JP2003306641A - 水性被膜形成性組成物、及び被膜の形成方法 - Google Patents

水性被膜形成性組成物、及び被膜の形成方法

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JP2003306641A
JP2003306641A JP2002111074A JP2002111074A JP2003306641A JP 2003306641 A JP2003306641 A JP 2003306641A JP 2002111074 A JP2002111074 A JP 2002111074A JP 2002111074 A JP2002111074 A JP 2002111074A JP 2003306641 A JP2003306641 A JP 2003306641A
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JP
Japan
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film
forming composition
acid
compound
surfactant
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JP2002111074A
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Naohiro Honda
直弘 本田
Satoshi Imahashi
聰 今橋
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐水性の優れた被膜を形成しうる被膜形成性組
成物を提供すること。 【解決手段】少なくとも(a)被膜形成性組成物、
(b)光により酸を発生する化合物、(c)酸で分解す
る界面活性剤、(d)水、を含有することを特徴とする
水性被膜形成性組成物であり、少なくとも(a)被膜形
成性組成物が分散質であり、少なくとも(d)水が分散
媒である水性被膜形成性組成物であり、(b)光により
酸を発生する化合物が、水に不溶である水性被膜形成性
組成物であり、(b)光により酸を発生する化合物の極
大吸収波長が400(nm)以下である水性被膜形成性
組成物であり、水性被膜形成性組成物から被膜が形成さ
れる過程において、光照射することを特徴とする被膜の
形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性被膜形成性組成
物に関し、さらに詳しくは、耐水性の優れた被膜を形成
しうる水性被膜形成性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から繊維製品、紙、プラスチックフ
イルム、金属等の加工に必要な塗料、インキ、接着剤、
表面処理剤等のコーティング剤として、溶剤系の被膜形
成性組成物が用いられている。しかし、環境汚染防止、
安全性、資源の有効活用等の観点から、水系の被膜形成
性組成物が開発されてきている。水系の被膜形成性組成
物には、水溶性タイプやエマルジョンタイプがあるが、
これらの中でもエマルジョンタイプは、その取扱い易さ
の故に最も汎用性があり、有望視されている。エマルジ
ョンタイプには、被膜形成性組成物の主成分である被膜
形成性化合物に親水基を含有したタイプと被膜形成性組
成物を界面活性剤で分散したタイプがある。
【0003】被膜形成性組成物の主成分である被膜形成
性化合物に親水基を含有したタイプには、光硬化性化合
物、熱硬化性化合物、常温固化性化合物に、スルホン
酸、カルボン酸の金属塩又はアミン塩基、4級アミノ基
等の親水性基を含有したものがある。光硬化性化合物に
親水性基を含有したものは、例えば、特開平11−15
8223号、特開平11−92511号、特開平10−
195371号、特開平10−182763号等に開示
されている。熱硬化性化合物に親水性基を含有したもの
は、例えば、特開昭50−121336号、特開昭51
−88598号、特開昭55−160014号等に開示
されている。常温固化性化合物に親水性基を含有したも
のは、例えば、特開平6−256437号、特開平7−
330841号等に開示されている。しかしながら、被
膜形成性組成物の主成分の被膜形成性化合物に親水基を
含有したタイプから得られた被膜は耐水性に劣るものが
多く、また、密着性、耐食性等の性能を充分に満足する
ものは得られないのが現状である。
【0004】一方、被膜形成性組成物を界面活性剤で分
散させたタイプには、光硬化性化合物、熱硬化性化合
物、常温固化性化合物を界面活性剤で水に分散させたも
のがある。この方法からできたエマルジョンの保存安定
性やエマルジョンから得られた被膜の性能は、必ずしも
充分に満足し得るものではなく、多くの解決すべき問題
点が残されている。即ち、エマルジョンの保存安定性、
工程中での泡トラブル、得られたエマルジョンの機械安
定性、化学安定性、凍結融解安定性、顔料混和性、貯蔵
安定性等に問題があり、更に、エマルジョンから被膜を
作製した際、使用した界面活性剤が遊離の状態で被膜表
面に多く残存するため、得られた被膜の耐水性や密着性
が劣る等の問題を生じている。
【0005】また、界面活性剤が遊離の状態で被膜表面
に多く残存するという問題点を改善するために、重合性
の不飽和基を有する反応性界面活性剤が数多く提案され
ている。反応性界面活性剤としては、例えば特開昭54
−14431号、特開昭51−30285号、特開昭5
6−127697号、特開昭56−28208号、特開
昭50−98484号等が開示されている。しかし、こ
れらの反応性界面活性剤を使用した被膜でも、界面活性
剤の親水基が被膜内部に残存しているため、得られた被
膜の耐水性や密着性が劣る等の問題が生じている。
【0006】これらの対策として、エマルジョンに使用
する界面活性剤量の低減、また、他工程で添加される界
面活性剤類の添加量低減等の方法が試みられているが、
これらは諸問題の根本的な解決には成り得ず、エマルジ
ョンの保存安定性、エマルジョンから得られた被膜の耐
水性等の点で未だ充分な解決は図られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、耐水性の優れた被膜を形成
しうる被膜形成性組成物を提供することを課題とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、少
なくとも(a)被膜形成性組成物、(b)光により酸を
発生する化合物、(c)酸で分解する界面活性剤、
(d)水、を含有することを特徴とする水性被膜形成性
組成物であり、少なくとも(a)被膜形成性組成物が分
散質であり、少なくとも(d)水が分散媒である水性被
膜形成性組成物であり、(b)光により酸を発生する化
合物が、水に不溶である水性被膜形成性組成物であり、
(b)光により酸を発生する化合物の極大吸収波長が4
00(nm)以下である水性被膜形成性組成物であり、
(c)酸により分解する酸分解性界面活性剤の曇点(1
wt%水溶液)が10℃以上である水性被膜形成性組成
物であり、(a)被膜形成性組成物および/または
(b)光により酸を発生する化合物を溶解する化合物を
