JP2003310740A - 香り発生装置 - Google Patents

香り発生装置

Info

Publication number
JP2003310740A
JP2003310740A JP2002124489A JP2002124489A JP2003310740A JP 2003310740 A JP2003310740 A JP 2003310740A JP 2002124489 A JP2002124489 A JP 2002124489A JP 2002124489 A JP2002124489 A JP 2002124489A JP 2003310740 A JP2003310740 A JP 2003310740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scent
space
air
control valve
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002124489A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Nishikawa
英昭 西川
Hitoshi Hayashi
仁志 林
Kenji Takigawa
賢司 瀧川
Takayuki Shibata
貴行 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002124489A priority Critical patent/JP2003310740A/ja
Publication of JP2003310740A publication Critical patent/JP2003310740A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 香り発生装置において、例えば、携帯電話に
装着できる程度に小型化にすることを目的とする。 【解決手段】 送風ポンプ40と、複数個の空間10a
を有するとともに、この空間毎に別々の香り源が入って
おり、かつ、送風ポンプ40から送風空気が空間内に流
入するための流入孔10bと、香り源からの香り材を含
むを送風空気を空間内から流出するための流出孔10c
とが空間毎に設けられている香り源タンク10と、送風
ポンプ40からの送風空気の流路を各空間毎に開閉させ
るように制御する能動弁アレイ20と、香り源タンク1
0の各空間10aに対して空気を送風させるために送風
ポンプ40を駆動するとともに、送風空気の流路を空間
毎に開閉させるために能動弁アレイ20を駆動する駆動
回路110とから構成される香り発生装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香りを発生させる
ことができる香り発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
の通信手段の発達により音声、画像、文字などの視覚お
よび聴覚情報については、自由にやり取りできるような
った。しかし、五感の残りの要素である触覚、味覚、嗅
覚についての通信手段は一般的に利用できるようなもの
は確立されていない。
【0003】このうち、嗅覚情報を通信するためには、
嗅覚情報の分析、符号化、再生の技術が必要である。
【0004】嗅覚情報の再生技術についての従来技術と
しては、特開平9-292824号公報において、香り
物質を封入したマイクロカプセルをディスクに付着さ
せ、ディスクにレーザを照射することによりマイクロカ
プセルを破壊して、匂い物質を気化させるものが開示さ
れている(以下、この技術を従来技術1という)。しか
し、本発明の場合、多種の香りを発生させるためにはレ
ーザ光源の移動やディスクの回転が必要であり、複雑な
機構を必要とするため、携帯電話に取り付けられるよう
な小型な装置を実現することは困難である。
【0005】また、他の従来技術としては、総務省の五
感情報通信技術に関する調査研究会(http://w
ww.joho.soumu.go.jp/polic
yreports/chousa/gokan_ind
ex.html)にて、種々のものが提案されている。
デジセンス社、アロマジェット社からは、加熱した金属
板の表面に香り源の液体を滴下して香り源を気化させ、
それを送風装置により受け手側まで伝達する香り発生装
置が提案されている(以下、この技術を従来技術2とい
う)。
【0006】これらの装置では、多数種の香り源の液体
タンクがあり、制御装置からの信号に基づいて複数種の
液体を滴下し香りを合成することで、多種類の香りを発
生させることができる。しかし、本装置では、液体の香
り源を使用しているため、傾斜させた場合の液体の漏洩
や誤作動の問題が懸念され、携帯用途への適用は困難で
ある。また、液体を蒸発させるために金属板を加熱する
ため消費電力が大きく、容量の大きい電源が必要なた
め、携帯電話に装着できるような小型の装置を実現する
ことは困難である。
【0007】一方、フランステレコム社からは、送風装
置を取り付けた容器内に香り源を含侵した固体粒を入
れ、送風により固体粒に含侵している香り源を蒸発させ
ることにより香りを発生させる装置が提案されている
(以下、この従来を従来技術3という)。この装置では、
多数の容器があり、制御信号に基づいて、香りを発生さ
せたい容器に取り付けられた送風装置を稼動させること
で、多種類の香りを発生させている。しかし、本装置で
は、各容器に個別に送風装置が取り付けられており、装
置は大型なものとなっている。このような装置を携帯電
話に装着することは困難である。
【0008】そこで、本発明は、上記点に鑑み、小型化
を図るようにした香り発生装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、空気を送風
するための送風ポンプ(40)と、複数個の独立した空
間(10a)を有するとともに、この空間毎に別々の香
り源が入っており、かつ、送風ポンプから送風空気が空
間内に流入するための流入孔(10b)と、香り源から
の香り材を含む送風空気を空間内から流出するための流
出孔(10c)とが空間毎に設けられている香り源タン
ク(10)と、送風ポンプからの送風空気の流路を各空
間毎に開閉させるように制御する制御弁(20)と、香
り源タンクの各空間に対して空気を送風させるために送
風ポンプを駆動するとともに、送風空気の流路を空間毎
に開閉させるために制御弁を駆動する駆動回路(11
0)と、を有する特徴とする。
【0010】以上によれば、1個の送風ポンプで送風
し、制御弁により空間毎に開閉して送風する空間を選択
できるため、送風ポンプを多数設ける必要が無く、小型
の香り発生装置が実現可能である。
【0011】また、送風する空間を選択するための制御
弁の変位量は微小で良いため、単純な駆動機構を採用で
き、従来技術1に使用されている、レーザ光源移動手段
や、ディスク回転手段のような複雑な機構を必要としな
いため、小型な装置が実現できる。
【0012】さらに、制御弁の開閉と送風ポンプによる
送風のみにより香りを発生させており、従来技術2にあ
るような加熱手段を使わないため、消費電力が小さい。
【0013】ここで、請求項2に記載の発明のように、
駆動回路にとって送風ポンプ及び制御弁を駆動するのに
必要な信号が外部機器(70)から入力され、かつ、外
部機器と当該香り発生装置とを接続するためのコネクタ
(60)を用いれば、このコネクタを、例えば携帯電話
等の外部機器のコネクタに直接取り付けて使用できるた
め、装着状態においても小型であり、可搬性に優れてい
る。
【0014】また、請求項3に記載の発明のように、香
り源として、固体香り源を用いることが好適である。特
に、請求項4に記載の発明のように、固体香り源は、多
孔質材料と、この多孔質材料の表面に付着した液体香り
