JP2003311393A - 金属溶湯の給湯装置 - Google Patents

金属溶湯の給湯装置

Info

Publication number
JP2003311393A
JP2003311393A JP2002121225A JP2002121225A JP2003311393A JP 2003311393 A JP2003311393 A JP 2003311393A JP 2002121225 A JP2002121225 A JP 2002121225A JP 2002121225 A JP2002121225 A JP 2002121225A JP 2003311393 A JP2003311393 A JP 2003311393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
insertion hole
hole
piston
operating rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002121225A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Nakagawa
賢一 中川
Atsushi Funakoshi
淳 船越
Jiro Tsuchida
二朗 土田
Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2002121225A priority Critical patent/JP2003311393A/ja
Priority to US10/479,698 priority patent/US20040191097A1/en
Priority to EP02728223A priority patent/EP1407843A4/en
Priority to KR10-2003-7015906A priority patent/KR20030097911A/ko
Priority to PCT/JP2002/005451 priority patent/WO2002100574A1/ja
Priority to CNB028155084A priority patent/CN1277639C/zh
Priority to TW091112243A priority patent/TW528625B/zh
Publication of JP2003311393A publication Critical patent/JP2003311393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被操作部材の挿入孔内面に対する接触状態を
所望の接触状態に変更できる状態を、長期に亘って維持
できるようにする。 【解決手段】 被操作部材19とその操作ロッド20と
を一体に連結するとともに、被操作部材と操作ロッドと
を上下移動自在に挿入する挿入孔21をその上端が溶湯
炉の金属溶湯C中に開口するように設けて、被操作部材
を、操作ロッドが挿入孔の上端から突出するように、操
作ロッドと共に挿入孔に挿入してあり、操作ロッドの上
下移動操作で被操作部材を上下移動させて、その挿入孔
内面に対する接触状態を変更自在に設けてある金属溶湯
の給湯装置であって、操作ロッドの外周部に、その操作
ロッドと挿入孔との間を塞ぐと共に、操作ロッドの上下
移動操作に伴って挿入孔内周面に対して略全周に亘って
摺動するスクレーパ32を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被操作部材とその
操作ロッドとを一体に連結するとともに、前記被操作部
材と前記操作ロッドとを上下移動自在に挿入する挿入孔
をその上端が溶湯炉の金属溶湯中に開口するように設け
て、前記被操作部材を、前記操作ロッドが前記挿入孔の
上端から突出するように、前記操作ロッドと共に前記挿
入孔に挿入してあり、前記操作ロッドの上下移動操作で
前記被操作部材を上下移動させて、その挿入孔内面に対
する接触状態を変更自在に設けてある金属溶湯の給湯装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記金属溶湯の給湯装置としては、従
来、例えば、被操作部材としての弁体とその操作ロッド
とを一体に連結するとともに、弁体と操作ロッドとを上
下移動自在に挿入する挿入孔を上端が溶湯炉の金属溶湯
中に開口するように設けて、その挿入孔の下部を弁体移
動用孔に形成し、操作ロッドが挿入孔の上端から突出す
るように弁体を弁体移動用孔に挿入して、操作ロッドの
上下移動操作による弁体の弁体移動用孔内面に対する接