含む水性被膜形成性組成物であり、水性被膜形成性組成
物から被膜が形成される過程において、光照射すること
を特徴とする被膜の形成方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明で使用される水性被
膜形成性組成物の実施形態について詳しく説明する。本
発明で用いる(a)被膜形成性組成物には、光硬化性組
成物、熱硬化性組成物、常温固化性組成物等がある。本
発明で用いる光硬化性組成物は、光または電子線により
硬化する組成物のことである。光硬化性組成物として
は、光硬化性化合物と光重合開始剤を組み合せても良い
し、光重合開始機能を有する官能基が付加された光硬化
性化合物でも良いが、設計の自由度の観点からは光硬化
性化合物と光重合開始剤とを組み合せることが好まし
い。ただし、電子線を用いる場合、光重合開始剤は用い
なくても良い。
【0010】光硬化性化合物としては、分子鎖中に単一
あるいは複数の不飽和結合を有する単官能、多官能性の
モノマーやオリゴマー及びポリマー等が挙げられる。光
硬化性化合物のモノマーとしては、例えば、アクリレー
トモノマー、メタクリレートモノマー等が挙げられる。
具体例としては、アクリル酸、2−アクリロイロキシエ
チルフタレート、2−エチルへキシルカルビトールアク
リレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、メタクリル酸、2−エ
チルへキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、グリシジルメタクリレート、イソブチル
メタクリレート等が挙げられる。光硬化性化合物のモノ
マーの市販品としては、アロニックスM−5400、ア
ロニックスM−120(東亞合成(株)製)、HOA−
MPL、ライトアクリレートHOB−A、ライトエステ
ルHOA、ライトエステルHOP−A、ライトエステル
EH、ライトエステルHO、ライトエステルG、ライト
エステルIB(共栄社化学(株)製)等が挙げられる。
【0011】光硬化性化合物のオリゴマー及びポリマー
としては、例えば、ポリエステルアクリレート、不飽和
ポリエステルアクリレート、酸変性ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート、ロジン変性エポキシア
クリレート、脂肪族エポキシアクリレート、芳香族エポ
キシアクリレート、ビスフェノールAエポキシアクリレ
ート、ビスフェノールFエポキシアクリレート、ウレタ
ンアクリレート、ロジン変性ウレタンアクリレート、脂
肪族ウレタンアクリレート、芳香族ウレタンアクリレー
ト、シリコーンアクリレート、ポリブタジエンアクリレ
ート、ポリエン−チオール、ビニルエーテル等が挙げら
れる。光硬化性化合物のオリゴマー及びポリマーの市販
品としては、Ebecryl81、Ebecryl45
0、Ebecryl585、Ebecryl745、E
becryl705、Ebecryl754、Ebec
ryl3700、Ebecryl600、Ebecry
l629、Ebecryl210、(ダイセルUCB
(株)製)、アロニックスM−6100、アロニックス
M−7100(東亞合成(株)製)、リポキシSP−2
600(昭和高分子(株)製)、ビームセット575、
ビームセット510、ビームセット102(荒川化学
(株)製)等が挙げられる。
【0012】他にも、「光硬化技術データブック」材料
編 6ページ〜119ページ 発行所:テクノネット社
2000年発行、にあるオリゴマーやモノマーが挙げ
られる。しかしながら例示されたモノマーやオリゴマー
は代表的なものであり、例示されたものに限定される訳
ではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上を用
いてもよい。
【0013】光重合開始剤としては、光硬化性化合物の
不飽和結合を光重合するものが挙げられる。例えば、ア
セトフェノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル、
クロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、α
−アミノアセトフェノン、ベンジルメチルケタール、チ
オキサントン、α−アシルオキシムエステル、アシルホ
スフィンオキシド、グリオキシエステル、3−ケトクマ
リン、2−エチルアンスラキノン、カンファーキノン、
ミヒラーケトン、2,4−ジエチルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン、[4−(メチルフェニルチ
オ)フェニル]フェニルメタノン、エチルアントラキノ
ン等が挙げられる。光重合開始剤の市販品としては、イ
ルガキュア184、イルガキュア907、イルガキュア
1700、ダルキュア1173(チバ スペシャルティ
ケミカルズ(株)製)等が挙げられる。
【0014】他にも、「光硬化技術データブック」材料
編 122ページ〜141ページ発行所:テクノネット
社 2000年発行、にある光重合開始剤が、等が挙げ
られる。しかしながら例示された光重合開始剤は代表的
なものであり、例示されたものに限定される訳ではな
い。これらは単独で用いてもよく、2種以上を用いても
よい。
【0015】本発明で用いる熱硬化性組成物は、熱によ
り硬化する組成物のことである。熱硬化性組成物として
は、熱硬化性化合物と硬化剤を組み合せても良いし、熱
硬化機能を有する官能基が付加された熱硬化性化合物で
も良い。しかし、設計の自由度の観点からは熱硬化性化
合物と硬化剤とを組み合せることが好ましい。
【0016】熱硬化性樹脂としては、分子鎖中に単一あ
るいは複数の熱架橋する結合を有する単官能、多官能性
のモノマーやオリゴマー及びポリマーが挙げられる。例
えば、エポキシ樹脂、シアネートエステル樹脂、マレイ
ミド化合物、フェノール樹脂、メラミン樹脂等が挙げら
れる。
【0017】エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、脂肪族鎖状エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブ
タジエン、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシ
ジルアミン型エポキシ樹脂、サリチルアルデヒド型エポ
キシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、キシレン−フェ
ノール樹脂型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹
脂、イソシアヌレート型エポキシ樹脂等が挙げられる。
しかし、エポキシ樹脂はこれらに限定されるものではな
く、エポキシ樹脂としての重合度やエポキシ当量は特に
限定されるものではない。また、これらのエポキシ樹脂
は単独でも二種類以上混合しても使用することができ
る。エポキシ樹脂の市販品としては、エピコート82
5、エピコート828、エピコート1001、エピコー
ト4004P、エピコート5050(ジャパン エポキ
シ レジン(株)製)等が挙げられる。
【0018】さらに、必要に応じて、エポキシ樹脂の硬