材とから成るものを用いることが好適である。
【0015】ここで、多孔質材料は表面積が非常に広
く、これを多く使用することで、その表面に極薄い膜状
に多くの液体香り材を付着させることができる。従来技
術2のように液体のタンクを使用する場合、傾斜や倒置
による液体の漏洩や誤動作が懸念されるが、請求項4に
記載の発明のように、多孔質表面に付着させた場合は、
傾斜や倒置の影響を受けることが無い。
【0016】また、請求項5に記載の発明では、香り源
タンクの流入孔側と流出孔側のうち少なくとも一方に
は、固体香り源より小さい穴(12a、13a)を各空
間の各々に対応して配置されてなる穴開部材(12、1
3)が設置されていることを特徴とする。
【0017】これにより、空間毎に香り材の飛び出しを
防止し、かつ固体香り源から蒸発した気体を空間毎に流
出できるため、香り源は香り源タンクからこぼれ落ちる
こと無く、空気のみ香り源タンクを通過できるため、香
り発生装置は傾斜や倒置の影響を受けること無く動作す
ることができる。
【0018】また、請求項6に記載の発明のように、制
御弁は、香り源タンクの流出孔側に設けることが好まし
い。
【0019】特に、請求項7に記載の発明のように、制
御弁としては、各流出孔の各々に対応して配設されて、
各流出孔からの送風空気の流路を流出孔毎に構成する各
開口部(e)を有する固定部(33)と、各開口部の各
々に対応するように配置されて、各開口部を個々に開閉
するための各弁材(a)と、各弁部材によって各開口部
を個々に開閉させるためのアクチュエータ(50)とを
有し、駆動回路により所望の香りに対応してアクチュエ
ータを駆動することにより、所望の香りを選択すること
ができる。
【0020】このように、単純な構成になっているた
め、小型な制御弁を実現でき、香り発生装置を小型にす
ることができる。
【0021】なお、請求項8に記載の発明のように、制
御弁としては、各弁材の各々を開閉可能に支持する各梁
(b)と、各梁を支える土台(c)とを有するように構
成することが好ましい。
【0022】特に、請求項9に記載の発明のように、各
弁材は、各梁及び土台ととともに、シート状に形成され
るものを用いれば、制御弁の小型化、ひいては、香り発
生装置の小型化を実現できる。
【0023】ここで、請求項6に記載の発明のように、
制御弁を香り源タンクの流出孔側に配設するのに加え
て、請求項16に記載の発明のように、香り源タンクの
各流入孔側に設けられ、送風ポンプからの送風空気を香
り源タンクの各空間内に通すとともに、各空間内から送
風ポンプ側に空気の流入を防止するための流入防止弁
(30)を設けることが好適である。
【0024】これにより、待機状態においては、流入防
止弁と制御弁とによって、香り源タンクを密閉でき、待
機状態の香り材の自然蒸発を防止している。これによ
り、香り発生装置内で香りが混合してしまうことがな
く、キレの良い香りの発生を実現できる。さらに、これ
は、香り発生装置内の保存期間を長くできるという効果
ももたらす。
【0025】具体的には、流入防止弁としては、請求項
17に記載の発明のように、送風ポンプからの送風空気
の流路を前記流入孔毎に構成する各開口部(e)を有す
る固定部(33)と、香り源タンク側に設けられ、当該
各開口部の個々に開閉し、かつ、当該各開口部の個々を
覆うことにより、前記各空間内から前記送風ポンプ側に
空気の流入を防止する各弁材(a)と、を有するように
構成することが好ましい。
【0026】このように構成することにより、流入防止
弁、ひいては、香り発生装置を小型化することができ
る。
【0027】なお、請求項18に記載の発明のように、
各流入防止弁としては、各弁材の各々を開閉可能に支持
する各梁(b)と、各梁を支える土台(c)と、を有す
るように構成してもよい。
【0028】特に、請求項19に記載の発明のように、
各弁材は、各梁及び土台ととともに、シート状に形成さ
れていれば、流入防止弁を小型化する上で好適である。
【0029】また、アクチュエータとしては、請求項1
0に記載の発明のように、駆動回路からの駆動に基づ
き、各弁材の個々に突出して各開口部を個々に開けさせ
るための各突出部(51)を有するように構成すること
が好適である。
【0030】さらに、アクチュエータとしては、請求項
11に記載の発明のように、各突出部を個々に固定部の
各開口部内を貫通して各弁材の個々に突出するように配
置することが好ましい。
【0031】なお、アクチュエータとしては、請求項1
2に記載の発明のように、駆動回路からの駆動に基づ
き、各突出部を個別に突出させるために電磁力を発生す
るように構成されているものを用いてもよく、請求項1
3に記載の発明のように、駆動回路からの駆動に基づ
き、各突出部を個別に突出させるために圧電現象を生じ
るように構成されているものを用いてもよい。
【0032】さらに、アクチュエータとしては、請求項
14に記載の発明のように、駆動回路からの駆動に基づ
き、形状が変化して各突出部を個別に突出させるための
形状記憶合金を有するものを用いることもよく、さら
に、請求項15に記載の発明のように、駆動回路からの
駆動に基づき、熱を発生して形状を変化させて各突出部
を個別に突出させるためのバイメタルを有するものを用
いてもよい。
【0033】ところで、従来の香り発生装置としては、
周囲に相当量の香りを散布するため、公衆の場で装置を
使用すると第3者に迷惑がかかるという問題がある。
【0034】そこで、制御弁に対して送風空気の下流側
には、請求項20記載のように、香り源からの香り材を
含むを送風空気を外部に噴流状に放出させるための放出
孔(24c)が設けられており、香り材を含むを送風空
気は、放出孔を通過して、噴流状に外部に放出される。
この噴流は指向性を有するため、噴流の方向を使用者の
鼻に向けることで周囲に香りを散乱させることなく、使
用者が香りを楽しむことができる。
【0035】駆動回路は、請求項21に記載の発明のよ
うに、外部機器としての携帯電話が受信した香りの種類
を指定する信号に基づき、送風ポンプ及び制御弁の駆動
を行う。これにより、携帯電話からの信号により、所望
の香りを発生させることができる。
【0036】本発明の香り発生装置を稼動させる手順と
しては、請求項22に記載の発明のように、駆動回路
が、制御弁を駆動した後に、送風ポンプの駆動を開始す
ることが有効である。
【0037】本発明の香り発生装置の発生する香りの種
類は、請求項23に記載の発明のように、駆動回路は、
香り源タンクの空間毎に設けられる送風空気の各流路の
うち、1つだけの流路を開けさせるように制御弁を駆動
して、単一の香りを発生させることができる。
【0038】或いは、請求項24に記載の発明のよう
に、駆動回路は、香り源タンクの空間毎に設けられる送
風空気の各流路のうち、複数の流路を開けさせるように
制御弁を駆動して、複数の香り源から発生した香りを合
成することもできる。この場合、複数の香り源を香り源
タンクの各空間に入れておき、随時合成することで莫大
な種類の香りを発生させることが可能となる。
【0039】ところで、請求項24記載において、空間
毎に設けられる送風空気の各流路のうち、複数の流路を
開けさせて複数の香りを合成することもできることを記
載したが、さらに、請求項25に記載のように、駆動回
路は、制御弁をパルス状波形の信号により駆動して、送
風空気の流路を香り源タンクの空間毎に間欠的に開閉さ
せ、かつ、パルス状波形のデューティ比を必要に応じて
変化させることにより、送風空気の流路を開ける時間を
空間毎に可変することにより、香りの合成を効果的に実
施できる。パルス状波形のデューティー比を変化させる
と、駆動時における弁の閉じている時間と開いている時
間がデューティー比に応じて変化し、流路を通過する空
気の流量を調節することができる。従って、複数の流路
を開いた場合に、各流路の流量を個別に調節することが