触状態の変更で、金属溶湯の流路を切り換え可能に構成
した流路切換弁を備えたものや、被操作部材としてのピ
ストンとその操作ロッドとを一体に連結するとともに、
ピストンと操作ロッドとを上下移動自在に挿入する挿入
孔を上端が溶湯炉の金属溶湯中に開口するように設け
て、その挿入孔の下部をピストン移動用孔に形成し、操
作ロッドが挿入孔の上端から突出するようにピストンを
ピストン移動用孔に挿入して、操作ロッドの上下移動操
作によるピストンのピストン移動用孔内面に対する接触
状態の変更で、ピストン移動用孔の内外に亘って金属溶
湯を吸排作動可能に構成した溶湯ポンプを備えたものが
ある。
【0003】そして、これらの流路切換弁や溶湯ポンプ
では、操作ロッドと挿入孔との間に、操作ロッドの下端
と挿入孔の上端にと亘って一連の隙間ができるように、
操作ロッドを挿入孔に挿入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、溶湯炉の金
属溶湯の液面近くで生成した金属酸化物などのスラッジ
が、操作ロッドと挿入孔との間の隙間に沿って沈降して
被操作部材近くに入り込み、挿入孔内面に付着したり堆
積し易いので、被操作部材の挿入孔内面に対する接触状
態を所望の接触状態に、長期に亘って維持できなくなる
欠点がある。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、被操作部材の挿入孔内面に対する接触状態を所
望の接触状態に、長期に亘って維持できるようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、被操作部材とその操作ロッドとを一体に連結
するとともに、前記被操作部材と前記操作ロッドとを上
下移動自在に挿入する挿入孔をその上端が溶湯炉の金属
溶湯中に開口するように設けて、前記被操作部材を、前
記操作ロッドが前記挿入孔の上端から突出するように、
前記操作ロッドと共に前記挿入孔に挿入してあり、前記
操作ロッドの上下移動操作で前記被操作部材を上下移動
させて、その挿入孔内面に対する接触状態を変更自在に
設けてある金属溶湯の給湯装置であって、前記操作ロッ
ドの外周部に、その操作ロッドと前記挿入孔との間を塞
ぐと共に、前記操作ロッドの上下移動操作に伴って挿入
孔内周面に対して略全周に亘って摺動するスクレーパを
設けてある点にある。
【0007】〔作用及び効果〕操作ロッドの外周部に、
その操作ロッドと挿入孔との間を塞ぐスクレーパを設け
てあるので、溶湯炉の金属溶湯の液面近くで生成した金
属酸化物などのスラッジが被操作部材近くに入り込みに
くくなり、また、そのスクレーパが操作ロッドの上下移
動操作に伴って挿入孔内周面に対して略全周に亘って摺
動するので、スラッジが操作ロッドと挿入孔との間に入
り込んで挿入孔内周面に付着したり堆積しても、そのス
ラッジを掻き取ることができ、被操作部材の挿入孔内面
に対する接触状態を所望の接触状態に、長期に亘って維
持できる。
【0008】請求項2記載の発明の特徴構成は、前記ス
クレーパを、前記被操作部材が上下移動範囲の上端に移
動した状態で、前記挿入孔の上端近くに移動するように
設けてある点にある。
【0009】〔作用及び効果〕被操作部材が上下移動範
囲の上端に移動した状態で、スクレーパが挿入孔の上端
近くに移動するので、スクレーパで掻き取ったスラッジ
を溶湯炉の金属溶湯中に積極的に戻すことができ、被操
作部材の挿入孔内面に対する接触状態を所望の接触状態
に、長期に亘って効率良く維持できる。
【0010】請求項3記載の発明の特徴構成は、前記ス
クレーパを構成するに、前記操作ロッドの外周部に、周
方向の一箇所を分断してC形に形成したセラミック製の
リング部材を抜け止め状態で装着し、そのリング部材を
径方向内方側に弾性変形させた状態で前記挿入孔に内嵌
してある点にある。
【0011】〔作用及び効果〕周方向の一箇所を分断し
てC形に形成したリング部材を操作ロッドの外周部に抜
け止め状態で装着して、そのリング部材を径方向内方側
に弾性変形させた状態で挿入孔に内嵌してあるので、リ
ング部材を弾性復元力で挿入孔内周面に対して圧接させ
ることができ、リング部材と挿入孔内周面との隙間を小
さくして、スラッジの被操作部材近くへの入り込みを効
率良く防止できると共に、スラッジを効率良く掻き取る
ことができる。また、リング部材をセラミックで形成し
てあるので、リング部材を金属で形成してある場合のよ
うな、リング部材と挿入孔内周面との相対摺動に伴う
「焼き付き」や「かじれ」といった現象が生じにくく、
リング部材を弾性復元力で挿入孔内周面に対して圧接さ
せながら、長期に亘ってスラッジを効率良く掻き取るこ
