JP2003311299A - 汚泥の好気性消化装置及び汚泥の好気性消化方法 - Google Patents

汚泥の好気性消化装置及び汚泥の好気性消化方法

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JP2003311299A
JP2003311299A JP2002070512A JP2002070512A JP2003311299A JP 2003311299 A JP2003311299 A JP 2003311299A JP 2002070512 A JP2002070512 A JP 2002070512A JP 2002070512 A JP2002070512 A JP 2002070512A JP 2003311299 A JP2003311299 A JP 2003311299A
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Sosuke Nishimura
総介 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機性排液の生物処理で発生する余剰汚泥を
消化分解して減容化するに当たり、高い汚泥の好気性消
化率を維持した上で改質処理する汚泥量を削減し、改質
処理コストを低減する。 【解決手段】 被処理汚泥と好気性消化槽2から取り出
した消化汚泥の少なくとも一部をオゾン反応槽1で易生
物分解性に改質した後、好気性消化槽2に供給する汚泥
の好気性消化装置及び汚泥の好気性消化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機性排液の好気性
生物処理で発生する余剰汚泥を消化により減容化する汚
泥の好気性消化装置及び汚泥の好気性消化方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】有機性排液を活性汚泥の存在下に好気的
に生物処理する方法では、難脱水性の余剰活性汚泥が大
量に生成する。また、有機性排液を嫌気性汚泥の存在下
に嫌気的に処理する方法でも、大量の余剰消化汚泥が生
成する。このような余剰汚泥の減容化のために、余剰汚
泥を好気的又は嫌気的に消化する方法が行われている。
このうち好気性消化では、余剰汚泥を消化槽で曝気して
消化し、曝気汚泥を固液分離して分離汚泥を消化槽に返
送する。また嫌気性消化では、余剰汚泥を消化槽に投入
し、嫌気性細菌の作用で消化し、消化汚泥を固液分離し
て分離汚泥を消化槽に返送する。
【0003】このような消化方法は、好気性又は嫌気性
生物の作用を利用して消化するものであるが、余剰汚泥
自体生物処理を経て生物学的に安定した汚泥であるた
め、汚泥の減容化には限度があり、通常余剰汚泥の30
〜40%が減容されるにすぎない。
【0004】このような点を改善するために、図2に示
す如く、被処理汚泥(余剰汚泥)をオゾン反応槽1でオ
ゾン処理して易生物分解性に改質した後、好気性消化槽
2で好気性消化を行うか、或いは嫌気性消化槽で嫌気性
消化を行う方法が提案されている(以下、この方法を
「従来改質法1」と称す場合がある。)。
【0005】また、図3に示す如く、好気性消化槽2又
は嫌気性消化槽の汚泥を精密濾過膜槽3等の固液分離手
段によって分離し、分離した汚泥の少なくとも一部をオ
ゾン反応槽1におけるオゾン処理により易生物分解性に
改質処理して消化槽2に戻すことにより、高い消化率を
得る方法も提案されている(特開平8−299995号
公報。以下、この方法を「従来改質法2」と称す場合が
ある。)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2に示す如
く、被処理汚泥をオゾン処理により易生物分解性に改質
した後消化する従来改質法1でも、汚泥の好気性消化率
は50〜70%が限度であり、必要な消化槽の汚泥滞留
時間も長く、好気法で3〜20日間、嫌気法では5〜3
0日を要する。
【0007】一方、図3に示す如く、消化槽の汚泥を固
液分離し、分離汚泥の少なくとも一部をオゾン処理によ
り易生物分解性に改質した後消化槽に戻す従来改質法2
では、汚泥の見掛けの消化率を50%以上、場合によっ
ては100%とすることも可能であるが、投入する被処
理汚泥の3倍程度を改質処理しなければ良好な減容結果