でき、複数の香り源から発生した香りの合成において各
香りの合成比を制御できるため、きめこまやかに香りを
調節できる。
【0040】ところで、この香り発生装置でさまざまな
香りを楽しむ場合、前に発生させた香りと、次に発生さ
せた香りが混ざり合うと悪臭になってしまうことが懸念
される。これに対しては、請求項26に記載の発明のよ
うに、香りタンクに設けられた複数の空間のうち、少な
くとも1つの空間には、消臭材を発生させる消臭源が入
れられており、駆動回路は、香り材を含む送風空気を送
風させた後に消臭材を流出させるように制御弁を制御す
る構成を取ることが有効である。これにより、いったん
発生させた香りを消臭して、次の香りを発生させること
ができ、多種類の香りを切り替えて発生させたい場合
に、キレの良い切替を実現できる。
【0041】また、別の問題として、ある香りを発生さ
せた場合に香り発生装置内部にその香りが残留し、次に
別の香りを発生させた場合に、香りが混ざり合って悪臭
が発生することが懸念される。これに対しては、請求項
27に記載の発明のように、香りタンクに設けられた複
数の空間のうち、少なくとも1つの空間には何も入れな
いようにしてあり、駆動回路は、香り材を含む送風空気
を送風させた後に当該1つの空間を通した空気を流出さ
せるように制御弁を制御する構成を取ることが有効であ
る。これにより、香り発生装置内に残留した香り源を外
に排出し、次に他の香りを発生させる際に、装置内で異
種の香りが混ざってしまうことを防止でき、キレの良い
香りの切替を実現できる。
【0042】あるいは、この問題については、請求項2
8に記載の発明のように、香りタンクに設けられた複数
の空間のうち、少なくとも1つの空間には、香り吸着材
が入れられており、駆動回路は、香り材を含む送風空気
を送風させた後に、香り吸着材を入れた空間内に、香り
材を含む送風空気を逆流させるために制御弁と送風ポン
プとを駆動するように構成することが有効である。これ
により、装置使用時に装置内に停留した香り材料を、吸
着させることができ、他の香りを次に発生させたい場合
に、異種の香りが混ざってしまうことを防止できる。そ
の結果、キレの良い香りの切替を実現できる。
【0043】ところで、請求項20に記載の発明におい
て、能動弁アレイの下流側に微小孔を設けて、気体を指
向性を有する噴流状に外部に放出し、噴流の方向を使用
者の鼻に向けることで周囲に香りを散乱させることな
く、使用者が香りを楽しむことができることを記載した
が、さらにこれを効果的に実現する方法としては、請求
項29に記載の発明のように、制御弁の下流側には、香
り材を含む送風空気を一時停留させる空間を形成すると
ともに、この一時停留された送風空気を外部に放出する
ために出口(63)を有する箱部(60)と、箱部の壁
面を変形させて、出口から渦流を伴う送風空気を放出さ
せるための放出アクチュエータ(64)とを採用するこ
とが有効である。
【0044】放出アクチュエータとしては、請求項30
に記載の発明のように、箱部の壁面を圧電効果により変
形させるように構成されるものを採用してもよく、請求
項31に記載の発明のように、電磁力を発生してこの発
生した電磁力に応じて箱部の壁面を変形させるように構
成されているチュエータを用いても良い。
【0045】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0046】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明に
係る携帯型香り発生装置100の第1実施形態を示す。
図1は、携帯型香り発生装置100の全体構成を表す斜
視図、図2は、携帯型香り発生装置100のの分解図、
図3は、携帯型香り発生装置100をケース83内に収
めた状態を説明する図である。
【0047】図1及び図2に示すように、携帯型香り発
生装置100は、固体香り源を入れるための香り源タン
ク10、香り源タンクを密閉するための逆止弁アレイ3
0、発生させたい香りを選択するための能動弁アレイ2
0、香りタンクに空気を送り込むための送風ポンプ40
を有している。なお、図1、図2中符号Baは、ネジで
あって、能動弁アレイ20、香り源タンク10、及び逆
止弁アレイ30を一体化するために用いられる。
【0048】また、携帯型香り発生装置100には、図
3(a)に示すように、ハウジング80、カバー81、
及びコネクタ60を有し、ハウジング80、カバー81
は、互いに組み合わさることによりケース83を構成
し、このケース83は、部材10、20、30、40
(後述する駆動回路110、電池も含む)を収納する。
さらに、カバー81には、微少孔81aが設けられてい
る。また、コネクタ60は、このケース83から上側に
突出するように配置されたもので、後述するごとく、駆
動回路110に接続されている。
【0049】ここで、香りタンク10のタンク本体11
は、12mm×30mm×15mm程度の大きさであ
り、その内部には図2に示すように、断面サイズ2mm
×2mm程度の直方体状の空間10aが多数設けられて
いる。各空間10a内には、各々別々の香りの固体香り
源が入れられている。さらに、香りタンク10には、空
間10a毎にこの空間内に空気を流入するための流入孔
10bと、空間10a毎にこの空間内から空気を流出す
るための流出孔10cとが設けられている。
【0050】本装置で所望の香りを発生させる際は、能
動弁アレイ20を操作して、所望の香りの固体香り源が
入れられた空間の流路を開放し、送風ポンプ40を駆動
して100ml/min程度の空気を送風する。送風ポ
ンプ40から送り出された空気は、その圧力で逆止弁ア
レイ30を押し開き、固体香り源の入れられた空間10
aを通過して香り材を蒸発させ、この蒸発した香り材と
ともに外部に放出される。このことにより、本装置の使
用者はこの放出された空気に含まれる香りを楽しむ。
【0051】また、本装置の待機状態においては、能動
弁アレイ20および逆止弁アレイ30は閉じており、香
り源タンク10は密閉されている。
【0052】以上のように、本装置では、1個の送風ポ
ンプ40で送風し、能動弁アレイ20の切替えにより送
風する空間を選択できるため、従来技術3のように、ポ
ンプを多数設ける必要が無く、小型の香り発生装置が実
現可能である。また、能動弁アレイ20のバルブのリフ
ト量は微小(0.2mm程度)で良いため、単純な駆動
機構を採用でき、従来技術1のような、レーザ光源移動
手段や、ディスク回転手段のような複雑な機構を必要と
しないため、小型な装置が実現できる。
【0053】さらに、図3(a)、(b)に示すように
コネクタ60を使用して、携帯電話のコネクタに直接取
り付けて使用するため、装着状態においても小型であ
る。
【0054】また、能動弁アレイ20の操作と送風ポン
プ40による送風のみにより香りを発生させており、従
来技術2にあるような加熱手段を使わないため、消費電
力が小さい。
【0055】さらに、香り材タンク10の各空間の空気
流入孔側には逆止弁アレイ30が設けられ、空気流出孔
側には能動弁アレイ20が設けられているため、待機状
態においては、香り源タンク10は密閉されており、待
機時の香り材の自然蒸発を防止している。これにより、
本装置内で香りが混合してしまうことがなく、キレの良
い香りの発生を実現できる。さらに、これは、固体香り
源の保存期間を長くできるという効果ももたらす。
【0056】なお、香り源タンク10内に多数入れられ
ている固体香り源は、直径1mm程度の球状の多孔質材料
の表面に、液体香り材が付着しているものである。多孔
質材料は表面積が非常に広く、これを多く使用すること
で、その表面に極薄い膜状に多くの液体香り材を付着さ
せることができる。従来技術2のように液体のタンクを
使用する場合、傾斜や倒置による液体の漏洩や誤動作が
懸念されるが、本実施形態のように多孔質表面に付着さ