とができる。
【0012】請求項4記載の発明の特徴構成は、前記挿
入孔の下部を弁体移動用孔に形成してあり、前記被操作
部材を、前記操作ロッドの上下移動操作で前記弁体移動
用孔内を上下移動させて弁体移動用孔内面に対する接触
状態を変更することにより、金属溶湯の流路を切り換え
可能な弁体で構成してある点にある。
【0013】〔作用及び効果〕被操作部材を構成する弁
体を、操作ロッドが挿入孔の上端から突出するように、
挿入孔の下部を形成している弁体移動用孔に挿入して、
操作ロッドの上下移動操作で弁体移動用孔内面に対する
接触状態を変更することにより、金属溶湯の流路を切り
換え可能に構成し、その弁体の操作ロッドの外周部にス
クレーパを設けてあるので、弁体の弁体移動用孔内面に
対する接触状態を所望の接触状態に、長期に亘って維持
して、金属溶湯の流路を精度良く切り換えることができ
る。
【0014】請求項5記載の発明の特徴構成は、前記挿
入孔の下部をピストン移動用孔に形成してあり、前記被
操作部材を、前記操作ロッドの上下移動操作で前記ピス
トン移動用孔内を上下摺動移動させてピストン移動用孔
内面に対する接触位置を変更することにより、前記ピス
トン移動用孔の内外に亘って金属溶湯を吸排作動可能な
ピストンで構成してある点にある。
【0015】〔作用及び効果〕被操作部材を構成するピ
ストンを、操作ロッドが挿入孔の上端から突出するよう
に、挿入孔の下部を形成しているピストン移動用孔に挿
入して、操作ロッドの上下移動操作でピストン移動用孔
内を上下摺動移動させてピストン移動用孔内面に対する
接触位置を変更することにより、金属溶湯をピストン移
動用孔の内外に亘って吸排作動可能に構成し、そのピス
トンの操作ロッドの外周部にスクレーパを設けてあるの
で、ピストンのピストン移動用孔内面に対する接触位置
を所望の接触位置に変更できる状態、つまり、ピストン
をピストン移動用孔内面に対して所望のストロークで摺
動移動させることができる状態を、長期に亘って維持し
て、金属溶湯をピストン移動用孔の内外に亘って精度良
く吸排作動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、金属溶湯の一例としてのマグ
ネシウム合金やアルミニウム合金,亜鉛合金などの溶湯
( 金属溶湯) Cを鋳造装置Bに給湯する給湯装置Aを示
し、溶湯ポンプ1と、溶湯Cを鋳造装置Bに供給する供
給管2と、溶湯炉D内の溶湯Cを溶湯ポンプ1に吸入可
能な状態と溶湯ポンプ1に吸入した溶湯Cを供給管2に
排出可能な状態とに流路を切り換える切換弁3とを設け
て、溶湯ポンプ1から排出した溶湯Cを耐熱性の保温材
2aで被覆してある供給管2を通して鋳型B1に給湯で
きるようにしてある。
【0017】前記溶湯ポンプ1は、セラミック( 窒化珪
素) 製のシリンダケース4と、そのシリンダケース4内
で上下に往復移動自在なセラミック(窒化珪素) 製のピ
ストン5と、ピストン5に一体形成してあるピストンロ
ッド6と、ピストンロッド6を上下に往復移動させるピ
ストン駆動用空気圧シリンダ7と、セラミック( 窒化珪
素) 製のピストンリング8とを備え、溶湯Cの吸排路9
をシリンダケース4内の底部近くに連通して、ピストン
5を上方に移動させることにより溶湯炉D内の溶湯Cを
吸排路8を通してシリンダケース4内に吸入可能で、か
つ、ピストン5を下方に移動させることによりシリンダ
ケース4内の溶湯Cを吸排路8を通して排出可能に設け
てある。
【0018】前記シリンダケース4は、ケース本体10
に形成したシリンダ室形成用貫通孔11の下部開口をシ
リンダプラグ12で塞いでシリンダ室13を形成し、溶
湯炉Dの炉蓋D1に着脱自在に固定してあるベースプレ
ート14とケース本体10の外周側とをセラミック(窒
化珪素) 製の連結アーム15で連結して、シリンダケー
ス4の全体が溶湯炉D内の溶湯Cの液面昇降範囲よりも
低い位置で溶湯C中に沈むように固定し、ピストン駆動
用空気圧シリンダ7と弁操作用空気圧シリンダ16とを
支持する支持テーブル17を支柱18でベースプレート
14に固定してある。
【0019】前記切換弁3は、図2にも示すように、ス
プール式の弁体( 被操作部材の一例) 19とその弁棒(
操作ロッドの一例) 20とをセラミック( 窒化珪素) で
一体形成して略同芯状に連結するとともに、弁体19と
弁棒20とを上下移動自在に挿入する挿入孔21を、そ
の上端が溶湯炉D内の溶湯Cの液面昇降範囲よりも低い
液面下で開口するようにケース本体10に設け、弁棒2
0が挿入孔21の上端から上方に突出するように、弁体
19を弁棒20と共に挿入孔21に挿入して構成してあ
る。
