JP2003314034A - 二重床構造、その施工方法及び床暖房用温水マット - Google Patents
二重床構造、その施工方法及び床暖房用温水マットInfo
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Abstract
二重床構造及びその施工方法を提供する。 【解決手段】 二重床構造1は、物の床スラブ上に配列
されたレベル調整可能な複数の支持ブロック3と、支持
ブロック3上に載置された床板構造体5から構成され
る。床板構造体5は、下地板7・断熱遮音シート9・温
水マット11・床材13と、を具備する。隣り合う下地
板5及び断熱遮音シート9の間には、スキマD1、D2
が開けられており、温水マット11にはこのスキマに連
通する貫通孔31が開けられている。温水マット11の
層の上からスキマD1、D2及び孔31から、支持ブロ
ック3のレベル調整を行うことができる。また、断熱遮
音シート9は、圧縮成形された繊維板層9aと、高比重
材片を含むアスファルト層9bとが張り合わされた二重
構造材である。
Description
宅に使用される二重床構造及びその施工方法、床暖房用
温水マットに関する。二重床構造とは、コンクリート等
の床スラブ上に空間を設けて床板を敷設した構造のこと
である。なお、本発明の二重床構造は、床暖房温水マッ
ト(温水式又は電気式)を有する構造を含む。
は、従来の二重床構造を模式的に示す側面図である。従
来の二重床構造51は、コンクリート等の下地スラブ上
に配列された支持ブロック53と、同ブロック53上に
支持された床板構造体55から構成される。支持ブロッ
ク53は、床板構造体55を下地スラブ上に支持するた
めのもので、同ブロックの上方から床板構造体55のレ
ベルを調整できるようになっている(詳細後述)。床板
構造体55は、支持ブロック53上に載置された下地板
57と、下地板57上に敷設された遮音シート59と、
遮音シート59上に敷設された捨て貼り合板61と、捨
て貼り合板61上に敷設された床暖房温水マット63
と、温水マット63上に敷設された床板(フローリング
材)65とから構成される。
69とを備える。ゴム脚67の中央には上方に延びるボ
ルト71が一体に設けられている。このボルト71は、
支持板69の中央を貫通して固定されたナット73とか
み合う。ボルト71の先端にドライバーの先を入れてボ
ルト71を回転させることにより、ゴム脚67と支持板
69との間隔が変わり、下地スラブから支持板69まで
の高さが変わる。
m、幅600mm、厚さ20mmの木毛繊維板である。
下地板57は支持ブロック53の支持板69にビス75
で固定されている。遮音シート59は、一例で厚さが8
mmのアスファルト系遮音シートである。捨て貼り合板
61は、一例で厚さが12mmの合板である。捨て貼り
合板61は、遮音シート59の防熱のために使用され
る。というのは、温水マット63と遮音シート59が直
接接すると、温水マット63の温度上昇によってアスフ
ァルト系の遮音シート59(軟化点80℃前後)が軟化
し、揮発性有機化合物等を発生させ、この化合物が温水
マット63の温水パイプを劣化させるおそれがあるため
である。捨て貼り合板61、遮音シート59、下地板5
7はビス77等で固定されている。温水マット63は、
一例で、厚さが12mmで、フォーム材等の断熱材に温
水パイプが埋め込まれたものである。温水マット63は
小根太64の部分で捨て貼り合板61に固定されてい
る。床材65は一例で厚さが12mmである。床材65
はフロアー釘66で温水マット63の小根太64に固定
されている。
説明する。図10、図11は、従来の二重床構造の施工
方法を模式的に説明する図である。まず、図10(A)
に示すように、スラブ床上に所定の間隔で支持ブロック
53を配列する。次に、支持ブロック53の支持板69
の上面に下地板57を縦横方向に並べて載置して、下地
板57を施工場所全面に敷きつめる。なお、施工場所の
壁際においては、下地板57は際根太79上に載置され
る。このとき、隣り合う下地板57の間には、支持ブロ
ック53の支持板68の上面のボルト71の先端部が上
