JP2003309502A - 中間周波数に適用するためのアナログ・マルチプレクサ及び可変利得増幅器 - Google Patents

中間周波数に適用するためのアナログ・マルチプレクサ及び可変利得増幅器

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JP2003309502A
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ハリー・エス・ハーバーツ
David L Gannon
デービッド・エル・ギャノン
E Johnston Robert
ロバート・イー・ジョンストン
William R Goyette
ウィリアム・アール・ゴイェット
Colin S Phan
コリン・エス・ファン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の集積回路チップ上にマルチプレクサ及
び可変利得増幅器を集積し、部品数削減や速度および分
離に関する最適化を図った受信回路を提供する。 【解決手段】 ダイバーシティ受信回路システム(1
0)は、主チャネル(20)及びダイバーシティ・チャ
ネル(22)を含む。両チャネルにおいて、アナログ入
力信号を差動信号に変換する。受信回路システムは、単
一のRF集積回路チップ(16)上に形成されたマルチ
プレクサ(14)及び可変利得増幅器(12)を含み、
マルチプレクサが増幅器の前に配置される。主チャネル
およびダイバーシティ・チャネルにおける差動信号は、
マルチプレクサ(14)における増幅経路(72、7
8)および非増幅経路(76、82)に印加される。制
御信号により、増幅主チャネル信号、非増幅主チャネル
信号、増幅ダイバーシティ・チャネル信号、非増幅ダイ
バーシティ・チャネル信号の内1つを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、多数
のRFアナログ信号を多重化し増幅する回路に関し、更
に特定すれば、単一の集積回路上に設けられ、セルラー
電話基地局受信機において、主アナログ信号およびダイ
バーシティ・アナログ信号を多重化し増幅するマルチプ
レクサおよび可変利得増幅器に関し、チップ上において
マルチプレクサが増幅器よりも前方に位置するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従前より、通信システムはアナログ信号
をサンプリングし、当該システム内において信号処理を
行っていた。最近の傾向では、一般に、通信システムに
おける信号を時間サンプル・ディジタル・データ信号と
して表している。超高周波回路が利用可能になったため
に、ディジタル信号の処理は増々高い周波数においても
可能となり、100MHz台に達している。ディジタル
信号処理によってもたらされる利点には、変更に対する
柔軟性、温度や経年的影響を受けるアナログ構成要素
(素子)の較正を必要としない絶対精度、適度なコスト
で非常に複雑な信号処理ができることが含まれる。更
に、ディジタル信号処理は、多数のタスクで回路構成素
子を共有することができ、システムのハードウエアおよ
び関連するコストが更に削減する。しかしながら、ディ
ジタル回路構成素子は、高周波では非常に高価となる。
更に、無線周波数(RF)および中間周波数(IF)信
号双方を処理するようなディジタル・システムでは、特
に、複雑な変調を採用する波形に対して、信号の精度を
維持するために特別な注意を払わなければならない。
【0003】セルラー電話基地局は、セルラー電話信号
を受信し処理するために、多くの受信回路を用いてい
る。各受信回路は、通例では、2つのチャネル、主チャ
ネルおよびダイバーシティ・チャネルを用い、各々が別
個のアンテナを有するので、受信回路は、2つの受信信
号の内強い方を選択し、後続の処理を行うことができ
る。受信回路には、主チャネル信号およびダイバーシテ
ィ・チャネル信号を組み合わせ、性能向上を図ったもの
もある。これによって、受信機は、セルラー通話が途切
れる可能性を低下させ、信頼性を高めることができる。
しかしながら、この種の受信機は、回路構成素子の削
減、IFサンプリング回路の小型化および低コスト化、
ならびに高周波数における信号忠実性の維持について
は、その有効性に限界があった。
【0004】セルラー基地局用受信回路は、可変利得増
幅器(VGA)、ならびに主チャネルおよびダイバーシ
ティ・チャネルを伝搬するアナログ信号を増幅し選択す
るマルチプレクサを用いた自動利得制御を採用してい
る。また、アナログ信号は、アナログ‐ディジタル変換
器(ADC)にも印加され、ディジタル信号に変換して
ディジタル処理を行う。VGAおよびマルチプレクサに
関係する回路では、種々の場所で1つ以上のADCが用
いられている。
【0005】公知のアナログ・デバイスAD6600ダ
イバーシティ受信チップセットは、独立したチャネル減
衰、多重化、信号利得、およびアナログ‐ディジタル変
換を単一のチップ上で行う。この設計では、アナログ・
マルチプレクサの前に、チャネル毎に個別の可変利得減
衰段、およびピーク検出利得制御回路がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第5,86
1,831号は、クロック単位自動範囲設定ADC(clo
ck-to-clock auto-ranging ADC)を開示している。これ
は、IFバンド以上のアナログ信号上で直接動作し、ク
ロック単位でその利得範囲を追跡し、クリッピング(cli
pping)や信号感度損失なく、アナログ信号の高分解能を
維持するディジタル信号を生成する。このADCは、十
分高い周波数でアナログ信号をサンプリングするので、
ピーク検出器は少なくとも信号周期の半分にわたって最
大信号レベルを精度高く判定し、次いで、次のサンプル
周期が開始する前に、ADCに入る信号利得をリセット
することができる。’831号特許は、アナログ‐ディ
ジタル変換の改善に寄与するが、高周波数の多重化アー
キテクチャについては考慮していない。更に、’831
