JP2003315117A - 流動体の流量検知方法および装置ならびに供給装置 - Google Patents

流動体の流量検知方法および装置ならびに供給装置

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JP2003315117A
JP2003315117A JP2002119691A JP2002119691A JP2003315117A JP 2003315117 A JP2003315117 A JP 2003315117A JP 2002119691 A JP2002119691 A JP 2002119691A JP 2002119691 A JP2002119691 A JP 2002119691A JP 2003315117 A JP2003315117 A JP 2003315117A
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fluid
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Masao Kimura
正夫 木村
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TAIYO TECHNO KK
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】流量が変動し定常的ではない場合、流量が微少
な場合、または流動体が高粘度液体やフィラーを含有す
る懸濁液の場合などのように、従来の流量計では測定す
ることが容易ではなかった場合においても、簡易な装置
で流動体の流量を検知すること。 【解決手段】第1の槽11に蓄えた流動体の次工程への
供給流量を検知する方法であって、第1の槽11の下部
と開閉弁13を介して接続され第1の槽11に比し小さ
な断面積を有する鉛直方向に長い第2の槽12に、開閉
弁13を開いて第1の槽11から流動体を流入させ、第
2の槽12の液面を所定の高さまで上昇させた後に開閉
弁13により第1の槽11と第2の槽12との間を遮断
し、第2の槽12から流動体を次工程に供給しながら第
2の槽12の液面の変化を液面センサ14にて検知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動体の流量検知
方法、流量検知装置および流動体の供給装置に関するも
のであり、特に、流動体を小流量で次工程に供給する必
要がある場合等で、実際に次工程に供給されている流量
を検知するため、および、そのような場合に用いられる
流動体の供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次工程に液体を供給する際の流量の検出
には、流量の測定原理に応じて多様なものがあり、ロー
タメータのような面積式流量計、オーバル型流量計のよ
うな容積式流量計、ピトー管やオリフィスのような差圧
式流量計、超音波式流量計、コリオリ式質量流量計等が
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの流量
計は、多くが大流量用であり、微少な流量の測定に使用
できる流量計は少なく、かつ、高価なものに限られ、さ
らに、流動体が脈動する場合には、微少流量の測定は一
層困難なものであった。
【0004】一方、主剤に混合する第2剤が高粘度液や
固形物の懸濁液である場合も含め、主剤の量に対して微
量な第2剤を混合する工程は一般的によく用いられてい
る。そして、上述のように、精度の高い微少流量の測定
が容易ではないため、第2剤を計量し、回分式で主剤に
一括投入し混合する方法が採用されてきた。また、混合
工程と前後の工程との関わりから、混合工程の連続化を
強く望む場合には、プランジャーポンプ等の容積式ポン
プを用いて、第2剤を定量的に供給するという方法も、
これまでよく行われてきた。
【0005】しかしながら、このように定量性のあるポ
ンプを使用する場合であっても、工程管理や品質管理の
面から、設定した流量と実際の流量との差を検知したい
との要求は強い。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、流量が変動し定常的ではない場合、流量が微少な
場合、または流動体が高粘度液体やフィラーを含有する