方に露出するスキマが開けられている。そして、スキマ
の上方からボルト71の先端にドライバーの先を入れボ
ルトを回転させて支持板69の高さを調整し、敷きつめ
られた下地板57のレベル調整を行う。この段階におい
ては、床板構造体のレベル調整は可能である。
められた下地板57上の全表面(下地板間のスキマを含
む)に遮音シート59を敷きつめる。遮音シート59
は、重量床衝撃音を低減するために、単位面積当りの重
量を重くしている。このため、遮音シート59を下地板
57上に敷きつめたとき、遮音シート59の重みによっ
て、部屋の中央部で支持ブロック53のゴム脚が3〜7
mm沈み込むことがある。これは、壁際の固定された際
根太79に対して、中央部の支持ブロック53の高さ方
向自由度が比較的高いため、遮音シート59は周囲が固
定された梁のような状態となって中央部が撓むためと考
えられる。このとき、遮音シート59は、下地板57上
の全表面に敷きつめられるため、支持ブロック53の高
さ調整を行うことができない。
貼り合板61も、遮音シート59上の全表面に、部屋中
央部が沈み込んだ状態のままで敷きつめられる。同様
に、図11(B)に示すような、捨て貼り合板59上の
全表面に温水マット61を敷きつめる際、及び、図11
(C)に示すような、温水マット61上の全表面に床材
65を敷き詰める際も、部屋の中央部が撓んだ状態のま
まで行われる。
ック53上に下地板57を敷きつめた状態でのみ調整さ
れており、下地板57上に順に各層が積層されていく各
段階ではレベル調整が行われていなかった。このため、
遮音シート59の重量による床中央部の沈み込みは、床
材65の表面からなる最終的な床表面に直接影響し、出
来上がった床が中央部付近で沈み込んでしまう不具合が
生じる。
時に温水マット63の温度が上昇すると、温水マット6
3と接している側の面で含水率が低下し、合板61の反
りが生じることがあった。さらに、捨て貼り合板は、厚
さが12mmでないもの(例えば、厚さが3mmの遮音
シートとともに使用される厚さが9mmの合板)は汎用
性がなく、高価であり、材料の歩留まりが悪くなること
もある。
5層構造であり、各層を敷きつめる作業や各層の固定作
業に時間がかかり、全体の施工時間も長くなる。
のであって、床表面のレベル調整が可能で、構造の簡単
な二重床構造及びその施工方法を提供することを目的と
する。
め、本発明の第1の二重床構造は、 建物の床スラブ上
に配列されたレベル調整可能な複数の支持ブロックと、
該支持ブロック上に載置された下地板の層と、 該下
地板の層上に敷設された断熱遮音シートの層と、該シー
トの層上に敷設された床材と、を具備し、 前記下地板
の層及び前記断熱遮音シートの層に、該シートの層の上
から前記支持ブロックのレベル調整を行うための作業ス
ペースが設けられていることを特徴とする。下地板の層
と遮音シートの層に支持ブロックのレベル調整用の作業
スペースを設けたことにより、重い遮音シートを敷設し
た後で支持ブロックのレベル調整を行うことができる。
このため、支持ブロックのレベルを調整して、遮音シー
トの表面のレベルを一定にすることができる。このた
め、部屋の中央部で床の沈み込みのない一定のレベルの
床を提供できる。
音シートと前記床材との間に敷設された床暖房温水マッ
トを具備し、 該マットにも、該マットの上から前記支
持ブロックのレベル調整を行うための作業スペースが設
けられていることとすることもできる。
熱遮音シートの幅が同じであり、前記作業スペースが、
隣り合う支持板及び断熱遮音シート間のスキマとして設
けてあることが好ましい。下地板を敷設した状態で形成
されているスキマの位置に合わせて断熱遮音シートを敷
設することにより作業スペースを設けることができる。
が、前記温水マットにあるピッチで配列された孔又はス
リット(長孔)であることとすれば、温水マット上から
でも容易にレベル調整を行うことができる。特に、長孔
とした場合には、温水マットを位置決め範囲が広くな
る。
スラブ上に配列されたレベル調整可能な複数の支持ブロ
ックと、 該支持ブロック上に載置された下地板と、
該下地板上に敷設された断熱遮音シートと、 該シート
上に敷設された床材と、を具備し、 前記断熱遮音シー
