JP2003308621A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置

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JP2003308621A
JP2003308621A JP2002110484A JP2002110484A JP2003308621A JP 2003308621 A JP2003308621 A JP 2003308621A JP 2002110484 A JP2002110484 A JP 2002110484A JP 2002110484 A JP2002110484 A JP 2002110484A JP 2003308621 A JP2003308621 A JP 2003308621A
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Japan
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lens holder
suspension
outer peripheral
wire
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JP2002110484A
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Manabu Taguchi
学 田口
Takanari Honda
隆也 本多
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光ディスクの反り対応できる光学ピックアッ
プ装置を提供する。 【解決手段】 4本のサスペンションワイヤ17A〜1
7Dを、サスペンションベース12とレンズホルダ16
との間で光ディスクDの反りに対応して支持する際、サ
スペンションベース12及びレンズホルダ16の外周側
及び内周側の上下に設けた各ワイヤ支持部{(12a,
12c),(12b,12d)},(16a,16c
等)により形成された合計で4箇所のワイヤ支持部上下
間隔のうちで少なくとも1箇所以上のワイヤ支持部上下
間隔の値を他と異なる値に設定すると共に、同一素材を
用いた4本のサスペンションワイヤ17A〜17Dのう
ち少なくとも1本を他に対して非平行に支持したことを
特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの反り
に対して信号面を良好に追従できる光学ピックアップ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声信号,映像信号,データ信号などの
各種の情報信号を高密度に記録及び/又は再生できる光
ディスクは、光ディスクドライブ内に移動自在に設けた
光学ピックアップ装置により信号面上の所望の記録トラ
ックを高速にアクセスできることから多用されている。
【0003】この際、上記した光学ピックアップ装置
は、光ディスクの信号面上にレーザー光による光スポッ
トを照射するための対物レンズを光ディスクの信号面上
の記録トラックに対して光軸方向にフオーカス制御し、
且つ、対物レンズを光ディスクの信号面上の記録トラッ
クに対して径方向にトラッキング制御しているが、光デ
ィスクに反りなどが生じていると対物レンズからの光ス
ポットが信号面に対して斜めに照射されることになり,
このために光スポットが円形にならずに楕円形に広がる
ことになり、記録済みの信号面から情報信号を確実に読
み取ることができず、また、未記録の信号面に情報信号
を確実に記録することもできない。
【0004】そこで、光ディスクの反りに対して各種構
造形態の光学ピックアップ装置が提案されているもの
の、簡単な対策方法の一例として、光学ピックアップ装
置のスキュー調整を対物レンズを保持した可動部材自体
で行うことができる光学ピックアップ装置が特開200
1−319353号公報に開示されている。
【0005】図7は従来の光学ピックアップ装置を説明
するための図であり、(a)は全体構成を示した斜視
図、(b)は光ディスクの反りに対する第1の対策方法
を示し、(c)は光ディスクの反りに対する第2,第3
の対策方法を示した図である。
【0006】図7(a)〜(c)に示した従来の光学ピ
ックアップ装置は、上記した特開2001−31935
3号公報に開示されているものであり、ここでは同号公
報を参照して簡略に説明する。
【0007】図7(a)に示した如く、従来の光学ピッ
クアップ装置100では、基台となるヨークベース10
1上の後方に2軸支持体102が取り付けられている。
【0008】また、ヨークベース101上の前方には、
対物レンズ103を保持し且つ外周部位にフォーカスコ
イル104及びトラッキングコイル105を固着したレ
ンズホルダ106が、4本のバネワイヤ107A〜10
7Dを介して不図示の光ディスクの信号面に対してフォ
ーカス方向FO及びトラッキング方向TRに揺動自在に
支持されている。
【0009】また、ヨークベース101上から立ち上げ
られた一対のヨーク101a,101bに一対のマグネ
ット108A,108Bが互いに対向して固着されてお
り、前方のヨーク101aに固着したマグネット108
Aは対物レンズ103側に配置され、一方、後方のヨー
ク101bに固着したマグネット108Bはレンズホル
