JP2003309157A - 基板除電装置及び真空処理装置 - Google Patents

基板除電装置及び真空処理装置

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JP2003309157A
JP2003309157A JP2002113471A JP2002113471A JP2003309157A JP 2003309157 A JP2003309157 A JP 2003309157A JP 2002113471 A JP2002113471 A JP 2002113471A JP 2002113471 A JP2002113471 A JP 2002113471A JP 2003309157 A JP2003309157 A JP 2003309157A
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gas
chamber
vacuum
static
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JP2002113471A
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Ken Maehira
謙 前平
Ko Fuwa
耕 不破
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Ulvac Inc
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Ulvac Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空中で処理を行う際に基板を安定して繰り返
し静電吸着するための技術を提供する。 【解決手段】本発明の基板除電装置は、真空中で基板に
残留した電荷を除去するものであって、所定の除電用ガ
ス50を導入するように構成され、除電すべき基板20
を収納するための気密なカセット室3と、カセット室3
に導入された除電用ガス50に対して紫外線62を照射
する紫外線照射手段60を有する。本発明によれば、静
電吸着を繰り返しても基板20に残留電荷が蓄積される
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスパッタリ
ング装置やCVD装置等の真空処理装置において基板の
残留電荷を除去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、成膜等の種々の処理を真空下で
一貫して行う装置として、搬送室を中心としてその周囲
に複数の処理室を配置して構成されるマルチチャンバ式
の真空処理装置が用いられている。
【0003】このような真空処理装置においては、通常
の場合、各処理室において基板を静電吸着装置上に静電
吸着した状態で順次処理が行われる。
【0004】ところで、一般に、静電吸着装置によって
基板を吸着した場合には、基板及び静電吸着装置に残留
電荷が残存し、この残留電荷に応じた残留吸着力が生じ
ることが知られている。
【0005】そのため、従来、基板を静電吸着装置に適
用する場合には、静電吸着の終了後、静電吸着の際に印
加した電圧と逆の電圧を、電圧値の大きさや通電時間の
調整を図りつつ静電吸着装置に印加することにより、基
板を静電吸着装置から円滑に離脱するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術にあっては、静電吸着装置から離脱後の基板になお電
荷が残留しており、この残留電荷の極性によっては基板
が必要以上に静電吸着装置に吸着されて基板の破損や基
板の位置ずれが生じたり、あるいは全く吸着されないと
いう問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、真空中で処理を行う際
に基板を安定して繰り返し静電吸着するための技術を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の発明は、真空中で基板に残留
した電荷を除去する基板除電装置であって、所定の除電
用ガスを導入するように構成され、除電すべき基板を収
納するための気密な収納室と、前記収納室に導入された
前記除電用ガスに対して紫外線を照射する紫外線照射手
段を有するものである。請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記除電用ガスを前記基板の近
傍に導くためのガス導入管を有するものである。請求項
3記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項記載の
発明において、前記紫外線照射手段は、前記基板の近傍
の除電用ガスを照射するように構成されているものであ
る。請求項4記載の発明は、真空中で基板に対して所定
の処理を行う真空処理装置であって、基板に対して所定
の処理を行う処理室と、請求項1乃至3のいずれか1項
記載の基板除電装置とを有し、前記処理室と前記収納室
との間において基板の受け渡しを行うように構成されて
いるものである。
【0009】本発明の場合、導入した除電用ガスに対し
て紫外線を照射することによって除電用ガスを電離し、
この電離したガスによって基板の電荷を除去することか
ら、その後の処理室での処理において静電吸着装置によ
る静電吸着が繰り返されても、基板には残留電荷が蓄積
されず、適正な静電吸着力によって基板を安定して静電
吸着することができる。
【0010】特に、本発明においては、気密な収納室に
収納された基板に対して除電を行うことから、静電吸着
する直前の状態で除電することができ、これにより安定
した静電吸着を行うことができる。
【0011】さらに、本発明の場合、除電用ガスを基板
の近傍に導くこと、また、この除電用ガスに対して紫外
線を照射することによって、簡素な構成で効率良く基板
の除電を行うことができる。
【0012】さらにまた、本発明の真空処理装置によれ
ば、簡素な構成で効率良く基板の除電を行うことができ
るので、基板の静電吸着を安定して効率良く行うことが
でき、その結果、成膜等の処理効率の高い真空処理装置
を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る真空
処理装置の実施の形態の概略構成平面図である。図1に
示すように、本実施の形態の真空処理装置1は、マルチ
チャンバー方式の枚葉式の装置であり、搬送ロボット1
0が組み込まれている搬送室2の周囲に、基板の出し入
れを行うためのカセット室(収納室)3と、種々の処理
を行うための第1〜第7の処理室11〜17とが配置さ
れ、これらはすべてゲートバルブ18、21〜27を介
して連結されている。
【0014】また、これらカセット室3及び第1〜第7
の処理室11〜17は、真空ポンプ等を有する真空排気
系(図示せず)に連結されている。そして、基板は、搬
送室2内のロボット10によってカセット室3と第1〜
第7の処理室11〜17との間を自由に搬送できるよう
になっている。
【0015】なお、第1〜第7の処理室11〜17内に
は、図示しない静電吸着装置によって基板20を吸着し
て所定の処理を行うように構成されている。
【0016】図2(a)〜(c)は、本実施の形態にお
けるカセットの構成を示す概略図である。また、図3
は、本発明に係る基板除電装置の実施の形態を示す概略
構成図である。
【0017】図2(a)(b)に示すように、カセット
室3には、複数の基板20を収納可能なカセット30が
配置される。本実施の形態のカセット30は、各基板2
0を所定の間隔をおいて水平に支持可能な複数の支持部
30aを有している。また、このカセット30は、図示
しない駆動機構によって上下動するように構成されてい
る。
【0018】図2(c)に示すように、カセット30の
支持部30aは略U字形状に形成され、基板20の縁部
を支持するようになっている。
【0019】なお、カセット30は、基板20を支持し
た状態でカセット室3内に搬入し、またカセット室3か
ら搬出するように構成されている。
【0020】図3に示すように、本実施の形態の基板除
電装置4は、カセット室3の外部に配置され後述する除
電用ガスが充填されたガスボンベ40を有している。
【0021】本発明の場合、このガスボンベ40内に
は、一般的な真空処理装置に幅広く使用されているガス
という観点から、例えば、窒素ガス(N2)、アルゴン
ガス(Ar)等の不活性ガスが充填されている。
【0022】そして、ガスボンベ40は、配管41を介
してMFC42に接続され、さらに、配管43を介して
カセット室3に接続されている。
【0023】配管43の先端部にはノズル44が設けら
れている。図2(c)に示すように、このノズル44
は、除電すべき基板20の近傍において先端を基板20
の表面に向けて配置され、電離した除電用ガス50を基
板20の表面に対して吹き付けるようになっている。
【0024】図1及び図2(b)に示すように、カセッ
ト室3の側部には、カセット室3内に導入された除電用
ガス50に対して紫外線を照射する紫外線照射手段60
が設けられている。
【0025】この紫外線照射手段60は、所定の波長の
紫外線61を発するUV照射ランプ62を有している。
そして、本実施の形態の場合は、UV照射ランプ62か
ら照射された紫外線61を、カセット室3の側部に設け
られた窓部3aを介して基板20の表面近傍に導くよう
に構成されている。
【0026】図4〜図7は、本発明における基板除電時
の基板搬送手順の一例を示す平面図である。本実施の形
態において基板20の除電を行う場合には、図4及び図
5に示すように、例えば第1の処理室11において所定
の処理が終了した基板20Aを、搬送ロボット10を用
いてカセット室3内に搬入し、図2(a)〜(c)に示
すように、カセット30の所定の支持部31A上に載置
する。この場合、基板20Aが上記ノズル44の近傍に
位置するようにカセット30を上下動させる。
【0027】次に、ゲートバルブ31を閉じてカセット
室3内の圧力を所定の値(1Pa程度)に調整し、図2
(c)に示すように、除電用ガス50を基板20の表面
に対して吹き付ける。
【0028】さらに、紫外線照射手段60のUV照射ラ
ンプ62を駆動し、カセット室3の窓部3aを介して基
板20の表面近傍の除電用ガス50に紫外線61を所定
時間照射する。
【0029】これにより不活性ガスが電離、イオン化
し、この電離、イオン化した不活性ガスの正負の電荷
と、基板20に残留した正負の電荷とが吸着して中和さ
れることによって、基板20に残留した電荷が消滅す
る。
【0030】その後、ゲートバルブ31を開き、図6に
示すように、搬送ロボット10を用いて基板20をカセ
ット室から取り出し、図7に示すように、例えば第2の
処理室に搬入して所定の処理を行う。
【0031】以後、各基板20について、第1〜第7の
処理室11〜17における各処理工程の間に、上述した
除電を行う。
【0032】以上述べたように本実施の形態によれば、
導入した除電用ガス50に対して紫外線61を照射する
ことによって除電用ガス50を電離し、この電離したガ
スによって基板20の電荷を除去することから、その後
の処理室での処理において静電吸着装置による静電吸着
が繰り返されても、基板20には残留電荷が蓄積され
ず、適正な静電吸着力によって基板20を安定して静電
吸着することができる。
【0033】特に、本実施の形態においては、除電用ガ
ス50を基板20の近傍に導き、この除電用ガス50に
対して紫外線61を照射するようにしたことから、簡素
な構成で効率良く基板20の除電を行うことができる。
【0034】このように、本実施の形態の真空処理装置
1によれば、簡素な構成で効率良く基板20の除電を行
うことができるので、基板20の静電吸着を安定して効
率良く行うことができ、その結果、成膜等の処理効率の
高い真空処理装置を得ることができる。
【0035】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、
除電用ガス50を導入する経路や、紫外線61を照射す
る位置等については、装置構成に応じて適宜変更するこ
とができる。
【0036】ただし、上述の実施の形態のように構成す
れば、簡素な構成で効率良く基板20の除電を行うこと
ができる。
【0037】さらに、本発明の場合、基板20の除電工
程は、プロセスに応じて適宜変更することができる。
【0038】例えば、第1〜第7の処理室11〜17に
おいて静電吸着を伴う処理を行った後、毎回除電を行う
こともできるが、所定の処理を行う前にのみ基板20の
電荷を除去することも可能である。
【0039】静電吸着を伴う処理を行った後に毎回除電
を行う場合には、より確実に残留電荷を消去することが
可能になる。
【0040】他方、所定の処理を行う前にのみ基板20
の電荷を除去する場合には、より少ない工程数で確実に
基板20の除電を行うことが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、真空
中で処理を行う際に基板を安定して繰り返し静電吸着す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空処理装置の実施の形態の概略
構成平面図
【図2】(a):同実施の形態におけるカセットの構成
を示す概略側面図 (b):同カセットの構成を示す概略正面図 (c):同カセットに載置された基板を示す説明図
【図3】本発明に係る基板除電装置の実施の形態を示す
概略構成図
【図4】本発明における基板除電時の基板搬送手順の一
例を示す平面図(その1)
【図5】本発明における基板除電時の基板搬送手順の一
例を示す平面図(その2)
【図6】本発明における基板除電時の基板搬送手順の一
例を示す平面図(その3)
【図7】本発明における基板除電時の基板搬送手順の一
例を示す平面図(その4)
【符号の説明】
1…真空処理装置 2…搬送室 3…カセット室(収納
室) 4…基板除電装置 11〜17…第1〜第7の処理室 20…基板 30…
カセット 40…ガスボンベ 50…除電用ガス 60
…紫外線照射手段 61…紫外線 62…UVランプ
フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 DA01 FA01 FA07 FA11 FA12 GA44 HA16 MA04 MA28 MA29 NA04 NA05 PA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空中で基板に残留した電荷を除去する基
    板除電装置であって、 所定の除電用ガスを導入するように構成され、除電すべ
    き基板を収納するための気密な収納室と、 前記収納室に導入された前記除電用ガスに対して紫外線
    を照射する紫外線照射手段を有する基板除電装置。
  2. 【請求項2】前記除電用ガスを前記基板の近傍に導くた
    めのガス導入管を有する請求項1記載の除電装置。
  3. 【請求項3】前記紫外線照射手段は、前記基板の近傍の
    除電用ガスを照射するように構成されている請求項1又
    は2のいずれか1項記載の基板除電装置。
  4. 【請求項4】真空中で基板に対して所定の処理を行う真
    空処理装置であって、 基板に対して所定の処理を行う処理室と、 請求項1乃至3のいずれか1項記載の基板除電装置とを
    有し、 前記処理室と前記収納室との間において基板の受け渡し
    を行うように構成されている真空処理装置。
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