トが、圧縮成形された繊維板層と、高比重材片を含むア
スファルト層とが張り合わされた二重構造材であること
を特徴とする。捨て貼り合板を用いないため、床構造が
簡単かつ低コストになり、施工時間が短縮できる。
音シートと前記床材との間に敷設された床暖房温水マッ
トを具備し、 前記断熱遮音シートの該マットと接する
側の層が繊維板層であることとできる。断熱遮音シート
の温水マット側の面を繊維板層とすることにより断熱効
果を与えてアスファルト層の軟化を防止できるため、ア
スファルト層の軟化による温水マットのパイプの劣化を
防ぐことができる。また、温水マットの上面への放熱比
率も高くなる。
レベル調整可能な複数の支持ブロックと、下地板・断
熱遮音シート・床材の積層された床板構造体と、を具備
する二重床構造の施工方法であって、 前記支持ブロッ
クを建物の床スラブ上に配列し、 該支持ブロック上に
前記下地板を載置するとともに、該下地板の層に前記支
持ブロックのレベル調整用の作業スペースを設けてお
き、 該下地板の層上に前記断熱遮音シートを敷設する
とともに、該断熱遮音シートの層に前記作業スペースと
連通する作業スペースを設け、 前記断熱遮音シートの
層上から前記作業スペースにおいて前記支持ブロックの
レベル調整を行い、 その後に前記断熱遮音シートの層
上に床材を敷設することを特徴とする。
レベル調整可能な複数の支持ブロックと、下地板・断
熱遮音シート・床暖房温水マット・床材の積層された床
板構造体と、を具備する二重床構造の施工方法であっ
て、 前記支持ブロックを建物の床スラブ上に配列し、
該支持ブロック上に前記下地板を載置するとともに、
該下地板の層に前記支持ブロックのレベル調整用の作業
スペースを設けておき、該下地板の層上に前記断熱遮音
シートを敷設するとともに、該断熱遮音シートの層に前
記作業スペースと連通する作業スペースを設け、 該断
熱遮音シートの層上に温水マットを敷設するとともに、
該温水マットの層に前記作業スペースと連通する作業ス
ペースを設け、 前記温水マットの層上から前記作業ス
ペースにおいて前記支持ブロックのレベル調整を行い、
その後に前記温水マットの層上に床材を敷設すること
を特徴とする二重床構造の施工方法。
造の各層を積層させていく各段階において床表面のレベ
ル調整を行うことができるため、遮音シートの重みによ
る床中央部の沈み込みだけでなく、他の要因によるレベ
ルの不均衡も随時調整できる。
板及び同板に配設された温水パイプを備える床暖房用温
水マットであって、 前記マット板に支持ブロックのレ
ベル調整用の孔又はスリット(長孔)が開けられている
ことを特徴とする。
る。図1は、本発明の実施の形態に係る二重床構造の側
面断面図である。二重床構造1は、コンクリート等の下
地スラブ上に配列された支持ブロック3と、同支持ブロ
ック3上に支持された床板構造体5を有する。床板構造
体5は、支持ブロック3上に載置された下地板7の層
と、下地板7の層上に敷設された断熱遮音シート9の層
と、断熱遮音シート9の層上に敷設された床暖房温水マ
ット11の層と、温水マット11の層上に敷設された床
板(フローリング材)13とから構成される。
持板17とを備える。支持板17は、100mm角で厚
さ15mmの合板又は100角で厚さ20mm、曲げ強
度18MPa以上の木毛繊維板で作製される。ゴム脚1
5の中央には上方に延びる鋼鉄製のボルト19が一体に
設けられている。このボルト19の頭部先端面には、マ
イナスドライバーが差し込まれるマイナス状溝が形成さ
れている。ボルト19は、支持板17の中央を貫通して
固定されたナット21とかみ合う。ボルト19の頭部先
端面にドライバーを嵌めてボルト19をナット21に対
して回転させることにより、ゴム脚15と支持板17と
の間隔が変わり、スラブ床から支持板17までの高さが
変わる。
幅600mm、厚さ20mmの木毛繊維板である。隣り
合う下地板7の間には、ボルト19の頭部先端面が上方
に露出するスキマD1が形成されている。下地板7は、
コーススレッドスクリュービス23で支持板17に固定
されている。スキマD1の間隔は一例で15〜20mm
である。このスキマD1が作業スペースとなる。そし
