JP2003313679A - ノンクロム金属表面処理方法、及び、アルミニウム又はアルミニウム合金 - Google Patents
ノンクロム金属表面処理方法、及び、アルミニウム又はアルミニウム合金Info
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Abstract
及び塗膜密着性を得ることができるノンクロム金属表面
処理剤を用い、かつ、低コストであるノンクロム金属表
面処理方法を提供する。 【解決手段】 水溶性ジルコニウム化合物及び/又は水
溶性チタン化合物(1)と有機ホスホン酸化合物(2)
とからなるノンクロム金属表面処理剤で被処理物を処理
する工程(A)、並びに、上記工程(A)を行った被処
理物をタンニン(3)の水溶液で処理する工程(B)か
らなるノンクロム金属表面処理方法であって、上記水溶
性ジルコニウム化合物及び/又は上記水溶性チタン化合
物(1)の含有量は、ジルコニウム及び/又はチタンの
量として質量基準で40〜1000ppmであり、上記
有機ホスホン酸化合物(2)の含有量は、質量基準で2
0〜500ppmであり、上記ノンクロム金属表面処理
剤は、pHが1.6〜4.0であり、上記水溶液中の上
記タンニン(3)の含有量は、質量基準で400〜10
000ppmであるノンクロム金属表面処理方法。
Description
面処理方法、及び、アルミニウム又はアルミニウム合金
に関する。
ン酸クロメート系表面処理剤が使用されてきた。このリ
ン酸クロメート系表面処理剤により形成される化成皮膜
は、皮膜単独の耐食性に優れており、また、各種樹脂系
塗料を塗装した後の耐食性、密着性に優れているため、
建材向け、家電向け、フィン材向け、カーエバポレータ
ー向け、飲料缶蓋材向け等アルミ材の広範囲な用途にお
いて使用されている。しかし、近年、環境保護の観点か
ら、リン酸クロメート系表面処理剤と同等の高い耐食
性、密着性を付与することができるノンクロム系表面処
理剤が求められている。
飲料缶ボディ向けとして、ジルコニウム又はチタニウム
化合物とリン酸化合物とを併用した系が用いられてい
る。しかしながら、これらの系により形成される化成皮
膜は、リン酸クロメート系表面処理剤により形成される
皮膜と比べて、塗装後の耐食性、密着性が劣るため、広
範囲な用途に使用できるものではなかった。
コニウム及び/又はチタン、フォスフェート並びにフッ
化物を含有するアルミニウム用表面処理剤が開示されて
いる。しかしながら、この技術では、塗料との高い密着
性及び塗装材としての防食性が不充分であった。
性チタン及び/又はジルコニウム化合物と、タンニン及
び/又は水溶性若しくは水分散性高分子からなるノンク
ロム系表面処理剤が開示されている。しかしながら、こ
のようなノンクロム系表面処理剤は、塗装材としての防
食性が不充分であった。
鑑み、リン酸クロメート表面処理剤と同等の耐食性及び
塗膜密着性を得ることができるノンクロム金属表面処理
剤を用い、かつ、低コストであるノンクロム金属表面処
理方法を提供することを目的とするものである。
ニウム化合物及び/又は水溶性チタン化合物(1)と有
機ホスホン酸化合物(2)とからなるノンクロム金属表
面処理剤で被処理物を処理する工程(A)、並びに、上
記工程(A)を行った被処理物をタンニン(3)の水溶
液で処理する工程(B)からなるノンクロム金属表面処
理方法であって、上記水溶性ジルコニウム化合物及び/
又は上記水溶性チタン化合物(1)の含有量は、ジルコ
ニウム及び/又はチタンの量として質量基準で40〜1
000ppmであり、上記有機ホスホン酸化合物(2)
の含有量は、質量基準で20〜500ppmであり、上
記ノンクロム金属表面処理剤は、pHが1.6〜4.0
であり、上記水溶液中の前記タンニン(3)の含有量
は、質量基準で400〜10000ppmであることを
特徴とするノンクロム金属表面処理方法である。
を構成するリン原子が炭素原子と結合したものであるこ
とが好ましい。上記工程(A)が行われる前に、酸で洗
浄する工程が行われるものであることが好ましい。上記
工程(A)が行われる前に、アルカリで洗浄する工程、
次いで酸で洗浄する工程が行われるものであることが好
ましい。
法により得られることを特徴とするアルミニウム又はア
ルミニウム合金である。上記アルミニウム又はアルミニ
ウム合金は、乾燥後の片面当たりの質量で、水溶性ジル
コニウム化合物及び/又は水溶性チタン化合物(1)
が、ジルコニウム及び/又はチタン原子換算で4〜30
mg/m2含有し、上記水溶性ジルコニウム化合物及び
/又は上記水溶性チタン化合物(1)のジルコニウム及
び/又はチタン原子換算での質量に対して、上記有機ホ
スホン酸化合物(2)は、リン原子換算で0.05〜
0.3、上記タンニン(3)は、炭素原子換算で0.3
〜2の割合で含有する皮膜が形成されてなることが好ま