化促進剤として一般的に用いられるものを含有させても
良い。例えば、2−メチルイミダゾール、2−エチルイ
ミダゾール等のイミダゾール系化合物、三フッ化ホウ素
錯体、トリフェニルホスフィン、トリオクチルホスフィ
ン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホス
フィン・トリフェニルボラン、テトラフェニルホスホニ
ウム・テトラフェニルボレート等のリン系化合物、三級
アミン化合物などが挙げられ、その使用量はエポキシ樹
脂100重量部に対して通常0.01〜15重量部、好
ましくは0.1〜10重量部で使用することができる。
【0019】シアネートエステル樹脂としては、例え
ば、ジシアナートベンゼン、トリシアナートベンゼン、
ジシアナートナフタレン、ジシアンートビフェニル、
2、2’−ビス(4ーシアナートフェニル)プロパン、
ビス(4ーシアナートフェニル)メタン、ビス(3,5
ージメチルー4ーシアナートフェニル)メタン、2,
2’−ビス(3,5−ジメチル−4−シアナートフェニ
ル)プロパン、2,2’−ビス(4−シアナートフェニ
ル)エタン、2,2’−ビス(4ーシアナートフェニ
ル)ヘキサフロロプロパン、ビス(4−シアナートフェ
ニル)スルホン、ビス(4−シアナートフェニル)チオ
エーテル、フェノールノボラックシアナート、フェノー
ル・ジシクロペンタジエン共縮合物の水酸基をシアネー
ト基に変換したもの等が挙げられる。しかしシアネート
エステル樹脂はこれらに限定されるものではない。ま
た、これらのシアネートエステル樹脂は単独でも二種類
以上混合しても使用することができる。
【0020】さらに、必要に応じてシアネート基を三量
化させてsym−トリアジン環を形成するために、ナフ
テン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸銅、ナフ
テン酸鉛、オクチル酸亜鉛、オクチル酸錫、鉛アセチル
アセトナート、ジブチル錫マレエート等の触媒を含有さ
せることもできる。触媒は、シアネートエステル樹脂1
00重量部に対して0.0001〜0.10重量部、好
ましくは0.00015〜0.0015重量部となる割
合で使用することができる。
【0021】マレイミド化合物としては、例えば、フェ
ニルマレイミド、ヒドロキシフェニルマレイミド、N,
N’−エチレンビスマレイミド、N,N’−ヘキサメチ
レンビスマレイミド、N,N’−フェニレンビスマレイ
ミド、4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタン、
4,4’−ビスマレイミドジフェニルプロパン、4,
4’−ビスマレイミドジフェニルスルホン、アニリン類
・アルデヒド類重縮合物のアミノ基と無水マレイン酸を
縮合脱水したマレイミド樹脂、アニリン類・芳香族ジメ
タノール類重縮合物のアミノ基と無水マレイン酸を縮合
脱水したマレイミド樹脂等が挙げられる。しかしシアネ
ートエステル樹脂はこれらに限定されるものではない。
また、これらのシアネートエステル樹脂は単独でも二種
類以上混合しても使用することができる。
【0022】さらに、必要に応じて、硬化促進剤を含有
することもできる。硬化促進剤としては、エポキシ樹脂
やシアネートエステル樹脂の硬化促進剤や、有機過酸化
物やアゾ化合物等のラジカル重合開始剤を使用しても良
い。この場合の硬化促進剤又は重合開始剤はマレイミド
化合物100重量部に対して通常0.01〜10重量部
となる割合で使用することができる。
【0023】フェノール樹脂としては、例えば、フェノ
ール類(フェノール、アルキル置換フェノール、芳香族
置換フェノール、ナフトール、アルキル置換ナフトー
ル、ジヒドロキシベンゼン、アルキル置換ジヒドロキシ
ベンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)と各種アルデヒ
ド(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アルキルア
ルデヒド、ベンズアルデヒド、アルキル置換ベンズアル
デヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、ナフトアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド、フタルアルデヒド、クロトン
アルデヒド、シンナムアルデヒド等)との重縮合物、フ
ェノール類と各種ジエン化合物(ジシクロペンタジエ
ン、テルペン類、ビニルシクロヘキセン、ノルボルナジ
エン、ビニルノルボルネン、テトラヒドロインデン、ジ
ビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジイソプロペニ
ルビフェニル、ブタジエン、イソプレン等)との重合
物、フェノール類とケトン類(アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、ベ
ンゾフェノン等)との重縮合物、フェノール類と芳香族
ジメタノール類(ベンゼンジメタノール、α,α,
α’,α’−ベンゼンジメタノール、ビフェニルジメタ
ノール、α,α,α’,α’−ビフェニルジメタノール
等)との重縮合物、フェノール類と芳香族ジクロロメチ
ル類(α,α’−ジクロロキシレン、ビスクロロメチル
ビフェニル等)との重縮合物、ビスフェノール類と各種
アルデヒドの重縮合物等が挙げられる。しかしフェノー
ル樹脂はこれらに限定されるものではない。また、これ
らのフェノール樹脂は単独でも二種類以上混合しても使
用することができる。フェノール樹脂の市販品として
は、ショウノールシリーズ(昭和高分子(株)製)AV
ライトシリーズ(旭有機材工業(株)製)、レゾトップ
PSM−4261、レゾトップPSM−6842、レゾトップ
PS−4900(群栄化学工業(株)製)等が挙げられ
る。
【0024】メラミン樹脂としては、例えば、メチルエ
ーテル化メラミン樹脂、n−ブチルエーテル化メラミン
樹脂、iso−ブチルエーテル化メラミン樹脂等が挙げ
られる。しかし、メラニン樹脂はこれらに限定されるも
のではなく、メラミン樹脂の分子量や付加度、エーテル
化度は特に限定されない。また、これらのメラニン樹脂
は単独でも二種類以上混合しても使用することができ
る。メラミン樹脂の市販品としては、メラン2000
(日立化成工業(株)製)、ユーバン21R、ユーバン
22R(いずれも三井化学(株)製)等が挙げられる。
【0025】硬化剤は、熱硬化性化合物の架橋反応部位
を熱架橋するものが挙げられる。硬化剤としては、例え
ば、アミン系化合物、酸無水物系化合物、アミド系化合
物、フェノール系化合物などが挙げられる。硬化剤とし
ては、具体的には、ジアミノジフェニルメタン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジ
フェニルスルホン、イソホロンジアミン、ジシアンジア
ミド、リノレン酸の2量体とエチレンジアミンとより合
成されるポリアミド樹脂、無水フタル酸、無水トリメリ
ット酸、無水ピロメリット酸、無水マレイン酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル
酸、無水メチルナジック酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ビスフェノール
類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノ
ールS、ビフェノール、ビスフェノールAD等)、フェ
ノール類(フェノール、アルキル置換フェノール、芳香
族置換フェノール、ナフトール、アルキル置換ナフトー
ル、ジヒドロキシベンゼン、アルキル置換ジヒドロキシ
ベンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)と各種アルデヒ
ド(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アルキルア
ルデヒド、ベンズアルデヒド、アルキル置換ベンズアル
デヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、ナフトアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド、フタルアルデヒド、クロトン
アルデヒド、シンナムアルデヒド等)との重縮合物、フ
ェノール類と各種ジエン化合物(ジシクロペンタジエ
ン、テルペン類、ビニルシクロヘキセン、ノルボルナジ
エン、ビニルノルボルネン、テトラヒドロインデン、ジ
ビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジイソプロペニ
ルビフェニル、ブタジエン、イソプレン等)との重合
物、フェノール類とケトン類(アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、ベ
ンゾフェノン等)との重縮合物、フェノール類と芳香族
ジメタノール類(ベンゼンジメタノール、α,α,
α’,α’−ベンゼンジメタノール、ビフェニルジメタ
ノール、α,α,α’,α’−ビフェニルジメタノール
等)との重縮合物、フェノール類と芳香族ジクロロメチ
ル類(α,α’−ジクロロキシレン、ビスクロロメチル
ビフェニル等)との重縮合物、ビスフェノール類と各種
アルデヒドの重縮合物、及びこれらの変性物、イミダゾ
−ル、BF3−アミン錯体、グアニジン誘導体、ジシア
ンジアミド等が挙げられる。硬化剤の市販品としては、
エピキュアT、エピキュアU、エピキュア3012、エピ
キュア3060、エピキュア3010、エピキュアQX4
0、エピキュア134A、エピキュア170(ジャパン
エポキシ レジン(株)製)等が挙げられる。例示さ
れた硬化剤は代表的なものであり、例示されたものに限
定される訳ではない。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を用いてもよい。
【0026】硬化剤は以下のような配合比で配合するこ
とが好ましい。熱硬化性化合物がエポキシ樹脂を含有す
る場合、硬化剤1当量に対しエポキシ樹脂が0.5〜
1.5当量となる割合で使用するのが好ましい。熱硬化
性化合物がシアネートエステル樹脂を含有する場合、硬
化剤:シアネートエステル樹脂(重量比)=20:80
〜80:20となる割合で使用するのが好ましい。熱硬
化性化合物がマレイミド化合物を含有する場合、硬化
剤:マレイミド化合物(重量比)=20:80〜80:
20となる割合で使用するのが好ましい。熱硬化性化合
物がフェノール樹脂を含有する場合、硬化剤:フェノー
ル樹脂(重量比)=20:80〜80:20となる割合
で使用するのが好ましい。熱硬化性化合物がメラミン樹
脂を含有する場合、硬化剤:メラミン樹脂(重量比)=
20:80〜80:20となる割合で使用するのが好ま
しい。
【0027】本発明で用いる常温固化性組成物には、合
成高分子化合物や天然高分子化合物が溶剤に溶解したも
の等が挙げられる。合成高分子化合物としては、例え
ば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩
化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、
アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂、アミノアルキド樹脂、シリコン樹脂
等の単独重合物、酢酸ビニルとアクリル酸エステル、マ
レイン酸ジブチル等との共重合物、塩化ビニルと塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニルとの共重合物、ブタジエンとスチ
レン、アクリロニトリル等との共重合物、スチレンとア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル等との共重合
物等が挙げられる。天然高分子化合物としては、例え
ば、ゼラチン、アラビアゴム、カゼイン、セラツク、ロ
ジン、油ペイント、ラッカー、ワニス、セルロース誘導
体、ビスコース、ニトロセルロース等の天然あるいはこ
れに若干の改変を加えて得られる高分子化合物等が挙げ
られる。溶剤としては、トルエン、キシレン、等の芳香
族系、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン系、あ
るいはアルコール系、石油系等の一般的な溶剤を例示す
ることができる。これら溶剤は、合成高分子化合物や天
然高分子化合物の種類に応じて適宜選択すればよい。し
かしながらこれら例示された常温固化性組成物は代表的
なものを述べたにとどまり、例示されたものに限定され
る訳ではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を用いてもよい。従って、例えばこれらを適当比率で配
合した配合物や、ロジン変性フェノール樹脂、乾性油変
性アルキド樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂等の変性樹
脂を使用することも可能である。常温固化性組成物の市
販品としては、タマノイル135、タマノイル145、
タマノイル340、タマノイル350、タマノイル35
3(荒川化学(株)製)等が挙げられる。
【0028】また、本発明の(a)塗膜形成性組成物に
は、必要に応じて種々の添加剤を配合することができ
る。添加剤としては、例えば、ポリブタジエン及びこの
変性物、アクリロニトリル共重合体の変性物、インデン
樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリイミド、フッ素樹脂、シリコーンゲル、シ
リコーンオイル、並びにシリカ、アルミナ、炭酸カルシ
ウム、石英粉、アルミニウム粉末、グラファイト、タル
ク、クレー、酸化鉄、酸化チタン、窒化アルミニウム、
アスベスト、マイカ、ガラス粉末、ガラス繊維、ガラス
不織布又はカーボン繊維等の無機充填材、シランカップ
リング剤のような充填材の表面処理剤、離型剤、カーボ
ンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン等の着色剤が挙げられる。
【0029】本発明で用いる光とは、好ましくは光化学
において一般的に用いられている紫外線のことであり、
近紫外線、遠紫外線を含み、主には可視領域以下の波長