が得られず、運転コストが高くつくという欠点があっ
た。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、高い
汚泥の好気性消化率を維持した上で改質処理する汚泥量
を削減し、改質処理コストを低減することができる汚泥
の好気性消化装置及び汚泥の好気性消化方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の汚泥の好気性消
化装置は、有機性の余剰汚泥を好気性微生物の作用を利
用して消化分解する消化槽を有する汚泥の好気性消化装
置において、該消化槽に導入される被処理汚泥の少なく
とも一部と、該消化槽から取り出した消化汚泥の少なく
とも一部とを、易生物分解性に改質処理し、改質汚泥を
該消化槽に供給する改質手段を有することを特徴とす
る。
【0010】本発明の汚泥の好気性消化方法は、有機性
の余剰汚泥を消化槽に導入して好気性微生物の作用を利
用して消化分解する汚泥の好気性消化方法において、該
消化槽に導入される被処理汚泥の少なくとも一部と、該
消化槽から取り出した消化汚泥の少なくとも一部とを、
易生物分解性に改質処理した後、該消化槽に供給するこ
とを特徴とする。
【0011】本発明者は、図3に示す、消化汚泥を改質
処理して消化槽に戻す従来改質法2において、大量の汚
泥を改質処理することが必要となる理由について以下の
ような検討を行った。
【0012】即ち、図3に示す従来改質法2において、
汚泥の平均分解日数を、消化槽内汚泥量を、1日に改質
処理する消化汚泥量で除した値(以下「SRT’」と記
す場合がある。)で求め、図2に示す従来改質法1にお
ける汚泥滞留時間(SRT)と対比すると、従来改質法
2のSRT’は従来改質法1のSRTよりも短く、例え
ば好気消化方式の場合の一般的な日数で比較すると、従
来改質法1ではSRT=20日、従来改質法2ではSR
T’=6日である。従来改質法2においては、従来改質
法1に比べてこのように分解日数が短縮されていること
から、結果的に大量の汚泥を改質処理する必要が生じて
いるものと考えられた。
【0013】そこで、本発明者は、汚泥の高い消化率を
維持したまま、SRT’を長くするべく鋭意検討した結
果、被処理汚泥と消化汚泥の両方を改質処理して消化槽
に供給する本発明に到達した。
【0014】本発明においては、被処理汚泥と消化汚泥
の両方を改質処理して消化汚泥に供給するが、この改質
処理する消化汚泥量は、従来改質法2における「被処理
汚泥に対して3倍」よりも少ない量とし、これにより長
いSRT’を確保する。しかし、改質処理する消化汚泥
量を低減すると、従来改質法2よりも見掛けの消化率が
低下するため、消化汚泥と共に被処理汚泥も改質処理す
る。
【0015】本発明では、改質処理すべき汚泥量は消化
汚泥と被処理汚泥との合計で被処理汚泥の2倍程度で十
分であり、汚泥の好気性消化率を高く維持した上で、従
来改質法2に比べて改質処理に要する装置コスト、運転
コストを大幅に削減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の汚
泥の好気性消化装置及び汚泥の好気性消化方法の実施の
形態を詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の汚泥の好気性消化装置の実
施の形態を示す系統図である。
【0018】図1に示す如く、本発明では、被処理汚泥
の少なくとも一部(図1では被処理汚泥の全量)と、好
気性消化槽2から取り出した消化汚泥の少なくとも一部
(図1では、消化汚泥を精密濾過膜槽3で固液分離して
得られる濃縮汚泥の一部)をオゾン反応槽1でオゾン処
理することにより改質し、改質汚泥を好気性消化槽2に
供給して消化処理する。図1において、2Aはコンデン
サである。
【0019】本発明において処理対象となる被処理汚泥
は、下水、し尿、食品工場排水、その他の産業排液等の
有機性排液の生物処理工程から発生する余剰汚泥であ
る。この有機性排液の生物処理工程は、好気性生物処理
でも嫌気性生物処理でも良い。好気性生物処理として
は、活性汚泥法、生物膜法などが挙げられる。活性汚泥
法は有機性排液を活性汚泥の存在下に好気性生物処理す
る処理法であり、有機性排液を曝気槽で活性汚泥と混合
して曝気し、混合液を固液分離槽で固液分離し、分離汚