しい。以下、本発明を詳細に説明する。
クロムを含有しない表面処理剤を用いて金属製基材を表
面処理する方法である。即ち、本発明のノンクロム金属
表面処理方法による処理を行った金属板に塗装を施す
と、優れた塗装後耐食性、塗膜密着性を得ることができ
る。特に、アルミニウム又はアルミニウム合金に対し
て、好適に適用できるものであり、例えば、飲料缶、家
電用のアルミニウム又はアルミニウム合金に適用するこ
とにより優れた耐食性、塗膜密着性を付与することがで
きるものである。
いては、先ず、水溶性ジルコニウム化合物及び/又は水
溶性チタン化合物(1)と有機ホスホン酸化合物(2)
とからなるノンクロム金属表面処理剤で被処理物を処理
する工程(工程(A))を行うものである。上記工程
(A)を行うことにより、塗装後の耐食性、塗膜密着性
を付与することができる。
ム金属表面処理剤は、水溶性ジルコニウム化合物及び/
又は水溶性チタン化合物(1)を含有するものである。
上記水溶性ジルコニウム化合物としては、ジルコニウム
を含有する化合物であれば特に限定されないが、当該p
Hでの安定性が良好で、皮膜形成性に優れることから、
フッ素を含有している水溶性ジルコニウム化合物が好ま
しい。
ウム化合物としては特に限定されず、例えば、H2Zr
F6、(NH4)2ZrF6、K2ZrF6、Na2Z
rF6、Li2ZrF6等を挙げることができる。これ
らは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
を含有する化合物であれば特に限定されないが、当該p
Hでの安定性が良好で、皮膜形成性に優れることから、
フッ素を含有している水溶性チタン化合物が好ましい。
合物としては特に限定されず、例えば、H2TiF6、
(NH4)2TiF6、K2TiF6、Na2TiF6
等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
上記水溶性チタン化合物(1)の含有量は、上記ノンク
ロム金属表面処理剤中で、ジルコニウム及び/又はチタ
ンの量として質量基準で、下限が40ppm、上限が1
000ppmである。40ppm未満であると、短時間
処理で充分なジルコニウム又はチタン皮膜量が得られ
ず、密着性、耐食性が低下するおそれがある。1000
ppmを超えると、塗装後の塗膜密着性が低下するおそ
れがあり、また、性能向上、処理時間の短縮は認められ
ず、コスト高となるおそれもある。上記下限は、100
ppmであることがより好ましく、上記上限は、300
ppmであることがより好ましい。なお、上記水溶性ジ
ルコニウム化合物及び/又は上記水溶性チタン化合物の
含有量とは、ノンクロム金属表面処理剤中に含まれるジ
ルコニウムとチタンとの合計の含有量である。
属表面処理剤は、有機ホスホン酸化合物(2)を含有す
るものである。上記有機ホスホン酸化合物(2)は、ホ
スホン基(−PO3H2)を化合物中に有する有機化合
物を意味するものであるが、化合物中の炭素原子にホス
ホン基(−PO3H2)が結合した化合物であることが
好ましい。
も、化合物中の炭素原子にホスホン基(−PO3H2)
が結合した化合物としては特に限定されず、例えば、下
記式(a)で表されるアミノトリ(メチレンホスホン
酸)、下記式(b)で表される1−ヒドロキシエチリデ
ン−1,1−ジホスホン酸、下記式(c)で表される2
−ホスホブタノン1,2,4−トリカルボン酸等を挙げ
ることができる。
また、下記式(d)で表されるエチレンジアミンテトラ
(メチレンホスホン酸)、下記式(e)で表されるジエ
チレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等も挙
げることができる。
も、皮膜析出性、塗装後の耐食性、塗膜密着性に優れる
ことから、上記式(a)で表されるアミノトリ(メチレ
ンホスホン酸)、上記式(b)で表される1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1−ジホスホン酸、上記式(c)で
表される2−ホスホブタノン1,2,4−トリカルボン
酸が好ましい。
性であることが好ましい。水溶性の化合物である場合に
は、有機溶媒を用いる必要がなくなり、環境に対する負
荷を軽減することができる。
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、ホ
スホン基に含まれる水素原子をアルカリ金属又はアンモ
ニウム等で置換した有機ホスホン酸化合物塩をノンクロ
ム金属表面処理剤に含有させることは、形成される皮膜
の耐食性が低下することから好ましくない。
は、上記ノンクロム金属表面処理剤中で、質量基準で下
限20ppm、上限500ppmである。20ppm未
満であると、形成される皮膜中に適切なリン皮膜量が得