せた場合は、傾斜や倒置の影響を受けることが無い。
【0057】以下、携帯型香り発生装置100の詳細な
構成について図2乃至図8を用いて説明する。
【0058】図4は、香り源タンク10の分解図、図5
は、逆止弁アレイ30の分解図、図6、図8は、逆止弁
アレイ30の部分的拡大図である。
【0059】先ず、香り源タンク10は、図2および図
4に示すように、タンク本体11以外に、カバー12、
カバー13を有して構成されており、タンク本体11の
流入孔10b側にはカバー13が取り付けられ、タンク
本体11の流出孔10c側にはカバー12が取り付けら
れている。各カバー12、13には、各空間10aの各
々に対応して、直径0.5mm程度の穴12a、13aが
複数個開けられており、固体香り源は直径1mm程度で
あるため、これら穴は空気のみ通過させ、固体香り源が
これら穴から出ることは無い。これにより、固体香り源
は香り源タンク10の各空間10a内からこぼれ落ちる
こと無く、空気のみ、香り源タンク10の各空間10a
内を通過できるため、香り発生装置100は傾斜や倒置
の影響を受けることが無い。
【0060】逆止弁アレイ30は、図2、図5に示すよ
うに、スペーサ31、可動部32、固定部33、スペー
サ34、カバー35から構成される。図6に示すよう
に、固定部33には、各開口部eが設けられ、これら開
口部eは、各流入孔10bの各々に対向するように配置
されている。可動部32には、各バルブシートa、各ス
プリングb、ベースcから構成されて、各バルブシート
aは、それぞれ、各開口部eの各々に対向するように設
けられている。
【0061】バルブシートaは、略円形状に形成され
て、その直径は開口部eの直径より若干大きい。スプリ
ングbは、バルブシートa毎に4個用いられて、これら
スプリングbは、バルブシートa及びベースcの間に配
設されたもので、弾性変形により、バルブシートaを垂
直方向(すなわち、図6中の矢印Lの方向及びその逆方
向)にて移動可能に支持する。また、ベースcは、各バ
ルブシートa、各スプリングbを支持する。
【0062】ここで、図2、図5、図6では説明のため
部品間が離れているが、実際には各部品は密着してお
り、待機時には、開口部eはバルブシートaにより覆わ
れて閉じられている。送風ポンプ40が稼動した場合、
バルブシートaには圧力P(図6参照)が作用するた
め、バルブシートaは矢印L方向に移動して、空気が通
り抜ける。送風ポンプ40が停止すると、スプリングb
の反力によりバルブシートaは再び固定部33に密着
し、開口部eは閉じられる。但し、可動部32は、スペ
ーサ31を介して香り源タンク10に取り付けられてお
り、スペーサA31により各バルブシートaが移動でき
る空間が確保されている。
【0063】一方、スペーサ34は、環状に形成された
もので、カバー35と組み合わさることにより逆止弁ア
レイ30の上流側に空間34bを形成している。この空
間34bは、送風ポンプ40から送られる空気を各流路
に分配する役割を果たしている。スペーサ34には、そ
の開口部34cから延出するように筒状に形成される取
り付け口34aが設けられ、この取り付け口34aは、
その一端部側に送風ポンプ40が取り付けられる。さら
に、スペーサ34の裏側には、開口部34cから空間3
4bに連通する溝部34dが設けられている。このこと
により、送風ポンプ40からの送風空気が、取り付け口
34a、開口部34c、溝部34dを介して空間34b
内に入ることになる。
【0064】以上のように、逆止弁アレイ30は単純な
構成になっており、小型な構造を実現している。
【0065】能動弁アレイ20は、図2に示すように、
スペーサ21、可動部22、固定部23、スペーサ2
4、及びアクチュエータ50から構成される。なお、ス
ペーサ24、アクチュエータ50を除いた構成は逆止弁
アレイ30と同一である。また、可動部22及び固定部
23は、請求項1に記載の制御弁を構成する。
【0066】アクチュエータ50は、図7に示すよう
に、各突出部51を有しており、後述する駆動回路11
0からの駆動信号により、各々の突出部51を突出させ
ることができる。
【0067】図8に示すように、固定部23には各開口
部eが設けられ、各開口部eは、各流出孔10cの各々
に対応し、かつ、各突出部51が個々に貫通されるよう
に配置されている。
【0068】可動部22は、各バルブシートa、各スプ
リングb、ベースcから構成され、バルブシートaの直
径は開口部eより若干大きい。図8では説明のため部品
間が離れているが、実際には各部品は密着しており、待
機時には、開口部eはバルブシートaにより閉じられて
いる。アクチュエータ50が作動して突出部51が突出
した場合、バルブシートaには力Fが作用し、バルブシ
ートaは矢印L方向に移動して、送風空気が通り抜け
る。アクチュエータ50を復帰させ突出部51が元に戻
ると、スプリングbの反力によりバルブシートaは再び
固定部23に密着し、開口部eは閉じられる。
【0069】また、可動部22は、図2に示すように、
スペーサ21を介して香り源タンク10に取り付けられ
ており、このスペーサ21は、各開口部21aが設けら
れている。これら開口部21aは、香りタンク10の各
流出孔10cの各々に対応するように設けられたもの
で、各バルブシートaが個々に流出孔10c側に移動で
きる空間を確保する。一方、スペーサ24は、環状に形
成され、アクチュエータ50との間に空間を形成する。
【0070】このことにより、スペーサ24及びアクチ
ュエータ50の間に形成される空間部内に、送風ポンプ
40から香りタンク10を通して送り出される送風空気
が、流入する。この構成により、所望の香りに対応して
アクチュエータ50を作動させ、突出部51を突出させ
ることにより、所望の香りを選択して発生させることが
できる。
【0071】なお、このアクチュエータ50には、図示
しないソレノイドと突出部51から構成され、電圧を与
えられることによりこのソレノイドにて磁場が発生し、
その磁場により突出部51を押し出すような、ソレノイ
ドアクチュエータの使用が有効である。しかし、これに
は、電圧を与えることにより、圧電現象により突出部が
押し出される圧電アクチュエータや、熱を与えることに
より形状が変化して突出部が押し出される形状記憶合金
アクチュエータや、熱を与えることにより形状が変化し
て突出部が押し出されるバイメタルアクチュエータを使
用することも可能である。
【0072】スペーサ24には、図2に示すように、そ
の側部にて、微小孔24cが設けられており、送風ポン
プ40から送風される空気は微小孔24cを通過して、
噴流状に外部に放出される。この噴流は指向性を有する
ため、噴流の方向を使用者の鼻に向けることで周囲に香
りを散布させることなく、使用者が香りを楽しむことが
できる。
【0073】次に、携帯型香り発生装置100の駆動回
路110について図9を用いて説明する。図9は、携帯
型香り発生装置100の概略電気回路構成を示すブロッ
ク図である。
【0074】駆動回路110には、携帯電話が受信した
香りの種類を指定する信号がコネクタ60が入力され
る。駆動回路110は、この信号に基づき、送風ポンプ
40の起動、能動弁アレイ20の駆動を行う。携帯電話
から駆動回路110に転送される香りの種類を特定する
信号は、送風ポンプ40の駆動や能動弁アレイ20の駆
動を指示するものではなく、あくまで香りの種類を特定
するものであるため、駆動回路110は、この指示され
る香りの種類に基づき、能動弁アレイ20(及び、送風
ポンプ40)の駆動を行う。これにより、携帯電話から
の信号に基づいて所望の香りを発生させることができ
る。なお、駆動回路100には、本装置を稼動させるた
めの図示されていない電池が接続されている。
【0075】次に、本装置100を稼動させる手順につ
いて説明する。先ず、駆動回路110は、携帯電話から