【0020】前記挿入孔21は、上部の大径挿入孔22
と下部の小径挿入孔23とを内径がテーパ状に変化する
テーパ孔部24で接続してある形状で設けて、小径挿入
孔23の下端を弁プラグ25で閉塞してあり、弁体移動
用孔を小径挿入孔23で構成して、弁体移動用孔23の
下端近くで溶湯炉D内に連通する溶湯吸入路26を横向
きに形成するとともに、供給管2に連通する溶湯排出路
27と、吸排路9とを弁体移動用孔23に開口するよう
に上下に形成し、溶湯炉D内と大径挿入孔22とを連通
する連通路28を横向きに形成してある。
【0021】前記弁体19は、C形に形成したセラミッ
ク( 窒化珪素) 製のシールリング29が弁体移動用孔2
3の内周面に摺接するように設けた上下一対の弁体部3
0,31を備え、弁操作用空気圧シリンダ16の作動に
よる弁棒20の上下移動操作で弁体19を弁体移動用孔
23で上下移動させて、図2( イ) に示すように、吸入
路26を吸排路9に連通させて排出路27と吸排路9と
の連通を下部弁体部31で遮断する状態( 以下、吸入位
置という) と、図2( ロ) に示すように、排出路27を
吸排路9に連通させて、排出路27と大径挿入孔22と
の連通を上部弁体部30を遮断するとともに、吸入路2
6と吸排路9との連通を下部弁体部31で遮断する状態
( 以下、排出位置という) とに、弁体移動用孔内面に対
する接触状態を変更することにより、溶湯Cの流路を切
り換え可能に構成してある。
【0022】そして、図2( イ) に示すように、弁体1
9を吸入位置に移動させた状態でのピストン5の上方へ
の移動操作で、溶湯炉D内の溶湯Cをシリンダ室13内
に吸入し、図2( ロ) に示すように、弁体19を排出位
置に移動させた状態でのピストン5の下方への移動操作
で、シリンダ室13内の溶湯Cを供給管2に排出するよ
うに構成してある。
【0023】前記弁棒20の外周部に、その弁棒20と
大径挿入孔22との間を塞ぐと共に、弁棒20の上下移
動操作に伴って大径挿入孔内周面に対して略全周に亘っ
て摺動するスクレーパ32を、弁体19が上下移動範囲
の上端に移動した状態で、大径挿入孔22の上端近くに
移動するように設けてある。
【0024】前記スクレーパ32は、図3に示すよう
に、セラミック( 窒化珪素) 製のリング部材33を、弁
棒20の外周部に形成した環状溝20aに抜け止め状態
で装着して、溶湯炉Dの溶湯液面近くで生成した金属酸
化物などのスラッジの弁体19近くへの入り込みを防止
すると共に、大径挿入孔内周面にスラッジが付着したり
堆積しても、弁体19の操作に伴うリング部材33の大
径挿入孔内周面に対する上下方向の摺動移動で、そのス
ラッジを掻き取ることができるようにしてある。
【0025】前記リング部材33は、図4に示すよう
に、リングの周方向の一箇所を略一定幅で切除して分断
したC形に形成して径方向に弾性変形可能に構成してあ
り、そのリング部材33を径方向内方側( 縮径方向) に
弾性変形させた状態で大径挿入孔22に内嵌して、その
弾性復元力で大径挿入孔内周面に圧接させてある。
【0026】尚、リング部材33の分断箇所の端面41
を周方向に沿って斜めに形成して、それらの端面41ど
うしを摺動方向に対向させた状態で周方向に沿って相対
移動可能に設けてあるので、スラッジが溶湯Cと共にリ
ング部材33の分断箇所を通して弁体19側に入り込む
ことを効果的に防止できる。
【0027】尚、上記実施形態では、シリンダケース
4,ピストン5,ピストンロッド6,連結アーム15,
弁体19,弁棒20として窒化珪素製のものを示した
が、溶湯Cがマグネシウム合金溶湯の場合は、SKD等
の鋼系材料を用いても良く、また、適宜、アルマー加工
などの表面処理を施しても良い。
【0028】〔第2実施形態〕図5は、溶湯( 金属溶
湯) Cを鋳造装置Bに供給する給湯装置Aの別実施形態
の要部を示し、切換弁3の弁体( 被操作部材の一例) 1
9を弁棒( 操作ロッドの一例) 20と共に挿入する挿入
孔21を、上部の小径挿入孔34と下部の大径挿入孔3
5とを第1実施形態と同様のテーパ孔部で接続してある
形状で設けて、弁体移動用孔を小径挿入孔34の上下方
向中間位置から大径挿入孔35に亘る部分で構成し、供
給管2に連通する溶湯排出路27を大径挿入孔35の底
部に開口させるとともに、吸排路9を大径挿入孔35の
上下方向中間位置に開口するように形成し、溶湯炉D内
と小径挿入孔34とを連通する溶湯吸入路26を横向き
に形成してある。
【0029】前記弁体19は、C形に形成したセラミッ
ク製のシールリング29が小径挿入孔34の内周面に摺
接するように設けた下部摺動弁体部36と、大径挿入孔
35の底部に形成した弁座38に接当する接当弁体部3