られず、塗装後の塗膜密着性が低下するおそれがあり、
500ppmを超えても、過剰に存在することになるだ
けで密着性、耐食性を向上させる効果は見られず、コス
ト高となるおそれがある。上記下限は、50ppmであ
ることがより好ましく、上記上限は、200ppmであ
ることがより好ましい。
属表面処理剤は、pHの下限が1.6、上限が4.0で
ある。1.6未満であると、金属表面のエッチングが促
進され過ぎるため、皮膜外観が不良となり、また、得ら
れる化成皮膜の耐食性も低いおそれがある。4.0を超
えると、化成反応が満足に進行せず、化成皮膜が形成さ
れにくくなるおそれがある。上記下限は、1.8である
ことがより好ましく、2.2であることが更に好まし
い。上記上限は、3.4であることがより好ましく、
2.8であることが更に好ましい。
属表面処理剤は、上記成分の他に必要に応じて、更に、
エッチング助剤、キレート剤、pH調整剤を使用するこ
とができる。上記エッチング助剤としては、例えば、フ
ッ化水素酸、フッ化水素酸塩、フッ化硼素酸等を挙げる
ことができる。なお、フッ素イオンの供給源として、上
記水溶性ジルコニウム化合物、上記水溶性チタン化合物
(1)として挙げたジルコニウム又はチタンの錯体を用
いる場合には、生成するフッ素イオンの量が不充分であ
るので、上記フッ素化合物を併用することが好ましい。
酸、酒石酸、グルコン酸等、アルミニウムと錯体を形成
する酸及びそれらの金属塩等を挙げることができる。
過塩素酸、硫酸、硝酸ナトリウム、水酸化アンモニウ
ム、水酸化ナトリウム、アンモニア等の表面処理に悪影
響を与えない酸又は塩基を挙げることができる。
しては、例えば、金属製基材が挙げられ、アルミニウム
又はアルミニウム合金が好ましく、例えば、アルミニウ
ム合金5182材、アルミニウム合金5021材、アル
ミニウム合金5022材、アルミニウム合金5052
材、アルミニウム合金3004材、アルミニウム合金3
005材、アルミニウム合金1050材、アルミニウム
合金1100材等が好適に用いられる。上記被処理材の
用途としては特に限定されず、例えば、家電向け、飲食
物用容器向け、住宅建材向け等を挙げることができる。
処理する方法としては、上記被処理物を上記ノンクロム
金属表面処理剤に接触させる方法であれば特に限定され
ず、スプレー法、浸漬法等の通常の方法を挙げることが
できる。なかでも、スプレー法で行うことが好ましい。
金属表面処理剤の温度は、好ましい下限は30℃、好ま
しい上限は80℃であり、より好ましい下限は45℃、
より好ましい上限は65℃である。30℃未満である
と、反応性が低下し、皮膜の析出性が悪くなるため、充
分な皮膜量を得るために処理時間を延長する必要が生
じ、生産性を低下させる。80℃を超えると、エネルギ
ーのロスが大きくなる場合がある。
理する場合には、上記ノンクロム金属表面処理剤の処理
時間は、好ましい下限は1秒、好ましい上限は20秒で
あり、より好ましい下限は3秒、より好ましい上限は8
秒である。1秒未満であると、形成される皮膜量が充分
でなく、耐食性や密着性が低下するおそれがあり、20
秒を超えると、皮膜形成時のエッチングが過度に進行
し、密着性、耐食性が低下するおそれがある。
理を行うことができる。上記化成後水洗処理は、塗膜外
観等に悪影響を及ぼさないようにするために、1回又は
それ以上により行われるものである。この場合、最終の
水洗は、純水で行われることが適当である。この水洗処
理においては、スプレー水洗又は浸漬水洗のどちらでも
よく、これらの方法を組み合わせて水洗することもでき
る。
上記工程(A)を行った被処理物をタンニン(3)から
なる水溶液で処理する工程(B)を行うものである。上
記工程(B)で使用するタンニンは、本発明のノンクロ
ム金属表面処理方法を行った後に塗装した際に形成され
る塗膜と被処理物との密着性を向上させる役割を有する
ものである。上記工程(A)及び工程(B)によって順
次行うことによって、表面処理を施した表面処理金属板
の表面に、より効率よくタンニンが付着するため、少量
のタンニンの使用で効率良く密着性を向上させることが
できる。また、上記工程(B)の後水洗を行わないた
め、工程(B)から有機物濃度の高い廃液が排出されな
いという利点もある。
い、広く植物界に分布する多数のフェノール性ヒドロキ
シル基を有する複雑な構造の芳香族化合物の総称であ
る。上記タンニン(3)は、加水分解性タンニンでも縮
合型タンニンでもよい。
ンニン、カキタンニン、チャタンニン、五倍子タンニ
ン、没食子タンニン、ミロバランタンニン、ジビジビタ
ンニン、アルガロビラタンニン、バロニアタンニン、カ
テキンタンニン等を挙げることができる。また、上記タ
ンニン(3)は、植物中に存在するタンニンを加水分解
等の方法によって分解したタンニン分解物であってもよ
い。