入力される信号に基づき、発生させたい香り材の入れら
れている空間に付随した能動弁アレイ20のアクチュエ
ータ50を駆動する。
【0076】この能動弁アレイ20の駆動としては、ア
クチュエータ50の各突出部51のうち、いずれかの突
出部51を突出させる。これに伴い、この突出部51
が、対応する開口部eを貫通させて、対応するバルブシ
ートaを押し出すことができる。これにより、バルブシ
ートaが矢印L方向に移動することにより、能動弁アレ
イ20内で空気流路を開くことができる。
【0077】このように能動弁アレイ20を駆動して流
路を開くと、送風ポンプ40の駆動を開始すると、この
送風ポンプ40からの送風空気が、取り付け口34a、
開口部34c、溝部34dを通して空間34b内に流入
される。これに伴い、この送風空気が、逆止弁アレイ3
0のうち、上述のごとく突出した突出部51に対応する
バルブシートaに圧力Pを加える。このため、このバル
ブシートaを矢印L方向に移動させることができ、逆止
弁アレイ30内において、上述のごとく突出した突出部
51に対応して、空気流路を開くことになる。
【0078】これに伴い、空間34b内からの送風空気
が、当該空気流路を通して、香り源タンク10の空間1
0aを通る。ここで、この送風空気が、所望の香り材
(携帯電話から入力される信号に基づき指定される)を
蒸発させて、この蒸発した香り材を含んだ送風空気が、
能動弁アレイ20内の空気流路(これは、上述のごとく
突出した突出部51により形成される流路)を通過す
る。これにより、所望の香り材(携帯電話から入力され
る信号に基づき指定される)を含む送風空気が、スペー
サ24の微小孔24cを経て、カバー81の微少孔81
aから外部から吹き出されることになる。
【0079】その後、駆動回路100は、送風ポンプ4
0の駆動を停止して、送風ポンプ40が送風を停止する
と、逆止弁アレイ30にて、上述のごとくL方向に移動
されたバルブシートaが、各スプリングbの反力により
再び固定部33に密着して開口部eは閉じられる。
【0080】さらに、駆動回路100は、能動弁アレイ
20のアクチュエータ50に対する駆動を停止すると、
スプリングbの反力によりバルブシートaは再び固定部
23側に戻り固定部23に密着し、開口部eは閉じられ
る。これに伴い、上述のごとく突出している突出部51
が、バルブシートaを介してスプリングbの反力を受
け、復帰される。
【0081】なお、本発明の実施にあたり、アクチュエ
ータ50において、1つだけの突出部51を突出させる
ことにより、空気流路を1つだけ開いて、単一の香り源
を選択してもよい。あるいは、複数の突出部51を突出
させることにより、複数の空気流路を開いて、複数の香
り源を選択でき複数の香り源から発生した香りを合成す
ることもできる。この場合、香りの素となる物質を香り
源タンクの各空間10aに入れておき、随時合成するこ
とで莫大な種類の香りを発生させることが可能となる。
【0082】また、本発明の実施にあたり、アクチュエ
ータ50を駆動する際、パルス状波形の信号でアクチュ
エータ50を駆動し、パルス状波形のデューティ比を必
要に応じて変化させることで、さらにこれを効果的に実
施できる。すなわち、パルスが立ち上がっている場合に
シートバルブaは開いており、立ち上がっていない場合
弁は閉じている。シートバルブaが開いている間は空気
が流れ、閉じると遮断されるため、これを高速で繰返し
てパルス状波形のデューティー比を変化させることによ
り、空気の流量調節することができる。つまり、波形の
1周期あたりの立ち上がっている時間が長い場合は1周
期あたりの弁の開いている時間が長くなり流量は大きく
なり、短ければ流量は少なくなる。従って、複数の流路
を開いた場合に、各流路の流量を個別に調節することが
でき、複数の香り源から発生した香りの合成において、
各香りの合成比を制御できるため、きめこまやかに香り
を調節できる。
【0083】ところで、この香り発生装置100でさま
ざまな香りを楽しむ場合、前に発生させた香りと次に発
生させた香りが混ざり合うと悪臭になってしまうことが
懸念される。これに対しては、香りタンク10に設けら
れた複数の空間10aのうち、少なくとも1つの空間に
消臭材を蒸発する消臭源を入れておき、所望の香りを発
生させた後に、消臭源の入った空間に対して、能動弁ア
レイ20のアクチュエータ50により送風ポンプ40か
らの送風空気を流入させて、消臭材を含む送風空気を噴
射する構成を取ることが有効である。これにより、いっ
たん発生させた香りを消臭して、次の香りを発生させる
ことができ、多種類の香りを切り替えて発生させたい場
合に、キレの良い切替を実現できる。
【0084】また、別の問題として、ある香りを発生さ
せた場合に香り発生装置100内部にその香りが残留
し、次に別の香りを発生させた場合に、香りが混ざり合
って悪臭が発生することが懸念される。これに対して
は、香りタンク10に設けられた複数の空間10aのう
ち、少なくとも1つの空間には何も入れず、所望の香り
を発生させた後に、この空間を通した空気を噴射する構
成を取ることが有効である。これにより、香り発生装置
100内に残留した香り源を外に排出し、次に他の香り
を発生させる際に、装置内で異種の香りが混ざってしま
うことを防止でき、キレの良い香りの切替を実現でき
る。
【0085】この問題については、別の実施方法も考え
られ、香りタンク10に設けられた複数の空間のうち、
少なくとも1つの空間には香り吸着材をいれ、所望の香
りを発生させた後に、送風ポンプ40を逆転させ香り吸
着材を入れた空間に空気を流入させることも有効であ
る。これにより、装置使用時に装置内に停留した香り
を、吸着材に吸着させることができ、他の香りを次に発
生させたい場合に、異種の香りが混ざってしまうことを
防止できる。その結果、キレの良い香りの切替を実現で
きる。但し、この場合、吸着材をいれた空間についての
流れ方向が他の空間と逆方向になるため、能動弁アレイ
20および逆止弁アレイ30の、この空間についての作
動方向を、流れ方向が逆になるように構成する。 (第2実施形態)上記第1実施形態の香り発生装置にお
いて、スペーサC24に微小孔aを設けることにより、
送風ポンプ40から送風される気体が微小孔を通過し
て、指向性を有する噴流状に外部に放出され、周囲に香
りを散乱させることなく使用者が香りを楽しむことがで
きることを記載したが、本実施形態ではこれをさらに効
果的に実現するための方式を記載する。
【0086】図10は、第2実施形態の香り発生装置の
構成を示したものであり、上記第1実施形態の香り発生
装置100に、指向性噴流発生装置60を取り付けたも
のである。
【0087】指向性噴流発生装置60は、図11に示す
ように、ケース61、圧電アクチュエータ64から構成
される。ケース61には、吸入孔62、吹き出し孔63
が開けられている。
【0088】この動作を図12に示す。圧電アクチュエ
ータ64に、パルス状の駆動信号Sを入力すると、圧電
アクチュエータは図12の矢印dに示す方向に急速変形
して、ケース61内の体積が微小ではあるが急激に小さ
くなる。これにより、ケース内61の空気が急激に押し
出され、渦流Vを伴なう噴流Fが形成される。この噴流
Fは強い指向性と運動エネルギーを持っており、この噴
流Fは周囲に拡散すること無く、使用者に到達すること
ができる。したがって、噴流の到達方向に装置使用者の
鼻を持ってくれば、使用者のみが香りを楽しむことがで
き、周囲の香りの散布を最小限にできる。
【0089】これを利用して香りを使用者に到達させる
ためには、まず香り発生器100を作動させ、使用者が
所望する香りを含む空気をケース61内に注入し、その
後、指向性噴流発生装置60を作動させる。
【0090】なお、圧電アクチュエータ64について
は、急速変形が可能なアクチュエータであれば他のアク
チュエータも採用可能であり、例えば電磁力で駆動する