て、スキマD1の上方からドライバーを入れ、ボルト1
9の頭部先端面のマイナス溝にドライバーの先端を差し
込んで回転させて支持ブロック3のレベル調整を行うこ
とができる。
ファルト層9bが接着された二層構造材であり、一例で
幅が600mm、長さ600mm、厚さは12mmであ
る。繊維板層9aはオレフィン系バインダーを介して圧
縮成形された繊維板で、熱伝導率は3.5〜4.0×1
0-4cal/cm・sec・℃であり一般の断熱材とし
て使用できる。繊維板層9aの厚さは一例で4〜8mm
である。アスファルト層9bは高比重アスファルト系遮
音材で、厚さは一例で6〜10mmである。断熱遮音シ
ート9は面密度が30〜50kg/cm3で、シート一
枚の重量は20kg以下である。
接着剤で固定されずに載置されている。このとき、断熱
遮音シート9の繊維板層9a側の面が上面、アスファル
ト層9b側の面が下地板7に接するように位置してい
る。さらに、下地間のスキマD1(作業スペース)と同
じ位置に、同じ幅のスキマD2(作業スペース)が開け
られている。このため、断熱遮音シート9のスキマD2
の上方からドライバーを入れ、ボルト19の頭部先端面
のマイナス溝にドライバーの先端を差し込んで回転させ
ることができる。このため、断熱遮音シート9を敷設し
た後に支持ブロック3のレベル調整を行うことができ
る。
mで、温水パイプ25が埋め込まれたフォーム材等の断
熱材(マット板)27と、木製の小根太29とから構成
される。この温水マット11には、上下に貫通する孔3
1が開けられている。そして、この孔31が作業スペー
スD1、D2に連通するように温水マット11が配置さ
れる。温水マット11の小根太29、断熱遮音シート
9、下地板7はコーススレッドビス33で固定されてい
る。このような構造により、温水マット11の貫通孔3
1からドライバーを入れ、ボルト19の頭部先端面のマ
イナス溝にドライバーの先端を差し込んで回転させるこ
とができる。このため、温水マット11を敷設した後に
おいても支持ブロック3のレベル調整を行うことができ
る。
例で厚さが12mmである。床材13は、温水マット1
1の小根太29、断熱遮音シート9にフロアー釘35で
固定されている。
でなく、断熱遮音シート9と温水マット11にも支持ブ
ロック3のレベル調整用の作業スペース(D2、貫通孔
31)を設けたので、各部材を積層していく各段階にお
いて床表面のレベル調整を行うことができる。特に、断
熱遮音シート9を敷きつめた後でレベル調整できるた
め、断熱遮音シート9の重みによる沈み込みを調整でき
る。
め、床構造が簡易で低コストとなり、捨て貼り合板を下
地板や遮音シートに固定するためのビス止め作業が不要
となる。なお、捨て貼り合板の代わりに防熱遮音シート
9を使用することにより、十分な遮音性と温水マットの
パイプの保護を行うことができる。
る。図2は、支持ブロックと下地板が敷設された状態の
平面図であり、図2(A)は全体図、図2(B)は一部
拡大図である。文中の縦横方向は、図面の縦横方向を示
す。まず、支持ブロック3を、床を施工する部屋のスラ
ブ床上に敷きつめる。このとき、支持ブロック3を、壁
と壁の間に、455mm間隔で4列横方向に配列する。
なお、各列の縦方向の間隔は600mmである。
と際根太(図8の符号43)に、下地板7を長さ方向に
3列配列して載置し、床面全体に敷きつめる。このと
き、長さ方向で隣り合う下地板同士の間に、幅20mm
のスキマD1を設ける。また、下地板の幅方向で隣り合
う下地板同士の間にも20mmのスキマD1を設ける。
なお、長さ方向に隣り合う下地板同士のスキマの位置
は、各列で下地板の長さ方向に等間隔だけずれている。
向及び幅方向のスキマD1から、支持ブロック3のボル
ト19の頭部先端面が露出している。そして、下地板7
が長さ方向及び幅方向に接する位置においては、支持板
17の2つの隅に、長さ方向に隣り合う2枚の下地板7
−5、7−6の角が載置されてビス23で固定される。
また、支持板17の別の2つの隅を含む側辺部には、幅
方向に隣り合う1枚の下地板7−9の側辺が載置されて
2本のビス23で固定される。
て、支持板17の上面から露出しているボルト19の頭