の、例えば「タンニン酸エキスA」、「Bタンニン
酸」、「Nタンニン酸」、「工用タンニン酸」、「精製
タンニン酸」、「Hiタンニン酸」、「Fタンニン
酸」、「局タンニン酸」(いずれも大日本製薬社製)、
「タンニン酸:AL」(富士化学工業製)等を使用する
こともできる。上記タンニン(3)は、単独で用いても
よく、2種以上を併用してもよい。
00以上であることが好ましい。上記タンニン(3)と
して、タンニン分解生成物を使用する場合、分解が進行
しすぎて分子量が200未満の低分子量化合物である場
合には、タンニンとしての性質を有さないため、塗装後
の塗膜密着性が向上しないおそれがある。
ニン(3)を、質量基準で下限400ppm、上限10
000ppmの濃度範囲である。400ppm未満であ
ると、形成される皮膜中に、適切な炭素皮膜量が得られ
ず、塗装後の耐食性、塗膜密着性が低下するおそれがあ
る。10000ppmを超えても、耐食性、塗膜密着性
等の性能が向上、処理時間の短縮は認められず、コスト
高となるおそれがある。上記下限は、800ppmであ
ることがより好ましく、上記上限は、2500ppmで
あることがより好ましい。
を調整する必要は無く、適宜設定するタンニン量を溶解
した水溶液を用いることができる。上記タンニン(3)
の水溶液のpHは、特にpHを調整しない水溶液を用い
る場合には、通常、2〜4程度である。
(3)の水溶液で処理する方法としては、上記工程
(A)を行った被処理物を上記タンニン(3)の水溶液
に接触させる方法であれば特に限定されず、スプレー
法、浸漬法等の通常の方法を挙げることができる。なか
でも、スプレー法で行うことが好ましい。
溶液は、その皮膜の析出性が温度の影響を受けないの
で、特に処理温度の調整を行う必要はないが、処理後の
乾燥を容易にするため、上記下限は20℃が好ましい。
また、エネルギーロスが大きくなる可能性があるので、
上記上限は60℃が好ましい。
理する場合には、上記タンニン水溶液(2)の処理時間
は、好ましい下限は1秒、好ましい上限は10秒であ
り、より好ましい下限は2秒、より好ましい上限は6秒
である。1秒未満であると、形成される皮膜量が充分で
なく、密着性が低下するおそれがあり、10秒を超えて
も皮膜量は増加せず、生産効率を低下させるおそれがあ
る。上記工程(B)を行った後は、ゴムロール等を用い
て素材表面の過剰な液を除去し、水洗は行わないことが
好ましい。水洗を行った場合、工程(B)によって付着
したタンニンが洗い流されてしまうおそれがあるためで
ある。
いて、上記工程(A)及び工程(B)を行った後に、乾
燥することが好ましい。乾燥方法としては、加熱乾燥が
好ましく、例えば、オーブン乾燥及び/又は熱空気の強
制的循環による加熱乾燥を挙げることができる。
として、下限40℃、上限120℃であることが好まし
い。上記下限は、60℃であることがより好ましく、上
記上限は、80℃であることがより好ましい。また、乾
燥時間は、乾燥方法により適宜設定することができ、通
常、下限6秒、上限60秒である。
上記ノンクロム金属表面処理剤による処理が行われる前
に酸で洗浄する工程が行われることが好ましい。更に酸
で洗浄する工程の前にアルカリで洗浄する工程が行われ
ることが好ましい。最も好ましい態様は、アルカリ洗
浄、水洗、酸洗浄、水洗、ノンクロム金属表面処理
(A)、水洗、純水洗、タンニン水溶液処理(B)、ロ
ール絞り、乾燥の各工程を順次行う方法である。
れず、例えば、従来アルミニウムやアルミニウム合金等
の金属のアルカリ洗浄処理に用いられてきたアルカリ洗
浄を行うことができる。上記アルカリ洗浄処理におい
て、通常、アルカリ洗浄はアルカリ性クリーナーを用い
て行われる。また、上記酸洗浄は酸性クリーナーを用い
て行われる。
定されず、例えば、通常のアルカリ洗浄に用いられるも
のを用いることができ、例えば、日本ペイント社製「サ
ーフクリーナー360」等を挙げることができる。上記
酸性クリーナーとしては特に限定されず、例えば、硫
酸、硝酸、塩酸等の無機酸;日本ペイント社製「サーフ
クリーナーST160」等を挙げることができる。
常、スプレー法で行われる。上記酸洗浄又はアルカリ洗
浄処理を行った後は、基材表面に残存する酸洗浄液又は
アルカリ洗浄剤を除去するために、水洗処理を行う。
り得られる皮膜は、乾燥後の片面当たりの質量で、上記
水溶性ジルコニウム化合物及び/又は上記水溶性チタン
化合物(1)が、ジルコニウム及び/又はチタン原子換
算で下限4mg/m2、上限30mg/m2含有するも
のであることが好ましい。4mg/m2未満であると、
塗装後の耐食性が低下するおそれがあり、30mg/m
2を超えると、塗装後の塗膜密着性が低下するおそれが
ある。上記下限は、10mg/m2であることがより好
ましく、上記上限は、20mg/m2であることがより