懸濁液の場合などのように、従来の流量計では測定する
ことが容易ではなかった場合においても、簡易な装置で
流動体の流量の検知を可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
方法は、第1の槽に蓄えた流動体の次工程への供給流量
を検知する方法であって、前記第1の槽の下部と開閉弁
を介して接続され前記第1の槽に比し小さな断面積を有
する鉛直方向に長い第2の槽に、前記開閉弁を開いて前
記第1の槽から流動体を流入させ、前記第2の槽の液面
を所定の高さまで上昇させた後に前記開閉弁により前記
第1の槽と前記第2の槽との間を遮断し、前記第2の槽
から流動体を前記次工程に供給しながら前記第2の槽の
液面の変化を液面センサにて検知する。
【0008】請求項2の発明にかかる装置は、第1の槽
に蓄えた流動体の次工程への供給流量を検知するための
装置であって、前記第1の槽の下部と接続するように設
けられた開閉弁と、前記開閉弁を介して前記第1の槽に
接続された前記第1の槽に比し小さな断面積を有する鉛
直方向に長い第2の槽と、流動体を前記第2の槽から前
記次工程に供給する際の前記第2の槽における流動体の
液面の変化を検知するための液面センサと、を有してな
る。
【0009】請求項3の発明にかかる装置は、請求項2
に記載の流量検知装置において、前記第2の槽および前
記液面センサを複数組有し、前記開閉弁は、前記第1の
槽からすべての前記第2の槽に選択的に流動体を流入さ
せるよう切り替えることが可能であり、常に1以上の前
記第2の槽から流動体が前記次工程に供給されるよう
に、すべての前記第2の槽と前記次工程との間には供給
の切り替えのための弁が設けられ、てなる。
【0010】請求項4の発明にかかる装置は、流動体を
蓄える第1の槽と、前記第1の槽の下部と接続するよう
に設けられた開閉弁と、前記開閉弁を介して前記第1の
槽に接続された前記第1の槽に比し小さな断面積を有す
る鉛直方向に長い第2の槽と、流動体を前記第2の槽か
ら前記次工程に供給する際の前記第2の槽における流動
体の液面の変化を検知するための液面センサと、を有し
てなる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる実施形態で
ある流量検知装置1の構成を示す図、図2は図1の流量
検知装置1における開閉弁13の動作と液面センサ14
の液面の検出の様子を示す図である。
【0012】図1において、流量検知装置1は、流量を
測定しようとする流動体MBの貯槽である第1の槽1
1、小さな断面積を有する鉛直方向に長い第2の槽1
2、第2の槽12の液面の変化を検知する液面センサ1
4、第1の槽11の下部と第2の槽12の下部とを接続
する配管に取り付けられた開閉弁13、および、検知装
置1による流量検知全般を制御する制御部15からな
る。
【0013】第1の槽11は、次工程の流動体MBの使
用に備えて流動体MBを貯蔵するものである。次工程の
稼働状況により内容積が異なるが、図1における第1の
槽は内容積が2リットルである。第1の槽11は、透明
な樹脂またはガラスによって、有底の円筒状または直方
体状に作られており、流動体MBの補充は、上部の蓋を
外して、または蓋または周面に設けた図示しない投入口
から行う。なお、第1の槽11の材料として、鉄などの
金属を用いてもよい。第1の槽11の上部の空間を外気
と連通させるための適当な図示しない連通孔が設けられ
ている。
【0014】第2の槽12は、樹脂製またはガラス製の
透明なチューブで形成されている。第2の槽12の下部
は、第1の槽11の下部と開閉弁13を介して接続され
ており、上部は、第1の槽11の上部と接続され、空気
が流通可能である。第2の槽12の内径は約6ミリメー
トルである。本実施形態では、第1の槽11から第2の
槽12への流動体MBの補給は、二つの槽の流動体MB
のヘッドの差により行うが、流動体MBの粘性が高く、
ヘッド差だけでは補給に長時間を要する場合には、第1
の槽の上部と第2の槽12の上部の空間部とを切り離
し、第1の槽の空間部を窒素等で加圧して補給を促進さ
せてもよい。
【0015】開閉弁13は、第1の槽11から第2の槽
12に流動体MBを補給し、または、補給を停止するた
めに用いられる。本実施形態では第1の槽近くに電磁式
の自動弁を開閉弁13として設けている。開閉弁13に