号特許において行うように、単一チップ上にあらゆる機
能を組み合わせると、信号スループットの速度低下を招
き、主チャネルおよびダイバーシティ・チャネル間の分
離が悪化する。
【0007】National Semiconductor社は、ここで論じ
ている種類のダイバーシティ受信チップセットを有して
おり、これは高周波数で動作するが、様々なアーキテク
チャの別個のチップをいくつか必要とする。更に、この
チップセットは、アナログ信号を多重化するのではな
く、主チャネルおよびダイバーシティ・チャネル毎に別
個の並列VGAおよびADCを有する。この設計では、
優れた分離が得られるが、実施コストの上昇を招く。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の教示によれば、
単一の集積回路チップ上にマルチプレクサおよび可変利
得増幅器を組み合わせた、信号処理回路を開示する。マ
ルチプレクサを増幅器の前に配置して、部品数を削減
し、速度および分離に関して最適化を図る。更に、マル
チプレクサは、処理対象信号の増幅も行う。また、この
回路は、速度に対して最適化された別個の単一ADCも
含む。
【0009】一実施形態では、主チャネルおよびダイバ
ーシティ・チャネルを含む受信回路内に集積チップを用
いる。ここで、アナログ信号は差動信号である。主チャ
ネルおよびダイバーシティ・チャネルの差動(差分)信
号は、マルチプレクサ内の増幅経路および非増幅経路に
印加される。マルチプレクサに制御信号を印加して、増
幅主チャネル信号、非増幅主チャネル信号、増幅ダイバ
ーシティ・チャネル信号、または非増幅ダイバーシティ
・チャネル信号の内1つを選択する。次に、選択した信
号は、可変利得増幅器における第1増幅段および第2増
幅段に印加される。両増幅段は、増幅経路および非増幅
経路を含む。こうして、多くの利得レベルに対して信号
を選択的に増幅することができる。
【0010】本発明の更に別の目的、利点および特徴
は、添付図面と関連付けた以下の説明および特許請求の
範囲から明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、二重ダイバーシティ受
信システム用に共通集積回路チップ上に設けた可変利得
増幅器およびマルチプレクサを対象とし、以下の説明は
その性質上単なる一例に過ぎず、本発明あるいはその用
途または使用を限定することは全く意図していない。例
えば、マルチプレクサおよび増幅器は、セルラー基地局
におけるダイバーシティ受信システムと共に用いられ
る。しかしながら、当業者には理解されるであろうが、
本発明の増幅器およびマルチプレクサは、その他のアナ
ログまたはディジタル処理システムにおいても採用可能
である。
【0012】図1は、本発明の一実施形態による、セル
ラー電話基地局用ダイバーシティ受信システム10のブ
ロック構成図である。以下で詳しく説明するが、システ
ム10は、本発明の一実施形態にしたがって、共通のR
F集積回路(IC)チップ16上に形成されたVGA1
2およびアナログ・マルチプレクサ14を含む。システ
ム10は、主チャネル20およびダイバーシティ・チャ
ネル22を含み、それぞれ、アンテナ18および24か
らの同じアナログ・セルラー信号を受信し、信頼性の目
的のためにシステムの冗長性を備えている。受信した高
周波アナログ信号は、主チャネル20ではイメージ・フ
ィルタ26によって濾波され、低雑音増幅器(LNA)
28によって増幅され、一方ダイバーシティ・チャネル
22ではイメージ・フィルタ30によって濾波され、L
NA32によって増幅される。
【0013】主チャネル20は、アンテナ18からの信
号および局部発振器(LO)36からの、これよりも周
波数が低い信号を受け、高周波アナログ信号を後続の処
理に適したIF信号に変換するミキサ34を含む。その
方法については、当業者であれば熟知しているはずであ
る。同様に、ダイバーシティ・チャネル22は、アンテ
ナ24からの信号およびLO36からの信号を受け、同
じ目的で高周波信号をIF信号にダウンコンバートする
ミキサ38を含む。
【0014】主チャネル20におけるIF信号は、増幅
器40によって増幅され、バンドパス・フィルタ42に
よって濾波される。ダイバーシティ・チャネル22にお
けるIF信号は、増幅器44によって増幅され、バンド
パス・フィルタ48によって濾波される。増幅器40お
よび44は、IF信号を後続の処理に適したレベルに増
幅する。この実施形態では、フィルタ42および48
は、単一の入力信号を差動出力信号に変換する。別の実
施形態では、信号をチップ外部に送出し、変換器のよう
な適当な回路(図示せず)によって差動(差分)信号に
変換することも可能である。差動信号とは、互いに18
0度位相がずれた2つの部分に分割された信号であり、
これらを組み合わせることによって完全な信号を形成す
る。当技術分野では公知であるが、差動信号は、この種
の通信システムにおいて、ノイズ耐性を高めるために発
生される場合がある。
【0015】主チャネル20における差動IF信号は、
ステップ減衰器50に印加され、一方ダイバーシティ・
チャネル22における差動IF信号は、ステップ減衰器
52に印加される。減衰器50および52は、受信信号
の大きさがシステム構成要素にとって高過ぎる場合に、
信号利得を低減させる。減衰器50および52は、個々
のシステムにとって適当なレベルであればあらゆる減衰
を行うことができる。この実施形態では、減衰器50お
よび52は、以下で更に詳しく説明するディジタル信号
プロセッサ46からの制御信号を受け、受信信号が強過
ぎた場合に、必要であれば、前述の信号を低いパワー・
レベルに減衰させ、システムの飽和および部品の損傷を
防止する。減衰器50および52は、PINダイオード
減衰器のように、ここに記載する目的に適した減衰器で
あれば、いずれでも可能である。本発明による適当なP
INダイオード減衰器の1つを、図7を参照しながら以
下に説明する。
【0016】主チャネル20における減衰器50からの
差動信号は、利得調節(トリム)器(trim device)54
に印加され、一方ダイバーシティ・チャネル22におけ