泥の一部を曝気槽に返送する標準活性汚泥法が一般的で
あるが、これを変形した他の処理法でも良い。また、生
物膜法は担体に生物膜を形成して好気性下に排液と接触
させる処理である。また嫌気性処理としては、嫌気性消
化法、高負荷嫌気性処理法などが挙げられる。
【0020】本発明ではこのような生物処理工程から排
出される余剰汚泥を被処理汚泥として好気性消化処理す
る。上記の生物処理工程から排出される余剰汚泥は、生
物処理工程が好気性処理及び嫌気性処理のいずれの場合
でも、微生物菌体を主体とし、これに有機物及び無機物
等が付着した状態のものであるから、ほぼ同様の性状を
有している。
【0021】この、本発明で採用する好気性消化処理
は、嫌気性消化に比べて反応速度が速く、有臭ガスの発
生がない点で優れている。好気性消化は余剰汚泥を消化
槽に導入して曝気し、曝気した汚泥の一部を取り出して
固液分離する方法であるが、分離汚泥の一部を消化槽に
循環するのが好ましい。
【0022】好気性消化の条件は従来から採用されてい
る条件をそのまま適用することができる。例えば、有機
物負荷0.5〜5kg−VSS/m・dayで10〜
20日間処理を行うことが好ましい。
【0023】オゾン処理は、被処理汚泥及び消化汚泥を
オゾンと接触させることにより行う。接触方法として
は、図1に示す如く、オゾン反応槽1に被処理汚泥及び
消化汚泥を導入してオゾンを吹込む方法、機械攪拌によ
る方法、充填層を利用する方法などが採用できる。オゾ
ンとしてはオゾンガスの他、オゾン含有空気、オゾン化
空気などが使用できる。オゾンの使用量は0.005〜
0.1g−O/g−VSS、好ましくは0.01〜
0.03g−O/g−VSSとするのが望ましい。
【0024】オゾン処理におけるpH条件は、pH5以
下、好ましくはpH2〜3.5の酸性で行うことが好ま
しく、このような酸性条件下であれば、オゾンの自己分
解を防止してオゾンと汚泥との反応効率を高め、効率的
な汚泥改質を行える。
【0025】なお、消化処理に好適なpH条件は6.5
〜8.0であり、生物処理工程からの余剰汚泥のpHは
6.5〜8.0であるため、オゾン処理に当っては、上
記pH条件に調整するために硫酸、塩酸等の無機酸を添
加してpH調整し、オゾン処理後、苛性ソーダ等のアル
カリを添加して消化処理に好適なpHに調整することが
好ましい。
【0026】オゾン処理により汚泥中の菌体は死滅し、
その他の有機物と共に酸化分解されて、低分子の有機物
及び一部無機物が生成する。このようなオゾン処理汚泥
は消化処理における微生物の基質として利用され分解処
理される。
【0027】なお、オゾン処理は、好気性消化槽から抜
き出した消化汚泥に対して行っても良いが、図1に示す
如く、精密濾過膜槽3等で固液分離した分離汚泥(濃縮
汚泥)をオゾン反応槽1に循環してオゾン処理すること
が好ましい。この場合、固液分離した濃縮汚泥をすべて
オゾン処理して循環しても良いが、一部をオゾン処理す
ることなく好気性消化槽2に循環することが好ましい。
【0028】即ち、濃縮汚泥を全量オゾン処理して循環
すると、消化槽内はオゾン処理により菌体が死滅して基
質に転換した改質汚泥と、消化の対象となる被処理汚泥
のオゾン処理汚泥が大量に投入されることになり、消化
速度が低下するが、オゾン処理しない濃縮汚泥の一部を
循環すると、この濃縮汚泥は活性化されているため消化
速度が高くなる。また、濃縮汚泥を大量にオゾン処理す
ることは、前述のSRT’の短縮につながり、オゾン使
用量が増加するため好ましくない。
【0029】本発明において、オゾン処理する被処理汚
泥量は、導入される被処理汚泥の5%以上、特に50〜
100%、好ましくは被処理汚泥の全量をオゾン処理す
ることが好ましい。また、オゾン処理する消化汚泥の量
は、導入される被処理汚泥の量に対して5〜250%
(VSS%)とすることが好ましい。この割合が5%未
満では、改質による減容化を十分に図ることができず、
250%を超えると、SRT’が短くなって、オゾン使
用量が増大する。
【0030】オゾン処理する消化汚泥の特に好ましい割
合は、被処理汚泥に対して50〜150%で前述のSR
T’を10〜30日の範囲とすることが好ましく、被処
理汚泥と共に消化汚泥をこのような割合でオゾン処理す
ることにより、オゾン使用量を低減した上で消化率10