は、第2の槽12を次工程または第1の槽11へのいず
れかに接続を切り替える三方弁を用いることができる。
【0016】本実施形態で用いた液面センサ14は、8
つの光ファイバー式センサである。各光ファイバー式セ
ンサは、光ファイバーから第2の槽12を直径方向に貫
通するように光を発し、これを受光することにより、光
の屈折率の相違を検出してその位置における流動体MB
の有無を調べる。各光ファイバー式センサは、第2の槽
12の高さ方向に間隔が約9ミリメートルで8箇所に配
置されている。この8つの光ファイバー式センサによっ
て、各センサが設けられた高さ位置を液面が通過した時
を検出する。以下、便宜的に8つの光ファイバー式セン
サを総称して液面センサ14といい、8箇所に配置した
各光ファイバー式センサは、たとえばセンサNo.1と
いう。
【0017】液面センサ14としては、このほかに、マ
グネットフロート式、フロート金属管式および超音波式
等のように、液面の変化を連続して検出できるものでも
よいし、また、本実施形態に示すような光ファイバー式
センサであって、上端と下端の2カ所にこれを設けて、
流量を検知する間隔を1つだけ有するものとしてもよ
い。
【0018】制御部15は、第2の槽12内の流動体の
液面の変化に対応して開閉弁13を開閉する駆動部21
と、流量を検知する検知部22と、および、検知部22
で求めた流量の値を表示する表示部23とからなる。
【0019】次に、図2の各センサ位置における液面の
有無に対する検出パターンを参考に、図1に示す流量検
知装置1の動作について説明する。図2に示すように、
第2の槽12の中の流動体MBが次工程に供給されて残
量が減少し、液面が最下部のセンサNo.8よりも低下
したとき、センサNo.8からの液面検出信号がONか
らOFFに変わる(図2のA点)。OFFの信号を受け
て駆動部21は開閉弁13を開き、これによって流動体
MBが第1の槽11から第2の槽12に補給される。こ
の補給の間、次工程には、開閉弁13を通る流動体MB
が直接に供給される。第2の槽12の液面が上昇し始め
ると、各センサの中でセンサNo.8が真っ先にONと
なる(図2のB点)。流動体MBの液面が上昇するに従
い、各箇所に配置されるセンサは次々とOFFからON
に切り替わる。液面がセンサNo.1の高さにまで上昇
すると、センサNo.1がONとなり、駆動部21が開
閉弁13を閉じる(図2のC点,D点を参照)。
【0020】この後、次工程には第1の槽11とは遮断
された第2の槽12から流動体MBが供給される。開閉
弁13が閉じた後は(図2のD点)、第2の槽12の液
面は次工程の流動体MBの使用により低下し始め、セン
サNo.1の位置よりも液面が低下した時点で、センサ
No.1はOFFとなり、検知部22のタイマーの計時
が開始される。
【0021】流動体MBが使用され続けると液面はさら
に低下し、センサNo.2の位置に達してセンサNo.
2もOFFとなる。計時開始よりセンサNo.2がOF
Fとなるまでの時間をT1とする。センサNo.1とセ
ンサNo.2との間隔と、第2の槽12の断面積とか
ら、時間T1の間に供給された流動体MBの体積が求め
られるので、検知部22において、この体積を時間T1
で除することにより流動体MBの次工程への供給流量が
検知できる。さらに、センサNo.2とセンサNo.3
の間でも同様に時間T2が計測され、液面がセンサN
o.8に達するまで、それぞれのセンサ間で同様にして
流量(平均流量)が検知できる。
【0022】本実施形態の流量検知装置1では、一般に
よく用いられる流量計のように、ローターを浮遊させ、
または、内部のタービンを回転させる等のような、流動
体が運動エネルギを有する必要がなく、また、流れに一
定以上の線速度を必要とするものでもないため、勢いが
ない微量な流れや定常的でない脈動を伴うような不均一
な流れであっても、精度よく流動体の流量を測定するこ
とができる。また、ギヤ型のように検出部に摺動面があ
る流量計では計測に適さないとされるフィラーのような
固体が分散されている液体に対しても、通常の液体と同
様に精度よく流量を測定することができる。
【0023】図3は、本発明にかかる流量検知装置の他
の実施形態を示す。図3に示す実施形態では、第2の槽
と液面センサとの組みが2つある。つまり、第1の組
は、第2の槽12Baと液面センサ14Baからなり、