る減衰器52からの差動信号は、利得調節器56に印加
される。調節器54および56は、信号に対して減衰ま
たは利得を与えて、製造におけるばらつきに起因するシ
ステム構成要素の挿入損失および利得のばらつきを較正
することができる。この実施形態では、調節器54およ
び56は、1dB刻みで−7.5dBから+7.5dB
までの減衰および利得を与える。しかしながら、当業者
には認められるように、これらの値は用途によって特定
されるものである。適当な調節器の1つについて、図6
を参照しながら以下で詳しく説明する。差動信号は、次
に、主チャネル20ではナイキスト・フィルタ58に、
ダイバーシティ・チャネル22ではナイキスト・フィル
タ60に印加される。
【0017】図示のように、両チャネル20および22
における差動信号は、マルチプレクサ14に印加され
る。マルチプレクサ14は、主チャネル20およびダイ
バーシティ・チャネル22の差動信号を順次選択し、そ
こから出力する。即ち、一実施形態では52MHzのク
ロック信号によって、マルチプレクサ14は入力の1つ
を連続的に選択し、マルチプレクサ14の出力とする。
したがって、マルチプレクサ14の出力は、所与の時点
におけるチャネル20または22の一方からのデータを
含むアナログ信号となる。本発明によれば、マルチプレ
クサ14は、信号の増幅も選択的に行う。次に、アナロ
グ信号はVGA12によって増幅され、自動利得制御
(AGC)が行われる。本発明によれば、マルチプレク
サ14は、VGA12の前に配置され、部品数を削減し
ている。即ち、マルチプレクサ14は1つのアナログ信
号を出力するだけであるので、VGAは1つだけあれば
よい。マルチプレクサ14およびVGA12について
は、以下で更に詳しく説明することにする。
【0018】選択され増幅された信号は、次にADC6
2に送られ、ディジタル信号に変換される。これは、プ
ロセッサ46に必要なためである。次に、ディジタル信
号はディジタル・プロセッサ46に送られ、本明細書に
おける論述に沿った処理が行われる。プロセッサ46
は、ADC62からのディジタル・データ・ストリーム
を処理し、この情報から種々の制御信号をシステム10
に供給する。即ち、以下で詳しく説明するが、プロセッ
サ46はステップ減衰器50および52に制御信号を供
給し、信号強度に基づいて減衰を行うか否か判断する。
更に、プロセッサ46は、利得調節器54および56に
制御信号を供給し、適正な較正のために差動アナログ信
号に適用する利得または減衰の量を判定する。また、プ
ロセッサ46は、マルチプレクサ14に制御信号を供給
し、その出力のために選択信号および利得信号を供給す
る。加えて、プロセッサ46はVGA12に選択利得信
号を供給し、そこから得られる利得の量を決定する。
【0019】図2は、システム10から分離したRFI
Cチップ16の構成図である。マルチプレクサ14は、
差動増幅器74を含む増幅経路72と、主チャネル20
から差動信号を受ける非増幅経路76とを含む。更に、
マルチプレクサ14は、増幅器80を含む増幅経路78
と、ダイバーシティ・チャネル22から差動信号を受け
る非増幅経路82とを含む。この実施形態では、増幅経
路72および78は、差動信号を+12dBだけ増幅す
る。しかしながら、これは非限定的な一例に過ぎず、そ
の他の設計では、異なるレベルの利得を採用する場合も
ある。図示のように、マルチプレクサ14は増幅経路7
2を選択している。
【0020】VGA12は、増幅経路90および非増幅
経路92を有する第1増幅段88を含み、増幅経路90
内に増幅器94が設けられている。また、VGA12
は、増幅経路98および非増幅経路100を含む第2増
幅段96も備えており、増幅経路98は差動増幅器10
2を含む。以下で詳しく説明するが、第1増幅段88
は、マルチプレクサ14が選択した信号に対して、+1
2dBの利得を加えるか、または利得を加えない。ま
た、第2増幅段96は、マルチプレクサ14が選択した
信号に対して、+6dBの利得を加えるか、または利得
を加えない。したがって、ここで論ずるマルチプレクサ
14およびVGA12の組み合わせの種々の経路におけ
る利得を選択し組み合わせることによって、主チャネル
20またはダイバーシティ・チャネル22上の差動信号
は、RFICチップ16の出力において、0、+6、+
12、+18、+24、+30dBのいずれかの利得を
加えることができる。これらの利得は、用途によって特
定的であり、本発明の範囲内で、他の実施形態では別の
利得の選択も可能である。
【0021】利得選択制御信号は、低電圧トランジスタ
−トランジスタ(LVTTL)回路104に印加され
る。即ち、プロセッサ46からのAGC SELディジ
タル制御線が、主チャネル20または副チャネル22を
選択し、プロセッサ46からのAGC0、AGC1およ
びAGC2ディジタル制御線が、選択した差動信号にR
FICチップ16が与える利得を決定する。回路104
は、本明細書における論述に沿ったディジタル制御信号
をデコードするのに適したいずれかのディジタル論理構
成素子を含む。回路104からのデコードされた制御信
号は、ラッチ制御回路106に送られる。ラッチ制御回
路106は、一連のフリップ・フロップ(図示せず)を
含み、クロック・サイクル毎に選択制御信号を保持す
る。ラッチ制御回路106の出力は、マルチプレクサ1
4、第1増幅段88および第2増幅段96に印加され、
各構成素子即ち各段において増幅経路または非増幅経路
の一方を選択する。例えば、600オームの適正な負荷
をRFICチップ16の出力に印加し、アナログ差動信
号の所望の利得が得られるようにしなければならない。
【0022】図3は、公知のマルチプレクサ110の構
成図である。マルチプレクサ110の設計は、セル設計
による電流モード・ロジック(CML:current mode l
ogic)を採用している。更に、マルチプレクサ110
は、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)を
採用している。これは、広帯域の信号(DCないし2.