ダ106内に進入してトラッキングコイル105を介し
てマグネット108Aと対向することで磁気回路Mが形
成されている。
【0010】上記のように構成した従来の光学ピックア
ップ装置100において、光ディスクの外周部位に反り
が生じている場合に、対物レンズからの光スポットを反
りが生じた信号面に略垂直に照射させるために、第1〜
第3の対策方法のいずれかが採用されている。
【0011】まず、第1の対策方法では、図7(b)に
示した如く、対物レンズ103の中心を通り且つ光ディ
スクの径方向と略直交する垂直面(紙面に垂直な面)S
Mを挟んで2軸支持体102及びレンズホルダ106を
光ディスクの外周側と内周側とに仮に分割した際、2軸
支持体102と、対物レンズ103を保持したレンズホ
ルダ106との間に懸架した4本のバネワイヤ107A
〜107Dのうちで、光ディスクの外周側に位置する2
本のバネワイヤ107A,(107C)の線径を小に
し、且つ、内周側に位置する2本のバネワイヤ107
B,(107D)の線径を大にすることで、外周側と内
周側とでバネ定数が異なるように構成されている。
【0012】これにより、レンズホルダ106が上方へ
移動する状態では、外周側のバネワイヤ107A,(1
07C)はバネ定数が小でバネ力が弱いためレンズホル
ダ106の上方への移動力により内周側のバネワイヤ1
07B,(107D)に比し上方へ大きく弾性変形する
ことになってレンズホルダ106の内周方向に傾きを生
じるので、光ディスクの外周部位が上方に反っている場
合に対応できる。
【0013】また、レンズホルダ106が下方へ移動す
る状態では、外周側のバネワイヤ107A,(107
C)は内周側のバネワイヤ107B,(107D)に比
し、下方へ大きく弾性変形することになってレンズホル
ダ106は外周方向に傾きを生じるので、光ディスクの
外周部位が下方に反っている場合に対応できる。
【0014】次に、第2の対策方法では、図7(c)に
示した如く、対物レンズ103を保持したレンズホルダ
106は2軸支持体102に対してサスペンションとし
て線径が略同じ4本のバネワイヤ107A〜107Dに
より支持され、このレンズホルダ106にフォーカスコ
イル104及びトラッキングコイル105が巻装された
ボビン109が取付けられている。そして、ボビン10
9に対して磁気回路Mの中心を光ディスクの外周側にず
らして配置したもので、磁気回路Mのマグネット108
Bが固着されたヨーク101bをボビン109の中空部
内において光ディスクの外周側にシフトして、内周側の
間隔gと外周側の間隔g’との関係がg>g’になるよ
うに設置して構成したものである。
【0015】これにより、レンズホルダ106が上方へ
移動する状態では、外周側に作用する移動力が大である
ため、外周側の上方への移動量が内周側に比べ大とな
り、レンズホルダ106は内周方向に傾きを生じること
になるので、光ディスクの外周部位が上方に反っている
場合に対応できる。
【0016】また、レンズホルダ106が下方へ移動す
る状態では、外周側に作用する移動力が大であることに
より外周側の下方への移動量が大でレンズホルダ106
は外周方向に傾きを生じることになるので、光ディスク
の外周部位が下方に反っている場合に対応できる。
【0017】次に、第3の対策方法では、図7(c)に
示した如く、対物レンズ103を保持したレンズホルダ
106を4本のバネワイヤ107A〜107Dにより、
フォーカス方向FOおよびトラッキング方向TRに揺動
可能に支持すると共にレンズホルダ106を駆動する磁
気回路Mを、その中心を光ディスクに対し外周側にシフ
トして設置した上で、光ディスクに対して内周側に位置
するバネワイヤ107B,(107D)に接着するダン
ピング材としてのゲル材111の量を外周側に位置する
バネワイヤ107A,(107C)に接着するゲル材1
11の量より多くして内周側のバネワイヤ107B,
(107D)の弾性力を抑制することにより、第2の方
法と同様に、レンズホルダ106を光ディスクの反りに
よるフォーカス高さ変化に対応して対物レンズ103の
光軸方向が光ディスクの信号面に対して略直交するよう
に所定の傾きを持ってフォーカス方向FOに確実に駆動
させることができるように構成したものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の光学ピックアップ装置100では、上記した第1〜
第3の対策方法のいずれかを適用することにより、光デ
ィスクの外周部位に反りが生じている場合でも対物レン
ズ103の光軸方向が光ディスクの信号面に対して略直
交するように所定の傾きを持ってフォーカス方向FOに
駆動させることができるものの、下記するようにいくつ
かの問題点がある。
【0019】まず、第1の対策方法を適用した場合に
は、4本のバネワイヤ107A〜107Dは、線径が小
さい外周側のバネワイヤ107A,107Cと、線径が
大きい内周側のバネワイヤ107B,107Dとを2種
類用意しなければならないために、バネワイヤ107A
〜107Dの部品点数が増えて生産効率が悪い。
【0020】次に、第2の対策方法を適用した場合に
は、磁気回路Mのマグネット108Bが固着されたヨー
ク101bをボビン110の中空部内において光ディス
クの外周側にシフトして、内周側の間隔gと外周側の間
隔g’との関係がg>g’になるように設置するには、