0%を達成することも可能となる。
【0031】なお、消化率100%で、見掛け上汚泥の
増加がない場合であっても、無機化した汚泥の蓄積を避
けるために、最小限の消化汚泥を系外に排出することが
望ましい。
【0032】図1は、本発明の汚泥の好気性消化装置の
実施の形態の一例を示すものであって、本発明はその要
旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されるもので
はない。
【0033】例えば、消化汚泥の固液分離手段として
は、精密濾過膜槽3の他、その他の膜分離装置、沈殿
槽、浮上分離槽等を用いることができる。
【0034】また、オゾン反応槽1の前段又は後段には
pH調整槽を設けても良く、その他の滞留槽を設けても
良い。
【0035】以上の説明では、汚泥の改質をオゾン処理
に行う場合について説明したが、汚泥の改質処理は、オ
ゾン処理に限らず、過酸化水素等の酸化力の強い酸化剤
や、酸、アルカリなどによる化学的処理、ミルによる磨
砕のような物理的処理、熱的処理等を採用することがで
きる。
【0036】精密濾過膜槽3等の消化汚泥の固液分離手
段からの分離液は、別途処理するか、或いは生物処理工
程に循環して処理される。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0038】実施例1 図1に示す汚泥の好気性消化装置により、合成下水から
得られたバッチ式活性汚泥を固形分濃度5%に濃縮した
ものを被処理汚泥として消化処理を行った。
【0039】オゾン反応槽1の容量は5L、好気性消化
槽2の容量は500Lであり、精密濾過膜槽3として
は、中空糸膜モジュールを槽内液中に浸漬するものを用
いた。
【0040】被処理汚泥は25L/day、有機物負荷
2kg−VSS/m・dayでオゾン反応槽1に導入
し、精密濾過膜槽3からの濃縮汚泥と共にオゾン処理し
て改質した後好気性消化槽2に導入した。好気性消化槽
2からの消化汚泥は精密濾過膜槽3で濾過し、濾過処理
水25L/dayは系外へ排出した。また、分離された
固形分濃度6%の濃縮汚泥の一部30L/dayは、好
気性消化槽2内の汚泥の固形物濃度が4%となるように
好気性消化槽2に戻し、残部19L/dayをオゾン反
応槽1に循環した。
【0041】オゾン処理はpH3.5の酸性で行い、汚
泥の固形分に対して3重量%(0.03g−O/g−
VSS)に相当するオゾンを注入し、オゾンと汚泥とを
反応させた。なお、被処理汚泥及び消化汚泥のpHは
6.5〜8.0程度であるため、オゾン処理に先立ち塩
酸溶液を添加してpH3.5に調整した。また、改質汚
泥は、水酸化ナトリウム溶液を添加してpH6.0に調
整した後、好気性消化槽2に供給した。余剰汚泥の引き
抜きは、行なわなかった。
【0042】その結果、得られた処理水の固形分濃度は
0%で消化率は100%であった。また、オゾン反応槽
1のオゾン使用量は72g/dayであった。
【0043】なお、好気性消化槽2内の汚泥量(500
L×4%=20kg)を、オゾン反応槽1に循環される
濃縮汚泥量(19L×6%=1.14kg)で除して求
めたSRT’は約18日であった。
【0044】比較例1 図2に示す従来改質法1により、実施例1で処理したも
のと同様の被処理汚泥の消化処理を行った。用いたオゾ
ン反応槽1及び好気性消化槽2は実施例1で用いたもの
と同仕様のものである。
【0045】被処理汚泥は25L/dayでオゾン反応
槽1に導入し、実施例1と同様の条件でオゾン処理して
改質した後好気性消化槽2に導入した。好気性消化槽2
からは、25L/dayで消化汚泥を処理水として取り
出した。
【0046】その結果、得られた処理水の固形分濃度は
2%で消化率は60%であった。また、オゾン反応槽1
のオゾン使用量は38g/dayであった。
【0047】なお、好気性消化槽2内の汚泥量(500
L×2%=10kg)を、1日の引き抜き汚泥量(25
L×2%=0.5kg)で除して求めたSRTは20日
であった。
【0048】比較例2 図3に示す従来改質法2により、実施例1で処理したも
のと同様の被処理汚泥の消化処理を行った。用いたオゾ
ン反応槽1、好気性消化槽2及び精密濾過膜槽3は実施
例1で用いたものと同仕様のものである。
【0049】被処理汚泥は25L/dayで消化槽2に
導入し、好気性消化槽2からの消化汚泥は精密濾過膜槽