好ましい。なお、上記水溶性ジルコニウム化合物及び/
又は上記水溶性チタン化合物の乾燥後の片面当たりの質
量とは、上記ノンクロム金属表面方法により得られる皮
膜中に含まれるジルコニウムとチタンとの合計の質量で
ある。
られる皮膜は、上記水溶性ジルコニウム化合物及び/又
は上記水溶性チタン化合物(1)のジルコニウム及び/
又はチタン原子換算での質量に対して、上記有機ホスホ
ン酸化合物(2)が、リン原子換算で、下限0.05、
上限0.3の割合で含有するものであることが好まし
い。0.05未満であると、塗装後の塗膜密着性が低下
するおそれがあり、0.3を超えても、密着性、耐食性
を向上させる効果は見られず、コスト高となるおそれが
ある。上記下限は、0.1であることがより好ましく、
上記上限は、0.15であることがより好ましい。
られる皮膜は、上記水溶性ジルコニウム化合物及び/又
は上記水溶性チタン化合物(1)のジルコニウム及び/
又はチタン原子換算での質量に対して、上記タンニン
(3)が、炭素原子換算で、下限0.3、上限2の割合
で含有するものであることが好ましい。0.3未満であ
ると、塗装後の塗膜との密着性が低下するおそれがあ
り、2を超えても、過剰に存在することになるだけで密
着性を向上させる効果は見られず、コスト高となるおそ
れがある。上記下限は、0.7であることがより好まし
く、上記上限は、1.2であることがより好ましい。
り得られる皮膜において、各成分の皮膜量は、ノンクロ
ム金属表面処理剤の組成、タンニン(3)の水溶液の組
成、それぞれの処理温度、処理時間を適宜設定すること
によって所望の皮膜量を得ることができる。
られる皮膜中の上記水溶性ジルコニウム化合物及び/又
は上記水溶性チタン化合物(1)の量、上記有機ホスホ
ン酸化合物(2)の量は、蛍光X線分析装置により測定
することができ、上記タンニンの量は、形態別炭素/水
分析装置によって測定される有機炭素量により測定する
ことができる。
金は、上記ノンクロム金属表面処理方法により得られる
ものである。これにより得られるアルミニウム又はアル
ミニウム合金は、塗装後の耐食性及び塗膜密着性に優れ
るものであることから、飲食物用容器、家電、建材等の
用途に好適に用いることができる。
優れた塗装後耐食性及び塗膜密着性付与することができ
る。また、少量のタンニンの使用で効率よく密着性を向
上させることができる。更に、本発明のノンクロム金属
表面処理方法は、工程(B)の後水洗を行わないため、
工程(B)から有機物濃度の高い廃液が排出されず、廃
液処理面で有利である。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。また実施例中、「部」は特に断りのない限り
「質量部」を意味する。
ム金属表面処理剤の調製)イオン交換水9997部を攪
拌装置付きベッセルに仕込んだ。常温にて攪拌しなが
ら、日本軽金属社製「フッ化ジルコニウム水素酸」(Z
rとして17.6%含有)2.3部を徐々に添加した。
更に、攪拌しながら、森田化学工業社製「1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1−ジホスホン酸」0.7部を徐々
に添加した。続いて、攪拌しながら、処理剤に対し、フ
リーフッ素濃度が12ppmとなるようにフッ化水素酸
を配合した後、アンモニアを添加し、処理剤のpHを
2.6に調整した。10分攪拌を継続し、フッ化ジルコ
ニウム水素酸をジルコニウムとして40ppm、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸をリンとし
て20ppm含有する処理剤を得た。同様の方法で、表
1、表2に実施例2〜12及び比較例1〜4として示さ
れた配合比率でフッ化ジルコニウム水素酸及び1−ヒド
ロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸を含有する処
理剤を得た。
表面処理剤の調製)イオン交換水9997.1部を攪拌
装置付きベッセルに仕込んだ。常温にて攪拌しながら、
森田化学工業社製「フッ化チタン水素酸」(Zrとして
17.6%含有)1.5部を徐々に添加した。更に、攪
拌しながら、森田化学工業社製「1−ヒドロキシエチリ
デン−1,1−ジホスホン酸」1.4部を徐々に添加し
た。続いて、攪拌しながら、処理剤に対し、フリーフッ
素濃度が12ppmとなるようにフッ化水素酸を配合し
た後、アンモニアを添加し、処理剤のpHを2.6に調
整した。10分攪拌を継続し、フッ化チタン水素酸をチ
タンとして45ppm、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸をリンとして40ppm含有する
処理剤を得た。同様の方法で、表1、表2に実施例14
〜21及び比較例5〜8として示された配合比率でフッ