第2の組は、第2の槽12Bbと液面センサ14Bbか
らなる。開閉弁には2つの電磁式の三方弁13Ba,1
3Bbと1つの電磁開閉弁13Bcを使用した。
【0024】第1の槽11Bと第2の槽12Ba,12
Bbとの空間部はつながっており、第2の槽12Ba,
12Bbへの流動体MBの補給は、図1の場合と同様に
両槽の流動体のヘッド差により行う。
【0025】第1の槽11Bと第2の槽12Ba,12
Bbの材質、大きさ等および液面センサ14Ba,14
Bbの種類や配置は、図1に示す実施形態と同じであ
る。開閉弁13Ba,13Bbおよび13Bcの開閉の
基準となる第2の槽12Ba,12Bbの液面の上限
は、第2の槽12BaではセンサNo.1a、第2の槽
12BbではセンサNo.1bである。また、液面の下
限は、第2の槽12BaではセンサNo.8a、第2の
槽12BbではセンサNo.8bである。これらは、図
3では、1a,1b,8a,8bと記している。
【0026】図3に示す実施形態においても、流動体M
Bの液面がセンサNo.1aからセンサNo.8aまた
はNo.1bからNo.8bの間に有るときは、図1に
示した実施例と全く同様に実際の供給流量の検知を行
う。
【0027】ここでは、流量検知装置1Bの動作を、液
面の位置と各開閉弁の動作の関係を示す図4を参考にし
ながら、図3の右側の第2の槽12Bbから次工程に流
動体MBが供給されており、流動体MBの液面が第2の
槽12BbのセンサNo.8bの直上にある状況から順
次説明する。
【0028】この段階では、図3に示す左側の第2の槽
12Baへの流動体MBの補給は既に終了し、開閉弁1
3Bcは閉じられている。流動体MBは、第2の槽12
Bbから図3に示す流路K−M−Nを経由して次工程に
供給されている。開閉弁13Bbにより流路I−Hは遮
断されている。一方、第2の槽12Baは、流路I−J
−Lがつながっているが、開閉弁13Bcが閉じられて
いるので、第1の槽11Bとは切り離されている。第2
の槽12Baの流動体MBの液面は、センサNo.1a
の高さに位置する。流路P−Nは開閉弁13Baにより
遮断されており、第2の槽12Baから次工程に流動体
MBは供給されていない。
【0029】流動体MBの液面が、下限であるセンサN
o.8bの位置以下にまで低下すると(図4のa点)、
駆動部21Bが開閉弁13Baを切り替え、流路M・N
を閉じ(図4のb点)、流路P−Nを開く(図4のc
点)。同時に開閉弁13Bbを切り替えて、流路I−J
を閉じ(図4のd点)、流路I−Hを開く(図4のe
点)。また、流路I−Jが閉じたのち、開閉弁13Bc
を開く。
【0030】この開閉弁13Baと13Bbの動作によ
り、第2の槽12Baは、次工程への供給流路が開かれ
る。一方、第2の槽12Bbは、次工程への供給流路が
遮断され、開閉弁13Bcが開いたことにより第1の槽
11Bと接続される。流動体MBは第2の槽12Baか
ら次工程に供給され、第2の槽12Bbには第1の槽1
1Bから流路I−H−Kを経由して流動体MBが補給さ
れる。この、開閉弁13Ba,13Bbが切り替わり、
液面がセンサNo.1aを通過したときタイマーをリセ
ットし、第2の槽12Baに設けられた各センサ位置の
間で、供給流量を検知部22Bが検知する。
【0031】第2の槽12BbのセンサNo.1bの位
置にまで流動体MBが補給されたら、駆動部21Bが開
閉弁13Bcを閉じる(図4のf点)。流動体MBが次
工程に供給されるに従って液面は低下していき、流動体
MBの液面がセンサNo.8aの位置以下まで低下した
とき(図4のg点)、使用する第2の槽の切り替えのた
め、駆動部22Bは、開閉弁13Bbの流路I−Hを閉
じ(図4のh点)、流路I−Jを開く(図4のi点)。
同時に、開閉弁13Baの流路P−Nを閉じ(図4のj
点)、流路M−Nを開く(図4のk点)。流路I−Hが
閉じたのち、開閉弁13Bcを開き(図4のl点)、流
動体MBを第2の槽12Baに補給する。これにより、
第2の槽12Baは、次工程への供給流路が遮断された
後に第1の槽11Bとつながり、第2の槽12Bbは、
次工程への供給流路が開かれる。
【0032】各センサ間の液位低下時間と体積とから、
供給流量が検知される点に関しては、図1の実施形態と
同様であるが、図1の場合には、第2の槽に流動体MB
を補給する間は供給流量が検知できないのに対し、第2