5GHZ)、スイッチング速度(100MHz)および
線形性(典型的には30dBの三次インターセプト(thi
rd order intercept))に対して最適化されている。本
発明に沿った他の設計も、種々のトランジスタ技術にお
いて実施することができ、その中には、Siバイポー
ラ、SiGe HBT、GaAs HBT、InP H
BT、およびCMOS FETまたはその他のFET技
術が含まれる。
【0023】マルチプレクサ110は、差動入力線11
2、114、116および118上の4つの差動アナロ
グ入力信号を受け、これらの入力信号から1つを選択
し、差動出力線120上に供給する。また、4つのディ
ジタル制御線122、124、126および128もマ
ルチプレクサ110に結合され、選択機能を備えてい
る。マルチプレクサ110は、線130上の電圧電位を
受け、抵抗R1およびR2に印加する。更に、電流源13
2が出力基準ポート134および136に結合されてお
り、抵抗R3およびR4ならびにバイポーラ・トランジス
タ138および140を含む。適正に動作するために
は、抵抗R1およびR2の値ならびに抵抗R3およびR4
値は、同一値またはほぼ同一値でなければならない。
【0024】以下に説明するが、マルチプレクサ110
は、出力線120に転送する差動入力を選択する際に、
4つの導通経路142、144、146および148の
内1つを通じて電圧線130から電流源132に電流を
導通させる。各導通経路142〜148は、2つの線を
含み、これらは出力線120に結合されている。2つず
つ4組のバイポーラ・トランジスタが導通して、個々の
導通経路142〜148の線を通じて、電流を流さなけ
ればならない。バイポーラ・トランジスタをオンにす
る、即ち、導通させるには、適当なDCバイアスをその
ベース端子に印加する。導通経路142〜148の線
は、図示のように相互接続され、線130から電流源1
32まで電流を導通させる。
【0025】入力線112は、導通経路142における
バイポーラ・トランジスタ150および152のベース
端子に結合されている。入力線114は、導通経路14
4におけるバイポーラ・トランジスタ154および15
6のベース端子に結合されている。入力線116は、導
通経路146におけるバイポーラ・トランジスタ158
および160のベース端子に結合されている。入力線1
18は、導通経路148におけるバイポーラ・トランジ
スタ162および164のベース端子に結合されてい
る。制御線122は、導通経路144におけるバイポー
ラ・トランジスタ166および168のベース端子、な
らびに導通経路148におけるバイポーラ・トランジス
タ170および172のベース端子に結合されている。
制御線124は、導通経路142におけるバイポーラ・
トランジスタ174および176のベース端子、ならび
に導通経路146におけるバイポーラ・トランジスタ1
78および180のベース端子に結合されている。制御
線126は、導通経路142におけるバイポーラ・トラ
ンジスタ182および184のベース端子に結合されて
いる。制御線128は、導通経路146におけるバイポ
ーラ・トランジスタ186および188のベース端子に
結合されている。
【0026】RF入力信号が線112〜118に印加さ
れるか否かには係わらず、入力線112〜118上には
常にDCバイアス信号がある。したがって、導通経路に
おける制御線を適正に構成すれば、トランジスタ150
〜164のいずれかが、それに関連する導通経路を導通
させることができる。つまり、制御線122〜128
は、信号選択プロセスを行うために導通させる導通経路
を142〜148の中から決定する。入力線112を選
択するには、制御線124および126上に論理高信号
を供給し、バイポーラ・トランジスタ174、176、
182および184をオンにすることによって、導通経
路142を導通させる。入力線114を選択するには、
制御線122および126上に論理高信号を供給し、バ
イポーラ・トランジスタ166、168、182および
184をオンにすることによって、導通経路144を導
通させる。入力線116を選択するには、制御線124
および128上に論理高信号を供給し、バイポーラ・ト
ランジスタ178、180、186および188をオン
にすることによって、導通経路146を導通させる。入
力線118を選択するには、制御線122および128
上に論理高信号を供給し、バイポーラ・トランジスタ1
70、172、186および188をオンにすることに
よって、導通経路148を導通させる。尚、このセル・
アーキテクチャを拡張すれば、4つよりも多い差動入力
線上でも信号の選択が可能となることは、当業者には明
白であろう。
【0027】図4は、印加された差動信号を選択的に2
つの異なる利得で増幅するために適用可能な、公知の二
重切換利得回路200の構成図である。一実施形態で
は、回路200を増幅段88および96に用いることが
できる。利得回路200のCMLアーキテクチャは、前
述のマルチプレクサ110と同じ原理を基本としてい
る。利得回路200は、1対の差動信号入力線202、
1対の差動出力線204、第1制御線206、第2制御
線208、ならびに抵抗R1およびR2に結合されている
電圧線210を含む。また、利得回路200は、電圧基
準ポート218および240に結合されている、バイポ
ーラ・トランジスタ214および216ならびに抵抗R
5およびR6を有する電流源212も含む。更に、利得回
路200は、電圧線210および電流源212の間に、
第1利得導通経路220および第2利得導通経路222
を含む。両導通経路220および222は、出力線20
4に結合されている。
【0028】利得経路220および222は、それぞ
れ、縮退抵抗(degenerative resistor)R3およびR4
よって設定される、異なる利得を与える。抵抗R3およ
びR4を縮退抵抗と呼ぶのは、これらがギルバート・ミ
キサ型アーキテクチャのバイポーラ・トランジスタ集合
(セット)のエミッタ端子に連結されているからである