光学ピックアップ装置100の設計時に予備実験を繰り
返して最適な間隔g,g’を求める必要があり、設計効
率が悪い。
【0021】次に、第3の対策方法を適用した場合に
は、上記した第2の対策方法を施した上で、内周側に位
置するバネワイヤ107B,(107D)に接着するゲ
ル材111の量を外周側に位置するバネワイヤ107
A,(107C)に接着するゲル材111の量より多く
しているので、上記と同様に設計効率が悪いと共に、光
学ピックアップ装置100を組み立てる際にゲル材11
1の量の管理がむづかしく、ゲル材111の量のバラツ
キにより十分な性能が得られない場合も生じる。
【0022】そこで、4本のサスペンションワイヤ(=
バネワイヤ)に、材質,線径,長さを略同一に形成した
同一素材を用いても、光ディスクの反りに対応できる光
学ピックアップ装置が望まれている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、基台となるベー
スに取り付けたサスペンションベースと、光ディスクの
信号面に光スポットを照射するための対物レンズを保持
したレンズホルダと、前記対物レンズの中心を通り且つ
前記光ディスクの径方向と略直交する面を挟んで前記サ
スペンションベース及び前記レンズホルダを前記光ディ
スクの外周側と内周側とに仮に分割した際、前記サスペ
ンションベースの外周側及び内周側の上下に設けた各ワ
イヤ支持部に各一端を支持させ、且つ、前記レンズホル
ダの外周側及び内周側の上下に設けた各ワイヤ支持部に
各他端を支持させて弾性変位自在な4本のサスペンショ
ンワイヤと、前記レンズホルダに保持した前記対物レン
ズを、前記4本のサスペンションワイヤにより前記信号
面に対してフォーカス方向とトラッキング方向とに揺動
させる磁気回路駆動手段とを備えた光学ピックアップ装
置において、前記サスペンションベース及び前記レンズ
ホルダの外周側及び内周側の上下に設けた各ワイヤ支持
部により形成された合計で4箇所のワイヤ支持部上下間
隔のうちで少なくとも1箇所以上のワイヤ支持部上下間
隔の値を他と異なる値に設定すると共に、同一素材を用
いた前記4本のサスペンションワイヤのうち少なくとも
1本を他に対して非平行に支持したことを特徴とする光
学ピックアップ装置である。
【0024】また、第2の発明は、上記した第1の発明
の光学ピックアップ装置において、前記サスペンション
ベースの各ワイヤ支持部の位置を外周側と内周側とで非
対称に設定し、且つ、前記レンズホルダの各ワイヤ支持
部の位置を外周側と内周側とで対称に設定するか、又
は、前記サスペンションベースの各ワイヤ支持部の位置
を外周側と内周側とで対称に設定し、且つ、前記レンズ
ホルダの各ワイヤ支持部の位置を外周側と内周側とで非
対称に設定したことを特徴とする光学ピックアップ装置
である。
【0025】また、第3の発明は、上記した第1又は第
2の発明の光学ピックアップ装置において、前記4本の
サスペンションワイヤを支持する前記サスペンションベ
ース及び前記レンズホルダの各ワイヤ支持部による合計
で4箇所の前記ワイヤ支持部上下間隔の値は、前記光デ
ィスクの信号面上の記録トラックに対してトラッキング
方向への傾きθ1を所定量に設定した際に、前記記録ト
ラックに対して接線方向の傾きθ2がゼロに近付くよう
に設定することを特徴とする光学ピックアップ装置であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光学ピックア
ップ装置の一実施例を図1乃至図6を参照して詳細に説
明する。
【0027】図1(a)〜(c)は本発明に係る光学ピ
ックアップ装置の全体構成を説明するための左側面図,
平面図,右側面図である。
【0028】図1(a)〜(c)に示した如く、本発明
に係る光学ピックアップ装置10Aでは、基台となるベ
ース11が軟磁性金属材を用いて板状に形成されてい
る。
【0029】また、ベース11の上面11a上の後方に
は、樹脂材を用いて形成したサスペンションベース12
が上方に向かって取り付けられている。一方、ベース1
1の上面11aの前方上方には、対物レンズ13を保持
し且つ外周部位にフォーカスコイル14及び4個のトラ
ッキングコイル15A〜15Dを固着したレンズホルダ
16が、4本のサスペンションワイヤ17A〜17Dを
介して光ディスクDの信号面に対してフォーカス方向F
O及びトラッキング方向TRに揺動自在に支持されてい
る。
【0030】ここで、対物レンズ13の中心を通り且つ
光ディスクDの径方向と略直交する垂直面(紙面に垂直
な面)SMを挟んでサスペンションベース12及びレン
ズホルダ16を光ディスクDの外周側と内周側とに仮に
分割した際、4本のサスペンションワイヤ17A〜17
Dの各一端をサスペンションベース12の外周側及び内
周側の上下に設けたワイヤ支持部(12a,12c),
(12b,12d)にそれぞれ支持させ、且つ、4本の
サスペンションワイヤ17A〜17Dの各他端をレンズ
ホルダ16の外周側及び内周側の上下に設けたワイヤ支
持部(16a,16c),(16b,16d)にそれぞ
れ支持させている。
【0031】また、4本のサスペンションワイヤ17A
〜17Dは、弾性変位自在な燐青銅などの銅合金材質、
線径,長さが略同じに形成されて同一素材を用いてい
る。
【0032】また、図1(b)に示したように、4本の
サスペンションワイヤ17A〜17Dを支持するための