部先端面のマイナス溝19aにドライバー先端を差し込
んで回転させて、下地板表面のレベル調整を行う。
きつめる。図3は、下地板上の一部に断熱遮音シートを
敷きつめた状態を示す平面図であり、図3(A)は全体
図、図3(B)は一部拡大図である。図4は、図3の状
態の一部側面断面図である。断熱遮音シート9は、長さ
方向に並んだ下地板7の上面にスキマなく載置して敷き
つめられる。このとき、断熱遮音シート9の繊維板層9
a側を上側、アスファルト層9b側を下側とする。断熱
遮音シート9の幅は下地板7の幅と等しく600mmで
あるので、列方向に並んだ下地板7の上にピッタリと重
ねて敷きつめることができる。なお、幅方向に対して
は、下地板同士のスキマと同じ幅のスキマD2が開けら
れる。なお、断熱遮音シートは下地板と同じ大きさとす
ることが可能である。断熱遮音シート9は、下地板7上
に置かれるだけで、ビス等による固定は行われない。
みにより支持ブロック3のゴム脚15が沈み込むことが
ある。このような場合は、図4に示すように、隣り合う
下地板及び断熱遮音シート間のスキマD1、D2に、上
方からドライバー41を入れて、支持板17の上面から
露出しているボルト19の頭部先端面のマイナス溝に差
し込んで回転させて、支持板17の高さを調整し、断熱
遮音シート9面のレベル調整を行う。
1を敷設する。図5は、断熱遮音シート上に温水マット
を敷きつめた状態を示す平面図であり、図5(A)は全
体図、図5(B)は一部拡大図である。図6は、図5の
状態の一部側面断面図である。温水マット11の断熱材
27の部分には、長さ方向に455mm、幅方向に60
0mmの間隔で複数の貫通孔31が開けられている。温
水マット13は、断熱遮音シート11上に敷設されたと
きに、これらの貫通孔31が、下地板及び断熱遮音シー
トのスキマD1、D2に連通するように位置決めされて
いる。そして、図6に示すように、温水マット11の小
根太29を、コーススレッドビス33により断熱遮音シ
ート9及び下地板7に固定する。なお、床面上の温水マ
ットの両側はダミー合板37が貼られている。
のレベル調整が必要な場合は、温水マット11の貫通孔
31から作業スペースにドライバーを差し込み、支持ブ
ロック3のボルト19の頭部先端面のマイナス溝に差し
込んで回転させ、同面のレベル調整を行うことができ
る。
グ材13を敷きつめ、フロアー釘35や接着剤で温水マ
ット13の小根太29に固定する。これにより、図1に
示す断面構造の二重床1を施工できる。
図である。この例の温水マット13は、貫通孔31がス
リット状の長孔となっている。貫通孔31を長孔とする
ことにより、温水マット13の位置決め範囲が広がる。
す側面図であり、図8(A)は下地板敷設段階、図8
(B)は断熱遮音シート敷設段階、図8(C)は温水マ
ット敷設段階を示す。上述の説明から分かるように、図
8(A)の下地板敷設段階においては、下地板間のスキ
マD1から支持ブロック3のレベル調整を行うことがで
きる。そして、図8(B)の遮音断熱シート敷設段階に
おいても、同シート間のスキマD2及び下地板間のスキ
マD1から支持ブロック3のレベル調整を行うことがで
きる。さらに、図8(C)の温水マット敷設段階におい
ても、温水マット13の貫通孔31から支持ブロックの
レベル調整を行うことができる。
によれば、床の各積層段階において床表面のレベル調整
が可能な二重床構造を提供できる。特には、遮音シート
の重みによる床中央部の沈み込みを調整することができ
る。また、遮音シートと温水マットとの間に捨て貼り合
板を貼る手間を省くことができ、従来の捨て貼り合板の
替わりに断熱遮音シートを使用したことにより、床構造
を簡易化できるため施工時間の短縮や低コスト化でき
る。
面図である。
図であり、図2(A)は全体図、図2(B)は一部拡大
図である。文中の縦横方向は、図面の縦横方向を示す。
状態を示す平面図であり、図3(A)は全体図、図3
(B)は一部拡大図である。
態を示す平面図であり、図5(A)は全体図、図5
(B)は一部拡大図である。
8(A)は下地板敷設段階、図8(B)は断熱遮音シー
ト敷設段階、図8(C)は温水マット敷設段階を示す。