400nm以下の波長を持つ光線のことである。
【0030】本発明で用いる(b)光により酸を発生す
る化合物は、光照射によりプロトンやスルホン酸等の酸
を発生する化合物である。光により酸を発生する化合物
の一つとして光酸発生剤がある。本発明で用いる光酸発
生剤としては、例えば、オニウム塩、ハロゲン化有機化
合物、キノンジアジド化合物、α,α−ビス(スルホニ
ル)ジアゾメタン化合物、α−カルボニル−α−スルホ
ニル−ジアゾメタン化合物、スルホン化合物、有機酸エ
ステル化合物、有機酸アミド化合物、有機酸イミド化合
物などが挙げられる。
【0031】オニウム塩の具体例としては、ジアゾニウ
ム塩、アンモニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニウム
塩、ホスホニウム塩、アルソニウム塩、オキソニウム塩
等でアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、芳香族
基、ヘテロ環状基を有するものが挙げられる。これらオ
ニウム塩の対アニオンは、特に限定されず、例えば、硼
素酸、砒素酸、燐酸、アンチモン酸、スルホン酸、カル
ボン酸、あるいはこれらのハロゲン化物が挙げられる。
【0032】ハロゲン化有機化合物の具体例としては、
ハロゲン含有オキサジアゾール化合物、ハロゲン含有ト
リアジン化合物、ハロゲン含有アセトフェノン化合物、
ハロゲン含有ベンゾフェノン化合物、ハロゲン含有スル
ホキサイド化合物、ハロゲン含有スルホン化合物、ハロ
ゲン含有チアゾール化合物、ハロゲン含有オキサゾール
化合物、ハロゲン含有トリアゾール化合物、ハロゲン含
有2−ピロン化合物、ハロゲン含有脂肪族炭化水素化合
物、ハロゲン含有芳香族炭化水素化合物、ハロゲン含有
ヘテロ環状化合物、スルフェニルハライド化合物などを
挙げることができる。
【0033】さらに、ハロゲン化有機化合物としては、
トリス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、ト
リス(2,3−ジブロモ−3−クロロプロピル)ホスフ
ェート、クロロテトラブロモエタン、ヘキサクロロベン
ゼン、ヘキサブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロドデ
カン、ヘキサブロモビフェニル、トリブロモフェニルア
リルエーテル、テトラクロロビスフェノールAテトラブ
ロモビスフェノールA、ビス(ブロモエチルエーテル)
テトラブロモビスフェノールA、ビス(クロロエチルエ
ーテル)テトラクロロビスフェノールA、トリス(2,
3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−3,5
−ジブロモフェニル)プロパン;ジクロロジフェニルト
リクロロエタン、ベンゼンヘキサクロライド、ペンタク
ロロフェノール、2,4,6−トリクロロフェニル−4
−ニトロフェニルエーテル、2,4−ジクロロフェニル
−3'−メトキシ−4'−ニトロフェニルエーテル、2,
4−ジクロロフェノキシ酢酸、4,5,6,7−テトラ
クロロフサライド、1,1−ビス(4−クロロフェニ
ル)エタノール、1,1−ビス(4−クロロフェニル)
−2,2,2−トリクロロエタノール、エチル−4,4
−ジクロロベンジレート、2,4,5,4'−テトラク
ロロジフェニルスルフィド、2,4,5,4'−テトラ
クロロジフェニルスルホンなどが挙げられる。
【0034】キノンジアジド化合物の具体例としては、
1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エ
ステル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン
酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジド−6−スル
ホン酸エステル、2,1−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸エステル、2,1−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル、2,1−ナフトキノンジアジ
ド−6−スルホン酸エステルのごときキノンジアジド誘
導体のスルホン酸エステル;1,2−ベンゾキノンジア
ジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノ
ンジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸クロライド、1,2
−ナフトキノンジアジド−6−スルホンクロライド、
2,1−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸クロラ
イド、2,1−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
クロライド、2,1−ナフトキノンジアジド−6−スル
ホン酸クロライドのごときキノンジアジド誘導体のスル
ホン酸クロライドなどが挙げられる。
【0035】光酸発生剤の市販品としては、例えば、サ
ンエイドSI−L85、サンエイドSI−L110、サ
ンエイドSI−L145、サンエイドSI−L160、
サンエイドSI−H15、サンエイドSI−H20、サ
ンエイドSI−H25、サンエイドSI−H40、サン
エイドSI−H50、サンエイドSI−60L、サンエ
イドSI−80L、サンエイドSI−100L、サンエ
イドSI−110L、サンエイドSI−180L、サン
エイドSI−80、サンエイドSI−100(以上、い
ずれも三新化学工業(株)製)、サイラキュアUVI−
6970、サイラキュアUVI−6974、サイラキュ
アUVI−6990(以上、いずれもユニオン カーバ
イド日本(株)製)、イルガキュア261、イルガキュ
ア264(以上、いずれもチバ スペシャルティ ケミ
カルズ(株)製)、DAICAT11(ダイセル化学工
業(株)製)、CIT−1682(日本曹達(株)
製)、BBI−102、NAI−105、SI−10
0、NDI−105、PI−105(以上、いずれもみ
どり化学(株)製)、アデカオプトマーSP−150、
同SP−170(以上、いずれも旭電化(株)製)、IB
PF、IBCF、MP−トリアジン、TFE−トリアジン、TME―
トリアジン、TTC−トリアジン、ジメトキシトリアジ
ン、WS−トリアジン(以上、いずれも(株)三和ケミカ
ル社製)、TB393(丸菱油化工業(株)製)、MCAA、
MCBB、MCCC、DP10、DP20、SB1A、SB2B、SB3C、ZIC
URE68、DIV001、DIV002、DIV003、T−B、T
−PP、T−BMP、T-A、T−PMS、Tー330、T−NP、T
−OMS、T−R(以上、いずれも日本シイベルヘグナー
(株)製)などを挙げることができる。これらの光酸発
生剤は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合せて使用
できる。
【0036】本発明で用いる光酸発生剤は、波長400
nm以下に極大吸収波長を持つものが好ましい。さらに
好ましくは、最大吸収波長が200nm以上〜400n
m以下の範囲であり、さらに好ましくは、200nm以