サスペンションベース12及び及びレンズホルダ16の
各ワイヤ支持部は、対物レンズ13の中心を通る前記し
た垂直面SMに対して平面的に対称でサスペンションベ
ース12のワイヤ支持部12a,12b(又は12c,
12d)間が幅広く、且つ、レンズホルダ16のワイヤ
支持部16a,16b(又は16c,16d)間が幅狭
くなっており、これにより4本のサスペンションワイヤ
17A〜17Dはサスペンションベース12及び及びレ
ンズホルダ16の各ワイヤ支持部に平面的に“ハ字状”
に固着されている。
【0033】また、上記したフォーカスコイル14は、
レンズホルダ16の外周部位に沿って一段内側に窪ませ
た凹部に巻回して固着されている。また、4個のトラッ
キングコイル15A〜15Dは一本に結線されて、フォ
ーカスコイル14の外側で且つレンズホルダ16の前後
に2個づづ固着されている。
【0034】また、ベース11の上面11a上には、一
対の外側ヨーク11b,11cと、一対の内側ヨーク1
1d,11eとが、対物レンズ13を挟んだ前後に立ち
上げられている。そして、上記した一対の外側ヨーク1
1b,11cに一対のマグネット18A,18Bが互い
に内側に向かって固着されており、且つ、前方のマグネ
ット18Aはトラッキングコイル15A,15Bと対向
し、後方のマグネット18Bがトラッキングコイル15
C,15Dと対向している。一方、上記した一対の内側
ヨーク11d,11eは、レンズホルダ16内で対物レ
ンズ13を挟んだ前後に貫通して穿設した一対の対逃げ
孔16e,16fに進入して、一対のマグネット18
A,18Bと対向している。
【0035】従って、本発明に係る光学ピックアップ装
置10Aは、固定部側となるベース11側にマグネット
18A,18Bが固着され、且つ、可動部側となるレン
ズホルダ16側にフォーカスコイル14及び4個のトラ
ッキングコイル15A〜15Dが固着されているので、
ムービングコイル方式(MC方式)の磁気回路駆動手段
として構成されている。そして、フォーカスコイル14
にフォーカス駆動電流を印加すると、レンズホルダ16
に保持した対物レンズ13が4本のサスペンションワイ
ヤ17A〜17Dによりフォーカス方向FOに揺動し、
且つ、4個のトラッキングコイル15A〜5Dにトラッ
キング駆動電流を印加すると、レンズホルダ16に保持
した対物レンズ13が4本のサスペンションワイヤ17
A〜17Dによりトラッキング方向TRに揺動するよう
になっている。
【0036】次に、材質,線径,長さを略同一に形成し
た4本のサスペンションワイヤ17A〜17Dを、サス
ペンションベース12と、レンズホルダ16との間で光
ディスクDの反りに対応して支持する支持姿勢につい
て、図1〜図6を用いて説明する。
【0037】図2は本発明に係る光学ピックアップ装置
において、4本のサスペンションワイヤを、サスペンシ
ョンベースとレンズホルダとの間で支持する第1の支持
姿勢を説明するために模式的に示した斜視図、図3は本
発明に係る光学ピックアップ装置において、4本のサス
ペンションワイヤを、サスペンションベースとレンズホ
ルダとの間で支持する第2の支持姿勢を説明するために
模式的に示した斜視図、図4は4本のサスペンションワ
イヤを図2又は図3で示した第1又は第2の支持姿勢で
支持した時の動作を説明するための図、図5は本発明に
係る光学ピックアップ装置において、4本のサスペンシ
ョンワイヤを、サスペンションベースとレンズホルダと
の間で支持する際に、サスペンションベース及びレンズ
ホルダの各ワイヤ支持部の具体的な寸法関係について説
明するための図である。
【0038】図2及び図3に示した如く、4本のサスペ
ンションワイヤ17A〜17Dを、サスペンションベー
ス12とレンズホルダ16との間で光ディスクDの反り
に対応して支持する第1,第2の支持姿勢では、対物レ
ンズ13の中心を通り且つ光ディスクDの径方向と略直
交する垂直面SM(図1)を挟んでサスペンションベー
ス12及びレンズホルダ16を光ディスクDの外周側と
内周側とに仮に分割した際、とくに、サスペンションベ
ース12及びレンズホルダ16の外周側及び内周側の上
下に設けた各ワイヤ支持部{(12a,12c),(1
2b,12d)},{(16a,16c),(16b,
16d)}により形成された合計で4箇所のワイヤ支持
部上下間隔(12a,12c間),(12b,12d
間),(16a,16c間),(16b,16d間)の
うちで少なくとも1箇所以上のワイヤ支持部上下間隔の
値を他と異なる値に設定すると共に、4本のサスペンシ
ョンワイヤ17A〜17Dに材質,線径,長さが略同じ
である同一素材を用いて4本のサスペンションワイヤ1
7A〜17Dのうち少なくとも1本を他に対して非平行
に支持したことを特徴とするものである。
【0039】より具体的に説明すると、まず、図1
(a)〜(c)及び図2に示した第1の支持姿勢では、
4本のサスペンションワイヤ17A〜17Dのうちで3
本が光ディスクの信号面に対して略平行であり、1本の
み上下方向に非平行である例を示しており、即ち、光デ
ィスクの外周側の上段に配置した1本のサスペンション
ワイヤ17Aが光ディスクDの信号面に対して非平行に
支持され、且つ、外周側の下段に配置した1本のサスペ
ンションワイヤ17Cと、内周側の上段及び下段に配置
した2本のサスペンションワイヤ17B,17Dとが光
ディスクDの信号面に対して略平行に支持されているの