7とを備え、弁操作用空気圧シリンダ16の作動による
弁棒20の上下移動操作で弁体19を上下移動させて、
図5( イ) に示すように、吸入路26を吸排路9に連通
させて排出路27と吸排路9との連通を接当弁体部37
で遮断する状態( 以下、吸入位置という) と、図5(
ロ) に示すように、排出路27を吸排路9に連通させて
吸入路26と吸排路9との連通を下部摺動弁体部36で
遮断する状態( 以下、排出位置という) とに、弁体移動
用孔内面に対する接触状態を変更することにより、溶湯
Cの流路を切り換え可能に構成してある。
【0030】そして、下部摺動弁体部36の上方部に
は、上部摺動弁体部36Aを設け、弁棒20の上下移動
操作に伴って小径挿入孔内周面に対して略全周に亘って
摺動するシールリング29を、弁体19が上下移動範囲
の上端に移動した状態で、小径挿入孔34の上端近くに
移動するように設けてある。
【0031】また、溶湯ポンプ1は、セラミック( 窒化
珪素) 製のピストンリング8を装着してあるピストン(
被操作部材の一例) 5とそのピストンロッド( 操作ロッ
ドの一例) 6とを、セラミック(窒化珪素) で一体形成
して略同芯状に連結するとともに、ピストン5とピスト
ンロッド6とを上下移動自在に挿入するシリンダ室形成
用貫通孔( 挿入孔の一例) 11を、その上端が溶湯炉D
内の溶湯Cの液面昇降範囲よりも低い液面下で開口する
ように略一定の内径でケース本体10に設け、ピストン
ロッド6がシリンダ室形成用貫通孔11の上端から上方
に突出するように、ピストン5をピストンロッド6と共
にシリンダ室形成用貫通孔11に挿入してある。
【0032】前記シリンダ室形成用貫通孔11はその下
端をシリンダプラグ12で閉塞してあり、ピストン移動
用孔をシリンダ室形成用貫通孔11の下部で構成して、
ピストン駆動用空気圧シリンダ7の作動によるピストン
ロッド6の上下移動操作でピストン5を上下摺動移動さ
せて、図5( イ) に示すように、弁体19を吸入位置に
移動させた状態でのピストン5の上方への移動操作で、
溶湯炉D内の溶湯Cをピストン移動用孔内に吸入し、図
5( ロ) に示すように、弁体19を排出位置に移動させ
た状態でのピストン5の下方への移動操作で、ピストン
移動用孔内の溶湯Cを供給管2に排出するように構成し
てある。
【0033】前記ピストンロッド6は、ピストン駆動用
空気圧シリンダ7に連結してある小径ロッド39と、ピ
ストン5を上方に延設して形成した大径ロッド40とで
構成してあり、大径ロッド40の外周部に、その大径ロ
ッド40とシリンダ室形成用貫通孔11との間を塞ぐと
共に、ピストンロッド6の上下移動操作に伴ってシリン
ダ室形成用貫通孔内周面に対して略全周に亘って摺動す
るスクレーパ32を、ピストン5が上下移動範囲の上端
に移動した状態で、シリンダ室形成用貫通孔11の上端
近くに移動するように設けてある。
【0034】前記スクレーパ32は、第1実施形態で示
したものと同様に、周方向の一箇所を分断してC形に形
成したセラミック( 窒化珪素) 製のリング部材33を、
大径ロッド40の外周部に抜け止め状態で装着し、その
リング部材33を径方向内方側に弾性変形させた状態で
シリンダ室形成用貫通孔11に内嵌して、シリンダ室形
成用貫通孔内周面に対して圧接させてある。その他の構
成は第1実施形態と同様である。
【0035】〔第3実施形態〕図6は、リング部材33
の別実施形態を示し、それらの分断箇所の端面41を、
周方向に沿って長い周方向端面部分41aと、その周方
向端面部分41aの両端の摺動方向に沿って長い摺動方
向端面部分41bとを備えた鈎形に形成して、径方向に
弾性変形させるに伴って、摺動方向に対向させた周方向
端面部分41aどうしが周方向に沿って摺接移動するよ
うに構成してあるので、スラッジが溶湯Cと共にリング
部材33の分断箇所を通して弁体19側やピストン5側
に入り込むことを効果的に防止できる。
【0036】〔その他の実施形態〕 1.本発明による金属溶湯の給湯装置は、チタン( T
i) 等の金属製のリング部材を操作ロッドの外周部に抜
け止め状態で装着して、そのリング部材を径方向内方側
に弾性変形させた状態で挿入孔に内嵌してあるスクレー
パを設けあっても良い。 2.本発明による金属溶湯の給湯装置は、被操作部材
が、操作ロッドとしての弁棒の上下移動操作で弁体移動
用孔内を上下移動させて、弁体移動用孔内面に形成した
弁座との接当によってのみ流路を切り換えるように構成
してある弁体であっても良い。 3.本発明による金属溶湯の給湯装置は、操作ロッドと
してのピストンロッドを、被操作部材としてのピストン