化チタン水素酸及び1−ヒドロキシエチリデン−1,1
−ジホスホン酸を含有する処理剤を得た。
タン化合物含有ノンクロム金属表面処理剤の調製)イオ
ン交換水9995.9部を攪拌装置付きベッセルに仕込
んだ。常温にて攪拌しながらフッ化ジルコニウム水素酸
1.7部、フッ化チタン水素酸1.0部を徐々に添加し
た。更に、攪拌しながら、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸1.4部を徐々に添加した。続い
て、攪拌しながら、処理剤に対し、フリーフッ素濃度が
12ppmとなるようにフッ化水素酸を配合した後、ア
ンモニアを添加し、処理剤のpHを2.6に調整した。
10分攪拌を継続し、フッ化ジルコニウム水素酸をジル
コニウムとして30ppm、フッ化チタン水素酸をチタ
ンとして30ppm、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸をリンとして40ppm含有する処理
剤を得た。同様の方法で、表1、表2に実施例12〜2
5として示された配合比率で、水溶性ジルコニウム化合
物、フッ化チタン水素酸及び1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸を含有する処理剤を得た。
3.0,pH=4.0又はpH=5.0であるノンクロ
ム金属表面処理剤の調製)上記の方法で作成したフッ化
ジルコニウム水素酸をジルコニウムとして200pp
m、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
をリンとして120ppm含有する水溶液のpHを、硝
酸、又はアンモニアを用いて、1.2〜5.0の範囲で
調整し、pH=1.2,pH=1.4,pH=2.0,
pH=3.0,pH=4.0又はpH=5.0であるノ
ンクロム金属表面処理剤を調製した。
992.0部を攪拌装置付きベッセルに仕込んだ。常温
にて攪拌しながら、大日本製薬社製「タンニン酸エキス
A」(不揮発分50%)8.0部を徐々に添加した。1
0分攪拌を継続し、タンニンを400ppm含有する微
褐色の水溶液を得た。同様の方法で、タンニンを100
ppm、200ppm、600ppm、800ppm、
1000ppm、1200ppm、1800ppm、2
000ppm、3000ppm、4000ppm、60
00ppm、12000ppm含有するタンニン水溶液
をそれぞれ調製した。また、「Bタンニン酸」、「Hi
タンニン酸」を用い、同様の方法で、タンニンを200
0ppm含有するタンニン水溶液をそれぞれ調製した。
を、日本ペイント社製「サーフクリーナー360」の1
%希釈液を用いて脱脂し(65℃×3秒間処理)、水洗
し、続いて硫酸1%希釈液を用いて洗浄した後(50℃
×3秒間処理)、水洗し、得られたノンクロム金属表面
処理剤で、55℃にて5秒間スプレー処理を行った。そ
の後、得られたタンニン水溶液で、25℃にて2秒間ス
プレー処理を行った後、ゴムロールを用いて素材表面に
付着した過剰なタンニン水溶液を絞りとった。その後、
素材温度80℃にて30秒間乾燥させ、化成処理板を得
た。
理剤、及びタンニン水溶液を用いて、実施例1と同様の
方法で化成処理板を得た。
0」(比較例11:リン酸ジルコニウム系処理剤)、日
本ペイント社製「アルサーフ402」(比較例12:ジ
ルコニウム系処理剤(リン化合物含有せず))、日本ペ
イント社製「アルサーフ401/45」(比較例13:
リン酸クロメート処理剤)を使用した。いずれも、上述
の洗浄工程、スプレー処理と同条件にて化成皮膜を形成
させた。なお、タンニン水溶液によるスプレー処理は、
行わなかった。
コニウム化合物中のジルコニウムの質量をZrとして、
チタン化合物中のチタンの質量をTiとして、有機ホス
ホン酸化合物に由来するリンの質量をPとして、タンニ
ンに由来する炭素原子の質量をCとして、それぞれ表
1、表2に示した。 (皮膜量測定)実施例及び比較例によって得られた乾燥
皮膜のジルコニウム、チタン、リン、クロムの質量を、
島津製作所社製 蛍光X線分析装置「XRF−170
0」を用いて測定した。乾燥化成皮膜のタンニンの質量
は、米国LECO社製 形態別炭素/水分分析装置「R
C412」を用いてタンニン由来の炭素原子質量を測定
した。なお、タンニン由来の炭素原子質量は、以下の方
法により測定した。
法〕 (1)水溶性ジルコニウム化合物及び/又は水溶性チタ
ン化合物、並びに、有機ホスホン酸化合物のみからなる
皮膜を作成し、有機ホスホン酸化合物由来の炭素質量と
リン質量とを測定し、有機ホスホン酸化合物由来の炭素
質量とリンとの質量比を算出し、一次式を作成した。 (2)次に、水溶性ジルコニウム化合物及び/又は水溶
性チタン化合物、有機ホスホン酸化合物、並びに、タン
ニンからなる皮膜を作成し、炭素質量、リン質量を測定