で、1本のサスペンションワイヤ17Aが他の3本のサ
スペンションワイヤ17B〜17Dに対して非平行にな
っている。
【0040】この際、サスペンションベース12の外周
側及び内周側の各下段に設けたワイヤ支持部12c,
(12d…図1)と、レンズホルダ16の外周側及び内
周側の各下段に設けたワイヤ支持部16c,16dと
が、光ディスクDの信号面の下方で略同じ高さ位置に設
けられている。
【0041】また、サスペンションベース12の上下に
設けた各ワイヤ支持部12a〜12dの位置は外周側と
内周側とで非対称に設けられており、且つ、外周側のワ
イヤ支持部12a,12c間のワイヤ支持部上下間隔の
値が内周側のワイヤ支持部12b,12d間のワイヤ支
持部上下間隔の値より大きく設定されている。
【0042】また、レンズホルダ16の上下に設けた各
ワイヤ支持部16a〜16dの位置は外周側と内周側と
で対称に設けられており、且つ、外周側のワイヤ支持部
16a,16c間のワイヤ支持部上下間隔の値と、内周
側のワイヤ支持部(16b,16d…図1)間のワイヤ
支持部上下間隔の値とが略同じに設定されていると共
に、サスペンションベース12の内周側のワイヤ支持部
12b,12d間のワイヤ支持部上下間隔の値も略同じ
に設定されている。
【0043】従って、サスペンションベース12の外周
側のワイヤ支持部12a,12c間のワイヤ支持部上下
間隔の値は、レンズホルダ16の外周側のワイヤ支持部
16a,16c間のワイヤ支持部上下間隔の値よりも大
きく設定されていると共に、サスペンションベース12
の内周側のワイヤ支持部12b,12d間のワイヤ支持
部上下間隔の値とレンズホルダ16の内周側のワイヤ支
持部16b,16d間のワイヤ支持部上下間隔の値とが
同じに設定されているので、外周側の上段に設けた1本
のサスペンションワイヤ17Aのみがレンズホルダ16
側からサスペンションベース12側に向かって上昇して
斜めの姿勢を取っており、他の3本のサスペンションワ
イヤ17B〜17Dは光ディスクDの信号面に対して略
平行になっている。
【0044】これにより、4本のサスペンションワイヤ
17A〜17Dが第1の支持姿勢を取った時に、光ディ
スクDの外周側に配置した2本のサスペンションワイヤ
17A,17C側の方が内周側に配置した2本のサスペ
ンションワイヤ17B,17D側よりもバネ定数が低く
なるものである。
【0045】尚、第1の支持姿勢において、上記とは異
なって、サスペンションベース12の上下に設けた各ワ
イヤ支持部12a〜12dの位置を外周側と内周側とで
対称に設け、且つ、レンズホルダ16の上下に設けた各
ワイヤ支持部16a〜16dの位置を外周側と内周側と
で非対称に設けても、上記と同様な結果が得られる。
【0046】次に、図3に示した第2の支持姿勢では、
4本のサスペンションワイヤ17A〜17Dが光ディス
クDの信号面に対して全て非平行で、上下方向の角度が
外周側と内周側とで異なる例を示しており、即ち、光デ
ィスクDの外周側の上下に配置した2本のサスペンショ
ンワイヤ17A,17Cはレンズホルダ16側からサス
ペンションベース12側に向かって上昇して斜めの姿勢
を取っており、且つ、内周側の上下に配置した2本のサ
スペンションワイヤ17B,17Dはレンズホルダ16
側のワイヤ支持部上下間隔が大きく且つサスペンション
ベース12側が互いに内側に向かってワイヤ支持部上下
間隔を小さくしているためにハ字状の姿勢を取ってい
る。
【0047】この際、サスペンションベース12の上下
に設けた各ワイヤ支持部12a〜12dの位置は外周側
と内周側とで非対称に設けられており、且つ、サスペン
ションベース12の外周側の上下に設けたワイヤ支持部
12a,12c間のワイヤ支持部上下間隔の値は、サス
ペンションベース12の内周側の上下に設けたワイヤ支
持部12b,12d間のワイヤ支持部上下間隔の値より
大きく設定されている。
【0048】また、レンズホルダ16の上下に設けた各
ワイヤ支持部16a〜16dの位置は外周側と内周側と
で対称に設けられており、且つ、レンズホルダ16の外
周側のワイヤ支持部16a,16c間のワイヤ支持部上
下間隔の値と、レンズホルダ16の内周側のワイヤ支持
部(16b,16d…図1)間のワイヤ支持部上下間隔
の値とが同じに設定されている。
【0049】また、サスペンションベース12の内周側
に設けた上下のワイヤ支持部12b,12d間のワイヤ
支持部上下間隔の値は、レンズホルダ16の内周側に設
けた上下のワイヤ支持部16b,16d間のワイヤ支持
部上下間隔の値よりも小さく設定され、且つ、サスペン
ションベース12のワイヤ支持部12b,12d間の中
心とレンズホルダ16のワイヤ支持部16b,16d間
の中心とを結ぶ中心線に対してワイヤ支持部12b,1
2dの位置及びワイヤ支持部16b,16dの位置は上
下対称に配置されているので、内周側の上下に配置した
2本のサスペンションワイヤ17B,17Dはハ字状に
支持されている。
【0050】また、光ディスクDの外周側の下段に配置
したサスペンションワイヤ17Aは、内周側の下段に配
置したサスペンションワイヤ17Dの斜め姿勢に対して
対称な姿勢を取っていると共に、サスペンションベース
12の外周側に設けた上下のワイヤ支持部12a,12
cの高さは、レンズホルダ16の外周側に設けた上下の
ワイヤ支持部16a,16cの高さより高い位置に配置