の槽12および液面センサ14を複数組有する本実施形
態では、供給流量の検知は途絶えることなく連続的に行
うことができる。
【0033】したがって、流量の変動を検知時間の間隔
を短くして常時検知すれば、例えば、供給用のプランジ
ャーポンプのストロークを自動調整し、または、次工程
への供給流路に制御弁を設けるなどして、流動体MBの
次工程への供給流量を厳密に制御することもできる。
【0034】なお、本実施形態において開閉弁13B
a,13Bbに使用した三方弁に代えて、第1の槽11
Bと第2の槽12Ba,12Bbをつなぐ配管にそれぞ
れ2つの開閉弁と、第2の槽12Ba,12Bbと次工
程への供給配管にそれぞれ2つの開閉弁を設けることが
できる。
【0035】このように、従来の流量計では測定が困難
な、不規則に流量が変動する場合であっても、本発明に
よる簡易な装置を用いて正確な流量を検知し、信頼性の
高い工程管理や品質管理をすることが可能となった。
【0036】上に述べた流量検知装置によれば、図1の
第2の槽12に配される光ファイバー式センサに代えて
第2の槽12の各部に近接センサを配置し、槽内の流動
体に金属製のフロートを浮かべることにより、光の透過
量が少ない流動体の液面の変化を検出することができ
る。このようにすることで、フィラー等を含む懸濁液の
流量も透明性の高い流動体と同様に正確に検知すること
ができる。
【0037】また、測定対象が高粘度流動体である場合
には、第2の槽12の材質に、流動体MBとの間でぬれ
性の良くないものを使用すれば、液面が通過したあとに
第2の槽12の壁面に残る流動体を無視できる程度に減
少させることができるので、本発明にかかる流量検知装
置1では、粘度の低い流動体と同じように高粘度の流動
体の流量を正確に検知することができる。
【0038】さらに、液面センサの選択と第2の槽の材
質の選択により、高粘度であって懸濁する液体の流量を
も正確に測定することができるという特徴を有する。ま
た、本発明にかかる流量検知装置1,1Bでは、第2の
槽12,12Ba,12Bbを、流動体MBの供給流量
に応じた断面積を有するものに適宜取り替えることによ
り、広範な流量に使用することができるという利点を有
する。
【0039】上述の実施形態においては、2つのセンサ
の位置的な間隔とON、OFFの時間間隔とから、演算
によって次工程への平均流量を検知する例を説明した
が、このような演算または計算は必ずしも行う必要はな
い。例えば、次工程への流動体MBの供給にプランジャ
ーポンプ等の定量性の高い容積式ポンプを用いるときに
は、流動体MBの供給が正常に行われているか否かを監
視することのみを目的として流量検知装置を使用するこ
ともできる。
【0040】具体的には、例えば、1つのセンサがOF
Fしてからそのすぐ下のセンサがOFFするまでの時間
Tと設定時間Tsとを比較し、時間Tが設定時間Tsよ
りも大きいことを検知したときに、それを流量異常また
は供給異常であるとし、警報などのための制御信号を出
力するようにしてもよい。これによって、容積式ポンプ
などによる供給システムの信頼性を向上させることがで
きる。
【0041】上述の実施形態において、第2の槽12,
12Ba,12Bbの水平断面の形状は円形、四角形、
楕円形等であってもよく、また、断面形状が高さ方向に
一定でない場合であっても任意の2つの高さの間の体積
が既知であればよい。第2の槽の断面形状や高さは、使
用する液面センサ14,14Ba,14Bbや設置場所
等との関係で適宜決定する。第2の槽を開閉弁を介して
第1の槽の周壁面に接続したが、第1の槽の底面に接続
してもよい。その接続のために、ネジ、フランジ、溶接
などの種々の方法を用いることができる。
【0042】また、第1の槽11,11Bから第2の槽
12,12Ba,12Bbに流動体を補給するには、図
1,図3に示す実施形態のように流動体MBのヘッド差
で行う方法の他、補給ポンプを用いる方法、第1の槽1
1,11Bの空間部に窒素等で圧力を加えて圧送する方
法等で行うことができる。補給時の第2の槽12,12
Ba,12Bbにおける液面の上昇速度を調整するため
に、開閉弁13,13Ba,13Bb近傍に補給時の流
量を制限する調整弁を設けてもよい。
【0043】開閉弁13,13Ba,13Bbは第1の
槽11,11Bに直接取り付ける他に、第2の槽12,
12Ba,12Bbとの間の配管にとりつけることもで
