JP4335566B2 - 差動pinダイオード減衰器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に言えば、差動アナログ信号を減衰させる差動ダイオード減衰器に関し、更に特定すれば、選択的に差動アナログ信号を減衰させる差動PINダイオード減衰器に関し、減衰回路内において信号の差動部分が相殺する位置にダイオードDCバイアス電圧を印加することにより、DCブロッキング・インダクタを不要として、回路全体を単一の集積回路チップ上に設けることを可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従前より、通信システムはアナログ信号をサンプリングし、当該システム内において信号処理を行っていた。最近の傾向では、一般に、通信システムにおける信号を時間サンプル・ディジタル・データ信号として表している。超高周波回路が利用可能になったために、ディジタル信号の処理は増々高い周波数においても可能となり、100MHz台に達している。ディジタル信号処理によってもたらされる利点には、変更に対する柔軟性、温度や経年的影響を受けるアナログ構成要素(素子)の較正を必要としない絶対精度、適度なコストで非常に複雑な信号処理ができることが含まれる。更に、ディジタル信号処理は、多数のタスクで回路構成素子を共有することができ、システムのハードウエアおよび関連するコストが更に削減する。しかしながら、ディジタル回路構成素子は、高周波では非常に高価となる。更に、無線周波数(RF)および中間周波数(IF)信号双方を処理するようなディジタル・システムでは、特に、複雑な変調を採用する波形に対して、信号の精度を維持するために特別な注意を払わなければならない。
【0003】
セルラー電話基地局は、セルラー電話信号を受信し処理するために、多くの受信回路を用いている。各受信回路は、通例では、2つのチャネル、主チャネルおよびダイバーシティ・チャネルを用い、各々が別個のアンテナを有するので、受信回路は、2つの受信信号の内強い方を選択し、後続の処理を行うことができる。受信回路には、主チャネル信号およびダイバーシティ・チャネル信号を組み合わせ、性能向上を図ったものもある。これによって、受信機は、セルラー通話が途切れる可能性を低下させ、信頼性を高めることができる。しかしながら、この種の受信機は、回路構成素子の削減、IFサンプリング回路の小型化および低コスト化、ならびに高周波数における信号忠実性の維持については、その有効性に限界があった。
【0004】
セルラー基地局用受信回路は、可変利得増幅器(VGA)、ならびに主チャネルおよびダイバーシティ・チャネルを伝搬するアナログ信号を増幅し選択するマルチプレクサを用いた自動利得制御を採用している。また、アナログ信号は、アナログ‐ディジタル変換器(ADC)にも印加され、ディジタル信号に変換してディジタル処理を行う。VGAおよびマルチプレクサに関係する回路では、種々の場所で1つ以上のADCが用いられている。
【0005】
公知のアナログ・デバイスAD6600ダイバーシティ受信チップセットは、独立したチャネル減衰、多重化、信号利得、およびアナログ‐ディジタル変換を単一のチップ上で行う。この設計では、アナログ・マルチプレクサの前に、チャネル毎に個別の可変利得減衰段、およびピーク検出利得制御回路がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
米国特許第5,861,831号は、クロック単位自動範囲設定ADC(clock-to-clock auto-ranging ADC)を開示している。これは、IFバンド以上のアナログ信号上で直接動作し、クロック単位でその利得範囲を追跡し、クリッピング(clipping)や信号感度損失なく、アナログ信号の高分解能を維持するディジタル信号を生成する。このADCは、十分高い周波数でアナログ信号をサンプリングするので、ピーク検出器は少なくとも信号周期の半分にわたって最大信号レベルを精度高く判定し、次いで、次のサンプル周期が開始する前に、ADCに入る信号利得をリセットすることができる。’831号特許は、アナログ‐ディジタル変換の改善に寄与するが、高周波数の多重化アーキテクチャについては考慮していない。更に、’831号特許において行うように、単一チップ上にあらゆる機能を組み合わせると、信号スループットの速度低下を招き、主チャネルおよびダイバーシティ・チャネル間の分離が悪化する。
【0007】
National Semiconductor社は、ここで論じている種類のダイバーシティ受信チップセットを有しており、これは高周波数で動作するが、様々なアーキテクチャの別個のチップをいくつか必要とする。更に、このチップセットは、アナログ信号を多重化するのではなく、主チャネルおよびダイバーシティ・チャネル毎に別個の並列VGAおよびADCを有する。この設計では、優れた分離が得られるが、実施コストの上昇を招く。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の教示によれば、差動アナログ入力信号を選択的に減衰させる差動PINダイオード減衰器を開示する。差動信号の2部分を別個の入力線に印加する。これらは互いに180゜位相がずれている。一方の入力線は、抵抗を含む第1減衰経路と、PINダイオードを含む第1非減衰経路とに結合されている。他方の入力線は、抵抗を含む第2減衰経路と、PINダイオードを含む第2非減衰経路とに結合されている。減衰器が非減衰モードにあるとき、差動アナログ信号が減衰経路を迂回(バイパス)できるように、ダイオードがDCバイアス信号によってバイアスされる。入力線の間の中間で、差動信号の2部分が相殺する位置にある制御入力ノードにDCバイアス信号を印加する。したがって、DCバイアス入力位置にRF信号が存在するとDCバイアス信号に悪影響を与える場合があるが、この位置にはRF信号が存在しない。このため、RF阻止インダクタが不要となり、減衰回路全体を単一の集積回路チップ上に設けることが可能となる。