されているので、光ディスクDの外周側の上下に配置し
た2本のサスペンションワイヤ17A,17Cはレンズ
ホルダ16側からサスペンションベース12側に向かっ
て上昇して斜めの姿勢を取っている。
【0051】これにより、4本のサスペンションワイヤ
17A〜17Dが第2の支持姿勢を取った時に、光ディ
スクDの外周側に配置した2本のサスペンションワイヤ
17A,17C側の方が内周側に配置した2本のサスペ
ンションワイヤ17B,17D側よりもバネ定数が低く
なるものである。
【0052】尚、第2の支持姿勢においても、上記とは
異なって、サスペンションベース12の上下に設けた各
ワイヤ支持部12a〜12dの位置を外周側と内周側と
で対称に設け、且つ、レンズホルダ16の上下に設けた
各ワイヤ支持部16a〜16dの位置を外周側と内周側
とで非対称に設けても、上記と同様な結果が得られる。
【0053】そして、4本のサスペンションワイヤ17
A〜17Dが第1又は第2の支持姿勢を取った時に、光
ディスクDの外周側のサスペンションワイヤ17A,1
7Cの方が内周側のサスペンションワイヤ17B,17
Dよりもバネ定数が低くなるために、光ディスクDの外
周部位が上方又は下方に反っている場合に、光ディスク
Dの外周側のサスペンションワイヤ17A,17Cの方
が内周側のサスペンションワイヤ17B,17Dよりも
上下方向に傾き易くなる。
【0054】即ち、図4(a)に示したように、光ディ
スクDに反りがない場合に、4本のサスペンションワイ
ヤ17A〜17Dが第1又は第2の支持姿勢を取っても
光学ピックアップ装置10A内の対物レンズ13は信号
面に対して略垂直な姿勢を常に維持しているので、何等
の支障も生じない。
【0055】次に、図4(b)に示したように、光ディ
スクDの外周側が上方に反っている場合には、4本のサ
スペンションワイヤ17A〜17Dが第1又は第2の支
持姿勢を取っているために、フォーカスコイル14に印
加したフォーカス駆動電流と磁気回路とで光学ピックア
ップ装置10Aの外周側が上方に傾き、対物レンズ13
は反りのある信号面に対して略垂直な姿勢を保つことが
できる。
【0056】次に、図4(c)に示したように、光ディ
スクDの外周側が下方に反っている場合には、上記した
図4(b)に示した場合とは逆で、4本のサスペンショ
ンワイヤ17A〜17Dが第1又は第2の支持姿勢を取
っているために、フォーカスコイル14に印加したフォ
ーカス駆動電流と磁気回路とで光学ピックアップ装置1
0Aの外周側が下方に傾き、対物レンズ13は反りのあ
る信号面に対して略垂直な姿勢を保つことができる。
【0057】次に、4本のサスペンションワイヤ17A
〜17Dを、サスペンションベース12とレンズホルダ
16との間で支持する際に、サスペンションベース12
及びレンズホルダ16の各ワイヤ支持部の具体的な寸法
関係について、図5(a)〜(d)を用いて説明する。
【0058】図5(a),(b)に示した如く、サスペ
ンションベース12側では、光ディスクDの外周側の上
下に設けたワイヤ支持部を,と表し、且つ、内周側
の上下に設けたワイヤ支持部を,と表している。ま
た、レンズホルダ16側では、光ディスクDの外周側の
上下に設けたワイヤ支持部をA,Cと表し、且つ、内周
側の上下に設けたワイヤ支持部をD,Cと表している。
そして、光ディスクDの外周側に2本のサスペンション
ワイヤ17A,17Cを配置し、且つ、内周側に2本の
サスペンションワイヤ17B,17Dを配置している。
【0059】また、対物レンズ13を保持したレンズホ
ルダ13にフォーカス方向で上向きの力F1を加えた場
合に、レンズホルダ13が光ディスクDの信号面上の記
録トラックに対するトラッキングの外周方向への傾きを
RAD傾きθ1と表し、且つ、信号面上の記録トラック
に対する接線方向の傾きをTan傾きθ2と表してい
る。
【0060】そして、図5(c)に示した如く、−
間,−間の寸法値を全て12.8mmに設定し、且
つ、A−B間,C−D間の寸法値を全て8.9mmに設
定し、且つ、A−C間,B−D間の寸法値を全て3.2
mmに設定した上で、−間の寸法値を3〜3.4m
mの間で振り、−間の寸法値も3〜3.4mmの間
で振った時に、上記したRAD傾きθ1とTan傾きθ
2とをシュミレーションにより求めると図示したような
結果が得られる。この結果により、レンズホルダ13に
フォーカス方向で上向きの力F1が加わった時に、光デ
ィスクDの外周側の上段に配置したサスペンションワイ
ヤ17Aを支持するサスペンションベース12のワイヤ
支持部12aの位置を変えるとレンズホルダ16の傾
く方向が決まる。即ち、レンズホルダ16の傾きやすさ
を、サスペンションベース12のワイヤ支持部12aの
位置でコントロールできる。勿論、光ディスクDの外
周側の上段に配置したサスペンションワイヤ17Aを支
持するレンズホルダ16のワイヤ支持部16aの位置A
を変更しても同様の効果が得られる。
【0061】次に、図5(d)に示した如く、図5
(c)と同様に、−間,−間の寸法値を全て1
2.8mmに設定し、且つ、A−B間,C−D間の寸法
値を全て8.9mmに設定し、且つ、A−C間,B−D
間の寸法値を全て3.2mmに設定した上で、更に、R
AD傾きθ1を+側に所定量傾くように設定すると共
に、Tan傾きθ2の発生を抑えてゼロに近付けるよう
に−間の寸法値を3.2〜3.6mmの間で振り、
−間の寸法値を3〜3.4mmの間で振った時に、