る。
する図である。
する図である。
ット 13 床板(フローリング材) 15 防音性ゴム
脚 17 支持板 19 ボルト 21 ナット 23 コーススレ
ッドスクリュービス 25 温水パイプ 27 断熱材 29 小根太 31 孔 33 コーススレッドビス 35 フロアー釘
Claims (9)
- 【請求項1】 建物の床スラブ上に配列されたレベル調
整可能な複数の支持ブロックと、 該支持ブロック上に載置された下地板の層と、 該下地板上に敷設された断熱遮音シートの層と、 該シート上に敷設された床材と、を具備し、 前記下地板の層及び前記断熱遮音シートの層に、該シー
トの層の上から前記支持ブロックのレベル調整を行うた
めの作業スペースが設けられていることを特徴とする二
重床構造。 - 【請求項2】 さらに、前記断熱遮音シートの層と前記
床材との間に敷設された床暖房温水マットを具備し、 該マットにも、該マットの上から前記支持ブロックのレ
ベル調整を行うための作業スペースが設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の二重床構造。 - 【請求項3】 前記下地板と前記断熱遮音シートの幅が
同じであり、 前記作業スペースが、隣り合う支持板及び断熱遮音シー
ト間のスキマとして設けてあることを特徴とする請求項
1記載の二重床構造。 - 【請求項4】 前記作業スペースが、前記温水マットに
あるピッチで配列された孔又はスリット(長孔)である
ことを特徴とする請求項2記載の二重床構造。 - 【請求項5】 マット板及び同板に配設された温水パイ
プを備える床暖房用温水マットであって、 前記マット板に支持ブロックのレベル調整用の孔又はス
リット(長孔)が開けられていることを特徴とする床暖
房用温水マット。 - 【請求項6】 建物の床スラブ上に配列されたレベル調
整可能な複数の支持ブロックと、 該支持ブロック上に載置された下地板と、 該下地板上に敷設された断熱遮音シートと、 該シート上に敷設された床材と、を具備し、 前記断熱遮音シートが、圧縮成形された繊維板層と、高
比重材片を含むアスファルト層とが張り合わされた二重
構造材であることを特徴とする二重床構造。 - 【請求項7】 さらに、前記断熱遮音シートと前記床材
との間に敷設された床暖房温水マットを具備し、 前記断熱遮音シートの該マットと接する側の層が繊維板
層であることを特徴とする請求項6記載の二重床構造。 - 【請求項8】 レベル調整可能な複数の支持ブロック
と、下地板・断熱遮音シート・床材の積層された床板構
造体と、を具備する二重床構造の施工方法であって、 前記支持ブロックを建物の床スラブ上に配列し、 該支持ブロック上に前記下地板を載置するとともに、該
下地板の層に前記支持ブロックのレベル調整用の作業ス
ペースを設けておき、 該下地板の層上に前記断熱遮音シートを敷設するととも
に、該断熱遮音シートの層に前記作業スペースと連通す
る作業スペースを設け、 前記断熱遮音シートの層の上から前記作業スペースにお
いて前記支持ブロックのレベル調整を行い、 その後に前記断熱遮音シートの層上に床材を敷設するこ
とを特徴とする二重床構造の施工方法。 - 【請求項9】 レベル調整可能な複数の支持ブロック
と、下地板・断熱遮音シート・床暖房温水マット・床材
の積層された床板構造体と、を具備する二重床構造の施
工方法であって、 前記支持ブロックを建物の床スラブ上に配列し、 該支持ブロック上に前記下地板を載置するとともに、該
下地板の層に前記支持ブロックのレベル調整用の作業ス
ペースを設けておき、 該下地板の層上に前記断熱遮音シートを敷設するととも
に、該断熱遮音シートの層に前記作業スペースと連通す
る作業スペースを設け、 該断熱遮音シートの層上に前記温水マットを敷設すると
ともに、該温水マットの層に前記作業スペースと連通す
る作業スペースを設け、 前記温水マットの層上から前記作業スペースにおいて前
記支持ブロックのレベル調整を行い、 その後に前記温水マットの層上に床材を敷設することを
特徴とする二重床構造の施工方法。
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