(例えば、R3がトランジスタ224および226に、
4がトランジスタ228および230に連結されてい
る)。抵抗R3の値の抵抗R1およびR2の値に対する比
率によって決定される伝達関数が、導通経路220の利
得を決定する。同様に、抵抗R3の値の抵抗R1およびR
2の値に対する比率が、導通経路222の利得を決定す
る。伝達関数は、2RL/(RG+2re)で規定され、
ここで、RLはR 1またはR2(これらは同一であるた
め)、RGは経路利得縮退抵抗、およびreは各バイポー
ラ・トランジスタのエミッタ抵抗である。RGが比例し
てRL未満の場合、導通経路は利得を与え、RGが比例し
てRLよりも大きい場合、導通経路は減衰を与える。利
得回路200を増幅段88または96に用いる場合、抵
抗R3またはR4の一方の値を選択する際、関連する導通
経路が1の利得を与え、入力信号を不変のまま通過させ
るようにする。あるいは、所望の利得が得られるように
他方の抵抗のサイズを決定する。非増幅経路92または
100は、利得を与えない導通経路であり、増幅経路9
0または98は、利得を与える導通経路である。
【0029】入力線202は、導通経路220における
バイポーラ・トランジスタ224および226のベース
端子、ならびに導通経路222におけるバイポーラ・ト
ランジスタ228および230のベース端子に結合され
ている。差動アナログ入力信号は連続的に入力線202
に印加されており、バイポーラ・トランジスタ224、
226、228および230には全て適正にDCバイア
スがかけられている。何故ならこれらの段がDC結合さ
れているからである。したがって、制御線206および
208は、経路220または222のどちらを導通させ
るか決定する。即ち、制御線206上の論理高信号がバ
イポーラ・トランジスタ232および234のベース端
子に印加されると、トランジスタ232および234を
オンにして、導通経路220を導通させる。同様に、制
御線208上の論理高信号がバイポーラ・トランジスタ
236および238のベース端子に印加されると、トラ
ンジスタ236および238をオンにして、導通経路2
22を導通させる。導通した経路からの増幅入力信号
は、出力線204上に供給される。
【0030】図5は、本発明の一実施形態による、マル
チプレクサ/切換利得回路250の構成図であり、先に
説明したマルチプレクサ14に用いることができる。回
路250の設計は、マルチプレクサ110および利得回
路200の特徴を組み合わせたものである。回路250
は、第1差動入力線252、第2差動入力線254、第
1ディジタル制御線256、第2ディジタル制御線25
8、第3ディジタル制御線260、第4ディジタル制御
線262、差動出力線264、電圧線266、および電
流源268を含む。電圧線266は、先に説明したのと
同様に、抵抗R 1およびR2に結合されている。同様に、
電流源268は、出力基準ポート270および276に
結合されている抵抗R7およびR8ならびにバイポーラ・
トランジスタ272および274を含む。回路250
は、電圧線266および電流源268間に4つの利得導
通経路を規定し、第1利得導通経路278、第2利得導
通経路280、第3利得導通経路282、および第4利
得導通経路284を含む。それぞれの導通経路278〜
284における縮退抵抗R3、R4、R5およびR6が、当
該経路の利得(または利得無し)を決定する。各導通経
路278〜284は、出力線264に結合されている。
【0031】第1差動入力線252は、第1導通経路2
78におけるバイポーラ・トランジスタ288および2
90のベース端子、ならびに導通経路280におけるバ
イポーラ・トランジスタ292および294のベース端
子に結合されている。第2差動入力線254は、導通経
路282におけるバイポーラ・トランジスタ296およ
び298のベース端子、ならびに導通経路284におけ
るバイポーラ・トランジスタ300および302のベー
ス端子に結合されている。制御線256は、導通経路2
78におけるバイポーラ・トランジスタ310および3
12のベース端子に結合されている。制御線258は、
導通経路280におけるバイポーラ・トランジスタ31
4および316のベース端子に結合されている。制御線
260は、導通経路282におけるバイポーラ・トラン
ジスタ318および320のベース端子に結合されてい
る。制御線262は、導通経路284におけるバイポー
ラ・トランジスタ322および324のベース端子に結
合されている。
【0032】トランジスタ288〜302のベース端子
にDCバイアスを印加して、これらがターンオンできる
ようにする。制御線246〜262は、所望の利得を有
する入力信号を選択するために、導通経路278〜28
4の内どれを選択するかを決定する。ここで論ずる場
合、1つの制御線256〜262上における論理高と
は、当該制御線に他の制御線よりも高いDC電圧が印加
されることを意味する。制御線256上に論理高信号が
あると、導通経路278が導通し、線252上の入力信
号に、抵抗R3によって決定される利得を与えて、出力
線264上に出力する。制御線258上に論理高信号が
あると、導通経路280が導通し、線252上の入力信
号に、抵抗R4によって決定される利得を与えて、出力
線264上に出力する。制御線260上に論理高信号が
あると、導通経路282が導通し、線254上の入力信
号に、抵抗R5によって決定される利得を与え、出力線
264上に出力する。制御線262上に論理高信号があ
ると、導通経路284が導通し、線254上の入力信号
に、抵抗R6によって決定される利得を与え、出力線2
64上に出力する。
【0033】回路250をマルチプレクサ14に用いる
場合、両入力信号の導通経路の内一方は利得がない。更
に具体的には、非増幅経路76を設けるために、抵抗R
3またはR4の一方は、線252上の入力信号に無利得導
通経路を設ける。同様に、非増幅経路82を設けるため
に、抵抗R5またはR6の一方は、線254上の入力信号
に無利得導通経路を設ける。
【0034】利得回路250は、単一の電流源を用いる
ので、電力消費の抑制を含む、種々の利点がある。更
に、別の利得導通経路を追加することもでき、その場
合、追加の電力を必要とせず、制御線およびトランジス
タを追加するだけでよい。この設計では、各入力は2つ
の利得経路を有するが、他の実施形態では、入力毎にも
っと多くの利得経路を用いてもよい。更に、入力毎に、
異なる数の利得経路を設けることもできる。
【0035】図6は、ここで説明したCMLセル・アー
キテクチャに基づく、本発明の一実施形態による四重切
換利得回路350の構成図である。利得回路350は、
入力352上で差動アナログ入力信号を受け、選択した
利得構成に基づいて、差動アナログ入力信号に利得また
は減衰を加える。一実施形態では、利得回路350は、
特に利得調節器54および56に適用され、−7.5d
Bないし+7.5dB間で1dBの減衰または利得変化
が得られる。しかしながら、当業者には認められよう
が、利得回路350は、送信回路のようなその他の回路
にも適用することができる。
【0036】回路350は、第1制御線356、第2制
御線358、第3制御線360、第4制御線362、差
動出力線364、電圧線366、および電流源368を
含む。電圧線366は、先に説明したのと同様に、抵抗
1およびR2に結合されている。同様に、電流源368
は、基準ポート354および370に結合されている抵
抗R7およびR8ならびにバイポーラ・トランジスタ37
2および374を含む。回路350は、電圧線366お
よび電流源368間に、4つの導通経路を規定し、第1
導通経路378、第2導通経路380、第3導通経路3
82、および第4導通経路394を含む。各導通経路3
78〜384における縮退抵抗R3、R4、R5およびR6
が、当該経路の利得を決定する。各導通経路378〜2
84は、出力線364に結合されている。
【0037】差動入力線352は、導通経路378にお
けるバイポーラ・トランジスタ388および390のベ
ース端子、導通経路380におけるバイポーラ・トラン
ジスタ392および394のベース端子、導通経路38
2におけるバイポーラ・トランジスタ396および39
8のベース端子、ならびに導通経路384におけるバイ
ポーラ・トランジスタ400および402のベース端子
に結合されている。制御線356は、導通経路378に
おけるバイポーラ・トランジスタ410および412の
ベース端子に結合されている。制御線358は、導通経
路380におけるバイポーラ・トランジスタ414およ
び416のベース端子に結合されている。制御線260
は、導通経路382におけるバイポーラ・トランジスタ
418および420のベース端子に結合されている。制
御線362は、導通経路384におけるバイポーラ・ト
ランジスタ422および424のベース端子に結合され
ている。
【0038】適切なDCバイアスをトランジスタ388
〜402のベース端子に印加し、トランジスタ388〜
402がターンオンできるようにする。制御線356〜
362は、入力信号に対して所望の利得または減衰を設
定するために、導通経路378〜384の内どれを選択
するかを決定する。制御線356上に論理高信号がある
と、導通経路378が導通し、抵抗R3によって決定さ
れる利得または減衰を、出力線364上に与える。制御
線358上に論理高信号があると、導通経路380が導
通し、抵抗R4によって決定される利得または減衰を出
力線364上に与える。制御線360上に論理高信号が
あると、導通経路382が導通し、抵抗R5によって決
定される利得または減衰を出力線364上に与える。制
御線362上に論理高信号があると、導通経路384が
導通し、抵抗R6によって決定される利得または減衰を
出力経路364上に与える。
【0039】先に説明したように、抵抗R1およびR2
値のそれぞれの導通経路378〜384における縮退抵
抗の値に対する比率が、導通経路378〜384が利得
を与えるのかまたは減衰を与えるのかを決定する。ここ
で説明している実施形態では、利得または減衰は、−
7.5dBないし+7.5dBの間で1dB刻み(ステ
ップ)で(16段階)与えられる。回路350の利得ま
たは減衰には4種類の変形しかないことは明らかであ
る。16段階の利得を得るには、別の四重切換利得回路
を設け、回路350とカスケード接続する必要がある。
即ち、第2切換利得回路を出力線364に結合し、入力
線352に印加されるアナログ入力信号が2つの導通経
路を通過して、所望の利得または減衰を与えるようにす
る。両切換回路における各導通経路は、異なる抵抗値を
有する。16個の1dB刻みを設けるにはこれらの抵抗
値をどのように決定するかは、当業者であれば容易にわ
かるであろう。
【0040】別の実施形態では、回路350は、16の
区分即ち導通経路を有し、所望の利得を16段階で1d
Bずつ与えることができる。しかしながら、このような
設計は16本の制御線を必要とし、制御回路の増大を招
く。本発明の範囲内において可能な別の設計では、用い
る切換回路の区分数を増減したり、結合する切換回路を
増減することにより、dB刻みを変えたり、利得および
減衰の範囲を広めたりまたは狭めたりすることが可能で
ある。
【0041】図7は、先に論じたステップ減衰器50ま
たは52のいずれにも使用可能な、本発明の一実施形態
による、差動PINダイオード減衰器450の構成図で
ある。以下の説明から明らかとなろうが、減衰器450
は、その構成素子の全てを単一の集積回路チップ上に含
む。何故なら、これは、公知の差動PINダイオード設
計において用いられているインダクタを不要としたから
である。公知の設計では、RF入力信号がDC制御バイ
アス線に進入するのを防ぐためにインダクタが必要であ
った。即ち、従来の手法では、4つのインダクタを用い
た積層(スタック)PIパッド構成を採用し、RFを外
部バイアス/制御回路から阻止(ブロック)していた。
100〜500MHzというような低RF周波数では、
これらのインダクタは大き過ぎて、RF LSIチップ