太字で示したRAD傾きθ1の値及びTan傾きθ2の
値が得られた時が最良な状態となり、この時の各寸法値
で光学ピックアップ装置10Aを作製すれば良い。
【0062】この場合でも、光ディスクDの外周側の上
段に配置したサスペンションワイヤ17Aを支持するサ
スペンションベース12のワイヤ支持部12aの位置
を変えることにより、レンズホルダ16のTan傾きを
ワイヤ支持部12aの位置でコントロールできる。勿
論、光ディスクDの外周側の上段に配置したサスペンシ
ョンワイヤ17Aを支持するレンズホルダ16のワイヤ
支持部16aの位置Aを変更しても同様の効果が得られ
る。
【0063】次に、本発明に係る光学ピックアップ装置
を一部変形させた変形例について、図6を用いて簡略に
説明する。
【0064】図6(a)〜(c)は本発明に係る光学ピ
ックアップ装置を一部変形させた変形例の全体構成を説
明するための左側面図,平面図,右側面図である。
【0065】先に図1(b)を用いて説明した光学ピッ
クアップ装置10Aでは4本のサスペンションワイヤ1
7A〜17Dをサスペンションベース12とレンズホル
ダ16との間で光ディスクDの反りに対応して支持する
際に、4本のサスペンションワイヤ17A〜17Dが平
面的にハ字状に支持されているのに対して、図6(a)
〜(c)に示した本発明に係る変形例の光学ピックアッ
プ装置10Bでは、図6(b)に示したように平面的に
見ると、4のサスペンションワイヤ17A〜17Dが対
物レンズ13の中心を通り且つ光ディスクDの径方向と
略直交する垂直面SMと略平行に直線状に支持されてい
る点が異なっているだけである。
【0066】この変形例の光学ピックアップ装置10B
の場合、先に図5(c)を用いて説明した場合と全くと
同じ条件で、−間,−間の寸法値を全て12.
8mmに設定し、且つ、A−B間,C−D間の寸法値を
全て8.9mmに設定し、且つ、A−C間,B−D間の
寸法値を全て3.2mmに設定した上で、−間の寸
法値を3〜3.4mmの間で振り、−間の寸法値も
3〜3.4mmの間で振った時に、4本のサスペンショ
ンワイヤ17A〜17Dをハ字状に支持した場合にはR
AD傾きθ1[deg]が上から順に0.530, −
0.456,−0.530, 0.456の値を取るの
に対して、4本のサスペンションワイヤ17A〜17D
を直線状に支持した場合には上から順に−0.530,
0.456, 0.530, −0.456の値を取
り、これにより両者のRAD傾きθ1[deg]の値の
プラスマイナスが逆転していることが明らかである。
【0067】上記に伴って、4本のサスペンションワイ
ヤ17A〜17Dをハ字状に支持した時と、4本のサス
ペンションワイヤ17A〜17Dを直線に支持した時と
で、同じRAD傾きθ1=0.530[deg]を得る
ためには、図5(c)からわかるように、ハ字状支持時
にサスペンションベース12側の外周側のワイヤ支持部
上下間隔−間=3.4mm、且つ、サスペンション
ベース12側の内周側のワイヤ支持部上下間隔−間
=3.2mmに設定したとすると、直線状支持時にはサ
スペンションベース12側の外周側のワイヤ支持部上下
間隔−間=3.2mm、且つ、サスペンションベー
ス12側の内周側のワイヤ支持部上下間隔−間=
3.4mmに設定すれば良いものである。
【0068】従って、4本のサスペンションワイヤ17
A〜17Dをハ字状に支持した時と、4本のサスペンシ
ョンワイヤ17A〜17Dを直線に支持した時とで同じ
RAD傾きθ1を得るためには、ハ字状支持時に例えば
サスペンションベース12の外周側のワイヤ支持部上下
間隔を大きく設定したとすると、直線状支持時にはサス
ペンションベース12側の内周側のワイヤ支持部上下間
隔を大きく設定すれば良いことになる。
【0069】尚、上記した実施例及び変形例の光学ピッ
クアップ装置10A,10Bでは、ムービングコイル方
式(MC方式)を適用した場合について説明したが、こ
れに限ることなく、図示を省略するものの、固定部側と
なるベース11にフォーカスコイル及びトラッキングコ
イルが固着され、且つ、可動部側となるレンズホルダに
マグネットが固着されたムービングマグネット方式(M
M方式)を適用した場合でも、4本のサスペンションワ
イヤ17A〜17Dを前記した第1又は第2の支持姿勢
で支持することが可能である。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る光学ピックア
ップ装置によると、4本のサスペンションワイヤを、サ
スペンションベースとレンズホルダとの間で光ディスク
の反りに対応して支持する際、とくに、サスペンション
ベース及びレンズホルダの外周側及び内周側の上下に設
けた各ワイヤ支持部により形成された合計で4箇所のワ
イヤ支持部上下間隔のうちで少なくとも1箇所以上のワ
イヤ支持部上下間隔の値を他と異なる値に設定すると共
に、同一素材を用いた4本のサスペンションワイヤのう
ち少なくとも1本を他に対して非平行に支持したため、
光ディスクの外周部位が上方又は下方に反っている場合
でも、レンズホルダに保持した対物レンズからの光スポ
ットを光ディスクに生じた反りのある信号面に対して略
垂直に照射することができると共に、4本のサスペンシ
ョンワイヤに同一素材を用いることで従来例で説明した
第1の対策方法よりも部品点数を削減でき生産効率を向
上させることができる。また、従来例で説明した第2の