した。(3)(1)で得られた一次式から、(2)で得
られたリン質量をもとに有機ホスホン酸化合物由来の炭
素質量を算出した。 (4)(2)で得られた炭素質量(実測値)と(3)で
得られたリン質量(計算値)との差から、タンニン由来
の炭素質量を求めた。
合物中のジルコニウムの質量をZrとして、チタン化合
物中のチタンの質量をTiとして、有機ホスホン酸化合
物に由来するリンの質量をPとして、タンニンに由来す
る炭素原子の質量をCとして、それぞれ表1、表2に示
した。また、Zr・Ti対Pの比率及びZr・Ti対C
の比率もあわせて示した。
系クリアー塗料「キャンライナー100」(不揮発分2
8%)を、リバースロールコーターを用いて、片面当た
りウェット質量にて25g/m2なるよう塗布し、コン
ベアー式オーブンを用いて素材温度260℃で30秒間
焼付けを行い、塗料の乾燥塗装質量が7g/m2のアル
ミ塗装材を得た。
製溶剤型ポリエステル系塗料「フレキコート#5000
ホワイト」(不揮発分50%)を、リバースロールコー
ターを用いて、片面当たりウェット質量にて15g/m
2なるよう塗布し、コンベアー式オーブンを用いて素材
温度230℃で60秒間焼付けを行い、塗料の乾燥塗装
質量が7.5g/m2のアルミ塗装材を得た。
3、表4に示した。 1.ノンクロム金属表面処理剤の安定性 上記により調製した金属表面処理剤を40℃で30日間
保管し、処理液の外観を目視で評価した。表3、4にお
いて、白濁、沈降、凝集物の有無等の異常の無い、良好
な外観が得られたものを「○」で表し、異常があったも
のはその状態を表記した。
3、4において、はじき、ムラ、著しい変色等の異常の
無い、良好な外観が得られたものを「○」で表し、異常
があったものはその状態を表記した。
社製熱溶融ポリアミドフィルム「ダイアミドフィルム#
7000」を用いて貼り合わせた。貼り合わせは、ホッ
トプレス試験器を用い、200℃、7kg/cm2で1
分間圧着した。塗装面を貼り合わせた板を、5mmの幅
に切り出し、テンシロン引っ張り試験器を用いて200
mm/分の速度で引き剥がし、その際にかかる力を測定
した(単位:kgf/5mm)。(ポリエステル系塗料
はこの接着法では貼合わせることができないため、試験
できない。)リン酸クロメート処理への塗装板と同等以
上の数値を示すことを合格レベルとすした。
アルミ塗装板を沸騰水より取り出し後直ちに、即座に、
1mm幅で100個のクロスカットを施し、セロハンテ
ープ剥離を行い、剥離個数を測定した。剥離個所が無い
ことを合格レベルとした。
ップ加工を行った。カップ加工材を、50℃に保持し
た、2%クエン酸、2%食塩の混合水溶液に72時間浸
潰し、取り出し後、図1に示した平面部1、エッジ部2
及び側面部3の各部位の腐食状態を5点満点にて評価
し、その平均点を算出する。 5点:腐食無し 4点:微少腐食(側面部0.5mm、腐食10ヶ所以
下、エッジ部:0.5mm腐食5ヶ所以下) 3点:腐食(側面部:1mm腐食20ヶ所以下、エッジ
部:1mm腐食10ヶ所以下) 2点:腐食(側面部:3mm腐食20ヶ所以下、エッジ
部:3mm腐食10ヶ所以下) 1点:全面腐食(側面部、エッジ部とも半分以上腐食) 評点平均値がリン酸クロメート処理へのアルミ塗装板と
同等以上の数値を示すことを合格レベルとした。
液安定性に優れるものであり、処理剤により得られた塗
膜は、密着性、耐食性に優れるものであった。水溶性ジ
ルコニウム化合物及び/又は水溶性チタン化合物
(1)、有機ホスホン酸化合物(2)、タンニンの量が
本発明の範囲外となっている比較例1〜8の処理剤によ
り得られた塗膜は、密着性、耐食性に劣るものであっ
た。また、pHの範囲が本発明の範囲外となっている比
較例9〜10は、密着性、耐食性に劣るだけでなく、処
理剤の安定性に劣ったり、得られる皮膜が白化したりす
るものであった。更に、実施例のノンクロム金属表面処
理剤により得られた塗膜は、比較例11〜13の処理剤
により得られたものと同等又はそれ以上の密着性、耐食
性を示すものであった。
びアルミニウム又はアルミニウム合金は、上述した構成
よりなるので、リン酸クロメート表面処理剤と同等の耐
食性及び塗膜密着性を得ることができるものである。こ
れにより、建材向け、家電向け、フィン材向け、カーエ
バポレーター向け、飲料缶蓋材向け等アルミ材の広範囲
な用途、特に家電向け、飲料缶蓋材向けの用途に好適に
用いることができる。また、上記ノンクロム金属表面処
理方法は、上記工程(B)から廃液が排出されないこと
から、処理後の廃液を簡便に処理することができるもの
である。これにより、処理コストが低廉になり、低コス
トで金属表面処理を行うことができる方法である。
示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 水溶性ジルコニウム化合物及び/又は水