ソレノイドアクチュエータも使用可能である。
【0091】以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の
構成との対応関係について説明すると、能動弁アレイ2
0が制御弁に相当し、穴12a、13aが請求項5に記
載の穴に相当し、カバー12、13が穴開部材に相当
し、バルブシートaが弁材に相当し、スプリングbが梁
に相当し、ベースcが土台に相当し、微少孔81aが放
出孔に相当し、吹き出し孔63が出口に相当し、指向性
噴流発生装置60が箱部に相当し、圧電アクチュエータ
64が放出アクチュエータに相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の香り発生装置の全体構
成を表す斜視図である。
【図2】上記第1実施形態の香り発生装置の分解図であ
る。
【図3】上記第1実施形態の使用例を表す説明図であ
る。
【図4】上記第1実施形態の機能を示す説明図である。
【図5】上記第1実施形態の機能を示す説明図である。
【図6】上記第1実施形態の機能を示す説明図である。
【図7】上記第1実施形態の機能を示す説明図である。
【図8】上記第1実施形態の機能を示す説明図である。
【図9】上記第1実施形態の電気回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の第2実施形態の香り発生装置の全体
構成を表す斜視図である。
【図11】上記第2実施形態の機能を示す説明図であ
る。
【図12】上記第2実施形態の機能を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10…香り源タンク、20…能動弁アレイ20、30…
逆止弁アレイ30、40…送風ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧川 賢司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 柴田 貴行 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H045 AA12 AA26 AA31 BA19 CA28 DA15 EA34 EA44 4C002 AA06 BB01 CC10 DD07 DD13 EE07 HH10 KK04

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を送風するための送風ポンプ(4
    0)と、 複数個の独立した空間(10a)を有するとともに、こ
    の空間毎に別々の香り源が入っており、かつ、前記送風
    ポンプから送風空気が前記空間内に流入するための流入
    孔(10b)と、前記香り源からの香り材を含む前記送
    風空気を前記空間内から流出するための流出孔(10
    c)とが前記空間毎に設けられている香り源タンク(1
    0)と、 前記送風ポンプからの送風空気の流路を前記各空間毎に
    開閉させるように制御する制御弁(20)と、 前記香り源タンクの各空間に対して空気を送風させるた
    めに前記送風ポンプを駆動するとともに、前記送風空気
    の流路を前記空間毎に開閉させるために前記制御弁を駆
    動する駆動回路(110)と、 を有する特徴とする香り発生装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動回路にとって前記送風ポンプ及
    び前記制御弁を駆動するのに必要な信号が外部機器(7
    0)から入力され、かつ、前記外部機器と当該香り発生
    装置とを接続するためのコネクタ(60)を有する特徴
    とする請求項1に記載の香り発生装置。
  3. 【請求項3】 前記香り源は、固体香り源であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の香り発生装置。
  4. 【請求項4】 前記固体香り源は、多孔質材料と、この
    多孔質材料の表面に付着した液体香り材とから成ること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の香
    り発生装置。
  5. 【請求項5】 前記香り源タンクの流入孔側と流出孔側
    のうち少なくとも一方には、前記固体香り源より小さい
    穴(12a、13a)を前記各空間の各々に対応して配
    置されてなる穴開部材(12、13)が設置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の香り発生装置。
  6. 【請求項6】 前記制御弁は、前記香り源タンクの流出
    孔側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか1つに記載の香り発生装置。
  7. 【請求項7】 前記制御弁は、 前記各流出孔の各々に対応して配設されて、前記各流出
    孔からの前記送風空気の流路を前記流出孔毎に構成する
    各開口部(e)を有する固定部(23)と、 前記各開口部の各々に対応するように配置されて、前記
    各開口部を個々に開閉するための各弁材(a)と、 前記各弁部材によって前記各開口部を個々に開閉させる
    ためのアクチュエータ(50)と、を有することを特徴
    とする請求項6に記載の香り発生装置。
  8. 【請求項8】 前記制御弁は、前記各弁材の各々を開閉
    可能に支持する各梁(b)と、前記各梁を支える土台
    (c)と、を有することを特徴とする請求項7に記載の
    香り発生装置。
  9. 【請求項9】 前記各弁材は、前記各梁及び前記土台と
    とともに、シート状に形成されていることを請求項8に
    記載の香り発生装置。
  10. 【請求項10】 前記アクチュエータは、前記駆動回路
    からの駆動に基づき、前記各弁材の個々に突出して前記
    各開口部を個々に開けさせるための各突出部(51)を
    有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1つ
    に記載の香り発生装置。
  11. 【請求項11】 前記アクチュエータは、前記各突出部
    を個々に前記固定部の各開口部内を貫通して前記各弁材
    の個々に突出するように配置されていることを特徴とす
    る請求項10に記載の香り発生装置。
  12. 【請求項12】 前記アクチュエータは、前記駆動回路
    からの駆動に基づき、前記各突出部を個別に突出させる
    ために電磁力を発生するように構成されていることを特
    徴とする請求項10又は11に記載の香り発生装置。
  13. 【請求項13】 前記アクチュエータは、前記駆動回路
    からの駆動に基づき、前記各突出部を個別に突出させる
    ために圧電現象を生じるように構成されていることを特
    徴とする請求項10又は11に記載の香り発生装置。
  14. 【請求項14】 前記アクチュエータは、前記駆動回路
    からの駆動に基づき、形状が変化して前記各突出部を個
    別に突出させるための形状記憶合金を有することを特徴
    とする請求項10又は11に記載の香り発生装置。
  15. 【請求項15】 前記アクチュエータは、前記駆動回路
    からの駆動に基づき、熱を発生して形状を変化させて前
    記各突出部を個別に突出させるためのバイメタルを有す
    ることを特徴とする請求項10又は11に記載の香り発
    生装置。
  16. 【請求項16】 前記香り源タンクの各流入孔側に設け
    られ、前記送風ポンプからの送風空気を前記香り源タン
    クの各空間内に通すとともに、前記各空間内から前記送
    風ポンプ側に空気の流入を防止するための流入防止弁