対策方法を適用せずに、4本のサスペンションワイヤの
最適な支持姿勢をシュミレーションにより予め求めるこ
とができるので、設計効率を向上させることができる。
更に、従来例で説明した第3の対策方法を適用していな
いので、4本のサスペンションワイヤへのダンパとなる
ゲル材の量の管理が必要なく、生産効率のみだけでな
く、光学ピックアップ装置の性能向上にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ピックアップ装置の全体構成
を説明するための図である。
【図2】本発明に係る光学ピックアップ装置において、
4本のサスペンションワイヤを、サスペンションベース
とレンズホルダとの間で支持する第1の支持姿勢を説明
するために模式的に示した斜視図である。
【図3】本発明に係る光学ピックアップ装置において、
4本のサスペンションワイヤを、サスペンションベース
とレンズホルダとの間で支持する第2の支持姿勢を説明
するために模式的に示した斜視図である。
【図4】4本のサスペンションワイヤを図2又は図3で
示した第1又は第2の支持姿勢で支持した時の動作を説
明するための図である。
【図5】本発明に係る光学ピックアップ装置において、
4本のサスペンションワイヤを、サスペンションベース
とレンズホルダとの間で支持する際に、サスペンション
ベース及びレンズホルダの各ワイヤ支持部の具体的な寸
法関係について説明するための図である。
【図6】本発明に係る光学ピックアップ装置を一部変形
させた変形例の全体構成を説明するための図である。
【図7】従来の光学ピックアップ装置を説明するための
図である。
【符号の説明】
10A…光学ピックアップ装置、10B…変形例の光学
ピックアップ装置、11…ベース、11b,11c…一
対の外側ヨーク、11d,11e…一対の内側ヨーク、
12…サスペンションベース、12a〜12d…ワイヤ
支持部、13…対物レンズ、14…フォーカスコイル、
15A〜15D…トラッキングコイル、16…レンズホ
ルダ、16a〜16d…ワイヤ支持部、17A〜17D
…サスペンションワイヤ、18A,18B…一対のマグ
ネット、FO…フォーカス方向、TR…トラッキング方
向、SM…垂直面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA06 AA13 BA01 CD13 EF05 FA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台となるベースに取り付けたサスペン
    ションベースと、 光ディスクの信号面に光スポットを照射するための対物
    レンズを保持したレンズホルダと、 前記対物レンズの中心を通り且つ前記光ディスクの径方
    向と略直交する面を挟んで前記サスペンションベース及
    び前記レンズホルダを前記光ディスクの外周側と内周側
    とに仮に分割した際、前記サスペンションベースの外周
    側及び内周側の上下に設けた各ワイヤ支持部に各一端を
    支持させ、且つ、前記レンズホルダの外周側及び内周側
    の上下に設けた各ワイヤ支持部に各他端を支持させて弾
    性変位自在な4本のサスペンションワイヤと、 前記レンズホルダに保持した前記対物レンズを、前記4
    本のサスペンションワイヤにより前記信号面に対してフ
    ォーカス方向とトラッキング方向とに揺動させる磁気回
    路駆動手段とを備えた光学ピックアップ装置において、 前記サスペンションベース及び前記レンズホルダの外周
    側及び内周側の上下に設けた各ワイヤ支持部により形成
    された合計で4箇所のワイヤ支持部上下間隔のうちで少
    なくとも1箇所以上のワイヤ支持部上下間隔の値を他と
    異なる値に設定すると共に、同一素材を用いた前記4本
    のサスペンションワイヤのうち少なくとも1本を他に対
    して非平行に支持したことを特徴とする光学ピックアッ
    プ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学ピックアップ装置に
    おいて、 前記サスペンションベースの各ワイヤ支持部の位置を外
    周側と内周側とで非対称に設定し、且つ、前記レンズホ
    ルダの各ワイヤ支持部の位置を外周側と内周側とで対称
    に設定するか、又は、前記サスペンションベースの各ワ
    イヤ支持部の位置を外周側と内周側とで対称に設定し、
    且つ、前記レンズホルダの各ワイヤ支持部の位置を外周
    側と内周側とで非対称に設定したことを特徴とする光学
    ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の光学ピック
    アップ装置において、 前記4本のサスペンションワイヤを支持する前記サスペ
    ンションベース及び前記レンズホルダの各ワイヤ支持部
    による合計で4箇所の前記ワイヤ支持部上下間隔の値
    は、前記光ディスクの信号面上の記録トラックに対して
    トラッキング方向への傾きθ1を所定量に設定した際
    に、前記記録トラックに対して接線方向の傾きθ2がゼ
    ロに近付くように設定することを特徴とする光学ピック
    アップ装置。
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