上〜300nm以下の範囲であり、なお、さらに好まし
くは、225nm以上〜275nm以下の範囲である。
光酸発生剤の最大吸収波長が400nmより大きいと、
水性被膜形成性組成物を保管中に分解される場合があ
り、その結果、水と被膜形成化合物が分離してしまい、
水性被膜形成性組成物としての機能を充分に発揮できな
くなる場合がある。
【0037】本発明で用いる光酸発生剤は水に可溶、不
溶いずれでも使用できるが、水に不溶の化合物を用いる
ことが好ましい。光酸発生剤が水に可溶である場合、連
続相である水全体に拡散するため、分解すべき界面活性
剤の近傍に存在する濃度が薄まるために、光照射により
酸を発生しても分解性界面活性剤を充分に分解できなく
なる場合がある。
【0038】本発明に用いる(c)酸で分解する界面活
性剤は、酸に反応して分解する化合物である。(c)酸
で分解する界面活性剤としては、例えば、脂肪族アルデ
ヒドとポリエチレングリコール類との反応によるもの
(桑村等、Bull. Chem. Soc. Japan. 45. 617(1
972))、脂肪族アルデヒド類やケトン類とグリセロ
ール類との反応により得られる1,3―ジオキサン又は
1,3−ジオキソラン誘導体(Burczyketal. , Tenside
Surfactants Deterg., 17, 21(1980)、特開
平9−164385号、特開平9−249658号、特
開平9−299931号)、アルカンジオール類とクロ
ロケトン類との反応及びそれに続く第3級アミン類との
反応による1,3−ジオキソラン環を含む第4級アンモ
ニウム塩型のもの(Jaeger., J. Org. Chem. , 47,
33, (1982))、ケト酸エステル類と1−o−ア
ルキルグリセロール類との反応により得られるもの(特
開平4−217972号)、脂肪族アルデヒド類及びジ
アセタール類とアルキルグリコシド類との反応により得
られるもの(特開平8−176940)、5,6−o―
アルキリデングルコノー1(4)―ラクトンおよび誘導
体(特開平10−324683号)等が挙げられる。
【0039】(c)酸で分解する界面活性剤の市販品と
しては、例えば、SP−135、SP−140、SP−
160、SP−175、SP−190(以上、いずれも
ユニオン カーバイド日本(株)製)、GT91−02
E、GT6220−12E、GT6220−15E(以
上、いずれもアクゾ ノーベル(株)製)などが挙げら
れる。
【0040】本発明に用いる(c)酸で分解する界面活
性剤は、曇点(1wt%水溶液)が10℃以上であるこ
とが好ましい。さらに好ましくは、曇点(1wt%水溶
液)が20℃以上である。さらになお好ましくは、30
℃以上である。(c)酸で分解する界面活性剤の曇点
(1wt%水溶液)が所定範囲より低い場合には、充分
な界面活性が得られない場合がある。
【0041】本発明では、(a)被膜形成性組成物およ
び/または(b)光により酸を発生する化合物を溶解す
る化合物を併用しても良い。(a)被膜形成性組成物お
よび/または(b)光により酸を発生する化合物を溶解
する化合物としては、トルエン、キシレン、等の芳香族
系、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン系、ある
いはアルコール系、石油系等の一般的な溶剤を例示する
ことができる。これら溶剤は、(a)被膜形成性組成物
および/または(b)光により酸を発生する化合物の種
類に応じて適宜選択すればよい。これら溶剤の併用は、
分散化を容易にし、なおかつ被膜の形成を助ける効果を
有する。
【0042】本発明の水性被膜形成性組成物(100重
量部)は、(a)被膜形成性組成物は好ましくは1〜7
0重量部であり、さらに好ましくは10〜50重量部で
あり、なおさらに好ましくは20〜50重量部である。
(b)光により酸を発生する化合物は好ましくは0.0
01〜20重量部であり、さらに好ましくは0.01〜
10重量部、なおさらに好ましくは0.1〜5重量部で
ある。(c)酸で分解する界面活性剤は好ましくは0.
001〜20重量部であり、さらに好ましくは0.1〜
10重量部、なおさらに好ましくは1〜5重量部であ
る。(d)水は好ましくは30〜99重量部であり、さ
らに好ましくは50〜80重量部、なおさらに好ましく
は50〜70重量部である。ただし、(a)+(b)+
(c)+(d)は100重量部である。
【0043】本発明において、(a)被膜形成性組成物
の配合量が所定範囲を越える場合には、良好な皮膜を得
ることが困難となる場合がある。(b)光により酸を発
生する化合物が少なすぎると、光照射による酸の発生が
不充分となる場合があり、その結果、(c)酸で分解す
る界面活性剤が充分に分解されない場合がある。逆に、
多すぎると、光未照射時でも酸の発生が起こる場合があ
り、その結果、(c)酸で分解する界面活性剤が分解さ
れてしまう場合がある。(c)酸で分解する界面活性剤
が少なすぎると、水性被膜形成性組成物の保存安定性が
悪くなる場合がある。逆に、多すぎると、光照射後でも
分解しきれず、その結果、被膜の性能が悪くなる場合が
ある。
【0044】本発明水性被膜形成性組成物には、(a)
被膜形成性組成物、(b)光により酸を発生する化合
物、(c)酸により分解する界面活性剤、(d)水の他
に、例えば、コーティング剤、塗料、インキ、ワニス
等、用途別に必要な助剤等を配合できる。助剤として
は、溶剤、再汚染防止剤、殺菌剤、有機キレート剤、粘
度調整剤(粘土鉱物、アクリル系ポリマー、無水マレイ
ン酸系ポリマー、カルボキシメチルセルロース等)、色
素、酸化防止剤、可溶化剤、その他添加剤を例示でき
る。助剤は、分散質、分散媒、いずれにも、または両方
に添加することができる。
【0045】本発明の水性被膜形成性組成物は、例え
ば、(a)被膜形成性組成物、(b)光により酸を発生
する化合物、(c)酸により分解する界面活性剤を混合
したものの中に攪拌しながら(d)水を添加すること、
(c)酸により分解する界面活性剤と(d)水を混合し
たものの中に攪拌しながら(a)被膜形成性化合物と
(b)光により酸を発生する化合物を添加すること等、
あるいは所定成分を一括に仕込んで混合分散する方法な
ど、公知の乳化分散体の製造方法を用いて作製可能であ
る。もちろん助剤、溶剤などは必要に応じて、しかるべ
きタイミングで添加される。
【0046】本発明の水性被膜形成性組成物は、(a)
被膜形成性組成物、(b)光により酸を発生する化合
物、(c)酸で分解する界面活性剤、(d)水を含むこ
とが必須であり、さらに、(a)被膜形成性組成物と
(b)光により酸を発生する化合物の分散質が、(d)
水を含む分散媒に 分散していることが好ましい。なお
この際、(c)酸で分解する界面活性剤は分散媒に溶解
すると共に分散質表面に吸着しているものと考えられ
る。さらに好ましくは、(a)被膜形成性組成物を含む
分散質と、(b)光により酸を発生する化合物が、各々
別の粒子として乳化分散している状態が好ましい。ここ
で言う乳化分散状態とは、短時間に沈降が生じない程度
に微細化された微粒子状態で分散質として組成物中に存
在する状態を意味する。この際の分散粒子径は1μm以
下、好ましくは0.5μm以下、さらに好ましくは0.