上に製作することはできない。したがって、インダクタ
のために、8つの入出力パッドをチップから引き出し、
そしてチップに戻す必要があった。
【0042】入力線452上の差動信号は、減衰線路4
56または非減衰線路458に導かれ、次いで出力線4
60に導かれる。減衰線路456は、抵抗R1を含み、
これが分圧ネットワークにおける抵抗R5およびR7と結
合して、減衰が行われる。非減衰線路458は、PIN
ダイオード462を含み、バイアスされていないとき
に、信号を減衰させずに通過させる。同様に、入力線4
54上の差動信号は、減衰線路466または非減衰線路
468に導かれ、次いで出力線470に導かれる。減衰
線路466は、抵抗R2を含み、これが分圧ネットワー
クにおける抵抗R6およびR8と結合して、減衰が行われ
る。非減衰線路468は、PINダイオード472を含
み、バイアスされていないときに、信号を減衰させずに
通過させる。制御線474上に論理高信号および制御線
478上に論理低信号があると、ダイオード462およ
び472がバイアスされ、非減衰線路458および46
8を選択する。制御線474上に論理低信号および制御
線478上に論理高信号があると、ダイオード462お
よび472上からバイアスが除去されるので、非減衰線
路458および468はRF信号に対して開放(オープ
ン)回路となり、したがって信号は減衰線路456およ
び466を通過する。
【0043】入力信号は差動信号であるので、入力線4
52および454上の信号は互いに180度位相がずれ
ている。信号が線452および454に沿って伝搬する
と、線482に入る。信号が線452および454の中
間点にあるノード484に達すると、これらは互いに打
ち消し合う。したがって、制御線474をノード484
に結合することによって、RF信号は制御線474に入
らなくなる。同様に、制御線478を出力線460およ
び470間の中間にあるノード486に結合すれば、R
F信号は制御線478に入らなくなる。このように、D
Cバイアス制御信号の保全性を保護するための、インダ
クタのようなRF阻止構成要素は不要となる。
【0044】減衰器450は比較的大きな量の減衰を与
えることができるので、通例では、R1およびR2を大き
くして所望の減衰が得られるようにしなければならな
い。しかしながら、R1およびR2が大きくなるに伴っ
て、これらは減衰モードにおいてダイオード462およ
び472によって得られる開放回路と競合し初め、減衰
の有効性が低下し、信号の有効帯域幅が減少する。この
問題を克服するために、本発明は、線456に分路(シ
ャント)ダイオード490を用い、そして線466に分
路ダイオード492を用いることを提案している。制御
線478が高で、減衰線路456および466を選択す
ると、ダイオード490がバイアスされ、並列抵抗R5
およびR7によって発生する分路抵抗の直列抵抗R1に対
する比率で、減衰が行われる。同様に、制御線478が
高で、減衰線路456および466を選択すると、ダイ
オード492がバイアスされ、並列抵抗R6およびR8
よって発生する分路抵抗の直列抵抗R2に対する比率
で、減衰が行われる。この構成では、抵抗R1およびR2
を比較的小さくすることができ、しかも大きな減衰を与
えることができる。抵抗R11があるので、ダイオード4
90および492がバイアスされたときに、電流制限能
力が高められている。
【0045】減衰器450が非減衰モードにある場合、
入力インピーダンスは、抵抗R3およびR4と抵抗R5
よびR6との並列結合に等しい。しかしながら、減衰器
450が減衰モードにある場合、減衰線路456および
466内にある抵抗R1およびR2によって入力インピー
ダンスが増大する。一実施形態では、非減衰モードにお
ける入力インピーダンスは約200オームであり、減衰
モードにおける入力インピーダンスは約400オームで
ある。
【0046】本発明によれば、両減衰モードに対して、
減衰器450のインピーダンスをシステムのその他の部
分のインピーダンスと一致させる回路が設けられてい
る。即ち、減衰器450は、抵抗R9およびR10ならび
にダイオード498および500から成るインピーダン
ス整合ネットワークを含む。減衰状態を得るために制御
線478に高信号が供給されると、制御線502にも高
信号が供給され、前述の回路においてダイオード498
および500をバイアスし、抵抗R9およびR10を結合
し、入力インピーダンスを変化させる。この実施形態で
は、制御線478および502を別個の入力として、電
力制御性を向上させている。しかしながら、別の設計で
は、制御線478および502を同じ線に連結すること
もできる。何故なら、これらは双方共同時に高に移行す
るからである。コンデンサC1〜C4は、DC阻止コンデ
ンサであり、DC信号が減衰器450のRF入力および
出力信号を妨害するのを防止する。
【0047】以上の論述は、本発明の実施形態例につい
て開示し説明したに過ぎない。当業者は、このような論
述および添付した図面および特許請求の範囲から、種々
の変更、修正、および変形が、特許請求の範囲に規定し
た本発明の精神およびその範囲から逸脱することなく、
本発明において可能であることを容易に理解するであろ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、セルラー電話基地局において、本発明
の一実施形態による可変利得増幅器/マルチプレクサR
F集積回路を採用したダイバーシティ受信機の構成図で
ある。
【図2】図2は、受信機から分離した、図1の可変利得
増幅器/マルチプレクサ集積回路の詳細な構成図であ
る。
【図3】図3は、バイポーラ・トランジスタを用いた公
知のアナログ・マルチプレクサ回路の構成図である。
【図4】図4は、バイポーラ・トランジスタを用いた公
知の二重切換利得回路の構成図である。
【図5】図5は、信号利得を与え、図2に示したマルチ
プレクサに適用可能な、本発明の一実施形態によるアナ
ログ・マルチプレクサ/切換利得回路の構成図である。
【図6】図6は、図1に示した受信機の各チャネルに用