【0009】
一実施形態では、所望の減衰が比較的高く、このため両減衰経路内にある抵抗は、通常、この減衰量を得るために比較的大きくなる。しかしながら、減衰抵抗が大きくなる程、バイアスされていないダイオードは信号帯域幅を制限するように作用する。本発明によれば、減衰抵抗と組み合わせて、分路(シャント)ダイオードおよび並列分路(シャント)抵抗を設け、減衰抵抗が比較的小さな値を有することを可能にした。また、減衰モードおよび非減衰モード双方に対して同じ入力インピーダンスを維持するために、1対のダイオードを入力線に連結し、減衰モードでは選択的にバイアスして追加の抵抗を組み入れることにより、入力インピーダンスが非減衰モードの場合と同一となるようにした。
【0010】
本発明の更に別の目的、利点および特徴は、添付図面と関連付けた以下の説明および特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、二重ダイバーシティ受信システム用に共通集積回路チップ上に設けた可変利得増幅器およびマルチプレクサを対象とし、以下の説明はその性質上単なる一例に過ぎず、本発明あるいはその用途または使用を限定することは全く意図していない。例えば、マルチプレクサおよび増幅器は、セルラー基地局におけるダイバーシティ受信システムと共に用いられる。しかしながら、当業者には理解されるであろうが、本発明の増幅器およびマルチプレクサは、その他のアナログまたはディジタル処理システムにおいても採用可能である。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による、セルラー電話基地局用ダイバーシティ受信システム10のブロック構成図である。以下で詳しく説明するが、システム10は、本発明の一実施形態にしたがって、共通のRF集積回路(IC)チップ16上に形成されたVGA12およびアナログ・マルチプレクサ14を含む。システム10は、主チャネル20およびダイバーシティ・チャネル22を含み、それぞれ、アンテナ18および24からの同じアナログ・セルラー信号を受信し、信頼性の目的のためにシステムの冗長性を備えている。受信した高周波アナログ信号は、主チャネル20ではイメージ・フィルタ26によって濾波され、低雑音増幅器(LNA)28によって増幅され、一方ダイバーシティ・チャネル22ではイメージ・フィルタ30によって濾波され、LNA32によって増幅される。
【0013】
主チャネル20は、アンテナ18からの信号および局部発振器(LO)36からの、これよりも周波数が低い信号を受け、高周波アナログ信号を後続の処理に適したIF信号に変換するミキサ34を含む。その方法については、当業者であれば熟知しているはずである。同様に、ダイバーシティ・チャネル22は、アンテナ24からの信号およびLO36からの信号を受け、同じ目的で高周波信号をIF信号にダウンコンバートするミキサ38を含む。
【0014】
主チャネル20におけるIF信号は、増幅器40によって増幅され、バンドパス・フィルタ42によって濾波される。ダイバーシティ・チャネル22におけるIF信号は、増幅器44によって増幅され、バンドパス・フィルタ48によって濾波される。増幅器40および44は、IF信号を後続の処理に適したレベルに増幅する。この実施形態では、フィルタ42および48は、単一の入力信号を差動出力信号に変換する。別の実施形態では、信号をチップ外部に送出し、変換器のような適当な回路(図示せず)によって差動(差分)信号に変換することも可能である。差動信号とは、互いに180度位相がずれた2つの部分に分割された信号であり、これらを組み合わせることによって完全な信号を形成する。当技術分野では公知であるが、差動信号は、この種の通信システムにおいて、ノイズ耐性を高めるために発生される場合がある。
【0015】
主チャネル20における差動IF信号は、ステップ減衰器50に印加され、一方ダイバーシティ・チャネル22における差動IF信号は、ステップ減衰器52に印加される。減衰器50および52は、受信信号の大きさがシステム構成要素にとって高過ぎる場合に、信号利得を低減させる。減衰器50および52は、個々のシステムにとって適当なレベルであればあらゆる減衰を行うことができる。この実施形態では、減衰器50および52は、以下で更に詳しく説明するディジタル信号プロセッサ46からの制御信号を受け、受信信号が強過ぎた場合に、必要であれば、前述の信号を低いパワー・レベルに減衰させ、システムの飽和および部品の損傷を防止する。減衰器50および52は、PINダイオード減衰器のように、ここに記載する目的に適した減衰器であれば、いずれでも可能である。本発明による適当なPINダイオード減衰器の1つを、図7を参照しながら以下に説明する。
【0016】
主チャネル20における減衰器50からの差動信号は、利得調節(トリム)器(trim device)54に印加され、一方ダイバーシティ・チャネル22における減衰器52からの差動信号は、利得調節器56に印加される。調節器54および56は、信号に対して減衰または利得を与えて、製造におけるばらつきに起因するシステム構成要素の挿入損失および利得のばらつきを較正することができる。この実施形態では、調節器54および56は、1dB刻みで−7.5dBから+7.5dBまでの減衰および利得を与える。しかしながら、当業者には認められるように、これらの値は用途によって特定されるものである。適当な調節器の1つについて、図6を参照しながら以下で詳しく説明する。差動信号は、次に、主チャネル20ではナイキスト・フィルタ58に、ダイバーシティ・チャネル22ではナイキスト・フィルタ60に印加される。
【0017】
図示のように、両チャネル20および22における差動信号は、マルチプレクサ14に印加される。マルチプレクサ14は、主チャネル20およびダイバーシティ・チャネル22の差動信号を順次選択し、そこから出力する。即ち、一実施形態では52MHzのクロック信号によって、マルチプレクサ14は入力の1つを連続的に選択し、マルチプレクサ14の出力とする。したがって、マルチプレクサ14の出力は、所与の時点におけるチャネル20または22の一方からのデータを含むアナログ信号となる。本発明によれば、マルチプレクサ14は、信号の増幅も選択的に行う。次に、アナログ信号はVGA12によって増幅され、自動利得制御(AGC)が行われる。本発明によれば、マルチプレクサ14は、VGA12の前に配置され、部品数を削減している。即ち、マルチプレクサ14は1つのアナログ信号を出力するだけであるので、VGAは1つだけあればよい。マルチプレクサ14およびVGA12については、以下で更に詳しく説明することにする。
【0018】
選択され増幅された信号は、次にADC62に送られ、ディジタル信号に変換される。これは、プロセッサ46に必要なためである。次に、ディジタル信号はディジタル・プロセッサ46に送られ、本明細書における論述に沿った処理が行われる。プロセッサ46は、ADC62からのディジタル・データ・ストリームを処理し、この情報から種々の制御信号をシステム10に供給する。即ち、以下で詳しく説明するが、プロセッサ46はステップ減衰器50および52に制御信号を供給し、信号強度に基づいて減衰を行うか否か判断する。更に、プロセッサ46は、利得調節器54および56に制御信号を供給し、適正な較正のために差動アナログ信号に適用する利得または減衰の量を判定する。また、プロセッサ46は、マルチプレクサ14に制御信号を供給し、その出力のために選択信号および利得信号を供給する。加えて、プロセッサ46はVGA12に選択利得信号を供給し、そこから得られる利得の量を決定する。
【0019】
図2は、システム10から分離したRFICチップ16の構成図である。マルチプレクサ14は、差動増幅器74を含む増幅経路72と、主チャネル20から差動信号を受ける非増幅経路76とを含む。更に、マルチプレクサ14は、増幅器80を含む増幅経路78と、ダイバーシティ・チャネル22から差動信号を受ける非増幅経路82とを含む。この実施形態では、増幅経路72および78は、差動信号を+12dBだけ増幅する。しかしながら、これは非限定的な一例に過ぎず、その他の設計では、異なるレベルの利得を採用する場合もある。図示のように、マルチプレクサ14は増幅経路72を選択している。
【0020】
VGA12は、増幅経路90および非増幅経路92を有する第1増幅段88を含み、増幅経路90内に増幅器94が設けられている。また、VGA12は、増幅経路98および非増幅経路100を含む第2増幅段96も備えており、増幅経路98は差動増幅器102を含む。以下で詳しく説明するが、第1増幅段88は、マルチプレクサ14が選択した信号に対して、+12dBの利得を加えるか、または利得を加えない。また、第2増幅段96は、マルチプレクサ14が選択した信号に対して、+6dBの利得を加えるか、または利得を加えない。したがって、ここで論ずるマルチプレクサ14およびVGA12の組み合わせの種々の経路における利得を選択し組み合わせることによって、主チャネル20またはダイバーシティ・チャネル22上の差動信号は、RFICチップ16の出力において、0、+6、+12、+18、+24、+30dBのいずれかの利得を加えることができる。これらの利得は、用途によって特定的であり、本発明の範囲内で、他の実施形態では別の利得の選択も可能である。
【0021】
利得選択制御信号は、低電圧トランジスタ−トランジスタ(LVTTL)回路104に印加される。即ち、プロセッサ46からのAGC SELディジタル制御線が、主チャネル20または副チャネル22を選択し、プロセッサ46からのAGC0、AGC1およびAGC2ディジタル制御線が、選択した差動信号にRFICチップ16が与える利得を決定する。回路104は、本明細書における論述に沿ったディジタル制御信号をデコードするのに適したいずれかのディジタル論理構成素子を含む。回路104からのデコードされた制御信号は、ラッチ制御回路106に送られる。ラッチ制御回路106は、一連のフリップ・フロップ(図示せず)を含み、クロック・サイクル毎に選択制御信号を保持する。ラッチ制御回路106の出力は、マルチプレクサ14、第1増幅段88および第2増幅段96に印加され、各構成素子即ち各段において増幅経路または非増幅経路の一方を選択する。例えば、600オームの適正な負荷をRFICチップ16の出力に印加し、アナログ差動信号の所望の利得が得られるようにしなければならない。
【0022】
図3は、公知のマルチプレクサ110の構成図である。マルチプレクサ110の設計は、セル設計による電流モード・ロジック(CML:current mode logic)を採用している。更に、マルチプレクサ110は、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)を採用している。これは、広帯域の信号(DCないし2.5GHZ)、スイッチング速度(100MHz)および線形性(典型的には30dBの三次インターセプト(third order intercept))に対して最適化されている。本発明に沿った他の設計も、種々のトランジスタ技術において実施することができ、その中には、Siバイポーラ、SiGe HBT、GaAs HBT、InP HBT、およびCMOS FETまたはその他のFET技術が含まれる。
【0023】
マルチプレクサ110は、差動入力線112、114、116および118上の4つの差動アナログ入力信号を受け、これらの入力信号から1つを選択し、差動出力線120上に供給する。また、4つのディジタル制御線122、124、126および128もマルチプレクサ110に結合され、選択機能を備えている。マルチプレクサ110は、線130上の電圧電位を受け、抵抗R1およびR2に印加する。更に、電流源132が出力基準ポート134および136に結合されており、抵抗R3およびR4ならびにバイポーラ・トランジスタ138および140を含む。適正に動作するためには、抵抗R1およびR2の値ならびに抵抗R3およびR4の値は、同一値またはほぼ同一値でなければならない。
【0024】
以下に説明するが、マルチプレクサ110は、出力線120に転送する差動入力を選択する際に、4つの導通経路142、144、146および148の内1つを通じて電圧線130から電流源132に電流を導通させる。各導通経路142〜148は、2つの線を含み、これらは出力線120に結合されている。2つずつ4組のバイポーラ・トランジスタが導通して、個々の導通経路142〜148の線を通じて、電流を流さなければならない。バイポーラ・トランジスタをオンにする、即ち、導通させるには、適当なDCバイアスをそのベース端子に印加する。導通経路142〜148の線は、図示のように相互接続され、線130から電流源132まで電流を導通させる。
【0025】
入力線112は、導通経路142におけるバイポーラ・トランジスタ150および152のベース端子に結合されている。入力線114は、導通経路144におけるバイポーラ・トランジスタ154および156のベース端子に結合されている。入力線116は、導通経路146におけるバイポーラ・トランジスタ158および160のベース端子に結合されている。入力線118は、導通経路148におけるバイポーラ・トランジスタ162および164のベース端子に結合されている。制御線122は、導通経路144におけるバイポーラ・トランジスタ166および168のベース端子、ならびに導通経路148におけるバイポーラ・トランジスタ170および172のベース端子に結合されている。制御線124は、導通経路142におけるバイポーラ・トランジスタ174および176のベース端子、ならびに導通経路146におけるバイポーラ・トランジスタ178および180のベース端子に結合されている。制御線126は、導通経路142におけるバイポーラ・トランジスタ182および184のベース端子に結合されている。制御線128は、導通経路146におけるバイポーラ・トランジスタ186および188のベース端子に結合されている。
【0026】
RF入力信号が線112〜118に印加されるか否かには係わらず、入力線112〜118上には常にDCバイアス信号がある。したがって、導通経路における制御線を適正に構成すれば、トランジスタ150〜164のいずれかが、それに関連する導通経路を導通させることができる。つまり、制御線122〜128は、信号選択プロセスを行うために導通させる導通経路を142〜148の中から決定する。入力線112を選択するには、制御線124および126上に論理高信号を供給し、バイポーラ・トランジスタ174、176、182および184をオンにすることによって、導通経路142を導通させる。入力線114を選択するには、制御線122および126上に論理高信号を供給し、バイポーラ・トランジスタ166、168、182および184をオンにすることによって、導通経路144を導通させる。入力線116を選択するには、制御線124および128上に論理高信号を供給し、バイポーラ・トランジスタ178、180、186および188をオンにすることによって、導通経路146を導通させる。入力線118を選択するには、制御線122および128上に論理高信号を供給し、バイポーラ・トランジスタ170、172、186および188をオンにすることによって、導通経路148を導通させる。尚、このセル・アーキテクチャを拡張すれば、4つよりも多い差動入力線上でも信号の選択が可能となることは、当業者には明白であろう。
【0027】
図4は、印加された差動信号を選択的に2つの異なる利得で増幅するために適用可能な、公知の二重切換利得回路200の構成図である。一実施形態では、回路200を増幅段88および96に用いることができる。利得回路200のCMLアーキテクチャは、前述のマルチプレクサ110と同じ原理を基本としている。利得回路200は、1対の差動信号入力線202、1対の差動出力線204、第1制御線206、第2制御線208、ならびに抵抗R1およびR2に結合されている電圧線210を含む。また、利得回路200は、電圧基準ポート218および240に結合されている、バイポーラ・トランジスタ214および216ならびに抵抗R5およびR6を有する電流源212も含む。更に、利得回路200は、電圧線210および電流源212の間に、第1利得導通経路220および第2利得導通経路222を含む。両導通経路220および222は、出力線204に結合されている。
【0028】
利得経路220および222は、それぞれ、縮退抵抗(degenerative resistor)R3およびR4によって設定される、異なる利得を与える。抵抗R3およびR4を縮退抵抗と呼ぶのは、これらがギルバート・ミキサ型アーキテクチャのバイポーラ・トランジスタ集合(セット)のエミッタ端子に連結されているからである(例えば、R3がトランジスタ224および226に、R4がトランジスタ228および230に連結されている)。抵抗R3の値の抵抗R1およびR2の値に対する比率によって決定される伝達関数が、導通経路220の利得を決定する。同様に、抵抗R3の値の抵抗R1およびR2の値に対する比率が、導通経路222の利得を決定する。伝達関数は、2RL/(RG+2re)で規定され、ここで、RLはR1またはR2(これらは同一であるため)、RGは経路利得縮退抵抗、およびreは各バイポーラ・トランジスタのエミッタ抵抗である。RGが比例してRL未満の場合、導通経路は利得を与え、RGが比例してRLよりも大きい場合、導通経路は減衰を与える。利得回路200を増幅段88または96に用いる場合、抵抗R3またはR4の一方の値を選択する際、関連する導通経路が1の利得を与え、入力信号を不変のまま通過させるようにする。あるいは、所望の利得が得られるように他方の抵抗のサイズを決定する。非増幅経路92または100は、利得を与えない導通経路であり、増幅経路90または98は、利得を与える導通経路である。
【0029】
入力線202は、導通経路220におけるバイポーラ・トランジスタ224および226のベース端子、ならびに導通経路222におけるバイポーラ・トランジスタ228および230のベース端子に結合されている。差動アナログ入力信号は連続的に入力線202に印加されており、バイポーラ・トランジスタ224、226、228および230には全て適正にDCバイアスがかけられている。何故ならこれらの段がDC結合されているからである。したがって、制御線206および208は、経路220または222のどちらを導通させるか決定する。即ち、制御線206上の論理高信号がバイポーラ・トランジスタ232および234のベース端子に印加されると、トランジスタ232および234をオンにして、導通経路220を導通させる。同様に、制御線208上の論理高信号がバイポーラ・トランジスタ236および238のベース端子に印加されると、トランジスタ236および238をオンにして、導通経路222を導通させる。導通した経路からの増幅入力信号は、出力線204上に供給される。
【0030】
図5は、本発明の一実施形態による、マルチプレクサ/切換利得回路250の構成図であり、先に説明したマルチプレクサ14に用いることができる。回路250の設計は、マルチプレクサ110および利得回路200の特徴を組み合わせたものである。回路250は、第1差動入力線252、第2差動入力線254、第1ディジタル制御線256、第2ディジタル制御線258、第3ディジタル制御線260、第4ディジタル制御線262、差動出力線264、電圧線266、および電流源268を含む。電圧線266は、先に説明したのと同様に、抵抗R1およびR2に結合されている。同様に、電流源268は、出力基準ポート270および276に結合されている抵抗R7およびR8ならびにバイポーラ・トランジスタ272および274を含む。回路250は、電圧線266および電流源268間に4つの利得導通経路を規定し、第1利得導通経路278、第2利得導通経路280、第3利得導通経路282、および第4利得導通経路284を含む。それぞれの導通経路278〜284における縮退抵抗R3、R4、R5およびR6が、当該経路の利得(または利得無し)を決定する。各導通経路278〜284は、出力線264に結合されている。
【0031】
第1差動入力線252は、第1導通経路278におけるバイポーラ・トランジスタ288および290のベース端子、ならびに導通経路280におけるバイポーラ・トランジスタ292および294のベース端子に結合されている。第2差動入力線254は、導通経路282におけるバイポーラ・トランジスタ296および298のベース端子、ならびに導通経路284におけるバイポーラ・トランジスタ300および302のベース端子に結合されている。制御線256は、導通経路278におけるバイポーラ・トランジスタ310および312のベース端子に結合されている。制御線258は、導通経路280におけるバイポーラ・トランジスタ314および316のベース端子に結合されている。制御線260は、導通経路282におけるバイポーラ・トランジスタ318および320のベース端子に結合されている。制御線262は、導通経路284におけるバイポーラ・トランジスタ322および324のベース端子に結合されている。
【0032】
トランジスタ288〜302のベース端子にDCバイアスを印加して、これらがターンオンできるようにする。制御線246〜262は、所望の利得を有する入力信号を選択するために、導通経路278〜284の内どれを選択するかを決定する。ここで論ずる場合、1つの制御線256〜262上における論理高とは、当該制御線に他の制御線よりも高いDC電圧が印加されることを意味する。制御線256上に論理高信号があると、導通経路278が導通し、線252上の入力信号に、抵抗R3によって決定される利得を与えて、出力線264上に出力する。制御線258上に論理高信号があると、導通経路280が導通し、線252上の入力信号に、抵抗R4によって決定される利得を与えて、出力線264上に出力する。制御線260上に論理高信号があると、導通経路282が導通し、線254上の入力信号に、抵抗R5によって決定される利得を与え、出力線264上に出力する。制御線262上に論理高信号があると、導通経路284が導通し、線254上の入力信号に、抵抗R6によって決定される利得を与え、出力線264上に出力する。
【0033】
回路250をマルチプレクサ14に用いる場合、両入力信号の導通経路の内一方は利得がない。更に具体的には、非増幅経路76を設けるために、抵抗R3またはR4の一方は、線252上の入力信号に無利得導通経路を設ける。同様に、非増幅経路82を設けるために、抵抗R5またはR6の一方は、線254上の入力信号に無利得導通経路を設ける。
【0034】
利得回路250は、単一の電流源を用いるので、電力消費の抑制を含む、種々の利点がある。更に、別の利得導通経路を追加することもでき、その場合、追加の電力を必要とせず、制御線およびトランジスタを追加するだけでよい。この設計では、各入力は2つの利得経路を有するが、他の実施形態では、入力毎にもっと多くの利得経路を用いてもよい。更に、入力毎に、異なる数の利得経路を設けることもできる。
【0035】
図6は、ここで説明したCMLセル・アーキテクチャに基づく、本発明の一実施形態による四重切換利得回路350の構成図である。利得回路350は、入力352上で差動アナログ入力信号を受け、選択した利得構成に基づいて、差動アナログ入力信号に利得または減衰を加える。一実施形態では、利得回路350は、特に利得調節器54および56に適用され、−7.5dBないし+7.5dB間で1dBの減衰または利得変化が得られる。しかしながら、当業者には認められようが、利得回路350は、送信回路のようなその他の回路にも適用することができる。
【0036】
回路350は、第1制御線356、第2制御線358、第3制御線360、第4制御線362、差動出力線364、電圧線366、および電流源368を含む。電圧線366は、先に説明したのと同様に、抵抗R1およびR2に結合されている。同様に、電流源368は、基準ポート354および370に結合されている抵抗R7およびR8ならびにバイポーラ・トランジスタ372および374を含む。回路350は、電圧線366および電流源368間に、4つの導通経路を規定し、第1導通経路378、第2導通経路380、第3導通経路382、および第4導通経路394を含む。各導通経路378〜384における縮退抵抗R3、R4、R5およびR6が、当該経路の利得を決定する。各導通経路378〜284は、出力線364に結合されている。
【0037】
差動入力線352は、導通経路378におけるバイポーラ・トランジスタ388および390のベース端子、導通経路380におけるバイポーラ・トランジスタ392および394のベース端子、導通経路382におけるバイポーラ・トランジスタ396および398のベース端子、ならびに導通経路384におけるバイポーラ・トランジスタ400および402のベース端子に結合されている。制御線356は、導通経路378におけるバイポーラ・トランジスタ410および412のベース端子に結合されている。制御線358は、導通経路380におけるバイポーラ・トランジスタ414および416のベース端子に結合されている。制御線260は、導通経路382におけるバイポーラ・トランジスタ418および420のベース端子に結合されている。制御線362は、導通経路384におけるバイポーラ・トランジスタ422および424のベース端子に結合されている。
【0038】
適切なDCバイアスをトランジスタ388〜402のベース端子に印加し、トランジスタ388〜402がターンオンできるようにする。制御線356〜362は、入力信号に対して所望の利得または減衰を設定するために、導通経路378〜384の内どれを選択するかを決定する。制御線356上に論理高信号があると、導通経路378が導通し、抵抗R3によって決定される利得または減衰を、出力線364上に与える。制御線358上に論理高信号があると、導通経路380が導通し、抵抗R4によって決定される利得または減衰を出力線364上に与える。制御線360上に論理高信号があると、導通経路382が導通し、抵抗R5によって決定される利得または減衰を出力線364上に与える。制御線362上に論理高信号があると、導通経路384が導通し、抵抗R6によって決定される利得または減衰を出力経路364上に与える。
【0039】
先に説明したように、抵抗R1およびR2の値のそれぞれの導通経路378〜384における縮退抵抗の値に対する比率が、導通経路378〜384が利得を与えるのかまたは減衰を与えるのかを決定する。ここで説明している実施形態では、利得または減衰は、−7.5dBないし+7.5dBの間で1dB刻み(ステップ)で(16段階)与えられる。回路350の利得または減衰には4種類の変形しかないことは明らかである。16段階の利得を得るには、別の四重切換利得回路を設け、回路350とカスケード接続する必要がある。即ち、第2切換利得回路を出力線364に結合し、入力線352に印加されるアナログ入力信号が2つの導通経路を通過して、所望の利得または減衰を与えるようにする。両切換回路における各導通経路は、異なる抵抗値を有する。16個の1dB刻みを設けるにはこれらの抵抗値をどのように決定するかは、当業者であれば容易にわかるであろう。
【0040】
別の実施形態では、回路350は、16の区分即ち導通経路を有し、所望の利得を16段階で1dBずつ与えることができる。しかしながら、このような設計は16本の制御線を必要とし、制御回路の増大を招く。本発明の範囲内において可能な別の設計では、用いる切換回路の区分数を増減したり、結合する切換回路を増減することにより、dB刻みを変えたり、利得および減衰の範囲を広めたりまたは狭めたりすることが可能である。
【0041】
図7は、先に論じたステップ減衰器50または52のいずれにも使用可能な、本発明の一実施形態による、差動PINダイオード減衰器450の構成図である。以下の説明から明らかとなろうが、減衰器450は、その構成素子の全てを単一の集積回路チップ上に含む。何故なら、これは、公知の差動PINダイオード設計において用いられているインダクタを不要としたからである。公知の設計では、RF入力信号がDC制御バイアス線に進入するのを防ぐためにインダクタが必要であった。即ち、従来の手法では、4つのインダクタを用いた積層(スタック)PIパッド構成を採用し、RFを外部バイアス/制御回路から阻止(ブロック)していた。100〜500MHzというような低RF周波数では、これらのインダクタは大き過ぎて、RF LSIチップ上に製作することはできない。したがって、インダクタのために、8つの入出力パッドをチップから引き出し、そしてチップに戻す必要があった。
【0042】
入力線452上の差動信号は、減衰線路456または非減衰線路458に導かれ、次いで出力線460に導かれる。減衰線路456は、抵抗R1を含み、これが分圧ネットワークにおける抵抗R5およびR7と結合して、減衰が行われる。非減衰線路458は、PINダイオード462を含み、バイアスされていないときに、信号を減衰させずに通過させる。同様に、入力線454上の差動信号は、減衰線路466または非減衰線路468に導かれ、次いで出力線470に導かれる。減衰線路466は、抵抗R2を含み、これが分圧ネットワークにおける抵抗R6およびR8と結合して、減衰が行われる。非減衰線路468は、PINダイオード472を含み、バイアスされていないときに、信号を減衰させずに通過させる。制御線474上に論理高信号および制御線478上に論理低信号があると、ダイオード462および472がバイアスされ、非減衰線路458および468を選択する。制御線474上に論理低信号および制御線478上に論理高信号があると、ダイオード462および472上からバイアスが除去されるので、非減衰線路458および468はRF信号に対して開放(オープン)回路となり、したがって信号は減衰線路456および466を通過する。
【0043】
入力信号は差動信号であるので、入力線452および454上の信号は互いに180度位相がずれている。信号が線452および454に沿って伝搬すると、線482に入る。信号が線452および454の中間点にあるノード484に達すると、これらは互いに打ち消し合う。したがって、制御線474をノード484に結合することによって、RF信号は制御線474に入らなくなる。同様に、制御線478を出力線460および470間の中間にあるノード486に結合すれば、RF信号は制御線478に入らなくなる。このように、DCバイアス制御信号の保全性を保護するための、インダクタのようなRF阻止構成要素は不要となる。
【0044】
減衰器450は比較的大きな量の減衰を与えることができるので、通例では、R1およびR2を大きくして所望の減衰が得られるようにしなければならない。しかしながら、R1およびR2が大きくなるに伴って、これらは減衰モードにおいてダイオード462および472によって得られる開放回路と競合し初め、減衰の有効性が低下し、信号の有効帯域幅が減少する。この問題を克服するために、本発明は、線456に分路(シャント)ダイオード490を用い、そして線466に分路ダイオード492を用いることを提案している。制御線478が高で、減衰線路456および466を選択すると、ダイオード490がバイアスされ、並列抵抗R5およびR7によって発生する分路抵抗の直列抵抗R1に対する比率で、減衰が行われる。同様に、制御線478が高で、減衰線路456および466を選択すると、ダイオード492がバイアスされ、並列抵抗R6およびR8によって発生する分路抵抗の直列抵抗R2に対する比率で、減衰が行われる。この構成では、抵抗R1およびR2を比較的小さくすることができ、しかも大きな減衰を与えることができる。抵抗R11があるので、ダイオード490および492がバイアスされたときに、電流制限能力が高められている。
【0045】
減衰器450が非減衰モードにある場合、入力インピーダンスは、抵抗R3およびR4と抵抗R5およびR6との並列結合に等しい。しかしながら、減衰器450が減衰モードにある場合、減衰線路456および466内にある抵抗R1およびR2によって入力インピーダンスが増大する。一実施形態では、非減衰モードにおける入力インピーダンスは約200オームであり、減衰モードにおける入力インピーダンスは約400オームである。
【0046】
本発明によれば、両減衰モードに対して、減衰器450のインピーダンスをシステムのその他の部分のインピーダンスと一致させる回路が設けられている。即ち、減衰器450は、抵抗R9およびR10ならびにダイオード498および500から成るインピーダンス整合ネットワークを含む。減衰状態を得るために制御線478に高信号が供給されると、制御線502にも高信号が供給され、前述の回路においてダイオード498および500をバイアスし、抵抗R9およびR10を結合し、入力インピーダンスを変化させる。この実施形態では、制御線478および502を別個の入力として、電力制御性を向上させている。しかしながら、別の設計では、制御線478および502を同じ線に連結することもできる。何故なら、これらは双方共同時に高に移行するからである。コンデンサC1〜C4は、DC阻止コンデンサであり、DC信号が減衰器450のRF入力および出力信号を妨害するのを防止する。
【0047】
以上の論述は、本発明の実施形態例について開示し説明したに過ぎない。当業者は、このような論述および添付した図面および特許請求の範囲から、種々の変更、修正、および変形が、特許請求の範囲に規定した本発明の精神およびその範囲から逸脱することなく、本発明において可能であることを容易に理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、セルラー電話基地局において、本発明の一実施形態による可変利得増幅器/マルチプレクサRF集積回路を採用したダイバーシティ受信機の構成図である。
【図2】図2は、受信機から分離した、図1の可変利得増幅器/マルチプレクサ集積回路の詳細な構成図である。
【図3】図3は、バイポーラ・トランジスタを用いた公知のアナログ・マルチプレクサ回路の構成図である。
【図4】図4は、バイポーラ・トランジスタを用いた公知の二重切換利得回路の構成図である。
【図5】図5は、信号利得を与え、図2に示したマルチプレクサに適用可能な、本発明の一実施形態によるアナログ・マルチプレクサ/切換利得回路の構成図である。
【図6】図6は、図1に示した受信機の各チャネルに用いるために適用可能な、本発明の一実施形態による四重切換利得回路の構成図である。
【図7】図7は、図1に示した受信機の各チャネルに用いるために適用可能な、本発明の一実施形態による差動PINダイオード減衰器の構成図である。
【符号の説明】
10 セルラー電話基地局用ダイバーシティ受信システム
12 可変利得増幅器(VGA)
14 アナログ・マルチプレクサ
16 共通のRF集積回路(IC)チップ
18、24 アンテナ
20 主チャネル
22 ダイバーシティ・チャネル
26、30 イメージ・フィルタ
28、32 低雑音増幅器(LNA)
34、38 ミキサ
36 局部発振器(LO)
40、44 増幅器
42、48 バンドパス・フィルタ
46 プロセッサ

Claims (10)

  1. 相互に180゜位相がずれている第1部分および第2部分を有する差動アナログ信号を選択的に減衰させる差動ダイオード減衰回路であって、
    前記差動アナログ信号の第1部分に応答する第1差動入力線と、
    前記差動アナログ信号の第2部分に応答する第2差動入力線と、
    前記第1入力線に結合される第1非減衰線であって、第1通過ダイオードを含む第1非減衰線と、
    前記第1入力線に結合される第1減衰線であって、第1減衰抵抗性エレメントを含む第1減衰線と、
    前記第2入力線に結合される第2非減衰線であって、第2通過ダイオードを含む第2非減衰線と、
    前記第2入力線に結合される第2減衰線であって、第2減衰抵抗性エレメントを含む第2減衰線と、
    前記第1非減衰線および前記第1減衰線に結合される第1差動出力線と、
    前記第2非減衰線および前記第2減衰線に結合される第2差動出力線と、
    前記差動アナログ信号の第1部分および前記差動アナログ信号の第2部分が実質上相殺する位置において、前記回路に結合される第1制御線であって、前記第1および第2通過ダイオードをバイアスするDCバイアス信号に応答して、前記差動アナログ信号が前記第1および第2非減衰線を通過させるようにして、前記第1および第2出力線を実質上減衰させない、第1制御線と、
    を備えていることを特徴とする差動ダイオード減衰回路。
  2. 請求項1記載の回路において、前記第1制御線が、前記第1入力線、前記第2入力線、前記第1非減衰線、前記第2非減衰線、前記第1減衰線、および前記第2減衰線の全てに結合されている回路線に結合されている回路。
  3. 請求項2記載の回路において、前記第1制御線が、前記第1入力線と前記第2入力線との間の距離の約半分において、前記回路線に結合されている回路。
  4. 請求項1記載の回路であって、更に、前記差動アナログ信号の第1部分および第2部分が実質上相殺する位置において、前記回路に結合されている第2制御線を備えている回路。
  5. 請求項4記載の回路において、前記第2制御線が、前記第1出力線と前記第2出力線との間の距離の約半分において、前記回路に結合されている回路。
  6. 請求項1記載の回路であって、更に、前記第1減衰線に結合されている第1シャント副回路と、前記第2減衰線に結合されている第2シャント副回路とを備え、前記第1および第2シャント副回路がシャント抵抗を与え、前記第1および第2抵抗性エレメントのサイズを制限する回路。
  7. 請求項6記載の回路において、前記第1および第2シャント副回路双方が、シャント・ダイオードと並列抵抗性エレメントとを含む回路。
  8. 請求項7記載の回路において、前記第1および第2通過ダイオードをバイアスしないとき、前記シャント・ダイオードをバイアスする回路。
  9. 請求項1記載の回路であって、更に、前記第1入力線および前記第2入力線に結合されるインピーダンス整合副回路を備えており、前記第1制御線に印加される前記DCバイアス信号がオフのとき、前記インピーダンス整合副回路を前記減衰回路に組み入れる回路。
  10. 請求項9記載の回路において、前記インピーダンス整合副回路が、2つのインピーダンス整合ダイオードと、少なくとも1つのインピーダンス整合抵抗性エレメントとを含み、前記インピーダンス整合ダイオードにDCバイアスを印加して、前記インピーダンス整合抵抗性エレメントを前記減衰回路に組み入れる回路。
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