3μm以下である。なおさらに好ましくは0.2μm以
下、なお、またさらに好ましくは0.15μm以下であ
る。
【0047】本発明で用いる乳化分散方法、ないし乳化
装置としては、例えば、被乳化物を少しずつ水(又は温
水)を加えながら乳化する方法(転相乳化法)、多量の
水中に被乳化物を加えながら乳化する方法(自己乳化
法)、攪拌機、コロイドミル、ホモジナイザー等の特殊
な乳化機による乳化する方法(強制機械乳化法)、等を
用いることができる。その他にも特殊な条件下で自発的
に乳化する自然乳化法や、電気的エネルギーを利用して
乳化する電気乳化法等を用いることができる。
【0048】本発明で得られる水性被膜形成性組成物の
塗工基材は、例えばポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリスチレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミ
ドイミドフィルム、金属、ポリイミド銅張積層板、リジ
ッド板、ガラス板、紙、等が挙げられるが、これらに限
定するものではない。基材上に水性被膜形成性組成物を
塗工することより、均一な膜厚を示す被膜が形成される
ことが好ましい。
【0049】本発明で得られる水性被膜形成性組成物の
塗工方法は、例えばバーコーター方式、グラビアコート
方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレーコート
方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブ
レードコート方式、リバースロールコート方式、スクリ
ーン印刷方式、静電スプレーコー方式等の方法が挙げら
れるが、これらに限定するものではない。
【0050】
【作用】先に述べたように、界面活性剤が遊離の状態で
被膜表面に多く残存するという問題点を改善するため
に、重合性の不飽和基を有する反応性界面活性剤を使用
した水性被膜形成性組成物からなる被膜が提案されてい
る。かかる反応性界面活性剤を用いた場合には、界面活
性剤の親水基が被膜内部に残存しているため、被膜の耐
水性や密着性が充分ではない。また、光分解性界面活性
剤を用いた場合には、光に暴露された部分しか分解を進
めないため、被膜が厚い場合や被膜が不透明な場合に
は、被膜内部の界面活性剤は分解されずに残存している
ため、被膜の耐水性や密着性が充分ではない。
【0051】本発明は、光照射により、光により酸を発
生する化合物から酸が発生し、その酸により酸で分解す
る界面活性剤が分解し、界面活性剤の親水性が失われ
る、という作用を有するものである。本発明の場合、光
に暴露された部分でのみ酸の発生が起こるわけである
が、一度生じた酸は、光に暴露されない部分でも界面活
性剤を分解する機能を有するため、被膜が厚い場合や不
透明な場合でも酸の拡散により、被膜内部の界面活性剤
が分解される。その結果、光の照射条件が不充分な場合
や、塗膜が不透明な場合でも、充分に耐水性の改善効果
が得られる物である。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、本発明における性能評価は以下の方法によ
って測定した値である。 1)保存安定性試験:得られた水性塗膜形成性組成物
を、透明なガラス容器に入れ、20℃にて、6ヶ月静置
し、乳化状態の変化の有無を目視観察することにより、
水性塗膜形成性組成物の保存安定性を評価した。 ○:乳化状態に変化なし △:沈殿物あるいは、浮遊物が生じるが、容器を軽く振
る程度の軽い攪拌により乳化分散状態に復帰する ×:沈殿物あるいは、浮遊物が生じ、再度攪拌しても乳
化分散状態に戻らない
【0053】2)界面活性剤の分解試験:試験パネル表
面に積算光量が1000mJ/cm2となるように紫外
線照射を行い、紫外線照射前後で塗膜中の界面活性剤の
量を液体クロマトグラフィーで定量し、分解率を計算し
た。結果を表4に示す。なお紫外線の光源としては波長
254nmにピークを持つ殺菌灯と、波長365nmに
ピークを持つ高圧水銀灯を用い、積算光量の測定は
(株)オーク製作所社製UV−MO2を用いた。 (分解率)=(光照射後の界面活性剤量)/(初めの界
面活性剤量) ○:界面活性剤の分解率が80%以上 △:界面活性剤の分解率が50%以上〜80%未満 ×:界面活性剤の分解率が50%未満
【0054】3)被膜性能試験:試験パネル表面に積算
光量が1000mJ/cm2となるように紫外線照射を
行い、被膜性能を評価した。結果を表4に示す。なお紫
外線の光源としては波長254nmにピークを持つ殺菌
灯と、波長365nmにピークを持つ高圧水銀灯を用
い、積算光量の測定は(株)オーク製作所社製UV−M
O2を用いた。
【0055】4)被膜とアルミ板との密着性:紫外線照
射後、塗膜面にナイフを使用して約1.5mm の巾で
縦、横それぞれ11本の切り目をゴバン目に入れる。2
4mm巾のセロハン粘着テープを密着させ、強く剥離した
時のゴバン目部の未剥離数を分子に表す。
【0056】5)被膜表面の耐水性(表面状態):光照
射後、125℃、40分間水中処理し、被膜の表面状態
を判定する。 ○:被膜表面が白化、膨潤しない ×:被膜表面が白化、膨潤した
【0057】6)被膜表面の耐水性(接触角):被膜表
面に純水(25℃)を1滴滴下し、エルマ光学(株)製
のゴニオメーターで接触角を測定する。 ○:光照射前後で接触角が5%以上増加 △:光照射前後で接触角が5%未満増加 ×:光照射前後で接触角が変化しないもしくは減少
【0058】実施例1 攪拌機を備えた2000mlセパラブルフラスコに、光
酸発生剤TB393(丸菱油化工業(株)製)1gと、界
面活性剤GT91−02E(アクゾ ノーベル(株)
製)10gと、被膜形成性組成物(光硬化性化合物 ア
ロニックスM-7100(東亞合成(株)製)100g、
光重合開始剤 イルガキュア184(チバガイギ−
(株)製)5gを入れ、室温で30分間、攪拌(500
rpm)した。その後、混合液を攪拌しているところ
に、水250gを徐々に添加して白濁した乳化物を得
た。この乳化物を水性被膜形成性組成物として用い、保
存安定性試験を行った。さらに、得られた水性塗膜形成
性組成物を0.30mmアルミ板上に20μになるように
バーコーターで塗装し、80℃で20分乾燥して試験パ
ネルを作製した。この試験パネルを用いて、界面活性剤
の分解試験、塗膜性能試験を行った。
【0059】実施例2 (溶剤を併用した実施例) 攪拌機を備えた2000mlセパラブルフラスコに、光
酸発生剤TB393(丸菱油化工業(株)製)1gと、界
面活性剤GT91−02E(アクゾ ノーベル(株)
製)10gと、被膜形成性組成物 光硬化性化合物 ア
ロニックスM-7100(東亞合成(株)製)100g、
光重合開始剤 イルガキュア184(チバガイギ−
(株)製)5g、1−メトキシー2−プロパノ−ルを入
れ、以下実施例1と同様に操作し評価した。結果を表4
に示す。
【0060】実施例3〜31 表1に示す光酸発生剤と表2に示す界面活性剤と表3に
示す被膜形成性組成物を用い、実施例1と同様に水性被
膜形成性組成物及び試験パネルを作製し、評価を行っ