きる。
【0044】次工程への流動体MBの供給にプランジャ
ーポンプ等の定量性の高い容積式ポンプを用いるときに
は、流動体MBの供給の有無を監視することのみを目的
として本実施形態の流量検知装置を使用することもでき
る。
【0045】上述の実施形態において、第1の槽11,
11B、第2の槽12,12Ba,12Bb、開閉弁1
3,13Ba,13Bb,13Bc、液面センサ14,
14Ba,14Bbおよび制御部15,15Bの形式や
構造、構成、形状、寸法、個数、材質について、およ
び、特に、液面センサ14,14Ba,14Bbの形
式、検出位置、センサの数について、また、その他、流
量検知装置1,1B、供給装置の全体又は各部の構造、
形状、個数、動作タイミングなどは、本発明の趣旨にそ
って適宜変更することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1ないし請求項4の発明による
と、流量が変動し定常的ではない場合、流量が微少な場
合、または流動体が高粘度液体やフィラーを含有する懸
濁液の場合などのように、従来の流量計では測定するこ
とが容易ではなかった場合においても、簡易な装置で流
動体の流量を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施形態である流量検知装置の
構成を示す図である。
【図2】図1の流量検知装置における開閉弁の動作と液
面センサの液面の検出の様子を示す図である。
【図3】本発明にかかる他の実施形態の流量検知装置の
構成を示す図である。
【図4】図3の流量検知装置における液面の位置によっ
て動作する開閉弁の様子を示す図である。
【符号の説明】
1,1B 流量検知装置 11,11B 第1の槽 12,12Ba,12Bb 第2の槽 13,13Ba,13Bb 開閉弁 14,14Ba,14Bb 液面センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の槽に蓄えた流動体の次工程への供給
    流量を検知する方法であって、 前記第1の槽の下部と開閉弁を介して接続され前記第1
    の槽に比し小さな断面積を有する鉛直方向に長い第2の
    槽に、前記開閉弁を開いて前記第1の槽から流動体を流
    入させ、 前記第2の槽の液面を所定の高さまで上昇させた後に前
    記開閉弁により前記第1の槽と前記第2の槽との間を遮
    断し、 前記第2の槽から流動体を前記次工程に供給しながら前
    記第2の槽の液面の変化を液面センサにて検知する、 ことを特徴とする流動体の流量検知方法。
  2. 【請求項2】第1の槽に蓄えた流動体の次工程への供給
    流量を検知するための装置であって、 前記第1の槽の下部と接続するように設けられた開閉弁
    と、 前記開閉弁を介して前記第1の槽に接続された前記第1
    の槽に比し小さな断面積を有する鉛直方向に長い第2の
    槽と、 流動体を前記第2の槽から前記次工程に供給する際の前
    記第2の槽における流動体の液面の変化を検知するため
    の液面センサと、 を有してなることを特徴とする流動体の流量検知装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の流量検知装置において、 前記第2の槽および前記液面センサを複数組有し、 前記開閉弁は、前記第1の槽からすべての前記第2の槽
    に選択的に流動体を流入させるよう切り替えることが可
    能であり、 常に1以上の前記第2の槽から流動体が前記次工程に供
    給されるように、すべての前記第2の槽と前記次工程と
    の間には供給の切り替えのための弁が設けられ、 てなることを特徴とする流動体の流量検知装置。
  4. 【請求項4】流動体を蓄える第1の槽と、 前記第1の槽の下部と接続するように設けられた開閉弁
    と、 前記開閉弁を介して前記第1の槽に接続された前記第1
    の槽に比し小さな断面積を有する鉛直方向に長い第2の
    槽と、 流動体を前記第2の槽から前記次工程に供給する際の前
    記第2の槽における流動体の液面の変化を検知するため
    の液面センサと、 を有してなることを特徴とする流動体の供給装置。
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