電灯 11 ランプ電圧検出回路 11a、b、d 抵抗 11c ダイオード 11e コンデンサ 12 周波数制御回路 13、14 フィルタ 13a、14a 抵抗 111 ランプ電圧検出回路 111a、b 抵抗 11c ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AC11 BC01 CA03 CA07 CB02 DD08 DE04 GA03 GB12 GC04 HA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧放電灯と、該高圧放電灯の管電圧を
    検出する管電圧検出手段と、前記高圧放電灯に1kHz
    以上の交流電力を供給する高周波電力供給回路と、該高
    周波電力供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを
    備え、該制御回路は、前記高圧放電灯に固有な音響共鳴
    周波数を含まない周波数帯に含まれる任意の固定の周波
    数を出力周波数とするとともに、前記管電圧検出回路が
    電圧変動を検知した時、該電圧変動から抽出された振幅
    情報または周波数情報をもとに前記出力周波数を上昇若
    しくは降下させることを決定し、決定された方向に所定
    の周波数だけ移動させたものを新しい出力周波数とする
    ように構成したことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 高圧放電灯と、該高圧放電灯の管電圧を
    検出する管電圧検出手段と、前記高圧放電灯に1kHz
    以上の交流電力を供給する高周波電力供給回路と、該高
    周波電力供給回路の出力周波数を制御する制御回路とを
    備え、該制御回路は、前記高圧放電灯に固有な音響共鳴
    周波数を含まない周波数帯に含まれる任意の固定の周波
    数を出力周波数とするとともに、前記管電圧検出回路の
    出力を通過帯域の異なる第1、第2のフィルタに入力し
    て得られる第1、第2のフィルタの出力に基づいて前記
    出力周波数を上昇若しくは降下させることを決定し、決
    定された方向に所定の周波数だけ移動させたものを新し
    い出力周波数とするように構成したことを特徴とする高
    圧放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記第1、第2のフィ
    ルタの出力から電圧変動が検出されない場合、前記出力
    周波数をそのまま維持するようにしたことを特徴とする
    請求項2記載の高圧放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2のフィルタが、通過帯域
    の異なるローパスフィルタであることを特徴とする請求
    項2または3記載の高圧放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が、不揮発性メモリを備
    え、前回消灯直前の出力周波数を記憶し、次回点灯時に
    記憶された該出力周波数で点灯開始することを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御回路が、点灯開始から所定の期
    間は、点灯開始時の出力周波数を維持することを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の放電灯点灯装
    置。
JP2002121671A 2002-04-24 2002-04-24 高圧放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP4103439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002121671A JP4103439B2 (ja) 2002-04-24 2002-04-24 高圧放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002121671A JP4103439B2 (ja) 2002-04-24 2002-04-24 高圧放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003317981A true JP2003317981A (ja) 2003-11-07
JP4103439B2 JP4103439B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=29537502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002121671A Expired - Fee Related JP4103439B2 (ja) 2002-04-24 2002-04-24 高圧放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4103439B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173025A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Matsushita Electric Works Ltd 高圧放電灯点灯装置及び画像表示装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015109174A (ja) 2013-12-04 2015-06-11 セイコーエプソン株式会社 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、及び放電灯駆動方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173025A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Matsushita Electric Works Ltd 高圧放電灯点灯装置及び画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4103439B2 (ja) 2008-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3329929B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
US5444336A (en) An inverter driven lamp arrangement having a current detection circuitry coupled to a resonant output circuit
JP4681380B2 (ja) Hidランプ用の駆動回路、およびhidランプの作動方法
US6377000B2 (en) Electronic ballast for gas discharge lamp
JP2009525567A (ja) 蛍光ランプ用電圧供給型インバータ
JP2006511055A (ja) 高周波数電子安定器の改良
JP4702038B2 (ja) 高輝度放電ランプ点灯装置及びプロジェクタ
JP2002063993A (ja) 放電灯駆動装置
US8305000B2 (en) Discharge lamp lighting apparatus
JP4103439B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
US8294390B2 (en) Discharge lamp lighting apparatus
US20100134030A1 (en) Driver apparatus for a gas discharge lamp
KR20020012576A (ko) 전자 가스 방전 램프 안정 회로
JP4186788B2 (ja) 無電極放電灯点灯装置
JP6558018B2 (ja) 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法
JP2003308989A (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP4140255B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP4222429B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JPH0527239B2 (ja)
JP3255654B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
US8446097B2 (en) Discharge lamp ignition apparatus and discharge lamp ignition method
JP4143897B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JPH0676979A (ja) 調光用放電ランプ点灯装置
JP2004288375A (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP4179090B2 (ja) 放電ランプ点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040706

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080317

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees