JP2003310158A - 粉末緑茶飲料 - Google Patents
粉末緑茶飲料Info
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- JP2003310158A JP2003310158A JP2002122183A JP2002122183A JP2003310158A JP 2003310158 A JP2003310158 A JP 2003310158A JP 2002122183 A JP2002122183 A JP 2002122183A JP 2002122183 A JP2002122183 A JP 2002122183A JP 2003310158 A JP2003310158 A JP 2003310158A
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Abstract
なくいつも煎れたての風味を味わうことができ、保管中
の変質、変色並びにフロックの発生による商品価値の低
下が無く、しかもカテキン類、ビタミン類、食物繊維な
どの有用な成分を効率良く摂取することができる手軽な
緑茶飲料を提供する。 【解決手段】ペットボトル、ガラスビン、金属缶等から
なる飲料水を入れる本体と本体びん口をネジ着して密封
する蓋体とからなるボトル型密閉容器入り緑茶飲料にお
いて、前記本体びん口に着脱可能に止着されている茶封
入小容器内に、臼等で粉末状に粉砕した緑茶粉茶を収容
させ、飲用時の蓋体螺回時に、蓋体に設けられている凸
部によって前記小容器を突き破り、小容器内の緑茶粉茶
をオリゴ糖が０．０５〜５ｗｔ％添加されている飲料水
中に落下混入させるようにした緑茶飲料である。
Description
する密封容器詰液体飲料（以下、「粉末緑茶飲料」とい
う。）に関するものであり、より詳しくは煎れたての緑
茶風味を保持した自動販売機等で購入して町中で飲用で
きる粉末緑茶飲料に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】緑茶には、カテキン類、ビタミン類、食
物繊維などの有用な成分が豊富に含有されており、健康
を増進できることが知られている。特に、茶葉を粉砕し
てそのまま飲用すれば効率良くこれらを摂取できること
も知られている。 【０００３】これら緑茶の効用により、微粉末茶を使用
した茶飲料が各種開発されている。しかし、緑茶はお茶
を煎れてから時間がたつと褐色に変化して、緑茶特有の
香りとこくのある風味が無くなるという問題点がある。
さらに、フロックと言われる綿状浮遊物又は沈殿物が生
じ、商品性を低下させるという問題点もある。 【０００４】抽出成分の酸化による褐色変化を防止する
ためにアルコルビン酸等の酸化防止剤が添加された茶飲
料や、粉末茶の可溶性を向上させ、微粉末茶の変質や変
色を防止するためにデキストリン等を添加した茶飲料が
開発されている。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】しかし緑茶風味を味わ
うためには煎れたてのお茶を飲用することがよく、手軽
に煎れたてのお茶を楽しむ方法として粉末状にした粉末
茶を用いる方法がある。しかし茶粉末は凝集性が強く、
特に分散活性力が小さい冷水への分散性が悪いという問
題点がある。季節によりさまざまな温度で飲用されるた
め、冷水での分散性が不十分でままこを形成して飲用で
きないことは大きな問題である。 【０００６】そのため本発明は冷水においても分散し、
飲用時に煎れたての緑茶風味を味わうことができる粉末
緑茶飲料を提供することにある。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は飲料水を入れる本体と、本体びん口にネジ着
して同びん口を密封する蓋体とからなるボトル型緑茶飲
料において、上記本体及び蓋体は合成樹脂、ガラス或い
は金属のいずれかで作られており、さらに上記本体内に
はオリゴ糖を０．０５ｗｔ％〜５ｗｔ％の範囲で添加混
入した飲料水を収容し、さらにびん口部分には、茶粉末
をフィルム状部材にて密封保持してなる小容器を止着す
るとともに、上記小容器は、飲用時の蓋体螺回時に、蓋
側に設けられた凸部によって突き破られて、小容器内の
茶粉末が飲料水中に落下混入するようにしたことを特徴
とする緑茶飲料である。 【０００８】 【発明の実施の形態】本発明の実施例について説明す
る。緑茶を臼等により粉砕して製作した粉末茶を使用
し、分散活性力が小さい冷水への粉末茶分散性について
検証した結果を以下に示す。 【０００９】検証実施例１ 水温７℃の冷水１００ｍｌを入れた２００ｍｌビーカに
メジアン径１００μｍの粉末茶１ｇを入れ、フラクトオ
リゴ糖（明治製菓製メイオリゴＰ）の添加量を変えて粉
末茶の拡散状況を観測した。その結果を表１に示す。な
お攪拌はスターラー（回転数７５０ｒｐｍ）にて１０秒
攪拌、３０秒放置を１回とし、ダマが無くなるまで繰り
返し行い、その攪拌累積時間で表わした。 【００１０】 【表１】 【００１１】検証実施例２ 検証実施例１と同様に、水温７℃の冷水１００ｍｌを入
れた２００ｍｌビーカにメジアン径１００μｍの粉末茶
１ｇを入れ、イソマルトオリゴ糖（昭和産業製イソマル
ト）の添加量を変えて粉末茶の拡散状況を観測した結果
を表２に示す。攪拌はスターラー（回転数７５０ｒｐ
ｍ）にて１０秒攪拌、３０秒放置を１回とし、ダマが無
くなるまで繰り返し行いその攪拌累積時間で表わした。 【００１２】 【表２】 【００１３】検証実施例３ 検証実施例１と同様に、水温７℃の冷水１００ｍｌを入
れた２００ｍｌビーカにメジアン径１００μｍの粉末茶
１ｇを入れ、ガラクトオリゴ糖（日新製糖製カップオリ
ゴ）の添加量を変えて粉末茶の拡散状況を観測した結果
を表３に示す。攪拌はスターラー（回転数７５０ｒｐ
ｍ）にて１０秒攪拌、３０秒放置を１回とし、ダマが無
くなるまで繰り返し行いその攪拌累積時間で表わした。 【００１４】 【表３】 【００１５】以上のように、オリゴ糖の種類によって多
少のばらつきがあるが、０．０５ｗｔ％以上の添加量で
あれば３０秒程度で粉末茶がままこ状態になることなく
冷水中に拡散できることがわかる。 【００１６】オリゴ糖の添加量は０．０５ｗｔ％〜５ｗ
ｔ％が好ましく、０．１ｗｔ％〜１ｗｔ％がより好まし
い。 【００１７】０．０５ｗｔ％未満では拡散するのに時間
を要し、５ｗｔ％を越えても拡散時間に変化なく、オリ
ゴ糖が多すぎると緑茶特有の渋味が損なわれてくる。 【００１８】オリゴ糖にはフラクトオリゴ糖、イソマル
トオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オ
リゴ糖などのオリゴ糖を使用することができ、フラクト
オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖がより好ましい。 【００１９】これらのオリゴ糖はでんぷん、大豆、牛乳
などに含まれる糖分から作られるため通常製作されるも
のはシロップ状であり、これを更に乾燥させて粉末状に
加工されている。そのため、飲料液中に添加するオリゴ
糖には安価なシロップ状のものを使用することができ
る。 【００２０】本発明の粉末緑茶飲料の飲用方法を説明す
る。本粉末緑茶飲料１は自動販売機等で販売されてお
り、自動販売機等から飲用時に購入する。 【００２１】図１に示すように、本粉末緑茶飲料１には
オリゴ糖を添加した飲料液３を入れた本体容器２に蓋６
がカラー部材８およびシール部材９により固設されてい
る。本体容器２の飲み口部２ｂには茶封入小容器４が接
着等で密閉状態に止着されており、茶封入小容器４に対
向するように蓋６内側に突起部６ａが設けられている。
茶封入小容器４を接着等で密閉状態に止着するのは、運
搬時や保管時の飲料液３の液漏れを防止するためであ
る。 【００２２】茶封入小容器４内には、臼等により微粉末
状態に粉砕された緑茶の粉末茶が窒素ガス封入されてい
る。窒素ガス封入させるのは、保管中の粉末茶の変質、
変色を防止させるためである。 【００２３】なお飲料液３液漏れ防止や保管中の粉末茶
の変質、変色防止については本目的を達成できるもので
あれば本実施例に限定されることはない。 【００２４】飲用時にはシール部材９およびカラー部材
８を取り外し、蓋６に刻設されているねじ６ｂを本体容
器２の飲み口２ｂ外周部に刻設されているねじ２ｃに螺
合させる。これにより図２に示すように、パッキン７が
本体容器２と蓋６の隙間を密閉するとともに、突起部６
ａが茶封入小容器４を突き破り、粉末茶５を飲料液３中
に落下拡散させる。 【００２５】この時、飲料液３中にオリゴ糖を添加して
いるため粉末茶５がままこ状態になることなく飲料液３
中に拡散していく。本体を振ることにより、さらに粉末
茶５の拡散を良くすることができる。パッキン７により
飲料液３漏れ等を防止している。 【００２６】その後、蓋６を本体２より取外して、茶封
入容器４を飲み口２ｂより取外すことにより煎れたての
緑茶風味豊かな緑茶飲料を手軽に飲用することができ
る。 【００２７】本体容器２には、ペットボトル、ガラスビ
ン、金属缶のいずれかを使用することができ、茶封入容
器４、突起部６ａの形状、構造等は本目的を達成できる
ものであればよく、本実施例に限定されることはない。 【００２８】さらに本発明によれば、カテキン類、ビタ
ミン類、食物繊維などの有用な成分を効率良く摂取する
ことができる。粉末茶と飲料液が飲用時まで混合されな
いため、フロックが発生することがなく、粉末茶が変
質、変色することもなく、飲用時に煎れたての緑茶風味
を味わうことができる。 【００２９】 【発明の効果】飲用時には、煎れたての緑茶風味を味わ
うことができ、保管中の変質、変色並びにフロックの発
生による商品価値の低下を無くすることができる。 【００３０】飲用時、冷水であっても粉末茶がままこ状
態になることなく飲料液に拡散できる。 【００３１】安価なシロップ状のオリゴ糖を使用できる
ため、コストを安価に抑えることができる。 【００３２】カテキン類、ビタミン類、食物繊維などの
有用な成分を効率良く摂取することができる緑茶飲料を
場所、時間を問わず手軽に提供することができる。
である。 【図３】図１の蓋を取外した状態の説明図である。 【図４】図１の飲用時の説明図である。 【符号の説明】 １ 粉末緑茶飲料 ２ 本体容器 ３ 飲料液 ４ 茶封入小容器 ５ 粉末茶 ６ 蓋 ７ パッキン ８ カラー部材 ９ シール部材
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】飲料水を入れる本体と、本体びん口にネジ
着して同びん口を密封する蓋体とからなるボトル型緑茶
飲料において、上記本体及び蓋体は合成樹脂、ガラス或
いは金属のいずれかで作られており、さらに上記本体内
にはオリゴ糖を０．０５ｗｔ％〜５ｗｔ％の範囲で添加
混入した飲料水を収容し、さらにびん口部分には、茶粉
末をフィルム状部材にて密封保持してなる小容器を止着
するとともに、上記小容器は、飲用時の蓋体螺回時に、
蓋側に設けられた凸部によって突き破られて、小容器内
の茶粉末が飲料水中に落下混入するようにしたことを特
徴とする緑茶飲料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002122183A JP4045414B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 粉末緑茶飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002122183A JP4045414B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 粉末緑茶飲料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003310158A true JP2003310158A (ja) | 2003-11-05 |
| JP4045414B2 JP4045414B2 (ja) | 2008-02-13 |
Family
ID=29537869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002122183A Expired - Fee Related JP4045414B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 粉末緑茶飲料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4045414B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006280254A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Showa Sangyo Co Ltd | 分岐構造を有する３〜４糖類の新規用途、これらの糖類を有効成分とする抑制剤、並びに飲食物 |
| CN106962542A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-07-21 | 康师傅饮品控股有限公司 | 纤维绿茶饮料及其制备方法 |
-
2002
- 2002-04-24 JP JP2002122183A patent/JP4045414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006280254A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Showa Sangyo Co Ltd | 分岐構造を有する３〜４糖類の新規用途、これらの糖類を有効成分とする抑制剤、並びに飲食物 |
| JP4667101B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-04-06 | 昭和産業株式会社 | 分岐構造を有する４糖類の新規用途、これらの糖類を有効成分とする抑制剤 |
| CN106962542A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-07-21 | 康师傅饮品控股有限公司 | 纤维绿茶饮料及其制备方法 |
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|---|---|
| JP4045414B2 (ja) | 2008-02-13 |
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