の外径よりも小径に形成してあっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属溶湯の給湯装置の一部断面側面図
【図2】要部の一部断面側面図
【図3】要部の断面図
【図4】要部の斜視図
【図5】第2実施形態を示す要部の一部断面側面図
【図6】第3実施形態を示す要部の斜視図
【符号の説明】
5 被操作部材( ピストン) 6 操作ロッド( 弁棒) 11 挿入孔 19 被操作部材( 弁体) 20 操作ロッド( ピストンロッド) 21 挿入孔 32 スクレーパ 33 リング部材 C 金属溶湯 D 溶湯炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 二朗 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 山口 宏 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被操作部材とその操作ロッドとを一体に
    連結するとともに、前記被操作部材と前記操作ロッドと
    を上下移動自在に挿入する挿入孔をその上端が溶湯炉の
    金属溶湯中に開口するように設けて、前記被操作部材
    を、前記操作ロッドが前記挿入孔の上端から突出するよ
    うに、前記操作ロッドと共に前記挿入孔に挿入してあ
    り、 前記操作ロッドの上下移動操作で前記被操作部材を上下
    移動させて、その挿入孔内面に対する接触状態を変更自
    在に設けてある金属溶湯の給湯装置であって、 前記操作ロッドの外周部に、その操作ロッドと前記挿入
    孔との間を塞ぐと共に、前記操作ロッドの上下移動操作
    に伴って挿入孔内周面に対して略全周に亘って摺動する
    スクレーパを設けてある金属溶湯の給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記スクレーパを、前記被操作部材が上
    下移動範囲の上端に移動した状態で、前記挿入孔の上端
    近くに移動するように設けてある請求項1記載の金属溶
    湯の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記スクレーパを構成するに、 前記操作ロッドの外周部に、周方向の一箇所を分断して
    C形に形成したセラミック製のリング部材を抜け止め状
    態で装着し、そのリング部材を径方向内方側に弾性変形
    させた状態で前記挿入孔に内嵌してある請求項1又は2
    記載の金属溶湯の給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記挿入孔の下部を弁体移動用孔に形成
    してあり、 前記被操作部材を、前記操作ロッドの上下移動操作で前
    記弁体移動用孔内を上下移動させて弁体移動用孔内面に
    対する接触状態を変更することにより、金属溶湯の流路
    を切り換え可能な弁体で構成してある請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の金属溶湯の給湯装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入孔の下部をピストン移動用孔に
    形成してあり、 前記被操作部材を、前記操作ロッドの上下移動操作で前
    記ピストン移動用孔内を上下摺動移動させてピストン移
    動用孔内面に対する接触位置を変更することにより、前
    記ピストン移動用孔の内外に亘って金属溶湯を吸排作動
    可能なピストンで構成してある請求項1〜3のいずれか
    1項記載の金属溶湯の給湯装置。
JP2002121225A 2001-06-06 2002-04-23 金属溶湯の給湯装置 Pending JP2003311393A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002121225A JP2003311393A (ja) 2002-04-23 2002-04-23 金属溶湯の給湯装置
US10/479,698 US20040191097A1 (en) 2001-06-06 2002-06-03 Molten metal feeder
EP02728223A EP1407843A4 (en) 2001-06-06 2002-06-03 FUSION METAL SUPPLY DEVICE
KR10-2003-7015906A KR20030097911A (ko) 2001-06-06 2002-06-03 금속 용탕의 공급 장치