溶性チタン化合物(1)と有機ホスホン酸化合物(2)
とからなるノンクロム金属表面処理剤で被処理物を処理
する工程(A)、並びに、前記工程(A)を行った被処
理物をタンニン(3)の水溶液で処理する工程(B)か
らなるノンクロム金属表面処理方法であって、前記水溶
性ジルコニウム化合物及び/又は前記水溶性チタン化合
物(1)の含有量は、ジルコニウム及び/又はチタンの
量として質量基準で40〜1000ppmであり、前記
有機ホスホン酸化合物(2)の含有量は、質量基準で2
0〜500ppmであり、前記ノンクロム金属表面処理
剤は、pHが1.6〜4.0であり、前記水溶液中の前
記タンニン(3)の含有量は、質量基準で400〜10
000ppmであることを特徴とするノンクロム金属表
面処理方法。 - 【請求項2】 有機ホスホン酸化合物は、ホスホン基を
構成するリン原子が炭素原子と結合したものである請求
項1記載のノンクロム金属表面処理方法。 - 【請求項3】 工程(A)が行われる前に、酸で洗浄す
る工程が行われるものである請求項1又は2記載のノン
クロム金属表面処理方法。 - 【請求項4】 工程(A)が行われる前に、アルカリで
洗浄する工程、次いで酸で洗浄する工程が行われるもの
である請求項1又は2記載のノンクロム金属表面処理方
法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のノンクロ
ム金属表面処理方法により得られることを特徴とするア
ルミニウム又はアルミニウム合金。 - 【請求項6】 乾燥後の片面当たりの質量で、水溶性ジ
ルコニウム化合物及び/又は水溶性チタン化合物(1)
は、ジルコニウム及び/又はチタン原子換算で4〜30
mg/m2含有し、前記水溶性ジルコニウム化合物及び
/又は前記水溶性チタン化合物のジルコニウム及び/又
はチタン原子換算での質量に対して、有機ホスホン酸化
合物(2)は、リン原子換算で0.05〜0.3、タン
ニン(3)は、炭素原子換算で0.3〜2の割合で含有
する皮膜が形成されてなる請求項5記載のアルミニウム
又はアルミニウム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121339A JP2003313679A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | ノンクロム金属表面処理方法、及び、アルミニウム又はアルミニウム合金 |
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JP2002121339A JP2003313679A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | ノンクロム金属表面処理方法、及び、アルミニウム又はアルミニウム合金 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=29537302
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JP2002121339A Abandoned JP2003313679A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | ノンクロム金属表面処理方法、及び、アルミニウム又はアルミニウム合金 |
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JP (1) | JP2003313679A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006076197A1 (en) * | 2005-01-12 | 2006-07-20 | General Electric Company | Rinsable metal pretreatment methods and compositions |
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JP2011231404A (ja) * | 2011-04-27 | 2011-11-17 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 表面処理金属板及びその表面処理方法、並びに樹脂被覆金属板、缶及び缶蓋 |
-
2002
- 2002-04-23 JP JP2002121339A patent/JP2003313679A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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