    (30)を有する特徴とする請求項1乃至15のいずれ
    か1つに記載の香り発生装置。
  17. 【請求項17】 前記流入防止弁は、 前記送風ポンプからの送風空気の流路を前記流入孔毎に
    構成する各開口部(e)を有する固定部(33)と、 前記固定部の前記香り源タンク側に設けられ、当該各開
    口部の個々に開閉し、かつ、当該各開口部の個々を覆う
    ことにより、前記各空間内から前記送風ポンプ側に空気
    の流入を防止する各弁材(a)とを有することを特徴と
    する請求項16に記載の香り発生装置。
  18. 【請求項18】 前記各流入防止弁は、前記各弁材の各
    々を開閉可能に支持する各梁(b)と、前記各梁を支え
    る土台(c)と、を有することを特徴とする請求項17
    に記載の香り発生装置。
  19. 【請求項19】 前記各弁材は、前記各梁及び前記土台
    ととともに、シート状に形成されていることを請求項1
    8に記載の香り発生装置。
  20. 【請求項20】 前記制御弁に対して送風空気の下流側
    に設けられ、前記香り源からの香り材を含むを前記送風
    空気を外部に噴流状に放出させるための放出孔(24
    c)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至1
    9のいずれか1つに記載の香り発生装置。
  21. 【請求項21】 前記駆動回路は、前記外部機器として
    の携帯電話が受信した香りの種類を指定する信号に基づ
    き、前記送風ポンプ及び前記制御弁の駆動を行うことを
    特徴とする請求項2記載の香り発生装置。
  22. 【請求項22】 前記駆動回路は、前記制御弁を駆動し
    た後に、前記送風ポンプの駆動を開始することを特徴と
    する請求項1乃至21のいずれか1つに記載の香り発生
    装置。
  23. 【請求項23】 前記駆動回路は、前記香り源タンクの
    空間毎に設けられる前記送風空気の各流路のうち、1つ
    だけの流路を開けさせるように前記制御弁を駆動するこ
    とを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1つに記載
    の香り発生装置。
  24. 【請求項24】 前記駆動回路は、前記香り源タンクの
    空間毎に設けられる前記送風空気の各流路のうち、複数
    の流路を開けさせるように前記制御弁を駆動することを
    特徴とする請求項1乃至23のいずれか1つに記載の香
    り発生装置。
  25. 【請求項25】 前記駆動回路は、前記制御弁をパルス
    状波形の信号により駆動して、前記送風空気の流路を前
    記香り源タンクの空間毎に間欠的に開閉させ、かつ、前
    記パルス状波形のデューティ比を必要に応じて変化させ
    ることにより、前記送風空気の流路を開ける時間を前記
    空間毎に可変することを特徴とする請求項1乃至24の
    いずれか1つに記載の香り発生装置。
  26. 【請求項26】 前記香りタンクに設けられた複数の空
    間のうち、少なくとも1つの空間には、消臭材を発生さ
    せる消臭源が入れられており、 前記駆動回路は、前記香り材を含む送風空気を送風させ
    た後に前記消臭材を流出させるように前記制御弁を制御
    することを特徴とする請求項1乃至25のいずれか1つ
    に記載の香り発生装置。
  27. 【請求項27】 前記香りタンクに設けられた複数の空
    間のうち、少なくとも1つの空間には何も入れないよう
    にしてあり、 前記駆動回路は、前記香り材を含む送風空気を送風させ
    た後に当該1つの空間を通した空気を流出させるように
    前記制御弁を制御することを特徴とする請求項1乃至2
    6のいずれか1つに記載の香り発生装置。
  28. 【請求項28】 前記香りタンクに設けられた複数の空
    間のうち、少なくとも1つの空間には、香り吸着材が入
    れられており、 前記駆動回路は、前記香り材を含む送風空気を送風させ
    た後に、前記香り吸着材を入れた空間内に、前記前記香
    り材を含む送風空気を逆流させるために前記制御弁と前
    記送風ポンプとを駆動することを特徴とする請求項1乃
    至27のいずれか1つに記載の香り発生装置。
  29. 【請求項29】 前記制御弁の下流側には、前記香り材
    を含む送風空気を一時停留させる空間を形成するととも
    に、この一時停留された送風空気を外部に放出するため
    に出口(63)を有する箱部(60)と、 前記箱部の壁面を変形させて、前記出口から渦流を伴う
    前記送風空気を放出させるための放出アクチュエータ
    (64)と、を有することを特徴とする請求項1乃至2
    8のいずれか1つに記載の香り発生装置。
  30. 【請求項30】 前記放出アクチュエータは、前記箱部
    の壁面を圧電効果により変形させるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項29記載の香り発生装置。
  31. 【請求項31】 前記放出アクチュエータは、電磁力を
    発生してこの発生した電磁力に応じて前記箱部の壁面を
    変形させるように構成されていることを特徴とする請求
    項29記載の香り発生装置。
JP2002124489A 2002-04-25 2002-04-25 香り発生装置 Withdrawn JP2003310740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002124489A JP2003310740A (ja) 2002-04-25 2002-04-25 香り発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002124489A JP2003310740A (ja) 2002-04-25 2002-04-25 香り発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003310740A true JP2003310740A (ja) 2003-11-05

Family

ID=29539515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002124489A Withdrawn JP2003310740A (ja) 2002-04-25 2002-04-25 香り発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003310740A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005224464A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Aideisu:Kk アロマセラピー効果の香り放出する容器
JP2005352282A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Univ Of Tokyo 匂い掲示装置、及び匂い掲示方法
FR2882934A1 (fr) * 2005-03-08 2006-09-15 4Mtec Sarl Dispositif associe a un telephone portable permettant de diffuser des odeurs.
JP2008073514A (ja) * 2006-08-10 2008-04-03 Avago Technologies Wireless Ip (Singapore) Pte Ltd 携帯電子装置におけるマイクロ流体通路、及びリザーバ