PCT/JP2002/005451 WO2002100574A1 (fr) 2001-06-06 2002-06-03 Dispositif d'alimentation en metal en fusion
CNB028155084A CN1277639C (zh) 2001-06-06 2002-06-03 金属熔液的供给装置
TW091112243A TW528625B (en) 2001-06-06 2002-06-06 Molten metal feeder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002121225A JP2003311393A (ja) 2002-04-23 2002-04-23 金属溶湯の給湯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003311393A true JP2003311393A (ja) 2003-11-05

Family

ID=29537229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002121225A Pending JP2003311393A (ja) 2001-06-06 2002-04-23 金属溶湯の給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003311393A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012061500A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Hirohata Furnace Co Ltd 非鉄金属の溶湯供給装置
JP2013525114A (ja) * 2010-04-19 2013-06-20 ノベリス・インコーポレイテッド 溶融金属を収容するために用いる容器での溶融金属の漏出の制限および熱的最適化

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013525114A (ja) * 2010-04-19 2013-06-20 ノベリス・インコーポレイテッド 溶融金属を収容するために用いる容器での溶融金属の漏出の制限および熱的最適化
JP2012061500A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Hirohata Furnace Co Ltd 非鉄金属の溶湯供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7828264B2 (en) Flow control valve
JPH0716737A (ja) 溶湯ポンプ装置及び溶湯鋳造装置
CA2575508A1 (en) Inlet monitor and latch for a crust breaking system
JP2003311393A (ja) 金属溶湯の給湯装置
JP5179850B2 (ja) 燃料ポンプ
JP2001193846A (ja) 2ポート弁
EP1407843A1 (en) Molten metal feeder
US7445018B1 (en) Recycling furnace flow management sliding gate valve for low melting temperature metals
JP2003136210A (ja) 真空ダイカスト装置
US20040191097A1 (en) Molten metal feeder
JP2003329137A (ja) シール用リング
JP4644645B2 (ja) 真空ダイキャスト装置
JP2002301564A (ja) 金属溶湯の給湯装置
JP2002361390A (ja) 金属溶湯の注湯装置
JP2004290980A (ja) 金属溶湯供給装置
JP4297833B2 (ja) 金属溶湯の給湯装置
JP2007145336A (ja) 流体充填装置および流体充填方法
JPH0539775A (ja) 非鉄金属溶湯用セラミツクポンプ
KR200445753Y1 (ko) 로봇용 오토 툴 체인저의 커플러
JPH06122058A (ja) 鋳造装置
JP3487747B2 (ja) 溶融金属用ポンプ
JP5781009B2 (ja) パイロットバルブ装置
KR101833024B1 (ko) 유도 가열로용 밸브장치
JP2004291062A (ja) 金属溶湯供給装置
JP2021084129A (ja) ダイカスト装置