た。結果を表4および表5に示す。
【0061】実施例32 攪拌機を備えた2000mlセパラブルフラスコに、光
酸発生剤TB393(丸菱油化工業(株)製)1gと、界
面活性剤GT91−02E(アクゾ ノーベル(株)
製)10gと、被膜形成性組成物(熱硬化性化合物 エ
ピコート828(ジャパン エポキシ レジン(株)
製)70g、硬化剤 エピキュアT(ジャパン エポキ
シ レジン(株)製)30gを入れ、室温で30分間、
攪拌(500rpm)した。その後、混合液を攪拌して
いるところに、水250gを徐々に添加して白濁した乳
化物を得た。この乳化物を水性被膜形成性組成物として
用い、保存安定性試験を行った。さらに、得られた水性
塗膜形成性組成物を0.30mmアルミ板上に20μにな
るようにバーコーターで塗装し、100℃で20分乾燥
して試験パネルを作製した。この試験パネルを用いて、
界面活性剤の分解試験、塗膜性能試験を行った。
【0062】実施例33〜37 表1に示す光酸発生剤と表2に示す界面活性剤と表3に
示す被膜形成性組成物を用い、実施例26と同様に水性
被膜形成性組成物及び試験パネルを作製し、評価を行っ
た。結果を表5に示す。
【0063】実施例38 攪拌機を備えた2000mlセパラブルフラスコに、光
酸発生剤TB393(丸菱油化工業(株)製)1gと、界
面活性剤GT91−02E(アクゾ ノーベル(株)
製)10gと、被膜形成性組成物(常温固化性化合物
タマノイル135(荒川化学工業(株)製)100gを
入れ、室温で30分間、攪拌(500rpm)した。そ
の後、混合液を攪拌しているところに、水250gを徐
々に添加して白濁した乳化物を得た。この乳化物を水性
被膜形成性組成物として用い、保存安定性試験を行っ
た。さらに、得られた水性塗膜形成性組成物を0.30
mmアルミ板上に20μになるようにバーコーターで塗装
し、80℃で20分乾燥して試験パネルを作製した。こ
の試験パネルを用いて、界面活性剤の分解試験、塗膜性
能試験を行った。
【0064】実施例39〜43 表1に示す光酸発生剤と表2に示す界面活性剤と表3に
示す被膜形成性組成物を用い、実施例32と同様に水性
被膜形成性組成物及び試験パネルを作製し、評価を行っ
た。結果を表5に示す。
【0065】比較例1〜23 表1に示す光酸発生剤と表2に示す界面活性剤と表3に
示す被膜形成性組成物を用い、実施例1と同様に水性被
膜形成性組成物及び試験パネルを作製し、評価を行っ
た。結果を表6に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】なお、表2中のエマルゲン707(花王
(株)製)は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル組
成を持つ曇点33℃の非分解性界面活性剤である。表2
の6−ケトドデカサルフェートナトリウム塩は、以下の
方法により得られた光分解性界面活性剤である。
【0069】6−ケトドデカサルフェートナトリウム塩
の合成 6−ケトドデカノール0.23モルとスルファミン酸
0.3モルを200mlのジメチルホルムアミドに溶解
し、この溶液を2時間60℃で攪拌する。この混合液を
水酸化ナトリウムで中和、ジメチルホルムアミドを完全
に減圧留去し、n−ブタノール抽出液から再結晶した。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】
【表6】
【0074】表4〜6より明らかなように、本発明の水
性被膜形成性組成物は、いずれも高い保存安定性を示
し、光照射により被膜内の界面活性剤が分解し、光照射
後の被膜性能(特に耐水性)が改善されることがわか
る。比較例1〜23は本発明の範囲外の水性被膜形成性
組成物を用いているため、保存安定性、光照射による界
面活性剤の分解、光照射後の被膜性能(特に耐水性)を
充分に満足できないことがわかる。
【0075】
【発明の効果】以上、かかる構成よりなる本発明水性被
膜性組成物は高い保存安定性を有する。また水性被膜形
成性組成物からなる被膜に光を照射すれば、塗膜内部の
界面活性剤まで分解され、水性被膜形成性組成物であり
ながら耐水性に優れた被膜を形成することができる。特
に、被膜が厚い場合や不透明な場合でも、被膜内部の界
面活性剤は分解され、耐水性に優れた被膜を形成するこ
とができるので、産業界に寄与すること大である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 BB42Z BB46Z CA13 CA38 DA04 DA06 DB07 DB13 DB18 DB20 DB36 DB37 DB48 DB53 DB64 EA06 EA13 EA21 EB07 EB08 EB12 EB13 EB14 EB15 EB19 EB20 EB22 EB24 EB32 EB33 EB34 EB35 EB38 EB39 EB43 EC07 EC35 EC51 4J038 BA021 BA191 BA221 CD021 CF021 CG001 DA131 DA161 DB001 DB021 DB061 DB071 DB191 DD001 DG001 DH001 DJ021 DL001 FA061 FA081 FA111 FA151 FA211 FA251 FA261 FA281 JA55 JB01 JB12 JB18 JC12 JC17 JC29 KA03 KA06 KA09 MA08 MA10 PA17 PC02 PC03 PC04 PC08 PC10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも(a)被膜形成性組成物、
    (b)光により酸を発生する化合物、(c)酸で分解す
    る界面活性剤、(d)水、を含有することを特徴とする
    水性被膜形成性組成物。
  2. 【請求項2】少なくとも(a)被膜形成性組成物が分散
    質であり、少なくとも(d)水が分散媒である請求項1
    記載の水性被膜形成性組成物。
  3. 【請求項3】(b)光により酸を発生する化合物が、水
    に不溶である請求項1または2記載の水性被膜形成性組
    成物。
  4. 【請求項4】(b)光により酸を発生する化合物の極大
    吸収波長が400(nm)以下である請求項1〜3のい
    ずれかに記載水性被膜形成性組成物。
  5. 【請求項5】(c)酸により分解する酸分解性界面活性
    剤の曇点(1wt%水溶液)が10℃以上である請求項
    1〜4のいずれかに記載の水性被膜形成性組成物。
  6. 【請求項6】(a)被膜形成性組成物および/または
    (b)光により酸を発生する化合物を溶解する化合物を
    含む請求項1〜5のいずれかに記載の水性被膜形成性組
    成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の水性被膜
    形成性組成物から被膜が形成される過程において、光照
    射することを特徴とする被膜の形成方法。
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