いるために適用可能な、本発明の一実施形態による四重
切換利得回路の構成図である。
【図7】図7は、図1に示した受信機の各チャネルに用
いるために適用可能な、本発明の一実施形態による差動
PINダイオード減衰器の構成図である。
【符号の説明】
10 セルラー電話基地局用ダイバーシティ受信シス
テム 12 可変利得増幅器(VGA) 14 アナログ・マルチプレクサ 16 共通のRF集積回路(IC)チップ 18、24 アンテナ 20 主チャネル 22 ダイバーシティ・チャネル 26、30 イメージ・フィルタ 28、32 低雑音増幅器(LNA) 34、38 ミキサ 36 局部発振器(LO) 40、44 増幅器 42、48 バンドパス・フィルタ 46 プロセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハリー・エス・ハーバーツ アメリカ合衆国カリフォルニア州92069, サン・マルコス,ティエラ・デュラ・ロー ド 932 (72)発明者 デービッド・エル・ギャノン アメリカ合衆国カリフォルニア州92128, サンディエゴ,カミニト・デ・ラス・ミッ ショネス 11888 (72)発明者 ロバート・イー・ジョンストン アメリカ合衆国カリフォルニア州92109, サンディエゴ,チャルスドニー・ストリー ト・ナンバー1 945 (72)発明者 ウィリアム・アール・ゴイェット アメリカ合衆国カリフォルニア州92078, サン・マルコス,ウィンドリッジ・サーク ル 875 (72)発明者 コリン・エス・ファン アメリカ合衆国カリフォルニア州92064, ポーウェイ,ベニー・リー・ドライブ 16128 Fターム(参考) 5J100 JA01 KA05 LA00 LA11 QA01 SA02 5K059 CC03 DD31 DD36 EE02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号を受信する受信回路であっ
    て、該受信回路が主チャネルおよびダイバーシティ・チ
    ャネルを含み、各々前記アナログ信号を受信し、 前記主チャネルおよび前記ダイバーシティ・チャネル双
    方からのアナログ信号に応答するマルチプレクサであっ
    て、前記アナログ信号の一方を選択するマルチプレクサ
    と、 前記マルチプレクサからの選択したアナログ信号に応答
    する可変利得増幅器であって、前記選択したアナログ信
    号を増幅する、可変利得増幅器と、 を備え、前記マルチプレクサおよび前記可変利得増幅器
    を共通の集積回路上に形成し、前記集積回路上の信号経
    路に対して、前記マルチプレクサを前記可変利得増幅器
    の前に配置した、受信回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の受信回路において、前記
    マルチプレクサが信号利得を与える回路構成要素を含む
    受信回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の受信回路において、前記
    マルチプレクサが、前記主チャネル上のアナログ信号に
    応答する第1増幅信号経路と、前記主チャネル上のアナ
    ログ信号に応答する第1非増幅信号経路と、前記ダイバ
    ーシティ・チャネル上のアナログ信号に応答する第2増
    幅信号経路と、前記ダイバーシティ・チャネル上のアナ
    ログ信号に応答する第2非増幅信号経路とを含み、前記
    マルチプレクサが、前記第1増幅経路、前記第1非増幅
    経路、前記第2増幅経路、および前記第2非増幅経路上
    の信号の内1つを選択する受信回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の受信回路において、前記
    第1増幅経路が第1増幅器を含み、前記第2増幅経路が
    前記アナログ信号を増幅する第2増幅器を含む受信回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の受信回路において、前記
    可変利得増幅器が第1増幅段と第2増幅段とを含む受信
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の受信回路において、前記
    第1増幅段が増幅信号経路と非増幅信号経路とを含み、
    前記第2増幅段が増幅信号経路と非増幅信号経路とを含
    む受信回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の受信回路において、更
    に、前記マルチプレクサおよび前記可変利得増幅器を制
    御するプロセッサを備えている受信回路。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の受信回路において、前記
    主チャネルおよびダイバーシティ・チャネル双方におい
    て前記マルチプレクサに印加されるアナログ信号が差動
    アナログ信号である受信回路。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の受信回路において、更
    に、前記可変利得増幅器からのアナログ信号に応答する
    アナログ‐ディジタル変換器を備え、該アナログ‐ディ
    ジタル変換器が前記アナログ信号をディジタル信号に変
    換する受信回路。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の受信回路において、前
    記受信回路をセルラー電話基地局において用いる受信回
    路。
JP2003099502A 2002-04-02 2003-04-02 中間周波数に適用するためのアナログ・マルチプレクサ及び可変利得増幅器 Pending JP2003309502A (ja)

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