JP2009106402A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Hitachi Ltd 香り源およびそれを用いた香り発生装置
JP2014000183A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Kenichi Inoue 携帯用芳香発生装置。
JP2014230632A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 独立行政法人情報通信研究機構 嗅覚ディスプレイおよびそれに用いる香源カートリッジ
JP2014233544A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 新光株式会社 ボックス型空気清浄用具
JP2016522701A (ja) * 2013-04-22 2016-08-04 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 切換可能な気体及び液体の放出及び送達デバイス、システム及び方法
WO2020179256A1 (ja) 2019-03-06 2020-09-10 ソニー株式会社 香り提供装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005224464A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Aideisu:Kk アロマセラピー効果の香り放出する容器
JP2005352282A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Univ Of Tokyo 匂い掲示装置、及び匂い掲示方法
FR2882934A1 (fr) * 2005-03-08 2006-09-15 4Mtec Sarl Dispositif associe a un telephone portable permettant de diffuser des odeurs.
JP2008073514A (ja) * 2006-08-10 2008-04-03 Avago Technologies Wireless Ip (Singapore) Pte Ltd 携帯電子装置におけるマイクロ流体通路、及びリザーバ
US8020573B2 (en) 2006-08-10 2011-09-20 Avago Technologies Wireless Ip (Singapore) Pte. Ltd. Microfluidic channels and reservoirs in portable electronic devices
JP2009106402A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Hitachi Ltd 香り源およびそれを用いた香り発生装置
JP2014000183A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Kenichi Inoue 携帯用芳香発生装置。
JP2016522701A (ja) * 2013-04-22 2016-08-04 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 切換可能な気体及び液体の放出及び送達デバイス、システム及び方法
US10556035B2 (en) 2013-04-22 2020-02-11 The Regents Of The University Of California Switchable gas and liquid release and delivery devices, systems, and methods
US11464883B2 (en) 2013-04-22 2022-10-11 The Regents Of The University Of California Switchable gas and liquid release and delivery devices, systems, and methods
JP2014230632A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 独立行政法人情報通信研究機構 嗅覚ディスプレイおよびそれに用いる香源カートリッジ
JP2014233544A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 新光株式会社 ボックス型空気清浄用具
WO2020179256A1 (ja) 2019-03-06 2020-09-10 ソニー株式会社 香り提供装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11464883B2 (en) Switchable gas and liquid release and delivery devices, systems, and methods
KR101634511B1 (ko) 후각 디스플레이 및 그것에 사용하는 향원 카트리지
JP2003310740A (ja) 香り発生装置
US6554203B2 (en) Smart miniature fragrance dispensing device for multiple ambient scenting applications and environments
US5342584A (en) Air freshener device and cartridge with battery
KR101006131B1 (ko) 휴대용 향기공급장치
US5234162A (en) Air freshener device cartridge
JP2008073514A (ja) 携帯電子装置におけるマイクロ流体通路、及びリザーバ
US20080315005A1 (en) Active material emitting device and method of dispensing an active material
JP2004298607A (ja) 空気砲発生装置
WO2009024840A1 (en) Method and apparatus for scent dispensing
KR20200079246A (ko) 휘발성 물질의 확산 장치와 이러한 장치 또는 기계식 또는 진동식 캡슐 작동기를 포함하는 다른 장치에 사용할 수 있는 휘발성 물질의 방향 캡슐을 포함하는 카트리지
EP3634504B1 (en) Volatile diffuser pods and related systems
CN113507863A (zh) 香味提供装置
JPH08155021A (ja) 香料発散器
CN100425294C (zh) 用于散发香味剂或者芳香剂的装置
JP2003343870A (ja) 香り発生装置
KR100614967B1 (ko) 휴대통신기기용 초소형 향분사장치
US11344647B2 (en) Wireless electromechanical device for controlled release of fragrances and scents
JP2020130714A (ja) 香りディスプレイ
CA2068462C (en) Air freshener device and cartridge with battery
JPH02126855A (ja) 芳香器
JPH04128750U (ja) 香り発生装置
JPH0332674A (ja) 脱臭・芳香装置
JPH01139068A (ja) 芳香器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705