3で濾過し、濾過処理水25L/dayは系外へ排出し
た。また、分離された固形分濃度5%の濃縮汚泥の一部
30L/dayは、好気性消化槽2内の汚泥の固形物濃
度が4%となるように好気性消化槽2に戻し、残部70
L/dayをオゾン反応槽1に送給して実施例1と同様
の条件でオゾン処理した後好気性消化槽2に循環した。
余剰汚泥の引き抜きは、行なわなかった。
【0050】その結果、得られた処理水の固形分濃度は
0%で消化率は100%であった。また、オゾン反応槽
1のオゾン使用量は105g/dayであった。
【0051】なお、好気性消化槽2内の汚泥量(500
L×4%=20kg)を、1日にオゾン反応槽1に循環
される濃縮汚泥量(70L×5%=3.5kg)で除し
て求めたSRT’は約6日であった。
【0052】これらの結果を表1にまとめて示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1より、本発明によれば汚泥の好気性消
化率を高く維持して、汚泥の改質のためのオゾン使用量
を大幅に低減することができることがわかる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の汚泥の好気
性消化装置及び汚泥の好気性消化方法によれば、有機性
排液の生物処理で発生する余剰汚泥を消化分解して減容
化するに当たり、高い汚泥の好気性消化率を維持した上
で改質処理する汚泥量を削減し、改質処理コストを低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚泥の好気性消化装置の実施の形態を
示す系統図である。
【図2】従来法(比較例1)を示す系統図である。
【図3】従来法(比較例2)を示す系統図である。
【符号の説明】
1 オゾン反応槽 2 好気性消化槽 3 精密濾過膜槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性の余剰汚泥を好気性微生物の作用
    を利用して消化分解する消化槽を有する汚泥の好気性消
    化装置において、 該消化槽に導入される被処理汚泥の少なくとも一部と、
    該消化槽から取り出した消化汚泥の少なくとも一部と
    を、易生物分解性に改質処理し、改質汚泥を該消化槽に
    供給する改質手段を有することを特徴とする汚泥の好気
    性消化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、改質処理される消化
    汚泥の量が、被処理汚泥の5〜250%に相当すること
    を特徴とする汚泥の好気性消化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、改質処理がオ
    ゾン処理であることを特徴とする汚泥の好気性消化装
    置。
  4. 【請求項4】 有機性の余剰汚泥を消化槽に導入して好
    気性微生物の作用を利用して消化分解する汚泥の好気性
    消化方法において、 該消化槽に導入される被処理汚泥の少なくとも一部と、
    該消化槽から取り出した消化汚泥の少なくとも一部と
    を、易生物分解性に改質処理した後、該消化槽に供給す
    ることを特徴とする汚泥の好気性消化方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、改質処理される消化
    汚泥の量が、被処理汚泥の5〜250%に相当すること
    を特徴とする汚泥の好気性消化方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、改質処理がオ
    ゾン処理であることを特徴とする汚泥の好気性消化方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255088A (ja) * 2009-08-06 2009-11-05 Fuji Koki Kk 余剰汚泥減容化装置
JP2010046584A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nissei Plant Kk 余剰汚泥減量化設備

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